JP2015004330A - オイルミストセパレータ及びその製造方法 - Google Patents

オイルミストセパレータ及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】様々な内燃機関の性能に対応できる設計自由度の高いオイルミストセパレータを提供する。【解決手段】本オイルミストセパレータは、内燃機関の本体とは別に設けられるハウジング2と、ハウジング内に収容され且つ内燃機関内で発生するブローバイガス中に含まれるオイルを捕捉するオイル捕捉部3と、を備えるオイルミストセパレータ1である。そして、ハウジングは、ブローバイガスの流入口8が形成された筒状の上流側半割体5と、ブローバイガスの流出口13及びオイル捕捉部で捕捉されたオイルの排出口14が形成された筒状の下流側半割体6と、を軸線方向に接合して構成される。さらに、オイル捕捉部3は、上流側半割体5と下流側半割体6との間に挟持されている。【選択図】図1

Description

本発明は、オイルミストセパレータ及びその製造方法に関し、さらに詳しくは、様々な内燃機関の性能に対応できる設計自由度の高いオイルミストセパレータ及びその製造方法に関する。
従来より、内燃機関内で発生するブローバイガス中に含まれるオイルミストを分離して、オイル成分をオイルパンに戻し、ガス成分を吸気系に戻して再燃焼させる、所謂PCVシステム(Positive Crankcase Ventiration System)が知られている。このPCVシステムで用いられるオイルミストセパレータとしては、シリンダヘッドカバー(ロッカカバー)内面にブローバイガス流路を形成し、この流路中にノズルとフィルタとを設けてなるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1のオイルミストセパレータでは、シリンダヘッドカバーが特に高さ方向に嵩み、ボンネットを低くしたい車両要件に対応し難い。
そこで、上記問題を解決するオイルミストセパレータとして、内燃機関の本体とは別に設けられるものが知られている(例えば、特許文献2参照)。この特許文献2には、例えば、図12に示すように、内燃機関の本体とは別に設けられるハウジング102と、このハウジング102内に設けられるオイル捕捉部103と、を備え、このオイル捕捉部103は、ノズル109と対向して配設されるフィルタ117と、フィルタ117を支持するフィルタ支持体118と、を有してなるオイルミストセパレータ101が開示されている。そして、上記ハウジング102は、ブローバイガスの流入口108が取り付けられた板状の上流側部材105と、ブローバイガスの流出口113及びオイルの排出口114が取り付けられた筒状の下流側部材106と、を軸線方向に接合して構成されている。さらに、下流側部材106内の周壁106aには、フィルタ支持体118が固定されている。
実開昭61−198514号公報 特開平09−47617号公報
ここで、内燃機関では、通常、その排気量によりブローバイガスの流量が変化する。そして、上記特許文献2のオイルミストセパレータ101において、フィルタ117により捕捉されたオイルOが排出口114から排出されることとなるが、フィルタ117の下流側を通過するブローバイガスの流速が速いと捕捉されたオイルOが再飛散して流出口113から流出してしまう。このオイルの再飛散を防止するためには、下流側部材106を縦断面積の大きなものに変更して下流側部材106内でのブローバイガスの流速を低下させる必要がある。
しかしながら、上記特許文献2のオイルミストセパレータ101では、下流側部材106の周壁106aにフィルタ支持体118が固定されているので、下流側部材106を縦断面積を異なるものに変更する場合にはフィルタ支持体118の外形形状も合わせて変更する必要がある。ここで、上記特許文献2には、様々な内燃機関の性能に合わせてオイルミストセパレータの各種使用を展開することについて特に述べられていないが、ノズルやフィルタ等の構成部品を考慮しつつ設計自由度の高い構造とすることが求められている。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、様々な内燃機関の性能に対応できる設計自由度の高いオイルミストセパレータ及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記問題を解決するために、請求項1に記載の発明は、内燃機関の本体とは別に設けられるハウジングと、該ハウジング内に収容され且つ前記内燃機関内で発生するブローバイガス中に含まれるオイルを捕捉するオイル捕捉部と、を備えるオイルミストセパレータであって、前記ハウジングは、ブローバイガスの流入口が形成された筒状の上流側半割体と、ブローバイガスの流出口及び前記オイル捕捉部で捕捉されたオイルの排出口が形成された筒状の下流側半割体と、を軸線方向に接合して構成され、前記オイル捕捉部は、前記上流側半割体と前記下流側半割体との間に挟持されていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載において、前記上流側半割体には、ブローバイガスの流速を速めるためのノズル部が形成され、前記オイル捕捉部は、前記ノズル部に対向配置されるフィルタと、該フィルタを支持し且つブローバイガスの流通路が形成されたフィルタ支持体と、を備えることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2記載において、前記上流側半割体の内面側には、リブが突出して形成されており、前記フィルタ支持体は、前記上流側半割体の接合端側及び/又は前記リブと前記下流側半割体の接合端側との間に挟持され、前記フィルタは、前記リブに形成された段差部と前記フィルタ支持体との間に介装されていることを要旨とする。
