JP2015027710A - 電動工具 - Google Patents

電動工具 Download PDF

Info

Publication number
JP2015027710A
JP2015027710A JP2013157954A JP2013157954A JP2015027710A JP 2015027710 A JP2015027710 A JP 2015027710A JP 2013157954 A JP2013157954 A JP 2013157954A JP 2013157954 A JP2013157954 A JP 2013157954A JP 2015027710 A JP2015027710 A JP 2015027710A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
speed
operation mode
load
rotation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013157954A
Other languages
English (en)
Inventor
谷本 英之
Hideyuki Tanimoto
英之 谷本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koki Holdings Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Koki Co Ltd filed Critical Hitachi Koki Co Ltd
Priority to JP2013157954A priority Critical patent/JP2015027710A/ja
Publication of JP2015027710A publication Critical patent/JP2015027710A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Portable Power Tools In General (AREA)

Abstract

【課題】電動工具の作業性を向上する。【解決手段】この電動工具は、作業具に連結されるロータと、コイルが巻き付けられるステータとを備えたモータが搭載される電動工具本体を有し、モータの運転モードは入力操作部により入力される。運転モードは、モータを低速、高速およびこれらの間の中速のいずれかの回転数で一定に保持する定速運転モードを有しており、モータの回転数は電気進角θを変化させることにより制御される。モータに重負荷が加わると、重負荷運転モードに切り換えられて、高トルク低回転によりモータが駆動される。【選択図】図7

Description

本発明は、モータによりドライバビット等の作業具を駆動するようにした電動工具に関する。
モータを駆動源として作業具を駆動するようにした電動工具には、ドライバドリル、インパクトドライバ、カッター、ディスクグラインダ等がある。ドライバドリルは、先端工具とも言われる作業具をドライバビットとし、これを回転駆動して被駆動部材のねじ締め作業や穴あけ作業を行うために使用する電動工具である。インパクトドライバやインパクトレンチは、先端工具に打撃力つまりインパクトを与えるようにした電動工具であり、インパクトレンチにはねじ等の被駆動部材の種類に応じたソケットが装着される。カッターは円板形状の切断砥石や鋸刃を作業具として、木材やコンクリートにすじ付けしたり切断したりするために使用される。ディスクグラインダは研削砥石を先端工具としてこれを回転駆動して研削作業を行うための電動工具である。
このような電動工具においては、作業対象物の種類に応じて、モータによる作業具の回転数が作業者により設定される。モータの回転数を設定する方式としては、従来、デューティ比を変化させるPWM制御があり、デューティ比を変化させることによりモータのコイルに供給される電圧が制御される。デューティ比制御により回転数を制御するようにした電動工具においては、高回転を得るためには低トルクのモータを使用しなければならならない。低トルクのモータが搭載された電動工具においては、重負荷時には過負荷保護回路によってモータを停止させるようにしている。
特許文献1には、複数のコイルの接続を切り換えることによって、モータに加わる負荷に応じて低速・高トルクモードと、高速・低トルクモードとに自動的に切り換えるようにした電動工具が記載されている。
特開2013−111734号公報
上述のように、デューティ比制御により電圧を制御してモータの回転数を設定するようにした電動工具においては、低トルクのモータを使用する必要がある。このため、重負荷の作業中にモータが停止してしまうことがあり、作業性が悪いという問題点がある。一方、モータに加わる負荷に応じて、回転数を低トルク高回転と、高トルク低回転との何れかに自動的に切り換えるようにした電動工具においては、作業者は作業対象物の種類に応じて、回転数を選択することができない。例えば、軽負荷時に中回転・中トルクでの作業を選択することができない。このため、作業対象物に応じた最適な回転数による作業を行うことができず、作業性が悪くなる。
本発明の目的は、電動工具の作業性を向上することにある。
