JP2014193022A - スイッチング回路および電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】負のバイアス電源を用いることなく、また、駆動信号が停止した場合でも、ワイドバンドギャップ半導体で形成されたWBG−MOSFETのオフ状態を安定して維持することができ、高効率で小型軽量かつ低コスト化が可能な電力変換装置を実現することができるスイッチング回路を得ること。
【解決手段】ドライブトランス5の高電圧側二次巻線の出力により駆動されるWBG−MOSFET8と、WBG−MOSFET8にカスコード接続され、ドライブトランス5の低電圧側二次巻線の出力により駆動されるSi−MOSFET9と、WBG−MOSFET8とSi−MOSFET9とからなる直列回路のオフ期間、および駆動信号の停止時において、WBG−MOSFET8のゲートに蓄積された電荷を放電すると共に、WBG−MOSFET8のゲート電圧をこのWBG−MOSFET8のソース電圧よりも低い電圧に維持するゲート電荷放電回路100とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチング回路および電力変換装置に関する。
電圧の高い直流電源を入力とする電力変換装置の利用分野として、艦船用または航空機用など3相交流発電機の出力電圧を整流して使用する電源システムや、バッテリーを複数台直列に接続して一次電源とする電気自動車などの電源システムがある。この種の電源システムでは、出力電流が無負荷に近い状態から定格負荷まで幅広く変化する中で、常に高い変換効率を維持し、消費電力を低く抑えるとともに、小型軽量で信頼性の高い電力変換装置が要求されている。
ここで、艦船用または航空機用の電源システムで使用される従来の電力変換装置では、4個のスイッチング素子を交互にオン/オフさせ、スイッチングトランスの一次電流を双方向に流して、トランスの利用効率を高めたフルブリッジ型の電力変換装置を搭載したものが知られている。
このようなフルブリッジ型の電力変換装置としては、スイッチング素子にFET(Field Effect Transistor:電界効果トランジスタ)を使用したスイッチング方式による電力変換装置が一般的であるが、シリコン(以下、「Si」という)半導体を用いたパワー半導体素子を用いた回路においては、オン抵抗や飽和電圧の低減化が要求されているものの、技術的に限界に達しつつあり、これに伴いDC/DCコンバータ回路の高効率化に関しても頭打ちの状況にある。
しかし、近年では、Si半導体のバンドギャップに対し2倍程度の値を有するワイドバンドギャップ半導体の研究が進められた結果、低オン抵抗で高耐圧であって大電流かつ高速スイッチングが可能な、窒化ガリウム(以下、「GaN」という)を用いたFETや、炭化ケイ素(以下「SiC」という)を用いたFETが使用され始めている。
一般的に、GaNやSiC等のワイドバンドギャップ半導体で形成されたFETを使用すれば、スイッチング損失を削減することができ、さらに小型で高効率な電力変換装置が提供できることが知られている。
しかしながら、現在、実用化されつつあるGaNやSiC等のワイドバンドギャップ半導体で形成されたMOSFET(Metal−Oxide−Semiconductor Field Effect Transistor)は、Siで形成されたMOSFETに比べ、耐電圧が高く、オン抵抗が低いうえに高温動作においても特性の劣化がなく、導通状態における損失(以下、「導通損失」という)は小さいが、十分にオン抵抗を下げるためには、Siで形成されたMOSFETに比べ高い電圧でゲートを駆動する必要がある。一方で、このワイドバンドギャップ半導体で形成されたMOSFETは、しきい値電圧が低く、オフ状態を維持するためには、ゲートに負バイアスの電圧を印加しておく必要がある。このため、このワイドバンドギャップ半導体で形成されたMOSFETを駆動するためには、正および負の2種類のバイアス電源が必要となり、駆動回路の構成がSi半導体で形成されたMOSFETの駆動回路の構成に比べて大きく複雑になる。
さらに、FETのオフ状態を維持しておくための負バイアス電源が停止した場合、FETが短絡した状態となる可能性があるため、FETの入力側に直流電圧を遮断するための保護回路や短絡を検知するための検出回路などが必要となり、電力変換装置が大型化する傾向にある。
このWBG半導体で形成されたFETを用いたスイッチング回路を小型化する手法としては、スイッチング動作によってバイアス用コンデンサに電荷を蓄え、その電荷を利用してFETを駆動するブートストラッブ方式や、ドライブトランスを介して直流電圧をスイッチングし、このドライブトランスの二次側に正および負の矩形波を発生させ、その矩形波によってFETを駆動するドライブトランス方式などがある。しかし、これらブートストラップ方式やドライブトランス方式では、スイッチング動作をしていれば負バイアスを維持することができるが、スイッチング動作が停止すると負バイアスを維持できなくなるため、スイッチング動作が停止したことを検知して入力電圧を遮断する保護回路が必要となる。また、スイッチング動作のオンとオフの比率が極端に偏っている場合も、正あるいは負のバイアス電圧が不足し、正常なオン/オフ動作を維持することができない。
