JP2015066836A - 液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015066836A
JP2015066836A JP2013203781A JP2013203781A JP2015066836A JP 2015066836 A JP2015066836 A JP 2015066836A JP 2013203781 A JP2013203781 A JP 2013203781A JP 2013203781 A JP2013203781 A JP 2013203781A JP 2015066836 A JP2015066836 A JP 2015066836A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
irradiation
liquid
medium
ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013203781A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6160411B2 (ja
Inventor
裕彰 酒井
Hiroaki Sakai
裕彰 酒井
徳晶 綿谷
Noriaki Wataya
徳晶 綿谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2013203781A priority Critical patent/JP6160411B2/ja
Publication of JP2015066836A publication Critical patent/JP2015066836A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6160411B2 publication Critical patent/JP6160411B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】光硬化型の液体を媒体に噴射する液体噴射ヘッドを複数備えた液体噴射装置において、媒体に噴射された液体に光を照射する照射部からの距離が各液体噴射ヘッドで異なる場合でも、媒体上で液体が硬化したときの同液体のドット形態が不均一になることを抑制することができる液体噴射装置を提供する。【解決手段】プリンターは、媒体PにUV硬化型インクを噴射する第1噴射ヘッド31及び第2噴射ヘッド32並びに媒体に噴射されたインクにUVを照射する第1照射器41A,41B及び第2照射器42A,42Bを有するキャリッジ16を備える。ここで、走査方向Xにおいて、第1照射器から第1噴射ヘッドまでの距離は、第2照射器から第2噴射ヘッドまでの距離よりも短い。そして、キャリッジが走査方向+Xに移動する場合には、その移動速度に応じて、第1照射器41Aの第1照射強度I1及び第2照射器42Aの第2照射強度I2の強度差を変更する。【選択図】図8

