JP2014208961A - 多重ガラス障子 - Google Patents

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Kazuyoshi Yokoyama
和義 横山
原口 博光
Hiromitsu Haraguchi
博光 原口
勇一 臼井
Yuichi Usui
勇一 臼井
稔之 久次米
Toshiyuki Kujime
稔之 久次米
悦史 北原
Etsushi Kitahara
悦史 北原
篤 吉本
Atsushi Yoshimoto
篤 吉本
耕一 八田
Koichi Hatta
耕一 八田
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  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
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Abstract

【課題】障子をスリム化することができ、意匠性及び開放感の高い多重ガラス障子構造を提供することを目的とする。
【解決手段】第1のガラス板と第2のガラス板とをその周囲において枠体により隔置して中空層を形成し、かつ該中空層内に少なくとも1枚以上の中間板を前記第1及び第2のガラス板と隔置して配されてなる多重ガラス障子であって、前記枠体は、前記第1及び第2のガラス板の間隔を保持する内面部及び外面側部と、当該内面部及び外面側部に連設されガラス板の内側に面する側辺部と乾燥剤を収納する空間部とを有するスペーサー部と、前記第1及び第2のガラス板の周縁部の内側に面する縦框部を有する框部とを備え、前記スペーサー部の内面部の中間部には、中間板保持部が設けられており、当該中間板保持部により前記中間板の端部を挿入することにより前記中間板が前記第1及び第2のガラス板と隔置して配されていることを特徴とする多重ガラス障子。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数枚のガラス板を備えた多重ガラス障子に関する。
2枚のガラス板を、スペーサーを介して隔置し、中空層が形成されてなる複層ガラスは、断熱性及び防音性に優れており、広く住宅用、その他各種建造物の窓用として広く普及している。
このタイプの複層ガラスにおいて、間隔をあけて配設した2枚のガラス板の間に、上下框及び左右の縦框を内装して構成した複層ガラス障子が、特許文献1として知られている。
又、複層ガラスを用いた複層ガラス障子構造として、2枚のガラス板を、当該板ガラス間の周縁部内側に凹陥部が形成されるようにガラス板の周縁部の内側に内部スペーサーを介して、当該2枚のガラス板間に中空層が形成されるようにして複層ガラスを構成し、この複層ガラスの周縁部の前記凹陥部に保持枠を取付けてなる複層ガラス障子構造が、特許文献2として知られている。
又、3枚のガラス板を、スペーサーを介してそれぞれ隔置して2層の中空層が形成された複層ガラスが、特許文献3として知られている。
特許文献1に記載の複層ガラス障子は、2枚のガラス板の間に上下框及び左右の縦框を内装することにより、2枚のガラス板の間に広い空間を形成することが容易で、断熱性及び遮音性を高めることができるとともに、表裏の面のガラス板の透視領域のガラス面積の拡大化することにより、美観的にも優れた複層ガラス障子が得られるとされている。
又、特許文献2に記載の多重ガラス障子は、框の面積が小さくされており、採光性、意匠性が改善され、開放感があり、框の面積が小さいため、熱損失も少なくすることができ、框の結露の問題も改善できるとされている。
又、特許文献3に記載の3枚のガラス板が用いられた複層ガラスにおいては、その製造において、3枚のガラス板の間にそれぞれスペーサーを配し、それぞれシール材を用いて封着するという作業をしなければならず、部品点数、組立て工数が多いとともに、複層ガラスの全体の厚さが厚くなるという難点を有していた。例えば、このタイプの複層ガラスを組立てるに当たっては、図11に示されるように、3枚のガラス板61、61、61の周縁部に中空層62、62が形成されるようにそれぞれスペーサー63、63を配するとともに、ガラス板61、61、61と、スペーサー63、63との間にブチルゴム系の接着剤64を塗工し、更にガラス板61、61、61と、スペーサー63、63との間の外側の溝部65にポリサルファイド系接着剤やシリコーン系接着剤等の封止材を充填し、硬化処理をするという工程を経なければならない。更に、複層ガラス障子とするためには、この複層ガラスの周辺部に框を装着するという工程が必要となる。
近年、住宅、その他各種の建造物の窓のデザインの多様化から、更に採光性能、意匠性及び開放感が優れ、かつ熱損失の少ない複層ガラス障子構造が望まれてきた。特に、内窓に使用される複層ガラス障子においては、障子をスリム化することができ、意匠性及び開放感の高いものが望まれるようになってきた。
一方、従来の複層ガラスを用いて窓の障子を製作する場合、例えば、2枚のガラス板を、スペーサーを用いて隔置して中間に中空層を有する複層ガラスを製作し、この複層ガラスの周縁部に框を組付けて複層ガラス障子を製作するという複層ガラス製作工程及び框の組付け工程を経るため、部品点数が多く、又組み付け工数が多いという難点があった。
又、特許文献3に記載の3枚のガラス板を用いた複層ガラスにおいては、構造上、その周辺部に框を内装することが設計上、製作上難しく、又採光性能、意匠性及び開放感を高めることは困難であった。