そのため、例えば、ノーマリオン型のワイドバンドギャップ半導体で形成されたJFET(Junction FET)とノーマリオフ型のSi半導体で形成されたMOSFETをカスコード接続し、JFETのゲートをMOSFETのソースに接続したハイブリッドパワーデバイスが開示されている(例えば、特許文献1)。このような構成とすれば、MOSFETによりJFETのオフ状態を維持することができる。
特開2011−166673号公報
しかしながら、特許文献1に示された構成においては、JFETが導通状態となることによりJFETのゲート電圧が負バイアス状態となり、JFETがオフ状態となると負バイアス状態が維持できずにオン状態となるため、MOSFETがオンからオフ状態になる度にチャタリングを起こし、ノイズ発生の原因となる。このため、チャタリングを防止するためにゲートに流れる電流を制限するとスイッチング動作が遅くなりスイッチング損失が大きくなる、という問題があった。
さらに、JFETに直列に接続するMOSFETとしては、オン抵抗の十分小さい耐電圧の低いMOSFETを選定する必要があるが、JFETがターンオフする際にMOSFETより遅れてオフ状態となるため、極めて短時間ではあるがMOSFETに入力電圧がそのまま印加されることとなり、高速スイッチングを行うために耐電圧の低いMOSFETを使用していた場合には、MOSFETに耐電圧を超える電圧が印加され破損する虞がある。そのため、オン抵抗が小さく耐電圧が低いMOSFETを使用することができず、導通損失が大きくなる、という問題があった。また、MOSFETが故障した際に短絡電流が流れないように入力電圧を遮断する保護回路が必要となるため、スイッチング回路やこのスイッチング回路を用いた電力変換装置が大型化する、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、負のバイアス電源を用いることなく、また、駆動信号発生回路や駆動用のバイアス電源が停止して駆動信号が停止した場合でも、ワイドバンドギャップ半導体で形成されたMOSFETのオフ状態を安定して維持することができ、高効率で小型軽量かつ低コスト化が可能な電力変換装置を実現することができるスイッチング回路を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明にかかるスイッチング回路は、駆動信号発生回路から出力される駆動信号のターンオンおよびターンオフに同期してスイッチング動作を行うスイッチング回路であって、前記駆動信号が入力される一次巻線と中点が接続された高電圧側二次巻線および低電圧側二次巻線とを有するドライブトランスと、前記高電圧側二次巻線の出力により駆動されるワイドバンドギャップ半導体で形成されたWBG−MOSFETと、前記WBG−MOSFETにカスコード接続され、前記低電圧側二次巻線の出力により駆動されるSi半導体で形成されたSi−MOSFETと、前記WBG−MOSFETと前記Si−MOSFETとからなる直列回路に逆並列に接続されたフリーホイールダイオードと、前記直列回路のオフ期間、および、前記駆動信号の停止時において、前記WBG−MOSFETのゲートに蓄積された電荷を放電すると共に、前記WBG−MOSFETのゲート電圧を当該WBG−MOSFETのソース電圧よりも低い電圧に維持するゲート電荷放電回路と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、負のバイアス電源を用いることなく、また、駆動信号発生回路や駆動用のバイアス電源が停止して駆動信号が停止した場合でも、ワイドバンドギャップ半導体で形成されたMOSFETのオフ状態を安定して維持することが可能なスイッチング回路を得ることができ、高効率で小型軽量かつ低コスト化が可能な電力変換装置を実現することができる、という効果を奏する。
図1は、実施の形態にかかるスイッチング回路の一構成例を示す図である。 図2は、駆動信号発生回路からスイッチング回路をオンさせる信号が送信された場合のスイッチング回路の状態を示す図である。 図3は、駆動信号発生回路からスイッチング回路をオフさせる信号が送信された場合のスイッチング回路の状態を示す図である。 図4は、実施の形態にかかるスイッチング回路の各部波形を示す図である。 図5は、図1に示すスイッチング回路を適用した実施の形態にかかる電力変換装置の一構成例を示す図である。 図6は、実施の形態にかかる電力変換装置の定格運転時における各部波形を示す図である。 図7は、実施の形態にかかるスイッチング回路との比較例を示す図である。 図8は、図7に示すスイッチング回路の各部波形を示す図である。 図9は、図7に示すスイッチング回路を適用した電力変換装置の一構成例を示す図である。
以下に添付図面を参照し、本発明の実施の形態にかかるスイッチング回路および電力変換装置について説明する。なお、以下に示す実施の形態により本発明が限定されるものではない。
実施の形態.
