JP2015072149A - 原子炉 - Google Patents

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Abstract

【課題】シビアアクシデントに対する裕度を向上させることが可能な原子炉を提供する。
【解決手段】原子炉は、燃料を収容する原子炉圧力容器11と、前記燃料を燃料支持金具を介して支持する複数の制御棒案内管15とを備える。さらに、前記原子炉は、前記制御棒案内管15を制御棒駆動機構ハウジング16を介して支持し、前記原子炉圧力容器11の下鏡部11aにより支持されている複数のスタブチューブ17を備える。さらに、前記下鏡部11aの上面に対する前記スタブチューブ17の上面の高さは、前記下鏡部11aの中心軸と前記スタブチューブ17との距離が短くなるほど増加する。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、原子炉に関する。
沸騰水型原子炉内における冷却材の流路は、ダウンカマー部と炉心部とに形成される。冷却材は、ダウンカマー部でインターナルポンプまたはジェットポンプにより加圧され、制御棒案内管および燃料支持金具を介して炉心部に流入する。
炉心部に流入した冷却材は、燃料(燃料集合体)により加熱されて沸騰し、蒸気と水とを含む二相流となり、気水分離器により蒸気と水とに分離される。分離された蒸気は、蒸気乾燥器を経てタービンに導入され、発電機を駆動させる。タービンから排出された蒸気は、給水加熱器で加熱された後、給水として原子炉圧力容器に戻る。一方、分離された水は、ドレン水としてダウンカマー部に戻る。
なお、原子炉内の燃料は、燃料支持金具、制御棒案内管、制御棒駆動機構ハウジング、スタブチューブを介して、原子炉圧力容器の下鏡部により上下方向に支持される。また、原子炉内の燃料は、炉心シュラウド、上部格子板、炉心支持板、シュラウドサポートを介して、原子炉圧力容器の下鏡部により水平方向に支持される。
特開2004−233258号公報 特開平6−314737号公報
原子炉は、何らかの要因により緊急停止する場合、すべての制御棒を炉心部に挿入するスクラムにより停止することができる。しかしながら、原子炉がスクラムして原子炉停止状態となっても、全電源喪失などにより原子炉注水機能や原子炉冷却機能が喪失した場合には、燃料の崩壊熱により冷却材の温度が上昇する。この状態が長く続くと、原子炉圧力が上昇する。
原子炉圧力が過度に上昇するのを防止するために、原子炉には逃し安全弁が設置されている。そのため、原子炉圧力が一定圧力以上に上昇した場合には、原子炉内の蒸気を放出し、原子炉圧力を低下させることができる。しかしながら、原子炉注水機能が喪失されていると、原子炉内の蒸気の放出に伴い原子炉水位が低下してしまう。
また、外部の仮設ポンプ等を用いて原子炉に注水して、原子炉を冷却および原子炉水位を回復するためには、原子炉を減圧する必要がある。しかしながら、原子炉を急激に減圧すると、減圧沸騰により原子炉水位が低下し、燃料集合体が露出する可能性がある。そして、燃料集合体が露出した状態が長く続くと、燃料自体が溶融する可能性がある。そのため、このようなシビアアクシデントに対する対策が求められる。
そこで、本発明は、シビアアクシデントに対する裕度を向上させることが可能な原子炉を提供する。
本発明に係る原子炉は、燃料を収容する原子炉圧力容器と、前記燃料を燃料支持金具を介して支持する複数の制御棒案内管とを備える。さらに、前記原子炉は、前記制御棒案内管を制御棒駆動機構ハウジングを介して支持し、前記原子炉圧力容器の下鏡部により支持されている複数のスタブチューブを備える。さらに、前記下鏡部の上面に対する前記スタブチューブの上面の高さは、前記下鏡部の中心軸と前記スタブチューブとの距離が短くなるほど増加する。
本発明によれば、炉心溶融時における溶融炉心の原子炉圧力容器外への流出を抑制することができる。
第1実施形態の原子炉の構造を示す断面図である。 第1実施形態の原子炉の構造を示す要部断面図である。 第2実施形態の原子炉の構造を示す要部断面図である。 第3実施形態の原子炉の構造を示す要部断面図である。 第3実施形態の変形例の原子炉の構造を示す要部断面図である。 第4実施形態の原子炉の構造を示す要部断面図である。 第4実施形態の変形例の原子炉の構造を示す要部断面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の原子炉の構造を示す断面図である。
