JP2015055414A - 熱交換器 - Google Patents

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正憲 神藤
Masanori Shindo
正憲 神藤
好男 織谷
Yoshio Oritani
好男 織谷
康介 森本
Kosuke Morimoto
康介 森本
智彦 坂巻
Tomohiko Sakamaki
智彦 坂巻
拓也 上総
Takuya Kamifusa
拓也 上総
潤一 濱舘
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潤一 濱舘
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Abstract

【課題】二つの扁平管を接続する接続部材における耐圧強度の確保を容易にする。【解決手段】熱交換器(23)は、平行に並んだ複数の扁平管(31,61)によってそれぞれが構成されて空気の流れ方向に並ぶ風上管列(50)および風下管列(90)と、扁平管(31,61)に接合されたフィン(32,62)と、接続部材(200)とを備えている。接続部材(200)は、風上管列(50)を構成する扁平管(31)の端部と風下管列(90)を構成する扁平管(61)の端部とを一対一で接続する。また、接続部材(200)の内部には、扁平管(31)と扁平管(61)とを連通させる複数の流体通路(201)が形成されている。【選択図】図9

Description

この発明は、扁平管とフィンと有して冷媒と空気を熱交換させる熱交換器に関する。
従来より、扁平管とフィンを有して扁平管を流れる冷媒を空気と熱交換させる熱交換器が知られている。特許文献1(図2を参照)には、配列された扁平管からなる管列を二つ有する二列構造の熱交換器が開示されている。特許文献1に開示された熱交換器では、個別の扁平管を二列に配列することによって二つの管列が構成される。また、特許文献1に開示された熱交換器では、扁平管の端部にヘッダが接続され、ヘッダへ流入した冷媒が複数の扁平管へ分かれて流れ込む。
特表2005−510689号公報
ところで、特許文献1の熱交換器において、一方の管列を構成する複数の扁平管の端部と他方の管列を構成する複数の扁平管の端部とを一つのヘッダ内の空間で連通する構造の代わりに、一方の管列を構成する一つの扁平管の端部と他方の管列を構成する一つの扁平管の端部とを一つの接続部材(具体的には、円管)を介して接続する構造が考えられる。しかしながら、このような構造では、円管にはその外形を形成する周壁だけしか設けられていないので、接続部材の構造強度を向上させることが困難である。そのため、二つの管列にそれぞれ含まれる二つの扁平管を接続する接続部材を円管によって構成する場合、接続部材における耐圧強度を確保することが困難である。すなわち、接続部材を円管によって構成する場合、接続部材の内部圧力を円管の外形を形成する周壁のみによって支持することになるので、接続部材における耐圧強度を確保することが困難である。
そこで、この発明は、二つの扁平管を接続する接続部材における耐圧強度の確保を容易にすることが可能な熱交換器を提供することを目的とする。
第1の発明は、平行に並んだ複数の扁平管(31,61)によってそれぞれが構成されて空気の流れ方向に並ぶ風上管列(50)および風下管列(90)と、上記扁平管(31,61)に接合されたフィン(32,62)とを備える熱交換器であって、上記風上管列(50)を構成する扁平管(31)の端部と上記風下管列(90)を構成する扁平管(61)の端部とを一対一で接続し、内部に該風上管列(50)の扁平管(31)と該風下管列(90)の扁平管(61)とを連通させる複数の流体通路(201)が形成された接続部材(200)を備えていることを特徴とする熱交換器である。
上記第1の発明では、接続部材(200)の内部には、接続部材(200)の内部空間を複数の流体通路(201)に区画するための構造(例えば、仕切壁)が設けられている。したがって、接続部材(200)を円管によって構成する場合よりも、接続部材(200)の構造強度を向上させることができる。すなわち、接続部材(200)の内部圧力を接続部材(200)の外形を形成する部分だけでなく接続部材(200)の内部に形成された構造によっても支持することができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記接続部材(200)が、内部に伸長方向に延びる複数の流体通路(201)が形成されて両端面に該複数の流体通路(201)が開口し、U字状に屈曲した連結扁平管(300)と、上記風上管列(50)を構成する扁平管(31)の端部と上記連結扁平管(300)の一端部とを連結して連通させる中空の第1連結部材(301)と、上記風下管列(90)を構成する扁平管(61)の端部と上記連結扁平管(300)の他端部とを連結して連通させる中空の第2連結部材(302)とによって構成されていることを特徴とする熱交換器である。
上記第2の発明では、連結扁平管(300)と第1連結部材(301)と第2連結部材(302)によって接続部材(200)を構成することにより、接続部材(200)を円管によって構成する場合よりも、接続部材(200)の厚み(具体的には、扁平管(31,61)の配列方向における長さ)を短くすることができる。これにより、風上管列(50)を構成するn本(nは、2以上の整数)の扁平管(31)と風下管列(90)を構成するn本の扁平管(61)とを一対一で接続するn個の接続部材(200)を設けた場合に、接続部材(200)の配列間隔(具体的には、扁平管(31,61)の配列方向における間隔)を狭くすることができる。
第3の発明は、上記第1の発明において、上記接続部材(200)が、互いに重ね合わされて接合された2枚の板状部材(401)からなる積層部材(400)によって構成され、上記積層部材(400)に、該積層部材(400)を構成する2枚の板状部材(401)の間においてU字状に延びて該積層部材(400)の一側面に両端が開口する連通路(402)が形成され、上記積層部材(400)に形成された連通路(402)の中間部(402c)に、該連通路(402)を複数の流体通路(201)に区画する複数の仕切壁(403)が設けられ、上記積層部材(400)に形成された連通路(402)の一端部(402a)に、上記風上管列(50)を構成する扁平管(31)の端部が挿入され、上記積層部材(400)に形成された連通路(402)の他端部(402b)に、上記風下管列(90)を構成する扁平管(61)の端部が挿入されることを特徴とする熱交換器である。
上記第3の発明では、互いに重ね合わされて接合された2枚の板状部材(401)からなる積層部材(400)によって接続部材(200)を構成することにより、接続部材(200)を円管によって構成する場合よりも、接続部材(200)の厚み(具体的には、扁平管(31,61)の配列方向における長さ)を短くすることができる。これにより、風上管列(50)を構成するn本の扁平管(31)と風下管列(90)を構成するn本の扁平管(61)とを一対一で接続するn個の接続部材(200)を設けた場合に、接続部材(200)の配列間隔(具体的には、扁平管(31,61)の配列方向における間隔)を狭くすることができる。
第4の発明は、上記第1〜第3の発明のいずれか1つにおいて、上記接続部材(200)に形成された流体通路(201)の本数が、上記扁平管(31,61)に形成された流体通路(175)の本数と同数となっていることを特徴とする熱交換器である。
上記第4の発明では、接続部材(200)における冷媒の挙動を扁平管(31,61)における冷媒の挙動に近づけることができる。
第1の発明によれば、接続部材(200)の構造強度を向上させることができるので、接続部材(200)における耐圧強度の確保を容易にすることができる。
第2および第3の発明によれば、接続部材(200)の配列間隔を狭くすることができるので、風上管列(50)を構成する扁平管(31)の配列間隔および風下管列(90)を構成する扁平管(61)の配列間隔を狭くすることができ、その結果、熱交換器(23)を小型化することができる。
第4の発明によれば、接続部材(200)における冷媒の挙動を扁平管(31,61)における冷媒の挙動に近づけることができるので、熱交換器(23)における冷媒の制御(例えば、扁平管(31,61)を流れる冷媒の質量流量の制御)を容易にすることができる。
図1は、実施形態1の熱交換器を備えた空気調和機の概略構成を示す冷媒回路図である。 図2は、実施形態1の熱交換器の概略構成を示す斜視図である。 図3は、実施形態1の熱交換器を風上熱交換器ユニットと風下熱交換器ユニットに分解して示す概略の斜視図であって、熱交換器が蒸発器として機能する場合の冷媒の流れを示すものである。 図4は、実施形態1の熱交換器を風上熱交換器ユニットと風下熱交換器ユニットに分解して示す概略の斜視図であって、熱交換器が凝縮器として機能する場合の冷媒の流れを示すものである。 図5は、実施形態1の風上熱交換器ユニットを正面から見た一部断面図である。 図6は、実施形態1の風下熱交換器ユニットを正面から見た一部断面図である。 図7は、図5のA−A断面および図6のB−B断面の一部を拡大して示す熱交換器ユニットの断面図である。 図8は、実施形態1の風上熱交換器ユニットの一部を正面から見た拡大断面図である。 図9は、実施形態1の熱交換器の概略構成を示す斜視図である。 図10は、実施形態1の接続部材の構成を示す図であり、図10(A)は扁平管が挿入された接続部材を上方から見た断面図であり、図10(B)は扁平管が挿入された接続部材を正面から見た断面図であり、図10(C)は図10(A)のC−C断面を示し、図10(D)は図10(A)のD−D断面を示す。 図11は、実施形態1の変形例の接続部材および扁平管の構成を示す図であり、図11(A)は扁平管が挿入された接続部材を上方から見た断面図であり、図11(B)は扁平管が挿入された接続部材を正面から見た断面図であり、図11(C)は図11(A)のC−C断面を示し、図11(D)は図11(A)のD−D断面を示す。 図12は、実施形態2の熱交換器の概略構成を示す斜視図である。 図13は、実施形態2の接続部材を構成する積層部材の構成を示す図であり、図13(A)は扁平管が挿入された積層部材を上方から見た平面図であり、図13(B)は扁平管が挿入された積層部材を正面から見た正面図であり、図13(C)は積層部材を左方から見た側面図である。 図14は、その他の実施形態の熱交換器の図7に相当する断面図である。
