JP5128333B2 - エアバッグ装置の製造方法及びエアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エアバッグ装置の製造方法及びエアバッグ装置に関し、詳細には、アウターパネルとインナーパネル間のシール性能向上技術に関する。
特許文献1には、インストルメントパネルの裏面にエアバック装置を取り付けた構造体が提案されている。この構造体では、インストルメントパネルとなる樹脂基材の表面側から、本体部とリップと係止爪とを備えた枠部を有した蓋部材を、該樹脂基材に形成した開口部内に押し込み、該樹脂基材の外周縁を前記係止爪とリップとで挟持してシールさせた後、これら樹脂基材に組み付けた蓋部材を成形型にセットして、該樹脂基材及び蓋部材の表面にウレタン等の発泡原料を注入して発泡層を形成した構造としている。
特開2005−239023号公報
しかし、特許文献1に記載の構造体では、前記係止爪と前記リップによって前記樹脂基材と蓋部材間のシール性を確保しているが、両部材の製品寸法誤差や成形収縮による変形によって、これら係止爪とリップによるシールが不完全になる可能性がある。シールが不完全になると、ウレタンが漏れ出し、発泡層の厚みが不均一になり、エアバッグドア部表面にムラが生じ、製品品質が悪くなる。
そこで、本発明は、アウターパネルとインナーパネル間のシール性能を高めてウレタン層の厚みを均一にできるエアバッグ装置の製造方法及びエアバッグ装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載のエアバック装置の製造方法は、膨張用ガスを発生させるインフレータと、該インフレータからの膨張用ガスを受け入れて膨張し展開するエアバックと、エアバックの展開方向を覆うリッドと、を備えたエアバック装置の製造方法において、前記リッドは、前記エアバックが被保護物に向かって膨張し展開して飛び出すための開裂部を天面に有するインナーパネルと、該エアバッグを被保護物に向けて飛び出させる開口部と引付け片とを有したアウターパネルとを備え、前記開口部に前記天面を臨ませるようにして前記インナーパネルを前記アウターパネルの裏面側より組み付けるパネル組付工程と、組み付けた両パネルを金型にセットするパネルセット工程と、前記金型内に設けたクランプ片を、前記引付け片の引付け部に結合して、該引付け片を挿入方向先端側へ引き付けることにより、前記アウターパネルを前記インナーパネルに対して密着させるアウターパネル引込み工程と、前記金型のキャビティー内に液体原料を注入し、前記アウターパネルの表面及び前記開口部に臨む前記インナーパネルの天面を覆って表皮層を形成する表皮層形成工程と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載のエアバッグ装置の製造方法は、請求項1に記載のエアバック装置の製造方法であって、前記パネル組付工程において、前記引付け片を、前記インナーパネルのフランジ部に形成した複数の装着孔に挿入させて該インナーパネルを前記アウターパネルに組み付けることを特徴とする。
請求項3に記載のエアバック装置は、膨張用ガスを発生させるインフレータと、前記インフレータからの膨張用ガスを受け入れて膨張し展開するエアバックと、前記エアバックが被保護物に向かって膨張し展開して飛び出すための開裂部を天面に有するインナーパネルと、前記エアバッグを被保護物に向けて飛び出させる開口部を有し、前記インナーパネルの天面を前記開口部より臨ませるように該インナーパネルを裏面に配置させるアウターパネルと、前記アウターパネルの表面及び前記開口部に臨む前記インナーパネルの天面を覆って被覆された表皮層と、を備えたエアバッグ装置であって、前記アウターパネルには、該アウターパネルを前記インナーパネル側に引き付けて密着させる引付け片が設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載のエアバッグ装置は、請求項3に記載のエアバック装置であって、前記インナーパネルのフランジ部には、前記引付け片を挿入させて前記アウターパネルを該インナーパネル側に引き付けるための複数の装着孔が形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載のエアバッグ装置は、請求項4に記載のエアバッグ装置であって、前記引付け片には、前記アウターパネルに前記インナーパネルを装着させて金型に配置した時に、該金型に設けたクランプ片が差し込まれて前記引付け片を挿入方向先端側へ引き付ける引付け用孔が形成されていることを特徴とする。
