JP2015036562A - ドグクラッチ機構の制御装置 - Google Patents

ドグクラッチ機構の制御装置 Download PDF

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秀和 永井
Hidekazu Nagai
秀和 永井
正太郎 加藤
Seitaro Kato
正太郎 加藤
雄二 岩瀬
Yuji Iwase
雄二 岩瀬
弘章 江渕
Hiroaki Ebuchi
弘章 江渕
洋人 橋本
Hiroto Hashimoto
洋人 橋本
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Abstract

【課題】部品交換の必要性を適切に判断できるドグクラッチ機構の制御装置を提供する。【解決手段】ドグクラッチ機構10の制御装置としてのECU20は、アクチュエータ14によりドグクラッチ機構10の解放状態と係合状態とを切り替える。ECU20は、アクチュエータ14のショートフェール発生時には(ステップS02)、ドグクラッチ機構10に高負荷係合が発生する状況か否かの判定を行い(ステップS03)、判定の結果、高負荷係合が発生する状況である場合に(ステップS04)、部品交換の必要性を報知する(ステップS05)。【選択図】図2

Description

本発明は、ドグクラッチ機構の制御装置に関する。
上記の技術分野に関連する従来技術として、例えば特許文献1には、電磁アクチュエータが有する電磁コイルで発生した吸引力によってドグクラッチ機構を解放状態から係合状態にする構成が開示されている。
特開2010−007736号公報
特許文献1に記載されるような従来のドグクラッチ機構において、アクチュエータが短絡(ショート)フェールした際には、意図しないハードな係合(高負荷係合)が発生する可能性があり、発生した係合によってはドグクラッチ機構の耐久性が低下する虞がある。これにより、ドグクラッチ機構の機能を保証できなくなるため、従来、ショートフェール発生時には必ずドグクラッチ機構の交換が必要であった。しかしながら、ショートフェール発生時でも、ハードな係合が発生しない場合にはドグクラッチの耐久性が低下することはないので、この場合、不要な部品交換を行うこととなっていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、部品交換の必要性を適切に判断できるドグクラッチ機構の制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るドグクラッチ機構の制御装置は、アクチュエータにより解放状態と係合状態とを切り替えるドグクラッチ機構の制御装置において、前記アクチュエータのフェール時には前記ドグクラッチ機構に高負荷係合が発生する状況かい否かの判定を行い、前記判定の結果、前記高負荷係合が発生する状況である場合に、部品交換の必要性を報知することを特徴とする。
本発明に係るドグクラッチ機構の制御装置は、フェール時に高負荷係合の発生有無の判定結果に基づいて部品交換の要否を判断できるので、部品交換の必要性を適切に判断できるという効果を奏する。
図1は、本発明の一実施形態に係るドグクラッチ機構の主要部分を示す縦断面図である。 図2は、本実施形態のドグクラッチ機構における高負荷係合判定処理を示すフローチャートである。 図3は、ドグクラッチ機構の他の構成の一例を示す縦断面図である。
以下に、本発明に係るドグクラッチ機構の制御装置の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。
[実施形態]
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態に係るドグクラッチ機構10の構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るドグクラッチ機構の主要部分を示す縦断面図である。
ドグクラッチ機構10は、動力の送り側から受け側への動力伝達経路を断接するものであり、例えば、ハイブリッド車両において、エンジンやモータなどの駆動源からの動力を出力軸に伝達する動力伝達装置に組み込まれる。ドグクラッチ機構10は、例えば動力伝達装置から出力軸に伝達する動力を制御するために、動力伝達装置の回転要素間の動力伝達を断接するクラッチ装置や、動力伝達装置の回転要素の一部の回転を規制するブレーキ装置として使用される。
