JP2015023373A - 印刷制御装置および印刷制御プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】画質劣化を極力抑制しつつ、さらなる高速印刷の実現を図る。
【解決手段】オブジェクトを表現するラスター形式の画像データを取得する画像取得部と、前記画像データを非可逆圧縮する圧縮処理部と、印刷対象として前記圧縮後の画像データを印刷部へ転送する転送部とを備え、前記圧縮処理部は、前記画像データの解像度が所定のしきい値に満たない場合は、前記画像データの解像度を上げる解像度変換を実行し、当該解像度変換後の画像データを非可逆圧縮する印刷制御装置。
【選択図】図2

Description

本発明は、印刷制御装置および印刷制御プログラムに関する。
より短時間でより多くの印刷をプリンターで実行する、いわゆる高速印刷が求められている。高速印刷を実現するための一つの重要な要素として、プリンターに画像の印刷をさせるために必要な情報をプリンターへ転送する際に要する時間(転送時間)を短縮することが挙げられる。転送時間を短縮するには、転送する情報量を圧縮して低減することが有効である。なお、出力部に対して異なる出力解像度を切り替え設定し、出力解像度の切り替え設定に基づいて画像処理部が選択すべきデータ圧縮形式を切り替えるように制御する画像出力装置が知られている(特許文献1参照)。
特開平11‐8771号公報
高速印刷の実現のためには、上述したようにプリンターへ転送する情報量を圧縮することが有効であるが、その反面、情報を圧縮したことにより、当該圧縮された情報をプリンター側で解凍(または展開、伸張)して印刷を行ったときに画質劣化が発生し得る。このような劣化は、印刷結果を観察するユーザーに殆ど視認されない程度の劣化であれば実質的に問題とならない。一方、ユーザーに視認されてしまう程の劣化の発生は、極力さけるべきである。従って、画質劣化を極力抑えつつ、前記転送される情報量を低減してさらなる高速印刷を実現することが求められていると言える。
本発明は少なくとも上述の課題を解決するためになされたものであり、画質劣化を極力抑えつつ、転送する情報量の的確な低減により前記転送時間の短縮化に貢献し、高速印刷を実現させることが可能な印刷制御装置および印刷制御プログラムを提供する。
本発明の態様の一つは、印刷制御装置は、オブジェクトを表現するラスター形式の画像データを取得する画像取得部と、前記画像データを非可逆圧縮する圧縮処理部と、印刷対象として前記圧縮後の画像データを印刷部へ転送する転送部と、を備え、前記圧縮処理部は、前記画像データの解像度が所定のしきい値に満たない場合は、前記画像データの解像度を上げる解像度変換を実行し、当該解像度変換後の画像データを非可逆圧縮する。ここで言うオブジェクトとは、印刷されるページ内に表現された対象あるいは客体であり、具体的には、写真、文字(文書)、図形等、それぞれにある程度のまとまりを持って表現された領域である。
本発明の構成によれば、画像データはいずれにしても非可逆圧縮された上で印刷部へ転送される。そのため、印刷部へ転送される画像データのサイズは可逆圧縮された場合と比較して大幅に低減され、転送時間の短縮化、すなわち高速印刷に大きく寄与する。また、印刷部においては、非可逆圧縮された画像データを受信した場合、その画像データを解凍し、さらに所定の解像度(印刷解像度)へ変換した上で印刷を行うのが通常である。非可逆圧縮された画像データを解凍した場合、解凍後の画像データには幾らかの劣化が生じる。このような状況において、本発明では、画像データの解像度が前記しきい値に満たないほどに低い場合は、画像データを高解像度化した上で非可逆圧縮を行う。そのため、非可逆圧縮に起因する画質劣化(圧縮前の画質を基準とした、圧縮状態を解凍したときの画質劣化)が、印刷部が出力する印刷結果において強調され過ぎる(ユーザーに視認される程に強調される)ことが防止される。
本発明の態様の一つとして、前記圧縮処理部は、前記印刷部により印刷する際の印刷解像度に応じて前記しきい値を異ならせるとしてもよい。
当該構成によれば、印刷部による印刷解像度に応じて前記しきい値を設定するため、画像データの解像度がどのようなものであっても、ユーザーに視認される程の実質的な画質劣化が生じることを防止することができる。
本発明の態様の一つとして、前記圧縮処理部は、前記解像度変換において、前記画像データの解像度を前記しきい値以上の解像度へ上げるとしてもよい。
当該構成によれば、非可逆圧縮の対象となる画像データは少なくとも前記しきい値以上の解像度を有する状態とされるため、ユーザーに視認される程の実質的な画質劣化が生じることを防止することができる。
本発明の態様の一つとして、前記圧縮処理部は、前記画像データの解像度が前記しきい値以上である場合に実行する非可逆圧縮と、解像度が前記しきい値に満たない前記画像データについて前記解像度変換を実行した後に実行する非可逆圧縮とでは、圧縮方法を異ならせるとしてもよい。
当該構成によれば、印刷部へ転送する情報量の低減と画質劣化の抑制とを適切なバランスで実現することができる。
本発明の態様の一つとして、前記画像取得部は、前記ラスター形式の画像データを1ページ内に複数有する画像ファイルを取得し、前記圧縮処理部は、前記複数の画像データそれぞれについて前記しきい値との比較および当該比較の結果に応じた処理の分岐を行ない、前記画像ファイルの印刷指示をページ記述言語により記述したPDLデータであって前記圧縮後の複数の画像データを含むPDLデータを生成し、前記転送部は、前記生成されたPDLデータを印刷部へ転送する、としてもよい。
当該構成によれば、1ページに含まれる各オブジェクトを表現する複数の画像データは、それぞれの解像度に応じて、前記解像度変換を経ないで非可逆圧縮を実行するか、前記解像度変換を経て非可逆圧縮を実行するか分岐される。また、圧縮後の各画像データを含んだPDLデータを印刷部へ転送することにより、PDLデータの転送に要する時間が的確に短縮化され、従来に増して高速印刷が実現される。また、1ページ内の各画像データが表現するいずれのオブジェクトについても、ユーザーに視認される程の実質的な画質劣化が生じることが防止される。
本発明にかかる技術的思想は印刷制御装置という形態のみで実現されるものではなく、他の物によって具現化されてもよい。また、上述したいずれかの態様の印刷制御装置の特徴に対応した工程を備える方法(印刷制御方法)の発明や、当該方法を所定のハードウェア(コンピューター)に実行させる印刷制御プログラムの発明や、当該プログラムを記録したコンピューター読取可能な記録媒体の発明も把握することができる。また、印刷制御装置は、単体の装置によって実現されてもよいし、複数の装置の組み合せによって実現されてもよい。さらに、印刷装置を複数の装置の組み合わせによって実現する場合、当該複数の装置で構成するシステムや、当該システムに相当する方法の発明も把握することができる。