又、既存の住宅、建造物等の窓の室内側にもう一つの内窓を配設し、二重窓化して、防音性、断熱性、防犯性を高める場合、内窓に使用される障子は、更に厚さがより薄く、開口部が広くて開放感があり、意匠性に優れたものが要求されるようになってきた。
特開2000-356075号公報 実開昭60−89394号公報 特開2010−6684号公報
本発明は、かかる各種の要求に答え、2枚のガラス板と、少なくとも更に1枚以上の中間板とが隔置された、ガラス板及び中間板の合計枚数が3枚以上の多重タイプの多重ガラスにおいても框を多重ガラスの周辺部に内装することができ、障子をスリム化することができ、意匠性及び開放感が高く、更に部品点数、組立工数を削減できる多重ガラス障子を提供することを目的とするものである。
本発明者は、前記の課題を解決するために、鋭意検討した結果、本発明に至ったものであり、下記の多重ガラス障子を提供するものである。本発明の障子は、スペーサー部と框部とが一体化された枠体を用いて複数枚のガラス板を隔置して構成されているので、複層ガラス障子とは呼ばず、多重ガラス障子と呼ぶ。
(1)第1のガラス板と第2のガラス板とをその周囲において枠体により隔置して中空層を形成し、かつ中空層内に少なくとも1枚以上の中間板を前記第1及び第2のガラス板と隔置して配されてなる多重ガラス障子であって、前記枠体は、前記第1及び第2のガラス板の間隔を保持する内面部及び外面側部と、当該内面部及び外面側部に連設されガラス板の内側に面する側辺部と乾燥剤を収納する空間部とを有するスペーサー部と、前記第1及び第2のガラス板の周縁部の内側に面する縦框部を有する框部と、を備え、前記スペーサー部の内面部の中間部には、中間板保持部が設けられており、当該中間板保持部により前記中間板が前記第1及び第2のガラス板と隔置して配されていることを特徴とする多重ガラス障子。
(2)第1のガラス板と第2のガラス板とをその周囲において枠体により隔置して中空層を形成し、かつ中空層内に少なくとも1枚以上の中間板を前記第1及び第2のガラス板と隔置して配されてなる多重ガラス障子であって、前記枠体は、前記第1及び第2のガラス板の間隔を保持する内面部及び外面側部と、当該内面部及び外面側部に連設されガラス板の内側に面する側辺部と乾燥剤を収納する空間部とを有するスペーサー部と、前記第1及び第2のガラス板の周縁部の内側に面する縦框部を有する框部と、を備え、前記スペーサー部の内面部の中間部には、溝部が設けられており、当該溝部に前記中間板の端部を挿入することにより前記中間板が前記第1及び第2のガラス板と隔置して配されていることを特徴とする多重ガラス障子。
(3)前記枠体の框部は、前記した第1及び第2のガラス板の周縁部の内側に面する縦框部と、当該縦框部に連設され前記ガラス板の端面部に面する屈曲框部とを有することを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の多重ガラス障子。
(4)第1のガラス板と第2のガラス板とをその周囲において枠体により隔置して形成された中空層は、前記した少なくとも1枚以上の中間板により複数の中空層に分割されていることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の多重ガラス障子。
(5)前記枠体のスペーサー部と框部とは、枠体形成材料により一体成型されていることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載の多重ガラス障子。
(6)前記枠体のスペーサー部と框部とは、熱可塑性合成樹脂材料により一体成型されていることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記載の多重ガラス障子。
(7)前記スペーサー部の内面部の中間部に設けられた溝部の内面の少なくとも一方にはリップ部が設けられていることを特徴とする上記(1)〜(6)のいずれかに記載の多重ガラス障子。
(8)前記中間板は、板厚が2mm以下の化学強化ガラス板であることを特徴とする上記(1)〜(7)のいずれかに記載の多重ガラス障子。
(9)前記スペーサー部の側辺部と、框部の縦框部とは連続した面となっていることを特徴とする上記(1)〜(8)のいずれかに記載の多重ガラス障子。
(10)前記框部の縦框部及びスペーサー部の側辺部と、ガラス板とは、それらが面する部分において接着材により接着されていることを特徴とする上記(1)〜(9)のいずれかに記載の多重ガラス障子。
(11)前記框部の縦框部及びスペーサー部の側辺部が、前記ガラス板の周辺部において多重ガラス障子の意匠面となっていることを特徴とする上記(1)〜(10)のいずれかに記載の多重ガラス障子。
(12)前記した第1のガラス板と第2のガラス板が矩形状であり、第1のガラス板と第2のガラス板がその周縁の4辺において前記した枠体により隔置されていることを特徴とする上記(1)〜(11)のいずれかに記載の多重ガラス障子。
本発明によれば、少なくとも2枚以上のガラス板と少なくとも1枚以上の中間板とを用いた多重ガラスにおいて、その周辺部に框を内装することが容易な構造の多重ガラス障子を提供することができる。即ち、従来例の複層ガラス障子において用いられていたスペーサーと框とは、それぞれ別体となっており、その組立て作業もスペーサーとガラス板とのシール材による接着作業、又框とガラス板とのシール材による組み立て作業を別々に行なうことを要したが、本発明の多重ガラス障子によれば、スペーサー部と框部とが一体成型された枠体を用いて複数枚のガラス板を隔置して多重ガラス化しているので、部品点数および組み付け工数を削減することができ、多重ガラス障子の組み立てを簡略化することができ、よりコスト低減化を図ることができる。
