JP2015069729A - 蓄電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の蓄電素子を備える蓄電装置であって、備えられる蓄電素子の個数の自由度が高く、かつ、効率よく生産することのできる蓄電装置を提供すること。【解決手段】複数の蓄電素子10を備える蓄電装置1であって、複数の蓄電素子10のそれぞれは、電極体140と、容器100と、容器100から突設された正極端子200および負極端子300とを有し、蓄電装置1は、第一蓄電素子10aの正極端子200および負極端子300の一方である第一端子と、第二蓄電素子10bの正極端子200および負極端子300の一方であって、第一端子とは逆極である第二端子とを電気的に接続するバスバー150と、バスバー150の一部を覆うようにバスバー150に取り付けられた絶縁部材160とを備え、バスバー150の当該一部は、絶縁部材160を介して、第一蓄電素子10aの容器100と第二蓄電素子10bの容器100との間に配置されている。【選択図】図3

Description

本発明は、複数の蓄電素子を備える蓄電装置に関する。
世界的な環境問題への取り組みとして、従来のガソリン自動車に代えてハイブリッド自動車および電気自動車等の、動力源としてモータを備える自動車が普及し始めている。
また、これらハイブリッド自動車等に備えられたモータに電力を供給する電源として、リチウムイオン二次電池などの蓄電素子を複数備える蓄電装置が広く活用されている。
このような複数の蓄電素子を備える蓄電装置についての技術を開示する文献も存在する。
例えば、特許文献1には、複数の電池モジュールを並列配置してホルダケースに保持させ、このホルダケースの両端部に位置するそれぞれのエンドプレートに電池モジュールの端子間を電気的に接続するバスバーを設けた電池電源装置が開示されている。
また、この電池電源装置では、バスバーがエンドプレートにインサート成形により固定されている。これにより、例えば、電池モジュールをホルダケースに組み込む作業の容易化が図られる。
特開平10−270006号公報
リチウムイオン二次電池などの蓄電素子を複数備える蓄電装置では、例えば、隣り合う2つの蓄電素子の間にこれら蓄電素子の金属製の容器同士が接触しないように、絶縁性の素材で構成されたスペーサが配置される。
このスペーサにより、当該2つの蓄電素子の容器間における電気的な絶縁の確実性が向上される。
このスペーサは、例えば、それぞれの蓄電素子の容器に貼り付けられた部材として蓄電装置に備えられる場合、および、複数の蓄電素子を収容する外装体に備えられた、蓄電素子間の仕切り板として蓄電装置に配置される場合などがある。
いずれの場合であっても、例えばN個(Nは2以上の整数)の蓄電素子を備える蓄電装置の場合、スペーサは少なくともN−1個必要である。
そのため、蓄電素子の容器に貼り付けるタイプのスペーサの場合、蓄電素子の数の増加は、そのまま、蓄電装置の生産工程の煩雑化を招きうる。
また、外装体に備えられた仕切り板を、スペーサとして機能させる場合、仕切り板の数によって外装体の内部に配置可能な蓄電装置の数が制限されるため、蓄電素子の数の変更を行う場合、原則として外装体の設計変更も必要となる。
本発明は、上記従来の課題を考慮し、複数の蓄電素子を備える蓄電装置であって、備えられる蓄電素子の個数の自由度が高く、かつ、効率よく生産することのできる蓄電装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る蓄電装置は、複数の蓄電素子を備える蓄電装置であって、前記複数の蓄電素子のそれぞれは、電極体を収容する容器と、前記容器から突設され、前記電極体に電気的に接続された正極端子および負極端子とを有し、前記蓄電装置は、前記複数の蓄電素子のうちの第一蓄電素子の正極端子および負極端子の一方である第一端子と、前記複数の蓄電素子のうちの第二蓄電素子の正極端子および負極端子の一方であって、前記第一端子とは逆極である第二端子とを電気的に接続するバスバーと、前記バスバーの一部を覆うように前記バスバーに取り付けられた絶縁部材とを備え、前記バスバーの前記一部は、前記絶縁部材を介して、前記第一蓄電素子の容器と前記第二蓄電素子の容器との間に配置されている。
この構成によれば、隣り合う蓄電素子を電気的に接続するバスバーが、これら蓄電素子間のスペーサとしての役割も有する。
つまり、複数の蓄電素子を備える蓄電装置において、隣り合う蓄電素子の電気的な接続のために必要な部材であるバスバーを配置することで、これら蓄電素子の容器間に絶縁部材が配置される。
そのため、例えば、当該蓄電装置の生産工程において、並んで配置された複数の蓄電素子それぞれの間へのスペーサの配置のみを行う工程は不要である。
また、絶縁部材は、バスバーの一部を内部に含んだ状態で隣り合う蓄電素子の容器間に配置されるため、バスバーが、絶縁部材の補強部材および放熱部材として機能する。その結果、例えば、絶縁部材の耐衝撃性および耐熱性が向上する。
このように、本態様の蓄電装置は、備えられる蓄電素子の個数の自由度が高く、かつ、効率よく生産することのできる蓄電装置である。
