JP2014188687A - インクジェットプリンタ、インクジェット印刷および印刷方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】インクの形成位置のずれに起因する濃度むらの抑制と良好な粒状性との両立により、従来に増して良好な画質を実現する。
【解決手段】ブルーノイズ特性を有する第1のディザマスクを、第1群に属するインクの記録量を規定したビットマップ画像へ適用することにより、第1のハーフトーンを生成し、被印刷物上でのハーフトーンドットの形成位置のずれによるハーフトーンドットの隣接数の変動が上記第1のディザマスクを適用した場合よりも少ない特性を有する第2のディザマスクを、第2群に属するインクの記録量を規定したビットマップ画像へ適用することにより、第2のハーフトーンを生成する、ハーフトーン処理部と、第1のハーフトーンおよび第2のハーフトーンに基づいて印刷ヘッドが有するノズルからインクを被印刷物へ吐出させて印刷を実現する吐出制御部と、を備えるインクジェットプリンタ。
【選択図】図3

Description

本発明は、インクジェットプリンタ、インクジェット印刷および印刷方法に関する。
インクジェットプリンタでは、印刷結果においてインク(あるいは、インキ。以下同様。)によるハーフトーンドットが視認され難くなるように、つまりハーフトーンドットの粒状性が高くなる(粒状感が目立たなくなる)ように、ハーフトーンドットを分散して配置させており、例えば、非特許文献1によって定義されるようなブルーノイズ特性を有するハーフトーン手法によってハーフトーン処理を行なう。ブルーノイズ特性とは、例えば、一定階調値の画像を再現するためにハーフトーンドットを形成した画像の空間周波数が、所定周波数以下に殆ど成分を有しない特性を意味している。人間の目は、一定以下の低周波数成分には敏感でも、高周波成分についての視認性は高くない。このため、ブルーノイズ特性を有する画像は、滑らかで(粒状性が高い)高画質なものに感じられる。
出願人は、ブルーノイズ特性を持つブルーノイズディザマスクによるハーフトーン処理手段と、インクドットの隣接数が印刷媒体上でインクドットの形成位置ずれによって変動しないペアドット抑制ディザマスクによるハーフトーン手段の2つを少なくとも備えた印刷装置であって、コックリングムラが発生する印刷媒体への印刷ではペアドット抑制ディザマスクによるハーフトーン処理を行う印刷装置を既に出願している(特許文献1参照)。
なおプリンタ(printer)とは、あらかじめ定められた一つ又は複数の文字集合に属する離散的な図形文字の列を主な様式として、データのハードコピー記録を作る出力装置、である(JIS X0012−1990)。多くの場合、プリンタはプロッターとしても使用できる。プロッター(plotter)とは、取外し可能な媒体上に、二次元図形の様式でデータのハードコピー記録を直接作り出す出力装置、である(JIS X0012−1990)。
インクジェットプリンタ(ink jet printer)とは、非衝撃式印字装置であって、文字が用紙上にインクの粒子又は小滴の噴射によって形成されるもの、である(JIS X0012−1990)。
ハーフトーンドット(half−tone dot)とは、階調を構成する個々の要素のことである。ハーフトーンドットには、正方形、円形、楕円形など、さまざまな形状がありえる。
特開2012‐223954号公報
「Digital halftoning」 (Robert Ulichney著)
インクジェットプリンタでは、被印刷物がインクを吸収することにより、被印刷物にたわみが発生することがある。このようなたわみは、「コックリング」と呼ばれる。コックリングが発生すると、印刷ヘッドと被印刷物との距離が一定でなくなり、被印刷物上のハーフトーンドットの形成位置にずれが生じる。被印刷物上のハーフトーンドットの形成位置のずれ(本来形成されるべき位置とのずれ)としては、印刷ヘッドの往方向の移動時と復方向の移動時とでそれぞれハーフトーンドットを形成するいわゆる双方向印刷において、往方向の移動時に形成するドットと復方向の移動に形成するドットとの間で生じるずれも該当する。また、複数回の主走査(印刷ヘッドの移動)により一本のラスターを形成するいわゆるマルチパス印刷方式により生じるずれも知られている。また、印刷ヘッドが有するインク吐出孔(以下、ノズル)の取り付け精度の状態によっても、このような形成位置のずれが生じ得る。
このような形成位置のずれは、当該ずれが発生していない場合と比較して、インクが被印刷物を覆う被覆率を変えるものであり、印刷結果を観察したユーザーに濃度むら(上記コックリングムラ等)を視認させ得る(上記特許文献1の図9,10に関する説明も適宜参照)。上記特許文献1は、このような課題に鑑み、コックリングムラが発生する印刷媒体(被印刷物)へ印刷する際に、ペアドット抑制ディザマスクによるハーフトーン処理を行うことにより、コックリングムラの発生を抑制している。
しかしながら、ペアドット抑制ディザマスクを用いたハーフトーン処理を行う場合、ブルーノイズディザマスクを用いたハーフトーン処理を実行した場合と比較して印刷結果の粒状性が低いという課題は依然として残る。すなわち従来は、一つの被印刷物上における印刷結果について、粒状性を犠牲にしてコックリングムラの抑制を優先するか、粒状性向上を優先するかの二者択一であり、そのため、画質に対するユーザーの要求を十分満足させるための更なる工夫の余地があった。
本発明は少なくとも上述の課題を解決するためになされたものであり、インクの形成位置のずれに起因する濃度むらの抑制と良好な粒状性との両立により、従来に増して良好な画質を実現することが可能なインクジェットプリンタ、インクジェット印刷および印刷方法を提供する。
本発明の態様の一つは、インクジェットプリンタは、ブルーノイズ特性を有する第1のディザマスクを、第1群に属するインクの記録量を規定したビットマップ画像へ適用することにより、第1のハーフトーンを生成し、被印刷物上でのハーフトーンドットの形成位置のずれによるハーフトーンドットの隣接数の変動が上記第1のディザマスクを適用した場合よりも少ない特性を有する第2のディザマスクを、第2群に属するインクの記録量を規定したビットマップ画像へ適用することにより、第2のハーフトーンを生成する、ハーフトーン処理部と、上記第1のハーフトーンおよび第2のハーフトーンに基づいて印刷ヘッドが有するノズルからインクを被印刷物へ吐出させて印刷を実現する吐出制御部と、を備える構成としてある。
ブルーノイズ特性を有する第1のディザマスクを用いたハーフトーン処理は、粒状性の向上に有効である。一方、被印刷物上でのハーフトーンドットの形成位置のずれによるハーフトーンドットの隣接数の変動が第1のディザマスクを適用した場合よりも少ない特性を有する第2のディザマスクを用いたハーフトーン処理は、当該位置ずれに起因する濃度むら(上記コックリングムラ等)の抑制に有効である。本発明では、このような2つの処理が、インクの種類に応じて切り替えられる。つまり、第1群に属するインクおよび第2群に属するインクを用いて印刷を行う場合、被印刷物上には、第1のディザマスクを用いたハーフトーン処理により発生したハーフトーンドットおよび第2のディザマスクを用いたハーフトーン処理により発生したハーフトーンドットが混在することとなる。そのため、被印刷物上の印刷結果全体としては、上記形成位置のずれに起因する濃度むらの抑制と粒状性の向上とが適切なバランスで両立され、従来に増して良好な画質となる。