Description

本発明は、光硬化型の液体を媒体に噴射し、同媒体に噴射された液体に光を照射することで硬化させる液体噴射装置に関する。
従来から、液体噴射装置の一種として、液体噴射ヘッドに形成されたノズルから、搬送される用紙などの媒体にインクを噴射することで、同媒体に画像などを印刷するインクジェット式プリンターが知られている。こうしたプリンターの中には、液体噴射ヘッドのノズルから紫外線(以下、「UV」ともいう)を照射することで硬化するUV硬化型インクを噴射して印刷を行うものがある。
ここで、UV硬化型インクは、媒体に噴射されてからUVが照射されて硬化するまでに、時間の経過にともなって媒体上で広がることで、そのドット径(ドット形態)が変化する。このため、複数の液体噴射ヘッドを備えるプリンターにおいて、UVを照射する照射部までの距離が長い液体噴射ヘッドと、同距離が短い液体噴射ヘッドとがある場合には、その距離の差に起因して各液体噴射ヘッドにおいて、インクが噴射されてから同インクにUVが照射されるまでの時間が不均一になることがある。こうした場合には、各液体噴射ヘッドから噴射されたインクにUVが照射され、同インクが媒体上で硬化されたときのドット径が不均一となることで、媒体において均一な画質を得ることができなくなる。
そこで、特許文献1に記載のプリンターでは、照射部からの距離が長い液体噴射ヘッドのノズルでのインク噴射量を、照射部からの距離が短い液体噴射ヘッドのノズルでのインク噴射量よりも少なくしている。このため、照射部からの距離が長いノズルから噴射された比較的少量のインクのドット径は、媒体に着弾したときにはまだ小さいが、UVが照射されるまでの時間が長いためその間に大きくなる。一方、照射部からの距離が短いノズルから噴射された比較的多量のインクのドット径は、媒体に着弾したときから既に大きいものの、UVが照射されるまでの時間が短いためその間に大きくならない。こうして、照射部からの距離が長い液体噴射ヘッドのノズルと照射部からの距離が短い液体噴射ヘッドのノズルとから噴射されたインクのドット径が均一になるようにしている。
特開2007−90642号公報
ところで、上記のようなプリンターでは、画質を優先するか、印刷速度を優先するかによって、媒体の搬送速度を変更することがある。この場合には、そうした媒体の搬送速度に応じて、照射部からの距離が短いノズルから噴射された液体にUVが照射されるまでの時間と、照射部からの距離が長いノズルから噴射された液体にUVが照射されるまでの時間とがそれぞれ変化する。このため、媒体の搬送速度が変更される場合に、照射部からの距離が短いノズルと照射部からの距離が長いノズルとから噴射されたインクのドット径を均一とするためには、少なくとも一方のノズルでのインク噴射量を変更することが必要となる。
ここで、液体噴射ヘッドのノズルでのインク噴射量は、予め決められた数段階で変更可能であることが一般的である。このため、媒体の搬送速度に応じて、インク噴射量を変更する際に、適切なインク噴射量を選択できないおそれがある。例えば、液体噴射ヘッドでのインク噴射量が3段階(少量・中量・多量)に変更可能である場合、インク噴射量が異なる組み合わせは3通りとなるため、媒体の搬送速度に応じて適切な噴射量を選択することができないおそれがある。この場合、適切なインク噴射量を選択できないことにより、噴射されたインクが硬化したときの同インクのドット形態が不均一となる。すなわち、媒体において均一な画質を得ることが困難となり、印刷品質の低下を招くという課題がある。
ちなみに、予め決められた数段階以外の噴射量が必要な場合には、その数段階の噴射量を組み合わせて必要とされる噴射量とすることもあるが、それでも、なお組み合わせに限りがあることから上記課題は依然として存在する。
なお、こうした実情は、UV硬化型インクを用いて印刷を行うインクジェット式プリンターに限らず、光硬化型の液体を噴射する液体噴射装置にあっては概ね共通するものとなっている。
本発明は、こうした課題に鑑みてなされたものである。その目的は、光硬化型の液体を媒体に噴射する液体噴射ヘッドを複数備えた液体噴射装置において、媒体に噴射された液体に光を照射する照射部からの距離が各液体噴射ヘッドで異なる場合でも、媒体上で液体が硬化したときの同液体のドット形態が不均一になることを抑制することができる液体噴射装置を提供することにある。
上記課題を解決する液体噴射装置は、媒体に光硬化性の液体を噴射する第1噴射部及び第2噴射部、並びに前記第1噴射部から噴射された前記液体に第1照射強度で光を照射可能な第1照射部及び前記第2噴射部から噴射された前記液体に第2照射強度で光を照射可能な第2照射部を有する液体噴射部と、前記第1照射強度及び前記第2照射強度を制御する制御部と、前記媒体及び前記液体噴射部の少なくとも一方を第1の方向に移動させ、前記媒体及び前記液体噴射部を互いに相対移動させる相対移動部と、を備え、前記第1の方向と直交する第2の方向において、前記第1噴射部と前記第2噴射部とが異なる位置に配置されるとともに、前記第1照射部と前記第2照射部とが異なる位置に配置され、前記第1の方向において、前記第1照射部から前記第1噴射部までの距離は、前記第2照射部から前記第2噴射部までの距離よりも短く、前記制御部は、設定された前記媒体と前記液体噴射部とが相対移動するときの設定相対移動速度に応じて、前記第1照射強度及び前記第2照射強度の強度差を変更する。
上記構成によれば、相対移動部によって媒体と液体噴射部とが相対移動しつつ、第1噴射部及び第2噴射部が媒体に液体を噴射する。そして、媒体に噴射された液体が媒体上で次第に広がることを抑制するために、その媒体に噴射された液体に第1照射部及び第2照射部が光を照射する。こうして、媒体上に噴射された液体が硬化し、同液体が媒体上で広がることが抑制されたり、同液体が媒体上で広がる速度が低下したりする。また、照射強度が大きい場合と小さい場合とでは、照射強度が大きい場合のほうが光を照射後の液体の広がる速度が遅くなる。
ここで、媒体の移動方向又は液体噴射部の移動方向である第1の方向において、第1照射部から第1噴射部までの距離は、第2照射部から第2噴射部までの距離よりも短くなっている。このため、媒体と液体噴射部とが相対移動するときには、第1噴射部が媒体に液体を噴射してから同液体に第1照射部が光を照射するまでの時間が、第2噴射部が媒体に液体を噴射してから同液体に第2照射部が光を照射するまでの時間に比べて短くなる。すなわち、第1噴射部が噴射した液体に第1照射部が光を照射してから、第2噴射部が噴射した液体に第2照射部が光を照射するまでに時間差が生じる。このため、そうした時間差によって、媒体上に噴射された液体のドット形態(例えばドット面積)が変化することを抑制するために第1照射強度よりも第2照射強度が強くなるように強度差が設けられる。
そして、上記の時間差は、設定された設定相対移動速度が速い場合には短くなり、同設定相対移動速度が遅い場合には長くなる。このため、設定相対移動速度が変化する場合には、上記の時間差が変化するため、同時間差に適した照射強度の強度差も変化することになる。そこで、上記構成では、設定相対移動速度に応じて、すなわち上記の時間差に応じて強度差を変更することで、媒体上で硬化した液体のドット形態が不均一になることを抑制することができる。
上記液体噴射装置において、前記制御部は、前記設定相対移動速度が速い場合には、同設定相対移動速度が遅い場合よりも前記強度差を小さくすることが望ましい。
設定された設定相対移動速度が速い場合には、設定相対移動速度が遅い場合よりも、第1噴射部が噴射した液体に第1照射部が光を照射してから、第2噴射部が噴射した液体に第2照射部が光を照射するまでの時間が短くなる。この時間が短くなるほど、第1噴射部が噴射した液体に第1照射部が光を照射するときの同液体のドット形態と、第2噴射部が噴射した液体に第2照射部が光を照射するときの同液体のドット形態との差が小さくなりやすい。そこで、上記構成では、設定相対移動速度が速い場合には設定相対移動速度が遅い場合よりも強度差を小さくすることで、例えば、設定相対移動速度によらず一定の強度差を用いる場合に比較して、媒体上で硬化した液体のドット形態が不均一になることを抑制することができる。
上記液体噴射装置において、前記媒体上に噴射された前記液体の時間経過に対するドット面積の変化を示す前記液体の硬化特性を記憶する記憶部をさらに備え、前記制御部は、前記硬化特性に基づいて、前記第1照射部が前記液体に光を照射するタイミングから前記第2照射部が前記液体に光を照射するタイミングまでの時間経過に対する前記液体のドット面積の増分を演算し、前記ドット面積の増分が小さい場合には、同ドット面積の増分が大きい場合よりも前記強度差を小さくすることが望ましい。
液体の硬化特性は、液体種や媒体種に応じて変化するものである。上記構成によれば、まず、そうした異なる液体の硬化特性を実験などから求めて記憶部に記憶させる。そして、その硬化特性に基づいて演算されるドット面積の増分が小さい場合には、同ドット面積の増分が大きい場合よりも強度差を小さくすることで、例えば、液体種や媒体種によらず一定の強度差を用いる場合に比較して、媒体上で硬化した液体のドット形態が不均一になることを抑制することができる。
上記液体噴射装置では、前記第1の方向から見て、前記第1噴射部と前記第1照射部とが重なるように配置され、前記第2噴射部と前記第2照射部とが重なるように配置されることが望ましい。
上記構成によれば、第2の方向において、第1噴射部と第2噴射部とが異なる位置に配置されるとともに第1照射部と第2照射部とが異なる位置に配置されている。さらに、第1の方向から見て、第1噴射部と第1照射部とが重なるように配置されるとともに第2噴射部と第2照射部とが重なるように配置されている。このため、第2噴射部が噴射した液体に第1照射部が光を照射することを抑制しつつ、第1噴射部が噴射した液体に第2照射部が光を照射することを抑制することができる。
上記液体噴射装置において、前記媒体と前記液体噴射部との実相対移動速度を測定する測定部をさらに備え、前記制御部は、前記実相対移動速度が前記設定相対移動速度よりも遅い場合には前記第1照射強度及び前記第2照射強度を弱くすることが望ましい。
実相対移動速度が設定相対移動速度よりも遅くなることがあると、そうした場合での媒体上のインクに対する光の照射時間は、実相対移動速度が設定相対移動速度と等しい場合での媒体上のインクに対する光の照射時間よりも長くなる。ここで、光の照射時間が長い場合には、光の照射時間が短い場合に比較して、液体の硬化状態がより進むことになる。このため、実相対移動速度が設定相対移動速度よりも遅くなる場合には、媒体上での液体の硬化状態が不均一になるおそれがある。そこで、上記構成では、実相対移動速度が設定相対移動速度よりも遅くなることで、光の照射時間が長くなる場合には第1照射強度及び第2照射強度を弱くするようにした。これによれば、実相対移動速度が設定相対移動速度である場合と、実相対移動速度が設定相対移動速度よりも遅くなる場合とで、媒体上で硬化した液体のドット形態が不均一になることを抑制することができる。
上記液体噴射装置において、前記媒体の種類を取得する取得部をさらに備え、前記制御部は、前記取得部が取得した前記媒体の種類に応じて、前記強度差を変更することが望ましい。
液体の硬化特性は、液体の種類が異なる場合だけではなく、例えば、液体が噴射される表面の性状や液体の吸収特性などが異なる場合など、媒体の種類が異なる場合にも変化することがある。上記構成では、こうした媒体の種類に応じて強度差を変更するため、媒体の種類が変更されることで液体の硬化特性が変化した場合であっても、媒体上で硬化した液体のドット形態が不均一になることを抑制することができる。
プリンターの概略構成を示す斜視図。 一部構成の図示を省略したキャリッジの概略構成を示す上面図。 プリンターの電気的構成を示すブロック図。 インクの硬化特性を説明するタイミングチャートであって、(a)は照射強度が異なる場合のドット面積の推移を示す図、(b)は照射タイミングが異なる場合のドット面積の推移を示す図、(c)は照射強度及び照射タイミングが異なる場合のドット面積の推移を示す図。 照射器に対する供給電流を決定するテーブル。 キャリッジの実移動速度に応じたゲインを決定する際に参照されるマップ。 照射強度を決定するために制御部が実行する処理ルーチンを説明するフローチャート。 (a)はキャリッジが移動する様子を示す模式図、(b)はキャリッジの実移動速度の推移を示すタイミングチャート、(c)は照射強度の推移を示すタイミングチャート。 変形例において、強度差を決定する際に参照されるマップ。 他の変形例の液体噴射部の概略構成を示す上面図。
