JP2015055408A - 熱交換器及び空気調和機 - Google Patents

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正憲 神藤
Masanori Shindo
正憲 神藤
好男 織谷
Yoshio Oritani
好男 織谷
康介 森本
Kosuke Morimoto
康介 森本
智彦 坂巻
Tomohiko Sakamaki
智彦 坂巻
拓也 上総
Takuya Kamifusa
拓也 上総
潤一 濱舘
Junichi Hamadate
潤一 濱舘
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Abstract

【課題】複数の扁平管からなる2つの管列を有する熱交換器において、各扁平管に分流する液冷媒の量を均一化する。【解決手段】熱交換器(23)は、蒸発器として機能する場合に、第1ヘッダ部(70,143)の内部流路(70a)の下側から流入した冷媒が、第1管列(90)の複数の扁平管(61)に分流し、第2ヘッダ部(80,193)及び連通部(105,106)を順に流れ、第3ヘッダ部(45,194)の内部流路(45a)の下側から流入した冷媒が、第2管列(50)の複数の扁平管(31)に分流するように構成される。熱交換器(23)では、第1ヘッダ部(70,143)の内部流路(70a)の実効断面積A1及び第3ヘッダ部(45,194)の内部流路(45a)の実効断面積A3が、第4ヘッダ部(40,144)の内部流路(40a)の実効断面積A4よりも小さい。【選択図】図8

Description

本発明は、扁平管とフィンを有して冷媒と空気を熱交換させる熱交換器に関するものである。
従来より、扁平管とフィンとを有して冷媒と空気を熱交換させる熱交換器が知られている。特許文献1(図3を参照)には、配列された扁平管からなる管列を一つ有する一列構造の熱交換器が開示されている。特許文献1の扁平管の内部には、極めて小さな多数の冷媒流路が形成されている。特許文献2(図2を参照)及び特許文献3(図22を参照)には、配列された扁平管からなる管列を二つ有する二列構造の熱交換器が開示されている。特許文献2に開示された熱交換器では、個別の扁平管を二列に配列することによって二つの管列が構成される。一方、特許文献3の熱交換器では、中間部で折れ曲がったU字状の扁平管を配列することによって、二つの管列が構成される。また、特許文献1〜3に開示された熱交換器では、扁平管の端部にヘッダ集合管が接続され、ヘッダ集合管へ流入した冷媒が複数の扁平管へ分かれて流れ込む。
特開2013−137193号公報 特表2005−510689号公報 特開平08−145580号公報
ところで、上下に延びるヘッダ部に複数の扁平管を挿通し、ヘッダ部の内部の冷媒を複数の扁平管に分流させる構成では、各扁平管を流れる冷媒の湿り度に偏りが生じ、熱交換器の性能が低下するという問題が生じ得る。
具体的には、例えば熱交換器が蒸発器として機能する運転において、減圧された液冷媒が、ヘッダ部の内部に流入し、ヘッダ部の下側から上方へ流れるとする。この場合、ヘッダ部の内部流路では、気液二相状態の冷媒が徐々に上方へ流れるとともに、上下に配列された各扁平管に分流していく。この際、ヘッダ部では、密度が低い液冷媒は下側へ溜まり易く、密度が高いガス冷媒は上側へ流れ易い。従って、ヘッダ部に挿通される各扁平管では、ヘッダ部の下部に近いほど冷媒の湿り度が高くなり、逆にヘッダ部の上部に近いほど冷媒の湿り度が低くなる。この結果、上部寄りの扁平管には、乾き度の高い冷媒が送られるため、この扁平管における空気の冷却性能が低下してしまうという問題が生じる。
二列構造の熱交換器では、一方の管列の扁平管を流出した冷媒が、ヘッダ部を介して、他方の管列の扁平管に分流する構成が考えられる。この場合にも、気液二相状態の冷媒がヘッダ部の下側から上方へ流れる際、密度の低いガスリッチの冷媒が、ヘッダ部の上部に近い扁平管へ分流し易くなる。この結果、二列目の扁平管を通過する空気の冷却性能が低下してしまうという問題が生じる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の扁平管からなる2つの管列を有する熱交換器において、各扁平管に分流する液冷媒の量を均一化することにある。
第1の発明は、上下に並んだ複数の扁平管(31,61)によってそれぞれ構成され、空気流れ方向に並ぶ第1と第2の管列(50,90)と、上記第1管列(90)の扁平管(61)の一端が挿通され、上下に延びる第1ヘッダ部(70,143)と、上記第1管列(90)の扁平管(61)の他端が挿通され、上下に延びる第2ヘッダ部(80,193)と、上記第2管列(50)の扁平管(31)の一端が挿通され、上下に延びる第3ヘッダ部(45,194)と、上記第2管列(50)の扁平管(31)の他端が挿通され、上下に延びる第4ヘッダ部(40,144)と、上記第2ヘッダ部(80,193)の内部流路(80a)と第3ヘッダ部(45,194)の内部流路(45a)とを連通させる連通部(105,106)と、上記複数の扁平管(31,61)に接合するフィン(32,62,180)とを備えた熱交換器を対象とし、蒸発器として機能する場合に、上記第1ヘッダ部(70,143)の内部流路(70a)の下側から流入した冷媒が、第1管列(90)の複数の扁平管(61)に分流し、上記第2ヘッダ部(80,193)及び上記連通部(105,106)を順に流れ、上記第3ヘッダ部(45,194)の内部流路(45a)の下側から流入した冷媒が、第2管列(50)の複数の扁平管(31)に分流するように構成され、上記各ヘッダ部(40,45,70,80,143,144,193,194)の内部流路(40a,45a,70a,80a)の軸直角断面の面積から、対応する扁平管(31,61)のうち上記内部流路(40a,45a,70a,80a)に位置する部分におけるヘッダ部(40,45,70,80,143,144,193,194)の軸方向視の投影面積を差し引いた面積を実効断面積A1、A2、A3、A4とすると、上記第1ヘッダ部(70,143)の内部流路(70a)の実効断面積A1及び第3ヘッダ部(45,194)の内部流路(45a)の実効断面積A3が、上記第4ヘッダ部(40,144)の内部流路(40a)の実効断面積A4よりも小さいことを特徴とする。
第1の発明では、熱交換器が蒸発器として機能すると、冷媒が第1ヘッダ部(70,143)、第2ヘッダ部(80,193)、連通部(105,106)、及び第3ヘッダ部(45,194)を順に流れる。具体的に、第1ヘッダ部(70,143)に流入した冷媒は、内部流路(70a)を下側から上方に流れ、各扁平管(61)に分流する。第1ヘッダ部(70,143)の内部流路(70a)の実効断面積A1は、第4ヘッダ部(40,144)の内部流路(40a)の実効断面積A4よりも小さい。このため、第1ヘッダ部(70,143)の内部流路(70a)では、上方へ流れる冷媒の流速が比較的大きくなる。従って、第1ヘッダ部(70,143)では、比較的密度の高い液冷媒も上方へ流れ、上方寄りの扁平管(61)に流入する。この結果、第1ヘッダ部(70,143)から各扁平管(61)に分流する液冷媒の量が均一化される。
第1ヘッダ部(70,143)から扁平管(61)に分流した冷媒は、第2ヘッダ部(80,193)、連通部(105,106)を順に流れ、第3ヘッダ部(45,194)の下側から上方へ流れ、各扁平管(31)に分流する。第3ヘッダ部(45,194)の内部流路(45a)の実効断面積A3は、第4ヘッダ部(40,144)の内部流路(40a)の実効断面積A4よりも小さい。このため、第3ヘッダ部(45,194)の内部流路(45a)では、上方へ流れる冷媒の流速が比較的大きくなる。従って、第3ヘッダ部(45,194)では、比較的密度の高い液冷媒も上方へ流れ、上方寄りの扁平管(31)に流入する。この結果、第3ヘッダ部(45,194)から各扁平管(31)に分流する液冷媒の量が均一化される。
第2の発明は、第1の発明において、上記各ヘッダ部は、互いに別体に形成されるヘッダ集合管(40,45,70,80)でそれぞれ構成されることを特徴とする。
第2の発明では、第1〜第4ヘッダ部(40,45,70,80)がそれぞれ別体に構成され、ヘッダ集合管を構成する。
第3の発明は、第1の発明において、上記第2ヘッダ部(193)と上記第3ヘッダ部(194)とが一体に構成されるヘッダ部材(190)を備えていることを特徴とする。
第3の発明では、第2ヘッダ部(193)と第3ヘッダ部(194)とがヘッダ部材(190)において一体に構成される。
第4の発明は、第2の発明において、上記第1ヘッダ部(70)の内径d1及び上記第3ヘッダ部(45)の内径d3が、上記第4ヘッダ部(40)の内径d4よりも小さいことを特徴とする。
第4の発明では、第1ヘッダ部(70)の内径d1及び第3ヘッダ部(45)の内径d3が、第4ヘッダ部(40)の内径d4よりも小さい。これに伴い、第1ヘッダ部(70)の内部流路(70a)の実効断面積A1及び第3ヘッダ部(45)の内部流路(45a)の実効断面積A3が、第4ヘッダ部(40)の内部流路(40a)の実効断面積A4よりも小さくなる。
第5の発明は、第1乃至第4のいずれか1つの発明において、上記第1ヘッダ部(70,143)の内部流路(70a)での扁平管(61)の差込長さL1及び上記第3ヘッダ部(45,194)の内部流路(45a)での扁平管(31)の挿通長さL3が、上記第4ヘッダ部(40,144)の内部流路(40a)での扁平管(31)の差込長さL4よりも大きいことを特徴とする。
第5の発明では、第1ヘッダ部(70)の内部流路(70a)での扁平管(61)の差込長さL1及び第3ヘッダ部(45)の内部流路(45a)での扁平管(31)の差込長さL3が、第4ヘッダ部(40)の内部流路(40a)での扁平管(31)の差込長さL4よりも大きい。これに伴い、第1ヘッダ部(70)の内部流路(70a)の実効断面積A1及び第3ヘッダ部(45)のの内部流路(45a)の実効断面積A3が、第4ヘッダ部(40)の内部流路(40a)の実効断面積A4よりも小さくなる。
第6の発明は、第1乃至第5のいずれか1つの発明において、上記連通部(105,106)における上記第3ヘッダ部(45,194)側の開口端(105b,106b)は、該第3ヘッダ部(45,194)の内部流路(45a)に繋がる複数の扁平管(31)の開口端(31a)と対向しないように、該扁平管(31)の開口端(31a)に対してずれて配置されることを特徴とする。
第6の発明では、連通部(105,106)の開口端(105b,106b)と、第3ヘッダ部(45,194)に繋がる扁平管(31)の開口端(31a)とが、向かい合わないように互いにずれて配置される。このため、熱交換器が蒸発器として機能する運転において、第2ヘッダ部(70,143)、連通部(105,106)を順に流れて、第3ヘッダ部(45,194)へ流出した冷媒が、直接的に扁平管(31)に流入することを防止できる。つまり、第3ヘッダ部(45,194)へ流出した冷媒は、第3ヘッダ部(45,194)の内壁に衝突するようにして上方へ流れるため、各扁平管(31)に分流する液冷媒の量の均一化を図ることができる。
第7の発明は、第1乃至第6のいずれか1つの発明において、上記連通部(105,106)における上記第3ヘッダ部(45,194)側の開口端(105b,106b)は、該第3ヘッダ部(45,194)の内部流路(45a)に繋がる複数の扁平管(31)のうち最下段の扁平管(34)よりも下方に配置されることを特徴とする。
第7の発明では、連通部(105,106)の開口端(105b,106b)が、最下段の扁平管(34)よりも下方に配置される。このため、第3ヘッダ部(45,194)の下部に溜まった液冷媒を、連通部(105,106)から供給された冷媒によって巻き上げることができる。この結果、各扁平管(31)へ供給される液冷媒の量を増大でき、熱交換器の性能を向上できる。