本発明の態様の一つは、上記第2群に属するインクは、上記第1群に属するインクよりも明度が低いインクであるとしてもよい。
明度が低いインクは、明度が高いインクと比べて、インクの形成位置のずれに起因する濃度むらが目立ち易いと言える。つまり、上記コックリングムラ等が目立ち易いインクについて第2のディザマスクを用いたハーフトーン処理を実行し、上記コックリングムラ等がさほど目立たないインクについては第1のディザマスクを用いたハーフトーン処理を実行する。従って、上記形成位置のずれに起因する濃度むら(上記コックリングムラ等)が的確に抑制され且つ粒状性も良好な画質が得られる。
本発明の態様の一つは、上記ハーフトーン処理部は、被印刷物上でのハーフトーンドットの形成位置のずれによるハーフトーンドットの隣接数の変動が上記第2のディザマスクを適用した場合よりも少ない特性を有する第3のディザマスクを、第3群に属するインクの記録量を規定したビットマップ画像へ適用することにより、第3のハーフトーンを生成し、上記吐出制御部は、上記第1のハーフトーン、第2のハーフトーンおよび第3のハーフトーンに基づいて上記印刷を実現するとしてもよい。つまり、インクの種類に応じたハーフトーン処理(用いるディザマスク)の分岐は、2つに限定される必要はなく、例えば3つであってもよい。当該構成によれば、インク毎の特徴に応じてより細かくディザマスクを切り替えることにより、第1群に属するインク、第2群に属するインクおよび第3群に属するインクを用いた印刷結果において、全体的により良好な画質を得ることができる。
本発明の態様の一つは、上記第3群に属するインクは、上記第2群に属するインクよりも明度が低いインクであるとしてもよい。当該構成によれば、上記コックリングムラ等が最も目立ち易い第3群に属するインクについて第3のディザマスクを用いたハーフトーン処理を実行し、その次に上記コックリングムラ等が目立ち易い第2群に属するインクについて第2のディザマスクを用いたハーフトーン処理を実行し、上記コックリングムラ等が最も目立ちにくい第1群に属するインクについて第1のディザマスクを用いたハーフトーン処理を実行することができる。
本発明にかかる技術的思想はインクジェットプリンタという形態のみで実現されるものではなく、他の物によって具現化されてもよい。また、上述したいずれかの態様のインクジェットプリンタの特徴に対応した工程を備える方法(印刷方法)の発明や、当該方法を所定のハードウェア(コンピューター)に実行させる印刷プログラムの発明や、当該プログラムを記録したコンピューター読取可能な記録媒体の発明も把握することができる。また、インクジェットプリンタは、単体の装置によって実現されてもよいし、複数の装置の組み合せによって実現されてもよい。インクジェットプリンタの構成を複数の装置によって実現する場合、それらをインクジェット印刷またはインクジェットシステムと呼ぶことができる。
ハードウェア構成およびソフトウェア構成を概略的に示す図である。 印刷制御処理を示すフローチャートである。 ハーフトーン処理を示すフローチャートである。 ハーフトーン処理を模式的に説明するための図である。 ペアドット制御ディザマスクの生成方法を示すフローチャートである。 階調値Sとペアドット目標値との関係を示す図である。 変形例にかかるハーフトーン処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
1.装置の概略
図1は、本実施形態にかかるハードウェア構成およびソフトウェア構成を概略的に示している。図1では、パーソナルコンピューター(PC)40と、プリンタ10とを示している。プリンタ10はインクジェットプリンタに該当する。PC40及びプリンタ10を含むシステムを、印刷装置、あるいはインクジェット印刷と捉えてもよい。プリンタ10は、印刷処理(液体吐出処理)を制御するための制御ユニット11を有する。制御ユニット11では、CPU12が、ROM14等のメモリーに記憶されたプログラムデータ14aをRAM13に展開してOSの下でプログラムデータ14aに従った演算を行なうことにより、自機を制御するためのファームウェアが実行される。ファームウェアは、印刷制御部17等の機能をCPU12に実行させるためのプログラムである。また、印刷制御部17は、ハーフトーン処理部17a、吐出制御部17b等の各機能を有する。これら各機能については後述する。
ここで、画像(image)とは、人間の目に見える写真、絵、イラスト、図、文字などで、オリジナルの形、色、遠近感を適切に表現するもののことである。また、画像データとは、画像を表現するデジタルデータを意味する。画像データに該当するものとして、ベクトルデータやビットマップ画像等が挙げられる。ベクトルデータ(vector data)とは、直線、円、円弧などの幾何学的図形を表現する命令及びパラメーターのセットとして保存される画像データをいう。ビットマップ画像(bit−mapped image)とは、画素(pixel)の配列によって記述される画像データである。画素とは、色又は輝度を独立に割り当てることができる、画像を構成する最小要素のことである。また、ハーフトーン(half−tone)とは、スクリーン線数、サイズ、形状、又は密度の異なる点で構成される画像のことである。ハーフトーンは、ディザリング、誤差拡散などによって生成される。
以下では特に、ユーザーがプリンタ10に印刷させるために任意に指定した画像を表現する画像データを、指定画像データと呼ぶ。
印刷制御部17は、例えば、PC40や、プリンタ10に外部より挿入された記憶メディア等から指定画像データを入力し、指定画像データからハーフトーンを生成する。そして、当該ハーフトーンに基づいた印刷を実現することができる。プリンタ10に外部より挿入された記憶メディアとは、例えばメモリーカードMCであり、メモリーカードMCは、プリンタ10の筺体に形成されたスロット部19に挿入される。また、印刷制御部17は、プリンタ10に有線あるいは無線により接続されたスキャナー、デジタルスチルカメラ、携帯端末、さらにはネットワーク経由で接続されたサーバー等、種々の外部機器から指定画像データを入力することもできる。
プリンタ10は、キャリッジ20を備える。キャリッジ20は、複数種類のインク毎のカートリッジ21を搭載している。図1の例では、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)、グレー(Lk)の各インクに対応したカートリッジ21が搭載されている。ただし、プリンタ10が使用する液体の具体的な種類や数は上述したものに限られず、例えば、ライトシアン、ライトマゼンダ、オレンジ、グリーン、ライトグレー、ホワイト、メタリック、プレコート液…等、種々のインクや液体を使用可能である。また、カートリッジ21は、キャリッジ20に搭載されずにプリンタ10内の所定位置に設置されるとしてもよい。
