JP2015114284A - 光干渉断層計 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高ビット数かつ変換速度が遅いAD変換部と、低分解能かつ変換速度が速いAD変換部とを併用することで、断層の情報が失われることなく、測定対象の物体の深い部位の断層の情報を取得できるOCTを提供すること。
【解決手段】 複数のAD変換部を有するOCTであって、第一のAD変換部の変換速度は、第二のAD変換部の変換速度よりも速く、第一のAD変換部の分解能は、第二のAD変換部のビット数よりも低いことを特徴とするOCT。
【選択図】 図1

Description

本発明は、医用診断などに用いられる光干渉断層計に関する。
波長可変光源を用いた光干渉断層計(Optical CoherenceTomography、以下OCTと略す)では、物体へ光を照射し、照射光の波長を変化させ、参照光と物体の異なる深さから戻ってくる反射光とを干渉させる。そして干渉光の強度の時間波形(以下、干渉スペクトルと略すことがある)に含まれる周波数成分を分析することによって物体の断層に関する情報、例えば断層像を得る。また、干渉スペクトルの周波数成分の分析をする際に、ADボードを用いて、アナログデータからデジタルデータへの変換(AD変換)を行う(特許文献1)。以下では、波長可変光源を用いたOCTをSS−OCTと略すことがある。
ここで、SS−OCTでは、より深い部位の断層の情報を取得するために、干渉スペクトルのデータを等波数(等周波数)間隔にサンプリングする際に、分解能を上げるためにはサンプリングする間隔をより短くする必要がある。
特開2010−14514号公報
サンプリングする間隔をより短くするためには、高速にAD変換できるADボードを必要とする。しかし、一般的に高速にAD変換できるADボードはビット数が小さくなってしまう、すなわち分解能が低くなる。扱えるビット数が小さくなると、物体からの反射光の強度が強かったとしても、ADボードのビット数の範囲でしかデータを扱えず、断層の情報が一部失われる可能性がある。その結果、例えば、断層像の輝度の階調が小さくなってしまい、微小な階調差しか生じない構造情報が見えにくくなるという問題を生ずる。
一方、大ビット数のAD変換は、小ビット数のAD変換に比べて変換に時間がかかるため、大ビット数かつ高速な変換が可能なADボードは実現することは難しかった。
すなわち、分解能を高く(ビット数を大きく)することと、AD変換速度を速くすることの両立が困難であった。
本発明にかかる光干渉断層計は、射出する光の波長を変化させる光源部と、前記光源部からの光を物体へ照射する照射光と参照光とに分岐し、前記物体に照射された光の反射光と前記参照光による干渉光を発生させる干渉光学系と、前記干渉光を受光する光検出部と、前記干渉光の強度の時間波形に基づいて、前記物体の情報を取得する情報取得部と、を有する光干渉断層計であって、前記情報取得部は、前記干渉光の強度の時間波形を複数の異なる周波数成分に分離する周波数分離部と、前記周波数分離部によって分離された周波数成分のうち第一の周波数帯域の成分をAD変換する第一のAD変換部と、前記第一の周波数帯域に比べて低周波数の第二の周波数帯域の成分をAD変換する第二のAD変換部とを有し、前記第一のAD変換部で得たデータと前記第二のAD変換部で得たデータから前記物体の情報を取得する演算部とを有し、前記第一のAD変換部の変換速度は、前記第二のAD変換部の変換速度よりも速く、前記第一のAD変換部の分解能は、前記第二のAD変換部の分解能よりも低いこと、を特徴とする。
本発明に係るOCTによれば、高分解能(大ビット数)かつ変換速度が遅いAD変換部と、低分解能(小ビット数)かつ変換速度が速いAD変換部とを併用することで、断層の情報が失われず、測定対象物体の浅い部位から深い部位までの断層情報を取得できる。
本発明の実施形態に係るOCTの構成を示す模式図である。 本発明の実施形態に係るOCTにおける周波数分離部を説明するための図である。 本発明の実施形態において、測定対象の物体への照射光の照射位置を示す図である。 本発明の実施例1に係るOCTの構成を示す模式図である。 本発明の実施例1における波長掃引光源から出る光の周波数の時間変化を示す図である。 本発明の実施例1における断層像の取得方法を説明するための図である。 本発明の実施例1における周波数分離部の、干渉信号の透過特性を示す図である。 本発明の実施例2に係るOCTの構成を示す模式図である。 本発明の実施形態における、干渉信号の強度の周波数依存性を示す図である。 本発明の実施形態における、干渉信号の強度の周波数依存性を示す図である。 本発明の実施形態における、干渉信号の強度の周波数依存性を示す図である。 本発明の実施形態における、干渉信号の強度の周波数依存性を示す図である。
本発明の実施形態について以下に説明するが、本発明はこれに限られない。図1は本実施形態に係る光干渉断層計(OCT)の装置構成を示す模式図である。
本実施形態に係るOCTは、光源部としての波長掃引光源101、干渉光学系103、光検出部104、情報取得部105を有する。
また、本実施形態に係るOCTにおける干渉光学系103は、参照ミラー107、光カップラ135、走査ミラー111を有する。