第8の発明は、空気調和機(10)を対象とし、第1乃至第7のいずれか1つの発明の熱交換器(23)が設けられた冷媒回路(20)を備え、上記冷媒回路(20)において冷媒を循環させて冷凍サイクルを行うものである。
第8の発明では、第1乃至第7のいずれか1つの発明の熱交換器(23)が冷媒回路(20)に接続される。熱交換器(23)において、冷媒回路(20)を循環する冷媒は、扁平管(31,61)を通過する間に空気と熱交換する。
本発明によれば、第1ヘッダ部(70,143)の内部流路(70a)の実効断面積A1及び第3ヘッダ部(45,194)の内部流路(45a)の実効断面積A3を、第4ヘッダ部(40,144)の内部流路(40a)の実効断面積A4よりも小さくすることで、第1ヘッダ部(70,143)や第3ヘッダ部(45,194)の内部流路(45a,70a)を上方へ流れる冷媒の流速を増大できる。この結果、第1ヘッダ部(70,143)から各扁平管(61)へ分流する液冷媒の量や、第3ヘッダ部(45,194)から各扁平管(31)へ分流する液冷媒の量を均一化でき、熱交換器の性能を向上できる。
また、第4ヘッダ部(40,144)の内部流路(40a)には、比体積の大きなガス冷媒が流れるが、この内部流路(40a)の実効断面積A4は比較的大きい。このため、第4ヘッダ部(40,144)の内部流路(40a)での圧力損失の増大を抑制できる。
第4の発明では、各ヘッダ部(40,45,70,80)の内径に基づき第1の発明を容易に実現できる。
第5の発明では、各ヘッダ部(40,45,70,80,143,144,193,194)の内部流路(40a,45a,70a,80a)での扁平管(31,61)の差込長さを調節することで、配管の径などを大きく変更せずとも、第1の発明を容易に実現できる。
第6の発明では、連通部(105,106)を流出した冷媒が、扁平管(31,61)に直に流入することを回避できる。この結果、第3ヘッダ部(45,194)から各扁平管(31)へ分流する液冷媒の量を更に均一化できる。
第7の発明では、第3ヘッダ部(45,194)の下部に液冷媒が溜まり込むことを回避できるので、熱交換器の性能を更に向上できる。
図1は、実施形態1の室外熱交換器を備えた空気調和機の概略構成を示す冷媒回路図である。 図2は、実施形態1の室外熱交換器の概略構成を示す斜視図である。 図3は、実施形態1の室外熱交換器を風上熱交換器ユニットと風下熱交換器ユニットに分解して示す概略の斜視図であって、室外熱交換器が蒸発器として機能する場合の冷媒の流れを示すものである。 図4は、実施形態1の室外熱交換器を風上熱交換器ユニットと風下熱交換器ユニットに分解して示す概略の斜視図であって、室外熱交換器が凝縮器として機能する場合の冷媒の流れを示すものである。 図5は、実施形態1の風上熱交換器ユニットを正面から見た一部断面図である。 図6は、実施形態1の風下熱交換器ユニットを正面から見た一部断面図である。 図7は、図5のA−A断面および図6のB−B断面の一部を拡大して示す熱交換器ユニットの断面図である。 図8は、実施形態1の室外熱交換器の各ヘッダ集合管及び扁平管の寸法関係を表した水平断面図である。 図9は、図8のC−C断面の一部を拡大して示す熱交換器ユニットの断面図である。 図10は、実施形態1の第1風下ヘッダ集合管を拡大した水平断面図であり、(A)は内部流路の軸直角断面の面積A1aを、(B)は扁平管のうち内部流路に位置する部分の軸方向視の投影面積A1bを、(C)は面積A1aから面積A1bを差し引いた面積A1を表したものである。 図11は、実施形態1の風上熱交換器ユニットの一部を正面から見た拡大断面図である。 図12は、実施形態1の変形例の室外熱交換器の図8に相当する断面図である。 図13は、実施形態2の室外熱交換器の図8に相当する断面図である。 図14は、図13のD−D断面の一部を拡大して示す熱交換器ユニットの断面図である。 図15は、実施形態2の変形例の室外熱交換器の図12に相当する断面図である。 図16は、その他の実施形態の室外熱交換器の図7に相当する断面図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施形態および変形例は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
《発明の実施形態1》
本発明の実施形態1について説明する。本実施形態の熱交換器は、空気調和機(10)に設けられた室外熱交換器(23)である。以下では、先ず空気調和機(10)について説明し、その後に室外熱交換器(23)について詳細に説明する。
−空気調和機−
空気調和機(10)について、図1を参照しながら説明する。
〈空気調和機の構成〉
空気調和機(10)は、室外ユニット(11)および室内ユニット(12)を備えている。室外ユニット(11)と室内ユニット(12)は、液側連絡配管(13)およびガス側連絡配管(14)を介して互いに接続されている。空気調和機(10)では、室外ユニット(11)、室内ユニット(12)、液側連絡配管(13)およびガス側連絡配管(14)によって、冷媒回路(20)が形成されている。
冷媒回路(20)には、圧縮機(21)と、四方切換弁(22)と、室外熱交換器(23)と、膨張弁(24)と、室内熱交換器(25)とが設けられている。圧縮機(21)、四方切換弁(22)、室外熱交換器(23)、および膨張弁(24)は、室外ユニット(11)に収容されている。室外ユニット(11)には、室外熱交換器(23)へ室外空気を供給するための室外ファン(15)が設けられている。一方、室内熱交換器(25)は、室内ユニット(12)に収容されている。室内ユニット(12)には、室内熱交換器(25)へ室内空気を供給するための室内ファン(16)が設けられている。
冷媒回路(20)は、冷媒が充填された閉回路である。冷媒回路(20)において、圧縮機(21)は、その吐出管が四方切換弁(22)の第1のポートに、その吸入管が四方切換弁(22)の第2のポートに、それぞれ接続されている。また、冷媒回路(20)では、四方切換弁(22)の第3のポートから第4のポートへ向かって順に、室外熱交換器(23)と、膨張弁(24)と、室内熱交換器(25)とが配置されている。この冷媒回路(20)において、室外熱交換器(23)は、配管(17)を介して膨張弁(24)に接続され、配管(18)を介して四方切換弁(22)の第3のポートに接続される。
圧縮機(21)は、スクロール型またはロータリ型の全密閉型圧縮機である。四方切換弁(22)は、第1のポートが第3のポートと連通し且つ第2のポートが第4のポートと連通する第1状態(図1に実線で示す状態)と、第1のポートが第4のポートと連通し且つ第2のポートが第3のポートと連通する第2状態(図1に破線で示す状態)とに切り換わる。膨張弁(24)は、いわゆる電子膨張弁である。
室外熱交換器(23)は、室外空気を冷媒と熱交換させる。室外熱交換器(23)については後述する。一方、室内熱交換器(25)は、室内空気を冷媒と熱交換させる。室内熱交換器(25)は、円管である伝熱管を備えたいわゆるクロスフィン型のフィン・アンド・チューブ熱交換器によって構成されている。
〈空気調和機の運転動作〉
空気調和機(10)は、冷房運転と暖房運転を選択的に行う。
冷房運転中の冷媒回路(20)では、四方切換弁(22)を第1状態に設定した状態で、冷凍サイクルが行われる。この状態では、室外熱交換器(23)、膨張弁(24)、室内熱交換器(25)の順に冷媒が循環し、室外熱交換器(23)が凝縮器として機能し、室内熱交換器(25)が蒸発器として機能する。室外熱交換器(23)では、圧縮機(21)から流入したガス冷媒が室外空気へ放熱して凝縮し、凝縮後の冷媒が膨張弁(24)へ向けて流出してゆく。
暖房運転中の冷媒回路(20)では、四方切換弁(22)を第2状態に設定した状態で、冷凍サイクルが行われる。この状態では、室内熱交換器(25)、膨張弁(24)、室外熱交換器(23)の順に冷媒が循環し、室内熱交換器(25)が凝縮器として機能し、室外熱交換器(23)が蒸発器として機能する。室外熱交換器(23)には、膨張弁(24)を通過する際に膨張して気液二相状態となった冷媒が流入する。室外熱交換器(23)へ流入した冷媒は、室外空気から吸熱して蒸発し、その後に圧縮機(21)へ向けて流出してゆく。
−室外熱交換器−
室外熱交換器(23)について、図2〜9を適宜参照しながら説明する。なお、以下の説明に示す扁平管(31,61)の本数は、単なる一例である。
図2に示すように、室外熱交換器(23)は、二列構造の空気熱交換器であり、風上熱交換器ユニット(30)と風下熱交換器ユニット(60)とを備えている。風上熱交換器ユニット(30)と風下熱交換器ユニット(60)は、室外熱交換器(23)を通過する空気流の方向に重なっている。室外熱交換器(23)を通過する空気の流れ方向において、風上熱交換器ユニット(30)は、風下熱交換器ユニット(60)の上流側に配置されている。
〈風上熱交換器ユニットの構成〉
図3及び図5にも示すように、風上熱交換器ユニット(30)は、一つの第1風上ヘッダ集合管(40)と、一つの第2風上ヘッダ集合管(45)と、多数の扁平管(31)と、多数のフィン(32)とを備えている。第1風上ヘッダ集合管(40)、第2風上ヘッダ集合管(45)、扁平管(31)及びフィン(32)は、何れもアルミニウム合金製の部材であって、互いにロウ付けによって接合されている。
なお、詳しくは後述するが、風上熱交換器ユニット(30)は、上下に二つの領域に区分されている。そして、風上熱交換器ユニット(30)は、上側の領域が風上主熱交換領域(35)となり、下側の領域が風上補助熱交換領域(37)となっている。
第1風上ヘッダ集合管(40)と第2風上ヘッダ集合管(45)は、何れも両端が閉塞された細長い円筒状に形成されている。図5において、第1風上ヘッダ集合管(40)は風上熱交換器ユニット(30)の左端に、第2風上ヘッダ集合管(45)は風上熱交換器ユニット(30)の右端に、それぞれ起立した状態で設置されている。つまり、第1風上ヘッダ集合管(40)及び第2風上ヘッダ集合管(45)は、それぞれの軸方向が上下方向となる状態で設置されている。
図7に示すように、扁平管(31)は、その断面形状が扁平な長円形となった伝熱管である。図5に示すように、風上熱交換器ユニット(30)において、複数の扁平管(31)は、それぞれの軸方向が左右方向となり、それぞれの側面のうち平坦な部分が対向する状態で配置されている。また、複数の扁平管(31)は、互いに一定の間隔をおいて上下に並んで配置され、互いの軸方向が実質的に平行となっている。各扁平管(31)は、その一端が第1風上ヘッダ集合管(40)に挿入され、その他端が第2風上ヘッダ集合管(45)に挿入されている。風上熱交換器ユニット(30)に設けられた扁平管(31)は、風上管列(50)を構成している。風上管列(50)は、第2の管列を構成している。
図7に示すように、各扁平管(31)には、複数の流体通路(175)が形成されている。各流体通路(175)は、扁平管(31)の軸方向に延びる通路であって、扁平管(31,61)の幅方向に一列に並んでいる。各流体通路(175)は、扁平管(31)の両端面に開口している。風上熱交換器ユニット(30)へ供給された冷媒は、扁平管(31)の流体通路(175)を流れる間に空気と熱交換する。
図7に示すように、フィン(32)は、金属板をプレス加工することによって形成された縦長の板状フィンである。フィン(32)には、フィン(32)の前縁(即ち、風上側の縁部)からフィン(32)の幅方向に延びる細長い切り欠き部(186)が、多数形成されている。フィン(32)では、多数の切り欠き部(186)が、フィン(32)の長手方向(上下方向)に一定の間隔で形成されている。切り欠き部(186)の風下寄りの部分は、管挿入部(187)を構成している。扁平管(31)は、フィン(32)の管挿入部(187)に挿入され、管挿入部(187)の周縁部とロウ付けによって接合される。また、フィン(32)には、伝熱を促進するためのルーバー(185)が形成されている。そして、複数のフィン(32)は、扁平管(31)の軸方向に一定の間隔をおいて配列されている。