図1に示すドグクラッチ機構10は、適用の一例として、動力伝達装置内の第一回転機MG1から出力された駆動力を出力軸へ伝達するための回転軸30の回転を規制することができるよう構成されるものである。ドグクラッチ機構10は、図1に示すように、第一回転機MG1、ピース11、スリーブ12、ハブ13、アクチュエータ14、及びECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)20を備えて構成される。
ピース11及びスリーブ12は、回転軸30の周囲に配置されている。回転軸30は、例えば動力伝達装置の構成要素を内包するハウジングなどの支持部材31に支持されている。なお、回転軸30は、図1の左右方向に延在しており、以下の説明では特に断りのない限り、図1の左右方向を回転軸30の「軸方向」、上下方向を回転軸30の「径方向」と表現する。また、回転軸30まわりの方向を「周方向」と表現する。
ピース11は、第一回転機MG1の回転軸30の周囲に配置されている。ピース11は、第一回転機MG1の回転軸30の一端部30aにスプライン嵌合されており、第一回転機MG1の回転軸30と連動して一体回転するよう構成されている。
スリーブ12は、ピース11より径方向外側に配置されている。スリーブ12は、ハウジング等に固設されたハブ13にスプライン嵌合されている。つまり、スリーブ12は、ハブ13との連結によって、軸方向に移動可能に構成されており、径方向の移動及び回転軸30まわりの回転が規制されている。
ピース11とスリーブ12は、スリーブ12の軸方向の移動によって、スリーブ12の内周面とピース11の外周面とを係合/解放することができる。ピース11の外周面には、径方向外側に向けて回転軸30まわりの周方向に沿ってドグ歯11aが配設されている。スリーブ12の内周面には、径方向内側に向けて、回転軸30まわりの周方向に沿ってドグ歯12aが配設される。ドグ歯11a,12aの歯筋が延在する方向は軸方向である。これらのドグ歯11a,12aは、噛み合いドグクラッチになっており、両者が噛み合うことにより、ピース11とスリーブ12とを係合させることができる。スリーブ12をピース11とスプライン嵌合することにより、回転軸30及び第一回転機MG1の回転を規制することができる。図1の例では、スリーブ12がピース11に接近する方向(図1では右方向。以下「係合方向」とも表記する)に移動すると、ピース11とスリーブ12とを係合させることができ、スリーブ12がピース11から離間する方向(図1では左方向。以下「解放方向」とも表記する)に移動すると、スリーブ12をピース11から解放させることができる。
ハブ13は、ピース11及びスリーブ12と同様に回転軸30の周囲に配置されている。ハブ13は、スリーブ12の径方向内側に配置され、その外周面上にてスリーブ12をスプライン嵌合している。つまり、スリーブ12は、ハブ13との嵌合によってハブ13に対して相対的に周方向の移動が規制されると共に、軸方向へ移動可能に設置されている。また、ハブ13は、軸方向の解放方向側(図1では左側)にてピース11と隣接して配置されている。すなわちスリーブ12は、ハブ13の外周面上に沿って軸方向に移動自在とされ、ハブ13から軸方向の係合方向に突出することでピース11と係合することができ、また、ピース11上から軸方向の解放方向側に移動してハブ13の外周面上に戻ることでピース11との係合状態から解放することができる。ハブ13は、ハウジング等の固定部材に固設されており、径方向、軸方向、及び周方向の移動が規制されている。
互いに対向するピース11の解放方向の端面11bと、ハブ13の係合方向の端面13aとの間には、スラスト軸受16aが設置されている。同様に、互いに対向するピース11の係合方向の端面11cと支持部材31との間にもスラスト軸受16bが設置されている。これらのスラスト軸受16a,16bにより、ピース11は軸方向両側から挟持されるので、ハブ13及び支持部材31に対するピース11の回転を円滑に行なうことができる。つまりピース11は、回転軸30との嵌合と、2つのスラスト軸受16a,16bによる軸方向両側からの挟持とによって、軸方向及び径方向の移動と、回転軸30に対する相対回転を規制されている。
アクチュエータ14は、ECU20からの制御指令に応じて、軸方向に駆動力を発生させ、スリーブ12を軸方向に移動させる動力源である。アクチュエータ14は、例えばソレノイドタイプの電磁アクチュエータである。
