JP2014226702A - 切断処理装置及び切断処理方法 - Google Patents
切断処理装置及び切断処理方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014226702A JP2014226702A JP2013109028A JP2013109028A JP2014226702A JP 2014226702 A JP2014226702 A JP 2014226702A JP 2013109028 A JP2013109028 A JP 2013109028A JP 2013109028 A JP2013109028 A JP 2013109028A JP 2014226702 A JP2014226702 A JP 2014226702A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- laminated film
- film
- width direction
- cutting
- heating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Laser Beam Processing (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
【課題】液状硬化型樹脂の硬化フィルムを一対の基材フィルムにより挟み込んでなる帯状の積層フィルムをその長手方向に移送しながら、積層フィルムの幅方向両端部を切り落とす切断処理装置において、切断処理後の積層フィルムをロール状に巻き取る際に、積層フィルムの幅方向両端部に割れや変形が発生することを抑制できるようにする。
【解決手段】積層フィルム1をその長手方向に移送する移送手段と、長手方向に移送される積層フィルム1をレーザーにより切断して、積層フィルム1の幅方向両端部を切り落とすレーザー切断部12と、レーザー切断部12によって切断された後の積層フィルム1の幅方向両端部を加熱する加熱手段14と、加熱手段14によって加熱された状態で積層フィルム1の幅方向両端部を厚さ方向から圧縮する圧縮手段15と、を備える切断処理装置を提供する。
【選択図】図1
【解決手段】積層フィルム1をその長手方向に移送する移送手段と、長手方向に移送される積層フィルム1をレーザーにより切断して、積層フィルム1の幅方向両端部を切り落とすレーザー切断部12と、レーザー切断部12によって切断された後の積層フィルム1の幅方向両端部を加熱する加熱手段14と、加熱手段14によって加熱された状態で積層フィルム1の幅方向両端部を厚さ方向から圧縮する圧縮手段15と、を備える切断処理装置を提供する。
【選択図】図1
Description
この発明は、積層フィルムの切断装処理置及び切断処理方法に関する。
従来、光硬化性樹脂や熱硬化性樹脂等の液状硬化型樹脂からなるフィルム(液状硬化型樹脂の硬化フィルム)を製造する場合には、例えば特許文献1のように、液状の液状硬化型樹脂組成物を帯状の基材フィルム上に薄膜状(フィルム状)に塗工し、その上から帯状のカバーフィルムを積層した積層フィルムを構成した上で、この積層フィルムに熱や光を照射し薄膜状の液状硬化型樹脂組成物を硬化させる手法が用いられている。この製造手法では、積層フィルムをその長手方向に移送しながら積層フィルムに熱や光を照射している。
ところで、液状硬化型樹脂組成物を硬化させて得られる液状硬化型樹脂の硬化フィルムでは、その幅方向両端部の厚みや、硬化フィルムの幅寸法にばらつきが生じる。このため、従来では、硬化後に硬化フィルムの幅方向両端部をレーザーで切り落としている。
また、レーザーによる硬化フィルムの切断では、ヒューム、粉塵等が発生するため、当該切断処理は積層フィルムの状態で行われる。また、レーザーによる切断の後には、積層フィルムを別の処理装置に移動させるために積層フィルムをロール状に巻き取ることがある。
また、レーザーによる硬化フィルムの切断では、ヒューム、粉塵等が発生するため、当該切断処理は積層フィルムの状態で行われる。また、レーザーによる切断の後には、積層フィルムを別の処理装置に移動させるために積層フィルムをロール状に巻き取ることがある。
しかしながら、上記のように積層フィルムの幅方向両端部をレーザーで切り落とした場合、切断後の積層フィルムにおける基材フィルムやカバーフィルムの幅方向両端部には、レーザーの熱によって基材フィルムやカバーフィルムの表面から積層フィルムの厚さ方向に盛り上がる肉盛部が形成されてしまう。すなわち、積層フィルムの幅方向両端部における厚みが幅方向中央部よりも大きくなってしまう。このため、レーザー切断後の積層フィルムをロール状に巻き取る際には、積層フィルムが何層にも重なることで厚みの差が積算されるため、ロール状に巻き取られた積層フィルム(以下「ロール」と呼ぶ。)のうちその幅方向両端部の直径が幅方向中央部よりも大きくなる。その結果として、積層フィルム(特に液状硬化型樹脂の硬化フィルム)の幅方向両端部に割れや変形が発生する虞がある。
なお、従来では、これら割れや変形を抑えるために、積層フィルムをロール状に巻き取る際、このロールの幅方向中央部に「合紙」を挟み込んで、ロールの幅方向中央部と幅方向両端部との直径差を吸収している。しかしながら、「合紙」の使用は、液状硬化型樹脂の硬化フィルムの製造コスト増大を招いてしまう。
なお、従来では、これら割れや変形を抑えるために、積層フィルムをロール状に巻き取る際、このロールの幅方向中央部に「合紙」を挟み込んで、ロールの幅方向中央部と幅方向両端部との直径差を吸収している。しかしながら、「合紙」の使用は、液状硬化型樹脂の硬化フィルムの製造コスト増大を招いてしまう。
本発明は、上述した事情に鑑みたものであって、液状硬化型樹脂の硬化フィルムの製造コスト増大を抑えつつ、積層フィルム(特に硬化フィルム)の幅方向両端部に割れや変形が発生することを抑制できる積層フィルムの切断処理装置及び切断処理方法を提供することを目的とする。
