JP6065776B2 - インクジェットプリンタ、カラーチャート印刷方法 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェットプリンタにおいて、特に、印刷する色の評価等を行うためのカラーチャートを印刷可能なインクジェットプリンタに関する。
プリンタ(printer)とは、あらかじめ定められた一つ又は複数の文字集合に属する離散的な図形文字の列を主な様式として、データのハードコピー記録を作る出力装置、である(JIS X0012−1990)。多くの場合、プリンタはプロッターとしても使用できる。また、プロッター(plotter)とは、取外し可能な媒体上に、二次元図形の様式でデータのハードコピー記録を直接作り出す出力装置、である(JIS X0012−1990)。
また、インクジェットプリンタ(ink jet printer)とは、非衝撃式印字装置であって、文字が用紙上にインクの粒子又は小滴の噴射によって形成されるもの、である(JIS X0012−1990)。ドットプリンタの一形態であり、インクの粒子又は小滴の噴射によって形成される複数の点で表現される文字や画像を印字する。
色の範囲が厳格に定められている図形等をインクジェットプリンタに印刷させる場合、ユーザはインクジェットプリンタに所望とする色を事前に印刷させて、この色の評価を行う。このとき、ユーザは、インクジェットプリンタにカラーチャートを印刷させ、このカラーチャートを用いて所望とする色の指定等を行う。ここで、カラーチャート(color chart)とは、インキ(インク)を様々な平網の組合せで重ね刷りした一連の色票で構成する参照用印刷見本、である(JIS Z8124−2000)(例えば、特許文献1参照)。
色票は、インクジェットプリンタが再現可能な色域(ガマット)の色を離散的に表現している。色域 (color gamut)とは、装置又は媒体によって再現可能な知覚できる色の部分集合である。例えば、色票に割当てられた色は、画像データにより再現できる色域を均等間隔で離散的に分割して取得される。なお、画像(image)とは、人間の目に見える写真、絵、イラスト、図、文字などで、オリジナルの形、色、遠近感を適切に表現するもののことである。また、画像データとは、画像を表現するデジタルデータを意味する。
特開2010−221439号公報
近年、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の表色系で規定された画像データを入力画像として受付けるインクジェットプリンタが知られている。インクジェットプリンタが使用するインクは減法混色(少なくともC、M、Y、Kのいずれかを含む)ため、画像データが加法混色(レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B))の表色系で規定されていると、インクジェットプリンタは、RGBで規定された画像データを、CMYKで規定された画像データに変換する必要がある。一方、画像データがCMYKの表色系で規定されていれば、インクジェットプリンタが画像データの色の変換をする必要がなくなる。
また、カラーチャートの色票の配列は、各色票の色(濃度)の変化の方向に何らかの規則性が存在することが望ましい。例えば、指定した色票に応じて印刷された色の評価が低い場合、ユーザは色の指定を複数回繰返す場合がある。このような場合、各色票の配列が規則性を有することで、ユーザの色票の指定が行い易くなる。
しかし、画像データが、4色(シアン、マゼンダ、イエロー、ブラック)で規定されることで、3色(レッド、グリーン、ブルー)で規定されている場合に比べて、色の次元が1つ増えることとなり、色票の数を増加させる。色票が増加するとユーザによる色票の選択を困難にさせてしまう。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、プリンタの色域を網羅しつつ、ユーザが利用し易いカラーチャートを印刷することが可能なインクジェットプリンタ、カラーチャート印刷方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の態様の一つは、少なくともシアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの色の組合せを含んで規定される画像データをもとに、印刷ヘッドにドットを印刷させるインクジェットプリンタに関する。このインクジェットプリンタでは、各色の色票が行・列に配列して構成されたカラーチャートを前記印刷ヘッドに印刷させるカラーチャート生成部を有している。
そして、カラーチャート生成部により印刷されるカラーチャートは、最も明るい明度となる第1色票が一方の端に配置されており、前記第1色票の対角方向の他方の端に最も暗い明度となる第2色票が配置されている。そして、各色票の配列は、前記第1色票側から前記第2色票側に前記対角方向に移行するに従い、各色票におけるシアン、マゼンダ、イエローの濃度が増加し、及び、明度が所定閾値以下となる色票においてブラックの濃度が増加する。即ち、カラーチャートは第1色票側から第2色票側に移行するに従い、シアン、マゼンダ、イエローのそれぞれの濃度が増加するよう色票が配列しているため、ユーザがこの色票の配列の規則性をもとに各色票の選択を行うことが可能となる。
また、色域の全てを離散的に網羅する場合、低明度となる暗部に割当てる色票はブラックの濃度を変化させる必要が生じる。しかし、ブラックの濃度を変化させる場合、他の色を含めて4次元での変化が生じるため、色票の数を増加させてしまう。
しかし、本発明では、暗部に対応する色票においては、ブラックの濃度を変化させているため、少ない色票の数で暗部側の色域を再現することができる。その結果、ユーザが色票を選択し易くすることができる。