図1は、実施の形態にかかるスイッチング回路の一構成例を示す図である。図1に示すように、実施の形態にかかるスイッチング回路18は、駆動信号発生回路1から出力される駆動信号のターンオンおよびターンオフに同期してスイッチングを行うものであり、その基本構成として、駆動信号が入力される一次巻線と中点が接続された高電圧側二次巻線および低電圧側二次巻線とを有するドライブトランス5と、ドライブトランス5の高電圧側二次巻線の出力により駆動されるワイドバンドギャップ(WBG)半導体で形成されたMOSFET(以下、「WBG−MOSFET」という)8と、WBG−MOSFET8にカスコード接続され、ドライブトランス5の低電圧側二次巻線の出力により駆動されるSi半導体で形成されたMOSFET(以下、「Si−MOSFET」という)9と、WBG−MOSFET8とSi−MOSFET9とからなる直列回路に逆並列に接続されたフリーホイールダイオード17と、直列回路のオフ期間、および、駆動信号の停止時において、WBG−MOSFET8のゲートに蓄積された電荷を放電すると共に、WBG−MOSFET8のゲート電圧をこのWBG−MOSFET8のソース電圧よりも低い電圧に維持するゲート電荷放電回路100とを備えている。
ゲート電荷放電回路100は、ドライブトランス5の高電圧側二次巻線からWBG−MOSFET8のゲート端子へ通電可能に接続された第1のダイオード10と、第1のダイオード10のカソードにエミッタが接続され、第1のダイオード10のアノードにベースが接続され、駆動信号のターンオフ時にオンするPNPトランジスタ13と、PNPトランジスタ13のコレクタからSi−MOSFET9のソース端子へ通電可能に接続された第2のダイオード12とを備えている。
また、実施の形態にかかるスイッチング回路18は、ドライブトランス5の低電圧側二次巻線の両端間に直列に接続され、その接続点からSi−MOSFET9のゲート端子に出力される信号の電流と電圧とを調整する第1の抵抗6および第2の抵抗7と、ドライブトランス5の高電圧側二次巻線からWBG−MOSFET8のゲート端子に出力される信号の電流を制限する第3の抵抗11と、駆動信号のオフ時にSi−MOSFET9のゲートに過大な負バイアスが印加されるのを防ぐ第3のダイオード14と、WBG−MOSFET8のゲート端子にカソードが接続された第1のツェナーダイオード15のアノードとWBG−MOSFET8のソース端子にカソードが接続された第2のツェナーダイオード16のアノードとが接続され、WBG−MOSFET8のゲート電圧を定格値以下に制限すると共に、Si−MOSFET9の寄生容量に蓄積される電荷を定格値以下に制限する保護回路200とを備えている。
駆動信号発生回路1は、例えば、フォワードコンバータやフルブリッジコンバータにおけるPWM(Pulse Width Modulation)信号を送信する信号発生回路や制御用ICである。図1に示す例では、この駆動信号発生回路1の後段に、NPNトランジスタ2、PNPトランジスタ3、およびコンデンサ4を具備し、駆動信号発生回路1から出力されるPWM信号が増幅され、コンデンサ4により直流成分がカットされてドライブトランス5に駆動信号が出力され、この駆動信号によりドライブトランス5が駆動される例を示している。
ドライブトランス5は、駆動信号が入力される一次巻線と、WBG−MOSFET8およびSi−MOSFET9を駆動するのに必要な電圧を発生する高電圧側二次巻線および低電圧側二次巻線とを有している。
ドライブトランス5の低電圧側二次巻線から出力される信号は、第1の抵抗6および第2の抵抗7によって電流と電圧とが調整され、Si−MOSFET9を駆動するのに適した信号となる。
また、ドライブトランス5の高電圧側二次巻線から出力される信号は、第3の抵抗11によって電流が制限され、第1のダイオード10を介してWBG−MOSFET8を駆動するのに適した信号となる。
ゲート電荷放電回路100は、ドライブトランス5の出力が反転すると同時にPNPトランジスタ13がオン状態となることで、第2のダイオード12を介してWBG−MOSFET8のゲートの電荷を急速に放電すると共に、WBG−MOSFET8のゲート電圧をSi−MOSFET9のソース電圧に第2のダイオード12のオン電圧を加えた電圧まで下げることでWBG−MOSFET8をオフさせる。
第3のダイオード14は、ドライブトランス5の出力が反転した際にSi−MOSFET9のゲートに大きな負バイアスがかからないよう保護するためのものである。
第1のツェナーダイオード15および第2のツェナーダイオード16からなる保護回路200は、WBG−MOSFET8のゲート電圧にサージ電圧やノイズが重畳して定格値以上の電圧になるのを防ぐとともに、Si−MOSFET9の寄生容量にWBG−MOSFET8のゲート負バイアス電圧の定格値を越える電荷が充電されるのを防ぎ、WBG−MOSFET8を保護するためのものである。
フリーホイールダイオード17は、WBG−MOSFET8およびSi−MOSFET9からなる直列回路が電力変換装置等に使用された場合に、WBG−MOSFET8およびSi−MOSFET9のオフ時に発生する回生電流を流すためのものであり、WBG−MOSFET8およびSi−MOSFET9内の寄生ダイオードよりもオン電圧が低くスイッチング損失の小さいWBG半導体等で形成されたショットキーバリアダイオードである。