ハードウェア構成およびソフトウェア構成を概略的に示す図である。 第1装置側で実行される処理を示すフローチャートである。 指定ファイルの一例を模式的に示す図である。 印刷解像度としきい値との対応関係を規定したテーブルを例示する図である。 PDLデータの一例を模式的に示す図である。 第2装置側で実行される処理を示すフローチャートである。 本実施形態による効果を説明するための図である。 印刷解像度へ合わせるための解像度変換を簡易的に例示する図である。 指定ファイルにおける緩衝領域を説明するための図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
1.装置の概略
図1は、本実施形態にかかるハードウェア構成およびソフトウェア構成を概略的に示している。図1では、第1装置10と第2装置50とを示している。第1装置10は、第2装置50を制御して第2装置50に印刷を実行させる機能を有し、例えば、パーソナルコンピューター(PC)や、サーバー、携帯型端末装置等が該当する。第2装置50は、プリンターである。プリンター(printer)とは、あらかじめ定められた一つ又は複数の文字集合に属する離散的な図形文字の列を主な様式として、データのハードコピー記録を作る出力装置、である(JIS X0012−1990)。多くの場合、プリンターはプロッターとしても使用できる。プロッター(plotter)とは、取外し可能な媒体上に、二次元図形の様式でデータのハードコピー記録を直接作り出す出力装置、である(JIS X0012−1990)。第2装置50は、プリンターとして機能し得るものであればよく、スキャナーやコピー機としても機能するいわゆる複合機であってもよい。
第1装置10は、印刷制御装置の一例に該当する。あるいは、第1装置10および第2装置50からなるシステム100を印刷制御装置と捉えてもよいし、第2装置50のみを印刷制御装置と捉えることも可能である。第2装置50は、その全体あるいは少なくともその一部が、印刷部に該当する。また、第1装置10と第2装置50は、それぞれが別個の装置であることのみを前提としたものではない。第1装置10と第2装置50は、一体的に構成された一つの製品内における各部に該当するとしてもよく、当該製品の一部が第1装置10として機能し、他の部が第2装置50として機能する構成も本実施形態に含まれる。
第1装置10においては、CPU11が、ハードディスクドライブ(HDD)20等に記憶されたプログラムデータ21をRAM12に展開してOSの下でプログラムデータ21に従った演算を行なうことにより、第2装置50を制御するためのプリンタードライバー13が実行される。プリンタードライバー13は、画像取得部13a、圧縮処理部13b、PDLデータ生成部13c、転送部13d等の各機能をCPU11に実行させるためのプログラムである。これら各機能については後述する。なお、圧縮処理部13bおよびPDLデータ生成部13cを併せて、「圧縮処理部」と呼んでもよい。また、第1装置10と第2装置50とが一体的にプリンターとして構成された場合には、プリンタードライバー13は後述するファームウェアFWとして、HDD20は後述するROM53等のメモリーとして、それぞれ構成されるとしてもよい。
第1装置10には、表示部としてのディスプレー30が接続されており、ディスプレー30には各処理に必要なユーザーインターフェイス(UI)画面が表示される。また、第1装置10は、例えば、キーボードやマウスや各種ボタンやタッチパッドやタッチパネル等により実現される操作部40を適宜備え、各処理に必要な指示がユーザーにより操作部40を介して入力される。なお、ディスプレー30および操作部40は、第1装置10に内蔵されていてもよいし、外部接続されていてもよい。第1装置10は、第2装置50と転送路70により通信可能に接続されている。転送路70は、有線あるいは無線による通信経路の総称である。上述したように第1装置10と第2装置50が一体的な製品である場合は、転送路70は当該製品内における通信経路である。後述するように、第1装置10においては、プリンタードライバー13の機能により、PDL(Page Description Language)データが生成され、PDLデータが転送路70を介して第2装置50へ送信される。
第2装置50においては、CPU51が、ROM53等のメモリーに記憶されたプログラムデータ54をRAM52に展開してOSの下でプログラムデータ54に従った演算を行なうことにより、自機を制御するためのファームウェアFWが実行される。ファームウェアFWは、第1装置10から送信されたPDLデータに基づいて、コマンドの解釈や圧縮データの解凍等を適宜実行し、印刷データを生成する。そして、当該印刷データをASIC56に送ることにより、印刷データに基づいた印刷を実行させることができる。
ASIC56は印刷データを取得し、印刷データに基づいて、例えば、搬送機構57や、キャリッジモーター58や、印刷ヘッド62を駆動するための駆動信号を生成する。印刷ヘッド62は、パーマネントヘッド(permanent head)に該当し、インクの液滴を連続的又は断続的に生成する、プリンター本体の機械部又は電気部である(JIS Z8123−1:2013)。第2装置50は、例えばキャリッジ60を備えており、キャリッジ60は複数種類のインク毎のカートリッジ61を搭載している。図1の例では、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)、の各種液体に対応したカートリッジ61が搭載されている。ただし、第2装置50が使用するインクの具体的な種類や数は上述したものに限られず、例えば、ライトシアン、ライトマゼンダ、オレンジ、グリーン、グレー、ライトグレー、ホワイト、メタリック…等、種々のインクを使用可能である。また、カートリッジ61は、キャリッジ60に搭載されずに第2装置50内の所定位置に設置されるとしてもよいし、カートリッジ61は、インクタンク、インクパッケージ等の体裁でもよい。