ここで、本発明でインクジェットプリンタという場合は、シリアルプリンタやラインプリンタを含む。シリアルプリンタ(serial printer)とは、一度に1個の文字を印刷する印字装置、である(JIS X0012−1990)。ここで、シリアルプリンタについては「1個の文字」とあるのは「1個の文字に対応する複数の点で表現される文字や画像」とする。また、ラインプリンタ(line printer)とは、1行分の文字を単位として印字する印字装置、である(JIS X0012−1990)。ここで、ラインプリンタについては「1行分の文字」とあるのは「1行分の文字に対応する複数の点で表現される文字や画像」とする。
また、印刷ヘッドとは、インクの液滴を連続的又は断続的に生成する、プリンタ本体の機械部又は電気部、である。以下、印刷ヘッドには、シリアルプリンタに用いられるシリアルプリンタ用ヘッド(head for serial printer)や、ラインプリンタに用いられるラインプリンタ用ヘッド(head for line printer)が含まれる。
そして、本発明の態様の一つは、前記カラーチャートは、前記第1色票と前記第2色票とを結ぶ線分を対角方向とする、格子状に、各色票を配列させている、構成としてもよい。
上記のように構成されることで、色域の低明度域に割当てられた色票の数を少なくすることができる。
さらに、本発明の態様の一つは、前記明度が前記所定閾値以下となる色票において、ブラックの濃度は、シアン、マゼンダ、イエローの濃度が等量となる値に基づいて設定されている構成としてもよい。
減法混色ではシアン、マゼンダ、イエローを等量、混色することでブラックを再現することができる。そのため、濃度が等量となる値に応じてブラックの濃度が設定されるため、色票の配列の前後で明度の反転が起こらず、濃度変化の連続性を保ったまま、色票に色を割当てることができる。
また、本発明の態様の一つは、前記色票の指定を受付け、前記指定された色票に応じた濃度のインクを前記印刷ヘッドに印刷させる指定色印刷部を有する構成としてもよい。
上記のように構成されることで、本発明に係るカラーチャートを用いて色の探索を行うことができ、探索に要する時間を短くすることができる。
そして、本発明の態様の一つは、前記指定色印刷部は、前記指定された色票に応じたインクの濃度の調整を受付ける、構成としてもよい。
上記のように構成されることで、色票を用いて指定した色を調整することが可能となり、より柔軟な色の探索を行なうことができる。
本発明にかかる技術的思想はインクジェットプリンタという形態のみで実現されるものではなく、他の物によって具現化されてもよい。また、上述したいずれかの態様のインクジェットプリンタの特徴に対応した工程を備える方法(カラーチャート印刷方法)の発明や、当該方法を所定のハードウェア(コンピューター)に実行させる印刷プログラムの発明や、当該プログラムを記録したコンピューター読取可能な記録媒体の発明も把握することができる。また、インクジェットプリンタは、単体の装置によって実現されてもよいし、複数の装置の組み合せによって実現されてもよい。インクジェットプリンタの構成を複数の装置によって実現する場合、それらをインクジェット印刷またはインクジェットシステムと呼ぶことができる。
本実施形態にかかるハードウェア構成およびソフトウェア構成を概略的に示している。 本発明に係る色探索処理を説明する図である。 ステップS1において印刷されるカラーチャート30を説明する図である。 色探索処理の内、カラーチャートを印刷する処理(カラーチャート生成工程)を説明するフローチャートである。 カラーチャートを印刷する処理を説明する図である。 カラーチャートを印刷する処理を説明する図である。 チャート画像用データを説明する図である。 図1のステップS2、S3において実行する処理を示すフローチャートである。 操作パネル15に表示されたUI画面151を示す図である。
以下、下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
1.第1の実施形態:
2.各種変形例:
1.第1の実施形態:
1.1.装置の概略
図1は、本実施形態にかかるハードウェア構成およびソフトウェア構成を概略的に示している。図1では、プリンタ10を示している。プリンタ10はインクジェットプリンタに該当する。プリンタ10は、印刷処理を制御するための制御ユニット11を有する。制御ユニット11では、CPU(Central Processing Unit)12が、ROM(Read Only Memory)14等のメモリーに記憶されたプログラムデータ14aをRAM(Random Access Memory)13に展開してプログラムデータ14aに従った演算を行なうことにより、自機を制御するためのファームウェアが実行される。ファームウェアは、印刷制御部17等の機能をCPU12に実行させるためのプログラムである。また、印刷制御部17は、ファームウェアを実行することで、チャート画像生成部17a、第1変換部17b、第2変換部17c、ハーフトーン処理部17d、吐出制御部17e、指定受付け部17f等を機能的に有する。これら各機能については後述する。
印刷制御部17は、例えば、プリンタ10に外部より挿入された記憶メディア等から画像データを入力し、画像データからハーフトーンを生成する。そして、当該ハーフトーンに基づいたハーフトーンドットを印刷することができる。プリンタ10に外部より挿入された記憶メディアとは、例えばメモリーカードMCであり、メモリーカードMCは、プリンタ10の筺体に形成されたスロット部19に挿入される。また、印刷制御部17は、プリンタ10に有線あるいは無線により接続されたスキャナー、デジタルスチルカメラ、携帯端末、さらにはネットワーク経由で接続されたサーバー等、種々の外部機器から画像データを入力することもできる。
プリンタ10が使用する画像データに該当するものとして、ベクトルデータやビットマップ画像等が挙げられる。ベクトルデータ(vector data)とは、直線、円、円弧などの幾何学的図形を表現する命令及びパラメーターのセットとして保存される画像データをいう。ビットマップ画像(bit−mapped image)とは、画素(pixel)の配列によって記述される画像データである。画素とは、色又は輝度を独立に割り当てることができる、画像を構成する最小要素のことである。
