JP2014187770A - 電動自動車 - Google Patents

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Abstract

【課題】牽引によりインバータの素子やモータケーブルが過熱するのを抑制する。
【解決手段】モータが接続された駆動輪の接地による回転(従動)を伴って牽引されたときには、モータやインバータを冷却する冷却装置を作動し(S120)、モータの逆起電圧に基づく発電電力量Pが閾値Wref以上に至ったときにセキュリティーホーンを発報し(S190)、その後、牽引が継続されたときには、駆動輪に断続的(間欠的)に制動力を付与する(S230)。これにより、牽引している車両の運転者や乗員に牽引されている車両の異常をより確実に知らせることができ、牽引している車両の運転者や乗員が異常を認識して車両を停止することにより、インバータの素子やモータケーブルの過熱を抑制することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、電動自動車に関し、詳しくは、インバータにより駆動するモータと、インバータを冷却する冷却装置と、ブレーキ操作に拘わらずに駆動輪に制動力を付与可能なブレーキ装置と、所定音を用いた報知を車両外部に行なう報知装置と、を備える電動自動車に関する。
従来、この種の電動自動車としては、モータを駆動するインバータに1相短絡故障が生じている状態で牽引によりモータが回転したときに、モータを潤滑冷却する潤滑冷却用流体の筐体と油収納室との間に取り付けられた開閉弁を開弁するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この電動自動車では、開閉弁を開弁することにより、モータのコイルエンドが過熱しても潤滑冷却用流体が過熱しないようにしている。
また、モータを駆動するインバータのスイッチング素子の一部を含む閉回路が形成される閉回路異常が生じてイグニッションオフされたときには、駆動輪と従動輪に制動力を付与するものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。この電動自動車では、駆動輪と従動輪に制動力を付与することにより、閉回路異常が生じている状態で牽引されることによるモータの回転により、閉回路に電流が流れるのを抑止している。
特開2011−244588号公報 特開2012−095400号公報
しかしながら、上述の電動自動車では、インバータに異常が生じていなくても、牽引により駆動輪の回転に伴ってモータが回転したときには、モータの逆起電圧によって生じる電力により、インバータの素子やモータケーブルに電流が流れ、インバータの素子やモータケーブルが過熱し、素子やケーブルに損傷を与える場合が生じる。
本発明の電動自動車は、牽引によりインバータの素子やモータケーブルが過熱するのを抑制することを主目的とする。
本発明の電動自動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の電動自動車は、
駆動輪に連結されたモータと、前記モータを駆動するためのインバータと、少なくとも前記インバータを冷却する冷却装置と、ブレーキ操作に拘わらずに前記駆動輪に制動力を付与可能なブレーキ装置と、所定音を用いた報知を車両外部に行なう報知装置と、を備える電動自動車であって、
前記駆動輪の従動を伴って車両が牽引されたとき、前記インバータが冷却されるよう前記冷却装置を制御し、前記モータによる発電電力量が所定電力量以上に至ったときに前記所定音を用いた報知が行なわれるよう前記報知装置を制御し、前記報知装置による報知の後に車両が牽引されているときには前記駆動輪に断続的に制動力が作用するよう前記ブレーキ装置を制御する制御手段、
を備えることを特徴とする。
この本発明の電動自動車では、駆動輪の従動を伴って車両が牽引されたとき、インバータが冷却されるよう冷却装置を制御する。これにより、インバータの素子やモータケーブルの過熱を抑制することができる。そして、モータによる発電電力量が所定電力量以上に至ったときに所定音を用いた報知が行なわれるよう報知装置を制御する。ここで、所定電力量は、インバータの素子やモータケーブルの温度が許容上限温度より若干低い温度に至る程度に加熱されるのに必要な電力量として実験などにより定められるものである。したがって、牽引による駆動輪の回転によりモータが回転し、モータの逆起電圧による発電電力量が所定電力量以上に至ったときには、インバータの素子やモータケーブルが過熱する可能性があるとして所定音を用いた報知を行なうのである。こうした報知は車両外部に行なわれるから、この報知を牽引している車両の運転手や乗員に知らせ、牽引を中断または中止してインバータの素子やモータケーブルの過熱を抑制することができる。更に、報知装置による報知の後に車両が牽引されているときには駆動輪に断続的に制動力が作用するようブレーキ装置を制御する。このように、駆動輪に断続的に制動力を作用させると、こうした制動力が牽引している車両にも作用するため、牽引している車両の運転者や乗員に牽引されている車両の異常を知らせることができる。