JP2015031787A - 波長選択スイッチ及びその製造方法 - Google Patents

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Masateru Suzuki
昌輝 鈴木
節文 大塚
Sadafumi Otsuka
節文 大塚
井上 武
Takeshi Inoue
武 井上
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Abstract

【課題】各光入出力ポートの入出射光軸が傾斜している波長選択スイッチにおいて、光入出力部等の調芯を精度良く行う。【解決手段】この波長選択スイッチは、所定の軸線C上に並んで配置された光入出力部10、分光素子、及び光偏向素子を備える。光入出力部10は、所定の軸線Cに対して傾斜した光軸でもって入出射を行う光入出力ポート11,12と、所定の軸線Cに沿った光軸でもって調芯用の光L3の入出射を行う調芯用ポート13とを有する。【選択図】図4

Description

本発明は、波長選択スイッチ及びその製造方法に関するものである。
特許文献1には、波長選択スイッチ(WSS:wavelength selective switch)に関する発明が開示されている。この波長選択スイッチは、コリメータアレイと、リレー光学系と、波長分散素子と、集光光学系と、2つの反射鏡とを備えている。コリメータアレイに含まれる各コリメータレンズに対して2本の導波路が設けられており、2本の導波路それぞれによって2つの光入出力ポートが構成される。これらの光入出力ポートの光入出射角は互いに異なっている。
米国特許出願公開第2012/0237218号明細書 特開2011−248000号公報 米国特許第7725027号明細書
波長選択スイッチは、光入出力部、分光素子、及び光偏向素子が所定軸線上に並んで配置された構成を備えている。このような波長選択スイッチの一形態として、光入出力部を二以上のグループに分け、各グループの入出射光に対応する光偏向素子の二以上の光偏向部を、例えば分光方向と交差する方向に並べて配置する形態がある。このような形態を採用することにより、従来の波長選択スイッチと比較して更に多くの波長成分を分離(若しくは結合)することが可能となる。
このように、二以上の光偏向部が分光方向と交差する方向に並べて配置される場合、各グループの光入出力ポートからの光を各光偏向部に到達させるために、各光入出力ポートの入出射光軸を上記所定軸線に対して傾斜させることがある(例えば特許文献1を参照)。しかしながら、各光入出力ポートの入出射光軸が傾斜していると、光入出力部等の調芯作業(アライメント)が困難となる。すなわち、一般的な波長選択スイッチでは光入出力ポートの入出射光軸が上記所定軸線に沿っているので、調芯用の光を或る光入出力ポートに入力し、該光入出力ポートへの戻り光の光強度が大きくなるように(すなわち、戻り光の光軸と該光入出力ポートの光軸とが互いに近づくように)光入出力部等のアライメントを行うとよい。しかし、入出射光軸が傾斜していると、上記所定軸線方向における光入出力部等の位置ずれによって戻り光の光強度が変動してしまうので、光入出力部等の調芯を精度良く行うことが難しいという問題がある。
本発明は、各光入出力ポートの入出射光軸が傾斜している場合に、光入出力部等の調芯を精度良く行うことができる波長選択スイッチ及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係る波長選択スイッチは、所定の軸線上に並んで配置された光入出力部、分光素子、及び光偏向素子を備える波長選択スイッチである。光入出力部は、第1の光入力ポート及び第1の光出力ポートを含み、所定の軸線に対し所定の軸線と交差する第1の方向に傾斜した光軸でもって入出射を行う3個以上の第1の光入出力ポートと、第2の光入力ポート及び第2の光出力ポートを含み、所定の軸線に対し第1の方向に傾斜した光軸でもって入出射を行う3個以上の第2の光入出力ポートと、所定の軸線に沿う光軸でもって調芯用の光の入出射を行う調芯用ポートとを有する。所定の軸線を基準とする第1の光入出力ポートの入出射角と第2の光入出力ポートの入出射角とは互いに異なる。分光素子は、第1及び第2の光入出力ポートの入出射光の光軸を、所定の軸線および第1の方向と交差する方向へ波長に応じた角度で変化させる。光偏向素子は、分光素子を経た第1の光入力ポートからの光を第1の光出力ポートへ向ける第1の光偏向部と、分光素子を経た第2の光入力ポートからの光を第2の光出力ポートへ向ける第2の光偏向部とを有する。
本発明による波長選択スイッチ及びその製造方法によれば、各光入出力ポートの入出射光軸が傾斜している場合に、光入出力部等の調芯を精度良く行うことできる。
図1は、第1実施形態に係る波長選択スイッチの構成を示す模式図である。 図2は、第1実施形態に係る波長選択スイッチの構成を示す模式図である。 図3は、z軸方向から見た光入出力部の構成を示す図である。 図4は、y軸方向から見た光入出力部の構成を示す側面図である。 図5は、z軸方向から見た光偏向素子の正面図である。 図6は、直交座標系のy軸方向から見た調芯作業の様子を示す図である。 図7は、調芯用の光の光路の典型例を示す図である。 図8は、z軸方向から見た光偏向素子の正面図であって、第1及び第2の光偏向部に加えて、調芯用の光を反射するための光反射部を示している。 図9は、z軸方向から見た光偏向素子の正面図であって、第1及び第2の光偏向部に加えて、調芯用の光を反射するための光反射部を示している。 図10は、波長選択スイッチの調芯工程を示すフローチャートである。 図11は、第1変形例に係る光入出力部の構成を模式的に示す側面図である。 図12は、第2変形例に係る光入出力部の構成を模式的に示す側面図である。 図13は、第3変形例に係る光入出力部の構成を模式的に示す側面図である。 図14は、第4変形例に係る光入出力部の構成を模式的に示す側面図である。 図15は、第5変形例に係る光入出力部の構成を模式的に示す側面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明による波長選択スイッチ及びその製造方法の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1の実施の形態)
