JP2015050498A - 撮像装置、撮像方法および記録媒体 - Google Patents

撮像装置、撮像方法および記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】異輝度の被写体を複数の撮像光学系で撮影した場合、広い輝度領域を適正明るさで撮影でき、かつ撮影画像の繋ぎ目に差が生じないようにする。【解決手段】複数固体撮像素子での測光値を算出する第一測光値算出部51と、各固体撮像素子での測光値を算出する第二測光値算出部52と、両測光値から露出値を算出する第一露出値算出部53と、第二測光値算出部での測光値から各固体撮像素子の露出値を算出する第二露出値算出部54と、第二測光値算出部での測光値中で第一測光値算出部での測光値よりも大きい固体撮像素子を第一固体撮像素子とし、それ以外を第二固体撮像素子とし、第一固体撮像素子には第一露出値算出部での露出値から露出制御値を設定する一方、第二固体撮像素子には第二露出値算出部での露出値から露出制御値を設定する露出制御値設定部55と、第二固体撮像素子に対する第一固体撮像素子との露出差を補正する露出差補正部56とを有する。【選択図】図9

Description

本発明は、複数の撮像光学系に対する適切な撮像条件を与えることができる撮像装置、その撮像装置が実行する撮像方法、およびその撮像装置を実現するためのプログラムを記録した記録媒体に関する。
魚眼レンズや超広角レンズなどの広角なレンズを複数使用して全方位(以下、全天球という。)を一度に撮像する全天球撮像システムが知られている。上記全天球撮像システムでは、各々のレンズからの像をセンサ面に投影し、得られる各画像を画像処理により結合することで、全天球画像を生成する。例えば、180度を超える画角を有する2つの広角なレンズを用いて、全天球画像を生成することができる。上記画像処理では、各レンズ光学系により撮影された部分画像に対して、歪み補正および射影変換を施し、部分画像に含まれる重複領域を用いて部分画像をつなぎ合わせ、1枚の全天球画像とする処理が行われる。
従来より、撮像した画像から適正露出を得るデジタルカメラにおける露出補正技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1においては、撮像領域の一部が互いに重複するように配置された複数の撮像装置で撮像された撮像画像の各々から重複領域を抽出する。そして、該抽出した重複領域の各画像に基づいて、複数の撮像装置の露出およびホワイトバランスの少なくとも一方を調整し、撮像画像の明るさや色味などの差異を小さくして合成などの後処理の負担を軽減するようにしている。
しかしながら、上記従来の技術では、重複領域のみを考慮しているため、適正露出を得ることが難しいという問題がある。すなわち、特許文献1の技術においては、重複領域のみを用いて露出補正を行っているため、全体の画像に対して重複領域が小さくなると、露光条件にアンバランスが生じた場合に適切な露出補正値を得るのが難しくなる。また、個々に露出補正を行った場合、画像間の境目で明るさが変化してしまうという問題もある。
本発明の課題は、異なる輝度の被写体を複数の撮像光学系で撮影した場合でも、低輝度から高輝度の領域まで適正な明るさで撮影でき、かつ撮影画像の繋ぎ目に不自然な差が生じるのを回避することのできる撮像装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、複数の固体撮像素子から取得した撮像画像を繋ぎ合わせて、一つの画像を形成し出力する撮像装置であって、前記複数の固体撮像素子から取得した撮像信号を基に測光値を算出する第一測光値算出手段と、前記複数の固体撮像素子のうち各固体撮像素子で取得した撮像信号を基に各固体撮像素子に対応した測光値を算出する第二測光値算出手段と、前記第一測光値算出手段によって算出した測光値、および前記第二測光値算出手段によって算出した測光値の少なくとも一方から露出値を算出する第一露出値算出手段と、前記第二測光値算出手段によって算出した各固体撮像素子の測光値から各固体撮像素子に対応した露出値を算出する第二露出値算出手段とを備え、前記第二測光値算出手段によって算出した測光値の中で前記第一測光値算出手段によって算出した測光値よりも大きい固体撮像素子を第一固体撮像素子とし、それ以外の固体撮像素子を第二固体撮像素子とし、前記第一固体撮像素子に対しては前記第一露出値算出手段によって算出した露出値を基に露出制御値を設定するとともに、前記第二固体撮像素子に対しては前記第二露出値算出手段によって算出した露出値を基に露出制御値を設定する露出制御値設定手段と、前記第二固体撮像素子に対しては前記第一固体撮像素子との露出差を補正する露出差補正手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、第二固体撮像素子に対して、第二露出値算出手段で算出した露出値を基に露出制御値が設定され、さらに第一固体撮像素子との露出差が補正される。その結果、異なる輝度の被写体を複数の撮像光学系で撮影した場合、低輝度から高輝度まで適正な明るさで撮影できる。また、撮影画像の繋ぎ目に不自然な差が生じるのを回避することができる。
