JP2015001254A - 車両用軸継手 - Google Patents

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Mitsumasa Kuriki
光正 栗木
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Abstract

【課題】小スペース・高速回転で、グリースの保持や埃塵の侵入を防止できるシール構造体および車両用軸継手を提供する。【解決手段】車両用軸継手は、外側継手部材と、内側継手部材と、外側継手部材と内側継手部材との間に配設されるトルク伝達部材と、トルク伝達部材を保持するケージとを備えた等速自在継手である。シール構造体は、外側継手部材の開口端部に装着される外径側リング部と、外側継手部材の開口端部の内径側に対向する内側継手部材の開口端部に装着される内径側リング部と、外径側リング部と内径側リング部とを連結する連結部とを備える。外径側リング部と内径側リング部とが、継手軸方向で重畳した位置に配設される。【選択図】図1

Description

本発明は、モータ駆動車両のモータと減速機とを連結する車両用軸継手および車両用軸継手に用いられるシール構造体に関する。
従来、鉄道車両における駆動用モータの出力軸と減速機の入力軸との連結にはギヤカップリング(歯車形たわみ軸継手)が使用されている。
図8は、鉄道車両の駆動装置を示す。駆動装置は台車枠(図示せず)に装荷されたモータ2のトルクを動輪3に伝える装置であって、軸継手1と減速機5を含んでいる。減速機5は大歯車6と小歯車7を含む。大歯車6は、両端部に動輪3を固定した動輪軸4に固定されている。この大歯車6とかみ合う小歯車7の支持軸が減速機5の入力軸となり、軸継手1によってモータ2の出力軸と連結されている。
軸継手1としては、歯車形たわみ軸継手等が使用されていた。すなわち、歯車形たわみ軸継手は、図9に示すような構造であった。この軸継手は、モータ2の出力軸の軸端に外歯歯車8を、減速機5の小歯車7の軸端に外歯歯車9を設け、それぞれの外歯歯車8,9にかみ合う内歯歯車を設けた左右二つの外筒10,11をボルト12で締結し、左右の外筒10,11の外側端面に孔あき円板状の防塵カバー13を取り付け、防塵カバー13の内周縁部は内側に折り曲げて外歯歯車8,9の外側側面に形成したリング状の凹溝14の中に接触することなく臨ませ、その折り曲げ部の外面を、二点鎖線で示すように軸端に嵌着した防塵ゴムシール15に当接させてある。
上述のギヤカップリング1によれば、モータ出力軸と減速機入力軸との間に軸線のずれが生じても確実な動力の伝達が確保できる。しかしながら、ギヤカップリング1は、モータ2の出力軸と減速機5の入力軸の軸線間に数mm以上の芯違いがある場合でも角度的な自在性が求められる。このため、外歯歯車8,9の歯に大きなクラウニングを施して角度自在性を高めている。また、外歯歯車8,9と外筒10,11とのかみ合いは、わずかなすきま(ガタ)を有している。
鉄道車両では自動車と同様に益々静粛性が求められている。とくに駆動系のガタに伴う振動音が問題となっている。鉄道車両のモータと減速機を連結しているギヤカップリング1は歯車のかみ合い面にすきまがあるため、このすきまの影響で回転中の速度変動などによって歯打ち音が発生する。また、ギヤカップリング1に角度を付与して回転させると、外歯歯車8,9と外筒10,11のかみ合い面の摺動に伴って摺動音、いわゆる歯面同士の擦れ音が発生する。このような歯打ち音や擦れ音を減らし、車両全体の振動音を低減させることが課題となっていた。
そこで、モータと減速機を連結する軸継手としてガタのないボールタイプの等速ジョイントを採用したものが提案された(特許文献1)。
特開2006−83962号公報
このように、従来においては、鉄道車両の駆動モータと減速機の間に、歯車形継手やたわみ軸継手や等速自在継手が用いている。しかしながら、鉄道車両の線路幅(基準軌、狭軌)は一定であり、車両全体の幅も広くできない。平行カルダン方式の駆動方法では、駆動モータと減速機を連結する継手等のスペースは限られている。その限られたスペースの中で、鉄道車両の台車の軸方向や垂直方向の伸縮を吸収する必要がある。
限られたスペースの為に、シールは、小スペースを余儀なくされ、高速回転への対応や埃塵の侵入を防止できる構造が必要である。
本発明は、上記課題に鑑みて、小スペース・高速回転で、グリースの保持や埃塵の侵入を防止できるシール構造体および車両用軸継手を提供する。