また、本発明の一態様に係る蓄電装置において、前記第一蓄電素子および前記第二蓄電素子は、前記第一端子の突設方向と前記第二端子の突設方向とが同一にされた状態で並んで配置されており、前記バスバーは、前記第一端子と接続された第一接続部と、前記第二端子と接続された第二接続部と、前記絶縁部材で覆われた前記一部を含む中間部とを一体に備える部材であり、前記中間部は、前記バスバーにおいて前記第一接続部と前記第二接続部との間に設けられたU字状の部分であるとしてもよい。
この構成によれば、例えば、隣り合う2つの蓄電素子の上方から(電極端子の側から)、これら蓄電素子の異極間を接続するようにバスバーを配置することで、絶縁部材が2つの蓄電素子の間に挿入される。
また、バスバーのU字状の部分が絶縁部材に覆われた状態で、これら蓄電素子の間に存在しているため、例えば、絶縁部材の耐衝撃性および耐熱性がより向上する。
また、本発明の一態様に係る蓄電装置において、前記第一蓄電素子および前記第二蓄電素子は、前記第一端子の突設方向と前記第二端子の突設方向とが逆向きにされた状態で並んで配置されており、前記バスバーは、前記第一端子と接続された第一接続部と、前記第二端子と接続された第二接続部と、前記絶縁部材で覆われた前記一部を含む中間部とを一体に備える部材であり、前記中間部の、前記第一蓄電素子および前記第二蓄電素子の並び方向と交差する方向における両端のうちの一端に前記第一接続部が設けられ、前記両端のうちの他端に前記第二接続部が設けられているとしてもよい。
この構成によれば、例えば、2つの蓄電素子の一方は電極端子が上向きになるように配置され、他方は電極端子が下向きになるよう配置され、この状態で、これら電極端子がバスバーで接続される。
そのため、仮に、これら2つの蓄電素子の内圧が上昇し、その結果それぞれの容器が膨らんだ場合であっても、これら容器の膨みの影響が、上部および下部の一方のみに偏らない。つまり、複数の蓄電素子が上部のみで連結されている場合と比較すると、各容器の膨らみの累積が上下方向で分散されるため、例えば、複数の蓄電素子を収容する外装体の変形が抑制される。
また、バスバーにおいて、中間部は例えば長尺状の1枚の板材で構成することができるため、例えば、絶縁部材の厚みを薄くできる。
また、本発明の一態様に係る蓄電装置において、前記絶縁部材と前記バスバーとは一体成型されているとしてもよい。
この構成によれば、絶縁部材が最初からバスバーと一体の部材として扱われるため、例えば、蓄電装置の生産、および、当該生産における部品管理が効率化される。
本発明によれば、備えられる蓄電素子の個数の自由度が高く、かつ、効率よく生産することのできる蓄電装置を提供することができる。
実施の形態1における蓄電装置の構成概要を示す斜視図である。 実施の形態1における蓄電素子の構成概要を示す斜視図である。 実施の形態1におけるバスバーおよび絶縁部材の形状および配置位置の一例を示す斜視図である。 図3に対応する側面図である。 図3に対応する上面図である。 絶縁部材のバスバーへの取り付け手法の別の一例を示す第1の図である。 絶縁部材のバスバーへの取り付け手法の別の一例を示す第2の図である。 複数の凹部を有する絶縁部材の外観を示す斜視図である。 実施の形態2におけるバスバーおよび絶縁部材の形状および配置位置の一例を示す斜視図である。 図9に対応する側面図である。 図9に対応する上面図である。 絶縁部材が取り付けられていないバスバーの形状および配置位置の一例を示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態における蓄電装置について説明する。なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示したものではない。
また、以下で説明する各実施の形態は、本発明の一具体例を示すものである。以下の各実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態などは一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の各実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態1)
まず、図1および図2を用いて、実施の形態1における蓄電装置1の構成概要について説明する。
図1は、実施の形態1における蓄電装置1の構成概要を示す斜視図である。
図2は、実施の形態1における蓄電素子10の構成概要を示す斜視図である。なお、図2は、容器100の本体111と蓋板110とを分離した状態の蓄電素子10を示している。
また、これらの図では、Z軸方向を上下方向として示しており、以下では、説明の便宜上、Z軸正の方向を「上」とし、Z軸負の方向を「下」として説明する。しかし、この上下方向(Z軸方向)は、鉛直方向と一致する必要はない。つまり、本明細書等における「上」および「下」等の方向の表現によって、蓄電装置1が自動車等に配置される際の蓄電装置1の姿勢は限定されない。
蓄電装置1は、複数の蓄電素子10と、複数の蓄電素子10のうちの2つの蓄電素子10を電気的に接続するバスバー150とを備える。
本実施の形態では、蓄電装置1は複数のバスバー150を備え、各バスバー150は、複数の蓄電素子10のうちの隣り合う2つの蓄電素子10の異極間を電気的に接続している。その結果、これら複数の蓄電素子10は直列に接続されている。