本実施例による撮像システムを用いて、太陽が出ているときに、被写体(人)を撮影する様子を示した概念図である。 撮像システムを示す断面図である。 撮像システムのハードウェア構成を示した図である。 撮像システムにおける画像処理全体の流れを説明する図である。 図4Aの続きの流れを説明する図である。 撮像装置のモニタリング時における一連のAE処理のフローを示す図である。 エリア積算値を、画像のRAW−RGBデータから水平16×垂直16のブロック単位で等分割を行う様子を示した図である。 AE評価値に対応する適正露出との差(デルタEv)を表したAEテーブルを示す図である。 撮像装置のスチル時における一連のAE処理のフローを示す図である。 図3におけるプロセッサ内のCPUの内部構成のうち、本実施例に関連する部分を概略的に示したブロック図である。
以下、本発明の実施例を図面に従って説明する。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明の実施例は、以下に説明する実施例に限定されるものではない。なお、以下の実施例では、撮像装置の一例として、2つの魚眼レンズを光学系に含む撮像体を備えるとともに、2つの魚眼レンズで撮像された撮像画像に基づいて撮像条件を決定する機能を備えた、全天球撮像システムを用いて説明する。つまり、他の実施例において、全天球撮像システムは、3つ以上の魚眼レンズを光学系に含む撮像体を備えるとともに、3つ以上の魚眼レンズで撮像された撮像画像に基づいて撮像条件を決定する機能を備えていても良い。なお、本実施例では、魚眼レンズは、広角レンズや、超広角レンズと呼ばれるものを含む。
図1は、全天球撮像システム10を用いて、被写体(人)11を撮影する様子を示しており、このとき、被写体11と共に太陽13も撮影されてしまう。すなわち、全天球撮像システム10の撮像光学系であるカメラA(図において左側にあるカメラ)で被写体11を撮影し、撮像光学系であるカメラB(図において右側にあるカメラ)で太陽13を撮影する。
そして、カメラAで撮影した撮像画像とカメラBで撮影した撮像画像を繋ぎ合わせ、この繋ぎ合わせた撮影画像に対して、傾き補正および歪補正等を行ってから画像を合成して、合成画像を作成する。
以下、図2および図3を参照しながら、本実施例による全天球撮像システム10の全体構成について説明する。図2は、本実施例による全天球撮像システム(以下、単に、撮像システムと称する)10を示す断面図である。図2に示す撮像システム10は、撮像体12と、撮像体12および図示しないコントローラやバッテリなどの部品を保持する筐体14と、上記筐体14に設けられたシャッタボタン18とを備えている。
図2に示す撮像体12は、2つのレンズ光学系20A,20B(レンズ光学系20ともいう)と、CCD(Charge Coupled Device)センサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサなどの2つの固体撮像素子22A,22B(固体撮像素子22ともいう)とを含む。本実施例において、レンズ光学系20と固体撮像素子22とを1個ずつ組み合わせたものを撮像光学系と称する。レンズ光学系20は、それぞれ、例えば6群7枚で魚眼レンズとして構成することができる。上記魚眼レンズは、図2に示す例では、180度(=360度/n;n=2)より大きい全画角を有し、好適には、185度以上の画角を有し、より好適には、190度以上の画角を有する。
2つのレンズ光学系20A,20Bの光学素子(レンズ、プリズム、フィルタおよび開口絞り)は、その光軸が、対応する固体撮像素子22の受光領域の中心部に直交して位置するように、かつ、受光領域が、対応する魚眼レンズの結像面となるように、固体撮像素子22A,22Bに対して位置関係が定められている。固体撮像素子22は、それぞれ、受光領域が面積エリアを成す2次元の撮像素子であり、組み合わせられるレンズ光学系20により集光された光を画像信号に変換する。
図2に示す実施例では、レンズ光学系20A,20Bは、同一仕様のものであり、それぞれの光軸が合致するように、互いに逆向きに組み合わせられる。固体撮像素子22A,22Bは、受光した光分布を画像信号に変換して、コントローラ上の画像処理手段に出力する。画像処理手段では、固体撮像素子22A,22Bからそれぞれ入力される撮像画像をつなぎ合わせて合成し、立体角4πラジアンの画像(以下「全天球画像」と称する)を生成する。全天球画像は、撮影地点から見渡すことのできる全ての方向を撮影したものとなる。ここで、図2に示す実施例では、全天球画像を生成しているが、他の実施例では、水平面のみ360度を撮影した、いわゆるパノラマ画像であっても良い。
上述したように、魚眼レンズが180度を超える全画角を有するため、全天球画像を構成する際には、各撮像光学系で撮像した撮影画像において、重複する画像部分が、同一像を表す基準データとして画像つなぎ合わせの参考とされる。生成された全天球画像は、例えば、撮像体12に備えられているか、または撮像体12に接続されているディスプレイ装置、印刷装置、SD(登録商標)カードやコンパクトフラッシュ(登録商標)などの外部記憶媒体などに出力される。