以下、この発明の実施形態を図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当部分には同一の符号を付しその説明は繰り返さない。また、以下で説明する実施形態および変形例は、本質的に好ましい例示であって、この発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
〔実施形態1〕
図1は、実施形態1による熱交換器(23)が設けられた空気調和機(10)の構成例を示している。この例では、熱交換器(23)は、室外熱交換器として利用される。空気調和機(10)は、室外ユニット(11)と室内ユニット(12)とを備えている。室外ユニット(11)と室内ユニット(12)は、液側連絡配管(13)およびガス側連絡配管(14)を介して互いに接続されている。空気調和機(10)では、室外ユニット(11)と室内ユニット(12)と液側連絡配管(13)とガス側連絡配管(14)によって、冷媒回路(20)が形成されている。
冷媒回路(20)には、圧縮機(21)と、四方切換弁(22)と、室外熱交換器(すなわち、熱交換器(23))と、膨張弁(24)と、室内熱交換器(25)とが設けられている。圧縮機(21)と四方切換弁(22)と熱交換器(23)と膨張弁(24)は、室外ユニット(11)に収容されている。室外ユニット(11)には、熱交換器(23)へ室外空気を供給するための室外ファン(15)が設けられている。一方、室内熱交換器(25)は、室内ユニット(12)に収容されている。室内ユニット(12)には、室内熱交換器(25)へ室内空気を供給するための室内ファン(16)が設けられている。
冷媒回路(20)は、冷媒が充填された閉回路である。冷媒回路(20)において、圧縮機(21)は、その吐出管が四方切換弁(22)の第1のポートに、その吸入管が四方切換弁(22)の第2のポートに、それぞれ接続されている。また、冷媒回路(20)では、四方切換弁(22)の第3のポートから第4のポートへ向かって順に、熱交換器(23)と、膨張弁(24)と、室内熱交換器(25)とが配置されている。この冷媒回路(20)において、熱交換器(23)は、配管(17)を介して膨張弁(24)に接続され、配管(18)を介して四方切換弁(22)の第3のポートに接続される。
圧縮機(21)は、スクロール型またはロータリ型の全密閉型圧縮機である。四方切換弁(22)は、第1のポートが第3のポートと連通し且つ第2のポートが第4のポートと連通する第1状態(図1に実線で示す状態)と、第1のポートが第4のポートと連通し且つ第2のポートが第3のポートと連通する第2状態(図1に破線で示す状態)とに切り換わる。膨張弁(24)は、いわゆる電子膨張弁である。
熱交換器(23)は、室外空気を冷媒と熱交換させる。熱交換器(23)の構成については後述する。一方、室内熱交換器(25)は、室内空気を冷媒と熱交換させる。室内熱交換器(25)は、円管である伝熱管を備えたいわゆるクロスフィン型のフィン・アンド・チューブ熱交換器によって構成されている。
〈空気調和機の運転動作〉
次に、空気調和機(10)の運転動作について説明する。空気調和機(10)は、冷房運転と暖房運転を選択的に行う。
冷房運転中の冷媒回路(20)では、四方切換弁(22)を第1状態に設定した状態で、冷凍サイクルが行われる。この状態では、熱交換器(23)、膨張弁(24)、室内熱交換器(25)の順に冷媒が循環し、熱交換器(23)が凝縮器として機能し、室内熱交換器(25)が蒸発器として機能する。熱交換器(23)では、圧縮機(21)から流入したガス冷媒が室外空気へ放熱して凝縮し、凝縮後の冷媒が膨張弁(24)へ向けて流出してゆく。
暖房運転中の冷媒回路(20)では、四方切換弁(22)を第2状態に設定した状態で、冷凍サイクルが行われる。この状態では、室内熱交換器(25)、膨張弁(24)、熱交換器(23)の順に冷媒が循環し、室内熱交換器(25)が凝縮器として機能し、熱交換器(23)が蒸発器として機能する。熱交換器(23)には、膨張弁(24)を通過する際に膨張して気液二相状態となった冷媒が流入する。熱交換器(23)へ流入した冷媒は、室外空気から吸熱して蒸発し、その後に圧縮機(21)へ向けて流出してゆく。
〈熱交換器の構成〉
次に、図2〜図9を参照して、熱交換器(23)の構成について説明する。なお、以下の説明において用いる「上」「下」「左」「右」「前」「後」は、熱交換器(23)を空気の流れ方向の上流側から見た場合の方向を示している。
図2に示すように、熱交換器(23)は、二列構造の空気熱交換器であり、風上熱交換器ユニット(30)と風下熱交換器ユニット(60)と接続ユニット(100)とを備えている。風上熱交換器ユニット(30)と風下熱交換器ユニット(60)は、熱交換器(23)を通過する空気流の方向に重なっている。熱交換器(23)を通過する空気の流れ方向において、風上熱交換器ユニット(30)は、風下熱交換器ユニット(60)の上流側に配置されている。
《風上熱交換器ユニットの構成》
図3および図5に示すように、風上熱交換器ユニット(30)は、一つの第1風上ヘッダ集合管(40)と、多数の扁平管(31)と、多数のフィン(32)とを備えている。第1風上ヘッダ集合管(40)と扁平管(31)とフィン(32)は、何れもアルミニウム合金製の部材であって、互いにロウ付けによって接合されている。
第1風上ヘッダ集合管(40)は、両端が閉塞された細長い円筒状に形成されている。図5において、第1風上ヘッダ集合管(40)は、風上熱交換器ユニット(30)の左端に起立した状態で設置されている。つまり、第1風上ヘッダ集合管(40)は、その軸方向が上下方向となる状態で設置されている。
図7に示すように、扁平管(31)は、その断面形状が扁平な長円形となった伝熱管である。図5に示すように、風上熱交換器ユニット(30)において、複数の扁平管(31)は、それぞれの軸方向が左右方向となり、それぞれの側面のうち平坦な部分(平坦部)が対向する状態で配置されている。また、複数の扁平管(31)は、互いに一定の間隔をおいて上下に並んで配置され、互いの軸方向が実質的に平行となっている。各扁平管(31)は、その一端が第1風上ヘッダ集合管(40)に挿入され、その他端が接続ユニット(100)(具体的には、後述する第2風上ヘッダ集合管(45))に挿入されている。風上熱交換器ユニット(30)に設けられた扁平管(31)は、風上管列(50)を構成している。
図7に示すように、各扁平管(31)には、複数の流体通路(175)が形成されている。各流体通路(175)は、扁平管(31)の軸方向に延びる通路であって、扁平管(31,61)の幅方向に一列に並んでいる。各流体通路(175)は、扁平管(31)の両端面に開口している。風上熱交換器ユニット(30)へ供給された冷媒は、扁平管(31)の流体通路(175)を流れる間に空気と熱交換する。
図7に示すように、フィン(32)は、金属板をプレス加工することによって形成された縦長の板状フィンである。フィン(32)には、フィン(32)の前縁(即ち、風上側の縁部)からフィン(32)の幅方向に延びる細長い切り欠き部(186)が、多数形成されている。フィン(32)では、複数の切り欠き部(186)が、フィン(32)の長手方向(上下方向)に一定の間隔で形成されている。切り欠き部(186)の風下寄りの部分は、管挿入部(187)を構成している。扁平管(31)は、フィン(32)の管挿入部(187)に挿入され、管挿入部(187)の周縁部とロウ付けによって接合される。また、フィン(32)には、伝熱を促進するためのルーバー(185)が形成されている。そして、複数のフィン(32)は、扁平管(31)の軸方向に一定の間隔をおいて配列されている。
図3および図5に示すように、風上熱交換器ユニット(30)は、上下に二つの熱交換領域(35,37)に区分されており、上側の熱交換領域が風上主熱交換領域(35)となり、下側の熱交換領域が風上補助熱交換領域(37)となっている。
風上熱交換器ユニット(30)に設けられた扁平管(31)は、風上主熱交換領域(35)に位置するものが風上主列部(51)を構成し、風上補助熱交換領域(37)に位置するものが風上補助列部(54)を構成する。つまり、風上管列(50)を構成する扁平管(31)は、その一部が風上補助列部(54)を構成し、残りが風上主列部(51)を構成する。詳しくは後述するが、風上補助列部(54)を構成する扁平管(31)の本数は、風上主列部(51)を構成する扁平管(31)の本数よりも少ない。
風上主熱交換領域(35)は、上下に六つの風上主熱交換部(36a〜36f)に区分されている。一方、風上補助熱交換領域(37)は、上下に三つの風上補助熱交換部(38a〜38c)に区分されている。なお、ここに示した風上主熱交換部(36a〜36f)および風上補助熱交換部(38a〜38c)の数は、単なる一例である。
風上主熱交換領域(35)には、下から上に向かって順に、第1風上主熱交換部(36a)と、第2風上主熱交換部(36b)と、第3風上主熱交換部(36c)と、第4風上主熱交換部(36d)と、第5風上主熱交換部(36e)と、第6風上主熱交換部(36f)とが形成されている。各風上主熱交換部(36a〜36f)には、十二本の扁平管(31)が設けられている。
第1風上主熱交換部(36a)に設けられた十二本の扁平管(31)は、第1風上主列ブロック(52a)を構成する。第2風上主熱交換部(36b)に設けられた十二本の扁平管(31)は、第2風上主列ブロック(52b)を構成する。第3風上主熱交換部(36c)に設けられた十二本の扁平管(31)は、第3風上主列ブロック(52c)を構成する。第4風上主熱交換部(36d)に設けられた十二本の扁平管(31)は、第4風上主列ブロック(52d)を構成する。第5風上主熱交換部(36e)に設けられた十二本の扁平管(31)は、第5風上主列ブロック(52e)を構成する。第6風上主熱交換部(36f)に設けられた十二本の扁平管(31)は、第6風上主列ブロック(52f)を構成する。なお、各風上主列ブロック(52a〜52f)を構成する扁平管(31)の本数は、互いに一致していなくてもよい。