なお、直列に接続された複数の蓄電素子10の両端の蓄電素子10のうちの一方には、正極外部端子が接続され、他方には負極外部端子が接続される。つまり、蓄電装置1は、正極外部端子および負極外部端子を介して、外部からの電気を蓄積(充電)し、また外部へ電気を放電する。
また、蓄電装置1は、バスバー150の一部を覆うようにバスバー150に取り付けられた絶縁部材160を備えている。バスバー150の当該一部は、絶縁部材160を介して、隣り合う2つの蓄電素子10の容器100の間に配置されている。
つまり、バスバー150は、これら2つの蓄電素子10間の電気的な接続を行うとともに、これら2つの蓄電素子10間のスペーサとしても機能する部材である。
絶縁部材160が配置されたバスバー150の詳細およびそのバリエーションについては、図3〜図8を用いて後述する。
なお、蓄電装置1は、複数の蓄電要素を備えることから、例えば「蓄電モジュール」または「組電池」と呼ばれる場合もある。また、各蓄電素子10は、例えば「セル」または「単電池」と呼ばれる場合もある。
また、蓄電装置1は、上述の正極外部端子および負極外部端子に加え、複数の蓄電素子10を収容する外装体等の、図1に図示しない他の構成要素も備えている。しかし、本実施の形態の蓄電装置1の特徴を明確に説明するために、外装体等の他の構成要素についての図示および詳細な説明は省略する。
実施の形態1における蓄電装置1が備える蓄電素子10のそれぞれは、電気を充電し、また、電気を放電することのできる二次電池であり、例えば、非水電解質二次電池である。
非水電解質二次電池としては、例えば、正極活物質がコバルト酸リチウムなどのリチウム遷移金属酸化物であり、負極活物質が炭素材料であるリチウムイオン二次電池を挙げることができる。
なお、蓄電素子10の種類は、非水電解質二次電池には限定されず、非水電解質二次電池以外の二次電池であってもよく、また、一次電池であってもよい。
蓄電素子10は、図2に示すように、電極体140を収容する容器100と、容器100から突設され、電極体140と電気的に接続された正極端子200および負極端子300とを有する。本実施の形態では、正極端子200および負極端子300は、容器100から同一方向に突設されている。
容器100は、金属からなる矩形筒状で底を備える本体111と、本体111の開口を閉塞する金属製の蓋板110とで構成されている。
また、容器100の内方には、電極体140と、正極集電体120と、負極集電体130とが配置されている。
なお、蓄電素子10の容器100の内部には電解液などの液体が封入されているが、当該液体の図示は省略する。
容器100は、電極体140等を内部に収容後、蓋板110と本体111とが溶接等されることにより内部を密封する構造を有している。
電極体140は、正極と負極とセパレータとを備え、電気を蓄えることができる部材である。具体的には、電極体140は、負極と正極との間にセパレータが挟み込まれるように層状に配置されたものを全体が長円形状となるように捲回されて形成されている。また、正極箔は例えばアルミニウムで形成され、負極箔は例えば銅で形成されている。
なお、電極体140の形状としては長円形状に限定されず、円形状または楕円形状でもよい。また、電極体140の形状は捲回型に限らず、平板状極板を積層した形状でもよい。
正極端子200は、電極体140の正極に電気的に接続された電極端子であり、負極端子300は、電極体140の負極に電気的に接続された電極端子である。
また、正極端子200および負極端子300は、電極体140の上方に配置された蓋板110に、蓋板110とはパッキン(図示せず)によって絶縁された状態で取り付けられている。
具体的には、正極端子200は、パッキン(図示せず)を介して蓋板110に取り付けられており、負極端子300も同様に、パッキン(図示せず)を介して蓋板110に取り付けられている。
正極集電体120は、電極体140の正極と容器100の側壁との間に配置され、正極端子200と電極体140の正極とに電気的に接続される導電性と剛性とを備えた部材である。なお、正極集電体120は、電極体140の正極箔と同様、アルミニウムで形成されている。
負極集電体130は、電極体140の負極と容器100の側壁との間に配置され、負極端子300と電極体140の負極とに電気的に接続される導電性と剛性とを備えた部材である。なお、負極集電体130は、電極体140の負極箔と同様、銅で形成されている。
また、容器100の内部に封入される非水電解質(電解液)は、様々なものを選択することができる。
例えば、非水電解質の有機溶媒として、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、トリフルオロプロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、スルホラン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、2−メチル−1,3−ジオ