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 HVECU70により実行される牽引モード処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、ガソリンや軽油などを燃料として動力を出力するエンジン22と、エンジン22を駆動制御するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24と、エンジン22のクランクシャフト26にキャリアが接続されると共に駆動輪38a,38bにデファレンシャルギヤ37を介して連結された駆動軸36にリングギヤが接続されたプラネタリギヤ30と、同期発電電動機として構成されて回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されたモータMG1と、同期発電電動機として構成されて回転子が駆動軸36に接続されたモータMG2と、図示しない複数のスイッチング素子のスイッチングによってモータMG1,MG2を駆動するインバータ41,42と、インバータ41,42の複数のスイッチング素子をスイッチング制御することによってモータMG1,MG2を駆動制御するモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40と、例えばリチウムイオン二次電池として構成されてインバータ41,42を介してモータMG1,MG2と電力をやりとりするバッテリ50と、バッテリ50を管理するバッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52と、モータMG1,MG2やインバータ41,42を冷却する冷却装置60と、前輪38a,38bや後輪39a,39bのブレーキを制御するためのブレーキアクチュエータ92と、車両全体を制御するハイブリッド用電子制御ユニット(以下、HVECUという)70と、を備える。
エンジンECU24は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。エンジンECU24には、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号、例えば、エンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサ23からの冷却水温Twやクランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサからのクランクポジションθcr,燃焼室内に取り付けられた圧力センサからの筒内圧力Pin,燃焼室へ吸排気を行なう吸気バルブや排気バルブを開閉するカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサからのカムポジションθca,スロットルバルブのポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサからのスロットルポジションTP,吸気管に取り付けられたエアフローメータからの吸入空気量Qa,同じく吸気管に取り付けられた温度センサからの吸気温Ta,排気系に取り付けられた空燃比センサからの空燃比AF,同じく排気系に取り付けられた酸素センサからの酸素信号O2などが入力ポートを介して入力されており、エンジンECU24からは、エンジン22を駆動するための種々の制御信号、例えば、燃料噴射弁への駆動信号やスロットルバルブのポジションを調節するスロットルモータへの駆動信号,イグナイタと一体化されたイグニッションコイルへの制御信号,吸気バルブの開閉タイミングの変更可能な可変バルブタイミング機構への制御信号などが出力ポートを介して出力されている。また、エンジンECU24は、HVECU70と通信しており、HVECU70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをHVECU70に出力する。なお、エンジンECU24は、クランクシャフト26に取り付けられた図示しないクランクポジションセンサからの信号に基づいてクランクシャフト26の回転数、即ちエンジン22の回転数Neも演算している。
モータECU40は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えば、モータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの回転位置θm1,θm2、図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力ポートを介して入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42の図示しないスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。また、モータECU40は、HVECU70と通信しており、HVECU70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをHVECU70に出力する。なお、モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいてモータMG1,MG2の回転角速度ωm1,ωm2や回転数Nm1,Nm2も演算している。
