JP2015132351A - 複列転がり軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】少ない部品点数で、内輪の内周から外周へグリースを供給できるようにした複列転がり軸受を提供する。【解決手段】第1内輪20と第2内輪30を互いに接触させた状態で、止め輪80によって、第1内輪20および第2内輪30を連結してなる複列転がり軸受において、第2側端面および第1側端面の少なくとも一方に、径方向に貫通する貫通溝29、39を円周方向に等間隔に形成し、止め輪80は、円周1箇所に切欠きを形成するとともに、径方向に貫通する複数の貫通穴を形成し、円周方向の幅が、切欠き、貫通溝、貫通穴の順に小さくなり、切欠きの円周方向に位置によって、切欠きは、貫通溝に連通しない場合とがあり、貫通穴は、切欠きが貫通溝に連通しない円周方向のどの位置にあっても、複数の貫通溝29、39のうち少なくとも一つに連通するように、円周方向に不等間隔に形成した。【選択図】図1

Description

本発明は、内輪を軸方向に2列配置した複列転がり軸受に関する。
複列転がり軸受として、例えば特許文献1に示すようなものがある。
このものは、2個の内輪の端面同士を互いに接触させた状態で、2個の内輪に跨がる位置で内周に接するようにリング状の止め輪が配置され、2個の内輪を連結している。
特開2004−197790号公報
前記止め輪によって、2個の内輪の端面間で、内輪の内周から外周へグリースを供給することが出来ない。2個の内輪間に内輪間座を配置し、内輪間座に径方向に貫通する貫通穴を設ければ、内輪の内周から外周へグリースを供給することができるが、内輪間座を余分に用意しなければならず、部品点数が多くなる。本発明は、上述した問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、少ない部品点数で、2個の内輪を連結するとともに、内輪の内周から外周へグリースを供給できるようにした複列転がり軸受を提供することである。
請求項1は、内周に第1外輪軌道面および第2外輪軌道面を軸方向に互いにずらして形成した外輪と、前記外輪の内周側で前記第1外輪軌道面に対応する配置され、外周に第1内輪軌道面を形成した第1内輪と、前記外輪の内周側で前記第2外輪軌道面に対応する配置され、外周に第2内輪軌道面を形成した第2内輪と、前記第1外輪軌道面上および前記第1内輪軌道面上を転動する第1転動体と、前記第2外輪軌道面上および前記第2内輪軌道面上を転動する第2転動体と、前記第1内輪および前記第2内輪の跨がる位置で内周に接して配置されたリング状の止め輪とからなり、前記第1内輪の前記第2内輪側の第2側端面と、前記第2内輪の前記第1内輪側の第1側端面とを互いに接触させた状態で、前記止め輪によって、前記第1内輪および前記第2内輪を連結してなる複列転がり軸受において、前記第2側端面および前記第1側端面の少なくとも一方に、径方向に貫通する貫通溝を円周方向に等間隔に形成し、前記止め輪は、内径方向に縮径し、外径方向に弾性復帰する弾性機能を有し、円周1箇所に切欠きを形成するとともに、径方向に貫通する貫通穴を円周方向に間隔を空けて複数形成したことを特徴とするものである。
請求項1によれば、止め輪として、内径方向に縮径し、外径方向に弾性復帰する弾性機能を有し、円周1箇所に切欠きを形成するとともに、径方向に貫通する貫通穴を円周方向に間隔を空けて複数形成したものを使用したので、少ない部品点数で、2個の内輪を連結するとともに、内輪の内周から外周へグリースを供給できるようにした複列転がり軸受を提供することができる。
