JP2015115574A - ウェーハ搬送システム - Google Patents

ウェーハ搬送システム Download PDF

Info

Publication number
JP2015115574A
JP2015115574A JP2013258955A JP2013258955A JP2015115574A JP 2015115574 A JP2015115574 A JP 2015115574A JP 2013258955 A JP2013258955 A JP 2013258955A JP 2013258955 A JP2013258955 A JP 2013258955A JP 2015115574 A JP2015115574 A JP 2015115574A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wafer
chuck table
clamp
claw
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013258955A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6392510B2 (ja
Inventor
智彦 牧野
Tomohiko Makino
智彦 牧野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Seimitsu Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Seimitsu Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Seimitsu Co Ltd filed Critical Tokyo Seimitsu Co Ltd
Priority to JP2013258955A priority Critical patent/JP6392510B2/ja
Publication of JP2015115574A publication Critical patent/JP2015115574A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6392510B2 publication Critical patent/JP6392510B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Manipulator (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

【課題】ウェーハを載置位置から簡単、確実に引き剥がし、そのウェーハを保持し、汚れなどの不具合を発生させずに搬送できるウェーハ搬送システム。【解決手段】チャックテーブル12上に真空チャックされたウェーハWを、チャックテーブル12から他の場所に搬送するウェーハ搬送システムであって、真空チャックが解かれたウェーハWに対してチャックテーブル12側から水を噴出してウェーハWをチャックテーブル12上から浮かすウェーハ浮上手段と、浮上したウェーハWのエッジ部分をクランプしてウェーハWを保持するクランプ爪部21を有するウェーハクランプ保持手段と、クランプ爪部21で保持されているウェーハWに対してチャックテーブル12側からエアを噴出してウェーハWとチャックテーブル12間の水を除去するためのエア供給手段と、クランプ爪部21で保持されているウェーハWをクランプ爪部21と共に所要位置へ搬送する搬送手段とを備える。【選択図】図5