図1及び図2は、第1実施形態に係る波長選択スイッチ1Aの構成を示す模式図である。なお、以下の図面には直交座標系Sが示されている。図1は、直交座標系Sのy軸方向から見た波長選択スイッチ1Aの側面図であり、x軸及びz軸を含む平面における波長選択スイッチ1Aの模式的な構成を示している。図2は、直交座標系Sのx軸方向から見た波長選択スイッチ1Aの上面図であり、y軸及びz軸を含む平面における波長選択スイッチ1Aの模式的な構成を示している。
図1及び図2に示されるように、波長選択スイッチ1Aは、光入出力部10、分光素子20、及び光偏向素子30を備えている。光入出力部10、分光素子20、及び光偏向素子30は、所定の軸線C上に並んで配置されている。所定の軸線Cは、例えばz軸方向に延びる軸線である。なお、図1及び図2では所定の軸線Cが一直線状に描かれているが、例えば反射鏡等が中途に配置されることにより所定の軸線Cが屈曲していてもよい。
図3は、所定の軸線Cの方向(z軸方向)から見た光入出力部10の構成を示す図である。また、図4は、y軸方向から見た光入出力部10の構成を示す側面図である。図3及び図4に示されるように、光入出力部10は、第1の部分10aと第2の部分10bとを有している。第1の部分10aと第2の部分10bとは、図1及び図2に示された所定の軸線Cと交差する第1の方向(本実施形態では、x軸方向)に並んで配置されている。
第1の部分10aは、3個以上の第1の光入出力ポート11を含む。本実施形態では、これらの光入出力ポート11はx軸方向に整列されている。これらの光入出力ポート11には、一又は複数の第1の光入力ポート11aと、一又は複数の第1の光出力ポート11bとが含まれている。例示として、図3及び図4には、一つの光入力ポート11aと、複数の光出力ポート11bとが示されている。この場合、光入力ポート11aは、例えば波長多重光である光L11を波長選択スイッチ1Aの内部へ出射する。光出力ポート11bは、例えば、光偏向素子30によって偏向された波長成分L12を受ける。
図4に示されるように、この第1の部分10aでは、所定の軸線Cに対し所定の軸線Cと交差する第1の方向(本実施形態では、x軸方向)に傾斜した光軸でもって光入出力ポート11の入出射(すなわち、光入力ポート11aからの光L11の出射および光出力ポート11bへの波長成分L12の入射)が行われる。所定の軸線Cを基準とする光入出力ポート11の入出射角θ1の角度範囲は、所定の軸線Cを0°としたとき例えば0°<θ1<5°であり、更に好適には0°<θ1<3°である。
第2の部分10bは、3個以上の第2の光入出力ポート12を含む。本実施形態では、これらの光入出力ポート12はx軸方向に整列されている。これらの光入出力ポート12には、一又は複数の第2の光入力ポート12aと、一又は複数の第2の光出力ポート12bとが含まれている。例示として、図3及び図4には、一つの光入力ポート12aと、複数の光出力ポート12bとが示されている。この場合、光入力ポート12aは、例えば波長多重光である光L21を波長選択スイッチ1Aの内部へ出射する。光出力ポート12bは、例えば、光偏向素子30によって偏向された波長成分L22を受ける。
図4に示されるように、この第2の部分10bでは、x軸方向に傾斜した光軸でもって光入出力ポート12の入出射(すなわち、光入力ポート12aからの光L21の出射および光出力ポート12bへの波長成分L22の入射)が行われる。所定の軸線Cを基準とする光入出力ポート12の入出射角は、光入出力ポート11の入出射角θ1とは異なっており、例えば−θ1である。
各光入出力ポート11は、光ファイバ11c及び集光素子(集光レンズ)11dを含んで構成されている。各集光素子11dは、対応する光ファイバ11cの端面に光結合されている。同様に、各光入出力ポート12は、光ファイバ12c及び集光素子(集光レンズ)12dを含んで構成されている。各集光素子12dは、対応する光ファイバ12cの端面に光結合されている。
図4に示されるように、各光ファイバ11cと、各光ファイバ11cそれぞれに対応する各集光素子11dとの光軸は互いにずれている。具体的には、集光素子11dの光軸は光ファイバ11cの光軸に対してΔα(>0)だけずれており、また、そのずれ量Δαは、3個以上の光入出力ポート11において互いに等しい。これによって、3個以上の光入出力ポート11に均一な正の入出射角θ1が付与されている。なお、本実施形態では、3個以上の光ファイバ11cは間隔αでもって互いに等間隔に配置されており、これらに対応する3個以上の集光素子11dもまた、間隔αでもって互いに等間隔に配置されている。
一方、各光ファイバ12cと、各光ファイバ12cそれぞれに対応する各集光素子12dとの光軸もまた、x軸方向に互いにずれている。但し、そのずれ量は集光素子11dのずれ量とは異なっており、例えば−Δαである。また、そのずれ量−Δαは、3個以上の光入出力ポート12において互いに等しい。これによって、3個以上の光入出力ポート12に均一な負の入出射角−θ1が付与されている。また、本実施形態では、3個以上の光ファイバ12cは間隔αでもって互いに等間隔に配置されており、これらに対応する3個以上の集光素子12dもまた、間隔αでもって互いに等間隔に配置されている。