請求項6に記載のエアバッグ装置は、請求項4または請求項5に記載のエアバッグ装置であって、前記装着孔を貫通した前記引付け片は、前記インナーパネルのフランジ部裏面側に突き出た部位に、該フランジ部裏面に係合する爪部を有したことを特徴とする。
請求項7に記載のエアバッグ装置は、請求項4から6の何れか1項に記載のエアバッグ装置であって、前記装着孔の周縁部に、該装着孔に挿入された前記引付け片に弾発付勢して密着する可撓性片を設けたことを特徴とする。
請求項8に記載のエアバッグ装置は、請求項7に記載のエアバッグ装置であって、前記引付け片の基端部に、前記可撓性片の弾発付勢力を受け止めるテーパー面を有した突起部を設けたことを特徴とする。
請求項9に記載のエアバッグ装置は、請求項7に記載のエアバッグ装置であって、前記可撓性片に、前記引付け片に形成した凹部に係合させる爪部を設けたことを特徴とする。
請求項10に記載のエアバッグ装置は、請求項5に記載のエアバッグ装置であって、前記引付け片の基端部には、前記装着孔の開口周縁部と密着するテーパー面を有した突起部を設け、前記アウターパネルの裏面には、前記フランジ部の外周部を係止する先端に爪部を有した係合片を設け、前記引付け片が挿入方向先端側へ引き付けられたときに前記フランジ部の外周部を前記突起部と前記係合片とで挟持させて前記アウターパネルを前記インナーパネルに密着させたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、インナーパネルをアウターパネルの裏面側から組み付けて金型にセットした後、該アウターパネルに形成した引付け片の引付け部に、該金型内に設けたクランプ片を結合することにより、前記引付け片を挿入方向先端側へ引き付けて前記アウターパネルをインナーパネルに密着させるようにしているため、これらの間のシール性能が高まり、次工程の表皮層形成工程で液体原料を注入したときに、液体原料の注入漏れを無くすことができる。したがって、本発明によれば、表皮層の厚みを均一なものにでき、表面にヒケがなく、製品品質を高めることができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、リッドを構成するインナーパネルのフランジ部に装着孔を複数有しており、この各装着孔へアウターパネルの引付け片を挿入することで、パネル組付工程をより確実に行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、アウターパネルには、該アウターパネルをインナーパネル側に引き付けて密着させる引付け片を設けているため、この引付け片によってアウターパネルをインナーパネルに密着させることができ、それらの間のシール性を高めることができる。また、本発明によれば、アウターパネルの表面及びアウターパネルに形成した開口部に臨むインナーパネルの開裂部が形成された天面を覆って表皮層が形成されているので、アウターパネル表面からエアバッグドア部が見えず、高級感のあるエアバック装置となる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項3の効果に加えて、インナーパネルのフランジ部に、引付け片を挿入させてアウターパネルをインナーパネル側に引き付けるための複数の装着孔を形成しているので、前記アウターパネルをインナーパネルにより密着させることができ、それらの間のシール性を高めることができる。
請求項5に記載の発明によれば、金型に設けたクランプ片が差し込まれて引付け片を挿入方向先端側へ引き付ける引付け用孔を該引付け片に設けたので、簡単な構造でアウターパネルをインナーパネルに引き付けて密着させることができる。