図3は、本実施例による撮像システム10のハードウェア構成を示している。撮像システム10は、デジタル・スチルカメラ・プロセッサ(以下、単にプロセッサと称する)100と、鏡胴ユニット102と、プロセッサ100に接続される種々のコンポーネントから構成されている。鏡胴ユニット102は、上述した2組のレンズ光学系20A,20Bと、固体撮像素子22A,22Bとを有している。固体撮像素子22は、プロセッサ100内のCPU130からの制御指令により制御される。CPU130の詳細については後述する。
プロセッサ100は、ISP(Image Signal Processor)108と、DMAC(Direct Memory Access Controller)110と、メモリアクセスの調停のためのアービタ(ARBMEMC)112とを含む。さらにプロセッサ100は、メモリアクセスを制御するMEMC(Memory Controller)114と、歪曲補正・画像合成ブロック118と、顔検出ブロック201とを含んでいる。ISP108A,108Bは、それぞれ、固体撮像素子22A,22Bの信号処理を経て入力された画像に対し、自動露出(AE:Automatic Exposure)制御、ホワイトバランス設定やガンマ設定を行う。
MEMC114には、SDRAM116が接続されている。そして、SDRAM116には、ISP108A,180Bおよび歪曲補正・画像合成ブロック118において処理を施す際に、データが一時的に保存される。歪曲補正・画像合成ブロック118は、2つの撮像光学系から得られた2つの撮影画像に対し、3軸加速度センサ120からの情報を利用して歪曲補正とともに天地補正(傾き補正)を施し、補正後の画像を合成する。なお、顔検出ブロック201は、傾き補正された画像を用いて、顔検出を行い、顔の位置を特定する。
プロセッサ100は、さらに、DMAC122と、画像処理ブロック124と、CPU130と、画像データ転送部126と、SDRAMC128と、メモリカード制御ブロック140と、USBブロック146と、ペリフェラル・ブロック150と、音声ユニット152と、シリアルブロック158と、LCDドライバ162と、ブリッジ168とを含む。
CPU130は、当該撮像システム10の各部の動作を制御する。画像処理ブロック124は、画像データに対し各種画像処理を施す。リサイズブロック132は、画像データのサイズを補間処理により拡大または縮小するためのブロックである。JPEGブロック134は、JPEG圧縮および伸張を行うコーデック・ブロックである。H.264ブロック136は、H.264などの動画圧縮および伸張を行うコーデック・ブロックである。また、プロセッサ100には、パワーコントローラ202が設けられている。
画像データ転送部126は、画像処理ブロック124で画像処理された画像を転送する。SDRAMC128は、プロセッサ100に接続されるSDRAM138を制御し、SDRAM138には、プロセッサ100内で画像データに各種処理を施す際に、画像データを一時的に保存する。
メモリカード制御ブロック140は、メモリカードスロット142に挿入されたメモリカードおよびフラッシュROM144に対する読み書きを制御する。メモリカードスロット142は、撮像システム10にメモリカードを着脱可能に装着するためのスロットである。USBブロック146は、USBコネクタ148を介して接続されるパーソナル・コンピュータなどの外部機器とのUSB通信を制御する。ペリフェラル・ブロック150には、電源スイッチ166が接続される。
音声ユニット152は、ユーザが音声信号を入力するマイク156と、記録された音声信号を出力するスピーカ154とに接続され、音声入出力を制御する。シリアルブロック158は、パーソナル・コンピュータなどの外部機器とのシリアル通信を制御し、無線NIC(Network Interface Card)160が接続される。LCD(Liquid Crystal Display)ドライバ162は、LCDモニタ164を駆動するドライブ回路であり、LCDモニタ164に各種状態を表示するための信号に変換する。
フラッシュROM144には、CPU130が解読可能なコードで記述された制御プログラムや各種パラメータが格納される。電源スイッチ166の操作によって電源がオン状態になると、上記制御プログラムがメインメモリにロードされ、CPU130は、メインメモリに読み込まれたプログラムに従って、装置各部の動作を制御する。また同時に、制御に必要なデータをSDRAM138と、図示しないローカルSRAMとに一時的に保存する。
なお、書き換え可能なフラッシュROM144を使用することで、制御プログラムや制御するためのパラメータを変更することが可能となり、機能のバージョンアップを容易に行うことができる。
図4Aおよび図4Bは、本実施例による撮像システム10における画像処理全体の流れを説明する図であり、撮像条件を制御するための主要な機能ブロックが示されている。先ず、図4Aに示すように、センサA(固体撮像素子22A)、センサB(固体撮像素子22B)の各々によって、所定の露出条件パラメータのもとで画像が撮像される。続いて、センサA,Bの各々から出力された画像に対し、図3に示したISP108(108A,108B)により、ISP1-AおよびISP1-Bの処理が行われる。ISP1-AおよびISP1-Bの処理として、オプティカル・ブラック(OB)補正処理、欠陥画素補正処理、リニア(Linear)補正処理、シェーディング(Shading)補正処理および領域分割平均処理が実行され、その結果はメモリに保存される。
