JP2015047952A - 車両用ドアビームのブラケット構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動車の前面衝突に際して、サイドドア内のドアビームに沿って衝突荷重を真っ直ぐに車両後方に伝え、さらにドアビームの前端部の車両外側への移動を確実に抑える。
【解決手段】車両のサイドドア内に前後方向に沿うパイプ状のドアビーム4を設け、ドアビームの前端部に前側のブラケット5を固定し、ドアビームの前端面4bを、ドアインナパネル6の前部の段差形状の一部をなす前壁17に近接対向させ、前側のブラケットは、前壁の後面に接合される上下一対の前壁部13と、前壁部に交差してドアビームの前端部に沿って位置する上下一対の横壁部14とを備える。上下一対の横壁部を、ドアビームの車両外側の面4aを覆う連結壁部16で連結し、連結壁部の前端と、連結壁部の後端又は上下一対の横壁部とをドアビームの前端部に接合固定した。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば軽トラック等といった自動車の前面衝突に対してサイドドアのドアビームの前端部をドアインナパネルにブラケットで固定する車両用ドアビームのブラケット構造に関するものである。
従来、自動車の衝突時におけるサイドドアの強度を高めるために、種々の車両用ドアビームのブラケット構造が提案されている。
例えば特許文献1(図示せず)には、自動車のサイドドアのドアアウタパネルの内面に沿ってパイプ状の補強部材であるインパクトビームを水平に配設し、インパクトビームの前端部をドアインナパネルの前部縦壁と、前部縦壁に交差する外向縦壁とにブラケットを介して固定したことが記載されている。
このブラケットは、前部縦壁と外向縦壁とにスポット溶接されるフランジ部分と、インパクトビームの前端部を車両内側から覆って車両外側から溶接固定した半環状の部分と、半環状の部分と各フランジ部分とを連結した結合板部及び上下の壁部とを備えている。
また、特許文献2(図示せず)には、フロントサイドドアの内部にインパクトビームを配設し、インパクトビームの後端部をブラケットでドアインナパネルの後部に固定したことが記載されている。
ブラケットは、インパクトビームの後端部の車両内側面を覆う断面半円状の凹部を有する凸状部と、凸状部の上下に続く板状の取付部とを有し、凹部の開口側にインパクトビームの後端部がアーク溶接で固定され、上下の板状の取付部がドアインナパネルの側壁面にスポット溶接で固定される。
特開2008−24054号公報(図1) 特開2008−105450号公報(図4)
上記特許文献1,2に記載された車両用ドアビームのブラケット構造は、フロントとリアとにサイドドアを有する乗用車におけるものであるが、近年、軽トラックのオフセット前面衝突の法規制化に伴って、軽トラックのオフセット前面衝突に対するサイドドアの強度を高める必要が生じている。
特にキャブタイプのトラックのオフセット前面衝突の際には、車両の乗員スペースを確保しつつ、衝突荷重を吸収しなければならず、車両の前後方向に沿って配置された下部構造のサイドメンバだけでなく、サイドドアの前後方向に沿って配置されたドアビーム構造によっても、衝突荷重を車両後方(荷台側)に分配する必要がある。車両後方部分(荷台側)は衝突時の慣性力で前方に向かうので、車両の前方部分と後方部分との間(ドアインナパネルの前部と後部との間)でドアビームを前後方向に挟むようにして突っ張らせる必要がある。
従来のドアビームは、ドア剛性を確保することに重点を置いており、ドアビームに前後方向の強い衝突荷重が作用すると、例えばドアビームが弓状に変形しつつ、ドアビームの例えば前側の取付ブラケットからドアビームの前端部が車両外側に外れて、車両後方に衝突荷重を伝えられなくなるという懸念があった。