請求項6に記載の発明によれば、アウターパネルに設けた引付け片が装着孔に貫通してインナーパネルのフランジ部裏面側に突き出た部位に、フランジ部裏面に係合する爪部を設けたので、この爪部がインナーパネルの装着孔開口周縁部と係合してアウターパネルをインナーパネルに対して更に密着させることができる。
請求項7に記載の発明によれば、装着孔の周縁部に、該装着孔に挿入された引付け片に弾発付勢して密着する可撓性片を設けたので、この可撓性片が変位することにより、アウターパネル及びインナーパネルの製品寸法バラツキを前記可撓性片の変位により吸収することができる。これにより、両パネルに製品寸法バラツキが生じていても引付け片が装着される装着孔に貫通する挿入部分のシール性能を確保することができる。さらに、液体原料注入による熱で両パネルが異なる熱伸長しても、前記可撓性片の変位によってその熱伸長にも追従し、製品表面の変形を防止することができる。
請求項8に記載の発明によれば、引付け片の基端部に可撓性片の弾発付勢力を受け止めるテーパー面を有した突起部を設けたので、このテーパー面を有した突起部で前記引付け片の弾発付勢力を受け止めることにより、それらの間の密着力をより一層高めることができる。また、前記突起部が基端部に設けられることで、引付け片の強度が高まり、引き込み時の破損防止になる。さらに、突起部にテーパー面が形成されているので、金型からパネルを取り出す際の離型性が向上する。
請求項9に記載の発明によれば、引付け片に形成した凹部に係合させる爪部を可撓性片に設けたので、この爪部と凹部との係合によって更にアウターパネルとインナーパネルとの密着性を高めることができる。
請求項10に記載の発明によれば、装着孔の開口周縁部と密着するテーパー面を有した突起部を引付け片の基端部に設け、先端に爪部を有した係合片をアウターパネルに設けて、これら突起部と係合片とでインナーパネルのフランジ部の外周部を挟持しているので、アウターパネルとインナーパネル間の密着力が高まり、シール性能が向上する。
以下、本発明を適用した具体的な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
「エアバッグ装置の構成説明」
図1は本実施形態のエアバッグ装置の斜視図、図2は本実施形態のエアバッグ装置の分解斜視図、図3は本実施形態のエアバッグ装置の要部拡大断面図、図4はアウターパネルに設けられた引付け片の要部拡大斜視図、図5はインナーパネルに形成された装着孔周縁部を示す要部拡大斜視図である。
本実施形態のエアバッグ装置は、図1から図5に示すように、膨張用ガスを発生させるインフレータ1及び該インフレータからの膨張用ガスを受け入れて膨張し展開するエアバック(図示は省略する)を収容するケース2を取り付けてエアバックモジュール3を構成するインナーパネル4と、このインナーパネル4を裏面に装着固定させるインストルメントパネルであるアウターパネル5と、を備え、アウターパネル5の表面及びインナーパネル4の天面を覆って表皮層であるウレタン層6を形成した構造とされている。
インナーパネル4とアウターパネル5は、前記エアバックの展開方向を覆うリッドに相当する。インナーパネル4は、TPO樹脂(サーモプラスチックオレフィン)などの軟質樹脂による射出成形品であり、アウターパネル5は、タルクなどの添加剤を加えた軟質のポリプロピレン樹脂などによる射出成形品である。
ケース2は、図2に示すように、天面を開口させた有底の箱形状として形成されている。このケース2の外側壁には、複数のフック7を形成したブラケット8が取り付けられている。ケース2内には、膨張用ガスを発生させるインフレータ1と、このインフレータ1からの膨張用ガスを受け入れて膨張し展開するエアバックとが収容される。エアバックは、展開前の折り畳まれた状態とされる。
インナーパネル4は、図2に示すように、エアバックが被保護物である乗員に向かって膨張し展開して飛び出すための開裂部9を天板部(図示は省略する)の天面10に有している。開裂部9は、天板部の裏面に切り欠きを形成する等して形成され、膨張するエアバックの展開力によって破断される。また、インナーパネル4には、天板部からケース2へと延在するケース取付け枠11が形成されている。このケース取付け枠11には、前記ケース2に設けられた各フック7を挿入係止させる係止孔12が設けられている。前記インナーパネル4とケース2は、各係止孔12にそれぞれのフック7が挿入係止されることで結合される。