キャリッジ20は、各カートリッジ21から供給されるインクを多数のノズルから噴射(吐出)する印刷ヘッド22を備える。印刷ヘッド22は、パーマネントヘッド(permanent head)に該当し、インクの液滴を連続的又は断続的に生成する、プリンタ本体の機械部又は電気部である(JIS Z8123−1:2013)。
印刷制御部17は、上記ハーフトーンに基づいて、搬送機構16や、不図示のキャリッジモーターや、印刷ヘッド22を駆動制御するための駆動信号を生成する。
印刷ヘッド22内においては、各ノズルに対応して、ノズルからインク滴(ハーフトーンドットあるいは単にドット。)を噴射させるための圧電素子が設けられている。圧電素子は、上記駆動信号が印加されると変形し、対応するノズルからドットを吐出させる。搬送機構16は、図示しない紙送りモーターや紙送りローラーを備え、印刷制御部17に駆動制御されることにより、送り方向に沿って被印刷物を搬送する。送り方向(feed direction)とは、被印刷物とパーマネントヘッドとが対するときの、被印刷物の移動に係る幾何ベクトルの向き、である。
被印刷物(print substrate)とは、印刷画像を保持する素材のことである。形状は長方形のものが一般的であるが、円形(例えばCD−ROM、DVD等の光ディスク)、三角形、四角形、多角形などがあり、少なくとも、日本工業規格「JIS P0001:1998 紙・板紙及びパルプ用語」に記載の紙・板紙の品種及び加工製品のすべてを含む。具体的には、枚葉紙、ロール紙、板紙、紙、不織布、布、アイボリー、アスファルト紙、アート紙、色板紙、色上質紙、インクジェット用紙、印刷せんか紙、印刷用紙、印刷用紙A、印刷用紙B、印刷用紙C、印刷用紙D、インディアペーパー、薄葉印刷紙、薄葉和紙、裏カーボン紙、エアメールペーパー、衛生用紙、エンボス紙、OCR紙、オフセット紙、カード用厚紙、化学繊維紙、加工用紙、画仙紙、型紙、片つやクラフト紙、壁紙原紙、紙糸原紙、紙ひも原紙、感圧複写紙、感光紙、感熱紙、雁皮紙、缶用板紙、黄板紙、擬革紙、切符用紙、機能紙、キャストコート紙、京花紙、局紙、金属蒸着紙、金属はく紙、グラシン、グラビヤ用紙、クラフト紙、クラフト伸張紙、クラフトボール、クレープ紙、軽量コート紙、ケーブル用絶縁紙、化粧板用原紙、建材原紙、ケント紙、研磨原紙、合成紙、合成繊維紙、コート紙、コンデンサ紙、雑種紙、更紙、さらしクラフト紙、ジアゾ感光紙、紙管原紙、磁気記録用紙、紙器用板紙、辞典用紙、遮光紙、重袋用量更クラフト紙、純白ロール紙、証券用紙、障子紙、上質紙、情報用紙、食品容器原紙、書籍用紙、書道用紙、白板紙、白ボール、新聞巻取紙、吸取紙、水溶紙、図画用紙、筋入りクラフト紙、すの目紙、スピーカーコーン紙、静電記録用紙、生理用紙、紙綿用紙、積層板原紙、石こうボード原紙、接着紙原紙、セミ上質紙、セメント袋用紙、セラミックペーパー、ソリッドファイバーボード、ターフェルト原紙、ターポリン紙、耐アルカリ紙、耐火紙、耐酸紙、耐油紙、タオル用紙、壇紙、段ボール、段ボール原紙、地図用紙、チップボール、中質紙、中性紙、ちり紙、つや消しアート紙、ティーバック用紙、ティッシュペーパー、電気絶縁紙、典具帖、貼合紙、転写紙、トイレットペーパー、統計機カード用紙、謄写板原紙、塗工印刷用紙、塗工紙原紙、鳥の子、トレーシングペーパー、中しん原紙、ナプキン原紙、難燃紙、NIP用紙、荷札用紙、粘着紙、ノーカーボン紙、はく離紙、ハトロン紙、バライタ紙、パラフィン紙、ろう紙、バルカナイズドファイバー、半紙、PPC用紙、筆記用紙、微塗工印刷用紙、フォーム用紙、連続伝票紙、複写原紙、プレスボード、防湿紙、奉書紙、防水紙、防せい紙、放包装用紙、ボンド紙、マニラボール、美濃紙、書院紙、ミルクカートン原紙、模造紙、油紙、吉野紙、ライスペーパー、シガレットペーパー、ライナー、ライナ、硫酸紙、両更クラフト紙、ルーフィング原紙、ろ紙、和紙、ワニスペーパー、ワンプ、軽量紙、風乾紙、湿潤強力紙、無灰紙、無酸紙、無仕上紙又は板紙、二層紙又は板紙、三層紙又は板紙、多層紙又は板紙、無サイズ紙、サイズ紙、ウーブペーパー、木目紙又は板紙、マシン仕上げ紙又は板紙、マシン光沢仕上げ紙又は板紙、プレート光沢仕上げ紙又は板紙、摩擦光沢仕上げ紙又は板紙、カレンダ処理紙又は板紙、スーパーカレンダ処理紙、ラミン(紙又は板紙)、片面着色紙又は板紙、両面着色紙又は板紙、ツインワイヤ紙又は板紙、ラグペーパー、オールラグペーパー、機械パルプ紙又は板紙、混合わらパルプ紙又は板紙、水仕上げ紙又は板紙、チップボール、合わせチップボール、ミルボード、強光沢ミルボード、同質板紙、機械パルプ板紙、褐色機械パルプ板紙、褐色混合パルプ板紙、擬革板紙、石綿板紙、フェルトボード、タール褐色紙、ウオータリーフペーパー、表面サイズ紙、プレスパン、プレス用紙、しわ付き仕上げ紙、はり合わせアイボリー、ブレード塗工紙、ロール塗工紙、グラビア塗工紙、サイズプレス塗工紙、ブラッシュ塗工紙、エアナイフ塗工紙、押出塗工紙、ディップ塗工紙、カーテン塗工紙、ホットメルト塗工紙、溶剤塗工紙、エマルジョン塗工紙、バブル塗工紙、イミテーションアート紙、聖書用紙、ポスター用紙、包装用ティッシュ、原紙、カーボン原紙、ジアゾ感光紙原紙、写真用印画紙原紙、冷凍食品用紙原紙:直接接触紙用、冷凍食品用紙原紙:非接触紙用、安全紙、銀行券用紙、絶縁紙又は板紙、ラミネート絶縁体用紙、ケーブル用電気絶縁紙、靴底用板紙、織物紙管用紙、紋紙又は板紙、圧搾用板紙、製本用板紙、衣服箱用板紙、紙型用紙、記録用紙、クラフトライナー、検定済みライナー、クラフト張りライナー、古紙ライナー、封筒用紙、折畳み箱用板紙、塗工折壁み箱用板紙、さらしパルプ裏打ち折畳み箱用板紙、タイプライタ用紙、謄写版複写用紙、スピリット複写用紙、カレンダロール用紙、薬きょう用紙、波形加工用紙、波形加工紙、二層タール紙、強化二層タール紙、布張り紙又は板紙、布しん紙又は板紙、補強紙又は補強板紙、張合わせ板紙、カートンコンパクト、上張り、パルプ成型品、ウエットクレープ、検索カード、カーボン紙、マルチコピーフォーム用紙、裏カーボンフォーム用紙、ノーカーボンフォーム用紙、封筒、郵便はがき、絵入りはがき、郵便書簡、絵入り郵便書簡などがあげられ、とくに、機能紙には、植物繊維に限らず無機・有機・金属繊維など幅広い素材を用い、製紙及び加工の工程で高機能が付与され、主に情報・電子・医用などの先端分野の素材として用いられるものを含むが、これに限られるものではない。
印刷制御部17にキャリッジモーターの駆動が制御されることにより、キャリッジ20(および印刷ヘッド22)が、送り方向と交差する方向(走査軸方向)に沿って移動(主走査)し、当該移動に伴って印刷ヘッド22の各ノズルからインクが吐出される。これにより、被印刷物にドットが付着し、ハーフトーンに基づく画像が被印刷物上に再現される。なお上記“交差”とは、直交の意である。ただし、本明細書で言う直交とは、厳密な角度(90°)のみを意味するのではなく、製品の品質上許容される程度の角度の誤差を含む意味である。