この課題を解決するために、本発明の切断処理装置は、液状硬化型樹脂の硬化フィルムを一対の基材フィルムにより挟み込んでなる帯状の積層フィルムをその長手方向に移送しながら、前記積層フィルムの幅方向両端部を切り落とすものであって、前記積層フィルムをその長手方向に移送する移送手段と、長手方向に移送される前記積層フィルムをレーザーにより切断して、該積層フィルムの幅方向両端部を切り落とすレーザー切断部と、該レーザー切断部によって切断された後の前記積層フィルムの幅方向両端部を加熱する加熱手段と、該加熱手段によって加熱された状態で前記積層フィルムの幅方向両端部を厚さ方向から圧縮する圧縮手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の切断処理方法は、液状硬化型樹脂の硬化フィルムを一対の基材フィルムにより挟み込んでなる帯状の積層フィルムをその長手方向に移送しながら、前記積層フィルムの幅方向両端部を切り落とす方法であって、長手方向に移送される前記積層フィルムをレーザーにより切断して、該積層フィルムの幅方向両端部を切り落とす切断工程と、該切断工程後に、前記積層フィルムの幅方向両端部を加熱する加熱工程と、該加熱工程において加熱された前記積層フィルムの幅方向両端部を厚さ方向から圧縮する圧縮工程と、を備えることを特徴とする。
上記切断処理装置及び切断処理方法では、積層フィルムの幅方向両端部をレーザーにより切り落とすことで、従来と同様に、各基材フィルムの幅方向両端部の表面に積層フィルムの厚さ方向に盛り上がる肉盛部が形成される。その後、上記切断処理装置及び切断処理方法では、この肉盛部が加熱されて容易に塑性変形可能な状態となる。さらに、肉盛部が加熱された状態で、積層フィルムの幅方向両端部が厚さ方向から圧縮されることで、肉盛部が容易に押し潰されるため、積層フィルムの幅方向両端部における厚みを幅方向中央部における厚みに近づけることができる。
したがって、上記のように積層フィルムの幅方向両端部を圧縮した後に積層フィルムをロール状に巻き取れば、積層フィルムからなるロールにおける幅方向両端部と幅方向中央部との直径差を減少できるため、積層フィルム(特に液状硬化型樹脂の硬化フィルム)の幅方向両端部に割れや変形が発生することを抑制できる。
また、従来のように、切断後の積層フィルムをロール状に巻き取る際にロールの幅方向中央部に「合紙」を挟み込む必要が無くなるため、液状硬化型樹脂の硬化フィルムの製造コスト増大を抑えることができる。
また、従来のように、切断後の積層フィルムをロール状に巻き取る際にロールの幅方向中央部に「合紙」を挟み込む必要が無くなるため、液状硬化型樹脂の硬化フィルムの製造コスト増大を抑えることができる。
さらに、上記切断処理装置及び切断処理方法では、積層フィルムの幅方向両端部が加熱された状態で圧縮されるため、基材フィルムの幅方向両端部を液状硬化型樹脂の硬化フィルムに融着させることもできる。したがって、切断処理を施した後の積層フィルムにおいて、基材フィルムが不意に液状硬化型樹脂の硬化フィルムから剥がれることを防止して、液状硬化型樹脂の硬化フィルムの保護を図ることができる。圧縮手段としては、圧縮ロール、連続プレス装置などが挙げられるが、均一性などの面から圧縮ロールが好ましい。
そして、前記切断処理装置においては、前記加熱手段によって加熱される前記積層フィルムの加熱温度が、前記圧縮手段によって前記積層フィルムが圧縮される際に、前記液状硬化型樹脂の硬化フィルムのガラス転移温度よりも低い温度、かつ、前記基材フィルムのガラス転移温度よりも高い温度となるように設定されていることが好ましい。
上記のように積層フィルムの幅方向両端部が加熱されれば、肉盛部を含む基材フィルムのみを塑性変形可能な状態とし、液状硬化型樹脂の硬化フィルムが塑性変形可能な状態となることを防止できる。このため、圧縮手段では基材フィルムのみを圧縮し、液状硬化型樹脂の硬化フィルムが圧縮されることを防止できる。
したがって、製造後における液状硬化型樹脂の硬化フィルムの厚さ寸法が、幅方向中央部と幅方向両端部とで異なることを抑制できる。すなわち、切断処理を施した液状硬化型樹脂の硬化フィルム全体を製品として使用できる。
したがって、製造後における液状硬化型樹脂の硬化フィルムの厚さ寸法が、幅方向中央部と幅方向両端部とで異なることを抑制できる。すなわち、切断処理を施した液状硬化型樹脂の硬化フィルム全体を製品として使用できる。
また、前記切断処理装置において、前記圧縮手段が圧縮ロールである場合、前記加熱手段が、前記圧縮ロールに設けられているとよい。
上記切断処理装置では、圧縮ロールにおいて積層フィルムの幅方向両端部を加熱しながら肉盛部を押し潰すことができる。
上記切断処理装置では、圧縮ロールにおいて積層フィルムの幅方向両端部を加熱しながら肉盛部を押し潰すことができる。
そして、上記切断処理装置によれば、加熱手段が圧縮ロールと別個に構成される場合と比較して、積層フィルムの加熱温度を高い精度で設定できる。このため、例えば肉盛部を含む基材フィルムのみを容易に塑性変形可能な状態とし、また、光硬化性樹脂フィルムが塑性変形可能な状態となることを容易に防止できる。
さらに、加熱手段が圧縮ロールと別個に構成される場合と比較して、加熱手段が積層フィルムに付与する熱エネルギーを小さく抑えることができるため、切断処理装置におけるランニングコストを低く抑えることができる。
さらに、加熱手段が圧縮ロールと別個に構成される場合と比較して、加熱手段が積層フィルムに付与する熱エネルギーを小さく抑えることができるため、切断処理装置におけるランニングコストを低く抑えることができる。
本発明によれば、液状硬化型樹脂の硬化フィルムの製造コスト増大を抑えつつ、積層フィルム(特に液状硬化型樹脂の硬化フィルム)の幅方向両端部に割れや変形が発生することを抑制できる。
以下、図1〜4を参照して本発明の一実施形態について説明する。
この実施形態に係る切断処理装置は、図4(a)に示すように、光硬化性樹脂フィルム(液状硬化型樹脂の硬化フィルム)2を一対の基材フィルム3,4により挟み込んでなる帯状の積層フィルム1をその長手方向に移送しながら、その幅方向両端部を切り落とすものである。
本実施形態の光硬化性樹脂フィルム2は、液状の光硬化性樹脂組成物(液状硬化型樹脂組成物)を一対の基材フィルム3,4によって挟み込んだ状態で、光硬化性樹脂組成物が紫外線などにより硬化することで得られるものである。
この実施形態に係る切断処理装置は、図4(a)に示すように、光硬化性樹脂フィルム(液状硬化型樹脂の硬化フィルム)2を一対の基材フィルム3,4により挟み込んでなる帯状の積層フィルム1をその長手方向に移送しながら、その幅方向両端部を切り落とすものである。
