JP2014220403A - 半導体エネルギー線検出素子及び半導体エネルギー線検出素子の製造方法 - Google Patents

半導体エネルギー線検出素子及び半導体エネルギー線検出素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】デッドエリアを縮小することが可能な半導体エネルギー線検出素子の製造方法を提供すること。
【解決手段】素子形成領域2を含み、且つ、互いに対向する主面1a,1bを有すると共に、主面1a側に位置する第一半導体層3と、主面1b側に位置し第一半導体層3よりも高い不純物濃度を有する第二半導体層5と、第一半導体層3の主面1a側における素子形成領域2内に位置する半導体領域7と、を有する半導体基板1を準備する。素子形成領域2の境界となる少なくとも一部の領域に、主面1aから半導体基板1の厚み方向に延び且つ第二半導体層5に達する溝17をエッチングにより形成し、素子形成領域2の側面2aを露出させる。素子形成領域2の側面2aとして露出する第一半導体層3の表面を少なくとも覆うように、Alからなる膜21を形成する。半導体基板1を素子形成領域2で個片化する。
【選択図】図8

Description

本発明は、γ線又はX線などの高エネルギー放射線、紫外線、可視光、又は赤外線などを含むエネルギー線を検出する半導体エネルギー線検出素子と、半導体エネルギー線検出素子の製造方法と、に関する。
半導体エネルギー線検出素子として、互いに対向する第一及び第二主面を有すると共に、第一主面側に位置する第一導電型の第一半導体層と、第二主面側に位置し第一半導体層よりも高い不純物濃度を有する第一導電型の第二半導体層と、第一半導体層の第一主面側に位置する第二導電型の半導体領域と、を有する半導体基板を備えるものが知られている(たとえば、特許文献1及び2参照)。
特開昭55−154784号公報 特開2000−299487号公報
半導体エネルギー線検出素子を動作させるために、第一半導体層は、第二導電型の半導体領域から拡がる空乏層が第一主面側から第二半導体層との界面まで到達した完全空乏化状態とされる必要がある。半導体基板(第一半導体層)が完全空乏化される際に、空乏層が半導体基板(第一半導体層)の側面に到達すると、半導体基板をダイシングしたときに発生する結晶欠陥などによりリーク電流が増加するという問題点が生じる懼れがある。このため、上記側面と第二導電型の半導体領域との間隔は、第一半導体層が完全空乏化された場合でも、空乏層が上記側面に到達しないように比較的大きな値に設定される。
半導体基板における、上記側面と第二導電型の半導体領域との間の領域は、エネルギー線の検出に貢献し難い領域(デッドエリア)であるものの、上述した空乏層による制約からデッドエリアを縮小することは困難であった。デッドエリアを縮小することが可能であれば、半導体エネルギー線検出素子の小型化又はエネルギー線の検出に貢献する領域(有効エリア)の拡大などを図ることが可能となる。
本発明は、デッドエリアを縮小することが可能な半導体エネルギー線検出素子及び半導体エネルギー線検出素子の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る半導体エネルギー線検出素子の製造方法は、素子形成領域を含み、且つ、互いに対向する第一及び第二主面を有すると共に、第一主面側に位置する第一導電型の第一半導体層と、第二主面側に位置し第一半導体層よりも高い不純物濃度を有する第一導電型の第二半導体層と、第一半導体層の第一主面側における素子形成領域内に位置する第二導電型の半導体領域と、を有する半導体基板を準備する工程と、素子形成領域の境界となる少なくとも一部の領域に、第一主面から半導体基板の厚み方向に延び且つ第二半導体層に達する溝をエッチングにより形成し、素子形成領域の側面を露出させる工程と、素子形成領域の側面として露出する第一半導体層の表面を少なくとも覆うように、覆われた第一半導体層の表面側に所定の極性の固定電荷を存在させるためのパッシベーション材料からなる膜を形成する工程と、半導体基板を素子形成領域で個片化する工程と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る半導体エネルギー線検出素子の製造方法では、素子形成領域の境界となる少なくとも一部の領域に、第一主面から半導体基板の厚み方向に延び且つ第二半導体層に達する溝がエッチングにより形成され、素子形成領域の側面が露出する。そして、素子形成領域の側面として露出する第一半導体層の表面を少なくとも覆うように、上記パッシベーション材料からなる膜が形成された後に、半導体基板が素子形成領域で個片化される。これにより、素子形成領域の側面として露出していた第一半導体層の表面を少なくとも覆うように配置された上記パッシベーション材料からなる膜を備える、半導体エネルギー線検出素子が得られる。
得られた半導体エネルギー線検出素子では、上記パッシベーション材料からなる膜で覆われた第一半導体層の表面側には、所定の極性の固定電荷が存在することとなる。所定の極性の固定電荷が存在している第一半導体層の上記表面側の領域は、アキュムレーション層として機能するため、空乏層が第一半導体層の上記表面に到達するのが抑制される。すなわち、上記パッシベーション材料からなる膜で覆われた第一半導体層の表面と第二導電型の半導体領域との間隔が比較的小さく設定された場合でも、半導体基板(第一半導体層)が完全空乏化状態で、空乏層が第一半導体層の上記表面に到達するのが抑制されることとなる。したがって、上記パッシベーション材料からなる膜で覆われた第一半導体層の表面と第二導電型の半導体領域の間のデッドエリアを縮小することができる。