このようなプリンタ10は、シリアルプリンタであると言える。シリアルプリンタ(serial printer)とは、一度に1個の文字を印刷する印字装置、である(JIS X0012−1990)。また、プリンタ10は、シリアルプリンタでありインクジェットプリンタである、プリンタ(「シリアル型インクジェットプリンタ」という。)と表現することができる。プリンタ10は、さらに操作パネル15を備える。操作パネル15は、表示部(例えば液晶パネル)や、表示部内に形成されるタッチパネルや、各種ボタンやキーを含み、ユーザーからの入力を受け付けたり、必要なユーザーインターフェイス(UI)画面を表示部に表示したりする。
2.印刷制御処理
図2は、上述した構成下で行われる画像を印刷するための印刷制御処理をフローチャートにより示している。
ステップS100では、印刷制御部17は、操作パネル15を介してユーザーから画像の印刷指示を受け付け、印刷指示に応じて上述したようなPC40や記憶メディアや外部機器等の任意の情報源から、指定画像データを取得する。つまりユーザーは、操作パネル15を操作することにより、表示部に表示されたUI画面を介してプリンタ10に印刷させたい画像を任意に指定し、当該指定した画像の印刷をプリンタ10に指示する。むろん、ユーザーは、外部からプリンタ10を遠隔操作可能な携帯端末等を操作することにより画像の印刷指示を行うことも可能である。またユーザーは、印刷部数、用紙サイズ、印刷解像度等といった各種印刷条件も印刷指示と併せてプリンタ10に対して指示可能である。
ステップS110では、印刷制御部17は、指定画像データの解像度変換処理を実行する。ただし、印刷制御部17は、必要に応じて指定画像データのラスタライズ処理を先に実行する。つまり、ステップS100で取得した指定画像データのフォーマットがビットマップ画像ではなく、ベクトルデータである場合には、そのようなベクトルデータをラスタライズしてラスター形式の画像データ、つまりビットマップ画像に変換する。ステップS100で取得した指定画像データのフォーマットがビットマップ画像であれば、ラスタライズ処理の必要は無い。解像度変換処理では、印刷制御部17は、用紙サイズおよび印刷解像度に応じて算出されるX,Y方向の必要な画素数に合うように、ビットマップ画像としての指定画像データの画素数を変換する。ここでは一例として、X方向は上記走査軸方向に対応し、Y方向は上記送り方向に対応する。
ステップS120では、印刷制御部17は、指定画像データの色変換処理を実行する。つまり、指定画像データの表色系をプリンタ10が使用するインク表色系に変換する。例えば、指定画像データが各画素の色をレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)毎の階調値(RGB値)で表現するRGBデータである場合、画素毎にRGB値をCMYKLk毎の階調値(CMYKLk値)に変換する。RGBの夫々およびCMYKLkの夫々は、例えば0〜255の256階調で表現される。このような色変換処理は、RGB値とCMYKLk値との対応関係を複数規定した任意の色変換ルックアップテーブルを参照することにより実行可能である。ステップS120の結果、対応するインクの記録量を画素毎に規定したビットマップ画像がCMYKLk毎に得られる。
ステップS130では、ハーフトーン処理部17aは、色変換後の指定画像データ(CMYKLk毎のビットマップ画像)にハーフトーン処理(ハーフトーニング)を施す。本実施形態では、ハーフトーン処理部17aは、所定のメモリー(例えばROM14)に予め格納された複数種類のディザマスクD1,D2…(図1)のうち、インク種類に応じて選択したディザマスクを用いたディザリングによりハーフトーン処理を実行する。
図3は、ハーフトーン処理(ステップS130)の内容を示すフローチャートである。
ステップS200では、ハーフトーン処理部17aは、上記CMYKLk毎のビットマップ画像のうち、1つのインクにかかるビットマップ画像(例えば、Cインクのビットマップ画像)を選択する。
ステップS210では、ハーフトーン処理部17aは、現在選択しているビットマップ画像に対応するインクが、第1群に属するインクであるか第2群に属するインクであるかを判定する。そして、第1群に属するインクであればステップS220へ進み、第2群に属するインクであればステップS230へ進む。ここで、第1群に属するインクとは、上記形成位置のずれが生じたときに濃度むら(上記コックリングムラ等)がユーザーに視認され難い色のインクを意味し、例えば、CMYKLkの各インクの中では、Yインクが該当する。一方、第2群に属するインクとは、上記形成位置のずれが生じたときに濃度むら(上記コックリングムラ等)がユーザーに視認され易い色のインクを意味し、例えば、CMYKLkの各インクの中では、Cインク、Mインク、KインクおよびLkインクが該当する。
従って、現在選択しているビットマップ画像が、Yインクにかかるものである場合はステップS220へ進み、一方、CMKLkのいずかのインクにかかるものである場合はステップS230へ進む。なお上記濃度むらの視認のし易さは、インク自体の明度によって左右されるとも言える。そのため、第2群に属するインクは、第1群に属するインクよりも明度が低いインクであるとも言える。
ステップS220では、ハーフトーン処理部17aは、現在選択しているビットマップ画像(第1群に属するインクの記録量を規定したビットマップ画像)へ、ブルーノイズディザマスクD1を適用してディザリングを実行することにより、画素毎にハーフトーンドットの形成(ドットオン)又はハーフトーンドットの非形成(ドットオフ)を規定したハーフトーン(第1のハーフトーン)を生成する。ブルーノイズディザマスクD1は、ブルーノイズ特性を有する第1のディザマスクに該当する。
一方、ステップS230では、ハーフトーン処理部17aは、現在選択しているビットマップ画像(第2群に属するインクの記録量を規定したビットマップ画像)へ、ペアドット制御ディザマスクD2を適用してディザリングを実行することにより、画素毎にハーフトーンドットの形成(ドットオン)又はハーフトーンドットの非形成(ドットオフ)を規定したハーフトーン(第2のハーフトーン)を生成する。ペアドット制御ディザマスクD2は、被印刷物上でのハーフトーンドットの形成位置のずれによるハーフトーンドットの隣接数の変動がブルーノイズディザマスクを適用した場合よりも少ない特性を有する第2のディザマスクに該当する。
ステップS240では、ハーフトーン処理部17aは、上記CMYKLk毎のビットマップ画像の全てをステップS200で選択したか否か判定し、全て選択済みであれば図3のフローチャートを終えてステップS140(図2)へ進む。一方、未選択のインクにかかるビットマップ画像が残っている場合には、ステップS200へ進み、未選択のいずれか1つのインクにかかるビットマップ画像を選択し、ステップS210以下を繰り返す。
