JP4489101B2 - 電力供給制御装置及び電力供給制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、イグニションがオンでありエンジンを停止させる所定条件が成立したときに、前記エンジンの自動停止制御を行う車両の電装品への電力供給を制御する電力供給制御装置及び電力供給制御方法に関し、特に、前記イグニションがオフされて前記エンジンが停止しているときは第1のバッテリ、前記イグニションがオンであり前記自動停止制御により前記エンジンが停止しているときは第2のバッテリから前記電装品に電力供給させる電力供給バッテリ判断部を有する電力供給制御装置及び電力供給制御方法に関する。
近年、車両用エンジンにおいて、燃費向上や排ガスの減少を目的としたエンジンの自動停止制御(いわゆるアイドリングストップ制御)が知られている。かかる自動停止制御を行う車両においては、イグニションがオンされてエンジンを始動した後に、ブレーキが制動されるなど車両の停車状態が検出されるとドライバの操作に関係なく自動的にエンジンを停止させ、ブレーキ解除などの走行状態が検出されると自動的にエンジンを再始動させる。かかる自動停止制御が行われる車両においては、エンジン始動のためにエンジンスタータが駆動される機会が増える分、かかる制御を行わない車両よりもエンジンスタータによる車載バッテリの電力消費が増大する。
また、近年の車両に対する快適性や利便性の要請から車載される電装品は増加傾向にあり、電装品による消費電力も増大している。車両の走行中、つまりエンジン作動中にはオルタネータの発電伝電力により電装品の消費電力は賄われるが、イグニション・オフによりエンジンが停止した後や、自動停止制御によるエンジン自動停止中においては、電装品へはバッテリからのみ電力が供給される。よって、自動停止制御が行われる車両においては、かかる制御が行われない車両よりもエンジン停止時間が増大するので、バッテリの消費電力も増大する。
こうしたことから、自動停止制御が行われる車両においては、バッテリが劣化してエンジンスタータに電力を供給できなくなる、いわゆるバッテリが上がった状態を招きやすい。このため、通常の鉛バッテリ(一次バッテリ)に加え、リチウムイオンバッテリなどの二次バッテリを搭載し、エンジンの作動・停止に応じて電力を供給するバッテリを使い分け、エンジン始動時に確実にエンジンスタータに電力を供給する方法が提案されている。特許文献1には、かかる方法を実行する制御装置の例が記載されている。
このような複数バッテリの切替えの一例を図1に示す。図1(A)は、イグニションのオン・オフ、図1(B)は車両の走行状態と停車状態、図1(C)はエンジンの作動状態と停止状態、図1(D)は電力供給を行うバッテリを示し、図1全体では横軸に経過時間を示す。図1(A)〜(D)に示すように、イグニションがオンされると、エンジンスタータが一次バッテリから電力供給を受けてエンジンを始動し、車両は走行状態に移行する。そして、エンジン作動中は、電装品に一次バッテリが電力を供給する。
そして、イグニションがオン状態のまま車両が停車状態となると、エンジンは自動停止し、電装品への電力供給は二次バッテリからの電力供給に切替えられる。そして、再び車両が走行状態に移行するとき、エンジンスタータは二次バッテリから電力供給を受けてエンジンを自動始動させる。そして、車両が走行状態に移行すると、エンジン作動中には再び一次バッテリから電力供給される。
そして、イグニション・オフによりエンジンが停止された後のエンジン停止中は、二次バッテリから電装品に待機電力が供給される。
特開2003−254208号公報
上記の方法においては、自動停止制御によるエンジンの自動始動時には二次バッテリがエンジンスタータに電力供給するので、確実にエンジンを自動始動させるために、有る程度以上の二次バッテリの残量が必要とされる。ここで、図1(E)に二次バッテリの残量を示すと、二次バッテリの残量は、エンジン停止中及びエンジン自動始動時の電力消費に伴い減少し、エンジン作動中はオルタネータの発電電力により充電されて増加する。そして、車両の停車状態が検出され、エンジンの自動停止を行う時点S1、S2では、二次バッテリの残量が規定の残量Tv以上であれば、オルタネータの停止を伴うエンジン自動停止を行い、残量Tv未満であればエンジン自動停止を行わないようにして、エンジン自動始動に必要な二次バッテリの残量が維持される。
しかしながら、上述したように電装品増加に伴い消費電力も増大する傾向にあるので、エンジン停止中に消費された二次バッテリの電力が、エンジン作動中の発電電力によって規定の残量まで回復するのに時間がかかる。すると、時点S2において車両が停車状態になっても、二次バッテリの残量が不足している時間Δtにおいてはオルタネータの停止、つまりエンジン自動停止ができない。すなわち、二次バッテリの残量が制約となり、自動停止制御が目的とする排ガスの減少や燃費向上という効果が削減されるという問題が生じる。