図3及び図5に示すように、風上熱交換器ユニット(30)は、上下に二つの熱交換領域(35,37)に区分されている。風上熱交換器ユニット(30)は、上側の熱交換領域が風上主熱交換領域(35)であり、下側の熱交換領域が風上補助熱交換領域(37)である。
風上熱交換器ユニット(30)に設けられた扁平管(31)は、風上主熱交換領域(35)に位置するものが風上主列部(51)を構成し、風上補助熱交換領域(37)に位置するものが風上補助列部(54)を構成する。つまり、風上管列(50)を構成する扁平管(31)は、その一部が風上補助列部(54)を構成し、残りが風上主列部(51)を構成する。詳しくは後述するが、風上補助列部(54)を構成する扁平管(31)の本数は、風上主列部(51)を構成する扁平管(31)の本数よりも少ない。
風上主熱交換領域(35)は、上下に六つの風上主熱交換部(36a〜36f)に区分されている。一方、風上補助熱交換領域(37)は、上下に三つの風上補助熱交換部(38a〜38c)に区分されている。なお、ここに示した風上主熱交換部(36a〜36f)及び風上補助熱交換部(38a〜38c)の数は、単なる一例である。
風上主熱交換領域(35)には、下から上に向かって順に、第1風上主熱交換部(36a)と、第2風上主熱交換部(36b)と、第3風上主熱交換部(36c)と、第4風上主熱交換部(36d)と、第5風上主熱交換部(36e)と、第6風上主熱交換部(36f)とが形成されている。各風上主熱交換部(36a〜36f)には、十二本の扁平管(31)が設けられている。
第1風上主熱交換部(36a)に設けられた十二本の扁平管(31)は、第1風上主列ブロック(52a)を構成する。第2風上主熱交換部(36b)に設けられた十二本の扁平管(31)は、第2風上主列ブロック(52b)を構成する。第3風上主熱交換部(36c)に設けられた十二本の扁平管(31)は、第3風上主列ブロック(52c)を構成する。第4風上主熱交換部(36d)に設けられた十二本の扁平管(31)は、第4風上主列ブロック(52d)を構成する。第5風上主熱交換部(36e)に設けられた十二本の扁平管(31)は、第5風上主列ブロック(52e)を構成する。第6風上主熱交換部(36f)に設けられた十二本の扁平管(31)は、第6風上主列ブロック(52f)を構成する。なお、各風上主列ブロック(52a〜52f)を構成する扁平管(31)の本数は、互いに一致していなくてもよい。
第1風上主列ブロック(52a)及び第2風上主列ブロック(52b)は、第1風上主列ブロック群(53a)を構成する。第3風上主列ブロック(52c)及び第4風上主列ブロック(52d)は、第2風上主列ブロック群(53b)を構成する。第5風上主列ブロック(52e)及び第6風上主列ブロック(52f)は、第3風上主列ブロック群(53c)を構成する。
風上補助熱交換領域(37)には、下から上に向かって順に、第1風上補助熱交換部(38a)と、第2風上補助熱交換部(38b)と、第3風上補助熱交換部(38c)とが形成されている。各風上補助熱交換部(38a〜38c)には、三本の扁平管(31)が設けられている。
第1風上補助熱交換部(38a)に設けられた三本の扁平管(31)は、第1風上補助列ブロック(55a)を構成する。第2風上補助熱交換部(38b)に設けられた三本の扁平管(31)は、第2風上補助列ブロック(55b)を構成する。第3風上補助熱交換部(38c)に設けられた三本の扁平管(31)は、第3風上補助列ブロック(55c)を構成する。なお、各風上補助列ブロック(55a〜55c)を構成する扁平管(31)の本数は、互いに一致していなくてもよい。
図5に示すように、第1風上ヘッダ集合管(40)の内部空間は、仕切板(41)によって上下に仕切られている。第1風上ヘッダ集合管(40)は、仕切板(41)の上側の空間が上側空間(42)となり、仕切板(41)の下側の空間が下側空間(43)となっている。
上側空間(42)は、風上主列部(51)を構成する全ての扁平管(31)と連通する。第1風上ヘッダ集合管(40)のうち上側空間(42)を形成する部分には、ガス側接続管(102)が接続されている。このガス側接続管(102)には、冷媒回路(20)を構成する配管(18)が接続される。
第1風上ヘッダ集合管(40)のうち下側空間(43)を形成する部分には、液側接続管(101)が接続される。この液側接続管(101)には、冷媒回路(20)を構成する配管(17)が接続される。詳しくは後述するが、第1風上ヘッダ集合管(40)のうち下側空間(43)を形成する部分は、冷媒を三つの風上補助熱交換部(38a〜38c)へ分配するための分流器(150)を構成する。
図5に示すように、第2風上ヘッダ集合管(45)の内部空間は、仕切板(46)によって上下に仕切られている。第2風上ヘッダ集合管(45)は、仕切板(46)の上側の空間が上側空間(47a)となり、仕切板(46)の下側の空間が下側空間(47b)となっている。
上側空間(47a)は、五枚の仕切板(48)によって、六つの風上主連結空間(48a〜48f)に仕切られている。つまり、第2風上ヘッダ集合管(45)における仕切板(46)の上側には、下から上へ向かって順に、第1風上主連結空間(48a)と、第2風上主連結空間(48b)と、第3風上主連結空間(48c)と、第4風上主連結空間(48d)と、第5風上主連結空間(48e)と、第6風上主連結空間(48f)とが形成されている。
第1風上主連結空間(48a)には、第1風上主列ブロック(52a)を構成する十二本の扁平管(31)が連通する。第2風上主連結空間(48b)には、第2風上主列ブロック(52b)を構成する十二本の扁平管(31)が連通する。第3風上主連結空間(48c)には、第3風上主列ブロック(52c)を構成する十二本の扁平管(31)が連通する。第4風上主連結空間(48d)には、第4風上主列ブロック(52d)を構成する十二本の扁平管(31)が連通する。第5風上主連結空間(48e)には、第5風上主列ブロック(52e)を構成する十二本の扁平管(31)が連通する。第6風上主連結空間(48f)には、第6風上主列ブロック(52f)を構成する十二本の扁平管(31)が連通する。
下側空間(47b)は、二枚の仕切板(49)によって、三つの風上補助連結空間(49a,49b,49c)に仕切られている。つまり、第2風上ヘッダ集合管(45)には、下から上に向かって順に、第1風上補助連結空間(49a)と、第2風上補助連結空間(49b)と、第3風上補助連結空間(49c)とが形成されている。
第1風上補助連結空間(49a)には、第1風上補助列ブロック(55a)を構成する三本の扁平管(31)が連通する。第2風上補助連結空間(49b)には、第2風上補助列ブロック(55b)を構成する三本の扁平管(31)が連通する。第3風上補助連結空間(49c)には、第3風上補助列ブロック(55c)を構成する三本の扁平管(31)が連通する。
〈風下熱交換器ユニットの構成〉
図3及び図6にも示すように、風下熱交換器ユニット(60)は、一つの第1風下ヘッダ集合管(70)と、一つの第2風下ヘッダ集合管(80)と、多数の扁平管(61)と、多数のフィン(62)とを備えている。第1風下ヘッダ集合管(70)、第2風下ヘッダ集合管(80)、扁平管(61)及びフィン(62)は、何れもアルミニウム合金製の部材であって、互いにロウ付けによって接合されている。
なお、詳しくは後述するが、風下熱交換器ユニット(60)は、上下に二つの熱交換領域(65,67)に区分されている。そして、風下熱交換器ユニット(60)は、上側の領域が風下主熱交換領域(65)となり、下側の領域が風下補助熱交換領域(67)となっている。
第1風下ヘッダ集合管(70)と第2風下ヘッダ集合管(80)は、何れも両端が閉塞された細長い円筒状に形成されている。図6において、第1風下ヘッダ集合管(70)は風下熱交換器ユニット(60)の左端に、第2風下ヘッダ集合管(80)は風下熱交換器ユニット(60)の右端に、それぞれ起立した状態で設置されている。つまり、第1風下ヘッダ集合管(70)及び第2風下ヘッダ集合管(80)は、それぞれの軸方向が上下方向となる状態で設置されている。
図7に示すように、扁平管(61)は、風上熱交換器ユニット(30)の扁平管(31)と同一形状の伝熱管である。風下熱交換器ユニット(60)へ供給された冷媒は、扁平管(61)の流体通路(175)を流れる間に空気と熱交換する。
図6に示すように、風下熱交換器ユニット(60)において、複数の扁平管(61)は、風上熱交換器ユニット(30)の扁平管(31)と同様に配列されている。上下に配列された各扁平管(61)は、その一端が第1風下ヘッダ集合管(70)に挿入され、その他端が第2風下ヘッダ集合管(80)に挿入されている。風下熱交換器ユニット(60)に設けられた扁平管(61)は、風下管列(90)を構成している。風下管列(90)は、第1の管列を構成している。風下管列(90)を構成する扁平管(61)の本数は、風上管列(50)を構成する扁平管(31)の本数と等しい。
図7に示すように、フィン(62)は、金属板をプレス加工することによって形成された縦長の板状フィンである。このフィン(62)の形状は、風上熱交換器ユニット(30)のフィン(32)と同じである。つまり、フィン(62)には切り欠き部(186)が形成され、切り欠き部(186)の一部である管挿入部(187)に扁平管(61)が接合される。また、フィン(62)には、伝熱を促進するためのルーバー(185)が形成されている。そして、複数のフィン(62)は、扁平管(61)の軸方向に一定の間隔をおいて配列されている。
図3及び図6に示すように、風下熱交換器ユニット(60)は、上下に二つの熱交換領域(65,67)に区分されている。風下熱交換器ユニット(60)は、上側の熱交換領域が風下主熱交換領域(65)であり、下側の熱交換領域が風下補助熱交換領域(67)である。
風下熱交換器ユニット(60)に設けられた扁平管(61)は、風下主熱交換領域(65)に位置するものが風下主列部(91)を構成し、風下補助熱交換領域(67)に位置するものが風下補助列部(94)を構成する。つまり、風下管列(90)を構成する扁平管(61)は、その一部が風下補助列部(94)を構成し、残りが風下主列部(91)を構成する。詳しくは後述するが、風下補助列部(94)を構成する扁平管(61)の本数は、風下主列部(91)を構成する扁平管(61)の本数よりも少ない。また、風下主列部(91)を構成する扁平管(61)の本数は、風上主列部(51)を構成する扁平管(31)の本数と等しく、風下補助列部(94)を構成する扁平管(61)の本数は、風上補助列部(54)を構成する扁平管(31)の本数と等しい。
風下主熱交換領域(65)は、上下に六つの風下主熱交換部(66a〜66f)に区分されている。一方、風下補助熱交換領域(67)は、上下に三つの風下補助熱交換部(68a〜68c)に区分されている。なお、ここに示した風下主熱交換部(66a〜66f)及び風下補助熱交換部(68a〜68c)の数は、単なる一例である。ただし、風下主熱交換部(66a〜66f)は風上主熱交換部(36a〜36f)と同数であり、風下補助熱交換部(68a〜68c)は風上補助熱交換部(38a〜38c)と同数であるのが望ましい。
風下主熱交換領域(65)には、下から上に向かって順に、第1風下主熱交換部(66a)と、第2風下主熱交換部(66b)と、第3風下主熱交換部(66c)と、第4風下主熱交換部(66d)と、第5風下主熱交換部(66e)と、第6風下主熱交換部(66f)とが形成されている。各風下主熱交換部(66a〜66f)には、十二本の扁平管(61)が設けられている。