この原子炉は、沸騰水型原子炉であり、半球状の下鏡部11aおよび筒状の胴体部11bを有する原子炉圧力容器11と、炉心シュラウド12と、炉心支持板13と、シリンダ部14a、プレート部14b、およびレグ部14cを有するシュラウドサポート14と、複数の制御棒案内管15と、複数の制御棒駆動機構ハウジング16と、複数のスタブチューブ17と、複数の燃料支持金具18とを備えている。図1はさらに、原子炉圧力容器11内に収容された燃料(燃料集合体)19を示している。
炉心シュラウド12は、原子炉圧力容器11内の冷却材の流れを形成する。また、炉心支持板13は、燃料19を下部から支持している。また、シュラウドサポート14は、炉心シュラウド12および炉心支持板13を支持しており、原子炉圧力容器11の下鏡部11aにより支持されている。シュラウドサポート14は、炉心シュラウド12に接する筒状のシリンダ部14aと、シリンダ部14aから下鏡部11aへ横方向に延びる板状のプレート部14bと、シリンダ部14aから下鏡部11aへ縦方向に延びるレグ部14cとを有している。
制御棒案内管15は、燃料19を燃料支持金具18を介して支持している。また、スタブチューブ17は、制御棒案内管15を制御棒駆動機構ハウジング16を介して支持しており、下鏡部11aにより支持されている。
制御棒案内管15は、制御棒(図示せず)の動作を案内するための管である。制御棒駆動機構ハウジング16は、制御棒を駆動する制御棒駆動機構(図示せず)を収容するハウジングである。スタブチューブ17は、制御棒駆動機構ハウジング16を下鏡部11aに固定するためのチューブである。燃料支持金具18は、燃料19を支持する金具であり、制御棒案内管15と炉心支持板13により支持されている。
以下、燃料19が溶融した場合のシビアアクシデントについて説明する。
溶融した燃料19は高温であるため、溶融した燃料19と接触した原子炉機器は、機器の融点以上に加熱される可能性がある。この場合、原子炉機器が溶融してしまう可能性がある。
原子炉機器が溶融すると、原子炉機器は溶融した燃料19を保持できなくなる。そのため、燃料19は、原子炉機器を伝い原子炉圧力容器11の炉底部に到達し、原子炉圧力バウンダリー部を破壊し、原子炉圧力容器11外に流出する可能性がある。
図1の原子炉において、原子炉圧力バウンダリー部のうち最も損傷の可能性が高い部分は、制御棒駆動機構ハウジング16とスタブチューブ17とを溶接した溶接部21(図2参照)と考えられる。
溶融した燃料19が原子炉圧力容器11の炉底部に至る経路としては、次のような経路が想定される。
第1の想定経路は、燃料19が、炉心支持板13の上板を貫通し、直接炉底部へと落下する経路である。
第2の想定経路は、燃料19が、炉心支持板13の上板の上面を炉心シュラウド12の中間胴側へ流れ、炉心シュラウド12の中間胴と炉心支持板13のリム胴との間に至り、炉心支持板13のリム胴を貫通し、炉底部へと至る経路である。
第3の想定経路は、燃料19が、炉心支持板13の上板を貫通し、制御棒案内管15および制御棒駆動機構ハウジング16を伝い、炉底部へと落下する経路である。
第4の想定経路は、燃料19が、燃料チャンネル(チャンネルボックス)内を伝い、燃料支持金具18を貫通し、炉底部へと至る経路である。
本実施形態では、このようにして炉底部に至った燃料19が溶接部21に損傷を与えることに対し対策を講じる。また、後述する第2〜第4実施形態では、第1〜第4の想定経路を可能な限り遮断するための対策を講じる。
図2は、第1実施形態の原子炉の構造を示す要部断面図である。
符号22は、原子炉圧力容器11の炉底部を示す。溶融した燃料19が炉底部22に到達すると、燃料19が、原子炉圧力バウンダリー部を破壊し、原子炉圧力容器11外に流出する可能性がある。
符号21は、制御棒駆動機構ハウジング16とスタブチューブ17とを溶接した溶接部を示す。溶接部21は、原子炉圧力バウンダリー部のうち最も損傷の可能性が高い部分である。
符号Hは、下鏡部11aの上面に対するスタブチューブ17の上面の高さを示す。高さHは、各スタブチューブ17の上下方向の長さに相当する。
ここで、一般的な原子炉と本実施形態の原子炉とを比較する。