上記問題を解決するために、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のオイルミストセパレータの製造方法であって、前記下流側半割体として複数種類を用意し、複数種類の前記下流側半割体のうちから選択される1種類の前記下流側半割体と前記上流側半割体とを前記オイル捕捉部を挟んで接合してオイルミストセパレータを得ることを要旨とする。
上記問題を解決するために、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のオイルミストセパレータの製造方法であって、前記上流側半割体として複数種類を用意し、複数種類の前記上流側半割体のうちから選択される1種類の前記上流側半割体と前記下流側半割体とを前記オイル捕捉部を挟んで接合してオイルミストセパレータを得ることを要旨とする。
本発明のオイルミストセパレータによると、ハウジングは、ブローバイガスの流入口が形成された筒状の上流側半割体と、ブローバイガスの流出口及びオイル捕捉部で捕捉されたオイルの排出口が形成された筒状の下流側半割体と、を軸線方向に接合して構成され、オイル捕捉部は、上流側半割体と下流側半割体との間に挟持されている。これにより、上流側半割体及び/又は下流側半割体として複数種類を用意しておけば、内燃機関の性能に応じて最適な上流側半割体及び/又は下流側半割体を選択して使用できるとともに、外形形状の同じオイル捕捉部を共通化して使用できる。よって、オイルミストセパレータの設計自由度が高められる。
なお、本発明のオイルミストセパレータによると、内燃機関で発生するブローバイガスは、流入口からハウジング内に流入され、オイル捕捉部によりオイルが捕捉されてから流出口を通ってハウジング外へ流出される。また、オイル捕捉部で捕捉されたオイルは、下流側半割体の排出口を通ってハウジング外へ排出される。
また、前記上流側半割体に、ブローバイガスの流速を速めるためのノズル部が形成され、前記オイル捕捉部が、前記ノズル部に対向配置されるフィルタと、該フィルタを支持し且つブローバイガスの流通路が形成されたフィルタ支持体と、を備える場合は、ブローバイガスは、上流側半割体内でノズル部により流速が速められてフィルタに衝突してオイルが捕捉され、フィルタ支持体の流通路を通過して下流側半割体内に至る。これにより、フィルタの目詰りを抑制しつつオイルを捕捉できる。また、上流側半割体にノズル部が一体的に形成されているので、部品点数を削減して簡易な構造とすることができる。その結果、例えば、内部空間の縦断面積の異なる下流側半割体やノズル部の縦断面積の異なる上流側半割体として複数種類を容易に用意することができる。
さらに、前記上流側半割体の内面側に、リブが突出して形成されており、前記フィルタ支持体が、前記上流側半割体の接合端側及び/又は前記リブと前記下流側半割体の接合端側との間に挟持され、前記フィルタは、前記リブに形成された段差部と前記フィルタ支持体との間に介装されている場合は、比較的軟らかいフィルタを採用しても確実に保持することができる。また、上流側半割体にノズル部とともにフィルタを保持するためのリブが一体的に形成されているので、部品点数を更に削減して簡易な構造とすることができる。その結果、例えば、内部空間の縦断面積の異なる下流側半割体やノズル部の縦断面積の異なる上流側半割体として複数種類を更に容易に用意することができる。
本発明のオイルミストセパレータの製造方法によると、下流側半割体として複数種類を用意し、複数種類の下流側半割体のうちから選択される1種類の下流側半割体と上流側半割体とをオイル捕捉部を挟んで接合してオイルミストセパレータが得られる。これにより、内燃機関の性能に応じて最適な下流側半割体を選択して使用できるとともに、外形形状の同じオイル捕捉部を共通化して使用できる。よって、オイルミストセパレータの設計自由度が高められる。
本発明のオイルミストセパレータの製造方法によると、上流側半割体として複数種類を用意し、複数種類の上流側半割体のうちから選択される1種類の上流側半割体と下流側半割体とをオイル捕捉部を挟んで接合してオイルミストセパレータが得られる。これにより、内燃機関の性能に応じて最適な上流側半割体を選択して使用できるとともに、外形形状の同じオイル捕捉部を共通化して使用できる。よって、オイルミストセパレータの設計自由度が高められる。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
