JP2015069724A - 蓄電装置 - Google Patents

蓄電装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015069724A
JP2015069724A JP2013200421A JP2013200421A JP2015069724A JP 2015069724 A JP2015069724 A JP 2015069724A JP 2013200421 A JP2013200421 A JP 2013200421A JP 2013200421 A JP2013200421 A JP 2013200421A JP 2015069724 A JP2015069724 A JP 2015069724A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power storage
storage element
terminal
electrode terminal
storage device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013200421A
Other languages
English (en)
Inventor
稔 渡邉
Minoru Watanabe
稔 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lithium Energy Japan KK
Original Assignee
Lithium Energy Japan KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lithium Energy Japan KK filed Critical Lithium Energy Japan KK
Priority to JP2013200421A priority Critical patent/JP2015069724A/ja
Publication of JP2015069724A publication Critical patent/JP2015069724A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)
  • Battery Mounting, Suspending (AREA)

Abstract

【課題】複数の蓄電素子を備える蓄電装置であって、各蓄電素子の膨張に起因する変形を効果的に抑制することのできる蓄電装置を提供すること。【解決手段】複数の蓄電素子10を備える蓄電装置1であって、複数の蓄電素子10のそれぞれは、容器100と、容器100から同一方向に突設された正極端子200および負極端子300とを有し、蓄電装置1は、第一蓄電素子10aの正極端子200および負極端子300の一方である第一端子と、第二蓄電素子10bの、第一端子とは逆極である第二端子とを電気的に接続するバスバー150を備え、第一蓄電素子10aおよび第二蓄電素子10bは、第一端子の突設方向および第二端子の突設方向が第一方向に沿いかつ逆向きにされた状態で、第一方向と交差する第二方向に並んで配置される。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の蓄電素子を備える蓄電装置に関する。
世界的な環境問題への取り組みとして、従来のガソリン自動車に代えてハイブリッド自動車および電気自動車等の、動力源としてモータを備える自動車が普及し始めている。
また、これらハイブリッド自動車等に備えられたモータに電力を供給する電源として、リチウムイオン二次電池などの蓄電素子を複数備える蓄電装置が広く活用されている。
このような蓄電装置についての技術を開示する文献も存在する。例えば、特許文献1には、電極面に正極端子と負極端子とを設けている角型電池であって、正極端子と負極端子とを電極面に非対称に配置してなる角型電池が開示されている。
この角型電池を複数並べて直列に接続されるようにバスバーで連結した場合、バスバーが角型電池の幅広平面に対して傾斜する姿勢となって、互いに隣接するバスバー間の距離が長くなる。これにより、電極端子にバスバーを連結する工程において、隣接するバスバー間のショートの防止が図られる。
特開2008−91183号公報
ここで、従来の蓄電装置において、複数の蓄電素子のそれぞれは、例えば特許文献1に示されるように、電極端子(正極端子および負極端子)が上向きの状態で左右に並んで配置される。また、この状態で、隣り合う蓄電素子の異極間がバスバーで接続されることで、これら複数の蓄電素子が直列に接続される。
つまり、複数の蓄電素子のそれぞれは、隣の蓄電素子と上部で連結される。そのため、仮に、これら複数の蓄電素子それぞれの内圧が上昇することで、膨張した場合、これら蓄電素子の膨張が蓄電装置の下部において累積される。その結果、例えば複数の蓄電素子を収容する外装体の変形などの問題が生じ得る。
また、このような、各蓄電素子の膨張を抑制するための別部材を蓄電装置に配置することも考えられるが、この場合、部品点数が増加することによる蓄電装置の生産効率の低下または生産コストの上昇等を招き得る。
本発明は、上記従来の課題を考慮し、複数の蓄電素子を備える蓄電装置であって、各蓄電素子の膨張に起因する変形を効果的に抑制することのできる蓄電装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る蓄電装置は、複数の蓄電素子を備える蓄電装置であって、前記複数の蓄電素子のそれぞれは、電極体を収容する容器と、前記容器から同一方向に突設され、前記電極体に電気的に接続された正極端子および負極端子とを有し、前記蓄電装置は、前記複数の蓄電素子のうちの第一蓄電素子の正極端子および負極端子の一方である第一端子と、前記複数の蓄電素子のうちの第二蓄電素子の正極端子および負極端子の一方であって、前記第一端子とは逆極である第二端子とを電気的に接続するバスバーを備え、前記第一蓄電素子および前記第二蓄電素子は、前記第一端子の突設方向および前記第二端子の突設方向が第一方向に沿いかつ逆向きにされた状態で、前記第一方向と交差する第二方向に並んで配置される。
この構成によれば、例えば、電極端子が配置された配置面が上下逆に向けられた2つの蓄電素子が左右に並べられ、一方の蓄電素子の電極端子(上向き)と、他方の蓄電素子の電極端子(下向き)とがバスバーで接続される。
従って、例えばこれら2つの蓄電素子の内圧が上昇し、その結果それぞれの容器が膨らんだ場合であっても、これら容器の膨みの影響が、上部および下部の一方のみに偏らない。
つまり、複数の蓄電素子が上部のみで連結されている場合と比較すると、各容器の膨らみの累積が上下方向で分散され、蓄電装置全体としての変形が抑制される。例えば、複数の蓄電素子を収容する外装体の変形および変形に起因する破損等の防止が図られる。