本実施形態の光硬化性樹脂フィルム2は、液状の光硬化性樹脂組成物(液状硬化型樹脂組成物)を一対の基材フィルム3,4によって挟み込んだ状態で、光硬化性樹脂組成物が紫外線などにより硬化することで得られるものである。
また、本実施形態では、一対の基材フィルム3,4の幅寸法が、光硬化性樹脂フィルム2よりも大きく設定され、光硬化性樹脂フィルム2は一対の基材フィルム3,4の幅方向の両端部の間に形成されていない。すなわち、本実施形態の積層フィルム1の幅方向両端部には、一対の基材フィルム3,4のみを積層した耳部5が形成されている。
さらに、本実施形態の積層フィルム1では、その幅方向両端部における光硬化性樹脂フィルム2の厚さ寸法が、積層フィルム1の幅方向中央部側から各耳部5に向かうにしたがって小さくなっている。
さらに、本実施形態の積層フィルム1では、その幅方向両端部における光硬化性樹脂フィルム2の厚さ寸法が、積層フィルム1の幅方向中央部側から各耳部5に向かうにしたがって小さくなっている。
なお、本実施形態における光硬化性樹脂組成物としては、光重合性の炭素−炭素二重結合を複数個有する化合物が好ましい。光硬化性樹脂組成物の例としては、(1)多価アリルエステル化合物(樹脂)、(2)多価ビニルエステル樹脂、(3)多官能ウレタン(メタ)アクリレート樹脂、(4)籠型シロキサン−(メタ)アクリレート樹脂組成物などが挙げられる。
(1)多価アリルエステル化合物は、多価カルボン酸のアリルエステルモノマーと2〜6個の水酸基を有する炭素数2〜20の多価アルコールとのエステル交換反応により製造される。多価カルボン酸のアリルエステルモノマーの具体例としては、フタル酸ジアリル、イソフタル酸ジアリル、テレフタル酸ジアリル、2,6−ナフタレンジカルボン酸ジアリル、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジアリル、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸ジアリル、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジアリル、エンドメチレンテトラヒドロフタル酸ジアリル、メチルテトラヒドロフタル酸ジアリル、アジピン酸ジアリル、コハク酸ジアリル、マレイン酸ジアリル等が挙げられる。これらアリルエステルモノマーは、必要に応じて2種以上使用することもでき、また、上述の具体例に限定されるものではない。
炭素数2〜20の多価アルコールの具体例のうち、2価のアルコールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ヘキサメチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ビスフェノール−Aのエチレンオキサイド付加物、ビスフェノール−Aのプロピレンオキサイド付加物、2,2−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3,5−ジブロモフェニル]プロパン等が挙げられる。
また、3価以上の多価アルコールの具体例としては、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ペンタエリスリトール、ジペンタリスリトール等が挙げられる。これらの多価アルコールの2種以上の混合物であってもよい。また、上述の具体例に限定されるものではない。
また、3価以上の多価アルコールの具体例としては、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ペンタエリスリトール、ジペンタリスリトール等が挙げられる。これらの多価アルコールの2種以上の混合物であってもよい。また、上述の具体例に限定されるものではない。
さらに、多価アリルエステル化合物はラジカル重合性であり、熱や紫外線、電子線等により重合させることができる。また、他のラジカル重合性化合物と共重合することもできる。
多価アリルエステル化合物と共重合させるラジカル重合性化合物は、多価アリルエステル化合物と共重合する化合物であれば特に制限はない。その具体例としては、ジアリルフタレート、ジアリルイソフタレート、ジアリルテレフタレート、アリルベンゾエート、α−ナフトエ酸アリル、β−ナフトエ酸アリル、2−フェニル安息香酸アリル、3−フェニル安息香酸アリル、4−フェニル安息香酸アリル、o−クロロ安息香酸アリル、m−クロロ安息香酸アリル、p−クロロ安息香酸アリル、o−ブロモ安息香酸アリル、m−ブロモ安息香酸アリル、p−ブロモ安息香酸アリル、2,6−ジクロロ安息香酸アリル、2,4−ジクロロ安息香酸アリル、2,4,6−トリブロモ安息香酸アリル、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジアリル、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸ジアリル、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジアリル、1−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジアリル、3−メチル−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジアリル、4−メチル−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジアリル、エンディック酸ジアリル、クロレンド酸ジアリル、3,6−メチレン−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジアリル、トリメリット酸トリアリル、ピロメリット酸テトラアリル、ジフェン酸ジアリル等、コハク酸ジアリル、アジピン酸ジアリル等のアリルエステル類、ジベンジルマレート、ジベンジルフマレート、ジフェニルマレート、ジフェニルフマレート、ジブチルマレート、ジブチルフマレート、ジメトキエチルマレート、ジメトキシエチルフマレート等のマレイン酸ジエステル/フマル酸ジエステル類