一般的な原子炉では、高さHは、下鏡部11aの中心軸Aとスタブチューブ17との距離によらずほぼ一定に設定されている。すなわち、スタブチューブ17の長さが、中心軸Aからの距離によらずほぼ一定に設定されている。また、一般的な原子炉では、スタブチューブ17の長さは短く設定されている。そのため、溶解した燃料19が炉底部22に溜まると、溜まった燃料19の上面が、中心軸A付近のスタブチューブ17の溶接部21に短時間で到達し、溶接部21が損傷を受ける可能性がある。
一方、本実施形態では、高さHは、下鏡部11aの中心軸Aとスタブチューブ17との距離が短くなるほど増加するように設定されている。すなわち、スタブチューブ17の長さが、中心軸Aからの距離が短くなるほど増加するように設定されている。よって、本実施形態では、溶解した燃料19が炉底部22に溜まっても、溜まった燃料19の上面が中心軸A付近のスタブチューブ17の溶接部21に到達するまで長時間かかる。
よって、本実施形態によれば、燃料19の溶融から溶接部21の損傷に至るまでの時間的な余裕を増加させることが可能となる。よって、本実施形態によれば、外部からの注水等の準備期間を長くすることができ、このようなシビアアクシデントに対する対応方法の選択肢を多くすることも可能となる。
符号Lは、スタブチューブ17の上面の地表面(水平面)Sに対する高さを示す。高さLは、各スタブチューブ17の上面と地表面Sとの距離に相当する。
本実施形態では、高さLは、下鏡部1aの中心軸Aとスタブチューブ17との距離によらず一定に設定されている。その結果、前述の高さHが、下鏡部1aの中心軸Aとスタブチューブ17との距離が短くなるほど増加するように設定されている。なお、本実施形態では、このように中心軸Aからの距離が短くなるほど高さHが増加する設定を、高さLを一定に設定せずに実現してもよい。
以上のように、本実施形態では、下鏡部11aの上面に対するスタブチューブ17の上面の高さHが、下鏡部11aの中心軸Aとスタブチューブ17との距離が短くなるほど増加するように設定されている。
よって、本実施形態によれば、炉底部22に溜まった燃料19が溶接部21に到達するまでの時間を長くすることができ、シビアアクシデントに対する裕度を向上させることが可能となる。
(第2実施形態)
図3は、第2実施形態の原子炉の構造を示す要部断面図である。
図3は、燃料支持金具18の断面を示している。この燃料支持金具18は、溶融した燃料19が燃料支持金具18を貫通して炉底部22へ至ることを防ぐために、溶融した燃料19を停滞させるための凹形のポケット部33を備えている。
ポケット部33は、ポケット部33の側面を形成する側面部31と、ポケット部33の底面を形成する底面部32により形成されている。側面部31は、第1の厚さT1を有する第1部分(薄肉部分)31aを上部に備え、第1の厚さT1よりも厚い第2の厚さT2を有し、底面部32と接する第2部分(厚肉部分)31bを下部に備えている。また、底面部32は、第1の厚さT1よりも厚い第3の厚さT3を有している。第3の厚さT3は、第2の厚さT2と同じ値でも異なる値でもよい。
側面部31には、オリフィス34が設けられている。本実施形態では、オリフィス34よりも下方の側面部31は、厚肉部分である第2部分31bとなっている。また、本実施形態では、底面部32も厚肉に設定されている。よって、本実施形態によれば、ポケット部33の側面部31や底面部32を溶けにくくし、溶融した燃料19をポケット部33に長時間停滞させておくことが可能となる。
なお、第2部分31bの板厚は、制御棒や制御棒案内管15と干渉しないように、第1部分31aに対し、冷却材の流路となっている部分の内側に増大されている。また、溶融した燃料19を大量に滞留させることができるように、オリフィス34よりも下方の第2部分31bの長さは長く設定されている。
また、第2部分31bの内面は、第2部分31bの下地部分を覆う断熱材で形成されていてもよい。この耐熱材として、炉心溶融物の温度よりも融点の高い材料(例えば、アルミニウム酸化物、シリコン酸化物、チタン酸化物、ジルコニウム酸化物、ハフニウム酸化物、イットリウム酸化物、ネオジム酸化物、リン酸塩系酸化物など)を使用することにより、炉心溶融物をより長くポケット部33に滞留させることができる。
以上のように、本実施形態の燃料支持金具18は、溶融した燃料19を停滞させるためのポケット部33を備えている。よって、本実施形態によれば、溶融した燃料19が燃料支持金具18を貫通して炉底部22へ至ることを抑制することが可能となる。