キソラン、ジオキソラン、フルオロエチルメチルエーテル、エチレングリコールジアセテート、プロピレングリコールジアセテート、エチレングリコールジプロピオネート、プロピレングリコールジプロピオネート、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸プロピル、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、メチルプロピルカーボネート、エチルプロピルカーボネート、ジプロピルカーボネート、メチルイソプロピルカーボネート、エチルイソプロピルカーボネート、ジイソプロピルカーボネート、ジブチルカーボネート、アセトニトリル、フルオロアセトニトリル、エトキシペンタフルオロシクロトリホスファゼン、ジエトキシテトラフルオロシクロトリホスファゼン、フェノキシペンタフルオロシクロトリホスファゼンなどのアルコキシ及びハロゲン置換環状ホスファゼン類または鎖状ホスファゼン類、リン酸トリエチル、リン酸トリメチル、リン酸トリオクチルなどのリン酸エステル類、ホウ酸トリエチル、ホウ酸トリブチルなどのホウ酸エステル類、N−メチルオキサゾリジノン、N−エチルオキサゾリジノン等の非水溶媒が挙げられる。また、これに公知の添加剤を加えることもできる。
また、固体電解質を用いる場合は、高分子固体電解質として有孔性高分子固体電解質膜を用い、高分子固体電解質にさらに電解液を含有させればよい。また、ゲル状の高分子固体電解質を用いる場合には、ゲルを構成する電解液と、細孔中等に含有されている電解液とは異なっていてもよい。ただし、高出力、高容量が要求される中大型電池の場合は、固体電解質または高分子固体電解質を用いるよりも非水電解質を単独で用いるほうがより好ましい。
本実施の形態では、蓄電装置1は、上記構成の蓄電素子10を例えば12個備えており、1つの蓄電素子10の起電力が4.2Vである場合、蓄電装置1としての起電力は50.4Vである。
また、蓄電装置1には、これら12個の蓄電素子10を直列接続するために11個のバスバー150が配置されている。
なお、これら蓄電素子10およびバスバー150の個数は例示である。蓄電装置1は、少なくとも、2つの蓄電素子10と、これら蓄電素子10の異極間を接続する1つのバスバー150であって、一部が絶縁部材160で覆われたバスバー150とを備えていればよい。
以上のような基本的な構成を有する実施の形態1の蓄電装置1における、バスバー150および絶縁部材160の形状および配置位置等について図3〜図5を用いて説明する。
図3は、実施の形態1におけるバスバー150および絶縁部材160の形状および配置位置の一例を示す斜視図である。図4は、図3に対応する側面図であり、図5は、図3に対応する上面図である。
また、図3〜図5では、複数の蓄電素子10のうちの2つの蓄電素子10、および、これら2つの蓄電素子10を接続する1つのバスバー150に着目し、当該バスバー150、および、当該バスバー150に対応する絶縁部材160の配置位置等を説明する。
また、これら2つの蓄電素子10を区別するために、便宜上、これら2つの蓄電素子10の一方を第一蓄電素子10aと表記し、他方を第二蓄電素子10bと表記する。
本実施の形態では、図3〜図5に示すように、第一蓄電素子10aおよび第二蓄電素子10bは、第一蓄電素子10aの電極端子の突設方向と第二蓄電素子10b電極端子の突設方向とが同一にされた状態で並んで配置されている。
より詳細には、第一蓄電素子10aおよび第二蓄電素子10bは、第一蓄電素子10aの負極端子300と第二蓄電素子10bの正極端子200とが隣り合い、かつ、第一蓄電素子10aの正極端子200と第二蓄電素子10bの負極端子300とが隣り合うように配置されている。また、第一蓄電素子10aと第二蓄電素子10bとは、互いの長側面が対向するように並べられている。
バスバー150は、金属製の板状または棒状の導体であり、図3および図4に示すように、第一蓄電素子10aの負極端子300と、第二蓄電素子10bの正極端子200とを電気的に接続する部材である。バスバー150には、バスバー150の一部を覆うように絶縁部材160が取り付けられている。
つまり、バスバー150によって、隣り合う2つの蓄電素子10における異極間が電気的に接続されており、かつ、バスバー150の一部が、絶縁部材160を介して、第一蓄電素子10aの容器100と第二蓄電素子10bの容器100との間に配置されている。
本実施の形態では、バスバー150は、両端部に接続部151を有し、これら接続部151と、絶縁部材160で覆われた一部を含む中間部155とを一体に備える部材である。
バスバー150の両端部の接続部151それぞれには、電極端子が挿入される貫通孔151aが形成されている。
なお、第一蓄電素子10aの負極端子300は第一端子の一例であり、第二蓄電素子10bの正極端子200は第二端子の一例である。また、第一蓄電素子10aの負極端子300と接続された接続部151は、第一接続部の一例であり、第二蓄電素子10bの正極端子200と接続された接続部151は、第二接続部の一例である。
また、本実施の形態では、例えば、電極端子の外周面にねじ山が形成されており、バスバー150と電極端子とは図示しないナットにより接続されるが、バスバー150と電極端子との接続の手法に特に限定はない。例えば、かしめ加工または溶接によって電極端子とバスバー150とが接続されてもよい。