素子形成領域の側面を露出させる工程では、溝を、第二半導体層内に達するように形成し、上記パッシベーション材料からなる膜を形成する工程では、素子形成領域の側面として露出する第二半導体層の表面をも覆うように、上記パッシベーション材料からなる膜を形成してもよい。この場合、素子形成領域の側面として露出した第一半導体層の表面が、上記パッシベーション材料からなる膜で確実に覆われることとなる。これにより、空乏層が第一半導体層の上記表面に到達するのをより一層確実に抑制することができる。
半導体基板を準備する工程では、半導体基板として、第一主面に直交する方向から見て第二導電型の半導体領域を囲み且つ第一半導体層の第一主面側における素子形成領域の内側と外側とにわたるように位置し第一半導体層よりも高い不純物濃度を有する第一導電型の半導体領域を更に有する半導体基板を準備し、素子形成領域の側面を露出させる工程では、素子形成領域の境界となる少なくとも一部の領域として、第一導電型の半導体領域に位置する領域を含み、溝を、第一導電型の半導体領域を通るように形成してもよい。この場合、得られた半導体エネルギー線検出素子では、上記パッシベーション材料からなる膜で覆われた第一半導体層の表面のうちの第一主面側の領域に、第一導電型の半導体領域が位置することとなる。これにより、上記パッシベーション材料からなる膜で覆われた第一半導体層の表面のうちの第一主面側の領域に、空乏層が到達するのをより一層確実に抑制することができる。
素子形成領域は、第一主面に直交する方向から見て、四角形状を呈し、素子形成領域の側面を露出させる工程では、素子形成領域の境界となる少なくとも一部の領域として、素子形成領域における対向する一対の辺を少なくとも含んでおり、溝を、少なくとも一対の辺に沿ってそれぞれ形成してもよい。この場合、少なくとも上記一対の辺の対向方向において、デッドエリアを縮小することができる。
本発明に係る半導体エネルギー線検出素子は、互いに対向する第一及び第二主面を有すると共に、第一主面側に位置する第一導電型の第一半導体層と、第二主面側に位置し第一半導体層よりも高い不純物濃度を有する第一導電型の第二半導体層と、第一半導体層の第一主面側に位置する第二導電型の半導体領域と、を有する半導体基板と、半導体基板の側面として露出する第一半導体層の表面のうちの少なくとも一部を覆うように配置された、覆われた第一半導体層の表面側に所定の極性の固定電荷を存在させるためのパッシベーション材料からなる膜と、を備え、パッシベーション材料からなる膜は、第一半導体層の表面上において、少なくとも第一主面側の端と第二半導体層との界面とにわたって半導体基板の厚み方向に延びていることを特徴とする。
本発明に係る半導体エネルギー線検出素子では、上述したように、上記パッシベーション材料からなる膜で覆われた第一半導体層の表面側に、所定の極性の固定電荷が存在することとなり、所定の極性の固定電荷が存在している第一半導体層の上記表面側の領域は、アキュムレーション層として機能する。上記パッシベーション材料からなる膜は、第一半導体層の表面上において、少なくとも第一主面側の端と第二半導体層との界面とにわたって半導体基板の厚み方向に延びているため、空乏層が第一半導体層の上記表面に到達するのが抑制される。したがって、上記パッシベーション材料からなる膜で覆われた第一半導体層の表面と第二導電型の半導体領域との間隔が比較的小さく設定された場合でも、半導体基板(第一半導体層)が完全空乏化状態で、空乏層が第一半導体層の上記表面に到達するのが抑制される。これにより、上記パッシベーション材料からなる膜で覆われた第一半導体層の表面と第二導電型の半導体領域の間のデッドエリアが縮小することができる。
パッシベーション材料からなる膜は、半導体基板の側面として露出する第二半導体層の表面のうちの一部をも覆うように配置されていてもよい。この場合、第一半導体層の上記表面が、半導体基板の厚さ方向にわたって、上記パッシベーション材料からなる膜で確実に覆われることとなる。これにより、空乏層が第一半導体層の上記表面に到達するのをより一層確実に抑制することができる。
半導体基板の側面として露出する第二半導体層の表面は、第一面と、第一面とで段差を構成する第二面と、第一面と第二面とを連結するように第一面と第二面との間に位置する第三面と、を含み、パッシベーション材料からなる膜は、第一面と第二面とを覆うように配置されていてもよい。この場合、上記パッシベーション材料からなる膜と半導体基板(第一及び第二半導体層)との接触面積が拡大する。上記パッシベーション材料からなる膜が、第二半導体層側において、第一面と第二面との異なる二面にわたっているため、剥がれが生じ難い。これらの結果、上記パッシベーション材料からなる膜と半導体基板との密着性を確保することができ、所定の極性の固定電荷が存在している第一半導体層の上記表面側の領域がアキュムレーション層として安定して機能する。
半導体基板の第一主面は、第一主面に直交する方向から見て、四角形状を呈し、パッシベーション材料からなる膜は、半導体基板の側面として露出する第一半導体層の表面のうち、少なくとも互いに対向する一対の面全体を覆うように配置されていてもよい。この場合、少なくとも上記一対の面の対向方向において、デッドエリアを縮小することが可能となる。