本発明の電動工具は、作業具を駆動する電動工具であって、前記作業具に連結されるロータと、コイルが巻き付けられるステータとを備えたモータが搭載される電動工具本体と、前記モータの運転モードを入力する入力操作部と、前記入力操作部の操作により入力された回転数に対応させて、前記コイルに対する電気進角と通電角の少なくともいずれか一方の通電タイミングを設定する通電タイミング設定部と、を有する。
この電動工具においては、作業者が入力操作部を操作することにより、モータ回転数が設定される。コイルに対する電気進角と通電角の少なくともいずれか一方の通電タイミングが制御されて、モータの回転数を低回転、高回転およびこれらの中間の中速回転に設定することができる。これにより、作業対象物の種類に応じて、低トルク高回転での作業と、高トルク低回転での作業と、中トルク中回転での作業を行うことができ、電動工具による作業性が向上する。
作業具に負荷が変化してモータに加わる負荷が変化すると、通電タイミングを変化させることにより、モータ回転数は入力された一定の回転数で駆動される。モータの回転数は、電圧制御によらず、通電タイミングの制御により行われるので、モータに対して最大電圧を供給することができ、電動工具を大型化することなく、出力を大きくすることができ、電動工具による作業性が向上する。
電動工具の一例であるドライバドリルを示す斜視図である。 (A)は図1に示された操作パネルを示す平面図であり、(B)は操作パネルの変形例を示す正面図である。 (A)は図1に示されたモータのロータとステータとを示す断面図であり、(B)はスイッチング素子を有するインバータ回路を示す回路図である。 (A)はステータのコイルに対する通電タイミングを電気進角が0度、通電角が120度としたときのスイッチング素子のオンオフタイミングを示すタイムチャートであり、(B)は(A)の状態から電気進角を30度に増加させたときのスイッチング素子のオンオフタイミングを示すタイムチャートである。 (A)は、図4(A)と同様に、ステータのコイルに対する通電タイミングを電気進角が0度、通電角が120度としたときのスイッチング素子のオンオフタイミングを示すタイムチャートであり、(B)は(A)の状態から電気進角を変えることなく、通電角を150度に増加させたときのスイッチング素子のオンオフタイミングを示すタイムチャートである。 モータの制御回路を示すブロック図である。 モータに加わる負荷に応じて電気進角を変化させた場合におけるモータの運転モード特性線図である。 モータに加わる負荷に応じて電気進角を変化させた場合における運転モードの制御のアルゴリズムを示すフローチャートである。 モータに加わる負荷に応じて電気進角を変化させた場合における運転モードの制御のアルゴリズムを示すフローチャートである。 モータに加わる負荷に応じて通電角を変化させた場合におけるモータの運転モード特性線図である。 モータに加わる負荷に応じて通電角を変化させた場合における運転モードの制御のアルゴリズムを示すフローチャートである。 モータに加わる負荷に応じて通電角を変化させた場合における運転モードの制御のアルゴリズムを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は電動工具の一例としてのドライバドリル10を示す斜視図である。このドライバドリル10は、樹脂材料により成形されたケーシング11を有し、ケーシング11は電動工具本体を構成している。ケーシング11は、作業者により把持されるグリップ12と、グリップ12の一端部に設けられたモータケーシング13と、他端部に設けられたバッテリ装着部14とを備えている。モータケーシング13内にはモータ15が搭載されており、このモータ15のロータに連結されてロータにより回転駆動されるチャック16には、先端工具つまり作業具17が着脱自在に装着される。
図1に示す電動工具は、ドライバドリル10であり、作業具17としてのドライバビットがチャック16に装着された状態が図1に示されている。バッテリ装着部14には、電池パック18が着脱自在に装着されるようになっており、この電池パック18内のバッテリからモータ15に電力が供給される。ケーシング11にはグリップ12に隣接させてトリガスイッチ19が設けられており、作業者がトリガスイッチ19を操作すると、モータ15により作業具17が回転駆動される。
電動工具本体としてのケーシング11には、図1に示されるように、操作パネル21が設けられている。操作パネル21は、図2(A)に示されるように、運転モードを入力する入力操作部22と、入力操作部22が作業者により操作されて入力された運転モードを表示する表示部23とを有している。入力操作部22は押ボタン式となっており、この入力操作部22が押されると、運転モードとして、作業具17の回転速度つまり回転数が、低速モード、中速モード、および高速モードのいずれかに設定される。中速モードとしては、1種類の回転が設定される。表示部23は、ドライバドリル10が低速モードとなっているときには、LED(1)が点灯し、中速モードとなっているときには、2つのLED(1)(2)が点灯し、高速モードとなっているときには3つのLED(1)〜(3)が点灯する。これにより、作業者はドライバドリル10を用いて作業対象物に対して作業を行うときには、入力した運転モードを表示部23により確認することができる。ただし、各モードに応じて、いずれか1つのLEDを点灯させるようにしても良い。