Description

本発明はウェーハ搬送システムに関するものであり、特に、半導体デバイス製造工程においてウェーハに不具合を与えることなく該ウェーハを所要位置に向けて搬送するためのウェーハ搬送システムに関するものである。
従来、例えばシリコンインゴット等からスライスされて切り出された薄層状のシリコンウェーハ等のウェーハは、各種の処理を経て最後に製品化される。そのウェーハの処理では、ウェーハを各種の処理工程へ順に搬送して処理するのが通常である。また、その搬送も、幾枚にも重ねて搬送する場合と、一枚ずつ搬送する場合とがあるが、本発明ではウェーハを一枚ずつ搬送する場合である。
そして、半導体デバイス製造工程において、そのウェーハを一枚ずつ搬送する場合は、ウェーハの片面を吸着盤により真空吸着保持して次の処理工程に搬送するのが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
また、一般に、電子機器にあっては、半導体チップの放熱性を良好にするため、及び、半導体素子を多数用いる小型電子機器で半導体チップの厚さをできるだけ薄くするために、ウェーハの厚さを、100〜50μm程度、あるいはそれ以下に形成することがある。
これらウェーハの薄片化に伴い、ウェーハの欠けや割れなどの不具合が各処理工程で発生しやすくなる。対策としてデバイス保護用の部材を、従来は樹脂系テープにより保護しているが、ガラスやシリコン、または樹脂系基板でも剛性がある基板などで、保護することが増えてきている。
特開平9−64152号公報。
上述したウェーハの片面を吸着盤で真空吸着保持して搬送する方法は、ウェーハを吸着盤で吸着保持した状態であってもウェーハと吸着盤との間に隙間が生じない。このため、ウェーハの搬送途中でウェーハの両面洗浄を行う必要があるような場合には、ウェーハの外周縁をクランプする方法に切り替えなければならない。この場合、円柱のような複数個のピン又は同等品を用意し、そのピンをウェーハの外周面等に接触させクランプする必要があり、その構造が複雑であった。
また、例えばウェーハの表面を研削処理する工程では、ウェーハを研削加工するにあたり、水を使用している。このため、ウェーハの研削後に、ウェーハを真空吸着していたチャックテーブルの真空状態を解除しても、ウェーハとチャック間の水膜による張力でウェーハを簡単に剥がすことができない。
そこで、これらを解決するために、ウェーハを剥がすときには、通常、ウェーハを吸着盤で吸着して、チャックテーブルの真空チャックを停止し、次いでチャックテーブルの下側からウェーハに向けてエアを吹き付けてリリースをし、その後、所要の位置へ移送するようにしている。
さらにウェーハの表面を吸着盤で何回も吸着すると、吸着面に汚れが堆積し、その汚れをウェーハへ転写してしまい、その後のウェーハ処理工程などへ不具合を与えるという問題点があった。
そこで、ウェーハを載置位置から簡単、かつ、確実に引き剥がすことができるとともに、その引き剥がしたウェーハを確実に保持して、かつ、汚れなどの不具合が発生しないように、所要位置へ搬送できるようにしたウェーハ搬送システムを提供するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、チャックテーブル上に真空チャックされた概略円板状のウェーハを、前記チャックテーブルから他の場所に搬送するウェーハ搬送システムにおいて、前記真空チャックが解かれた前記ウェーハに対して前記チャックテーブル側から水を噴出して前記ウェーハを前記チャックテーブル上から浮かすウェーハ浮上手段と、前記チェックテーブル上で浮上した前記ウェーハのエッジ部分をクランプして該ウェーハを保持するためのクランプ爪部を有するウェーハクランプ保持手段と、前記クランプ爪部で保持されている前記ウェーハに対して前記チャックテーブル側からエアを噴出して前記ウェーハと前記チャックテーブル間の前記水を除去するためのエア供給手段と、前記クランプ爪部で保持された前記ウェーハを前記クランプ爪部と共に所要位置へ搬送する搬送手段と、を備えるウェーハ搬送システムを提供する。
このシステム構成によれば、ウェーハを真空吸着保持しているチャックテーブルの真空チャックを停止し、次いでウェーハのエッジ部分をクランプ可能な位置にウェーハクランプ保持手段のクランプ爪部を配置する。続いて、ウェーハ浮上手段によりチャックテーブル側からウェーハに向けて水を噴出し、チャックテーブル上からウェーハを浮かす。チャックテーブルからウェーハが浮いたところで、ウェーハクランプ保持手段のクランプ爪部によりウェーハのエッジ部分をクランプする。また、クランプしたらエア供給手段によりチャックテーブル側からウェーハに向けてエアを噴出し、ウェーハとチャックテーブル間の水を除去して、その間の表面張力を無くす。これにより、ウェーハのエッジ部分をクランプ爪部でクランプしているウェーハクランプ保持手段により、小さな力でチャックテーブル上からウェーハを簡単に引き剥がすことができる。また、その引き剥がしたウェーハはクランプ爪部で安定的に保持され、搬送手段によりウェーハクランプ保持手段と共に所要の位置へ搬送することができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の構成において、前記クランプ爪部は、前記ウェーハの外周外側に位置して外周方向に所要の間隔で複数設けられているとともに、各クランプ爪部は前記ウェーハが配置されている領域の外側から内側の領域に移動可能な下側爪と、常にウェーハが配置されている領域の内側にセットされる上側爪とを有し、かつ、前記上側爪の前記ウェーハと対向する面が外側から内側に向かって昇るように傾斜している傾斜面として形成されている、ウェーハ搬送システムを提供する。