オプティカル・ブラック(OB)補正処理は、センサA,Bにおけるオプティカル・ブラック領域の出力信号を黒の基準レベルとして、有効画素領域の出力信号をクランプ補正する処理である。CMOSなどの固体撮像素子は、半導体基板上に多数の感光素子を形成することにより製造されているが、その製造に際して半導体基板に不純物が混入する等の理由により、局所的に画素値の取り込みが不能な欠陥画素が発生する場合がある。欠陥画素補正処理は、上述のような欠陥画素に隣接した複数の画素からの合成信号に基づいてその欠陥画素の画素値を補正する処理である。
リニア(Linear)補正処理は、RGB毎にリニア補正を施す処理である。シェーディング(Shading)補正処理は、所定の補正係数を有効画素領域の出力信号に乗じることで、有効画素領域のシェーディング(陰影)の歪みを補正する処理である。領域分割平均処理は、撮像画像を構成する画像領域を複数領域に分割し、分割領域毎に輝度の積算値(または積算平均値)を算出する処理を行う。この処理結果はAE処理に使用される。
ISP1-AおよびISP1-Bの処理が完了すると、続いて、図4Bに示すように、ISP108(108A,108B)により、ISP2-AおよびISP2-Bの処理が行われる。ISP2-AおよびISP2-Bの処理として、ホワイトバランス(WB Gain)処理、ガンマ(γ)補正処理、ベイヤー補間処理、YUV変換処理、エッジ強調(YCFLT)処理および色補正処理が実行され、その結果はメモリに保存される。
被写体からの光量を蓄積するセンサA,B上のフォトダイオードには1画素毎にR(赤)、G(緑)およびB(青)のいずれか1色のカラーフィルタが貼付されている。そして、フィルタの色によって透過する光量が変わってくるため、フォトダイオードに蓄積される電荷量が異なっている。最も感度が高いのはGで、RとBはGと比較すると感度が低く、約半分程度である。ホワイトバランス(WB)処理では、これらの感度差を補い、撮影画像の中の白色を白く見せるために、RとBにゲインを掛ける処理を行う。また、物の色は光源色(例えば、太陽光、蛍光灯など)によって変わってくるため、光源が変わっても白色を白く見せるようにRとBのゲインを変更し、制御する機能を有している。なお、上記領域分割平均処理により計算された分割領域毎のRGBの積算値(または積算平均値)データに基づき、ホワイトバランス処理のパラメータが計算される。
入力信号に対して出力信号は非線形な関係を有している。このような非線形な出力の場合、明るさに階調性がなく、また画像が暗くなるため人は正しく画像を見ることができない。そこで、出力装置の特性を考慮して、出力が線形性を保つように予め入力信号に処理を行うのがガンマ(γ)補正処理である。
CMOSではベイヤー配列と呼ばれる配列で、1画素にR(赤)、G(緑)、B(青)のいずれか1色のカラーフィルタが貼付されており、RAWデータは1画素に1色の情報しかない。しかし、RAWデータから画像として見るためには、1画素にR、G、Bの3色の情報が必要であり、足りない2色を補うために周辺の画素から補間する処理がベイヤー補間処理である。デジタルカメラ等で一般的に用いられるファイル形式のJPEG画像では、YUVデータから画像が作成されるため、RGBデータをYUVデータに変換する。
エッジ強調(YCFLT)処理は、画像の輝度信号からエッジ部分を抽出し、エッジに対してゲインを掛け、エッジ抽出と並行して画像のノイズを除去する処理である。具体的には、画像の輝度(Y)信号からエッジ部分を抽出するエッジ抽出フィルタと、エッジ抽出フィルタにより抽出されたエッジに対してゲインを掛けるゲイン乗算部と、エッジ抽出と並行して画像のノイズを除去するLPF(ローパスフィルタ)と、ゲイン乗算後のエッジ抽出データとLPF処理後の画像データを加算するデータ加算部とを含んでいる。
色補正処理では、彩度設定、色相設定、部分的な色相変更設定、色抑圧設定などが行われる。彩度設定は色の濃さを決定するパラメータ設定であり、UV色空間を示すものであるが、例えば、第2象限でRの色に対して原点からRのドットまでのベクトルの長さが長い程、色の濃さは濃くなる。
色補正処理されたデータは、メモリ(DRAM)に保存されるが、その保存されたデータに基づきクロップ処理が実行される。このクロップ処理は、画像の中心領域を切り抜くことで、サムネイル画像を生成するための処理である。
図4Aおよび図4Bに基づいて、本実施例の撮像装置の作用について説明する。
センサAから出力されたベイヤーRAWの画像に対して、ISP1-Aにおいて、オプティカル・ブラック(OB)補正処理、欠陥画素補正処理、リニア(Linear)補正処理、シェーディング(Shading)補正処理、領域分割平均処理を行う。その画像はDRAMに保存する。センサBから出力されたベイヤーRAWの画像に対しても同様に、ISP1-Bにおいて、オプティカル・ブラック(OB)補正処理、欠陥画素補正処理、リニア(Linear)補正処理、シェーディング(Shading)補正処理、領域分割平均処理を行う。その画像はDRAMに保存する。
センサA,Bは独立な簡易AE処理機能を有し、センサA,Bの各々が単独で適正露出に設定できるようになっている。センサA,Bの各々の露出条件の変化が小さくなり安定した場合は、両眼の画像の画像境界部分の明るさが合うように領域分割平均処理によって得られたエリア積算値を用いて各センサA,Bを適正露出に設定する。