スリーブ12は、アクチュエータ14により軸方向に推力が与えられることで、軸方向のピース11へ接近する方向(係合方向)またはピース11から離間する方向(解放方向)に移動することができる。スリーブ12が係合方向に移動し、スリーブ12のドグ歯12aがピース11のドグ歯11aと噛み合うことで、スリーブ12とピース11が係合する。また、スリーブ12が解放方向に移動し、スリーブ12のドグ歯12aがピース11のドグ歯11aから離れることで、スリーブ12とピース11との係合状態が解放される。
ドグクラッチ機構10は、アクチュエータ14から与えられる駆動力によってスリーブ12を軸方向に移動させることで、係合状態と解放状態とを切替可能である。係合状態では、スリーブ12のドグ歯12aと、ピース11のドグ歯11aとが相対回転不能に接続される。したがって、ドグクラッチ機構10が係合状態にあると、回転軸30から、ピース11、スリーブ12、ハブ13を介して動力伝達経路が接続された状態となる。一方、ドグクラッチ機構10が解放状態にあると、回転軸30の回転が許容される。
また、ドグクラッチ機構10は、変位センサ17aと位相センサ18を備える。変位センサ17aは、軸方向の解放方向側(図1の左側)からスリーブ12と対向して設置され、スリーブ12との間の距離、すなわちスリーブ12のストローク量の変位を検出する。位相センサ18は、例えば回転軸30上に設置され、回転軸30及びこれと連動するピース11の回転数の変化を検出する。変位センサ17a及び位相センサ18は、ECU20に電気的に接続され、それぞれスリーブ12のストローク量及びピース11の回転数に関する情報をECU20に出力する。
ECU20は、車両内の各種センサ類の情報に基づいて、車両の各部の制御を行なう制御装置である。特に本実施形態のECU20は、ドグクラッチ機構10のアクチュエータ14に接続されており、アクチュエータ14の推力を制御して、スリーブ12の軸方向位置を調整することで、スリーブ12とピース11の係合動作及び解放動作を行なう。また、ECU20は、変位センサ17a及び位相センサ18により検出されたスリーブ12のストローク量及びピース11の回転数の変位に基づいて、ピース11とスリーブ12との係合の度合いを判定することができる。
ECU20は、物理的には、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)及びインターフェースなどを含む周知のマイクロコンピュータを主体とする電子回路である。ECU20の各機能は、ROMに保持されるアプリケーションプログラムをRAMにロードしてCPUで実行することによって、CPUの制御のもとで車両内の各種装置を動作させると共に、RAMやROMにおけるデータの読み出し及び書き込みを行なうことで実現される。
なお、本実施形態では、第一回転機MG1、アクチュエータ14、及びECU20が、ドグクラッチ機構10のピース11とスリーブ12との係合動作及び解放動作を制御する制御装置として機能する。
また、ドグクラッチ機構10の各構成要素はASSY(アセンブリ)化されている。つまり、ドグクラッチ機構10は、各構成要素が組み合わされた一体的なユニットとして構成されている。この構成により、ドグクラッチ機構10の動力伝達装置への組付作業や交換作業を簡易に行うことができ、設置容易性を向上できる。以下では、ドグクラッチ機構10のユニットを「ユニットAssy」とも表記する。
次に、図2を参照して、本実施形態に係るドグクラッチ機構10の動作について説明する。図2は、本実施形態のドグクラッチ機構における高負荷係合判定処理を示すフローチャートである。
従来の電気式アクチュエータを用いるノーマリーオープンのドグクラッチ機構(すなわち本実施形態のドグクラッチ機構10と同様の構成)では、アクチュエータに短絡(ショート)フェールが発生した場合、高差回転や高推力からの予期せぬハードな(衝撃の大きい、過度な強さの、高負荷な)係合が発生する可能性があり、ドグ歯の機能を保証できなくなるため、必ずドグクラッチ機構のユニットAssyの交換が必要であった。しかし、ショートフェール発生時でも、ハードな係合が発生しない場合にはドグクラッチの耐久性が低下することはないので、この場合、不要なユニットAssyの交換を行うこととなっていた。これに対して、本実施形態では、図2に示すフローチャートに基づき、アクチュエータ14がショートフェールした際には、ドグクラッチ機構10の耐久性を低下させる意図しないハードな係合(高負荷係合)が発生しているか否かを判定する。そして、ハード係合の発生有無に応じて、ドグクラッチ機構10のユニットAssyの交換要否を判定する。