このシステム構成によれば、ウェーハのエッジ部分をクランプ可能な位置にウェーハクランプ保持手段のクランプ爪部を配置し、次いでウェーハ浮上手段により水を噴出してウェーハを浮かすと、浮いたウェーハは外周方向に所要の間隔で設けられている各クランプ爪部における上側爪の傾斜面にそれぞれ当接する。また、各傾斜面は外側から内側に向かって昇るように傾斜しているので、各クランプ爪部における上側爪の傾斜面に当接したウェーハはその傾斜面によって中心側に移動されて位置決めされる。これにより、常に、クランプ爪部の同一位置にてウェーハをクランプすることができる。
本発明によれば、チャックテーブル上からウェーハを引き剥がす際、ウェーハをクランプ爪部で無理矢理引き剥がすのではなく、水による浮上と、エアによる表面張力の除去とで、ウェーハとチャックテーブル間の拘束力を取り除いた状態にして、小さな力でウェーハを引き剥がすことができるので、引き剥がし時にウェーハに与える不具合を無くすことができる。また、クランプ爪部は引き剥がしから所要位置への搬送に至るまでエッジ部分だけがクランプされて、ウェーハ表面には一切接触しないで搬送をすることができるので、接触により表面に与える不具合を無くすことができる。したがって、本ウェーハ搬送システムでは、ウェーハを載置位置であるチャックテーブル上から簡単、かつ、確実に引き剥がすことができるとともに、その引き剥がしたウェーハを確実に保持して所要位置へ搬送することができる。
なお本発明は、機構の性質上、ウェーハとそのデバイス保護基板のトータル厚みが薄いものへの適用は難しい為、トータル厚みが400um以上のものへ適用する。
本発明を適用したウェーハ搬送システムの構成を示すブロック図。 ウェーハチェックテーブルとウェーハクランプ保持手段と搬送手段の概略配置構成を示す斜視図。 図2の概略正面面図。 ウェーハクランプ保持手段のクランプ爪部を説明する図。 本発明に係るウェーハ搬送システムにおける処理手順の一例を説明する図。
本発明は、ウェーハを載置位置から簡単、かつ、確実に引き剥がすことができるとともに、その引き剥がしたウェーハを確実に保持して、かつ、汚れなどの不具合が発生しないように、所要位置へ搬送できるようにしたウェーハ搬送システム提供するという目的を達成するために、チャックテーブル上に真空チャックされた概略円板状のウェーハを、前記チャックテーブルから他の場所に搬送するウェーハ搬送システムにおいて、前記真空チャックが解かれた前記ウェーハに対して前記チャックテーブル側から水を噴出して前記ウェーハを前記チャックテーブル上から浮かすウェーハ浮上手段と、前記チェックテーブル上で浮上した前記ウェーハのエッジ部分をクランプして該ウェーハを保持するためのクランプ爪部を有するウェーハクランプ保持手段と、前記クランプ爪部で保持されている前記ウェーハに対して前記チャックテーブル側からエアを噴出して前記ウェーハと前記チャックテーブル間の前記水を除去するためのエア供給手段と、前記クランプ爪部で保持された前記ウェーハを前記クランプ爪部と共に所要位置へ搬送する搬送手段と、を備える構成として実現した。
以下、本発明の実施形態によるウェーハ搬送システムの具体的な実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明を適用したウェーハ搬送システムの一構成例を示すブロック図である。このシステムでは、システム全体を制御する中心的処理機能を担う制御部11と、ウェーハWの加工を行うためのチャックテーブル12等を有している。
前記制御部11は、例えばコンピュータである。その制御部11には、ウェーハ真空吸着手段13と、ウェーハ浮上手段14と、ウェーハクランプ保持手段15と、エア供給手段16と、搬送手段17と、が制御可能に接続されている。
前記チャックテーブル12は、本実施例では図2に示すように電子デバイスが設けられた薄い円板状のウェーハWが載せられるものである。チャックテーブル12には、その載せられたウェーハWを真空チャックして保持する前記真空吸着手段13と、前記真空チャックが解かれたウェーハWの下面に対してチャックテーブル12側から水を噴出してウェーハWをチャックテーブル12上から浮かす前記ウェーハ浮上手段14と、前記真空チャックが解かれているウェーハWの下面に対してチャックテーブル12側からエアを噴出してウェーハWとチャックテーブル12間に存在する水を除去する前記エア供給手段16と、が接続されている。したがって、チャックテーブル12のウェーハ載置面12aには、図示しないが、ウェーハWの下面を真空チャックするエア吸入口、ウェーハWの下面に向けて水を噴出する水噴出口、ウェーハWの下面に向けてエアを噴出するエア噴出口がそれぞれ設けられている。なお、これらエア吸入口、水噴出口、エア噴出口は、互いに共用するようにして設置される場合もある。