以下、液体噴射装置をインクジェット式プリンター(以下、「プリンター」ともいう)に具体化した一実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、液体噴射装置の一例としてのプリンター11は、略矩形箱状をなす本体ケース12を備えている。本体ケース12内の下部には、その長手方向である走査方向Xに沿って支持台13が延設されている。支持台13上には、本体ケース12の背面下部に設けられた紙送りモーター14の駆動に基づき、図示しない紙送り機構により第2の方向の一例としての搬送方向Yに媒体Pが給送される。
本体ケース12内における支持台13の上方には、走査方向Xに沿ってガイド軸15が架設されている。ガイド軸15には、キャリッジ16が走査方向Xに往復移動可能に支持されている。そして、キャリッジ16は、走査方向+X(図1では右方向)と走査方向−X(図1では左方向)とに移動可能とされている。
本体ケース12の後壁内面におけるガイド軸15の両端部と対応する位置には、駆動プーリー17a及び従動プーリー17bが回転自在に支持されている。駆動プーリー17aには、キャリッジ16を往復移動させる際の駆動源となるキャリッジモーター19の出力軸が連結されている。これら一対のプーリー17a,17b間には、キャリッジ16に一部が連結された無端状のタイミングベルト18が巻き掛けられている。したがって、キャリッジ16は、キャリッジモーター19の駆動により、ガイド軸15にガイドされながら無端状のタイミングベルト18を介して走査方向Xに移動する。また、プーリー17a,17b及びタイミングベルト18の上方には、走査方向Xに沿って一定ピッチで開口する多数のスリットを有するエンコーダースケール21が同走査方向Xに沿って張設されている。
キャリッジ16の下面側には、光硬化型液体の一例としてのUV硬化型インクを噴射する第1噴射ヘッド31と、同UV硬化型インクを噴射する第2噴射ヘッド32とが設けられている。また、キャリッジ16の下面側には、第1噴射ヘッド31及び第2噴射ヘッド32から媒体Pに噴射されたインクに対し、UVを照射する照射器40が設けられている。
キャリッジ16の上側には、第1噴射ヘッド31及び第2噴射ヘッド32に対してインクを供給するためのインクカートリッジ22が着脱可能に取着されている。インクカートリッジ22内のインクは、第1噴射ヘッド31及び第2噴射ヘッド32に備えられた図示しない圧電素子の駆動により、インクカートリッジ22から第1噴射ヘッド31及び第2噴射ヘッド32に供給される。この第1噴射ヘッド31及び第2噴射ヘッド32に供給されたインクは、第1噴射ヘッド31及び第2噴射ヘッド32に形成された複数のノズルから支持台13上に給送された媒体Pに噴射されることで、媒体Pに印刷が行われる。
また、キャリッジ16の後側には、エンコーダースケール21と対向するように配置されたエンコーダーセンサー23が搭載されている。エンコーダーセンサー23は、キャリッジ16が走査方向Xに沿って移動する場合に、エンコーダースケール21に対して射光するとともにスリットを通過する光を検出する。なお、エンコーダースケール21とエンコーダーセンサー23とは、キャリッジ16の走査方向Xにおける位置を検出するためのリニアエンコーダー24を構成している。
本体ケース12内の右端部に位置する媒体Pと対応しないホームポジション領域(非印刷領域)には、第1噴射ヘッド31及び第2噴射ヘッド32に対して、クリーニング等のメンテナンスをするメンテナンス機構25が設けられている。
次に、図2を参照して、キャリッジ16の下面側に設けられる第1噴射ヘッド31及び第2噴射ヘッド32と照射器40とについて詳述する。なお、図2は、説明理解の容易のために一部構成を省略したキャリッジ16の部分上面図となっている。
図2に示すように、第1噴射ヘッド31には、UV硬化型インクを噴射する多数のノズルからなる複数のノズル列33が形成され、第2噴射ヘッド32には、同じくUV硬化型インクを噴射する多数のノズルからなる複数のノズル列34が形成されている。照射器40は、第1噴射ヘッド31から噴射されたインクにUVを照射可能な第1照射器41(41A,41B)と、第2噴射ヘッド32から噴射されたインクにUVを照射可能な第2照射器42(42A,42B)とを有している。また照射器40は、第1噴射ヘッド31及び第2噴射ヘッド32から噴射されたインクにUVを照射可能な第3照射器43(43A,43B)を有している。なお、本実施形態では、第1照射器41、第2照射器42、及び第3照射器43は、例えばUVLED(紫外線発光ダイオード)など、照射器41〜43に対する供給電流を変更することでUVの照射強度を変更可能な光源とされる。
第1噴射ヘッド31は、第2噴射ヘッド32に対し、走査方向Xにおいて異なる位置に配置され、搬送方向Yにおける上流側に配置されている。このとき、第1噴射ヘッド31のノズル列33における下流端のノズルと第2噴射ヘッド32のノズル列34における上流端のノズルとが搬送方向Yにおいて連続するようになっている。このため、単一の噴射ヘッドを用いる場合に比較して、搬送方向Yにおけるノズル列の長さを実質的に2倍とすることが可能となり、走査方向Xにおけるキャリッジ16の一回の移動によって搬送方向Yにインクを噴射できる範囲を広くすることが可能となる。また、ノズル列33,34の長さの2倍のノズル列が形成された噴射ヘッドを用いる場合に比較すると、メンテナンス性などの面で優れている。
第1照射器41、第2照射器42、及び第3照射器43は、搬送方向Yにおいて上流側から並んだ状態で、走査方向Xにおけるキャリッジ16の両側にそれぞれ配置されている。そして、第1照射器41Aは第1噴射ヘッド31の走査方向−X側に配置され、第1照射器41Bは第1噴射ヘッド31の走査方向+X側に同第1噴射ヘッド31から間隔を空けて配置されている。このため、走査方向Xから見たときに、第1噴射ヘッド31と第1照射器41Aと第1照射器41Bとは搬送方向Yにおいて重なるように配置されている。そして、走査方向Xにおいて、第1照射器41Aの中心から第1噴射ヘッド31の中心までの距離L1Aは、第1照射器41Bの中心から第1噴射ヘッド31の中心までの距離L1Bよりも短くなっている。
第2照射器42Aは第2噴射ヘッド32の走査方向−X側に同第2噴射ヘッド32から間隔を空けて配置され、第2照射器42Bは第2噴射ヘッド32の走査方向+X側に配置されている。このため、走査方向Xから見たときに、第2噴射ヘッド32と第2照射器42Aと第2照射器42Bとは搬送方向Yにおいて重なるように配置されている。そして、走査方向Xにおいて、第2照射器42Aの中心から第2噴射ヘッド32の中心までの距離L2Aは、第2照射器42Bの中心から第2噴射ヘッド32の中心までの距離L2Bよりも長くなっている。
なお、以降の説明では、走査方向Xにおいて、第1照射器41Aの中心から第1噴射ヘッド31の中心までの距離L1Aを、単に、第1照射器41Aから第1噴射ヘッド31までの距離L1Aともいう。距離L1B,L2A,L2Bについても同様とする。因みに、距離L1A,L1B,L2A,L2Bの基準は、第1噴射ヘッド31などの中心でなくてもよい。
また、第1照射器41A及び第2照射器42Aは、キャリッジ16が走査方向+Xに移動した際に、第1噴射ヘッド31及び第2噴射ヘッド32が噴射したインクにUVを照射して、同インクを予備硬化するために設けられている。一方、第1照射器41B及び第2照射器42Bは、キャリッジ16が走査方向−Xに移動した際に、第1噴射ヘッド31及び第2噴射ヘッド32が噴射したインクにUVを照射して、同インクを予備硬化するために設けられている。このため、例えば、キャリッジ16が走査方向+Xに移動する場合には、その移動方向における後方に設けられた第1照射器41A及び第2照射器42AからUVが照射され、その移動方向における前方に設けられた第1照射器41B及び第2照射器42BからUVが照射されることはない。なお、ここでいう予備硬化とは、媒体Pに噴射されたインクに比較的弱いUVを照射して、インクの表面を硬化することで同インクが媒体P上で広がることを抑制するために行うものである。また、以降の説明では、第1照射器41がUVを照射するときの照射強度を「第1照射強度I1」ともいい、第2照射器42がUVを照射するときの照射強度を「第2照射強度I2」ともいう。
また、第3照射器43は、第1照射器41と第2照射器42からのUV照射で予備硬化したインクに更にUVを照射して、同インクを本硬化させるために設けられている。このため、媒体Pに噴射されたインクをより確実に硬化させるために、第3照射器43の照射強度は、第1照射器41及び第2照射器42の照射強度I1,I2に比較して強くなるように設定されることが好ましい。なお、ここでいう本硬化とは、予備硬化されたインクに比較的強いUVを照射して同インクの内部まで硬化させることをいう。
こうして、キャリッジ16が第1の方向の一例としての走査方向+Xに移動する場合、第1噴射ヘッド31が噴射したインクにUVを照射する第1照射器41Aから同第1噴射ヘッド31までの距離L1Aが、第2噴射ヘッド32が噴射したインクにUVを照射する第2照射器42Aから同第2噴射ヘッド32までの距離L2Aよりも短くなる。この点で、キャリッジ16が走査方向+X(第1の方向)に移動する場合、第1噴射ヘッド31が「第1噴射部」、第2噴射ヘッド32が「第2噴射部」、第1照射器41Aが「第1照射部」、第2照射器42が「第2照射部」の一例にそれぞれ相当する。一方、キャリッジ16が第1の方向の一例としての走査方向−Xに移動する場合、第2噴射ヘッド32が噴射したインクにUVを照射する第2照射器42Bから同第2噴射ヘッド32までの距離L2Bが、第1噴射ヘッド31が噴射したインクにUVを照射する第1照射器41Bから同第1噴射ヘッド31までの距離L1Bよりも短くなる。この点で、キャリッジ16が走査方向−X(第1の方向)に移動する場合、第1噴射ヘッド31が「第2噴射部」、第2噴射ヘッド32が「第1噴射部」、第1照射器41が「第2照射部」、第2照射器42が「第1照射部」の一例にそれぞれ相当する。また、本実施形態では、キャリッジモーター19の駆動によりキャリッジ16が媒体Pに対し走査方向Xに相対移動するため、キャリッジモーター19が「相対移動部」の一例に相当する。
次に、プリンター11の電気的構成について説明する。
図3に示すように、プリンター11は、同プリンター11を統括制御する制御部50と、プリンター11にセットされたインク種及び媒体種を記憶する記憶部51と、ユーザーからインク種及び媒体種の情報を取得する取得部52とを備えている。取得部52は、例えばタッチパネル式の液晶ディスプレイなどでもよいし、プリンター11に電気的に接続されたコンピューターであってもよい。また、制御部50は、紙送りモーター14、キャリッジモーター19、リニアエンコーダー24、第1噴射ヘッド31、第2噴射ヘッド32、第1照射器41、第2照射器42、第3照射器43、及び取得部52と電気的に接続されている。そして、制御部50は、これらの各構成から電気信号を受信したり、電気信号を送信して制御したりすることを可能としている。このため、制御部50は、照射器41〜43に対する供給電流を制御することで、媒体Pに噴射されたインクに対する照射強度を変更することができる。また、制御部50は、リニアエンコーダー24の検出結果に基づいて、キャリッジ16が変位したときの変位量をその変位に要した時間で除することで、キャリッジ16の移動速度を演算することができる。こうした点で、本実施形態では、リニアエンコーダー24及び制御部50がキャリッジ16の移動速度を演算する「測定部」の一例に相当する。
次に、図4(a)〜(c)を参照して、時間経過に対するUV硬化型インクのドット形態(ドット面積)の変化を示す硬化特性について説明する。なお、以降では、説明理解の容易のために、ドット形態の一例としてのドット面積に着目して説明する。
図4(a)に実線で示すように、第1噴射ヘッド31及び第2噴射ヘッド32のノズル列33,34のノズルから媒体Pの表面に噴射されたインクは、噴射されてからUVが照射されるまでの時間経過に応じて、媒体P上で次第に広がり、そのドット面積が大きくなる。また、ドット面積の変化は、インクに照射される照射強度の強さによっても変化する。
まず、図4(a)を参照して、同じタイミングで異なる照射強度のUVをインクに照射したときの同インクのドット面積の変化について説明する。
