JP2015151953A - スクロール圧縮機 - Google Patents
スクロール圧縮機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015151953A JP2015151953A JP2014027426A JP2014027426A JP2015151953A JP 2015151953 A JP2015151953 A JP 2015151953A JP 2014027426 A JP2014027426 A JP 2014027426A JP 2014027426 A JP2014027426 A JP 2014027426A JP 2015151953 A JP2015151953 A JP 2015151953A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- scroll
- bearing
- pin
- rotation prevention
- radial direction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/02—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
- F04C18/0207—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
- F04C18/0215—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form where only one member is moving
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01C—ROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
- F01C17/00—Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing
- F01C17/06—Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements
- F01C17/066—Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements with an intermediate piece sliding along perpendicular axes, e.g. Oldham coupling
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/02—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
- F04C18/0207—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
- F04C18/0246—Details concerning the involute wraps or their base, e.g. geometry
- F04C18/0253—Details concerning the base
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/02—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
- F04C18/0207—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
- F04C18/0246—Details concerning the involute wraps or their base, e.g. geometry
- F04C18/0269—Details concerning the involute wraps
- F04C18/0284—Details of the wrap tips
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C2240/00—Components
- F04C2240/50—Bearings
- F04C2240/52—Bearings for assemblies with supports on both sides
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C2240/00—Components
- F04C2240/50—Bearings
- F04C2240/56—Bearing bushings or details thereof
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C29/00—Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
- F04C29/04—Heating; Cooling; Heat insulation
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Abstract
Description
本発明は、このような課題に基づいてなされたもので、熱膨張による旋回スクロールの変位を吸収でき、かつ旋回スクロールのねじれを防止できるスクロール圧縮機を提供することを目的とする。