図4は、図3の処理内容を模式的に例示している。図4によれば、Cインクの記録量を画素毎に規定したビットマップ画像CD、Mインクの記録量を画素毎に規定したビットマップ画像MD、Kインクの記録量を画素毎に規定したビットマップ画像KD、Lkインクの記録量を画素毎に規定したビットマップ画像LkDは夫々、ステップS230の処理(ペアドット制御ディザマスクD2を用いたディザリング)により、ハーフトーンCHT,MHT,KHT,LkHTへ変換されている。また、Yインクの記録量を画素毎に規定したビットマップ画像YDは、ステップS220の処理(ブルーノイズディザマスクD1を用いたディザリング)により、ハーフトーンYHTへ変換されている。なお、ステップS220,S230で生成されるハーフトーンは、ドットオン/オフを規定した2値データに限られない。印刷ヘッド22がドットあたりのインク量が互いに異なる(例えば、小ドット、中ドット、大ドット等の)複数サイズのドットを吐出可能である場合には、ハーフトーンは、大ドット形成、中ドット形成、小ドット形成またはドット非形成を規定した4階調データ等であってもよい。
ステップS140では、吐出制御部17bは、ステップS130の結果得られたインク種類毎のハーフトーンCHT,MHT,YHT,KHT,LkHTを印刷ヘッド22に転送すべき順に並べ替える処理を行う。当該並べ替えの処理によれば、ハーフトーンに規定された各ドットは、その画素位置およびインク種類に応じて、いずれのノズルによって、どのタイミングで形成されるかが確定される。かかる並べ替えの処理後のラスターデータ(ハーフトーンの一例)を、吐出制御部17bは印刷ヘッド22に順次送信することにより、各ノズルからのドットの吐出を実行させる。これによりハーフトーンに基づいて画像が被印刷物上に再現される。
3.ペアドット制御ディザマスクの説明
ペアドット制御の原理と、本実施形態におけるペアドット制御ディザマスクの生成方法について説明する。
3‐1.ペアドット制御の原理
ドットを極力分散させて配置するドット分散型のディザマスクの典型であるブルーノイズディザマスクを用いた場合、ドットの形成位置のずれが生じると、位置ずれが無い状態と比較して、ドット同士が隣接したり重なったりしてインクによる被印刷物への被覆率が低下する。これにより、画像の明度は高くなり、色味に変化が生じる。これに対して、ペアドット制御ディザマスクは、隣接関係にある2つの画素(ペア画素)にドットを形成させる確率が、ブルーノイズディザマスクよりも高く設定されている。この結果、ドットの形成位置のずれが生じた場合でも、位置ずれが無い状態と比較して上記被覆率の変動が(ブルーノイズディザマスクを用いた場合よりも)小さく、画像の明度や色味の変化を生じさせにくいという特性を有する。
ペアドット制御ディザマスクに上記のような特性を持たせるために、本実施形態では、以下に説明するペアドット制御の手法を用いた。ペアドットとは、ペア画素にドットが形成される場合の両ドットの呼び名である。ペアドット制御ディザマスクは、後述するように、低濃度領域においても、有意の確立でペアドットが生じるようにしきい値の配置が設定されている。ペアドットが生じる有意の確率とは、次のようにして設定された確率である。ペアドット制御ディザマスクでは、ビットマップ画像の階調値が0〜127/255の範囲では、1つの画素にドットが配置される確率をk(0≦k≦1)とすると、ドットが形成された1つの画素のX方向(走査軸方向)右に隣接する画素またはY方向(送り方向)下に隣接する画素のいずれかにドットが形成される確率Kが、それぞれ0.8×k程度とされている。ドットが形成された1つの画素のX方向右に隣接する画素にドットが形成された状態を右隣接ペアドットと、ドットが形成された1つの画素のY方向下に隣接する画素にドットが形成された状態を下隣接ペアドットと、それぞれ呼ぶ。
ここで階調値は、ドットがオンになる(形成される)確率に対応するものとして扱う。仮に、ハーフトーン処理されるビットマップ画像が、階調値26/255の一様な画像であったとすると、ドットの配置は10画素に1つ程度になる(k=0.1)。かかる状況において、ペア画素にドットが形成される確率Kが、ペアドット制御ディザマスクでは、K=0.8×k≒0.008程度とされる。なお、ディザマスクにおける0〜255の各しきい値の配置を乱数によりランダムに設定した場合、ペア画素にドットが形成される確率Kは、kにほぼ一致する。分散性の高いブルーノイズディザマスクでは、低濃度領域ではドットの分散性を優先しておりペア画素にドットが形成され確率は、限りなく0に近付けられている。
ペアドット制御ディザマスクにおいてペアドットの形成の確率をkに近づけることにしたのは、次の知見に拠っている。即ち、ブルーノイズディザマスクなどによってドット間隔を極力離して分散配置しておいても、ドットの形成位置のずれ量がある程度大きいと、特定方向のドットが互いに隣接してペアドットとなる確率はkに収束するとの知見が得られた。これは、ずれ量が大きいと、もともとは離れた距離にあるべき2画素が隣接することになるためである。2画素の距離が十分に離れていると、両画素におけるドット形成の有無の相関が低下するため、両画素に同時にドットが形成される確率は、単純に両者の階調値(ドット形成の確率k)を掛け合わせた値kとなる。したがって、ずれがない状態でのペアドット発生率をあらかじめkに近づけておけば、どのようなずれが発生した時であってもペアドット発生率はあまり変化せず、被覆率変動を抑制できる。
ペア画素に共にドットが形成される確率K=0.8×kにおける係数0.8は、ペアドットの発生確率を調整するものであり、係数が0.8であれば、ペアドットの発生率が80%に抑制されると言うことを意味している。当該係数は、所定の範囲内で適宜設定することができる。例えば、係数を0.8〜1.2の範囲とすれば、ドット形成位置のずれに対するペアドットの発生確率の変動を好適に抑制することができ、係数を値1.0に近づけるほど、ペアドットの発生確率の変動の抑制という観点からは望ましいものとなる。
3‐2.ペアドット制御ディザマスクの生成方法
図5は、本実施形態で用いたペアドット制御ディザマスクの生成方法の一例を示すフローチャートである。当該フローチャートは、所定のハードウェアにおいてペアドット制御ディザマスクを生成するためのプログラムが機能することにより実現される。この例では、ブルーノイズディザマスクを用意し、このブルーノイズディザマスクから、ペア画素に共にドットが形成される確率をkに近づけたディザマスク(ペアドット制御ディザマスク)を生成する。以下では、作成中のディザマスクを、作業用マスクと呼ぶものとする。
まず、ブルーノイズディザマスクが用意される(ステップS300)。この例では、64×64画素の大きさのブルーノイズディザマスクを用いた。この例のブルーノイズディザマスクでは、64×64画素の大きさを有するマトリックスに、0〜255までの256個のしきい値が格納されている。次に、現在の作業用マスクについて、全階調範囲に亘る階調値毎のペアドット数をカウントする処理を行なう(ステップS310)。この処理は、詳しくは、右隣接ペアドット数RPD[1,2,・・・127]と、下隣接ペアドット数UPD[1,2,・・・127]とを、個別にカウントする処理である。以下の説明において、(S)のように丸括弧を用いた場合は、その階調値Sにおける値を示し、[a,・・x]のように[]を用いた場合は、階調範囲a〜xまでの配列を表わすものとする。また、階調範囲a〜xまでの配列は、[a:x]として表わすものとする。