キャリッジ60は、各カートリッジ61から供給されるインクを多数のインク吐出孔(以下、ノズル)から噴射(吐出)する印刷ヘッド62を備える。従って、第2装置50は、インクジェットプリンターに該当する。インクジェットプリンター(ink jet printer)とは、非衝撃式印字装置であって、文字が用紙上にインクの粒子又は小滴の噴射によって形成されるもの、である(JIS X0012−1990)。
印刷ヘッド62内においては、各ノズルに対応して、ノズルからインク滴(ドット)を噴射させるための圧電素子が設けられている。圧電素子は、前記駆動信号が印加されると変形し、対応するノズルからドットを吐出させる。搬送機構57は、図示しない紙送りモーターや紙送りローラーを備え、ASIC56に駆動制御されることにより、送り方向に沿って被印刷物を搬送する。送り方向(feed direction)とは、被印刷物とヘッドとが対するときの、被印刷物の移動に係る幾何ベクトルの向き、である。
被印刷物(print substrate)とは、印刷画像を保持する素材のことである。形状は長方形のものが一般的であるが、円形(例えばCD−ROM、DVD等の光ディスク)、三角形、四角形、多角形などがあり、少なくとも、日本工業規格「JIS P0001:1998 紙・板紙及びパルプ用語」に記載の紙・板紙の品種及び加工製品のすべてを含む。具体的には、枚葉紙、ロール紙、板紙、紙、不織布、布、アイボリー、アスファルト紙、アート紙、色板紙、色上質紙、インクジェット用紙、印刷せんか紙、印刷用紙、印刷用紙A、印刷用紙B、印刷用紙C、印刷用紙D、インディアペーパー、薄葉印刷紙、薄葉和紙、裏カーボン紙、エアメールペーパー、衛生用紙、エンボス紙、OCR紙、オフセット紙、カード用厚紙、化学繊維紙、加工用紙、画仙紙、型紙、片つやクラフト紙、壁紙原紙、紙糸原紙、紙ひも原紙、感圧複写紙、感光紙、感熱紙、雁皮紙、缶用板紙、黄板紙、擬革紙、切符用紙、機能紙、キャストコート紙、京花紙、局紙、金属蒸着紙、金属はく紙、グラシン、グラビヤ用紙、クラフト紙、クラフト伸張紙、クラフトボール、クレープ紙、軽量コート紙、ケーブル用絶縁紙、化粧板用原紙、建材原紙、ケント紙、研磨原紙、合成紙、合成繊維紙、コート紙、コンデンサ紙、雑種紙、更紙、さらしクラフト紙、ジアゾ感光紙、紙管原紙、磁気記録用紙、紙器用板紙、辞典用紙、遮光紙、重袋用量更クラフト紙、純白ロール紙、証券用紙、障子紙、上質紙、情報用紙、食品容器原紙、書籍用紙、書道用紙、白板紙、白ボール、新聞巻取紙、吸取紙、水溶紙、図画用紙、筋入りクラフト紙、すの目紙、スピーカーコーン紙、静電記録用紙、生理用紙、紙綿用紙、積層板原紙、石こうボード原紙、接着紙原紙、セミ上質紙、セメント袋用紙、セラミックペーパー、ソリッドファイバーボード、ターフェルト原紙、ターポリン紙、耐アルカリ紙、耐火紙、耐酸紙、耐油紙、タオル用紙、壇紙、段ボール、段ボール原紙、地図用紙、チップボール、中質紙、中性紙、ちり紙、つや消しアート紙、ティーバック用紙、ティッシュペーパー、電気絶縁紙、典具帖、貼合紙、転写紙、トイレットペーパー、統計機カード用紙、謄写板原紙、塗工印刷用紙、塗工紙原紙、鳥の子、トレーシングペーパー、中しん原紙、ナプキン原紙、難燃紙、NIP用紙、荷札用紙、粘着紙、ノーカーボン紙、はく離紙、ハトロン紙、バライタ紙、パラフィン紙、ろう紙、バルカナイズドファイバー、半紙、PPC用紙、筆記用紙、微塗工印刷用紙、フォーム用紙、連続伝票紙、複写原紙、プレスボード、防湿紙、奉書紙、防水紙、防せい紙、放包装用紙、ボンド紙、マニラボール、美濃紙、書院紙、ミルクカートン原紙、模造紙、油紙、吉野紙、ライスペーパー、シガレットペーパー、ライナー、ライナ、硫酸紙、両更クラフト紙、ルーフィング原紙、ろ紙、和紙、ワニスペーパー、ワンプ、軽量紙、風乾紙、湿潤強力紙、無灰紙、無酸紙、無仕上紙又は板紙、二層紙又は板紙、三層紙又は板紙、多層紙又は板紙、無サイズ紙、サイズ紙、ウーブペーパー、木目紙又は板紙、マシン仕上げ紙又は板紙、マシン光沢仕上げ紙又は板紙、プレート光沢仕上げ紙又は板紙、摩擦光沢仕上げ紙又は板紙、カレンダ処理紙又は板紙、スーパーカレンダ処理紙、ラミン(紙又は板紙)、片面着色紙又は板紙、両面着色紙又は板紙、ツインワイヤ紙又は板紙、ラグペーパー、オールラグペーパー、機械パルプ紙又は板紙、混合わらパルプ紙又は板紙、水仕上げ紙又は板紙、チップボール、合わせチップボール、ミルボード、強光沢ミルボード、同質板紙、機械パルプ板紙、褐色機械パルプ板紙、褐色混合パルプ板紙、擬革板紙、石綿板紙、フェルトボード、タール褐色紙、ウオータリーフペーパー、表面サイズ紙、プレスパン、プレス用紙、しわ付き仕上げ紙、はり合わせアイボリー、ブレード塗工紙、ロール塗工紙、グラビア塗工紙、サイズプレス塗工紙、ブラッシュ塗工紙、エアナイフ塗工紙、押出塗工紙、ディップ塗工紙、カーテン塗工紙、ホットメルト塗工紙、溶剤塗工紙、エマルジョン塗工紙、バブル塗工紙、イミテーションアート紙、聖書用紙、ポスター用紙、包装用ティッシュ、原紙、カーボン原紙、ジアゾ感光紙原紙、写真用印画紙原紙、冷凍食品用紙原紙:直接接触紙用、冷凍食品用紙原紙:非接触紙用、安全紙、銀行券用紙、絶縁紙又は板紙、ラミネート絶縁体用紙、ケーブル用電気絶縁紙、靴底用板紙、織物紙管用紙、紋紙又は板紙、圧搾用板紙、製本用板紙、衣服箱用板紙、紙型用紙、記録用紙、クラフトライナー、検定済みライナー、クラフト張りライナー、古紙ライナー、封筒用紙、折畳み箱用板紙、塗工折壁み箱用板紙、さらしパルプ裏打ち折畳み箱用板紙、タイプライタ用紙、謄写版複写用紙、スピリット複写用紙、カレンダロール用紙、薬きょう用紙、波形加工用紙、波形加工紙、二層タール紙、強化二層タール紙、布張り紙又は板紙、布しん紙又は板紙、補強紙又は補強板紙、張合わせ板紙、カートンコンパクト、上張り、パルプ成型品、ウエットクレープ、検索カード、カーボン紙、マルチコピーフォーム用紙、裏カーボンフォーム用紙、ノーカーボンフォーム用紙、封筒、郵便はがき、絵入りはがき、郵便書簡、絵入り郵便書簡などがあげられ、とくに、機能紙には、植物繊維に限らず無機・有機・金属繊維など幅広い素材を用い、製紙及び加工の工程で高機能が付与され、主に情報・電子・医用などの先端分野の素材として用いられるものを含むが、これに限られるものではない。
ASIC56にキャリッジモーター58の駆動が制御されることにより、キャリッジ60(および印刷ヘッド62)が、送り方向と交差する方向(走査軸方向)に沿って移動し、かつASIC56は当該移動に伴って印刷ヘッド62に各ノズルからインクを吐出させる。これにより、被印刷物にドットが付着し、印刷データに基づく画像が被印刷物上に再現される。なお前記“交差”とは、直交の意である。ただし、本明細書で言う直交とは、厳密な角度(90°)のみを意味するのではなく、製品の品質上許容される程度の角度の誤差を含む意味である。