この自転防止機構は、第1ピンと第2ピンを有するピンクランクと、旋回スクロールと一体的な軸受箱に保持され、第1ピンを支持する第1軸受と、固定側である密閉容器又は固定スクロールに保持され、第2ピンを支持する第2軸受と、を有する。
この自転防止機構は、旋回スクロールの半径方向における、第1ピンの許容変位量をδrとし、旋回スクロールの周方向における、第1ピンの許容変位量をδθとすると、
δθ < δr … 式(1)
を満足することを特徴とする。
第1形態は、軸受を保持する軸受箱の開口が、半径方向に長軸を有し、かつ、半径方向に短軸を有する形状をなす。第1形態は、軸受箱の形状を特定することにより、目的を達成するところに、第2形態、第3形態と相違する。ただし、第1形態において、Oリングなどの弾性部材を設けることを妨げない。
その中で、第2形態は、半径方向の厚みをtr、周方向の厚みをtθとすると、
tr < tθ … 式(2)
を満足する弾性部材を用いる。
また、第3形態は、半径方向の弾性係数をEr、周方向の弾性係数をEθとすると、
Er < Eθ … 式(3)
を満足する弾性部材を用いる。
したがって、第1〜第3形態によるスクロール圧縮機は、旋回スクロールの熱膨張による半径方向へのクランクピンの変位を吸収できることに加え、旋回スクロールにねじれが発生するのを防止できる。
また、第2形態及び第3形態によるスクロール圧縮機は、軸受箱の開口を長軸と短軸を有する例えば長円に加工する必要が無いので、軸受箱の加工が容易である。
本実施形態のスクロール圧縮機1は、図1及び図2に示すように、スクロール圧縮機1の外殻をなすハウジング10と、ハウジング10に固定される固定スクロール20と、ハウジング10の内部に旋回可能に収容される旋回スクロール30とを主たる構成要素として備えている。これらの主たる構成要素は、アルミニウム系合金、鉄系合金等の金属材料から形成されている。
スクロール圧縮機1は、周方向のみならず高さ方向にも流体を圧縮することで高圧縮比を得ることができる、3Dスクロール(登録商標)と呼ばれるタイプのスクロール圧縮機である。
ハウジング10は、図1に示すように、第1ハウジング10aと、第2ハウジング10bとからなる密閉容器である。
第1ハウジング10aは、固定スクロール20に固定され、内部に固定スクロール20の冷却フィン24を収容する。第1ハウジング10aは、固定スクロール20の吐出ポート21eから吐出される圧縮流体を外部に向けて吐出する吐出ポート12を備えている。
第2ハウジング10bは、収容室11bの内部に、旋回スクロール30、自転防止機構40及び駆動軸50を収容し、かつ保持する。第2ハウジング10bは、収容室11bの内部に、自転防止機構40の第2要素45を収容する収容室11cと、駆動軸50及び主軸受54を収容する収容室11dを備えている。
固定スクロール20は、図1に示すように、概ね円板状に形成された端板21と、端板21の一方の面側に設けられる渦巻き状のラップ22と、端板21の他方の面側に設けられる冷却フィン24と、固定スクロール20の最外周を取り囲む外周壁26とを備えており、例えばアルミニウム合金を鋳造することにより一体的に形成される。外周壁26には、圧縮の対象となる流体を吸い込む吸入口27が設けられている。また、外周壁26は、外部に露出しており、ハウジング10の一部を構成している。なお、固定スクロール20において、ラップ22が設けられる側を正面といい、冷却フィン24が設けられる側を背面ということにする。
ラップ22は、その先端に、旋回スクロール30の端板31の正面側と接触して圧縮室を封止する自己潤滑性を有するチップシール23が設けられている。
旋回スクロール30は、図1に示すように、概ね円板状に形成された端板31と、端板31の一方の面側に設けられる渦巻き状のラップ32と、端板31の他方の面側に設けられる冷却フィン34とを備えており、例えばアルミニウム合金を鋳造することにより一体的に形成される。なお、固定スクロール20において、ラップ32が設けられる側を正面といい、冷却フィン34が設けられる側を背面ということにする。
ラップ32は、その先端に、固定スクロール20の端板21の正面側と接触して圧縮室を封止する自己潤滑性を有するチップシール33が設けられている。
旋回プレート35は、中央部分に軸受37を収容し、かつ固定するボス36を備えている。ボス36に保持される軸受37は、駆動軸50の偏心軸53を支持している。
また、旋回プレート35は、自転防止機構40の第1要素41を収容する3つのボス38を、図2に示すように、周方向に等間隔で備えている。
自転防止機構40は、ピンクランク式の自転防止機構であり、第1要素41と第2要素45を備えている。スクロール圧縮機1は、3つの自転防止機構40を備えている。
第1要素41は、軸受42を備える。軸受42は、例えば、内輪と、外輪と、内輪と外輪の間に設けられる球状の転動体とを備える玉軸受からなる。軸受42の内輪にはクランクピン(第1ピン)43が嵌合され、軸受42とともに第1要素41を構成する。第1要素41は、旋回プレート35のボス38の内部に収容されるが、このボス38は軸受42の軸受箱として機能する。なお、図示を省略しているが、軸受42とクランクピン43の間、又は、軸受42の外周に、Oリングなどの弾性部材を設けることができる。第2要素45についても同様である。
第2要素45は、第1要素41と同様の構成を有しており、軸受46と、軸受46の内輪に挿入されるクランクピン(第2ピン)47と、を備えている。第2要素45は、ハウジング10の収容室11cに収容、保持される。
δr=(DL−d)/2 , δθ=(DS−d)/2
ここで、DL>DSであるから、δr>δθとなる。つまり、ボス38と軸受42は、許容される軸受42(クランクピン47)の変位量が、半径方向に大きく、周方向に小さいという異方性を有している。