また、軽トラック等のサイドドアにおいては、軽量化、コンパクト化、コストダウンを考慮して、なるべく細いパイプ状のドアビームを用いて、前面衝突時にドアビームを前後方向の力線から外れないように懸架し、ドアビームの変形過程においても前後方向の力線から外れないように保持し、確実に衝突荷重を後方に伝える必要があった。
このように、ドアビームの前端部を固定する前側のブラケットは、車両の前面衝突時にドアインナパネルの前部と共に真っ直ぐに後方に押されることが望まれており、ドアビームの後端部を固定する後側のブラケットに真っ直ぐに衝突荷重を伝える必要があった。
本発明は、上記した点に鑑み、自動車の前面衝突に際して、サイドドア内のドアビームに沿って衝突荷重を真っ直ぐに車両後方に伝えることができ、それに加えて、ドアビームの前端部の車両外側への移動を確実に抑えることができ、しかもそれらを軽量、低コスト、簡単な構造で達成することのできる車両用ドアビームのブラケット構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る車両用ドアビームのブラケット構造は、車両のサイドドア内に前後方向に沿うパイプ状のドアビームが設けられ、該ドアビームの前端部に前側のブラケットが固定された車両用ドアビームのブラケット構造において、前記ドアビームの前端面が、ドアインナパネルの前部の段差形状の一部をなす前壁に近接対向し、前記前側のブラケットが、該前壁の後面に接合される上下一対の前壁部と、該前壁部に交差して該ドアビームの前端部に沿って位置する上下一対の横壁部とを備えることを特徴とする。
上記構成により、ドアインナパネルの段差形状部の車両後方を向いた面、すなわち前壁の後面に、パイプ状のドアビームの前端面が隣接・対向すると共に、前壁の後面に前側のブラケットの上下一対の前壁部の前面が接合したことで、車両の前面衝突時に、前側のブラケットを介してドアビームに前後方向の衝突荷重が確実に伝えられる。
請求項2に係る車両用ドアビームのブラケット構造は、請求項1記載の車両用ドアビームのブラケット構造において、前記上下一対の横壁部が、前記ドアビームの車両外側の面を覆う連結壁部で連結され、該連結壁部の前端と、該連結壁部の後端又は該上下一対の横壁部とが該ドアビームの前端部に接合固定されたことを特徴とする。
上記構成により、上下の前壁部と上下の側壁部と上下の横壁部とで成る上下一対のブラケット部分が、ドアビームを跨ぐ連結壁部で連結されて前側のブラケットが構成される。連結壁部がドアビームの前端部に接合されて、車両の前面衝突時にドアビームが車両外側に飛ばないように前側のブラケットが車両外側から被さる形状となったことで、ブラケットの連結壁部でドアビームの外側に逃げる変形が低減される。
請求項3に係る車両用ドアビームのブラケット構造は、請求項1又は2記載の車両用ドアビームのブラケット構造において、前記前壁部と前記横壁部との車両内側の端部が羽状の側壁部で連結されたことを特徴とする。
上記構成により、ドアビームよりも上側のブラケット部分における側面視略L字状をなす上側の横壁部と前壁部、及びドアビームよりも下側のブラケット部分における側面視略逆L字状をなす下側の横壁部と前壁部とが、それぞれ羽状の平面的な側壁部で連結されたことで、ドアインナパネルの側面に沿う方向の前側のブラケットの剛性が高められて、車両の前面衝突時に、パイプ状のドアビームが衝突荷重で真っ直ぐ後方に安定して押圧される。
請求項4に係る車両用ドアビームのブラケット構造は、請求項1〜3の何れかに記載の車両用ドアビームのブラケット構造において、前記ドアインナパネルの前部の段差形状における車両外側の側壁と前記前壁との交差する角部が、前方視で前記ドアビームの前端面に重合したことを特徴とする。