本実施形態において、参照光L5とL5’の光路上には、参照ミラー107が設けられているが、必ずしも必要なく、適切な光路長となるようにファイバループを形成して、光カップラ135に直接結合させる構成であってもよい。
本実施形態に係るOCTによって、物体108の断層の情報を取得する方法について説明する。
まず、波長掃引光源101から射出した光L1が、光カップラ134において、干渉光学系103へ進む光(L2)と、後述するクロック生成部102へ進む光(L3)とに分波される。光L2は光カップラ135で照射光L4と参照光L5とに分波される。照射光L4は走査ミラー111で反射され、物体(被検体)108に照射される。被検体108に照射されて反射した光L4’はカップラ135に入射する。一方、参照光L5は、参照ミラー107で反射されて光L5’としてカップラ135に入射する。
光L4’と光L5’とはカップラ104で干渉し、生じた干渉光は光検出部104に入射する。
波長掃引光源101は射出する光の波長を掃引させる、すなわち射出される光の波長を時間的に変化させるため、光検出部104では干渉光の強度の時間波形が取得される。干渉光の強度の時間波形は干渉信号として、光検出部104から周波数分離部126へと送られる。周波数分離部126では、干渉光の強度の時間波形、すなわち干渉信号を複数の周波数成分に分離して、情報取得部105へと送られる。ここで、干渉信号を複数の周波数成分に分離するとは、干渉信号を各周波数成分ごとに抽出することを意味する。
本実施形態に係るOCTは、情報取得部105で、干渉光の強度の時間波形に基づいて被検体108の情報を取得する際に、周波数成分ごとに別々のAD変換部によってAD変換する。
図1において、周波数分離部126は、第一の周波数帯域の成分(高周波成分)のバンドパスフィルタであるHigh−Passフィルタ122を有する。また、周波数分離部126は、第一の周波数成分に比べて周波数の低い第二の周波数帯域の成分(低周波成分)のバンドパスフィルタであるLow−Passフィルタ123を有する。本実施形態においてHigh−Passフィルタ122が透過させる周波数帯域202と、Low−Passフィルタ123が透過させる光の周波数帯域203とは、重複する周波数帯域201を有している(図2(a))。図2(a)は周波数分離部の干渉信号の透過特性を表し、図2(a)のグラフの縦軸の信号透過率は、干渉信号に対する透過率を表す。なお、図2(a)では202の方が203よりも信号透過率が大きいが、これは一例であり、逆であってもよいし、両者が同じ信号透過率であってもよい。
なお、本実施形態において、周波数分離部126は、干渉光の強度の時間波形を2つの異なる周波数成分に分離する場合の例を示しているが3つ以上の異なる周波数成分に分離するものであってもよい。本実施形態において、周波数分離部126によって分離された周波数成分のうち、高周波成分を第一のAD変換部120で、アナログデータからデジタルデータに変換(AD変換)する。また、低周波成分を第二のAD変換部121でAD変換する。本実施形態において、第一のAD変換部120のAD変換速度は、第二のAD変換部121のAD変換速度よりも速く、第一のAD変換部120のビット数は、第二のAD変換部121のビット数よりも小さいことが特徴である。すなわち、第一のAD変換部120の分解能は、第二のAD変換部121の分解能よりも低いことが特徴である。以下詳細を説明する。
ここで、SS−OCT装置において取得する干渉信号(干渉スペクトルの時間波形)は、被検体の奥深い部分からの信号は高周波成分となり、物体表面近傍などの浅い部分からの信号は低周波成分となる。言い換えると、干渉スペクトルの時間波形をフーリエ変換し、高周波成分が大きければ、被検体の深い部分での反射が大きく、低周波成分が大きければ、浅い部分での反射が大きいことを意味する。
また、生体中では光吸収や散乱が存在し、さらに波長掃引光源から出る光のコヒーレンス長も有限である。従って、コヒーレンスゲート、すなわち参照光と照射光の光路長が等しくなる位置を物体表面のやや手前に配置する通常の計測では、基本的に物体表面の信号強度が最も強く、奥深い部位ほど信号強度が弱くなる。これはOCTによって得られる断層像(以下、OCT像と略すことがある)に置き換えると、物体表面近傍のOCT像は輝度が高く、奥深い部位ほど輝度が低いことに相当する。
これらを勘案すると、物体の表面近傍からの干渉信号は信号強度が比較的大きく且つ低周波数の干渉信号、物体の奥深い部位からの信号は信号強度が弱く且つ高周波数の干渉信号になる傾向があると言える。
特許文献1ではこれらの信号を1つのAD変換素子(ADボード)で処理する構成であり、高分解能(大ビット数)かつ高速な変換が可能なAD変換素子を必要としていた。しかし、一般的な構成のAD変換素子では高分解能(大ビット数)のAD変換は、低分解能(小ビット数)のAD変換に比べて変換に時間がかかるため、高分解能かつ高速な変換が可能なAD変換素子を実現することが難しかった。
本実施形態に係るOCTでは上述の信号強度が大きくかつ低周波数の干渉信号成分と、信号強度が小さくかつ高周波数の干渉信号成分とを、別々のAD変換素子で処理する構成を取る。つまり、変換速度が低速で、かつ高分解能のAD変換素子で物体表面近傍の干渉信号を処理し、これとは別に変換速度が高速で、かつ低分解能のAD変換素子で物体の奥深い部位の信号を処理する。物体の奥深い部位の信号を処理するAD変換素子は低分解能であるが、もともと物体の奥深い部位の信号強度は小さい。そのため、単一の高速かつ大ビット数のAD変換素子で一括して高周波信号成分から低周波信号成分までAD変換する場合と比較して、低分解能のAD変換素子を用いた場合でも、OCT像の階調が著しく失われる事などは生じない。
