JP2014238045A - 可変バルブタイミング装置の異常診断装置 - Google Patents

可変バルブタイミング装置の異常診断装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ロック制御中にカム軸のトルクによるVCT位相の振れ幅を精度良く検出することにより、ロックピンの異常診断を正確に行う。【解決手段】エンジン11は、バルブ駆動軸16の回転に伴って第1角度信号を出力する第1出力部19と、出力軸12の回転に伴って第2角度信号を出力する第2出力部20と、第1角度信号及び第2角度信号に基づいて、目標位相に制御される制御用位相Arを算出する制御用位相算出部21aと、を備える。異常診断装置は、第1角度信号及び第2角度信号に基づいて、制御用位相Arよりも変化率の大きい診断用位相Adを算出する診断用位相算出部21bと、第1ピンと第1制限溝とを係合させ且つ第2ピンと第2制限溝とを係合させるロック制御中に、診断用位相Adの振れ幅に基づいて、第1ピンと第1制限溝とが係合していない異常、又は第2ピンと第2制限溝とが係合していない異常を検出する異常検出部21cと、を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、エンジンのバルブタイミングを可変とする可変バルブタイミング装置の異常を診断する装置に関する。
従来、この種の可変バルブタイミング装置において、エンジン停止時にクランク軸とカム軸との相対回転位相(以下、「VCT位相」と称す)を、調整可能範囲の略中間にロックピンによりロックするものがある(特許文献1参照)。特許文献1に記載のものは、エンジン停止時にロックする位相(以下、「中間ロック位相」と称す)を始動に適した位相に設定して、ロックピンによりVCT位相を中間ロック位相でロックした状態でエンジンを始動する。そして、始動完了後にロックピンを退避させてVCT位相のロックを解除し、VCT位相をエンジン運転状態に応じた目標位相にフィードバック制御している。
特開2001−159330号公報
ところで、ロックピンを突出させてVCT位相を中間ロック位相でロックするロック制御中に、ロックピンの退避固着異常(ロックピンが退避位置で固着して正常に突出しない異常)が発生する可能性がある。こうしたロックピンの退避固着異常が発生すると、ロック制御中にVCT位相を中間ロック位相でロックできなくなるため、カム軸から伝達されるトルクによりVCT位相の振れが発生する(VCT位相の振れ幅がロックピンの正常時よりも大きくなる)。
これに対して、ロック制御中にVCT位相の振れ幅を検出して、ロックピンの異常診断を行うことが考えられる。しかしながら、従来の一般的なVCT位相の算出では、VCT位相の検出の安定性を確保するために、カム軸のトルクによるVCT位相の振れの影響を受けにくい方法が採用されている。このため、ロックピンの異常診断を行う上で、カム軸のトルクによるVCT位相の振れ幅を精度良く検出することができない。
本発明は、こうした課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、ロック制御中にカム軸のトルクによるVCT位相の振れ幅を精度良く検出することにより、ロックピンの異常診断を正確に行うことのできる可変バルブタイミング装置の異常診断装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、エンジンの吸気バルブ又は排気バルブを開閉駆動させるバルブ駆動軸と同期して回転する第1回転体と、前記エンジンの出力軸に同期して回転する第2回転体と、前記第1回転体及び前記第2回転体の一方及び他方にそれぞれ設けられ、互いに係合して前記第1回転体と前記第2回転体との相対回転位相を第1範囲内に制限する第1ピン及び第1制限溝と、前記第1回転体及び前記第2回転体の一方及び他方にそれぞれ設けられ、互いに係合して前記相対回転位相を第2範囲内に制限する第2ピン及び第2制限溝と、を備える可変バルブタイミング装置の異常を診断する装置であって、前記エンジンは、前記バルブ駆動軸の回転に伴って第1角度信号を出力する第1出力部と、前記出力軸の回転に伴って第2角度信号を出力する第2出力部と、前記第1出力部により出力される前記第1角度信号及び前記第2出力部により出力される前記第2角度信号に基づいて、目標位相に制御される前記相対回転位相の制御用位相を算出する制御用位相算出部と、を備え、前記第1出力部により出力される前記第1角度信号及び前記第2出力部により出力される第2角度信号に基づいて、前記制御用位相算出部により算出される前記制御用位相よりも変化率の大きい前記相対回転位相の診断用位相を算出する診断用位相算出部と、前記第1ピンと前記第1制限溝とを係合させ且つ前記第2ピンと前記第2制限溝とを係合させるロック制御中に、前記診断用位相算出部により算出される前記診断用位相の振れ幅に基づいて、前記第1ピンと前記第1制限溝とが係合していない異常、又は前記第2ピンと前記第2制限溝とが係合していない異常を検出する異常検出部と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、エンジンでは、バルブ駆動軸の回転に伴って第1出力部により第1角度信号が出力され、出力軸の回転に伴って第2出力部により第2角度信号が出力される。そして、制御用位相算出部により、第1角度信号及び第2角度信号に基づいて、目標位相に制御される、第1回転体と第2回転体との相対回転位相の制御用位相が算出される。一般に、制御用位相の算出では、制御用位相の検出精度を確保するために、バルブ駆動軸のトルクによる相対回転位相の振れの影響を受けにくい方法が採用されている。