そこで、本発明の目的は、高い確度で自動停止が行われるように、イグニション・オフによる停車中におけるバッテリからの電力供給を制御する電力供給制御装置、及び電力供給制御方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の側面によれば、イグニションがオンであり所定条件が成立したときにエンジンを自動的に停止させる自動停止制御を行う車両に搭載され、当該車両の電装品への電力供給を制御する電力供給制御装置において、前記イグニションがオフされて前記エンジンが停止しているときは第1のバッテリ、前記イグニションがオンであり前記自動停止制御により前記エンジンが停止しているときは第2のバッテリから前記電装品に電力供給させる電力供給バッテリ判断部を有し、前記電力供給バッテリ判断部は、前記イグニションがオフされて前記エンジンが停止しているときに、前記所定条件が成立したときにおける前記自動停止制御を禁止する自動停止禁止条件が成立する場合には、前記第2のバッテリから前記電装品に電力供給させることを特徴とする。
上記側面の好ましい実施態様によれば、前記自動停止禁止条件は、当該エンジンが所定の暖機状態でない場合、または、前記電装品その他の車載機器の状態に異常が検知された場合に成立することを特徴とする。
上記側面のさらに好ましい実施態様によれば、前記イグニションのオフによるエンジン停止から再始動までのエンジン停止時間を自車位置情報に基づいて予測し、前記エンジン停止時間が規定時間未満のときは前記エンジンの停止を許可し、前記エンジン停止時間が前記規定時間以上のときは前記エンジンの停止を許可しないエンジン停止判断部を更に有することを特徴とする。
上記側面によれば、イグニションがオフされてエンジンが停止しているときに、所定条件が成立したときにおける自動停止制御を禁止する自動停止禁止条件が成立する場合、例えばエンジンの暖機が不足している場合には、再びイグニションがオンされてエンジンが始動した後エンジンの暖機状態が一定以上となるまではエンジン自動停止を行わない。その場合、エンジンが再始動されて走行が再開されても、自動停止禁止条件が解除されるまではエンジン自動停止制御は行われない。よって、エンジン停止中に第2のバッテリの電力を消費しても、エンジン再始動後に自動停止禁止条件が解除されるときまでには第2のバッテリに必要な電力を充電することができる。よって、エンジン停止中に第2のバッテリに電力供給させ、第1のバッテリの消耗を抑えることができる。そして、走行再開後において、自動停止禁止条件が解除された後の停車時には、確実にエンジン自動停止制御を行うことができる。
上記のさらに好ましい実施態様によれば、ナビゲーション装置から車両の位置情報を取得し、短時間の停車時間が予測される場所に停車した場合には、イグニション・オフによるエンジン停止中の消費電力も少ないと推定されるので、バッテリ残量の制約を受けることなくエンジン停止を許可する。よって、エンジン自動停止をより確実に実行することが可能となり、燃費の低下や排ガスの増加を防ぐことができる。一方、停車時間が長時間のときは、エンジン停止を禁止してバッテリを充電することにより、バッテリ上がりを防止しつつ、走行再開後に確実に自動停止制御できるように第2のバッテリの残量を確保できる。
以下、図面にしたがって本発明の実施の形態について説明する。但し、本発明の技術的範囲はこれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
(1)電力供給制御装置の構成
図2は、本実施形態における電力供給制御装置の構成を説明する図である。電力供給制御装置2は、所定条件に応じてエンジンを自動的に停止・始動させる自動停止制御を行う車両に搭載される。自動停止制御は、エンジン制御ECU10が車両の停車状態を検出して所定条件が成立するとエンジンスタータ30にエンジンを停止させ、車両の走行状態を検出して前記条件が解除されるとエンジンを始動させることにより行われる。
この車両に搭載されるブレーキ制御ECU11、ボディ制御ECU14、セキュリティ管理ECU15、ダイアグECU31などの各種ECUと、オーディオ装置12、エアコン13などの各種電装品には、エンジンの作動・停止状態等の条件に応じてオルタネータ8、並びに一次バッテリ4もしくは二次バッテリ6のいずれかから電力が供給される。また、一次バッテリ4は、12V程度の電圧を有し、充電率100〜75%程度で充放電を行う鉛バッテリにより構成され、二次バッテリ6は、14.4V程度の電圧を有し、充電率100〜30%程度で充放電可能な、鉛バッテリより高い充放電効率のリチウムイオンバッテリにより構成される。そして、このような一次バッテリ4と二次バッテリ6による電装品への電力供給の切替えは、電力供給制御装置2により行われる。
なお、以下では、例としてエンジン制御ECU10、ブレーキ制御ECU11、ボディ制御ECU14、セキュリティ管理ECU15、ダイアグECU31、エンジンスタータ30、オーディオ装置12、エアコン13を総称して電装品と称するが、電装品は上記に限られず車両に搭載される各種の電気負荷を含む。
電力供給制御装置2の一次バッテリ状態検出部24は、一次バッテリ4の電圧、電流、液温度等のバッテリ状態をバッテリ状態センサ41から取得する。一次バッテリ残量検出部23は、一次バッテリ状態検出部24が取得したデータに基づいて一次バッテリの残量を求める。また、二次バッテリ残量検出部25は、二次バッテリ6の電圧をバッテリ状態センサ61から取得して二次バッテリ6の残量を求める。そして、電力供給バッテリ判断部21は、一次バッテリ4及び二次バッテリ6の残量や、後述する各種情報に基づいて電装品への電力供給を行うバッテリを選択し、バッテリ切替リレー5を制御する。さらに、電力供給バッテリ判断部21は、選択したバッテリや、そのバッテリの状態などを、ナビゲーション装置16を介して表示部17に表示し、ユーザへ通知する。