第2装置50は、さらに操作パネル59を備える。操作パネル59は、表示部(例えば液晶パネル)や、表示部内に形成されるタッチパネルや、各種ボタンやキーを含み、ユーザーからの入力を受け付けたり、必要なUI画面を表示部に表示したりする。
第2装置50は、前記のように印刷ヘッド62が走査軸方向に沿って移動するシリアルプリンターに限られない。シリアルプリンター(serial printer)とは、一度に1個の文字を印刷する印字装置、である(JIS X0012−1990)。例えば、第2装置50は、ノズルが走査軸方向に沿って並ぶインク種類毎のノズル列を送り方向に複数並列させたラインプリンター用ヘッド(head for line printer)を有するラインプリンターであってもよい。ラインプリンター(line printer)とは、1行分の文字を単位として印字する印字装置、である(JIS X0012−1990)。また、ノズルからドットを吐出させる手段も、前記圧電素子に限られず、発熱素子によりインクを加熱してノズルからドットを吐出させる手段を採用してもよい。さらに、プリンター(第2装置50)が採用する印刷方式は、前記のようなインクジェット方式に限る必要はなく、レーザー方式やサーマル方式であってもよい。
2.印刷制御処理
上述の構成下で実行される一実施形態を以下に説明する。
図2は、本実施形態にかかる印刷制御処理であって第1装置10側で実行される処理をフローチャートにより示している。ここでは、プリンタードライバー13(印刷制御プログラムの一種)によりCPU11が当該フローチャートを実行するものとして説明をする。当該フローチャートが立ち上がる前提として、ユーザーが操作部40を操作することにより、任意のアプリケーションソフトウェアが第1装置10内で起動され、第2装置50に印刷させるファイルがユーザーにより任意に選択された状態であるとする。
ここで、画像(image)とは、人間の目に見える写真、絵、イラスト、図、文字などで、オリジナルの形、色、遠近感を適切に表現するもののことである。また、画像データとは、画像を表現するデジタルデータを意味する。画像データに該当するものとして、ベクトルデータやビットマップ画像等が挙げられる。ベクトルデータ(vector data)とは、直線、円、円弧などの幾何学的図形を表現する命令及びパラメーターのセットとして保存される画像データをいう。ビットマップ画像(bit−mapped image)とは、画素(pixel)の配列によって記述される画像データである。ビットマップ画像は、ラスター形式の画像データと呼ぶこともできる。画素とは、色又は輝度を独立に割り当てることができる、画像を構成する最小要素のことである。
また、ハーフトーン(half−tone)とは、スクリーン線数、サイズ、形状、又は密度の異なる点で構成される画像のことである。ハーフトーンは、ディザリング、誤差拡散などによって生成される。ハーフトーンドット(half−tone dot)とは、階調を構成する個々の要素のことである。ハーフトーンドットには、正方形、円形、楕円形など、さまざまな形状がありえる。
以下では、ユーザーにより任意に選択されたファイルを、指定ファイルと呼ぶ。またユーザーは、操作部40を操作して印刷条件設定用のUI画面をディスプレー30に表示させる。この状態において、プリンタードライバー13は、指定ファイルを第2装置50に印刷させる際の印刷条件の選択および指定ファイルの印刷指示を、ユーザー入力に従って受け付ける。例えば、プリンタードライバー13は、印刷モード(印刷速度や印刷解像度)、被印刷物の種類、印刷の向き、紙面に対する割り付け、両面印刷の要否など、様々な印刷条件をユーザー入力に応じて受け付けることができる。
ステップS100では、画像取得部13aが、前記アプリケーションソフトウェアから描画命令を取得する。当該描画命令は、前記印刷指示を契機としてアプリケーションソフトウェアから送信されるものであり、前記指定ファイルとしての画像ファイル22を含んでいる。画像ファイル22は前記アプリケーションソフトウェアによって生成されたものであり、例えばHDD20や、図示しない外部接続用のコネクタに装着されたメモリー装置等、所定の格納領域から取得する。
図3は、前記画像ファイル22が表現する1ページを模式的に例示する図である。指定ファイルは、例えば、オブジェクトを表現するラスター形式の画像データを1ページ内に複数有する。指定ファイルは、例えば、写真画像1、写真画像2および図形画像3を含む。写真画像1は、ユーザーが第1の撮像機器(デジタルスチルカメラ)により撮影した写真であり、写真画像2は、ユーザーが第2の撮像機器により撮影した写真である。写真画像1は、ラスター形式の画像データIM1により、写真画像2は、ラスター形式の画像データIM2により、それぞれ表現されている。ここでは、画像データIM1,IM2は、ある被写体(例えば、花)を画素毎の色情報(例えば、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B))で階調表現したデータである。従って、ステップS100は、オブジェクトを表現するラスター形式の画像データを取得するステップであるとも言える。図形画像3はCG(コンピューターグラフィックス)であり、ベクトルデータで表現されている。
ステップS110では、圧縮処理部13bが、指定ファイルの1ページに含まれるラスター形式の画像データ毎の解像度(dpi)を取得する。図3の例においては、圧縮処理部13bは、画像データIM1,IM2それぞれの解像度を取得する。これら解像度は、例えば、画像ファイル22に記述されている写真画像毎の付加情報(いわゆるExif情報など)を参照したり、画像データIM1,IM2を解析したりすることで取得することができる。
ステップS120では、圧縮処理部13bは、ステップS110で取得した解像度と比較するためのしきい値TH1を設定する。しきい値TH1は予め規定された絶対的な一つの値を設定するとしてもよいし、以下に述べるように印刷部による印刷解像度(出力解像度)に応じて異なる値を設定するとしてもよい。印刷解像度は、基本的には前記UI画面を介してユーザー入力に従って受け付けたものであるが、ユーザーが特に印刷解像度を選択していない場合は、プリンター(第2装置50)のデフォルトの印刷解像度として規定されている値を用いる。