図2(B)は、操作パネル21の変形例であり、この操作パネル21にはダイアル式の入力操作部22が設けられている。図2(B)において入力操作部22を回転操作することにより、作業具17の回転数を低速モードと高速モードとこれらの間の任意の中間回転数の中速モードが設定される。入力操作部22を図2(B)において時計方向に回転させると、運転モードとしての作業具17の回転数が高められ、逆方向に回転させると、回転数が低められる。この操作パネル21には、電池パック18内のバッテリの残量を表示するための残量表示部24と、ケーシング11に設けられた図示しない照明用の電灯をオンオフするための点灯スイッチ25とが設けられている。残量表示部24は、複数のLED(a),LED(b)を有し、バッテリの残量が減少すると、点灯するLEDの数が少なくなる。
モータ15は、図3(A)に示すように、モータ主軸30に設けられたロータ31と、ロータ31の外側に配置されるステータ32とを有し、チャック16はモータ主軸30を介してロータ31に連結される。モータ15は、三相ブラシレスモータであり、ロータ31は4つの永久磁石33を有し、ステータ32には三相のコイルが設けられている。ステータ32は、6つのステータコア34を有し、それぞれに巻き付けられた巻線により、U1相,U2相,V1相,V2相,W1相,W2相の各コイルが形成されている。U1相とU2相のコイルは相互に接続されており、V相、W相のコイルについても同様となっている。モータ15には、ステータ32に対するロータ31の円周方向の位置を検出するために、ホール素子からなる位置センサH1〜H3が設けられている。
図3(B)は、各コイルに接続されたインバータ回路35を示す。このインバータ回路35は、それぞれ直列に接続された2つのスイッチング素子Tr1、Tr2と、2つのスイッチング素子Tr3、Tr4と、2つのスイッチング素子Tr5、Tr6とを有し、それぞれは、電池パック18内に装着されたバッテリ36の正極と負極とに接続される。2つのスイッチング素子Tr1、Tr2の間には、U相コイルの一方の接続端子が接続されている。2つのスイッチング素子Tr3、Tr4の間には、V相のコイルの一方の接続端子が接続されている。2つのスイッチング素子Tr5、Tr6の間には、W相のコイルの一方の接続端子が接続されている。U相、V相およびW相のそれぞれのコイルの他方の接続端子は、相互に接続されている。例えば、スイッチング素子Tr1とスイッチング素子Tr4のベースに制御信号が供給されると、U相とV相のコイルに電流が供給される。それぞれのスイッチング素子に供給される制御信号のタイミングを調整することにより、ロータ31のステータ32に対する回転角度に応じて、それぞれのコイルの電気進角や通電角、つまり通電タイミングが調整される。図3(B)に示すスイッチング素子Tr1〜Tr6は、バイポーラ型であるが、スイッチング素子としては、MOS型等の種々の半導体素子を使用することができる。
図4および図5は、ロータ31のステータ32に対する回転角度に応じた位置センサH1〜H3のオンオフと、各スイッチング素子Tr1〜Tr6のオンオフのタイミングを示すタイムチャートである。それぞれのスイッチング素子Tr1〜Tr6がオンとなっているときには、オンとなっているスイッチング素子を介してコイルに電流が供給される。図4および図5においては、ロータ31のステータ32に対する相対回転位置が、図3(A)に示される位置関係となっているときを、ロータ回転角度を0度としている。
位置センサH1〜H3は、ロータ31の永久磁石33の円周方向の境界が位置センサH1〜H3を横切るときに、オンオフが切り換えられる。ロータ31には4つの永久磁石33が設けられているので、それぞれの位置センサH1〜H3は、ロータ31が90度回転する毎にオンオフが切り換えられる。3つの位置センサH1〜H3は、円周方向に60度ずつずれてモータ15に配置されているので、相互に60度の位相でオンオフの切換タイミングがずれている。
図4(A)は、コイルに対する通電タイミングを電気進角θが0度、通電角αが120度としたときのスイッチング素子のオンオフタイミングを示す。図4(B)は、図4(A)の状態から電気進角θを30度に増加させたときのスイッチング素子のオンオフタイミングを示す。例えば、ロータ31が図3(A)で示す0度の位置から180度回転したときには、スイッチング素子Tr1がオフからオンに切り換えられ、U相のコイルに電流が供給される。それぞれのコイルには、ロータ31が60度回転する範囲において電流が供給され、ロータ31が360度回転する間では、合計120度の範囲において電流が供給されるので、コイルの通電角αは120度となっている。図4(B)に示すように、電気進角θを0度から30度に変化させると、ステータ32に対してロータ31が30度進めた回転角度に電気進角が進められる。このように電気進角θを増加させると、電圧を変化させることなく、モータ15の回転数を高めることができる。電気進角θを30度よりも60度に増加させると、モータ回転数はより高速となり、電気進角を60度よりも90度に増加させると、モータ回転数はより高速となる。