このように、本態様の蓄電装置は、各蓄電素子の膨張に起因する変形を効果的に抑制することのできる蓄電装置である。
また、本発明の一態様に係る蓄電装置において、前記バスバーは、少なくとも2つの曲げ部を有することで、前記第一端子と前記第二端子とを接続するとしてもよい。
この構成によれば、例えば金属製の板材に対する折り曲げ加工等の簡易な工程によって、電極端子が逆向きの2つの蓄電素子間の接続に適したバスバーを作製することができる。
また、本発明の一態様に係る蓄電装置において、前記バスバーの、2つの前記曲げ部の間の一部は、前記第一蓄電素子の容器と前記第二蓄電素子の容器との間に配置されているとしてもよい。
この構成によれば、例えば、隣り合う2つの蓄電素子の間の空間を有効に利用して、これら2つの蓄電素子の異極間を接続するバスバーが配置される。
また、本発明の一態様に係る蓄電装置において、前記第一端子および前記第二端子の位置は、前記第一方向および前記第二方向と交差する方向においてずれており、前記バスバーの前記一部は、前記第一蓄電素子および前記第二蓄電素子との間において、前記第一方向に対して斜め方向に延在しているとしてもよい。
この構成によれば、例えば電極端子が上下逆向きにされた2つの蓄電素子の間において、バスバーが上下方向に対して斜めになるように配置される。つまり、上面視において、バスバーの一部が2つの蓄電素子の幅方向(1つの蓄電素子における正極端子および負極端子の並び方向)に沿って配置される。
その結果、これら2つの蓄電素子が膨張した場合において、これらの膨張の影響が上下方向および幅方向で分散され、これにより、蓄電装置の変形に対する抑制効果が向上される。
また、本発明の一態様に係る蓄電装置において、前記バスバーの前記一部は、絶縁部材で覆われた状態で、前記第一蓄電素子の容器と前記第二蓄電素子の容器との間に配置されているとしてもよい。
この構成によれば、例えば、蓄電素子の金属製の容器の、バスバーに隣接する側面に樹脂プレート等の絶縁部材が配置されていない場合であっても、バスバーを覆う絶縁部材によって、バスバーと当該容器とが電気的に絶縁される。
また、本発明の一態様に係る蓄電装置において、前記バスバーは、2つの前記曲げ部のそれぞれの外側に設けられた、前記第一端子に接続された第一接続部および前記第二端子に接続された第二接続部と、前第一接続部および前記第二接続部を接続する中間部とを一体に有するとしてもよい。
この構成によれば、例えば、1枚の長尺状の金属板の2箇所を折り曲げることでバスバーを作製することができる。
また、本発明の一態様に係る蓄電装置は、複数の蓄電素子を備える蓄電装置であって、前記複数の蓄電素子のそれぞれは、電極体を収容する容器と、前記容器から同一方向に突設され、前記電極体に電気的に接続された正極端子および負極端子とを有し、前記蓄電装置は、前記複数の蓄電素子のうちの第一蓄電素子の正極端子および負極端子の一方である第一端子と、前記複数の蓄電素子のうちの第二蓄電素子の正極端子および負極端子の一方である第二端子とを電気的に接続するバスバーを備え、前記第一蓄電素子および前記第二蓄電素子は、前記第一端子の突設方向および前記第二端子の突設方向が第一方向に沿いかつ同一向きにされた状態で、前記第一方向と交差する第二方向に並べられ、かつ、前記複数の蓄電素子のうちの第三蓄電素子を挟んだ状態で配置され、前記第三蓄電素子は、正極端子および負極端子の突設方向が前記第一方向に沿いかつ逆向きにされた状態で配置されている。
この構成によれば、蓄電装置において、電極端子が同一向き(例えば上向き)にされた第一蓄電素子および第二蓄電素子の間に、電極端子が逆向き(例えば下向き)にされた第三蓄電素子が配置される。これにより、例えば、第三蓄電素子の内圧が上昇した場合に、第三蓄電素子の電極端子とは反対側の端部の膨張が抑制される。つまり、第三蓄電素子において、第三蓄電素子に接続される部材(例えばバスバー)によっては拘束されない端部の膨張が抑制される。
より具体的には、蓄電装置がこの構成を採用することで、例えば、バスバーによって互いの上部で拘束し合う、櫛歯状に配置されたN個(Nは3以上の整数)の蓄電素子の間に、バスバーによって互いの下部で拘束し合うN−1個の蓄電素子のそれぞれを配置することができる。その結果、各蓄電素子10の膨張の累積が上下方向で分散され、蓄電装置全体としての変形が抑制される。
このように、本態様の蓄電装置は、各蓄電素子の膨張に起因する変形を効果的に抑制することのできる蓄電装置である。
本発明によれば、複数の蓄電素子を備える蓄電装置であって、各蓄電素子の膨張に起因する変形を効果的に抑制することのできる蓄電装置を提供することができる。
実施の形態1における蓄電装置の構成概要を示す斜視図である。 実施の形態1における蓄電素子の構成概要を示す斜視図である。 実施の形態1におけるバスバーの形状および配置位置の一例を示す斜視図である。 図3に対応する上面図である。 実施の形態1におけるバスバーの詳細を示す斜視図である。 外装体を含む蓄電装置の構成例を示す斜視図である。 実施の形態1における複数の蓄電素子のバスバーによる接続関係を示す模式図である。 実施の形態1の変形例1における蓄電装置の構成概要を示す斜視図である。 実施の形態1の変形例2における蓄電装置の構成概要を示す斜視図である。 実施の形態2における蓄電装置の構成概要を示す斜視図である。 実施の形態2における複数の蓄電素子のバスバーによる接続関係を示す模式図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態における蓄電装置について説明する。なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示したものではない。
また、以下で説明する各実施の形態は、本発明の一具体例を示すものである。以下の各実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態などは一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の各実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態1)
まず、図1および図2を用いて、実施の形態1における蓄電装置1の構成概要について説明する。
図1は、実施の形態1における蓄電装置1の構成概要を示す斜視図である。
図2は、実施の形態1における蓄電素子10の構成概要を示す斜視図である。なお、図2は、容器100の本体111と蓋板110とを分離した状態の蓄電素子10を示している。
また、これらの図では、Z軸方向を上下方向として示しており、以下では、説明の便宜上、Z軸正の方向を「上」とし、Z軸負の方向を「下」として説明する。しかし、この上下方向(Z軸方向)は、鉛直方向と一致する必要はない。つまり、本明細書等における「上」および「下」等の方向の表現によって、蓄電装置1が自動車等に配置される際の蓄電装置1の姿勢は限定されない。