実施例1に係るオイルミストセパレータの縦断面図である。 図1のII−II線断面図である。 上記オイルミストセパレータの分解斜視図である。 実施例1に係るフィルタ支持体の正面図であり、(a)は比較的低密度なフィルタ用のフィルタ支持体を示し、(b)は比較的高密度なフィルタ用のフィルタ支持体を示す。 上記オイルミストセパレータの製造方法を説明するための説明図である。 実施例2に係るオイルミストセパレータの縦断面図である。 実施例2に係るフィルタ支持体の正面図である。 上記オイルミストセパレータの分解斜視図である。 上記オイルミストセパレータの製造方法を説明するための説明図である。 その他の形態のオイルミストセパレータの製造方法を説明するための説明図である。 更にその他の形態のオイルミストセパレータの製造方法を説明するための説明図である。 従来のオイルミストセパレータを説明するための説明図である。
ここで示される事項は例示的なものおよび本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
<オイルミストセパレータ>
本実施形態に係るオイルミストセパレータは、内燃機関の本体とは別に設けられるハウジング(2、32)と、ハウジング内に収容され且つ内燃機関内で発生するブローバイガス中に含まれるオイルを捕捉するオイル捕捉部(3、33)と、を備えるオイルミストセパレータ(1、31)である(例えば、図1及び図6等参照)。そして、ハウジングは、ブローバイガスの流入口(8、38)が形成された筒状の上流側半割体(5、35)と、ブローバイガスの流出口(13、43)及びオイル捕捉部で捕捉されたオイルの排出口(14、44)が形成された筒状の下流側半割体(6、36)と、を軸線方向に接合して構成される。さらに、オイル捕捉部(3、33)は、上流側半割体(5、35)と下流側半割体(6、36)との間に挟持されている。
本実施形態に係るオイルミストセパレータとしては、例えば、上記上流側半割体(5)には、ブローバイガスの流速を速めるためのノズル部(9)が形成され、オイル捕捉部(3)は、ノズル部に対向配置されるフィルタ(17、17’)と、フィルタを支持し且つブローバイガスの流通路(19、19’)が形成されたフィルタ支持体(18、18’)と、を備える(例えば、図1等参照)。
上述の形態の場合、例えば、上記上流側半割体(5)の内面側には、リブ(11)が突出して形成されており、フィルタ支持体(18、18’)は、上流側半割体の接合端側及び/又はリブと下流側半割体(6)の接合端側との間に挟持され、フィルタ(17、17’)は、リブに形成された段差部(11a)とフィルタ支持体(18、18’)との間に介装されていることができる(例えば、図1等参照)。
上述の形態の場合、例えば、上記上流側半割体(5)及び下流側半割体(6)の接合端側のそれぞれには、互いに当接して接合されるフランジ部(10、15)が形成され、上流側半割体の接合端側には、環状の段差部(12)が形成され、上記フィルタ支持体(18、18’)は、段差部(12)及び/又はリブ(11)と下流側半割体(6)のフランジ部(15)との間に挟持されていることができる(例えば、図1等参照)。これにより、例えば、内部空間の縦断面積の異なる下流側半割体やノズル部の縦断面積の異なる上流側半割体として複数種類を更に容易に用意することができる。
本実施形態に係るオイルミストセパレータとしては、例えば、上記オイル捕捉部(33)は、その外周部が上流側半割体(35)及び下流側半割体(36)の間に挟持され且つブローバイガスの流通路(49)が形成されたフィルタ支持体(48)と、フィルタ支持体に流通路(49)を塞ぐように取り付けられるフィルタ(47)と、を備える形態(例えば、図6等参照)を挙げることができる。これにより、ハウジング内に流入されるブローバイガスの略全量がフィルタを通過してオイルが捕捉される。よって、オイルの捕捉効率を高めることができる。
上述の形態の場合、例えば、上流側半割体(35)及び下流側半割体(36)の接合端側のそれぞれには、互いに接合されるフランジ部(40、45)が形成され、上流側半割体の接合端側には、環状の段差部(41)が形成され、フィルタ支持体(48)は、段差部(41)と下流側半割体(36)のフランジ部(45)の間に挟持されていることができる。これにより、例えば、内部空間の縦断面積の異なる下流側半割体として複数種類を更に容易に用意することができる。
<オイルミストセパレータの製造方法>
本実施形態に係るオイルミストセパレータの製造方法は、上記実施形態に係るオイルミストセパレータの製造方法であって、下流側半割体として複数種類を用意し、複数種類の下流側半割体(6A、6B、36A、36B)のうちから選択される1種類の下流側半割体(6、36)と上流側半割体(5、35)とをオイル捕捉部(3、33)を挟んで接合してオイルミストセパレータ(1、31)を得ることを特徴とする(例えば、図5及び図9等参照)。