半導体基板は、第一主面の縁に沿い且つ第二導電型の半導体領域を囲むように位置する第一導電型の半導体領域を更に有していてもよい。この場合、上記パッシベーション材料からなる膜で覆われた第一半導体層の表面のうちの第一主面側の領域に、空乏層が到達するのをより一層確実に抑制することができる。
第一導電型がP型であると共に、第二導電型がN型であり、パッシベーション材料が、Alであってもよい。この場合、上記パッシベーション材料からなる膜で覆われた第一半導体層の表面側に、正の固定電荷が存在することとなる。
本発明によれば、デッドエリアを縮小することが可能な半導体エネルギー線検出素子及び半導体エネルギー線検出素子の製造方法を提供することができる。
本実施形態に係る半導体エネルギー線検出素子の製造過程を説明するための図である。 本実施形態に係る半導体エネルギー線検出素子の製造過程を説明するための図である。 本実施形態に係る半導体エネルギー線検出素子の製造過程を説明するための図である。 本実施形態に係る半導体エネルギー線検出素子の製造過程を説明するための図である。 本実施形態に係る半導体エネルギー線検出素子の製造過程を説明するための図である。 本実施形態に係る半導体エネルギー線検出素子の製造過程を説明するための図である。 本実施形態に係る半導体エネルギー線検出素子の製造過程を説明するための図である。 本実施形態に係る半導体エネルギー線検出素子の製造過程を説明するための図である。 本実施形態に係る半導体エネルギー線検出素子の製造過程を説明するための図である。 本実施形態に係る半導体エネルギー線検出素子の製造過程を説明するための図である。 本実施形態に係る半導体エネルギー線検出素子の断面構成を説明するための図である。 本実施形態の変形例に係る半導体エネルギー線検出素子の製造過程を説明するための図である。 本実施形態の変形例に係る半導体エネルギー線検出素子の製造過程を説明するための図である。 本実施形態の変形例に係る半導体エネルギー線検出素子の製造過程を説明するための図である。 本実施形態の変形例に係る半導体エネルギー線検出素子の断面構成を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1〜図10を参照して、本実施形態に係る半導体エネルギー線検出素子の製造過程について説明する。図1〜図10は、本実施形態に係る半導体エネルギー線検出素子の製造過程を説明するための図である。
まず、半導体基板1を準備する(図1及び図2参照)。図2は、図1に示された二点鎖線に沿って半導体基板1を切断した切断面での断面構成に相当する。本実施形態では、第一方向D1に延びる切断面での断面構成と第二方向D2に延びる切断面での断面構成とは、同等であるため、当該各断面構成を一つの図面(図2)を用いて示している。
半導体基板1は、互いに対向する主面1aと主面1bとを有するシリコン基板である。半導体基板1は、主面1a側に位置する第一導電型(たとえば、P型)の第一半導体層3と、主面1b側に位置する第一導電型(たとえば、P型)の第二半導体層5と、を有している。第二半導体層5は、第一導電型の不純物(硼素など)が添加された領域であり、第一半導体層3よりも不純物濃度が高い。第一導電型の不純物は、イオン注入法又は拡散法により第一半導体層3に添加することができる。本実施形態では、図2に示されるように、半導体基板1として、半導体ウエハが用いられている。図2では、後述する絶縁膜11及び電極13,15の図示を省略している。
半導体基板1は、複数の素子形成領域2を含んでいる。複数の素子形成領域2は、第一方向D1と、第一方向D1と交差する第二方向D2と、に隣り合うように位置している。本実施形態では、第一方向D1と第二方向D2とは直交している。素子形成領域2は、平面視で、四角形状を呈している。隣り合う素子形成領域2の境界となる位置を一点鎖線で示している。
半導体基板1は、半導体基板1(第一半導体層3)の主面1a側に、複数の第二導電型(たとえば、N型)の半導体領域7及び第一導電型(たとえば、P型)の半導体領域9を有している。半導体領域7は、第二導電型の不純物(アンチモン、砒素、又はリンなど)が添加された領域であり、第一半導体層3よりも不純物濃度が高い。半導体領域9は、第一導電型の不純物(硼素など)が添加された領域であり、第一半導体層3よりも不純物濃度が高い。第一及び第二導電型の不純物は、イオン注入法又は拡散法により第一半導体層3に添加することができる。
半導体領域7,9は、複数の素子形成領域2それぞれに形成されている。半導体領域9は、主面1aに直交する方向から見て、各素子形成領域2において、半導体領域7を囲むように位置している。本実施形態では、半導体領域9は、隣り合う素子形成領域2間にわたって、連続的に形成されている。すなわち、半導体領域9は、一つの素子形成領域2に着目すると、第一半導体層3の主面1a側において、素子形成領域2の内側と外側とにわたるように位置している。半導体領域9は、全体として、格子状に形成されている。素子形成領域2同士の境界は、主面1aに直交な方向から見て、半導体領域9と重なるように位置している。すなわち、素子形成領域2同士の境界となる領域は、主面1aに直交な方向から見て、半導体領域9に位置している。
半導体領域7は、たとえば、所定の位置に開口が形成されたマスクなどを用い、第一半導体層3内において主面1a側からN型の不純物を高濃度に拡散させることにより形成する。半導体領域9は、たとえば、所定の位置に開口が形成された別のマスクなどを用い、第一半導体層3内において主面1a側からP型の不純物を高濃度に拡散させることにより形成する。