このように信号を周波数帯域ごとに複数のAD変換素子で分担処理する事により、高速且つ高分解能のAD変換素子を用いなくてもよい。したがって、低速かつ高分解能なAD変換素子と高速かつ低分解能の、共に安価なAD変換素子の併用で浅い部位から奥深い部位まで撮像可能なOCT装置を実現可能である。
周波数分離部126から出た干渉信号は上記の各AD変換部によってAD変換された後、演算部125においてフーリエ変換され、干渉信号の高周波成分、低周波成分の各周波数帯域において断層の情報が取得される。断層の情報は、典型的には断層像であるが、各断層からの反射光強度の数値の絶対値であってもよいし、規格化された値であってもよく、特に限定されない。以下では、断層の情報を断層像として説明する。
さらに演算部125では高周波成分から生成した断層像と低周波成分から生成した断層像とを接続することができる。高周波成分から生成した断層像は被検体の深い部分の像であり、低周波成分から生成した断層像は浅い部分の像であるため、2つの断層像を接続することで、被検体の深い部分と浅い部分の両方の断層像を得ることができる。
本実施形態においては、各AD変換部を用いてそれぞれの周波数帯域で独立に断層像を取得し、その後複数枚の画像を接続する事で一枚の高深達な断層像を構築する。このような形態では、最終的な断層像を得るために、信号取得の際の各AD変換部のゲインやジッタなどの特性の差を調整する必要がないため好適である。また、上記のように、画像をつなぎ合わせる際に輝度調整や最適な接続位置を考慮することにより、各AD変換部の特性差が存在しても、高深達な画像を構成できる。
なお、上記のように、演算部125は、第一の変換部120で得たデータと、第二の変換部121で得たデータとを各々フーリエ変換して各々の断層像を取得し、取得した各々の断層像を合成して物体108全体の断層像とする形態に限らない。例えば、演算部125が、第一の変換部120でAD変換して得たデータと、第二の変換部121でAD変換して得たデータとを合わせてフーリエ変換して、物体108の断層像を取得してもよい。
なお、上記説明は、被検体108のある1点に光を照射し、その1点における奥行き方向の断層像を得るためのプロセスである。この奥行き方向の断層像を得るための波長掃引工程をAスキャンという。2次元の断層像を得るためには、走査ミラー111を動かすことで、光を照射する位置を走査する。奥行き方向とは垂直な方向に走査するこの工程をBスキャンという。また、走査ミラーをAスキャン方向とBスキャン方向のいずれの方向とも垂直な方向に走査する工程をCスキャンという。A、B、Cスキャンを行うことによって、被検体の3次元の断層像を得ることができる。
(AD変換部)
本実施形態における第一および第二のAD変換部は、第一のAD変換部のAD変換速度(サンプリング速度)が第二のAD変換部のAD変換速度よりも速く、第一のAD変換部の分解能が第二のAD変換部のビット数よりも低ければ限定されない。また、AD変換部は3つ以上設けられても良い。なお、各AD変換部は、DC成分、すなわち周波数0を含む周波数帯域の干渉信号のAD変換を行えるものでなくてもよい。
本実施形態に係るOCTは、AD変換部を複数用いたインターリーブ動作による高速AD変換と比較して、複数のAD変換部の特性の差を調整する必要がない事も有利な点である。すなわち、インターリーブ動作では、同じ速度かつ同じ分解能数のAD変換部を複数用いるが、それらAD変換部の特性をそろえるための調整が煩雑である。本実施形態における複数のAD変換部は、上記のような変換速度と分解能の関係を満たすものであればよいため、各々の特性をそろえる必要はない。
(周波数分離部)
本実施形態において、周波数分離部126は、光検出部104でから送られた干渉光の強度の時間波形、すなわち干渉信号を複数の周波数成分に分離する。上記では、図2(a)のように、周波数分離部によって分離された周波数成分が重複する周波数帯域201を有する場合の例について説明した。しかし、第一の周波数帯域の成分(高周波数帯域の成分)202と、第二の周波数帯域の成分(低周波数帯域の成分)203とが、ある周波数のみで重複し、それ以外の帯域では重複しない構成であってもよい。また、本実施形態における周波数分離部は、3つ以上の周波数帯域に分離する構成であってもよい。以下では、上記と同様、2つの周波数帯域に分離する構成を例に説明する。2つの周波数帯域に分離する場合、例えば、干渉信号を20MHz以上の高周波成分と30MHz以下の低周波成分とに分離することができる。
次に、周波数分離部が、周波数成分が互いに重複するように干渉信号を分離する形態の場合について、図2を用いてより詳細な説明をする。まず、干渉信号の低周波成分203から生成される断層像204と、高周波成分から生成される断層像205が図2(b)(c)で示されるとする。