本実施形態に係るオイルミストセパレータの製造方法は、上記実施形態に係るオイルミストセパレータの製造方法であって、上流側半割体として複数種類を用意し、複数種類の上流側半割体(5A、5B)のうちから選択される1種類の上流側半割体(5)と下流側半割体(6)とをオイル捕捉部(3)を挟んで接合してオイルミストセパレータ(1)を得ることを特徴とする(例えば、図10等参照)。
本実施形態に係るオイルミストセパレータの製造方法は、上記実施形態に係るオイルミストセパレータの製造方法であって、上流側半割体及び下流側半割体として複数種類を用意し、複数種類の上流側半割体(5A、5B)のうちから選択される1種類の上流側半割体(5)と、複数種類の下流側半割体(6A、6B)のうちから選択される1種類の下流側半割体(6)と、をオイル捕捉部(3)を挟んで接合してオイルミストセパレータ(1)を得ることを特徴とする(例えば、図11等参照)。
上述の形態の場合、例えば、下流側半割体(6、36)として内部空間の縦断面積(S1、S2)の異なる複数種類を用意することができる(例えば、図5及び図9等参照)。これにより、内燃機関の性能(特に、エンジン排気量)に応じて最適な下流側半割体を容易に選択できる。
上述の形態の場合、例えば、上流側半割体(5)としてノズル部の縦断面積(S3、S4)の異なる複数種類を用意することができる(例えば、図5等参照)。これにより、内燃機関の性能(特に、エンジン排気量)に応じて最適な下流側半割体を容易に選択できる。
なお、上記実施形態で記載した各構成の括弧内の符号は、後述する実施例に記載の具体的構成との対応関係を示すものである。
以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。
<実施例1>
(1)オイルミストセパレータの構成
本実施例1に係るオイルミストセパレータ1は、図1〜図3に示すように、内燃機関(図示省略)の本体とは別に設けられるハウジング2と、このハウジング2内に収容され且つ内燃機関内で発生するブローバイガス中に含まれるオイルを捕捉するオイル捕捉部3と、を備えている。このハウジング2は、樹脂製で円筒状の上流側半割体5及び下流側半割体6を軸線方向に接合して構成されている。
上記上流側半割体5は、底壁5aと、この底壁5aの外周縁側から軸線方向に延びる筒状の周壁5bと、を有している。この底壁5aには、軸線方向に外方に延びる筒状の流入口8が形成されている。この流入口8は、内燃機関で発生するブローバイガスをハウジング2内に流入させる。また、底壁5aには、流入口8より小さな縦断面積を有するノズル部9が形成されている。このノズル部9は、通過するブローバイガスの流速を速める。また、周壁5bの開放端側(すなわち、上流側半割体5の接合端側)には、遠心方向に拡がるフランジ部10が形成されている。また、周壁5bの開放端側には、後述するフィルタ支持体を保持するための環状の段差部12が形成されている。さらに、周壁5bの内周面には、円周方向に所定の角度間隔(例えば、45度)で複数(図中で4つ)のリブ11が突出して形成されている(図2参照)。これら各リブ11には、後述するフィルタを保持するための段差部11aが形成されている。
上記下流側半割体6は、底壁6aと、この底壁6aの外周縁側から軸線方向に延びる筒状の周壁6bと、を有している。この底壁6aには、軸線方向に外方に延びる筒状の流出口13が形成されている。この流出口13は、オイル捕捉部3でオイルが捕捉されたブローバイガスをハウジング2外に流出させる。また、周壁6bには、下方に延びる筒状の排出口14が形成されている。この排出口14は、オイル捕捉部3で捕捉されたオイルをハウジング2外に排出させる。また、周壁6bの開放端側(すなわち、下流側半割体6の接合端側)には、遠心方向に拡がるフランジ部15が形成されている。そして、上流側半割体5及び下流側半割体6の各フランジ部10、15は、互いに突き合わされて振動溶着、レーザ溶着、接着、ネジ等の接合手段により接合されている。
なお、本実施例では、上記流入口8には、一端側が内燃機関のクランク室やシリンダヘッドカバー内に連なる配管(図示省略)の他端側が連結され、上記流出口13には、一端側が内燃機関の吸気側に連なる配管(図示省略)の他端側が連結されるものとする。さらに、オイルミストセパレータ1は、上流側半割体5の外周を取付クランプ(図示省略)で把持することで内燃機関やエンジンルーム内の所定箇所に取り付けられるものとする。
上記オイル捕捉部3は、ブローバイガスをガス成分とオイル成分とに分離する気液分離機能を有している。このオイル捕捉部3は、ノズル部9に対向配置される不織布製で円板状のフィルタ17と、このフィルタ17を支持する樹脂製で円板状のフィルタ支持体18と、を備えている。このフィルタ支持体18は、図4(a)に示すように、その外周側にブローバイガスが流通する複数(図中4つ)の流通路19が形成されている。また、フィルタ支持体18は、フィルタ17の中央部を支持する中央支持部18aを備えている。さらに、上記フィルタ17は、フィルタ支持体18の流通路19を塞がない大きさに形成されている。