また、インナーパネル4には、天板部と連接しケース取付け枠11から外方へ突出するフランジ部13が形成されている。フランジ部13は、アウターパネル5に形成された開口部14に前記天面10を臨ませるようにしてインナーパネル4を前記アウターパネル5の裏面5aに装着させるための鍔部で、後述するアウターパネル5に複数設けられた引付け片15を挿入させる装着孔16を複数有している。かかる装着孔16は、引付け片15の形状に応じた細長い矩形状とされている。また、この装着孔16の周縁部には、前記装着孔16に挿入された引付け片15に弾発付勢して密着する可撓性片17が設けられている。可撓性片17は、前記装着孔16の近傍であってフランジ部裏面13aに形成された切欠き部18により肉薄とされた薄肉部19を支点として可動するようになされている。
また、インナーパネル4には、フランジ部13の先端にアウターパネル5へ向かって突出する突部29が形成されている。この突部29は、アウターパネル5の裏面5aに密着してシール部として機能する。
アウターパネル5は、図1及び図2に示すように、インストルメントパネルとしての形状をなし、エアバック2の飛び出し口となる開口部14を助手席側と対向する位置に有している。かかる開口部14は、平面視矩形状として形成されている。この開口部14の外周縁には、インナーパネル4に形成された各装着孔16に挿入されて当該インナーパネル4をアウターパネル5の裏面5aに装着固定させるための引付け片15が形成されている。
引付け片15は、図2から図4に示すように、前記開口部14の外周縁からインナーパネル4側に向かって突出するように設けられている。かかる引付け片15には、インナーパネル4に形成された装着孔16を貫通して該インナーパネル4のフランジ部13の裏面側に突き出た部位に、該フランジ部裏面13aに係合する爪部20が設けられている。
また、引付け片15には、前記爪部20よりも先端側の位置にアウターパネル5をインナーパネル4側に引き付けて密着させる引付け手段が設けられている。引付け手段は、後述するウレタン層形成時(表皮層形成時)においてアウターパネル5にインナーパネル4を装着させて金型に配置した時に、該金型に設けたクランプ片(図示は省略する)が差し込まれて前記引付け片15を挿入方向先端側へと引き付ける引付け部である引付け用孔21からなる。
引付け用孔21は、ストレート形状の孔ではなく、クランプ片が挿入される挿入端から奥へと次第にその開口断面積を減少させる形状とされている。この引付け用孔21の下端部は、前記クランプ片の挿入開口端から奥へ向かって上方へと傾斜する傾斜面21aとされている。この傾斜面21aに後述のクランプ片の先端傾斜面が摺接して挿入されることで、前記引付け片15をインナーパネル4側に引き付ける。
また、アウターパネル5に形成された開口部14の周縁部14aは、この開口部14に臨むインナーパネル4の天面10の周縁部10aに対して互いにその傾斜面同士を密着させている。
ウレタン層(表皮層)6は、アウターパネル5の表面5b及びこのアウターパネル5に形成した開口部14に臨むインナーパネル4の天面10を覆って被覆されている。
以上のように構成された本実施形態のエアバッグ装置においては、インナーパネル4のフランジ部13に形成した装着孔16を貫通させて該フランジ部裏面側に突き出たアウターパネル5の引付け片15に、該アウターパネル5をインナーパネル4側に引き付けて密着させる引付け手段を設けているため、この引付け手段によってアウターパネル5をインナーパネル4に密着させることができ、それらの間のシール性を高めることができる。また、本実施形態によれば、アウターパネル5の表面5b及びアウターパネル5に形成した開口部14に臨むインナーパネル4の開裂部9が形成された天面10を覆ってウレタン層6が形成されているので、アウターパネル表面からエアバッグドア部が見えず、高級感のあるエアバック装置となる。