半導体基板1(半導体ウエハ)には、図1に示されるように、絶縁膜11及び電極13,15が形成されている。絶縁膜11は、半導体基板1の主面1a側に、半導体基板1の主面1aを覆うように、形成される。絶縁膜11は、たとえばSiOからなる。絶縁膜11は、たとえば、熱酸化法、スパッタ法、又はPECVD(Plasma-enhanced Chemical Vapor Deposition)法などにより形成される。電極13,15は、半導体領域7,9上に形成された絶縁膜11の一部を除去した後、対応する半導体領域7,9毎に形成される。これにより、電極13は半導体領域7に接続され、電極15は半導体領域9に接続される。電極13,15は、たとえば、アルミニウムなどの電極材料からなる。図示は省略するが、半導体基板1の主面1b側にも、第二半導体層5に接続される電極が形成される。
次に、半導体基板1(半導体ウエハ)における、複数の素子形成領域2のうち隣り合う素子形成領域2同士の境界となる領域に、主面1a側から溝17を形成する(図3及び図4参照)。図4は、図3に示された二点鎖線に沿って半導体基板1を切断した切断面での断面構成に相当する。本実施形態では、第一方向D1に延びる切断面での断面構成と第二方向D2に延びる切断面での断面構成とは、同等であるため、当該各断面構成を一つの図面(図4)用いて示している。
溝17は、エッチングにより、半導体基板1の厚み方向に延びるように形成されている。すなわち、溝17の深さ方向が、半導体基板1の厚み方向である。エッチングには、ドライエッチング(たとえば、反応性イオンエッチング(Reactive Ion Etching:RIE)又はプラズマエッチングなど)、特に、ディープドライエッチングを用いることができる。図4においても、絶縁膜11及び電極13,15の図示を省略している。
溝17の深さは、第一半導体層3の厚み以上であり且つ半導体基板1の厚みよりも小さい値に設定されている。すなわち、溝17は、半導体基板1を貫通しないように形成されている。本実施形態では、溝17の深さは、第一半導体層3の厚みよりも僅かに大きい値に設定されている。したがって、溝17は、第二半導体層5内に達するように形成されており、溝17の底面は、第二半導体層5により規定される。
溝17は、図4に示されるように、複数の素子形成領域2のうち第一方向D1で隣り合う素子形成領域2同士の境界となる領域に、第一方向D1に直交する方向に延びるように形成されている。溝17は、複数の素子形成領域2のうち第二方向D2で隣り合う素子形成領域2同士の境界となる領域にも、第二方向D2に直交する方向に延びるように形成されている。したがって、溝17は、全体として、格子状に形成されている。溝17は、主面1aに直交な方向から見て、半導体領域9を第一及び第二方向D1,D2で分断するように、半導体領域9を通って形成されている。
溝17が上述した位置に形成されることにより、各素子形成領域2の四つ側面2aが形成されて、各側面2aが露出する。各側面2aは、エッチングにより形成されるため、ダイシングにより形成された面に比して、その表面は極めて平滑である。側面2aは、溝17に露出する第一及び第二半導体層3,5の表面とで構成されている。
次に、電極13,15上の所定の位置に、レジストパターン19を形成する(図5参照)。ここでは、半導体基板1の主面1a側にレジスト材料が付与された後に、主面1a上に所定パターンが形成されたマスクが配され、この状態で露光が行われ、現像処理がなされる。これにより、付与されたレジスト材料が硬化し、所定のレジストパターン19が形成される。図5では、電極13上に形成されたレジストパターン19のみが図示されている。
次に、半導体基板1(半導体ウエハ)にAlからなる膜21を形成する(図6参照)。膜21は、半導体基板1の主面1a側に、絶縁膜11、電極13,15、及びレジストパターン19と、溝17を画成する内側面と、を覆うように、形成される。Alは、覆われた第一半導体層3の表面側に正の固定電荷を存在させるためのパッシベーション材料である。
膜21は、露出した素子形成領域2の側面2a上に形成され、側面2aが膜21で覆われる。すなわち、素子形成領域2の側面2aとして露出している第一及び第二半導体層3,5の表面が膜21で覆われる。膜21は、溝17の底面として露出している第二半導体層5上にも形成される。膜21は、たとえば、ALD(Atomic Layer Deposition)法により成膜される。
次に、膜21のうち、レジストパターン19上に形成された部分を、レジストパターン19と共にリフトオフする(図7参照)。これにより、電極13,15の表面のうち、レジストパターン19が形成された位置に対応する領域が露出する。
次に、半導体基板1(半導体ウエハ)を複数の素子形成領域2毎に個片化する(図8参照)。これにより、半導体エネルギー線検出素子EDが得られる。
本実施形態では、ステルスダイシング技術を用いることにより、半導体基板1を個片化する。ステルスダイシング技術は、半導体基板(半導体ウエハ)の内部にレーザ光を照射して任意の位置に改質領域を形成し、この改質領域を起点として半導体基板を切断するダイシング技術である(たとえば、特開2009−135342号公報を参照)。ステルスダイシング技術に用いられるレーザ加工装置は、いわゆるSDE(ステルスダイシングエンジン:登録商標)と称される。このSDEは、たとえば、レーザ光をパルス発振するレーザ光源と、レーザ光の光軸(光路)の向きを変えるように配置されたダイクロイックミラーと、レーザ光を集光するための集光用レンズ(集光光学系)と、を備えている。