また、本実施形態では、光入出力部10が、光入出力ポート11,12とは別に、3個の調芯用ポート13を更に有している。調芯用ポート13は、所定の軸線Cに沿った光軸でもって調芯用の光L3の入出射を行うためのポートである。これらの調芯用ポート13もまた、光ファイバ13cと、光ファイバ13cの端面に光結合された集光素子13dとを含んでいる。但し、光ファイバ13cの光軸と集光素子13dの光軸とは、互いに一致している。従って、調芯用ポート13において入出射される光L3は、所定の軸線Cに沿って伝搬する。
本実施形態では、3個の調芯用ポート13は、1個の調芯用ポート13aと、2個の調芯用ポート13bとを含んでいる。調芯用ポート13aは、3個以上の光入出力ポート11と、3個以上の光入出力ポート12との間(典型的には、x軸方向における光入出力部10の中央部)に配置されている。2つの調芯用ポート13bは、x軸方向における調芯用ポート13aの両側、すなわち調芯用ポート13aを間に挟む位置にそれぞれ配置される。本実施形態の2つの調芯用ポート13bは、光入出力ポート11,12の配列の両端(すなわち、x軸方向における光入出力部10の両端)にそれぞれ配置されている。
光ファイバ13cに隣り合う光ファイバ11c及び12cと光ファイバ13cとは、互いに間隔αをあけて配置されている。一方、集光素子13dに隣り合う集光素子11d及び12dと集光素子13dとは、互いに間隔α+Δα(若しくはα−Δα)をあけて配置されている。このような構成によって、前述した光ファイバ11cと集光素子11dとの光軸のずれ量Δα、及び光ファイバ12cと集光素子12dとの光軸のずれ量−Δαが実現されている。換言すれば、本実施形態では、光ファイバ11c、12c及び13cが互いに等ピッチで配列され、集光素子11d、12d及び13dが互いに不等ピッチで配列されている。そして、集光素子11dの位置が、光ファイバ11cに対して配列方向の一方の側(x軸の正側)にずれており、集光素子12dの位置が、光ファイバ12cに対して配列方向の他方の側(x軸の負側)にずれている。
再び図1及び図2を参照する。波長選択スイッチ1Aは、光入出力部10と分光素子20との間の所定の軸線C上に配置された前段光学系として、リレー光学系41及びアナモルフィック光学系42を更に備えている。リレー光学系41は、光入出力ポート11,12に対して共通に設けられた2つのレンズ41a及び41bを含む。レンズ41aは、例えば、x軸方向及びy軸方向に光パワーを有する凸状の球面レンズである。レンズ41aは、レンズ41bよりも前段に配置され、レンズ41aの前側焦点は集光素子11d〜13d(図4を参照)の後側焦点と略一致するように配置されている。つまり、レンズ41aは、光入出力部10が有する集光素子11d〜13dの焦点距離f1及びレンズ41aの焦点距離f2の分だけ集光素子11d,12dから離れた位置に配置されている。
レンズ41aは、x軸方向及びy軸方向について、光入出力部10から当該レンズ41aに入射する光L11および光L21のビームウエスト位置におけるビームサイズと比較して、当該レンズ41aを通過後の光L11および光L21のビームウエスト位置におけるビームサイズを相対的に大きくすることが好ましい。このようにすると、例えば波長選択スイッチ1Aにおいてリレー光学系41及びアナモルフィック光学系42を介して光制御を行う場合に、光入出力部10の光入出力ポート11,12におけるロスの増加を抑制することができる。
レンズ41bは、少なくともx軸方向に光パワーを有する。レンズ41bは、例えば、x軸方向のみに光パワーを有するシリンドリカルレンズである。レンズ41bの前側焦点は、レンズ41aの後側焦点と略一致するように配置されている。また、レンズ41bの後側焦点は、後述する集光レンズ43の前側焦点と略一致するように配置されている。つまり、レンズ41bは、レンズ41aの焦点距離f2及びレンズ41bの焦点距離f3の分だけレンズ41aから離れた位置であって、レンズ41bの焦点距離f3及び集光レンズ43の焦点距離f4の分だけ集光レンズ43から離れた位置に配置されている。なお、レンズ41a,41bは、図1及び図2に示されたような光透過型のものに限られず、ミラーのような反射型のものであってもよい。
アナモルフィック光学系42は、光入出力ポート11,12に対して共通に設けられており、リレー光学系41の前段若しくは後段に配置されている。図1及び図2には、リレー光学系41の後段にアナモルフィック光学系42が配置された形態が示されている。アナモルフィック光学系42は、リレー光学系41のレンズ41bから出射された光L11,L21を入射すると共に、その光L11,L21のビームサイズをy軸方向に拡大して出射する。アナモルフィック光学系42は、入力されたビームのアスペクト比を変換して出力する機能を有するものであり、プリズムペアやシリンドリカルレンズ、シリンドリカルミラー等を単独又は組み合わせて構成され得る。本実施形態では、例えば1対のプリズム42a,42bを例示する。
分光素子20は、光入出力ポート11,12に対して共通に設けられており、光入出力ポート11,12の入出射光の光軸を、所定の軸線Cおよびx軸方向と交差する方向、例えばy軸方向へ波長に応じた角度で変化させる。分光素子20は、光入力ポート11a,12aからの光L11,L21が波長多重光である場合には、光L11,L21を複数の波長成分に分光する。図1及び図2では、理解の容易のため、複数の波長成分のうちの或る波長成分L12,L22のみを代表して図示する。分光素子20としては、例えば回折格子を用いることができる。