また、本実施形態によれば、金型に設けたクランプ片27が差し込まれて引付け片15を挿入方向先端側へ引き付ける引付け用孔21を引付け手段としたので、簡単な構造でアウターパネル5をインナーパネル4に引き付けて密着させることができる。
また、本実施形態によれば、金型に設けたクランプ片27が差し込まれて前記引付け片15を挿入方向先端側へと引き付ける引付け用孔21に代え、クランプ片27の先端に鋭利な突起を設け、前記引付け片15を貫通または貫通せずに突き刺すことにより、クランプ片27と共に前記引付け片15を挿入方向先端側へと引き付ける構造としてもよい。
また、本実施形態によれば、アウターパネル5に設けた引付け片15が装着孔16を貫通してインナーパネル4のフランジ部裏面側に突き出た部位に、フランジ部裏面13aに係合する爪部20を設けたので、この爪部20がインナーパネル4の装着孔16の開口周縁部と係合してアウターパネル5をインナーパネル4に対して更に密着させる。
また、本実施形態によれば、装着孔16の周縁部に、該装着孔16に挿入された引付け片15に弾発付勢して密着する可撓性片17を設けたので、この可撓性片17が変位することにより、アウターパネル5及びインナーパネル4の製品寸法バラツキを前記可撓性片17の変位により吸収することができる。これにより、両パネルに製品寸法バラツキが生じていても引付け片15が挿入孔16に貫通する挿入部分のシール性能を確保することができる。さらに、ウレタン層6の形成時にウレタン原料注入による熱で両パネルが異なる熱伸長しても、前記可撓性片17の変位によってその熱伸長にも追従し、製品表面の変形を防止することができる。
「製造工程の説明」
次に、本実施形態のエアバッグ装置を製造する方法について図6及び図7を参照して説明する。
図6は組み付けた両パネルを金型にセットした後にアウターパネルをインナーパネルに対して密着させるアウターパネル引込み工程の要部拡大断面図、図7は金型のキャビティー内にウレタン原料(液体原料)を注入してウレタン層を形成するウレタン層形成工程の要部拡大断面図である。
先ず、インナーパネル4をアウターパネル5に組み付けるパネル組付工程を行う。アウターパネル5の開口部14にインナーパネル4の天面10を臨ませようにして、該インナーパネル4をアウターパネル5の裏面5a側から装着させる。具体的には、インナーパネル4に形成した装着孔16のそれぞれに、アウターパネル5に形成した引付け片15を挿入させることにより、前記インナーパネル4を前記アウターパネル5の裏面5aに装着させる。前記引付け片15が装着孔16に挿入されると、インナーパネル4のフランジ部裏面側に突き出た部位に設けられた爪部20がこのフランジ部裏面13aに係合する。
また、この引付け片15には、該引付け片15が装着孔16内へ挿入されたときに薄肉部19を支点として可撓性片17が弾発付勢される。前記引付け片15に可撓性片17が弾発付勢されることで、該装着孔16内における前記引付け片周縁部がシールされることになる。
次に、アウターパネル5の裏面5aにインナーパネル4が装着されてパネル組付工程が完了した後に、組み付けた両パネルを金型にセットするパネルセット工程を行う。パネルセット工程では、図6に示すように、一方の金型22にインナーパネル4がセット装着面となるように取り付ける。この金型22には、インナーパネル4に形成されたケース取付け枠11及び引付け片15との干渉を防止する逃げ溝部23、24が形成されている。他方の金型25は、アウターパネル5及びこのアウターパネル5の開口部14から臨むインナーパネル4の天面10に対して所定の空間(キャビティー26)を形成するように前記一方の金型22の上に配置される。
次に、パネルセット工程完了後、アウターパネル5をインナーパネル4に対して密着させるアウターパネル引込み工程を行う。アウターパネル引込み工程では、一方の金型22に設けたクランプ片27を、前記引付け片15に形成した引付け用孔21に差し込んで、該引付け片15を挿入方向先端側(図6の下方)へ引き付けることにより、アウターパネル5をインナーパネル4に対して密着させる。