図4は、印刷解像度に応じてしきい値TH1を設定する際に参照するテーブルT1を例示している。テーブルT1は、所定の記憶領域(HDD20等)に予め保存されている。あるいは、圧縮処理部13bは、テーブルT1を、図示しないネットワーク等を介して外部のサーバー等から入力するとしてもよい。テーブルT1では、異なる印刷解像度に対して異なるしきい値TH1を規定している。基本的には、しきい値TH1は、印刷解像度が高いほど高い値に規定されている。なおテーブルT1では、印刷解像度を複数の数値範囲に区切ったときの数値範囲毎に異なるしきい値TH1を対応させて規定するものであってもよい。圧縮処理部13bは、テーブルT1を参照することにより、印刷解像度に対応したしきい値TH1を一つ選択し、当該選択したしきい値TH1を、後述のステップS130で用いるしきい値として設定する。
ステップS130では、圧縮処理部13bは、指定ファイルの1ページに含まれるラスター形式の画像データのうちの一つ(例えば、画像データIM1)を処理対象の画像データとして選択し、処理対象の画像データについてステップS110で取得した解像度と、ステップS120で設定したしきい値TH1と、を比較する。そして、解像度が前記設定したしきい値TH1以上である場合は(ステップS130において“Yes”)ステップS140を経ずにステップS150へ進み、解像度が前記設定したしきい値TH1未満である場合は(ステップS130において“No”)ステップS140へ進む。
ステップS140では、圧縮処理部13bは、処理対象の画像データに対して解像度変換を実行する。ステップS140における解像度変換前の解像度をR1、解像度変換後の解像度をR2とすると、R1<R2となるように解像度変換する。また、基本的にはR2=前記設定したしきい値TH1とする。しかし、R2は前記設定したしきい値TH1と完全にイコールである必要はなく、前記設定したしきい値TH1よりも大きい値であってもよい。つまり、圧縮処理部13bは、ステップS140において、処理対象の画像データの解像度を前記設定したしきい値TH1以上の解像度へ上げる。ステップS140における解像度変換は、単なる拡大(1インチあたりの画素数をn倍する場合に、1つの元画素から当該元画素と同じ値のn個の画素を生成する処理)であってもよいし、周辺画素のRGB値を用いた補間によるものであってもよい。
ステップS150では、圧縮処理部13bは、処理対象の画像データを非可逆圧縮による圧縮方法で圧縮する。むろん、ステップS150の前にステップS140を経ている場合は、ステップS140の解像度変換が施された後の画像データを非可逆圧縮する。例えば、非可逆圧縮による圧縮方法には、JPEG方式による圧縮方法が該当する。
ステップS160では、圧縮処理部13bは、ステップS150で圧縮が施された後の画像データに、施された圧縮方法を示す情報(圧縮方法情報)を付加する。例えば、JPEG方式による圧縮方法を採用した場合は、その圧縮方法を示す圧縮方法情報を圧縮後の画像データに付加する。
圧縮処理部13bは、指定ファイルの1ページに複数のラスター形式の画像データが含まれている場合は、このようなステップS130〜S160の処理を、当該複数のラスター形式の画像データ毎に(図3の例に従えば、画像データIM1と画像データIM2について)繰り返し実行する。
ステップS170では、PDLデータ生成部13cが、指定ファイルをプリンター(第2装置50)に印刷させるための印刷指示を当該プリンターが解釈可能なページ記述言語によって記述したPDLデータを生成する。PDLデータは、全体としてはページ内に配置する各オブジェクトの位置や内容を記述したベクトルデータであるが、本実施形態では、PDLデータ内に、ステップS150による圧縮後の画像データを含ませる。PDLデータに圧縮後の画像データを「含ませる」とは、これらデータをPDLデータ内に、挿入する、張り付ける、或いは、埋め込む、などと表現することも可能である。また、埋め込むとは、PDLデータ内にデータの実体が埋め込まれている場合と、当該実体はPDLデータ内に存在せず、当該実体の存在位置を示したリンク情報(当該実体にアクセス可能なリンク情報)が埋め込まれている場合との両方を意味する。PDLデータに含まれた圧縮後の画像データには、圧縮方法情報も付加されている。
ステップS180では、転送部13dは、前記ステップS170において生成されたPDLデータを、転送路70を介して印刷部(第2装置50)へ転送する。当該PDLデータには、前記ユーザーにより選択された印刷条件にかかる情報も含まれる。すなわち、印刷対象として前記圧縮後の画像データが印刷部へ転送される。
図5は、ステップS170で生成されたPDLデータを模式的に例示している。図5に示すように、PDLデータには、圧縮後の画像データIM1(図5では、画像データCIM1)および圧縮後の画像データIM2(図5では、画像データCIM2)が含まれている。画像データCIM1,CIM2は、例えば、JPEG方式によって圧縮された状態である。なお、図3の例に従えば、当該PDLデータには、図形画像3を描画させるためのパラメーターもむろん含まれている。
図6は、本実施形態にかかる印刷制御処理であって第2装置50側で実行される処理をフローチャートにより示している。ここでは、ファームウェアFWによりCPU51が当該フローチャートを実行するものとして説明をする。
ステップS200では、ファームウェアFWは、第1装置10側から転送路70を介して転送されたPDLデータを受信する。ファームウェアFWは、受信したPDLデータを解析し(ステップS210)、PDLデータに含まれている圧縮後の画像データに付加されている圧縮方法情報を取得する。
ステップS220では、ファームウェアFWは、PDLデータに含まれている圧縮後の画像データそれぞれについて、圧縮方法情報により特定した圧縮方法に応じた解凍方法により解凍する。図5の例に従えば、ファームウェアFWは、画像データCIM1,CIM2をJPEG方式によってそれぞれ解凍して、画像データIM1,IM2を取得する。
ステップS230では、ファームウェアFWは、PDLデータおよび前記解凍後の画像データに基づいて、指定ファイルを印刷するための印刷データを生成する。この場合、ファームウェアFWは、解凍後の画像データIM1,IM2それぞれの解像度を印刷解像度に一致させる解像度変換処理を実行する。その上で、ファームウェアFWは、PDLデータに記述された各オブジェクトの位置等を規定するパラメーターを参照することにより、1ページ内に画像データIM1,IM2をそれぞれ配置した、指定ファイルが表現するページ全体に相当するラスター形式の画像データを生成する。このような指定ファイルに相当するラスター形式の画像データの解像度は、前記印刷解像度である。なお、指定ファイルに相当するラスター形式の画像データの解像度と、後述のステップS240(印刷実行)によって実際に被印刷物に付着したドットの解像度とは厳密に一致しないこともある。従って、前記印刷解像度は、PDLデータに基づくレンダリングにより生成される前記指定ファイルに相当するラスター形式の画像データの解像度であるという意味で、レンダリング解像度と呼ぶこともできる。