また、ハーフトーン(half−tone)とは、スクリーン線数、サイズ、形状、又は密度の異なる点で構成される画像のことである。ハーフトーンは、ディザリング、誤差拡散などによって生成される。ハーフトーンドット(half−tone dot)とは、階調を構成する個々の要素のことである。ハーフトーンドットには、正方形、円形、楕円形など、さまざまな形状がありえる。以下、ハーフトーンドットのことを単にドットとも記載する。
プリンタ10は、複数種類のインク毎のインクカートリッジ23を搭載している。図1の例では、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各インクに対応したインクカートリッジ23が搭載されている。ただし、プリンタ10が使用する液体の具体的な種類や数は上述したものに限られず、例えば、ライトシアン、ライトマゼンダ、オレンジ、グリーン、グレー、ライトグレー、ホワイト、メタリックインク、プレコート液…等、種々のインクや液体を使用可能である。また、プリンタ10は、各インクカートリッジ23から供給されるインクを多数のノズル21から吐出(噴射)する印刷ヘッド20を備える。
本実施形態における印刷ヘッド20は、長尺形状をしたラインプリンタ用ヘッドである。従って、プリンタ10は、ライン型プリンタである。印刷ヘッド20は、例えば、プリンタ10内の所定位置に固定されている。印刷ヘッド20では、被印刷物が動かされる方向(送り方向)と交わる(交差する)方向が長手方向であり、長手方向に複数のノズル21をつらねたノズル列を備える。当該長手方向は、ノズル列方向と表現することもできる。ここで言う“交差”とは直交の意である。ただし、本明細書で言う直交とは、厳密な角度(90°)のみを意味するのではなく、製品の品質上許容される程度の角度の誤差を含む意味である。ノズル列は、上記長手方向における被印刷物の幅のうちの少なくとも被印刷物上の印刷可能な領域の幅に対応した長さを有する。また、ノズル列は、プリンタ10が使用するインク種類毎に設けられている。
被印刷物(print substrate)とは、印刷画像を保持する素材のことである。形状は長方形のものが一般的であるが、円形(例えばCD−ROM、DVD等の光ディスク)、三角形、四角形、多角形などがあり、少なくとも、日本工業規格「JIS P0001:1998 紙・板紙及びパルプ用語」に記載の紙・板紙の品種及び加工製品のすべてを含む。なお、被印刷物の具体的な例は後述する。
図1では、印刷ヘッド20の吐出孔面22(ノズル21の開口が形成された面)におけるCMYK毎の各ノズル列の一部を、鎖線で囲った範囲内に例示している。CMYK毎の各ノズル列は、上記送り方向に沿って並列している。CMYK毎の各ノズル列における上記長手方向のノズル密度(ノズル数/インチ)は、印刷ヘッド20の上記長手方向の印刷解像度(dpi)に等しい。また、CMYK毎の各ノズル列は、上記長手方向に沿ってノズル21が並んだ一列のノズル列のみで構成されてもよいし、図1に例示するように、平行であって且つ上記長手方向に所定ピッチずれた複数のノズル列で構成(いわゆる千鳥状に構成)されてもよい。
印刷制御部17は、上記ハーフトーンに基づいて、印刷ヘッド20や搬送機構16等を駆動するための駆動信号を生成する。印刷ヘッド20内には、各ノズル21に対し、ノズル21からインク滴(ドット)を吐出させるための圧電素子が設けられている。圧電素子は、上記駆動信号が印加されると変形し、対応するノズル21からドットを吐出させる。搬送機構16は、モーター(不図示)やローラー(不図示)等を備え、印刷制御部17に駆動制御されることにより、上記送り方向に沿って被印刷物を搬送する。印刷ヘッド20の各ノズル21からインクが吐出されると、搬送中の被印刷物にドットが付着し、これにより上記ハーフトーンに基づいて画像が被印刷物上に再現される。
プリンタ10は、さらに操作パネル15を備える。操作パネル15は、表示部(例えば液晶パネル)や、表示部内に形成されるタッチパネルや、各種ボタンやキーを含み、ユーザからの入力を受け付けたり、必要なユーザーインターフェイス(UI)画面を表示部に表示したりする。
本実施形態では、主として、印刷ヘッド20は固定され、被印刷物が搬送機構16により搬送される構成を前提として説明を続けるが、移動しない(あるいは移動を一時的に停止した)被印刷物に対して、印刷ヘッド20がキャリッジにより上記送り方向に移動する構成を採用することも可能である。つまり、被印刷物と印刷ヘッド20との少なくとも一方が移動して被印刷物と印刷ヘッド20との位置を一定方向に沿って相対的に変化させる構成であればよい。
1.2.色探索処理
図2は、本発明に係る色探索処理を説明する図である。色探索処理の一例として、図2(a)に示す社章40を被印刷物に印刷する場合を例に説明を行う。社章40は、『S』の文字からなる部位41と、背景色としての部位42とで構成されている。そして、部位41、42は、コーポレートカラーであり、色の範囲が定められている。以下、部位41、42に指定される色を、単に、ターゲット色とも記載する。
この色探索処理では、まず、図2(b)に示すように、ユーザがプリンタ10にカラーチャート30を印刷させる(ステップS1:カラーチャート生成工程)。即ち、ステップS1においてプリンタ10はカラーチャート生成部としても機能する。カラーチャート30は、複数の色票が配列して構成されている。各色票は、プリンタ10が再現できる色域上の色を離散的に表現している。次に、ユーザは、カラーチャートに含まれる色票の内、社章40のターゲット色と近い色票を選択し、プリンタ10にこの色票を指定する(ステップS2:指定色印刷工程)。次に、ユーザは、プリンタ10に色票に応じた色(ドット)を被印刷物に印刷させる(ステップS3:指定色印刷工程)。即ち、ステップS2、S3においてプリンタ10は指定色印刷部としても機能する。