つぎに、本実施の形態にかかるスイッチング回路18の動作について、図1〜図4を参照して説明する。図2は、駆動信号発生回路からスイッチング回路をオンさせる信号が送信された場合のスイッチング回路の状態を示す図である。また、図3は、駆動信号発生回路からスイッチング回路をオフさせる信号が送信された場合のスイッチング回路の状態を示す図である。
本実施の形態1にかかるスイッチング回路18は、高耐電圧でオン抵抗の小さいWBG−MOSFET8をドライブトランス5の高電圧側二次巻線に接続し、耐電圧が低く高速スイッチングが可能でオン抵抗の小さいSi−MOSFET9をドライブトランス5の低電圧側二次巻線に接続し、WBG−MOSFET8のソース端子とSi−MOSFET9のドレイン端子とを接続して形成している。
ここで、Si−MOSFET9のソース電位を基準電位(=0)、WBG−MOSFET8のドレインに印加される入力電圧を(+V)とし、WBG−MOSFET8をオフさせておくのに必要なゲート負バイアスの電圧を(VG−)、オン抵抗を十分に小さくするために必要なゲート正バイアスの電圧を(VG+)、Si−MOSFET9をオン状態にさせる電圧を(VGSi)、第1のダイオード10、第2のダイオード12、および第3のダイオード14のオン電圧を(Vf)とする。
駆動信号発生回路1からスイッチング回路18をオンさせる信号が送信されると、図2に示すように、ドライブトランス5の高電圧側二次巻線には((VG+)+Vf)以上の電圧が出力され、WBG−MOSFET8がオン状態になると同時に、ドライブトランス5の低電圧側二次巻線にも(VGSi)以上の電圧が出力され、Si−MOSFET9もオン状態となる。
また、駆動信号発生回路1からスイッチング回路18をオフさせる信号が送信されると、図3に示すように、Si−MOSFET9のゲート端子の電圧が(−Vf)となりSi−MOSFET9がオフ状態となる。一方、WBG−MOSFET8もPNPトランジスタ13がオンすることでゲート端子の電圧が(+Vf)となる。
このとき、Si−MOSFET9内部の寄生容量には、WBG−MOSFET8内部の寄生容量を介して電荷が流れ込み、この寄生容量に蓄積された電荷により、WBG−MOSFET8のソース端子の電圧が((VG−)+Vf)となると、WBG−MOSFET8のゲート端子の電圧は、WBG−MOSFET8のソース端子の電圧よりも(VG−)だけ低くなる。この動作により、WBG−MOSFET8のオフ状態を維持することができる。
また、本実施の形態にかかるスイッチング回路18では、上述した動作によりWBG−MOSFET8およびSi−MOSFET9がほぼ同時にオン/オフするため、WBG−MOSFET8およびSi−MOSFET9の何れか一方が短絡状態となり他方のドレイン−ソース間に入力電圧(+V)が印加される虞がない。また、駆動信号発生回路1や駆動用のバイアス電源が停止して駆動信号が停止した場合においても、入力電圧(+V)が印加されている限り、WBG−MOSFET8のゲート端子には(VG−)の負バイアスが印加され、オフ状態が維持される。このように、本実施の形態にかかるスイッチング回路18は、負のバイアス電源を用いることなく、WBG−MOSFET8のオフ状態を安定して維持することができ、また、駆動信号発生回路1や駆動用のバイアス電源が停止して駆動信号が停止した場合でも、WBG−MOSFET8のオフ状態を維持することができる。
図4は、実施の形態にかかるスイッチング回路の各部波形を示す図である。図4(a)は、駆動信号発生回路1の出力電圧波形を示している。また、図4(b)は、Si−MOSFET9のゲート−ソース間電圧波形を示し、図4(c)は、WBG−MOSFET8のゲート−ソース間電圧波形を示している。また、図4(d)は、Si−MOSFET9のドレイン−ソース間電圧を示し、図4(e)は、WBG−MOSFET8のドレインとSi−MOSFET9のソースとの間の電圧波形を示している。
図4に示すように、駆動信号発生回路1の出力電圧波形がオン状態となると(図4(a))、Si−MOSFET9のゲート−ソース間電圧は、(VGSi)以上の電圧に保たれ(図4(b))、WBG−MOSFET8のゲート−ソース間電圧は、(VG+)以上の電圧に保たれる(図4(c))。このとき、Si−MOSFET9のドレイン−ソース間電圧およびWBG−MOSFET8のドレインとSi−MOSFET9のソースとの間の電圧は、ほぼ0となる(図4(d),(e))。
また、駆動信号発生回路1の出力電圧波形がオフ状態となると(図4(a))、その直後には、WBG−MOSFET8のゲート−ソース間電圧は、ドライブトランス5の反転出力によって大きくマイナス側に振れて第2のツェナーダイオード16によってクランプされる電圧まで下がり(図4(c))、これに伴い、Si−MOSFET9のゲート−ソース間電圧は、第3のダイオード14のオン電圧(Vf)分だけ低い電圧まで下がる(図4(b))。
その後、Si−MOSFET9内部の寄生容量に電荷が蓄積されることにより、Si−MOSFET9のドレイン−ソース間電圧が徐々に上昇し(図4(d))、これに伴い、WBG−MOSFET8のゲート−ソース間電圧が徐々にWBG−MOSFET8のオフ状態を維持する電圧(VG−)まで上昇して安定し(図4(c))、さらに、Si−MOSFET9のゲート−ソース間電圧も上昇して安定する(図4(b))。
