JP2015006808A - インストルメントパネル構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】開裂性能を維持しつつ、インストルメントパネルの外観品質を良好に維持することができるインストルメントパネル構造を提供する。【解決手段】エアバッグが膨張展開する際の膨張圧によって開裂する開裂溝20が形成された基材12と、基材12の車室内側に設けられた表皮材18と、基材12と表皮材18との間に設けられ、基材12と対向する面及び表皮材18と対向する面の少なくとも一方の面に、他方の面まで貫通しない複数の切込み部22が千鳥状に配置されたソフト層16と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、インストルメントパネル構造に関する。
基材と表面材との間にソフト層を備えたインストルメントパネル構造が知られている。この種のインストルメントパネル構造において、特許文献1には、レーザー加工で基材及びソフト層を貫通する開裂予定部を形成したインストルメントパネルが開示されている。また、特許文献2には、車室側部材を構成する表皮材の表面に、V溝で開裂予定線を形成した技術が開示されている。
ここで、上記先行技術で開示された開裂予定部(開裂予定線)は、H字形状、U字形状、又は十字形状に形成されている。このため、開裂予定部(開裂予定線)が形成された部分と開裂予定部(開裂予定線)が形成されていない部分とで凹凸が生じて、インストルメントパネルの表面が波打つ虞がある。
特許4230008号公報 特開平9−240412号公報
本発明は、上記を考慮し、開裂性能を維持しつつ、インストルメントパネルの外観品質を良好に維持することができるインストルメントパネル構造を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、エアバッグが膨張展開する際の膨張圧によって開裂する開裂溝が形成された基材と、前記基材の車室内側に設けられた表皮材と、前記基材と前記表皮材との間に設けられ、前記基材と対向する面及び前記表皮材と対向する面の少なくとも一方の面に、他方の面まで貫通しない複数の切込み部が千鳥状に配置されたソフト層と、を有する。
請求項1に係る発明によれば、エアバッグが膨張展開する際の膨張圧によって基材の開裂溝が開裂する。このとき、ソフト層に形成された切込み部が開裂起点となって迅速に開裂する。また、切込み部を千鳥状に配置するで、凹凸が生じにくくなり、インストルメントパネルの表面が波打つのを抑制できる。さらに、切込み部が他方の面まで貫通していないため、ソフト面を真空成形等で基材に貼り付ける際に、切込み部が引き伸ばされて穴が大きくなるのを抑制できる。
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係るインストルメントパネル構造は、開裂性能を維持しつつ、インストルメントパネルの外観品質を良好に維持することができるという優れた効果を有する。
実施形態に係るインストルメントパネルを拡大した縦断面図である。 図1に示すインストルメントパネルを構成するソフト層の表面を示す正面図である。 (A)は、実施例に係るインストルメントパネルを拡大した縦断面図であり、(B)は、第1比較例に係るインストルメントパネルを拡大した縦断面図であり、(C)は、第2比較例に係るインストルメントパネルを拡大した縦断面図である。
以下、図1、図2を用いて、本発明に係るインストルメントパネル構造10の実施形態について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印INは車両幅方向内側を示している。
(インストルメントパネル構造10の構成)
本実施形態に係るインストルメントパネル構造10は、例えば、助手席用エアバッグ装置が設けられたインストルメントパネルのエアバッグ展開部を構成しており、図1に示すように、基材12と、基材12の車室内側に設けられた複合表皮14と、で構成されている。
基材12は、例えばポリプロピレン製とされ、一例として約3mmの板厚で略矩形パネル状に形成されている。また、基材12の裏面12Aには、開裂溝20が形成されている。開裂溝20は、所定値以上のバッグ膨張圧が作用すると開裂する溝であり、車両上下方向に延びる直線と車両幅方向に延びる直線に沿って断続的に形成されている。また、開裂溝20の溝幅は約1mmに設定されており、開裂溝20の深さは、基材12の板厚よりも浅く設定されている。なお、開裂溝20の断面形状は、型成形の際の抜き勾配等のために車両前方側が幅広の台形状となっている。