したがって、例えば、コイルに供給される電圧を一定として、モータ15を最低速度つまり低速モードで回転させるための電気進角θを30度とし、最高速度つまり高速モードで回転させるための電気進角θを90度とし、さらに、電気進角θを30度と90度の中間値に設定するようにすると、モータ回転数は、最低回転数と最高回転数の中間回転数となる。この中間値として、複数の中間値を設定すると、複数段の中間回転数を設定することができる。また、この中間値を無段階に設定すると、無段階の中間回転数を設定することができる。
図5(A)は、図4(A)と同様に、コイルに対する通電タイミングを電気進角θが0度、通電角αが120度としたときのスイッチング素子のオンオフタイミングを示す。図5(B)は、図5(A)の状態から電気進角θを変えることなく、通電角αを150度に増加させたときのスイッチング素子のオンオフタイミングを示すタイムチャートである。
図5(B)に示すように、通電角αを120度から150度に変化させると、各コイルに電流が供給されるロータ31の回転角度が増加する。このように通電角αを増加させると、電圧を変化させることなく、モータ15の回転数を高めることができる。通電角αを120度よりも140度に増加させると、モータ回転数はより高速となり、通電角αを140度よりも160度に増加させると、モータ回転数はそれよりもさらに高速となる。
したがって、例えば、コイルに供給される電圧を一定として、モータ15を低速モードで回転させるための通電角αを120度とし、高速モードで回転させるための通電角αを160度とし、さらに通電角αを120度と160度の中間値に設定するようにすると、モータ回転数は、低速回転と高速回転の中間回転数となる。この中間値として、複数の中間値を設定すると、複数段の中間回転数を設定することができる。また、この中間値を無段階に設定すると、無段階の中間回転数を設定することができる。
このように、通電タイミングとしての電気進角θと通電角αとの一方を変化させると、コイルに供給される電圧を変化させることなく、モータ回転数を変化させることができる。また、電気進角θと通電角αの双方を変化させることによっても、モータ回転数を変化させることができる。つまり、電気進角θと通電角αの少なくともいずれか一方の通電タイミングを変化させることにより、モータ回転数を任意の回転数に設定することができる。
モータ回転数は、作業者が入力操作部22を操作して運転モードを入力することにより設定される。作業具17に負荷が加わっていないとき、つまり無負荷時におけるモータ回転数は入力された回転数に設定される。さらに、作業具17に過度の負荷が加わらない通常運転モードでドライバドリル10が使用されているときには、定速運転モードに設定され、無負荷時と同一のモータ回転数に調整される。定速運転モード時におけるモータ回転数は、モータ15に加わる負荷に応じて、上述した通電タイミングを変化させることにより自動的に制御される。一方、作業具17に過度の負荷が加わったときには、モータ15は重負荷運転モードに自動的に切り換えられて、モータ15は高トルクかつ低速度で駆動される。ただし、過度の負荷が加わったときには、モータ15を停止させるようにしても良い。
図6はモータの制御回路を示すブロック図である。モータ制御ユニット41は、入力操作部22からの信号が送られるコントローラ42を有しており、作業者が入力操作部22を操作することにより設定されたモータ回転数の信号がコントローラ42に入力される。コントローラ42からは、制御信号出力回路43を介してインバータ回路35に制御信号が送られる。図6に示すインバータ回路35においては、それぞれのスイッチング素子Tr1〜Tr6として、MOS型半導体が使用されており、制御信号出力回路43からはそれぞれのスイッチング素子Tr1〜Tr6のゲートに通電タイミング信号が出力される。ゲートに送られる通電タイミング信号により、上述した電気進角θと通電角αが調整される。
位置センサH1〜H3の検出信号は、回転子位置検出回路44に送られる。回転子位置検出回路44からは、ロータ31のステータ32に対する回転角度に応じた信号がコントローラ42に出力される。また、回転子位置検出回路44からはモータ回転数検出回路45に信号が送られ、モータ回転数検出回路45からはコントローラ42にモータ回転数に応じた信号が出力される。コントローラ42は、制御信号を演算するマイクロプロセッサと、制御プログラム、演算式およびデータなどが格納されるメモリとを有しており、コントローラ42に設けられたマイクロプロセッサは、電気進角θと通電角αなどの通電タイミングを設定する通電タイミング設定部を構成している。
図1に示したトリガスイッチ19が操作されると、スイッチ操作検出回路46、および印加電圧設定回路47を介してそれぞれの信号がコントローラ42に送られる。バッテリ36の電力は、制御回路電圧供給回路48からモータ制御ユニット41、および制御回路電圧検出回路49に供給される。バッテリ36の電圧は、電流電圧検出回路51により検出され、コントローラ42に検出信号が送られる。