ここで、診断用位相算出部により、第1角度信号及び第2角度信号に基づいて、制御用位相よりも変化率の大きい上記相対回転位相の診断用位相が算出される。この診断用位相は、制御用位相よりも変化率が大きいため、相対回転位相の振れを精度良く反映している。そして、第1ピンと第1制限溝とを係合させ且つ第2ピンと第2制限溝とを係合させるロック制御中に診断用位相の振れ幅に基づいて、第1ピンと第1制限溝とが係合していない異常、又は第2ピンと第2制限溝とが係合していない異常が検出される。したがって、バルブ駆動軸のトルクによる相対回転位相の振れ幅を精度良く検出することができ、第1ピン及び第2ピンの異常診断を正確に行うことができる。
システム全体の概略構成を示す模式図。 可変バルブタイミング装置及び油圧制御回路を示す断面図。 可変バルブタイミング装置を示す断面図。 ロック解除状態及びロック状態を示す断面図。 変動トルクの態様を示すグラフ。 可変バルブタイミング装置の制御特性を示す図。 待避固着異常状態を示す断面図。 カム角センサの出力信号、クランク角センサの出力信号、及び角度変換に用いるクランク角度を示すタイミングチャート。 エンジン運転状態とロック制御との関係を示すタイムチャート。 角度変換に用いるクランク角度と角度変換値との関係を示すタイムチャート。 異常診断処理の手順を示すフローチャート。 カム角センサの出力信号、クランク角センサの出力信号、及び角度変換に用いるクランク角度の変更例を示すタイミングチャート。 カム角センサの出力信号、クランク角センサの出力信号、及び角度変換に用いるクランク角度の他の変更例を示すタイミングチャート。 可変バルブタイミング装置の変更例を示す断面図。
以下、一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態は、ガソリンエンジンの吸気バルブの可変バルブタイミング装置を備えるエンジンシステムとして具体化している。
図1に示すように、エンジン11では、クランク軸12(出力軸)からの動力が、タイミングチェーン13により各スプロケット14,15を介して、吸気側カム軸16と排気側カム軸17とに伝達されるように構成されている。吸気側カム軸16(バルブ駆動軸)には、クランク軸12に対する吸気側カム軸16の進角量(VCT位相、相対回転位相)を調整する可変バルブタイミング装置18(VCT)が設けられている。
吸気側カム軸16の外周側には、所定のカム角でカム角信号(第1角度信号)のパルスを出力するカム角センサ19(第1出力部)が設置されている。クランク軸12の外周側には、所定クランク角毎にクランク角信号(第2角度信号)のパルスを出力するクランク角センサ20(第2出力部)が設置されている。これらカム角センサ19及びクランク角センサ20の出力信号は、エンジン制御回路21に入力される。
エンジン制御回路21は、制御用位相算出部21a、診断用位相算出部21b、及び異常検出部21cを備えている。制御用位相算出部21aは、カム角センサ19とクランク角センサ20の出力信号パルスの位相差に基づいて、吸気バルブの実バルブタイミング(実VCT位相、制御用位相)を演算する。制御用位相算出部21aは、クランク角センサ20の出力パルスの周波数(パルス間隔)に基づいて、エンジン回転速度を演算する。また、エンジン運転状態を検出する各種センサ(吸気圧センサ22、冷却水温センサ23、スロットルセンサ24等)の出力信号がエンジン制御回路21に入力される。診断用位相算出部21b、及び異常検出部21cについては後述する。
エンジン制御回路21は、上記各種センサで検出したエンジン運転状態に応じて燃料噴射制御や点火制御を行う。エンジン制御回路21は、可変バルブタイミング制御(位相フィードバック制御)を行い、吸気バルブの実バルブタイミングを目標バルブタイミング(目標位相)に一致させるように、可変バルブタイミング装置18を駆動する油圧をフィードバック制御する。
次に、可変バルブタイミング装置18(VCT)の構成を説明する。図2は、可変バルブタイミング装置18及び油圧制御回路を示す断面図である。