入力検出部26は、イグニション35からのオンまたはオフの入力、ナビゲーション装置16を介して操作入力部18からのユーザによるバッテリの選択、エンジン強制停止の指示などの入力を受ける。また、情報取得部27は、ナビゲーション装置16から自車位置情報、エンジン制御ECU10から水温センサ19が検知するエンジン冷却水温、あるいはイグニションのオン・オフ信号などを取得する。そして、エンジン停止許可判断部22は、一次バッテリ4、二次バッテリ6の残量、自車位置情報、エンジン冷却水温などに基づいてエンジン停止の許可、不許可を判断し、判断結果をエンジン制御ECU10に入力する。
上記各部を有する電力供給制御装置2は、一例としてマイクロコンピュータで構成され、上記各部は内蔵メモリに格納されたプログラムモジュールに従って動作するCPUにより実現される。
(2)車両の走行状態における各部の動作
車両の走行状態における上記各部の動作を説明する。まず、エンジンが初期始動されるときは、入力検出部27がイグニション・オンの入力を受けて、その入力に対応する信号を電力供給バッテリ判断部21に送る。すると、電力供給バッテリ判断部21は、イグニション・オンに応答して、バッテリ切替リレー5を一次バッテリ4側に切替えて、一次バッテリ4に電装品への電力供給を行わせる。そして、一次バッテリ4から電力供給を受けたエンジンスタータ30によりエンジンが始動され、車両が走行を開始する。一方、イグニション・オンの信号により、イグニションリレー9が接続され、続いてアクセサリリレー7も接続される。そして、車両が走行状態のとき、つまりエンジン作動中は継続して一次バッテリ4から電装品へ電力が供給される。
なお、エンジン作動中はオルタネータ8がエンジン回転数に応じて発電を行い、オルタネータ8からも電装品に電力を供給する。よって、上記の一次バッテリ4からの電力供給は、オルタネータ8の発電電力の不足を補完して行われる。反対に、発電電力が電装品の消費電力を上回る場合には、余剰電力により一次バッテリ4と二次バッテリ6とが充電される。
また、エンジン作動中は、一次バッテリ状態検出部24は、図3(A)に示すように、一次バッテリ4の電流I1が一定以上低下したときを起点として、所定時間、例えば1msごとの時点t1、t2、…、tnでの一次バッテリ4の電圧V1、電流I1、液温度T1をバッテリ状態センサ41から取得する。そして、一次バッテリ残量検出部23は、所定時間t1、t2、…、tnごとの電圧V1(1)、V1(2)、…、V1(n)と、電流I1(1)、I1(2)、…、I1(n)に基づいて、一次バッテリ4の内部抵抗Rを、次式により算出する。
R=(V1(2)-V1(1))/(I1(2)-I1(1)) + (V1(3)-V1(2))/(I1(3)-I1(2)) + …
(V1(n)-V1(n-1))/(I1(n)-I1(n-1)) /n
次に、一次バッテリ残量検出部23は、算出した一次バッテリ4の内部抵抗Rから、次式により開放電圧、つまり電流が0Aのときの電圧Vopを算出する。
Vop=V1(n)-(I1(n) * R)
そして、一次バッテリ残量検出部23は、電力供給制御装置2内の不揮発性メモリから、一次バッテリ4が車両に搭載するときに書き込まれる一次バッテリ4の容量と、その容量に対応する充電率マップを取得する。ここで、図3(B)に示すように、充電率マップはバッテリ容量ごとに開放電圧と充電率を対応づけたデータであり、複数のバッテリ容量ごとの充電マップが予めメモリに書き込まれる。
あるいは、一次バッテリ4の容量がメモリに書き込まれていない場合には、次のようにして一次バッテリ4の容量を求めてもよい。すなわち、一次バッテリ残量検出部23は、まず図3(C)に示すように、一次バッテリ4の電圧V1が1V上昇する間に充電できる電流I1の積算値である電流値Isum_1を求め、次に図3(D)に示すような、一次バッテリ4の液温度T1に対応する電流値の補正係数αを電流値Isum_1に乗算し、その乗算結果に基づいて一次バッテリ4の容量を求めてもよい。
そして、一次バッテリ残量検出部23は、図3(B)の充電率マップから、算出したバッテリ開放電圧Vopに対応する充電率C1、つまり一次バッテリ4の残量を検出する。そして、図3(E)に示すような一次バッテリ4の液温度T1に対応する残量の補正係数βを求め、検出した残量に補正係数βを乗算し、最終的に一次バッテリ4の温度特性を反映した残量を求める。
また、エンジン作動中は、二次バッテリ残量検出部25は、二次バッテリ6の電圧V2をバッテリ状態センサ61から取得し、二次バッテリ6の容量に対応する充電率マップ(図3(F))から、電圧V2に対応する二次バッテリ6の残量C2を検出する。
また、エンジン作動中は、情報取得部27がエンジン始動直後のエンジン冷却水温をエンジン制御ECU10から取得し、その履歴を電力供給制御装置2内部の不揮発性メモリに記憶する。このエンジン冷却水温は、後述する手順においてエンジン停止判断部22によるエンジン停止の許可判断に用いられる。