絶縁部材160は、例えば耐熱性が高い樹脂(耐熱性樹脂)によって形成された部材である。絶縁部材160は、蓄電装置1の組み立ての工程において、図3に示すように、バスバー150に取り付けられた状態で、第一蓄電素子10aと第二蓄電素子10bとの間に挿入される。
つまり、隣り合う2つの蓄電素子10をバスバー150によって電気的に接続する作業を行うことで、これら蓄電素子10の間への絶縁部材160の配置(スペーサの配置)も完了する。すなわち、絶縁部材160が取り付けられたバスバー150を、蓄電素子10間の導電部材として用いることで、蓄電装置1の生産効率を向上させることができる。
また、例えば、外装体に固定された複数の仕切り板の間に蓄電素子10を配置する場合、つまり、固定された複数の仕切り板それぞれをスペーサとして用いる場合と比較すると、蓄電素子10の数の増減に柔軟に対応することができる。つまり、蓄電装置1に備えられる蓄電素子10の数の自由度が高い。
また、絶縁部材160は、バスバー150の一部を覆っており、当該一部は、絶縁部材160を介して、第一蓄電素子10aの容器100と第二蓄電素子10bの容器100との間に配置されている。
このように、2つの蓄電素子10の間のスペーサとして機能する絶縁部材160の内部に、金属製の部材であるバスバー150の一部が存在するため、例えば、絶縁部材160の耐衝撃性および耐熱性が向上する。
例えば、絶縁部材160が高温の環境下に置かれた場合であっても、バスバー150が放熱部材としての役割を果たすため、絶縁部材160が熱で溶融するような事態の発生が抑制される。
また、本実施の形態では、例えば図4に示すように、中間部155は、バスバー150において両端の接続部151の間に設けられたU字状の部分である。そのため、バスバー150による絶縁部材160に対する高い補強効果が得られる。
なお、このような形状のバスバー150は、例えば、金属の板材に対し、打ち抜き加工および折り曲げ加工等を行うことで作製される。
また、本実施の形態では、樹脂のインサート成形によって、絶縁部材160が、バスバー150の一部を覆うように形成されている。つまり、絶縁部材160は、バスバー150と一体成型されており、一組のバスバー150および絶縁部材160は1つの部品として扱われる。そのため、例えば、蓄電装置1の生産、および、当該生産における部品管理が効率化される。
なお、絶縁部材160は、樹脂のみで構成されている必要はなく、例えば、セラミックの粒子とエポキシ樹脂等のバインダとを混合することで得られる部材であってもよい。つまり、基材となる樹脂に無機材料を混合した素材により絶縁部材160を形成することで、例えば強度の向上が図られる。
絶縁部材160の素材の樹脂としては、上述のように例えば耐熱性樹脂が採用される。耐熱性樹脂としては、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリフェニレンスルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリフェニルサルフォン(PPSU)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリサルフォン(PSF)、ポリアクリレート(PAR)、液晶ポリエステル(LCP)、メラミン樹脂(MF)、フェノール樹脂(PF)、シリコーン樹脂(SI)、エポキシ樹脂(EP)などが例示される。
また、耐熱性樹脂の一種であるフッ素樹脂としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体(ETFE)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(FEP)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)などが例示される。
また、絶縁部材160の素材の樹脂に混合される無機材料としては、例えば粒子状のセラミックが採用される。粒子状のセラミックとしては、アルミナ、シリカ、チタニア、ジルコニア、マグネシア、セリア、イットリア、酸化亜鉛、および、酸化鉄等の酸化物系セラミック、ならびに、窒化ケイ素、窒化チタン、および窒化ホウ素等の窒化物系セラミックが例示される。
また、当該セラミックとしては、他にも、シリコンカーバイド、炭酸カルシウム、硫酸アルミニウム、水酸化アルミニウム、チタン酸カリウム、タルク、カオリンクレー、カオリナイト、ハロイサイト、パイロフィライト、モンモリロナイト、セリサイト、マイカ、アメサイト、ベントナイト、ゼオライト、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ藻土、ケイ砂等が例示される。
また、絶縁部材160の素材の樹脂に混合される無機材料は、繊維状のものであってもよく、例えば、ガラス繊維、ロックウール、炭素繊維、セラミック繊維等が、絶縁部材160の素材の一部を構成してもよい。
なお、絶縁部材160のサイズおよび形状は、図3〜図5に示すサイズおよび形状に限定されない。
例えば、絶縁部材160の、蓄電素子10の容器100と当接する側面(XZ平面に平行な面)の高さ方向(Z軸方向)および幅方向(X軸方向)サイズは、ともに、例えば、容器100の高さ方向および幅方向のサイズの半分程度でもよい。