なお、本実施例では、不織布が比較的低密度なフィルタ17及びこれを支持するフィルタ支持体18を採用したが、これに限定されず、例えば、図4(b)に示すように、不織布が比較的高密度なフィルタ17’を採用する場合には、その外周側及び中央側にブローバイガスが流通する複数(図中8つ)の流通路19’が形成されたフィルタ支持体18’を採用してもよい。この場合、上記フィルタ17’は、フィルタ支持体18の外周側の流通路19’を塞がない大きさに形成されている。
さらに、本実施例では、不織布製のフィルタ17を例示したが、これに限定されず、例えば、フィルタの材質としては、不織布、紙、織物、編物等の繊維体、ウレタン等の樹脂連泡体、樹脂多孔質フィルムなどを挙げることができる。
ここで、上記オイル捕捉部3は、上流側半割体5と下流側半割体6との間に挟持されている。具体的には、フィルタ支持体18は、その外周側が上流側半割体5の段差部12及びリブ11の先端側と下流側半割体6のフランジ部15との間に挟持されている。また、フィルタ17は、リブ11の段差部11aとフィルタ支持体18との間に介装されている。なお、上記上流側半割体5の底面(内周面)、流通路19の底面及び下流側半割体6の底面(内周面)は、オイル排出性のために略同じ高さレベルとされている(図1参照)。
(2)オイルミストセパレータの製造方法
次に、上記構成のオイルミストセパレータ1の製造方法について説明する。図5に示すように、下流側半割体6として内部空間の縦断面積S1、S2が異なる複数種類(図中2種類)の下流側半割体6A、6Bを用意する。そして、複数種類の下流側半割体6A、6Bのうちから選択される1種類の下流側半割体6と上流側半割体5とをオイル捕捉部3を挟んで接合してオイルミストセパレータ1が得られる。なお、何れの下流側半割体6A、6Bを選択して使用しても、フィルタ支持体18は、上流側半割体5のリブ11と下流側半割体6A、6Bのフランジ部15との間に挟持される。
(3)オイルミストセパレータの作用
次に、上記構成のオイルミストセパレータ1の作用について説明する。図1に示すように、内燃機関で発生するブローバイガスGは、流入口8からハウジング2内に流入されてフィルタ17に衝突することでオイルOが捕捉される。そのオイルOが捕捉されたブローバイガスGは、フィルタ支持体18の流通路19を介して下流側半割体6内に至り流出口13を通ってハウジング2外へ流出される。また、フィルタ17で捕捉されたオイルOは、上流側半割体5内の下部に溜まり、フィルタ支持体18の下側の流通路19を通って下流側半割体6内に至り排出口14からハウジング2外へ排出される。
(4)実施例の効果
以上より、本実施例のオイルミストセパレータ1によると、ハウジング2は、ブローバイガスの流入口8が形成された筒状の上流側半割体5と、ブローバイガスの流出口13及びオイル捕捉部3で捕捉されたオイルの排出口14が形成された筒状の下流側半割体6と、を軸線方向に接合して構成され、オイル捕捉部3は、上流側半割体5と下流側半割体6との間に挟持されている。これにより、上流側半割体5及び/又は下流側半割6として複数種類を用意しておけば、内燃機関の性能に応じて最適な上流側半割体5及び/又は下流側半割体6を選択して使用できるとともに、外形形状の同じオイル捕捉部3を共通化して使用できる。よって、オイルミストセパレータ1の設計自由度が高められる。
また、本実施例では、上流側半割体5には、ブローバイガスの流速を速めるためのノズル部9が形成され、オイル捕捉部3は、ノズル部9に対向配置されるフィルタ17と、フィルタ17を支持し且つブローバイガスの流通路19が形成されたフィルタ支持体18と、を備える。これにより、ブローバイガスは、上流側半割体5内でノズル部9により流速が速められてフィルタ17に衝突してオイルが捕捉され、フィルタ支持体18の流通路19を通過して下流側半割体6内に至る。これにより、フィルタ17の目詰りを抑制しつつオイルを捕捉できる。また、上流側半割体5にノズル部9が一体的に形成されているので、部品点数を削減して簡易な構造とすることができる。その結果、内部空間の縦断面積S1、S2の異なる下流側半割体6やノズル部9の縦断面積の異なる上流側半割体5として複数種類を容易に用意することができる。
また、本実施例では、上流側半割体5の内面側には、リブ11が突出して形成されており、フィルタ支持体18は、上流側半割体5の接合端側及び/又はリブ11と下流側半割体6の接合端側との間に挟持され、フィルタ17は、リブ11に形成された段差部11aとフィルタ支持体18との間に介装されている。これにより、比較的軟らかいフィルタ17を採用しても確実に保持することができる。また、上流側半割体5にノズル部9とともにフィルタ17を保持するためのリブ11が一体的に形成されているので、部品点数を削減して更に簡易な構造とすることができる。その結果、内部空間の縦断面積S1、S2の異なる下流側半割体6やノズル部9の縦断面積の異なる上流側半割体5として複数種類を更に容易に用意することができる。