前記ウェーハ浮上手段14は、図示しない水噴出装置(水ブロー機構)と前記チャックテーブル12の水噴出口に接続された同じく図示しない水供給管とを有している。そして、制御部11の制御により水噴出装置で圧力調整された水を、水噴出口からウェーハWの下面に向けて噴出(水ブロー)することにより、ウェーハWの全体をチャックテーブル12の載置面12a上から浮上させることができるようになっている。なお、ここでの水圧は、少なくとも前記ウェーハクランプ保持手段15における後述するクランプ爪部21の下側爪22aをウェーハWの下面側に差し込み可能な隙間ができるように、例えば0.2〜0.3Mpほどで行われる。
前記エア供給手段16は、図示しないエアコンプレッサ(エアブロー機構)と前記チャックテーブル12のエア噴出口に接続された同じく図示しないエア供給管とを有している。そして、制御部11の制御によりエアコンプレッサで圧力調整されたエアを、水噴出口からウェーハWの下面に向けて噴出(エアブロー)することにより、ウェーハWとチャックテーブル12の載置面12aの間に存在する水を除去して、ウェーハWとウェーハ載置面間に働く表面張力を無くすことができるようになっている。なお、ここでのエア圧は、20〜30Kpaほどで行われる。
前記搬送手段17及び前記ウェーハクランプ保持手段15は、図2及び図3にチャックテーブル12及びウェーハWと共に概略構成が示されている。本実施例では、チャックテーブル12は円板状に形成されており、その載置面12aも円板状に形成されている。
前記搬送手段17は、一端側(基端側)17aが例えばロボットアーム等に固定されており、他端側(自由先端側17b)には前記ウェーハクランプ保持手段15が取り付けられている。その搬送手段17は例えばロボットアームの動きに連動して、図2及び図3に示す動作位置から図示しない所要の位置に前記ウェーハクランプ手段15と共に移動可能になっている。すなわち、このウェーハクランプ手段15との移動により、加工処理前のウェーハWを前工程位置からチャックテーブル12上に移動させ、加工処理後のウェーハWをチャックテーブル12上から所要の位置に設けられた後工程位置へ移動させることができるようになっている。
前記ウェーハクランプ保持手段15は、図2及び図3に示すように、搬送手段17の自由先端17b側の下面側に回転可能に取り付けられた本体部15aから2方向に延ばされた状態にして水平に取り付けられている爪用の第1アーム18aと、その第1アーム18aの先端と直角に交差して水平に取り付けられている1対の爪用の第2アーム18bと、爪用の第1アーム18aと交差して本体部15aから2方向に延ばされた状態にして水平に取り付けられている高さ調整用の第1アーム19aと、その第1アーム19aの先端と直角に交差して水平に取り付けられている1対の高さ調整用の第2アーム19bと、を有している。
前記1対の爪用の第2アーム18bの各両端部には、それぞれ下側に向かって突出されたクランプ爪部21が取り付けられている。これら4個クランプ爪部21は、前記位置決めピン20と外周方向にそれぞれ所要量ずつずらされ、かつチャックテーブル12におけるウェーハ載置面12aの後述するウェーハ配置領域SW(図4参照)の直ぐ外側に対応して設けられている。
また、各クランプ爪部21は、図4に示すように、チャックテーブル12におけるウェーハ載置12a上で、かつ、ウェーハWが配置されている領域SW(以下、これを「ウェーハ配置領域SW」と言う)の外側から内側の領域に移動可能な下側爪22aと、セット時には常にウェーハ配置領域SWの内側に配置されている上側爪22bと、下側爪22aと上側爪22bとの間を接続している垂直面部22cとを一体に有している。そして、それら下側爪部22a、上側爪部22b、垂直面部22cをウェーハクランプ保持手段15の内側に向けて配置している。また、下側爪22aは、ウェーハWと対向する面が内側から外側に向かって昇るように傾斜している傾斜面として形成されており、上側爪22bは、ウェーハWと対向する面が内側から外側に向かって昇るように傾斜している傾斜面として形成されている。
そして、これらクランプ爪部21は、爪用の第1アーム18aを移動制御させることにより、前記ウェーハ配置領域SWの外側から内側の領域内に移動したクランプ位置(図4中に実線で示す位置)と、下側爪22aが前記ウェーハ配置領域SWの内側から外側の領域に移動した非クランプ位置(図4中に二点鎖線で示す位置)とに、択一的に切り替え移動可能になっている。
図5は、前記制御部11に設定されているプログラムに従って処理される、本実施例におけるウェーハ搬送システムの処理手順の一例を示す図である。以下、図5を使用して本実施例におけるウェーハ搬送システムの作用を手順(1)〜(6)の順に説明する。
手順(1):チャックテーブル12のウェーハ載置面12a上にセットされたウェーハWの加工が終了したら、制御部11は、ウェーハ真空吸着手段13による真空チャックを停止する。
