JP6217431B2 - 表皮付き製品 - Google Patents
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Description
この表皮付き製品の形態として、複数枚の表皮が用いられる場合がある。この場合には、隣合う表皮が相互に繋がれる。例えば、図12(a)に示すように、隣合う表皮151の各々は、基材154の表面154aに沿って配置される一般部152と、その一般部152の裏側へ折り返された端末部153とを有する。隣合う表皮151の折り返し部分は縫合部155によって相互に繋がれる。
この部位は、例えば、上記図12(a)に示すように、基材154の表面154aにおいて開口され、かつ端末部153の厚みと同程度の深さを有する逃がし溝156によって構成される。この場合、図12(b)に示すように、表皮151毎の端末部153が逃がし溝156内に配置されることで、端末部153による厚みの増加分が吸収される。その結果、表皮151のうち端末部153が折り返された箇所とそれ以外の箇所との間に段差が生じないか、生じたとしてもその段差は目立たないほど小さなものとなる。また、両端末部153が逃がし溝156内に配置されることで、隣合う表皮151の繋ぎ部分の基材154に対する位置合わせがなされる。
上記のように、クッション層が立体編クッション層によって構成されることにより、クッション層が織物によって構成された場合に比べて同クッション層、ひいては表皮の伸縮性や柔軟性を高めることが可能である。また、発泡ウレタン等によりクッション層が形成された場合よりもクッション性能を高め、表皮付き製品の触感を向上させることが可能である。
図1に示すように、自動車の前席(運転席及び助手席)の前方には、車幅方向に延びるインストルメントパネル10が配置されている。図3に示すように、自動車には、前方から衝撃が加わった場合に、助手席に着座している乗員の前方でエアバッグ38を展開及び膨張させて乗員を衝撃から保護する助手席用エアバッグ装置(以下、単に「エアバッグ装置」という)11が設けられている。
図3〜図5に示すように、エアバッグドア12は、心材としての基材14と、基材14の表面14aに貼着される表皮20とを備えている。
図2及び図3に示すように、エアバッグドア12の裏側には、例えば、TPOからなり、射出成形法によって形成されたリテーナ30が設けられている。リテーナ30は、前後方向に相対向する一対の壁部31と、車幅方向(図3では紙面に直交する方向)に相対向する一対の壁部32とを備えている。
エアバッグドア12には、その開放のための破断を惹起させるためのテアライン15,26が設けられている。テアライン15,26は、展開及び膨張するエアバッグ38によって押圧されてエアバッグドア12が破断される際の破断の起点となる。これらのテアライン15,26により、エアバッグドア12のスムーズな開放と、エアバッグ38のスムーズな展開及び膨張とが図られている。テアライン15,26は、エアバッグドア12の表側から見えにくくするために、同エアバッグドア12の構成部材のうち表皮本体22よりも裏側の部材である基材14及びクッション層25に対しそれらの裏側から設けられている。
さらに、本実施形態では、エアバッグドア12が、展開及び膨張するエアバッグ38によって押圧された場合、テアライン15,26のうち第1開裂溝15a,26aが第2開裂溝15b,15c,26b,26cよりも先に破断されるように設定されている。
最初に、表皮20の繋ぎ部分20aの作用について説明する。
本実施形態では、図5に示すように、シート体21毎の端末部28は、一般部27の縁部27aから基材14側へ延びるようにその一般部27に対し基材14側へ直角又は直角に近い状態に屈曲させられているにすぎない。各端末部28は、従来(図12(a),図13(a))のものとは異なり、一般部27の裏側へ折り返されていない。折り返し部分が存在しない分、繋ぎ部分20aの高さH1が低くなる。しかも、この高さH1が一般部27の厚みT1に揃えられている。従って、一般部27の表面の基材14の表面14aからの高さは、端末部28が屈曲された縁部27a(繋ぎ部分20a)でも、それ以外の箇所でも略一定となる。その結果、端末部153を一般部152の裏側へ折り返した従来のものとは異なり、表皮20の繋ぎ部分20aに段差が生じにくい。