第1風上主列ブロック(52a)および第2風上主列ブロック(52b)は、第1風上主列ブロック群(53a)を構成する。第3風上主列ブロック(52c)および第4風上主列ブロック(52d)は、第2風上主列ブロック群(53b)を構成する。第5風上主列ブロック(52e)および第6風上主列ブロック(52f)は、第3風上主列ブロック群(53c)を構成する。
風上補助熱交換領域(37)には、下から上に向かって順に、第1風上補助熱交換部(38a)と、第2風上補助熱交換部(38b)と、第3風上補助熱交換部(38c)とが形成されている。各風上補助熱交換部(38a〜38c)には、三本の扁平管(31)が設けられている。
第1風上補助熱交換部(38a)に設けられた三本の扁平管(31)は、第1風上補助列ブロック(55a)を構成する。第2風上補助熱交換部(38b)に設けられた三本の扁平管(31)は、第2風上補助列ブロック(55b)を構成する。第3風上補助熱交換部(38c)に設けられた三本の扁平管(31)は、第3風上補助列ブロック(55c)を構成する。なお、各風上補助列ブロック(55a〜55c)を構成する扁平管(31)の本数は、互いに一致していなくてもよい。
図5に示すように、第1風上ヘッダ集合管(40)の内部空間は、仕切板(41)によって上下に仕切られており、仕切板(41)の上側の空間が上側空間(42)となり、仕切板(41)の下側の空間が下側空間(43)となっている。
上側空間(42)は、風上主列部(51)を構成する全ての扁平管(31)と連通する。第1風上ヘッダ集合管(40)のうち上側空間(42)を形成する部分には、ガス側接続管(102)が接続されている。このガス側接続管(102)には、冷媒回路(20)を構成する配管(18)が接続される。
第1風上ヘッダ集合管(40)のうち下側空間(43)を形成する部分には、液側接続管(101)が接続される。この液側接続管(101)には、冷媒回路(20)を構成する配管(17)が接続される。詳しくは後述するが、第1風上ヘッダ集合管(40)のうち下側空間(43)を形成する部分は、冷媒を三つの風上補助熱交換部(38a〜38c)へ分配するための分流器(150)を構成する。
《風下熱交換器ユニットの構成》
図3および図6に示すように、風下熱交換器ユニット(60)は、一つの第1風下ヘッダ集合管(70)と、多数の扁平管(61)と、多数のフィン(62)とを備えている。第1風下ヘッダ集合管(70)と扁平管(61)とフィン(62)は、何れもアルミニウム合金製の部材であって、互いにロウ付けによって接合されている。
第1風下ヘッダ集合管(70)は、両端が閉塞された細長い円筒状に形成されている。図6において、第1風下ヘッダ集合管(70)は、風下熱交換器ユニット(60)の左端に起立した状態で設置されている。つまり、第1風下ヘッダ集合管(70)は、その軸方向が上下方向となる状態で設置されている。
図7に示すように、扁平管(61)は、風上熱交換器ユニット(30)の扁平管(31)と同一形状の伝熱管である。風下熱交換器ユニット(60)へ供給された冷媒は、扁平管(61)の流体通路(175)を流れる間に空気と熱交換する。
図6に示すように、風下熱交換器ユニット(60)において、複数の扁平管(61)は、風上熱交換器ユニット(30)の扁平管(31)と同様に配列されている。上下に配列された各扁平管(61)は、その一端が第1風下ヘッダ集合管(70)に挿入され、その他端が接続ユニット(100)(具体的には、後述する第2風下ヘッダ集合管(80))に挿入されている。風下熱交換器ユニット(60)に設けられた扁平管(61)は、風下管列(90)を構成している。風下管列(90)を構成する扁平管(61)の本数は、風上管列(50)を構成する扁平管(31)の本数と等しい。
図7に示すように、フィン(62)は、金属板をプレス加工することによって形成された縦長の板状フィンである。このフィン(62)の形状は、風上熱交換器ユニット(30)のフィン(32)と同じである。つまり、フィン(62)には切り欠き部(186)が形成され、切り欠き部(186)の一部である管挿入部(187)に扁平管(61)が接合される。また、フィン(62)には、伝熱を促進するためのルーバー(185)が形成されている。そして、複数のフィン(62)は、扁平管(61)の軸方向に一定の間隔をおいて配列されている。
図3および図6に示すように、風下熱交換器ユニット(60)は、上下に二つの熱交換領域(65,67)に区分されており、上側の熱交換領域が風下主熱交換領域(65)となり、下側の熱交換領域が風下補助熱交換領域(67)となっている。
風下熱交換器ユニット(60)に設けられた扁平管(61)は、風下主熱交換領域(65)に位置するものが風下主列部(91)を構成し、風下補助熱交換領域(67)に位置するものが風下補助列部(94)を構成する。つまり、風下管列(90)を構成する扁平管(61)は、その一部が風下補助列部(94)を構成し、残りが風下主列部(91)を構成する。詳しくは後述するが、風下補助列部(94)を構成する扁平管(61)の本数は、風下主列部(91)を構成する扁平管(61)の本数よりも少ない。また、風下主列部(91)を構成する扁平管(61)の本数は、風上主列部(51)を構成する扁平管(31)の本数と等しく、風下補助列部(94)を構成する扁平管(61)の本数は、風上補助列部(54)を構成する扁平管(31)の本数と等しい。
風下主熱交換領域(65)は、上下に六つの風下主熱交換部(66a〜66f)に区分されている。一方、風下補助熱交換領域(67)は、上下に三つの風下補助熱交換部(68a〜68c)に区分されている。なお、ここに示した風下主熱交換部(66a〜66f)および風下補助熱交換部(68a〜68c)の数は、単なる一例である。ただし、風下主熱交換部(66a〜66f)は風上主熱交換部(36a〜36f)と同数であり、風下補助熱交換部(68a〜68c)は風上補助熱交換部(38a〜38c)と同数であるのが望ましい。
風下主熱交換領域(65)には、下から上に向かって順に、第1風下主熱交換部(66a)と、第2風下主熱交換部(66b)と、第3風下主熱交換部(66c)と、第4風下主熱交換部(66d)と、第5風下主熱交換部(66e)と、第6風下主熱交換部(66f)とが形成されている。各風下主熱交換部(66a〜66f)には、十二本の扁平管(61)が設けられている。
第1風下主熱交換部(66a)に設けられた十二本の扁平管(61)は、第1風下主列ブロック(92a)を構成する。第2風下主熱交換部(66b)に設けられた十二本の扁平管(61)は、第2風下主列ブロック(92b)を構成する。第3風下主熱交換部(66c)に設けられた十二本の扁平管(61)は、第3風下主列ブロック(92c)を構成する。第4風下主熱交換部(66d)に設けられた十二本の扁平管(61)は、第4風下主列ブロック(92d)を構成する。第5風下主熱交換部(66e)に設けられた十二本の扁平管(61)は、第5風下主列ブロック(92e)を構成する。第6風下主熱交換部(66f)に設けられた十二本の扁平管(61)は、第6風下主列ブロック(92f)を構成する。
なお、各風下主列ブロック(92a〜92f)を構成する扁平管(61)の本数は、互いに一致していなくてもよい。ただし、各風下主列ブロック(92a〜92f)を構成する扁平管(61)の本数が互いに一致しない場合であっても、第1風下主列ブロック(92a)を構成する扁平管(61)は第1風上主列ブロック(52a)を構成する扁平管(31)と同数であり、第2風下主列ブロック(92b)を構成する扁平管(61)は第2風上主列ブロック(52b)を構成する扁平管(31)と同数であり、第3風下主列ブロック(92c)を構成する扁平管(61)は第3風上主列ブロック(52c)を構成する扁平管(31)と同数であり、第4風下主列ブロック(92d)を構成する扁平管(61)は第4風上主列ブロック(52d)を構成する扁平管(31)と同数であり、第5風下主列ブロック(92e)を構成する扁平管(61)は第5風上主列ブロック(52e)を構成する扁平管(31)と同数であり、第6風下主列ブロック(92f)を構成する扁平管(61)は第6風上主列ブロック(52f)を構成する扁平管(31)と同数であるのが望ましい。
第1風下主列ブロック(92a)および第2風下主列ブロック(92b)は、第1風下主列ブロック群(93a)を構成する。第3風下主列ブロック(92c)および第4風下主列ブロック(92d)は、第2風下主列ブロック群(93b)を構成する。第5風下主列ブロック(92e)および第6風下主列ブロック(92f)は、第3風下主列ブロック群(93c)を構成する。
風下補助熱交換領域(67)には、下から上に向かって順に、第1風下補助熱交換部(68a)と、第2風下補助熱交換部(68b)と、第3風下補助熱交換部(68c)とが形成されている。各風下補助熱交換部(68a〜68c)には、三本の扁平管(61)が設けられている。
第1風下補助熱交換部(68a)に設けられた三本の扁平管(61)は、第1風下補助列ブロック(95a)を構成する。第2風下補助熱交換部(68b)に設けられた三本の扁平管(61)は、第2風下補助列ブロック(95b)を構成する。第3風下補助熱交換部(68c)に設けられた三本の扁平管(61)は、第3風下補助列ブロック(95c)を構成する。
なお、各風下補助列ブロック(95a〜95c)を構成する扁平管(61)の本数は、互いに一致していなくてもよい。ただし、各風下補助列ブロック(95a〜95c)を構成する扁平管(61)の本数が互いに一致しない場合であっても、第1風下補助列ブロック(95a)を構成する扁平管(61)は第1風上補助列ブロック(55a)を構成する扁平管(31)と同数であり、第2風下補助列ブロック(95b)を構成する扁平管(61)は第2風上補助列ブロック(55b)を構成する扁平管(31)と同数であり、第3風下補助列ブロック(95c)を構成する扁平管(61)は第3風上補助列ブロック(55c)を構成する扁平管(31)と同数であるのが望ましい。