又、スペーサー部と框部とを一体化することにより枠体を小さくすることができ、それによって、多重ガラス障子における框部及びスペーサー部の占める面積を少なくすることができることにより透視部分のガラス板の面積を大きくすることができ、その結果、採光性能、開放感、眺望性の向上、断熱性の向上を図ることができる。又、スペーサー部と框部とが一体化された枠体により、複数枚のガラス板をその周囲において隔置しているので、多重ガラス障子のスリム化を図ることができ、意匠性の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態の多重ガラス障子の概略正面図。 本発明の一実施形態に係わる多重ガラス障子の一部断面概略斜視図。 図2の円Aの部分の概略を示した縦断面図。 本発明に係る多重ガラス障子に用いられる枠体の一実施形態に係わる概略断面図。 本発明に係る多重ガラス障子の枠体のスペーサー部に中間板が取り付けられる部分の他の実施形態を示す部分拡大断面図。 本発明の他の実施形態に係る多重ガラス障子の要部を示す部分概略断面図。 本発明の多重ガラス障子に用いられる枠体の他の実施形態に係る概略断面図。 本発明の多重ガラス障子に用いられる枠体の他の実施形態に係る概略断面図。 本発明の上辺側の枠体と下辺側の枠体を有する多重ガラス障子が適用された引き違い窓の概略断面図。 本発明の側辺側の枠体を有する多重ガラス障子が適用された引き違い窓の概略断面図。 本発明の枠部材に形成される中間板保持部の構造を例示する説明図。 従来例の三重タイプの複層ガラスの一部切欠き縦断面図。
次に、本発明の多重ガラス障子を図1〜図10の図面に基づいて具体的に説明する。図面は本発明の好ましい実施形態を例示したものであり、本発明は例示の図面とその説明に限定されない。
図1は、本発明に係る多重ガラス障子の正面図、図2は、本発明に係る多重ガラス障子の一部断面概略斜視図、図3は、図2の円Aの部分の概略を示す断面説明図、図4は、本発明に係る多重ガラス障子に用いられる枠体の例を示す。図1、図2において、1は多重ガラス障子、2はガラス板、3は多重ガラス障子の上端側の枠体、4は多重ガラス障子の側端側の枠体、5は多重ガラス障子の下端側の枠体(本明細書において、以下、上端側の枠体、側端側の枠体、及び下端側の枠体を総称して単に枠体ともいう。総称して枠体13ともいう。)、12は枠体5により隔置されたガラス板2、2の間に当該ガラス板2、2と隔置して配された中間板を示す。
図3及び図4は、第1のガラス板10と第2のガラス板11とを隔置し、かつもう1枚の中間板12を前記した第1のガラス板10及び第2のガラス板11との間に配することができるようにされた2枚のガラス板と1枚の中間板とを合計3枚有する三重タイプの多重ガラス障子(2層の中空層25、25を有する多重ガラス障子)に用いられる枠体の構造の例を示したもので、多重ガラス障子の下端側に用いられる枠体13(枠体5)を示したものである。同図に示されるように、この枠体13(枠体5)は、第1のガラス板10及び第2のガラス板11の間隔を保持する内面部14及び外面側部15と、当該内面部14及び外面側部15に連設され第1のガラス板10、第2のガラス板11の内側に面する側辺部16、16と、乾燥剤を収納する空間部17、17とを有するスペーサー部18と、前記第1のガラス板10、第2のガラス板11の周縁部の内側に面する縦框部19、19と、当該縦框部19、19に連設され前記ガラス板の端面部に面する屈曲框部20、20とを有する框部21とを備え、当該枠体のスペーサー部18と框部21とは、枠体形成材料により一体成型されている。本発明において、一体成型とは、枠体形成材料を押し出し成型法、共押し出し成型法、あるいは射出成型法等の一体成型法により成型することを意味する。
枠体形成材料としては、合成樹脂材料、あるいはアルミニウム材料が好ましく使用される。かかる枠体形成用の合成樹脂材料としては、硬質塩化ビニル樹脂材料、アクリロニトリル・スチレン樹脂材料及びこれらにガラス繊維材を入れたものが、好ましい例として挙げられるが、勿論これらの熱可塑性合成樹脂材料に限定されるものではなく、各種熱可塑性合成樹脂材料も使用できる。
又、枠体形成材料としては、一種に限らず、複数種の材料を用いて複合構造としてもよい。例えば、異なる樹脂材料を共押し出し成型法により部分的に異なる合成樹脂材料からなる複合構造の枠体であってもよいし、又、上記したような合成樹脂材料とアルミニウム材料からなる複合構造の枠体であってもよい。この複合構造の場合、いずれか一種の枠体形成材料により一体成型されていればよい。一体成型された枠体は、部分的に、あるいは全体に異なる合成樹脂材料及び/又は金属材料が接合されていてもよい。特に、硬質の塩化ビニル樹脂材料やアクリロニトリル・スチレン樹脂材料によりスペーサー部18と框部21とを一体成型した枠体13は、障子として用いたとき、断熱性に優れており、一体成型が容易で、耐久性に優れ、安価であるので好ましい。
本発明の多重ガラス障子においては、両側の2枚のガラス板とこれら2枚のガラス板の間の1枚ないし2枚以上の中間板とが、その周辺部において上記した枠体により隔置され、2枚のガラス板の間に2層、ないし3層以上の複数層の空間部分が設けられる。この2枚のガラス板と少なくとも1枚以上の中間板をその周辺部に枠体を配して隔置されて形成された空間部分は、本明細書においては、中空層と称し、この中空層には、乾燥空気、あるいは不活性ガス等のガスが充填され、断熱性及び/又は防音性が高められ、又スペーサー部の空間部に入れられた乾燥剤により多重ガラス障子の結露防止性能が付与される。この中空層は、空気層あるいはガス層と呼ばれることもある。