請求項2は、請求項1において、前記止め輪が、円筒形状の帯部と、帯部の軸方向の両側より外径方向に突出した一対の鍔部とからなり、前記第1内輪および前記第2内輪の内周には、前記帯部を収容する収納面が形成されているとともに、前記一対の鍔部を収容する一対の係合溝が形成され、前記第1内輪若しくは前記第2内輪の内周に挿入するときに、前記止め輪を内径方向に縮径させ、前記一対の鍔部が前記一対の係合溝に対応したときに、前記止め輪を外径方向に弾性復帰させたことを特徴とするものである。
請求項2によれば、止め輪として、内径方向に縮径し、外径方向に弾性復帰する弾性機能を有し、円周1箇所に切欠きを形成するとともに、径方向に貫通する貫通穴を円周方向に間隔を空けて複数形成したものを使用したので、少ない部品点数で、2個の内輪を連結するとともに、内輪の内周から外周へグリースを供給できるようにした複列転がり軸受を提供することができる。止め輪が、外径方向に弾性復帰したときに、一対の係合溝に一対の鍔部が挿入され、収納面に帯部の外周が面接触するので、第1内輪20および第2内輪30をより確実に連結することができる。
請求項3は、請求項1又は請求項2において、円周方向の幅が、前記切欠き、前記貫通溝、前記貫通穴の順に小さくなり、前記切欠きの円周方向に位置によって、前記切欠きが、前記貫通溝に連通する場合と、前記貫通溝に連通しない場合とがあり、前記貫通穴は、前記切欠きが前記貫通溝に連通しない円周方向のどの位置にあっても、前記複数の貫通溝のうち少なくとも一つに連通するように、円周方向に不等間隔に形成したことを特徴とするものである。
請求項3によれば、止め輪として、内径方向に縮径し、外径方向に弾性復帰する弾性機能を有し、円周1箇所に切欠きを形成するとともに、径方向に貫通する貫通穴を円周方向に間隔を空けて複数形成したものを使用したので、少ない部品点数で、2個の内輪を連結するとともに、内輪の内周から外周へグリースを供給できるようにした複列転がり軸受を提供することができる。切欠き、貫通溝、貫通穴の円周方向の幅が、切欠き、貫通溝、貫通穴の順に小さくなり、切欠きの円周方向に位置によって、切欠きは、貫通溝に連通する場合と、貫通溝に連通しない場合とがあり、貫通穴は、切欠きが貫通溝に連通しない円周方向のどの位置にあっても、複数の貫通溝のうち少なくとも一つに連通するように、円周方向に不等間隔に形成したので、内輪の内周から外周へグリースをより確実に供給できる。
上述した構成によれば、少ない部品点数で、2個の内輪を連結するとともに、内輪の内周から外周へグリースを供給できるようにした複列転がり軸受を提供することができる。
本発明の一実施形態にかかる複列転がり軸受の縦断面図である。 本発明の一実施形態にかかる図1の拡大断面図である。 本発明の一実施形態にかかる図1のA−A線断面図である。 本発明の一実施形態にかかる図3に対し切欠きが反時計回りにずれた状態図である。 本発明の一実施形態にかかる図4に対し切欠きが反時計回りにずれた状態図である。 本発明の一実施形態にかかる図5に対し切欠きが反時計回りにずれた状態図である。 本発明の一実施形態にかかる図6に対し切欠きが反時計回りにずれた状態図である。
本発明の一実施形態である複列転がり軸受10を図1乃至図3に基づいて説明する。
図1に示すように複列転がり軸受10は、チョック車輪に使用され、分解しやすいように、軸方向に2列配置した第1内輪20および第2内輪30を止め輪80によって連結している
複列転がり軸受10は、内周に第1外輪軌道面13および第2外輪軌道面15を軸方向に互いにずらして形成した外輪11と、外輪11の内周側で第1外輪軌道面13に対応する配置され、外周に第1内輪軌道面23を形成した第1内輪20と、外輪11の内周側で第2外輪軌道面15に対応する配置され、外周に第2内輪軌道面33を形成した第2内輪30と、第1外輪軌道面13上および第1内輪軌道面23上を転動する第1転動体40と、第2外輪軌道面15上および第2内輪軌道面33上を転動する第2転動体45と、第1内輪20および第2内輪30の跨がる位置で内周に接して配置されたリング状の止め輪80と、複数の第1転動体40を円周方向に等間隔に配置する第1保持器50と、複数の第2転動体45を円周方向に等間隔に配置する第2保持器60とを有する。