本工程では、レーザ光Lを主面1b側から照射し、半導体基板1の内部に集光点Pを合わせた状態(図9参照)で、レーザ光Lを、複数の素子形成領域2のうち隣り合う素子形成領域2同士の境界に位置する切断予定ライン(図2において、一点鎖線に沿ったライン)に沿って相対的に移動させる。これにより、切断予定ラインに沿って、切断の起点となる改質領域MRが半導体基板1の内部に形成される(図10の(a)及び(b)参照)。そして、形成された改質領域MRを起点として半導体基板1を切断して個片化する。図9及び図10では、半導体基板1(半導体ウエハ)を概略的に図示し、絶縁膜11、電極13,15、及び膜21などの図示を省略している。
集光点Pとは、レーザ光Lが集光する箇所である。改質領域MRは、連続的に形成される場合もあるし、断続的に形成される場合もある。改質領域MRは列状でも点状でもよく、改質領域MRは少なくとも半導体基板1の内部に形成されていればよい。改質領域MRを起点に亀裂が形成される場合があり、亀裂及び改質領域MRは、半導体基板1の外表面(表面、裏面、若しくは外周面)に露出していてもよい。
レーザ光Lが、半導体基板1を透過すると共に半導体基板1の内部の集光点近傍にて特に吸収されることにより、半導体基板1に改質領域MRが形成される(すなわち、内部吸収型レーザ加工)。したがって、半導体基板1の主面1bではレーザ光Lが殆ど吸収されないので、半導体基板1の主面1bが溶融することはない。
本実施形態において形成される改質領域は、密度、屈折率、機械的強度やその他の物理的特性が周囲とは異なる状態になった領域である。改質領域としては、たとえば、溶融処理領域、クラック領域、絶縁破壊領域、又は屈折率変化領域などがあり、これらが混在した領域もある。改質領域としては、半導体基板1において改質領域の密度が非改質領域の密度と比較して変化した領域や、格子欠陥が形成された領域がある(これらをまとめて高密転移領域ともいう)。
半導体エネルギー線検出素子EDは、図11にも示されるように、半導体基板1(第一及び第二半導体層3,5)と、第一及び第二導電型の半導体領域7,9と、絶縁膜11と、電極13,15と、膜21と、を備えている。半導体エネルギー線検出素子EDにおける半導体基板1は、素子形成領域2に対応する基板部分である。半導体エネルギー線検出素子EDは、半導体基板1の主面1b側に、第二半導体層5に接続された電極(不図示)を備えている。図11は、本実施形態に係る半導体エネルギー線検出素子の断面構成を説明するための図である。
半導体領域7は、半導体基板1(第一半導体層3)の主面1a側に位置している。半導体領域9は、半導体基板1(第一半導体層3)の主面1a側において、半導体領域7を囲むように半導体領域7の外側に位置している。半導体領域9は、四角形状を呈する主面1aの各辺に沿うように延びており、主面1aに直交する方向から見て、主面1aの縁に沿うように位置している。
半導体基板1は、半導体エネルギー線検出素子EDにおいて、一対の主面1a,1bのほか、四つの側面1cを有する。各側面1cは、上述した製造過程における、溝17の形成と、ステルスダイシング技術による切断と、により形成される。したがって、各側面1cは、溝17により形成された領域(素子形成領域2の側面2aに対応する領域)23と、ステルスダイシング技術による切断により形成された領域25と、を含む。
各側面1cにおいて、溝17により形成された領域23は、ステルスダイシング技術による切断により形成された領域25より窪んでいる。すなわち、領域23と領域25とにより、段差が構成されている。各側面1cの領域23上に、膜21が形成されており、当該領域23が膜21により覆われている。
第二半導体層5の、側面1cとして露出している各表面は、領域23に対応する面31,33と、領域25に対応する面35と、を含んでいる。面35は、面31とで段差を構成している。面33は、面31と面35とを連結するように、面31と面35との間に位置している。面31,33上に、膜21が形成されており、当該面31,33が膜21により覆われている。側面1cの領域25(面35)には、膜21が形成されておらず、半導体基板1(第二半導体層5)が露出している。
膜21は、領域23に露出している第一半導体層3の表面上において、主面1a側の端と第二半導体層5との界面とにわたって半導体基板1の厚み方向に延びている。膜21は、半導体基板1の各側面1cとして露出する第一半導体層3の表面全体を覆うように配置されている。本実施形態では、膜21は、第一半導体層3の上記表面だけでなく、領域23に露出している半導体領域9の表面と、同じく領域23に露出している第二半導体層5の表面と、を覆っている。すなわち、膜21は、側面1cとして露出する第二半導体層5の表面のうちの一部をも覆うように配置されている。
半導体エネルギー線検出素子EDでは、第一半導体層3と半導体領域7とでPN接合が形成されている。第二半導体層5と半導体領域7との間に逆バイアス電圧が印加されることにより、半導体領域7から第一半導体層3に空乏層が拡がる。空乏層が第二半導体層5に到達した状態が、完全空乏化状態である。膜21は、上述したようにAlからなる。したがって、膜21で覆われた第一半導体層3の、側面1cとして露出している各表面側には、正の固定電荷が存在する。