ファームウェアFWは、指定ファイルに相当するラスター形式の画像データを、1ページ単位で生成してもよいし、バンド単位(送り方向の一定画素数分の幅を持つ画像領域)で順次生成してもよい。また、PDLデータに図形や線画を表現したベクトルデータ(例えば、図形画像3を描画させるためのパラメーター)も含まれている場合は、ファームウェアFWは、当該ベクトルデータを解釈してラスター形式の画像データに展開し(いわゆるラスタライズ変換し)、当該展開した画像データと前記画像データIM1,IM2とを含んだ、指定ファイルに相当するラスター形式の画像データを生成する。
また、ファームウェアFWは、必要に応じて前記指定ファイルに相当するラスター形式の画像データの色変換処理を実行する。つまり、画像データの表色系を第2装置50が印刷に使用するインク表色系に変換する。例えば、上述したように画像データが各画素の色情報をRGBで表現する場合、画素毎にRGBをCMYK毎の階調値に変換することによりインク量データを得る。色変換処理は、任意の色変換ルックアップテーブルを参照することにより実行可能である。CMYKの夫々は例えば256階調で表現される。さらに、ファームウェアFWは、色変換後の前記指定ファイルに相当するラスター形式の画像データ(インク量データ)に、ハーフトーン処理(ハーフトーニング)を施す。ハーフトーン処理の具体的手法は特に問わない。ファームウェアFWは、例えば、所定の記憶領域に予め保存されたディザマスクを用いたディザリングによりハーフトーン処理を実行してもよいし、誤差拡散法によりハーフトーン処理を実行してもよい。ハーフトーン処理により、画素毎にCMYKインクのハーフトーンドットの形成(ドットオン)又はハーフトーンドットの非形成(ドットオフ)を規定したハーフトーン(印刷データ)が生成される。
ステップS240では、ファームウェアFWは、ステップS230の処理により生成された印刷データを印刷ヘッド62に転送すべき順に並べ替える処理を行う。当該並べ替えの処理により、印刷データに規定された各インクの各ハーフトーンドットは、その画素位置およびインク種類に応じて、いずれのノズルによって、どのタイミングで吐出されるかが確定される。かかる並べ替えの処理後の印刷データを、ファームウェアFWは、ASIC56に順次送信することにより、各ノズルからのドットの吐出を実行させる。これにより印刷データに基づいて、指定ファイルが表現するページ(図3参照)が被印刷物上に再現される。
このように、画像取得部13aは、オブジェクトを表現するラスター形式の画像データ(例えば、1ページ内に複数のラスター形式の画像データIM1,IM2を有する画像ファイル22)を取得し、圧縮処理部13bは、画像データの解像度がしきい値TH1以上である場合は画像データを非可逆圧縮し、画像データの解像度がしきい値TH1に満たない場合は、画像データの解像度をしきい値TH1程度まで上げる解像度変換を実行した後、当該解像度変換後の画像データを非可逆圧縮する。つまり、1ページに含まれるオブジェクトを表現する画像データはいずれにしても非可逆圧縮されるため、圧縮後の画像データのサイズは大幅に低減され、画像データ(圧縮後の画像データを含むPDLデータ)の第2装置50への転送に要する時間が短縮化される。その結果、従来に増して高速印刷が実現される。また、PDLデータ生成部13cは、プリンター(第2装置50)へ転送するPDLデータを生成する際、画像データIM1,IM2の中身はPDL形式(ベクトルデータ)に変換せず、それら画像データIM1,IM2(圧縮された状態の画像データCIM1,CIM2)をPDLデータ内に含ませる。そのため、ラスター形式の画像データをベクトルデータに変換してPDLデータとしたために却って演算処理に時間を要したり情報量が増加したりして印刷速度が低下する、といった従来有り得た不都合を確実に排除することができる。
本実施形態による効果をさらに説明する。
図7は、ラスター形式の画像データIMnについて、非可逆圧縮して(ステップS150)圧縮後の画像データCIMnとし、圧縮後の画像データCIMnを解凍し(ステップS210)、さらに印刷解像度(例えば、600dpi)に合せて解像度変換する(ステップS230)一連の流れを、パターンA,B,Cによって簡易的に示している。
図8は、図7のパターンB,Cそれぞれに対応した、印刷解像度へ合わせるための解像度変換(ステップS230)の様子を画素の大きさを用いて簡易的に示している。
図7に示すパターンAにおいては、画像データIMnの解像度は例えば400dpiであり、これは印刷解像度(600dpi)に応じて設定されるしきい値TH1(例えば300dpi、図4参照。)より大きい値である。一方、パターンB,Cにおいては、画像データIMnの解像度は例えば200dpiであり、印刷解像度(600dpi)に応じて設定されるしきい値TH1より小さい値となっている。パターンAでは、400dpiの画像データIMnに対して非可逆圧縮(ステップS150)が施され、圧縮後の画像データCIMnを第2装置50側で解凍することにより、再び400dpiの画像データIMnが得られる。ただし非可逆圧縮であるから、解凍後の画像データIMnには圧縮前の画像データIMnと比べていくらかの画質劣化が存在する。しかしながら、解像度変換処理(400dpiから600pdiへの拡大)における拡大率は、それほど大きな拡大率ではないため、解像度変換後の画像において当該画質劣化の目立ちは比較的少ない(ユーザーが視認する程の画質劣化は無い)。
一方、仮にパターンBのように、しきい値TH1未満の解像度の画像データIMnをそのまま非可逆圧縮すると、解凍後の画像データIMn(200dpi)についての解像度変換処理(200dpiから600pdiへの拡大)における拡大率はかなり大きな拡大率となる。そのため、非可逆圧縮に起因する画質劣化が、解像度変換後の画像においてかなり目立ってしまう。