プリンタ10で印刷した色がターゲット色に近いとユーザが評価した場合、ユーザは、指定した色を社章40を印刷する際のインクの組合せとしてプリンタ10に記録させる。一方、ユーザが、プリンタ10で印刷した色がターゲット色と異なると評価した場合、ユーザは、前回とは異なる色票の指定等をプリンタ10に行う。上記した1連の処理は、ユーザがプリンタ10で印刷した色とターゲット色とが近いと判断するまで、繰返される。ユーザが色票に応じて印刷された色をターゲット色に近いと評価した場合、プリンタ10はこの色票に応じた色を印刷するのに用いたインクの組合せを記録する。
図3は、ステップS1において印刷されるカラーチャート30を説明する図である。カラーチャート30は、例えば、行方向(第1方向)D1と列方向(第2方向)D2に格子状に配列した216(18×12)個の色票(i、j)により構成されている。各色票は、プリンタ10の色域の色にそれぞれ対応している。ここで、所定の色票を識別するために、行方向の配列番号iと、列方向の配列番号jとを組み合わせて色票を表現する場合がある。色票(1、1)(第1色票)は、カラーチャート30に含まれる色票の内、最も明度が高い色票である。そして、色票(18、12)(第2色票)は、カラーチャート30を構成する色票の内、最も明度が低い色票である。即ち、色票(1、1)と色票(18、12)とは、図3において、対角方向D3の両端にそれぞれに配置されている。
また、カラーチャート30の色票の配列は、対角方向D3に、色票(1、1)側から色票(18、12)側に移行するに従い、各色票のC、M、Yの濃度が増加していく。即ち、色票(2、2)は、色票(1、1)と比べてC、M、Yの濃度がそれぞれ濃くなるようよう、各色の濃度が規定されている。ここで、濃度が濃いとは、単色のドットの数が多い場合や、被印刷物に記録されたドットの径が大きい場合を意味する。
また、減法混色ではC、M、Yを等量、混色することでKを再現することができるため、濃度が増加する方向に移行するに従い、等量のC、M、Yが混色する割合が増加する。その結果、カラーチャート30は、対角方向D3において、色票(1、1)側から色票(18、12)側に移行するに従い、色票の明度が低下していく。例えば、色票(1、1)と色票(18、12)を結ぶ対角線と交差する線分をL1、L2、L3とすると、L2とL3で囲まれた色票の明度は、L1、L2で囲まれた色票の明度と比べて低くなる。
更に、カラーチャート30は、明度が所定閾値T1となる領域において、第1色票(1、1)側から第2色票(18、12)側に対角方向D3に移行するに従い、各色票のKの濃度が増加していく。閾値T1の一例としては、色域の最高明度を100とし、最低明度を0とした場合に、中間の50%付近とする。
これ以外にも、明度が10%と比較的明度が高い範囲から、色票のKの濃度を順次増加させていくものであってもよい。
また、本実施形態では、同一の列jにおいては、色票を構成するCの濃度は略均一となっている。また、同一の行iにおいては、色票を構成するMの濃度は略均一となっている。そして、同一の行iにおいて、色票(1、1)側から色票(18、12)側へ行方向D1に移行するに従い、各色票の各色の濃度は、マゼンダを一定としつつ、シアン、イエローが増加する。また、同一の列jにおいて、色票(1、1)側から色票(18、12)側へ行方向D1に移行するに従い、各色票の各色の濃度は、シアンを一定としつつ、マゼンダ、イエローが増加する。
なお、第1方向D1、第2方向D2における各色の濃度を変化させる色票の配列は、対角方向D3において濃度が増加するよう色票が配列されていれば、どの様な配列であってもよい。
1.3.カラーチャート生成工程について:
図4は、色探索処理の内、カラーチャートを印刷する処理(カラーチャート生成工程)を説明するフローチャートである。また、図5、図6は、カラーチャートを印刷する処理を説明する図である。この処理では、ユーザがプリンタ10にカラーチャート30を印刷させる場合(図2のステップS1)に実行される。
図4のステップS11では、チャート画像生成部17aは、プリンタ10の色域に含まれる所定のC、M、Yの各値(階調値)を取得する。C、M、Yの各色が256の階調値を有する場合、この3色の階調値(0から255)により色域内に16777216(256×256×256)個を配置することができる。本実施形態では、チャート画像生成部17aは、この16777216の点の内、色票の数に応じた216(6×6×6)個の点を取得する場合を説明する。以下、このように取得される点をグリットとも記載する。また、チャート画像生成部17aにより処理が行われるグリットを参照グリットとも記載する。
図5(a)は、色域CS内に規定されたグリットを示す点である。この色域CSは、CIELAB均等色空間上に規定されている。色域において「○」で示す点は、所定のグリットの各位置を示している。グレー軸(L*軸)の点Pwは、(C、M、Y)=(0、0、0)とした場合の点であり、最も明るい明度に対応している。また、点Pwから伸びる、Lcはシアン(C)の階調値の変化を示す軸である。また、Lmはマゼンダ(M)の階調値の変化を示す軸である。そして、Lyはイエロー(Y)の階調値の変化を示す軸である。さらに、Pcは階調値が(255、0、0)となる点を、Pは階調値が(0、255、0)となる点を、Pは階調値が(0、0、255)となる点を示している。
図5(a)に示すように、色域CSの高明度側は、C、M、Yの階調値の組合せ、即ち、ステップS11で取得するグリットによりその位置を規定することができる。例えば、グリットの各階調値は、Lc、Lm、Lyの各軸を均等に6分割した値を色毎に組み合わせて構成されている。
一方、色域CS内の点線で囲まれる位置(以下、暗部とも記載する。)は、C、M、Yの3色では再現できない色を示す。
次に、ステップS12では、チャート画像生成部17aは、ステップS11で取得されたグリットの階調値を取得する。減法混色では、色の濃度に応じて明度が低くなるため、このステップでは明度を判断するために階調値を取得している。