図6に示すように、第1風下ヘッダ集合管(70)の内部空間は、仕切板(71)によって上下に仕切られており、仕切板(71)の上側の空間が上側空間(72)となり、仕切板(71)の下側の空間が下側空間(73)となっている。
上側空間(72)は、五枚の仕切板(74)によって、六つの主連通空間(75a〜75f)に仕切られている。つまり、第1風下ヘッダ集合管(70)における仕切板(71)の上側には、下から上へ向かって順に、第1主連通空間(75a)と、第2主連通空間(75b)と、第3主連通空間(75c)と、第4主連通空間(75d)と、第5主連通空間(75e)と、第6主連通空間(75f)とが形成されている。
第1主連通空間(75a)には、第1風下主列ブロック(92a)を構成する十二本の扁平管(61)が連通する。第2主連通空間(75b)には、第2風下主列ブロック(92b)を構成する十二本の扁平管(61)が連通する。第3主連通空間(75c)には、第3風下主列ブロック(92c)を構成する十二本の扁平管(61)が連通する。第4主連通空間(75d)には、第4風下主列ブロック(92d)を構成する十二本の扁平管(61)が連通する。第5主連通空間(75e)には、第5風下主列ブロック(92e)を構成する十二本の扁平管(61)が連通する。第6主連通空間(75f)には、第6風下主列ブロック(92f)を構成する十二本の扁平管(61)が連通する。
下側空間(73)は、二枚の仕切板(76)によって、三つの補助連通空間(77a〜77c)に仕切られている。つまり、第1風下ヘッダ集合管(70)における仕切板(71)の下側には、下から上へ向かって順に、第1補助連通空間(77a)と、第2補助連通空間(77b)と、第3補助連通空間(77c)とが形成されている。
第1補助連通空間(77a)には、第1風下補助列ブロック(95a)を構成する三本の扁平管(61)が連通する。第2補助連通空間(77b)には、第2風下補助列ブロック(95b)を構成する三本の扁平管(61)が連通する。第3補助連通空間(77c)には、第3風下補助列ブロック(95c)を構成する三本の扁平管(61)が連通する。
第1風下ヘッダ集合管(70)には、三本の接続用配管(110,120,130)が取り付けられている。各接続用配管(110,120,130)は、一つの主管部(111,121,131)と、主管部(111,121,131)の端部に接続する二つの分岐管部(112a,112b,122a,122b,132a,132b)とを備えている。
第1接続用配管(110)は、第1風下補助列ブロック(95a)と第1風下主列ブロック群(93a)とを接続する。具体的には、第1接続用配管(110)は、主管部(111)の開口端が第1補助連通空間(77a)と連通し、一方の分岐管部(112a)の開口端が第1主連通空間(75a)と連通し、他方の分岐管部(112b)の開口端が第2主連通空間(75b)と連通する。したがって、第1補助連通空間(77a)は、第1風下主列ブロック(92a)に対応する第1主連通空間(75a)と、第2風下主列ブロック(92b)に対応する第2主連通空間(75b)の両方に接続される。
第2接続用配管(120)は、第2風下補助列ブロック(95b)と第2風下主列ブロック群(93b)とを接続する。具体的には、第2接続用配管(120)は、主管部(121)の開口端が第2補助連通空間(77b)と連通し、一方の分岐管部(122a)の開口端が第3主連通空間(75c)と連通し、他方の分岐管部(122b)の開口端が第4主連通空間(75d)と連通する。したがって、第2補助連通空間(77b)は、第3風下主列ブロック(92c)に対応する第3主連通空間(75c)と、第4風下主列ブロック(92d)に対応する第4主連通空間(75d)の両方に接続される。
第3接続用配管(130)は、第3風下補助列ブロック(95c)と第3風下主列ブロック群(93c)とを接続する。具体的には、第3接続用配管(130)は、主管部(131)の開口端が第3補助連通空間(77c)と連通し、一方の分岐管部(132a)の開口端が第5主連通空間(75e)と連通し、他方の分岐管部(132b)の開口端が第6主連通空間(75f)と連通する。したがって、第3補助連通空間(77c)は、第5風下主列ブロック(92e)に対応する第5主連通空間(75e)と、第6風下主列ブロック(92f)に対応する第6主連通空間(75f)の両方に接続される。
《分流器の構成》
次に、図8を参照して、分流器(150)の構成について説明する。上述したように、第1風上ヘッダ集合管(40)のうち下側空間(43)を形成する部分は、分流器(150)を構成する。この分流器(150)は、熱交換器(23)が蒸発器として機能する場合に、熱交換器(23)へ供給された気液二相状態の冷媒を三つの風上補助熱交換部(38a〜38c)へ分配する。
下側空間(43)には、二枚の横仕切板(160,162)と、一枚の縦仕切板(164)とが設けられている。下側空間(43)は、二枚の横仕切板(160,162)と一枚の縦仕切板(164)とによって、三つの連通室(151〜153)と一つの混合室(154)と二つの中間室(155,156)に仕切られる。
具体的には、各横仕切板(160,162)は、下側空間(43)を横断するように配置され、下側空間(43)を上下に仕切る。下側横仕切板(160)は、第1風上補助列ブロック(55a)と第2風上補助列ブロック(55b)の間に配置され、上側横仕切板(162)は、第2風上補助列ブロック(55b)と第3風上補助列ブロック(55c)の間に配置される。縦仕切板(164)は、細長い長方形板状の部材である。縦仕切板(164)は、第1風上ヘッダ集合管(40)の軸方向に沿って配置され、下側空間(43)を扁平管(31)側と液側接続管(101)側に仕切る。
下側空間(43)のうち下側横仕切板(160)の下側の部分は、縦仕切板(164)によって、扁平管(31)側の第1連通室(151)と液側接続管(101)側の下側中間室(155)に仕切られる。第1連通室(151)は、第1風上補助列ブロック(55a)を構成する三本の扁平管(31)と連通する。
下側空間(43)のうち下側横仕切板(160)と上側横仕切板(162)の間の部分は、縦仕切板(164)によって、扁平管(31)側の第2連通室(152)と液側接続管(101)側の混合室(154)に仕切られる。第2連通室(152)は、第2風上補助列ブロック(55b)を構成する三本の扁平管(61)と連通する。混合室(154)は、液側接続管(101)と連通する。
下側空間(43)のうち上側横仕切板(162)よりも上側の部分は、縦仕切板(164)によって、扁平管(31)側の第3連通室(153)と液側接続管(101)側の上側中間室(156)に仕切られる。第3連通室(153)は、第3風上補助列ブロック(55c)を構成する三本の扁平管(31)と連通する。
縦仕切板(164)の上部と下部には、連通孔(165a,165b)が一つずつ形成されている。各連通孔(165a,165b)は、横長の長方形状の貫通孔である。縦仕切板(164)の下部の連通孔(165b)は、縦仕切板(164)のうち下側横仕切板(160)よりも下側の部分の下端付近に形成され、第1連通室(151)を下側中間室(155)と連通させる。縦仕切板(164)の上部の連通孔(165a)は、縦仕切板(164)のうち上側横仕切板(162)よりも上側の部分の下端付近に形成され、第3連通室(153)を上側中間室(156)と連通させる。
下側横仕切板(160)は、混合室(154)に面する部分に流量調節孔(161)が形成されている。第1連通室(151)は、この流量調節孔(161)を介して混合室(154)と連通する。上側横仕切板(162)は、混合室(154)に面する部分に流量調節孔(163)が形成されている。第3連通室(153)は、この流量調節孔(163)を介して混合室(154)と連通する。縦仕切板(164)は、混合室(154)に面する部分の下端付近に流量調節孔(166)が形成されている。第2連通室(152)は、この流量調節孔(166)を介して混合室(154)と連通する。
分流器(150)において、下側横仕切板(160)の流量調節孔(161)と、上側横仕切板(162)の流量調節孔(163)と、縦仕切板(164)の流量調節孔(166)とは、比較的小径の円形の貫通孔である。分流器(150)は、各風上補助列ブロック(55a〜55c)へ冷媒が所定の割合で分配されるように、これら流量調節孔(161,163,166)の開口面積(具体的には、直径)が設定されている。
《接続ユニットの構成》
次に、図9および図10(A)〜図10(D)を参照して、接続ユニット(100)の構成について説明する。なお、図10(A)および図10(B)では、扁平管(31,61)の断面の図示を省略している。
接続ユニット(100)は、風上熱交換器ユニット(30)および風下熱交換器ユニット(60)の端部(この例では、右端)に隣接して設けられ、風上熱交換器ユニット(30)の風上管列(50)を構成するn本の扁平管(31)の端部と風下熱交換器ユニット(60)の風下管列(90)を構成するn本の扁平管(61)の端部とを接続する。この例では、接続ユニット(100)は、n個の接続部材(200)によって構成されている。n個の接続部材(200)は、風上管列(50)を構成するn本の扁平管(31)の端部と風下管列(90)を構成するn本の扁平管(61)の端部とを一対一で接続している。具体的には、n個の接続部材(200)は、風上熱交換器ユニット(30)および風下熱交換器ユニット(60)の端部(右端)において上下に並んで配置されている。そして、第k段目(1≦k≦n)の接続部材(200)は、風上管列(50)の第k段目の扁平管(31)と風下管列(90)の第k段目の扁平管(61)とを接続している。また、各接続部材(200)の内部には、風上管列(50)を構成する扁平管(31)と風下管列(90)を構成する扁平管(61)とを連通させる複数の流体通路(201)が形成されている。複数の流体通路(201)は、風上管列(50)を構成する扁平管(31)から風下管列(90)を構成する扁平管(61)へ向けて互いに平行に延びている。