外輪11は、略円筒形状を有する。外輪11の内周には、円筒形状で大径の第1嵌合面14と、テーパ状の第1外輪軌道面13と、円筒形状で小径の円筒面12と、テーパ状の第2外輪軌道面15と、円筒形状で大径の第2嵌合面16とが一端から順に形成されている。第1嵌合面14には、第1オイルシール90の外周が嵌合固定され、第1オイルシール90の内周は、第1内輪20の第1摺動面25に摺接している。第2嵌合面16には、第2オイルシール95の外周が嵌合固定され、第2オイルシール95の内周は、第2内輪30の第2摺動面35に摺接している。
第1内輪20は、略円筒形状を有する。第1内輪20の外周には、円筒形状で大径の第1摺動面25と、内径方向に延びる第1大径側端面24と、テーパ状の第1内輪軌道面23と、外径方向に延びる第1小径側端面22と、テーパ状の第1テーパ面21とが一端から順に形成されている。
第2内輪30は、略円筒形状を有する。第2内輪30の外周には、円筒形状で大径の第2摺動面35と、内径方向に延びる第2大径側端面34と、テーパ状の第2内輪軌道面33と、外径方向に延びる第2小径側端面32と、テーパ状の第2テーパ面31とが他端から順に形成されている。
第1転動体40は、円すい形状で、頂部をカットした形状を有する。第1転動体40は、第1外輪軌道面13上および第1内輪軌道面23上に転動可能に接している。第1転動体40の大径側端面は、第1内輪20の第1大径側端面24に摺接している。第1転動体40の小径側端面は、第1内輪20の第1小径側端面22との間に隙間を有している。
第2転動体45は、円すい形状で、頂部をカットした形状を有する。第2転動体45は、第2外輪軌道面15上および第2内輪軌道面33上に転動可能に接している。第2転動体45の大径側端面は、第2内輪30の第2大径側端面34に摺接している。第2転動体45の小径側端面は、第2内輪30の第2小径側端面32との間に隙間を有している。
第1保持器50は、薄板をプレスで折り曲げ成形したものであり、テーパ状に形成されている。第1保持器50には、円周方向に等間隔に第1ポケット51が形成され、第1ポケット51に第1転動体40が回転可能に保持されている。
第2保持器60は、薄板をプレスで折り曲げ成形したものであり、テーパ状に形成されている。第2保持器60には、円周方向に等間隔に第2ポケット61が形成され、第2ポケット61に第2転動体45が回転可能に保持されている。
第1内輪20の第2内輪30側に第2側端面が形成され、第2内輪30の第1内輪20側に第1側端面が形成され、第2側端面および第1側端面は互いに面接触している。第2側端面には、断面半円形状の第1貫通溝29が径方向に貫通して形成されている。第1貫通溝29は、円周方向に90度毎の等間隔に形成されている。第1側端面には、断面半円形状の第2貫通溝39が径方向に貫通して形成されている。第2貫通溝39は、円周方向に90度毎の等間隔に形成されている。第1貫通溝29および第2貫通溝39を互いに一致させることによって、断面円形の貫通通路が構成される。
図2に示すように止め輪80は、円筒形状の帯部81と、帯部81の軸方向の一端より外径方向に突出した第1鍔部82と、帯部81の軸方向の他端より外径方向に突出した第2鍔部83とからなる。図3に示すように止め輪80は、リング状で、円周1箇所に約58度の角度範囲に渡って切欠き85を形成するとともに、円周方向の複数箇所で径方向に貫通する複数の貫通穴86、87、88を形成する。止め輪80は、鉄系材料からなり、焼き鈍しによって、内径方向に縮径し、外径方向に弾性復帰する弾性機能を有している。切欠き85、複数の貫通穴86、87、88を形成してから焼き鈍しを行う。