作業用マスクについては、すべてのしきい値は分かっているから、階調値1〜127/255の範囲について、各階調値におけるドットの形成位置を調べることができる。このため、各階調値S毎の右隣接ペアドット数RPD(S)と下隣接ペアドット数UPD(S)とをカウントすることは容易である。ここでペアドットの数のカウントを、階調値1〜127/255に限っているのは、本実施形態で用いるペアドット制御ディザマスク、つまり1〜127/255の階調範囲でペアドットの発生確率を所定の特性にしたマスクを生成するためである。階調値Sが大きくなると、ブルーノイズディザマスクにおいてもペアドット数はここで実現しようとしている発生確率に近づくので、全範囲について隣接ペアドット数をカウントする代わりに、階調値1〜127/255の範囲で、ペアドットの発生確率を調整すればよい。もとより、以下に説明する手法は、全階調範囲について、ペアドット数をカウントし、その発生確率を調整する場合にも適用可能である。
ステップS310で所定の階調範囲(ここでは1〜127/255)における右隣接ペアドット数RPD[1:127]と下隣接ペアドット数UPD[1:127]とをカウントした後、各階調値S毎のペアドット数が、目標範囲M(S)に入っているか否かについて判断する(ステップS320)。目標範囲M(S)は、次のようにして設定した範囲である。仮に、ディザマスクがいわゆるホワイトノイズ特性を備えているとすれば、ドットはランダムに発生されることになり、1つの画素にドットが形成される確率がkである場合、右または下の隣接画素にもドットが形成される確率(これをペアドットの発生確率という)は、それぞれkとなる。画像の階調値が値1の時には、
k=0.00392156(=1/255)
であり、ペアドットの発生確率は、
=0.0000154
となる。したがって、ランダムにドットが形成されると仮定した場合に64×64の画素においてペア画素が存在すると予測される値(以下、予測値という)Hは、
H=k×4096=0.063≒0
である。この計算を、予め、階調値1〜127/255の範囲で繰り返し、ペアドットの理論上の予測値H[1:127]を求め、これに係数0.8をかけたものを、各階調値Sにおけるペアドットの目標値m[1:127]として求めておく。なお、本例では、目標値m(S)に±20%の幅を持たせ、これを目標範囲M(S)と呼ぶものとする。
階調値Sを1〜32とした場合のペアドットの予測値H[1:32]、目標値m[1:32]を図6に示した。図示するように、階調値S=10で、予測値H(10)=6、目標値m(10)=5、階調値S=20で、予測値H(20)=25、目標値m(20)=20、といった値になることが分かる。
ステップS320では、こうして求めておいた理論的なペアドットの目標範囲M[1:127]と右隣接ペアドット数RPD[1:127]および下隣接ペアドット数UPD[1:127]とを比較する。比較の結果、両ペアドット数RPD[1:127],URD[1:127]が共に、目標範囲M[1:127]に入っていると判断できない場合には、次に作業用マスクにおけるしきい値のうち、適当な数のしきい値(例えば2つのしきい値)をランダムに入れ替える処理を行なう(ステップS330)。
作業用マスクにおけるしきい値を入れ替えると、各階調値におけるペアドットの数は変化するので、しきい値を入れ替えたことによるペアドット数の修正を行なう(ステップS340)。ペアドットの数は、入れ替えを行なったしきい値に対応した階調値の範囲内でしか変わらないので、1〜127/255の階調範囲で改めてカウントするのではなく、例えばしきい値pとしきい値q(p<q)とを入れ替えたとすれば、右隣接ペアドット数RPD[p:q]と下隣接ペアドット数UPD[p:q]のみ数え直せば良い。なお、入れ替えるしきい値はランダムに選択するものとしたが、階調値1〜127/255の範囲でペアドットの発生特性を調整しようとしているので、入れ替えるしきい値の少なくとも一方は、この範囲に入っているしきい値にすることが望ましい。
こうして数え直したペアドットの数を調べて、次に、ペアドット特性が改善されたか否かを判断する(ステップS350)。ここでペアドット特性が改善したか否かは、次のように判断される。
(A)しきい値を入れ替えたことにより、右および下隣接ペアドット数RPD[p:q],UPD[p:q]が、kに近づいていれば、改善したと判断する。
(B)しきい値を入れ替えたことにより、右および下隣接ペアドット数UPD[p:q],[p:q]のいずれか一方がkに近づき他方が変化していないとき、改善と判断する。
(C)階調範囲[p:q]の一部で改善、一部で悪化している場合は、この階調範囲の各階調値において生じるペアドットの数とその階調値での予測値との差の総和が小さくなっていれば改善と判断する。
上記判断を行なって、ペアドット特性が改善していないと判断された場合には、ステップS330に戻り、しきい値をランダムに入れ替える処理から再度実行する。しきい値の入れ替えは、2つのしきい値を入れ替えるのであれば、その組み合わせは、階調の全範囲であれば、
4096 通り
存在することになる。階調値1ないし127/255の範囲に限っても、
2048 通り
存在することになる。したがって、しきい値の入れ替えの組み合わせは相当数に上り、すべての場合を尽くすには相当の時間を要するものの、順次行なえば、ペアドット特性を改善する入れ替えが見出される(ステップS350、「YES」)。
そこで、ペアドット特性が改善されたと判断した場合には、次に粒状性特性が問題ないか否かを判断する(ステップS360)。ここで、粒状性特性が問題ないとは、以下に示す粒状性指数GIが目標としている範囲に入っているか、あるいは目標範囲に入っていないがしきい値の入れ替え前より改善した場合を意味している。粒状性指数GIは、公知の技術であるため(例えば、特開2007‐15359号公報)、詳しい説明は省略するが、画像をフーリエ変換してパワースペクトルFSを求め、得られたパワースペクトルFSを、人間が有する視覚の空間周波数に対する感度特性VTF(Visual Transfer Function)に相当する重みを付けて、各空間周波数で積分して求められる指標である。こうしたVTFを与える実験式には、種々の式が提案されているが、次式(1)に代表的な実験式を示す。変数Lは観察距離を表しており、変数uは空間周波数を表している。粒状性指数GIは、かかるVTFに基づいて、次式(2)に示す計算式によって算出することができる。係数aは、得られた値を人間の感覚と合わせるための係数である。なお、算出方法からも明らかなように、粒状性指数GIは、人間がドットを目立つと感じるか否かを示す指標であるとも言える。かかる粒状性指数GIは、その値が小さいほど印刷画質においてドットが視認されにくく、その点において優れているといえる。
Figure 2014188687
(1)
Figure 2014188687
(2)