ISP1-Aの処理が終了したセンサA側のデータに対しては、ISP2-A内のホワイトバランス(WB Gain)処理、ガンマ(γ)補正処理、ベイヤー補間処理、YUV変換処理、エッジ強調(YCFLT)処理および色補正処理が実行される。実行後のデータはDRAMに保存される。同様に、ISP1-Bの処理が終了したセンサB側のデータに対しては、ISP2-B内のホワイトバランス(WB Gain)処理、ガンマ(γ)補正処理、ベイヤー補間処理、YUV変換処理、エッジ強調(YCFLT)処理および色補正処理が実行される。実行後のデータはDRAMに保存される。
ISP2-A又はISP2-Bの処理を終了したデータに対しては、センサA側もしくはセンサB側のそれぞれが正則画像に切り取られる処理(クロップ処理)が施され、その後、歪曲補正・合成処理される。歪曲補正・合成処理の過程で、3軸加速度センサからの情報を得て傾き補正(天地補正)が行われる。画像はJPEG圧縮にて、約0.16の圧縮係数で更にデータは圧縮される。
このデータはDRAMに保存され、ファイル保存(タグ付け)が行われる。さらに、SDIO経由にて、データはSDカード等のメディアに保存される。スマートフォン(携帯端末等)に転送する際には、無線LAN(Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)等)を使用し、スマートフォン(携帯端末等)に転送を行う。
図4Aおよび図4Bでの処理で取り扱うデータは、球状画像が矩形画像データで球状画像の一部分である。サムネイル画像等として表示することを目的としたものである。本実施例は、二枚以上の全天球画像を撮影可能な画像によって実現可能であるが、図4Aおよび図4Bにおいては、具体例として、二枚の撮像素子を用いて画像合成を行う場合についてのフローを示している。
次に、本実施例の特徴部分について、図5を用いて説明する。
図5は、本実施例による撮像装置のモニタリング時における一連のAE処理のフローを示したものである。先ず、センサAおよびセンサBに対して、Tv(シャッタスピード)とSv(感度)の初期値を設定する(ステップS11)。設定する値は、センサAおよびセンサBにおいて共通とする。
そして、以下の(1)式にてBv(被写体輝度データ)とEv(露出値)を算出する。Avは絞り値を表しているが、本実施例では絞り機構はないため、Av値は固定となる。
Bv=Ev=Tv+Av−(Sv−0x50) ・・・・・・(1)
Tv、Av、Sv、Bv、EvはApex形式(1/48step)の値で、演算に用いられる。
次に、Tv(シャッタスピード)とSv(感度)が検波値に反映されているか否か判断し(ステップS12)、反映されている場合は、センサAとセンサBのそれぞれのエリア積算値を取得する(ステップS13)。なお、ステップS12において、Tv(シャッタスピード)とSv(感度)が検波値に反映されていない場合は、ステップS18に進む。
エリア積算値は、図6に示すように、画像のRAW−RGBデータから水平16×垂直16のブロック単位で等分割を行い、分割されたブロックの各々に対してRGB値を積算する。そして、ブロック単位でRGB値から以下の(2)式を用いてY値(輝度値)を求める。なお、本実施例では、エリア積算値として使用するのは、遮光されていない円形内側部分であり、これをY値としている。
輝度値=R×0.299+G×0.587+B×0.114 ・・・・・・(2)
本実施例においては、ブロックの分割数を16×16=256としたが、これに限定されるものではない。但し、n個の分割ブロックとしたとき、n≧4を満たすようにする。また、本実施例においては、等分割であったが、必ずしもこれに限定されるものではない。ただ、全ての分割ブロックが等面積かつ同形状に等分割されている方が好ましい。
ここで、エリア積算値について詳細に説明する。このエリア積算値の算出は、上述した分割ブロックの各々に対して行うものである。本実施例において、分割ブロックは、上述したように、撮影画像が等分割されたものなので、例えば、撮影画像が約1000万画素を有していると、分割ブロックの各々は約3.9万画素を有する。この分割ブロックの各々が有する画素夫々は、対応する被写体部分のR、GまたはB成分の情報であり、本実施例では各成分は12bitの情報(0〜255)として記録・利用されている。すなわち、256個ある分割ブロックの各々において、各ブロックが有する画素の数(約1000万画素÷256=約3.9万画素)だけ12bitのR、G、B成分の情報がある。
エリア積算値は、この分割ブロックの夫々について、各ブロックが有する画素全てのR成分、G成分、B成分それぞれについて加算平均して算出するものである。本実施例では、256個に分割した分割ブロックの各々において、R、G、B成分毎に12bitの情報として出力される。
なお、本実施例の場合、R、G、B各画素の比率は、R:G:B=1:2:1となっており、分割ブロックの各々はR画素=約0.975万画素、G画素=約1.95万画素、B画素=0.975万画素から構成されている。
次に、エリア積算値を積算数で割った値であるAE評価値を算出する(ステップS14)。このAE評価値は以降の露出演算に使用する。