無論、チャート画像生成部17aは階調値をもとに明度を直接算出するものであってもよい。
次に、ステップS13では、チャート画像生成部17aは、参照グリットが色域CSの暗部側にシフトさせるグリットであるか否かを判断する。このことを、図5を用いて説明する。図5(b)は、図5(a)に示す色域におけるa*b*平面と垂直な所定面での断面図である。色票が色域CSの高明度側の色に割当てられている場合、Kを0に保持した状態でも、C、M、Yの階調値を変化させることでこの色を再現することができる。一方、色票が色域CSの暗部(点線で囲まれる領域)側の色に割当てられている場合、Kを0に保持したままではこの色を再現できない。そのため、この色を再現するためには、所定のグリットのKの階調値を0以上に変化させる必要がある。例えば、図5(b)では、明度が閾値以下となるグリットGnを暗部側にシフトすることで、暗部側の色に割当てるグリットを設定している。そのため、色域CSの高明度側では、シアン、マゼンダ、イエローの3色により色を再現し、暗部側では、3色に加えてブラックの階調値を変化させることで、少ない色票で色域を網羅できるようにしている。
参照グリットのC、M、Yの階調値が閾値T2以下である場合(ステップS13:YES)、チャート画像生成部17aは、ステップS14に進み、参照グリットに対してKの階調値を0とする。参照グリットの階調値が閾値T2以下ということは、参照グリットが色域CSの暗部側にシフトさせるグリットではないことを意味している。例えば、閾値T2は、C、M、Yの3色で再現できる色の内、低明度側に該当する階調値である。
一方、参照グリットのC、M、Yの明度が閾値T2以上である場合(ステップS13:NO)、チャート画像生成部17aは、ステップS15に進み、参照グリットに対してKの階調値を更新し、参照グリットを暗部側にシフトさせる。
減法混色では、等量のC、M、Yを混色した量をKに置き換えることができる。本実施形態では、この考えを応用し、C、M、Yの階調値の重なり量LaqをもとにKの階調値を設定している。重なり量Laqに応じてKの階調値を設定することで、暗部側の色の明度反転を抑制することができる。ここで、重なり量Laqとは、C、M、Yの階調値が全て255となる場合を100%とし、階調値が全て0となる場合を0%とする値である。本実施形態では、図6(a)に示すように、重なり量Laqに係数kをかけ合わせることで、実際のKの値を設定している。
係数kは、例えば、色域CS内のグリットの階調値の連続性や、色の見えを考慮して実験的に決定される数値である。例えば、係数kは定数である他、重なり量Laqに応じた関数であってもよい。
図6(b)は、重なり量Laqに応じて設定されるKの値を示すグラフである。図6(b)では、横軸は重なり量Laq(%)を示し、縦軸は設定されるKの階調値を示す。この実施形態では、重なり量Laqが50%以上で(即ち、C、M、Yの階調値が128だけ重なる場合)にKの値が増加していく。また、重なり量Laqが最大となる場合(100%)において、Kの階調値が128となっている。即ち、この実施形態では、Kの階調値は最大で128に制限されている。
全てのグリット(例えば、216個のグリット)の参照が終了していない場合(ステップS16:NO)、ステップS17に進み、チャート画像生成部17aは、次の参照グリットを移動する。そして、チャート画像生成部17aは、ステップS12に戻り、参照グリットに対してS12からS14の一連の処理を繰り返す。そして、全てのグリットの参照が終了した場合(ステップS16:YES)、ステップS18に進む。
ステップS18では、チャート画像生成部17aは、カラーチャート30を印刷するための画像データを生成する。以下、カラーチャートを印刷するための画像データをチャート画像用データとも記載する。例えば、チャート画像生成部17aは、216個のグリットに設定された階調値を、チャート画像用データの所定のN×Mの画素群に、順次、設定していく。即ち、N×Mの画素群は、画像データに含まれる色票に該当する画素となる。
図7は、チャート画像用データを説明する図である。チャート画像生成部17aは、色票(1、1)に対応する画素群311に対して、各階調値の組合せが最も小さいグリットの値を設定する。そして、色票(1、1)に対応する画素から対角方向(図3のD3に対応する方向)に向けて、各階調値が増加するよう、各グリットの値を該当画素に設定していく。このとき、チャート画像用データにおける画素群311を含む高明度(低濃度)側の画素には、Kの値が0となる階調値のみが設定される。そして、チャート画像用データにおける暗部(高濃度)側の画素には、Kの値が0以上となる階調値が設定される。そして、チャート画像用データにおける対角方向の画素群311と反対側の端部に位置する画素群312には、色票(18、12)に対応する階調値が設定される。
ステップS19では、チャート画像生成部17aは、216個のグリットに設定された階調値を、インデックステーブル14dに記録(更新)する。インデックステーブル14dは、色票及び色票の階調値をIDにより参照するテーブルである。チャート画像生成部17aは、インデックステーブル14dの該当IDに対応する欄に、ステップS11からS17により取得した階調値を、順次、設定していく。
ステップS20では、第1変換部17bは、第1プロファイル14bを参照して、チャート画像用データの各画素に設定された階調値をCIELAB均等色空間上の値であるLab値に変換する。第1プロファイル14bは、CMYKの階調値の組合せと、この階調値の組合せをLCIELAB均等色空間上の値に変換した値との関係を記録している。そのため、第1変換部17bは、この第1プロファイル14bを参照することで、チャート画像用データに設定された所定の階調値の組合せから一意のLab値を取得することができる。