第1風下主熱交換部(66a)に設けられた十二本の扁平管(61)は、第1風下主列ブロック(92a)を構成する。第2風下主熱交換部(66b)に設けられた十二本の扁平管(61)は、第2風下主列ブロック(92b)を構成する。第3風下主熱交換部(66c)に設けられた十二本の扁平管(61)は、第3風下主列ブロック(92c)を構成する。第4風下主熱交換部(66d)に設けられた十二本の扁平管(61)は、第4風下主列ブロック(92d)を構成する。第5風下主熱交換部(66e)に設けられた十二本の扁平管(61)は、第5風下主列ブロック(92e)を構成する。第6風下主熱交換部(66f)に設けられた十二本の扁平管(61)は、第6風下主列ブロック(92f)を構成する。
なお、各風下主列ブロック(92a〜92f)を構成する扁平管(61)の本数は、互いに一致していなくてもよい。ただし、各風下主列ブロック(92a〜92f)を構成する扁平管(61)の本数が互いに一致しない場合であっても、第1風下主列ブロック(92a)を構成する扁平管(61)は第1風上主列ブロック(52a)を構成する扁平管(31)と同数であり、第2風下主列ブロック(92b)を構成する扁平管(61)は第2風上主列ブロック(52b)を構成する扁平管(31)と同数であり、第3風下主列ブロック(92c)を構成する扁平管(61)は第3風上主列ブロック(52c)を構成する扁平管(31)と同数であり、第4風下主列ブロック(92d)を構成する扁平管(61)は第4風上主列ブロック(52d)を構成する扁平管(31)と同数であり、第5風下主列ブロック(92e)を構成する扁平管(61)は第5風上主列ブロック(52e)を構成する扁平管(31)と同数であり、第6風下主列ブロック(92f)を構成する扁平管(61)は第6風上主列ブロック(52f)を構成する扁平管(31)と同数であるのが望ましい。
第1風下主列ブロック(92a)及び第2風下主列ブロック(92b)は、第1風下主列ブロック群(93a)を構成する。第3風下主列ブロック(92c)及び第4風下主列ブロック(92d)は、第2風下主列ブロック群(93b)を構成する。第5風下主列ブロック(92e)及び第6風下主列ブロック(92f)は、第3風下主列ブロック群(93c)を構成する。
風下補助熱交換領域(67)には、下から上に向かって順に、第1風下補助熱交換部(68a)と、第2風下補助熱交換部(68b)と、第3風下補助熱交換部(68c)とが形成されている。各風下補助熱交換部(68a〜68c)には、三本の扁平管(61)が設けられている。
第1風下補助熱交換部(68a)に設けられた三本の扁平管(61)は、第1風下補助列ブロック(95a)を構成する。第2風下補助熱交換部(68b)に設けられた三本の扁平管(61)は、第2風下補助列ブロック(95b)を構成する。第3風下補助熱交換部(68c)に設けられた三本の扁平管(61)は、第3風下補助列ブロック(95c)を構成する。
なお、各風下補助列ブロック(95a〜95c)を構成する扁平管(61)の本数は、互いに一致していなくてもよい。ただし、各風下補助列ブロック(95a〜95c)を構成する扁平管(61)の本数が互いに一致しない場合であっても、第1風下補助列ブロック(95a)を構成する扁平管(61)は第1風上補助列ブロック(55a)を構成する扁平管(31)と同数であり、第2風下補助列ブロック(95b)を構成する扁平管(61)は第2風上補助列ブロック(55b)を構成する扁平管(31)と同数であり、第3風下補助列ブロック(95c)を構成する扁平管(61)は第3風上補助列ブロック(55c)を構成する扁平管(31)と同数であるのが望ましい。
図6に示すように、第1風下ヘッダ集合管(70)の内部空間は、仕切板(71)によって上下に仕切られている。第1風下ヘッダ集合管(70)は、仕切板(71)の上側の空間が上側空間(72)となり、仕切板(71)の下側の空間が下側空間(73)となっている。
上側空間(72)は、五枚の仕切板(74)によって、六つの主連通空間(75a〜75f)に仕切られている。つまり、第1風下ヘッダ集合管(70)における仕切板(71)の上側には、下から上へ向かって順に、第1主連通空間(75a)と、第2主連通空間(75b)と、第3主連通空間(75c)と、第4主連通空間(75d)と、第5主連通空間(75e)と、第6主連通空間(75f)とが形成されている。
第1主連通空間(75a)には、第1風下主列ブロック(92a)を構成する十二本の扁平管(61)が連通する。第2主連通空間(75b)には、第2風下主列ブロック(92b)を構成する十二本の扁平管(61)が連通する。第3主連通空間(75c)には、第3風下主列ブロック(92c)を構成する十二本の扁平管(61)が連通する。第4主連通空間(75d)には、第4風下主列ブロック(92d)を構成する十二本の扁平管(61)が連通する。第5主連通空間(75e)には、第5風下主列ブロック(92e)を構成する十二本の扁平管(61)が連通する。第6主連通空間(75f)には、第6風下主列ブロック(92f)を構成する十二本の扁平管(61)が連通する。
下側空間(73)は、二枚の仕切板(76)によって、三つの補助連通空間(77a〜77c)に仕切られている。つまり、第1風下ヘッダ集合管(70)における仕切板(71)の下側には、下から上へ向かって順に、第1補助連通空間(77a)と、第2補助連通空間(77b)と、第3補助連通空間(77c)とが形成されている。
第1補助連通空間(77a)には、第1風下補助列ブロック(95a)を構成する三本の扁平管(61)が連通する。第2補助連通空間(77b)には、第2風下補助列ブロック(95b)を構成する三本の扁平管(61)が連通する。第3補助連通空間(77c)には、第3風下補助列ブロック(95c)を構成する三本の扁平管(61)が連通する。
第1風下ヘッダ集合管(70)には、三本の接続用配管(110,120,130)が取り付けられている。各接続用配管(110,120,130)は、一つの主管部(111,121,131)と、主管部(111,121,131)の端部に接続する二つの分岐管部(112a,112b,122a,122b,132a,132b)とを備えている。
第1接続用配管(110)は、第1風下補助列ブロック(95a)と第1風下主列ブロック群(93a)とを接続する。具体的に、第1接続用配管(110)は、主管部(111)の開口端が第1補助連通空間(77a)と連通し、一方の分岐管部(112a)の開口端が第1主連通空間(75a)と連通し、他方の分岐管部(112b)の開口端が第2主連通空間(75b)と連通する。従って、第1補助連通空間(77a)は、第1風下主列ブロック(92a)に対応する第1主連通空間(75a)と、第2風下主列ブロック(92b)に対応する第2主連通空間(75b)の両方に接続される。
第2接続用配管(120)は、第2風下補助列ブロック(95b)と第2風下主列ブロック群(93b)とを接続する。具体的に、第2接続用配管(120)は、主管部(121)の開口端が第2補助連通空間(77b)と連通し、一方の分岐管部(122a)の開口端が第3主連通空間(75c)と連通し、他方の分岐管部(122b)の開口端が第4主連通空間(75d)と連通する。従って、第2補助連通空間(77b)は、第3風下主列ブロック(92c)に対応する第3主連通空間(75c)と、第4風下主列ブロック(92d)に対応する第4主連通空間(75d)の両方に接続される。
第3接続用配管(130)は、第3風下補助列ブロック(95c)と第3風下主列ブロック群(93c)とを接続する。具体的に、第3接続用配管(130)は、主管部(131)の開口端が第3補助連通空間(77c)と連通し、一方の分岐管部(132a)の開口端が第5主連通空間(75e)と連通し、他方の分岐管部(132b)の開口端が第6主連通空間(75f)と連通する。従って、第3補助連通空間(77c)は、第5風下主列ブロック(92e)に対応する第5主連通空間(75e)と、第6風下主列ブロック(92f)に対応する第6主連通空間(75f)の両方に接続される。
第2風下ヘッダ集合管(80)の内部空間は、仕切板(81)によって上下に仕切られている。第2風下ヘッダ集合管(80)は、仕切板(81)の上側の空間が上側空間(82a)となり、仕切板(81)の下側の空間が下側空間(82b)となっている。
上側空間(82a)は、五枚の仕切板(83)によって、六つの風下主連結空間(83a〜83f)に仕切られている。つまり、第2風下ヘッダ集合管(80)における仕切板(81)の上側には、下から上に向かって順に、第1風下主連結空間(83a)と、第2風下主連結空間(83b)と、第3風下主連結空間(83c)と、第4風下主連結空間(83d)と、第5風下主連結空間(83e)と、第6風下主連結空間(83f)とが形成されている。
第1風下主連結空間(83a)には、第1風下主列ブロック(92a)を構成する十二本の扁平管(61)が連通する。第2風下主連結空間(83b)には、第2風下主列ブロック(92b)を構成する十二本の扁平管(61)が連通する。第3風下主連結空間(83c)には、第3風下主列ブロック(92c)を構成する十二本の扁平管(61)が連通する。第4風下主連結空間(83d)には、第4風下主列ブロック(92d)を構成する十二本の扁平管(61)が連通する。第5風下主連結空間(83e)には、第5風下主列ブロック(92e)を構成する十二本の扁平管(61)が連通する。第6風下主連結空間(83f)には、第6風下主列ブロック(92f)を構成する十二本の扁平管(61)が連通する。
図8及び図9に示すように、各風下主連結空間(83a〜83f)は、各風上主連結空間(49a〜49f)と1つずつ主連結管(105)を介して接続される。
下側空間(82b)は、二枚の仕切板(84)によって、三つの風下補助連結空間(84a,84b,84c)に仕切られている。つまり、第2風下ヘッダ集合管(80)には、下から上に向かって順に、第1風下補助連結空間(84a)と、第2風下補助連結空間(84b)と、第3風下補助連結空間(84c)とが形成されている。
第1風下補助連結空間(84a)には、第1風下補助列ブロック(95a)を構成する三本の扁平管(61)が連通する。第2風下補助連結空間(84b)には、第2風下補助列ブロック(95b)を構成する三本の扁平管(61)が連通する。第3風下補助連結空間(84c)には、第3風下補助列ブロック(95c)を構成する三本の扁平管(61)が連通する。
各風下補助連結空間(84a,84b,84c)は、各風上補助連結空間(49a,49b,49c)と一つずつ補助連結管(図示省略)を介して接続される。
〈分流器の構成〉
上述したように、第1風上ヘッダ集合管(40)のうち下側空間(43)を形成する部分は、分流器(150)を構成する。この分流器(150)は、室外熱交換器(23)が蒸発器として機能する場合に、室外熱交換器(23)へ供給された気液二相状態の冷媒を三つの風上補助熱交換部(38a〜38c)へ分配する。ここでは、分流器(150)について、図9を参照しながら説明する。
下側空間(43)には、二枚の横仕切板(160,162)と、一枚の縦仕切板(164)とが設けられている。下側空間(43)は、二枚の横仕切板(160,162)と一枚の縦仕切板(164)とによって、三つの連通室(151〜153)と一つの混合室(154)と二つの中間室(155,156,)に仕切られる。
具体的に、各横仕切板(160,162)は、下側空間(43)を横断するように配置され、下側空間(43)を上下に仕切る。下側横仕切板(160)は、第1風上補助列ブロック(55a)と第2風上補助列ブロック(55b)の間に配置され、上側横仕切板(162)は、第2風上補助列ブロック(55b)と第3風上補助列ブロック(55c)の間に配置される。縦仕切板(164)は、細長い長方形板状の部材である。縦仕切板(164)は、第1風上ヘッダ集合管(40)の軸方向に沿って配置され、下側空間(43)を扁平管(31)側と液側接続管(101)側に仕切る。