なお、nは、2以上の整数であり、一対一で対となっている扁平管(31,61)の数(対の数)に相当する。この例では、接続ユニット(100)は、風上管列(50)を構成する全ての扁平管(31)の端部と風下管列(90)を構成する全ての扁平管(61)の端部とを一対一で接続して連通させている。すなわち、この例では、風上管列(50)を構成する全ての扁平管(31)と風下管列(90)を構成する全ての扁平管(61)とが一対一で対となっており、nは、風上管列(50)を構成する全ての扁平管(31)(または、風下管列(90)を構成する全ての扁平管(61))の本数に相当する。
また、図9および図10(A)〜図10(D)に示すように、この例では、各接続部材(200)は、連結扁平管(300)と、第1連結部材(301)と、第2連結部材(302)とによって構成されている。連結扁平管(300)と第1連結部材(301)と第2連結部材(302)は、何れもアルミニウム合金製の部材であって、互いにロウ付けによって接合されている。
−連結扁平管−
連結扁平管(300)は、その断面形状が扁平な長円形となった伝熱管である。連結扁平管(300)には、複数の流体通路(201)が形成されている。各流体通路(201)は、連結扁平管(300)の伸長方向に延びる通路であって、連結扁平管(300)の幅方向に一列に並んでいる。各流体通路(201)は、連結扁平管(300)の両端面に開口している。なお、連結扁平管(300)は、U字状に屈曲している。この例では、連結扁平管(300)は、真っ直ぐな扁平管をU字状に屈曲させることによって構成されている。また、連結扁平管(300)の断面形状は、風上管列(50)を構成する扁平管(31)および風下管列(90)を構成する扁平管(61)の断面形状と同一形状となっている。すなわち、この例では、連結扁平管(300)に形成された流体通路(201)の本数は、扁平管(31,61)に形成された流体通路(175)の本数と同数となっている。
−第1連結部材−
第1連結部材(301)は、中空の部材であり、風上管列(50)を構成する扁平管(31)の端部(この例では、右端)と連結扁平管(300)の一端部とを連結して連通させる。この例では、第1連結部材(301)は、中空の直方体状に形成されている。また、扁平管(31)の端部と対向する第1連結部材(301)の側面(第1側面)には、扁平管(31)の端部が挿入される第1スリット(301a)が形成され、連結扁平管(300)の一端部と対向する第1連結部材(301)の側面(第2側面)には、連結扁平管(300)の一端部が挿入される第2スリット(301b)が形成されている。
なお、この例では、第1スリット(301a)の開口形状は、扁平管(31)の断面形状に対応した扁平な長円形状となっており、第2スリット(301b)の開口形状は、連結扁平管(300)の断面形状に対応した扁平な長円形状となっている。また、扁平管(31)および連結扁平管(300)は、その先端が第1連結部材(301)の内部空間に突き出すように第1連結部材(301)の第1スリット(301a)および第2スリット(301b)にそれぞれ挿入されている。
−第2連結部材−
第2連結部材(302)は、中空の部材であり、風下管列(90)を構成する扁平管(61)の端部(この例では、右端)と連結扁平管(300)の他端部とを連結して連通させる。この例では、第2連結部材(302)は、中空の直方体状に形成されている。また、扁平管(61)の端部と対向する第2連結部材(302)の側面(第1側面)には、扁平管(61)の端部が挿入される第1スリット(302a)が形成され、連結扁平管(300)の他端部と対向する第2連結部材(302)の側面(第2側面)には、連結扁平管(300)の他端部が挿入される第2スリット(302b)が形成されている。
なお、この例では、第1スリット(302a)の開口形状は、扁平管(61)の断面形状に対応した扁平な長円形状となっており、第2スリット(302b)の開口形状は、連結扁平管(300)の断面形状に対応した扁平な長円形状となっている。また、扁平管(61)および連結扁平管(300)は、その先端が第2連結部材(302)の内部空間に突き出すように第2連結部材(302)の第1スリット(302a)および第2スリット(302b)にそれぞれ挿入されている。
《接続部材における各部の接合》
また、第1連結部材(301)は、第1スリット(301a)が扁平管(31)の端部とロウ付けによって接合され、第2スリット(301b)が連結扁平管(300)の一端部とロウ付けによって接合されている。また、第2連結部材(302)は、第1スリット(302a)が扁平管(61)の端部とロウ付けによって接合され、第2スリット(302b)が連結扁平管(300)の他端部とロウ付けによって接合されている。この例では、第1連結部材(301)の内面および第2連結部材(302)の内面には、ロウ材が張り合わされている。すなわち、各連結部材(301,302)は、金属からなる基材の表面に基材よりも融点の低い金属からなるロウ材が張り合わされたクラッド材で構成されている。そして、第1連結部材(301)の第1スリット(301a)および第2スリット(301b)に扁平管(31)の端部および連結扁平管(300)の一端部をそれぞれ挿入するとともに、第2連結部材(302)の第1スリット(302a)および第2スリット(302b)に扁平管(61)の端部および連結扁平管(300)の他端部をそれぞれ挿入した状態で、熱交換器(23)を炉に投入することにより、第1連結部材(301)の内面および第2連結部材(302)の内面に張り合わされロウ材が溶け出し、その溶け出したロウ材によって第1連結部材(301)の第1スリット(301a)および第2スリット(301b)と扁平管(31)の端部および連結扁平管(300)の一端部とがそれぞれ接合されるとともに、第2連結部材(302)の第1スリット(302a)および第2スリット(302b)と扁平管(61)の端部および連結扁平管(300)の他端部とがそれぞれ接合される。
〈熱交換器における冷媒の流れ/蒸発器の場合〉
次に、暖房運転中における熱交換器(23)での冷媒の流れについて説明する。空気調和機(10)の暖房運転中には、熱交換器(23)が蒸発器として機能する。熱交換器(23)には、膨張弁(24)を通過する際に膨張して気液二相状態となった冷媒が、配管(17)を通じて供給される。図3に示すように、配管(17)から液側接続管(101)へ供給された冷媒は、風上補助列部(54)を構成する扁平管(31)と、風下補助列部(94)を構成する扁平管(61)と、風下主列部(91)を構成する扁平管(61)と、風上主列部(51)を構成する扁平管(31)とを順に通過し、ガス側接続管(102)を通って配管(18)へ流出してゆく。以下、熱交換器(23)の各部における冷媒の流れについて詳しく説明する。
図5および図8に示すように、液側接続管(101)から混合室(154)へ流入した気液二相状態の冷媒は、三つの連通室(151〜153)に分配され、その後、連通室(151〜153)に対応する風上補助列ブロック(55a〜55c)の扁平管(31)へ流入する。風上補助列ブロック(55a〜55c)の扁平管(31)を流れる冷媒は、熱交換器(23)へ供給された室外空気と熱交換する。
図9(A)および図9(B)に示すように、風上補助列ブロック(55a〜55c)の各扁平管(31)と風下補助列ブロック(95a〜95c)の各扁平管(61)とは、接続部材(200)を介して一本ずつ個別に接続されている。したがって、三つ風上補助列ブロック(55a〜55c)を構成する九本の扁平管(31)を通過した冷媒は、九個の接続部材(200)を通過して、三つの風下補助列ブロック(95a〜95c)を構成する九本の扁平管(61)へそれぞれ個別に流入する。
図6に示すように、風下補助列ブロック(95a〜95c)の扁平管(61)を流れる冷媒は、風上補助熱交換領域(37)を通過した室外空気と熱交換する。各風下補助列ブロック(95a〜95c)の三本の扁平管(61)を通過した冷媒は、各風下補助列ブロック(95a〜95c)に対応する第1風下ヘッダ集合管(70)の補助連通空間(77a〜77c)へ入って合流する。
第1補助連通空間(77a)から第1接続用配管(110)の主管部(111)へ流入した冷媒は、その一部が一方の分岐管部(112a)を通って第1主連通空間(75a)へ、残りが他方の分岐管部(112b)を通って第2主連通空間(75b)へ、それぞれ流入する。第2補助連通空間(77b)から第2接続用配管(120)の主管部(121)へ流入した冷媒は、その一部が一方の分岐管部(122a)を通って第3主連通空間(75c)へ、残りが他方の分岐管部(122b)を通って第4主連通空間(75d)へ、それぞれ流入する。第3補助連通空間(77c)から第3接続用配管(130)の主管部(131)へ流入した冷媒は、その一部が一方の分岐管部(132a)を通って第5主連通空間(75e)へ、残りが他方の分岐管部(132b)を通って第6主連通空間(75f)へ、それぞれ流入する。
第1風下ヘッダ集合管(70)の各主連通空間(75a〜75f)へ流入した冷媒は、各主連通空間(75a〜75f)に対応する風下主列ブロック(92a〜92f)の十二本の扁平管(61)へ分かれて流入する。風下主列ブロック(92a〜92f)の扁平管(61)を流れる冷媒は、風上主熱交換領域(35)を通過した室外空気と熱交換する。
図9(A)および図9(B)に示すように、風上主列ブロック(52a〜52f)の各扁平管(31)と風下主列ブロック(92a〜92f)の各扁平管(61)とは、接続部材(200)を介して一本ずつ個別に接続されている。したがって、六つの風下主列ブロック(92a〜92f)を構成する七十二本の扁平管(61)を通過した冷媒は、七十二個の接続部材(200)を通過して、六つの風上主列ブロック(52a〜52f)を構成する七十二本の扁平管(31)へそれぞれ個別に流入する。
図5に示すように、風上主列ブロック(52a〜52f)の扁平管(31)を流れる冷媒は、熱交換器(23)へ供給された室外空気と熱交換する。風上主列ブロック(52a〜52f)の扁平管(31)を通過した冷媒は、第1風上ヘッダ集合管(40)の上側空間(42)へ入って合流し、その後にガス側接続管(102)を通って熱交換器(23)から流出してゆく。