、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレンジリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、エトキシ化シクロヘキサンジメタノールジメタクリレート、アダマンチル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル類;スチレン、α−メチルスチレン、メトキシスチレン、ジビニルベンゼン等の芳香族ビニル化合物;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、ピバリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、カプロン酸ビニル等の脂肪族カルボン酸のビニルエステル;シクロヘキサンカルボン酸ビニルエステル等の脂環式ビニルエステル;安息香酸ビニルエステル、t−ブチル安息香酸ビニルエステル等の芳香族ビニルエステル、ジアリルカーボネート、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート、PPG社製商品名CR−39に代表されるポリエチレングリコールビス(アリル)カーボネート樹脂等のアリルカーボネート化合物、分子内に反応性の異なる重合性二重結合を有する(メタ)アクリル酸アリル、(メタ)アクリル酸ビニルやマレイン酸ジアリル等の化合物、イソシアヌル酸トリアリルやシアヌル酸トリアリル等の窒素含有多官能アリル化合物、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート等オリゴアクリレート類等が挙げられる。
多価アリルエステル化合物と共重合させるラジカル重合性化合物は、多価アリルエステル化合物と共重合する化合物であれば特に制限はない。その具体例としては、ジアリルフタレート、ジアリルイソフタレート、ジアリルテレフタレート、アリルベンゾエート、α−ナフトエ酸アリル、β−ナフトエ酸アリル、2−フェニル安息香酸アリル、3−フェニル安息香酸アリル、4−フェニル安息香酸アリル、o−クロロ安息香酸アリル、m−クロロ安息香酸アリル、p−クロロ安息香酸アリル、o−ブロモ安息香酸アリル、m−ブロモ安息香酸アリル、p−ブロモ安息香酸アリル、2,6−ジクロロ安息香酸アリル、2,4−ジクロロ安息香酸アリル、2,4,6−トリブロモ安息香酸アリル、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジアリル、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸ジアリル、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジアリル、1−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジアリル、3−メチル−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジアリル、4−メチル−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジアリル、エンディック酸ジアリル、クロレンド酸ジアリル、3,6−メチレン−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジアリル、トリメリット酸トリアリル、ピロメリット酸テトラアリル、ジフェン酸ジアリル等、コハク酸ジアリル、アジピン酸ジアリル等のアリルエステル類、ジベンジルマレート、ジベンジルフマレート、ジフェニルマレート、ジフェニルフマレート、ジブチルマレート、ジブチルフマレート、ジメトキエチルマレート、ジメトキシエチルフマレート等のマレイン酸ジエステル/フマル酸ジエステル類、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレンジリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、エトキシ化シクロヘキサンジメタノールジメタクリレート、アダマンチル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル類;スチレン、α−メチルスチレン、メトキシスチレン、ジビニルベンゼン等の芳香族ビニル化合物;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、ピバリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、カプロン酸ビニル等の脂肪族カルボン酸のビニルエステル;シクロヘキサンカルボン酸ビニルエステル等の脂環式ビニルエステル;安息香酸ビニルエステル、t−ブチル安息香酸ビニルエステル等の芳香族ビニルエステル、ジアリルカーボネート、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート、PPG社製商品名CR−39に代表されるポリエチレングリコールビス(アリル)カーボネート樹脂等のアリルカーボネート化合物、分子内に反応性の異なる重合性二重結合を有する(メタ)アクリル酸アリル、(メタ)アクリル酸ビニルやマレイン酸ジアリル等の化合物、イソシアヌル酸トリアリルやシアヌル酸トリアリル等の窒素含有多官能アリル化合物、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート等オリゴアクリレート類等が挙げられる。
ただし、これらのラジカル重合性化合物はあくまで例示であり、上記に限定されるわけではない。また、これらのラジカル重合性化合物は、目的の物性を得るために2種以上併用してもよい。
(2)多価ビニルエステル樹脂としては前記多価アリルエステルのアリル基をビニル基に置換したものが挙げられる。