下側空間(43)のうち下側横仕切板(160)の下側の部分は、縦仕切板(164)によって、扁平管(31)側の第1連通室(151)と液側接続管(101)側の下側中間室(155)に仕切られる。第1連通室(151)は、第1風上補助列ブロック(55a)を構成する三本の扁平管(31)と連通する。
下側空間(43)のうち下側横仕切板(160)と上側横仕切板(162)の間の部分は、縦仕切板(164)によって、扁平管(31)側の第2連通室(152)と液側接続管(101)側の混合室(154)に仕切られる。第2連通室(152)は、第2風上補助列ブロック(55b)を構成する三本の扁平管(61)と連通する。混合室(154)は、液側接続管(101)と連通する。
下側空間(43)のうち上側横仕切板(162)よりも上側の部分は、縦仕切板(164)によって、扁平管(31)側の第3連通室(153)と液側接続管(101)側の上側中間室(156)に仕切られる。第3連通室(153)は、第3風上補助列ブロック(55c)を構成する三本の扁平管(31)と連通する。
縦仕切板(164)の上部と下部には、連通孔(165a,165b)が一つずつ形成されている。各連通孔(165a,165b)は、横長の長方形状の貫通孔である。縦仕切板(164)の下部の連通孔(165b)は、縦仕切板(164)のうち下側横仕切板(160)よりも下側の部分の下端付近に形成され、第1連通室(151)を下側中間室(155)と連通させる。縦仕切板(164)の上部の連通孔(165a)は、縦仕切板(164)のうち上側横仕切板(162)よりも上側の部分の下端付近に形成され、第3連通室(153)を上側中間室(156)と連通させる。
下側横仕切板(160)は、混合室(154)に面する部分に流量調節孔(161)が形成されている。第1連通室(151)は、この流量調節孔(161)を介して混合室(154)と連通する。上側横仕切板(162)は、混合室(154)に面する部分に流量調節孔(163)が形成されている。第3連通室(153)は、この流量調節孔(163)を介して混合室(154)と連通する。縦仕切板(164)は、混合室(154)に面する部分の下端付近に流量調節孔(166)が形成されている。第2連通室(152)は、この流量調節孔(166)を介して混合室(154)と連通する。
分流器(150)において、下側横仕切板(160)の流量調節孔(161)と、上側横仕切板(162)の流量調節孔(163)と、縦仕切板(164)の流量調節孔(166)とは、比較的小径の円形の貫通孔である。分流器(150)は、各風上補助列ブロック(55a〜55c)へ冷媒が所定の割合で分配されるように、これら流量調節孔(161,163,166)の開口面積(具体的には、直径)が設定されている。
〈各ヘッダ集合管及び扁平管の詳細な構成〉
各ヘッダ集合管(40,45,70,80)及び扁平管(31,61)の構成について、図8〜図10を参照しながら更に詳細に説明する。本実施形態では、第1風下ヘッダ集合管(70)が第1ヘッダ部を構成し、第2風下ヘッダ集合管(80)が第2ヘッダ部を構成し、第2風上ヘッダ集合管(45)が第3ヘッダ部を構成し、第1風上ヘッダ集合管(40)が第4ヘッダ部を構成している。第1風下ヘッダ集合管(70)の各主連通空間(75a〜75f)が、第1内部流路(70a)を構成する。第2風下ヘッダ集合管(80)の各風下主連結空間(83a〜83f)が、第2内部流路(80a)を構成する。第2風上ヘッダ集合管(45)の各風上主連結空間(48a〜48f)が、第3内部流路(45a)を構成する。第1風上ヘッダ集合管(40)の上側空間(42)が、第4内部流路(40a)を構成する。
各ヘッダ集合管(40,45,70,80)は、軸直角断面が正円形状の円管で構成される。各ヘッダ集合管(40,45,70,80)は、互いに平行となるように上下方向に延びている。図8に示すように、第1風上ヘッダ集合管(40)と第1風下ヘッダ集合管(70)とが、空気流の方向に隣接し、第2風上ヘッダ集合管(45)と第2風下ヘッダ集合管(80)とが、空気流の方向に隣接している。第1風上ヘッダ集合管(40)と第1風下ヘッダ集合管(70)とは互いに伝熱しないように離れている。第2風上ヘッダ集合管(45)と第2風下ヘッダ集合管(80)とは、互いの伝熱しないように離れている。
本実施形態では、第1風下ヘッダ集合管(70)の外径D1と、第2風下ヘッダ集合管(80)の外径D2と、第2風上ヘッダ集合管(45)の外径D3とが等しい。第1風上ヘッダ集合管(40)の外径D4は、他のヘッダ集合管(45,70,80)の外径D1,D2、D3よりも大きい。つまり、第1風下ヘッダ集合管(70)の外径D1及び第2風上ヘッダ集合管(45)の外径D3は、第1風上ヘッダ集合管(40)の外径D4よりも小さい。
本実施形態では、第1風下ヘッダ集合管(70)の内径d1と、第2風下ヘッダ集合管(80)の内径d2と、第2風上ヘッダ集合管(45)の内径d3とが等しい。第1風上ヘッダ集合管(40)の内径d4は、他のヘッダ集合管(45,70,80)の内径d1、d2、d3よりも大きい。つまり、第1風下ヘッダ集合管(70)の内径d1及び第2風上ヘッダ集合管(45)の内径d3は、第1風上ヘッダ集合管(40)の内径d4よりも小さい。
第1風下ヘッダ集合管(70)と第2風下ヘッダ集合管(80)とには、風下管列(90)の各扁平管(61)がそれぞれ挿通される挿通孔(63)が形成される。複数の挿通孔(63)は、上下方向に等間隔を置いて配列される。各扁平管(61)の長手方向の一端部(図8の左側の端部)は、第1風下ヘッダ集合管(70)の各挿通孔(63)に差し込まれる。各扁平管(61)の長手方向の他端部(図8の右側の端部)は、第2風下ヘッダ集合管(80)の各挿通孔(63)に差し込まれる。
第1風上ヘッダ集合管(40)と第2風上ヘッダ集合管(45)とには、風上管列(50)の各扁平管(31)がそれぞれ挿通される挿通孔(33)が形成される。複数の挿通孔(33)は、上下方向に等間隔を置いて配列される。各扁平管(31)の長手方向の一端部(図8の左側の端部)は、第1風上ヘッダ集合管(40)の各挿通孔(33)に差し込まれる。各扁平管(31)の長手方向の他端部(図8の右側の端部)は、第2風上ヘッダ集合管(45)の各挿通孔(33)に差し込まれる。
各ヘッダ集合管(40,45,70,80)に各扁平管(31,61)を差し込んで接合した状態では、各ヘッダ集合管(40,45,70,80)の内部流路(40a,45a,70a,80a)において、対応する扁平管(31,61)が突出する。つまり、各ヘッダ集合管(40,45,70,80)の内部流路(40a,45a,70a,80a)には、対応する扁平管(31,61)の一部が位置する。各ヘッダ集合管(40,45,70,80)の内部流路(40a,45a,70a,80a)では、対応する扁平管(31,61)が位置する各部分の管軸方向の最大長さ(以下、差込長さという)が次のような関係となる。
図8に示すように、第1風下ヘッダ集合管(70)での扁平管(61)の差込長さL1と第2風上ヘッダ集合管(45)での扁平管(31)の差込み長さL3とは等しい。第2風下ヘッダ集合管(80)での扁平管(61)の差込長さL2と第1風上ヘッダ集合管(40)での扁平管(31)の差込長さL4とは等しい。第1風下ヘッダ集合管(70)での扁平管(61)の差込長さL1は、第2風下ヘッダ集合管(80)での扁平管(61)の差込長さL2よりも大きい。第2風上ヘッダ集合管(45)での扁平管(31)の差込長さL3は、第1風上ヘッダ集合管(40)での扁平管(31)の差込長さL4よりも大きい。つまり、第1風下ヘッダ集合管(70)での扁平管(61)の差込長さL1及び第2風上ヘッダ集合管(45)での扁平管(31)の差込長さL3は、第1風上ヘッダ集合管(40)での扁平管(31)の差込長さL4よりも大きい。
本実施形態では、風上管列(50)の扁平管(31)の管軸方向の全長と、風下管列(90)の扁平管(61)の管軸方向の全長とが概ね等しい。風上熱交換器ユニット(30)と、風下熱交換器ユニット(60)とでは、風上管列(50)の扁平管(31)と風下管列(90)の扁平管(61)とが、管軸方向に互いにシフトして配置される。風下熱交換器ユニット(60)では、差込長さL1が差込長さL2よりも大きくなるように、扁平管(61)が第1風下ヘッダ集合管(70)寄りに配置される。風上熱交換器ユニット(30)では、差込長さL3が差込長さL4よりも大きくなるように、扁平管(31)が第2風上ヘッダ集合管(45)寄りに配置される。
本実施形態では、風上管列(50)の扁平管(31)の空気流れ方向に沿った幅と、風下管列(90)の扁平管(61)の空気流れ方向に沿った幅とが等しい。また、風上管列(50)の扁平管(31)の上下方向の厚みと、風下管列(90)の扁平管(61)の上下方向の厚みは等しい。
本実施形態では、第1風下ヘッダ集合管(70)の第1内部流路(70a)の実効断面積A1及び第2風上ヘッダ集合管(45)の第3内部流路(45a)の実効断面積A3が、第1風上ヘッダ集合管(40)の第4内部流路(40a)の実効断面積A4よりも小さい。この実効断面積について図10を参照しながら説明する。なお、この例では、第1風下ヘッダ集合管(70)の内部流路(70a)の実効断面積A1を例に説明する。
図10(A)に示すように、第1風下ヘッダ集合管(70)の第1内部流路(70a)の軸直角断面(水平断面)の面積をA1aとする。次に、図10(B)に示すように、第1風下ヘッダ集合管(70)に対応する扁平管(61)のうち第1内部流路(70a)に位置する部分における第1風下ヘッダ集合管(70)の軸方向(鉛直方向)視の投影面積をA1bとする。この場合、図10(C)に示すように、第1内部流路(70a)の実効断面積A1は、第1内部流路(70a)の面積A1aから扁平管(61)の面積A1bを差し引いた面積(A1a−A1b)となる。図8に示す他の内部流路(40a,45a,80a)の実効断面積A2、A3、A4も同様にして求めることができる。
本実施形態では、第1内部流路(70a)の実効断面積A1と第3内部流路(45a)の実効断面積A3とが等しい。第1内部流路(70a)の実効断面積A1及び第3内部流路(45a)の実効断面積A3は、第2内部流路(80a)の実効断面積A2よりも小さい。第4内部流路(40a)の実効断面積A4は、第2内部流路(80a)の実効断面積A2よりも大きい。つまり、本実施形態の室外熱交換器(23)の各内部流路(40a,45a,70a,80a)では、A1=A3<A2<A4の関係が成立している。
〈主連結管の接続構造〉
図8及び図9に示すように、第2風下ヘッダ集合管(80)と第2風上ヘッダ集合管(45)には、主連結管(105)が接続されている。これにより、各第2内部流路(80a)(即ち、各風下主連結空間(83a〜83f))と、各第3内部流路(45a)(即ち、風上主連結空間(48a〜48f))とは、それぞれ1つの主連結管(105)を介して互いに連通している。つまり、主連結管(105)は、第2内部流路(80a)と第3内部流路(45a)とを連通させる連通部を構成する。
本実施形態の主連結管(105)は、第2風下ヘッダ集合管(80)と第2風上ヘッダ集合管(45)とを最短距離で結ぶように空気流の方向に延びている。主連結管(105)の風下寄りの端部は第2風下ヘッダ集合管(80)を貫通し、第2内部流路(80a)に開口している。主連結管(105)の風上寄りの端部は第2風上ヘッダ集合管(45)を貫通し、第3内部流路(45a)に開口している。
主連結管(105)の風下側の開口端(105a)は、1つの第2内部流路(80a)に位置する複数の扁平管(61)のうち最下段の扁平管(図9に示す扁平管(64))よりも下方に配置される。主連結管(105)の風下側の開口端(105a)は、各扁平管(61)の開口端(61a)に対して上下方向にずれている。主連結管(105)の風下側の開口端(105a)は、各扁平管(61)の開口端(61a)に対して互いに対向しないように周方向にずれている。具体的に、本実施形態では、扁平管(61)の開口端(61a)が開口する方向と、主連結管(105)の開口端(105a)が開口する方向とが、周方向に互いに約90度ずれている。