分光素子20と光偏向素子30との間の所定の軸線C上には、集光レンズ(集光要素)43が配置されている。集光レンズ43は、分光素子20によって分光されて出射された波長成分L12,L22を入射し、その波長成分L12,L22を、x軸方向について例えばコリメートしつつ光偏向素子30に向けて偏向すると共に、y軸方向について光偏向素子30上に集光する。集光レンズ43としては、例えば、x軸方向及びy軸方向に光パワーを有する凸状の球面レンズといった回転対称レンズが用いられる。
光偏向素子30は、集光レンズ43の後側焦点に配置されている。光偏向素子30は、光入力ポート11aから分光素子20を経て集光レンズ43によって集光された波長成分L12を受け、その波長に応じた所定の光出力ポート11bに向けて波長成分L12を偏向する。同様に、光偏向素子30は、光入力ポート12aから分光素子20を経て集光レンズ43によって集光された波長成分L21を受け、その波長に応じた所定の光出力ポート12bに向けて波長成分L22を偏向する。そのために、光偏向素子30は、所定の軸線Cと交差する平面内にて二次元状に配列された複数の光偏向領域を有している。光偏向素子30は、各光偏向領域において対応する波長成分L21,L22を受け、波長成分L12,L22のそれぞれを独立して光出力ポート11b,12bに向けて偏向する。
図5は、所定の軸線Cの方向から見た光偏向素子30の正面図である。図5に示されるように、光偏向素子30は、x軸方向に並ぶ第1の光偏向部31および第2の光偏向部32を有している。第1の光偏向部31は、y軸方向(分光方向)に並ぶ複数の光偏向領域31aを含んでおり、分光素子20を経た光入力ポート11aからの各波長成分を対応する光偏向領域31aにおいて受け、これらの波長成分を光出力ポート11bへ向ける。また、第2の光偏向部32は、y軸方向(分光方向)に並ぶ複数の光偏向領域32aを含んでおり、分光素子20を経た光入力ポート12aからの各波長成分を対応する光偏向領域32aにおいて受け、これらの波長成分を光出力ポート12bへ向ける。
光偏向素子30としては、例えばLCOS(Liquid Cristal On Silicon)といった位相変調素子が好適に用いられる。このような位相変調素子は、位相変調を行う複数の画素を有し、回折格子状の位相変調パターンを呈示することにより入射光の光路を偏向する。なお、光偏向素子30としては、位相変調素子以外にも、例えばMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)素子といった種々の素子を用いることができる。
光偏向素子30としてLCOS型の位相変調素子が用いられる場合、所定の軸線Cおよびx軸方向を含む面内(すなわちxz平面内)において、光入力ポート11a,12aから到達する波長成分L12,L22の光軸が位相変調素子の変調面に対して直交するとよい。これにより、更に精緻な偏向制御が可能となる。このような形態は、例えば、xz平面内において波長成分L12,L22の光軸が変調面に対して直交するように、所定の軸線Cに対する光入出力ポート11,12の入出射角θ1,−θ1が設定されることにより好適に実現され得る。この場合、前段光学系(リレー光学系41及びアナモルフィック光学系42)及び集光レンズ43は、xz平面内において波長成分L12,L22の光軸が変調面に対して直交するように、光入出力ポート11,12からの光の光路を変更するとよい。また、この場合、x軸方向における前段光学系(リレー光学系41及びアナモルフィック光学系42)並びに集光レンズ43の中心光軸が、互いに一致していると更に好適である。また、この場合、光入出力ポート11の入出射光L11,L12の光軸と、光入出力ポート12の入出射光L21,L22の光軸とは、所定の軸線Cに対して互いに対称であるとよい。なお、所定の軸線Cは、仮に該所定の軸線Cに沿って出射された光が位相変調素子の変調面に到達した場合に、所定の軸線Cおよびx軸方向を含む面内(xz平面内)において、該光の光軸が位相変調素子の変調面に対して直交するような軸線である。
光偏向素子30によって偏向された波長成分L12,L22は、集光レンズ43、分光素子20、アナモルフィック光学系42、及びリレー光学系41を介して所定の光出力ポート11b,12bに到達し、波長選択スイッチ1Aの外部へ出力される。
以上の構成を備える波長選択スイッチ1Aを製造する際の一工程として、調芯工程(アライメント)について説明する。図6は、直交座標系Sのy軸方向から見た調芯作業の様子を示す図である。また、図10は、波長選択スイッチ1Aの調芯工程を示すフローチャートである。
本実施形態の調芯工程では、図6に示されるように、まず、光入出力部10の前方の所定軸線C上に、平面反射鏡50を配置する。このとき、平面反射鏡50の光反射面50aを、所定の軸線Cに対して垂直とする。次に、3つの調芯用ポート13に、調芯用の光L3を入力する(第1ステップS1)。前述したように、調芯用ポート13の入出射光軸は所定の軸線Cに沿っているので、調芯用の光L3は、所定の軸線Cに沿って(典型的には平行に)進行し、平面反射鏡50の光反射面50aに達する。調芯用の光L3は、光反射面50aにおける入射角及び出射角を共に0°として反射され、元の光路を辿って調芯用ポート13へ戻る。