図1および図2に示すように第1内輪20の内周には、円筒形状の第1軸円筒面26と、外径方向に延びる第1係合溝27と、第1軸円筒面26より大径で、円筒形状の第1収納面28とが一端から順に形成されている。第1係合溝27に第1鍔部82が挿入され、第1収納面28に帯部81の外周が面接触している。第1係合溝27は、第1鍔部82を収容できる溝深さを有し、第1収納面28は、帯部81を収容できる溝深さを有している。
第2内輪30の内周には、円筒形状の第2軸円筒面36と、外径方向に延びる第2係合溝37と、第2軸円筒面36より大径で、円筒形状の第2収納面38とが他端から順に形成されている。第2係合溝37に第2鍔部83が挿入され、第2収納面38に帯部81の外周が面接触している。第1係合溝27は、第1鍔部82を収容できる溝深さを有し、第1収納面28は、帯部81を収容できる溝深さを有している。
第1係合溝27に第1鍔部82が挿入され、第2係合溝37に第2鍔部83が挿入され、第1収納面28および第2収納面38に帯部81の外周が面接触することによって、第1内輪20および第2内輪30が連結されるようになっている。
図1および図3に示すように第1軸円筒面26および第2軸円筒面36には、円柱形状の支持軸70が嵌合されている。支持軸70の外周には、切欠き85および貫通穴86、87、88に対応する軸方向の位置に円周方向に連続した環状溝73が形成されている。支持軸70には、環状溝73から内径方向に第2供給通路72が形成され、第2供給通路72の内径側から軸方向に第1供給通路71が形成されている。第2供給通路72は、円周方向に90度毎に等間隔に複数形成されている。
図3に示すように円周方向の幅が、切欠き85、第1貫通溝29および第2貫通溝39、貫通穴86、87、88の順に小さくなる。言い換えると、貫通通路、貫通穴86、87、88の順に穴径が小さくなる。このため、切欠き85と貫通通路が互いに連通する確率が、貫通通路と貫通穴86、87、88が互いに連通する確率よりも高い。貫通穴86、87、88は、切欠き85と貫通通路が互いに連通しなかったときに、貫通通路に連通させるために設けたものである。
切欠き85の円周方向に位置によって、切欠き85は、貫通通路に連通する場合と、貫通通路に連通しない場合とがあり、貫通穴86、87、88は、切欠き85が貫通通路に連通しない円周方向のどの位置にあっても、複数の貫通通路のうち少なくとも一つに連通するように、円周方向に不等間隔に形成したものである。貫通穴86、貫通穴87、貫通穴88は、貫通穴86、貫通穴87、貫通穴88の順に切欠き85から遠くなるように形成されている。図4は、図3に比べて止め輪80が反時計回りにずれた位置に取り付けられた状態である。2つの貫通穴88の内、1つが左側の第2貫通溝39、すなわち貫通通路に対応する。図5は、図4に比べて止め輪80が反時計回りにずれた位置に取り付けられた状態である。2つの貫通穴86の内、1つが上側の第2貫通溝39、すなわち貫通通路に対応する。図6は、図5に比べて止め輪80が反時計回りにずれた位置に取り付けられた状態である。2つの貫通穴89の内、1つが下側の第2貫通溝39、すなわち貫通通路に対応する。図7は、図6に比べて止め輪80が反時計回りにずれた位置に取り付けられた状態である。2つの貫通穴87が上側の第2貫通溝39と左側の第2貫通溝39、すなわち貫通通路に対応する。
次に、複列転がり軸受10の組付け動作を説明する。