また、絶縁部材160の側面の形状は矩形である必要はなく、矩形以外の多角形でもよく、少なくとも一部に曲線を含む形状であってもよい。
また、絶縁部材160のバスバー150への取り付けの手法は、インサート成形に限定されない。
図6は、絶縁部材160のバスバー150への取り付け手法の別の一例を示す第1の図であり、図7は、絶縁部材160のバスバー150への取り付け手法の別の一例を示す第2の図である。
例えば、図6に示すように、絶縁部材160の上面に開口する取付穴161に、バスバー150の中間部155が挿入されることで、絶縁部材160がバスバー150に取り付けられてもよい。
この場合、例えば、取付穴161の内面と中間部155との間の摩擦力によって、絶縁部材160をバスバー150に固定される。この固定の手法に特に限定はなく、例えば、取付穴161の内面と中間部155とを接着剤で接着することで、絶縁部材160をバスバー150に固定してもよい。
また、例えば、図7に示すように、絶縁部材160を、2枚の板材(第一絶縁部材160aおよび第二絶縁部材160b)を厚み方向に貼り合せることで構成してもよい。
具体的には、第一絶縁部材160aの取付溝161aと、第二絶縁部材160bの取付溝161bとに、バスバー150の中間部155が嵌るように、第一絶縁部材160aと第二絶縁部材160bとを貼り合せる。これにより、絶縁部材160がバスバー150に取り付けられる。
なお、第一絶縁部材160aと第二絶縁部材160bとは、例えば、接着剤によって接合される。また、例えば、第一絶縁部材160aおよび第二絶縁部材160bの一方に設けられた突起が、他方に設けられた穴に係合することで、第一絶縁部材160aと第二絶縁部材160bとが接合されてもよい。
また、この場合、例えば、取付溝161aおよび取付溝161bの内面と中間部155との間の摩擦力によって絶縁部材160がバスバー150固定される。この固定の手法に特に限定はなく、例えば、取付溝161aおよび取付溝161bの内面と中間部155とを接着剤で接着することで、絶縁部材160をバスバー150に固定してもよい。
また、絶縁部材160は、表面が平面である必要はなく、例えば凹部を有していてもよい。
図8は、複数の凹部162を有する絶縁部材160の外観を示す斜視図である。
図8に示すように、絶縁部材160は、側面に複数の凹部162が形成されるように、複数のリブが縦横に配置されたような形状を有していてもよい。
これにより、絶縁部材160に求められる所定の強度を維持しつつ、作製に必要な樹脂等の素材の量を削減することができる。また、この効果は、絶縁部材160の少なくとも一部を中空構造にすることでも得られる。
また、複数の細かな窪み(穴)が、絶縁部材160の表面に形成されていてもよい。これにより、絶縁部材160の表面積が増加し、その結果、絶縁部材160の放熱効果の向上が図られる。
(実施の形態2)
次に、図9〜図11を用いて、実施の形態2における蓄電装置2について説明する。なお、以下では、実施の形態1における蓄電装置1との差分を中心に説明し、蓄電素子10等の共通する構成要素についての説明は省略する。
図9は、実施の形態2におけるバスバー170および絶縁部材180の形状および配置位置の一例を示す斜視図である。図10は、図9に対応する側面図であり、図11は、図9に対応する上面図である。
なお、これらの図では、2つの蓄電素子10(第一蓄電素子10aおよび第二蓄電素子10b)と、これらを接続するバスバー170、および、バスバー170に取り付けられた絶縁部材180が示されている。しかし、蓄電装置2が備える蓄電素子10の数は2に限定されず、蓄電装置1と同じく2以上であればよい。
また、蓄電装置2は、複数の蓄電素子10を収容する外装体等の、図9に図示しない他の構成要素も備えている。しかし、本実施の形態の蓄電装置2の特徴を明確に説明するために、外装体等の他の構成要素についての図示および詳細な説明は省略する。
図9〜図11に示すように、実施の形態2における蓄電装置2は、蓄電素子10の配置の態様に特徴を有する。
具体的には、実施の形態2における蓄電装置2では、第一蓄電素子10aおよび第二蓄電素子10bは、第一蓄電素子10aの電極端子の突設方向と第二蓄電素子10bの電極端子の突設方向とが逆向きにされた状態で並んで配置されている。
つまり、第一蓄電素子10aと第二蓄電素子10bとは、互いの電極端子が上下で逆向きになるように横に並べられている。
なお、3以上の蓄電素子10が蓄電装置2に備えられる場合、電極端子の向きが上下で交互になるように、これら蓄電素子10が並んで配置される。
例えば、図10において、第一蓄電素子10aの右に配置される蓄電素子10は、電極端子が下方を向くように配置される。
このように配置された第一蓄電素子10aおよび第二蓄電素子10bの異極間を接続するバスバー170は、図9および図10に示すように、全体としてZ字状である。
また、蓄電装置2は、バスバー170の一部を覆うようにバスバー170に取り付けられた絶縁部材180を備えている。バスバー170の当該一部は、絶縁部材180を介して、隣り合う2つの蓄電素子10の容器100の間に配置されている。
つまり、バスバー170は、これら2つの蓄電素子10間の電気的な接続を行うとともに、これら2つの蓄電素子10間のスペーサとしても機能する部材である。