(3)多官能ウレタン(メタ)アクリレート樹脂としてはポリイソシアネート系化合物と水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物を、必要に応じてジブチルチンジラウレートなどの触媒を用いて反応させて得られた物が挙げられる。ポリイソシアネート系化合物としてはイソホロンジイソシアネート、トリシクロデカンジイソシアネート、ノルボルネンジイソシアネート、1,3−ジイソシアナトシクロヘキサン、1,4−ジイソシアナトシクロヘキサン、水添化キシリレンジイソシアネート、水添化ジフェニルメタンジイソシアネートなどのポリイソシアネート系化合物などが例示される。水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物の具体例としては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロイロキシプロピル(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
(4)籠型シロキサン−(メタ)アクリレート樹脂組成物としては特開2010−195986号公報に記載の樹脂組成物が挙げられる。
一方、各基材フィルム3,4は、紫外線を透過可能な光透過性樹脂からなるフィルムである。本実施形態では、各基材フィルム3,4のガラス転移温度が前述した光硬化性樹脂フィルム2よりも低く設定されている。このような基材フィルム3,4の具体的な材料としては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン、ポリエチレンなどが挙げられる。なお、基材フィルム3と基材フィルム4の材質は同じであっても異なっていてもよい。更にハードコート層や反射防止層を本発明の光硬化性樹脂の硬化物フィルムに転写する機能を有していてもよい。
そして、図1に示すように、本実施形態に係る切断処理装置10は、繰出しロール11、レーザー切断部12、二つの巻取ロール13A,13B、加熱手段14及び圧縮ロール(圧縮手段)15を備えている。繰出しロール11は、図4(a)に示す帯状の積層フィルム1をロール状に巻きつけたものである。
レーザー切断部12は、繰出しロール11から繰り出されて長手方向に移送される積層フィルム1をレーザーにより切断して、積層フィルム1の幅方向両端部を切り落とすものである。
レーザー切断部12は、繰出しロール11から繰り出されて長手方向に移送される積層フィルム1をレーザーにより切断して、積層フィルム1の幅方向両端部を切り落とすものである。
このレーザー切断部12において切り落とされる積層フィルム1の幅方向両端部(切り落とし部分1X)は、図4(a)に示すように、光硬化性樹脂フィルム2の厚さ寸法がその幅方向中央部側から幅方向の両端に向かうにしたがって小さくなっている部分、及び、前述した耳部5を含んでいる。なお、図4(a)における符号CLは、レーザーによる積層フィルム1の切断位置(レーザーの照射位置)を示している。
図1に示すように、一方の巻取ロール13A(第一巻取ロール13A)は、不図示のモータ等により駆動回転してレーザー切断部12において幅方向両端部を切り落とした後の積層フィルム1(図4(b),(c)参照)を巻き取るものである。本実施形態では、この第一巻取ロール13Aが積層フィルム1をその長手方向に移送する移送手段を構成している。
他方の巻取ロール13B(第二巻取ロール13B)は、不図示のモータにより駆動回転し、レーザー切断部12において切り落とされた積層フィルム1の幅方向両端部(切り落とし部分1X)を巻き取るものである。第二巻取ロール13Bの回転速度は、レーザー切断部12において積層フィルム1にしわが生じないように、前述した第一巻取ロール13Aの回転速度と同期するように設定されている。
他方の巻取ロール13B(第二巻取ロール13B)は、不図示のモータにより駆動回転し、レーザー切断部12において切り落とされた積層フィルム1の幅方向両端部(切り落とし部分1X)を巻き取るものである。第二巻取ロール13Bの回転速度は、レーザー切断部12において積層フィルム1にしわが生じないように、前述した第一巻取ロール13Aの回転速度と同期するように設定されている。
加熱手段14は、図1,2に示すように、レーザー切断部12よりも積層フィルム1の移送方向MDの下流側に配され、レーザー切断部12によって切断された後の積層フィルム1の幅方向両端部を加熱するものである。
本実施形態の加熱手段14は、移送される積層フィルム1の幅方向両端部に配された複数のヒーター部21を備えている。また、複数のヒーター部21は、積層フィルム1の厚さ方向に間隔をあけて配されている。これにより、積層フィルム1の幅方向両端部のみを積層フィルム1の上面1a及び下面1b(図4(b)参照)の両側から加熱できる。また、積層フィルム1の幅方向中央部が加熱されることを防止できる。
このヒーター部21の加熱方式としては、特に限定されないが、例えば、抵抗加熱、赤外線加熱、誘導加熱のいずれかの方式などを採用できる。また、ヒーター部21を構成する発熱体としては、金属線、炭化ケイ素、黒鉛等を用いることができる。
本実施形態の加熱手段14は、移送される積層フィルム1の幅方向両端部に配された複数のヒーター部21を備えている。また、複数のヒーター部21は、積層フィルム1の厚さ方向に間隔をあけて配されている。これにより、積層フィルム1の幅方向両端部のみを積層フィルム1の上面1a及び下面1b(図4(b)参照)の両側から加熱できる。また、積層フィルム1の幅方向中央部が加熱されることを防止できる。
このヒーター部21の加熱方式としては、特に限定されないが、例えば、抵抗加熱、赤外線加熱、誘導加熱のいずれかの方式などを採用できる。また、ヒーター部21を構成する発熱体としては、金属線、炭化ケイ素、黒鉛等を用いることができる。
圧縮ロール15は、図1〜3に示すように、加熱手段14によって加熱された状態で移送される積層フィルム1の幅方向両端部を厚さ方向から圧縮するものである。本実施形態の圧縮ロール15は、支持ロール23及び二つの押圧ロール24,24を備えている。
支持ロール23は、その軸方向寸法が積層フィルム1の幅寸法以上に設定されており、移送される積層フィルム1の一方の面(図示例では上面1a)をその幅方向全体にわたって支持するものである。すなわち、本実施形態の支持ロール23には、例えば従来の切断処理装置に備える積層フィルム1移送用のロールを利用することが可能である。