クランプ片27は、金型22に形成されたスライド穴28に設けられ、両パネルが金型22、25にセットされたときに図示を省略するスライド手段により前方へスライドされ、その先端部が引付け用孔21に挿入される。クランプ片27の先端には、前記引付け用孔21の傾斜面21aと摺接する先端傾斜面27aが形成されている。このクランプ片27の先端傾斜面27aが引付け用孔21の傾斜面21aに沿って当該引付け用孔21の奥へとクランプ片27が挿入されて行くと、パネルセット後の図6の二点差線で示す初期状態からアウターパネル5がインナーパネル4側へと引き込まれる。
このようにアウターパネル5がインナーパネル4側へ引き込まれると、該アウターパネル5の開口部14の周縁部14aと該インナーパネル4の天面10の周縁部10aとが密着してシールされると共に、該インナーパネル4のフランジ部先端にアウターパネル側に向かって突設された突部29と該アウターパネル5の裏面5aとが密着してシールされる。さらに、引付け片15が装着孔16を貫通する挿入部分は、可撓性片17が変位して該引付け片15に密着することでシールされる。
次に、アウターパネル引込み工程完了後、アウターパネル5の表面5b及び開口部14に臨むインナーパネル4の天面10を覆ってウレタン層6を形成するウレタン層形成工程(表皮層形成工程)を行う。ウレタン層形成工程では、図7に示すように、前記金型22、25のキャビティー26内にウレタン原料を注入する。このとき、インナーパネル4とアウターパネル5は、隙間なくシールされているので、注入されたウレタン原料がこれらの間から進入することがない。
そして、注入したウレタン原料が固まった時点で金型22、25を開き、パネルを取り出す。取り出されたパネルに形成されたウレタン層6は、ウレタン原料のシール漏れがないため、両パネルの表面に所定厚さのウレタン表皮で被覆形成される。そのため、インストルメントパネル表面に凹凸やひけが無く、表面感触に優れた品質の高い製品を提供することが可能となる。また、インストルメントパネルの表面にエアバックドアが外観からは見えないため、高級感のあるエアバック装置となる。
なお、前記ウレタン層形成工程では、キャビティー26内にウレタン原料を注入したが、ウレタンに限らず、シリコンゴム原料を注入するようにして表皮層を形成するようにしてもよい。
「その他の実施形態」
図8は装着孔の両側に可撓性片を設けた他の実施形態を示すエアバッグ装置の要部拡大断面図である。
この実施形態では、引付け片15が挿入される装着孔16の両側に可撓性片17を設けている。このように、可撓性片17を装着孔16の両側に設ければ、これら可撓性片17の弾発力で引付け片15が装着孔16に挿入される部位のシール性能をさらに向上させることができる。
図9は引付け片の基端部にテーパー面を有した突起部を設けた他の実施形態を示すエアバッグ装置の要部拡大断面図である。
この実施形態では、引付け片15の基端部に、可撓性片17の弾発付勢力を受け止めるテーパー面30aを有した突起部30を設けている。テーパー面30aを有した突起部30を引付け片15の基端部に設けたので、この突起部30で前記可撓性片17の弾発付勢力を受け止めて、それらの間の密着力をより一層高めることができる。
図10は引付け片に形成した凹部に係合させる爪部を可撓性片に設けた他の実施形態を示すエアバッグ装置の要部拡大断面図である。
この実施形態では、前記装着孔16と対応する位置の引付け片15に凹部(貫通穴或いは凹み)31を形成すると共に、この凹部31に係合する爪部32を前記可撓性片17に形成している。引付け片15に形成した凹部31に係合させる爪部32を可撓性片17に設けたので、前記爪部32と凹部31との係合によって更にアウターパネル5とインナーパネル4との密着性を高めることができる。
図11は引付け片の基端部にテーパー面を有した突起部を設け且つアウターパネル裏面に爪部を有した係合片を設けた他の実施形態を示すエアバッグ装置の要部拡大断面図、図12は図11におけるアウターパネル引込み工程の要部拡大断面図である。