同図に示すように、可変バルブタイミング装置18のハウジング31は、吸気側カム軸16の外周に回動自在に支持されたスプロケット14にボルト32で締め付け固定されている。これにより、クランク軸12の回転がタイミングチェーン13を介してスプロケット14とハウジング31に伝達され、スプロケット14(第2回転体)とハウジング31がクランク軸12と同期して回転する。一方、吸気側カム軸16の一端部には、ロータ35がボルト37で締め付け固定されている。このロータ35(第1回転体)は、ハウジング31内に相対回動自在に収納されている。
図3に示すように、ハウジング31の内部には、複数のベーン収容室40が形成され、各ベーン収容室40が、ロータ35の外周部に形成されたベーン41によって進角室42と遅角室43とに区画されている。少なくとも1つのベーン41の両側部には、ハウジング31に対するロータ35(ベーン41)の相対回動範囲を規制するストッパ部56が形成され、このストッパ部56によって実VCT位相(カム軸位相)の調整可能範囲の最遅角位相と最進角位相が規制されている。
可変バルブタイミング装置18には、VCT位相をその調整可能範囲の略中間に位置する中間ロック位相でロックする中間ロック機構50が設けられている。この中間ロック機構50の構成では、複数のベーン41にロックピン収容孔57A,57B(図4参照)がそれぞれ設けられている。一方のロックピン収容孔57Aには、ハウジング31とロータ35(ベーン41)との相対回動をロックするためのロックピンとして進角制限ピン58Aが突出可能に収容されている。他方のロックピン収容孔57Bには、ハウジング31とロータ35(ベーン41)との相対回動をロックするためのロックピンとして遅角制限ピン58Bが突出可能に収容されている。
図4(b)に示すように、各ロックピン58A,58B(第1ピン、第2ピン)がスプロケット14側に突出してスプロケット14のロック穴59A,59B(第1制限溝、第2制限溝)にそれぞれ嵌り込むことで、VCT位相が中間ロック位相でロックされるようになっている。この際、VCT位相が中間ロック位相よりも進角側に移動することが進角制限ピン58Aによって阻止され、VCT位相が中間ロック位相よりも遅角側に移動することが遅角制限ピン58Bによって阻止される。この中間ロック位相は、エンジン11の始動に適した位相に設定されている。尚、ロック穴59A,59Bをハウジング31(第2回転体)に設けた構成としてもよい。
進角制限ピン58Aのロック穴59Aは、中間ロック位相から遅角側の所定位相(例えば中間ロック位相よりも5℃A遅角側の位相)まで延びるように形成されている。進角制限ピン58Aがロック穴59Aに嵌まり込むことで、VCT位相の移動可能範囲が中間ロック位相から遅角側の所定位相までの範囲に制限される。そして、VCT位相が中間ロック位相よりも進角側に移動することが阻止される。
一方、遅角制限ピン58Bのロック穴59Bは、中間ロック位相から進角側の所定位相(例えば中間ロック位相よりも10℃A進角側の位相)まで延びるように形成されている。遅角制限ピン58Bがロック穴59Bに嵌まり込むことで、VCT位相の移動可能範囲が中間ロック位相から進角側の所定位相までの範囲に制限される。そして、VCT位相が中間ロック位相よりも遅角側に移動することが阻止される。
各ロックピン58A,58Bは、スプリング62A,62Bによってロック方向(突出方向)にそれぞれ付勢されている。ロックピン58A,58Bの外周部とロックピン収容孔57A,57Bとの間には、ロックピン58A,58Bをロック解除方向(退避方向)に駆動する油圧を制御するためのロック解除用の油圧室がそれぞれ形成されている。
ハウジング31には、進角制御時にロータ35を進角方向に相対回動させる油圧を、ばね力で補助(アシスト)する付勢手段として、ねじりコイルばね等のばね55が設けられている。吸気バルブの可変バルブタイミング装置18では、図5に示すように、吸気側カム軸16から伝達されるトルクは、進角側に作用する負トルクと遅角側に作用する正トルクとに周期的に変動する。そして、正トルクのピークが負トルクのピークよりも大きくなっており、変動トルクの平均値は正トルク側(VCT位相を遅角させる側)に偏っている。このため、上記ばね55は、VCT位相を吸気側カム軸16のトルク方向と反対方向である進角方向に付勢するように設定されている。
ばね55が作用する範囲は、最遅角位相から中間ロック位相直前までの範囲に設定されている。このため、エンジンストール等の異常停止後の再始動時に、ロックピン58A,58Bがロック穴59A,59Bから外れた状態で中間ロック位相よりも遅角側の実VCT位相で始動した場合に、スタータ(図示せず)によるクランキング中に、ばね55の付勢力により実VCT位相が遅角側から中間ロック位相へ進角させられる。これにより、ロックピン58A,58Bがロック穴59A,59Bにそれぞれ嵌まり込み、VCT位相が中間ロック位相にロックされることとなる。
一方、中間ロック位相よりも進角側の実VCT位相で始動した場合は、クランキング中に吸気側カム軸16のトルクが遅角方向に作用する。このため、吸気側カム軸16のトルクにより実VCT位相が進角側から中間ロック位相へ遅角され、ロックピン58A,58Bをロック穴59A,59Bにそれぞれ嵌まり込ませてロックさせることができる。