ステップS21では、第2変換部17cは、チャート画像用データの各画素に設定されたLab値を、インク量データに変換する。インク量データは、C、M、Y、Kの各インク色を0〜255の値に規定したデータである。このインク量データでは、各値がプリンタ10の特性に応じて調整されている。第2プロファイル14cには、CIELAB均等色空間上の値であるLab値と、プリンタ10の特性を加味しつつLab値をインク量に変換した値との関係を記録している。そのため、第2変換部17cは、この第2プロファイル14cを参照することで、チャート画像用データに設定されたLab値から一意のインク量データを取得することができる。
ステップS22では、ハーフトーン処理部17dは、チャート画像用データを、ハーフトーニングして、ハーフトーンを生成する。ハーフトーニングは、256階調の連続した階調を有するビットマップデータ(チャート画像用データ)を、プリンタ10が出力可能な階調数にまで減らして、物理的なドットのオン・オフで規定されたハーフトーンドットから成るハーフトーンを生成する処理である。ハーフトーンは、印刷ヘッド20がドットを形成可能なC、M、Y、Kの色毎に、印刷ヘッド20が有するノズルの解像度に応じて生成される。例えば、ハーフトーン処理部17dは、ROM14に記録されたディザマスク(図示しない)を用いて、チャート画像用データから、ハーフトーンを生成する。
また、これ以外にも、ハーフトーン処理部17dは、周知のディザリングによりハーフトーンを生成するものであってもよい。
ステップS23では、吐出制御部17eは、ハーフトーンを印刷ヘッド20に転送すべき順に並べ替える処理を行なう。この並べ替えの処理によれば、ハーフトーンに規定された各ドットは、その位置及びインクの色の種類に応じて、いずれのノズル列のノズル21によって、どのタイミングで形成されるかが確定される。かかる並べ替えの処理後のラスターデータを、吐出制御部17eは印刷ヘッド20に順次送信することにより、各ノズル21からのドットの吐出を実行させる。これにより、ハーフトーンに基づいて図3に示すカラーチャートが被印刷物に再現される。
1.4.指定色印刷工程について
図8は、図1のステップS2、S3において実行する処理を示すフローチャートである。そして、図9は、操作パネル15に表示されたUI画面151を示す図である。
以下、各図を参照しながら、プリンタ10における指定色印刷工程を説明する。

図8のステップS31では、指定受付け部17fは、操作パネル15を通じて、ユーザからの色票の指定を受付ける。例えば、指定受付け部17fは、図9に示すUI画面151を操作パネル15に表示させる。ユーザは、このUI画面151を操作して、色票を指定するためのIDや、色票を印刷するインクの組合せの調整値を入力することができる。
ステップS32では、指定受付け部17fは、入力されたIDを元に、インデックステーブル14dを参照して指定された色票に対応する階調値を取得する。インデックステーブル14dには、色票を識別するIDと、C、M、Y、Kの各階調値(0〜255)が対応付けて記録されている。
図9に示すUI画面151では、符号152は、色票の指定を受付けるボックスアイコンを示す。例えば、ボックスアイコン152にカラーチャート30内の216個の色票のいずれかを示すIDを入力することができる。指定受付け部17fはボックスアイコン152にIDが入力されることで、指定された色票を認識し、インデックステーブル14dを参照して、該当する階調値を取得する。
また、符号153は、色票を印刷する際に用いられるインクの組合せを調整するボックスアイコンである。ユーザがボックスアイコン152にIDを入力することで、指定受付け部17fは、IDに応じたC、M、Y、Kの各階調値をアイコン153に表示させる。そして、ユーザがこのアイコン153に表示された階調値を変更することで、指定受付け部17fは、色票に対応付けられた各色のデフォルトの階調値を変更することができる。
ユーザがアイコン153に表示された階調値を調整している場合(ステップS33:YES)、ステップS34では、指定受付け部17fは調整値に応じて、ステップS32で取得した階調値を変更する。一方、色票を印刷するインク量が調整されていない場合(ステップS33:NO)、指定受付け部17fはデフォルトの階調値を変更することなくステップS35に進む。
ステップS35では、指定受付け部17fは、サンプル画像を生成する。例えば、指定受付け部17fは、サンプル用の画像データの画素に対して取得した階調値を設定する。例えば、サンプル用の画像データは、ユーザが指定した色票に応じた色を再現するための所定画像を印刷するものである。
ステップS36では、第1変換部17bは、第1プロファイル14bを参照して、画像データの各画素に設定された階調値をCIELAB均等色空間上の値であるLab値に変換する。また、ステップS37では、第2変換部17cは、第2プロファイル14cを参照して、画像データの各画素に設定されたLab値を、プリンタ10依存のデータであるインク量データに変換する。
これ以外にも、プリンタ10が入力画像に規定された階調値とインク量データとの関係を規定するプロファイルを記録している場合、プリンタ10がこのプロファイルを用いてステップS36、S37の処理を行なうものであってもよい。
ステップS38では、ハーフトーン処理部17dは、チャート画像用データを、ハーフトーニングして、ハーフトーンを生成する。また、ステップS39では、ハーフトーンを印刷ヘッド20に転送すべき順に並べ替える処理を行なう。
かかる並べ替えの処理後のラスターデータを、吐出制御部17eは印刷ヘッド20に順次送信することにより、各ノズル21からのドットの吐出を実行させる。これにより、ハーフトーンに基づいてユーザにより指定された色票に応じた色(ドット)が被印刷物に再現される。
ユーザが被印刷物に記録された色を参照して、指定色を印刷する処理を終了させる操作入力を行った場合(ステップS40:YES)、ステップS41では、指定受付け部17fは、色票の指定により取得した階調値とインク量データとの関係をEPROMに記録する。例えば、ユーザは印刷された色が所望する色に近いと判断すれば、操作パネル15を操作して処理を終了させる。