本発明のシール構造体は、モータ駆動車両のモータと減速機とを連結する車両用軸継手に配設されるシール構造体であって、前記車両用軸継手は、外側継手部材と、内側継手部材と、外側継手部材と内側継手部材との間に配設されるトルク伝達部材と、トルク伝達部材を保持するケージとを備えた等速自在継手であり、外側継手部材の開口端部に装着される外径側リング部と、外側継手部材の開口端部の内径側に対向する内側継手部材の開口端部に装着される内径側リング部と、外径側リング部と内径側リング部とを連結する連結部とを備え、外径側リング部と内径側リング部とが、継手軸方向で重畳した位置に配設されるものである。
本発明のシール構造体によれば、外径側リング部と内径側リング部とが、継手軸方向で重畳した位置に配設されるものであるので、軸方向のスペースのコンパクト化を図ることができる。しかも、外側継手部材の開口端部に外径側リング部が装着され、内側継手部材の開口端部に内径側リング部が装着されるとともに、シール構造体全体が簡単構造であり、安定した装着状態を維持でき、高速回転に十分対応できる。
連結部が蛇腹構造から構成できる。外径側リング部と内径側リング部と連結部とはゴム材料から構成したり、樹脂材料から構成したりできる。ゴム材料としては、天然ゴム(NR)やイソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)などがある。樹脂材料としては、エステル系、オレフィン系、ウレタン系、アミド系、スチレン系等の熱可塑性エラストマーを用いることができる。
外径側リング部は外側継手部材に対して圧入内嵌され、内径側リング部は内側継手部材に対して圧入外嵌されるのが好ましい。外径側リング部が外側継手部材に装着される外径側押さえ部材にて押さえられるとともに、内径側リング部が内側継手部材に装着される内径側押さえ部材にて押さえられるのが好ましい。
本発明の車両用軸継手は、前記シール構造体が付設された車両用軸継手である。
本発明のシール構造体によれば、軸方向のスペースのコンパクト化を図ることができるので、このシール構造体を装着した車両用軸継手のコンパクト化を図ることができる。しかも、高速回転に対応でき、継手内部のグリースの保持が安定するとともに、埃塵等の継手内部への侵入を有効に防止できる。
蛇腹構造とすることによって、車両用軸継手の変動への追従性に優れる。また、外径側リング部と内径側リング部と連結部とはゴム材料から構成したり、樹脂材料から構成したりでき、使用部位、使用環境、又は大きさ等に対応して種々変更できる。このため、設計の自由度が大となる。
外径側リング部は外側継手部材に対して圧入内嵌され、内径側リング部は内側継手部材に対して圧入外嵌されるものでは、装着性に優れるとともに、コンパクト化を図ることができる。
外径側押さえ部材及び内径側押さえ部材にて押さえられるものでは、より安定してシール構造体を車両用軸継手の装着でき、長期に渡って安定したシール機能を発揮することができる。
本発明の車両用軸継手は、コンパクトでかつ安定したシール機能を発揮することができる。しかも、等速自在継手を用いたので、ギヤカップリングにみられる歯うち音や擦れ音がなく、車両全体の振動音を低減させることができる。
本発明のシール構造体が装着された車両用軸継手を示す断面図である。 前記図1に示す車両用軸継手のA−A線断面図である。 押さえ部材を用いた状態の要部断面図である。 蛇腹部を有するシール構造体が装着された車両用軸継手を示す要部断面図である。 車両用軸継手に用いられるクロスグルーブ型等速自在継手の正面図である。 前記クロスグルーブ型等速自在継手のトラック溝の展開図である。 電気自動車の駆動部の簡略図である。 鉄道車両における駆動装置の縦断面図である。 歯車形たわみ軸継手を示す断面図である。
以下本発明の実施の形態を図1〜図7に基づいて説明する。図1に本発明に車両用軸継手は、図8に示すような鉄道車両の駆動装置等に用いられ、ダブルオフセットタイプの等速自在継手Tが使用されている。すなわち、車両用軸継手は、一対の等速自在継手T、Tが突き合わせた状態で一体化されてなる。
この等速自在継手Tは、同一構造であって、図1と図2に示すように、内径面21にトラック溝22が形成された外側継手部材23と、外径面24にトラック溝25が形成された内側継手部材26と、外側継手部材23のトラック溝22と内側継手部材26のトラック溝25との間に介在してトルクを伝達する複数のトルク伝達部材であるボール27と、外側継手部材23の内径面21と内側継手部材26の外径面24との間に介在してポケット28に収容されたボール27を保持するケージ29とを主要な構成要素としている。
ケージ29の外周面29aの曲率中心O1と内周面29bの曲率中心O2とが、継手の角度中心Oに対し、軸方向に逆方向にオフセットしている。