複合表皮14は、表皮材18と、基材12と表皮材18との間に設けられたソフト層16と、から成り、表皮材18は、ポリ塩化ビニル(PVC)、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー(TPU)などの熱可塑性樹脂を含むシート材で構成さている。また、表皮材18の厚みは、0.4mm〜1.0mmに設定されている。なお、この表皮材18の車室内側の面30Aが意匠面を構成する。
複合表皮14を構成するソフト層16は、ポリプロピレンフォーム(PPフォーム)、ポリエチレンフォーム(PEフォーム)、ウレタンフォーム等を材料とした発泡層で構成されている。また、ソフト層16の発泡倍率は、10倍〜30倍に設定され、ソフト層16の層厚は、1.0mm〜3.0mmに設定されている。
ここで、ソフト層16の基材12と対向する面16A(以下、「表面16A」と称す。)、及び表皮材18と対向する面16B(以下、「裏面16B」と称す。)には、複数の切込み部22が形成されている。切込み部22はそれぞれ、ソフト層16の層厚より浅く形成され、ソフト層16の層内で終端している。
また、図2に示すように、切込み部22はそれぞれ、車両幅方向に形成されており、所定の間隔で略全域に亘って千鳥状に配置されている。さらに、図1に示すように、切込み部22の一部は、基材12の開裂溝20と板厚方向にオーバーラップしている。
なお、切込み部22の深さLは、50μm〜300μmに設定されており、切込み部22の幅Dは、1.0mm〜3.0mmに設定されている。また、切込み部22の間隔(ピッチ)は、車両上下方向のピッチP1が0.2mm〜1.0mmに設定されており、車両幅方向のピッチP2が1.0mm〜3.0mmに設定されている。また、本実施形態では、表皮材18の切込み部22の間隔Pは、基材12の開裂溝20の溝幅以下となるように設定されている。
(インストルメントパネル構造10の製作方法)
つぎに、インストルメントパネル構造10の製作方法の一例を説明する。
まず、基材12を図示しない基材成形型を用いてインジェクション成形する。この基材成形型には、開裂溝20を形成するための突部が形成されており、基材12の成形と同時に開裂溝20が形成されるようになっている。インジェクション成形により形成した基材12は、図示しない表皮成形型の第一成形型にセットする。
一方、ソフト層16の表面16A及び裏面16Bには、図示しない加工装置によって、複数の切込み部22が千鳥状に形成される。そして、切込み部22が形成された表皮材18とソフト層16とを熱ラミネートや接着ラミネートによって複合化(一体化)し、シート状の複合表皮14を形成する。
次に、シート状の複合表皮14を所定の大きさに定尺カットし、これを図示しない表皮成形型の第二成形型を使って真空成形し、所定の形状にする。その後、表皮成形型の第一成形型と第二成形型とを型閉めし、複合表皮14のソフト層16を基材12の表面に密着させるようにして、基材12側から真空引きして真空成形する。このとき、基材12の表面側に適宜量の接着剤を塗布しておく。このようにして三層構造のインストルメントパネル構造10が製作される。
(作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
エアバッグ装置を搭載した車両が前面衝突すると、図示しない衝突検知手段によってその状態が検知され、検知信号が図示していないエアバッグECUへ出力される。エアバッグECUでエアバッグ作動と判定されると、運転席側の各種エアバッグ装置が作動する他、助手席側のエアバッグ装置が作動してエアバッグを膨張させる。
ここで、開裂溝20に作用するバッグ膨張圧が所定値に達すると、基材12の開裂溝20が開裂する。更に、表皮材18とソフト層16とからなる複合表皮14が開裂する。これにより、エアバッグ展開部が展開され、エアバッグが膨張展開される。
ここで、複合表皮14が開裂する際に、図1及び図2に示す表皮材18の裏面30Bの切込み部22に応力集中することで、切込み部22が開裂起点となって開裂する。よって、表皮材18の裏面30Bに開裂起点となる切込み部22が形成されてない場合と比べて、複合表皮14を迅速に開裂できる。すなわち、エアバッグ展開部が迅速に開裂して、エアバッグを迅速に膨張展開できる。