断層像204や断層像205は、各周波数領域の干渉信号を等波数間隔のデータにしてからフーリエ変換する事で得られ、組織構造211などが画像化される。OCTにおいては深い部位からの干渉信号ほど高周波数となるため、図2の(b)から(d)に示すOCT画像の横軸の周波数成分はOCT画像の深さ方向の距離に相当する。縦軸は、干渉信号を取得する観察対象物体上の点の位置である。つまり、観察対象物体上の各点で干渉信号を取得し等波数間隔のデータに直してフーリエ変換したものを、物体上の照射位置に応じて上下方向に並べて構成した画像の概略図を示している。つまり図2(b)から(d)の縦軸の信号取得位置はBスキャンによって光が照射される位置である。
断層像204と断層像205は画像処理にて、浅い部位から深い部位まで全ての画像情報を持つ最終画像206として統合される。図2では接続周波数207において断層像204と205とを接続する。
(クロック生成部)
本実施形態に係るOCTにおいて、干渉光学系103からの干渉信号のサンプリングが等波数間隔となるように、クロック生成部102を用いることが好ましい。クロック生成部102は等波数間隔で光を透過または反射する光学系と、透過または反射した光を光検出器または差動光検出器で検出してクロック信号を発信する信号発信部とを有する。以下では、クロック発生部102をkクロック(k−clock)系と呼ぶことがある。
波長掃引光源101から出た光の一部をkクロック系102に導くと、波長掃引光源101から出る光の波長変化に伴い、kクロック系固有の一定の波数間隔でクロック信号(S1)が生成される。なお、クロック信号は厳密に等波数間隔でなくてもよい。
光検出部104から送られる干渉信号をこのクロック信号に基づいてサンプリングすることにより、干渉信号を等波数間隔で取得することが可能である。そこで、クロック生成部102から生成されたこのクロック信号に基づいて、第一のAD変換部および第二のAD変換部におけるAD変換を行うことが好ましい。
本実施形態に係るOCTでは、クロック信号(S1)は例えば二手に分割され、一方の信号(S2)はそのまま高速でAD変換する第一のAD変換部120に入力される。もう一方の信号(S3)は、例えばクロック信号を間引く機能を有する周波数調整部124を通して周波数を低下させた後、低速でAD変換する第二のAD変換部121に入力される。
また、第二のAD変換部121に入力するために、クロック信号の周波数を調整する方法は上述のように高周波数のクロック信号を間引く方法に限るものではない。例えば、クロック信号の周波数を変換する回路等を用い、クロック信号自体の周波数を低下させた新たな低周波数のクロック信号を生成しこれを基に低周波数のクロック信号を生成する事も可能である。
(情報取得部)
情報取得部105では、光検出部104で受光した干渉光の強度の時間波形に基づいて被検体108の情報を取得する。具体的には情報取得部105の有する演算部でフーリエ変換など周波数分析が行われることで被検体108の情報を取得する。干渉光の強度の時間波形におけるサンプリングのタイミングは、先のクロック生成部102から発信されるクロック信号に基づいて等周波数(等波数)間隔に行われる。
ここで、情報取得部105において、干渉信号の周波数帯域ごとに複数の断層像を取得し、それらを合成するプロセスのいくつかの例について説明する。
上記第一のAD変換部で得たデータをフーリエ変換して、干渉信号の高周波成分に対応する第一の断層像を取得し、第二のAD変換部で得たデータをフーリエ変換して、干渉信号の低周波成分に対応する第二の断層像を取得する場合を考える。また、周波数分離部では、第一の周波数帯域と前記第二の周波数帯域が重複する周波数帯域を有するように干渉信号(干渉光の強度の時間波形)を各周波数成分に分ける。そして、重複する周波数帯域内で接続周波数を決めて、その接続周波数で2つの断層像を合成(接続)する。
ここで、第一のAD変換部と第二のAD変換部とは互いにゲインが異なるため、同じ干渉信号の強度であっても、互いに異なる数値に変換されることがある。これは、断層像を得たときに、同じ接続周波数であっても、異なる輝度の画像ができることに相当する。
そこで、演算部では、第一の断層像と第二の断層像とを合成する位置において、輝度が一致するように合成することが好ましい。また、第一の断層像と第二の断層像とを合成する位置において、輝度変化の勾配が最も小さくなるように、第一および第二の断層像を合成することが好ましい。すなわち、第一の断層像と第二に断層像とを合成した断層像の輝度分布を考えたときに、重複する周波数帯域内の断層像を合成する位置において、輝度の位置の関数の微分が最も小さくなるように、両断層像を合成することが好ましい。
以下、図2、3などを用いて断層像を合成するプロセスについて詳細に説明する。図3は、図1の物体108を光の照射方向から見た図である。
図3において、物体108上のある直線310に沿って深さ方向の断層像を生成する際、直線310上の位置ごとに、接続周波数を異なる値に選択することができる。例えば光を照射する点302、点303、点304などの各点ごとに物体の深さ方向の断層構造が異なる場合など、各点ごとに好適な接続周波数が異なるためである。
図2(d)には、点302における断層構造208、点303における断層構造209、点304における断層構造210の例を示した。