内側継手部材26は、外径面24にトラック溝25が形成された本体部31と、この本体部31に連設される小径部32とからなり、その軸孔がテーパ孔30とされる。このテーパ孔30には、モータの出力軸または小歯車の支持軸に形成したテーパ軸(図示省略)が嵌入され、キー構造により嵌合される。また、テーパ軸の先端にはねじ軸部が形成され、テーパ軸がテーパ孔30に嵌入した状態で、この内側継手部材26から突出した前記ねじ軸部にナット部材33を螺着することなる。なお、このナット部材31には、リング状のクッション材34が付設されている。
外側継手部材23は、内径面21にトラック溝22が形成された本体部材35と、この本体部材35に付設される端部材36とを有し、本体部材35の両軸端部には、外鍔部39a,39bが設けされている。また、端部材36は、短円筒体の本体部37と、この本体部36の軸方向一端部に設けられる外鍔部38とからなる。
本体部材35と端部材36とは、鍔部38,39aが突き合わされた状態で、図示省略のボルト・ナットで締結して一体化している。また、一対の等速自在継手T,Tは、外側継手部材23の鍔部39b,39b同士を突き合わされた状態で、図示省略のボルト・ナットで締結して一体化している。また、この一対の等速自在継手T,T間には、仕切り板40、40が配設される。すなわち、各本体部材35には一方の鍔部36側に端面に嵌合用凹部41が設けられ、各嵌合用凹部41に仕切り板40が嵌合された状態で、一対の等速自在継手T,Tが連結される。このため、仕切り板40、40が一対の等速自在継手T,Tに挟持された状態となって配設される。なお、嵌合用凹部41には、シール材嵌合用の凹溝42が形成され、この凹溝42にOリング等のシール材(図示省略)が嵌合されている。また、端部材36の本体部材側の端面には、シール材嵌合用の凹溝43が形成され、この凹溝43にOリング等のシール材(図示省略)が嵌合されている。
そして、この車両用軸継手は、その軸方向端部の開口部(外側継手部材23と内側継手部材26との間の開口部)は、本発明に係るシール構造体Sにてシールされている。この場合のシール構造体Sは、外側継手部材23の開口端部に装着される外径側リング部51と、外側継手部材23の開口端部の内径側に対向する内側継手部材26の開口端部に装着される内径側リング部52と、外径側リング部51と内径側リング部52とを連結する連結部53とを備える。
すなわち、シール構造体Sは、外径側リング部51と内径側リング部52と連結部53とからなるシール本体55と、シール本体55の外径側リング部51に付設される補強材56と、シール本体55の内側継手部材26に付設される補強材57とからなる。
外径側リング部51及び内径側リング部52は、それぞれ短円筒体からなり、内径側リング部52の軸方向長さを外径側リング部51の軸方向長さを長くしている。また、連結部53は、断面扁平S字状をなす。シール本体55としては、ゴム材料や樹脂材料から構成したりできる。ゴム材料としては、天然ゴム(NR)やイソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)などがある。樹脂材料としては、エステル系、オレフィン系、ウレタン系、アミド系、スチレン系等の熱可塑性エラストマーを用いることができる。
補強材56、57は金属製平板リング体からなり、外径側の補強材56は外径側リング部51の内径側に配設され、内径側の補強材57は内径側リング部52の外径側に配設されている。また、連結部53は、外径側リング部51と内径側リング部52とを継手奥側において連結している。
この場合、外側継手部材23の端部材36の内径面の開口端に周方向嵌合凹溝60が設けられるとともに、内側継手部材26の外径面の軸方向外端部の周方向嵌合凹溝61が設けられ、外側継手部材23の周方向嵌合凹溝60にシール本体55の外径側リング部51が圧入嵌合され、内側継手部材26の周方向嵌合凹溝61シール本体55の内径側リング部52が圧入嵌合される。これによって、シール構造体Sを車両用軸継手に装着せきる。
このシール構造体Sの装着状態において、外径側リング部51と内径側リング部52とが、継手軸方向で重畳した位置に配設される。この実施形態では、外径側リング部51の軸方向中心線L1と、内径側リング部52の軸方向中心線L2とが一致している。また、内径側リング部52の軸方向長さを外径側リング部51の軸方向長さを長くしているので、内径側リング部52の軸方向外端縁52a及び内側継手部材26の軸方向外端縁が、外側リング部51の軸方向外端縁51a及び外側継手部材23の軸方向外端縁よりも僅かに軸方向外方に突出する状態となる。この実施例形態では軸方向中心線L1、L2が一致した例を示したが、外径側リング部51と内径側リング部52とが継手軸方向で略同一位置であれば同様のコンパクト化が図れる。また、重畳というのは、外径側リング部51と内径側リング部52との軸方向中心線L1とL2とが一致していなくても、外径側リング部51と内径側リング部52とが継手軸方向で重なり合っていれば良いので、このような場合でもコンパクト化が充分に図れる。