主連結管(105)の風上側の開口端(105b)は、1つの第3内部流路(45a)に位置する複数の扁平管(31)のうち最下段の扁平管(図9に示す扁平管(34))よりも下方に配置される。主連結管(105)の風上側の開口端(105b)は、各扁平管(31)の開口端(31a)に対して上下方向にずれている。主連結管(105)の風上側の開口端(105b)は、各扁平管(31)の開口端(31a)に対して互いに対向しないように周方向にずれている。具体的に、本実施形態では、扁平管(31)の開口端(31a)が開口する方向と、主連結管(105)の開口端(105b)が開口する方向とが、周方向に互いに約90度ずれている。
〈室外熱交換器における冷媒の流れ/蒸発器の場合〉
空気調和機(10)の暖房運転中には、室外熱交換器(23)が蒸発器として機能する。暖房運転中における室外熱交換器(23)での冷媒の流れを説明する。なお、以下の説明に示す冷媒と空気の温度は、いずれも単なる一例である。
室外熱交換器(23)には、膨張弁(24)を通過する際に膨張して気液二相状態となった冷媒が、配管(17)を通じて供給される。図3に示すように、配管(17)から液側接続管(101)へ供給された冷媒は、風上補助列部(54)を構成する扁平管(31)と、風下補助列部(94)を構成する扁平管(61)と、風下主列部(91)を構成する扁平管(61)と、風上主列部(51)を構成する扁平管(31)とを順に通過し、ガス側接続管(102)を通って配管(18)へ流出してゆく。
室外熱交換器(23)における冷媒の流れを詳しく説明する。
図5に示すように、液側接続管(101)から混合室(154)へ流入した気液二相状態の冷媒は、三つの連通室(151〜153)に分配され、その後、各連通室(151〜153)に対応する風上補助列ブロック(55a〜55c)の扁平管(31)へ流入する。風上補助列ブロック(55a〜55c)の扁平管(31)を流れる冷媒は、室外熱交換器(23)へ供給された室外空気と熱交換する。各風上補助列ブロック(55a〜55c)の扁平管(31)を通過した冷媒は、第2風上ヘッダ集合管(45)の風上補助連結空間(49a,49b,49c)、補助連結管を順に通過し、各風下補助列ブロック(95a,95b,95c)の扁平管(61)へ流入する。
各風下補助列ブロック(95a〜95c)の扁平管(61)を流れる冷媒は、風上補助熱交換領域(37)を通過した室外空気と熱交換する。各風下補助列ブロック(95a〜95c)の三本の扁平管(61)を通過した冷媒は、各風下補助列ブロック(95a〜95c)に対応する第1風下ヘッダ集合管(70)の補助連通空間(77a〜77c)へ入って合流する。
第1補助連通空間(77a)から第1接続用配管(110)の主管部(111)へ流入した冷媒は、その一部が一方の分岐管部(112a)を通って第1主連通空間(75a)へ、残りが他方の分岐管部(112b)を通って第2主連通空間(75b)へ、それぞれ流入する。第2補助連通空間(77b)から第2接続用配管(120)の主管部(121)へ流入した冷媒は、その一部が一方の分岐管部(122a)を通って第3主連通空間(75c)へ、残りが他方の分岐管部(122b)を通って第4主連通空間(75d)へ、それぞれ流入する。第3補助連通空間(77c)から第3接続用配管(130)の主管部(131)へ流入した冷媒は、その一部が一方の分岐管部(132a)を通って第5主連通空間(75e)へ、残りが他方の分岐管部(132b)を通って第6主連通空間(75f)へ、それぞれ流入する。
第1風下ヘッダ集合管(70)の各主連通空間(75a〜75f)へ流入した冷媒は、各主連通空間(75a〜75f)に対応する風下主列ブロック(92a〜92f)の十二本の扁平管(61)へ分かれて流入する。第1主連通空間(75a)の冷媒は、第1風下主列ブロック(92a)を構成する扁平管(61)へ流入する。第2主連通空間(75b)の冷媒は、第2風下主列ブロック(92b)を構成する扁平管(61)へ流入する。第3主連通空間(75c)の冷媒は、第3風下主列ブロック(92c)を構成する扁平管(61)へ流入する。第4主連通空間(75d)の冷媒は、第4風下主列ブロック(92d)を構成する扁平管(61)へ流入する。第5主連通空間(75e)の冷媒は、第5風下主列ブロック(92e)を構成する扁平管(61)へ流入する。第6主連通空間(75f)の冷媒は、第6風下主列ブロック(92f)を構成する扁平管(61)へ流入する。
各風下主列ブロック(92a〜92f)の扁平管(61)を流れる冷媒は、風上主熱交換領域(35)を通過した室外空気と熱交換する。各風下主列ブロック(92a〜92f)の扁平管(61)を通過した冷媒は、第2風下ヘッダ集合管(80)の各風下主連結空間(83a〜83f)、各主連結管(105)を順に通って、第2風上ヘッダ集合管(45)の各風上主連結空間(48a〜48f)へ流入する。
図5に示すように、第2風上ヘッダ集合管(45)の各風上主連結空間(48a〜48f)に流入した冷媒は、風上主列ブロック(52a〜52f)の扁平管(31)へ流入する。具体的には、第1風下主列ブロック(92a)の扁平管(61)を通過した冷媒は、第1風上主列ブロック(52a)の扁平管(31)へ流入する。また、第2風下主列ブロック(92b)の扁平管(61)を通過した冷媒は、第2風上主列ブロック(52b)の扁平管(31)へ流入する。また、第3風下主列ブロック(92c)の扁平管(61)を通過した冷媒は、第3風上主列ブロック(52c)の扁平管(31)へ流入する。また、第4風下主列ブロック(92d)の扁平管(61)を通過した冷媒は、第4風上主列ブロック(52d)の扁平管(31)へ流入する。また、第5風下主列ブロック(92e)の扁平管(61)を通過した冷媒は、第5風上主列ブロック(52e)の扁平管(31)へ流入する。また、第6風下主列ブロック(92f)の扁平管(61)を通過した冷媒は、第6風上主列ブロック(52f)の扁平管(31)へ流入する。
各風上主列ブロック(52a〜52f)の扁平管(31)を流れる冷媒は、室外熱交換器(23)へ供給された室外空気と熱交換する。各風上主列ブロック(52a〜52f)の十二本の扁平管(31)を通過した冷媒は、第1風上ヘッダ集合管(40)の上側空間(42)へ入って合流し、その後にガス側接続管(102)を通って室外熱交換器(23)から流出してゆく。
〈室外熱交換器における冷媒の流れ/凝縮器の場合〉
空気調和機(10)の冷房運転中には、室外熱交換器(23)が凝縮器として機能する。冷房運転中における室外熱交換器(23)での冷媒の流れを説明する。
室外熱交換器(23)には、圧縮機(21)から吐出されたガス冷媒が、配管(18)を通じて供給される。図4に示すように、配管(18)からガス側接続管(102)へ供給された冷媒は、風上主列部(51)を構成する扁平管(31)と、風下主列部(91)を構成する扁平管(61)と、風下補助列部(94)を構成する扁平管(61)と、風上補助列部(54)を構成する扁平管(31)とを順に通過し、液側接続管(101)を通って配管(17)へ流出してゆく。
室外熱交換器(23)における冷媒の流れを詳しく説明する。
図5に示すように、ガス側接続管(102)から第1風上ヘッダ集合管(40)の上側空間(42)へ流入したガス単相状態の冷媒は、各風上主列ブロックを構成する扁平管(31)へ分かれて流入する。風上主列ブロック(52a〜52f)の扁平管(31)を流れる冷媒は、室外熱交換器(23)へ供給された室外空気と熱交換する。各風上主列ブロック(52a〜52f)の扁平管(31)を通過した冷媒は、第2風上ヘッダ集合管(45)の各風上主連結空間(48a〜48f)、各主連結管(105)を順に通って、第2風下ヘッダ集合管(80)の各風下主連結空間(83a〜83f)へ流入する。
図6に示すように、第2風下ヘッダ集合管(80)の各風下主連結空間(83a〜83f)へ流入した冷媒は、風下主列ブロック(92a〜92f)の扁平管(61)へ流入する。具体的に、第1風上主列ブロック(52a)の扁平管(31)を通過した冷媒は、第1風下主列ブロック(92a)の扁平管(61)へ流入する。また、第2風上主列ブロック(52b)の扁平管(31)を通過した冷媒は、第2風下主列ブロック(92b)の扁平管(61)へ流入する。また、第3風上主列ブロック(52c)の扁平管(31)を通過した冷媒は、第3風下主列ブロック(92c)の扁平管(61)へ流入する。また、第4風上主列ブロック(52d)の扁平管(31)を通過した冷媒は、第4風下主列ブロック(92d)の扁平管(61)へ流入する。また、第5風上主列ブロック(52e)の扁平管(31)を通過した冷媒は、第5風下主列ブロック(92e)の扁平管(61)へ流入する。また、第6風上主列ブロック(52f)の扁平管(31)を通過した冷媒は、第6風下主列ブロック(92f)の扁平管(61)へ流入する。
各風下主列ブロック(92a〜92f)の扁平管(61)を流れる冷媒は、風上主熱交換領域(35)を通過した室外空気と熱交換する。各風下主列ブロック(92a〜92f)の扁平管(61)を通過した冷媒は、第1風下ヘッダ集合管(70)の対応する主連通空間(75a〜75f)へ流入する。第1風下主列ブロック(92a)の扁平管(61)を通過した冷媒は、第1主連通空間(75a)へ入って合流する。第2風下主列ブロック(92b)の扁平管(61)を通過した冷媒は、第2主連通空間(75b)へ入って合流する。第3風下主列ブロック(92c)の扁平管(61)を通過した冷媒は、第3主連通空間(75c)へ入って合流する。第4風下主列ブロック(92d)の扁平管(61)を通過した冷媒は、第4主連通空間(75d)へ入って合流する。第5風下主列ブロック(92e)の扁平管(61)を通過した冷媒は、第5主連通空間(75e)へ入って合流する。第6風下主列ブロック(92f)の扁平管(61)を通過した冷媒は、第6主連通空間(75f)へ入って合流する。
第1主連通空間(75a)及び第2主連通空間(75b)の冷媒は、第1接続用配管(110)を通って第1補助連通空間(77a)へ流入する。第3主連通空間(75c)及び第4主連通空間(75d)の冷媒は、第2接続用配管(120)を通って第2補助連通空間(77b)へ流入する。第5主連通空間(75e)及び第6主連通空間(75f)の冷媒は、第3接続用配管(130)を通って第3補助連通空間(77c)へ流入する。
各補助連通空間(77a〜77c)の冷媒は、対応する風下補助列ブロック(95a〜95c)の扁平管(61)へ流入する。第1補助連通空間(77a)の冷媒は、第1風下補助列ブロック(95a)の扁平管(61)へ流入する。第2補助連通空間(77b)の冷媒は、第2風下補助列ブロック(95b)の扁平管(61)へ流入する。第3補助連通空間(77c)の冷媒は、第3風下補助列ブロック(95c)の扁平管(61)へ流入する。
各風下補助列ブロック(95a〜95c)の扁平管(61)を流れる冷媒は、風上補助熱交換領域(37)を通過した室外空気と熱交換する。各風下補助列ブロック(95a〜95c)の扁平管(61)を通過した冷媒は、第2風下ヘッダ集合管(80)の各風下補助連結空間(84a〜84c)、各補助連結管を順に通って、第2風上ヘッダ集合管(45)の各風上補助連結空間(49a〜49c)へ流入する。
図5に示すように、第2風上ヘッダ集合管(45)の各風上補助連結空間(49a〜49c)へ流入した冷媒は、風上補助列ブロック(55a〜55c)の扁平管(31)へ流入する。具体的には、第1風下補助列ブロック(95a)の扁平管(61)を通過した冷媒は、第1風上補助列ブロック(55a)の扁平管(31)へ流入する。また、第2風下補助列ブロック(95b)の扁平管(61)を通過した冷媒は、第2風上補助列ブロック(55b)の扁平管(31)へ流入する。また、第3風下補助列ブロック(95c)の扁平管(61)を通過した冷媒は、第3風上補助列ブロック(55c)の扁平管(31)へ流入する。