図3及び図4に示した枠体13においては、スペーサー部18の内面部14の中間部にもう1枚の中間板12を配することができるように、溝状の凹部である溝部22が設けられている。溝部22が設けられる内面部の中間部の位置は、もう1枚の中間板12が配される位置に応じて適宜選択することができる。そして、溝部22の内面の両側には、溝部22に配される中間板の端部を支持できるように、弾性材料からなるリップ部23、23が設けられており、溝部22の底部には、溝部22に配される中間板の端面部を保護し、位置決めを確実にできるように、弾性材料又はクッション材料等からなるベース部29が設けられている。図示した例においては、リップ部23、23は、中間部に配される中間板12の挿入が容易となるように、段違いに設けられているが、同じレベルで設けてもよい。又、この例では、溝部22の形成によって、スペーサー部18の乾燥剤が充填される空間部17は、左右に2分割されている。なお、空間部17、17は、図3、図4に示されたように左右に2分割せず、スペーサー部18の下部において連通するような構造にしてもよい。
なお、図3、4に示した例は、溝部22に配される中間板12をリップ部23、23により挟み、支持するようにしたものであるが、図5の(a)に示すように、溝部22にグレージングチャンネル31を用いて中間板12の端部を溝部22内に支持するようにしてもよいし、又図5の(b)に示すように、シーリング材32、32及びバックアップ材33、33を用いて、又は溝部22にシーリング材32、32を用いて、中間板12の端部を溝部22内に支持するようにしてもよい。
スペーサー部18の内面部14の中間部にもう1枚の中間板12を配することができるように設けられる溝部22の形状としては、即ち、枠体に設けられる中間板保持部の形状としては、中間板の端部を保持することにより区画中空層が形成される形状であればよく、例えば、中間板の端部を挿入する溝部もしくは嵌合部が、または中間板の端部を係止する把持部もしくは係止部が、またはこれらの組合せが代表的な例として挙げることができる。また、複数の中間板保持部においては、それぞれ同様な構造の形状としてもよいし、また異なる構造を含んでいてもよい。勿論、これら例示された構造に限らず、中間板の周縁部を保持することができる機能を有しているその他の構造のものであってもよい。
例えば、溝部22の形状、即ち中間板保持部の形状としては、図11(a)に示した様に、枠体13の多重ガラス障子の中空層側A(即ちスペーサー部の内面部14)に、中間板12の周縁部を挿入して、あるいは嵌め込んで保持できるように、溝状部55を形成した形状であってもよいし、図11(b)に示した様に、溝状部55の両側に、中間板12の周辺部を挟持する弾性材料からなるリップ部56、56を形成した形状であってもよいし、図11(c)に示した様に、枠体13の多重ガラス障子の中空層側Aに、中間板12の端部を係止して、あるいは把持して保持できるように、係止部57(例えば、係止リップ部)を形成した形状であってもよいし、図11(d)に示した様に、枠体13の多重ガラス障子の中空層側Aに、中間板12の端部を挿入して係止して保持できるように、クッション性又は弾力性のある部材59に中間板の端部の挿入用の切り込み部58を形成した形状であってもよい。
上記した溝状部又は嵌合部には、中間板の周縁部を保持する、ベース部材、バックアップ材を配してもよいし、シーリング材を配してもよいし、又中間板の端部を支持するグレージングチャンネルを配してもよい。
なお、図3、4に示した例では、スペーサー部18の内面部14の中間部にもう1枚の中間板を配することができるように、一列の溝部22が設けられたものであるが、2枚の中間板を配することができるように、二列の溝部22が設けられていてもよい。又、3枚以上の中間板を配することができるように、三列以上の溝部22が設けられていてもよい。上記した溝部22は、もう1枚、あるいは更に複数枚の中間板が、第1のガラス板10及び第2のガラス板11の間であって、これらガラス板と平行に配することができるように、スペーサー部の長手方向に延長して設けられているのが好ましい。
図6の(a)は、スペーサー部18の内面部14の中間部に2列の溝部22、22を設けて、2枚の中間板12a、12bを配した2枚のガラス板と2枚の中間板を有する合計枚数が4枚の四重タイプの多重ガラス障子(3層の中空層25、25、25を有する多重ガラス障子)を示した例であり、又図6の(b)は、スペーサー部18の内面部14の中間部に3列の溝部22、22、22を設けて、3枚の中間板12a、12b、12cを配した2枚のガラス板と3枚の中間板を有する合計枚数が5枚の五重タイプの多重ガラス障子(4層の中空層25、25、25、25を有する多重ガラス障子)を示した例である。
本発明の枠体13の框部21の縦框部19は、隔置された第1のガラス板10及び第2のガラス板11の周縁部において内装される構造となっている。又、屈曲框部20、20は、縦框部19、19の、スペーサー部18の側辺部16、16と反対側の終端部からガラス板10、11側に屈曲し、横方向に延び、ガラス板の端面部を保護し、支える部分であり、更に必要に応じてガラス板の脱落を防ぐ部分であり、屈曲框部20、20の屈曲部分の先端の長さは、ガラス板の略板厚程度の長さ、あるいはガラス板の外側に若干はみ出る程度の長さとされるのが好ましい。上記したように、本発明の好ましい態様においては、枠体13の一体成型化された框部21の縦框部19とスペーサー部18の側辺部16、16とが、連続した面となっているので、この枠体13の框部21の縦框部19とスペーサー部18の側辺部16、16の色調、面状態等を考慮すれば、この框部の縦框部及びスペーサー部の側辺部を多重ガラス障子の周辺部における意匠面とすることができる。