蓄電装置1は、複数の蓄電素子10と、複数の蓄電素子10のうちの2つの蓄電素子10を電気的に接続するバスバー150とを備える。
本実施の形態では、蓄電装置1が備える複数の蓄電素子10は、電極端子(正極端子200および負極端子300)が、交互に上下を向くように左右に一列に並べられている。
バスバー150は、少なくとも2つの曲げ部を有することで、2つの蓄電素子10のうちの一方の正極端子200と、他方の負極端子300とを接続している。
本実施の形態では、蓄電装置1は複数のバスバー150を備え、各バスバー150は、複数の蓄電素子10のうちの隣り合う2つの蓄電素子10の異極間を電気的に接続している。その結果、これら複数の蓄電素子10は直列に接続されている。
なお、蓄電装置1は、複数の蓄電要素を備えることから、例えば「蓄電モジュール」または「組電池」と呼ばれる場合もある。また、各蓄電素子10は、例えば「セル」または「単電池」と呼ばれる場合もある。
また、蓄電装置1は、複数の蓄電素子10を収容する外装体等の、図1に図示しない他の構成要素も備えているが、蓄電装置1の特徴を明確に示すために、図1ではこれら他の要素の図示を省略している。なお、外装体を含む蓄電装置1の構成例は、図6を用いて後述する。
実施の形態1における蓄電装置1が備える蓄電素子10のそれぞれは、電気を充電し、また、電気を放電することのできる二次電池であり、例えば、非水電解質二次電池である。
非水電解質二次電池としては、例えば、正極活物質がコバルト酸リチウムなどのリチウム遷移金属酸化物であり、負極活物質が炭素材料であるリチウムイオン二次電池を挙げることができる。
なお、蓄電素子10の種類は、非水電解質二次電池には限定されず、非水電解質二次電池以外の二次電池であってもよく、また、一次電池であってもよい。
蓄電素子10は、図2に示すように、電極体140を収容する容器100と、容器100から同一方向に突設され、電極体140と電気的に接続された正極端子200および負極端子300とを有する。
容器100は、金属からなる矩形筒状で底を備える本体111と、本体111の開口を閉塞する金属製の蓋板110とで構成されている。
つまり蓋板110の上面が正極端子200および負極端子300が配置された配置面であり、本実施の形態では、複数の蓄電素子10それぞれの配置面が交互に逆向きになるように複数の蓄電素子10が並べられている。
また、容器100の内方には、電極体140と、正極集電体120と、負極集電体130とが配置されている。
なお、蓄電素子10の容器100の内部には電解液などの液体が封入されているが、当該液体の図示は省略する。
容器100は、電極体140等を内部に収容後、蓋板110と本体111とが溶接等されることにより内部を密封する構造を有している。
電極体140は、正極と負極とセパレータとを備え、電気を蓄えることができる部材である。具体的には、電極体140は、負極と正極との間にセパレータが挟み込まれるように層状に配置されたものを全体が長円形状となるように捲回されて形成されている。また、正極箔は例えばアルミニウムで形成され、負極箔は例えば銅で形成されている。
なお、電極体140の形状としては長円形状に限定されず、円形状または楕円形状でもよい。また、電極体140の形状は捲回型に限らず、平板状極板を積層した形状でもよい。
正極端子200は、電極体140の正極に電気的に接続された電極端子であり、負極端子300は、電極体140の負極に電気的に接続された電極端子である。
また、正極端子200および負極端子300は、電極体140の上方に配置された蓋板110に、蓋板110とはパッキン(図示せず)によって絶縁された状態で取り付けられている。
具体的には、正極端子200は、パッキン(図示せず)を介して蓋板110に取り付けられており、負極端子300も同様に、パッキン(図示せず)を介して蓋板110に取り付けられている。
正極集電体120は、電極体140の正極と容器100の側壁との間に配置され、正極端子200と電極体140の正極とに電気的に接続される導電性と剛性とを備えた部材である。なお、正極集電体120は、電極体140の正極箔と同様、アルミニウムで形成されている。
負極集電体130は、電極体140の負極と容器100の側壁との間に配置され、負極端子300と電極体140の負極とに電気的に接続される導電性と剛性とを備えた部材である。なお、負極集電体130は、電極体140の負極箔と同様、銅で形成されている。
また、容器100の内部に封入される非水電解質(電解液)は、様々なものを選択することができる。
例えば、非水電解質の有機溶媒として、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、トリフルオロプロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、スルホラン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、2−メチル−1,3−ジオキソラン、ジオキソラン、フルオロエチルメチルエーテル、エチレングリコールジアセテート、プロピレングリコールジアセテート、エチレングリコールジプロピオネート、プロピレングリコールジプロピオネート、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸プロピル、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、メチルプロピルカーボネート、エチルプロピルカーボネート、ジプロピルカーボネート、メチルイソプロピルカーボネート、エチルイソプロピルカーボネート、ジイソプロピルカーボネート、ジブチルカーボネート、アセトニトリル、フルオロアセトニトリル、エトキシペンタフルオロシクロトリホスファゼン、ジエトキシテトラフルオロシクロトリホスファゼン、フェノキシペンタフルオロシクロトリホスファゼンなどのアルコキシ及びハロゲン置換環状ホスファゼン類または鎖状ホスファゼン類、リン酸トリエチル、リン酸トリメチル、リン酸トリオクチルなどのリン酸エステル類、ホウ酸トリエチル、ホウ酸トリブチルなどのホウ酸エステル類、N−メチルオキサゾリジノン、N−エチルオキサゾリジノン等の非水溶媒が挙げられる。また、これに公知の添加剤を加えることもできる。
また、固体電解質を用いる場合は、高分子固体電解質として有孔性高分子固体電解質膜を用い、高分子固体電解質にさらに電解液を含有させればよい。また、ゲル状の高分子固体電解質を用いる場合には、ゲルを構成する電解液と、細孔中等に含有されている電解液とは異なっていてもよい。ただし、高出力、高容量が要求される中大型電池の場合は、固体電解質または高分子固体電解質を用いるよりも非水電解質を単独で用いるほうがより好ましい。