駆動軸50は、図示を省略する駆動原、例えば電動モータの回転駆動力を旋回スクロール30に伝達する。
駆動軸50は、図1に示すように、駆動原に接続される接続端51が一方端側に設けられ、旋回プレート35に保持される軸受37に保持される偏心軸53が他方端に設けられている。
駆動軸50は、主軸受54と副軸受55の二つの軸受により、ハウジング10に回転可能に支持されている。主軸受54は偏心軸53の近傍で駆動軸50を支持し、副軸受55は接続端51の近傍で駆動軸50を支持する。
次に、以上の構成を備えるスクロール圧縮機1の動作は以下の通りである。
図示を省略する駆動原の回転に従って駆動軸50が回転すると、旋回スクロール30が公転旋回運動を開始する。そうすると、吸入口27から吸入される流体は、ラップ22とラップ32によって形成される三日月形状の圧縮空間において圧縮され、中央部分に設けられる吐出ポート12から吐出される。
スクロール圧縮機1が動作している間、自転防止機構40は、旋回スクロール30が自転するのを防止する。
次に、スクロール圧縮機1の効果を説明する。
流体が圧縮されると温度上昇するので、スクロール圧縮機1が駆動されている間に、固定スクロール20と旋回スクロール30は高温に晒され、熱膨張する。スクロール圧縮機1は、旋回スクロール30の自転防止機構40が、許容される軸受42の変位量が、半径方向に大きく、周方向に小さいという異方性を有している。したがって、旋回スクロール30が熱膨張しても、軸受42は半径方向への変位は、最大で2δrの範囲で吸収される。一方で、周方向への変位許容量δθが半径方向の変位許容量δrよりも小さいので、軸受42が周方向へ変位する量を小さく抑えることができる。したがって、旋回スクロール30が固定スクロール20に対してねじれるのを抑制できる。
次に、図5を参照して、本発明による第3実施形態について説明する。
第2実施形態に係るスクロール圧縮機2の基本的な構成は、第1実施形態のスクロール圧縮機1と同じであるから、以下では相違点であるボス38における軸受42の支持構造について説明する。
直径D0=長径AL>短径As
つまり、ボス38の内側において、軸受42の周囲に配置される弾性部材48は、内壁38aとの間に、半径方向には(D0−As)/2=δrに相当するクリアランスが設けられているが、周方向にはクリアランスはない。したがって、弾性部材48を含めて、軸受42(クランクピン43)は、クリアランスに相当する分(2×δr)だけ、半径方向への変位が許容される。一方で、周方向については、軸受42は変位することはできるものの、弾性部材48が圧縮する量の範囲に限られ、この変位許容量(2×δθ)は半径方向の変位許容量(2×δr)より小さい。
次に、図6を参照して、本発明による第3実施形態について説明する。
第3実施形態に係るスクロール圧縮機3の基本的な構成は、第2実施形態のスクロール圧縮機2と同じであり、ボス38の内壁38aは真円をなしている。したがって、以下では、第2実施形態との相違点である弾性部材49に焦点をあてて説明する。
セグメント49a,49b,49c及び49dは、いずれも弾性体から構成されており、形状及び寸法は同じであるが、セグメント49a,49bとセグメント49c,49dとは、構成される材料の弾性係数が相違する。つまり、セグメント49a,49bは同じ材料M1で構成されており、その材料の弾性係数はE1であり、セグメント49c,49dは同じ材料M2で構成されており、その材料の弾性係数はE2である。ただし、弾性係数E1(半径方向)は弾性係数E2(周方向)よりも大きい(E1>E2)。
また、第1実施形態は、内壁38aの開口形状を長円にする例を示したが、変位許容量δrを変位許容量δθよりも大きくできるのであれば、長円に限る必要はなく、例えば、矩形の開口形状とすることもできる。第2実施形態の弾性部材48についても同様である。
また、第2実施形態の弾性部材48を、第3実施形態のように複数のセグメントに分割することもできる。この場合、各セグメントは同じ厚さとするが、半径方向よりも周方向に介在させるセグメントの枚数を増やせばよい。例えば、半径方向には1枚のセグメントを介在させるが、周方向には2枚のセグメントを介在させれば、変位許容量δrを変位許容量δθよりも大きくすることができる。
さらに、第3実施形態は、弾性部材49を4つのセグメント49a〜49dに分割した例を示したが、弾性係数の異なる2種類の材料を一体的に形成した複合材からなる弾性部材49とすることもできる。
10 ハウジング
10a 第1ハウジング
10b 第2ハウジング
11b,11c,11d 収容室
12 吐出ポート
20 固定スクロール
21 端板
21a 低段部
21b 高段部
21e 貫通孔
22 ラップ
23 チップシール
24 冷却フィン
26 外周壁
27 吸入口
29a,29b ステップ
30 旋回スクロール
31 端板
31a 低段部
31b 高段部
31c 凹溝
32 ラップ
33 チップシール
34 冷却フィン
35 旋回プレート
36 ボス
37 軸受
38 ボス
38a 内壁
39a,39b ステップ
40 自転防止機構
41 第1要素
42 軸受
43 クランクピン(第1ピン)
44 偏心軸
45 第2要素
46 軸受
47 クランクピン(第2ピン)
48,49 弾性部材
49a,49b,49c,49d セグメント
50 駆動軸
51 接続端
53 偏心軸
54 主軸受
55 副軸受
AL 長径
As 短径
D 直径
D0 直径
DL 長径
DS 短径
δr 変位許容量
δθ 変位許容量