以下、この処理について図2のフローチャートに沿って説明する。図2に示すフローチャートの処理は、ECU20により、ドグクラッチ機構10の通常の係合/解放制御の実施中に、例えば所定周期ごとに実施される。
ステップS01では、アクチュエータ14の駆動用電流の異常が発生しているかが判定される。電流に異常が発生している場合にはステップS02に進み、そうでない場合には本制御フローを終了する。
ステップS02では、アクチュエータ14の駆動用電流の異常が発生している状態であるので、アクチュエータ14にショートフェールが発生しているものと判定する。ステップS02の処理の後はステップS03に進む。
ステップS03では、(1)ピース11の回転数変化に異常が発生しているか否か、または、(2)スリーブ12のストローク量変位に異常が発生しているか否かが判定される。上記(1)の判定は、例えば、位相センサ18の回転数変化が、[第一回転機MG1のロータの最大トルク]/[第一回転機MG1のイナーシャ]より大きい場合に、ピース11の回転数変化に異常が発生していると判定することができる。また、上記(2)の判定は、例えば、変位センサ17aのストローク変位量が、ピース11のドグ歯11aの歯先とスリーブ12のドグ歯12aの歯先との間隙(図1に「歯先間隙」として示す)より大きい場合に、スリーブ12のストローク変位に異常が発生していると判定することができる。上記(1)の判定の結果、ピース11の回転数変化に異常が発生していると判定した場合、または、上記(2)の判定の結果、スリーブ12のストローク変位に異常が発生していると判定した場合、ステップS04に進み、そうでない場合にはステップS06に進む。なお、ステップS03の処理は、(1),(2)の判定のいずれか一方のみを行ってもよい。
ステップS04では、ステップS03の判定の結果、ピース11の回転数変化、またはスリーブ12のストローク変位に異常が発生しているので、ピース11とスリーブ12との間でハードな係合が発生するものと判定する。ステップS04の処理の後はステップS05に進む。
ステップS05では、ハードな係合が発生する状況であり、ドグクラッチ機構10のユニットAssyを交換する必要があるので、ディーラーへの入庫、修理(ユニットAssy交換要)を促す旨の情報が、車両のユーザまたは修理者に報知され、本制御フローを終了する。
一方、ステップS06では、ショートフェールが発生したものの、ハードな係合が発生する状況ではなく、ドグクラッチ機構10のユニットAssyの交換は不要であるので、ディーラーへの入庫、修理(ユニットAssy交換不要)を促す旨の情報が、車両のユーザまたは修理者に報知され、本制御フローを終了する。
本実施形態に係るドグクラッチ機構10の効果について説明する。ドグクラッチ機構10の制御装置としてのECU20は、アクチュエータ14によりドグクラッチ機構10の解放状態と係合状態とを切り替える。ECU20は、図2のフローチャートに示すように、アクチュエータ14のショートフェール発生時には(ステップS02)、ドグクラッチ機構10に高負荷係合が発生する状況か否かの判定を行い(ステップS03)、判定の結果、高負荷係合が発生する状況である場合に(ステップS04)、部品交換の必要性を報知する(ステップS05)。
アクチュエータ14のショートフェール発生時には、ドグクラッチ機構10が意図しないハードな係合(高負荷係合)をする場合があるが、本実施形態では、その場合にドグクラッチ機構10の耐久性の低下の虞がある高負荷係合が発生する状況か否かを判定し、高負荷係合が発生する状況のみで部品(ユニットAssy)交換の必要性を報知する。このように、ショートフェール発生時に高負荷係合の発生有無の判定結果に基づいて部品交換の要否を判断できるので、ショートフェール発生後の部品交換の必要性を適切に判断することができる。アクチュエータ14のショートフェール発生時に、状況に応じてユニットAssyを交換しなくても良い機会を作ることができるため、修理費を低減できる。
[変形例]
なお、ドグクラッチ機構10の構成は、例えば図3に示すように、上記実施形態以外の他の構成としてもよい。図3は、ドグクラッチ機構の他の構成の一例を示す縦断面図である。なお、図3では、図1と同一の構成要素であるアクチュエータ14及びECU20の図示を省略している。