作業具17によりドライバドリル10を用いて作業が行われたときに、モータ15に加わる負荷を検出するために、モータ電流検出回路52がモータ制御ユニット41に設けられている。このモータ電流検出回路52によりモータ15に流れる電流を検出することによって、モータ15に加わる負荷が検出される。これにより、無負荷時および定速運転モードでドライバドリル10が使用されているときには、入力操作部22の操作により設定された一定のモータ回転数でモータ15が駆動される。一方、作業具17に過度の負荷が加わったときには、モータ15は過負荷運転モードに自動的に切り換えられて、モータ15は高トルクかつ低速度で駆動される。モータ15に加わる負荷を検出する指標としては、モータ電流を検出することに代えて、モータ回転数、バッテリ電圧、バッテリ電流を指標としても良い。
図7は、作業具からモータに加わる負荷に応じて電気進角を変化させた場合における運転モードの制御を示す運転モード特性線図である。先端工具に加わる負荷は、モータ電流Iを検出することにより求められる。図7(A)〜(D)は、モータ電流Iに応じた運転電圧V、電気進角θ、モータ回転速度つまりモータ回転数N、およびモータトルクTの変化を示す。
図2(A)に示した入力操作部22の操作により、無負荷時および定速運転モード時におけるモータ回転数としては、15000rpmの低速と、25000rpmの高速と、20000rpmの中速との三段階に入力設定することができる。モータトルクTは、モータ回転数が低速の方が高速よりも大きくなる。無負荷時および定速運転モード時においては、低速モードに対応した電気進角θは30度に設定され、高速モードに対応した電気進角θは90度に設定され、中速モードに対応した電気進角θは60度に設定される。したがって、トリガスイッチ19が操作される前に、作業者による入力操作によりモータ回転数が入力されると、入力された回転数に応じた電気進角θが予め設定される。
トリガスイッチ19が操作されると、モータ15が駆動される。この状態のもとで、ドライバドリル10により作業対象物に対する作業が行われると、作業具17に加わる負荷によりモータ15に負荷が加えられる。モータ15に加えられる負荷に応じて、図7(B)に示されるように、電気進角θが制御される。負荷の増加に伴って電気進角θを大きくすると、モータ回転数Nを一定として、図7(D)に示されるように、モータトルクTを増加させることができる。この定速運転モードのもとで、負荷が減少してモータ回転数が高くなると、減少した負荷に応じて電気進角θが調整され、モータ回転数Nは入力設定された一定の回転数に維持される。
モータ15に加わる負荷が重負荷判定用の閾値Ibを超えたときは、運転モードは、定速運転モードから重負荷運転モードに切り換えられて、電気進角θは低速高トルクの30度に自動的に切り換えられる。この重負荷運転モードにおいては、負荷が増加すると、モータ回転数は低下し、モータトルクTは増加する。これにより、重負荷がモータ15に加わっても、作業具17により重負荷作業を円滑に行うことができる。重負荷運転モードで作業が行われていたときに、モータ15に加わる負荷が減少すると、負荷に応じて自動的に通常運転モードに切り換えられる。
図8および図9は、図7に示されるように、作業具に加わる負荷に応じて電気進角を変化させた場合における運転モードの制御のアルゴリズムを示すフローチャートである。
ドライバドリル10の電源がオンされると、ステップS1〜S3が実行され、運転モードは低速モードに設定される。つまり、電気進角θが30度、モータ回転数Nが15000rpmに初期設定されるとともに、図2(A)に示した操作パネル21の表示部23におけるLED(1)が点灯される。この状態のもとで、入力操作部22が操作されることなく、トリガスイッチ19が操作されると、初期設定された回転数でモータ15が回転駆動される(ステップS4〜S6)。一方、ステップS4において、入力操作部22が操作されたと判定されたときには、ステップS7,S8が実行されて、入力操作部22が操作される毎に、中速モード、高速モードに切り換えられる。つまり、入力操作部22が操作される毎に、電気進角が30度増加され、モータ回転数Nが5000rpm増加される。したがって、初期設定のもとで、入力操作部22が1回押し込み操作されると、電気進角θは60度に増加され、モータ回転数Nは20000rpmに増加される。電気進角θが90度に設定され、モータ回転数Nが25000rpmとなった状態のもとで、更に入力操作部22が操作されると、ステップS9において、最大の電気進角θである90度を超える値が入力されたことになり、ステップS10が実行されて、低速モードつまり電気進角θは30度に、そしてモータ回転数Nは15000rpmに戻される。
入力された電気進角θに応じ、ステップS11において、表示部23のLEDが点灯する。低速モードが入力されて電気進角θが30度に設定されたときには、LED(1)が点灯し、中速モードが入力されて電気進角θが60度に設定されたときには、LED(1)(2)が点灯する。さらに、高速モードが入力されて電気進角θが90度に設定されたときには、3つのLED(1)〜(3)が点灯する。入力操作部22の操作が終了した状態のもとで、ステップS5においてトリガスイッチ19のオンが判定されると、ステップS6においてモータ15が設定された回転数Nで駆動される。