以上のように、本実施形態では、隣り合う素子形成領域2同士の境界となる領域に、主面1aから半導体基板1の厚み方向に延び且つ第二半導体層5に達する溝17がエッチングにより形成され、素子形成領域2の側面2aが露出する。素子形成領域2の側面2aとして露出する第一半導体層3の表面全体を覆うように、Alからなる膜21が形成された後に、半導体基板1が各素子形成領域2で個片化される。これにより、素子形成領域2の側面2aとして露出していた第一半導体層3の表面全体を覆うように配置された膜21を備える、半導体エネルギー線検出素子EDが得られる。
半導体エネルギー線検出素子EDでは、Alからなる膜21で覆われた第一半導体層3の表面側には、正の固定電荷が存在する。正の固定電荷が存在している第一半導体層3の上記表面側の領域は、アキュムレーション層として機能する。膜21は、第一半導体層3の表面上において、主面1a側の端と第二半導体層5との界面とにわたって半導体基板1の厚み方向に延びているため、空乏層が第一半導体層3の上記表面に到達するのが抑制される。すなわち、膜21で覆われた第一半導体層3の表面と半導体領域7との間隔が比較的小さく設定された場合でも、半導体基板1(第一半導体層3)が完全空乏化状態で、空乏層が第一半導体層3の上記表面に到達するのが抑制されることとなる。したがって、膜21で覆われた第一半導体層3の表面と半導体領域7の間のデッドエリアを縮小することができる。
本実施形態では、第一方向D1と第二方向D2とのそれぞれの方向において、デッドエリアを縮小することができる。この半導体エネルギー線検出素子EDは、二次元状にタイリングされて配置される場合に、好適である。
素子形成領域2の側面2aを露出させる際に、溝17を、第二半導体層5内に達するように形成し、膜21を素子形成領域2の側面2aとして露出する第二半導体層5の表面をも覆うように形成している。これにより、膜21は、半導体エネルギー線検出素子EDにおいて、半導体基板1の各側面1cとして露出する第一半導体層3の表面全体を覆うように配置されることとなる。第一半導体層3の上記表面が、膜21で確実に覆われるため、空乏層が第一半導体層3の上記表面に到達するのをより一層確実に抑制することができる。
本実施形態では、主面1aに直交する方向から見て半導体領域7を囲み且つ第一半導体層3の主面1a側における素子形成領域2の内側と外側とにわたるように位置する半導体領域9を有する半導体基板1を準備している。そして、素子形成領域2の側面2aを露出させる際に、溝17を、半導体領域9を通るように形成している。これにより、半導体エネルギー線検出素子EDにおいて、半導体基板1は、主面1aの縁に沿い且つ半導体領域7を囲むように主面1a側に位置する半導体領域9を有することとなる。したがって、膜21で覆われた第一半導体層3の上記表面のうちの主面1a側の領域に、空乏層が到達するのをより一層確実に抑制することができる。
半導体エネルギー線検出素子EDにおいて、半導体基板1の側面1cとして露出する第二半導体層5の表面は、三つの面31,33,35を含み、膜21は、面31と面33とを覆うように配置されている。これにより、膜21と半導体基板1(第一及び第二半導体層3,5)との接触面積が拡大する。膜21が、第二半導体層5側において、異なる二つの面31,33にわたっているため、剥がれが生じ難い。これらの結果、膜21と半導体基板1との密着性を確保することができ、正の固定電荷が存在している第一半導体層3の上記表面側の領域がアキュムレーション層として安定して機能する。
次に、図12〜図14を参照して、本実施形態の変形例に係る半導体エネルギー線検出素子の製造過程について説明する。図12〜図14は、本変形例に係る半導体エネルギー線検出素子の製造過程を説明するための図である。図13は、図12に示された二点鎖線に沿って半導体基板1を切断した切断面での断面構成に相当する。図12に示された二点鎖線に直交する切断面で半導体基板1を切断したときの断面構成は、図4と同等であり、図示を省略する。
本変形例では、溝17を、図12に示されるように、複数の素子形成領域2のうち第二方向D2で隣り合う素子形成領域2同士の境界となる領域に、第二方向D2に直交する方向、すなわち第一方向D1に延びるように形成する。複数の素子形成領域2のうち第一方向D1で隣り合う素子形成領域2同士の境界となる位置には、溝17が形成されていない。したがって、第一方向D1では、図13に示されるように、隣り合う素子形成領域2同士が連続している。溝17は、主面1aに直交な方向から見て、半導体領域9を第二方向D2で分断するように、半導体領域9を通って形成されている。
溝17が上述した位置に形成されることにより、各素子形成領域2の一対の側面2aが形成されて、各側面2aが露出する。露出する一対の側面2aは、第二方向D2で互いに対向している。したがって、Alからなる膜21は、図6でも示されたように、露出した素子形成領域2の上記一対の側面2a上に形成され、当該一対の側面2aが膜21で覆われる。すなわち、素子形成領域2の上記一対の側面2aとして露出している第一及び第二半導体層3,5の表面が膜21で覆われる。
半導体基板1において、第一方向D1における素子形成領域2の境界と半導体領域7との間隔は、第二方向D2における素子形成領域2の境界と半導体領域7との間隔よりも大きく設定されている。