この自転防止機構は、第1ピンと第2ピンを有するピンクランクと、旋回スクロールと一体的な軸受箱に保持され、第1ピンを支持する第1軸受と、軸受箱の近傍に設けられる第2軸受収容空間又は固定スクロールに保持され、第2ピンを支持する第2軸受と、を有する。
この自転防止機構は、旋回スクロールの半径方向における、第1ピンの許容変位量をδrとし、旋回スクロールの周方向における、第1ピンの許容変位量をδθとすると、
δθ < δr … 式(1)
を満足することを特徴とする。
第1形態は、軸受を保持する軸受箱の開口が、半径方向に長軸を有し、かつ、周方向に短軸を有する形状をなす。第1形態は、軸受箱の形状を特定することにより目的を達成するところが、第2形態、第3形態と相違する。ただし、第1形態において、Oリングなどの弾性部材を設けることを妨げない。
自転防止機構40は、ピンクランク式の自転防止機構であり、第1要素41と第2要素45を備えている。スクロール圧縮機1は、3つの自転防止機構40を備えている。
第1要素41は、軸受(第1軸受)42を備える。軸受42は、例えば、内輪と、外輪と、内輪と外輪の間に設けられる球状の転動体とを備える玉軸受からなる。軸受42の内輪にはクランクピン(第1ピン)43が嵌合され、軸受42とともに第1要素41を構成する。第1要素41は、旋回プレート35のボス38の内部に収容されるが、このボス38は軸受42の軸受箱として機能する。なお、図示を省略しているが、軸受42とクランクピン43の間、又は、軸受42の外周に、Oリングなどの弾性部材を設けることができる。第2要素45についても同様である。
第2要素45は、第1要素41と同様の構成を有しており、軸受(第2軸受)46と、軸受46の内輪に挿入されるクランクピン(第2ピン)47と、を備えている。第2要素45は、ハウジング10の収容室11cに収容、保持される。
δr=(DL−D)/2 , δθ=(DS−D)/2
ここで、DL>DSであるから、δr>δθとなる。つまり、ボス38と軸受42は、許容される軸受42(クランクピン47)の変位量が、旋回プレート35の半径方向に大きく、旋回プレート35の周方向に小さいという異方性を有している。
駆動軸50は、図示を省略する駆動源、例えば電動モータの回転駆動力を旋回スクロール30に伝達する。
駆動軸50は、図1に示すように、駆動源に接続される接続端51が一方端側に設けられ、旋回プレート35に保持される軸受37に保持される偏心軸53が他方端に設けられている。
駆動軸50は、主軸受54と副軸受55の二つの軸受により、ハウジング10に回転可能に支持されている。主軸受54は偏心軸53の近傍で駆動軸50を支持し、副軸受55は接続端51の近傍で駆動軸50を支持する。
次に、以上の構成を備えるスクロール圧縮機1の動作は以下の通りである。
図示を省略する駆動源の回転に従って駆動軸50が回転すると、旋回スクロール30が公転旋回運動を開始する。そうすると、吸入口27から吸入される流体は、ラップ22とラップ32によって形成される三日月形状の圧縮空間において圧縮され、中央部分に設けられる吐出ポート12から吐出される。
スクロール圧縮機1が動作している間、自転防止機構40は、旋回スクロール30が自転するのを防止する。
次に、スクロール圧縮機1の効果を説明する。
流体が圧縮されると温度上昇するので、スクロール圧縮機1が駆動されている間に、固定スクロール20と旋回スクロール30は高温に晒され、熱膨張する。スクロール圧縮機1は、旋回スクロール30の自転防止機構40が、許容される軸受42の変位量が、旋回スクロール30の一部である旋回プレート35の半径方向に大きく、旋回プレート35の周方向に小さいという異方性を有している。したがって、旋回スクロール30が熱膨張しても、軸受42は半径方向への変位は、最大で2δrの範囲で吸収される。一方で、周方向への変位許容量δθが半径方向の変位許容量δrよりも小さいので、軸受42が周方向へ変位する量を小さく抑えることができる。したがって、旋回スクロール30が固定スクロール20に対してねじれるのを抑制できる。
次に、図5(a)〜図5(c)を参照して、本発明による第2実施形態について説明する。
第2実施形態に係るスクロール圧縮機の基本的な構成は、第1実施形態のスクロール圧縮機1と同じであるから、以下では相違点であるボス38における軸受42の支持構造について説明する。
直径D0=長径AL>短径As
つまり、ボス38の内側において、軸受42の周囲に配置される弾性部材48は、内壁38aとの間に、旋回プレート35の半径方向には(D0−As)/2=δrに相当するクリアランスが設けられているが、旋回プレート35の周方向にはクリアランスはない。したがって、弾性部材48を含めて、軸受42(クランクピン43)は、クリアランスに相当する分(2×δr)だけ、半径方向への変位が許容される。一方で、周方向については、軸受42は変位することはできるものの、弾性部材48が圧縮する量の範囲に限られ、この変位許容量は半径方向の変位許容量(2×δr)より小さい。
セグメント49a,49b,49c及び49dは、いずれも弾性体から構成されており、形状及び寸法は同じであるが、セグメント49a,49bとセグメント49c,49dとは、構成される材料の弾性係数が相違する。つまり、セグメント49a,49bは同じ材料M1で構成されており、その材料の弾性係数はE1であり、セグメント49c,49dは同じ材料M2で構成されており、その材料の弾性係数はE2である。ただし、弾性係数E1は弾性係数E2よりも大きい(E1>E2)。
Claims (5)
- 固定スクロールと、
前記固定スクロールに対して公転旋回運動するとともに、前記固定スクロールとの間に流体を圧縮する圧縮空間を形成するように組み合わされた旋回スクロールと、
前記旋回スクロールの自転防止機構と、を備え、
前記自転防止機構は、