ここで、図7は、調芯用の光L3の光路の典型例を示す図である。図7に示されるように、本実施形態の調芯用の光L3の光路は、光入出力部10と前段光学系(リレー光学系41)との間、及びリレー光学系41と集光レンズ43との間において、所定の軸線Cに沿って延びる(平行になる)。従って、平面反射鏡50を、光入出力部10と前段光学系(リレー光学系41)との間(図中の位置A1)、若しくはリレー光学系41と集光レンズ43との間(例えば図中の位置A2)に配置することによって、調芯用の光L3を、調芯用ポート13へ好適に戻すことができる。或いは、リレー光学系41のレンズ41aとレンズ41bとの間において、複数の調芯用ポート13からそれぞれ出射される複数の光L3が互いに交わる交点P1上に平面反射鏡50を配置してもよい(図中の位置A3)。この場合、光入出力部10のx軸方向の一端に位置する調芯用ポート13から出射された光L3は、光入出力部10のx軸方向の他端に位置する調芯用ポート13へ戻る。
また、平面反射鏡50に代えて、光偏向素子30を用いてもよい。すなわち、光偏向素子30に、第1の光偏向部31および第2の光偏向部32とは別に光反射部を設け、この光反射部によって調芯用の光L3を反射させてもよい。このとき、光反射部は、光偏向部31,32とは異なり調芯用の光L3を偏向せず、入射角及び出射角を共に0°として光L3を反射する。また、このとき、図7に示されるように、複数の調芯用ポート13からそれぞれ出射される複数の光L3は、光偏向素子30の偏向面上の一点P2に到達する。従って、光入出力部10の一端に位置する調芯用ポート13から出射された光L3は、光入出力部10の他端に位置する調芯用ポート13へ戻る。
図8及び図9は、z軸方向から見た光偏向素子30の正面図であって、第1及び第2の光偏向部31,32に加えて、調芯用の光L3を反射するための光反射部33及び34をそれぞれ示している。図8に示される光反射部33は、或る一定の波長幅(例えば波長多重光である光L11,L21の帯域幅)を有する光L3を入射する場合に適用される光反射部であって、分光方向(y軸方向)に延びた形状を有する。また、図9に示される複数の光反射部34は、離散的な複数の波長成分(例えば波長多重光である光L11,L21の両端波長成分及び中心波長成分)を有する光L3が入射される場合に適用される光反射部であって、分光方向(y軸方向)に並んで配置される。図8及び図9に示されるように、光反射部33及び34は、x軸方向において第1の光偏向部31と第2の光偏向部32との間に配置される。なお、回折格子20への光L3の入射角が、回折格子20への光L11,L21の入射角とは異なるので、光反射部33及び34の位置は、第1及び第2の光偏向部31,32に対してy軸方向に僅かにずれる。逆に言えば、第1及び第2の光偏向部31,32の位置は、光反射部33及び34に対してy軸方向に僅かにずれる。
次に、平面反射鏡50若しくは光偏向素子30において反射した調芯用の光L3を、調芯用ポート13を介して取得し、調芯用の光L3の強度を検出する(第2ステップS2)。このとき、光L3の光軸が調芯用ポート13から離れているほど、光L3の検出強度が小さい。このことは、例えば、集光素子11d〜13dからなるレンズアレイが、光ファイバ11c〜13cからなるファイバアレイに対する所定位置からずれていることを意味する。
続く第3ステップS3では、第2ステップS2において得られる調芯用の光L3の強度が大きくなる方向、すなわち光L3の光軸が調芯用ポート13に近づく方向に、光入出力部10の入出射角を調整する。一実施例では、まず、光入出力ポート11と光入出力ポート12との間に配置されている調芯用ポート13aから検出される光L3の強度が最大となるように(すなわち光損失が最小となるように)、集光素子11d〜13dと光ファイバ11c〜13cとの相対位置を調整する。次に、光入出力ポート11,12の配列の両端に位置する2つの調芯用ポート13bから検出される光L3の強度が均一に近づくように、集光素子11d〜13dと光ファイバ11c〜13cとの相対位置を調整する。なお、理想的には、3つの調芯用ポート13において検出される光L3の光損失が各々最小となるとよい。
以上の構成を備える本実施形態の波長選択スイッチ1Aでは、光入出力部10が、光入出力ポート11,12とは別に、所定の軸線Cに沿った光軸でもって調芯用の光L3の入出射を行う調芯用ポート13を更に有する。光入出力ポート11,12の入出射光は所定の軸線Cに対して傾斜しているため調芯に使用し難いが、このような調芯用ポート13を別に用意しておくことによって、調芯作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態のように、光入出力ポート11,12及び調芯用ポート13は、光ファイバ11c〜13cをそれぞれ含んでもよい。この場合、光ファイバ11c,12cの光軸方向と、光入出力ポート11,12の入出射方向とが互いに異なり、光ファイバ13cの光軸方向と調芯用ポート13の入出射方向とが互いに一致しているとよい。これにより、光ファイバ11c〜13cの光軸方向を例えば所定の軸線Cに沿った方向に揃えることができ、波長選択スイッチ1Aの製造が容易となる。
また、光ファイバ11c〜13cの光軸が所定の軸線Cに沿っている場合、光入出力ポート11,12が、光ファイバ11c,12cの端面に光結合された集光素子11d,12dを含み、光ファイバ11c,12cの光軸と集光素子11d,12dの光軸とが互いにずれているとよい。また、調芯用ポート13が、光ファイバ13cの端面に光結合された集光素子13dを含み、光ファイバ13cの光軸と集光素子13dの光軸とが互いに一致しているとよい。これにより、所定の軸線Cに対して傾斜した光入出力ポート11,12の入出射角と、所定の軸線Cに沿った調芯用ポート13の入出射角とを簡易に実現することができる。また、このような形態により、光入出力ポート11,12が十分な有効径を確保できるので、波長選択スイッチ1Aが小型化された場合であっても入出射角θ1,−θ1の絶対値を十分に大きくすることが可能となる。