第1大径側端面24が下側へ、第1小径側端面22が上側へくるように第1内輪20を配置する。複数の第1転動体40を第1大径側端面24に載置するとともに、第1転動体40の転動面を第1内輪軌道面23に接触させる。複数の第1転動体40を第1内輪20の円周方向に等間隔に配置する。第1保持器50を第1貫通溝29を形成した第2側端面側から第1内輪20の軸方向に挿入する。第1保持器50の第1ポケット51に第1転動体40を嵌め込む。こうして、第1保持器50と、第1転動体40と、第1内輪20とからなるサブアッセンブリーが作られる。
第2大径側端面34が下側へ、第2小径側端面32が上側へくるように第2内輪30を配置する。複数の第2転動体45を第2大径側端面34に載置するとともに、第2転動体45の転動面を第2内輪軌道面33に接触させる。複数の第2転動体45を第2内輪30の円周方向に等間隔に配置する。第2保持器60を第2貫通溝39を形成した第1側端面側から第2内輪30の軸方向に挿入する。第2保持器60の第2ポケット61に第2転動体45を嵌め込む。こうして、第2保持器60と、第2転動体45と、第2内輪30とからなるサブアッセンブリーが作られる。
第1保持器50と、第1転動体40と、第1内輪20とからなるサブアッセンブリーを、外輪11に第1嵌合面14側から外輪11の軸方向に挿入する。第2保持器60と、第2転動体45と、第2内輪30とからなるサブアッセンブリーを、外輪11に第2嵌合面16側から外輪11の軸方向に挿入する。
止め輪80を第1内輪20の第1軸円筒面26に挿入し、止め輪80を第1軸円筒面26に沿って第2内輪30側へ移動させる。止め輪80が、第1内輪20および第2内輪30の跨がる位置へくると、外径方向に拡径し、第1係合溝27に第1鍔部82が挿入され、第2係合溝37に第2鍔部83が挿入され、第1収納面28および第2収納面38に帯部81の外周が面接触する。こうして、第1内輪20および第2内輪30が連結される(図1)。
外輪11の一端より第1外輪軌道面13および第1内輪軌道面23間へグリースが給脂され、外輪11の他端より第2外輪軌道面15および第2内輪軌道面33間へグリースが給脂される。
第1嵌合面14に第1オイルシール90の外周が圧入嵌合されると同時に第1オイルシール90の内周が第1内輪20の第1摺動面25に摺接する。第2嵌合面16に第2オイルシール95の外周が圧入嵌合されると同時に第2オイルシール95の内周が第2内輪30の第2摺動面35に摺接する。
図1に示すように、グリースの追加給脂は、第1供給通路71の一端より行われ、第1供給通路71、第2供給通路72、環状溝73の順にグリースが送られる。さらに、切欠き85、貫通穴86、87、88のいずれかを介して貫通通路へグリースが送られ、第1外輪軌道面13および第1内輪軌道面23間へグリースが送られ、第2外輪軌道面15および第2内輪軌道面33間へグリースが送られる。
止め輪80を介して第1内輪20および第2内輪30を連結でき、止め輪80を介して支持軸70の第1供給通路71および第2供給通路72のグリースを第1外輪軌道面13および第1内輪軌道面23間並びに第2外輪軌道面15および第2内輪軌道面33間へ送ることができるので、部品点数を減らすことができる。
止め輪80が、外径方向に弾性復帰したときに、第1係合溝27に第1鍔部82が挿入され、第2係合溝37に第2鍔部83が挿入され、第1収納面28および第2収納面38に帯部81の外周が面接触するので、第1内輪20および第2内輪30をより確実に連結することができる。
切欠き85、第1貫通溝29および第2貫通溝39、貫通穴86、87、88の円周方向の幅が、切欠き85、第1貫通溝29および第2貫通溝39、貫通穴86、87、88の順に小さくなり、切欠き85の円周方向に位置によって、切欠き85は、第1貫通溝29および第2貫通溝39に連通する場合と、第1貫通溝29および第2貫通溝39に連通しない場合とがあり、貫通穴86、87、88は、切欠き85が第1貫通溝29および第2貫通溝39に連通しない円周方向のどの位置にあっても、複数の第1貫通溝29および第2貫通溝39のうち少なくとも一つに連通するように、円周方向に不等間隔に形成したので、第1内輪20および第2内輪30の内周から外周へグリースをより確実に供給できる。