本変形例においても、半導体基板1の個片化には、上述した実施形態と同様に、ステルスダイシング技術が用いられる。半導体基板1が個片化されることにより、半導体エネルギー線検出素子EDが得られる(図14参照)。図14は、図12に示された二点鎖線に沿って半導体基板1を切断した切断面での断面構成に相当する。図12に示された二点鎖線に直交する切断面で半導体基板1を切断したときの断面構成は、図8と同等であり、図示を省略する。
第一方向D1で互いに対向する一対の側面2aは、ステルスダイシング技術による切断により形成される。したがって、第一方向D1で互いに対向する一対の側面2aでは、膜21が形成されておらず、半導体基板1が露出している。
半導体エネルギー線検出素子EDは、図12及び図15に示されるように、半導体基板1(第一及び第二半導体層3,5)と、第一及び第二導電型の半導体領域7,9と、絶縁膜11と、電極13,15と、膜21と、を備えている。図15は、図12に示された二点鎖線に沿って半導体エネルギー線検出素子EDを切断した切断面での断面構成に相当する。図12に示された二点鎖線に直交する切断面で半導体基板1を切断したときの断面構成は、図12と同等であり、図示を省略する。
半導体基板1の第一方向D1で互いに対向する一対の側面1cは、ステルスダイシング技術による切断により形成される。したがって、第一方向D1で互いに対向する一対の側面1cには、膜21が形成されておらず、半導体基板1(第一半導体層3)が露出している。
本変形例では、隣り合う素子形成領域2同士の境界となる領域に、主面1aから半導体基板1の厚み方向に延び且つ第二半導体層5に達する溝17がエッチングにより形成され、素子形成領域2の側面2aが露出する。溝17が、素子形成領域の境界となる領域のうち、第二方向D2で互いに対向する一対の辺に沿ってそれぞれ形成され、素子形成領域2における第二方向D2で互いに対向する一対の側面2aが露出する。素子形成領域2の上記一対の側面2aとして露出する第一半導体層3の表面全体を覆うように、Alからなる膜21が形成された後に、半導体基板1が各素子形成領域2で個片化される。これにより、素子形成領域2の上記一対の側面2aとして露出していた第一半導体層3の表面全体を覆うように配置された膜21を備える、半導体エネルギー線検出素子EDが得られる。
本変形例においても、Alからなる膜21で覆われた第一半導体層3の表面側には、正の固定電荷が存在している。正の固定電荷が存在している第一半導体層3の上記表面側の領域は、アキュムレーション層として機能するため、空乏層が第一半導体層3の上記表面に到達するのが抑制される。したがって、第二方向D2において、膜21で覆われた第一半導体層3の表面と半導体領域7の間のデッドエリアを縮小することができる。本変形例の半導体エネルギー線検出素子EDは、一次元状にタイリングされて配置される場合に、好適である。
半導体エネルギー線検出素子EDにおいて、第一方向D1における第一半導体層3の表面と半導体領域7との間隔は、第二方向D2における第一半導体層3の表面と半導体領域7との間隔よりも大きく設定されている。これにより、半導体基板1(第一半導体層3)が完全空乏化状態で、空乏層が第一方向D1で互いに対向する一対の側面1c(第一半導体層3の表面)に到達するのが抑制される。
以上、本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
溝17は、必ずしも第二半導体層5内に達するように形成されている必要はない。溝17は、第一半導体層3と第二半導体層5との界面に達するように形成されていてもよい。この場合、溝17の深さは、第一半導体層3の厚みと同等に設定される。
膜21は、必ずしも第二半導体層5上に形成されている必要はない。膜21は、素子形成領域2の側面2aとして露出している第一半導体層3の表面が覆われていればよい、すなわち、第一半導体層3の上記表面を主面1a側の端から第一半導体層3と第二半導体層5との界面までを覆っていればよい。膜21は、必ずしも半導体基板1の主面1a側に形成されている必要はない。膜21は、少なくとも、素子形成領域2の側面2aとして露出している第一半導体層3の表面全体を覆うように形成されていればよい。
上述した変形例において、半導体基板1(半導体ウエハ)に形成される溝17は、半導体基板1を貫通するように形成されてもよい。溝17が半導体基板1を貫通するように形成された場合、半導体基板1の機械的強度が低下する懼れがある。したがって、半導体基板1の機械的強度を確保するためには、溝17は、半導体基板1を貫通しないように形成されていることが好ましい。
第一導電型がN型であると共に、第二導電型がP型であってもよい。この場合には、膜21として、SiO又はSiからなる膜が形成される。SiO又はSiは、覆われたN型の第一半導体層の表面側に負の固定電荷を存在させるためのパッシベーション材料である。
半導体基板1(半導体ウエハ)を個片化する手法は、ステルスダイシング技術には限られない。たとえば、レーザアブレーション、ドライエッチング、又は機械研磨などにより、半導体基板1を個片化してもよい。
1…半導体基板、1a,1b…主面、1c…側面、2…素子形成領域、2a…側面、3…第一半導体層、5…第二半導体層、7,9…半導体領域、17…溝、21…膜、31,33,35…面、ED…半導体エネルギー線検出素子。

Claims (11)