なお、本実施の形態の蓄電装置1が備える蓄電素子10の数は2以上であればよい。例えば、蓄電装置1が上記構成の蓄電素子10を12個備え、1つの蓄電素子10の起電力が4.2Vである場合、蓄電装置1としての起電力は50.4Vである。
また、蓄電装置1には、これら12個の蓄電素子10を直列接続するために11個のバスバー150が配置される。
以上のような基本的な構成を有する実施の形態1の蓄電装置1における、バスバー150の形状および配置位置等について図3〜図5を用いて説明する。
図3は、実施の形態1におけるバスバー150の形状および配置位置の一例を示す斜視図である。図4は、図3に対応する上面図である。図5は、実施の形態1におけるバスバー150の詳細を示す斜視図である。
また、図3および図4では、複数の蓄電素子10のうちの2つの蓄電素子10、および、これら2つの蓄電素子10を接続する1つのバスバー150に着目し、当該バスバー150の配置位置等を説明する。
また、これら2つの蓄電素子10を区別するために、便宜上、これら2つの蓄電素子10の一方を第一蓄電素子10aと表記し、他方を第二蓄電素子10bと表記する。
第一蓄電素子10aの負極端子300と、第二蓄電素子10bの正極端子200とは、バスバー150によって電気的に接続されている。
ここで、第一蓄電素子10aの負極端子300を第一端子とし、第二蓄電素子10bの正極端子200を第二端子とした場合、第一蓄電素子10aおよび第二蓄電素子10bの位置関係および姿勢は以下のように説明される。
すなわち、第一蓄電素子10aおよび第二蓄電素子10bは、第一端子の突設方向および第二端子の突設方向が第一方向(実施の形態1におけるZ軸方向)に沿いかつ逆向きにされた状態で、第一方向と交差する第二方向(実施の形態1におけるY軸方向)に並んで配置されている。
また、第一蓄電素子10aと第二蓄電素子10bとは、互いの長側面(1つの蓄電素子10における正極端子200と負極端子300の並び方向に沿った側面)が対向するように並べられている。
このように配置された第一蓄電素子10aおよび第二蓄電素子10bの異極間を接続するために、本実施の形態のバスバー150は2つの曲げ部152を有している。また、バスバー150の、2つの曲げ部152の間の一部は、第一蓄電素子10aの容器100と、第二蓄電素子10bの容器100との間に配置されている。
より詳細には、本実施の形態のバスバー150は、図3〜図5に示すように、2つの曲げ部152のそれぞれの外側に設けられた2つの接続部151と、2つの接続部151を接続する中間部155とを一体に有している。中間部155は、第一蓄電素子10aの容器100と第二蓄電素子10bの容器100との間に配置された、バスバー150の一部を含んでいる。
バスバー150の両端部の接続部151のそれぞれには、電極端子が挿入される貫通孔151aが形成されている。
また、本実施の形態では、例えば、電極端子の外周面にねじ山が形成されており、バスバー150と電極端子とは図示しないナットにより接続されるが、バスバー150と電極端子との接続の手法に特に限定はない。例えば、かしめ加工または溶接によって電極端子とバスバー150とが接続されてもよい。
なお、第一蓄電素子10aの負極端子300(第一端子)に接続された接続部151は、第一接続部の一例であり、第二蓄電素子10bの正極端子200(第二端子)に接続された接続部151は、第二接続部の一例である。
このような構成のバスバー150は、例えば、銅またはアルミニウムなどの金属製の板材に、孔あけ加工および折り曲げ加工等を行うことで作製される。
なお、バスバー150は、例えば、中間部155と、2つの接続部151のそれぞれとを構成する複数の金属板が溶接されることで作製されてもよい。つまり、曲げ部152は、実際に曲げられることで形成されている必要はない。曲げ部152は、接続部151と中間部155との間に存在する、曲がった形状の部分としてバスバー150に備えられていればよい。
また、バスバー150の中間部155の少なくとも一部(第一蓄電素子10aの容器100第二蓄電素子10bの容器100との間に配置される部分)は、図5のA−A断面図に示されるように、絶縁部材156によって覆われている。
この絶縁部材156の素材としては、例えば、耐熱性の高い樹脂(耐熱性樹脂)が採用される。耐熱性樹脂としては、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリフェニレンスルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリフェニルサルフォン(PPSU)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリサルフォン(PSF)、ポリアクリレート(PAR)、液晶ポリエステル(LCP)、メラミン樹脂(MF)、フェノール樹脂(PF)、シリコーン樹脂(SI)、エポキシ樹脂(EP)などが例示される。
また、耐熱性樹脂の一種であるフッ素樹脂としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体(ETFE)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(FEP)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)などが例示される。
このように、バスバー150の、2つの蓄電素子10の容器100の間に配置される部分を絶縁部材156で覆うことで、当該2つの蓄電素子10の間における短絡の発生等が抑制される。
なお、各蓄電素子10の容器100の側面に、絶縁皮膜の形成または絶縁シートの貼り付け等の絶縁対策が施されている場合、バスバー150の一部が絶縁部材156で覆われていなくてもよい。
このように、本実施の形態では、隣り合う2つの蓄電素子10の一方の上部と他方の下部とは、バスバー150によって接続されることで互いに拘束し合う関係となる。その結果、各蓄電素子10の膨張の累積が上下方向で分散される。
また、本実施の形態では、バスバー150が接続する第一端子および第二端子の位置は、例えば図4に示すように、第一方向および第二方向と交差する方向(実施の形態1におけるX軸方向)においてずれている。
従って、バスバー150の一部は、第一蓄電素子10aおよび第二蓄電素子10bとの間において、上下方向(第一方向)に対して斜め方向に延在している。
つまり、上面視において、バスバー150の一部が第一蓄電素子10aおよび第二蓄電素子10bの幅方向(1つの蓄電素子10における正極端子200および負極端子300の並び方向)に沿って配置されている。具体的には、図4に示すように、バスバー150の中間部155が、第一蓄電素子10aおよび第二蓄電素子10bの間においてX軸方向に延在する。
従って、第一蓄電素子10aおよび第二蓄電素子10bが膨張した場合、これら膨張の影響が幅方向(X軸方向)の両端の一方に偏らず、幅方向において分散される。