スペーサー部18の内面部14には、図3、4に示されるような薄板部35を設けることが好ましい。この薄板部35は、空間部17と中空層25との間に通気可能にする通気孔を設ける加工が施されやすいように形成されたものであり、形成された通気孔を通して乾燥剤により中空層の乾燥状態を維持し、結露を防止できるようにすることができる。
図3、4においては、多重ガラス障子の枠体の構造を下端側の枠体13(5)を例にしてその構造について具体的に説明したが、上端側の枠体3及び側端側の枠体4の構造も、基本的には下端側の枠体5の構造と同様である。
上記した第1のガラス板10及び第2のガラス板11の形状、板厚は、目的とされる多重ガラス障子の形状、寸法に応じて適宜、選ばれるが、通常の住宅用、その他建造物の窓に使用される場合には、一般的には、矩形の平板のガラス板であり、それぞれの板厚は、0.7mm〜10mmの範囲であり、第1及び第2のガラス板10、11の寸法は、同一、又はほぼ同寸法であるのが好ましい。又、第1及び第2のガラス板は、板厚が異なっていてもよいし、種類が異なったガラス板であってもよい。又、ガラス板の種類としては、通常、建築用として用いられているフロートガラス板、普通ガラス板、熱線吸収ガラス板、紫外線吸収ガラス板、熱線反射ガラス板、低放射ガラス板(Low−Eガラス板)、型板ガラス、合わせガラス、線・網入りガラス板、風冷強化ガラス板、化学強化ガラス板や、これらの機能が複合化されたガラス板などが、目的とする要求仕様に応じて適宜使用することができる。
一方、中間板12は、枠体13の内面部14の溝部22に挿入することができるようにガラス板10、11より小寸法の相似形の矩形状とされるのが好ましい。第1及び第2のガラス板10、11が矩形状である場合、第1及び第2のガラス板10、11は、その周縁の4辺において前記した枠体13により隔置されて、多重ガラス障子が構成されるのが好ましい。多重ガラス障子の4辺とも同じ形状の枠体を使用すれば、多重ガラス障子の組み付けにおける部品点数を少なくすることができるとともに、多重ガラス障子の周辺部の外観、意匠を同じようにすることができるので好ましい。なお、上記した枠体を用いて多重ガラス障子を作製する場合、枠体13のスペーサー部18の空間部17への乾燥剤の収納は、必要な辺、又必要な部分に行なえばよい。
本発明の多重ガラス障子においては、枠体13のスペーサー部18の側辺部16と、框部21の縦框部19とは、それらと第1及び第2のガラス板10、11とが面する部分において、接着材層30によりガラス板10、11と接着され、第1及び第2のガラス板10、11の間に形成される中空層の気密が維持できるようにシールされている。
図4は、図3の枠体を用いて1枚の中間板を配した状態を示す、一部省略断面図である。各部分の符号は、図3と同様である。図3及び図4において示されるように、枠体13のスペーサー部18の側辺部16と框部21の縦框部19とは連設されており、連続した面となっている。次に説明する凹部26、27を除いて対面するガラス板10、11の面と平行な面方向において、枠体のスペーサー部18の側辺部16と框部21の縦框部19とは、ほぼ面一の構造である。
枠体13のスペーサー部18の側辺部16と框部21の縦框部19とが連設した枠体13のガラス板10、11と面する部分の構造は、図7に示すように、枠体13のスペーサー部18の側辺部16及び/又は框部21の縦框部19のガラス板10、11と対面する面に凹状部34が形成されていてもよい。このような凹状部34が形成されていれば、接着材層30の厚さをこの凹状部34の領域において、より厚くすることができ、接着性、封止性を高めることができる。
そして、図4に示されるように、枠体13の框部21は、多重ガラス障子の厚さ方向の縦断面の中央線B−Bに関し、略左右対称の構造となっており、左右に一対の縦框部19、19及び屈曲框部20、20を有し、左右に一対の縦框部19、19の間には溝部24が形成されており、框部21の枠体の長さ方向の縦断面の形状は略コの字形状となっている。この溝部24には、戸車、戸車支持部材、外れ止め部品、その他の障子機能部材を設けることができ、この障子機能部材は、枠体によって、多重ガラス障子の室外側からも、室内側からも隠蔽された状態となっている。ここにおいて、框部21の縦框部19、19のそれぞれの高さは、同一ないし、略同一とされているのが好ましい。
又、枠体13の框部21の構造は、図8に示すように、縦框部19の先の部分(即ち、スペーサー部18の外面側部15と反対側の部分)が、溝部24の内側方向に屈曲し、その先がガラス板10、11の先端方向に延びるような形状にしてもよい。このような屈曲先端部36を有する縦框部19の構造は、ガラス板10、11の周縁部分に凹状部37が形成されるので、この凹状部37に透水性が低く、接着性の優れた封止材を封入すれば、多重ガラス障子の接着性、封止性をより高めることができる。なお、上記したような框部21の縦框部19の先端部に屈曲先端部を設けず、縦框部19の先端を直線状としてもよい。この形状は、図2〜7に例示した枠体において、框部21の縦框部19の先端に屈曲框部20が形成されていない例である。
又、枠体のスペーサー部18の左右の側辺部16、16のそれぞれの高さ(即ち、スペーサー部の厚さに略相当する)も、同一ないし、略同一とされているのが好ましい。
枠体13のスペーサー部18の側辺部16、16の高さは、ガラス板10、11とスペーサー部18の側辺部16、16との接着材による接着強度、透湿防止性及び意匠性を考慮して所定の高さが選ばれ、又框部21の縦框部19の高さも、上記した障子機能部材を収納できるとともに、隠蔽することができ、かつガラス板10、11と框部21の縦框部19との接着材による接着強度、透湿防止性及び意匠性を考慮して所定の高さが選ばれる。具体的には、枠体のスペーサー部18の側辺部16の高さは、5mm〜15mmの範囲が好ましく、又框部21の縦框部19の高さは、15mm〜50mmの範囲が好ましい。