また、本実施形態のように、光入出力ポート11と光入出力ポート12とが或る方向に並んで配列されている場合、調芯用ポート13は、光入出力ポート11,12の配列の両端、及び、光入出力ポート11と光入出力ポート12との間に配置されているとよい。これにより、光入出力部10の調芯作業をバランス良く行うことができ、調芯精度をより高めることができる。なお、調芯用ポート13として調芯用ポート13aのみが設けられる形態や、2個の調芯用ポート13bのみが設けられる形態であっても、本実施形態の効果を好適に奏することができる。
また、本実施形態の波長選択スイッチ1Aでは、所定の軸線C上において光入出力部10と分光素子20との間に前段光学系(リレー光学系41及びアナモルフィック光学系42)が配置されている。この場合、上述したように、平面反射鏡50は、光入出力部10と前段光学系との間に配置されてもよい。これにより、光入出力部10の光ファイバ11c〜13cに対する集光素子11d〜13dの調芯を、他の光学部品の位置誤差に影響されることなく、精度良く行うことができる。または、平面反射鏡50は、上述したように、リレー光学系41と集光レンズ43との間、若しくはリレー光学系41のレンズ41aとレンズ41bとの間における複数の光L3が互いに交わる交点P1上に配置されてもよく、或いは、平面反射鏡50に代えて光偏向素子30が用いられてもよい。これらのうち何れかによって、集光素子11d〜13d以外の光学部品の位置誤差を吸収するように、集光素子11d〜13dの調芯を行うことができる。
(第1の変形例)
図11は、上記第1実施形態の一変形例に係る光入出力部10Aの構成を模式的に示す側面図であって、光入出力部10Aをy軸方向から見た形態を示している。本変形例に係る光入出力部10Aでは、上記実施形態(図4を参照)とは異なり、集光素子11dの光軸が、光ファイバ11cの光軸に対して−Δαだけずれている。なお、このずれ量−Δαは、3個以上の光入出力ポート11において互いに等しい。これによって、3個以上の光入出力ポート11に均一な負の入出射角−θ1が付与される。
一方、集光素子12dの光軸は、光ファイバ12cの光軸に対して正の方向にΔαだけずれている。なお、ずれ量Δαは、3個以上の光入出力ポート12において互いに等しい。これによって、3個以上の光入出力ポート12に均一な正の入出射角θ1が付与される。
このように、本変形例では、光ファイバ11c、12c及び13cが互いに等ピッチで配列され、集光素子11d、12d及び13dが互いに不等ピッチで配列されている。そして、集光素子11dの位置が、光ファイバ11cに対して配列方向の一方の側(x軸の負側)にずれており、集光素子12dの位置が、光ファイバ12cに対して配列方向の他方の側(x軸の正側)にずれている。従って、光入出力ポート11において入出射角が負(−θ1)となり、光入出力ポート11に対してx軸の負側に位置する光入出力ポート12において入出射角が正(θ1)となるので、光入出力ポート11の入出射光と、光入出力ポート12の入出射光とが互いに交差することとなる。このような形態であっても、上記第1実施形態と同様に、調芯用ポート13を用いて調芯作業を容易に行うことができる。
(第2の変形例)
図12は、上記第1実施形態の別の変形例に係る光入出力部10Bの構成を模式的に示す側面図であって、光入出力部10Bをy軸方向から見た形態を示している。本変形例に係る光入出力部10Bでは、上記第1変形例(図11を参照)とは異なり、光ファイバ11cの光軸が、集光素子11dの光軸に対して正の方向にΔαだけずれている。なお、このずれ量Δαは、3個以上の光入出力ポート11において互いに等しい。これによって、3個以上の光入出力ポート11に均一な負の入出射角−θ1が付与される。
一方、光ファイバ12cの光軸は、集光素子12dの光軸に対して−Δαだけずれている。なお、ずれ量Δαは、3個以上の光入出力ポート12において互いに等しい。これによって、3個以上の光入出力ポート12に均一な正の入出射角θ1が付与される。
このように、本変形例では、集光素子11d、12d及び13dが互いに等ピッチで配列され、光ファイバ11c、12c及び13cが互いに不等ピッチで配列されている。そして、光ファイバ11cの位置が、集光素子11dに対して配列方向の一方の側(x軸の正側)にずれており、光ファイバ12cの位置が、集光素子12dに対して配列方向の他方の側(x軸の負側)にずれている。従って、光入出力ポート11において入出射角が負(−θ1)となり、光入出力ポート11に対してx軸の負側に位置する光入出力ポート12において入出射角が正(θ1)となるので、光入出力ポート11の入出射光と、光入出力ポート12の入出射光とが互いに交差することとなる。このような形態であっても、上記第1変形例と同様に、調芯用ポート13を用いて調芯作業を容易に行うことができる。
なお、上記第1実施形態においても同様に、集光素子11d、12d及び13dが互いに等ピッチで配列され、光ファイバ11c、12c及び13cが互いに不等ピッチで配列されてもよい。この場合、光ファイバ11cの位置が、集光素子11dに対してx軸の負側にずれ、光ファイバ12cの位置が、集光素子12dに対してx軸の正側にずれているとよい。これにより、光入出力ポート11において入出射角が正(θ1)となり、光入出力ポート11に対してx軸の負側に位置する光入出力ポート12において入出射角が負(−θ1)となる。
(第3の変形例)
図13は、上記第1実施形態の更に別の変形例に係る光入出力部10Cの構成を模式的に示す側面図であって、光入出力部10Cをy軸方向から見た形態を示している。本変形例に係る光入出力部10Cでは、上記実施形態(図4を参照)とは異なり、光入出力ポート11及び12を含む複数のポート群14が、x軸方向に並んで配置されている。光入出力ポート11及び12は、x軸方向に交互に並んで配置されている。