当初用意したブルーノイズディザマスクは、粒状性指数GIが最も小さな値となるように構成されているが、ステップS330でランダムにしきい値を入れ替えていくと、作業用マスクの粒状性は、ブルーノイズマスクより低下する。そこで、人間の視覚特性から見て許容できる範囲で粒状性指数GIの目標範囲を設けておき、この範囲からみて問題がないか否かを判断するのである。もとより、粒状性指数GIは階調値毎に定まる値なので、各階調値毎に上限値を用意し、各階調値における粒状性指数GIがこの上限値以下になっていれば、粒状性特性は目標範囲に入っていると判断すれば良い。
粒状性特性に問題があれば、つまり目標範囲に入っておらず、且つしきい値の入れ替え前と比較して改善もされていない場合には(ステップS360、「NO」)、ステップS330に戻り、しきい値の入れ替えから、上記処理を繰り返す。ステップS330ないしS360の処理を繰り返した結果、ペアドット特性が改善され且つ粒状性特性も問題ないと判断された場合には(ステップS350、S360:共に「YES」)、一旦ステップS330〜S360のループを抜けて、ステップS320に戻り、ペアドットの発生特性が目標範囲か否かの判断を行なう。
ペアドットの発生特性が目標範囲に入っていると判断できなければ(ステップS320、「NO」)、上述したステップS330以下の処理を繰り返す。図5に示した処理では、ステップS320ないしS360は、条件が満たされるまで、しきい値の入れ替えを行ないながら繰り返し実行される。そこで、このステップS330からS360までの処理が実行される回数(以下、ループ回数という)が小さいうちは、ステップS360における粒状性指数GIの上限値を大きくしておき、ループ回数が増加するにしたがって、上限値を最終的な目標値に近づけていく、といった処理を行なっても良い。このように上限値をループ回数に応じて変化させることで、粒状性指数GIが局所的なミニマム値に陥ることを防止することができる。
こうして何度かステップS330ないしS360のループ処理が実行され、やがて粒状性特性に問題がなく、かつ右隣接ペアドット数RPD[1:127]および下隣接ペアドット数UPD[1:127]が目標範囲M[1:127]に入ると判断できれば(ステップS320、「YES」)、ペアドット制御ディザマスクが完成したとして、その時点の作業用マスクをペアドット制御ディザマスクとして保存し(ステップS370)、ペアドット制御ディザマスクの生成ルーチン(図5)を終了する。なお、上記の説明では、ペアドットの発生特性が目標範囲に入っているか否かは、ドットの発生があり得る階調値の全範囲のうち1〜127/255の範囲で行なったが、ペアドット制御ディザマスクがペアドットの発生確率を制御しようとしている階調範囲で行なうものとすれば良い。例えば、もっと低濃度の範囲(ドットの発生確率k=0〜0.25、0.2〜0.5などに対応した階調範囲)に限って行なうものとしても良い。
以上説明した手法により、ブルーノイズディザマスクを基本として、ペアドット制御ディザマスクを得ることができる。このペアドット制御ディザマスクは、ブルーノイズディザマスクを基本としているので、画像の階調値が低い範囲で形成されるドットの分布を、空間周波数として解析すると、人間の視覚感度が高い低周波領域にほとんど成分を持っていない。このため、高い画質を実現可能なディザマスクを提供することができる。しかも、上記のペアドット制御ディザマスクでは、隣接画素に共にドットが形成されるペアドットの発生確率が、その階調値でのドットの形成確率kにおいて、k×0.8程度になるようにされている。この結果、ドットの形成位置にずれが生じても被覆率の変動が抑制され、ドットの形成位置のずれに起因する明度や色味の変化(濃度むら)が的確に抑制される。
4.効果の説明
このように本実施形態によれば、プリンタ10は、高い画質(粒状性の向上)の実現に特に有効なブルーノイズディザマスク(第1のディザマスク)と、ブルーノイズディザマスクに準じて高い画質を実現可能でありかつ、ドットの形成位置にずれが生じてもドットの隣接数の変動(被覆率の変動)を抑制して濃度むら(上記コックリングムラ等)を抑制するペアドット制御ディザマスク(第2のディザマスク)とを有する。そして、プリンタ10は、ドットの形成位置のずれに起因する濃度むらが比較的目立ち易いインク(第2群に属するインク)にかかるビットマップ画像からハーフトーンを生成する際にはペアドット制御ディザマスクを用いて、当該濃度むらが比較的目立ちにくいインク(第1群に属するインク)にかかるビットマップ画像からハーフトーンを生成する際にはブルーノイズディザマスクを用いて、それぞれにディザリングを実行するとした。従って、指定画像データに基づく画像を被印刷物上に再現する際に使用される全てのインク種類について、一律にブルーノイズディザマスクを用いた場合や、一律にペアドット制御ディザマスクを用いた場合と比較して、上記形成位置のずれに起因する濃度むらの抑制と粒状性の向上とが両立され、ユーザーに対してより良好な画質を提供することができる。
なお、第1群に属するインクおよび第2群に属するインクの具体例は上述したものに限られない。例えば、ライトグレー(LLk)インクを用いる場合は、LLkインクを第1群に属するインクの1つとして扱うとしてもよい。
5.変形例
本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば以下のような変形例も可能である。上述の実施形態や各変形例を適宜組み合わせた内容も、本発明の開示範囲である。
変形例1:
図7は、変形例1にかかるハーフトーン処理をフローチャートにより示している。図7に示したハーフトーン処理は、インクの種類に応じて切り替えるディザマスクが2種類ではなく3種類用意されている点で、図3に示したハーフトーン処理と異なる。
ステップS400は、ステップS200と同様である。ステップS410では、ハーフトーン処理部17aは、現在選択しているビットマップ画像に対応するインクが、第1群に属するインクであるか、第2群に属するインクであるか、第3群に属するインクであるかを判定する。
当該変形例では、第1群に属するインクとは、上記形成位置のずれが生じたときに濃度むら(上記コックリングムラ等)が最も視認され難い部類のインクを意味し、CMYKLkの各インクの中では、Yインクが該当する。第2群に属するインクとは、上記形成位置のずれが生じたときに濃度むらが第1群のインクより視認され易い色のインクを意味し、CMYKLkの各インクの中では、Cインク、MインクおよびLkインクが該当する。第3群に属するインクとは、上記形成位置のずれが生じたときに濃度むらが第2群のインクより視認され易い色のインクを意味し、CMYKLkの各インクの中ではKインクが該当する。そして、第1群に属するインクであればステップS420へ進み、第2群に属するインクであればステップS430へ進み、第3群に属するインクであればステップS440へ進む。なお、第3群に属するインクは、第2群に属するインクよりも明度が低いインクであるとも言える。