図4(a)に実線で示すように、インクにUVを照射しない場合には、インクのドット面積が変化しなくなる(同インクが予備硬化する)第2のタイミングt12において、インクのドット面積は面積A1となる。また、図4(a)に一点鎖線で示すように、第1のタイミングt11において比較的弱い照射強度でインクにUVを照射すると、第2のタイミングt12において、同インクのドット面積は、UVを照射しない場合の面積A1よりも小さな面積A2となる。また、図4(a)に二点鎖線で示すように、第1のタイミングt11において比較的強い照射強度でインクにUVを照射すると、第2のタイミングt12において、同インクのドット面積は、比較的弱い照射強度でUVを照射する場合の面積A2よりも小さな面積A3となる。このように、UVを照射するタイミング(第1のタイミングt11)が同じでも、UVの照射強度が異なる場合には、インクが予備硬化したとき(第2のタイミングt12)のドット面積が変化する。具体的には、UVの照射強度が大きい場合には、同照射強度が小さい場合に比較して、インクが予備硬化したときのドット面積が小さくなる。
続いて、図4(b)を参照して、異なるタイミングで同じ大きさの照射強度のUVをインクに照射したときの同インクのドット面積の変化について説明する。
図4(b)に実線で示すように、インクにUVを照射しない場合には、インクが予備硬化する第3のタイミングt23において、インクのドット面積は面積A1となる。また、図4(b)に二点鎖線で示すように、比較的早い第1のタイミングt21においてインクにUVを照射すると、第3のタイミングt23において、同インクのドット面積は、UVを照射しない場合の面積A1よりも小さな面積A3となる。また、図4(b)に一点鎖線で示すように、第1のタイミングt21よりも遅い第2のタイミングt22においてインクにUVを照射すると、第3のタイミングt23において、インクのドット面積は、UVを照射しない場合の面積A1よりは小さく、第1のタイミングt21においてUVを照射する場合の面積A3よりは大きな面積A2となる。こうして、UVの照射強度が同じ場合であっても、UVの照射タイミングが異なる場合には、インクが予備硬化したとき(第2のタイミングt12)の、インクのドット面積が変化する。具体的には、UVの照射タイミングが早い場合には、同UVの照射タイミングが遅い場合に比較して、インクが予備硬化したときのドット面積が小さくなる。
以上より、UVの照射強度とUVの照射タイミングを変更することで、媒体P上でインクが予備硬化したときのドット面積を変更することが可能となる。このため、図4(c)に二点鎖線で示す比較的早い第1のタイミングt31で比較的弱い照射強度でUVを照射した場合と、図4(c)に一点鎖線で示す比較的遅い第2のタイミングt32で比較的強い照射強度でUVを照射した場合とで、インクが予備硬化した第3のタイミングt33におけるインクのドット面積を等しくすることが可能となる。すなわち、複数の噴射ヘッドから等しいタイミングでインクを噴射し、同インクに異なるタイミングでUVを照射する場合であっても、UVの照射強度を変更することで、各インクが予備硬化したときのドット面積を均一にすることが可能となる。
ここで、図2に示すように、本実施形態では、印刷を行うためにキャリッジ16が走査方向+Xに移動する際に、第1噴射ヘッド31が噴射したインクに第1照射器41AがUVを照射するまでの時間は、第2噴射ヘッド32が噴射したインクに第2照射器42AがUVを照射するまでの時間よりも短くなる。また、印刷を行うためにキャリッジ16が走査方向−Xに移動する際に、第1噴射ヘッド31が噴射したインクに第1照射器41BがUVを照射するまでの時間は、第2噴射ヘッド32が噴射したインクに第2照射器42BがUVを照射するまでの時間よりも長くなる。
そこで、本実施形態では、印刷を行うためにキャリッジ16が走査方向+Xに移動する際には、第1噴射ヘッド31までの距離L1Aが短い第1照射器41Aの第1照射強度I1を、第2噴射ヘッド32までの距離L2Aが長い第2照射器42Aの第2照射強度I2よりも弱くするようにした。また、印刷を行うためにキャリッジ16が走査方向−Xに移動する際には、第2噴射ヘッド32までの距離L2Bが短い第2照射器42Bの第2照射強度I2を、第1噴射ヘッド31までの距離L1Bが長い第1照射器41Bの第1照射強度I1よりも弱くするようにした。
また、第1噴射ヘッド31が噴射したインクに第1照射器41がUVを照射するまでの時間と、第2噴射ヘッド32が噴射したインクに第2照射器42がUVを照射するまでの時間との差分を「時間差」とする。なお、第1噴射ヘッド31と第2噴射ヘッド32がインクを噴射するタイミングは等しいので、上記の時間差は、第1照射器41がUVを照射してから第2照射器42がUVを照射するまでの時間でもある。このため、キャリッジ16の移動速度が速い場合には時間差が小さくなり、キャリッジ16の移動速度が遅い場合には時間差が大きくなる。また、この時間差が「0(零)」に近いほど、第1噴射ヘッド31が噴射したインクに第1照射器41がUVを照射するときの同インクのドット面積と、第2噴射ヘッド32が噴射したインクに第2照射器42がUVを照射するときの同インクのドット面積との差が小さくなりやすい。そして、UVを照射するときのドット面積の差が小さい場合には、第1照射強度I1と第2照射強度I2の強度差を小さくすることが望ましい。
そこで、本実施形態では、媒体Pとキャリッジ16とが相対移動するときの移動速度に応じて、第1照射強度I1及び第2照射強度I2の強度差を変更するようにした。具体的には、キャリッジ16の移動速度が速い場合には、同移動速度が遅い場合よりも強度差を小さくするようにした。
次に、図5を参照して、キャリッジ16の設定移動速度Vcと第1照射器41及び第2照射器42の照射強度I1,I2について説明する。なお、設定移動速度Vcとは、例えば、ユーザーが指定する印刷モードに応じて設定されるキャリッジ16の移動速度である。
図5に示すように、キャリッジ16の移動方向が走査方向+Xである場合には、第1噴射ヘッド31及び第2噴射ヘッド32よりも走査方向−X側の第1照射器41A及び第2照射器42AからUVが照射される。その一方、キャリッジ16の移動方向が走査方向−Xである場合には、第1噴射ヘッド31及び第2噴射ヘッド32よりも走査方向+X側の第1照射器41B及び第2照射器42BからUVが照射される。また、キャリッジ16が走査方向+Xに移動する場合には、第1噴射ヘッド31がインクを噴射してから同インクに第1照射器41がUVを照射するまでの時間は、第2噴射ヘッド32がインクを噴射してから同インクに第2照射器42がUVを照射するまでの時間よりも短くなる。このため、キャリッジ16が走査方向+Xに移動する場合には、第1照射器41Aの第1照射強度I1を第2照射器42Aの第2照射強度I2よりも弱くするために、第1照射器41Aに対する供給電流Isが第2照射器42Aに対する供給電流Isよりも小さくなっている。同様に、キャリッジ16が走査方向−Xに移動する場合には、第2照射器42Bの第2照射強度I2を第1照射器41Bの第1照射強度I1よりも弱くするために、第2照射器42Bに対する供給電流Isが第1照射器41Bに対する供給電流Isよりも小さくなっている。
そして、キャリッジ16の設定移動速度Vcが速い場合には、同設定移動速度Vcが遅い場合に比較して、第1照射強度I1及び第2照射強度I2の強度差と略比例関係にある第1照射器41と第2照射器42に対する供給電流Isの電流差が小さくされる。例えば、キャリッジ16の設定移動速度Vcが100mm/secである場合、供給電流Isの電流差は150mAとされ、キャリッジ16の設定移動速度Vcが300mm/secである場合、供給電流Isの電流差は30mAとされる。
また、上述したように、本実施形態では、キャリッジ16の設定移動速度Vcは、ユーザーが指定する印刷モードに応じて設定されるものである。このため、例えば、ユーザーが高画質の印刷モードを希望する場合には、媒体P上での単位面積当たりのインクドットを密にするためにキャリッジ16の設定移動速度Vcが低速(例えば100mm/sec)に設定される。一方、ユーザーが低画質の印刷モード(高速印刷モード)を希望する場合には、媒体P上での単位面積当たりのインクドットを粗にするためにキャリッジ16の設定移動速度Vcが高速(例えば300mm/sec)に設定される。こうして、本実施形態では、印刷モードに応じて決定される設定移動速度Vcが「設定相対移動速度」の一例に相当する。
なお、媒体P上でのインクの広がり態様(硬化態様)は、インク種及び媒体種によって変化する。このため、本実施形態では、インク種及び媒体種毎に、照射器41,42に対する供給電流Isの大きさが異なるテーブルが記憶部51に記憶されているとする。さらに、記憶部51に記憶させるテーブルは、実験を行って予め求めておくとする。因みに、インク種とは、例えばUV硬化型インクのうち紫外線硬化樹脂の含有量が異なるものなどをいい、媒体種とは、例えば普通紙、光沢紙、及び樹脂フィルムなどをいう。
また、照射器41,42に対する供給電流Isを全体的に高くすると、媒体Pに噴射されたインクのドット形態が略半球状で硬化するため、光沢感を弱くして印刷を行うことが可能である。また、照射器41,42に対する電流値を全体的に低くすると、媒体Pに噴射されたインクのドット形態が平らな状態で硬化するため、光沢感を強くして印刷を行うことが可能である。すなわち、本実施形態のプリンター11では、照射器41,42の照射強度I1,I2を変更することで、光沢感の異なる印刷を行うことも可能となる。
ところで、本実施形態のプリンター11では、キャリッジ16が走査方向Xに往復移動するときに、第1噴射ヘッド31及び第2噴射ヘッド32が媒体Pにインクを噴射し、照射器41〜43が媒体Pに噴射されたインクにUVを照射することで印刷が行われる。このため、キャリッジ16は、走査方向Xにおける一端側でその移動方向を走査方向+Xから走査方向−Xに変更され、同走査方向Xにおける他端側でその移動方向を走査方向−Xから走査方向+Xに変更されることになる。例えば、キャリッジ16の移動方向が走査方向+Xから走査方向−Xに変更される場合には、走査方向Xにおける一端側で、キャリッジ16は次第に減速され、その移動速度を「0(零)」とされることで停止する。続いて、キャリッジ16は、走査方向−Xに向かって次第に加速され、同走査方向−Xに移動する。こうして、キャリッジ16は走査方向Xの一端側及び他端側でその移動方向を反転するために加減速されるため、キャリッジ16の実際の移動速度が、印刷モードに応じて設定される設定移動速度Vcよりも遅くなる状態が発生しうる。
そして、キャリッジ16が媒体Pと対向した状態で加減速することがあると、キャリッジ16が加減速しつつ移動する際に照射器41,42と対向する媒体部位に対するUVの照射時間が、キャリッジ16が設定移動速度Vcで移動する際のUVの照射時間よりも長くなる。この場合には、UVの照射時間が長い媒体部位と照射時間が短い媒体部位とで、媒体Pに噴射されたインクの硬化状態が不均一となる。なお、こうした事態は、キャリッジ16が走査方向Xにおいて媒体Pと対向しなくなるまで移動してから減速(及び加速)することで回避することが可能であるが、この場合には、走査方向Xにおいてプリンター11が大型化したり、印刷のスループットが低下したりするといった問題が生じるため好ましくない。
そこで、本実施形態では、キャリッジ16の実際の移動速度(以下、「実移動速度Vm」ともいう)が設定相対移動速度である設定移動速度Vcよりも遅い場合には、第1照射強度I1及び第2照射強度I2を弱くするようにした。すなわち、キャリッジ16が設定移動速度Vcよりも遅い速度で移動して照射時間が長くなる場合には、第1照射強度I1及び第2照射強度I2を弱くすることで、キャリッジ16が設定移動速度Vcで移動しつつ、第1照射強度I1及び第2照射強度I2でUVを照射する場合と、インクの硬化状態に差が生じないようにした。なお、本実施形態では、走査方向Xにおける両側においてキャリッジ16が加減速される際に、第1照射器41の第1照射強度I1及び第2照射器42の第2照射強度I2が弱くされることになる。また、本実施形態では、実移動速度Vmが「実相対移動速度」の一例に相当する。
図6には、キャリッジ16の実移動速度Vmに応じて、第1照射器41の第1照射強度I1及び第2照射器42の第2照射強度I2に乗ずるゲイン値Gnを決定するマップが示してある。例えば、キャリッジ16の実移動速度Vmが減速されない場合、すなわちキャリッジ16の実移動速度Vmが設定移動速度Vcである場合には、ゲイン値Gnは「1.0」とされ、第1照射器41の第1照射強度I1及び第2照射器42の第2照射強度I2は変更されない。これに対し、キャリッジ16の実移動速度Vmが設定移動速度Vcの半分の速度である場合には、ゲイン値Gnは「0.5」とされ、第1照射器41の第1照射強度I1及び第2照射器42の第2照射強度I2が半減される。こうして、図6に示すマップを用いて得られるゲイン値Gnによって、第1照射器41の第1照射強度I1及び第2照射器42の第2照射強度I2を補正することで、キャリッジ16が加減速する際にUVが照射されるインクの硬化状態が進むことが抑制される。