上記した枠体のスペーサー部18の側辺部16、16のガラス板側の面の一部には、図4の様に、多重ガラス障子の製造時に、ガラス板10、11とスペーサー部18の側辺部16との間に注入、塗工、ないし配された接着材が、当該側辺部16の中空層25側にはみ出ないように、又所定の接着材層30の厚さを確保できるように、凹部26を設けることが好ましい。又、上記した框部21の縦框部19のガラス板側の面の一部にも、上記した多重ガラス障子の製造時に、ガラス板2と框部21の縦框部19との間に注入、塗工、ないし配された接着材が、当該縦框部19の外側(即ち、ガラス板10、11の端面側)にはみ出ないように、また所定の接着材層30の厚さを確保できるように、凹部27を設けることが好ましい。
図4に示すように、框部21の左右の一対の縦框部19、19の間に形成された溝部24には、端部保護カバー40を配設してもよい。この端部保護カバー40は、溝部24を多重ガラス障子の端面において塞ぐことができるような構造をしたものであれば、種々の構造のものが使用できる。又、端部保護カバー40は、ガラス板10、11の端面を支持するような構造部を有していてもよい。
図示した端部保護カバー40は、溝部24の底面を多重ガラス障子の端面の長手方向を塞ぐ底面部41と、縦框部19、19の溝部24側の下方側に設けられたガイド凸条28、28に対し、横方向からスライドして装着できるように設けられた、先端がL字状に屈曲したガイドリブ部42、42と、ガラス板10、11の外側の端面部に当接する屈曲部43、43とを有するものである。図示した例は、スライド装着方式の例の端部保護カバーであるが、これに限らず、溝部24に対し、図4においては下方向から嵌合方式で装着されるような構造としてもよく、又、その他の装着方式に対応できるような構造としたものも使用可能である。
多重ガラス障子の下辺側には、引き違い戸の場合、通常、障子用の戸車が装着されるので、戸車を除く部分に端部保護カバーを設けてもよい。又、多重ガラス障子の上辺側、側辺側においては、端部保護カバー40を配設するのが好ましい。ガラス板が矩形形状である多重ガラス障子の4辺に上記した同様な形状の枠体をそれぞれ使用しても、上辺側、側辺側における枠体の溝部に端部保護カバー40を配設することで、溝部24を塞ぎ、実用に供することができ、多重ガラス障子の組み付け部品点数の削減に効果的である。
端部保護カバー40が、多重ガラス障子の上辺側、左側辺側、又右側辺側の溝部24に設けられる場合、上辺側、左側辺側、又右側辺側において要求される機能に応じて、端部保護カバー40の構造を変更することができる。
なお、多重ガラス障子の開閉方式がスイング方式の場合には、戸車が必要でないので、左側辺側、右側辺側及び上辺側の端部保護カバーは、戸車に対応する構造変更は不要であり、下辺側、上辺側、左側辺側、及び右側辺側を同様の構造とすることができる。
図9に示した、引き違い窓に適用された状態の本発明に係る多重ガラス障子1a、1bの下辺側の枠体5の溝部24aにおいては、戸車44が戸車取付け部材45を介して回転自在に装着されており、窓枠46の下辺に設けられた走行レール47に沿って多重ガラス障子1a、1bが走行するように構成されている。ここにおいて、戸車取付け部材45の左右の下端部48と、縦框部19の下端との間には、それぞれ端部保護カバー40aが配されており、この端部保護カバー40aの走行レール47側には、走行レール47と接触するヒレ部49が設けられている。
なお、図9において、左右の多重ガラス障子1a、1bの戸車取付け部材45は、それぞれ異なる構造のものを例示している。
又、多重ガラス障子の上辺側の枠体3の溝部24bには、窓枠46の上辺に設けられた走行レール50が納まり、走行レール50に沿って多重ガラス障子1a、1bがガイド走行できるようにヒレ部51、51を有する凹部52を有する端部保護カバー40bが装着されている。
図10は、図9に示した引き違い窓に適用された多重ガラス障子の召合せ部分を説明するための図面であり、多重ガラス障子の側辺側の枠体4の溝部24cに装着される端部保護カバー40cには、多重ガラス障子1a、1b同士の召合せ部分において相互に接触する召し合せ部気密材53が設けられており、一方、窓枠46の多重ガラス障子1a、1bの側端部と召合う部分においては縦枠部気密材54が設けられている。なお、図10においては、図9における各部と同一の部分については、同一の符号をもって表示している。
上記した多重ガラス障子において、第1及び第2のガラス板10、11の間に、当該ガラス板10、11と隔置して、かつ当該ガラス板10、11と平行に配される中間板12は、第1及び第2のガラス板10、11の間の空間のガスの対流を少なくし、断熱性を高めるために、また防音性能を高めるために配されるものである。そして、この中間板12は、第1及び第2のガラス板10、11の間に配されるため、外部には露出しないので、強度の強さの要求度は第1及び第2のガラス板に比べ低く、板厚の薄い材料を使用することができ、そのため、3重タイプ、あるいはそれ以上の多重ガラス障子あっても、全体の厚さを薄く設計することが可能となる。かかる中間板12としては、ガラス板、プラスチック板、プラスチックフィルム等が使用できる。中間板12としては、透明板であってもよいし、着色されたものであってもよいし、模様付きのものであってもよいし、これらの組合わされたものでもよい。中間板としては、配設される場所、部位、意匠性等に応じて適宜の中間板が使用される。中間板として使用するガラス板としては、第1及び第2のガラス板10、11の間に配されるため、全体の厚さを薄くすることができる板厚が2mm以下のガラス板が好ましく使用できる。かかる板厚のガラス板は、透明性及び耐久性が高く、より剛性も高いので、枠体13のスペーサー部18の溝部22に挿入して配設する作業も容易であり、好ましい。