前記シール構造体Sでは、外径側リング部51と内径側リング部52とが、継手軸方向で重畳した位置に配設されるものであるので、軸方向のスペースのコンパクト化を図ることができる。このため、このシール構造体Sを装着した車両用軸継手のコンパクト化を図ることができる。しかも、外側継手部材23の開口端部に外径側リング部51が装着され、内側継手部材26の開口端部に内径側リング部51が装着されるとともに、シール構造体全体が簡単構造であり、安定した装着状態を維持でき、高速回転に十分対応できる。また、継手内部のグリースの保持が安定するとともに、埃塵等の継手内部への侵入を有効に防止できる。
外径側リング部51は外側継手部材23に対して圧入内嵌され、内径側リング部52は内側継手部材26に対して圧入外嵌されるものでは、装着性に優れるとともに、コンパクト化を図ることができる。
図3では、外径側リング部51を外側継手部材23に装着される外径側押さえ部材63にて押さえているとともに、内径側リング部52を内側継手部材26に装着される内径側押さえ部材64にて押さえている。
外径側押さえ部材63は、外側継手部材23の外端面に固着される平板リング部63aと、この平板リング部63aの外径端から軸方向内側に延びる係合部63bとからなる。そして、平板リング部63aを外側継手部材23の外端面23aに当接させるともに、係合部63bの外側継手部材23の軸方向端部外径面に係合させた状態で、ネジ等の固着具を介して平板リング部63aを外側継手部材23の外端面23aに固着する。これによって、外径側リング部51を外側継手部材23の外端面23aに対して押さえた状態に保持できる。
また、内径側押さえ部材64は内側継手部材26の外端面26aに固着される平板リング部からなり、内径側押さえ部材64を内側継手部材26の外端面26aに当接させた状態で、ネジ等の固着具を介して、内側継手部材26の外端面26aに固着する。これによって、内径側リング部52を内側継手部材26の外端面26aに対して押さえた状態に保持できる。
外径側押さえ部材63及び内径側押さえ部材64にて押さえられるものでは、より安定してシール構造体Sを車両用軸継手の装着でき、長期に渡って安定したシール機能を発揮することができる。
図4は、シール本体55の連結部53が蛇腹構造である。すなわち、この場合の連結部53は、山部65と谷部66とが交互に配設されものである。このシール本体55は、外径側リング部51と内径側リング部52の軸方向長さ寸法を同一に設定している。また、この場合も、外径側リング部51と内径側リング部52とが、継手軸方向で重畳した位置に配設される。この図4では、外径側リング部51の軸方向外端縁51aと、内径側リング部52の軸方向内端縁52bとが、継手軸方向の同一位置に配置される。このため、外側継手部材23の端部材36の本体部37の軸方向長さを前記図1に示す端部材36より短く設定している。
図4に示すように、連結部53を蛇腹構造とすることによって、車両用軸継手の変動への追従性に優れる。
ところで、前記実施形態では、等速自在継手Tとして、ダブルフセットタイプであったが、図5に示すようなクロスグローブタイプの等速自在継手であってもよい。クロスグローブタイプの等速自在継手は、軸線に対して互いに逆方向に傾いたボール溝70a、70bを円周方向に沿って交互に形成した外周面71を有する内側継手部材72と、軸線に対して互いに逆方向に傾いたボール溝73a、73bを円周方向に沿って交互に形成した内周面74を有する外側継手部材75と、内側継手部材72のボール溝70a、70bと外側継手部材75のボール溝73a、73bとの交差部に組み込んだトルク伝達ボール76と、内側継手部材72と外側継手部材と75の間に介在してトルク伝達部材であるボール76を円周方向で所定間隔に保持するケージ77とを有するものである。
図6はボール溝の展開図であって、同図に実線で示すように、内側継手部材72の軸線に対して互いに逆方向に傾いたボール溝70a,70bが円周方向に交互に位置している。また、二点鎖線で示すように、外側継手部材75の軸線に対して互いに逆方向に傾いたボール溝73a、73bが円周方向に交互に位置している。符号βは、軸線に対する各ボール溝70a,70b,73a、73bの交差角である。