また、本実施例では、上流側半割体5及び下流側半割体6の接合端側のそれぞれには、互いに当接して接合されるフランジ部10、15が形成され、上流側半割体5の接合端側には、環状の段差部12が形成され、フィルタ支持体18は、段差部12及び/又はリブ11と下流側半割体6のフランジ部15との間に挟持されている。これにより、内部空間の縦断面積S1、S2の異なる下流側半割体6やノズル部9の縦断面積の異なる上流側半割体5として複数種類を更に容易に用意することができる。
また、本実施例では、上流側半割体5及び下流側半割体6を円筒状に形成したので、内燃機関に対するオイルミストセパレータ1の搭載角度の自由度が高められる。
さらに、本実施例では、上流側半割体5の外形形状に変化はないため、内燃機関に対してオイルミストセパレータ1を取り付けるための取付クランプとして同形状のものを採用することができる。
また、本実施例のオイルミストセパレータの製造方法によると、下流側半割体6として複数種類を用意し、複数種類の下流側半割体6A、6Bのうちから選択される1種類の下流側半割体6と上流側半割体5とをオイル捕捉部3を挟んで接合してオイルミストセパレータ1が得られる。これにより、内燃機関の性能等に応じて最適な下流側半割体6A、6Bを選択して使用できるとともに、外形形状の同じオイル捕捉部3を共通化して使用できる。よって、オイルミストセパレータ1の設計自由度が高められる。特に、本実施例では、上流側半割体5を1種類のみ備えるようにしたので、オイル捕捉部3に加えて上流側半割体5を共通化することができる。
さらに、本実施例では、下流側半割体6として内部空間の縦断面積S1、S2の異なる複数種類を用意している。これにより、内燃機関の性能(特に、エンジン排気量)に応じて最適な下流側半割体6A、6Bを容易に選択できる。
<実施例2>
(1)オイルミストセパレータの構成
本実施例2に係るオイルミストセパレータ31は、図6〜図8に示すように、内燃機関(図示省略)の本体とは別に設けられるハウジング32と、このハウジング32内に収容され且つ内燃機関内で発生するブローバイガス中に含まれるオイルを捕捉するオイル捕捉部33と、を備えている。このハウジング32は、樹脂製で円筒状の上流側半割体35及び下流側半割体36を軸線方向に接合して構成されている。
上記上流側半割体35は、底壁35aと、この底壁35aの外周縁側から軸線方向に延びる筒状の周壁35bと、を有している。この底壁35aには、軸線方向に外方に延びる筒状の流入口38が形成されている。この流入口38は、内燃機関で発生するブローバイガスをハウジング32内に流入させる。また、周壁35bの開放端側(すなわち、上流側半割体5の接合端側)には、遠心方向に拡がるフランジ部40が形成されている。また、周壁35bの開放端側には、後述するフィルタ支持体を保持するための環状の段差部41が形成されている。
上記下流側半割体36は、底壁36aと、この底壁36aの外周縁側から軸線方向に延びる筒状の周壁36bと、を有している。この底壁36aには、軸線方向に外方に延びる筒状の流出口43が形成されている。この流出口43は、オイル捕捉部33でオイルが捕捉されたブローバイガスをハウジング32外に流出させる。また、周壁36bには、下方に延びる筒状の排出口44が形成されている。この排出口44は、オイル捕捉部33で捕捉されたオイルをハウジング32外に排出させる。また、周壁36bの開放端側(すなわち、下流側半割体6の接合端側)には、遠心方向に拡がるフランジ部45が形成されている。そして、上流側半割体35及び下流側半割体36の各フランジ部40、45は、互いに突き合わされて振動溶着、レーザ溶着、接着、ネジ等の接合手段により接合されている。
なお、本実施例では、上記流入口38には、一端側が内燃機関のクランク室やシリンダヘッドカバー内に連なるホース(図示省略)の他端側が連結され、上記流出口43には、一端側が内燃機関の吸気側に連なるホース(図示省略)の他端側が連結されるものとする。さらに、オイルミストセパレータ31は、上流側半割体35の外周を取付クランプ(図示省略)で把持することで内燃機関やエンジンルーム内の所定箇所に取り付けられるものとする。
上記オイル捕捉部33は、ブローバイガスをガス成分とオイル成分とに分離する気液分離機能を有している。このオイル捕捉部33は、不織布製で円板状のフィルタ47と、このフィルタ47を支持する樹脂製で円板状のフィルタ支持体48と、を備えている。このフィルタ支持体48は、図7に示すように、その中央側にブローバイガスを流通させる流通路49が形成されている。そして、フィルタ支持体48の表面には、流通路49を塞ぐようにフィルタ47が接着剤や固定構造等により取り付けられている。
なお、本実施例では、不織布製のフィルタ47を例示したが、これに限定されず、例えば、フィルタの材質としては、不織布、紙、織物、編物等の繊維体、ウレタン等の樹脂連泡体、樹脂多孔質フィルムなどを挙げることができる。
ここで、上記オイル捕捉部33は、上流側半割体35と下流側半割体36との間に挟持されている。具体的には、フィルタ支持体48は、その外周側が上流側半割体35の段差部41と下流側半割体36のフランジ部45との間に挟持されている。