(3)車両の停車状態における各部の動作
次に、車両の停車状態における上記各部の動作を説明する。ブレーキ制御ECU11がブレーキの駆動を検知すると、検知結果をエンジン制御ECU10に入力する。すると、エンジン制御ECU10は、エンジン回転数とブレーキ駆動から車両の停車状態を検出しエンジン自動停止制御の条件が成立すると判断する。そして、エンジン制御ECU10は、その検出結果を情報取得部27に入力する。そして、情報取得部27は入力されたデータをエンジン停止判断部22と、電力供給バッテリ判断部21に入力する。
エンジン停止判断部22は、情報取得部27を介してダイアグECU31から各種センサの不具合や、電装品間の通信不具合といった車両状態の異常の有無を、ナビゲーション装置16から自車位置情報を取得し、電力供給制御装置2内部の不揮発性メモリからはエンジン始動時のエンジン冷却水温を読出す。そして、エンジン停止判断部22は、これらの情報に基づいて、エンジンの自動停止制御を禁止する自動停止禁止条件が満たされるか否かを判断し、その判断結果に基づいてエンジン自動停止の許可・不許可を判断する。自動停止禁止条件は、後に詳述するように、停車状態が検出されてエンジン自動停止制御のための条件が成立した場合であっても、自動停止制御を禁止するための条件である。そして、その判断結果がエンジン制御ECU10に入力され、エンジン制御ECU10がエンジン自動停止許可/禁止に応じてエンジン自動停止を実行/中止することにより、自動停止制御が実行される。
一方、電力供給バッテリ判断部21は、バッテリ切替リレー5を二次バッテリ6側に切替えて、二次バッテリ6から電装品に電力供給を行わせる。このとき、エンジンが停止しているのでオルタネータ8も発電を停止しており、電装品への電力供給は二次バッテリ6からのみ行われる。
(4)車両が再び走行状態に移行するときの各部の動作
次に、自動停止制御による停車状態から車両が再び走行状態に移行するときの上記各部の動作を説明する。ブレーキ制御ECU11がブレーキの解除を検知すると、検知結果をエンジン制御ECU10に入力する。すると、エンジン制御ECU10は、車両が再び走行状態に移行してエンジン自動停止制御のための条件が解除されたことを検出し、エンジンスタータ30にエンジンを自動始動させる。このとき、エンジンスタータ30にはエンジン自動停止中に電装品へ電力を供給するバッテリから電力が供給される。そして、エンジン制御ECU10がエンジン回転数から車両の走行状態とエンジンの作動状態とを検出する。そして、電力供給バッテリ判断部21は、情報取得部27を介してエンジン作動状態を取得するとバッテリ切替リレー5を切替えて、一次バッテリ4に電装品へ電力を供給させる。
(5)イグニション・オフ時の各部の動作
車両が駐車されるなどしてイグニションがオフされるときの上記各部の動作を説明する。入力検出部26がイグニション・オフ信号を取得して、この信号をエンジン停止判断部22に送る。すると、エンジン停止判断部22は、後述する手順に従いエンジン停止の許可・不許可を判断し、エンジン制御ECU10はエンジン停止許可に応じてエンジンを停止させる。
そして、電力供給バッテリ判断部21は、後述する手順に従いエンジン停止中に電装品へ電力供給するバッテリを、一次バッテリ4、または二次バッテリ6のいずれかから選択する。そして、電力供給バッテリ判断部21は、バッテリ切替リレー5を制御して選択したバッテリに電装品への電力供給を行わせる。このとき、エンジンが停止しているのでオルタネータ8も発電を停止しており、電装品への電力供給はバッテリからのみ行われる。
また、電力供給バッテリ判断部21は、エンジン停止後に選択されたバッテリの残量を監視する監視時間を決定し、その監視時間ごとに後述の手順に従ってバッテリ残量を監視する。ここで、監視時間は、図4に示すように、バッテリの残量の値が大きいほど、長時間となるように設定される。なお、一次バッテリ4の充放電効率は75%〜100%程度であるので80%を下限としており、二次バッテリ6の充放電効率は30%〜100%程度であるので35%を下限値としている。
(6)電源供給制御装置2の動作の詳細説明
従来の動作においては、イグニション・オフによりエンジンが停止すると、二次バッテリ6がエンジン停止中に電装品に電力供給を行っていた。また、そうすることで二次バッテリ6が消費した電力は、エンジン始動後にオルタネータ8の発電電力によって補充されていた。ところが、エンジン停止中の消費電力に比べて、その後のエンジン作動中に充電される電力が小さく、二次バッテリ6の残量が所定値を下回る場合には、車両が停車状態になっても、オルタネータ8の停止を伴うエンジン自動停止ができず、自動停止制御が目的とする排ガスの減少や燃費向上という効果が削減されてしまう。そこで、本実施形態における電力供給制御装置は、次に説明する手順に従って動作することにより、かかる事態を回避し、より確実にエンジンの自動停止制御を行う。