特に、中間板12として、板厚を薄くしても充分な強度を有する化学強化ガラス板を好ましく使用することができる。化学強化ガラス板は、ソーダライムシリケートガラス等のNa成分やLi成分を含有するガラス板を、硝酸カリウム等の溶融塩中に浸漬させ、ガラス板の表面に存在する原子径の小さなNaイオン及び/又はLiイオンと、溶融塩中に存在する原子径の大きなKイオンとを置換してガラス板の表面層に圧縮応力層を形成して強度を高めるという強化技術を利用して製造されたガラス板であり、板厚が2mm以下のガラス板でも、充分に高い破壊強度を有する。従って、中間板12として化学強化ガラス板を使用すれば、本発明の多重ガラス障子を製作する際、中間板の割れを防止することができるので、特に好ましい。
本発明の多重ガラス障子において使用される枠体の各部の厚さ及び第1のガラス板と中間板との間隔、第2のガラス板と中間板との間隔等は、透湿防止性、多重ガラス障子の中空層の内部圧の変動、多重ガラス障子としての強度、耐久性、又防音性、断熱性等を考慮して、枠体が硬質塩化ビニル樹脂やアクリロニトリル・スチレン樹脂等の合成樹脂材料により一体成型されたものである場合であって、かつ図3、4に示すような構造、形状の場合には、以下の通りとするのが好ましい。なお、第1のガラス板10と中間板12との間隔と、第2のガラス板11と中間板12との間隔とは、左右対称の寸法であってもよいし、左右異なる寸法であってもよい。
・枠体のスペーサー部18の側辺部16の高さ:5mm〜15mm、
・枠体のスペーサー部18の側辺部16の厚さ:0.7mm〜3.0mm、
・枠体のスペーサー部18の内面部14及び外面側部15の厚さ:0.7mm〜3.0mm、
・枠体のスペーサー部18の内面部14及び外面側部15の幅:4mm〜50mm、
・枠体の框部21の縦框部19の高さ:15mm〜50mm、
・枠体の框部21の縦框部19及び屈曲框部の厚さ:0.7mm〜3.0mm、
・第1のガラス板と第2のガラス板との間隔(即ち、スペーサー部の幅):10mm〜50mm、
・第1のガラス板10と中間板12との間隔:4mm〜25mm、
・第2のガラス板11と中間板12との間隔:4mm〜25mm。
本発明の多重ガラス障子において使用されるガラス板10、11とスペーサー部18の側辺部16、16との間の接着に使用される接着材としては、ガラス板10、11とスペーサー部18の側辺部16、16との間の優れた接着強度、透湿防止性、耐久性、良好な接着面等が得られるように、又ガラス板10、11とスペーサー部18との接着工程の簡略化を考慮して、適宜の接着材が使用される。例えば、枠体のスペーサー部18の側辺部16、16が、硬質塩化ビニル樹脂材料やアクリロニトリル・スチレン樹脂材料からなる場合、接着材としては、シリコーン系接着剤、ポリサルファイド系接着剤、ブチル系接着剤、ホットメルト系接着剤、エポキシ系接着剤や、両面接着テープ、両面粘着テープなどが好ましく使用できる。又、ガラス板10、11と框部21の縦框部19、19との間の接着に使用される接着材としても、上記と同様に、ガラス板10、11と框部21の縦框部19、19との間の優れた接着強度、透湿防止性、耐久性、良好な接着面等が得られるように、又、ガラス板10、11と縦框部19、19との接着工程の簡略化を考慮して、適宜の接着材が使用される。例えば、框部21の縦框部19、19が、硬質塩化ビニル樹脂材料やアクリロニトリル・スチレン樹脂材料からなる場合、上記の例と同様に、接着材としては、シリコーン系接着剤、ポリサルファイド系接着剤、ブチル系接着剤、ホットメルト系接着剤、エポキシ系接着剤や、両面接着テープ、両面粘着テープなどが好ましく使用できる。
ガラス板10、11とスペーサー部18の側辺部16との間の接着に使用される接着材と、ガラス板10、11と框部21の縦框部19との間の接着に使用される接着材とは、同種の接着材を使用するのが、上記した取付け工程における接着工程数が簡略化され、好ましいが、多重ガラス障子としての要求される性能によっては、種類の異なる接着材を用いて、各種接着材層の要求性能に応じて機能分担させてもよい。又、使用される接着材は、透明接着材であっても、黒色系や、その他の所望に応じて適宜の色調を有する接着材であってもよい。透明接着材を使用すれば、枠体の框部の縦框部及びスペーサー部の側辺部を、前記ガラス板の周辺部において多重ガラス障子の意匠面とすることができる。又、黒色系や、その他の所望に応じて適宜の色調を有する接着材を使用すれば、この接着材層を多重ガラス障子の意匠面とすることができる。
本発明の多重ガラス障子によれば、2枚のガラス板と少なくとももう1枚以上の中間板が隔置されて設けられたガラス板と中間板の合計枚数が3枚の三重タイプの多重ガラス、あるいは合計枚数が4枚以上の多重ガラスにおいても框を多重ガラスの周辺部に内装することができ、障子の厚さをスリム化することができ、意匠性及び開放感が高く、更に部品点数、組立工数を削減できる多重ガラス障子を提供することができる。部品点数および組立工数を削減することができることにより、多重ガラス障子の組み立てを簡略化することができる。特に、既存の住宅、建造物等の窓の室内側にもう一つの内窓を配設し、多重窓化して、防音性、断熱性、防犯性を高める場合の内窓の障子として有用である。