一定の値以下になるセンサAとセンサBのAE評価値を平均し、AEテーブルを基に適正露出との差分(デルタEv1)を算出する(ステップS15)。AEテーブルは、図7に示すように、AE評価値に対応する適正露出との差(デルタEv)を表したものである。AE評価値が920の場合、適正露出から+1Ev明るいことになる。また、AE評価値230の場合、適正露出から−1Ev暗いことになる。各ポイントの間のAE評価値(つまり、図7に示されていないAE評価値)に対しては、線形補間によってデルタEvを算出する。
また、AE評価値が+3以上または−3以下の場合、デルタEvは+3または−3でクリップされる。そして、一定の値以下になるセンサAのAE評価値を平均し、AEテーブルを基に適正露出との差分(デルタEv2)を算出する。また、一定の値以下になるセンサBのAE評価値を平均し、AEテーブルを基に適正露出との差分(デルタEv3)を算出する。
次に、前回算出したBvにデルタEv1を加算し被写体輝度データ1(Bv1)を更新する(ステップS16)。さらに、Bv1を基に露出値1(Ev1)を算出するとともに、デルタEvが0になる場合、適正な露出(明るさ)であると判断し、デルタEvが0になるようなEv1を算出する。
算出したEv1からEV線図に従って、露光条件、すなわちCMOSのシャッタスピード(Tv)およびCMOSの感度(Sv(ゲイン値))を算出し、その算出したシャッタスピード、CMOSの感度をセンサAとセンサBに設定する(ステップS17)。
EV線図は、Ev値に対応するシャッタスピード、感度の組み合わせの表であり、モニタリングとスチルで異なってもよい。
モニタリング時のAE処理が終了か否かが判断され(ステップS18)、終了でない場合は、ステップS12に戻り、ステップS17にて設定されたTv(シャッタスピード)およびSv(感度)が反映されたエリア積算値を、ステップS13で取得する。ステップS12〜S18の処理は、モニタリング中に常時繰り返し実行される。
図8は、本実施例による撮像装置のスチル時における一連のAE処理のフローを示したものである。先ず、スチル撮影直前のモニタリング時に算出したデルタEv2とデルタEv3の値が大きいほうのセンサのEv値とEv1を基にEv2を算出する(ステップS21)。例えば、デルタEv2>デルタEv3の場合、以下の(3)式によりデルタEv2を設定する。
Ev2=Ev1+デルタEv2 ・・・・・・(3)
これにより、高輝度側のセンサを適正露出に近づけることができる。
次に、Ev2からEV線図に従って、シャッタスピード1(Tv1)、感度1(Sv1)を算出する(ステップS22)
Ev1とEv2の差分をSv1に加算し、感度2(Sv2)を算出する処理、すなわち、ゲイン補正を行う(ステップS23)。
デルタEv2とデルタEv3の値が小さい方のセンサのデルタEvの何割かをSv2に減算してもよい。例えば、デルタEv2>デルタEv3の場合、以下の(4)式によりデルタSv2を設定する。
Sv2=Sv2−デルタEv3/2 ・・・・・・(4)
ステップS21およびステップS23の処理を実行することにより、センサAとセンサBとで異なる輝度の被写体を写した場合でも、センサそれぞれで適正な露出に近づけることができる。
デルタEv2とデルタEv3の値が大きい方のセンサにTv1とSv1を設定し、デルタEv2とデルタEv3の値が小さい方のセンサにTv1、Sv2を設定する(ステップS24)。
センサAとセンサBのシャッタスピードを同じにすることで、センサAとセンサBにまたがる動被写体に対しても良好に繋ぎ合わせることができる。また、このとき、両面のセンサの上下読み出し方向を同じにすることで、露光タイミングが一致し、更に良好な動被写体の繋ぎ合わせを行うことができる。また、固体撮像素子の走査方向を、互いに一致させることで、各々の撮像画像をつなぎ合わせやすくすることができる。つまり、それぞれの固体撮像素子の走査方向と順序を、互いにつなぎ合わせる部分で一致させることで、互いのカメラの境界にある物体、特に、移動物体のつなぎ合わせに効果が得られる。例えば、固体撮像素子22Aで撮影された撮像画像の左上の部分と、固体撮像素子22Bで撮影された撮像画像の左下の部分が、画像のつなぎ合わせる部分として一致する場合は、固体撮像素子22Aの走査は、固体撮像素子の上から下に向かって、右から左に走査する。一方、固体撮像素子22Bの走査は、固体撮像素子の下から上に向かって、右から左に走査する。このように、画像のつなぎ合わせる部分に基づいて、各固体撮像素子の走査方向を制御することで、つなぎ合わせに効果が得られる。
次に、センサAとセンサBの感度差を補正する。感度が低いセンサから出力された画像に対して、中心を1倍、最周辺をk倍に設定し、中心と最周辺との間は画像中心からの距離によって線形補間で求める処理、すなわち、感度差補正を行う(ステップS25)。kは1以上であり、中心から最周辺にかけてゲイン倍率を上げることになる。ここで、kの算出方法は以下のようになる。
例えば、デルタEv2>デルタEv3の場合、以下の(5)式によりkを求める。
k=Sv2/Sv1 ・・・・・・(5)
これにより、感度差の異なるセンサAとセンサBの画像をつなぎ合わせた際、繋ぎ合せ部分の明るさの差が出ず、良好な露出にすることができる。