図5〜11は、本実施形態における電源供給制御装置2の、イグニション・オフされたときの詳細な動作手順を説明するフローチャート図である。まず、図5の手順において、電力供給制御装置2は、車両の走行状態のとき、一次バッテリ4の電圧、電流、液温度などのバッテリ状態を取得し(S10)、一次バッテリ4の残量を検出する(S12)。また、電力供給制御装置2は、二次バッテリ6の状態(電圧)を取得し(S14)、二次バッテリ6の残量を検出する(S16)。そして、一次バッテリ4と二次バッテリ6の残量から、エンジン停止後に選択されたバッテリの残量を監視する監視時間を決定する(S18)。また、電力供給制御装置2は、エンジン冷却水温、車両異常の有無、自車位置情報等を取得する(S20)。
そしてイグニション・オフ検出されると(S22のYES)、手順S24に進む。そして、車両状態の異常が検出されていない場合は(S24のNO)、更に手順S26に進む。
手順S24で、車両状態の異常が検出されている場合は(YES)自動停止制御を行うことにより予期せぬ障害が発生する可能性があるので、自動停止禁止条件が成立する。また、手順S26で、エンジン冷却水温が規定値、例えば5℃未満の場合は(YES)、寒冷環境での運転であることを意味しており、エンジン始動後に停車状態が検出された時点でエンジンの暖機が十分に行われていない可能性が大きい。かかる場合に自動停止制御を実行しエンジンの自動停止・自動始動を行うと、エンジン内部の損耗を招くおそれがある。よって、この場合も、自動停止禁止条件が成立する。
このように、自動停止禁止条件が成立する場合は、再びイグニションがオンされてエンジンが始動した後、停車状態が検出されてもエンジン自動停止を行わない。よって、その間はバッテリの充電をすることが可能となる。よって、この場合は、エンジン停止中に二次バッテリ6から電力供給させ(S27)、エンジン停止を許可する(S28)。
一方、冷却水温が規定値以上の場合は(S26のNO)、エンジンの暖機は自動停止制御の実行に必要な程度行われているので、自動停止禁止条件は成立しない。そこで、図6の手順S42に進み、一次バッテリ4の残量を確認する。そして、一次バッテリ4の残量が規定値、例えば80%以上あれば(S42のYES)、一次バッテリ4から電力供給させ(S44)、エンジン停止を許可する(S49)。この場合、一次バッテリ4は充電率100〜75%程度で充放電可能な充放電効率の鉛バッテリであるので、規定値は充放電可能な下限の残量より有る程度大きい80%に設定される。そうすることにより、エンジン停止中に一次バッテリ4の電力をある程度消費しても、エンジン自動始動時に必要な電力供給を可能にしている。このようにして、一次バッテリ4に電力供給させることで、二次バッテリ6の電力消費を抑えることができる。
反対に、一次バッテリ4の残量が規定値未満の場合には(S42のNO)、一次バッテリ4の電力を消費してエンジン始動に支障を来たすことを防ぐために、二次バッテリ6からの電力供給を行う(S46)。そして、二次バッテリ6の残量が規定値、例えば50%以上の場合は(S48のYES)、エンジン停止を許可する(S49)。この場合、二次バッテリ6は、鉛バッテリより高い充放電効率のリチウムイオンバッテリであり、充電率30%〜100%程度で充放電可能であるので、規定値は充放電可能な下限値よりある程度大きい値に設定される。そうすることにより、エンジン停止中に二次バッテリ6の電力を有る程度消費しても、次のエンジン動作中にはオルタネータ8の発電電力によってエンジン自動始動時に必要な電力を蓄えられるようにしている。そうすることで、エンジン停止による排ガスの減少や燃費の向上といった効果が得られ、同時に、次の停車時までに確実にエンジン停止に必要な電力を二次バッテリ6に充電することができる。
一方、二次バッテリ6の残量が規定値未満の場合は(S48のNO)、図7の手順S31に進み、ユーザによるエンジン強制停止要求の入力の有無を確認する。エンジン強制停止要求の入力がない場合は(S31のYES)、エンジンを停止させず、つまりオルタネータ8を停止させずに二次バッテリ6の充電を開始し(S32)、二次バッテリ6の残量が規定値、例えば50%以上となったら(S34のYES)、充電を終了して(S36)、エンジン停止を許可する(S30)。一方、ユーザによるエンジン強制停止要求の入力がされた場合は(S31のNO)、二次バッテリ6の残量が規定値、例えば50%未満であり(S70のYES)かつ一次バッテリ4の残量が規定値、例えば50%以下であれば(S72のYES)、エンジンを停止させずにオルタネータ8による発電電力から電装品へ電力供給を行い、バッテリ上がりの警告を表示部17にて表示する(S74)。なお、この場合の一次バッテリ4の規定値は、電装品への電力供給に必要な規定値である80%より小さい50%に設定されており、この規定値を下回ると上記警告の対象となる。
上記図6、7の手順によれば、一次バッテリ4の残量が十分なときには一次バッテリ4から電力供給してエンジンを停止する。一次バッテリ4の残量が不十分のときであって、二次バッテリ6の残量が十分なときは二次バッテリ6から電力供給し、エンジンを停止する。また、一次バッテリ4の残量が不十分で、かつ二次バッテリ6の残量も不十分のときは、二次バッテリ6の残量が規定値以上となるまではエンジンを停止しない。よって、一律に二次バッテリ6を使う従来の手順と比べて、一次バッテリ4を効果的に用いることで、より確度高くエンジンを自動停止することができる。それとともに、二次バッテリ6の電力消費を必要最小限に抑えることができるので、次の停車時にエンジン自動停止・自動始動に必要な二次バッテリ6の残量を確保することができ、確実にエンジンを自動停止できる。