例えば点302と点303において深さ方向の輝度変化が緩やかな深さ位置、つまり干渉信号の周波数が異なる場合、周波数帯域201内で、接続周波数207を点302や点303に対し異なる値に設定することが好ましい。これは接続周波数として、部位ごとに同一の接続周波数207ではなく、部位ごとに異なる接続周波数220を設けることに対応する。この様な操作は、例えば後述の図9における、干渉信号強度の周波数依存性901の信号強度の変化が緩やかな点922に対応する接続周波数904が測定部位ごとにことなる場合に好適である。生体組織では部位ごとに断層構造が異なるため、測定部位ごとに得られる干渉信号強度の周波数依存性901の形が異なる。例えば、ある測定部位での干渉信号が910となる一方、他の測定部位での干渉信号が911のような形になる。図9において、信号強度が緩やかな点は例えば点920や点921である。このように、干渉信号の強度変化が緩やかな周波数や、強度変化が急激な周波数が測定対象部位ごとに異なるため、上述のように測定部位ごとに接続周波数を異ならせることが好ましい。干渉信号強度の周波数依存性を示す曲線901は、ここでは単に干渉信号と呼ぶことがある。また、本実施形態において、接続周波数207を、周波数成分ごとに得られた断層像での1ビット分の明るさがなるべく等しくなるような周波数に設定することは、接続後の画像としてより正確な輝度情報の画像を生成出来るため好適である。図9の縦軸は信号強度であるが、その信号強度に基づいて画像化して断層像を生成した場合、輝度と言い換えることもできる。これは以下の図10、11、12についても同様である。
例えば、低周波成分の断層像の最大輝度を12ビットでAD変換する構成の場合、高周波成分の断層像の最大輝度が低周波成分の断層像の最大輝度の1/4となるような接続周波数を設定する。これは、高周波成分の干渉信号のAD変換のビット数は、低周波成分の干渉信号のAD変換の1/4の10ビットで処理することに対応する。
図9は、本実施形態に係るOCTで得られる、被検体108上のある一点における、干渉信号の周波数と信号強度との関係を示したグラフ901である。つまり、干渉信号の周波数(深さ情報)と信号強度(その深さでの反射の強さの情報)との関係を示した図ともいえる。この干渉信号901について、接続周波数904よりも低周波数の領域905の断層像が低速のAD変換部121を、高周波数の領域906の断層像は高速のAD変換部120を経由して生成されたものとする。図9において、低周波領域905内での信号強度の最大値902、高周波領域906内での信号強度の最大値903とする。
例えば、最大値902が最大値903の4倍であるとし、低速のAD変換部121が12ビット、高速のAD変換部120のビット数が10ビットであるとする。この場合、最大値902を表現する1ビット当たりの信号強度と、最大値903を表現する1ビット当たりの信号強度が揃うため好適である。したがって、第一のAD変換部と第二のAD変換部とで、1ビット分の干渉信号の強度幅が一致するように合成することが好ましい。
図2(b)において、干渉信号の低周波成分から得られる断層像204と高周波成分から得られる断層像205とを接続する画像上の位置、つまり接続周波数207は、上記の重複する周波数帯域201の中であればどこでも良い。重複する周波数帯域201がある程度の幅を有している事は、接続周波数207の設定の自由度が上がるため好適である。すなわち、第一の周波数帯域の成分(高周波成分)と、第一の周波数帯域に比べて低周波数の第二の周波帯域の成分(低周波成分)とが重複していることが好ましい。
例えば、複数の画像を接続する画像上の位置、つまり接続周波数としては、深さ方向の画像の輝度変化が緩やかとなるような接続周波数を選択する事が好ましい。例えば、図9において、干渉信号901の強度変化が急激な周波数907付近を避け、信号強度の変化が緩やかな接続周波数904に設定する事は好ましい。さらに、接続周波数を重複する周波数帯域201内に設定し断層像を接続(合成)する際、接続周波数での両断層像の明るさが揃うように、画像処理にて両断層像の輝度を補正する事も好ましい。詳細について、干渉信号の周波数と信号強度との関係の一例を示す図10を用いて説明する。
例えば、図10のように低周波領域1007の干渉信号1001と高周波領域1008の干渉信号1002を、接続周波数1009において互いに接続する状況を考える。接続周波数1009に対応するそれぞれの干渉信号上の点1003及び点1004の信号強度1005、及び信号強度1006を一致させるあるいは出来るだけ近い値となるように信号を補正してもよい。すなわち、接続処理の前に予め干渉信号1001あるいは干渉信号1002の一方あるいは両方に信号強度にある倍率を掛けて補正することができる。
画像同士を接続する位置で、干渉信号の信号強度を滑らかに接続する事により、違和感の少ない断層像を生成出来るため好適である。
(光源部)
本実施形態において、光源部は光の波長を変化させる光源であれば特に限定されない。OCT装置を用いて物体の情報を得るためには、この光源部から出る光の波長を連続的に変化させる必要がある。
本実施形態における光源部として例えば、面発光レーザー、回折格子やプリズム等を用いた外部共振器型の波長掃引光源、共振器長可変のファブリペローチューナブルフィルタを用いる各種外部共振器型光源をもちいることができる。あるいは、サンプルドグレーティングを用いて波長を変化させるSSG−DBRや波長可変のMEMS−VCSELなどを用いることもできる。また、ファイバレーザーを用いることもできる。ファイバレーザーとしては、分散チューニング方式でもよく、フーリエドメインモードロック方式であってもよい。
