JP2015140614A - 車両用のドアラッチ装置 - Google Patents
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Abstract
Description
なお、この図はドアラッチ装置が車体のストライカ10を係合してバックドアの閉位置を保持している状態を示す。
そして、フォーク11は、軸14によってベースプレート(図示省略)に回転可能に軸支され、また、このフォーク11はリターンスプリングによって時計方向の回転勢力を受けている。
すなわち、電動アクチュエータとしてモータ16と、このモータ16の出力軸に設けたウォーム17と、該ウォーム17に噛合させたウォームホイール18と、該ウォームホイール18の中央部に一体に突出形成した小形ギア(連動ギア)19からなる電動駆動機構を備え、この電動駆動機構によってオープンレバー20を旋回させてラッチ解除する構成となっている。
なお、ウォームホイール18にはリターンスプリングが備えられている。
オープンレバー20は、軸22の一方側に円弧状のギア部20aが形成してあり、このギア部20aが上記した小形ギア19に噛合されており、また、その他方側が連動部20bとしてモータケース21より張出し、この連動部20bによってクロー12を連動する連動部となっている。
これより、バックドアを開けることができる。
これにより、ウォームホイール18がリターンスプリングのばね勢力で逆転するため、オープンレバー20とクロー12が図27に示すように復動する。
この手動オープンレバー23は、車室側となるモータケース21外に設けられており、その基部がモータケース21外に突出した軸22に軸支されると共に、オープンレバー20と一体的に旋回するように連結されている。
したがって、この手動オープンレバー23は車外から操作することができない。
すなわち、電動駆動機構の故障でバックドアが閉位置で固定されて開くことができないときは、車室内からバックドアに近づいて手動オープンレバー23を操作してラッチ解除する。
しかし、このようなカバーを設けた場合は、盗難防止のために操作用窓孔を小さく形成することとなり、手動オープンレバー23の操作性が悪くなる。
このように構成した場合は、盗難防止のために操作用窓孔を小さく形成しなければならなく、操作性が悪くなる他、操作用窓孔から異物などが入るため、内部の電動駆動機構のギアなどが動作不良となるおそれがある。
を提案する。
前記カバーの他方端部には係止舌片を一体に形成し、前記装置ケースには、前記カバーの閉成時に前記係止舌片を係止する係止保持部と、前記係止舌片が乗り越えて前記係止保持部に係止される突起と、前記カバーの開放時にカバーの一部を係止し、開放位置を規制するストッパー突部とを設けたことを特徴とする車両用のドアラッチ装置を提案する。
したがって、盗犯防止性に優れたエマージェンシー操作の可能な電気解除式ドアラッチ装置となる。
したがって、操作用窓孔から異物などが侵入し、ギア等の内蔵部品が動作不良となるおそれがない。
すなわち、カバーを取り付ける場合には、装置ケースまたはカバーの一方に設けた支軸部の突状部をそれらの他方に設けた軸孔の切欠孔を通し、支軸部を軸孔に嵌挿させた後に、カバーを回転させれば、カバーが突状部によって抜け止めされて取り付けられる。
また、カバーを取り外す場合には、切欠孔に支軸部の突状部を合わせ、この状態で軸孔から支軸を抜き出せば、支軸部の突状部が切欠孔を通過するから、カバーを装置ケースから取り外すことができる。
したがって、カバーが操作用窓孔の閉成を確実に保持する。
また、カバーを開けるときは、支軸部を中心にカバーを旋回させ、その一部をストッパー突部に当接させるが、この場合、係止舌片が突部を乗り越えて移動するようにし、係止保持部の係止を解除させる。
なお、カバーを取り外すときは、カバーをストッパー突部の押し当て状態で支軸部を軸孔から抜き出すようにする。
したがって、マイナスドライバーなどの工具の代わりにカバーの係止舌片を使ってオープンレバーの手動操作部を操作してラッチ解除操作することができる。
このことから、工具が手元にないような場合でもラッチ解除させることができる。
図1は、本発明の一実施形態を示すドアラッチ装置の正面図、図2は図1上のA−A線断面図、図3はモータケースのケース蓋体を取り外して内部構造を示した上記ドアラッチ装置の簡略正面図、図4は上記したドアラッチ装置に備えたオープンレバーの背面図、図5は図4上のB―B線断面図である。
なお、この実施形態のドアラッチ装置は、オープンレバーとカバーに特徴があり、その他の構成は図25〜図27に示す従来例のドアラッチ装置に比べて同じ構成であるから同じ部材や部品については同じ符号を付して説明を省略する。
そして、ベースプレート31の両側には、取付ブラケット33を設け、この取付ブラケット33をバックドアにねじ止めしてドアラッチ装置をバックドアに組み付ける。
なお、ベースプレート31には、バックドアを閉めることにより入り込むストライカの挿入溝34が形成してある。