また、切込み部22が千鳥状に配置されているので、インストルメントパネルの表面が波打つのを抑制できる。具体的に説明すると、前述したように、複合表皮14のソフト層16を基材12の表面に密着させて真空成形する工程では、複合表皮14が伸ばされて切込み部22の開口が広がる。このため、切込み部22をソフト層16の一部に偏って形成すると、切込み部22が形成された部分と、切込み部22が形成されていない部分とで凹凸が生じて、インストルメントパネルの表面が波打つことがある。例えば、切込み部22を直線状に配列し、この切込み部22の列を複数列配置した場合、切込み部22が形成された部分が一様に凹んで、切込み部22が形成されていない部分との間に凹凸が生じる。
これに対して、図2に示すように、切込み部22を千鳥状に配置した場合、切込み部22が形成された部分と、切込み部22が形成されていない部分とが均等となり、インストルメントパネルの表面の波打ちが抑制される。すなわち、インストルメントパネルの見栄えが損なわれない。
なお、本実施形態では、ソフト層16の表面16A及び裏面16Bに切込み部22を配置したが、これに限らず、例えば、図3(A)に示すように、一方の面のみに配置してもよい。図3(A)に示す複合表皮50は、TPOシートで形成した板厚が0.5mmの表皮材52と、PPフォームで形成した層厚が3.0mmのソフト層54とを一体としたものである。ここで、ソフト層54には、基材と対向する面のみに切込み部56が形成されている。
次に、図3(B)に示す第1比較例の複合表皮60について考える。第1比較例の複合表皮60は、TPUでスラッシュ形成された表皮材62と、表皮材62と基材との間にPUフォーム64を注入発泡したものである。また、表皮材62には、切込み部66が形成されている。なお、表皮材62の板厚は1.0mmに設定されている。
この第1比較例の複合表皮60の場合は、注入発泡を行うために、表皮材62と基材との間に5mm〜8mm程度の隙間が必要である。このため、注入発泡する隙間は、本実施形態のソフト層16の層厚1.0mm〜3.0mmよりも厚くなり、その分、インストルメントパネルが厚くなる。
これに対して本実施形態では、表皮材18にソフト層16を接着して二層構造のシート状の複合表皮14とすることで、複合表皮14の層厚を抑えつつ柔らかい触感を得ることができる。よって、第1比較例と比べ車室空間をその分広くすることができる。
また、第1比較例のようなスラッシュ成形された表皮材62の裏面に、基材の開裂溝とオーバーラップするようにレーザー加工や熱刃で凹部を形成した場合、凹部と開裂溝との位置合わせにバラツキが生じる。このため、正確に凹部と開裂溝とをオーバーラップさせることは難しい。
これに対して本実施形態では、表皮材18の裏面30Bに形成されている切込み部22の間隔Pを基材12の開裂溝20の溝幅以下となるように設定することで、位置合わせしなくとも、層厚方向に見た場合に切込み部22と開裂溝20とが安定してオーバーラップする。
次に、図3(C)に示す第2比較例の複合表皮70について考える。第2比較例の複合表皮70は、本実施形態と同様に、TPOシートで形成した板厚が0.5mmの表皮材72と、PPフォームで形成した層厚が3.0mmのソフト層74とを一体に成形したものである。
この第2比較例の複合表皮70では、ソフト層74の表皮材72と対向する面に切込み部が形成されていない。また、ソフト層74の基材と対向する面にも切込み部が形成されていない。このように開裂起点が無いので、本実施形態に係る複合表皮14と比べて、開裂に時間がかかる。すなわち、本実施形態に係るインストルメントパネル構造10と比べて、エアバッグの膨張展開に時間がかかる。
なお、本実施形態では、複合表皮14は、表皮材18とソフト層16との二層構造であったが、これに限定されるものではない。例えば、三層以上の構成であってもよい。
また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることは言うまでもない。例えば、本発明のインストルメントパネル構造10は、グラブドアに設けられたニーエアバッグ装置のエアバッグ展開部に適用してもよい。
10 インストルメントパネル構造
12 基材
20 開裂溝
16 ソフト層
18 表皮材
22 切込み部
52 表皮材
54 ソフト層
56 切込み部

Claims (1)

  1. エアバッグが膨張展開する際の膨張圧によって開裂する開裂溝が形成された基材と、
    前記基材の車室内側に設けられた表皮材と、
    前記基材と前記表皮材との間に設けられ、前記基材と対向する面及び前記表皮材と対向する面の少なくとも一方の面に、他方の面まで貫通しない複数の切込み部が千鳥状に配置されたソフト層と、
    を有するインストルメントパネル構造。
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