一方、ユーザが指定色を印刷する処理を終了させる操作入力を行わない場合(ステップS40:NO)、ステップS31に戻り、指定受付け部17fは、新たな色票の指定や、インクの調整を受付ける。
以上、説明したように、この第1の実施形態では、カラーチャートは第1色票側から第2色票側に移行するに従い、シアン、マゼンダ、イエローのそれぞれの濃度が増加するよう色票が配列しているため、ユーザがこの色票の配列の規則性をもとに各色票の選択を行うことが可能となる。
また、色域の全てを離散的に網羅する場合、低明度となる暗部に割当てる色票はブラックの濃度を変化させる必要が生じる。しかし、ブラックの濃度を変化させる場合、他の色を含めて4次元での変化が生じるため、色票の数を増加させてしまう。
しかし、本発明では、暗部に対応する色票においては、ブラックの濃度を変化させているため、少ない色票の数で暗部側の色域を再現することができる。その結果、ユーザが色票を選択し易くすることができる。
そして、カラーチャートは、第1色票と第2色票とを結ぶ線分を対角方向とする、格子状に、各色票を配列させているため、色域の低明度域に割当てられた色票の数を少なくすることができる。
さらに、明度が所定閾値T1以下となる色票において、ブラックの濃度は、シアン、マゼンダ、イエローの濃度が等量となる値に基づいて設定されているため、ブラック濃度に応じて暗部側の色票の明度反転が起こらず、濃度変化の連続性を保ったまま、色票に色を割当てることができる。
また、色票の指定を受付け、指定された色票に応じた濃度のインクを印刷ヘッドに記録させる指定色印刷部を有することで、本発明に係るカラーチャートを用いて色の探索を行うことでき、探索に要する時間を短くすることができる。
2.各種変形例:
変形例1:
チャート画像生成部17aはカラーチャートを印刷するための画像データを内部で生成するのとして説明を行った。しかし、プリンタ10は、予めROM14に記録されたチャート画像用データを用いて、カラーチャートを印刷するものであってもよい。
変形例2:
プリンタ10は、ラインプリンタ用ヘッドとしての印刷ヘッド20を有することを前提としてこれまでの説明を行った。しかしプリンタ10は、上記送り方向と交差する方向を走査軸方向として移動可能な印刷ヘッド20を有する、いわゆるシリアルプリンタであってもよい。
変形例3:
これまでは各処理をプリンタ10が実行する場合を例に説明を行なったが、当該処理の少なくとも一部がプリンタ10とは異なるPC等の外部装置で行なわれるとしてもよい。例えば、PCが、プログラムに従って図4、図8に示す処理を実行し、これら処理の結果得たハーフトーンをプリンタ10に出力し、プリンタ10にハーフトーンに応じた印刷を実行させるとしてもよい。
また、本明細書においてプリンタ10が使用する液体には、インク以外にも、水分や溶剤の蒸発によってその粘性が変化し得る液体や流体であれば、あらゆるものが該当する。
プリンタ10が使用する被印刷物の具体的例としては、枚葉紙、ロール紙、板紙、紙、不織布、布、アイボリー、アスファルト紙、アート紙、色板紙、色上質紙、インクジェット用紙、印刷せんか紙、印刷用紙、印刷用紙A、印刷用紙B、印刷用紙C、印刷用紙D、インディアペーパー、薄葉印刷紙、薄葉和紙、裏カーボン紙、エアメールペーパー、衛生用紙、エンボス紙、OCR紙、オフセット紙、カード用厚紙、化学繊維紙、加工用紙、画仙紙、型紙、片つやクラフト紙、壁紙原紙、紙糸原紙、紙ひも原紙、感圧複写紙、感光紙、感熱紙、雁皮紙、缶用板紙、黄板紙、擬革紙、切符用紙、機能紙、キャストコート紙、京花紙、局紙、金属蒸着紙、金属はく紙、グラシン、グラビア用紙、クラフト紙、クラフト伸張紙、クラフトボール、クレープ紙、軽量コート紙、ケーブル用絶縁紙、化粧板用原紙、建材原紙、ケント紙、研磨原紙、合成紙、合成繊維紙、コート紙、コンデンサ紙、雑種紙、更紙、さらしクラフト紙、ジアゾ感光紙、紙管原紙、磁気記録用紙、紙器用板紙、辞典用紙、遮光紙、重袋用量更クラフト紙、純白ロール紙、証券用紙、障子紙、上質紙、情報用紙、食品容器原紙、書籍用紙、書道用紙、白板紙、白ボール、新聞巻取紙、吸取紙、水溶紙、図画用紙、筋入りクラフト紙、すの目紙、スピーカーコーン紙、静電記録用紙、生理用紙、紙綿用紙、積層板原紙、石こうボード原紙、接着紙原紙、セミ上質紙、セメント袋用紙、セラミックペーパー、ソリッドファイバーボード、ターフェルト原紙、ターポリン紙、耐アルカリ紙、耐火紙、耐酸紙、耐油紙、タオル用紙、壇紙、段ボール、段ボール原紙、地図用紙、チップボール、中質紙、中性紙、ちり紙、つや消しアート紙、ティーバック用紙、ティッシュペーパー、電気絶縁紙、典具帖、貼合紙、転写紙、トイレットペーパー、統計機カード用紙、謄写板原紙、塗工印刷用紙、塗工紙原紙、鳥の子、トレーシングペーパー、中しん原紙、ナプキン原紙、難燃紙、NIP用紙、荷札用紙、粘着紙、ノーカーボン紙、はく離紙、ハトロン紙、バライタ紙、パラフィン紙、ろう紙、バルカナイズドファイバー、半紙、PPC用紙、筆記用紙、微塗工印刷用紙、フォーム用紙、連続伝票紙、複写原紙、プレスボード、防湿紙、奉書紙、防水紙、防せい紙、放包装用紙、ボンド紙、マニラボール、美濃紙、書院紙、ミルクカートン原紙、模造紙、油紙、吉野紙、ライスペーパー、シガレットペーパー、ライナ、ライナ、硫酸紙、両更クラフト紙、ルーフィング原紙、ろ紙、和紙、ワニスペーパー、ワンプ、軽量紙、風乾紙、湿潤強力紙、無灰紙、無酸紙、無仕上紙又は板紙、二層紙又は板紙、三層紙又は板紙、多層紙又は板紙、無サイズ紙、サイズ紙、ウーブペーパー、木目紙又は板紙、マシン仕上げ紙又は板紙、マシン光沢仕上げ紙又は板紙、プレート光沢仕上げ紙又は板紙、摩擦光沢仕上げ紙又は板紙、カレンダ処理紙又は板紙、スーパーカレンダ処理紙、ラミン(紙又は板紙)、片面着色紙又は板紙、両面着色紙又は板紙、ツインワイヤ紙又は板紙、ラグペーパー、オールラグペーパー、機械パルプ紙又は板紙、混合わらパルプ紙又は板紙、水仕上げ紙又は板紙