このように、本実施の形態の蓄電装置1は、複数の蓄電素子10の電極端子の向きを交互に逆向きにし、隣り合う蓄電素子10の異極間を、2つの曲げ部152を有するバスバー150で接続する。これにより、各蓄電素子10が膨張することによる蓄電装置1の全体としての変形を抑制する。
つまり、蓄電装置1の内部における電気的な接続を行うバスバー150を、蓄電装置1の変形を抑制するための部材として機能させている。
具体的には、蓄電装置1では、複数のバスバー150によって、各蓄電素子10が膨張することに起因した外装体の変形および損傷等が抑制される。
図6は、外装体400を含む蓄電装置1の構成例を示す斜視図である。
図7は、複数の蓄電素子10のバスバー150による接続関係を示す模式図である。
なお、外装体400には、各蓄電素子10の状態の監視および制御等を行う電気機器、および、複数の蓄電素子10を保持する突起などの他の要素が配置されているが、図6および図7では図示が省略されている。
また、図7では、X軸方向から見た場合に互いに重なる正極端子200と負極端子300とを明確に表すために、便宜上、正極端子200と負極端子300とを蓄電素子10の並び方向(Y軸方向)に並べて図示している。
図6および図7に示す蓄電装置1は、5つの蓄電素子10を備え、これら蓄電素子10を直列に接続する4つのバスバー150が配置されている。
また、5つの蓄電素子10は、外装体400に収容されており、外装体400は、ケース本体411と、蓋体410とを有する。
外装体400は、例えば耐熱性の高い樹脂(耐熱性樹脂)で形成された、絶縁性を有するケースである。外装体400の素材として採用される耐熱性樹脂としては、上述の、PVA、PPS、およびPEEKなどが例示される。
蓋体410には、正極外部端子420と負極外部端子430とが配置されている。図6および図7に示す構成例では、正極外部端子420と、直列に接続された5つの蓄電素子10のうちの左端の蓄電素子10の正極端子200とが電気的に接続され、負極外部端子430と、右端の蓄電素子10の負極端子300とが電気的に接続されている。
蓄電装置1は、これら正極外部端子420および負極外部端子430を介して、外部からの電気を蓄積(充電)し、また外部へ電気を放電する。
このように、外装体400に収容された複数の蓄電素子10では、図7に模式的に示されるように、隣り合う2つの蓄電素子10の一方の上部と他方の下部とがバスバー150によって互いに拘束される。さらに、この2者間の拘束の関係が、複数の蓄電素子10の列の並び方向において連続して存在する。
そのため、仮に、複数の蓄電素子10の内圧が上昇し、その結果、それぞれの容器100が、複数の蓄電素子10の並び方向に膨らんだ場合であっても、これら容器100の膨みの影響が、上部および下部の一方のみに偏らない。
つまり、複数の蓄電素子10が上部のみで連結されている場合と比較すると、各蓄電素子10の膨張の累積が上下方向で分散される。
例えば、図7に示す蓄電装置1において、仮に、5つの蓄電素子10の全てが膨張した場合であっても、5つの蓄電素子10の左端および右端の蓄電素子10が外装体400の内面に当接することによる、外装体400における応力集中は起こりにくい。
簡単に説明すると、5つの蓄電素子10のうちの少なくとも1つが膨張した場合、左端および右端の蓄電素子10それぞれは、上部を軸としてZY平面内で回動する(傾く)のではなく、Z軸方向に起立した姿勢を保つようにしてY軸方向に移動する。すなわち、5つの蓄電素子10からなる蓄電素子10群は、左端および右端の蓄電素子10のそれぞれが外装体400の内面と面で接触しやすい構造を有している。
その結果、5つの蓄電素子10の全てが上部または下部のみで連結されている場合と比較すると、各蓄電素子10が膨張した場合における、蓄電素子10群が外装体400に与える圧力(単位面積あたりの力)は小さくなる。これにより、外装体400の変形および損傷等の発生は抑制される。
また、本実施の形態では、上述のように、上面視において、隣り合う2つの蓄電素子10うちの、一方の幅方向(X軸方向)の一端と、他方の幅方向の他端とが、バスバー150によって接続されている。
従って、複数の蓄電素子10が膨張した場合であっても、これら膨張の累積が、幅方向において分散される。これにより、蓄電装置1における、外装体400の変形および損傷等の発生に対する抑制効果は向上される。
なお、電極端子が交互に逆向きになるように複数の蓄電素子10を並べる場合、その配置態様は、図1等に示す配置態様以外であってもよい。
また、バスバー150は少なくとも2つの曲げ部152を有していれば、電極端子が互いに逆向きになるように横に並べられた2つの蓄電素子10の異極間を接続することが可能である。つまり、蓄電装置1が備えるバスバーの形状としては、実施の形態1におけるバスバー150の形状以外の各種の形状を採用しうる。
そこで、蓄電装置1についての各種の変形例について、以下に説明する。
なお、以下では、実施の形態1における蓄電装置1と各変形例との差分を中心に説明し、蓄電素子10等の共通する構成要素についての説明は省略する。
(変形例1)
図8は、実施の形態1の変形例1における蓄電装置1の構成概要を示す斜視図である。
なお、図8では、複数の蓄電素子10のうちの2つの蓄電素子10(第一蓄電素子10aおよび第二蓄電素子10b)、および、これら2つの蓄電素子10を接続する1つのバスバー170に着目し、これら要素の配置位置等を説明する。
図8に示す、変形例1における蓄電装置1では、上記実施の形態1と同じく、第一蓄電素子10aの電極端子の突設方向と第二蓄電素子10bの電極端子の突設方向とが逆向きである。しかし、上記実施の形態1とは異なり、第一蓄電素子10aおよび第二蓄電素子10bは、第一蓄電素子10aの負極端子300と、第二蓄電素子10bの正極端子200とがX軸方向において一致するように配置されている。
また、このように配置された第一蓄電素子10aの負極端子300と第二蓄電素子10bの正極端子200とを接続するバスバー170は、上下方向に平行な中間部175を有している。
具体的には、バスバー170は、2つの曲げ部172と、2つの曲げ部172のそれぞれの外側に設けられた2つの接続部171と、2つの接続部171接続する中間部175とを一体に有している。中間部175は、第一蓄電素子10aの容器100と第二蓄電素子10bの容器100との間に配置された、バスバー170の一部を含んでいる。
バスバー170の両端部の接続部171のそれぞれには、電極端子が挿入される貫通孔171aが形成されている。
なお、第一蓄電素子10aの負極端子300(第一端子)に接続された接続部171は、第一接続部の一例であり、第二蓄電素子10bの正極端子200(第二端子)に接続された接続部171は、第二接続部の一例である。