電動駆動機構35は、従来例同様のものであり、モータケースのケース本体36とケース蓋体37とで形成した空室内に組み込んだモータ(電動アクチュエータ)16、ウォーム17、ウォームホイール18、小形ギア(連動ギア)19によって構成してある。
ウォームホイール18と小形ギア19とからなるギア体は、ケース本体36とケース蓋体37とに設けた軸支部36a、37aとに橋渡した軸杆38によって回転可能に支持してあり、さらに、ウォームホイール18には、初期位置に復動回転させるリターンスプリング39が設けてある。
なお、小形ギア19については、ウォームホイール18の中央部に一体に突出形成してもよく、また、別体形成した小形ギア19をウォームホイール18に固着してもよい。
このオープンレバー40は、図2、図5に示したように、その一側よりに凸軸部41aと凹軸部41bとからなる軸部41が設けてあり、その凸軸部41aをケース本体36の凹形軸部36bに嵌合させ、また、その凹軸部41bにケース蓋体37の凸形軸部37bを突入させることで旋回自在に軸受けしてある。
また、上記の凹形溝部42には上記した小形ギア19を突入させ、この小形ギア19をギア42bに噛合させた構成となっている。
なお、上記した窓孔42aを設けないで、凹形溝部42を窓孔として形成し、この窓孔縁にギア42bを設けるようにすることもできる。
なお、図3から分かるように、上記したオープンレバー40の連動部40bはモータケースより張り出し、その先端部がクロー12の押動部12aに対向するようになっている。
また、図8にはカバー44の上記した軸孔44aが示してある。
この軸孔44aには、図示するように、連通させた切欠孔44cが形成してある。
すなわち、カバー44の切欠孔44cを支軸部45aの突状部45cに位置合わせし、軸孔44aに支軸部45aを嵌挿させ、続いて、図10及び図11に示す如く、カバー44を支軸部45aを中心に回転させれば、切欠孔44cが突状部45cの下側で旋回するため、カバー44が支軸部45aの突状部45cによって抜け止めされる。
なお、操作用窓孔43を開放させるようにカバー44を旋回すれば、図12に示すように、切欠孔44cが軸孔45aの突状部45cの下側を旋回して移動する。
図示するように、この係止保持部45bは、上方が開放した差入溝として形成してあり、また、その差入溝の差し入れ通路となるケース蓋体37には、カバー44の係止舌片44bが乗り越えることができる突起45dが設けてある。
この突起45dによって係止保持部45bに差し入れて係止させた係止舌片44bが係止保持される。
したがって、通常時には、図1に示すように、係止舌片44bの係止によってカバー44の閉蓋が保持されている。
すなわち、モータ16の駆動によってウォーム17、ウォームホイール18が連動されるから、小形ギア19がウォームホイール18と一体的に回転する。
これにより、クロー12によるフォーク11の阻止が解放されることから、図14に示す如く、フォーク12がリターンスプリングによって反時計方向に回転し、ストライカ10の係合を解放する。
上記の動作で電動駆動機構35によりラッチ解除され、バックドアを開くことができる。
本実施形態のドアラッチ装置は、このような異常状態の場合は、車室内からオープンレバー40を手動操作してドアラッチ装置をラッチ解除(エマージェンシー操作解除)させることができる。
なお、この場合、係止舌片44bを突起45dの上を乗り越えさせて係止を外してカバー44を旋回させ、カバー44の一部をケース蓋体37に設けたストッパー突部45eに当接させる。
なお、手動操作部40aは、人手によって操作してもよいが、ドライバーなどの工具を使って引き回してもよい。
このようにカバー44を取り外すことで、オープンレバー40の手動操作部40aが操作用窓孔43に露出するから、カバー44の係止舌片44bを手動操作部40aの円形孔に差し入れてオープンレバー40を旋回させ、上記ようにエマージェンシー操作によるラッチ解除を行うことができる。
このようにカバー44を利用したエマージェンシー操作することができるので、ドライバーなどの工具がない場合であっても緊急時にラッチ解除し、バックドアを開くことができる。
なお、本実施形態のドアラッチ装置は、通常時には、図1に示すように、カバー44を閉じて操作用窓孔43を閉蓋しておくので、ドアの隙間から細長い工具などを差し入れて不正にラッチ解除しようと試みても、このような工具はカバー44に突き当たるだけとなるので、オープンレバー40を旋回させることができない。
また、操作用窓孔43がカバー44によって閉蓋してあるので、この操作用窓孔43から異物などが入るおそれがない。
なお、図17はラッチング状態、図18はラッチ解除状態をそれぞれ示している。
本実施形態は、オープンレバー40以外は図1〜図3に示す実施形態と同構成であるので、同一の部材、部品については同符号を付したそれらの説明を省略する。
また、上記の凹形溝部42には上記した小形ギア19を突入させ、この小形ギア19を内歯ギア42cに噛合させた構成となっている。