より詳細には、バスバー170は、両端部に接続部171を有し、これら接続部171と、絶縁部材180で覆われた一部を含む中間部175とを一体に備える部材である。
絶縁部材180は、実施の形態1における絶縁部材160と同じく、樹脂のインサート成形によってバスバー170に取り付けられる。
また、中間部175の、第一蓄電素子10aおよび第二蓄電素子10bの並び方向と交差する方向における両端のうちの一端に、第一蓄電素子10aの負極端子300と接続された接続部171が設けられ、当該両端のうちの他端に、第二蓄電素子10bの正極端子200と接続された接続部171が設けられている。
これら接続部171それぞれには、電極端子が挿入される貫通孔171aが形成されている。
このような形状のバスバー170は、例えば、金属の板材に対し、打ち抜き加工および折り曲げ加工等を行うことで作製される。
なお、負極端子300と接続された接続部171は、第一接続部の一例であり、正極端子200と接続された接続部171は、第二接続部の一例である。
また、実施の形態2では、実施の形態1と同様に、バスバー170と電極端子とは図示しないナットにより接続されるが、バスバー170と電極端子との接続の手法に特に限定はない。例えば、かしめ加工または溶接によって電極端子とバスバー150とが接続されてもよい。
また、絶縁部材180は、実施の形態1における絶縁部材160と同じく、例えば耐熱性樹脂によって形成された部材であり、素材として選択される樹脂および無機材料等は、実施の形態1で説明したように各種存在する。
このような構成の蓄電装置2によれば、実施の形態1における蓄電装置1と共通する効果が奏される。
すなわち、絶縁部材180は、蓄電装置2の組み立ての工程において、図9に示すように、バスバー170に取り付けられた状態で、第一蓄電素子10aと第二蓄電素子10bとの間に挿入される。
つまり、隣り合う2つの蓄電素子10をバスバー170によって電気的に接続する作業を行うことで、これら蓄電素子10の間への絶縁部材180の配置(スペーサの配置)も完了する。
このように、絶縁部材180が取り付けられたバスバー170を、蓄電素子10間の導電部材として用いることで、蓄電装置2の生産効率を向上させることができる。また、蓄電素子10の数の増減に柔軟に対応することができる。つまり、蓄電装置2に備えられる蓄電素子10の数の自由度が高い。
また、蓄電装置2では、簡単にいうと、隣り合う2つの蓄電素子10の一方の上部と他方の下部とがバスバー170によって接続される。その結果、隣り合う2つの蓄電素子10の一方の上部と他方の下部とが互いに拘束し合う関係となる。
また、このような2者間の拘束の関係が、蓄電装置2が備える複数の蓄電素子10の列の並び方向において連続して存在する。
そのため、仮に、複数の蓄電素子10の内圧が上昇し、その結果、それぞれの容器100が、複数の蓄電素子10の並び方向に膨らんだ場合であっても、これら容器100の膨みの影響が、上部および下部の一方のみに偏らない。
つまり、複数の蓄電素子10が上部のみで連結されている場合と比較すると、各容器100の膨らみの累積が上下方向で分散されるため、例えば、複数の蓄電素子10を収容する外装体の変形が抑制される。
また、本実施の形態では、バスバー170の中間部175は、図9および図10に示されるように、長尺状の1枚の板材で構成される。そのため、実施の形態1におけるU字状の中間部155(図3および図4参照)と比較すると、例えば、絶縁部材180の厚みを薄くできる。その結果、例えば、同一の外装体における、蓄電素子10の収容可能数を増加させることができる。
なお、絶縁部材180の形状およびサイズは、実施の形態2における例示に限定されず、図9〜図11に示す形状およびサイズと異なっていてもよい。
また、絶縁部材180のバスバー170への取り付け手法も、インサート成形に限定されず、例え、図7に示すような手法が採用されてもよい。すなわち、絶縁部材180を構成する複数の部材でバスバー170の中間部175を挟み込むことで、絶縁部材180がバスバー170に取り付けられてもよい。
また、絶縁部材180に、例えば図8に示すような凹部が形成されてもよく、絶縁部材180の表面に、複数の細かな窪み(穴)が形成されてもよい。
(他の実施の形態)
以上、本発明に係る蓄電装置について、実施の形態1および2に基づいて説明した。しかしながら、本発明は、実施の形態1および2に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を実施の形態1または2に施したものも、あるいは、上記説明された複数の構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
例えば、バスバー150(170)の形状およびサイズは、図3(図9)に図示したものに限られない。例えばバスバー150(170)の中間部155(175)は、絶縁部材160(180)に覆われた部分が2つの蓄電素子10の間に配置されるのであれば、図3(図9)に図示した形状以外であってもよい。
例えばバスバー150の中間部155は、絶縁部材160に覆われる部分を有し、かつ、絶縁部材160の下方に突出しなければ、上下方向の長さは、図4に示す長さより長くてもよく、短くてもよい。また、中間部155は、絶縁部材160の幅方向(X軸方向)突出した部分を有していてもよい。