ロータ35には、進角室42と遅角室43とを連通させるための連通路(図示せず)が形成されている。図4(a)に示すように、ロックピン58A,58Bがロック穴59A,59Bからそれぞれ抜き出されたロック解除状態の場合は、開閉弁63A,63Bが閉じる方向に移動して進角室42と遅角室43との間の連通路が遮断された状態に維持される。一方、図4(b)に示すように、ロックピン58A,58Bが突出してロック穴59A,59Bに嵌まり込んだロック状態の場合は、開閉弁63A,63Bが開く方向に移動して、進角室42と遅角室43との間の連通路が開放され、進角室42と遅角室43との間でオイルが出入り可能な状態に維持される。
図1及び図2に戻り、油圧制御弁25は、VCT位相を駆動する油圧を制御する位相制御用の油圧制御弁機能と、ロックピン58A,58Bを駆動する油圧を制御するロック制御用の油圧制御弁機能とを有している。エンジン11の動力によって駆動されるオイルポンプ28により、オイルパン27内のオイル(作動油)が汲み上げられて油圧制御弁25に供給される。
油圧制御弁25は、例えば8ポート・4ポジション型のスプール弁により構成され、図6に示すように、油圧制御弁25の制御デューティ(制御量)に応じて、ロックモードL1,L2、進角モードA、保持モードH、遅角モードRの4つの制御領域に区分されている。
ロックモードL1,L2の制御領域では、ロックピン収容孔57A,57B内のロック解除用油圧室へのオイル供給油路を遮断して、ロックピン収容孔57A,57B内のロック解除用油圧室の油圧を抜く。これにより、スプリング62A,62Bによってロックピン58A,58Bをロック方向に突出させる。
さらに、ロックモードL1,L2の制御領域は、オイル充填モードL1の制御領域とロック保持モードL2の制御領域とに区分されている。オイル充填モードL1の制御領域では、ロックピン58A,58Bを突出させながら進角室42へのオイル供給油路を開放して、進角室42にオイルを供給して連通路を通じて遅角室43にもオイルを充填する。ロック保持モードL2の制御領域では、ロックピン58A,58Bを突出させながら進角室42へのオイル供給油路を遮断する。
進角モードAの制御領域では、遅角室43へのオイル供給油路を遮断して、遅角室43をドレンに開放して遅角室43の油圧を抜いた状態とする。その状態で、油圧制御弁25の制御デューティに応じて、進角室42へのオイル供給油路を開放して、進角室42にオイルを供給して進角室42の油圧を変化させて実VCT位相を進角させる。
保持モードHの制御領域では、進角室42と遅角室43との両方のオイル供給油路を遮断して両室42,43の油圧を保持して、実VCT位相が動かないように保持する。
遅角モードRの制御領域では、進角室42へのオイル供給油路を遮断して、進角室42をドレンに開放して進角室42の油圧を抜いた状態とする。その状態で、油圧制御弁25の制御デューティに応じて、遅角室43へのオイル供給油路を開放して、遅角室43にオイルを供給して遅角室43の油圧を変化させて実VCT位相を遅角させる。
ロックモードL1,L2以外の制御領域(進角モードA、保持モードH、遅角モードR)では、ロックピン収容孔57A,57B内のロック解除用油圧室へのオイル供給油路を開放する。これにより、ロックピン収容孔57A,57B内のロック解除用油圧室にオイルを充填してロック解除用油圧室の油圧を上昇させ、その油圧によりロックピン58A,58Bをロック穴59A,59Bからそれぞれ抜き出して、ロックピン58A,58Bのロックを解除する。
ところで、図7に示すように、ロックピン58A,58B(進角制限ピン58Aと遅角制限ピン58B)を突出させてVCT位相を中間ロック位相でロックするように油圧制御弁25を制御するロック制御中に、ロックピン58A,58Bの退避固着異常(ロックピン58A,58Bが退避位置で固着して正常に突出しない異常)が発生する可能性がある。ロックピン58A,58Bの退避固着異常が発生すると、ロック制御中にVCT位相を中間ロック位相でロックできなくなって、ロック制御中に吸気側カム軸16のトルクによるVCT位相の振れが発生する(VCT位相の振れ幅がロックピン58A,58Bの正常時よりも大きくなる)。
そこで、ロック制御中に吸気側カム軸16のトルクによるVCT位相の振れ幅を検出してロックピン58A,58Bの異常診断を行うことが考えられる。しかしながら、従来の一般的なVCT位相の算出では、VCT位相の検出精度を確保するために、吸気側カム軸16のトルクによるVCT位相の振れの影響を受けにくい下記の方法が採用されている。