ドライバドリル10を用いて作業対象物に対する作業が行われると、作業具17に負荷が加えられる。ステップS13,S14において、モータ回転数Nと運転電流Iとを検出する。ステップS15において運転電流Iが上述した閾値Ibを超えていないと判定されたときには、検出されたモータ回転数Nが回転差判定の閾値Naを超えているか否かがステップS16で判定される。このステップS16で閾値Naよりもモータ回転数Nが高くなっていると判定されたときには、ステップS17において電気進角θが1度増加される。一方、ステップS16で閾値Naよりもモータ回転数Nが低下していると判定されたときには、ステップS18において電気進角θが1度低下される。これにより、作業具17に負荷が加わった状態のもとで、モータ15は定速運転モードとなって、入力された一定の回転数でモータ15は回転駆動される。なお、電気進角θが1度増減されると、モータ回転数Nは数百回転変化する。
これに対し、ステップS15において、運転電流Iが上述した閾値Ibを超えていると判定されたときは、先端工具17に重負荷が加わっており、ステップS19が実行されて、運転モードは、重負荷運転モードに切り換えられる。ドライバドリル10を用いた作業が終了し、トリガスイッチ19がオフされると、モータ15は停止される(ステップS20,S21)。
図10は、先端工具に加わる負荷に応じて通電角を変化させた場合における運転モードの制御を示す運転モード特性線図である。図10に示す場合には、モータ15の回転数を制御するために、図5に示すように、通電角αを変化させることにより、モータ15を定速運転モードで運転するようにしている。先端工具に加わる負荷は、上述した場合と同様に、モータ電流Iを検出することにより求められる。図10(A)〜(D)は、モータ電流Iに応じた運転電圧V、通電角α、モータ回転数N、およびモータトルクTの変化を示す。
図10に示す場合も、定速運転モード時におけるモータ回転数としては、15000rpmの低速と、25000rpmの高速と、20000rpmの中速との三段階に入力設定することができる。無負荷時および定速運転モード時においては、低速モードに対応した通電角α120度であり、高速モードに対応した通電角αは140度であり、中速モードに対応した通電角αは160度である。
ドライバドリル10により作業対象物に対する作業が行われて、作業具17に加わる負荷によりモータ15に負荷が加えられる。モータ15に加えられる負荷に応じて、図10(B)に示されるように、通電角αが制御される。負荷の増加に伴って通電角αを大きくすると、モータ回転数を一定として、図10(D)に示されるように、モータトルクTを増加させることができる。この定速運転モードのもとで、負荷が減少してモータ回転数が高くなると、減少した負荷に応じて通電角αが調整され、モータ回転数Nは設定された一定の回転数に維持される。
モータ15に加わる負荷が重負荷判定値としての電流閾値Ibを超えたときは、運転モードは、定速運転モードから重負荷運転モードに切り換えられて、通電角αは低速高トルクの120度に自動的に切り換えられる。この重負荷運転モードにおいては、負荷が増加すると、モータ回転数は低下し、モータトルクTは増加する。これにより、重負荷がモータ15に加わっても、作業具17により重負荷作業を円滑に行うことができる。重負荷運転モードで作業が行われていたときに、モータ15に加わる負荷が減少すると、負荷に応じて自動的に通常運転モードに切り換えられる。
図11および図12は、作業具に加わる負荷に応じて通電角を変化させた場合における運転モードの制御のアルゴリズムを示すフローチャートである。
ドライバドリル10の電源がオンされると、ステップS31〜S33が実行され、運転モードは低速モードに設定される。つまり、通電角αが120度、モータ回転数Nが15000rpmに初期設定されるとともに、図2(A)に示した操作パネル21の表示部23におけるLED(1)が点灯される。この状態のもとで、入力操作部22が操作されることなく、トリガスイッチ19が操作されると、初期設定された回転数Nでモータ15が回転駆動される(ステップS34〜S36)。一方、ステップS34において、入力操作部22が操作されたと判定されたときには、ステップS37,S38が実行されて、入力操作部22が操作される毎に、中速モード、高速モードに切り換えられる。つまり、入力操作部22が操作される毎に、通電角αが20度増加され、モータ回転数Nが5000rpm増加される。したがって、初期設定のもとで、入力操作部22が1回押し込み操作されると、通電角αは20度に増加され、モータ回転数Nは20000rpmに増加される。通電角αが120度に設定され、モータ回転数Nが25000rpmとなった状態のもとで、更に入力操作部22が操作されると、ステップS39において、最大の通電角αである160度を超える値が入力されたことになり、ステップS40が実行されて、低速モードつまり通電角αは120度に、そしてモータ回転数Nは15000rpmに戻される。
入力された通電角αに応じ、ステップS41において、表示部23のLEDが点灯する。低速モードが入力されて通電角αが120度に設定されたときには、LED(1)が点灯し、中速モードが入力されて通電角αが140度に設定されたときには、LED(1)(2)が点灯する。さらに、高速モードが入力されて通電角αが160度に設定されたときには、3つのLED(1)〜(3)が点灯する。入力操作部22の操作が終了した状態のもとで、ステップS35においてトリガスイッチ19のオンが判定されると、ステップS36においてモータ15が設定された回転数Nで駆動される。