手順(2):次いで、制御部11は、前記非クランプ位置にクランプ爪部21を配置させた状態で、ウェーハクランプ手段15をチャックテーブル12のウェーハ載置面12aと略当接する位置、すなわちウェーハWがウェーハ載置面12aから浮上されたときに、クランプ爪部21の下側爪22がウェーハWの下面に入り込むことが可能な位置まで下降させる。この下降された後における各クランク爪部21は、図2中に二点鎖線で示すように、それぞれ下側爪22aがウェーハ配置領域SWの外側に配置され、上側爪22bがウ
ェーハ配置領域SWの内側に配置された状態でセットされる。
手順(3):次に、制御部11は、ウェーハ浮上手段14を動作させ、水噴出装置で圧力調整された水を、水噴出口からウェーハWの下面に向けて噴出させてウェーハWの全体をチャックテーブル12の載置面12a上から浮上させる。このとき、各クランプ爪部21の上側爪22bがウェーハ配置領域SW内に突出しているので、載置面12aから浮上されたウェーハWは、上側爪22bの傾斜面に当接し、その傾斜面によって中心側に移動される。
手順(4):続いて、制御部11は、ウェーハクランプ手段15を動作させ、爪用の第1アーム18aを介してクランプ爪部21を前記非クランプ位置から前記クランプ位置に移動させる。この場合、ウェーハWはウェーハ浮上手段14によりチャックテーブル12の載置面12aから浮上されているので、クランプ爪部21は下側爪22aがウェーハW
の下面にスムーズに入り込む状態となって移動される。そして、クランプ爪部21の上下の爪22a、22bで上方向の移動がそれぞれ規制されるとともに、垂直面部22cが、ウェーハWの周面に当接されて、クランプ爪部21によってウェーハWの外周周縁部、すなわちエッジ部分がクランプされる。また、ウェーハWがクランプ爪部21でクランプされたら、ウェーハ浮上手段14による水の噴出を停止させる。
手順(5):続いて、制御部11は、クランプ爪部21を前記クランプ位置に保持したままエア供給手段16を動作させ、エアコンプレッサで圧力調整されたエアを、エア噴出口からウェーハWの下面に向けて噴出する。そして、このエアの噴出により、ウェーハWとチャックテーブル12のウェーハ載置面12aの間に存在する水を除去して、ウェーハWとウェーハ載置面12a間の表面張力を無くす。
手順(6):次いで、制御部11は、クランプ爪部21をクランプ位置に保持したまま、搬送手段17を動作させ、ウェーハクランプ保持手段15をウェーハWと共に上方に持ち上げてウェーハWをチャックテーブル12から引き剥がす。続いて、基端側17bを支点として搬送手段17を水平回転させ、ウェーハWを次工程へ搬送させる。したがって、ここでのウェーハWの引き剥がしは、手順(5)においてウェーハWとチャックテーブル12のウェーハ載置面12aとの間の水を除去して表面張力を無くしているので、小さな引き剥がし力でウェーハWをチャックテーブル12から簡単に引き剥がすことができる。これにより、引き剥がし時にウェーハWに与える不具合を無くすことができる。
上述したように、本実施例のウェーハ搬送システムによれば、チャックテーブル12上からウェーハWをクランプする際、ウェーハ浮上手段14の水による浮上と、エア供給手段16のエアによる表面張力の除去とで、ウェーハWとチャックテーブル12間の拘束力を取り除いて小さな力でウェーハWを引き剥がすことができるので、引き剥がし時にウェーハWに与える不具合を無くすことができる。また、クランプ爪部21はウェーハWのエッジ部分をクランプし、引き剥がしから所要位置への搬送に至るまで、回路等が形成されている表面には一切接触することがないので、接触により与える汚れなど不具合を無くすことができる。
さらに、ウェーハWのエッジ部分をクランプ可能な位置にウェーハクランプ保持手段15のクランプ爪部21を配置し、その後、ウェーハ浮上手段14により水を噴出してウェーハWをウェーハ載置面12aから浮かすと、浮いたウェーハWのエッジ部分は外周方向に所要の間隔で設けられている各クランプ爪部21における上側爪22bの傾斜面とそれぞれ当接し、その上側爪22bの傾斜面に当接したウェーハWはその傾斜面によって中心側に移動して位置決めされるので、常に同一位置にてクランプすることができる。
なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。例えば、上記実施例では、クランプ爪部21を4個設けた構造を開示したが、3個以上であれば幾つであってもよい。
本発明はウェーハWを搬送する以外に、回路基板を搬送する場合にも応用できる。
11 制御部
12 チャックテーブル
12a ウェーハ載置面
13 ウェーハ真空吸着手段
14 ウェーハ浮上手段
15 ウェーハクランプ保持手段
15a 本体部
16 エア供給手段
17 搬送手段
17a 一端側(基端側)
17b 他端側(自由先端側)
18a 爪用の第1アーム
18b 爪用の第2アーム
19a 高さ調整用の第1アーム
19b 高さ調整用の第2アーム
20 位置決めピン
21 クランプ爪部
22a 下側爪
22b 上側爪
22c 垂直面部
SW ウェーハ配置領域