図8は、図6に示す手順の変形例を説明する図である。図5の手順S26において、エンジン冷却水温が規定値以上のとき(手順S26のNO)、つまり自動停止禁止条件が成立しないとき、図8に示す手順が実行される。まず、電力供給制御装置2は、一次バッテリ4と二次バッテリ6の残量を、ナビゲーション装置16を介して表示部17にてユーザに表示させる(S50)。そして、ユーザがいずれかのバッテリを選択した場合において(S52のYES)、一次バッテリ4が選択され(S54のYES)、一次バッテリ4の残量が規定値、例えば80%以上あれば(S56のYES)、一次バッテリ4に電力供給させ(S58)、エンジン停止を許可する(S49)。
一方、一次バッテリ4が選択入力されない場合(S54のNO)、または一次バッテリ4の残量が規定値未満の場合(S56のNO)であって、二次バッテリ6の残量がゼロでない場合には(S60のYES)、二次バッテリ6を用いることをユーザに通知し(S62)、二次バッテリ6からの電力供給を行い(S64)、エンジン停止を許可する(S49)。一方、手順S52で選択入力がされずに所定時間経過した場合は(S53のYES)、図6で説明した手順S42以降が実行される。
このように、バッテリの残量をユーザに通知するので、ユーザは点検や交換すべきバッテリを知ることができる。また、電力供給するバッテリをユーザに選択させることにより、ユーザの意思に従ってバッテリを使用でき、ユーザの利便性を向上させることができる。ただし、一次バッテリ4の残量が少ない場合は、二次バッテリ6からの電力供給に切替えて一次バッテリ4の電力消費を抑え、一次バッテリ4が上がってエンジン始動に支障を来たすことを防ぐことができる。その場合、ユーザの入力と異なる制御となるので、ユーザに通知することで、ユーザの認識を促すことができる。
図9は、図7で示した手順の変形例を説明する図である。図6の手順S48において、二次バッテリ6の残量が50%以下のとき(手順S48のNO)、図9(A)に示す手順が実行される。なお、この場合は、二次バッテリ6からの電力供給が手順S46で選択された後の手順である。
電力供給制御装置2は、ナビゲーション装置16から取得した自車位置情報に基づき、停車時間を予測する(S75)。ここで、電力供給制御装置2の内蔵メモリには、地図上の位置情報と、停車時間の予測値が対応付けられたデータが格納されており、このデータに基づいて自車位置から停車時間が予測される。例えば短時間の駐車場やコンビニエンスストアなどは短い停車時間が、長時間の駐車場や、自宅等では長い停車時間が対応づけられ、それぞれの位置に応じて停車時間が予測される。
そして、停車時間が規定時間、例えば1時間未満の場合(S76のNO)、エンジン停止を許可する(S77)。そして、二次バッテリ6の残量が規定値(30%)未満であり(S70のYES)かつ一次バッテリ4の残量が規定値(50%)未満であれば(S72のYES)、バッテリ上がりの警告を行う(S74)。一方、停車時間が規定時間以上の場合(S76のYES)、二次バッテリ6の残量が規定(30%)値未満であるときは(S78のYES)、一次バッテリ4から電力供給を行う(S79)。あるいは、S78、S79の代わりに、二次バッテリの残量が規定値を上回るまでエンジン停止を禁止して、二次バッテリの充電を行う手順としてもよい。
このように、停車時間が長時間でなければ、二次バッテリ6の消費電力が少ないと予測でき、二次バッテリ6の残量が規定値未満でない限り二次バッテリ6に電力供給させながら、エンジンを停止する。そうすることにより、排ガス減少、燃費向上といったエンジンの自動停止制御が目的とする効果を得ることができる。ただし、二次バッテリ6の残量が規定値未満のときは、一次バッテリ4に電力供給させることで、二次バッテリの劣化を防止できる。
一方、停車時間が長時間のときは、二次バッテリ6の消費電力が多いと予測できる。よって、二次バッテリ6の残量が規定値未満のときはエンジン停止中に一次バッテリ4に電力供給させることで、二次バッテリ6の消耗を防ぐ。
また、手順S79の代わりに、図9(B)に示す手順を実行することもできる。電力供給制御装置2は、二次バッテリ6の残量が規定値未満であるときは(S78のYES)、二次バッテリの充電を開始し(S791)、二次バッテリ6の残量が規定値以上に回復するまで(S792)エンジン停止を禁止する(S792のNO)。そして、二次バッテリ6の残量が規定値以上に回復すると(S792のYES)、二次バッテリ6の充電を終了し(S793)、エンジン停止を許可する(S794)。そうすることにより、一次バッテリ4、二次バッテリ6のバッテリ上がりを防止し、かつ、走行再開後に確実に自動停止制御できるようにする。
図10は、エンジン停止中における二次バッテリ6の残量監視手順を説明する図である。まず、電力供給制御装置2は、タイマ回路により図5の手順S18で決定した監視時間を計測し、監視時間が経過すると(S80のYES)、一次バッテリ4の電圧、電流と液温度とを取得し(S80)、一次バッテリ4の残量を検出する(S82)。また、二次バッテリ6の電圧を取得し(S84)、二次バッテリ6の残量を検出する(S86)。そして、一次バッテリ4と二次バッテリ6の残量から、次の監視時間を決定する(S90)。