また、図4に示す時刻tにおいて、駆動信号発生回路1が停止して駆動信号発生回路1の出力電圧波形がオフ状態となった場合や、後段の駆動用のバイアス電源が停止した場合でも、WBG−MOSFET8のゲート−ソース間電圧がWBG−MOSFET8のオフ状態を維持する電圧(VG−)に保たれる。
図5は、図1に示すスイッチング回路を適用した実施の形態にかかる電力変換装置の一構成例を示す図である。図5に示すように、実施の形態にかかる電力変換装置300は、複数個のスイッチング回路18a,18b,19c,19dがフルブリッジ接続されて構成され、この図5に示す例では、図1に示すスイッチング回路18に相当するスイッチング回路18a,18bをアームの低電圧側に接続した構成としている。なお、ここでは、以下の説明において詳細に説明するスイッチング回路18aの各構成部の符号には添え字aを付し、スイッチング回路18bの各構成部の符号には添え字bを付して説明する。
各スイッチング回路19c,19dは、それぞれWBG−MOSFET20c,20dを備えている。なお、図5に示す例では、スイッチング回路19cを構成する各構成部の符号には添え字cを付し、スイッチング回路19dの各構成部の符号には添え字dを付している。
ドライブトランス29c,29dは、駆動信号が入力される一次巻線と、WBG−MOSFET20c,20dを駆動するのに必要な電圧を発生する二次巻線とを有している。
ドライブトランス29c,29dの二次巻線から出力される信号は、第4の抵抗30c,30dおよび第5の抵抗31c,31dによって電流と電圧が調整されてWBG−MOSFET20c,20dを駆動するのに適した信号となる。
第3のツェナーダイオード32c,32dおよび第4のツェナーダイオード33c,33dは、WBG−MOSFET20c,20dのゲート電圧にサージ電圧やノイズが重畳して定格値以上の電圧になるのを防ぎ、WBG−MOSFET20c,20dを保護するためのものである。
フリーホイールダイオード21c,21dは、WBG−MOSFET20c,20dのオフ時に発生する回生電流を流すためのものであり、図1に示す実施の形態にかかるスイッチング回路18のフリーホイールダイオードに相当するショットキーバリアダイオードである。
本実施の形態にかかる電力変換装置300は、トランス28の一次側巻線に対して襷掛け状に接続された4つのスイッチング回路18a,18b,19c,19dが互いに位相を変えながら交互にオン/オフすることによって、トランス28の一次側巻線に印加される電圧の時間幅を制御して、一次側巻線と二次側巻線との巻線比に応じた電圧と電流とを二次側巻線に発生させて電力を伝送する、所謂フェイズシフト・フルブリッジ方式のDC/DCコンバータとして構成したものである。
フェイズシフト・フルブリッジ方式のDC/DCコンバータ回路において、トランス28の一次側に直列に接続された共振コイル27は、各スイッチング回路18a,18b,19c,19dのスイッチング時に流れる電流を遅らせて各スイッチング回路18a,18b,19c,19dにかかる電圧と電流のタイミングをずらしてスイッチング損失を低減するとともに、共振コイル27に流れた電流によって蓄えられたエネルギーを使って、各スイッチング回路18a,18b,19c,19dのフリーホイールダイオード17a,17b,21c,21dを介して、各スイッチング回路18a,18b,19c,19dの寄生容量に蓄えられた電荷を各スイッチング回路18a,18b,19c,19dがオフしている間に入力コンデンサ34へ回生する機能を有している。
図6は、実施の形態にかかる電力変換装置の定格運転時における各部波形を示す図である。図6(a)は、WBG−MOSFET20cのゲート−ソース間電圧波形を示し、図6(b)は、WBG−MOSFET8aのゲート−ソース間電圧波形を示し、図6(c)は、WBG−MOSFET20dのゲート−ソース間電圧波形を示し、図6(d)は、WBG−MOSFET8bのゲート−ソース間電圧波形を示している。また、図6(e)は、トランス28の一次電圧波形を示し、図6(f)は、共振コイル27に流れる電流波形を示している。図6に示すように、WBG−MOSFET20cのオン期間とWBG−MOSFET8aのオン期間との間、および、WBG−MOSFET20dのオン期間とWBG−MOSFET8bのオン期間との間にデッドタイムを設け、それぞれのオン期間が重なり短絡電流が流れるのを防止している。
図5中に示す破線矢印は、1スイッチング周期において、WBG−MOSFET20cおよびWBG−MOSFET8bのオン期間が重なっている期間Aに流れる電流の経路を示し、図5中に示す一点鎖線矢印は、WBG−MOSFET20cがオフとなる期間B1に流れるWBG−MOSFET8aの寄生容量の回生電流の経路を示し、図5中に示す二点鎖線矢印は、WBG−MOSFET8bもオフとなる期間B2に流れるフリーホイールダイオード17aの順方向電流の経路を示している。
WBG−MOSFET20cおよびWBG−MOSFET8aは、互いに位相を180°違えて動作しており、WBG−MOSFET20dおよびWBG−MOSFET8bも同様に、位相を180°違えて動作している。電力変換装置300の起動直後の初期状態では、WBG−MOSFET20cとWBG−MOSFET20dとが同位相でスイッチ動作している。このとき、共振コイル27には電流は流れず、トランス28の一次電圧も生じない。