図8は、カム角センサ19の出力信号、クランク角センサ20の出力信号、及び角度変換に用いるクランク角度を示すタイミングチャートである。可変バルブタイミング装置18のVCT位相(制御用位相)を目標位相にフィードバック制御する際に、上述した制御用位相算出部21aは制御用位相Arを下式により算出している。t1はカム角センサ19により出力信号の立ち下がりエッジが検出される時刻、t2はクランク角センサ20により基準クランク角位置を示すパルス信号(パルス信号の立ち下がりエッジ)が検出される時刻、T180は時刻t2までにクランク軸12が180°CA回転するのに要した時間である。
Ar=(t2−t1)×180/T180
上記の式は、制御用位相Arがクランク軸12及び吸気側カム軸16の回転速度変動の影響を受けにくいように設定されている。すなわち、時刻t2と時刻t1との時間差(t2−t1)をクランク軸12の回転角度に変換する際に、180°CA(第1回転角度)及びそれに要した時間T180(第1回転角度に対応する時間)を用いている。180/T180(角度変換値)は、180°CAといった比較的大きな回転角度での、平均的な単位時間あたりの回転角度を表している。このため、上記式を用いることにより、180°CA内でのクランク軸12及び吸気側カム軸16の回転速度変動の影響が抑制され、制御用位相Arの値が安定するようになる。その反面、ロック制御中に吸気側カム軸16のトルクによるVCT位相の振れ幅を、正確に検出することが困難となる。
図9は、エンジン運転状態とロック制御との関係を示すタイムチャートである。
同図に示すように、ロック制御は、クランキング中、アイドル運転中、加減速運転中等、エンジン回転速度が不安定な状態で実施されることが多い。このような状態でVCT位相の振れ幅を正確に検出するためには、クランク軸12及び吸気側カム軸16の回転速度変動を反映したVCT位相(診断用位相)を算出する必要がある。
この点、本実施形態では、上述した診断用位相算出部21bは、カム角センサ19により出力されるカム角信号及びクランク角センサ20により出力されるクランク角信号に基づいて、制御用位相算出部21aにより算出される制御用位相Arよりも変化率の大きい診断用位相Adを下式により算出している。t1,t2は、上記制御用位相Arの算出時と同一の時刻(図8参照)、T30は時刻t1から時刻t2の間においてクランク軸12が30°CA回転するのに要した時間である。なお、この30°CAは、時刻t1の直後の30°CAであってもよいし、時刻t1と時刻t2との中間の30°CAであってもよいし、時刻t2の直前の30°CAであってもよい。
Ar=(t2−t1)×30/T30
上記の式では、時刻t2と時刻t1との時間差(t2−t1)をクランク軸12の回転角度に変換する際に、30°CA(第2回転角度)及びそれに要した時間T30(第2回転角度に対応する時間)を用いている。30/T30(角度変換値)は、上記180°CAよりも小さい30°CAでの、平均的な単位時間あたりの回転角度を表している。このため、上記式を用いることにより、時刻t1から時刻t2までの期間内でのクランク軸12及び吸気側カム軸16の回転速度変動が反映され、診断用位相Adの精度が向上するようになる。
図10は、上記の角度変換に用いるクランク角度(180°CA、30°CA)と角度変換値(180/T180、30/T30)との関係を示すタイムチャートである。
同図に示すように、角度変換に30°CAを用いた場合の角度変換値30/T30の変動は、角度変換に180°CAを用いた場合の角度変換値180/T180の変動よりも大きくなっている。詳しくは、角度変換値30/T30の振幅は角度変換値180/T180の振幅よりも大きくなり、角度変換値30/T30の変化率(単位時間あたりの変化量)は角度変換値180/T180の変化率よりも大きくなっている。
このため、角度変換値180/T180を用いて算出される制御用位相Arの変化率よりも、角度変換値30/T30を用いて算出される診断用位相Adの変化率は大きくなる。したがって、診断用位相Adは、吸気側カム軸16のトルクによるVCT位相の振れを精度良く反映することとなる。
次に、ロック制御中に吸気側カム軸16のトルクによるVCT位相の振れ幅を検出してロックピン58A,58Bの異常を診断する処理について説明する。図11は、この異常診断処理の手順を示すフローチャートである。この一連の処理は、上述した診断用位相算出部21b及び異常検出部21cにより、所定の周期で繰り返し実行される。
まず、異常検出部21cは、ロックピン58A,58Bの異常診断実行条件が成立しているか否か判定する(S101)。詳しくは、ロック制御中であること、カム角センサ19及びクランク角センサ20が正常であること等の条件を全て満たすか否かによって判定する。
上記判定において、異常検出部21cが、異常診断実行条件が不成立であると判定した場合(S101:NO)、S102以降の異常診断に関する処理を行うことなく、この一連の処理を終了する(END)。
一方、上記判定において、異常検出部21cが、異常診断実行条件が成立していると判定した場合(S101:YES)、診断用位相算出部21bは、720°CAの間(クランク軸12が所定回転角度だけ回転する間)に、複数の診断用位相Ad(診断用のVCT位相)を算出する(S120)。例えば、診断用位相算出部21bは、180°CA毎に診断用位相Adを算出し、720°CAの間に診断用位相Adを計4回算出する。