なお、本実施形態の燃料支持金具18の構造は、原子炉のすべての燃料支持金具18に適用してもよいし、原子炉の一部の燃料支持金具18のみに適用してもよい。本実施形態の燃料支持金具18の構造は、例えば、原子炉の中央部分付近の燃料支持金具18のみに適用してもよい。
(第3実施形態)
図4は、第3実施形態の原子炉の構造を示す要部断面図である。
図4は、制御棒案内管15、制御棒駆動機構ハウジング16、およびスタブチューブ17の断面を示している。符号R1、R2、R3はそれぞれ、制御棒案内管15、制御棒駆動機構ハウジング16、スタブチューブ17の外径を示す。
この制御棒案内管15は、制御棒案内管15の底面を形成するベース部41と、制御棒案内管15の側面を形成する外筒部42とを備えている。さらに、この制御棒案内管15は、溶融した燃料19が制御棒案内管15および制御棒駆動機構ハウジング16を伝い炉底部22へ落下することを防ぐために、ベース部41の底面に水切り用のリング状の溝43を1本以上備えている。溝43は、スタブチューブ17の外径R3よりも外側で、制御棒案内管15の外径R1よりも内側の位置に設けられている。
制御棒案内管15を伝って流れ落ちてきた燃料19は、この溝43で一旦溜まり、自重で溝43から落下する。よって、本実施形態によれば、燃料19が制御棒案内管15から制御棒駆動機構ハウジング16に伝って流れることを防ぐことが可能となる。また、本実施形態によれば、溝43をスタブチューブ17の外径R3よりも外側の位置に設けることで、溝43に溜まった燃料19がスタブチューブ17の上面に落下して、溶接部21に至ることを防ぐことができる。
また、本実施形態の制御棒駆動機構ハウジング16は、スタブチューブ17と制御棒駆動機構ハウジング16とを溶接した溶接部21の上方に、制御棒駆動機構ハウジング16の側面から突出したリング状の突出部44を備えている。本実施形態によれば、燃料19が溝43を通過して制御棒駆動機構ハウジング16まで伝ってきた場合に、燃料19が溶接部21に伝うことを突出部44により妨害することが可能となる。
図5は、第3実施形態の変形例の原子炉の構造を示す要部断面図である。
図5の制御棒案内管15では、ベース部41に溝43を設ける代わりに、外筒部42の底面52がベース部41の底面51よりも低く設定されている。本変形例によれば、このような外筒部42により、溝43と同様の水切り効果を得ることが可能となる。この制御棒案内管15はさらに、ベース部41の底面51に取り付けられた保護部材53を備えている。
(第4実施形態)
図6は、第4実施形態の原子炉の構造を示す要部断面図である。
図6は、炉心シュラウド12、炉心支持板13、およびシュラウドサポート14の断面を示している。
炉心シュラウド12は、炉心シュラウド12の側面を形成する中間胴12aと、炉心シュラウド12の底面を形成する下部リング12bとを備えている。符号W1、W2はそれぞれ、中間胴12a、下部リング12bの厚さを示す。
炉心支持板13は、炉心支持板13の上面を形成する上板13aと、炉心支持板13の側面を形成するリム胴13bとを備えている。符号W3、W4はそれぞれ、上板13a、リム胴13bの厚さを示す。
シュラウドサポート14は、炉心シュラウド12の下部リング12bに接するシリンダ部14aを備えている。符号W5は、シリンダ部14aの厚さを示す。
以下、本実施形態におけるシビアアクシデント対策について説明する。
溶融した燃料19が炉底部22に至る経路として、燃料19が、炉心支持板13の上板13aを貫通し、直接炉底部22へと落下する経路が想定される。このような落下を抑制するためには、上板13aの熱容量を大きくして、上板13aを溶解しにくくすることが考えられる。
そこで、本実施形態では、炉心支持板13の上板13aの厚さW3を厚く設定する。具体的には、厚さW3を、シュラウドサポート14のシリンダ部14aの厚さW5よりも厚く設定する。よって、本実施形態によれば、燃料19が上板13aを貫通することを抑制することが可能となる。なお、上板13aの下面に設置されている補強板は、その板厚を厚くすると制御棒案内管15と干渉するおそれがあるため、その板厚を原設計から変更しないことが望ましい。
また、溶融した燃料19が炉底部22に至る別の経路として、燃料19が、炉心シュラウド12の中間胴12aと炉心支持板13のリム胴13bとの間に至り、リム胴13bを貫通し、炉底部22へと至る経路が想定される。