その後、徐々にWBG−MOSFET20cおよびWBG−MOSFET8aの位相を遅らせ、WBG−MOSFET20cのオン期間とWBG−MOSFET8bのオン期間とが重なると、共振コイル27に電流が流れ(図6(f)参照)、トランス28の一次巻線に電圧が印加される(図6(e)参照)。
1スイッチング周期において、WBG−MOSFET20cおよびWBG−MOSFET8bのオン期間が重なっている期間A(図6参照)では、図5に破線矢印で示す経路で電流が流れる。これにより、トランス28の一次巻線に電圧が印加される。
WBG−MOSFET20cがオフとなり、WBG−MOSFET8bのみオンしている期間B1(図6参照)では、期間Aにおいて共振コイル27に電流が流れていたことにより生じた起電力によりWBG−MOSFET8aの寄生容量に蓄えられた電荷が放電し、共振コイル27およびトランス28の一次巻線を介して通電状態のWBG−MOSFET8bに向かい電流が流れ、図5に一点鎖線矢印で示す経路でループ電流が流れる。
このとき、WBG−MOSFET8aの寄生容量に蓄えられていた電荷は、トランス28の一次巻線を通ってGNDに放電されるため、WBG−MOSFET8aの寄生容量に蓄えられていた電荷によるエネルギーは、トランス28の二次巻線に伝送されたことになる。
そして、WBG−MOSFET8aの寄生容量に蓄えられていた電荷がすべて放電されると、WBG−MOSFET8aのフリーホイールダイオード17aに電流が流れる。これにより、WBG−MOSFET8aのドレイン−ソース間電圧は、フリーホイールダイオード17aのオン電圧に等しくなる。この状態でWBG−MOSFET8aをターンオンさせることで、WBG−MOSFET8aのゼロ電圧スイッチングが達成される。
WBG−MOSFET20cおよびWBG−MOSFET8bが双方ともオフとなる期間B2(図6参照)では、WBG−MOSFET8aから共振コイル27とトランス28の一次巻線とを介して流れる電流と、期間Aにおいて共振コイル27に電流が流れていたことにより生じた起電力によりWBG−MOSFET20dの寄生容量に蓄えられた電荷が放電し、WBG−MOSFET8aから共振コイル27とトランス28の一次巻線とを介して流れる電流に合流して、入力コンデンサ34に向かい電流が流れ、図5に二点鎖線矢印で示す経路で電流が流れる。
このとき、WBG−MOSFET20dの寄生容量に蓄えられていた電荷が入力コンデンサ34へ回生されることになる。
そして、WBG−MOSFET20dの寄生容量に蓄えられていた電荷がすべて放電されると、WBG−MOSFET20dのフリーホイールダイオード21dに電流が流れる。これにより、WBG−MOSFET20dのドレイン−ソース間電圧は、フリーホイールダイオード21dのオン電圧に等しくなる。この状態でWBG−MOSFET20dをターンオンさせることで、WBG−MOSFET20dのゼロ電圧スイッチングが達成される。
以下、同様にWBG−MOSFET8aおよびWBG−MOSFET20dの制御が行われることにより、WBG−MOSFET20cおよびWBG−MOSFET8bのゼロ電圧スイッチングが達成され、電力変換装置300のスイッチング損失の低減が可能となる。
なお、図5に示す例では、上述したように、図1に示すスイッチング回路18に相当するスイッチング回路18a,18bをアームの低電圧側に接続して構成した例を示している。上述したフェイズシフト・フルブリッジ方式のDC/DCコンバータ回路では、アームの高電圧側に接続したスイッチング回路19c,19dとアームの低電圧側に接続したスイッチング回路18a,18bとが常に180°位相をずらして動作させるものであり、アームの高電圧側に接続したスイッチング回路19c,19dのオフ期間は、アームの低電圧側に接続したスイッチング回路18a,18bは必ずオン状態となっていることから、WBG−MOSFET20c,20dのソース電位は正の値となる。このため、アームの高電圧側に接続するスイッチング回路19c,19dとしては、WBG−MOSFET20c,20dにSi−MOSFETをカスコード接続して、ゲート放電回路100を具備した図1の構成としなくても、WBG−MOSFET20c,20dのゲート電位をWBG−MOSFET20c,20dのソース電位に対して負バイアスとし、オフ状態を維持することが可能である。
したがって、必ずしもアームの高電圧側に接続するスイッチング回路を本実施の形態にかかるスイッチング回路18相当としなくてもよいが、アームの高電圧側に接続するスイッチング回路を、アームの低電圧側に接続したスイッチング回路18a,18bと同様に、WBG−MOSFET20c,20dにSi−MOSFETをカスコード接続して、ゲート放電回路100を具備した図1に示す構成としても、図5に示す構成と同様の効果を得られることは言うまでもない。
図7は、実施の形態にかかるスイッチング回路との比較例を示す図である。また、図8は、図7に示すスイッチング回路の各部波形を示す図である。また、図9は、図7に示すスイッチング回路を適用した電力変換装置の一構成例を示す図である。
図8(a)は、駆動信号発生回路1の出力電圧波形を示している。また、図8(b)は、WBG−MOSFET8のゲート−ソース間電圧波形を示し、図8(c)は、WBG−MOSFET8のドレイン−ソース間電圧を示している。