〈熱交換器における冷媒の流れ/凝縮器の場合〉
次に、冷房運転中における熱交換器(23)での冷媒の流れについて説明する。空気調和機(10)の冷房運転中には、熱交換器(23)が凝縮器として機能する。熱交換器(23)には、圧縮機(21)から吐出されたガス冷媒が、配管(18)を通じて供給される。図4に示すように、配管(18)からガス側接続管(102)へ供給された冷媒は、風上主列部(51)を構成する扁平管(31)と、風下主列部(91)を構成する扁平管(61)と、風下補助列部(94)を構成する扁平管(61)と、風上補助列部(54)を構成する扁平管(31)とを順に通過し、液側接続管(101)を通って配管(17)へ流出してゆく。以下、熱交換器(23)の各部における冷媒の流れについて詳しく説明する。
図5に示すように、ガス側接続管(102)から第1風上ヘッダ集合管(40)の上側空間(42)へ流入したガス単相状態の冷媒は、風上主列ブロック(52a〜52f)を構成する扁平管(31)へ分かれて流入する。風上主列ブロック(52a〜52f)の扁平管(31)を流れる冷媒は、熱交換器(23)へ供給された室外空気と熱交換する。
図9(A)および図9(B)に示すように、風上主列ブロック(52a〜52f)の各扁平管(31)と風下主列ブロック(92a〜92f)の各扁平管(61)とは、接続部材(200)を介して一本ずつ個別に接続されている。したがって、六つの風上主列ブロック(52a〜52f)を構成する七十二本の扁平管(31)を通過した冷媒は、七十二個の接続部材(200)を通過して、六つの風下主列ブロック(92a〜92f)を構成する七十二本の扁平管(61)へそれぞれ個別に流入する。
図6に示すように、風下主列ブロック(92a〜92f)の扁平管(61)を流れる冷媒は、風上主熱交換領域(35)を通過した室外空気と熱交換する。各風下主列ブロック(92a〜92f)の十二本の扁平管(61)を通過した冷媒は、各風下主列ブロック(92a〜92f)に対応する第1風下ヘッダ集合管(70)の主連通空間(75a〜75f)へ入って合流する。
第1主連通空間(75a)および第2主連通空間(75b)の冷媒は、第1接続用配管(110)を通って第1補助連通空間(77a)へ流入する。第3主連通空間(75c)および第4主連通空間(75d)の冷媒は、第2接続用配管(120)を通って第2補助連通空間(77b)へ流入する。第5主連通空間(75e)および第6主連通空間(75f)の冷媒は、第3接続用配管(130)を通って第3補助連通空間(77c)へ流入する。
第1風下ヘッダ集合管(70)の各補助連通空間(77a〜77c)へ流入した冷媒は、各補助連通空間(77a〜77c)に対応する風下補助列ブロック(95a〜95c)の三本の扁平管(61)へ分かれて流入する。風下補助列ブロック(95a〜95c)の扁平管(61)を流れる冷媒は、風上補助熱交換領域(37)を通過した室外空気と熱交換する。
図9(A)および図9(B)に示すように、風上補助列ブロック(55a〜55c)の各扁平管(31)と風下補助列ブロック(95a〜95c)の各扁平管(61)とは、接続部材(200)を介して一本ずつ個別に接続されている。したがって、三つの風下補助列ブロック(95a〜95c)を構成する九本の扁平管(61)を通過した冷媒は、九個の接続部材(200)を通過して、三つの風上補助列ブロック(55a〜55c)を構成する九本の扁平管(31)へそれぞれ個別に流入する。
図5に示すように、風上補助列ブロック(55a〜55c)の扁平管(31)を流れる冷媒は、熱交換器(23)へ供給された室外空気と熱交換する。各風上補助列ブロック(55a〜55c)の扁平管(31)を通過した冷媒は、各風上補助列ブロック(55a〜55c)に対応する連通室(151〜153)へ入って合流する。連通室(151〜153)の冷媒は、混合室(154)へ入って合流し、その後に液側接続管(101)を通って熱交換器(23)から流出してゆく。
〈本実施形態と比較例との対比〉
なお、風上管列(50)を構成する扁平管(31)と風下管列(90)を構成する扁平管(61)とを接続するための構造として、接続ユニット(100)の代わりに、次のような構造(比較例)が考えられる。すなわち、風上管列(50)を構成するn本の扁平管(31)の端部と風下管列(90)を構成するn本の扁平管(61)の端部とを一本ずつ個別に接続するのではなく、一つのヘッダ内に形成された一つの空間に全ての扁平管(31,61)の端部を共通に連通させる構造が考えられる。しかしながら、この構造を採用すると、風上管列(50)および風下管列(90)の一方から他方へ冷媒が流れる際に、一方の管列(50,90)を構成する複数の扁平管(31,61)を通過した冷媒が一旦合流した後に、他方の管列(90,50)を構成する複数の扁平管(61,31)に分かれて流入することになる。そのため、他方の管列(90,50)を構成する複数の扁平管(61,31)へ流入する冷媒の質量流量が不均一となるおそれがある。
一方、実施形態1による熱交換器(23)では、風上管列(50)を構成するn本の扁平管(31)と風下管列(90)を構成するn本の扁平管(61)とが接続ユニット(100)を構成するn個の接続部材(200)を介して一本ずつ個別に接続されているので、風上管列(50)および風下管列(90)(具体的には、n本の扁平管(31)およびn本の扁平管(61))の一方から他方へ冷媒が流れる際に、一方の管列(50,90)を構成する複数の扁平管(31,61)を通過した冷媒は、互いに合流することなく、他方の管列(90,50)を構成する複数の扁平管(61,31)にそれぞれ個別に流入する。
〈実施形態1による効果〉
以上のように、実施形態1による熱交換器(23)では、風上管列(50)および風下管列(90)(具体的には、n本の扁平管(31)およびn本の扁平管(61))の一方から他方へ冷媒が流れる際に、一方の管列(50,90)を構成する複数の扁平管(31,61)を流れる冷媒が一旦合流して他方の管列(61,31)を構成する複数の扁平管(61,31)に分かれて流入することはない。すなわち、風上管列(50)と風下管列(90)との間(具体的には、n本の扁平管(31)とn本の扁平管(61)との間)において冷媒の合流および分流は発生しない。したがって、上記の比較例(一つの空間に全ての扁平管(31,61)の端部を共通に連通させる構造)のように熱交換器(23)を構成する場合よりも、熱交換器(23)における冷媒の流通経路において冷媒が複数の扁平管(31,61)に分配される回数を減らすことができる。これにより、各扁平管(31,61)を流れる冷媒の質量流量の均一化を容易にすることができる。
また、それぞれが風上管列(50)を構成する一つの扁平管(31)と風下管列(90)を構成する一つの扁平管(61)からなるn組の扁平管(31,61)の組合せに対してn本の接続部材(200)が一本ずつ個別に接続されているので、n本の接続部材(200)のいずれかに接続不良が発生した場合、その接続不良が発生している接続部材(200)を交換することにより、接続不良を解消することができる。このように、熱交換器(23)の保守を容易にすることができる。
また、接続部材(200)(具体的には、連結扁平管(300))の内部には、複数の流体通路(201)が設けられている。すなわち、接続部材(200)の内部には、接続部材(200)の内部空間を複数の流体通路(201)に区画するための構造(仕切壁)が設けられている。したがって、接続部材(200)を円管によって構成する場合よりも、接続部材(200)の構造強度を向上させることができる。すなわち、接続部材(200)の内部圧力を、接続部材(200)の外形を形成する部分だけでなく、接続部材(200)の内部に形成された構造によっても支持することができる。このように、接続部材(200)の構造強度を向上させることができるので、接続部材(200)における耐圧強度の確保を容易にすることができる。
また、連結扁平管(300)と第1連結部材(301)と第2連結部材(302)によって接続部材(200)を構成することにより、接続部材(200)を円管によって構成する場合よりも、接続部材(200)の厚み(具体的には、扁平管(31,61)の配列方向における長さ)を短くすることができる。これにより、接続部材(200)の配列間隔(具体的には、扁平管(31,61)の配列方向における間隔)を狭くすることができる。したがって、風上管列(50)を構成する扁平管(31)の配列間隔(この例では、上下の間隔)および風下管列(90)を構成する扁平管(61)の配列間隔(この例では、上下の間隔)を狭くすることができ、熱交換器(23)を小型化することができる。
また、接続部材(200)(具体的には、連結扁平管(300))に形成された流体通路(201)の本数が扁平管(31)(または、扁平管(61))に形成された流体通路(175)と同数となっているので、接続部材(200)における冷媒の挙動を扁平管(31,61)における冷媒の挙動に近づけることができる。これにより、熱交換器(23)における冷媒の制御(例えば、扁平管(31,61)を流れる冷媒の質量流量の制御)を容易にすることができる。なお、連結扁平管(300)に形成された流体通路(201)の本数は、扁平管(31)(または、扁平管(61))に形成された流体通路(201)の本数と異なる数であってもよい。
また、連結扁平管(300)の断面形状を風上管列(50)を構成する扁平管(31)および風下管列(90)を構成する扁平管(61)の断面形状と同一の形状にすることにより、連結扁平管(300)を扁平管(31,61)と同一の製造工程によって製造することができる。これにより、製造コストを低減することができる。なお、連結扁平管(300)の断面形状は、扁平管(31,61)の断面形状と異なる形状であってもよい。
また、第1連結部材(301)のスリット(301a,301b)の断面形状を扁平管(31,300)の断面形状に対応した形状にすることにより、第1連結部材(301)のスリット(301a,301b)と扁平管(31,300)との密着性を向上させることができる。これにより、第1連結部材(301)と扁平管(31,300)との接合部における冷媒漏れを防止することができる。これと同様に、第2連結部材(302)のスリット(302a,302b)の断面形状を扁平管(61,300)の断面形状に対応した形状にすることにより、第2連結部材(302)と扁平管(61,300)との接合部における冷媒漏れを防止することができる。