上記構成により、ドアインナパネルの段差部分の角部は剛性が比較的高いので、車両の前面衝突時に、変形過程でパイプ状のドアビームの環状の前端面とドアインナパネルの段差部分の角部とが当接することで、ドアインナパネルの前部の衝突荷重がドアビームに確実に伝えられる。
請求項5に係る車両用ドアビームのブラケット構造は、請求項1〜4の何れかに記載の車両用ドアビームのブラケット構造において、前記前側のブラケットを接合した前記ドアインナパネルの前部が厚板に形成され、該前部よりも後方のドアインナパネル部分が薄板に形成されたことを特徴とする。
上記構成により、車両の前面衝突時にドアインナパネルの前部に衝突荷重がかかった際に、ドアインナパネルの前部の剛性が高いので、ドアインナパネルの前部の変形が抑えられつつ、ドアインナパネルの前部で衝突荷重が受け止められ、その衝突荷重が真っ直ぐに後方に安定して分配される。
請求項1記載の発明によれば、ドアインナパネルの段差形状の一部をなす前壁の後面に、パイプ状のドアビームの前端面を隣接対向させると共に、前壁の後面に前側のブラケットの上下一対の前壁部の前面を接合させたことで、車両の前面衝突時に、前側のブラケットを介してドアビームに前後方向の衝突荷重を確実に伝えることができる。これにより、サイドドアの前後方向の潰れ変形を極力抑えて、乗員の安全を確保することができる。また、前側のブラケットの前壁部と横壁部とをプレス加工で同時に成形できるので、パイプ状のドアビームと相俟って軽量で低コストで簡単な構造で上記効果を発揮させることができる。
請求項2記載の発明によれば、車両の前面衝突時に、前側のブラケットの連結壁部でドアビームの前端部を車両外側から押さえて、ドアビームの前端部を車両外側に移動しないようにしたことで、前側のブラケットを介してドアビームに前後方向の衝突荷重を一層確実に伝えることができる。また、ブラケットの連結壁部を前壁部や横壁部と共にプレス加工で安価に簡単な構造で軽量に成形することができる。また、ドアビームに前側のブラケットを接合する際に、ドアビームに対する前側のブラケットの接合位置を前後方向に調整できるので、ドアビームの長さ精度を高める必要がなく、コストを低く抑えることができる。
請求項3記載の発明によれば、ドアビームの上下における前側のブラケットの各横壁部と各前壁部とをそれぞれ羽状の側壁部で連結して、ドアインナパネルの側面に沿う方向の前側のブラケットの剛性を高めたことで、車両の前面衝突時に衝突荷重でドアビームを真っ直ぐ後方に安定して押圧させることができる。これにより、サイドドアの前後方向の潰れ変形を確実に抑えることができる。また、前側のブラケットの側壁部と前壁部と横壁部とをプレス加工で同時に成形して、軽量で低コストで簡単な構造で上記効果を発揮させることができる。
請求項4記載の発明によれば、車両の前面衝突時に、ドアインナパネルの段差部分の剛性の高い角部をドアビームの環状の前端面に当接させることで、ドアインナパネルの前部の衝突荷重をドアビームに確実に伝えることができる。これにより、サイドドアの前後方向の潰れ変形を一層確実に抑えることができる。
請求項5記載の発明によれば、車両の前面衝突時にドアインナパネルの前部に衝突荷重がかかった際に、ドアインナパネルの剛性の高い前部の変形を抑えつつ、ドアインナパネルの前部で衝突荷重を受け止めて、衝突荷重を真っ直ぐに後方に安定して分配させることができる。これにより、サイドドアの前後方向の潰れ変形を一層確実に抑えることができる。
本発明の車両用ドアビームのブラケット構造の一実施形態(ドアの一部を切欠して示している)を含む車両の一形態例を示す側面図である。 車両用ドアビームのブラケット構造を適用したドアインナパネルの一形態例を示す斜視図である。 車両用ドアビームのブラケット構造と取付側のドアインナパネルを示す要部斜視図である。 車両用ドアビームのブラケット構造を示す側面図である。 図3のA−A断面図である。 図3のB−B断面図である。