そこで本実施形態では、パターンCのように、しきい値TH1未満の解像度の画像データIMnについては、非可逆圧縮を行う前に、解像度をしきい値TH1程度にまで上げる解像度変換を行う(ステップS140)。パターンCによれば、解凍後の画像データIMn(300dpi)についての解像度変換処理(300dpiから600pdiへの拡大)における拡大率をある値以下に抑えことができる。そのため、印刷解像度となった画像において、前記非可逆圧縮に起因する画質劣化の目立ちを比較的少なくする(ユーザーが視認する程の画質劣化が無いようにする)ことができる。なお本実施形態における、解像度に関する前記しきい値TH1は、その値を印刷解像度まで上げる解像度変換(拡大)をした場合でも、当該解像度変換が施される前の画像データに生じている非可逆圧縮に起因する画質劣化がユーザーに視認される程には拡大されないような値、と言い換えることができる。
さらに図8を用いて説明をすると、例示したように、パターンBにおいては1個の画素Pは、その数が縦横それぞれに3倍に拡大され、9個の画素Pとなる。また、パターンCにおいては1個の画素Pは、その数が縦横それぞれに2倍に拡大され、4個の画素Pとなる。拡大前後の画素Pの値は同じである。前記非可逆圧縮としてJPEG方式を採用した場合、圧縮状態を解凍した後の画像データIMnには、ブロックノイズと呼ばれる所定領域(例えば、縦横8×8画素)単位のノイズが生じ易い。このようなブロックノイズは、圧縮状態を解凍した時点での1個の画素Pのサイズが大きいほど、大きく目立つものとなる。従って、図8の例で言えば、圧縮状態を解凍した時点(解像度変換前)でのパターンBの方がパターンCよりも1個の画素Pのサイズが大きいので、パターンBの方が、パターンCよりもブロックノイズが大きく、これを解像度変換により拡大した後もブロックノイズがより目立った状態となる。このような観点からも、パターンCを採用した方が(つまりステップS130において“No”である場合にステップS140を経由した方が)、画質劣化を抑えられると言うことができる。
3.変形例
本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば以下のような変形例も可能である。上述の実施形態や各変形例を適宜組み合わせた内容も、本発明の開示範囲である。
変形例1:
圧縮処理部13bは、ステップS140の解像度変換において、必ずしも画像データの解像度をしきい値TH1以上としなくてもよい。すなわち、前記解像度R2は、前記解像度R1よりも高く、しきい値TH1に近い値であるがしきい値TH1よりも低い値であってもよい。
また、第1装置10から第2装置50へ転送される圧縮後の画像データは、PDLデータに含まれない状態で転送されるとしてもよい。
変形例2:
圧縮処理部13bは、画像データの解像度がしきい値TH1以上である場合(ステップS130において“Yes”)に実行する非可逆圧縮(ステップS150)と、画像データの解像度がしきい値TH1に満たない場合(ステップS130において“No”)に画像データについて解像度変換(ステップS140)を実行した後に実行する非可逆圧縮(ステップS150)とでは、圧縮方法を異ならせるとしてもよい。この場合、基本的には非可逆圧縮(ステップS150)を実行する直前における画像データの解像度は、ステップS140の解像度変換を経なかったときの方が高いと考えられる。そのため、ステップS140の解像度変換を経なかったときに実行する非可逆圧縮は、ステップS140の解像度変換を経たときに実行する非可逆圧縮よりも、高い圧縮効果が得られる圧縮方法を採用するとしてもよい。
言い換えると、ステップS140の解像度変換を経たときに実行する非可逆圧縮は、ステップS140の解像度変換を経なかったときに実行する非可逆圧縮よりも、画質劣化の少ない圧縮方法を採用する。なお、本実施形態において「圧縮方法が異なる」とは、具体的な圧縮方式が異なる場合(例えば、JPEG方式とJPEG方式ではない非可逆圧縮方式)や、圧縮方式は同じであっても圧縮処理に使用するパラメーターや量子化テーブルや圧縮率が異なる場合を含む意味である。従って、例えばステップS150でJPEG方式による圧縮を行う場合であっても、ステップS140の解像度変換を経なかったときに実行する圧縮は、ステップS140の解像度変換を経たときに実行する圧縮よりも、圧縮率を高くする。かかる構成とすれば、第2装置50側へ転送する情報量の低減効果(高速印刷への貢献)と画質劣化の抑制との両立を、適切なバランスで実現することができる。
ただし、非可逆圧縮(ステップS150)を実行する直前における画像データの解像度は、ステップS140の解像度変換を経ていない場合と、ステップS140の解像度変換を経ている場合とで、差が無いこともある。例えば、画像データIM1の解像度>画像データIM2の解像度、であってかつ、画像データIM1の解像度=しきい値TH1、である場合、画像データIM2はステップS140の解像度変換を経ることで、非可逆圧縮の直前の解像度が、画像データIM1と同じとなる。そこで、圧縮処理部13bは、ステップS140の解像度変換を経ない場合の非可逆圧縮の対象となる画像データの解像度が、ステップS140の解像度変換後に得られる解像度よりも高い場合に、ステップS140を経て実行する非可逆圧縮と異なる圧縮方法の非可逆圧縮を採用するとしてもよい。
変形例3:
圧縮処理部13bは、指定ファイルの1ページに含まれる複数のラスター形式の画像データである第1の画像データと第2の画像データとが隣り合う場合、第1の画像データにおける第2の画像データに隣り合う一部範囲及び又は第2の画像データにおける第1の画像データに隣り合う一部範囲に対して、第1の画像データに対して行う第1の圧縮方法と第2の画像データに対して行う第2の圧縮方法とのいずれとも異なる第3の圧縮方法を選択する。そして、第3の圧縮方法を選択した範囲については、第3の圧縮方法により圧縮を行う。図9に基づいて具体的な説明を行う。
図9は、画像ファイル22が表現する1ページを模式的に例示する図である。指定ファイルは、オブジェクトを表現するラスター形式の画像データを1ページ内に複数有する。指定ファイルは、例えば、ラスター形式の画像データIM1により表現される画像1およびラスター形式の画像データIM2により表現される画像2を含んでいる。図9に示した画像データIM1,IM2の各解像度に応じて、例えば、画像データIM1に対してはステップS140を経ずに非可逆圧縮(ステップS150)が実行され、画像データIM2に対してはステップS140を経て非可逆圧縮(ステップS150)が実行される場合を想定する。またこのとき、変形例2で説明したように、ステップS140を経ずに実行する非可逆圧縮は、ステップS140の解像度変換を経て実行する非可逆圧縮よりも、より高い圧縮効果が得られる圧縮方法を採用する。