Claims (2)

  1. チャックテーブル上に真空チャックされた概略円板状のウェーハを、前記チャックテーブルから他の場所に搬送するウェーハ搬送システムにおいて、
    前記真空チャックが解かれた前記ウェーハに対して前記チャックテーブル側から水を噴出して前記ウェーハを前記チャックテーブル上から浮かすウェーハ浮上手段と、
    前記チェックテーブル上で浮上した前記ウェーハのエッジ部分をクランプして該ウェーハを保持するためのクランプ爪部を有するウェーハクランプ保持手段と、
    前記クランプ爪部で保持されている前記ウェーハに対して前記チャックテーブル側からエアを噴出して前記ウェーハと前記チャックテーブル間の前記水を除去するためのエア供給手段と、
    前記クランプ爪部で保持されている前記ウェーハを前記クランプ爪部と共に所要位置へ搬送する搬送手段と、
    を備えることを特徴とするウェーハ搬送システム。
  2. 前記クランプ爪部は、前記ウェーハの外周外側に位置して外周方向に所要の間隔で複数設けられているとともに、各クランプ爪部は前記ウェーハが配置されている領域の外側から内側の領域に移動可能な下側爪と、常にウェーハが配置されている領域の内側にセットされる上側爪とを有し、かつ、前記上側爪の前記ウェーハと対向する面が外側から内側に向かって昇るように傾斜している傾斜面として形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のウェーハ搬送システム。
JP2013258955A 2013-12-16 2013-12-16 ウェーハ搬送システム Active JP6392510B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013258955A JP6392510B2 (ja) 2013-12-16 2013-12-16 ウェーハ搬送システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013258955A JP6392510B2 (ja) 2013-12-16 2013-12-16 ウェーハ搬送システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015115574A true JP2015115574A (ja) 2015-06-22
JP6392510B2 JP6392510B2 (ja) 2018-09-19