エアバッグドア12の製造は、図8(a)〜(d)及び図9(a)〜(d)に示す手順に従って行なわれる。
次に、上記エアバッグドア12が用いられたエアバッグ装置11の作用について説明する。
(1)表皮20を構成する複数のシート体21として、基材14の表面14aに沿って配置される一般部27と、一般部27の縁部27aから基材14側へ延びるようにその一般部27に対し屈曲させられた端末部28とを有するものを用いる。隣合うシート体21の端末部28を、同端末部28の基端部28bに設けられた縫合部29によって相互に繋ぐ。さらに、各端末部28の端面28aから縁部27aでの一般部27の表面までの長さを表皮20の繋ぎ部分20aの高さH1として、その一般部27(縁部27aを除く部分)の厚みT1に揃えている(図5)。
(3)クッション層25を、ダブルラッセル編物からなる立体編クッション層によって構成している。
<テアラインについて>
・基材14のテアライン15は、クッション層25のテアライン26と同様に、線状をなすように配置された複数の短い開裂溝によって構成されてもよい。
なお、テアライン15,26が複数の短い開裂溝によって構成される場合には、隣り合う開裂溝間に厚みの大きな箇所が断続的に残されることとなり、テアライン15,26の剛性を確保したいときに有効である。
<表皮20について>
・表皮本体22は、上記実施形態とは異なり基布層23がなく、表皮層24のみからなる単層構造をなすものであってもよい。本革の場合がこれに該当する。
・クッション層25として、立体編クッション層に代えて、ウレタンフォーム、エチレンフォーム、プロピレンフォーム等の発泡材からなるものが用いられてもよい。これらの発泡材には、気泡が連通していて柔らかく、復元性を有するという特徴がある。
・図8(c),(d)において、縫合部29の形成と余剰部分28cの裁断とは、互いに異なるタイミングで行なわれてもよい。
飾りステッチ41は、隣合うシート体21の縫い合わせを擬似的に再現することで、本革を使用しているような外観を表皮付き製品に持たせて高級感を演出するためのものであり、装飾(加飾)を目的として設けられる。飾りステッチ41は、各シート体21を上糸及び下糸で縫うことにより形成され、繋ぎ部分20aに沿って線状をなすように配列された複数の縫い目からなる。
Claims (4)
- 基材と、
表皮本体とその裏側に積層されたクッション層とからなるシート体同士を相互に繋ぐことにより形成され、かつ前記基材の表面に貼着される表皮と
を備える表皮付き製品であって、
前記各シート体は、前記基材の表面に沿って配置される一般部と、前記一般部の縁部から前記基材側へ延びるように同一般部に対し屈曲させられた端末部とを有し、
隣合う前記シート体の端末部は、同端末部の基端部に設けられた縫合部により相互に繋がれ、
前記各端末部は、その端面において前記基材の表面に貼着されているとともに、前記一般部の縁部は、前記端末部の表側に位置しており、
前記各端末部の端面から前記縁部での前記一般部の表面までの長さが、前記表皮の繋ぎ部分の高さとして、同一般部の厚みに揃えられており、
前記縫合部での前記クッション層の厚みは、前記一般部での前記クッション層の厚みより減少しているとともに、前記端末部の端面での前記クッション層の厚みより減少している表皮付き製品。 - 前記繋ぎ部分の高さの調整は、前記端末部において前記縁部での前記一般部の表面から前記一般部の厚みよりも離れた余剰部分を切除することによりなされる請求項1に記載の表皮付き製品。
- 前記クッション層は、一対の編地層を連結糸で連結してなる立体編クッション層からなる請求項1又は2に記載の表皮付き製品。
- 前記基材及び前記クッション層のうち前記繋ぎ部分から離間した箇所には、展開及び膨張するエアバッグにより押圧された際の破断の起点となるテアラインがそれぞれ形成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の表皮付き製品。
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