また、第1連結部材(301)の内部空間に扁平管(31,300)の先端が突き出すように第1連結部材(301)のスリット(301a,301b)に扁平管(31,300)の端部を挿入することにより、扁平管(31,300)の端面を第1連結部材(301)の内面から離すことができる。これにより、第1連結部材(301)の内面に張り合わされたロウ材が溶け出た際に、その溶け出したロウ材が扁平管(31,300)の端面に開口する流体通路(175,201)に流れ込むことを防止することができる。これと同様に、第2連結部材(302)の内部空間に扁平管(61,300)の先端が突き出すように第2連結部材(302)のスリット(302a,302b)に扁平管(61,300)の端部を挿入することにより、扁平管(61,300)の端面を第2連結部材(302)の内面から離すことができる。これにより、第2連結部材(302)の内面に張り合わされたロウ材が溶け出た際に、その溶け出したロウ材が扁平管(61,300)の端面に開口する流体通路(175,201)に流れ込むことを防止することができる。
〔実施形態1の変形例〕
なお、図11(A)〜図11(D)に示すように、風下管列(50)を構成する扁平管(31)の平坦部(扁平管(31)の側面のうち平坦な部分)に、突起部(31a)が形成されていてもよい。突起部(31a)は、扁平管(31)が第1連結部材(301)の内部空間の所定位置まで挿入されたときに第1連結部材(301)の第1側面(扁平管(31)と対向する面)に当接するように、扁平管(31)の端面と所定の間隔をおいて配置されている。また、風下管列(90)を構成する扁平管(61)の平坦部に、突起部(61a)が形成されていてもよい。突起部(61a)は、扁平管(61)が第2連結部材(302)の内部空間の所定位置まで挿入されたときに第2連結部材(302)の第1側面(扁平管(61)と対向する面)に当接するように、扁平管(61)の端面と所定の間隔をおいて配置されている。また、連結扁平管(300)の一端部の平坦部に第1突起部(300a)が形成され、連結扁平管(300)の他端部の平坦部に第2突起部(300b)が形成されていてもよい。突起部(300a,300b)は、連結扁平管(300)が連結部材(301,302)の内部空間の所定位置まで挿入されたときに連結部材(301,302)の第2側面(扁平管(31,61)と対向する面)に当接するように、連結扁平管(300)の両端面と所定の間隔をおいてそれぞれ配置されている。突起部(31a,61a,300a,300b)は、位置決め部を構成している。
また、図11(A)〜図11(D)に示した連結扁平管(300)と風上管列(50)を構成する扁平管(31)と風下管列(90)を構成する扁平管(61)と第1連結部材(301)と第2連結部材(302)とを、次のように接続してもよい。すなわち、扁平管(31)の突起部(31a)が第1連結部材(301)の第1側面に当接するまで扁平管(31)の端部を第1連結部材(301)の第1スリット(301a)に挿入し、扁平管(61)の突起部(31a)が第2連結部材(302)の第1側面に当接するまで扁平管(61)の端部を第2連結部材(302)の第1スリット(302a)に挿入し、連結扁平管(300)の第1突起部(300a)が第1連結部材(301)の第2側面に当接するまで連結扁平管(300)の一端部を第1連結部材(301)の第2スリット(301b)に挿入し、連結扁平管(300)の第2突起部(300b)が第2連結部材(302)の第2側面に当接するまで連結扁平管(300)の他端部を第2連結部材(302)の第2スリット(302b)に挿入することによって、扁平管(31,61,300)と連結部材(301,302)とを接続してもよい。このように、扁平管(31,61,300)の突起部(31a,61a,300a,300b)を扁平管(31,61,300)の位置決めに利用することができるので、熱交換器(23)の組立作業を容易にすることができる。
〔実施形態2〕
図12は、実施形態2による熱交換器(23)の構成例を示している。実施形態2による熱交換器(23)では、接続ユニット(100)は、n個の積層部材(400)によって構成されている。すなわち、この例では、各接続部材(200)は、積層部材(400)によって構成されている。その他の構成は、実施形態1の熱交換器(23)の構成と同様である。
〈積層部材の構成〉
次に、図13(A)〜図13(C)を参照して、積層部材(400)の構成について説明する。なお、図示の簡略化のため、図13(C)では、積層部材(400)の側面に形成された二つの開口から見える積層部材(400)の境界(後述する2枚の板状部材(401)の境界)の図示を省略している。
積層部材(400)は、互いに重ね合わされて接合された2枚の板状部材(401)によって構成されている。この例では、板状部材(401)は、矩形の平板状に形成されている。また、積層部材(400)には、連通路(402)が形成されている。連通路(402)は、積層部材(400)を構成する2枚の板状部材(401)の間においてU字状に延び、その両端が積層部材(400)の一側面(扁平管(31,61)と対向する面)に開口している。
また、積層部材(400)に形成された連通路(402)の一端部(402a)には、風上管列(50)を構成するn本の扁平管(31)のうちその積層部材(400)に対応する扁平管(31)の端部(この例では、右端)が挿入される。積層部材(400)に形成された連通路(402)の他端部(402b)には、風下管列(90)を構成するn本の扁平管(61)のうちその積層部材(400)に対応する扁平管(61)の端部(この例では、右端)が挿入される。
また、積層部材(400)に形成された連通路(402)の中間部(402c)には、連通路(402)を複数の流体通路(201)に区画する複数の仕切壁(403)が設けられている。各流体通路(201)は、連通路(402)の伸長方向に延びる通路(U字状に延びる通路)であって、連通路(402)の幅方向に一列に並んでいる。なお、この例では、積層部材(400)に形成された流体通路(201)の本数は、扁平管(31,61)に形成された流体通路(175)の本数と同数となっている。
また、この例では、積層部材(400)に形成された連通路(402)の両端部(402a,402b)の開口形状は、扁平管(31,61)の断面形状に対応した扁平な長円形状となっている。また、連通路(402)は、その両端部(402a,402b)の開口断面積がその中間部(402c)の開口断面積よりも狭くなっている。具体的には、積層部材(400)を上方から見た断面(平面視断面)において、連通路(402)の両端部(402a,402b)の開口幅は、連通路(402)の中間部(402c)の開口幅よりも広くなっている(図13(A)を参照)。さらに、連通路(402)の両端部(402a,402b)と中間部(402c)との間には、第1段差部(402d)および第2段差部(402e)が形成されている。第1段差部(402d)は、一端部(402a)の内側面の端部から内側に突出して中間部(402c)の内側面の端部に接続された段差面を有する。第2段差部(402e)は、他端部(402b)の内側面の端部から内側に突出して中間部(402c)の内側面の端部に接続された段差面を有する。
また、この例では、各板状部材(401)の接合面には、連通路(402)を構成するための連通溝(404)が形成されている。連通溝(404)は、板状部材(401)の接合面においてU字状に形成され、その両端が板状部材(401)の一側面(扁平管(31,61)と対向する面)に開口している。また、連通溝(404)の中間部の底面には、それぞれがU字状に延びる複数の仕切壁(403)を構成するための複数の凸条部が形成されている。連通溝(404)の中間部の底面に形成された複数の凸条部は、互いに所定の間隔をおいて連通溝(404)の一端部から他端部へ向けてU字状に延びている。例えば、連通溝(404)は、プレス加工によって板状部材(401)を変形させることによって形成されている。各板状部材(401)に形成された連通溝(404)が重なるように2枚の板状部材(401)の接合面を重ね合わせることにより、連通路(402)が構成されている。
また、この例では、積層部材(400)を構成する2枚の板状部材(401)の各々には、複数(この例では、五つ)の係合部(405)が形成されている。各板状部材(401)の係合部(405)は、各板状部材(401)の連通溝(404)が重なるように各板状部材(401)の接合面を重ね合わせたときに一方の板状部材(401)の係合部(405)が他方の板状部材(401)の係合部(405)と係合するように、配置されている。例えば、一方の板状部材(401)の係合部(405)は、接合面から突出する凸状に形成され、他方の板状部材(401)の係合部(405)は、一方の板状部材(401)の係合部(405)と嵌合可能な凹状に形成されている。
また、積層部材(400)を構成する2枚の板状部材(401)は、互いにロウ付けによって接合され、積層部材(400)の連通路(402)の両端部は、扁平管(31,61)とロウ付けによって接合されている。この例では、各板状部材(401)の接合面のうち連通溝(404)が形成されていない領域と連通溝(404)の両端部と連通溝(404)に形成された複数の凸条部の突端面には、ロウ材が張り合わされている。すなわち、各板状部材(401)は、クラッド材で構成されている。そして、一方の板状部材(401)の係合部(405)と他方の板状部材(401)の係合部(405)とが互いに係合するように2枚の板状部材(401)を重ね合わせて積層部材(400)を構成し、積層部材(400)の連通路(402)の両端部に扁平管(31,61)の端部を挿入した状態で熱交換器(23)を炉に投入する。これにより、各板状部材(401)の接合面と連通溝(404)に形成された複数の凸条部の突端面とに張り合わされたロウ材が溶け出して、その溶け出したロウ材によって積層部材(400)を構成する2枚の板状部材(401)が互いに接合される。また、各板状部材(401)の連通溝(404)の両端部に張り合わされたロウ材が溶け出し、その溶け出したロウ材によって積層部材(400)の連通路(402)の両端部と扁平管(31,61)の端部とが接合される。