第1ピンと第2ピンを有するピンクランクと、
前記旋回スクロールと一体的な軸受箱に保持され、前記第1ピンを支持する第1軸受と、
固定側である前記密閉容器又は前記固定スクロールに保持され、前記第2ピンを支持する第2軸受と、を有し、
前記旋回スクロールの半径方向における、前記第1ピンの許容変位量をδrとし、
前記旋回スクロールの周方向における、前記第1ピンの許容変位量δθとすると、
δr > δθ
を満足することを特徴とするスクロール圧縮機。 - 前記自転防止機構は、
前記軸受箱の開口が、前記半径方向に長軸を有し、かつ、前記半径方向に短軸を有する形状をなしている、
請求項1に記載のスクロール圧縮機。 - 前記自転防止機構は、
前記第1軸受と前記軸受箱の間、又は、前記第1ピンと前記軸受箱の間に介在される弾性部材を備え、
前記弾性部材は、
前記半径方向の厚みをtrとし、
前記周方向の厚みをtθとすると、
tr < tθ
を満足する請求項1に記載のスクロール圧縮機。 - 前記自転防止機構は、
前記第1軸受と前記軸受箱の間、又は、前記第1ピンと前記軸受箱の間に介在される弾性部材を備え、
前記弾性部材は、
前記半径方向の弾性係数をErとし、
前記周方向の弾性係数をEθとすると、
Er < Eθ
を満足する請求項1に記載のスクロール圧縮機。 - 前記固定側ラップ、及び、前記旋回側ラップは、各々、
歯先、及び、根元に段差を設けることで、外周側の方が内側側よりも背が高い、
請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のスクロール圧縮機。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014027426A JP6335542B2 (ja) | 2014-02-17 | 2014-02-17 | スクロール圧縮機 |
PCT/JP2015/000060 WO2015122111A1 (ja) | 2014-02-17 | 2015-01-08 | スクロール圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014027426A JP6335542B2 (ja) | 2014-02-17 | 2014-02-17 | スクロール圧縮機 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015151953A true JP2015151953A (ja) | 2015-08-24 |
JP2015151953A5 JP2015151953A5 (ja) | 2017-02-09 |
JP6335542B2 JP6335542B2 (ja) | 2018-05-30 |
Family
ID=53799865
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014027426A Active JP6335542B2 (ja) | 2014-02-17 | 2014-02-17 | スクロール圧縮機 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6335542B2 (ja) |
WO (1) | WO2015122111A1 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109185130A (zh) * | 2018-10-26 | 2019-01-11 | 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 | 一种用于涡旋空气压缩机的泵头及涡旋空气压缩机 |
CN111927770A (zh) * | 2020-07-27 | 2020-11-13 | 周岩 | 一种立体气体涡旋压缩结构 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6278494A (ja) * | 1985-10-02 | 1987-04-10 | Hitachi Ltd | スクロ−ル流体機械 |
JPH0577645U (ja) * | 1992-03-24 | 1993-10-22 | 倉敷化工株式会社 | 防振マウントの取付部構造 |
JPH09250463A (ja) * | 1996-03-13 | 1997-09-22 | Nippon Soken Inc | スクロール型圧縮機 |
JP2002227910A (ja) * | 2001-02-02 | 2002-08-14 | Komatsu Ltd | 防振マウント装置 |
JP2009228476A (ja) * | 2008-03-19 | 2009-10-08 | Daikin Ind Ltd | スクロール圧縮機 |
JP2012184774A (ja) * | 2012-07-02 | 2012-09-27 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | スクロール型圧縮機 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH023090U (ja) * | 1988-06-20 | 1990-01-10 | ||
JPH07102116B2 (ja) * | 1991-07-12 | 1995-11-08 | やまなか食品工業株式会社 | みそ裂きいかの製造法 |
-
2014
- 2014-02-17 JP JP2014027426A patent/JP6335542B2/ja active Active
-
2015