図1〜図6は、本発明に係る車両用ドアビームのブラケット構造の一実施形態を示すものである。
図1に示す如く、シングルキャブタイプの軽トラック(自動車ないし車両)1の左側の金属製のサイドドア2におけるドアベルトライン3とドア下端との略中間の高さ位置に、金属製の断面円形のパイプ状のドアビーム4が水平に配設され、ドアビーム4の前端部が金属製の前側のブラケット5で図2の金属製のドアインナパネル6の前端部に固定され、ドアビーム4の後端部が金属製の後側のブラケット7で同じくドアインナパネル6の後端部に固定されている。
ドアインナパネル6の車両外側にはドアアウタパネル8(図1)がヘミング加締めや溶接等で固定されている。図2に示す如く、ドアインナパネル6の前部は前部以外の部位よりも厚板に剛性を増して形成され(厚板部9と薄板部10との境を符号9aで示す)、その厚板部9にドアビーム4の前側のブラケット5が固定されている。ドアビーム4と前側及び後側のブラケット5,7とでドアビーム組立体37が構成され、ドアビーム組立体37の状態で前後の各ブラケット5,7がドアインナパネル6に固定されている。
図1,図2において、サイドドア2のドアベルトライン3すなわち窓枠11の下端縁の下側近傍にも別の上側のドアビーム(図示せず)が下側のドアビーム4とほぼ平行に配設されるが、本発明は下側のドアビーム4とその前側のブラケット5の構造に関するものであるので、上側のドアビームの説明は省略する。車両の不図示の右側のサイドドアにも、左側のサイドドア2と左右対称にドアビーム4や前後のブラケット5,7等が配置されている。
図3に示す如く、前側のブラケット5は、車両前側を向く上下一対の垂直な前壁部13と、各前壁部13のドアビーム寄りの端部13aに交差した上下一対の水平な横壁部14と、各前壁部13の車両内側の端部13bと各横壁部14の車両内側の端部14aとに交差した上下一対の垂直な側壁部15と、上下の横壁部14を連結する中央の連結壁部16とを備えている。
各側壁部15は略羽状に形成され、各横壁部14は、ドアビーム4の前端部の上下の面に沿って上下平行に位置し、連結壁部16は縦断面半円状に形成されて、車両外側からドアビーム4の前端部の車両外側の面4aを覆っている(車両外側の面4aに沿って配置されている)。
前側のブラケット5の前壁部13は、図2,図3のドアインナパネル6のヒンジ取付側の垂直な前壁(前端壁)17の内面に突き当てられた状態でスポット溶接18で固定されている。前側のブラケット5の上下の側壁部15の車両内側の面は、ドアインナパネル6の前壁17に直交して車両外側を向いた垂直な側壁19に当接ないし近接している。
図4に示す如く、ドアビーム4の前端部はその前端4bが前側のブラケット5の連結壁部16の前端にアーク溶接等で円弧状に線溶接されている(その接合部を符号20で示す)。また、ドアビーム4の前端部の後側部分が前側のブラケット5の連結壁部16の後端16aの上下位置又は上下の横壁部14の後端にアーク溶接等で例えば点溶接に近い形態に溶接されている(その接合部を符号21で示す)。
ドアビーム4の前端(環状の前端面)4bは、前側のブラケット5の前壁部13の前面13cから前壁部13の板厚よりもやや大きな距離で後方に離間しており、図3においてドアインナパネル6の前壁17の後面(後向きの面)に少しの隙間22(図4)を存して近接対向している。