具体的には、各ポート群14はマルチコア光ファイバ15をそれぞれ有している。マルチコア光ファイバ15は、x軸方向に並ぶ少なくとも2本のコア(光導波路)15a,15bを含んでいる。一方のコア15aは光入出力ポート11を構成し、他方のコア15bは光入出力ポート12を構成している。また、各ポート群14は一つの集光素子14dを有している。集光素子14dは、2本のコア15a,15bの端面に光結合されている。コア15aの光軸は、集光素子14dの光軸に対してx軸正方向にずれており、これによって、光入出力ポート11に負の入出射角−θ1が付与されている。また、コア15bの光軸は、集光素子14dの光軸に対してx軸負方向にずれており、これによって、光入出力ポート12に正の入出射角θ1が付与されている。
このように、本変形例では、集光素子14dの位置が、コア15aに対して配列方向の一方の側(x軸の正側)にずれており、コア15bに対して配列方向の他方の側(x軸の負側)にずれている。従って、光入出力ポート11において入出射角が負(−θ1)となり、光入出力ポート12において入出射角が正(θ1)となる。そして、本変形例では光入出力ポート11,12が交互に並んで配置されているので、光入出力ポート11の入出射光と、光入出力ポート12の入出射光とが互いに交差することとなる。
なお、調芯用ポート13aは、複数のポート群14の配列の間(好ましくは、複数のポート群14の配列の中央付近)に配置されている。また、調芯用ポート13bは、複数のポート群14の配列の両端にそれぞれ配置されている。これらの調芯用ポート13を構成する光ファイバ13cはシングルコア光ファイバであり、単一のコア13eを有する。このコア13eの光軸は、集光素子13dの光軸と一致してしており、これによって、所定の軸線Cに沿った光軸でもって調芯用ポート13が光L3の入出射を行う。
上記のような形態であっても、上記第1実施形態と同様に、調芯用ポート13を用いて調芯作業を容易に行うことができる。
(第4の変形例)
図14は、上記第1実施形態の更に別の変形例に係る光入出力部10Dの構成を模式的に示す側面図であって、光入出力部10Dをy軸方向から見た形態を示している。本変形例に係る光入出力部10Dでは、光入出力ポート11,12及び調芯用ポート13を含む複数のポート群16が、x軸方向に並んで配置されている。光入出力ポート11及び12はx軸方向に交互に並んで配置されており、調芯用ポート13は光入出力ポート11と光入出力ポート12との間に配置されている。
具体的には、各ポート群16はマルチコア光ファイバ17をそれぞれ有している。マルチコア光ファイバ17は、x軸方向に並ぶ少なくとも3本のコア(光導波路)17a〜17cを含んでいる。コア17aは光入出力ポート11を構成し、コア15bは光入出力ポート12を構成し、コア17cは調芯用ポート13を構成している。また、各ポート群16は一つの集光素子16dを有している。集光素子16dは、3本のコア17a〜17cの端面に光結合されている。コア17aの光軸は、集光素子16dの光軸に対してx軸正方向にずれており、これによって、光入出力ポート11に負の入出射角−θ1が付与されている。コア17bの光軸は、集光素子16dの光軸に対してx軸負方向にずれており、これによって、光入出力ポート12に正の入出射角θ1が付与されている。コア17cの光軸は、集光素子16dの光軸と一致しており、これによって、所定の軸線Cに沿った光軸でもって調芯用ポート13が光L3の入出射を行う。
上記のような形態であっても、上記第1実施形態と同様に、調芯用ポート13を用いて調芯作業を容易に行うことができる。
(第5の変形例)
図15は、上記第1実施形態の更に別の変形例に係る光入出力部10Eの構成を模式的に示す側面図であって、光入出力部10Eをy軸方向から見た形態を示している。本変形例に係る光入出力部10Eでは、第3変形例に係る複数のポート群14が、x軸方向に並んで配置されている。光入出力ポート11及び12は、x軸方向に交互に並んで配置されている。
但し、本変形例では、第3変形例とは異なり、調芯用ポート13が複数のポート群14から独立して配置されていない。すなわち、本変形例では、各ポート群14において光入出力ポート11が調芯用ポートを兼ねており、光入出力ポート11は、所定の軸線Cに沿った光軸でもって光L11,L12及び調芯用の光L3の入出射を行う。このような形態は、各ポート群14を構成するマルチコア光ファイバ15の光軸を、所定の軸線Cに対して例えば角度θ1だけ傾斜させることにより好適に実現される。なお、このとき、光入出力ポート12における入出射光L21,L22の所定の軸線Cに対する角度は2θとなる。
上記のような形態であっても、光入出力ポート11(調芯用ポート)を用いて調芯作業を容易に行うことができる。
上述した各実施形態および各変形例による波長選択スイッチ及びその製造方法は、他に様々な変形が可能である。例えば、上記各実施形態および各変形例では、光入出力ポート及び調芯用ポートが光ファイバ及び集光レンズを含むものとして説明したが、光入出力ポート及び調芯用ポートはこのような形態に限られない。
また、上記実施形態および第1〜第3の変形例では、光入出力部が3個の調芯用ポートを有する場合を例示したが、光入出力部は少なくとも1個の調芯用ポートを有していればよい。また、調芯用ポートの配置に関しても、上記実施形態および第1〜第3の変形例の他に様々な配置が可能である。
また、上記第3〜第5変形例ではマルチコア光ファイバが用いられているが、マルチコア光ファイバの複数のコアに相当する部分を複数のシングルコア光ファイバによって構成してもよい。このような形態であっても、第3〜第5変形例と同様の作用効果を得ることができる。