本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
上述した実施形態は、第2側端面に断面半円形状の第1貫通溝29を径方向に貫通して形成し、第1側端面に断面半円形状の第2貫通溝39を径方向に貫通して形成し、第1貫通溝29および第2貫通溝39を互いに一致させることによって、断面円形の貫通通路を構成した。他の実施形態として、第1貫通溝29のみ形成しても良いし、逆に第2貫通溝39のみ形成しても良い。
11:外輪、13:第1外輪軌道面、15:第2外輪軌道面、20:第1内輪、23:第1内輪軌道面、27:第1係合溝(係合溝)、28:第1収納面(収納面)、29:第1貫通溝(貫通溝)、30:第2内輪、33:第2内輪軌道面、37:第2係合溝(係合溝)、38:第2収納面(収納面)、39:第2貫通溝(貫通溝)、40:第1転動体、45:第1転動体、80:止め輪、81:帯部、82:第1鍔部(鍔部)、83:第2鍔部(鍔部)、85:切欠き、86:貫通穴、87:貫通穴、88:貫通穴

Claims (3)

  1. 内周に第1外輪軌道面および第2外輪軌道面を軸方向に互いにずらして形成した外輪と、前記外輪の内周側で前記第1外輪軌道面に対応する配置され、外周に第1内輪軌道面を形成した第1内輪と、前記外輪の内周側で前記第2外輪軌道面に対応する配置され、外周に第2内輪軌道面を形成した第2内輪と、前記第1外輪軌道面上および前記第1内輪軌道面上を転動する第1転動体と、前記第2外輪軌道面上および前記第2内輪軌道面上を転動する第2転動体と、前記第1内輪および前記第2内輪の跨がる位置で内周に接して配置されたリング状の止め輪とからなり、前記第1内輪の前記第2内輪側の第2側端面と、前記第2内輪の前記第1内輪側の第1側端面とを互いに接触させた状態で、前記止め輪によって、前記第1内輪および前記第2内輪を連結してなる複列転がり軸受において、
    前記第2側端面および前記第1側端面の少なくとも一方に、径方向に貫通する貫通溝を円周方向に等間隔に形成し、
    前記止め輪は、内径方向に縮径し、外径方向に弾性復帰する弾性機能を有し、円周1箇所に切欠きを形成するとともに、径方向に貫通する貫通穴を円周方向に間隔を空けて複数形成したことを特徴とする複列転がり軸受。
  2. 前記止め輪は、円筒形状の帯部と、前記帯部の軸方向の両側より外径方向に突出した一対の鍔部とからなり、
    前記第1内輪および前記第2内輪の内周には、前記帯部を収容する収納面が形成されているとともに、前記一対の鍔部を収容する一対の係合溝が形成され、
    前記第1内輪若しくは前記第2内輪の内周に挿入するときに、前記止め輪を内径方向に縮径させ、前記一対の鍔部が前記一対の係合溝に対応したときに、前記止め輪を外径方向に弾性復帰させたことを特徴とする請求項1に記載の複列転がり軸受。
  3. 円周方向の幅が、前記切欠き、前記貫通溝、前記貫通穴の順に小さくなり、
    前記切欠きの円周方向に位置によって、前記切欠きは、前記貫通溝に連通する場合と、前記貫通溝に連通しない場合とがあり、
    前記貫通穴は、前記切欠きが前記貫通溝に連通しない円周方向のどの位置にあっても、前記複数の貫通溝のうち少なくとも一つに連通するように、円周方向に不等間隔に形成したことを特徴とする請求項1に記載の複列転がり軸受。
JP2014004983A 2014-01-15 2014-01-15 複列転がり軸受 Active JP6318632B2 (ja)

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