前側のブラケット5は一枚の金属板をプレス加工で打ち抜き、折り曲げて形成されている。図3の如く、車両前方を向く垂直な前壁部13と、車両幅方向を向く垂直な側壁部15と、車両上下方向を向く水平な横壁部14との共通な交点23は、略半球状に屈曲されて折り曲げ加工時の応力を吸収する。前壁部13の車両内側の端部13bは側壁部15の前端に交差して続き、側壁部15の内側端(上側の側壁部15の下端、下側の側壁部15の上端)は横壁部14の車両内側の端部14aに交差して続き、横壁部14の前端は前壁部13の内側端に交差して続いている。
上下の前壁部13は正面視(前方視)で矩形状に形成され、上下の横壁部14は平面視で矩形状に形成され、上下の側壁部15は、前壁部13との交差部分13bが最も幅広に形成され、後方に向かうに従って漸次幅狭となり、後半部分15aは幅狭矩形状に形成され、その後半部分15aに、前側のブラケット5をドアインナパネル6に組み付ける際の位置決め孔24が設けられている。
図4の如く、ドアビーム4を境にして、上側の前壁部13と横壁部14と側壁部15とで上側のブラケット部分5aを構成し、下側の前壁部13と横壁部14と側壁部15とで下側のブラケット部分5bを構成している。上下のブラケット部分5a,5bは対称に形成配置されている。上下のブラケット部分5a,5bの各横壁部14が断面半円状(半環状)の連結壁部16で相互に連結されている。
図4の如く、前壁部13と横壁部14とで側方視略L字状の壁部をなしている。側壁部15は前壁部13と横壁部14とを連結して側方視略L字状の壁部の剛性を高めている。上下の横壁部14の内面はドアビーム4の前端部の上下の面に接触して、ドアビーム4に対して前側のブラケット5を上下方向のガタつきなく保持している。
連結壁部16の後端16aは上下の横壁部14の後端と同一面上に位置し、連結壁部16の前端は上下の横壁部14の前端よりも後方に位置し、連結壁部16の前後方向長さは横壁部14の前後方向長さよりも短く規定されている。本例の連結壁部16は、ドアビーム4の外周面に沿って断面半円状に形成されている。
連結壁部16の内面はドアビーム4の車両外側の面4aに接触して、ドアビーム4の前端部を車両外側から覆っている。これにより、車両の前面衝突時にドアビーム4の前端部に車両外側に向かう力が作用した際に、連結壁部16が車両外側からドアビーム4の前端部の車両外向きの力をしっかりと受け止めて、ドアビーム4の前端部の車両外側に向けての移動を確実に阻止する。
なお、連結壁部16を断面半円状ではなく例えば断面略矩形状に形成し、不図示の上下の水平壁と車両外側の垂直壁とで連結壁部16を構成し、連結壁部16の車両外側の垂直壁の内面をドアビーム4の車両外側の面4aに接触させることも可能である。連結壁部16は断面矩形状に限らず断面略台形状等であってもよい。
図3及び図5(図3のA−A断面図)の如く、ドアインナパネル6は、前後方向に短い車両外側の略垂直な側壁(車幅方向外側壁)25と、車両外側の側壁25の前側且つ車両外側に小さな段差26(図5)を介して平行に続くフランジ27(図5)と、車両外側の側壁25に交差して車両内側に続く略垂直な前壁17と、前壁17の車両内側に小さな段差部28を介して続く前後方向に長い略垂直な車両内側の側壁(車幅方向内側壁)29とを備えている。図5の如く、車両外側のフランジ27にはドアアウタパネル8がヘミング加締め等で固定されている。図3においてはドアアウタパネル8を図示していない。
図3の如く、ドアインナパネル6の前壁17は、車両外側の幅狭の部分17aと、幅狭の部分17aに段差19を介して続く車両内側の幅広の部分17bとを備えている。図3において鎖線(補助線)30でドアインナパネル6の前部の段差形状を示している。車両外側の側壁25と前壁17と車両内側の側壁29の一部分とがテーラードブランク材の厚板部9で一体に形成されている。
テーラードブランク材とは、厚板部9と薄板部10とを境部分9aにおいて溶接で接合した状態で、プレス加工で所要形状に打ち抜いた既存のものである。薄板の車両内側の側壁29でサイドドア2(図1)の軽量化が図られている。図5の如く、車両外側の側壁25と前壁17との交差部31や、前壁17と車両内側の側壁29との交差部28はそれぞれ角部形状となって、ドアインナパネル6の前部の剛性を高めている。