風上補助列ブロック(55a〜55c)の扁平管(31)を流れる冷媒は、室外熱交換器(23)へ供給された室外空気と熱交換する。各風上補助列ブロック(55a〜55c)の扁平管(31)を通過した冷媒は、対応する連通室(151〜153)へ流入する。第1風上補助列ブロック(55a)の扁平管(31)を通過した冷媒は、第1連通室(151)へ入って合流する。第2風上補助列ブロック(55b)の扁平管(31)を通過した冷媒は、第2連通室(152)へ入って合流する。第3風上補助列ブロック(55c)の扁平管(31)を通過した冷媒は、第3連通室(153)へ入って合流する。各連通室(151〜153)の冷媒は、混合室(154)へ入って合流し、その後に液側接続管(101)を通って室外熱交換器(23)から流出してゆく。
〈各ヘッダ集合管の冷媒の流速について〉
室外熱交換器(23)が蒸発器となる運転では、各接続用配管(110,120,130)を流出した気液二相状態の冷媒が、第1風下ヘッダ集合管(70)の各主連通空間(48a〜48f)(即ち、各第1内部流路(70a))の下部に流入する。つまり、各第1内部流路(70a)では、その下側から流入した気液二相状態の冷媒が上方へ流れていく。これにより、第1風下ヘッダ集合管(70)の各第1内部流路(70a)では、比較的密度の大きな液冷媒が底部に溜まってしまうことを回避できる。一方、このように第1内部流路(70a)において、冷媒を上方へ流すようにすると、冷媒の密度差に伴い、上側寄りの扁平管(31)にガス冷媒が送られ易く、下側寄りの扁平管(61)に液冷媒が送られ易くなる。このため、第1内部流路(70a)から各扁平管(61)に分流する冷媒の湿り度が不均一となる虞がある。
同様に、室外熱交換器(23)が蒸発器となる運転では、各主連結管(105)を流出した気液二相状態の冷媒が、第2風上ヘッダ集合管(45)の第3内部流路(45a)の下部に流入する。つまり、各第3内部流路(45a)では、その下側から流入した気液二相状態の冷媒が上方へ流れていく。これにより、第2風上ヘッダ集合管(45)の各第3内部流路(45a)では、比較的密度の大きな液冷媒が底部に溜まってしまうことを回避できる。一方、このように第3内部流路(45a)において、冷媒を上方へ流すようにすると、冷媒の密度差に伴い、上側寄りの扁平管(31)にガス冷媒が送られ易く、下側寄りの扁平管(31)に液冷媒が送られ易くなる。このため、第3内部流路(45a)から各扁平管(31)に分流する液冷媒の量が不均一となる虞がある。
このようにして、各扁平管(31,61)を流れる冷媒の湿り度が不均一となると、空気の冷却性能が局所的に低下してしまい、暖房運転の効率の低下を招いてしまう。
そこで、本実施形態では、図8に示すように、第1内部流路(70a)の実効断面積A1及び第3内部流路(45a)の実効断面積A3を、第4内部流路(40a)の実効断面積A4よりも小さくしている。つまり、第1内部流路(70a)や第3内部流路(45a)では、軸方向に連続的に形成される冷媒の流路の断面積が、第4内部流路(40a)と比較して小さい。このため、第1内部流路(70a)や第3内部流路(45a)を流れる冷媒の流速が比較的大きくなる。従って、第1内部流路(70a)や第3内部流路(45a)では、比較的密度の大きな液冷媒を上方まで送ることができる。この結果、第1内部流路(70a)から各扁平管(61)へ分流する冷媒の湿り度を均一化でき、且つ第3内部流路(45a)から各扁平管(31)へ分流する冷媒の湿り度も均一化できる。
〈第2内部流路及び第3内部流路の冷媒の流れ〉
室外熱交換器(23)が蒸発器となる運転では、図9に示すように、風上管列(50)の各扁平管(31)を流出した気液二相状態の冷媒が、第2風下ヘッダ集合管(80)の各第2内部流路(80a)で合流する。第2内部流路(80a)の冷媒は、主連結管(105)を通じて第2風上ヘッダ集合管(45)の第3内部流路(45a)に流入する。
主連結管(105)の風下側の開口端(105a)は、第2内部流路(80a)の下部(より厳密には最下段の扁平管(64)と第2内部流路(80a)の底部との間)に位置している。このため、第2内部流路(80a)では、比較的密度の大きな液冷媒が底部に滞ってしまうことを回避でき、第2内部流路(80a)の液冷媒を確実に第3内部流路(45a)へ送ることができる。
同様に、主連結管(105)の風上側の開口端(105b)は、第3内部流路(45a)の下部(より厳密には最下段の扁平管(64)と第3内部流路(45a)の底部との間)に位置している。このため、第3内部流路(45a)では、比較的密度の大きな液冷媒が底部に滞ってしまうことを回避でき、液冷媒を確実に上方へ導くことができる。
また、図8及び図9に示すように、第3内部流路(45a)では、主連結管(105)の開口端(105b)と扁平管(31)の開口端(31a)とが互いに対向していない。両者の開口端(31a,105b)が互いに対向する配置関係である場合、主連結管(105)を流出した冷媒が、対向する扁平管(31)ばかりに導入され、各扁平管(31)を分流する冷媒の量が不均一となる虞がある。これに対し、主連結管(105)の開口端(105b)と扁平管(31)の開口端(31a)とを上下方向ないし周方向にずらすことで、主連結管(105)を流出した冷媒が、ある扁平管(31)ばかりに流入してしまうことを回避でき、各扁平管(31)へ分流する冷媒の量を均一化できる。
−実施形態1の効果−
実施形態によれば、第1内部流路(70a)の実効断面積A1及び第3内部流路(45a)の実効断面積A3を第4内部流路(40a)の実効断面積A4よりも小さくしている。このため、第1内部流路(70a)や第3内部流路(45a)では、上方に流れる冷媒の流速を増大でき、各扁平管(31)に分流する液冷媒の量を均一化できる。この結果、室外熱交換器(23)の冷却性能を向上でき、ひいては暖房運転の効率を向上できる。また、比較的比体積の大きなガス冷媒が流れる第4内部流路(40a)の実効断面積A4を大きくすることで、第4内部流路(40a)での圧力損失の上昇を抑制できる。
実施形態では、第1内部流路(70a)での扁平管(61)の差込長さL1及び第3内部流路(45a)での扁平管(31)の差込長さL3を、第4内部流路(40a)での扁平管(61)の差込長さL4よりも小さくしている。これにより、各ヘッダ集合管(40,45,70,80)の外径や内径の差を大きくせずとも、第1内部流路(70a)の実効断面積A1や第3内部流路(45a)の実効断面積A3を第4内部流路(40a)の実効断面積A4よりも小さくできる。
実施形態では、風上管列(50)の扁平管(31)の全長と、風下管列(90)の扁平管(61)の全長とを同じ長さとしているので、風上管列(50)と風下管列(90)とで同じ構成の扁平管(31,61)を共用できる。
実施形態では、第2内部流路(80a)において、主連結管(105)の開口端(105a)が最下段の扁平管(64)よりも下方に位置しているので、第2内部流路(80a)の底部に液冷媒が溜まってしまうことを確実に回避できる。また、第3内部流路(45a)において、主連結管(105)の開口端(105b)が最下段の扁平管(34)よりも下方に位置しているので、第3内部流路(45a)の底部に液冷媒が溜まってしまうことを確実に回避できる。
実施形態では、第3内部流路(45a)において、主連結管(105)の開口端(105b)が、扁平管(31)の開口端(31a)と対向しない位置にあるため、主連結管(105)から各扁平管(31)へ分流する冷媒の量を均一化できる。
《発明の実施形態1の変形例》
図12に示す実施形態1の変形例は、各ヘッダ集合管(40,45,70,80)の寸法の関係が実施形態1と異なる。室外熱交換器(23)では、全てのヘッダ集合管(40,45,70,80)の内径d1、d2、d3、d4が等しく、全てのヘッダ集合管(40,45,70,80)の外径D1、D2、D3、D4が等しい。風上管列(50)の扁平管(31)の全長と風下管列(90)の扁平管(61)の全長が等しい。風下管列(90)の扁平管(61)は、第1風下ヘッダ集合管(70)寄りに配置され、風上管列(50)の扁平管(31)は第2風上ヘッダ集合管(45)寄りに配置される。
実施形態1の変形例では、第1風下ヘッダ集合管(70)に対応する扁平管(61)の差込長さL1及び第2風上ヘッダ集合管(45)に対応する扁平管(31)の差込長さL3が、第1風上ヘッダ集合管(40)に対応する扁平管(31)の差込長さL4よりも大きい。具体的には、第1風下ヘッダ集合管(70)に対応する扁平管(31)の差込長さL1と第2風上ヘッダ集合管(45)に対応する扁平管(31)の差込長さL3とは等しく、第2風下ヘッダ集合管(80)に対応する扁平管(61)の差込長さL2と、第1風上ヘッダ集合管(40)に対応する扁平管(31)の差込長さL4とが等しい。第1風下ヘッダ集合管(70)に対応する扁平管(61)の差込長さL1は、第2風下ヘッダ集合管(80)に対応する扁平管(61)の差込長さL2よりも大きい。つまり、室外熱交換器(23)では、L1=L3>L2=L4の関係が成立している。
実施形態1の変形例においても、第1内部流路(70a)の実効断面積A1及び第3内部流路(45a)の実効断面積A3が、第4内部流路(40a)の実効断面積A4よりも小さい。第1内部流路(70a)の実効断面積A1と第3内部流路(45a)の実効断面積A3とが等しく、第2内部流路(80a)の実効断面積A2と、第4内部流路(40a)の実効断面積A4が等しい。つまり、室外熱交換器(23)の各内部流路(40a,45a,70a,80a)では、A1=A3<A2=A4の関係が成立している。
実施形態1の変形例では、各ヘッダ集合管(40,45,70,80)の外径や、各扁平管(31,61)の全長を同じとしつつ、実効断面積A1及び実効断面積A3を実効断面積A4よりも小さくできる。これにより、室外熱交換器(23)の構成の簡素化を図りつつ、第1内部流路(70a)や第3内部流路(45a)の冷媒の流速を増大できる。
《発明の実施形態2》
本発明の実施形態2について図13及び図14を参照しながら説明する。実施形態2の室外熱交換器(23)には、実施形態1の四つのヘッダ集合管(40,45,70,80)に換わって二つのヘッダ部材(140,190)が設けられる。具体的に、実施形態2では、実施形態1の第1風上ヘッダ集合管(40)及び第1風下ヘッダ集合管(70)に対応する位置に第1ヘッダ部材(140)が設けられる。また、実施形態1の第2風上ヘッダ集合管(45)及び第2風下ヘッダ集合管(80)に対応する位置に第2ヘッダ部材(190)が設けられる。
第1ヘッダ部材(140)は、上下に延びる筒状の第1本体部(141)と、第1本体部(141)を仕切る第1仕切部(142)とを備えている。第1本体部(141)は、上下が閉塞される筒状に形成される。第1本体部(141)の軸直角断面は、空気流の方向に延びる細長の略円形状に形成される。第1本体部(141)の内部は、第1仕切部(142)によって、風下寄りの第1内部流路(70a)と風上寄りの第4内部流路(40a)とに区画される。第1ヘッダ部材(140)では、第1内部流路(70a)を内部に区画する内壁部(143)が第1ヘッダ部を構成し、第4内部流路(40a)を内部に区画する内壁部(144)が第4ヘッダ部を構成している。つまり、第1ヘッダ部材(140)には、第1内部流路(70a)を形成する第1ヘッダ部と、第4内部流路(40a)を形成する第4ヘッダ部とが一体に構成される。実施形態1と同様にして、第1内部流路(70a)は主連通空間(75a〜75f)を構成し、第4内部流路(40a)は上側空間(42)を構成している。