(2)オイルミストセパレータの製造方法
次に、上記構成のオイルミストセパレータ31の製造方法について説明する。図9に示すように、下流側半割体36として内部空間の縦断面積S1、S2が異なる複数種類(図中2種類)の下流側半割体36A、36Bを用意する。そして、複数種類の下流側半割体36A、36Bのうちから選択される1種類の下流側半割体36と上流側半割体35とをオイル捕捉部33を挟んで接合してオイルミストセパレータ31が得られる。なお、何れの下流側半割体36A、36Bを選択して使用しても、フィルタ支持体48は、上流側半割体35の段差部41と下流側半割体6A、6Bのフランジ部45との間に挟持される。
(3)オイルミストセパレータの作用
次に、上記構成のオイルミストセパレータ31の作用について説明する。図6に示すように、内燃機関で発生するブローバイガスGは、流入口38からハウジング32内に流入されてフィルタ47に衝突することでオイルOが捕捉される。そのオイルOが捕捉されたブローバイガスGは、フィルタ支持体48の流通路49を通って下流側半割体36内に至り流出口43からハウジング32外へ流出される。一方、フィルタ47で捕捉されたオイルOは、下流側半割体36の排出口44からハウジング32外へ排出される。
(4)実施例の効果
以上より、本実施例のオイルミストセパレータ31によると、ハウジング32は、ブローバイガスの流入口38が形成された筒状の上流側半割体35と、ブローバイガスの流出口43及びオイル捕捉部33で捕捉されたオイルの排出口44が形成された筒状の下流側半割体36と、を軸線方向に接合して構成され、オイル捕捉部33は、上流側半割体35と下流側半割体36との間に挟持されている。これにより、上流側半割体35及び/又は下流側半割体36として複数種類を用意しておけば、内燃機関の性能に応じて最適な上流側半割体35及び/又は下流側半割体36を選択して使用できるとともに、外形形状の同じオイル捕捉部33を共通化して使用できる。よって、オイルミストセパレータ31の設計自由度が高められる。
また、本実施例では、オイル捕捉部33は、その外周部が上流側半割体35及び下流側半割体36の間に挟持され且つブローバイガスの流通路49が形成されたフィルタ支持体48と、フィルタ支持体48に流通路49を塞ぐように取り付けられるフィルタ47と、を備える。これにより、ハウジング32内に流入されるブローバイガスの略全量がフィルタ47を通過してオイルが捕捉される。よって、オイルの捕捉効率を高めることができる。
また、本実施例では、上流側半割体35及び下流側半割体36の接合端側のそれぞれには、互いに当接して接合されるフランジ部40、45が形成され、上流側半割体35の接合端側には、環状の段差部41が形成され、フィルタ支持体48は、段差部41と下流側半割体36のフランジ部45の間に挟持されている。これにより、内部空間の縦断面積S1、S2の異なる下流側半割体36として複数種類を容易に用意できる。
また、本実施例では、上流側半割体35及び下流側半割体36を円筒状に形成したので、内燃機関に対するオイルミストセパレータ31の搭載角度の自由度が高められる。
さらに、本実施例では、上流側半割体35の外形形状に変化はないため、内燃機関に対してオイルミストセパレータ31を取り付けるための取付クランプとして同形状のものを採用することができる。
また、本実施例のオイルミストセパレータ31の製造方法によると、下流側半割体36として複数種類を用意し、複数種類の下流側半割体36A、36Bのうちから選択される1種類の下流側半割体36と上流側半割体35とをオイル捕捉部33を挟んで接合してオイルミストセパレータ31が得られる。これにより、内燃機関の性能に応じて最適な下流側半割体36A、36Bを選択して使用できるとともに、外形形状の同じオイル捕捉部33を共通化して使用できる。よって、オイルミストセパレータ31の設計自由度が高められる。特に、本実施例では、上流側半割体35を1種類のみ備えるようにしたので、オイル捕捉部33に加えて上流側半割体35を共通化することができる。
さらに、本実施例では、下流側半割体36として内部空間の縦断面積S1、S2の異なる複数種類を用意している。これにより、内燃機関の性能(特に、エンジン排気量)に応じて最適な下流側半割体36を容易に選択できる。
尚、本発明においては、上記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。すなわち、上記実施例では、上流側半割体3、35として1種類を用意するとともに、下流側半割体6、36として複数種類を用意してオイルミストセパレータ1、31を組み付けるようにしたが、これに限定されず、例えば、図10に示すように、上流側半割体5として複数種類(例えば、ノズル部9の縦断面積S3、S4の異なる複数種類等)を用意するとともに、下流側半割体6として1種類を用意してオイルミストセパレータ1を組み付けるようにしてもよい。この場合、複数種類の上流側半割体5A、5Bのうちから選択される1種類の上流側半割体5と下流側半割体6とをオイル捕捉部3を挟んで接合してオイルミストセパレータ1が得られる。