Family

ID=53529077

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013258955A Active JP6392510B2 (ja) 2013-12-16 2013-12-16 ウェーハ搬送システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6392510B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105081971A (zh) * 2015-08-31 2015-11-25 平凉市老兵科技研发有限公司 一种用于减薄机的转移吸盘
CN105179443A (zh) * 2015-08-31 2015-12-23 平凉市老兵科技研发有限公司 一种用于减薄机的开放式吸盘
JP2019055436A (ja) * 2017-09-20 2019-04-11 株式会社ディスコ 被加工物保持装置及び被加工物脱着方法
CN116093005A (zh) * 2023-02-16 2023-05-09 北京聚睿众邦科技有限公司 碳化硅晶圆清洗装置及方法
WO2024009775A1 (ja) * 2022-07-04 2024-01-11 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置および基板処理方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04267540A (ja) * 1991-02-22 1992-09-24 Shibayama Kikai Kk チャック機構における半導体ウエハの取外し方法
JP2000340636A (ja) * 1999-05-31 2000-12-08 Okamoto Machine Tool Works Ltd デバイスウエハの搬送方法
JP2005008368A (ja) * 2003-06-19 2005-01-13 Mikura Bussan Kk 電子部品のハンドリングユニットおよびその製造方法
JP2006253524A (ja) * 2005-03-14 2006-09-21 Okamoto Machine Tool Works Ltd 半導体基板の受け渡し方法およびそれに用いる搬送機器
JP2011062789A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Sumco Corp 研磨方法及びその装置
JP2011091246A (ja) * 2009-10-23 2011-05-06 Disco Abrasive Syst Ltd 板状ワーク着脱方法及び加工装置
JP2012099736A (ja) * 2010-11-04 2012-05-24 Ihi Corp ワーク移載装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04267540A (ja) * 1991-02-22 1992-09-24 Shibayama Kikai Kk チャック機構における半導体ウエハの取外し方法
JP2000340636A (ja) * 1999-05-31 2000-12-08 Okamoto Machine Tool Works Ltd デバイスウエハの搬送方法
JP2005008368A (ja) * 2003-06-19 2005-01-13 Mikura Bussan Kk 電子部品のハンドリングユニットおよびその製造方法
JP2006253524A (ja) * 2005-03-14 2006-09-21 Okamoto Machine Tool Works Ltd 半導体基板の受け渡し方法およびそれに用いる搬送機器
JP2011062789A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Sumco Corp 研磨方法及びその装置
JP2011091246A (ja) * 2009-10-23 2011-05-06 Disco Abrasive Syst Ltd 板状ワーク着脱方法及び加工装置
JP2012099736A (ja) * 2010-11-04 2012-05-24 Ihi Corp ワーク移載装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105081971A (zh) * 2015-08-31 2015-11-25 平凉市老兵科技研发有限公司 一种用于减薄机的转移吸盘
CN105179443A (zh) * 2015-08-31 2015-12-23 平凉市老兵科技研发有限公司 一种用于减薄机的开放式吸盘
JP2019055436A (ja) * 2017-09-20 2019-04-11 株式会社ディスコ 被加工物保持装置及び被加工物脱着方法
WO2024009775A1 (ja) * 2022-07-04 2024-01-11 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置および基板処理方法
CN116093005A (zh) * 2023-02-16 2023-05-09 北京聚睿众邦科技有限公司 碳化硅晶圆清洗装置及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6392510B2 (ja) 2018-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5323867B2 (ja) 基板反転装置、基板反転方法、剥離システム、プログラム及びコンピュータ記憶媒体
JP6392510B2 (ja) ウェーハ搬送システム
KR102214368B1 (ko) 반송 장치
JP6622140B2 (ja) チャックテーブル機構及び搬送方法
KR102391430B1 (ko) 다이 본딩 장치
JP6076063B2 (ja) 加工装置
KR20180036557A (ko) 가공 장치
KR101805964B1 (ko) 박리 시스템, 박리 방법 및 컴퓨터 기억 매체
JP5374462B2 (ja) 剥離システム、剥離方法、プログラム及びコンピュータ記憶媒体
JP2006229027A (ja) ウェハ搬送装置
TW202027150A (zh) 切削裝置
JP2018186194A (ja) 基板の離脱方法および基板の離脱装置
JP2006054388A (ja) 被加工物搬送装置,スピンナー洗浄装置,研削装置,被加工物搬送方法
KR102335539B1 (ko) 기판 반송 장치 및 기판 반송 방법
JP5260124B2 (ja) 加工装置
JP2013145776A (ja) 搬送方法
JP6037685B2 (ja) 研削装置
JP6301728B2 (ja) 搬送装置
JP6208587B2 (ja) 切削装置
JP5014964B2 (ja) 研削装置における被加工物の保持機構
JP4856593B2 (ja) マウント装置及びマウント方法
JP4801644B2 (ja) 基板保持装置、基板処理装置および基板処理方法
JP2009076773A (ja) チャックテーブル機構
JP6466217B2 (ja) 剥離装置及び剥離システム
JP7493465B2 (ja) 加工装置及び被加工物の搬出方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161031

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170807

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170822

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171012

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180406

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180731

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180823

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6392510

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250