図3の如く、ドアビーム4の前側のブラケット5の前壁部13がドアインナパネル6の前壁17の後面(後向きの面)にスポット溶接18で接合固定されている。前側のブラケット5の前壁部13と車両内側の側壁部15との交差部13b及び車両内側の側壁部15の前半部分が、ドアインナパネル6の前壁17の車両外側寄りの部分17aと車両内側寄りの部分17bとの間の段差壁19に沿って接触してないしは近接して位置している。
図5の如く、パイプ状のドアビーム4の前端(環状の前端面)4bの車両内側寄りの部分が、ドアインナパネル6の前壁17に近接対向して位置し、ドアビーム4の前端4bのやや車両外側寄りの部分4b’が、ドアインナパネル6の前壁17と車両外側の側壁25との剛性の高い交差部(角部)31に対向して、前方視で重合して位置している(前方視でドアビーム4の前端4bの径方向内側に交差部(角部)31が重なって位置している)。
図6(図3のB−B断面図)に示す如く、ドアアウタパネル8とドアインナパネル6との間においてドアアウタパネル寄りにドアビーム4の前側のブラケット5が配置されている。前側のブラケット5の上下の横壁部14は平行にドアビーム4の車両内側の面4dよりも車両内側に向けて突出し、上下の横壁部14をドアビームの車両外側の面4bよりも車両外側で繋ぐ断面半円状の連結壁部16は、ドアアウタパネル8に僅かの隙間32を存して位置している。上下の横壁部14の車両内側に続く上下の側壁部15はドアアウタパネル8やドアインナパネル6と略平行に位置している。
図1の如く、ドアビーム4の後側のブラケット7の後方には荷台(車両の後方部分)33が配置されている。車両の前面衝突時に、ドアビーム4は軸方向にサイドドア2と共に車両の前端部(衝突部34と、慣性力で前方に向かう後側の荷台33との間に挟まれる。
図2の如く、ドアインナパネル6の後部に後部ドアサッシュ35が垂下して設けられ、ドアサッシュ35に固定されたサッシュブラケット36がドアビーム4の後側のブラケット7と共にドアインナパネル6にボルト締めで固定されて、後側のブラケット7の強度が高められている。後側のブラケット7は、ドアインナパネル6の後部の車両内側の側壁38に接合された車両内側且つ前側の板部41と、ドアインナパネル6の車両外側の側壁39に接合された車両外側且つ後側の板部42と、ドアインナパネル6の内外の側壁38,39を繋ぐ後壁40に沿って位置し、内外の板部41,42を繋ぐ連結板部43とで平面視略クランク状(略Z字状)に構成されている。
ドアビーム4と前側のブラケット5(図1)と後側のブラケット7とで成るドアビーム組立体37(図1)の全長は、例えば後側のブラケット7をドアビーム4の後端に溶接した後、前側のブラケット5(図1)をドアビーム4に溶接する際に規定される。すなわち、溶接前においては前側のブラケット5の上下の横壁部14(図4)と連結壁部16とに沿ってドアビーム4を長手方向(前後方向)に移動自在であるので、ドアビーム4に接合固定した後側のブラケット7(図1)を基準として前側のブラケット5(図4)の溶接20,21の位置を規定することで、ドアビーム組立体37の全長を精度良く規定することができる。
また、ドアビーム組立体37をドアインナパネル6に取り付ける際に、前側のブラケット5の前壁部13をドアインナパネル6の前壁17(図2)に当接させて固定し、次いで後側のブラケット7をドアインナパネル6の車両内外の側壁38,39に溶接する位置を前後方向に適宜調節することで、ドアインナパネル6側の寸法ばらつきを吸収することができる。
以下に、上記した車両用ドアビームのブラケット構造の作用効果を説明する。