次に、図7に示すフローチャートを参照して、本実施形態の制御部50が実行する処理ルーチンについて説明する。本処理ルーチンは、印刷時に逐次実行される処理ルーチンである。
図7に示すように、制御部50は、ユーザーの指定する印刷モードから決定されるキャリッジ16の設定移動速度Vcを取得する(ステップS11)。続いて、制御部50は、取得部52が取得した今回の印刷に用いるインク種及び媒体種に応じたテーブル(図5参照)を決定する(ステップS12)。そして、制御部50は、キャリッジ16の設定移動速度Vcに基づいて、第1照射器41に対する供給電流Is1と第2照射器42に対する供給電流Is2を決定する(ステップS13)。具体的には、図5に示すテーブルを参照し、キャリッジ16の設定移動速度Vcとキャリッジ16の移動方向とに基づいて、供給電流Is1及び供給電流Is2が決定される。
続いて、制御部50は、キャリッジ16の実移動速度Vmを取得する(ステップS14)。そして、制御部50は、図6に示すマップを参照し、設定移動速度Vcと実移動速度Vmとに基づいて、ゲイン値Gnを取得する(ステップS15)。続いて、制御部50は、ステップS13で取得された供給電流Is1にステップS15で取得されたゲイン値Gnを乗じた値を新たな供給電流Is1とし(ステップS16)、ステップS13で取得された供給電流Is2にステップS15で取得されたゲイン値Gnを乗じた値を新たな供給電流Is2とする(ステップS17)。
そして、制御部50は、印刷が終了したか否かを判定し(ステップS18)、印刷が終了した場合(ステップS18:YES)、その処理を一旦終了する。一方、印刷が終了していない場合(ステップS18:NO)、制御部50は、その処理をステップS13に移行する。
次に、図8を参照して、本実施形態のプリンター11の作用について説明する。なお、図8(a)では、説明理解の容易のために第3照射器43などのキャリッジ16の構成を一部省略している。また、プリンター11が印刷をする場合には、媒体Pが搬送方向Yに間欠搬送されつつ、キャリッジ16が走査方向Xにおいて往復移動することになるが、以降の説明では、媒体Pが停止した状態でキャリッジ16が走査方向+Xに移動するときの作用を代表して説明する。また、図8(b),(c)では、キャリッジ16の設定移動速度Vcが高画質の印刷を行う場合における比較的遅い設定移動速度Vcl(例えば100mm/sec)とされる場合を実線で示し、同設定移動速度Vcが低画質の印刷を行う場合における比較的速い設定移動速度Vch(例えば300mm/sec)とされる場合を破線で示している。
まず、図8に実線で示す比較的遅い設定移動速度Vclの場合について説明する。この場合では、図5に示すマップより、その設定移動速度Vclに対応して、供給電流Is1(例えば50mA)及び供給電流Is2(例えば200mA)が決定される。すなわち、その供給電流Is1に応じた第1照射強度I1l及びその供給電流Is2に応じた第2照射強度I2lが決定される。
図8(a)〜(c)に示すように、第1のタイミングt41では、キャリッジ16が停止した状態であるため、キャリッジ16の実移動速度Vmは「0(零)」となる。このため、キャリッジ16の実移動速度Vmに応じたゲイン値Gnは「0(零)」となり、同ゲイン値Gnを乗じた供給電流Is1に応じた第1照射強度I1は「0(零)」となる。同様に、ゲイン値Gnを乗じた供給電流Is2に応じた第2照射強度I2は「0(零)」となる。また、第1のタイミングt41から次の第2のタイミングt42までの期間では、キャリッジ16が走査方向+Xに向かって次第に加速されるため、その実移動速度Vmに応じてゲイン値Gnが次第に大きくされる。すなわち、同ゲイン値Gnを乗じた供給電流Is1,Is2に応じた第1照射強度I1及び第2照射強度I2は、キャリッジ16が加速するにつれて次第に強くされる。
そして、第2のタイミングt42では、キャリッジ16の実移動速度Vmが設定移動速度Vcとなる。このため、キャリッジ16の実移動速度Vmに応じたゲイン値Gnは「1」となり、同ゲイン値Gnを乗じた供給電流Is1に応じた第1照射強度I1は第1照射強度I1lと等しくなる。同様に、ゲイン値Gnを乗じた供給電流Is2に応じた第2照射強度I2は第2照射強度I2lと等しくなる。また、第2のタイミングt42から次の第3のタイミングt43までの期間では、実移動速度Vmが設定移動速度Vcと等しい状態が継続されるため、ゲイン値Gnが「1」である状態が継続される。このため、第1照射強度I1は第1照射強度I1lと等しい状態が継続され、第2照射強度I2は第2照射強度I2lと等しい状態が継続される。
なお、キャリッジ16が走査方向+Xに移動するときは、第1照射器41AがUVを照射するタイミングよりも第2照射器42AがUVを照射するタイミングのほうが遅いことにより、第1照射器41がUVを照射するタイミングでのインクのドット面積よりも、第2照射器42がUVを照射するタイミングでのインクのドット面積のほうが大きくなる。ここで、第1噴射ヘッド31が噴射したインクには第2照射強度I2lよりも弱い第1照射強度I1lでUVが照射される一方、第2噴射ヘッド32が噴射したインクには第1照射強度I1lよりも強い第2照射強度I2lでUVが照射される。このため、第2照射強度I2lでUVを照射される第2噴射ヘッド32が噴射したインクの広がる速度は、第1照射強度I1lでUVが照射される第1噴射ヘッド31が噴射したインクの広がる速度よりも遅くなる。したがって、UVを照射するタイミングでドット面積に差が生じていても、硬化状態でのインクのドット面積に差が生じることが抑制される。こうして、媒体P上で硬化したインクのドット形態が不均一になることが抑制される。
続いて、第3のタイミングt43では、キャリッジ16が移動方向を走査方向+Xから走査方向−Xに変更するために減速が開始される。このため、第3のタイミングt43から次の第4のタイミングt44までの期間では、キャリッジ16が走査方向+Xに向かって次第に減速されるため、その実移動速度Vmに応じたゲイン値Gnが次第に小さくされる。すなわち、同ゲイン値Gnを乗じた供給電流Is1,Is2に応じた第1照射強度I1及び第2照射強度I2は、キャリッジ16が減速するにつれ次第に弱くされる。そして、第4のタイミングt44では、キャリッジ16が停止した状態となるため、実移動速度Vmは「0(零)」となる。このため、ゲイン値Gnが「0(零)」となり、同ゲイン値Gnを乗じた供給電流Is1,Is2に応じた第1照射強度I1及び第2照射強度I2は、ともに「0(零)」となる。
ところで、第1のタイミングt41から第2のタイミングt42までの期間と、第3のタイミングt43から第4のタイミングt44までの期間とでは、第1照射強度I1が第1照射強度I1lよりも弱く、第2照射強度I2が第2照射強度I2lよりも弱くされる。これは、これらの期間では、実移動速度Vmが設定移動速度Vcに比較して遅いため、第2のタイミングt42から第3のタイミングt43までの期間よりもUVを照射する時間が長くなるためである。すなわち、第1のタイミングt41から第2のタイミングt42までの期間と、第3のタイミングt43から第4のタイミングt44までの期間とでは、比較的長い照射時間に亘り比較的弱い照射強度でUVがインクに照射される。一方、第2のタイミングt42から第3のタイミングt43までの期間では、比較的短い照射時間に亘り比較的強い照射強度でUVがインクに照射される。こうして、キャリッジ16の実移動速度Vmが異なる第1のタイミングt41から第4のタイミングt44までの期間において、ドット面積が不均一になることが抑制される。
その一方で、図8に破線で示す比較的速い設定移動速度Vchの場合では、図5に示すマップより、その設定移動速度Vchに対応して、第1照射強度I1h(例えば120mAの供給電流Isに相当)及び第2照射強度I2h(例えば150mAの供給電流Isに相当)が決定される。ここで、比較的速い設定移動速度Vchの場合の第1照射強度I1hは、比較的遅い設定移動速度Vclの場合の第1照射強度I1lよりも大きく、比較的速い設定移動速度Vchの場合の第2照射強度I2hは、比較的遅い設定移動速度Vclの場合の第2照射強度I2lよりも小さい。
第1のタイミングt41では、実移動速度Vmが「0(零)」であるため、ゲイン値Gnも「0(零)」となり、同ゲイン値Gnを乗じた供給電流Is1,Is2に応じた第1照射強度I1及び第2照射強度I2はともに「0(零)」となる。また、第1のタイミングt41から次の第2のタイミングt42までの期間では、キャリッジ16が加速するにつれてゲイン値Gnが次第に大きくなることで、第1照射強度I1及び第2照射強度I2が次第に強くされる。
そして、第2のタイミングt42では、実移動速度Vmが設定移動速度Vcと等しくなるため、ゲイン値Gnが「1」となり、同ゲイン値Gnを乗じた供給電流Is1に応じた第1照射強度I1は第1照射強度I1hと等しくなる。同様に、ゲイン値Gnを乗じた供給電流Is2に応じた第2照射強度I2は第2照射強度I2hと等しくなる。また、第2のタイミングt42から次の第3のタイミングt43までの期間では、実移動速度Vmが設定移動速度Vcと等しい状態が継続されるため、第1照射強度I1は第1照射強度I1hと等しい状態が継続され、第2照射強度I2は第2照射強度I2hと等しい状態が継続される。
なお、図8(c)に示すように、第2のタイミングt42から次の第3のタイミングt43までの期間において、比較的速い設定移動速度Vchの場合における第1照射強度I1hと第2照射強度I2hとの強度差は、比較的遅い設定移動速度Vclの場合における第1照射強度I1lと第2照射強度I2lとの強度差よりも小さくなっている。これは、設定移動速度Vcが速い場合には、設定移動速度Vcが遅い場合よりも、第1噴射ヘッド31が噴射したインクに第1照射器41がUVを照射してから、第2噴射ヘッド32が噴射したインクに第2照射器42がUVを照射するまでの時間が短くなるためである。そして、この時間が短くなるほど、第1照射器41がUVを照射するタイミングでのインクのドット面積と、第2照射器42がUVを照射するタイミングでのインクのドット面積との差が小さくなりやすい。そこで、設定移動速度Vcが速い場合には設定移動速度Vcが遅い場合よりも第1照射強度I1及び第2照射強度I2の強度差を小さくすることで、媒体P上で硬化したインクのドット形態が不均一になることが抑制される。
続いて、第3のタイミングt43では、キャリッジ16の減速が開始される。このため、第3のタイミングt43から次の第4のタイミングt44までの期間では、キャリッジ16が減速するにつれてゲイン値Gnが次第に小さくなることで、第1照射強度I1及び第2照射強度I2が次第に弱くされる。そして、第4のタイミングでは、実移動速度Vmが「0(零)」となるため、ゲイン値Gnも「0(零)」となり、同ゲイン値Gnを乗じた供給電流Is1,Is2に応じた第1照射強度I1及び第2照射強度I2はともに「0(零)」となる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)キャリッジ16が走査方向+Xに移動する場合、第1噴射ヘッド31までの距離L1Aが短い第1照射器41Aの第1照射強度I1を、第2噴射ヘッド32までの距離L2Aが長い第2照射器42Aの第2照射強度I2よりも弱くするようにした。これにより、第2照射強度I2で光を照射される第2噴射ヘッド32が噴射したインクの広がる速度は、第1照射強度I1で光が照射される第1噴射ヘッド31が噴射したインクの広がる速度よりも遅くできる。こうして、第1照射器41が光を照射するときの媒体P上でのインクのドット形態と、第2照射器42が光を照射するときの媒体P上でのインクのドット形態とに差が生じていても、硬化した状態でのインクのドット面積(ドット形態)に差が生じることを抑制することができる。こうして、媒体P上で硬化したインクのドット面積が不均一になることを抑制することができる。
(2)設定相対移動速度である設定移動速度Vcが速い場合には、設定移動速度Vcが遅い場合よりも、第1噴射ヘッド31が噴射したインクに第1照射器41が光を照射してから、第2噴射ヘッド32が噴射したインクに第2照射器42が光を照射するまでの時間が短くなる。この時間が短くなるほど、第1噴射ヘッド31が噴射したインクに第1照射器41が光を照射するときの同インクのドット面積と、第2噴射ヘッド32が噴射したインクに第2照射器42が光を照射するときの同インクのドット面積との差が小さくなりやすい。そこで、設定移動速度Vcが速い場合には設定移動速度Vcが遅い場合よりも強度差を小さくすることで、設定移動速度Vcによらず一定の強度差を用いる場合に比較して、媒体P上で硬化したインクのドット面積が不均一になることを抑制することができる。