図7に示すスイッチング回路40では、WBG−MOSFET8のみ設け、図1に示すSi−MOSFET9およびゲート電荷放電回路100を具備しない構成としている。この構成では、WBG−MOSFET8のオフ時にゲート電位をソース電位に対して負バイアスとするために、図7に示すように、駆動用のバイアス電源として、正のバイアス電源36に加えて負のバイアス電源37が必要となる場合がある。
図7に示す構成では、図8に示すように、駆動信号発生回路1の出力電圧波形がオン状態となると(図8(a))、WBG−MOSFET8のゲート−ソース間電圧は、(VG+)を最大とするプラス電圧となり(図8(b))、WBG−MOSFET8のドレイン−ソース間電圧は、ほぼ0となる(図8(c))。
駆動信号発生回路1の出力電圧波形がオフ状態となると(図8(a))、WBG−MOSFET8のゲート−ソース間電圧は、(VG−)を最大とするマイナス電圧となり(図8(b))、WBG−MOSFET8のドレイン−ソース間電圧は、(+V)となる(図8(c))。
ところが、図8に示す時刻t1において、例えば、駆動用のバイアス電源36,37が停止すると、WBG−MOSFET8のゲート電圧が上昇してオフ状態を保てなくなり、WBG−MOSFET8が短絡状態となる(図8の時刻t2)。
このため、図9に示すように、図7に示すスイッチング回路40を用いて電力変換装置を構成する場合には、異常な電流が流れたことを検出する電流検出回路41や入力遮断回路42を設ける必要がある。
これに対し、図1に示す本実施の形態にかかるスイッチング回路18では、負のバイアス電源を用いることなく、WBG−MOSFET8のオフ状態を安定して維持することができ、また、駆動信号発生回路1や駆動用のバイアス電源が停止して駆動信号が停止した場合でも、WBG−MOSFET8のオフ状態を維持することができる。
また、少なくともアームの低電圧側に本実施の形態にかかるスイッチング回路18を適用して、図5に示す電力変換装置300を構成することにより、図9に示すような異常な電流が流れたことを検出する電流検出回路41や入力遮断回路4等の保護装置が不要となり、小型軽量かつ低コスト化が可能な電力変換装置300を実現することができる。
以上説明したように、実施の形態のスイッチング回路によれば、駆動信号が入力される一次巻線と中点が接続された高電圧側二次巻線および低電圧側二次巻線とを有するドライブトランスと、ドライブトランスの高電圧側二次巻線の出力により駆動されるWBG半導体で形成されたWBG−MOSFETと、WBG−MOSFETにカスコード接続され、ドライブトランスの低電圧側二次巻線の出力により駆動されるSi半導体で形成されたSi−MOSFETと、WBG−MOSFETとSi−MOSFETとからなる直列回路に逆並列に接続されたフリーホイールダイオードと、駆動信号のオフ時に、WBG−MOSFETのゲートに蓄積された電荷を放電すると共に、WBG−MOSFETのゲート電圧をこのWBG−MOSFETのソース電圧よりも低い電圧に維持するゲート電荷放電回路とを備える構成としたので、負のバイアス電源を用いることなく、また、駆動信号発生回路や駆動用のバイアス電源が停止して駆動信号が停止した場合でも、WBG−MOSFETのオフ状態を安定して維持することができる。
また、このスイッチング回路を、少なくともアームの低電圧側に適用して、電力変換装置を構成することにより、異常な電流が流れたことを検出する電流検出回路や入力遮断回路等の保護装置が不要となり、小型軽量かつ低コスト化が可能な電力変換装置を実現することができ、また、WBG−MOSFETを用いているため、スイッチング損失や導通損失の低減を図ることができ、高効率な電力変換装置を得ることができる。
さらに、この電力変換装置を、フェイズシフト・フルブリッジ方式のDC/DCコンバータとして構成し、ゼロ電圧スイッチングを行うことで、よりスイッチング損失を低減して高効率化を図ることができる。
なお、上述した実施の形態において説明したWBG半導体により構成されたWBG−MOSFETを用いることによる効果は、上述した効果にとどまらない。
例えば、WBG−MOSFETは、耐電圧性が高く、許容電流密度も高いため、より一層の小型化が可能であり、これら小型化されたMOSFETを用いることにより、スイッチング回路および電力変換装置のより一層の小型化が可能となる。
また、以上の実施の形態に示した構成は、本発明の構成の一例であり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、一部を省略する等、変更して構成することも可能であることは言うまでもない。
以上のように、本発明にかかるスイッチング回路および電力変換装置は、WBG−MOSFETを用いたスイッチング回路やこのスイッチング回路を用いた電力変換装置の小型軽量かつ低コスト化を図る技術として有用であり、特に、車載用や艦船用または航空機用の電源システムで使用するスイッチング回路および電力変換装置として好適である。