対を成すボール溝70aとボール溝73a、またはボール溝70bとボール溝73bの交差部に、トルク伝達ボール76が組み込まれる。図5に示すように、ここでは内側継手部材72のボール溝70a,70bと、外側継手部材75のボール溝73a、73bがそれぞれ6本あり、トルク伝達ボール76も6個ある。トルク伝達ボール76は、内側継手部材72と外側継手部材75の間に介在されたケージ77のポケット内に保持されている。
本発明の車両用軸継手は、コンパクトでかつ安定したシール機能を発揮することができる。しかも、ボールタイプの等速自在継手を用いたので、ギヤカップリングにみられる歯うち音や擦れ音がなく、車両全体の振動音を低減させることができる。特に、等速自在継手Tに図5と図6に示すようなクロスグルーブタイプの等速自在継手を用いれば、円周方向のガタが生じにくいものとでき、より一層、振動音の低下を図ることができる。
ところで、本発明の車両用軸継手としては、図7に示すような電気自動車に用いられる軸継手80に使用してもよい。この場合、モータ70とデフ(デファレンシャル)71との間に軸継手80が介在されている。また、デフ71からは、シャフト72を介して車輪73が付設されている。
すなわち、車両用軸継手としては、図7に示すような電気自動車であっても、コンパクトでかつ安定したシール機能を発揮することができる。しかも、ボールタイプの等速自在継手を用いたので、ギヤカップリングにみられる歯うち音や擦れ音がなく、車両全体の振動音を低減させることができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、図1に示すシール構造体では、外径側リング部51と内径側リング部52の軸方向長さが相違するものであったが、外径側リング部51と内径側リング部52の軸方向長さが同じであってもよい。また、図4に示すように、連結部54が蛇腹構造からなる場合、図例では、山部65と谷部66とがそれぞれ2個ずつであったが、これに限るものではなく、増減は任意である。
等速自在継手Tのボール数として、各実施形態では、6個であったが、6個に限ることなく、6個未満であっても、6個を超えるものであってもよい。また、図1では、内側継手部材26の軸方向外端縁が外側継手部材23の軸方向外端縁よりも軸方向外方へ突出しているが、このように突出しないものであってもよい。
23、75 外側継手部材
26、72 外側継手部材
27、76 トルク伝達部材(ボール)
29、77 ケージ
51 外径側リング部
52 内径側リング部
53 連結部
63 外径側押さえ部材
64 内径側押さえ部材

Claims (7)

  1. モータ駆動車両のモータと減速機とを連結する車両用軸継手に配設されるシール構造体であって、
    前記車両用軸継手は、外側継手部材と、内側継手部材と、外側継手部材と内側継手部材との間に配設されるトルク伝達部材と、トルク伝達部材を保持するケージとを備えた等速自在継手であり、外側継手部材の開口端部に装着される外径側リング部と、外側継手部材の開口端部の内径側に対向する内側継手部材の開口端部に装着される内径側リング部と、外径側リング部と内径側リング部とを連結する連結部とを備え、外径側リング部と内径側リング部とが、継手軸方向で重畳した位置に配設されることを特徴とするシール構造体。
  2. 連結部が蛇腹構造からなることを特徴とする請求項1に記載のシール構造体。
  3. 外径側リング部と内径側リング部と連結部とはゴム材料からなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシール構造体。
  4. 外径側リング部と内径側リング部と連結部とは樹脂材料からなることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のシール構造体。
  5. 外径側リング部は外側継手部材に対して圧入内嵌され、内径側リング部は内側継手部材に対して圧入外嵌されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項にシール構造体。
  6. 外径側リング部が外側継手部材に装着される外径側押さえ部材にて押さえられるとともに、内径側リング部が内側継手部材に装着される内径側押さえ部材にて押さえられることを特徴とする請求項5に記載のシール構造体。
  7. 前記請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のシール構造体を用いられることを特徴とする車両用軸継手。
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