図9に示すように、画像データIM1(第1の画像データ)と画像データIM2(第2の画像データ)は隣り合っている。このような状況において、画像データIM1,IM2をそれぞれの圧縮方法にて単に圧縮すると、それらを解凍したときの画質の差が、画像データIM1と画像データIM2との間において目立ってしまい、ユーザーに違和感を与える可能性がある。そこで圧縮処理部13bは、指定ファイルの1ページに含まれる複数のラスター形式の画像データ同士が隣り合う場合、少なくともそのような一つの画像データにおける他の画像データに隣り合う一部範囲を緩衝領域として設定する。図9では、画像データIM1と画像データIM2との境界に接する画像データIM1側の一部範囲を緩衝領域CA1とし、当該境界に接する画像データIM2側の一部範囲を緩衝領域CA2としている。図9では理解を容易とするために、緩衝領域CA1,CA2に斜線を示しているが、このような斜線が存在する訳ではない。
圧縮処理部13bは、緩衝領域CA1,CA2の少なくとも一方については、隣り合う各画像データIM1,IM2に対して行う各圧縮方法とは異なる圧縮方法を選択し、当該選択した圧縮方法による圧縮を行う。上述したように画像データIM1に対して画像データIM2よりも高い圧縮効果が得られる圧縮方法を採用する場合、例えば、緩衝領域に対しては、非可逆圧縮であって画像データIM1に対して実行する非可逆圧縮よりも圧縮効果が低くかつ画像データIM2に対して実行する非可逆圧縮よりも圧縮効果が高い圧縮方法(第3の圧縮方法)を選択する。このような変形例によれば、画像データIM1,IM2をそれぞれ解凍したとき、指定画像内における画像1,2間の画質の差が目立ち難くなり、ユーザーに違和感を与えなくなる。なお、第1の画像データと第2の画像データとが隣り合うとは、接している場合に限らず、互いに距離(例えば、数画素分の距離)を有しつつ接近している状況も含む。
変形例4:
圧縮処理部13bが画像データに対して実行する圧縮方法は、プリンター(第2装置50)が対応可能(圧縮されたデータを解凍可能)な方法である必要がある。そこで圧縮処理部13bは、ステップS150で非可逆圧縮を実行するに際して、転送経路70を介して第2装置50へ、第2装置50が対応可能な圧縮方法を問い合せる。第2装置50は、当該問い合わせに応答し、自己(ファームウェアFW)が対応可能な圧縮方法を全て返答する。圧縮処理部13bでは、当該返答を受け、当該返答に含まれている圧縮方法の中から、画像データに適用する非可逆圧縮の圧縮方法を選択する。かかる構成により、圧縮後の画像データを受信した第2装置50側で、圧縮後の画像データを解凍できないといった事態を回避することができる。
変形例5:
図2に示した印刷制御処理がプリンター(第2装置50)内で行なわれるとしてもよい。例えば、CPU51が画像取得部13a、圧縮処理部13b、PDLデータ生成部13c、転送部13dといった上述の各機能を実現するとともに、プリンター内の他の制御部に対して転送部13dにより転送されたPDLデータに基づいて、当該他の制御部が図6の処理を実行するとしてもよい。この場合、CPU51は、指定ファイルについての印刷条件や印刷指示のための操作を、操作パネル59や、第2装置50と通信可能な外部の携帯型端末等を介してユーザーから受け付ける。あるいは、図2のフローチャートを、プリンタードライバー13とファームウェアFWとで分担して実現するとしてもよい。
10…第1装置、11…CPU、12…RAM、13…プリンタードライバー、13a…画像取得部、13b…圧縮処理部、13c…PDLデータ生成部、13d…転送部、20…HDD、21…プログラムデータ、22…画像ファイル、30…ディスプレー、40…操作部、50…第2装置、51…CPU、52…RAM、53…ROM、59…操作パネル、61…カートリッジ、62…印刷ヘッド、100…システム、IM1,IM2…画像データ、T1…テーブル

Claims (6)

  1. オブジェクトを表現するラスター形式の画像データを取得する画像取得部と、
    前記画像データを非可逆圧縮する圧縮処理部と、
    印刷対象として前記圧縮後の画像データを印刷部へ転送する転送部と、を備え、
    前記圧縮処理部は、前記画像データの解像度が所定のしきい値に満たない場合は、前記画像データの解像度を上げる解像度変換を実行し、当該解像度変換後の画像データを非可逆圧縮する、ことを特徴とする印刷制御装置。
  2. 前記圧縮処理部は、前記印刷部により印刷する際の印刷解像度に応じて前記しきい値を異ならせることを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。
  3. 前記圧縮処理部は、前記解像度変換において、前記画像データの解像度を前記しきい値以上の解像度へ上げることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷制御装置。
  4. 前記圧縮処理部は、前記画像データの解像度が前記しきい値以上である場合に実行する非可逆圧縮と、解像度が前記しきい値に満たない前記画像データについて前記解像度変換を実行した後に実行する非可逆圧縮とでは、圧縮方法を異ならせることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の印刷制御装置。
  5. 前記画像取得部は、前記ラスター形式の画像データを1ページ内に複数有する画像ファイルを取得し、
    前記圧縮処理部は、前記複数の画像データそれぞれについて前記しきい値との比較および当該比較の結果に応じた処理の分岐を行ない、前記画像ファイルの印刷指示をページ記述言語により記述したPDLデータであって前記圧縮後の複数の画像データを含むPDLデータを生成し、
    前記転送部は、前記生成されたPDLデータを印刷部へ転送する、ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の印刷制御装置。
  6. オブジェクトを表現するラスター形式の画像データを取得する画像取得機能と、
    前記画像データの解像度が所定のしきい値以上である場合は、前記画像データを非可逆圧縮し、前記画像データの解像度が当該しきい値に満たない場合は、前記画像データの解像度を上げる解像度変換を実行し、当該解像度変換後の画像データを非可逆圧縮する圧縮処理機能と、
    印刷対象として前記圧縮後の画像データを印刷部へ転送する転送機能と、をコンピューターに実行させることを特徴とする印刷制御プログラム。
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