図9は、図3におけるプロセッサ100内のCPU130の内部構成のうち、本実施例に関連する部分を概略的に示したブロック図である。CPU130の内部には、図5に示した処理および図8に示した処理をそれぞれ実現するために、第一測光値算出部51、第二測光値算出部52、第一露出値算出部53、第二露出値算出部54、露出制御値設定部55、および露出差補正部56が設けられている。
第一測光値算出部51は、複数の固体撮像素子(例えば、固体撮像素子22A,22B)から取得した撮像信号を基に測光値を算出する。第二測光値算出部52は、複数の固体撮像素子のうち各固体撮像素子単独で取得した撮像信号を基に各固体撮像素子に対応した測光値を算出する。なお、CPU130は、固体撮像素子22A,22Bを制御指令によって制御しており、逆に第一測光値算出部51および第二測光値算出部52は、固体撮像素子22A,22Bからの撮像信号を基に測光値を算出することができるようになっている。
第一露出値算出部53は、第一測光値算出部51によって算出した測光値、および第二測光値算出部52によって算出した測光値の少なくとも一方から露出値を算出する。なお、この場合、第一露出値算出部53は、第二測光値算出部52によって求めた測光値の最大値を基に露出値を算出するようにしてもよい。
第二露出値算出部54は、第二測光値算出部52によって算出した各固体撮像素子の測光値から各固体撮像素子に対応した露出値を算出する。
露出制御値設定部55は、第二測光値算出部52によって算出した測光値の中で第一測光値算出部51によって算出した測光値よりも大きい固体撮像素子を第一固体撮像素子とし、それ以外の固体撮像素子を第二固体撮像素子とした場合、第一固体撮像素子に対しては第一露出値算出部53によって算出した露出値を基に露出制御値を設定するとともに、第二固体撮像素子に対しては第二露出値算出部54によって算出した露出値を基に露出制御値を設定する。
露出差補正部56は、第二固体撮像素子に対しては第一固体撮像素子との露出差を補正する。
また、図5や図8に示したフローは、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)などのレガシープログラミング言語やオブジェクト指向プログラミング言語などで記述されたコンピュータ実行可能なプログラムにより実現できる。そして、ROM、EEPROM、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、ブルーレイディスク、SDカード、MOなどの記録媒体に格納して頒布できる。
10 全天球撮像システム
12 撮像体
20A,20B レンズ光学系
22A,22B 固体撮像素子(センサA,B)
51 第一測光値算出部(第一測光値算出手段)
52 第二測光値算出部(第二測光値算出手段)
53 第一露出値算出部(第一露出値算出手段)
54 第二露出値算出部(第二露出値算出手段)
55 露出制御値設定部(露出制御値設定手段)
56 露出差補正部(露出差補正手段)
100 デジタル・スチルカメラ・プロセッサ(プロセッサ)
108A,108B ISP
118 歪曲補正・画像合成ブロック
120 3軸加速度センサ
130 CPU
138 SDRAM
144 フラッシュROM
特許第4869795号公報

Claims (10)

  1. 複数の固体撮像素子から取得した撮像画像を繋ぎ合わせて、一つの画像を形成し出力する撮像装置であって、
    前記複数の固体撮像素子から取得した撮像信号を基に測光値を算出する第一測光値算出手段と、
    前記複数の固体撮像素子のうち各固体撮像素子で取得した撮像信号を基に各固体撮像素子に対応した測光値を算出する第二測光値算出手段と、
    前記第一測光値算出手段によって算出した測光値、および前記第二測光値算出手段によって算出した測光値の少なくとも一方から露出値を算出する第一露出値算出手段と、
    前記第二測光値算出手段によって算出した各固体撮像素子の測光値から各固体撮像素子に対応した露出値を算出する第二露出値算出手段とを備え、
    前記第二測光値算出手段によって算出した測光値の中で前記第一測光値算出手段によって算出した測光値よりも大きい固体撮像素子を第一固体撮像素子とし、それ以外の固体撮像素子を第二固体撮像素子とし、
    前記第一固体撮像素子に対しては前記第一露出値算出手段によって算出した露出値を基に露出制御値を設定するとともに、前記第二固体撮像素子に対しては前記第二露出値算出手段によって算出した露出値を基に露出制御値を設定する露出制御値設定手段と、
    前記第二固体撮像素子に対しては前記第一固体撮像素子との露出差を補正する露出差補正手段とを有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第一露出値算出手段は、前記第二測光値算出手段によって求めた測光値の最大値を基に露出値を算出することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記露出制御値設定手段は、各々の固体撮像素子に対して設定するシャッタスピードを一致させ、異なるゲインを設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記露出差補正手段は、中心から周辺にかけてゲイン倍率を上げることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の撮像装置。