このように構成される変形例1における蓄電装置1では、第一蓄電素子10aの上向きの負極端子300と、第二蓄電素子10bの下向きの正極端子200とが、バスバー170によって接続される。
つまり、変形例1における蓄電装置1では、隣り合う2つの蓄電素子10の一方の上部の電極端子と他方の下部の電極端子とがバスバー170によって接続される。その結果、隣り合う2つの蓄電素子10の一方の上部と他方の下部とが互いに拘束し合う関係となる。
これにより、複数の蓄電素子10が上部のみで連結されている場合と比較すると、各蓄電素子10の膨張の累積が上下方向で分散される。
従って、複数の蓄電素子10が膨張した場合における、蓄電装置1の変形、具体的には、複数の蓄電素子10を収容する外装体の変形等の発生が抑制される。
(変形例2)
上記の実施の形態1および変形例1では、バスバー150、170の中間部155、177の少なくとも一部は、2つの蓄電素子10の容器100の間に配置されている。
つまり、バスバー150、170は、隣り合う2つの蓄電素子10の間の空間を介して、これら2つの蓄電素子10の互いに逆向きの電極端子を電気的に接続している。
しかし、バスバーは、隣り合う2つの蓄電素子10の間の空間を介さずに、これら2つの蓄電素子10の逆向きの電極端子を電気的に接続してもよい。
図9は、実施の形態1の変形例2における蓄電装置1の構成概要を示す斜視図である。
なお、図9では、複数の蓄電素子10のうちの2つの蓄電素子10(第一蓄電素子10aおよび第二蓄電素子10b)、および、これら2つの蓄電素子10を接続する1つのバスバー180に着目し、これら要素の配置位置等を説明する。
図9に示す、変形例2における蓄電装置1では、上記変形例1と同じく、第一蓄電素子10aの電極端子の突設方向と第二蓄電素子10bの電極端子の突設方向とが逆向きである。また、第一蓄電素子10aの負極端子300と、第二蓄電素子10bの正極端子200とがX軸方向において一致するように、第一蓄電素子10aと第二蓄電素子10bとが配置されている。
このように配置された第一蓄電素子10aと第二蓄電素子10bとを直列に接続するバスバー180は、上述のバスバー150、170と共通する構造を有している。
具体的には、バスバー180は、2つの曲げ部182と、2つの曲げ部182のそれぞれの外側に設けられた2つの接続部181と、2つの接続部181を接続する中間部185とを一体に有している。2つの接続部181のそれぞれには、電極端子が挿入される貫通孔181aが形成されている。
なお、第一蓄電素子10aの正極端子200(第一端子)に接続された接続部181は、第一接続部の一例であり、第二蓄電素子10bの負極端子300(第二端子)に接続された接続部181は、第二接続部の一例である。
ここで、変形例2におけるバスバー180の中間部185は、バスバー150の中間部155およびバスバー170の中間部175とは異なり、第一蓄電素子10aおよび第二蓄電素子10bの容器100の間には配置されていない。中間部185は、第一蓄電素子10aおよび第二蓄電素子10bの容器100の短側面(蓄電素子10の幅方向の端面)に沿うように配置されている。
つまり、バスバー180は、隣り合う2つの蓄電素子10の間ではなく外側を介してこれら2つの蓄電素子10を接続している点で、バスバー150および170とは異なる。しかし、第一蓄電素子10aの上向きの負極端子300と、第二蓄電素子10bの下向きの正極端子200とを接続する、という点においては、バスバー180は、バスバー150および170と同じである。
すなわち、変形例2における蓄電装置1では、隣り合う2つの蓄電素子10の一方の上部の電極端子と他方の下部の電極端子とがバスバー180によって接続される。その結果、隣り合う2つの蓄電素子10の一方の上部と他方の下部とが互いに拘束し合う関係となる。
これにより、複数の蓄電素子10が上部のみで連結されている場合と比較すると、各蓄電素子10の膨張の累積が上下方向で分散される。
従って、複数の蓄電素子10が膨張した場合における、蓄電装置1の変形、具体的には、複数の蓄電素子10を収容する外装体の変形等の発生が抑制される。
なお、以上説明した変形例1および2におけるバスバー170および180のそれぞれは、例えば、銅またはアルミニウムなどの金属製の板材に、孔あけ加工および折り曲げ加工等を行うことで作製される。また、バスバー170および180のそれぞれは一体物である必要はなく、例えば、複数の部材が接合されることで作製されてもよい。
また、バスバー170および180と、蓄電素子10の電極端子との接続の手法に特に限定はなく、例えば、ナットによる締結、かしめ加工または溶接によって電極端子とバスバーおよびとが接続される。
また、バスバー170および180のそれぞれは、例えば、図5に示すバスバー150と同様に、2つの蓄電素子10の容器100の間に配置される部分が絶縁部材で覆われている。これにより、当該2つの蓄電素子10の間における短絡の発生等が抑制される。
なお、例えば、各蓄電素子10の容器100の側面に絶縁対策が施されている場合などにおいて、バスバー170および180の、2つの蓄電素子10の容器100の間に配置される部分は、絶縁部材で覆われていなくてもよい。
(実施の形態2)
次に、図10および図11を用いて、実施の形態2における蓄電装置2について説明する。なお、以下では、実施の形態1における蓄電装置1との差分を中心に説明し、蓄電素子10等の共通する構成要素についての説明は省略する。
図10は、実施の形態2における蓄電装置2の構成概要を示す斜視図である。
図11は、複数の蓄電素子10のバスバー190による接続関係を示す模式図である。なお、図11では、X軸方向から見た場合に互いに重なる正極端子200と負極端子300とを明確に表すために、便宜上、正極端子200と負極端子300とを蓄電素子10の並び方向(Y軸方向)に並べて図示している。
図10および図11に示すように、実施の形態2における蓄電装置2が備える複数の蓄電素子10は、電極端子(正極端子200および負極端子300)が、交互に上下を向くように左右に一列に並べられている。この点においては、実施の形態1における蓄電装置1と同じである。
しかし、実施の形態2における蓄電装置2は、実施の形態1における蓄電装置1と、バスバー190による接続の態様が異なる。
以下、複数の蓄電素子10のそれぞれを区別するため、便宜上、図10に示すように、第一蓄電素子10a、第二蓄電素子10b、第三蓄電素子10c、第四蓄電素子10d、および、第五蓄電素子10eと表記して説明する。
実施の形態2における蓄電装置2は、電極端子が上向きに配置された第一蓄電素子10a、第二蓄電素子10b、および、第五蓄電素子10eを有する。第一蓄電素子10aと第二蓄電素子10bとは1本のバスバー190によって接続され、第二蓄電素子10bと第五蓄電素子10eとは1本のバスバー190によって接続されている。