このようにギアを内歯ギア42cにすることによって、図1〜図3に示した実施形態よりも内歯ギア42cとウォームホイール18とをオープンレバー40の回転中心である軸部41に近い位置に配置することができるので、装置をさらに小形化することができる。
以上、図17、図18に示した本発明の他の実施形態についても、操作用
窓孔43を覆うカバー44を取り外し可能に備えることがでる。
図示するように、この変形例のカバ−46の長手方向の左向(係止舌片46bの反対側)に形成した切欠孔46cを有する軸孔46aとしてある。
このカバー46は,図20に示す如く、カバー46をストッパー突部45eに押し当てた状態で、軸孔46aの切欠孔46cを支軸部45aの突状部45cに位置合わせし、軸孔46aに支軸部45aを嵌入させ、その後、カバー46を旋回させて取り付ける。
なお、このように取り付ける場合、カバー46の弾性にしたがって多少折り曲げ軸孔46aに支軸部45aを嵌入させる。
なお、カバー46を取り外す場合には、カバー46をストッパー突部45eに押し当てた状態で、軸孔46aの切欠孔46cを支軸部45aの突状部45cに位置合わせし、支軸部45aを軸孔46aから脱出させるようにしてカバー46を取り外す。
このように実施する場合は、図24に示すように、ケース蓋体36に切欠孔46cを有する上記同様の軸孔46aを形成する。
なお、本発明は、ストライカ10がバックドアに装備されている自動車の場合は、ドアラッチ装置を車体に取り付けるように実施する。
13 ラッチ機構
16 モータ
17 ウォーム
18 ウォームホイール
19 小形ギア
35 電動駆動機構
40 オープンレバー
40a 手動操作部
40b 連動部
41 軸部
42 凹形溝部
42a 窓孔
42b 外歯ギア
42c 内歯ギア
43 操作用窓孔
44 カバー
44a 軸孔
44b 係止舌片
44c 切欠孔
45a 支軸部
45b 係止保持部
45c 突状部
45d 突起
45e ストッパー
46 カバー
46a 軸孔
46b 係止舌片
46c 切欠孔
Claims (6)
- 車体又はドアに設けられたストライカに係脱可能なフォークと、当該フォークを前記ストライカの係合位置とその係合を解除する解除位置とに移動規制するクローとを備えたラッチ機構と、
装置ケースに旋回可能に軸着して電動アクチュエータによって駆動し、その旋回動で前記クローを動作させ、前記フォークを開放位置に移動規制するオープンレバーと、
を有する車両用のドアラッチ装置において、
前記オープンレバーには、車内から操作可能な手動操作部を設け、
前記電動アクチュエータを含む電動駆動機構と前記オープンレバーを内装させた前記装置ケースには、前記したオープンレバーの手動操作部を露出させる操作用窓孔を形成すると共に、この操作用窓孔には開放可能なカバーを設けたことを特徴とする車両用のドアラッチ装置。 - 請求項1に記載したドアラッチ装置において、
前記装置ケースまたはカバーの一方には、前記カバーの一方端部を回転可能に軸支させた支軸部を設けると共に、この支軸部の先端部には、軸芯方向に対し直交する向きに突出させた突状部を形成し、
前記装置ケースまたはカバーの他方には、前記支軸部を嵌挿させる軸孔と、この軸孔に連通させて形成し、前記支軸部の突状部を通過させる切欠孔を設け、
前記突状部を切欠孔に通し、前記支軸部を軸孔に嵌挿させた後、カバーを回転することで、カバーが前記突状部で係止され取り外れが防止され、前記切欠孔と前記突状部を合わせるようにカバーを回転させることで、カバーを支軸部または軸孔から取り外すことができる構成としたことを特徴とする車両用のドアラッチ装置。 - 請求項1又は2の発明に記載したドアラッチ装置において、
前記カバーの他方端部には係止舌片を一体に形成し、
前記装置ケースには、前記カバーの閉成時に前記係止舌片を係止する係止保持部と、前記係止舌片が乗り越えて前記係止保持部に係止される突起と、前記カバーの開放時にカバーの一部を係止し、開放位置を規制するストッパー突部とを設けたことを特徴とする車両用のドアラッチ装置。 - 請求項1乃至3の発明のいずれかに記載したドアラッチ装置において、
前記カバーには、カバーの開放位置を規制する前記ストッパー突部にカバーを押し当てた状態で、前記支軸部の突状部を通過させる切欠孔を有する軸孔を設け、
前記カバーを前記ストッパー突部に押し当てながら軸孔に支軸部を嵌合させ、前記カバーの閉成位置と開放位置との回転範囲では支軸部の突状部によってカバーの取り外れが防止される構成としたことを特徴とする車両用のドアラッチ装置。 - 請求項1乃至4の発明のいずれかに記載したドアラッチ装置において、
前記カバーを装置ケースにねじ止めし、前記操作用窓孔を閉成する構成としたことを特徴とする車両用のドアラッチ装置。 - 請求項1乃至5の発明のいずれかに記載したドアラッチ装置において、
前記カバーを前記装置ケースから取り外して操作用窓孔を開放させ、取り外したカバーの係止舌片をオープンレバーの手動操作部に係合させラッチ解除操作する構成としたことを特徴とする車両用のドアラッチ装置。
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