そして、一次バッテリ4の残量が規定値以上であれば(S92のYES)一次バッテリ4からの電力供給に切替え(S94)、処理を終了する。一次バッテリ4の残量が規定値未満であれば(S92のNO)、二次バッテリ6の残量を確認し、二次バッテリ6の残量が規定値以上であれば(S96のYES)、二次バッテリ6から電力供給を継続し(S98)、処理を終了する。あるいは、二次バッテリ6の残量が規定値未満であれば(S96のNO)、一次バッテリ4からの電力供給に切替え、二次バッテリ6の電力の消費を抑えることができる。よって、再びイグニション・オンによりエンジンが始動された後、停車状態が検出されたときにエンジン自動停止を行うことが可能な二次バッテリ6の残量を維持することができる。よって、確実に自動停止制御を実行することができる。
上述において、一次バッテリ4は鉛バッテリ、二次バッテリ6はリチウムイオンバッテリにより構成される例を説明したが、各バッテリの構成は上記に限られず、エンジンの作動中と停止中とで異なるバッテリから電装品へ電力供給を行う車両であれば、上記実施形態は適用できる。また、各バッテリの残量を判断する規定値は、バッテリの充放電効率に応じて任意に設定可能である。
図11は、上記実施形態における電力供給制御装置2の、イグニション・オフされたときの動作手順例を説明するフローチャート図である。まず、電力供給制御装置2は、車両の走行状態のときに、一次バッテリ4の電圧、電流、液温度などのバッテリ状態を取得し(S102)、一次バッテリ4の残量と内部抵抗を検出する(S104)。また、電力供給制御装置2は、二次バッテリ6の状態(電圧)を取得し(S106)、二次バッテリ6の残量を検出する(S108)。そして、電力供給制御装置2は、一次バッテリ4と二次バッテリ6の残量から、エンジン停止後に選択されたバッテリの残量を監視する監視時間を決定する(S110)。
そして、電力供給制御装置2は、例えば、車両異常の有無から、自動停止禁止条件を取得する(S112)。また、電力供給制御装置2は、内部のメモリに定期的に検出されたエンジン冷却水温の履歴を格納しておき、そこから今回の走行が開始されたときのエンジン冷却水温を取得する(S114)。
そしてイグニション・オフ検出されると(S116のYES)、電力供給制御装置2は、自動停止禁止条件の成立・不成立を判断し(S117)、成立していれば(S117のYES)、エンジン停止中に二次バッテリ6から電力供給させ(S118)、処理を終了する。
一方、自動停止禁止条件が不成立のときは(S117のNO)、電力供給制御装置2は、始動時のエンジン冷却水温が規定値未満であるかを確認する(S119)。規定値未満であれば(S119のYES)、自動停止禁止条件が成立するので、エンジン停止中に二次バッテリ6から電力供給させ(S120)、処理を終了する。
一方、冷却水温が規定値以上の場合は(S119のNO)、自動停止禁止条件は成立しないので、電力供給制御装置2は、一次バッテリ4の残量を確認する(S121)。そして、一次バッテリ4の残量が規定値、例えば80%以上あれば(S121のYES)、電力供給制御装置2は、エンジン停止を許可し(S122)、エンジン停止中に一次バッテリ4から電力供給させる(S124)。これにより、二次バッテリ6の残量の減少を防ぐ。
反対に、一次バッテリ4の残量が規定値未満の場合には(S121のNO)、電力供給制御装置2は、二次バッテリ6からの電力供給を行い(S126)、一次バッテリ4の消耗を防ぐ。
そして、二次バッテリ6の残量が規定値、例えば50%以上の場合は(S128のYES)、電力供給制御装置2は、エンジン停止を許可する(S130)。この場合、エンジン停止中に二次バッテリ6の電力を有る程度消費しても、次のエンジン動作中にはオルタネータ8の発電電力によってエンジン自動始動時に必要な電力を蓄えられる。
一方、二次バッテリ6の残量が規定値未満の場合は(S128のNO)、電力供給制御装置2は、ユーザによるエンジン強制停止要求の入力の有無を確認する(S132)。エンジン強制停止要求の入力がない場合は(S132のYES)、電力供給制御装置2は、エンジンを停止させず(S134)、つまりオルタネータ8を停止させずに二次バッテリ6の充電を開始し(S136)、二次バッテリ6の電圧が規定値以上となったら(S138のYES)、充電を終了して(S140)、エンジン停止を許可する(S142)。
一方、ユーザによるエンジン強制停止要求の入力がされた場合(S132のNO)、二次バッテリ6の電圧が規定値未満であり(S144のYES)かつ一次バッテリ4の残量が手順S121の判断に用いる規定値(80%)より低く設定された規定値、例えば50%未満であれば(S146のYES)、電力供給制御装置2は、エンジンを停止させずにオルタネータ8による発電電力から電装品へ電力供給を行い、バッテリ上がりの警告を表示部17にて表示する(S148)。
なお、手順S146は、一次バッテリ4の残量だけでなく、一次バッテリ4の内部抵抗に基づくバッテリの劣化状態を考慮する手順としてもよい。例えば、バッテリ残量が規定値以下、かつ/または、バッテリの劣化度が規定値以上の場合に、手順S148を実行する手順としてもよい。
上記手順によれば、一次バッテリ4の残量が十分なときには一次バッテリ4から電力供給してエンジンを停止する。一次バッテリ4の残量が不十分のときであって、二次バッテリ6の残量が十分なときは二次バッテリ6から電力供給し、エンジンを停止する。また、一次バッテリ4の残量が不十分で、かつ二次バッテリ6の残量も不十分のときは、二次バッテリ6の残量が規定値以上となるまではエンジンを停止しない。よって、一律に二次バッテリ6を使う場合と比べて、一次バッテリ4を効果的に用いることで、より確度高くエンジンを自動停止できるような二次バッテリ6の残量を確保できる。
以上説明したとおり、本発明によれば、イグニション・オフされたときに、バッテリ残量だけでなく、エンジンや車両状態に基づく自動停止禁止条件の成立・不成立に応じて、エンジン停止中の電力供給バッテリを判断する。よって、イグニション・オフによるエンジン停止中の二次バッテリの電力消費を最適化することができ、再びイグニションがオンされてエンジンが始動した後自動停止制御を実行するために必要な第2のバッテリ残量を維持できる。よって、高い確度で自動停止制御によるエンジン自動停止を行うことができる。
複数バッテリの切替えを行う方法における一般的なエンジンの作動・停止と、電力供給バッテリの切替えを説明する図である。 本実施形態における電力供給制御装置の構成を説明する図である。 バッテリ残量の検出方法を説明する図である。 エンジン停止中のバッテリ残量監視時間の算出方法を説明する図である。 本実施形態における、電源供給制御装置2の、車両の走行状態から停車状態へ移行するときの動作手順を説明するフローチャート図である。 自動停止禁止条件が成立しない場合の電源供給制御装置2の動作手順を説明するフローチャート図である。 図6のフローチャート図の続きのフローチャート図である。 図6に示した手順の変形例を説明する図である。 図7で示した手順の変形例を説明する図である。 エンジン停止中における二次バッテリ6の残量監視手順を説明する図である。 上記実施形態における電力供給制御装置2の、イグニション・オフされたときの動作手順例を説明するフローチャート図である
符号の説明
2:電力供給制御装置、21:電力供給バッテリ判断部、22:エンジン停止判断部
4:一次バッテリ、6:二次バッテリ

Claims (5)

  1. イグニションがオンであり所定条件が成立したときにエンジンを自動的に停止させる自動停止制御を行う車両に搭載され、当該車両の電装品への電力供給を制御する電力供給制御装置において、
    前記イグニションがオフされて前記エンジンが停止しているときは第1のバッテリ、前記イグニションがオンであり前記自動停止制御により前記エンジンが停止しているときは第2のバッテリから前記電装品に電力供給させる電力供給バッテリ判断部を有し、
    前記電力供給バッテリ判断部は、記所定条件が成立したときにおける前記自動停止制御を禁止する条件であって前記車両の状態に異常が検知されたときに成立する自動停止禁止条件が成立する場合には、前記イグニションがオフされて前記エンジンが停止しているときに前記第2のバッテリから前記電装品に電力供給させることを特徴とする電力供給制御装置。
  2. 請求項1において、
    前記電力供給バッテリ判断部は、前記イグニションがオンされて前記エンジンを始動するときは前記第1のバッテリから前記電装品に電力供給させることを特徴とする電力供給制御装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記イグニションのオフによるエンジン停止から再始動までのエンジン停止時間を自車位置情報に基づいて予測し、前記エンジン停止時間が規定時間未満の場合に前記イグニションがオフされたときに前記エンジンの停止を許可し、前記エンジン停止時間が前記規定時間以上の場合に前記イグニションがオフされたときでも前記エンジンの停止を許可しないエンジン停止判断部を更に有することを特徴とする電力供給制御装置。
  4. 請求項1または2において、
    前記電力供給バッテリ判断部は、前記イグニションのオフによるエンジン停止時に、前記第1のバッテリの残量が規定値未満の場合には前記第2のバッテリから前記電装品に電力を供給させることを特徴とする電力供給制御装置。
  5. イグニションがオンであり所定条件が成立したときにエンジンの自動停止制御を行う車両の電力供給バッテリ判断部が電装品への電力供給を制御する電力供給制御方法において、
    前記イグニションがオフされて前記エンジンが停止しているときは第1のバッテリ、前記イグニションがオンであり前記自動停止制御により前記エンジンが停止しているときは第2のバッテリから前記電装品に電力供給させる工程と、
    記所定条件が成立したときにおける前記自動停止制御を禁止する条件であって前記車両の状態に異常が検知されたときに成立する自動停止禁止条件が成立する場合には、前記イグニションがオフされて前記エンジンが停止しているときに前記第2のバッテリから前記電装品に電力供給させる工程とを有することを特徴とする電力供給制御方法。
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