続いて、異常検出部21cは、診断用位相算出部21bにより算出された複数の診断用位相Adの最大値と最小値との差を、VCT位相の振れ幅として算出する(S103)。
続いて、異常検出部21cは、VCT位相の振れ幅が判定値よりも大きいか否か判定する(S104)。この判定値は、可変バルブタイミング装置18のロックピン58A,58Bがロックされている場合には取り得ない値、例えば3°CAに設定されている。
上記判定において、異常検出部21cが、VCT位相の振れ幅が判定値以下であると判定した場合(S104:NO)、異常検出部21cは、ロックピン58A,58Bの異常無し(正常)と判定する(S106)。
これに対して、上記判定において、異常検出部21cが、VCT位相の振れ幅が判定値よりも大きいと判定した場合(S104:YES)、異常検出部21cは、ロックピン58A,58Bのいずれかに異常有りと判定する(S105)。なお、この判定において、進角制限ピン58Aの異常と遅角制限ピン58Bの異常とを、以下のような方法で区別してもよい。
第1の方法として、VCT位相の振れ位置(VCT位相の振れが発生する位置)が中間ロック位相よりも進角側であるか否かを、例えば、VCT位相の振れ幅の中心位置が中間ロック位相よりも進角側であるか否かによって判定する。そして、VCT位相の振れ位置が中間ロック位相よりも進角側であると判定した場合、進角制限ピン58Aの異常(退避固着異常)と判定する。一方、VCT位相の振れ位置が中間ロック位相よりも遅角側であると判断した場合、遅角制限ピン58Bの異常(退避固着異常)と判定する。
第2の方法として、VCT位相の振れ幅が遅角制限ピン58BよるVCT位相の制限範囲の幅(例えば10℃A)に相当するか否かを、例えば、VCT位相の振れ幅が所定の閾値(例えば8℃A)よりも大きいか否かによって判定する。そして、VCT位相の振れ幅が遅角制限ピン58BよるVCT位相の制限範囲の幅に相当すると判定した場合、進角制限ピン58Aの異常(退避固着異常)と判定する。一方、VCT位相の振れ幅が進角制限ピン58AよるVCT位相の制限範囲の幅(例えば5℃A)に相当すると判定した場合、遅角制限ピン58Bの異常(退避固着異常)と判定する。
そして、異常検出部21cはこの一連の処理を一旦終了する(END)。なお、S101〜S106の処理のうちS102の処理を除く処理が異常検出部21cとしての処理に相当し、S102の処理が診断用位相算出部21bとしての処理に相当する。また、診断用位相算出部21b及び異常検出部21cによって、可変バルブタイミング装置18の異常診断装置が構成されている。
以上詳述した本実施形態は、以下の利点を有する。
・診断用位相算出部21bにより、カム角信号及びクランク角信号に基づいて、VCT位相の制御用位相Arよりも変化率の大きいVCT位相の診断用位相Adが算出される。この診断用位相Adは、制御用位相Arよりも変化率が大きいため、VCT位相の振れを精度良く反映している。そして、進角制限ピン58Aとロック穴59Aとを係合させ且つ遅角制限ピン58Bとロック穴59Bとを係合させるロック制御中に診断用位相Adの振れ幅に基づいて、進角制限ピン58Aとロック穴59Aとが係合していない異常、又は遅角制限ピン58Bとロック穴59Bとが係合していない異常が検出される。したがって、吸気側カム軸16のトルクによるVCT位相の振れ幅を精度良く検出することができ、進角制限ピン58A及び遅角制限ピン58Bの異常診断を正確に行うことができる。
・制御用位相算出部21aによって、カム角信号が出力される時刻t1と、クランク角信号の基準となるパルス信号(基準信号)が出力される時刻t2との時間差(t2−t1)が算出され、180°CA及び180°CAに対応する時間により、この時間差(t2−t1)が制御用位相Arに変換される。一方、診断用位相算出部21bによって、180°CAよりも小さい30°CA及び30°CAに対応する時間により、上記時間差(t2−t1)が診断用位相Adに変換される。このため、診断用位相Adの変化率を制御用位相Arの変化率よりも大きくすることができる。したがって、診断用位相Adは、吸気側カム軸16のトルクによるVCT位相の振れを精度良く反映することとなり、診断用位相Adの振れ幅に基づいて進角制限ピン58A及び遅角制限ピン58Bの異常診断を正確に行うことができる。
・診断用位相算出部21bにより、クランク軸12が720°CAだけ回転する間に診断用位相Adが複数算出される。そして、異常検出部21cによって、複数算出された診断用位相Adの最進角値と最遅角値との差により診断用位相Adの振れ幅が算出される。したがって、診断用位相Adの振れ幅を容易に算出することができる。