例えばバスバー170の中間部175は、絶縁部材180に覆われる部分を有し、かつ接続部171と接続される部分以外が絶縁部材180から露出しなげれば、幅方向(X軸方向)に湾曲または屈曲した部分を有していてもよい。
また、例えば、1つの蓄電装置において、バスバー150とバスバー170とが混在してもよい。つまり、電極端子が同じ向きになるように配置される蓄電素子10群(図1参照)と、電極端子が交互に逆向きになるように配置される蓄電素子10群(図9参照)とを、1つの蓄電装置が備えてもよい。
また、例えば実施の形態1において、バスバー150の一部は、絶縁部材160で覆われているとしたが、蓄電装置1は、絶縁部材で覆われていないバスバーを備えてもよい。
図12は、絶縁部材160が取り付けられていないバスバー150aの形状および配置位置の一例を示す斜視図である。
図12に示す蓄電装置1は、2つの蓄電素子10(第一蓄電素子10aおよび第二蓄電素子10b)の電極に接続されたバスバー150aを備える。
バスバー150aは、実施の形態1におけるバスバー150と同じ形状を有している。具体的には、バスバー150aは、両端に設けられた接続部151と、両端の接続部151の間に設けられたU字状の部分である中間部155とを有している。
つまり、バスバー150aは、中間部155が、第一蓄電素子10aの容器100と、第二蓄電素子10bの容器100との間に配置される形状を有している。
しかし、バスバー150aは、実施の形態1におけるバスバー150とは異なり、絶縁部材160が取り付けられていない。
このような態様のバスバー150aは、例えば、第一蓄電素子10aおよび第二蓄電素子10bそれぞれの容器100のバスバー150a側の側面に、絶縁皮膜の形成または絶縁シートの貼り付け等の絶縁対策が施されている場合に用いられる。
隣り合う2つの蓄電素子10の間の電気的な接続にバスバー150aを用いた場合、バスバー150aの一部が2つの蓄電素子10の間に配置されていることで、バスバー150aを、これら2つの蓄電素子10についての放熱部材としても機能させることができる。
本発明は、複数の電池を備える蓄電装置であって、備えられる蓄電素子の個数の自由度が高く、かつ、効率よく生産することのできる蓄電装置を提供することができる。従って、本発明に係る蓄電装置は、自動車等に搭載される蓄電装置として有用である。
1、2 蓄電装置
10 蓄電素子
10a 第一蓄電素子
10b 第二蓄電素子
100 容器
110 蓋板
111 本体
120 正極集電体
130 負極集電体
140 電極体
150、150a、170 バスバー
151、171 接続部
151a、171a 貫通孔
155、175 中間部
160、180 絶縁部材
160a 第一絶縁部材
160b 第二絶縁部材
161 取付穴
161a 取付溝
161b 取付溝
162 凹部
200 正極端子
300 負極端子

Claims (4)

  1. 複数の蓄電素子を備える蓄電装置であって、
    前記複数の蓄電素子のそれぞれは、電極体を収容する容器と、前記容器から突設され、前記電極体に電気的に接続された正極端子および負極端子とを有し、
    前記蓄電装置は、
    前記複数の蓄電素子のうちの第一蓄電素子の正極端子および負極端子の一方である第一端子と、前記複数の蓄電素子のうちの第二蓄電素子の正極端子および負極端子の一方であって、前記第一端子とは逆極である第二端子とを電気的に接続するバスバーと、
    前記バスバーの一部を覆うように前記バスバーに取り付けられた絶縁部材とを備え、
    前記バスバーの前記一部は、前記絶縁部材を介して、前記第一蓄電素子の容器と前記第二蓄電素子の容器との間に配置されている
    蓄電装置。
  2. 前記第一蓄電素子および前記第二蓄電素子は、前記第一端子の突設方向と前記第二端子の突設方向とが同一にされた状態で並んで配置されており、
    前記バスバーは、前記第一端子と接続された第一接続部と、前記第二端子と接続された第二接続部と、前記絶縁部材で覆われた前記一部を含む中間部とを一体に備える部材であり、
    前記中間部は、前記バスバーにおいて前記第一接続部と前記第二接続部との間に設けられたU字状の部分である
    請求項1記載の蓄電装置。
  3. 前記第一蓄電素子および前記第二蓄電素子は、前記第一端子の突設方向と前記第二端子の突設方向とが逆向きにされた状態で並んで配置されており、
    前記バスバーは、前記第一端子と接続された第一接続部と、前記第二端子と接続された第二接続部と、前記絶縁部材で覆われた前記一部を含む中間部とを一体に備える部材であり、
    前記中間部の、前記第一蓄電素子および前記第二蓄電素子の並び方向と交差する方向における両端のうちの一端に前記第一接続部が設けられ、前記両端のうちの他端に前記第二接続部が設けられている
    請求項1記載の蓄電装置。
  4. 前記絶縁部材と前記バスバーとは一体成型されている
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の蓄電装置。
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