  5. 複数の固体撮像素子から取得した撮像画像を繋ぎ合わせて、一つの画像を形成し出力する撮像装置であって、
    前記複数の固体撮像素子から取得した撮像信号を基に測光値を算出する第一測光値算出手段と、
    前記複数の固体撮像素子のうち各固体撮像素子で取得した撮像信号を基に各固体撮像素子に対応した測光値を算出する第二測光値算出手段と、
    前記第一測光値算出手段によって算出した測光値、および前記第二測光値算出手段によって算出した測光値の少なくとも一方から露出値を算出する第一露出値算出手段と、
    前記第二測光値算出手段によって算出した各固体撮像素子の測光値から各固体撮像素子に対応した露出値を算出する第二露出値算出手段とを備え、
    前記第二測光値算出手段によって算出した測光値の中で前記第一測光値算出手段によって算出した測光値よりも大きい固体撮像素子を第一固体撮像素子とし、それ以外の固体撮像素子を第二固体撮像素子とし、
    前記第一固体撮像素子に対しては前記第一露出値算出手段によって算出した露出値を基にシャッタスピードとゲインを設定するとともに、前記第二固体撮像素子に対しては前記第二露出値算出手段によって算出した露出値を基にシャッタスピードを前記第一固体撮像素子と一致させ、ゲインを設定する露出制御値算出手段と、
    固体撮像素子毎に読み出し方向を設定する読み出し方向設定手段と、
    前記第二固体撮像素子に対しては前記第一固体撮像素子との露出差を補正する露出差補正手段とを有することを特徴とする撮像装置。
  6. 複数の固体撮像素子から取得した撮像画像を繋ぎ合わせて、一つの画像を形成し出力する撮像方法であって、
    前記複数の固体撮像素子から取得した撮像信号を基に測光値を算出する第一測光値算出工程と、
    前記複数の固体撮像素子のうち各固体撮像素子で取得した撮像信号を基に各固体撮像素子に対応した測光値を算出する第二測光値算出工程と、
    前記第一測光値算出工程によって算出した測光値、および前記第二測光値算出工程によって算出した測光値の少なくとも一方から露出値を算出する第一露出値算出工程と、
    前記第二測光値算出工程によって算出した各固体撮像素子の測光値から各固体撮像素子に対応した露出値を算出する第二露出値算出工程とを備え、
    前記第二測光値算出工程によって算出した測光値の中で前記第一測光値算出工程によって算出した測光値よりも大きい固体撮像素子を第一固体撮像素子とし、それ以外の固体撮像素子を第二固体撮像素子とした場合、
    前記第一固体撮像素子に対しては前記第一露出値算出工程によって算出した露出値を基に露出制御値を設定するとともに、前記第二固体撮像素子に対しては前記第二露出値算出工程によって算出した露出値を基に露出制御値を設定する露出制御値算出工程と、
    前記第二固体撮像素子に対しては前記第一固体撮像素子との露出差を補正する露出差補正工程とを含むことを特徴とする撮像方法。
  7. 前記第一露出値算出工程は、前記第二測光値算出工程によって求めた測光値の最大値を基に露出値を算出することを特徴とする請求項6に記載の撮像方法。
  8. 前記露出制御値算出工程は、各々の固体撮像素子に対して設定するシャッタスピードを一致させて、異なるゲインを設定することを特徴とする請求項6又は7に記載の撮像方法。
  9. 前記露出差補正工程は、中心から周辺にかけてゲイン倍率を上げることを特徴とする請求項6〜8のいずれか一項に記載の撮像方法。
  10. 画像処理機能を有する装置が有するコンピュータに、複数の固体撮像素子から取得された撮像画像を繋ぎ合わせて、一つの画像を形成し出力するためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    前記複数の固体撮像素子から取得した撮像信号を基に測光値を算出する第一測光値算出処理と、
    前記複数の固体撮像素子のうち各固体撮像素子で取得した撮像信号を基に各固体撮像素子に対応した測光値を算出する第二測光値算出処理と、
    前記第一測光値算出処理によって算出した測光値、および前記第二測光値算出処理によって算出した測光値の少なくとも一方から露出値を算出する第一露出値算出処理と、
    前記第二測光値算出処理によって算出した各固体撮像素子の測光値から各固体撮像素子に対応した露出値を算出する第二露出値算出処理とを備え、
    前記第二測光値算出処理によって算出した測光値の中で前記第一測光値算出処理によって算出した測光値よりも大きい固体撮像素子を第一固体撮像素子とし、それ以外の固体撮像素子を第二固体撮像素子とした場合、
    前記第一固体撮像素子に対しては前記第一露出値算出処理によって算出した露出値を基に露出制御値を設定するとともに、前記第二固体撮像素子に対しては前記第二露出値算出処理によって算出した露出値を基に露出制御値を設定する露出制御値算出処理と、
    前記第二固体撮像素子に対しては前記第一固体撮像素子との露出差を補正する露出差補正処理とを含むことを特徴とする画像処理を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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