ドライバドリル10を用いて作業対象物に対する作業が行われると、作業具17に負荷が加えられる。ステップS43,S44において、モータ回転数Nと運転電流Iとを検出する。ステップS45において運転電流Iが上述した閾値Ibを超えていないと判定されたときには、検出されたモータ回転数Nが回転差判定の閾値Naを超えているか否かがステップS46で判定される。このステップS46で閾値Naよりもモータ回転数Nが高くなっていると判定されたときには、ステップS47において通電角αが1度増加される。一方、ステップS46で閾値Naよりもモータ回転数Nが低下していると判定されたときには、ステップS48において通電角αが1度低下される。これにより、作業具17に負荷が加わった状態のもとで、モータ15は定速運転モードとなって一定の回転数で回転駆動される。なお、通電角αが1度増減されると、モータ回転数Nは数百回転変化する。
これに対し、ステップS45において、運転電流Iが上述した閾値Ibを超えていると判定されたときは、作業具17に重負荷が加わっており、ステップS49が実行されて、運転モードは、重負荷運転モードに切り換えられる。ドライバドリル10を用いた作業が終了し、トリガスイッチ19がオフされると、モータ15は停止される(ステップS50,S51)。
モータ回転数Nの制御は、図7〜図9に示す場合においては、電気進角θを変化させるようにしている。一方、図10〜図12に示す場合においては、通電角αを変化させるようにしている。ただし、電気進角θと通電角αの双方を変化させることにより、モータ回転数Nを制御するようにしても良い。
上述のように、このドライバドリル10においては、作業具17の回転数を低速回転と、高速回転と、これらの中間の中速回転に設定することができる。これにより、低負荷高速回転、および高負荷低速回転のみならず、軽負荷での中回転、中トルクでの作業を行うことができ、電動工具の作業性を向上させることができる。
このドライバドリル10により作業を行っているときに、作業具17に負荷が加わっても、モータ15は定速運転モードで一定の回転数で駆動される。定速運転モードでは、モータ15に供給される電圧を変化させることなく、コイルに供給される電流の電気進角θや通電角α等の通電タイミングを変化させることにより、モータ回転数を制御するようにしたので、バッテリ36の最大電圧をモータ15に供給することができ、電動工具の作業性を向上させることができる。これにより、バッテリ36を大型化することなく、作業具17の出力を大きくすることができる。ただし、デューティ比を変化させた電圧制御と通電タイミングの制御とを組み合わせて、モータ回転数を制御するようにしても良い。
作業具17に過度の負荷が加わったときには、運転モードが重負荷運転モードに切り換えられて、高トルクかつ低速回転のモードとなるので、重負荷作業を円滑に行うことができ、電動工具の作業性を向上させることができる。ただし、上述したそれぞれの場合において、モータ15に重負荷が加わったときには、重負荷運転モードに設定することなく、モータ15を停止させるようにしても良い。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、モータ15は、三相ブラシレスモータに限られることなく、ロータに永久磁石が設けられていないリラクタンスモータとしても良く、種々のタイプを使用することができる。図1は電動工具としてのドライバドリルを示すが、電動工具としては、カッターやインパクトレンチ等のように、モータを駆動源として作業具を駆動する形態であれば、どのようなものにも本発明を適用することができる。
10 ドライバドリル
11 ケーシング
12 グリップ
13 モータケーシング
14 バッテリ装着部
15 モータ
16 チャック
17 作業具
18 電池パック
19 トリガスイッチ
21 操作パネル
22 入力操作部
23 表示部
24 残量表示部
25 点灯スイッチ
30 モータ主軸
31 ロータ
32 ステータ
33 永久磁石
34 ステータコア

Claims (6)

  1. 作業具を駆動する電動工具であって、
    前記作業具に連結されるロータと、コイルが巻き付けられるステータとを備えたモータが搭載される電動工具本体と、
    前記モータの運転モードを入力する入力操作部と、
    前記入力操作部の操作により入力された回転数に対応させて、前記コイルに対する電気進角と通電角の少なくともいずれか一方の通電タイミングを設定する通電タイミング設定部と、
    を有する電動工具。
  2. 前記モータに加わる負荷が変化したときに、負荷に応じて電気進角と通電角の少なくともいずれか一方を変化させることにより、モータ回転数を入力操作された運転モードの回転数に設定する、請求項1記載の電動工具。
  3. 前記モータに重負荷判定用の閾値を超える負荷が加わったときに、前記モータの運転モードを低回転かつ高トルクの重負荷運転モードに設定する、請求項1または2記載の電動工具。
  4. 前記モータの運転モードは、前記入力操作部により高回転と低回転と少なくとも1種類の中間回転とを有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電動工具。