(3)キャリッジ16が走査方向+X側及び走査方向−X側において加減速する際に、実移動速度Vmが設定相対移動速度である設定移動速度Vcよりも遅い場合には、第1照射強度I1及び第2照射強度I2を弱くするようにした。すなわち、キャリッジ16が走査方向Xにおける両側で、加減速するときに実移動速度Vmが設定移動速度Vcよりも遅くなる場合には、照射強度I1,I2を弱くするようにした。これによれば、実移動速度Vmが設定移動速度Vcと等しい場合と、実移動速度Vmが設定移動速度Vcよりも遅い場合とで、媒体P上で硬化したインクのドット面積が不均一になることを抑制することができる。
(4)インク種及び媒体種に応じて、図5に示すテーブルを変更することで、第1照射強度I1及び第2照射強度I2の強度差を変更するようにした。このため、媒体Pの種類が変更されることでインクの硬化特性が変化した場合であっても、媒体P上で硬化したインクのドット面積が不均一になることを抑制することができる。
(5)搬送方向Yにおいて、第1噴射ヘッド31と第2噴射ヘッド32とが異なる位置に配置され、第1照射器41と第2照射器42とが異なる位置に配置される。また、走査方向Xから見て、第1噴射ヘッド31と第1照射器41とが重なるように配置され、第2噴射ヘッド32と第2照射器42とが重なるように配置される。このため、第2噴射ヘッド32が噴射したインクに第1照射器41が光を照射することを抑制しつつ、第1噴射ヘッド31が噴射したインクに第2照射器42が光を照射することを抑制することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・設定相対移動速度である設定移動速度Vcが速い場合には、同設定移動速度Vcが遅い場合よりも、第1照射強度I1及び第2照射強度I2の強度差を小さくしなくてもよい。この場合、インク種及び媒体種毎の硬化特性に応じて強度差を求めるようにしてもよい。
図9には、時間「0(零)」において媒体Pにインクが噴射されてからの時間経過に対する3通りの硬化特性X1,X2,X3を示している。すなわち、比較的緩やかにインクのドット面積が大きくなる第1の硬化特性X1と、第1の硬化特性X1よりも急勾配にインクのドット面積が大きくなる第2の硬化特性X2と、第1の硬化特性X1及び第2の硬化特性X2よりも急勾配にインクのドット面積が大きくなる第3の硬化特性X3とを示している。ここで、キャリッジ16の設定移動速度Vcが速い場合と、同キャリッジの設定移動速度Vcが遅い場合とを考える。すなわち、第1のタイミングt51において第1照射器41がUVを照射して次の第2のタイミングt52において第2照射器42がUVを照射した場合と、第2のタイミングt52において第1照射器41がUVを照射して次の第3のタイミングt53において第2照射器42がUVを照射した場合とを考える。
キャリッジ16の設定移動速度Vcが速い場合には、第1の硬化特性X1では、第1照射器41がUVを照射するときのドット面積と第2照射器42がUVを照射するときのドット面積の差、すなわち第1のタイミングt51から第2のタイミングt52までの時間経過に対するドット面積の増分ΔXは増分ΔX1hとなる。同様に、第2の硬化特性X2では、第1のタイミングt51から第2のタイミングt52までの時間経過に対するドット面積の増分ΔXは増分ΔX2hとなり、第3の硬化特性X3では、第1のタイミングt51から第2のタイミングt52までの時間経過に対するドット面積の増分ΔXは増分ΔX3hとなる。一方、キャリッジ16の設定移動速度Vcが遅い場合には、第1の硬化特性X1では、第1照射器41がUVを照射するときのドット面積と第2照射器42がUVを照射するときのドット面積の差、すなわち第2のタイミングt52から第3のタイミングt53までの時間経過に対するドット面積の増分ΔXは増分ΔX1lとなる。同様に、第2の硬化特性X2では、第2のタイミングt52から第3のタイミングt53までの時間経過に対するドット面積の増分ΔXは増分ΔX2lとなり、第3の硬化特性X3では、第2のタイミングt52から第3のタイミングt53までの時間経過に対するドット面積の増分ΔXは増分ΔX3lとなる。
このため、第1の硬化特性X1では、キャリッジ16の設定移動速度Vcが速い場合の増分ΔX1hが、同設定移動速度Vcが遅い場合の増分ΔX1lよりも小さくなる。すなわち、設定移動速度Vcが速い場合のほうが、設定移動速度Vcが遅い場合よりも、第1照射器41がUVを照射するタイミングと第2照射器42がUVを照射するタイミングとにおけるインクのドット面積の差が小さいといえる。また、第2の硬化特性X2では、キャリッジ16の設定移動速度Vcが速い場合の増分ΔX2hが、同設定移動速度Vcが遅い場合の増分ΔX2lと等しくなる。すなわち、設定移動速度Vcが速い場合と、設定移動速度Vcが遅い場合とでは、第1照射器41がUVを照射するタイミングと第2照射器42がUVを照射するタイミングとにおけるインクのドット面積の差が生じ難いといえる。また、第3の硬化特性X3では、キャリッジ16の設定移動速度Vcが速い場合の増分ΔX3hが、同設定移動速度Vcが遅い場合の増分ΔX3lよりも大きくなる。すなわち、設定移動速度Vcが速い場合のほうが、設定移動速度Vcが遅い場合よりも、第1照射器41がUVを照射するタイミングと第2照射器42がUVを照射するタイミングとにおけるインクのドット面積の差が大きいといえる。
こうして、硬化特性X1〜X3によっては、キャリッジ16の設定移動速度Vcが速いほど増分ΔXが小さくなるために強度差を小さくしたほうがよいこともあれば、キャリッジ16の設定移動速度Vcが速いほど増分ΔXが大きくなるため強度差を大きくしたほうがよいこともある。ただし、何れの場合にせよ、各々の硬化特性X1〜X3において、硬化したときのインクの面積を均一とするために、増分ΔXが小さい場合には強度差を小さくし、増分ΔXが大きい場合には強度差を大きくしたほうがよい。したがって、こうした硬化特性毎のドット面積の増分ΔXを用いて、増分ΔXが小さい場合には増分ΔXが大きい場合よりも強度差を小さくするようにしてもよい。例えば、硬化特性X1〜X3毎に、基準となる設定移動速度Vcに対する基準増分及び基準強度差を定めておくとする。そして今回の設定移動速度Vcに対する今回の増分ΔXを演算し、基準増分よりも今回の増分ΔXが大きい場合には今回の強度差を基準強度差よりも大きくし、基準増分よりも今回の増分ΔXが小さい場合には今回の強度差を基準強度差よりも小さくすればよい。これによれば、プリンター11が扱うインク種や媒体種が複数あることで、時間経過に対するインクのドット面積の変化の傾向が著しく異なる硬化特性が複数ある場合であっても、媒体P上で硬化した液体のドット面積が不均一になることをより抑制することができる。なお、この場合、ドット面積の代替として、ドット径を用いてもよいし、ドットの厚みを用いてもよい。
・図10に示すように、プリンター11は、走査方向Xに往復移動するキャリッジ16の代替として、固定配置された液体噴射部60を有する所謂ラインヘッド式のプリンターであってもよい。この場合、液体噴射部60は、媒体Pの搬送方向Yと直交する媒体Pの幅方向Zに沿ってノズル列63,64が連続するように設けられた複数の噴射ヘッド61,62と、噴射ヘッド61,62が媒体Pに噴射したインクにUVを照射可能な複数の照射器71,72とを備えていることが好ましい。また、液体噴射部60において、第1噴射ヘッド61は、第2噴射ヘッド62に対し幅方向Zに隣り合った状態で搬送方向Yにおける下流側に設けられていることが好ましく、第1照射器71と第2照射器72とは、幅方向Zに隣り合った状態で、第1噴射ヘッド61及び第2噴射ヘッド62の搬送方向Yにおける下流側に設けられていることが好ましい。また、搬送方向Yにおいて、第1照射器71の中心から第1噴射ヘッド61の中心までの距離L1は、第2照射器72の中心から第2噴射ヘッド62の中心までの距離L2よりも短いことが好ましい。そして、この場合には、媒体Pの搬送方向Yが「第1の方向」の一例に相当し、媒体Pの幅方向Zが「第2の方向」の一例に相当する。また、固定配置された液体噴射部60に対して媒体Pが搬送方向Yに相対的に搬送されることで、媒体Pに及び液体噴射部60が相対移動することとなるため、媒体Pを搬送するために駆動される紙送りモーター14が「相対移動部」の一例に相当する。
そして、図10に示す液体噴射部60では、搬送される媒体Pに第1噴射ヘッド61及び第2噴射ヘッド62がインクを噴射し、媒体Pに噴射されたインクに第1照射器71及び第2照射器72がUVを照射することで印刷が行われる。そして、この場合でも、「設定相対移動速度」の一例としての媒体Pの搬送速度に応じて、第1照射強度I1及び第2照射強度I2の強度差を変更することで、上記実施形態の効果(1)〜(5)と同様の効果を得ることができる。
また、図10に示すプリンターにおいて、媒体Pを搬送方向Yに移動させた状態で、さらに液体噴射部60を搬送方向Yの逆方向に移動させて印刷を行ってもよい。すなわち、媒体P及び液体噴射部60の双方を移動させるようにしてもよい。この場合、液体噴射部60を搬送方向Yの逆方向に移動させる駆動源をさらに備えることが好ましい。
・照射器41〜43,71,72は、照射強度を制御可能であれば、メタルハライドランプや水銀ランプなど、UVLEDを除く他のUVを照射可能な光源であってもよい。
・取得部52は、カメラなどのセンサーであってもよい。すなわち、ユーザーの情報入力によらず、プリンター11(制御部50)自体がインク種及び媒体種などの情報を取得するようにしてもよい。
・図5に示すテーブルを参照してキャリッジ16の設定移動速度Vcに対応する照射強度I1,I2を決定する際に、図5に示すテーブルに対応する設定移動速度Vcがない場合には、テーブルにある設定移動速度Vcをもとに線形補完して、第1照射強度I1及び第2照射強度I2を算出してもよい。
・図5に示すテーブルの代替として、キャリッジ16の設定移動速度Vcと第1照射強度I1との関係式と、設定移動速度Vcと第2照射強度I2との関係式とを記憶部51に記憶するようにしてもよい。この場合、上記の関係式は、1次式でもよいし、2次以上の高次式であってもよい。
・照射器41〜43,71,72の照射強度をPWM制御などの他の制御方法で変更するようにしてもよい。
・リニアエンコーダー24の検出結果に基づいて実移動速度Vmを演算しなくてもよい。この場合、実移動速度Vmを測定する測定部の一例としての速度センサーを設けることが望ましい。
・図5に示すテーブルにおいて、キャリッジ16の設定移動速度Vc及び照射器41,42に対する供給電流Isの大きさは一例であり、任意に変更してもよい。
・ドット面積の代替として、ドット形態の一例としての、インクのドット径や、インクのドットの厚み(高さ)などを用いてもよい。
・プリンター11は、UV以外の光を照射することで硬化するインクを噴射するプリンターであってもよい。また、プリンター11は、インクを除く他の液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。この場合、上記の他の液体は、UVやUVを除く他の光を照射することで硬化することが望ましい。
・液体噴射装置は、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置であってもよい。なお、液体噴射装置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体は、UVなどの光を照射することで硬化する材料であって、且つ液体噴射装置から噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体を含むものとする。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。液体噴射装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置がある。また、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置であってもよい。また、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置であってもよい。
11…プリンター(液体噴射装置の一例)、31,61…第1噴射ヘッド、32,62…第2噴射ヘッド、41,71…第1照射器、42,72…第2照射器、I1…第1照射強度、I2…第2照射強度、16…キャリッジ(液体噴射部の一例)19…キャリッジモーター(相対移動部の一例)、24…リニアエンコーダー(測定部の一例)、50…制御部、51…記憶部、52…取得部、60…液体噴射部、L1,L1A,L1B,L2,L2A,L2B…距離、P…媒体、Vc…移動速度(設定相対移動速度の一例)、Vm…実移動速度(実相対移動速度の一例)、X1〜X3…硬化特性、ΔX…増分。