ステップS420はステップS220と同様である。ステップS430では、ハーフトーン処理部17aは、現在選択しているビットマップ画像(第2群に属するインクの記録量を規定したビットマップ画像)へ、ペアドット制御第1ディザマスクを適用してディザリングを実行することにより、ハーフトーン(第2のハーフトーン)を生成する。ステップS440では、ハーフトーン処理部17aは、現在選択しているビットマップ画像(第3群に属するインクの記録量を規定したビットマップ画像)へ、ペアドット制御第2ディザマスクを適用してディザリングを実行することにより、ハーフトーン(第3のハーフトーン)を生成する。ステップS450は、ステップS240と同様である。
ペアドット制御第1ディザマスクおよびペアドット制御第2ディザマスクはいずれも、被印刷物上でのハーフトーンドットの形成位置のずれによるハーフトーンドットの隣接数の変動がブルーノイズディザマスクを適用した場合よりも少ない特性を有するディザマスクであるが、ペアドット制御第2ディザマスクの方が、このような特性を強く有する。具体的には、ペアドット制御第1ディザマスクを生成する際の上記ペアドットの目標値mを定義する際の係数を、例えば0.8とした場合、ペアドット制御第2ディザマスクを生成する際の上記ペアドットの目標値mを定義する際の係数を、0.8よりも1.0に近い値(例えば、0.9)とする。これにより、被印刷物上でのハーフトーンドットの形成位置のずれによるハーフトーンドットの隣接数の変動がペアドット制御第1ディザマスクを適用した場合よりも少ない特性を有するペアドット制御第2ディザマスクが得られる。ペアドット制御第2ディザマスクは、第3のディザマスクの一例に該当する。
このように変形例1によれば、上記形成位置のずれに起因する濃度むらが目立ちやすいインクの中でも特に当該濃度むらを目立たせるインクについては、当該濃度むらを抑制する効果が特に高いペアドット制御第2ディザマスクを用いてハーフトーンを生成するようにした。そのため、当該インクについての当該濃度むらを確実に抑制し、良好な画質をユーザーに提供することができる。なお、インクの種類に応じて切り替えるディザマスクの種類は、3種類より多くてもよい。
変形例2:
プリンタ10は、シリアル型インクジェットプリンタに限定されない。ドットの形成位置のずれや、当該ずれに起因する濃度むらの発生は、熱転写方式の印刷装置や熱昇華型、あるいはラインプリンタ等、他の方式のプリンタでも生じ得るからである。したがって、プリンタ10は、これら他の方式のプリンタであってもよい。なお、ラインプリンタ(line printer)とは、1行分の文字を単位として印字する印字装置、である(JIS X0012−1990)。
変形例3:
これまでは図2の処理をプリンタ10が実行する場合を例に説明を行なったが、当該処理の少なくとも一部がPC40側で行なわれるとしてもよい。例えば、プリンタドライバー41が、プログラムに従ってステップS100〜S130の処理を実行し、これら処理の結果得たハーフトーンをプリンタ10に出力し、プリンタ10にハーフトーンに応じた印刷を実行させるとしてもよい。
10…プリンタ、11…制御ユニット、12…CPU、13…RAM、14…ROM、14a…プログラムデータ、15…操作パネル、16…搬送機構、17…印刷制御部、17a…ハーフトーン処理部、17b…吐出制御部、19…スロット部、20…キャリッジ、21…カートリッジ、22…印刷ヘッド、40…PC、41…プリンタドライバー、CD,MD,YD,KD,LkD…ビットマップ画像、CHT,MHT,YHT,KHT,LkHT…ハーフトーン、D1…ディザマスク(ブルーノイズディザマスク)、D2…ディザマスク(ペアドット制御ディザマスク)

Claims (6)

  1. ブルーノイズ特性を有する第1のディザマスクを、第1群に属するインクの記録量を規定したビットマップ画像へ適用することにより、第1のハーフトーンを生成し、被印刷物上でのハーフトーンドットの形成位置のずれによるハーフトーンドットの隣接数の変動が上記第1のディザマスクを適用した場合よりも少ない特性を有する第2のディザマスクを、第2群に属するインクの記録量を規定したビットマップ画像へ適用することにより、第2のハーフトーンを生成する、ハーフトーン処理部と、
    上記第1のハーフトーンおよび第2のハーフトーンに基づいて印刷ヘッドが有するノズルからインクを被印刷物へ吐出させて印刷を実現する吐出制御部と、
    を備えることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 上記第2群に属するインクは、上記第1群に属するインクよりも明度が低いインクであることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 上記ハーフトーン処理部は、被印刷物上でのハーフトーンドットの形成位置のずれによるハーフトーンドットの隣接数の変動が上記第2のディザマスクを適用した場合よりも少ない特性を有する第3のディザマスクを、第3群に属するインクの記録量を規定したビットマップ画像へ適用することにより、第3のハーフトーンを生成し、
    上記吐出制御部は、上記第1のハーフトーン、第2のハーフトーンおよび第3のハーフトーンに基づいて上記印刷を実現することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 上記第3群に属するインクは、上記第2群に属するインクよりも明度が低いインクであることを特徴とする請求項3に記載のインクジェットプリンタ。
  5. ブルーノイズ特性を有する第1のディザマスクを、第1群に属するインクの記録量を規定したビットマップ画像へ適用することにより、第1のハーフトーンを生成し、被印刷物上でのハーフトーンドットの形成位置のずれによるハーフトーンドットの隣接数の変動が上記第1のディザマスクを適用した場合よりも少ない特性を有する第2のディザマスクを、第2群に属するインクの記録量を規定したビットマップ画像へ適用することにより、第2のハーフトーンを生成する、ハーフトーン処理部と、
    上記第1のハーフトーンおよび第2のハーフトーンに基づいて印刷ヘッドが有するノズルからインクを被印刷物へ吐出させて印刷を実現する吐出制御部と、
    を備えることを特徴とするインクジェット印刷。
  6. ブルーノイズ特性を有する第1のディザマスクを、第1群に属するインクの記録量を規定したビットマップ画像へ適用することにより、第1のハーフトーンを生成し、被印刷物上でのハーフトーンドットの形成位置のずれによるハーフトーンドットの隣接数の変動が上記第1のディザマスクを適用した場合よりも少ない特性を有する第2のディザマスクを、第2群に属するインクの記録量を規定したビットマップ画像へ適用することにより、第2のハーフトーンを生成する、ハーフトーン処理工程と、
    上記第1のハーフトーンおよび第2のハーフトーンに基づいて印刷ヘッドが有するノズルからインクを被印刷物へ吐出させて印刷を実現する吐出制御工程と、
    を備えることを特徴とする印刷方法。
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