回折格子やプリズム等を用いた外部共振器型の波長掃引光源としては、共振器に回折格子を設けて光を分光させ、ポリゴンミラーや、回転する円盤上にストライプ状の反射ミラーを設けたものを用いて射出させる波長を連続的に変え波長掃引光源などが挙げられる。
(光検出部)
本実施形態における光検出部では、干渉光の強度を電圧などの電気の強度に変換するものであれば特に限定されない。干渉光の強度の時間波形の情報は、この光検出部で受光電圧の時間波形の情報へと変換される。
(物体)
本実施形態において物体とは、本実施形態に係るOCT装置による測定の対象となるものであり種類は特に限定されない。例えば、眼球、皮膚、血管、歯などの生体が挙げられる。
(表示部)
本実施形態に係るOCTは、情報取得部で取得した物体の情報が断層像であり、取得した断層像を表示する表示部を有していてもよい。
(用途)
上記本実施形態に係るOCTは、眼底の断層像を得るための眼科撮影、皮膚撮影、血管造影、歯科撮影、などの医用診断に用いることができる。
(実施例1)
以下に、本発明の実施例に係るOCTについて図4を用いて説明するが本発明はこれに限られない。
本実施例において、観察対象の物体(被検体)は眼底であるとする。本実施例に係るOCTは、光源システム401と、参照光の光路を構成する参照光光路用ファイバ402、干渉部を構成するファイバカップラ403、反射ミラー404を有する。また、本実施例に係るOCTは、被検体の測定部を構成する検査光光路用ファイバ405、照射集光光学系406、走査ミラーとしての照射位置走査用ミラー407を有する。干渉光学系400は図4(a)の点線で囲まれた部位を示し、波長掃引光源415から出た光を用いて、干渉光を発生させる。
これらに加え、本実施例に係るOCTは、受光用ファイバ408、光検出部としてのフォトディテクタ409、照射用ファイバ410、信号処理部411、表示部としての画像出力モニタ413を有する。
本実施例に係るOCTにおいて、信号処理部411は、周波数分離部440と情報取得部450とを有する。
周波数分離部440は、High−Passフィルタ431によって干渉信号の高周波数帯域(第一の周波数帯域)の成分を透過させ、Low−Passフィルタ434によって、低周波数帯域(第二の周波数帯域)の成分を透過させる。情報取得部450は、第一のAD変換部としての高速AD変換素子435、第二のAD変換部としての低速AD変換素子436を有する。高速AD変換素子435の分解能は、低速AD変換素子436に比べて低い。高速AD変換素子435は、High−Passフィルタ431を透過した干渉信号の高周波成分をAD変換し、低速AD変換素子436は、Low−Passフィルタ434を透過した干渉信号の低周波成分をAD変換する。
情報取得部450は、フーリエ変換器432、演算部433を有するが、フーリエ変換器を設ける代わりに、演算部433がフーリエ変換をする機能を有していてもよい。
次に、図4(b)を用いて光源システム401の構成の詳細を説明する。図4(b)は、図4(a)の光源システム401の構成を詳細に示した模式図である。
光源システム401は、光源部としての波長掃引光源415とクロック生成部としてのkクロック系460とを有する。kクロック系460は、干渉計417、光源光量モニタ部418、kトリガ生成回路419を有する。kクロック系460における干渉計417は、波長掃引光源415から出た光を等波数間隔に透過させ、kトリガ生成回路419は、光が入射したタイミングでクロック信号を発生させる。発生させるクロック信号を以下ではkトリガ信号と呼ぶことがある。
発生したクロック信号の一方は、kトリガ信号を間引く回路430に送られ、他方は高速AD変換素子435に送られる。kトリガ生成回路419からのkトリガ信号に基づいて、情報取得部450では干渉信号のサンプリングが行われる。すなわち、kトリガ信号を受信したタイミングで、各AD変換素子で干渉信号がAD変換される。414は物体としての被検体である。420、421はファイバに光を結合し、またファイバからの光をコリメートするためのコリメータである。なお、干渉光学系400を構成するファイバは本実施例ではシングルモードファイバで構成するが本発明の構成はこの構成に限るものではない。
本実施例では、kクロック系460として干渉計417の両腕の光路長差が8mmであるマイケルソン干渉計からの光を差動光検出器に導入する系を用いる。この干渉計417から出力される干渉信号は光の周波数が18.737GHz毎にkトリガ信号を生成する。波長掃引光源415の波長掃引周波数は50kHz(波長掃引周期は20us)であり、波長掃引範囲は1000nmから1090nmである。したがって、波長掃引光源415の一回の波長掃引あたりのkトリガ信号の生成回数は1321回である。波長掃引光源415の掃引速度は一定に制御され、図5に示すように、光源の発光周波数501が時間とともに変化する。この時、kトリガ信号の生成周波数は66MHzである。
波長掃引光源415には、光源制御部412から制御信号が入力される。
波長掃引光源415は光源制御装部412によりその発振波長や強度及びその時間変化が制御される。
波長掃引光源415から射出された光はファイバカップラにおいて参照光光路用ファイバ402及び検査光光路用ファイバ405に分波される。