  5. 前記モータの運転モードは、前記入力操作部により高回転と低回転とこれらの間の回転数の任意の中間回転数とを有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電動工具。
  6. 前記モータ回転数を表示する表示部を前記電動工具本体に設けた、請求項1〜5のいずれか1項に記載の電動工具。
JP2013157954A 2013-07-30 2013-07-30 電動工具 Pending JP2015027710A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013157954A JP2015027710A (ja) 2013-07-30 2013-07-30 電動工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013157954A JP2015027710A (ja) 2013-07-30 2013-07-30 電動工具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015027710A true JP2015027710A (ja) 2015-02-12

Family

ID=52491806

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013157954A Pending JP2015027710A (ja) 2013-07-30 2013-07-30 電動工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015027710A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018198673A1 (ja) * 2017-04-28 2018-11-01 工機ホールディングス株式会社 電動工具
CN113195138A (zh) * 2018-12-20 2021-07-30 株式会社牧田 钻孔工具

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018198673A1 (ja) * 2017-04-28 2018-11-01 工機ホールディングス株式会社 電動工具
JPWO2018198673A1 (ja) * 2017-04-28 2020-03-12 工機ホールディングス株式会社 電動工具
US11211894B2 (en) 2017-04-28 2021-12-28 Koki Holdings Co., Ltd. Electric tool
JP7095688B2 (ja) 2017-04-28 2022-07-05 工機ホールディングス株式会社 電動工具
CN113195138A (zh) * 2018-12-20 2021-07-30 株式会社牧田 钻孔工具
CN113195138B (zh) * 2018-12-20 2023-11-14 株式会社牧田 钻孔工具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7697826B2 (en) Hand-guided or stationary power tool having a drive unit
JP5648469B2 (ja) 電動工具
JP5182562B2 (ja) 電動工具
JP5472683B2 (ja) 電動工具
US10171011B2 (en) Electric tool
JP5942500B2 (ja) 電動工具
US8931576B2 (en) Power tool for performing soft-start control appropriated for motor load
WO2015129358A1 (ja) 作業工具
JP2003200363A (ja) バッテリ式電動工具
JP2011016210A (ja) 電動工具
JP6283161B2 (ja) 操作棹を有する作業機
JP2013111734A (ja) 電動工具
US20230108641A1 (en) Power tool receiving different capacity battery packs
JP6764255B2 (ja) 電動作業機
JP2008296323A (ja) 電動工具
JP2015027710A (ja) 電動工具
WO2018082496A1 (zh) 电动工具及电动工具的控制方法
US20210234481A1 (en) Motor braking coil for a power tool
JPWO2018198673A1 (ja) 電動工具
JP2019033649A (ja) 電動工具
US10256701B2 (en) Electric power tool and method for driving brushless motor thereof
JP2004023823A (ja) ブラシレスdcモータの制御装置
JP2004048829A (ja) ブラシレスdcモータ
JP6953113B2 (ja) 工具
JP2015009289A (ja) 電動工具