1、1a、1b…多重ガラス障子、2…ガラス板、3…多重ガラス障子の上端側の枠体、4…多重ガラス障子の側端側の枠体、5…多重ガラス障子の下端側の枠体、10…第1のガラス板、11…第2のガラス板、12、12a、12b、12c…中間板、13…枠体、14…スペーサー部の内面部、15…スペーサー部の外面側部、16…スペーサー部の側辺部、17…空間部、18…スペーサー部、19…縦框部、20…屈曲框部、21…框部、22…溝部、23…リップ部、24、24a、24b…框部の溝部、25…中空層、26…スペーサー部の内面部の凹部、27…框部の縦框部の凹部、28…ガイド凸条、29…ベース部、30…接着材層、31…グレージングチャンネル、32…シーリング材、33…バックアップ材、34、37…凹状部、35…薄板部、36…屈曲先端部、40…端部保護カバー、41…底面部、42…ガイドリブ部、43…屈曲部、44…戸車、45…戸車取付け部材、46…窓枠、47、50…走行レール、49、51…ヒレ部、52…端部保護カバーの凹部、53…召し合せ部気密材、54…縦枠部気密材、55…溝状部、56…リップ部、57…係止部、58…切り込み部、59…部材

Claims (12)

  1. 第1のガラス板と第2のガラス板とをその周囲において枠体により隔置して中空層を形成し、かつ中空層内に少なくとも1枚以上の中間板を前記第1及び第2のガラス板と隔置して配されてなる多重ガラス障子であって、
    前記枠体は、
    前記第1及び第2のガラス板の間隔を保持する内面部及び外面側部と、当該内面部及び外面側部に連設されガラス板の内側に面する側辺部と乾燥剤を収納する空間部とを有するスペーサー部と、
    前記第1及び第2のガラス板の周縁部の内側に面する縦框部を有する框部と、を備え、
    前記スペーサー部の内面部の中間部には、中間板保持部が設けられており、当該中間板保持部により前記中間板が前記第1及び第2のガラス板と隔置して配されていることを特徴とする多重ガラス障子。
  2. 第1のガラス板と第2のガラス板とをその周囲において枠体により隔置して中空層を形成し、かつ中空層内に少なくとも1枚以上の中間板を前記第1及び第2のガラス板と隔置して配されてなる多重ガラス障子であって、
    前記枠体は、
    前記第1及び第2のガラス板の間隔を保持する内面部及び外面側部と、当該内面部及び外面側部に連設されガラス板の内側に面する側辺部と乾燥剤を収納する空間部とを有するスペーサー部と、
    前記第1及び第2のガラス板の周縁部の内側に面する縦框部を有する框部と、を備え、
    前記スペーサー部の内面部の中間部には、溝部が設けられており、当該溝部に前記中間板の端部を挿入することにより前記中間板が前記第1及び第2のガラス板と隔置して配されていることを特徴とする多重ガラス障子。
  3. 前記枠体の框部は、前記した第1及び第2のガラス板の周縁部の内側に面する縦框部と、当該縦框部に連設され前記ガラス板の端面部に面する屈曲框部とを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の多重ガラス障子。
  4. 第1のガラス板と第2のガラス板とをその周囲において枠体により隔置して形成された中空層は、前記した少なくとも1枚以上の中間板により複数の中空層に分割されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の多重ガラス障子。
  5. 前記枠体のスペーサー部と框部とは、枠体形成材料により一体成型されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の多重ガラス障子。
  6. 前記枠体のスペーサー部と框部とは、熱可塑性合成樹脂材料により一体成型されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の多重ガラス障子。
  7. 前記スペーサー部の内面部の中空層側に設けられた溝部の内面の少なくとも一方にはリップ部が設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の多重ガラス障子。
  8. 前記中間板は、板厚が2mm以下の化学強化ガラス板であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の多重ガラス障子。
  9. 前記スペーサー部の側辺部と、框部の縦框部とは連続した面となっていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の多重ガラス障子。
  10. 前記框部の縦框部及びスペーサー部の側辺部と、ガラス板とは、それらが面する部分において接着材により接着されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の多重ガラス障子。
  11. 前記框部の縦框部及びスペーサー部の側辺部が、前記ガラス板の周辺部において多重ガラス障子の意匠面となっていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の多重ガラス障子。
  12. 前記した第1のガラス板と第2のガラス板が矩形状であり、第1のガラス板と第2のガラス板がその周縁の4辺において前記した枠体により隔置されていることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の多重ガラス障子。
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