JP2015119068A - ウエーハの加工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ダイボンディング工程において不良を発生させる恐れを低減可能なウエーハの加工方法を提供することである。【解決手段】 表面に形成された交差する複数の分割予定ラインで区画された各領域にそれぞれデバイスが形成されたウエーハの加工方法であって、ウエーハの裏面にダイボンディング用フィルムを介してダイシングテープを貼着するテープ貼着ステップと、該テープ貼着ステップを実施した後、該ダイシングテープを介してウエーハをチャックテーブルで保持する保持ステップと、該チャックテーブルに保持されたウエーハの表面から切削ブレードを該ダイシングテープに至るまで切り込ませ、該分割予定ラインに沿って切削してウエーハと該ダイボンディング用フィルムを分断する分断溝を形成する切削ステップと、該切削ステップを実施した後、該分断溝に沿って熱を照射して該切削ステップで発生した該ダイボンディング用フィルムの髭状のバリを縮小溶融させる熱照射ステップと、を備えたことを特徴とする。【選択図】図5
Description
本発明は、ダイボンディング用フィルム付きウエーハを分割して複数のダイボンディング用フィルム付きチップを形成するウエーハの加工方法に関する。
半導体デバイスの製造プロセスにおいては、表面に格子状に形成された複数の分割予定ラインで区画された各領域にICやLSI等のデバイスが形成された半導体ウエーハを、分割予定ラインに沿って個々のデバイスへと分割することで半導体デバイスが形成される。
分割された半導体デバイスは、金属製基板(リードフレーム)やテープ基板等にダイボンディング(接着)され、これらの金属製基板やテープ基板が分割されることで個々の半導体チップが製造される。こうして製造された半導体チップは、携帯電話やパソコン等の各種電子機器に広く使用されている。
半導体デバイスを基板上にダイボンディングするには、基板上の半導体デバイス搭載位置に半田やAu−Si共晶、樹脂ペースト等の接着剤を供給してその上に半導体デバイスを載置して接着する方法が用いられている。
近年では、例えば特開2000−182995号公報に開示されているように、予め半導体ウエーハの裏面にDAF(Die Attach Film)やDBF(Die Bond Film)と称されるシート状のダイボンド用フィルムを貼着しておく方法が広く採用されている。
即ち、DAFが接着された半導体ウエーハを個々のチップへと分割することで、DAFが裏面に装着された半導体チップを形成する。その後、半導体チップ裏面のDAFを介して半導体チップを基板上にダイボンディングすることで、使用する接着剤を最小限とし、また半導体チップの搭載エリアを最小にできるというメリットがある。
しかし、DAFは延性が高いため、DAFが接着された半導体ウエーハを切削ブレードで切削すると、切削されたDAFに髭状のバリが発生してボンディング時の断線の原因になるという問題がある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ダイボンディング工程において不良を発生させる恐れを低減可能なウエーハの加工方法を提供することである。
本発明によると、表面に形成された交差する複数の分割予定ラインで区画された各領域にそれぞれデバイスが形成されたウエーハの加工方法であって、ウエーハの裏面にダイボンディング用フィルムを介してダイシングテープを貼着するテープ貼着ステップと、該テープ貼着ステップを実施した後、該ダイシングテープを介してウエーハをチャックテーブルで保持する保持ステップと、該チャックテーブルに保持されたウエーハの表面から切削ブレードを該ダイシングテープに至るまで切り込ませ、該分割予定ラインに沿って切削してウエーハと該ダイボンディング用フィルムを分断する分断溝を形成する切削ステップと、該切削ステップを実施した後、該分断溝に沿って熱を照射して該切削ステップで発生した該ダイボンディング用フィルムの髭状のバリを縮小溶融させる熱照射ステップと、
を備えたことを特徴とするウエーハの加工方法が提供される。
を備えたことを特徴とするウエーハの加工方法が提供される。
本発明のウエーハの加工方法では、ウエーハを切削した後、切削して形成した分断溝に熱を照射する熱照射ステップを実施する。分断溝に熱を照射することで、切削ステップで発生したダイボンディング用フィルムの髭状のバリは収縮し溶融するため、バリが分割されたチップの表面に達して表面に付着する恐れを低減することができ、後のボンディング工程において不良を発生させる恐れを低減することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1を参照すると、半導体ウエーハ(以下、単にウエーハと略称することがある)11の表面側斜視図が示されている。
半導体ウエーハ11は、例えば厚さが100μmのシリコンウエーハからなっており、表面11aに複数の分割予定ライン(ストリート)13が格子状に形成されているとともに、複数の分割予定ライン13によって区画された各領域にIC,LSI等のデバイス15が形成されている。ウエーハ11の外周には、シリコンウエーハの結晶方位を示すマークとしてのノッチ17が形成されている。11bはウエーハ11の裏面である。
本発明のウエーハの加工方法では、まず図2に示すように、ウエーハ11の裏面をDAF等のダイボンディング用フィルム12に貼着し、ダイボンディング用フィルム12を外周部が環状フレームFに貼着されたダイシングテープTに貼着する。即ち、ウエーハ11の裏面11bをダイボンディング用フィルム12を介してダイシングテープTに貼着するテープ貼着ステップを実施する。
テープ貼着ステップを実施した後、図3に示すように、切削装置のチャックテーブル14でダイシングテープTを介してウエーハ11を吸引保持する保持ステップを実施する。環状フレームFはクランプ16によりクランプして固定する。