支持ロール23は、その軸方向寸法が積層フィルム1の幅寸法以上に設定されており、移送される積層フィルム1の一方の面(図示例では上面1a)をその幅方向全体にわたって支持するものである。すなわち、本実施形態の支持ロール23には、例えば従来の切断処理装置に備える積層フィルム1移送用のロールを利用することが可能である。
二つの押圧ロール24,24は、それぞれ支持ロール23の外周面との間に移送される積層フィルム1の幅方向の各端部を挟み込むように、積層フィルム1の幅方向に間隔をあけて配されている。
また、本実施形態では、各押圧ロール24がエアシリンダ25によって積層フィルム1の他方の面(図示例では下面1b)に押し付けられる。これにより、エアシリンダ25の動作を制御して、積層フィルム1の幅方向の各端部を各押圧ロール24と支持ロール23との間に挟み込む力(積層フィルム1に付与される圧縮力)を調整できる。
この圧縮力は、前述した加熱手段14により加熱された積層フィルム1の幅方向両端部のうち、一対の基材フィルム3,4が塑性変形し、光硬化性樹脂フィルム2が塑性変形しない範囲に設定されることが好ましい。
また、本実施形態では、各押圧ロール24がエアシリンダ25によって積層フィルム1の他方の面(図示例では下面1b)に押し付けられる。これにより、エアシリンダ25の動作を制御して、積層フィルム1の幅方向の各端部を各押圧ロール24と支持ロール23との間に挟み込む力(積層フィルム1に付与される圧縮力)を調整できる。
この圧縮力は、前述した加熱手段14により加熱された積層フィルム1の幅方向両端部のうち、一対の基材フィルム3,4が塑性変形し、光硬化性樹脂フィルム2が塑性変形しない範囲に設定されることが好ましい。
さらに、本実施形態の切断処理装置10では、前述した加熱手段14によって加熱される積層フィルム1の加熱温度が、積層フィルム1を圧縮ロール15によって圧縮する際に、光硬化性樹脂フィルム2のガラス転移温度よりも低く、かつ、基材フィルム3,4のガラス転移温度よりも高い温度となるように設定されることが好ましい。
次に、以上のように構成される切断処理装置10を用いた積層フィルム1の切断処理方法の一例について説明する。なお、以下に説明する全ての工程は、移送手段によって帯状の積層フィルム1をその長手方向に移送しながら行われる。
本実施形態の切断処理方法では、はじめに、繰出しロール11から繰り出された積層フィルム1をレーザー切断部12において切断し、図4(a)に示す積層フィルム1の幅方向両端部(切り落とし部分1X)を切り落とす(切断工程)。
本実施形態の切断処理方法では、はじめに、繰出しロール11から繰り出された積層フィルム1をレーザー切断部12において切断し、図4(a)に示す積層フィルム1の幅方向両端部(切り落とし部分1X)を切り落とす(切断工程)。
本実施形態の切断工程では、レーザーが積層フィルム1の上面1a側から積層フィルム1の厚さ方向に照射されることで、レーザーの照射位置(切断位置CL)において積層フィルム1が瞬間的に熱溶解して切断される(図4(a)参照)。このため、切断後における積層フィルム1の幅方向両端部には、図4(b)に示すように、積層フィルム1の上面1a及び下面1bをなす各基材フィルム3,4の表面から積層フィルム1の厚さ方向に盛り上がる肉盛部1Zが形成される。
なお、上記切断工程において切り落とされた積層フィルム1の幅方向両端部(切り落とし部分1X)は、第二巻取ロール13Bに巻き取られる。
なお、上記切断工程において切り落とされた積層フィルム1の幅方向両端部(切り落とし部分1X)は、第二巻取ロール13Bに巻き取られる。
次いで、レーザー切断部12を通過した積層フィルム1の幅方向両端部を加熱手段14において加熱する(加熱工程)。この加熱工程では、特に前述した肉盛部1Zが加熱されて容易に塑性変形可能な状態となる。
なお、この加熱工程では、後述する圧縮工程における積層フィルム1の幅方向両端部の加熱温度が、光硬化性樹脂フィルム2のガラス転移温度よりも低く、かつ、基材フィルム3,4のガラス転移温度よりも高い温度となるように、積層フィルム1の幅方向両端部を加熱することが好ましい。また、この加熱温度は基材フィルム3,4の融点より低い温度であることが望ましい。
なお、この加熱工程では、後述する圧縮工程における積層フィルム1の幅方向両端部の加熱温度が、光硬化性樹脂フィルム2のガラス転移温度よりも低く、かつ、基材フィルム3,4のガラス転移温度よりも高い温度となるように、積層フィルム1の幅方向両端部を加熱することが好ましい。また、この加熱温度は基材フィルム3,4の融点より低い温度であることが望ましい。
その後、圧縮ロール15により上記加熱工程において加熱された積層フィルム1の幅方向両端部を積層フィルム1の厚さ方向から圧縮する(圧縮工程)。この圧縮工程では、図4(c)に示すように、加熱された肉盛部1Zが容易に押し潰されるため、積層フィルムの幅方向両端部における厚みを幅方向中央部における厚みに近づけることができる。
なお、圧縮工程において積層フィルム1の幅方向両端部を圧縮ロール15によって挟み込む圧縮力は、前述した加熱手段14によって加熱された積層フィルム1の幅方向両端部のうち、一対の基材フィルム3,4が塑性変形し、光硬化性樹脂フィルム2が塑性変形しない範囲に設定されることが好ましい。
なお、圧縮工程において積層フィルム1の幅方向両端部を圧縮ロール15によって挟み込む圧縮力は、前述した加熱手段14によって加熱された積層フィルム1の幅方向両端部のうち、一対の基材フィルム3,4が塑性変形し、光硬化性樹脂フィルム2が塑性変形しない範囲に設定されることが好ましい。
最後に、上記圧縮工程を経た積層フィルム1が第一巻取ロール13Aに巻き取られることで、本実施形態における積層フィルム1の切断処理が完了する。
以上説明したように、本実施形態の切断処理装置10及び切断処理方法によれば、積層フィルム1の切断によって形成される肉盛部1Zが、加熱された上で押し潰されるため、その後、積層フィルム1をロール状に巻き取っても、積層フィルム1からなるロール(第一巻取ロール13A)における幅方向両端部と幅方向中央部との直径差を減少できる。したがって、積層フィルム1(特に光硬化性樹脂フィルム2)の幅方向両端部に割れや変形が発生することを抑制できる。
また、従来のように、切断後の積層フィルム1をロール状に巻き取る際に第一巻取ロール13Aの幅方向中央部に「合紙」を挟み込む必要が無くなるため、光硬化性樹脂フィルム2の製造コスト増大を抑えることができる。