1 駆動信号発生回路、2 NPNトランジスタ、3 PNPトランジスタ、4 コンデンサ、5,29c,29d ドライブトランス、6 第1の抵抗、7 第2の抵抗、8,8a,8b,20c,20d WBG−MOSFET、9,9a,9b Si−MOSFET、10 第1のダイオード、11 第3の抵抗、12 第2のダイオード、13 PNPトランジスタ、14 第3のダイオード、17,17a,17b,21c,21d フリーホイールダイオード、18,18a,18b,19c,19d スイッチング回路、27 共振コイル、28 トランス、30c,30d 第4の抵抗、31c,31d 第5の抵抗、32c,32d 第3のツェナーダイオード、33c,33d 第4のツェナーダイオード、34 入力コンデンサ、36 正のバイアス電源、37 負のバイアス電源、40 スイッチング回路、41 電流検出回路、42 入力遮断回路、100 ゲート電荷放電回路、200 保護回路、300 電力変換装置。

Claims (10)

  1. 駆動信号発生回路から出力される駆動信号のターンオンおよびターンオフに同期してスイッチング動作を行うスイッチング回路であって、
    前記駆動信号が入力される一次巻線と中点が接続された高電圧側二次巻線および低電圧側二次巻線とを有するドライブトランスと、
    前記高電圧側二次巻線の出力により駆動されるワイドバンドギャップ半導体で形成されたWBG−MOSFETと、
    前記WBG−MOSFETにカスコード接続され、前記低電圧側二次巻線の出力により駆動されるSi半導体で形成されたSi−MOSFETと、
    前記WBG−MOSFETと前記Si−MOSFETとからなる直列回路に逆並列に接続されたフリーホイールダイオードと、
    前記直列回路のオフ期間、および、前記駆動信号の停止時において、前記WBG−MOSFETのゲートに蓄積された電荷を放電すると共に、前記WBG−MOSFETのゲート電圧を当該WBG−MOSFETのソース電圧よりも低い電圧に維持するゲート電荷放電回路と、
    を備えることを特徴とするスイッチング回路。
  2. 前記ゲート電荷放電回路は、
    前記高電圧側二次巻線から前記WBG−MOSFETのゲート端子へ通電可能に接続された第1のダイオードと、
    前記第1のダイオードのカソードにエミッタが接続され、前記第1のダイオードのアノードにベースが接続され、前記駆動信号のターンオフ時にオンするPNPトランジスタと、
    前記PNPトランジスタのコレクタから前記Si−MOSFETのソース端子へ通電可能に接続された第2のダイオードと、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のスイッチング回路。
  3. 前記フリーホイールダイオードは、ワイドバンドギャップ半導体で形成されたショットキーバリアダイオードであることを特徴とする請求項1または2に記載のスイッチング回路。
  4. 前記ワイドバンドギャップ半導体は、炭化珪素、窒化ガリウム系材料、またはダイヤモンドであることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のスイッチング回路。
  5. 前記低電圧側二次巻線の両端間に直列に接続され、該接続点から前記Si−MOSFETのゲート端子に出力される信号の電流と電圧とを調整する第1の抵抗および第2の抵抗をさらに備えることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のスイッチング回路。
  6. 前記高電圧側二次巻線から前記WBG−MOSFETのゲート端子に出力される信号の電流を制限する第3の抵抗をさらに備えることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のスイッチング回路。
  7. 前記駆動信号のターンオフ時に前記Si−MOSFETのゲートに過大な負バイアスが印加されるのを防ぐ第3のダイオードをさらに備えることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載のスイッチング回路。
  8. 前記WBG−MOSFETのゲート端子にカソードが接続された第1のツェナーダイオードのアノードと前記WBG−MOSFETのソース端子にカソードが接続された第2のツェナーダイオードのアノードとが接続され、前記WBG−MOSFETのゲート電圧を定格値以下に制限すると共に、前記Si−MOSFETの寄生容量に蓄積される電荷を定格値以下に制限する保護回路をさらに備えることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載のスイッチング回路。
  9. 複数個のスイッチング回路がフルブリッジ接続されて構成された電力変換装置であって、
    少なくともアームの低電圧側に接続されたスイッチング回路は、請求項1〜8の何れか一項に記載のスイッチング回路であることを特徴とする電力変換装置。
  10. 一次側巻線と二次側巻線とを有するトランスと、
    前記各スイッチング回路の出力間に前記一次側巻線を介して接続された共振コイルと、
    を備え、
    前記各スイッチング回路のフリーホイールダイオードがオンした状態で当該スイッチング回路をオンさせるゼロ電圧スイッチングを行うフェイズシフト・フルブリッジ方式のDC/DCコンバータであることを特徴とする請求項9に記載の電力変換装置。
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