Claims (6)

  1. 媒体に光硬化性の液体を噴射する第1噴射部及び第2噴射部、並びに前記第1噴射部から噴射された前記液体に第1照射強度で光を照射可能な第1照射部及び前記第2噴射部から噴射された前記液体に第2照射強度で光を照射可能な第2照射部を有する液体噴射部と、
    前記第1照射強度及び前記第2照射強度を制御する制御部と、
    前記媒体及び前記液体噴射部の少なくとも一方を第1の方向に移動させ、前記媒体及び前記液体噴射部を互いに相対移動させる相対移動部と、を備え、
    前記第1の方向と直交する第2の方向において、前記第1噴射部と前記第2噴射部とが異なる位置に配置されるとともに、前記第1照射部と前記第2照射部とが異なる位置に配置され、
    前記第1の方向において、前記第1照射部から前記第1噴射部までの距離は、前記第2照射部から前記第2噴射部までの距離よりも短く、
    前記制御部は、設定された前記媒体と前記液体噴射部とが相対移動するときの設定相対移動速度に応じて、前記第1照射強度及び前記第2照射強度の強度差を変更することを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記制御部は、前記設定相対移動速度が速い場合には、同設定相対移動速度が遅い場合よりも前記強度差を小さくすることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記媒体上に噴射された前記液体の時間経過に対するドット面積の変化を示す前記液体の硬化特性を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記制御部は、前記硬化特性に基づいて、前記第1照射部が前記液体に光を照射するタイミングから前記第2照射部が前記液体に光を照射するタイミングまでの時間経過に対する前記液体のドット面積の増分を演算し、
    前記ドット面積の増分が小さい場合には、同ドット面積の増分が大きい場合よりも前記強度差を小さくすることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  4. 前記第1の方向から見て、前記第1噴射部と前記第1照射部とが重なるように配置され、前記第2噴射部と前記第2照射部とが重なるように配置されることを特徴とする請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の液体噴射装置。
  5. 前記媒体と前記液体噴射部との実相対移動速度を測定する測定部をさらに備え、
    前記制御部は、前記実相対移動速度が前記設定相対移動速度よりも遅い場合には前記第1照射強度及び前記第2照射強度を弱くすることを特徴とする請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の液体噴射装置。
  6. 前記媒体の種類を取得する取得部をさらに備え、
    前記制御部は、前記取得部が取得した前記媒体の種類に応じて、前記強度差を変更することを特徴とする請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の液体噴射装置。
JP2013203781A 2013-09-30 2013-09-30 液体噴射装置 Active JP6160411B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013203781A JP6160411B2 (ja) 2013-09-30 2013-09-30 液体噴射装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013203781A JP6160411B2 (ja) 2013-09-30 2013-09-30 液体噴射装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015066836A true JP2015066836A (ja) 2015-04-13
JP6160411B2 JP6160411B2 (ja) 2017-07-12