また、従来のように、切断後の積層フィルム1をロール状に巻き取る際に第一巻取ロール13Aの幅方向中央部に「合紙」を挟み込む必要が無くなるため、光硬化性樹脂フィルム2の製造コスト増大を抑えることができる。
さらに、本実施形態の切断処理装置10及び切断処理方法では、積層フィルム1の幅方向両端部が加熱された状態で圧縮されるため、基材フィルム3,4の幅方向両端部を光硬化性樹脂フィルム2に融着させることもできる。したがって、切断処理を施した後の積層フィルム1において、基材フィルム3,4が不意に光硬化性樹脂フィルム2から剥がれることを防止して、光硬化性樹脂フィルムの保護を図ることができる。
さらに、本実施形態の切断処理装置10の圧縮ロール15や切断処理方法の圧縮工程における積層フィルム1の幅方向両端部の加熱温度が、光硬化性樹脂フィルム2のガラス転移温度よりも低く、かつ、基材フィルム3,4のガラス転移温度よりも高い温度となるように、積層フィルム1の幅方向両端部が加熱手段14や加熱工程において加熱されれば、肉盛部1Zを含む基材フィルム3,4のみを塑性変形可能な状態とし、光硬化性樹脂フィルム2が塑性変形可能な状態となることを防止できる。このため、圧縮ロール15や圧縮工程においては、基材フィルム3,4のみを圧縮し、光硬化性樹脂フィルム2が圧縮されることを防止できる。
したがって、製造後における光硬化性樹脂フィルム2の厚さ寸法が、幅方向中央部と幅方向両端部とで異なることを抑制できる。すなわち、切断処理を施した光硬化性樹脂フィルム2全体を製品として使用できる。
したがって、製造後における光硬化性樹脂フィルム2の厚さ寸法が、幅方向中央部と幅方向両端部とで異なることを抑制できる。すなわち、切断処理を施した光硬化性樹脂フィルム2全体を製品として使用できる。
以上、本発明の詳細について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
例えば、上記実施形態の加熱手段14は、圧縮ロール15よりも積層フィルム1の移送方向MD上流側に設けられているが、例えば圧縮ロール15に一体に設けられてもよい。具体的には、加熱手段14は圧縮ロール15を構成する二つの押圧ロール24,24に設けられればよい。
例えば、上記実施形態の加熱手段14は、圧縮ロール15よりも積層フィルム1の移送方向MD上流側に設けられているが、例えば圧縮ロール15に一体に設けられてもよい。具体的には、加熱手段14は圧縮ロール15を構成する二つの押圧ロール24,24に設けられればよい。
このような切断処理装置では、上記実施形態における加熱工程及び圧縮工程が同時に実施される。すなわち、圧縮ロール15において積層フィルム1の幅方向両端部を加熱しながら肉盛部1Zを押し潰すことができる。
そして、上記構成では、加熱手段14が圧縮ロール15と別個に構成される場合と比較して、積層フィルム1の加熱温度を高い精度で設定できるため、肉盛部1Zを含む基材フィルム3,4のみを容易に塑性変形可能な状態とし、また、光硬化性樹脂フィルム2が塑性変形可能な状態となることを容易に防止できる。
さらに、加熱手段14が圧縮ロール15と別個に構成される場合と比較して、加熱手段14が積層フィルム1に付与する熱エネルギーを小さく抑えることができるため、切断処理装置におけるランニングコストを低く抑えることもできる。
そして、上記構成では、加熱手段14が圧縮ロール15と別個に構成される場合と比較して、積層フィルム1の加熱温度を高い精度で設定できるため、肉盛部1Zを含む基材フィルム3,4のみを容易に塑性変形可能な状態とし、また、光硬化性樹脂フィルム2が塑性変形可能な状態となることを容易に防止できる。
さらに、加熱手段14が圧縮ロール15と別個に構成される場合と比較して、加熱手段14が積層フィルム1に付与する熱エネルギーを小さく抑えることができるため、切断処理装置におけるランニングコストを低く抑えることもできる。
また、圧縮ロール15は、上記実施形態のように一つの支持ロール23及び二つの押圧ロール24,24によって構成されることに限らず、例えば、移送される積層フィルム1を挟み込む一対の押圧ロールを積層フィルム1の幅方向の各端部に配して構成されてもよい。
また、上記実施形態の切断処理装置10や切断処理方法において取り扱う積層フィルム1を構成する一対の基材フィルム3,4の間には、上記実施形態の光硬化性樹脂フィルム2が挟み込まれることに限らず、少なくとも液状の液状硬化型樹脂組成物を一対の基材フィルム3,4の間に挟み込んだ状態で、液状硬化型樹脂組成物を硬化して得られる液状硬化型樹脂の硬化フィルムが挟み込まれていればよい。すなわち、積層フィルム1は、例えば一対の基材フィルム3,4の間に熱硬化性を有する樹脂組成物(熱硬化性樹脂組成物)からなる熱硬化性樹脂フィルムを挟み込んで構成されてもよい。
1 積層フィルム
1X 切り落とし部分
1Z 肉盛部
2 光硬化性樹脂フィルム(液状硬化型樹脂の硬化フィルム)
3,4 基材フィルム
10 切断処理装置
12 レーザー切断部
14 加熱手段
15 圧縮ロール(圧縮手段)
1X 切り落とし部分
1Z 肉盛部
2 光硬化性樹脂フィルム(液状硬化型樹脂の硬化フィルム)
3,4 基材フィルム
10 切断処理装置
12 レーザー切断部
14 加熱手段
15 圧縮ロール(圧縮手段)
Claims (5)
- 液状硬化型樹脂の硬化フィルムを一対の基材フィルムにより挟み込んでなる帯状の積層フィルムをその長手方向に移送しながら、前記積層フィルムの幅方向両端部を切り落とす切断処理装置であって、
前記積層フィルムをその長手方向に移送する移送手段と、
長手方向に移送される前記積層フィルムをレーザーにより切断して、該積層フィルムの幅方向両端部を切り落とすレーザー切断部と、
該レーザー切断部によって切断された後の前記積層フィルムの幅方向両端部を加熱する加熱手段と、
該加熱手段によって加熱された状態で前記積層フィルムの幅方向両端部を厚さ方向から圧縮する圧縮手段と、を備えることを特徴とする切断処理装置。 - 前記加熱手段によって加熱される前記積層フィルムの加熱温度が、前記圧縮手段によって前記積層フィルムが圧縮される際に、前記液状硬化型樹脂の硬化フィルムのガラス転移温度よりも低い温度、かつ、前記基材フィルムのガラス転移温度よりも高い温度となるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の切断処理装置。