(1)ドアインナパネル6の前側の段差形状部の後方を向いた面、すなわち前壁17の後面に、パイプ状のドアビーム4の前端面4bを隣接・対向させると共に、前壁17の後面に前側のブラケット5の上下一対の前壁部13の前面13cを接合させたことで、車両の前面衝突時に、前側のブラケット5を介してドアビーム4に前後方向の衝突荷重を確実に伝えることができる。
(2)また、上下の前壁部13と上下の横壁部14と上下の側壁部15とで成る上下一対のブラケット部分5a,5bを、パイプ状のドアビーム4を車両外側から跨ぐ連結壁部16で連結して前側のブラケット5を構成し、連結壁部16をドアビーム4の前端部に接合して、車両の前面衝突時にドアビーム4の前端部が車両外側に飛ばない(移動しない)ように、前側のブラケット5がドアビーム4の前端部に車両外側から被さりにいく形状としたことで、ブラケット5の連結壁部16でドアビーム4の外側に逃げる変形を低減させて、上記(1)の効果を促進させることができる。
また、ドアビーム4の前端部と前側のブラケット5の連結壁部16との接合20(図4)を、ドアビーム周方向の線接合(溶接)として、ドアインナパネル6の前壁17と前側のブラケット5の前壁部13との剛性を、この線溶接20を介してドアビーム4の取付剛性としたことで、取付剛性が確保される。
(3)また、前側のブラケット5の上側のブラケット部分5aにおける側面視L字状をなす上側の前壁部13と横壁部14、及び下側のブラケット部分5bにおける側面視逆L字状をなす下側の前壁部13と横壁部14とを、それぞれ羽状の平面的な側壁部15で一体に連結したことで、ドアインナパネル6の側壁面25,29に沿う方向の前側のブラケット5の剛性を高めることができ、車両の前面衝突時に、パイプ状のドアビーム4を真っ直ぐ後方に押す衝突荷重を安定させることができる。
(4)また、ドアインナパネル6の車両外側の段差部分(25)の角部31(図5)は比較的剛性が高いので、車両の前面衝突時に、変形過程でパイプ状のドアビーム4の環状の前端面4bとドアインナパネル6の段差部分の角部31とを当接させることで、ドアインナパネル6の前部の衝突荷重をドアビーム4に確実に伝えることができる。
(5)前述の如く、ドアインナパネル6の前部に車両の前面衝突時の衝突荷重がかかるので、先ずドアインナパネル6の前部の変形を抑えて、ドアインナパネル6の前部で衝突荷重を受け止め、その衝突荷重を真っ直ぐに後方に分配することが大切である。この観点から、ドアインナパネル6の前部の板厚を大きくして、符号9で示す厚板部で、ドアインナパネル6の前部の剛性を高め、車両の前面衝突時にドアインナパネル6の前部の変形を抑制して均等に後方に変形させることで、衝突荷重を後方に安定して分配することができる。ドアインナパネル6の前部が縦構造で、ドアビーム4がこの縦構造に接続する横構造となる。ドアビームはドアインナパネル6の上下に二本配設されており、上下のドアビーム組立体の構成は異なる。
(6)また、ドアインナパネル6の前部の段差構造に沿うドアビーム4の前側のブラケット5でドアビーム4の前部の固定構造を安定させたことと併せて、ドアインナパネル6の後部の段差構造に沿うドアビーム4の平面視略クランク状(略Z字状)の後側のブラケット7でドアビーム4の後部の固定構造を安定させたことにより、車両の前面衝突時に衝突荷重の安定した配分を行わせることができる。