バッテリECU52は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された電圧センサ51aからの端子間電圧Vbやバッテリ50の出力端子に接続された電力ラインに取り付けられた電流センサ51bからの充放電電流Ib,バッテリ50に取り付けられた図示しない温度センサからの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりHVECU70に送信する。また、バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために、電流センサにより検出された充放電電流Ibの積算値に基づいてそのときのバッテリ50から放電可能な電力の容量の全容量に対する割合である蓄電割合SOCを演算したり、演算した蓄電割合SOCと電池温度Tbとに基づいてバッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である入出力制限Win,Woutを演算したりしている。なお、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、電池温度Tbに基づいて入出力制限Win,Woutの基本値を設定し、バッテリ50の蓄電割合SOCに基づいて出力制限用補正係数と入力制限用補正係数とを設定し、設定した入出力制限Win,Woutの基本値に補正係数を乗じることにより設定することができる。
冷却装置60は、図示しないエンジンルームの最前部に配置され冷却水(LLC(ロングライフクーラント))と外気との熱交換を行なうラジエータ62と、ラジエータ62が配置されモータMG1,MG2とインバータ41,42との冷却用に冷却水が循環する循環流路64と、冷却水が循環流路64内を循環するよう冷却水を圧送する電動ポンプ66と、を備え、電動ポンプ66により圧送される冷却水がインバータ41,42,モータMG1,MG2の順に循環されることにより、インバータ41,42のスイッチング素子やモータMG1,MG2が冷却される。
ブレーキアクチュエータ92は、ブレーキペダルの踏み込みに応じて生じるブレーキマスターシリンダ90の圧力(ブレーキ圧)と車速Vとにより車両に作用させる制動力におけるブレーキの分担分に応じた制動力が前輪38a,38bや後輪39a,39bに作用するようブレーキホイールシリンダ96a〜96dの油圧を調整したり、ブレーキペダルの踏み込みに無関係に、前輪38a,38bや後輪39a,39bに制動力が作用するようブレーキホイールシリンダ96a〜96dの油圧を調整したりすることができるように構成されている。以下、ブレーキアクチュエータ92の作動により前輪38a,38bや後輪39a,39bに作用させる制動力を油圧ブレーキと称することがある。ブレーキアクチュエータ92は、ブレーキ用電子制御ユニット(以下、ブレーキECUという)94により制御されている。ブレーキECU94は、前輪38a,38bや後輪39a,39bに取り付けられた車輪速センサ98a〜98dからの車輪速Vdr,Vdl,Vnr,Vnlや、図示しない操舵角センサからの操舵角などの信号を入力して運転者がブレーキペダルを踏み込んだときに前輪38a,38bや後輪39a,39bのいずれかがロックによりスリップするのを防止するアンチロックブレーキシステム(ABS)制御や運転者がアクセルペダルを踏み込んだときに前輪38a,38bや後輪39a,39bのいずれかが空転によりスリップするのを防止するトラクションコントロール(TRC),車両が旋回走行しているときに姿勢を保持する姿勢保持制御(VSC)などの車両挙動安定制御を行なう。ブレーキECU94は、HVECU70と通信しており、HVECU70からの制御信号によってブレーキアクチュエータ92を駆動制御したり、必要に応じてブレーキアクチュエータ92の状態に関するデータをHVECU70に出力する。
HVECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。HVECU70には、冷却装置60の電動ポンプ66の回転数を検出する回転数センサ66aからの電動ポンプ66の回転数Npや冷却装置60の冷却水の温度を検出する温度センサ69からのモータ冷却水温TL,イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。また、HVECU70からは、冷却装置60の電動ポンプ66への制御信号やセキュリティーホーン89への発報信号などが出力ポートを介して出力されている。HVECU70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52,ブレーキECU94と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20では、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸36に出力すべき要求トルクTr*を計算し、この要求トルクTr*に対応する要求動力が駆動軸36に出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2との運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてがプラネタリギヤ30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されて駆動軸36に出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや、要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部がプラネタリギヤ30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力が駆動軸36に出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード,エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力を駆動軸36に出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。