なお、上記実施形態を、以下のように変更して実施することもできる。上記実施形態と同一の部材については、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
・図12に示すように、診断用位相算出部21bは、検出するVCT位相に近似する回転角度(第3回転角度)、及びこの回転角度に対応する時間により、時間差(t2−t1)を診断用位相Adに変換してもよい。詳しくは、検出するVCT位相は、カム角センサ19によりカム角信号が出力される時刻t1でのクランク軸12の回転角度位置から、クランク角センサ20によりクランク角信号の基準信号が出力される時刻t2でのクランク軸12の回転角度位置(基準クランク角位置)までの回転角度差である。ここでは、検出するVCT位相に近似する回転角度を90°CAとしている。
こうした構成によれば、カム角信号の出力される時刻t1から基準信号の出力される時刻t2までの期間から外れた期間でのクランク軸12及び吸気側カム軸16の回転速度変動の影響を抑制することができる。したがって、診断用位相AdによりVCT位相の振れ幅を検出する精度を向上させることができる。
・診断用位相算出部21bは、以下のように診断用位相Adを算出してもよい。図13に示すように、診断用位相算出部21bは、カム角センサ19によりカム角信号が出力される時刻t1から、次にクランク角センサ20によりクランク角信号が出力される時刻t3(第1時期)までの時間差(t3−t1)を算出する。そして、診断用位相算出部21bは、クランク角センサ20によりクランク角度信号が出力される回転角度間隔(ここでは10°CA)、及びこの回転角度間隔に対応する時間により、時間差(t3−t1)を第1位相に変換する。さらに、診断用位相算出部21bは、時刻t3でのクランク軸12の回転角度位置と、クランク角センサ20により基準信号が出力される時刻t2でのクランク軸12の回転角度位置との回転角度差(ここでは70°CA)に、上記第1位相を加算して診断用位相Adを算出する。
こうした構成によれば、第1位相を算出する際の時間差を短くすることができ、この時間差内でのクランク軸12及び吸気側カム軸16の回転速度変動の影響を小さくすることができる。さらに、時刻t3でのクランク軸12の回転角度位置と、基準信号が出力される時刻t2でのクランク軸12の回転角度位置との回転角度差(70°CA)は、クランク角信号が出力される回転角度間隔(10°CA)、及びクランク角信号が出力される数(ここでは7つ)により正確に算出することができる。したがって、この回転角度差(70°CA)に上記第1位相を加算して診断用位相Adを算出することにより、診断用位相Adの精度を向上させることができる。
・クランク角センサ20がクランク角信号を出力する回転角度間隔は、10°CAに限らず、30°CA等に設定することもできる。
・図8,12,13において、カム角センサ19及びクランク角センサ20の出力特性を反転させるように構成して、時刻t1においてカム角センサ19により出力信号の立ち上がりエッジを検出し、時刻t2においてクランク角センサ20により基準クランク角位置を示すパルス信号(パルス信号の立ち上がりエッジ)を検出するようにすることもできる。
・吸気側カム軸16のシグナルロータの外周に、周方向の長さが比較的長尺な歯を設け、シグナルロータ(吸気側カム軸16)の回転に同期してカム角センサ19から出力されるパルス信号の立上がりエッジ(又は立下がりエッジ)を位相検出信号として使用し、パルス信号の立下がりエッジ(又は立上がりエッジ)を位相振れ検出信号として使用するようにしてもよい。
・上記実施形態では、算出された複数の診断用位相Adの最進角値と最遅角値との差をVCT位相の振れ幅として算出した。しかしながら、最進角値になると予想される時期に算出された診断用位相Adと、最遅角値になると予想される時期に算出された診断用位相Adとの差をVCT位相の振れ幅として算出することもできる。
・図14に示すように、ロック穴59A,59Bよりも浅いロック穴60A,60B(第1制限溝、第2制限溝)が、ロック穴59A,59Bにそれぞれ接続するように形成されている可変バルブタイミング装置18を対象として、異常診断を行うこともできる。この場合、VCT位相の振れ幅が、遅角制限ピン58B及びロック穴60BよるVCT位相の制限範囲の幅(例えば15℃A)に相当すると判定することにより、進角制限ピン58Aの異常(退避固着異常)且つ遅角制限ピン58Bの異常(待避位置から少し突出した位置で固着した異常)と判定することができる。
・診断用位相算出部21bと異常検出部21cとを一体に構成してもよい。また、異常診断装置(診断用位相算出部21b及び異常検出部21c)と制御用位相算出部21aとを一体にして、エンジン制御回路21により異常診断装置を構成してもよい。
・排気側カム軸17(バルブ駆動軸)に設けられた排気バルブの可変バルブタイミング装置(VCT)を対象として、異常診断を行うこともできる。この場合、排気バルブの可変バルブタイミング装置は、クランク軸12に対する排気側カム軸17の遅角量(VCT位相)を調整するものであればよい。