そこで、本実施形態では、炉心支持板13のリム胴13bの厚さW4を厚く設定する。具体的には、厚さW4を、シュラウドサポート14のシリンダ部14aの厚さW5よりも厚く設定する。よって、本実施形態によれば、燃料19がリム胴13bを貫通することを抑制することが可能となる。
また、本実施形態では、炉心シュラウド12の中間胴12aおよび下部リング12bの厚さW1、W2を、シュラウドサポート14のシリンダ部14aの厚さW5よりも厚く設定する。よって、本実施形態によれば、燃料19が中間胴12aや下部リング12bを貫通することを抑制することが可能となる。なお、中間胴12aは、その全体を厚くしてもよいし、その一部のみ(例えば、下部リング12b付近のみ)を厚くしてもよい。
また、本実施形態の原子炉は、炉心シュラウド12の中間胴12aおよび下部リング12bと、炉心支持板13のリム胴13bとにより形成され、溶融した燃料19を停滞させるための溝形の隙間部61を備えている。よって、本実施形態によれば、溶融した燃料19を隙間部61内に停滞させておくことが可能となる。
また、本実施形態では、隙間部61を形成する中間胴12a、下部リング12b、リム胴13bの厚さW1、W2、W4を、シリンダ部14aの厚さW5よりも厚く設定する。よって、本実施形態によれば、隙間部61を形成する中間胴12a、下部リング12b、リム胴13bを溶けにくくし、溶融した燃料19を隙間部61内に長時間停滞させておくことが可能となる。また、本実施形態では、隙間部61を形成する中間胴12a、下部リング12b、リム胴13bの隙間部61側の表面を、第2実施形態で説明した断熱材で形成してもよい。この場合には、隙間部61を形成する中間胴12a、下部リング12b、リム胴13bの厚さW1、W2、W4を、シリンダ部14aの厚さW5よりも厚く設定しない構成を採用してもよい。
なお、中間胴12a、下部リング12b、上板13a、リム胴13bの厚さW1、W2、W3、W4は、例えば、シリンダ部14aの厚さW5の2倍以上に設定される。
図7は、第4実施形態の変形例の原子炉の構造を示す要部断面図である。
図6の構造において、溶融した燃料19が隙間部61内に滞留している場合に、炉心支持板13のリム胴13bが炉心シュラウド12の中間胴12aよりも早く溶け出すと、燃料19が、リム胴13bを貫通し、下部プレナム側に流出する可能性がある。
そこで、図7の中間胴12aは、上板13aの上面よりも低い位置に、前述の厚さW1よりも薄い厚さW6を有する薄肉部分71を備えている。薄肉部分71は、中間胴12aの第2部分の例であり、中間胴12aのその他の部分は、中間胴12aの第1部分の例である。また、厚さW1、W6はそれぞれ、中間胴12aの第1、第2の厚さの例である。
薄肉部分71は、例えば、周方向に延びるリング状の形状を有している。また、薄肉部分71の厚さW6は、例えば、現行の一般的な原子炉の中間胴12aの厚さと同程度に設定される。
本実施形態では、中間胴12aに薄肉部分71を設けることにより、薄肉部分71をリム胴13bよりも早く貫通させることができる。よって、本実施形態によれば、燃料19をアニュラス部へ流出させることができ、燃料19を下部プレナム側に流出しにくくすることが可能となる。なお、アニュラス部へ流出した燃料19は、バッフルプレート上で滞留することとなる。
以上のように、第2〜第4実施形態によれば、溶融した燃料19が炉底部22に至ることを抑制することが可能となる。また、第1実施形態によれば、炉底部22に至った燃料19が溶接部21に損傷を与えることを抑制することが可能となる。よって、第1〜第4実施形態によれば、シビアアクシデントに対する裕度を向上させ、シビアアクシデントによって放射性物質が環境に放出されるリスクを低減することが可能となる。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例としてのみ提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図したものではない。本明細書で説明した新規な原子炉は、その他の様々な形態で実施することができる。また、本明細書で説明した原子炉の形態に対し、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。添付の特許請求の範囲およびこれに均等な範囲は、発明の範囲や要旨に含まれるこのような形態や変形例を含むように意図されている。