なお、トルク変換運転モードと充放電運転モードとは、いずれもエンジン22の運転を伴って要求動力が駆動軸36に出力されるようエンジン22とモータMG1とモータMG2とを制御するモードであり、実質的な制御における差異はないため、以下、両者を合わせてエンジン運転モードという。実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の間欠運転が禁止されていない等の条件下でエンジン22の間欠運転を伴って走行する。この場合、エンジン運転モードで走行している最中にエンジン22に要求される要求パワーPe*(後述)が予め定められた間欠停止用閾値Pstop未満になると、エンジン22の運転を停止してモータ運転モードに移行し、モータ運転モードで走行している最中に エンジン22に要求される要求パワーPe*が停止用閾値Pstopより大きな値として予め定められた始動用閾値Pstart以上になると、エンジン22を始動してエンジン運転モードに移行する。
次に、実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に牽引されているときの動作について説明する。図2は、HVECU70により実行される牽引モード処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
牽引モード処理ルーチンが実行されると、まず、HVECU70は、車輪速Vdr,Vdl,Vnr,Vnlを入力し(ステップS100)、入力した車輪速Vdr,Vdl,Vnr,Vnlに基づいて後輪39a,39bが持ち上げられての牽引が行なわれているか否かを判定する(ステップS110)。ここで、車輪速Vdr,Vdl,Vnr,Vnlは、車輪速センサ98a〜98dにより検出されたものをブレーキECU94から通信により入力するものとした。後輪39a,39bが持ち上げられての牽引が行なわれているか否かの判定は、例えば、前輪38a,38bの車輪速Vdr,Vdlの平均値と後輪39a,39bの車輪速Vnr,Vnlの平均値との差が所定値以上であり、且つ、後輪39a,39bの車輪速Vnr,Vnlの平均値が値0であるときに、後輪39a,39bが持ち上げられての牽引が行なわれていると判定することにより行なうことができる。後輪39a,39bが持ち上げられての牽引が行なわれていないときには、本ルーチンを終了する。
後輪39a,39bが持ち上げられての牽引が行なわれているとき、即ち、前輪38a,38bの回転(従動)を伴って牽引されているときには、モータMG1,MG2やインバータ41,42が冷却されるよう冷却装置60の電動ポンプ66を駆動する(ステップS120)。後輪39a,39bが持ち上げられての牽引が行なわれると、前輪38a,38bが接地して回転駆動するため、モータMG2が回転すると共にモータMG1も回転し、モータMG2やモータMG1に逆起電圧が発生する。このとき、インバータ41,42はシャットダウンされているが、スイッチング素子と対をなすダイオードによりモータMG2やモータMG1の逆起電圧に基づく交流電力は整流されて直流電力となり、バッテリ50を充電する。こうした逆起電圧に基づく発電電力によりインバータ41,42の素子やモータケーブルが加熱されるが、ステップS120により冷却装置60を作動することにより、インバータ41,42の素子やモータケーブルが冷却される。
冷却装置60を作動した後は、車輪速Vdr,Vdl,Vnr,Vnlに基づく後輪39a,39bが持ち上げられての牽引が継続して行なわれているか否かを判定し(ステップS130,S140)、後輪39a,39bが持ち上げられての牽引が継続しているときには、バッテリ50の充電電流Ibとバッテリ50の端子間電圧Vbとを入力する処理(ステップS150)、入力した充電電流Ibと電圧Vbの積によりモータMG2やモータMG1の発電電力Pを計算する処理(ステップS160)、発電電力Pに処理の繰り返し時間Δtを乗じたものを積算して発電電力量Wを計算する処理(ステップS170)、発電電力量Wが閾値Wref以上であるか否かを比較する処理(ステップS180)、を繰り返し実行する。ここで閾値Wrefは、インバータ41,42の素子やモータMG1,MG2のモータケーブルの温度が許容上限温度より若干低い温度に至る程度に加熱されるのに必要な電力量として実験などにより定められるものである。こうした繰り返し処理を実行している最中に後輪39a,39bが持ち上げられての牽引が行なわれなくなると、冷却装置60の作動を停止して(ステップS240)、本ルーチンを終了する。
繰り返し処理を実行し、発電電力量Wが閾値Wref以上の至ると、ステップS180で肯定判定され、セキュリティーホーン89を発報する(ステップS190)。これにより、牽引している車両の運転者や乗員に牽引されている車両の異常を知らせることができる。牽引している車両の運転者や乗員がこうした異常に気づいて車両を停止すれば、前輪38a,38bの回転が停止するため、それ以上のインバータ41,42の素子やモータケーブルの加熱を抑制することができる。