また、例えば、図11に示すように、上流側半割体5として複数種類(例えば、ノズル部9の縦断面積S3、S4の異なる複数種類等)を用意するとともに、下流側半割体6として複数種類(例えば、内部空間の縦断面積S1、S2の異なる複数種類等)を用意してオイルミストセパレータ1を組み付けるようにしてもよい。この場合、複数種類の上流側半割体5A、5Bのうちから選択される1種類の上流側半割体5と、複数種類の下流側半割体6A、6Bのうちから選択される1種類の下流側半割体6と、をオイル捕捉部3を挟んで接合してオイルミストセパレータ1が得られる。
また、上記実施例において、上流側半割体3、35として内部空間の縦断面積の異なる複数種類を用意するようにしてもよい。
また、上記実施例では、フィルタ17が非接着のフィルタ支持体18を上流側半割体5と下流側半割体6との間に挟持するようにしたが、これに限定されず、例えば、フィルタ17が接着されたフィルタ支持体18を上流側半割体5と下流側半割体6との間に挟持するようにしてもよい。
また、上記実施例では、フィルタ17及びフィルタ支持体18を備えるオイル捕捉部3を採用し、ノズル部9からのブローバイガスをフィルタ17に衝突させてオイルを捕捉するようにしたが、これに限定されず、例えば、インパクタプレートを備え且つフィルタを備えないオイル捕捉部を採用し、ノズル部からのブローバイガスをインパクタプレートに衝突させてオイルを捕捉するようにしてもよい。
また、上記実施例では、円筒状の上流側半割体5、35及び下流側半割体6、36を例示したが、これに限定されず、例えば、角筒状の上流側半割体及び下流側半割体としてもよい。
さらに、上記実施例では、2種類の上流側半割体5や下流側半割体6、36を用意してオイルミストセパレータ1、31を組み付けるようにしたが、これに限定されず、例えば、3種類以上の上流側半割体や下流側半割体を用意してオイルミストセパレータを組み付けるようにしてもよい。
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲または精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。
内燃機関で発生するブローバイガス中に含まれるオイルを捕捉する技術として広く利用される。
1,31;オイルミストセパレータ、2,32;ハウジング、3,33;オイル捕捉部、5,35;上流側半割体、6,36;下流側半割体、8,38;流入口、9;ノズル部、11;リブ、11a;段差部、13,43;流出口、14,44;排出口、17,17’,47;フィルタ、18,18’,48;フィルタ支持体、19,19’,49;流通路。

Claims (5)

  1. 内燃機関の本体とは別に設けられるハウジングと、該ハウジング内に収容され且つ前記内燃機関内で発生するブローバイガス中に含まれるオイルを捕捉するオイル捕捉部と、を備えるオイルミストセパレータであって、
    前記ハウジングは、ブローバイガスの流入口が形成された筒状の上流側半割体と、ブローバイガスの流出口及び前記オイル捕捉部で捕捉されたオイルの排出口が形成された筒状の下流側半割体と、を軸線方向に接合して構成され、
    前記オイル捕捉部は、前記上流側半割体と前記下流側半割体との間に挟持されていることを特徴とするオイルミストセパレータ。
  2. 前記上流側半割体には、ブローバイガスの流速を速めるためのノズル部が形成され、前記オイル捕捉部は、前記ノズル部に対向配置されるフィルタと、該フィルタを支持し且つブローバイガスの流通路が形成されたフィルタ支持体と、を備える請求項1記載のオイルミストセパレータ。
  3. 前記上流側半割体の内面側には、リブが突出して形成されており、
    前記フィルタ支持体は、前記上流側半割体の接合端側及び/又は前記リブと前記下流側半割体の接合端側との間に挟持され、前記フィルタは、前記リブに形成された段差部と前記フィルタ支持体との間に介装されている請求項2記載のオイルミストセパレータ。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のオイルミストセパレータの製造方法であって、
    前記下流側半割体として複数種類を用意し、
    複数種類の前記下流側半割体のうちから選択される1種類の前記下流側半割体と前記上流側半割体とを前記オイル捕捉部を挟んで接合してオイルミストセパレータを得ることを特徴とするオイルミストセパレータの製造方法。
  5. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のオイルミストセパレータの製造方法であって、
    前記上流側半割体として複数種類を用意し、
    複数種類の前記上流側半割体のうちから選択される1種類の前記上流側半割体と前記下流側半割体とを前記オイル捕捉部を挟んで接合してオイルミストセパレータを得ることを特徴とするオイルミストセパレータの製造方法。
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