〈実施形態2による効果〉
以上のように、風上管列(50)を構成するn本の扁平管(31)と風下管列(90)を構成するn本の扁平管(61)とn個の積層部材(400)によって一本ずつ個別に接続することにより、各扁平管(31,61)を流れる冷媒の質量流量の均一化を容易にすることができる。
また、それぞれが風上管列(50)を構成する一つの扁平管(31)と風下管列(90)を構成する一つの扁平管(61)からなるn組の扁平管(31,61)の組合せに対してn個の積層部材(400)が一つずつ個別に接続されているので、n個の積層部材(400)のいずれかに接続不良が発生した場合、その接続不良が発生している積層部材(400)を交換することにより、接続不良を解消することができる。このように、熱交換器(23)の保守を容易にすることができる。
また、積層部材(400)の内部には、積層部材(400)の連通路(402)を複数の流体通路(201)に区画するための複数の仕切壁(403)が設けられている。したがって、接続部材(200)を円管によって構成する場合よりも、接続部材(200)の構造強度を向上させることができる。すなわち、接続部材(200)(この例では、積層部材(400))の内部圧力を、接続部材(200)の外形を形成する部分だけでなく、接続部材(200)の内部に形成された構造によっても支持することができる。このように、接続部材(200)の構造強度を向上させることができるので、接続部材(200)における耐圧強度の確保を容易にすることができる。
また、互いに重ね合わされて接合された2枚の板状部材(401)からなる積層部材(400)によって接続部材(200)を構成することにより、接続部材(200)を円管によって構成する場合よりも、接続部材(200)の厚み(具体的には、扁平管(31,61)の配列方向における長さ)を短くすることができる。これにより、接続部材(200)の配列間隔(具体的には、扁平管(31,61)の配列方向における間隔)を狭くすることができる。したがって、風上管列(50)を構成する扁平管(31)の配列間隔(この例では、上下の間隔)および風下管列(90)を構成する扁平管(61)の配列間隔(この例では、上下の間隔)を狭くすることができるので、熱交換器(23)を小型化することができる。
また、積層部材(400)に形成された流体通路(201)の本数が扁平管(31)(または、扁平管(61))に形成された流体通路(175)と同数となっているので、積層部材(400)における冷媒の挙動を扁平管(31,61)における冷媒の挙動に近づけることができる。これにより、熱交換器(23)における冷媒の制御(例えば、扁平管(31,61)を流れる冷媒の質量流量の制御)を容易にすることができる。なお、積層部材(400)に形成された流体通路(201)の本数は、扁平管(31)(または、扁平管(61))に形成された流体通路(201)の本数と異なる数であってもよい。
また、積層部材(400)に形成された連通路(402)の両端部の開口形状を扁平管(31,61)の断面形状に対応した形状にすることにより、連通路(402)の両端部の開口形状と扁平管(31,61)との密着性を向上させることができる。これにより、積層部材(400)と扁平管(31,61)との接合部における冷媒漏れを防止することができる。
また、積層部材(400)を構成する各板状部材(401)に係合部(405)を形成することにより、板状部材(401)の重ね合わせ(すなわち、位置決め)を容易にすることができる。これにより、2枚の板状部材(401)の間に連通路(402)が形成されるように2枚の板状部材(401)を重ね合わせて積層部材(400)を構成することを容易にすることができる。
なお、図13(A)〜図13(C)に示した積層部材(400)と風上管列(50)を構成する扁平管(31)と風下管列(90)を構成する扁平管(61)とを、次のように接続してもよい。すなわち、扁平管(31)の端部が連通路(402)の第1段差部(402d)に当接するまで風上管列(50)を構成する扁平管(31)の端部を積層部材(400)の連通路(402)の一端部(402a)に挿入し、扁平管(61)の端部が連通路(402)の第2段差部(402e)に当接するまで風下管列(90)を構成する扁平管(61)の端部を積層部材(400)の連通路(402)の他端部(402b)に挿入することによって、積層部材(400)と扁平管(31,61)とを接続してもよい。このように、積層部材(400)の連通路(402)に形成された段差部(403d,402e)を扁平管(31,61)の位置決めに利用することができるので、熱交換器(23)の組立作業を容易にすることができる。
〔その他の実施形態〕
図14に示すように、上記の各実施形態による熱交換器(23)は、風上管列(50)を構成する扁平管(31)と風下管列(90)を構成する扁平管(61)の両方が一枚のフィン(180)に接合されていてもよい。つまり、本変形例の熱交換器(23)では、扁平管(31,61)の軸方向に一定の間隔をおいて配列された各フィン(180)の管挿入部(187)に、風上管列(50)を構成する扁平管(31)と風下管列(90)を構成する扁平管(61)の両方が配置される。
また、上記の各実施形態による熱交換器(23)には、板状のフィン(32,62,180)に代えて波形のフィンが設けられていてもよい。このフィンは、いわゆるコルゲートフィンであって、上下に蛇行する波形に形成されている。そして、この波形のフィンは、上下に隣り合った扁平管(31,61,170)の間に一つずつ配置される。
なお、以上の各実施形態では、風上管列(50)を構成する全ての扁平管(31)と風下管列(90)を構成する全ての扁平管(61)とが一対一で接続されている場合(nが、風上管列(50)を構成する全ての扁平管(31)の本数に相当する場合)を例に挙げて説明したが、風上管列(50)を構成する全ての扁平管(31)と風下管列(90)を構成する全ての扁平管(61)とが一対一で接続されていなくてもよい。例えば、接続ユニット(100)によって一対一で接続される扁平管(31,61)の数(すなわち、n)は、風上管列(50)を構成する全ての扁平管(31)の本数(または、風下管列(90)を構成する全ての扁平管(61)の本数)よりも少なくてもよい。この場合、接続ユニット(100)によって接続されていない扁平管(31,61)を別の接続構造(例えば、ヘッダなど)によって接続してもよい。
また、以上の各実施形態では、熱交換器(23)を室外熱交換器として利用する場合を例に挙げて説明したが、熱交換器(23)を室内熱交換器(25)として利用してもよい。
以上説明したように、上述の熱交換器は、空気調和機の冷媒回路に設けられる熱交換器などとして有用である。
10 空気調和機
23 熱交換器
30 風上熱交換器ユニット
31 扁平管
32 フィン
50 風上管列
60 風下熱交換器ユニット
61 扁平管
62 フィン
90 風下管列
100 接続ユニット
200 接続部材
201 流体通路
300 連結扁平管
301 第1連結部材
302 第2連結部材
400 積層部材
401 板状部材
402 連通路
403 仕切壁

Claims (4)

  1. 平行に並んだ複数の扁平管(31,61)によってそれぞれが構成されて空気の流れ方向に並ぶ風上管列(50)および風下管列(90)と、上記扁平管(31,61)に接合されたフィン(32,62)とを備える熱交換器であって、
    上記風上管列(50)を構成する扁平管(31)の端部と上記風下管列(90)を構成する扁平管(61)の端部とを一対一で接続し、内部に該風上管列(50)の扁平管(31)と該風下管列(90)の扁平管(61)とを連通させる複数の流体通路(201)が形成された接続部材(200)を備えている
    ことを特徴とする熱交換器。
  2. 請求項1において、
    上記接続部材(200)は、
    内部に伸長方向に延びる複数の流体通路(201)が形成されて両端面に該複数の流体通路(201)が開口し、U字状に屈曲した連結扁平管(300)と、
    上記風上管列(50)を構成する扁平管(31)の端部と上記連結扁平管(300)の一端部とを連結して連通させる中空の第1連結部材(301)と、
    上記風下管列(90)を構成する扁平管(61)の端部と上記連結扁平管(300)の他端部とを連結して連通させる中空の第2連結部材(302)とによって構成されている
    ことを特徴とする熱交換器。
  3. 請求項1において、
    上記接続部材(200)は、互いに重ね合わされて接合された2枚の板状部材(401)からなる積層部材(400)によって構成され、
    上記積層部材(400)には、該積層部材(400)を構成する2枚の板状部材(401)の間においてU字状に延びて該積層部材(400)の一側面に両端が開口する連通路(402)が形成され、
    上記積層部材(400)に形成された連通路(402)の中間部(402c)には、該連通路(402)を複数の流体通路(201)に区画する複数の仕切壁(403)が設けられ、
    上記積層部材(400)に形成された連通路(402)の一端部(402a)には、上記風上管列(50)を構成する扁平管(31)の端部が挿入され、
    上記積層部材(400)に形成された連通路(402)の他端部(402b)には、上記風下管列(90)を構成する扁平管(61)の端部が挿入される
    ことを特徴とする熱交換器。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、
    上記接続部材(200)に形成された流体通路(201)の本数は、上記扁平管(31,61)に形成された流体通路(175)の本数と同数となっている
    ことを特徴とする熱交換器。
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