- 2015-01-08 WO PCT/JP2015/000060 patent/WO2015122111A1/ja active Application Filing
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6278494A (ja) * | 1985-10-02 | 1987-04-10 | Hitachi Ltd | スクロ−ル流体機械 |
JPH0577645U (ja) * | 1992-03-24 | 1993-10-22 | 倉敷化工株式会社 | 防振マウントの取付部構造 |
JPH09250463A (ja) * | 1996-03-13 | 1997-09-22 | Nippon Soken Inc | スクロール型圧縮機 |
JP2002227910A (ja) * | 2001-02-02 | 2002-08-14 | Komatsu Ltd | 防振マウント装置 |
JP2009228476A (ja) * | 2008-03-19 | 2009-10-08 | Daikin Ind Ltd | スクロール圧縮機 |
JP2012184774A (ja) * | 2012-07-02 | 2012-09-27 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | スクロール型圧縮機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2015122111A1 (ja) | 2015-08-20 |
JP6335542B2 (ja) | 2018-05-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6279926B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
JP4143827B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
JP2010196663A (ja) | 圧縮機 | |
US10788037B2 (en) | Scroll compressor | |
JP6042530B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
JP6335542B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
KR101732393B1 (ko) | 스크롤식 유체 기계 | |
US8485803B2 (en) | Scroll compressor comprising oil separating driving shaft | |
US8092199B2 (en) | Scroll compressor including a plurality of shoulder sections | |
KR20190028182A (ko) | 밀폐형 압축기 | |
JP5622473B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
JP6137876B2 (ja) | 冷凍機用スクロール圧縮機 | |
JP2011127435A (ja) | スクロール圧縮機 | |
JP6539020B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
JP2008163849A (ja) | スクロール式流体機械 | |
JP6437295B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
JP2023077785A (ja) | 電動圧縮機及び製造方法 | |
JP2011179374A (ja) | スクロール型圧縮機 | |
JP7216808B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
JP2018071359A (ja) | スクロール式流体機械 | |
EP3936724A1 (en) | Scroll compressor | |
JP2005139977A (ja) | スクロール式流体機械 | |
JP6747109B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
JP2007113589A (ja) | 電動式圧縮機 | |
JP2013241862A (ja) | スクロール圧縮機およびその設計方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20161221 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20161221 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20171010 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20171109 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180417 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180501 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6335542 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |