JP2015074647A - ステロール調節因子結合タンパク質1c遺伝子発現抑制剤 - Google Patents

ステロール調節因子結合タンパク質1c遺伝子発現抑制剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2015074647A
JP2015074647A JP2013214101A JP2013214101A JP2015074647A JP 2015074647 A JP2015074647 A JP 2015074647A JP 2013214101 A JP2013214101 A JP 2013214101A JP 2013214101 A JP2013214101 A JP 2013214101A JP 2015074647 A JP2015074647 A JP 2015074647A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
salacia
gene expression
extract
binding protein
liver
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013214101A
Other languages
English (en)
Inventor
李 育浩
Ikuhiro Ri
育浩 李
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KOEI PERFUMERY
SAKAMOTO YAKUSOEN KK
Koei Kogyo Co Ltd
Sakamoto Yakusoen KK
Original Assignee
KOEI PERFUMERY
SAKAMOTO YAKUSOEN KK
Koei Kogyo Co Ltd
Sakamoto Yakusoen KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KOEI PERFUMERY, SAKAMOTO YAKUSOEN KK, Koei Kogyo Co Ltd, Sakamoto Yakusoen KK filed Critical KOEI PERFUMERY
Priority to JP2013214101A priority Critical patent/JP2015074647A/ja
Publication of JP2015074647A publication Critical patent/JP2015074647A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、安全であり毎日の服用も可能であるステロール調節因子結合タンパク質1c遺伝子発現抑制剤を提供することにある。
【解決手段】本発明に係るステロール調節因子結合タンパク質1c遺伝子発現抑制剤は、サラシア・レティキュラータ、サラシア・オブロンガ、およびサラシア・プリノイデスから選択されるサラシア属植物の抽出物を有効成分として含むことを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、脂質新生に必要な遺伝子を制御する役割を担うものであり、過剰に活性化されると脂肪肝などの原因となるステロール調節因子結合タンパク質1cをコードする遺伝子の発現を抑制することができる薬剤に関するものである。
一般的に、肝炎はその原因によってウイルス性肝炎、アルコール性肝炎、非アルコール性脂肪性肝炎、薬物性肝炎、自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変症などに分類される。
これら肝炎の中でも非アルコール性脂肪性肝炎は脂肪肝といわれ、従来、良性の肝疾患であると考えられていた。しかし近年、我国では食生活の変化が見られ、栄養過多の傾向になるにつれ、生活習慣病が問題視されるようになってきた。それに伴って、脂肪肝が、メタボリックシンドロームや動脈硬化の発症や進展と直接関係することが明らかになりつつあり、また、肝炎や肝硬変、さらには肝がんへ進行する場合もあることも分かってきた。
その一方で、肝臓は沈黙の臓器といわれるように、特に各疾患の初期にはほとんど自覚症状がない。脂肪肝の場合も初期には自覚症状がなく、進行に従って、疲れ易い、体がだるい、食欲不振といった肝臓疾患の一般的症状があらわれるが、肝臓疾患と自覚することは少なく、風邪などと勘違いして放置することによりさらに悪化させることも多い。
よって脂肪肝は、普段の生活習慣からその予防に努めることも重要であるし、また、初期段階で治療することが好ましい。
脂肪肝は肥満などと関係を有するといわれているが、体重や体脂肪が低下したからといって必ずしも脂肪肝が改善されるというものではない。即ち、脂肪肝は肥満、過食、運動不足などから発症するといわれているが、その他の未知のメカニズムによっても発症するといわれている。
本発明者は、脂肪肝の発症に関わる因子の一つとして、脂質新生に必要な遺伝子を制御する役割を担うステロール調節因子結合タンパク質1cに着目した。当該タンパク質は、ステロールの生合成に関与するタンパク質の合成を上方制御するものであるため、その遺伝子発現を阻害すれば、肝臓に限らず様々な組織において脂肪の蓄積を抑制できる可能性があり、また、その他にも好ましい効果が得られる可能性がある。
ステロール調節因子結合タンパク質1を抑制するものとして、特許文献1にはラクトフェリンが開示されており、また、ステロール調節因子結合タンパク質1の抑制剤の有効成分として、特許文献2にはクロロゲン酸が開示されている。さらに特許文献3には、リン脂質を有効成分とするステロール調節因子結合タンパク質1抑制剤が開示されており、脂漏性脱毛症の予防や改善に効果があるとされている。
ところで、サラシア属植物やその抽出物はいわゆる健康茶として利用されており、その抗肥満作用や抗糖尿病作用(特許文献4〜7)、抗高脂血症作用(特許文献8,9)などが知られている。
特開2011−1334号公報 特開2011−225455号公報 特開2011−184347号公報 特開2001−261569号公報 特開2002−316938号公報 特開2003−12529号公報 特開2006−20606号公報 特開2001−288099号公報 特開2003−171295号公報
上述したように、ステロール調節因子結合タンパク質1cを抑制すれば、肝臓のみならず様々な組織において脂肪の蓄積を抑制できる可能性があり、当該タンパク質の遺伝子発現や活性を阻害する薬物も検討されている。
しかし、特許文献1に記載のステロール調節因子結合タンパク質1抑制剤の有効成分であるラクトフェリンはタンパク質であり、経口投与が非常に難しいといえる。また、特許文献2に記載の発明の有効成分であるクロロゲン酸は極めて不安定である上に水溶性が高く、経口投与しても腸管での吸収が困難である。さらに、抗肥満作用や抗高脂血症作用を有する薬剤であっても、ステロール調節因子結合タンパク質1cの活性を阻害できるとは限らない。
かかる状況下、本発明が解決すべき課題は、安全であり毎日の服用も可能であるステロール調節因子結合タンパク質1c遺伝子発現抑制剤を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた。その結果、サラシア属植物の抽出物が、血中のコレステロールや中性脂肪、グルコースの濃度はそれ程変化させない一方で、組織細胞におけるステロール調節因子結合タンパク質1cの遺伝子発現を有意に阻害できることを実験的に見出して、本発明を完成した。
本発明に係るステロール調節因子結合タンパク質1c遺伝子発現抑制剤は、サラシア・レティキュラータ、サラシア・オブロンガ、およびサラシア・プリノイデスから選択されるサラシア属植物の抽出物を有効成分として含むことを特徴とする。
本発明に係るステロール調節因子結合タンパク質1c遺伝子発現抑制剤の有効成分である上記抽出物としては、上記サラシア属植物の根部および/または幹部の抽出物、特に根部の抽出物が好適である。また、上記抽出物としては、水系溶媒、特に水、C1-4アルコールまたはこれらの混合溶媒から選択される少なくとも1種による抽出物が好適である。
本発明に係るステロール調節因子結合タンパク質1c遺伝子発現抑制剤は、お茶としても用いられているサラシア属植物の抽出物を有効成分とするものであることから非常に安全であり、毎日の摂取や服用も可能である。また、本発明に係るステロール調節因子結合タンパク質1c遺伝子発現抑制剤は、生体内における脂質新生を阻害することができるので、組織などにおける過剰な脂肪の蓄積を原因とする様々な不調、例えば、脂肪肝、脂漏性脱毛症、脂質異常症、動脈硬化症、睡眠時無呼吸症候群などの予防作用や治療作用に極めて優れている。よって本発明は、ステロール調節因子結合タンパク質1c遺伝子の発現抑制を通して、例えば、近年における食生活の欧米化などにより問題になっていた内臓などの組織における脂肪の過剰蓄積を原因とする疾患を抑制できるものとして有用である。
図1は、食餌に加えて水のみを与えた対照群ラット、水の代わりに10%果糖水を与えたラット、10%果糖水に加えて本発明抽出物5mg/kgまたは20mg/kgを経口投与したラットの果糖総摂取量(A)、飼料総摂取量(B)、および体重変化(C)を示すグラフである。 図2は、上記ラットの血漿中の総コレステロール濃度(A)、中性脂肪濃度(B)、遊離脂肪酸(NEFA)濃度(C)、グルコース濃度(D)、およびインスリン濃度(E)を示すグラフである。 図3は、上記ラットから摘出した肝臓の重量(A)、肝重量/体重比(B)、肝臓中総コレステロール量(C)、および、肝臓中中性脂肪量(D)を示すグラフである。 図4は、食餌に加えて水のみを与えた対照群ラット、水の代わりに10%果糖水を与えたラット、果糖水に加えて本発明抽出物20mg/kgを経口投与したラットから得た肝切片をヘマトキシリン・エオジン染色したものの拡大写真である。 図5は、食餌に加えて水のみを与えた対照群ラット、水の代わりに10%果糖水を与えたラット、果糖水に加えて本発明抽出物20mg/kgを経口投与したラットから得た肝切片をオイルレッドO染色したものの拡大写真((A)〜(C))と、染色された部分の定量値を示すグラフ(D)である。 図6は、上記ラットから得られた肝臓における遺伝子の発現量を示すグラフである。(A)はステロール調節因子結合タンパク質1c遺伝子のmRNAの発現量、(B)はFAS遺伝子のmRNAの発現量、(C)はACC−1遺伝子のmRNAの発現量、(D)はSCD−1遺伝子のmRNAの発現量を示すグラフである。 図7は、上記ラットから得られた肝臓における遺伝子の発現量を示すグラフである。(A)はChREBPのmRNAの発現量、(B)はLPK遺伝子のmRNAの発現量、(C)はPPAR−γ遺伝子のmRNAの発現量、PPAR−α遺伝子のmRNAの発現量、CPT−1a遺伝子のmRNAの発現量、ACO遺伝子のmRNAの発現量およびCD36遺伝子のmRNAの発現量を示すグラフである。 図8は、上記ラットから得られた肝細胞のタンパク質の発現量を示すグラフである。(A)は核のステロール調節因子結合タンパク質1の発現量、(B)は核のChREBPの発現量、(C)はβ−アクチン量に対するSCD−1の発現量を示す。
本発明に係るステロール調節因子結合タンパク質1c遺伝子発現抑制剤は、サラシア・レティキュラータ、サラシア・オブロンガ、およびサラシア・プリノイデスから選択されるサラシア属植物の抽出物を有効成分として含むことを特徴とする。
ステロール調節因子結合タンパク質(Sterol Regulatory Element-Binding Protein 1)は、活性化されるとステロール調節因子と呼ばれるDNA配列であるTCACNCCACに結合する転写因子であり、ステロールの生合成に関与する酵素を上方制御する。特にステロール調節因子結合タンパク質1c(以下、「SREBP−1c」と略記する場合がある)は脂質新生に必要な遺伝子を制御する役割を有するため、SREBP−1c遺伝子の発現を抑制すれば、組織における脂肪の蓄積も抑制されるので、脂肪の過剰蓄積を原因とする疾患を治療または予防することができる。
本発明にかかるSREBP−1c遺伝子発現抑制剤は、SREBP−1c遺伝子の発現を抑制することが可能であり、脂肪の過剰蓄積を原因とする疾患を治療または予防することができる。
本発明に係るSREBP−1c遺伝子発現抑制剤は、サラシア・レティキュラータ(Salacia reticulate,以下、「SR」と略記する)、サラシア・オブロンガ(Salacia oblonga,以下、「SO」と略記する)、およびサラシア・プリノイデス(Salacia prinoides,以下、「SP」と略記する)から選択されるサラシア属植物の抽出物を有効成分として含む。本発明で用いるサラシア属植物としては、サラシア・レティキュラータ、サラシア・オブロンガおよびサラシア・プリノイデスから選択されるサラシア属植物が好ましい。
サラシア属植物は、インドやスリランカ、東南アジアなどの亜熱帯地域に広く分布するニシキギ科の植物である。よって、サラシア・レティキュラータ、サラシア・オブロンガおよびサラシア・プリノイデスはこれらの国から入手することができる。
本発明では、SREBP−1c遺伝子発現抑制活性が得られる範囲でサラシア属植物のいかなる部位を用いてもよいが、本発明ではサラシア属植物の根部および/または幹部を用いることが好ましい。根部とは、上記植物のうち地中部に存在している部分であって、色などの点で地上部の茎などと明確に区別できる部分を用いることが好ましい。幹部とは、植物体の主軸となる木質化した茎をいい、主には植物体から根部、枝部、葉部を除去した残りの部分をいうものとする。特に、本発明ではサラシア属植物の根部を用いることが好ましい。
本発明では、原料として、SR、SOまたはSPのサラシア属植物の何れか一つを選択して用いてもよいし、これらを組み合わせて用いてもよい。
本発明に係るSREBP−1c遺伝子発現抑制剤の有効成分は、上記サラシア属植物から抽出することができる。
抽出にあたり、上記サラシア属植物は、洗浄した後に乾燥してもよい。乾燥方法としては、自然乾燥、加熱乾燥、減圧乾燥などを適宜組み合わせて用いることができる。また、抽出にあたっては、根部を粗切り、粉砕など微細化してもよい。
本発明に係る抽出物を得るための抽出溶媒としては、水系溶媒を用いることが好ましい。本発明において水系溶媒とは、水、水混和性有機溶媒および水と水混和性有機溶媒との混合溶媒をいう。水混和性有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、s−ブタノール、t−ブタノールなどのC1-4アルコール;ジエチルエーテルやテトラヒドロフランなどのエーテル系溶媒;ジメチルホルムアミドやジメチルアセトアミドなどのアミド系溶媒;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド系溶媒などを挙げることができる。
本発明で用いる溶媒は、上記などから選択される溶媒を単独で用いてもよいし、2種類以上選択して混合して用いてもよい。例えば、10v/v%以上、90v/v%以下のC1-4アルコール水溶液を用いることができる。
抽出溶媒の使用量は特に制限されず、適宜調整すればよい。例えば、使用するサラシア属植物質量に対して、1L/kg以上、50L/kg以下程度とすることができる。
抽出温度は、SREBP−1c抑制活性を有する有効成分が十分に抽出できる範囲で適宜調整することができ、例えば、10℃以上、120℃以下とすることができる。なお、溶媒の沸点以上で抽出する場合には、抽出容器を密閉するか、加圧することが好ましい。
抽出時間も、SREBP−1c遺伝子発現抑制活性を有する有効成分が十分に抽出できる範囲で適宜調整することができ、例えば、30分間以上、10時間以下程度とすることができる。
また、抽出効率を高めるために、抽出操作を2回以上繰り返してもよい。即ち、通常の抽出後、固形分と抽出液を濾過や遠心分離などにより分離し、得られた固形分に再びフレッシュ溶媒を加えて抽出するという操作を繰り返し、各抽出液を合わせることができる。この場合の抽出回数としては、2回以上、5回以下が好ましく、2回または3回がより好ましく、2回が最も好ましい。
抽出後の混合液は、そのまま用いることができるが、通常の後処理を行ってもよい。例えば、固形分と抽出液を濾過や遠心分離などにより分離したり、また、分離した抽出液を加熱乾燥、減圧乾燥、凍結乾燥などを適宜組み合わせて乾燥してもよい。
本発明に係るSREBP−1c遺伝子発現抑制剤の剤形は特に問わない。例えば、上述したように抽出後のサラシア属植物固形分と抽出液を含む混合液や、抽出後に固形分を除去した抽出液そのものであってもよい。また、注射剤としての投与を志向して、いったん乾燥した抽出物を溶液やエマルション製剤などの液状製剤とすることも考えられる。しかし、後記の実施例のとおり、本発明に係るSREBP−1c遺伝子発現抑制剤は経口投与で高い効果を示すことから、摂取や服用のし易さからも経口剤とすることが好ましい。
経口剤としては、特に制限されないが、例えば、錠剤、散剤、カプセル剤、糖衣剤、顆粒剤などを挙げることができる。本発明に係るSREBP−1c遺伝子発現抑制剤には、剤形に合わせ、薬学上許容される添加剤を用いてもよい。かかる添加剤は特に制限されないが、例えば、賦形剤、基剤、防腐剤、助剤、安定化剤、湿潤剤、pH調整剤、酸化防止剤、着色剤、甘味料などを挙げることができる。また、溶液や懸濁液を飲料にしてもよいし、一般的な食餌に添加してもよい。
本発明に係るSREBP−1c遺伝子発現抑制剤の投与頻度や投与量は、予防的な使用か治療的な使用かや、症状の重篤度、患者の年齢、性別、状態などに応じて適宜調整すればよい。後述する実験データによれば、ラットの体重(kg)あたり、1日20mgの乾燥抽出物投与で有意なSREBP−1c遺伝子発現抑制効果が確認された。かかる結果より、ヒトに対する投与量は、乾燥状態抽出物で、1日あたり5mg/kg体重以上、100g/kg体重以下程度とすることが好ましい。また一日あたりの投与回数としては、1回以上、5回以下が好ましく、1回以上3回以下がより好ましく、1回以上、2回以下がさらに好ましい。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
実施例1:サラシア・オブロンガ由来の本発明抽出物の製造
インド最南部東側のタミールナダで自生しているサラシア・オブロンガの根部を平成22年に採取し、自然乾燥させておいた。当該乾燥根部を粗切りした後、7質量倍の50v/v%エタノール水溶液に時々振り混ぜつつ常温で5時間浸した。その後、濾過により固形分を除去した。得られた固形分に対して、同様の抽出操作をさらに2回繰り返した。各抽出液を混ぜ合わせ、45℃以下で減圧濃縮し、サラシア・オブロンガの根部抽出物を得た。使用したサラシア・オブロンガ乾燥根部に対する抽出収率は20質量%であった。抽出物中のマンギフェリン含有量をHPLC定量法(Huang et al.,Diabetes obesity & Metabolism,2008,10,pp.574-585)に準じて測定すると、2.1質量%であった。
実施例2:動物実験
(1) 血漿中脂質などの測定
体重210〜230gの雄性Sprague−Dawleyラットを、室温21±1℃、湿度55±5%、12時間毎に明暗を切り替えた飼育室で、固形飼料と水を自由に摂取させつつ1週間予備飼育した。次いで、24匹のラットを任意に6匹ずつ4グループに分けた。第1群(水対照群)には水のみを与えた。第2群(果糖対照群)には、水の代わりに10%果糖水を与えた。第3群(果糖+本発明抽出物5mg/kg投与群)には、果糖水に加えて上記実施例1の本発明抽出物5mg/kgを経口投与した。第4群(果糖+本発明抽出物20mg/kg投与群)には、果糖水に加えて上記実施例1の本発明抽出物20mg/kgを経口投与した。本発明抽出物は、5質量%アラビアゴム水溶液に懸濁し、10週間にわたり1日1回強制的に経口投与した。第1群と第2群には、5質量%アラビアゴム水溶液のみ経口投与した。ストレスを避け、より精密に果糖の摂取を監視するため、1つのゲージで飼育するラットは2匹ずつとした。固形飼料と水または果糖水は、自由に摂取させた。飼育中、水または果糖水と飼料の摂取量を毎日測定した。果糖の摂取量がほぼ一定になるように、前3日間における果糖対照群の果糖摂取量データをもとに、3日間に一度、第3群と第4群に与える果糖水の濃度を微調整した。70日目に絶食させたが、水(第1群)と果糖水(第2〜4群)は一晩自由に摂取させた。
次いで、血液サンプルをエーテル麻酔のもと採取した。血液サンプルから血漿を分離し、総コレステロール濃度、中性脂肪濃度、遊離脂肪酸(NEFA)濃度、グルコース濃度およびインスリン濃度を、以下のキットを用いて測定した。
総コレステロール濃度 − Kexin Institute of Biotechnology,Shanghai,China製キット
中性脂肪濃度 − Wako,Osaka,Japan製「Triglycerid-E kit」
遊離脂肪酸(NEFA)濃度 − Wako,Osaka,Japan製「NEFA-C kit」
グルコース濃度 − Kexin Institute of Biotechnology,Shanghai,China製キット
インスリン濃度 − Morinaga Biochemical Industries,Tokyo,Japan製キット
上記測定後、各ラットの体重を直ちに測定した。さらに屠殺し、肝臓を取り出して重量を測定した。重量測定後、肝臓切片を液体窒素で凍結し、遺伝子の発現と中性脂肪量の測定まで−80℃で保存した。
また、肝臓中の中性脂肪を以下のとおり測定した。肝組織100mgを採取し、ホモジナイズ後、イソプロピルアルコール2mLで抽出した。得られた抽出液を3,000rpmで遠心分離し、前記測定キットを使って上清に含まれる中性脂肪量を測定した。
まず、各群の果糖総摂取量、飼料総摂取量および体重変化を図1に示す。果糖総摂取量を図1Aに、飼料総摂取量を図1Bに、体重変化を図1Cに示す。また、図1中、「*」は、分散分析(ANOVA)において果糖投与群に対してp<0.05で有意差がある場合を示し、「SOR」は実施例1で調製したサラシア・オブロンガ抽出物を示す。
図1の結果のとおり、果糖の総摂取量はいずれの群にも差異が認められなかった。飼料に関しては、第1群(水対照群)より、果糖を摂取した群で摂取量の減少が見られたが、第2〜4群間での差異は認められなかった。体重に関しては、群間の差異は認められなかった。
また、採取した血液サンプルに関して、血漿中の総コレステロール濃度を図2A、中性脂肪濃度を図2B、NEFA濃度を図2C、グルコース濃度を図2D、インスリン濃度を図2Eに示す。なお、図2中、「*」は、分散分析(ANOVA)において果糖投与群に対してp<0.05で有意差がある場合を示す。
図2の結果のとおり、血漿中の総コレステロール濃度、中性脂肪濃度、グルコース濃度およびインスリン濃度は、果糖の摂取により水対照群(水のみ摂取)に対して有意に上昇した。一方、NEFA濃度に関しては対照群よりも低下した。本発明抽出物(SOR)の投与は、血漿中の総コレステロール濃度、中性脂肪濃度、グルコース濃度およびインスリン濃度の何れに対しても大きく影響を与えなかった。
実験開始から70日目に摘出した肝臓に関して、肝重量を図3A、肝重量/体重比を図3B、総コレステロール量を図3C、中性脂肪量を図3Dに示す。なお、図3中、「*」は、分散分析(ANOVA)において果糖投与群に対してp<0.05で有意差がある場合を示す。
図3の結果のとおり、果糖の投与は肝臓中総コレステロール量に大きく影響を与えなかったが、肝重量/体重比の値は有意に上昇した。肝臓中中性脂肪量は対照群に対して3倍の値を示し、顕著に上昇した。それに対して本発明抽出物(SOR)の投与により、肝重量、肝重量/体重比および肝臓中総コレステロール量に関して有意差は出なかったが、本発明抽出物20mg/kgの経口投与により肝臓中中性脂肪量が顕著に低下した。
(2) 組織観察
上記で得られた肝切片を10%ホルマリン液で固定し、パラフィンに包埋し、3μm片にカットした。ヘマトキシリン・エオジン染色し、正立型研究用システム顕微鏡(オリンパス社製,BX−51)を用いて肝臓組織の形状を観察した。肝組織の拡大写真を図4に示す。
図4(B)のとおり、水のみ投与した対照群(図4(A))に比して、果糖を負荷した場合、肝細胞内に脂質が蓄積し、空洞化が観察された。本発明抽出物20mg/kgを経口投与した場合、図3(D)で肝臓中中性脂肪量の減少が測定されたのと一致して、図4(C)のとおり、空洞化箇所が減少された。
さらに、肝切片中の油滴量を定量するために、6μmの凍結切片をオイルレッドO染色した。3切片の40分野の中から分析するものをランダムに選び、オイルレッドO染色面積および全組織を画像解析ソフトウェア(NIH社製,ImageJ 1.43)を用いて測定した。オイルレッドO染色した肝切片像を図5(A)〜(C)に、染色面積の定量値のグラフを図5(D)に示す。なお、図5における「*」は分散分析(ANOVA)においてp<0.05で有意差がある場合を示す。
図5(A)〜(C)と図5(D)からも、果糖を負荷した場合には肝組織中に脂肪滴が蓄積されることが観察された。また、果糖の摂取により水対照群(水のみ摂取)に対してオイルレッドO染色面積が有意に増加した。本発明抽出物20mg/kgを経口投与した場合、図5(C)および図5(D)のとおり、果糖によるオイルレッドO染色面積が有意に減少された。
(3) リアルタイムPCR
RNA抽出用試薬(Takara社製,TRIzol(登録商標))を使い、肝臓から総RNAを抽出した。得られた総RNAから、M−MLV RTase cDNAシステムキットを用いてcDNAを合成した。得られたcDNA、CFX96リアルタイムPCR検出システム(Bio−rad Laboratories社製,Hercules,CA,USA)およびリアルタイムPCR専用試薬(タカラバイオ社製,SYBR(登録商標)PremixEX TaqTMII)を用い、リアルタイムPCRを行った。使用したプライマーの配列を表1に示す。なお、各サンプルの遺伝子発現は2回行い、対照のβ−actinに対して標準化した。結果を図6と図7に示す。図6の(A)はSREBP−1c、(B)はFAS、(C)はACC−1、(D)はSCD−1の結果を示す。また、図7の(A)はChREBP、(B)はLPK、(C)はPPAR−γ、PPAR−α、CPT−1a、ACOおよびCD36の結果を示す。
SREBP−1/1cは、肝臓脂質合成を制御する主要な転写因子である。FAS、ACC−1およびSCD−1は、SREBP−1c−応答性の脂質合成酵素である。より詳しくは、FASは細胞がアポトーシスを開始するシグナル伝達のリガンドとなる脂肪酸合成酵素である。ACC−1は肝臓や脂肪組織など脂質合成を行う臓器に発現する酵素である。SCD−1は不飽和脂肪酸生合成酵素の一つである。ChREBPは解糖系・脂質合成系の合成酵素の遺伝子発現を促進する糖質応答転写因子である。LPKはChREBPの標的遺伝子であり、肝臓にある解糖系でピルビン酸とATP(アデノシン三リン酸)を合成する酵素である。PPARは細胞の核内に存在するホルモン受容体タンパク質の一種であり、PPAR−γは脂肪合成や免疫応答に、PPAR−αは肝臓における脂質代謝に関係していると考えられる。CPT−1a、ACO、CD36をコードする遺伝子は、PPARの標的となる。CPT−1aはミトコンドリアの膜タンパク質である。ACOは脂肪酸代謝、α−リノレン酸代謝酵素の一つである。CD36は脂肪細胞やマクロファージ、肝細胞などの細胞の表面に存在する膜タンパク質である。図6と図7のとおり、水対照群(水のみ投与)に比して、果糖を負荷した場合、SREBP−1c、FAS、ACC−1およびSCD−1は過度に発現している。果糖対照群(果糖のみ投与)と比較すると、遺伝子の発現に伴うmRNAは、第4群(果糖+本発明抽出物20mg/kg投与群)でSREBP−1/1c、FAS、ACC−1およびSCD−1が有意に低減されている。それに対し、ChREBP、LPK、PPAR−γ、PPAR−α、CPT−1a、ACOおよびCD36の発現に関しては作用しなかった。これらの結果が示唆するのは、肝臓のSREBP−1cが本発明抽出物の重要な分子標的であり、本発明抽出物によりSREBP−1c遺伝子の過度な発現が阻害されるということである。
(4) ウェスタンブロット解析
本発明抽出物によるSREBP−1遺伝子の発現抑制作用を確認するために、ウェスタンブロットでタンパク質の発現を検討した。核タンパク質を、NE-PER nuclear and cytoplasmic extraction reagent kit(Pierce Biotechnology,Roskford,IL,USA)を用いて肝臓からそれぞれ抽出した。タンパク質濃度を、ウシ血清アルブミンを標準として用いて、Bradford法(Bio-rad Laboratories社製,Hercules,CA,USA)で求めた。また、核タンパク質(30μg)につき、10%ゲル上でSDS−PAGE分析を行った。得られたゲル上のタンパク質をポリフッ化ビニリデン膜(Amersham,Buckinghamshire,UK)に電子移動させた。SREBP−1c(dilution 1:200,Santa Cruz Biotechnology,Santa Cruz,CA,USA)、ChREBP(dilution 1:1000,Novus Biologicals,Littleton,CO,USA)、SCD−1(dilution 1:200,Santa Cruz Biotechnology,Santa Cruz,CA,USA)は、ヤギポリクローナル抗体とウサギポリクローナル抗体を用いてそれぞれ検出した。
標的とする各タンパク質のシグナルの検出は、二次抗体として抗ヤギおよび抗ウサギの西洋ワサビペルオキシダーゼ結合IgG抗体(dilution 1:5,000,Santa Cruz Biotechnology,Santa Cruz,CA,USA)を用い、ECLウェスタンブロット検出キット(Pierce Biotechnology,Roskford,IL,USA)で検出した。ポリクローナウサギラミンAおよびC抗体(dilution 1:1000,cell Signaling Technologies,Beverly,MA,USA)を、核のSREBP−1cおよびChREBPタンパク質に関して得られた信号を標準化するコントロールを読み込むために用いた。核のSREBP−1と核のChREBPについては、対照のラミニンA/C(dilution 1:1000,Cell Signaling Technologies,Beverly,MA,USA)に対して標準化した。但し、SCD−1については、β−Actin(dilution 1:1000,Santa Cruz Biotechnology,Santa Cruz,CA,USA)に対して標準化した。免疫反応性バンドはオートラジオグラフィーを用いて可視化し、密度はImageJ 1.43. Levelsを用いて定量し、水のみを与えたラットに任意の1の値を割り当てた。結果を図8に示す。図8の(A)は核のSREBP−1の発現、(B)はSCD−1量の発現、(C)は核のChREBPの発現を示す。
水のみに比して、果糖は、肝臓細胞核のSREBP−1、SCD−1および核のChREBPの発現を刺激した。本発明抽出物20mg/kgは果糖により核のSREBP−1およびSCD−1の過度な発現を有意に低減させた。しかしながら、核のChREBPの過度な発現に対しては有意な影響を与えなかった。
これらの結果により、果糖由来の脂肪肝改善において、本発明抽出物の重要な分子標的となるのが肝臓の脂質合成転写因子SREBP−1cをコードする遺伝子であることを見出した。また、本発明抽出物にはSREBP−1cの遺伝子の過剰発現を抑制する効果が見出されたことから、脂肪肝をはじめとするメタボリック・シンドロームに対応したSREBP−1c遺伝子発現を抑制することに由来する、合成の医薬品にも天然物にも従来全く認められなかった新規メカニズムの薬剤であることが明らかとなった。

Claims (5)

  1. サラシア・レティキュラータ、サラシア・オブロンガ、およびサラシア・プリノイデスから選択されるサラシア属植物の抽出物を有効成分として含むことを特徴とするステロール調節因子結合タンパク質1c遺伝子発現抑制剤。
  2. サラシア属植物の根部および/または幹部の抽出物を有効成分として含む請求項1に記載のステロール調節因子結合タンパク質1c遺伝子発現抑制剤。
  3. サラシア属植物の根部の抽出物を有効成分として含む請求項1に記載のステロール調節因子結合タンパク質1c遺伝子発現抑制剤。
  4. 水系溶媒による抽出物を有効成分として含む請求項1〜3のいずれかに記載のステロール調節因子結合タンパク質1c遺伝子発現抑制剤。
  5. 水系溶媒が、水、C1-4アルコール、またはこれらの混合溶媒である請求項4に記載のステロール調節因子結合タンパク質1c遺伝子発現抑制剤。
JP2013214101A 2013-10-11 2013-10-11 ステロール調節因子結合タンパク質1c遺伝子発現抑制剤 Pending JP2015074647A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013214101A JP2015074647A (ja) 2013-10-11 2013-10-11 ステロール調節因子結合タンパク質1c遺伝子発現抑制剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013214101A JP2015074647A (ja) 2013-10-11 2013-10-11 ステロール調節因子結合タンパク質1c遺伝子発現抑制剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015074647A true JP2015074647A (ja) 2015-04-20

Family

ID=52999778

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013214101A Pending JP2015074647A (ja) 2013-10-11 2013-10-11 ステロール調節因子結合タンパク質1c遺伝子発現抑制剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015074647A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004075584A (ja) * 2002-08-13 2004-03-11 Sakamoto Yakusoen:Kk 血管繊維化の治療または予防薬
WO2012008474A1 (ja) * 2010-07-14 2012-01-19 富田製薬株式会社 フルクトース吸収阻害剤
JP2012031135A (ja) * 2010-06-29 2012-02-16 Kao Corp フルクトース誘導性疾患の予防又は改善剤

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004075584A (ja) * 2002-08-13 2004-03-11 Sakamoto Yakusoen:Kk 血管繊維化の治療または予防薬
JP2012031135A (ja) * 2010-06-29 2012-02-16 Kao Corp フルクトース誘導性疾患の予防又は改善剤
WO2012008474A1 (ja) * 2010-07-14 2012-01-19 富田製薬株式会社 フルクトース吸収阻害剤

Non-Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
HUANG TH, ET AL.: "Salacia oblonga root improves postprandial hyperlipidemia and hepatic steatosis in Zucker diabetic f", TOXICOLOGY AND APPLIED PHARMACOLOGY, vol. 210, no. 3, JPN6016047933, 2006, pages 225 - 235, XP024895988, ISSN: 0003460013, DOI: 10.1016/j.taap.2005.05.003 *
WATANABE M, ET AL.: "Preventive effects of Salacia reticulata on non-alcoholic fatty liver disease(NAFLD)/non-alcoholic s", JOURNAL OF TRADITIONAL MEDICINES, vol. 28, no. 2, JPN6016047934, 2011, pages 73 - 82, ISSN: 0003460015 *
三浦 義彰 ほか: "砂糖物語", 医学のあゆみ, vol. 第182巻,第13号, JPN6017006988, 27 September 1997 (1997-09-27), pages 959 - 963, ISSN: 0003509617 *
中川 嘉,島野 仁: "転写因子SREBP−1c,TFE3の関与 SREBP-1c,TFE3", 医学のあゆみ, vol. 第220巻,第13号, JPN6016047930, 31 March 2007 (2007-03-31), pages 1078 - 1084, ISSN: 0003460016 *
伊藤 譲,寺内 康夫: "KEYWORD SREBP 脂肪肝や糖インスリン代謝など生活習慣病に深くかかわる", CARDIO-LIPIDOLOGY, vol. 第6巻,第2号, JPN6016047932, 2012, pages 80 - 83, ISSN: 0003460018 *
山原 條二 ほか: "遺伝的肥満Zuckerラットを用いたサラシア根エキスの食後高血糖、高脂血症および脂肪肝への作用", 和漢医薬学雑誌, vol. 第20巻,増刊号(要旨集), JPN6016047929, 5 August 2013 (2013-08-05), pages 111, ISSN: 0003460014 *
田村 好史,河盛 隆造: "インスリン抵抗性", 日本臨牀, vol. 第64巻,第6号, JPN6016047931, 1 June 2006 (2006-06-01), pages 1071 - 1074, ISSN: 0003460017 *
西原 利治 ほか: "薬物性脂肪肝", 別冊 日本臨牀 新領域別症候群シリーズ NO.13 肝・胆道系症候群(第2版)(I) 肝臓編(上), JPN6017006986, 20 September 2010 (2010-09-20), pages 227 - 230, ISSN: 0003509616 *

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Gao et al. Hypoglycemic effect of D-chiro-inositol in type 2 diabetes mellitus rats through the PI3K/Akt signaling pathway
CN104220084B (zh) 包含土茯苓提取物作为有效成分的肥胖、高脂血症或脂肪肝的预防或治疗用药剂学组合物
Heo et al. Anti-obesity effects of Spirulina maxima in high fat diet induced obese rats via the activation of AMPK pathway and SIRT1
Liu et al. Modulation of hepatic sterol regulatory element-binding protein-1c-mediated gene expression contributes to Salacia oblonga root-elicited improvement of fructose-induced fatty liver in rats
JP2019520319A (ja) 小豆を含む筋機能改善又は運動遂行能力向上用組成物
JPWO2010134373A1 (ja) メタボリックシンドロームの予防剤及び/又は治療剤
JP2006328056A (ja) 肥満防止剤
KR101170874B1 (ko) 백지 추출물 또는 임페레이토린을 함유하는 소포체 스트레스 완화 또는 미토콘드리아 기능개선용 조성물
JP2020518282A (ja) 陽春砂抽出物を含有する肥満予防又は改善用治療組成物
KR20160108258A (ko) 대사 질환의 예방 또는 치료용 조성물
Yang et al. Esculin ameliorates obesity-induced insulin resistance by improving adipose tissue remodeling and activating the IRS1/PI3K/AKT/GLUT4 pathway
Yao et al. Corn peptides ameliorate nonalcoholic fatty liver disease by suppressing endoplasmic reticulum stress via the AMPKα/Sirt1 pathway in vivo and in vitro
EP3119414B1 (en) Ostreolysin for use in the treatment of overweight and obesity
Kim et al. Crepidiastrum denticulatum extract ameliorates kidney ischemia-reperfusion injury in mice
JP2016027012A (ja) Ucp−1発現促進剤
KR102433728B1 (ko) 신규한 fabp4 억제제를 유효성분으로 포함하는 섬모형성 촉진용 조성물
JP2015074647A (ja) ステロール調節因子結合タンパク質1c遺伝子発現抑制剤
JP6101888B2 (ja) 脂肪肝抑制剤
KR101889097B1 (ko) 대사 질환의 예방 또는 치료용 조성물
JP2020535222A (ja) 満腹および/または食欲に関与するペプチドレベルの調節による体重管理のための組成物
CN111032067A (zh) 用于治疗脂肪肝病的刺地榆提取物
WO2015041235A1 (ja) 生活習慣病治療のための食品素材の使用
TWI607755B (zh) 麥角固醇之應用
Bi et al. Effects of Callistephus chinensis flower polyphones on improving metabolic disorders in high-fat diet-induced mice
WO2015199097A1 (ja) Ucp-1発現促進剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160328

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20160328

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170124

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170314