この実施形態では、図9の例と同様、引付け片15の基端部に、前記装着孔16の開口周縁部と密着するテーパー面30aを有した突起部30を設けている。さらに、アウターパネル5の裏面5aには、前記引付け片15が挿入方向先端側へ引き付けられたときに前記フランジ部13の外周部を前記突起部30とで挟持させて前記アウターパネル5をインナーパネル4に密着させる先端に爪部33を有した係合片34を設けている。なお、一方の金型22には、前記爪部33及び係合片34を逃がすための逃げ溝部35を形成してある。
この実施形態では、図12に示すように、アウターパネル引込み工程において、クランプ片27が引付け用孔21に挿入されて引付け片15を下方へ引き付けると、突起部30が装着孔16の開口周縁部に密着すると共に、前記係合片34の先端に設けられた爪部33によってフランジ部13の外周部が挟持され、これによりフランジ部13に形成された前記突部29とアウターパネル5の裏面5aとがより一層密着する。
図13はインナーパネルの外周縁にアウターパネルの引付け片を係止させた他の例を示し、そのウレタン層形成工程の要部拡大断面図である。
この実施形態では、図13に示すように、インナーパネル4のフランジ部13における外周縁13aに引付け片15を係止させた構造をとっており、その引付け片15に形成した引付け用孔21に金型に設けたクランプ片27を差し込んで、前記引付け片15を挿入方向先端側に引き付けることにより、前記アウターパネル5をインナーパネル4に対して密着させている。
本実施形態によれば、前述の実施形態のように、インナーパネル4のフランジ部13に形成した装着孔16に引付け片15を挿入した構造でなくても、前述の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
図1は本実施形態のエアバッグ装置の斜視図である。 図2は本実施形態のエアバッグ装置の分解斜視図である。 図3は本実施形態のエアバッグ装置の要部拡大断面図である。 図4はアウターパネルに設けられた引付け片の要部拡大斜視図である。 図5はインナーパネルに形成された装着孔周縁部を示す要部拡大斜視図である。 図6は組み付けた両パネルを金型にセットした後にアウターパネルをインナーパネルに対して密着させるアウターパネル引込み工程の要部拡大断面図である。 図7は金型のキャビティー内にウレタン原料を注入してウレタン層を形成するウレタン層形成工程の要部拡大断面図である。 図8は装着孔の両側に可撓性片を設けた他の実施形態を示すエアバッグ装置の要部拡大断面図である。 図9は引付け片の基端部にテーパー面を有した突起部を設けた他の実施形態を示すエアバッグ装置の要部拡大断面図である。 図10は引付け片に形成した凹部に係合させる爪部を可撓性片に設けた他の実施形態を示すエアバッグ装置の要部拡大断面図である。 図11は引付け片の基端部にテーパー面を有した突起部を設け且つアウターパネル裏面に爪部を有した係合片を設けた他の実施形態を示すエアバッグ装置の要部拡大断面図である。 図12は図11におけるアウターパネル引込み工程の要部拡大断面図である。 図13はインナーパネルの外周縁にアウターパネルの引付け片を係止させた他の例を示し、そのウレタン層形成工程の要部拡大断面図である。
符号の説明
1…インフレータ
2…ケース
3…エアバックモジュール
4…インナーパネル
5…アウターパネル
6…ウレタン層(表皮層)
7…フック
9…開裂部
10…天面
11…ケース取付け枠
12…係止孔
13…フランジ部
14…開口部
15…引付け片
16…装着孔
17…可撓性片
20…突部
21…引付け用孔(引付け部)
22,25…金型
26…キャビティー
27…クランプ片
30…突起部
30a…突起部のテーパー面
31…引付け片の凹部
32,33…爪部
34…係合片

Claims (10)

  1. 膨張用ガスを発生させるインフレータと、該インフレータからの膨張用ガスを受け入れて膨張し展開するエアバックと、エアバックの展開方向を覆うリッドと、を備えたエアバック装置の製造方法において、
    前記リッドは、前記エアバックが被保護物に向かって膨張し展開して飛び出すための開裂部を天面に有するインナーパネルと、該エアバッグを被保護物に向けて飛び出させる開口部と引付け片とを有したアウターパネルとを備え、