、チップボール、合わせチップボール、ミルボード、強光沢ミルボード、同質板紙、機械パルプ板紙、褐色機械パルプ板紙、褐色混合パルプ板紙、擬革板紙、石綿板紙、フェルトボード、タール褐色紙、ウオータリーフペーパー、表面サイズ紙、プレスパン、プレス用紙、しわ付き仕上げ紙、はり合わせアイボリー、ブレード塗工紙、ロール塗工紙、グラビア塗工紙、サイズプレス塗工紙、ブラッシュ塗工紙、エアナイフ塗工紙、押出塗工紙、ディップ塗工紙、カーテン塗工紙、ホットメルト塗工紙、溶剤塗工紙、エマルジョン塗工紙、バブル塗工紙、イミテーションアート紙、聖書用紙、ポスター用紙、包装用ティッシュ、原紙、カーボン原紙、ジアゾ感光紙原紙、写真用印画紙原紙、冷凍食品用紙原紙:直接接触紙用、冷凍食品用紙原紙:非接触紙用、安全紙、銀行券用紙、絶縁紙又は板紙、ラミネート絶縁体用紙、ケーブル用電気絶縁紙、靴底用板紙、織物紙管用紙、紋紙又は板紙、圧搾用板紙、製本用板紙、衣服箱用板紙、紙型用紙、記録用紙、クラフトライナー、検定済みライナ、クラフト張りライナ、古紙ライナ、封筒用紙、折畳み箱用板紙、塗工折壁み箱用板紙、さらしパルプ裏打ち折畳み箱用板紙、タイプライタ用紙、謄写版複写用紙、スピリット複写用紙、カレンダロール用紙、薬きょう用紙、波形加工用紙、波形加工紙、二層タール紙、強化二層タール紙、布張り紙又は板紙、布しん紙又は板紙、補強紙又は補強板紙、張合わせ板紙、カートンコンパクト、上張り、パルプ成型品、ウエットクレープ、検索カード、カーボン紙、マルチコピーフォーム用紙、裏カーボンフォーム用紙、ノーカーボンフォーム用紙、封筒、郵便はがき、絵入りはがき、郵便書簡、絵入り郵便書簡などがあげられ、とくに、機能紙には、植物繊維に限らず無機・有機・金属繊維など幅広い素材を用い、製紙及び加工の工程で高機能が付与され、主に情報・電子・医用などの先端分野の素材として用いられるものを含むが、これに限られるものではない。
なお、本発明は上記実施例に限られるものでないことは言うまでもない。
即ち、上記実施例の中で開示した相互に置換可能な部材および構成等を適宜その組み合わせを変更して適用してもよい。
公知技術であって上記実施例の中で開示した部材および構成等と相互に置換可能な部材および構成等を適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用してもよい。
公知技術等に基づいて当業者が上記実施例の中で開示した部材および構成等の代用として想定し得る部材および構成等と適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用してもよい。
10…プリンタ、11…制御ユニット、12…CPU、13…RAM、14…ROM、14a…プログラムデータ、14b…第1プロファイル、14c…第2プロファイル、14d…インデックステーブル、15…操作パネル、16…搬送機構、17…印刷制御部、17a…チャート画像生成部、17b…第1変換部、17c…第2変換部、17d…ハーフトーン処理部、17e…吐出制御部、17f…指定受付け部、19…スロット部、20…印刷ヘッド、21…ノズル、22…吐出孔面、23…インクカートリッジ

Claims (6)

  1. 少なくともシアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの色の組合せを含んで規定される画像データをもとに、印刷ヘッドにドットを印刷させるインクジェットプリンタであって、
    各色の色票が行・列に配列して構成されたカラーチャートを前記印刷ヘッドに印刷させるカラーチャート生成部を有し、
    前記カラーチャートは、最も明るい明度となる第1色票が一方の端に配置されており、前記第1色票の対角方向の他方の端に最も暗い明度となる第2色票が配置されており、
    各色票の配列は、前記第1色票側から前記第2色票側に前記対角方向に移行するに従い、各色票におけるシアン、マゼンダ、イエローの濃度が増加し、及び、明度が所定閾値以下となる色票においてブラックの濃度が増加する、インクジェットプリンタ。
  2. 前記カラーチャートは、前記第1色票と前記第2色票とを結ぶ線分が対角方向となる格子状に、各色票を配列させている、請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記明度が前記所定閾値以下となる色票において、ブラックの濃度は、シアン、マゼンダ、イエローの濃度が等量となる値に基づいて設定されている、請求項1又は請求項2のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記色票の指定を受付け、前記指定された色票に応じた濃度のインクを前記印刷ヘッドに印刷させる指定色印刷部を有する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタ。
  5. 前記指定色印刷部は、前記指定された色票に応じたインクの濃度の調整を受付ける、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタ。
  6. 少なくともシアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの色の組合せを含んで規定される画像データをもとに、各色の色票が行・列に配列して構成されたカラーチャートを印刷ヘッドに記録させるカラーチャート生成工程を有し、
    前記カラーチャートは、最も明るい明度となる第1色票が一方の端に配置されており、前記第1色票の対角方向の他方の端に最も暗い明度となる第2色票が配置されており、
    各色票の配列は、前記第1色票側から前記第2色票側に前記対角方向に移行するに従い、各色票におけるシアン、マゼンダ、イエローの濃度が増加し、及び、明度が所定閾値以下となる色票においてブラックの濃度が増加する、カラーチャート印刷方法。
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