- 前記圧縮手段が、圧縮ロールであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の切断処理装置。
- 前記加熱手段が、前記圧縮ロールに設けられていることを特徴とする請求項3に記載の切断処理装置。
- 液状硬化型樹脂の硬化フィルムを一対の基材フィルムにより挟み込んでなる帯状の積層フィルムをその長手方向に移送しながら、前記積層フィルムの幅方向両端部を切り落とす切断処理方法であって、
長手方向に移送される前記積層フィルムをレーザーにより切断して、該積層フィルムの幅方向両端部を切り落とす切断工程と、
該切断工程後に、前記積層フィルムの幅方向両端部を加熱する加熱工程と、
該加熱工程において加熱された前記積層フィルムの幅方向両端部を厚さ方向から圧縮する圧縮工程と、を備えることを特徴とする切断処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013109028A JP2014226702A (ja) | 2013-05-23 | 2013-05-23 | 切断処理装置及び切断処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013109028A JP2014226702A (ja) | 2013-05-23 | 2013-05-23 | 切断処理装置及び切断処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014226702A true JP2014226702A (ja) | 2014-12-08 |
Family
ID=52127024
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013109028A Pending JP2014226702A (ja) | 2013-05-23 | 2013-05-23 | 切断処理装置及び切断処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014226702A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20160089822A (ko) * | 2015-01-20 | 2016-07-28 | (주)엔에스 | 레이저 절단 장치 |
KR101683159B1 (ko) * | 2015-06-26 | 2016-12-06 | (주)엔에스 | 필름 제품용 유착 제거 장치 |
-
2013
- 2013-05-23 JP JP2013109028A patent/JP2014226702A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20160089822A (ko) * | 2015-01-20 | 2016-07-28 | (주)엔에스 | 레이저 절단 장치 |
KR101659496B1 (ko) * | 2015-01-20 | 2016-09-23 | (주)엔에스 | 레이저 절단 장치 |
KR101683159B1 (ko) * | 2015-06-26 | 2016-12-06 | (주)엔에스 | 필름 제품용 유착 제거 장치 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN109863024B (zh) | 脱模膜 | |
US11845841B2 (en) | Polyester film for surface protection film of foldable display and use thereof | |
JP5889067B2 (ja) | 光学フィルムの製造方法 | |
JP5995412B2 (ja) | 光学フィルムの製造方法、偏光板および画像表示装置の製造方法 | |
KR20190027776A (ko) | 필름 및 적층체 | |
JP2014226702A (ja) | 切断処理装置及び切断処理方法 | |
JP5219363B2 (ja) | 積層体 | |
JP6270840B2 (ja) | 光硬化性樹脂フィルムの製造方法 | |
JP6269650B2 (ja) | 光学フィルムロールの製造方法 | |
JP4848059B2 (ja) | 長尺積層物の製造方法 | |
JP6493733B2 (ja) | 保護フィルムの製造方法 | |
JP2014205304A (ja) | 光硬化性樹脂フィルムの製造装置及び製造方法 | |
JP5273993B2 (ja) | 表示装置用表面保護板の製造方法、及び表示装置 | |
JP7072670B2 (ja) | 硬化樹脂フィルムの製造装置及び硬化樹脂フィルムの製造方法 | |
JP2020044688A (ja) | 積層フィルム | |
WO2014208466A1 (ja) | 光硬化性樹脂フィルムの製造装置および製造方法 | |
JP5912517B2 (ja) | 光学フィルムの製造方法、偏光板の製造方法および画像表示装置の製造方法 | |
JP2012226038A (ja) | 光学フィルムの製造方法、偏光板および画像表示装置 | |
JP6489931B2 (ja) | コンクリート表面被覆層形成用積層フィルム | |
JP2024091929A (ja) | 折りたたみ型ディスプレイの表面保護フィルム用ポリエステルフィルムとその用途 | |
JPH06126854A (ja) | 機能性ポリカーボネートシートの連続製造法 | |
JP4848037B2 (ja) | 長尺積層物の製造装置 | |
JP2015210497A (ja) | 微細パターンの形成方法、成型体、ワイヤグリッド偏光子、及び転写装置 | |
KR20120122919A (ko) | 광학 필름의 제조 방법, 편광판 및 화상 표시 장치 | |
JP2024011326A (ja) | 光学フィルムの製造方法および偏光板の製造方法 |