セキュリティーホーン89を発報すると、所定時間経過するのを待って(ステップS200)、車輪速Vdr,Vdl,Vnr,Vnlに基づく後輪39a,39bが持ち上げられての牽引が継続して行なわれているか否かを判定し(ステップS210,S220)、後輪39a,39bが持ち上げられての牽引が行なわれていないときには、冷却装置60の作動を停止して(ステップS240)、本ルーチンを終了する。ここで、所定時間は、牽引している車両の走行を停止するのに必要な時間であり、例えば、3秒や5秒などを用いることができる。一方、後輪39a,39bが持ち上げられての牽引が継続されているときには、前輪38a,38bに断続的(間欠的)に制動力を付与するようブレーキアクチュエータ92を駆動するためにブレーキECU94に制御信号を出力して(ステップS230)、本ルーチンを終了する。前輪38a,38bに断続的(間欠的)に制動力を付与すると、この制動力は牽引している車両にも作用するため、牽引している車両の運転者や乗員に牽引されている車両の異常を知らせることができる。牽引している車両の運転者や乗員がこうした異常に気づいて車両を停止すれば、前輪38a,38bの回転が停止するため、それ以上のインバータ41,42の素子やモータケーブルの加熱を抑制することができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、モータMG1やモータMG2が接続された駆動輪としての前輪38a,38bの接地による回転(従動)を伴って牽引されたときには、モータMG1,MG2やインバータ41,42を冷却する冷却装置60の電動ポンプ66を駆動して冷却装置60を作動することにより、インバータ41,42の素子やモータMG1,MG2のモータケーブルが過熱するのを抑制することができる。そして、こうした前輪38a,38bの従動を伴った牽引が継続されてモータMG1やモータMG2の逆起電圧に基づく発電電力量Pが閾値Wref以上に至ったときには、セキュリティーホーン89を発報することにより、牽引している車両の運転者や乗員に牽引されている車両の異常を知らせることができる。更に、こうしたセキュリティーホーン89の発報によっても前輪38a,38bの従動を伴った牽引が継続されたときには、前輪38a,38bに断続的(間欠的)に制動力を付与するようブレーキアクチュエータ92を駆動することにより、牽引している車両の運転者や乗員に牽引されている車両の異常を知らせることができる。これにより、より確実に牽引している車両の運転者や乗員に牽引されている車両の異常を知らせることができる。もとより、セキュリティーホーン89の発報や前輪38a,38bへの断続的な制動力の付与により牽引されている車両の異常を牽引している車両の運転者や乗員が認識して車両を停止することにより、それ以上のインバータ41,42の素子やモータケーブルの加熱を抑制することができ、インバータ41,42の素子やモータケーブルの過熱による損傷を抑制することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、前輪38a,38bの従動を伴った牽引が継続されてモータMG1やモータMG2の逆起電圧に基づく発電電力量Pが閾値Wref以上に至ったときにはセキュリティーホーン89を発報するものとしたが、セキュリティーホーン89以外の音を発するもの、例えばクラクションなどから発報するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22とプラネタリギヤ30とモータMG1とモータMG2とを備えるハイブリッド自動車の構成としたが、モータ駆動できるものであれば如何なるハイブリッド自動車の構成としてもよいし、エンジンを搭載しない電気自動車の構成としても構わない。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、モータMG1,モータMG2が「モータ」に相当し、インバータ41,42が「インバータ」に相当し、冷却装置60が「冷却装置」に相当し、ブレーキマスターシリンダ90やブレーキアクチュエータ92,ブレーキECU94,ブレーキホイールシリンダ96a〜96dなどが「ブレーキ装置」に相当し、セキュリティーホーン89が「報知装置」に相当し、図2の牽引モード処理ルーチンを実行するHVECU70が「制御手段」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、電動自動車の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、30 プラネタリギヤ、36 駆動軸、37 デファレンシャルギヤ、38a,38b 駆動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、60 冷却装置、62 ラジエータ、64 循環流路、66 電動ポンプ、66a 回転数センサ、69 温度センサ、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、89 セキュリティーホーン、90 ブレーキマスターシリンダ、92 ブレーキアクチュエータ、94 ブレーキ用電子制御ユニット(ブレーキECU)、96a〜96d ブレーキホイールシリンダ、98a〜98d 車輪速センサ、MG1,MG2 モータ。

Claims (1)

  1. 駆動輪に連結されたモータと、前記モータを駆動するためのインバータと、少なくとも前記インバータを冷却する冷却装置と、ブレーキ操作に拘わらずに前記駆動輪に制動力を付与可能なブレーキ装置と、所定音を用いた報知を車両外部に行なう報知装置と、を備える電動自動車であって、
    前記駆動輪の従動を伴って車両が牽引されたとき、前記インバータが冷却されるよう前記冷却装置を制御し、前記モータによる発電電力量が所定電力量以上に至ったときに前記所定音を用いた報知が行なわれるよう前記報知装置を制御し、前記報知装置による報知の後に車両が牽引されているときには前記駆動輪に断続的に制動力が作用するよう前記ブレーキ装置を制御する制御手段、
    を備えることを特徴とする電動自動車。
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