    前記開口部に前記天面を臨ませるようにして前記インナーパネルを前記アウターパネルの裏面側より組み付けるパネル組付工程と、
    組み付けた両パネルを金型にセットするパネルセット工程と、
    前記金型内に設けたクランプ片を、前記引付け片の引付け部に結合して、該引付け片を挿入方向先端側へ引き付けることにより、前記アウターパネルを前記インナーパネルに対して密着させるアウターパネル引込み工程と、
    前記金型のキャビティー内に液体原料を注入し、前記アウターパネルの表面及び前記開口部に臨む前記インナーパネルの天面を覆って表皮層を形成する表皮層形成工程と、
    を備えたことを特徴とするエアバッグ装置の製造方法。
  2. 請求項1に記載のエアバック装置の製造方法であって、
    前記パネル組付工程において、前記引付け片を、前記インナーパネルのフランジ部に形成した複数の装着孔に挿入させて該インナーパネルを前記アウターパネルに組み付ける
    ことを特徴とするエアバッグ装置の製造方法。
  3. 膨張用ガスを発生させるインフレータと、
    前記インフレータからの膨張用ガスを受け入れて膨張し展開するエアバックと、
    前記エアバックが被保護物に向かって膨張し展開して飛び出すための開裂部を天面に有するインナーパネルと、
    前記エアバッグを被保護物に向けて飛び出させる開口部を有し、前記インナーパネルの天面を前記開口部より臨ませるように該インナーパネルを裏面に配置させるアウターパネルと、
    前記アウターパネルの表面及び前記開口部に臨む前記インナーパネルの天面を覆って被覆された表皮層と、を備えたエアバッグ装置であって、
    前記アウターパネルには、該アウターパネルを前記インナーパネル側に引き付けて密着させる引付け片が設けられている
    ことを特徴とするエアバッグ装置。
  4. 請求項3に記載のエアバック装置であって、
    前記インナーパネルのフランジ部には、前記引付け片を挿入させて前記アウターパネルを該インナーパネル側に引き付けるための複数の装着孔が形成されている
    ことを特徴とするエアバッグ装置。
  5. 請求項4に記載のエアバッグ装置であって、
    前記引付け片には、前記アウターパネルに前記インナーパネルを装着させて金型に配置した時に、該金型に設けたクランプ片が差し込まれて前記引付け片を挿入方向先端側へ引き付ける引付け用孔が形成されている
    ことを特徴とするエアバッグ装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載のエアバッグ装置であって、
    前記装着孔を貫通した前記引付け片は、前記インナーパネルのフランジ部裏面側に突き出た部位に、該フランジ部裏面に係合する爪部を有した
    ことを特徴とするエアバッグ装置。
  7. 請求項4から6の何れか1項に記載のエアバッグ装置であって、
    前記装着孔の周縁部に、該装着孔に挿入された前記引付け片に弾発付勢して密着する可撓性片を設けた
    ことを特徴とするエアバッグ装置。
  8. 請求項7に記載のエアバッグ装置であって、
    前記引付け片の基端部に、前記可撓性片の弾発付勢力を受け止めるテーパー面を有した突起部を設けた
    ことを特徴とするエアバッグ装置。
  9. 請求項7に記載のエアバッグ装置であって、
    前記可撓性片に、前記引付け片に形成した凹部に係合させる爪部を設けた
    ことを特徴とするエアバッグ装置。
  10. 請求項5に記載のエアバッグ装置であって、
    前記引付け片の基端部には、前記装着孔の開口周縁部と密着するテーパー面を有した突起部を設け、
    前記アウターパネルの裏面には、前記フランジ部の外周部を係止する先端に爪部を有した係合片を設け、前記引付け片が挿入方向先端側へ引き付けられたときに前記フランジ部の外周部を前記突起部と前記係合片とで挟持させて前記アウターパネルを前記インナーパネルに密着させた
    ことを特徴とするエアバッグ装置。
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