また、これら3つの蓄電素子10は、櫛歯状に配置されており、第一蓄電素子10aと第二蓄電素子10bとの間に第三蓄電素子10cが配置され、第二蓄電素子10bと第五蓄電素子10eとの間に第四蓄電素子10dとが配置されている。
また、第三蓄電素子10cおよび第四蓄電素子10dは、電極端子が下向きになるように配置されており、第三蓄電素子10cおよび第四蓄電素子10dは1本のバスバー190によって接続されている。
すなわち、実施の形態2における蓄電装置2では、バスバー190によって上部が連結された2つの蓄電素子10(第一蓄電素子10aおよび第二蓄電素子10b)の間に、電極端子が下向きにされた蓄電素子10(第三蓄電素子10c)が配置される。
第三蓄電素子10cは、隣接する蓄電素子10(例えば第二蓄電素子10b)を挟んで配置された、電極端子が下向きにされた蓄電素子10(第四蓄電素子10d)と、バスバー190で接続される。
この構成によれば、例えば第三蓄電素子10cが膨張しようとした場合、第三蓄電素子10cには、第三蓄電素子10cに取り付けられたバスバー190のみならず、第一蓄電素子10aと第二蓄電素子10bとを接続するバスバー190による拘束力も働く。
このような、3つの蓄電素子の配置関係は、図11に示すように、複数の蓄電素子10の列の並び方向において連続して存在する。
つまり、蓄電装置2における複数の蓄電素子10のそれぞれでは、バスバー190が取り付けられた端部とは逆の端部が、自身を挟んで配置された2つの蓄電素子10から、膨張を抑制する方向の拘束力を受ける。
その結果、各蓄電素子10の膨張の累積が上下方向で分散され、蓄電装置2全体としての変形が抑制される。例えば、複数の蓄電素子10を収容する外装体の変形および変形に起因する破損等の防止が図られる。
なお、図10および図11では、バスバー190は、2つの蓄電素子10の一方の正極端子200と他方の負極端子300とを接続している。つまり、蓄電装置2は、直列に接続された蓄電素子10群を少なくとも2つ有しており、これら少なくとも2つの蓄電素子10群は例えば直列に接続される。
しかし、蓄電装置2における複数の蓄電素子10の電気的な接続の態様はこれに限定されない。例えば、バスバー190は、2以上の蓄電素子10の同極同士を接続してもよい。つまり、蓄電装置2は、1以上のバスバー190により並列にされた蓄電素子10群を少なくとも2つ有してもよい。この場合、これら少なくとも2つの蓄電素子10群は直列または並列に接続される。
また、蓄電装置2において、隣り合う2つの蓄電素子10の間に、これら2つの蓄電素子10の容器100の間を電気的に絶縁する絶縁部材が配置されてもよい。この絶縁部材は、蓄電素子10とは別体の部品として配置されてもよく、蓄電素子10の容器100の側面に予め取り付けられた部材として配置されてもよい。
(他の実施の形態)
以上、本発明に係る蓄電装置について、実施の形態およびその変形例に基づいて説明した。しかしながら、本発明は、上記実施の形態およびその変形例に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を実施の形態およびその変形例に施したものも、あるいは、上記説明された複数の構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
例えば、上記実施の形態1および変形例1、2では、バスバー150、170および180のそれぞれは、曲げ部を2つ有するとした。しかし、電極端子が互いに逆向きになるように横に並べられた2つの蓄電素子10の電極端子を接続するバスバーは、少なくとも2つの曲げ部を有していればよい。つまり、3以上の曲げ部を有するバスバーが、蓄電装置1において複数の蓄電素子10を直列に接続するための導電部材として採用されてもよい。
また、蓄電装置1における複数の蓄電素子10の配置態様も、上記実施の形態1および変形例1、2に示した配置態様以外であってもよい。
例えば、上面視において、複数の蓄電素子10の正極端子200と負極端子300とが交互かつ一列に並ぶように、複数の蓄電素子10を並べてもよい。
つまり、実施の形態1および変形例1、2では、第一蓄電素子10aと第二蓄電素子10bとは互いの長側面が対向するように並べられるが(例えば図1および3参照)、第一蓄電素子10aと第二蓄電素子10bとを互いの短側面が対向するように並べてもよい。
この場合であっても、互いに逆向きである、2つの蓄電素子10の一方の正極端子200と他方の負極端子300とを、少なくとも2つの曲げ部を有するバスバーによって接続することができる。
また、当該2つの蓄電素子10は、一方の上部と他方の下部とが当該バスバーによって互いに拘束される関係に置かれるため、各蓄電素子10の膨張時において、これら膨張の累積を上下で分散させることができる。
以上の、実施の形態1についての補足事項は、実施の形態2においても適用される。例えば、蓄電装置2において、隣り合う2つの蓄電素子10を互いの短側面が対向するように並べてもよい。この場合であっても、各蓄電素子10の膨張時において、これら膨張の累積を上下で分散させることができる。
本発明は、複数の電池を備える蓄電装置であって、各蓄電素子の膨張に起因する変形を効果的に抑制することのできる蓄電装置を提供することができる。従って、本発明に係る蓄電装置は、自動車等に搭載される蓄電装置として有用である。
1、2 蓄電装置
10 蓄電素子
10a 第一蓄電素子
10b 第二蓄電素子
10c 第三蓄電素子
10d 第四蓄電素子
10e 第五蓄電素子
100 容器
110 蓋板
111 本体
120 正極集電体
130 負極集電体
140 電極体
150、170、180、190 バスバー
151、171、181 接続部
151a、171a、181a 貫通孔
152、172、182 曲げ部
155、175、185 中間部
156 絶縁部材
200 正極端子
300 負極端子
400 外装体
410 蓋体
411 ケース本体
420 正極外部端子
430 負極外部端子

Claims (7)

  1. 複数の蓄電素子を備える蓄電装置であって、
    前記複数の蓄電素子のそれぞれは、電極体を収容する容器と、前記容器から同一方向に突設され、前記電極体に電気的に接続された正極端子および負極端子とを有し、
    前記蓄電装置は、
    前記複数の蓄電素子のうちの第一蓄電素子の正極端子および負極端子の一方である第一端子と、前記複数の蓄電素子のうちの第二蓄電素子の正極端子および負極端子の一方であって、前記第一端子とは逆極である第二端子とを電気的に接続するバスバーを備え、
    前記第一蓄電素子および前記第二蓄電素子は、前記第一端子の突設方向および前記第二端子の突設方向が第一方向に沿いかつ逆向きにされた状態で、前記第一方向と交差する第二方向に並んで配置される
    蓄電装置。
  2. 前記バスバーは、少なくとも2つの曲げ部を有することで、前記第一端子と前記第二端子とを接続する