次いで、図示しない切削装置の撮像ユニットでチャックテーブル14に保持されたウエーハ11を撮像し、撮像画像からパターンマッチング等の画像処理により切削すべきストリート13を検出するアライメントを実施する。
アライメントを実施した後、図4に示すように、スピンドル18に装着された切削ブレード20を矢印A方向に高速回転させながら、ウエーハ11の表面11aからダイシングテープTに至るまで切り込ませ、チャックテーブル14を加工送りすることにより、分割予定ライン13に沿って切削してウエーハ11とダイボンディング用フィルム12を分断する分断溝19を形成する切削ステップを実施する。
この切削ステップは、切削ブレード20を割り出し送りしながら第1の方向に伸長する全ての分割予定ライン13に沿って実施後、チャックテーブル14を90°回転し、第1の方向に直交する第2の方向に伸長する全ての分割予定ライン13に沿って実施し、ウエーハ11を裏面にダイボンディング用フィルム12が貼着された個々のチップ21に分割する。
ダイボンディング用フィルム12は延性が高いため、ダイボンディング用フィルム12が貼着されたウエーハ11を切削ブレード20で切削すると髭状のバリ22が発生し、このバリ22がチップ21の表面に付着することがある。チップ21の表面に付着したバリ22をそのまま残しておくと、チップ21ボンディング時の断線の原因になるという問題がある。
従って、本発明では、図5に示すように、熱照射装置のチャックテーブル14AでダイシングテープTを介してウエーハ11を吸引保持し、クランプ16Aで環状フレームFをクランプして固定する。
そして、ヒーター又は熱照射ランプ24からウエーハ11の分断溝19に沿って熱を照射して、切削ステップで発生したダイボンディング用フィルム12の髭状のバリ22を縮小溶融させ、チップ21の表面からはバリ22を完全に除去する(熱照射ステップ)。
熱照射ステップ実施後、図6に示すように、ピックアップ装置のチャックテーブル14BでダイシングテープTを介してウエーハ11を吸引保持し、環状フレームFをクランプ16Bでクランプして固定する。そして、ピックアップコレット26により裏面にダイボンディング用フィルム12が貼着されたチップ21をピックアップし、チップ収容容器等に収容する。
本発明のウエーハの加工方法で製造されたチップ21は、熱照射ステップでダイボンディング用フィルム12の髭状のバリ22を縮小させてチップ21の表面から除去しているため、チップ21のダイボンディング時に断線等の不良を発生させる恐れを低減できる。
11 半導体ウエーハ
12 ダイボンディング用フィルム
14,14A,14B チャックテーブル
19 分断溝
20 切削ブレード
22 バリ
24 熱照射ランプ
26 ピックアップコレット
12 ダイボンディング用フィルム
14,14A,14B チャックテーブル
19 分断溝
20 切削ブレード
22 バリ
24 熱照射ランプ
26 ピックアップコレット
Claims (1)
- 表面に形成された交差する複数の分割予定ラインで区画された各領域にそれぞれデバイスが形成されたウエーハの加工方法であって、
ウエーハの裏面にダイボンディング用フィルムを介してダイシングテープを貼着するテープ貼着ステップと、
該テープ貼着ステップを実施した後、該ダイシングテープを介してウエーハをチャックテーブルで保持する保持ステップと、
該チャックテーブルに保持されたウエーハの表面から切削ブレードを該ダイシングテープに至るまで切り込ませ、該分割予定ラインに沿って切削してウエーハと該ダイボンディング用フィルムを分断する分断溝を形成する切削ステップと、
該切削ステップを実施した後、該分断溝に沿って熱を照射して該切削ステップで発生した該ダイボンディング用フィルムの髭状のバリを縮小溶融させる熱照射ステップと、
を備えたことを特徴とするウエーハの加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013262197A JP2015119068A (ja) | 2013-12-19 | 2013-12-19 | ウエーハの加工方法 |
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JP2013262197A Pending JP2015119068A (ja) | 2013-12-19 | 2013-12-19 | ウエーハの加工方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11145515B2 (en) | 2017-06-15 | 2021-10-12 | Denso Corporation | Manufacturing method of semiconductor device with attached film |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04139785A (ja) * | 1990-09-29 | 1992-05-13 | Ibiden Co Ltd | 電子部品搭載用基板のバリ取り装置 |
JP2004079597A (ja) * | 2002-08-12 | 2004-03-11 | Disco Abrasive Syst Ltd | 半導体チップの加工方法 |
JP2006237375A (ja) * | 2005-02-25 | 2006-09-07 | Toshiba Corp | ダイシング方法 |
JP2010123823A (ja) * | 2008-11-21 | 2010-06-03 | Disco Abrasive Syst Ltd | 切削装置 |
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2013
- 2013-12-19 JP JP2013262197A patent/JP2015119068A/ja active Pending
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