・ガソリンエンジンに代えて、ディーゼルエンジンを採用することもできる。
11…エンジン、12…クランク軸、14…スプロケット、16…吸気側カム軸、18…可変バルブタイミング装置、19…カム角センサ、20…クランク角センサ、21a…制御用位相算出部、21b…診断用位相算出部、21c…異常検出部、35…ロータ、58A…進角制限ピン、58B…遅角制限ピン、59A…ロック穴、59B…ロック穴。

Claims (5)

  1. エンジン(11)の吸気バルブ又は排気バルブを開閉駆動させるバルブ駆動軸(16)と同期して回転する第1回転体(35)と、前記エンジンの出力軸(12)に同期して回転する第2回転体(14)と、前記第1回転体及び前記第2回転体の一方及び他方にそれぞれ設けられ、互いに係合して前記第1回転体と前記第2回転体との相対回転位相を第1範囲内に制限する第1ピン(58A)及び第1制限溝(59A)と、前記第1回転体及び前記第2回転体の一方及び他方にそれぞれ設けられ、互いに係合して前記相対回転位相を第2範囲内に制限する第2ピン(58B)及び第2制限溝(59B)と、を備える可変バルブタイミング装置(18)の異常を診断する装置であって、
    前記エンジンは、前記バルブ駆動軸の回転に伴って第1角度信号を出力する第1出力部(19)と、前記出力軸の回転に伴って第2角度信号を出力する第2出力部(20)と、前記第1出力部により出力される前記第1角度信号及び前記第2出力部により出力される前記第2角度信号に基づいて、目標位相に制御される前記相対回転位相の制御用位相を算出する制御用位相算出部(21a)と、を備え、
    前記第1出力部により出力される前記第1角度信号及び前記第2出力部により出力される第2角度信号に基づいて、前記制御用位相算出部により算出される前記制御用位相よりも変化率の大きい前記相対回転位相の診断用位相を算出する診断用位相算出部(21b)と、
    前記第1ピンと前記第1制限溝とを係合させ且つ前記第2ピンと前記第2制限溝とを係合させるロック制御中に、前記診断用位相算出部により算出される前記診断用位相の振れ幅に基づいて、前記第1ピンと前記第1制限溝とが係合していない異常、又は前記第2ピンと前記第2制限溝とが係合していない異常を検出する異常検出部(21c)と、
    を備えることを特徴とする可変バルブタイミング装置の異常診断装置。
  2. 前記制御用位相算出部は、前記第1出力部により前記第1角度信号が出力される時期と、前記第2出力部により前記第2角度信号の基準となる基準信号が出力される時期との時間差を算出し、前記出力軸の設定された第1回転角度及び前記第1回転角度の変化に対応する時間により、前記時間差を前記制御用位相に変換し、
    前記診断用位相算出部は、前記設定された第1回転角度よりも小さい前記出力軸の第2回転角度を設定し、前記第2回転角度の変化を対応する時間により、前記時間差を前記診断用位相に変換する請求項1に記載の可変バルブタイミング装置の異常診断装置。
  3. 前記制御用位相算出部は、前記第1出力部により前記第1角度信号が出力される時期と、前記第2出力部により前記第2角度信号の基準となる基準信号が出力される時期との時間差を算出し、前記出力軸の設定された第1回転角度及び前記第1回転角度の変化に対応する時間により、前記時間差を前記制御用位相に変換し、
    前記診断用位相算出部は、前記第1出力部により前記第1角度信号が出力される時期での前記出力軸の回転角度位置から、前記第2出力部により前記第2角度信号の基準となる基準信号が出力される時期での前記出力軸の回転角度位置までの回転角度差に近似するように設定された第3回転角度、及び前記第3回転角度の変化に対応する時間により、前記時間差を前記診断用位相に変換する請求項1又は2に記載の可変バルブタイミング装置の異常診断装置。
  4. 前記診断用位相算出部は、前記第1出力部により前記第1角度信号が出力される時期から、前記第2出力部により前記第2角度信号が出力される第1時期までの時間差を算出し、前記第2出力部により前記第2角度信号が出力される回転角度間隔及び前記回転角度間隔の変化に対応する時間により前記時間差を第1位相に変換し、前記第1時期での前記出力軸の回転角度位置と前記第2出力部により前記第2角度信号の基準となる基準信号が出力される時期での前記出力軸の回転角度位置との回転角度差に、前記第1位相を加算して前記診断用位相を算出する請求項1に記載の可変バルブタイミング装置の異常診断装置。
  5. 前記診断用位相算出部は、前記出力軸が所定回転角度だけ回転する間に前記診断用位相を複数算出し、
    前記異常検出部は、前記診断用位相算出部により複数算出された前記診断用位相の最進角値と最遅角値との差により前記診断用位相の振れ幅を算出する請求項1〜4のいずれか1項に記載の可変バルブタイミング装置の異常診断装置。
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