さらに、参照光光路用ファイバ402の先端にはコリメータ421が装着され、平行光が反射ミラー404に照射される。そして反射ミラー404で光は反射され受光用ファイバに導入されフォトディテクタ409に到達する。
同時に、ファイバカップラ403にて検査光光路用ファイバ405に導入された光は被検体414に照射され、後方散乱光が被験物体の内部及び表面から発生する。後方散乱光は照射集光光学系406を通してファイバカップラからフォトディテクタ409に集光される。
フォトディテクタ409で受光された光は信号処理部411にてスペクトル信号に変換され、さらに変換された信号をフーリエ変換することで被験体414の断層情報を取得する。
本実施例におけるOCTを用いた断層像の取得方法について図3、6を用いて説明する。図6は本実施例における断層像の取得方法を説明するための図である。図6の各グラフの横軸は光の波数であり、光の周波数に2πを光速度で割った値を乗ずれば求まる。図6(a)は、kトリガ信号の一例を示すグラフ、図6(b)は図6(a)のkトリガ信号のうち、横軸と交わる点(零クロスの点)の一部を抽出した図である。
まず、被検体310上の点302に光を照射する。このとき、k−clock系417は、kトリガ信号601を生成する。次にkトリガ生成回路419では、kトリガ信号の上り勾配の零クロスの点、例えば点602、点603、点604、点605…においてkトリガ信号を生成する。これは高周波の信号成分を処理するための高速なkトリガ信号であり、kトリガ信号の生成レートは66MHzである。
また、kトリガ信号を回路430で半分に間引くことで、低速なkトリガ信号の点606、点607…を生成する。低速なkトリガ信号の生成レートは33MHzである。
フォトディテクタ409で得られた信号からHigh−Passフィルタ431により高周波成分を抽出した干渉信号610を、kトリガの点602、点603、点604、点605…に基づいて取得する(図6(c)))。得られる干渉信号610上の点は点611、点612、点613、点614…である。
またLow−Passフィルタ434により低周波成分を抽出した干渉信号620を、低速kトリガ信号の点606、点607…に基づいて取得する(図6(d)))。得られる干渉信号620上の点は点621、点622…である。
干渉信号を66MHzの生成レートのkトリガ信号に基づいて取得する事は、干渉信号を光周波数の間隔で18.737GHzごとに取得していることに相当する。
高速AD変換素子435は8ビットで速度100MHz、低速AD変換素子436は10ビットで速度50MHzである。
ここで、High−Passフィルタ431、及びLow−Passフィルタ434の、干渉信号の透過特性について図7を用いて詳細に説明する。図7の縦軸の信号透過率は、干渉信号に対する透過率を表す。
本実施例において、High−Passフィルタ431は20MHz以上の信号を透過する(図7の702)。一方でLow−PassフィルタはDC、すなわち0MHzから30MHzまでの信号を透過させる(図7の703)。両フィルタで透過させる信号の周波数成分のうち、重複する周波数帯域は701に示すように20MHzから30MHzである。そこで、接続周波数704を25MHzに設定する。なお、図7では702の方が703よりも信号透過率が大きいが、これは一例であり、逆であってもよいし、両者が同じ信号透過率であってもよい。
次に、本実施例に係るOCTを用いて断層像を得るための方法の詳細を、図6、11を用いて説明する。図11は本実施例に係るOCTを用いた場合に、被検体のある点において得られる干渉信号の例である。
高周波数の干渉信号である610、低周波数の干渉信号である620をそれぞれフーリエ変換し、低周波領域1107の干渉信号の周波数成分1101及び高周波領域1108の周波数成分1102からなる断層情報を得る(図11)。
次に断層情報を図11中の1109の周波数(25MHz)で、周波数成分1101と周波数成分1102の両画像を接続する。ここで、接続周波数での両周波数帯域の断層情報の信号強度1103の値は120.0であり1104の値が50.0である。両方の信号強度を一致させるように、周波数成分1102の信号強度を2.4倍し、周波数成分1110としてから低周波領域の周波数成分1101と接続することで断層像である、最終的な周波数成分の信号1111を得る。
次に物体に対する照射位置を直線310上において10um変位させ、点303にて計測する場合を図3、12を用いて説明する。図12は本実施例に係るOCTを用いた場合に、被検体のある点(点303)において得られる干渉信号の例である。
上記と同様に干渉信号を取得し、同様にこの点における断層の情報を取得する。なお、点303において得られる低周波領域の周波数成分は1201、高周波領域の周波数成分は1202、点304においてはそれぞれ1203、1204である(図12)。また、周波数成分1201と1202の接続周波数1210は24MHz、周波数成分1203と1204の接続周波数1211は27MHzである。点303で得られる最終的な周波数成分の信号は1220、点304では1221である。周波数成分1202、周波数成分1204をそれぞれ接続周波数での強度が周波数成分1201、周波数成分1203と一致するように信号強度を変化させ、接続周波数にて接続する。