Family

ID=52834079

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013203781A Active JP6160411B2 (ja) 2013-09-30 2013-09-30 液体噴射装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6160411B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020213247A1 (ja) * 2019-04-17 2020-10-22 株式会社ミマキエンジニアリング インクジェットプリンター
US11813842B2 (en) 2021-03-29 2023-11-14 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Printing apparatus

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20020149660A1 (en) * 2001-04-13 2002-10-17 Cleary Arthur L. Apparatus and method for setting radiation-curable ink
JP2006043945A (ja) * 2004-08-02 2006-02-16 Konica Minolta Medical & Graphic Inc インクジェットプリンタ
JP2008162176A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Konica Minolta Medical & Graphic Inc インクジェット記録装置
JP2010005934A (ja) * 2008-06-27 2010-01-14 Mimaki Engineering Co Ltd 印刷装置及び印刷方法
JP2012056088A (ja) * 2010-09-03 2012-03-22 Seiko Epson Corp 画像記録装置、及び、画像記録方法
JP2012076437A (ja) * 2010-10-06 2012-04-19 Seiko Epson Corp 印刷装置
JP2012236355A (ja) * 2011-05-12 2012-12-06 Seiko Epson Corp 画像形成装置、及び、画像形成方法
US20130127960A1 (en) * 2011-11-22 2013-05-23 Paul A. Edwards Printing system for application of a patterned clear layer for reducing gloss banding

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20020149660A1 (en) * 2001-04-13 2002-10-17 Cleary Arthur L. Apparatus and method for setting radiation-curable ink
JP2006043945A (ja) * 2004-08-02 2006-02-16 Konica Minolta Medical & Graphic Inc インクジェットプリンタ
JP2008162176A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Konica Minolta Medical & Graphic Inc インクジェット記録装置
JP2010005934A (ja) * 2008-06-27 2010-01-14 Mimaki Engineering Co Ltd 印刷装置及び印刷方法
JP2012056088A (ja) * 2010-09-03 2012-03-22 Seiko Epson Corp 画像記録装置、及び、画像記録方法
JP2012076437A (ja) * 2010-10-06 2012-04-19 Seiko Epson Corp 印刷装置
JP2012236355A (ja) * 2011-05-12 2012-12-06 Seiko Epson Corp 画像形成装置、及び、画像形成方法
US20130127960A1 (en) * 2011-11-22 2013-05-23 Paul A. Edwards Printing system for application of a patterned clear layer for reducing gloss banding

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020213247A1 (ja) * 2019-04-17 2020-10-22 株式会社ミマキエンジニアリング インクジェットプリンター
JP2020175563A (ja) * 2019-04-17 2020-10-29 株式会社ミマキエンジニアリング インクジェットプリンター
US11813842B2 (en) 2021-03-29 2023-11-14 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Printing apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP6160411B2 (ja) 2017-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5402497B2 (ja) 印刷装置
US9370942B2 (en) Inkjet printer and inkjet printing method
JP5139843B2 (ja) インクジェットプリンタ及び印刷方法
US9393810B2 (en) Liquid ejecting apparatus
JP2010167678A (ja) 液体吐出装置
US9022514B2 (en) Printing apparatus and printing method
JP2011062995A (ja) 液体吐出装置
US8733917B2 (en) Line image forming method and apparatus
JP6287016B2 (ja) 液体噴射装置
JP6160411B2 (ja) 液体噴射装置
JP2012056272A (ja) 記録装置の制御方法および記録装置
JP5790098B2 (ja) 液体吐出装置、及び、液体吐出方法
JP5668822B2 (ja) 印刷装置
JP2015066837A (ja) 液体噴射装置
JP2012143958A (ja) 記録装置
JP2005205361A (ja) 紫外線硬化樹脂の塗布・硬化方法、プリンタ、コーティング装置
JP2013094742A (ja) 描画方法
JP7518672B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP5842595B2 (ja) 描画方法
JP2011073328A (ja) 印刷装置及び印刷方法
JP2011062996A (ja) 液体吐出装置
JP7312119B2 (ja) インクジェットプリンタおよびインクジェットプリンタの制御方法
JP2012106392A (ja) 描画装置および描画装置の制御方法
JP2009096060A (ja) 記録装置および液体噴射装置
JP5870601B2 (ja) 描画方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160808

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170512

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170516

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170529

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6160411

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150