図3に示すドグクラッチ機構10aでは、ピース11は、例えば環状の部材であり、軸方向に沿って連通孔11dが形成されている。ピース11の連通孔11dは、支持部材31を中心として第一回転機MG1と反対側(図3の左側)の回転軸30の一端部30aに嵌合されている。これにより、ピース11は、径方向の移動が規制されている。
ピース11の連通孔11dと回転軸30の一端部30aとの嵌め合いは、例えば隙間嵌めであり、このときピース11は回転軸30の滑り軸受としても機能する。または、ピース11の連通孔11dと回転軸30の一端部30aとの間に転がり軸受を設ける構成としてもよい。このようなピース11と回転軸30との接続により、ピース11は回転軸30に対して相対回転可能に設置される。
なお、ピース11の連通孔11dと回転軸30の一端部30aとの嵌め合いを締まり嵌めとしてもよい。この場合、ピース11は、通常時は回転軸30と一体回転し、例えばスリーブ12との係合時などに大きなトルクを受けたときに回転軸30に対して相対回転する。
図3に示すように、ピース11との嵌合部分がある回転軸30の一端部30aの径は、支持部材31により支持されている支持部分30bの径より小さい。つまり回転軸30の一端部30aの周面と、支持部分30bの周面との間には、径方向に沿って端面30cが延在している。ピース11の係合方向側(第一回転機MG1側)の端面11cは、この回転軸30の端面30cと対向して配置されており、これらの端面11c,30cの間には、環状の皿バネ19が端面11c,30cとそれぞれ連結して設置されている。皿バネ19は、ピース11と回転軸30との間で動力伝達を行なうことができる。すなわち、ピース11は、皿バネ19を介して回転軸30からトルクを受け、回転軸30の回転に応じて回転することができる。
皿バネ19は、回転方向のバネ構造を有する。これにより、ピース11と回転軸30との間の急激なトルク変動を吸収することが可能となり、ピース11から回転軸30への過大トルク入力を抑制できる。すなわち、皿バネ19は、所謂トルクリミッタとして機能する。また、皿バネ19は、軸方向のバネ構造も有する。これにより、ピース11とスリーブ12との係合時の軸方向のショックを吸収でき、衝突音を低減できる。なお、皿バネ19は、軸方向に複数枚を連結配置してもよいし、1枚のみを配置してもよい。
また、ドグクラッチ機構10aは、変位センサ17aとは別に変位センサ17bを備える。変位センサ17bは、軸方向の係合方向側(図3の右側)からピース11と対向して設置され、ピース11との間の距離の変位を検出する。変位センサ17bは、例えば支持部材31に埋設して設置される。変位センサ17a及び変位センサ17bは、ECU20に電気的に接続され、それぞれスリーブ12及びピース11との距離の変位に関する情報をECU20に出力する。
本変形例のドグクラッチ機構10aも、上記実施形態のドグクラッチ機構10と同様に、図2のフローチャートにしたがって、アクチュエータ14のフェール時にドグクラッチ機構10aの高負荷係合判定を行うことができる。但し、図3のフローチャートのステップS03において、上記(2)の判定(スリーブ12のストローク変位に異常が発生しているか否か)は、(a)変位センサ17aと変位センサ17bの相対ストローク変位量が、ピース11のドグ歯11aの歯先とスリーブ12のドグ歯12aの歯先との間隙(図3に「歯先間隙」として示す)より大きい場合、または(b)変位センサ17bのストローク変位量が、ピース11のドグ歯11aの歯先とスリーブ12のドグ歯12aの歯先との間隙より大きい場合に、スリーブ12のストローク変位に異常が発生していると判定する。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行なうことができる。上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10,10a ドグクラッチ機構
11 ピース
11a ピースのドグ歯
12 スリーブ
12a スリーブのドグ歯
14 アクチュエータ
20 ECU(制御装置)
MG1 第一回転機

Claims (1)

  1. アクチュエータにより解放状態と係合状態とを切り替えるドグクラッチ機構の制御装置において、前記アクチュエータのフェール時には前記ドグクラッチ機構に高負荷係合が発生する状況か否かの判定を行い、前記判定の結果、前記高負荷係合が発生する状況である場合に、部品交換の必要性を報知することを特徴とするドグクラッチ機構の制御装置。
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