1A…波長選択スイッチ、10,10A〜10E…光入出力部、11,12…光入出力ポート、11a,12a…光入力ポート、11b,12b…光出力ポート、11c,12c,13c…光ファイバ、11d,12d,13d…集光素子、13…調芯用ポート、14,16…ポート群、14d,16d…集光素子、15,17…マルチコア光ファイバ、15a,15b,17a〜17c…コア、20…分光素子、30…光偏向素子、31,32…光偏向部、50…平面反射鏡、C…所定の軸線、L3…調芯用光。

Claims (9)

  1. 所定の軸線上に並んで配置された光入出力部、分光素子、及び光偏向素子を備える波長選択スイッチであって、
    前記光入出力部は、
    第1の光入力ポート及び第1の光出力ポートを含み、前記所定の軸線に対し前記所定の軸線と交差する第1の方向に傾斜した光軸でもって入出射を行う3個以上の第1の光入出力ポートと、
    第2の光入力ポート及び第2の光出力ポートを含み、前記所定の軸線に対し前記第1の方向に傾斜した光軸でもって入出射を行う3個以上の第2の光入出力ポートと、
    前記所定の軸線に沿う光軸でもって調芯用の光の入出射を行う調芯用ポートと
    を有し、前記所定の軸線を基準とする前記第1の光入出力ポートの入出射角と前記第2の光入出力ポートの入出射角とが互いに異なり、
    前記分光素子は、前記第1及び第2の光入出力ポートの入出射光の光軸を、前記所定の軸線および前記第1の方向と交差する方向へ波長に応じた角度で変化させ、
    前記光偏向素子は、
    前記分光素子を経た前記第1の光入力ポートからの光を前記第1の光出力ポートへ向ける第1の光偏向部と、
    前記分光素子を経た前記第2の光入力ポートからの光を前記第2の光出力ポートへ向ける第2の光偏向部と
    を有する、波長選択スイッチ。
  2. 前記第1及び第2の光入出力ポート、並びに前記調芯用ポートは、光ファイバをそれぞれ含んでおり、
    前記第1及び第2の光入出力ポートの前記光ファイバの光軸方向と、前記第1及び第2の光入出力ポートの入出射方向とが互いに異なり、
    前記調芯用ポートの前記光ファイバの光軸方向と、前記調芯用ポートの入出射方向とが互いに一致している、請求項1に記載の波長選択スイッチ。
  3. 前記第1及び第2の光入出力ポート、並びに前記調芯用ポートの前記光ファイバの光軸が前記所定の軸線に沿っており、
    前記第1及び第2の光入出力ポートは、前記光ファイバの端面に光結合されている集光素子を更に含んでおり、該光ファイバの光軸と該集光素子の光軸とが互いにずれており、
    前記調芯用ポートは、前記光ファイバの端面に光結合されている集光素子を更に含んでおり、該光ファイバの光軸と該集光素子の光軸とが互いに一致している、請求項2に記載の波長選択スイッチ。
  4. 前記3個以上の第1の光入出力ポートにおける前記光ファイバの光軸と前記集光素子の光軸とのずれ量が互いに等しく、
    前記3個以上の第2の光入出力ポートにおける前記光ファイバの光軸と前記集光素子の光軸とのずれ量が互いに等しく、
    前記第1の光入出力ポートにおける前記ずれ量と、前記第2の光入出力ポートにおける前記ずれ量とが互いに異なる、請求項3に記載の波長選択スイッチ。
  5. 前記第1の光入出力ポートと前記第2の光入出力ポートとが前記第1の方向に並んで配列されており、
    前記調芯用ポートが、前記第1及び第2の光入出力ポートの配列の両端、及び、前記第1の光入出力ポートと前記第2の光入出力ポートとの間のうち少なくとも一方に配置されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の波長選択スイッチ。
  6. 前記第1及び第2の光入出力ポートを各々含む複数のポート群が前記第1の方向に並んで配置されており、
    各ポート群は、前記第1及び第2の光入出力ポートを各々構成する2以上の光導波路と、該2以上の光導波路の端面に光結合されている集光素子とを含んでおり、該2以上の光導波路の光軸と前記集光素子の光軸とが互いにずれており、
    各ポート群は、前記調芯用ポートを構成する光導波路を更に含んでおり、該光導波路の光軸と前記集光素子の光軸とが互いに一致している、請求項1に記載の波長選択スイッチ。
  7. 請求項1〜6の何れか一項に記載の波長選択スイッチを製造する方法であって、
    前記調芯用ポートに調芯用の光を入力する第1ステップと、
    前記所定の軸線上に配置された反射鏡、若しくは前記光偏向素子において反射した前記調芯用の光を前記調芯用ポートを介して取得し、該調芯用の光の強度を検出する第2ステップと、
    前記第2ステップにおいて得られる前記調芯用の光の強度が大きくなる方向に、前記所定の軸線を基準とする前記光入出力部の入出射角を調整する第3ステップと
    を含む、波長選択スイッチの製造方法。
  8. 前記波長選択スイッチが、前記所定の軸線上において前記光入出力部と前記分光素子との間に配置された前段光学系を更に備えており、
    前記反射鏡を前記光入出力部と前記前段光学系との間に配置し、前記反射鏡において反射した前記調芯用の光を前記調芯用ポートを介して取得する、請求項7に記載の波長選択スイッチの製造方法。
  9. 前記光入出力部が前記調芯用ポートを複数有しており、
    前記第3ステップの際に、前記調芯用の光の強度が二以上の前記調芯用ポートにおいて均一に近づくように前記光入出力部の入出射角を調整する、請求項7または8に記載の波長選択スイッチの製造方法。
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