    請求項1記載の蓄電装置。
  3. 前記バスバーの、2つの前記曲げ部の間の一部は、前記第一蓄電素子の容器と前記第二蓄電素子の容器との間に配置されている
    請求項2記載の蓄電装置。
  4. 前記第一端子および前記第二端子の位置は、前記第一方向および前記第二方向と交差する方向においてずれており、
    前記バスバーの前記一部は、前記第一蓄電素子および前記第二蓄電素子との間において、前記第一方向に対して斜め方向に延在している
    請求項3記載の蓄電装置。
  5. 前記バスバーの前記一部は、絶縁部材で覆われた状態で、前記第一蓄電素子の容器と前記第二蓄電素子の容器との間に配置されている
    請求項3または4に記載の蓄電装置。
  6. 前記バスバーは、
    2つの前記曲げ部のそれぞれの外側に設けられた、前記第一端子に接続された第一接続部および前記第二端子に接続された第二接続部と、
    前第一接続部および前記第二接続部を接続する中間部とを一体に有する
    請求項2〜5のいずれか1項に記載の蓄電装置。
  7. 複数の蓄電素子を備える蓄電装置であって、
    前記複数の蓄電素子のそれぞれは、電極体を収容する容器と、前記容器から同一方向に突設され、前記電極体に電気的に接続された正極端子および負極端子とを有し、
    前記蓄電装置は、
    前記複数の蓄電素子のうちの第一蓄電素子の正極端子および負極端子の一方である第一端子と、前記複数の蓄電素子のうちの第二蓄電素子の正極端子および負極端子の一方である第二端子とを電気的に接続するバスバーを備え、
    前記第一蓄電素子および前記第二蓄電素子は、前記第一端子の突設方向および前記第二端子の突設方向が第一方向に沿いかつ同一向きにされた状態で、前記第一方向と交差する第二方向に並べられ、かつ、前記複数の蓄電素子のうちの第三蓄電素子を挟んだ状態で配置され、
    前記第三蓄電素子は、正極端子および負極端子の突設方向が前記第一方向に沿いかつ逆向きにされた状態で配置されている
    蓄電装置。
JP2013200421A 2013-09-26 2013-09-26 蓄電装置 Pending JP2015069724A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013200421A JP2015069724A (ja) 2013-09-26 2013-09-26 蓄電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013200421A JP2015069724A (ja) 2013-09-26 2013-09-26 蓄電装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015069724A true JP2015069724A (ja) 2015-04-13

Family

ID=52836225

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013200421A Pending JP2015069724A (ja) 2013-09-26 2013-09-26 蓄電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015069724A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106654138A (zh) * 2015-11-04 2017-05-10 三星Sdi株式会社 可再充电电池模块
WO2017217313A1 (ja) * 2016-06-14 2017-12-21 株式会社Gsユアサ 蓄電装置
JP2020047580A (ja) * 2018-09-14 2020-03-26 寧徳時代新能源科技股▲分▼有限公司Contemporary Amperex Technology Co., Limited 電池モジュール

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106654138A (zh) * 2015-11-04 2017-05-10 三星Sdi株式会社 可再充电电池模块
WO2017217313A1 (ja) * 2016-06-14 2017-12-21 株式会社Gsユアサ 蓄電装置
JP2020047580A (ja) * 2018-09-14 2020-03-26 寧徳時代新能源科技股▲分▼有限公司Contemporary Amperex Technology Co., Limited 電池モジュール

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6264720B2 (ja) 蓄電装置
JP6847834B2 (ja) 電源装置及び電池セル用のバスバー
JP2015069729A (ja) 蓄電装置
KR102055852B1 (ko) 변형된 리드를 구비한 파우치형 이차전지 및 이를 포함하는 전지 모듈
CN104247084A (zh) 改善稳定性的电池模块
JP2007311323A (ja) 電池ケースにセパレータを固定して安定性を向上させた二次電池
KR20140100032A (ko) 단차 구조를 포함하는 전지셀
US20150050523A1 (en) Battery pack
KR20230107515A (ko) 배터리 셀
KR101782984B1 (ko) 다방향성 연결구조를 가진 전지셀들 또는 단위모듈들을 포함하는 전지모듈
JP5206711B2 (ja) 蓄電モジュールと該モジュール用枠体
KR101613771B1 (ko) 이차전지용 셀 구조물 및 그의 제조방법
WO2017204137A1 (ja) 蓄電素子、蓄電素子を備える蓄電装置、蓄電素子を備える移動体、及び蓄電素子を備える蓄電システム
JP2015069724A (ja) 蓄電装置
US20190386259A1 (en) Battery cell having a plurality of electrodes and battery module using the same
JP6281204B2 (ja) 蓄電素子
KR101521776B1 (ko) 출력단자 위치 변경용 버스 바를 포함하는 전지모듈
JP5493265B2 (ja) 電池、組電池およびそれを搭載した車両
JP2019079599A (ja) 蓄電装置
JP2019067580A (ja) 蓄電素子
JP2008243410A (ja) 密閉型二次電池および電池モジュール
JP6340806B2 (ja) 蓄電装置および蓄電装置に配置される規制部材
JP6891597B2 (ja) 蓄電装置
JP2019061880A (ja) 蓄電素子
WO2024043254A1 (ja) 蓄電装置