  1. 素子形成領域を含み、且つ、互いに対向する第一及び第二主面を有すると共に、前記第一主面側に位置する第一導電型の第一半導体層と、前記第二主面側に位置し前記第一半導体層よりも高い不純物濃度を有する第一導電型の第二半導体層と、前記第一半導体層の前記第一主面側における前記素子形成領域内に位置する第二導電型の半導体領域と、を有する半導体基板を準備する工程と、
    素子形成領域の境界となる少なくとも一部の領域に、前記第一主面から前記半導体基板の厚み方向に延び且つ前記第二半導体層に達する溝をエッチングにより形成し、前記素子形成領域の側面を露出させる工程と、
    前記素子形成領域の前記側面として露出する前記第一半導体層の表面を少なくとも覆うように、覆われた前記第一半導体層の前記表面側に所定の極性の固定電荷を存在させるためのパッシベーション材料からなる膜を形成する工程と、
    前記半導体基板を前記素子形成領域で個片化する工程と、を備えることを特徴とする半導体エネルギー線検出素子の製造方法。
  2. 前記素子形成領域の前記側面を露出させる前記工程では、前記溝を、前記第二半導体層内に達するように形成し、
    前記パッシベーション材料からなる前記膜を形成する前記工程では、前記素子形成領域の前記側面として露出する前記第二半導体層の表面をも覆うように、パッシベーション材料からなる前記膜を形成することを特徴とする請求項1に記載の半導体エネルギー線検出素子の製造方法。
  3. 前記半導体基板を準備する工程では、前記半導体基板として、前記第一主面に直交する方向から見て第二導電型の前記半導体領域を囲み且つ前記第一半導体層の前記第一主面側における前記素子形成領域の内側と外側とにわたるように位置し前記第一半導体層よりも高い不純物濃度を有する第一導電型の半導体領域を更に有する半導体基板を準備し、
    前記素子形成領域の前記側面を露出させる前記工程では、前記素子形成領域の境界となる前記少なくとも一部の領域として、第一導電型の前記半導体領域に位置する領域を含み、前記溝を、第一導電型の前記半導体領域を通るように形成することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体エネルギー線検出素子の製造方法。
  4. 前記素子形成領域は、前記第一主面に直交する方向から見て、四角形状を呈し、
    前記素子形成領域の前記側面を露出させる前記工程では、素子形成領域の境界となる前記少なくとも一部の領域として、前記素子形成領域における対向する一対の辺を少なくとも含んでおり、前記溝を、少なくとも前記一対の辺に沿ってそれぞれ形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体エネルギー線検出素子の製造方法。
  5. 第一導電型がP型であると共に、第二導電型がN型であり、
    前記パッシベーション材料が、Alであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の半導体エネルギー線検出素子の製造方法。
  6. 互いに対向する第一及び第二主面を有すると共に、前記第一主面側に位置する第一導電型の第一半導体層と、前記第二主面側に位置し前記第一半導体層よりも高い不純物濃度を有する第一導電型の第二半導体層と、前記第一半導体層の前記第一主面側に位置する第二導電型の半導体領域と、を有する半導体基板と、
    前記半導体基板の側面として露出する前記第一半導体層の表面のうちの少なくとも一部を覆うように配置された、覆われた前記第一半導体層の前記表面側に所定の極性の固定電荷を存在させるためのパッシベーション材料からなる膜と、を備え、
    前記パッシベーション材料からなる前記膜は、前記第一半導体層の前記表面上において、少なくとも前記第一主面側の端と前記第二半導体層との界面とにわたって前記半導体基板の厚み方向に延びていることを特徴とする半導体エネルギー線検出素子。
  7. 前記パッシベーション材料からなる前記膜は、前記半導体基板の前記側面として露出する前記第二半導体層の表面のうちの一部をも覆うように配置されていることを特徴とする請求項6に記載の半導体エネルギー線検出素子。
  8. 前記半導体基板の前記側面として露出する前記第二半導体層の前記表面は、第一面と、前記第一面とで段差を構成する第二面と、前記第一面と前記第二面とを連結するように前記第一面と前記第二面との間に位置する第三面と、を含み、
    前記パッシベーション材料からなる前記膜は、前記第一面と前記第二面とを覆うように配置されている請求項7に記載の半導体エネルギー線検出素子。
  9. 前記半導体基板の前記第一主面は、前記第一主面に直交する方向から見て、四角形状を呈し、
    前記パッシベーション材料からなる前記膜は、前記半導体基板の側面として露出する前記第一半導体層の前記表面のうち、少なくとも互いに対向する一対の面全体を覆うように配置されていることを特徴とする請求項6〜8のいずれか一項に記載の半導体エネルギー線検出素子。
  10. 前記半導体基板は、前記第一主面の縁に沿い且つ第二導電型の前記半導体領域を囲むように位置する第一導電型の半導体領域を更に有することを特徴とする請求項6〜9のいずれか一項に記載の半導体エネルギー線検出素子。
  11. 第一導電型がP型であると共に、第二導電型がN型であり、
    前記パッシベーション材料が、Alであることを特徴とする請求項6〜10のいずれか一項に記載の半導体エネルギー線検出素子。
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