第2ヘッダ部材(190)は、上下に延びる筒状の第2本体部(191)と、第2本体部(191)を仕切る第2仕切部(192)とを備えている。第2本体部(191)は、上下が閉塞される筒状に形成される。第2本体部(191)の軸直角断面は、空気流の方向に延びる細長の略円形状に形成される。第2本体部(191)の内部は、第2仕切部(192)によって、風下寄りの第2内部流路(80a)と風上寄りの第3内部流路(45a)とに区画される。第2ヘッダ部材(190)では、第2内部流路(80a)を内部に区画する内壁部(193)が第2ヘッダ部を構成し、第3内部流路(45a)を内部に区画する内壁部(194)が第3ヘッダ部を構成する。つまり、第2ヘッダ部材(190)には、第2内部流路(80a)を形成する第2ヘッダ部と、第3内部流路(45a)を形成する第3ヘッダ部とが一体に構成される。実施形態1と同様にして、第2内部流路(80a)は、風下主連結空間(83a〜83f)を構成し、第3内部流路(45a)は、風上主連結空間(48a〜48f)を構成している。
実施形態2の第2ヘッダ部材(190)の第2仕切部(192)には、連通孔(106)が形成される。連通孔(106)は、互いに隣接する第2内部流路(80a)と第3内部流路(45a)とを連通させる連通部を構成する。図14に示すように、連通孔(106)の風下側の開口端(106a)は、第2内部流路(80a)における最下段の扁平管(64)よりも下方に位置する。これにより、実施形態1と同様にして、第2内部流路(80a)の底部に液冷媒が溜まり込んでしまうことを回避できる。連通孔(106)の開口端(106a)は、扁平管(61)の開口端(61a)と対向しないように、開口端(61a)に対して上下方向ないし周方向にずれて配置される。
連通孔(106)の風上側の開口端(106b)は、第3内部流路(45a)における最下段の扁平管(34)よりも下方に位置する。これにより、実施形態1と同様にして、第3内部流路(45a)の底部に液冷媒が溜まり込んでしまうことを回避できる。連通孔(106)の開口端(106b)は、扁平管(31)の開口端(61a)と対向しないように、開口端(31a)に対して上下方向ないし周方向にずれて配置される。これにより、実施形態1と同様にして、連通孔(106)を流出した冷媒が、ある1つの扁平管(31)にばかり流入してしまうことを回避できる。
実施形態2では、全ての内部流路(40a,45a,70a,80a)の軸直角の断面の面積が等しくなっている。第1内部流路(70a)での扁平管(61)の差込長さL1と第3内部流路(45a)での扁平管(31)の差込長さL3は等しく、これらの差込長さL1及びL3が、第4内部流路(40a)での扁平管(31)の差込長さL4よりも大きい。室外熱交換器(23)では、L1=L3>L2=L4の関係が成立している。
実施形態2においても、第1内部流路(70a)の実効断面積A1及び第3内部流路(45a)の実効断面積A3が、第4内部流路(40a)の実効断面積A4よりも小さい。第1内部流路(70a)の実効断面積A1と第3内部流路(45a)の実効断面積A3とが等しく、第2内部流路(80a)の実効断面積A2と、第4内部流路(40a)の実効断面積A4とが等しい。つまり、室外熱交換器(23)の各内部流路(40a,45a,70a,80a)では、A1=A3<A2=A4の関係が成立している。
実施形態2では、各ヘッダ部材(140,190)の形状や、各扁平管(31,61)の全長を同じとしつつ、実効断面積A1及び実効断面積A3を実効断面積A4よりも小さくできる。これにより、室外熱交換器(23)の構成の簡素化を図りつつ、第1内部流路(70a)や第3内部流路(45a)の冷媒の流速を増大できる。
《発明の実施形態2の変形例》
図15に示す実施形態2の変形例は、実施形態1の4つのヘッダ集合管(40,45,70,80)のうち第2風上ヘッダ集合管(45)及び第2風下ヘッダ集合管(80)に換わって、実施形態2の第2ヘッダ部材(190)が設けられている。実施形態2の変形例においても、差込長さL1及びL3を差込長さL4よりも大きくすることで、実効断面積A1及びA3が実効断面積A4よりも小さくなっている。これにより、第1内部流路(70a)及び第3内部流路(45a)での冷媒の流速を増大できる。
《その他の実施形態》
図16に示すように、上記各実施形態の室外熱交換器(23)は、風上管列(50)を構成する扁平管(31)と風下管列(90)を構成する扁平管(61)の両方が一枚のフィン(180)に接合されていてもよい。つまり、本変形例の室外熱交換器(23)では、扁平管(31,61)の軸方向に一定の間隔をおいて配列された各フィン(180)の管挿入部(187)に、風上管列(50)を構成する扁平管(31)と風下管列(90)を構成する扁平管(61)の両方が配置される。
また、上記各実施形態の室外熱交換器(23)には、板状のフィン(32,62,180)に代えて波形のフィンが設けられていてもよい。このフィンは、いわゆるコルゲートフィンであって、上下に蛇行する波形に形成されている。そして、この波形のフィンは、上下に隣り合った扁平管(31,61)の間に一つずつ配置される。
また、上記実施形態の室外熱交換器(23)は、風上熱交換器ユニット(30)の下側に風上補助熱交換領域(37)が形成され、風下熱交換器ユニット(60)の下側に風下補助熱交換領域(67)が形成されている。しかしながら、上記実施形態の室外熱交換器(23)の風上補助熱交換領域(37)及び風下補助熱交換領域(67)を省略した構成において本発明を適用してもよい。
つまり、室外熱交換器(23)では、風上熱交換器ユニット(30)の全域に亘って風上主熱交換領域(35)が形成され、風下熱交換器ユニット(60)の全域に亘って風下熱交換領域(65)が形成される。そして、液側接続管(101)が第1風下ヘッダ集合管(70)に接続され、ガス側接続管(102)が第1風上ヘッダ集合管(40)に接続される。
本変形例に係る室外熱交換器(23)が蒸発器として機能する場合、液側接続管(101)から第1風下ヘッダ集合管(70)に流出した減圧後の気液二相状態の冷媒が、風下管列(90)の各扁平管(61)、第2風下ヘッダ集合管(80)、第2風上ヘッダ集合管(45)、風上管列(50)の各扁平管(31)、第1風上ヘッダ集合管(40)を順に流れ、ガス側接続管(102)に流出する。また、本変形例に係る室外熱交換器(23)が凝縮器として機能する場合、ガス側接続管(102)から第1風上ヘッダ集合管(40)に流出したガス冷媒が、風上管列(50)の各扁平管(31)、第2風上ヘッダ集合管(45)、第2風下ヘッダ集合管(80)、風下管列(90)の各扁平管(61)、第1風下ヘッダ集合管(70)を順に流れ、液側接続管(101)に流出する。
以上説明したように、本発明は、扁平管とフィンを有して冷媒と空気を熱交換させる熱交換器について有用である。
10 空気調和機
23 室外熱交換器(熱交換器)
31 扁平管
32 フィン
40 第1風上ヘッダ集合管(第4ヘッダ部)
40a 第4内部流路
45 第2風上ヘッダ集合管(第3ヘッダ部)
45a 第3内部流路
61 扁平管
62 フィン
70 第1風下ヘッダ集合管(第1ヘッダ部)
70a 第1内部流路
80 第2風下ヘッダ集合管(第2ヘッダ部)
80a 第2内部流路
90 風下管列
105 主連結管(連通部)
106 連通孔(連通部)
143 内壁部(第1ヘッダ部)
144 内壁部(第4ヘッダ部)
190 第2ヘッダ部材(ヘッダ部材)
193 内壁部(第2ヘッダ部)
194 内壁部(第3ヘッダ部)

Claims (8)

  1. 上下に並んだ複数の扁平管(31,61)によってそれぞれ構成され、空気流れ方向に並ぶ第1と第2の管列(50,90)と、上記第1管列(90)の扁平管(61)の一端が挿通され、上下に延びる第1ヘッダ部(70,143)と、上記第1管列(90)の扁平管(61)の他端が挿通され、上下に延びる第2ヘッダ部(80,193)と、上記第2管列(50)の扁平管(31)の一端が挿通され、上下に延びる第3ヘッダ部(45,194)と、上記第2管列(50)の扁平管(31)の他端が挿通され、上下に延びる第4ヘッダ部(40,144)と、上記第2ヘッダ部(80,193)の内部流路(80a)と第3ヘッダ部(45,144)の内部流路(45a)とを連通させる連通部(105,106)と、上記複数の扁平管(31,61)に接合するフィン(32,62,180)とを備えた熱交換器であって、
    蒸発器として機能する場合に、上記第1ヘッダ部(70,143)の内部流路(70a)の下側から流入した冷媒が、第1管列(90)の複数の扁平管(61)に分流し、上記第2ヘッダ部(80,193)及び上記連通部(105,106)を順に流れ、上記第3ヘッダ部(45,194)の内部流路(45a)の下側から流入した冷媒が、第2管列(50)の複数の扁平管(31)に分流するように構成され、
    上記各ヘッダ部(40,45,70,80,143,144,193,194)の内部流路(40a,45a,70a,80a)の軸直角断面の面積から、対応する扁平管(31,61)のうち上記内部流路(40a,45a,70a,80a)に位置する部分におけるヘッダ部(40,45,70,80,143,144,193,194)の軸方向視の投影面積を差し引いた面積を実効断面積A1、A2、A3、A4とすると、上記第1ヘッダ部(70,143)の内部流路(70a)の実効断面積A1及び第3ヘッダ部(45,194)の内部流路(45a)の実効断面積A3が、上記第4ヘッダ部(40,144)の内部流路(40a)の実効断面積A4よりも小さい
    ことを特徴とする熱交換器。
  2. 請求項1において、
    上記各ヘッダ部は、互いに別体に形成されるヘッダ集合管(40,45,70,80)でそれぞれ構成される
    ことを特徴とする熱交換器。
  3. 請求項1において、
    上記第2ヘッダ部(193)と上記第3ヘッダ部(194)とが一体に構成されるヘッダ部材(190)を備えている
    ことを特徴とする熱交換器。
  4. 請求項2において、
    上記第1ヘッダ部(70)の内径d1及び上記第3ヘッダ部(45)の内径d3が、上記第4ヘッダ部(40)の内径d4よりも小さい
    ことを特徴とする熱交換器。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1つにおいて、
    上記第1ヘッダ部(70,143)の内部流路(70a)での扁平管(61)の差込長さL1及び上記第3ヘッダ部(45,194)の内部流路(45a)での扁平管(31)の挿通長さL3が、上記第4ヘッダ部(40,144)の内部流路(40a)での扁平管(31)の差込長さL4よりも大きい
    ことを特徴とする熱交換器。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1つにおいて、
    上記連通部(105,106)における上記第3ヘッダ部(45,194)側の開口端(105b,106b)は、該第3ヘッダ部(45,194)の内部流路(45a)に繋がる複数の扁平管(31)の開口端(31a)と対向しないように、該扁平管(31)の開口端(31a)に対してずれて配置される
    ことを特徴とする熱交換器。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1つにおいて、
    上記連通部(105,106)における上記第3ヘッダ部(45,194)側の開口端(105b,106b)は、該第3ヘッダ部(45,194)の内部流路(45a)に繋がる複数の扁平管(31)のうち最下段の扁平管(34)よりも下方に配置される
    ことを特徴とする熱交換器。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1つに記載の熱交換器(23)が設けられた冷媒回路(20)を備え、
    上記冷媒回路(20)において冷媒を循環させて冷凍サイクルを行う
    ことを特徴とする空気調和機。
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