これらの一連の操作により、直線310上の各点における断層情報1220、及び1221、…を得ることが出来、特定の面での断層像を得る事が出来る。
(実施例2)
実施例1では干渉計測系として図4に示す構成を用いたが、このような構成に限られるものではなく、例えば図8に示すように、干渉信号を差動検出器を用いて取得するように構成してもよい。
本実施例に係るOCTは、光源部を有する光源システム801と、アイソレータ802、参照部を構成する参照光光路用ファイバ806、偏波コントローラ818、干渉部を構成するファイバカップラ805、反射ミラー807を有する。また、本実施例に係るOCTは、コリメータ820、コリメータ821を有する。図4と同様、光源部801は不図示のkクロック系、干渉計を有する。
さらに、本実施例に係るOCTは、検体測定部を構成する検査光光路用ファイバ814、偏波コントローラ819、照射集光光学系815、照射位置走査用ミラー808を有する。
これに加え、本実施例に係るOCTは、ファイバカップラ803、ファイバカップラ804、受光用ファイバ816、受光用ファイバ817、光検出部としてのバランスフォトディテクタ810を有する。さらに、画像処理部を構成する信号処理部811、表示部としての画像出力モニタ813を有する。信号処理部811の構成は図4の411と同様である。kトリガ信号を間引く回路822を信号処理部811の前段に配置する。
そして、本実施例に係るOCTは、光源システム801における光源部を制御する光源制御部812を有する。なお、809は被検体である。
本実施例に係るOCTでは、高周波成分の干渉信号は高速で小ビットであるAD変換素子で処理し、低周波成分の干渉信号は低速で高ビットであるAD変換素子で処理する。それによって、高速かつ大ビット数のAD変換器を必要としない。
101 光源部(波長掃引光源)
103 干渉光学系
104 光検出部
105 情報取得部
120 第一のAD変換部
121 第二のAD変換部
125 演算部
126 周波数分離部

Claims (12)

  1. 射出する光の波長を変化させる光源部と、
    前記光源部からの光を物体へ照射する照射光と参照光とに分波し、前記物体に照射された光の反射光と前記参照光による干渉光を発生させる干渉光学系と、
    前記干渉光を受光する光検出部と、
    前記干渉光の強度の時間波形に基づいて、前記物体の情報を取得する情報取得部と、
    を有する光干渉断層計であって、
    前記情報取得部は、前記干渉光の強度の時間波形を複数の異なる周波数成分に分離する周波数分離部と、前記周波数分離部によって分離された周波数成分のうち第一の周波数帯域の成分をAD変換する第一のAD変換部と、前記第一の周波数帯域に比べて低周波数の第二の周波数帯域の成分をAD変換する第二のAD変換部とを有し、
    前記第一のAD変換部で得たデータと前記第二のAD変換部で得たデータから前記物体の情報を取得する演算部とを有し、
    前記第一のAD変換部の変換速度は、前記第二のAD変換部の変換速度よりも速く、
    前記第一のAD変換部の分解能は、前記第二のAD変換部の分解能よりも低いこと、
    を特徴とする光干渉断層計。
  2. 前記演算部は、
    前記第一のAD変換部で得たデータをフーリエ変換して第一の断層像を取得し、前記第二のAD変換部で得たデータをフーリエ変換して第二の断層像を取得し、取得した前記第一の断層像と前記第二の断層像とを合成して前記物体の断層像を取得する請求項1に記載の光干渉断層計。
  3. 前記周波数分離部は、前記第一の周波数帯域と前記第二の周波数帯域が重複する周波数帯域を有するように、前記干渉光の強度の時間波形を分離する請求項1または2に記載の光干渉断層計。
  4. 前記演算部は、前記第一の断層像と前記第二の断層像との輝度情報に基づいて、前記前記第一の断層像と前記第二の断層像とを合成する請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光干渉断層計。
  5. 前記演算部は、前記第一の断層像と前記第二の断層像とを合成する位置において、輝度が一致するように合成する請求項4に記載の光干渉断層計。
  6. 前記演算部は、前記第一の断層像と前記第二の断層像とを合成する位置において、輝度変化の勾配が最も小さくなるように合成する請求項4に記載の光干渉断層計。
  7. 前記光干渉断層計はさらに、前記光源部から射出する光の波長変化に伴い、等波数間隔でクロック信号を生成するクロック生成部を有し、前記クロック信号に基づいて、前記第一のAD変換部および前記第二のAD変換部におけるAD変換を行う請求項1乃至6のいずれか一項に記載の光干渉断層計。
  8. 前記演算部は、前記第一のAD変換部と前記第二のAD変換部とで、1ビット分の干渉信号の強度幅が一致するように合成する請求項1乃至7のいずれか一項に記載の光干渉断層計。
  9. 前記物体が生体である請求項1乃至8のいずれか一項に記載の光干渉断層計。
  10. 前記生体は眼球である請求項9に記載の光干渉断層計。
  11. 前記生体は血管である請求項9に記載の光干渉断層計。
  12. 前記光源部が面発光レーザーである請求項1乃至11のいずれか一項に記載の光干渉断層計。
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