11:原子炉圧力容器、11a:下鏡部、11b:胴体部、
12:炉心シュラウド、12a:中間胴、12b:下部リング、
13:炉心支持板、13a:上板、13b:リム胴、14:シュラウドサポート、
14a:シリンダ部、14b:プレート部、14c:レグ部、
15:制御棒案内管、16:制御棒駆動機構ハウジング、17:スタブチューブ、
18:燃料支持金具、19:燃料、21:溶接部、22:炉底部、
31:側面部、31a:第1部分、31b:第2部分、32:底面部、
33:ポケット部、34:オリフィス、
41:ベース部、42:外筒部、43:溝、44:突出部、
51:ベース部底面、52:外筒部底面、53:保護部材、
61:隙間部、71:薄肉部分

Claims (12)

  1. 燃料を収容する原子炉圧力容器と、
    前記燃料を燃料支持金具を介して支持する複数の制御棒案内管と、
    前記制御棒案内管を制御棒駆動機構ハウジングを介して支持し、前記原子炉圧力容器の下鏡部により支持されている複数のスタブチューブとを備え、
    前記下鏡部の上面に対する前記スタブチューブの上面の高さは、前記下鏡部の中心軸と前記スタブチューブとの距離が短くなるほど増加することを特徴とする原子炉。
  2. 前記スタブチューブの上面の地表面に対する高さは、前記下鏡部の中心軸と前記スタブチューブとの距離によらず一定であることを特徴とする請求項1に記載の原子炉。
  3. 前記燃料支持金具は、側面部と底面部により形成され、溶融した前記燃料を停滞させるためのポケット部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の原子炉。
  4. 前記側面部は、第1の厚さを有する第1部分と、前記第1の厚さよりも厚い第2の厚さを有し、前記底面部と接する第2部分とを備えることを特徴とする請求項3に記載の原子炉。
  5. 前記第2部分の内面は、断熱材で形成されていることを特徴とする請求項4に記載の原子炉。
  6. 前記制御棒案内管のベース部の底面は、前記スタブチューブの外径よりも外側で、前記制御棒案内管の外径よりも内側の位置に、1本以上のリング状の溝を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の原子炉。
  7. 前記制御棒駆動機構ハウジングは、前記スタブチューブと前記制御棒駆動機構ハウジングとを溶接した溶接部の上方に、前記制御棒駆動機構ハウジングの側面から突出したリング状の突出部を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の原子炉。
  8. 前記制御棒案内管の外筒部の底面は、前記制御棒案内管のベース部の底面よりも低く設定されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の原子炉。
  9. 前記原子炉圧力容器内の炉心シュラウドの中間胴および下部リングの厚さは、前記炉心シュラウドを支持するシュラウドサポートのシリンダ部の厚さよりも厚いことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の原子炉。
  10. 前記燃料を下部から支持する炉心支持板の上板およびリム胴の厚さは、前記炉心支持板を支持するシュラウドサポートのシリンダ部の厚さよりも厚いことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の原子炉。
  11. 前記原子炉圧力容器内の炉心シュラウドの中間胴および下部リングと、前記燃料を下部から支持する炉心支持板のリム胴とにより形成され、溶融した前記燃料を停滞させるための隙間部を備えることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の原子炉。
  12. 前記中間胴は、第1の厚さを有する第1部分と、前記第1の厚さよりも薄い第2の厚さを有し、前記炉心支持板の上板の上面よりも低い位置に設けられた第2部分とを備えることを特徴とする請求項11に記載の原子炉。
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