(7)また、ドアビーム4の前側のブラケット5をドアインナパネル6に接合する際に、例えばドアインナパネル6の上下方向に前側のブラケット5のスポット溶接18(図3)の位置を移動させ、ドアビーム4を前後方向に延長移動させてドアビーム4の前端面4bをドアインナパネル6の前壁17の後面に近接させることで、車両の前面衝突直後にドアビーム4の前端面4bをドアインナパネル6の前壁17に確実に当接させることができる。これにより、ドアビーム4のドア間変位量が低減されて、ドアビーム4の支え棒としての機能が高まる。また、ドアビーム4の前端部に前側のブラケット5(図4)を溶接する(符号20,21で示す部分)際に、ドアビーム4の単品公差(長さばらつき)の吸収ができるので、ドアビーム4の寸法精度を上げる必要がなく、コストを低く抑えることができる。
なお、本発明の車両用ドアビームのブラケット構造は、上記実施形態の構成に限られるものではない。例えば、上記実施形態においては、前側のブラケット5を三方向に交差した各前壁部13と各横壁部14と各側壁部15と、各横壁部14を繋ぐ連結壁部16とで構成したが、例えば各側壁部15と連結壁部16とを省略して、二方向に交差した各前壁部13と各横壁部14とで前側のブラケット(5)を構成したり、あるいは、連結壁部16のみを省略して、三方向に交差した各前壁部13と各横壁部14と各側壁部15とで前側のブラケット(5)を構成したり、あるいは、各側壁部15のみを省略して、各前壁部13と各横壁部14と連結壁部16とで前側のブラケット(5)を構成することも可能である。何れの場合も、各前壁部13と各横壁部14とは必須である。連結壁部16を用いない場合は、各横壁部14をドアビーム4の上下の外周壁面に線溶接ないし点溶接で固定する。
本発明に係る車両用ドアビームのブラケット構造は、自動車の前面衝突に際して、サイドドア内のドアビームに沿って衝突荷重を真っ直ぐに車両後方に伝え、それに加えて、ドアビームの前端部の車両外側への移動を確実に抑え、しかもそれらを軽量、低コスト、簡単な構造で達成するために利用することができる。
1 車両
2 サイドドア
4 ドアビーム
4a 車両外側の面
4b 前端面
5 前側のブラケット
6 ドアインナパネル
9 厚板部
10 薄板部
13 前壁部
14 横壁部
15 側壁部
16 連結壁部
17 前壁
25 車両外側の側壁
31 角部

Claims (5)

  1. 車両のサイドドア内に前後方向に沿うパイプ状のドアビームが設けられ、該ドアビームの前端部に前側のブラケットが固定された車両用ドアビームのブラケット構造において、
    前記ドアビームの前端面が、ドアインナパネルの前部の段差形状の一部をなす前壁に近接対向し、前記前側のブラケットが、該前壁の後面に接合される上下一対の前壁部と、該前壁部に交差して該ドアビームの前端部に沿って位置する上下一対の横壁部とを備えることを特徴とする車両用ドアビームのブラケット構造。
  2. 前記上下一対の横壁部が、前記ドアビームの車両外側の面を覆う連結壁部で連結され、該連結壁部の前端と、該連結壁部の後端又は該上下一対の横壁部とが該ドアビームの前端部に接合固定されたことを特徴とする請求項1記載の車両用ドアビームのブラケット構造。
  3. 前記前壁部と前記横壁部との車両内側の端部が羽状の側壁部で連結されたことを特徴とする請求項1又は2記載の車両用ドアビームのブラケット構造。
  4. 前記ドアインナパネルの前部の段差形状における車両外側の側壁と前記前壁との交差する角部が、前方視で前記ドアビームの前端面に重合したことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の車両用ドアビームのブラケット構造。
  5. 前記前側のブラケットを接合した前記ドアインナパネルの前部が厚板に形成され、該前部よりも後方のドアインナパネル部分が薄板に形成されたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の車両用ドアビームのブラケット構造。
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