JP2014187506A - 光受信器及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光損失の低減及び小型化が可能な光受信器の提供。
【解決手段】 信号光を2つの光軸に分離する分離素子12と、分離された2つの光軸それぞれと結合される光ハイブリッド16と、光軸上に配置され、分離素子12と光ハイブリッドの間16の2つの光軸の光路長差を調整するためのスキュー調整素子30と、キャリア50と、スキュー調整素子30とキャリアとの間に充填された接着剤52と、スキュー調整素子30とキャリア50が対向する面内において、スキュー調整素子30の光軸方向の端部に位置し、接着剤52が充填されない空隙54と、を備えることを特徴とするコヒーレント光通信用の光受信器100。
【選択図】図2

Description

本発明は、コヒーレント光通信に用いられる光受信器及びその製造方法に関する。
高速かつ大容量の光通信システムとして、コヒーレント光通信システムが知られている。コヒーレント光通信システムの光受信器では、分離素子により信号光を互いに直交するX偏光とY偏光に分離した後、光ハイブリッドにおいて信号光と局部発振光(LO光:Local Oscillator light)の干渉を行い、その後に受光素子により光信号から電気信号への変換を行う。
特許文献1には、コヒーレント光受信器が開示されている。
特開2011−188132号公報
コヒーレント光受信器では、偏光分離素子により分離した光が光ハイブリッドに到達するまでの光路長が異なることにより、光信号の位相遅延(スキュー)が生じる。スキュー調整用の素子は、光受信器のパッケージ内に内蔵されるため、その大きさはなるべく小さい方が好ましい。一方で、スキュー調整素子の材料選択によっては、スキュー調整素子を通過する際の光損失が増大してしまう場合がある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、スキュー調整素子における光損失を低減しつつ、小型化が可能な光受信器を提供することを目的とする。
本発明は、信号光を2つの光軸に分離する分離素子と、前記分離された2つの光軸それぞれと結合される光ハイブリッドと、前記光軸上に配置され、前記分離素子と前記光ハイブリッドの間の前記2つの光軸の光路長差を調整するためのスキュー調整素子と、キャリアと、前記スキュー調整素子と前記キャリアとの間に充填された接着剤と、前記スキュー調整素子と前記キャリアが対向する面内において、前記スキュー調整素子の光軸方向の端部に位置し、前記接着剤が充填されない空隙と、を備えることを特徴とするコヒーレント光通信用の光受信器である。
上記構成において、前記スキュー調整素子は、前記キャリアと熱膨張係数が異なる構成とすることができる。
上記構成において、前記スキュー調整素子は、シリコンからなる構成とすることができる。
上記構成において、前記接着剤は、前記キャリアにおける前記スキュー調整素子の光軸方向の長さのうち、75%以上95%以下の領域に充填されている構成とすることができる。
上記構成において、前記キャリアにおける前記スキュー調整素子と対向する表面には、前記スキュー調整素子の前記端部に対応する位置に前記スキュー調整素子と接着される面よりも低い第1凹部が形成されている構成とすることができる。
上記構成において、前記第1凹部は、前記スキュー調整素子の光軸方向における、前記接着剤の片側または両側に設けられている構成とすることができる。
上記構成において、前記スキュー調整素子における前記キャリアと対向する表面には、前記スキュー調整素子の前記端部に前記キャリアと接着される面よりも高い第2凹部が形成されている構成とすることができる。
上記構成において、前記第2凹部は、前記スキュー調整素子の光軸方向における、前記接着剤の片側または両側に設けられている構成とすることができる。
上記構成において、前記分離素子は、前記スキュー調整素子と熱膨張係数が異なり、前記キャリア上に前記接着剤を介して全面に接着されている構成とすることができる。
上記構成において、前記分離された2つの光軸のうち、一方の光軸に配置されてなる反射部を備える構成とすることができる。
本発明は、信号光を縦偏光と横偏光に分離する分離素子と、前記分離素子の後段に設けられ、前記縦偏光及び前記横偏光を分光及び結合する光ハイブリッドと、前記分離素子及び前記光ハイブリッドの間に設けられ、前記縦偏光及び前記横偏光の光路長の差による位相遅延を調整するスキュー調整素子と、前記スキュー調整素子を搭載し、前記スキュー調整素子と熱膨張係数が異なるキャリアと、を備え、前記スキュー調整素子は、前記キャリア上に第1接着剤を介して搭載され、前記スキュー調整素子における前記キャリアと対向する表面と反対側の表面には、第2接着剤を介して、前記スキュー調整素子より熱膨張係数が異なる板状体が搭載されていることを特徴とする光受信器である。
前記スキュー調整素子は、前記キャリア上に第1接着剤を介して全面に接着されてなる構成とすることができる。
本発明は、信号光を縦偏光と横偏光に分離する分離素子と、前記分離素子の後段に設けられ、前記縦偏光及び前記横偏光を分光及び結合する光ハイブリッドと、前記分離素子及び前記光ハイブリッドの間に設けられ、前記縦偏光及び前記横偏光の光路長の差による位相遅延を調整するスキュー調整素子と、前記スキュー調整素子を搭載するキャリアと、前記光ハイブリッドの前段までの光路上に設けられたレンズと、を備えるコヒーレント光通信用の光受信器の製造方法において、前記キャリア上に、接着剤を介して前記スキュー調整素子を固定する第1工程と、前記キャリア上に前記レンズを固定する第2工程と、を有し、前記第1工程は、前記スキュー調整素子及び前記キャリアにおける互いに対向する面同士の間に、前記スキュー調整素子の光軸方向に沿って、前記接着剤が充填されていない空隙が形成されるようにすることを特徴とする光受信器の製造方法である。
本発明は、信号光を縦偏光と横偏光に分離する分離素子と、前記分離素子の後段に設けられ、前記縦偏光及び前記横偏光を分光及び結合する光ハイブリッドと、前記分離素子及び前記光ハイブリッドの間に設けられ、前記縦偏光及び前記横偏光の光路長の差による位相遅延を調整するスキュー調整素子と、前記スキュー調整素子を搭載し、前記スキュー調整素子と熱膨張係数が異なるキャリアと、前記光ハイブリッドの前段までの光路上に設けられたレンズと、を備えるコヒーレント光通信用の光受信器の製造方法において、前記キャリア上に、第1接着剤を介して前記スキュー調整素子を固定する第1工程と、前記スキュー調整素子における前記キャリアと対向する表面と反対側の表面に、第2接着剤を介して、前記スキュー調整素子と熱膨張係数が異なる板状体を搭載する第2工程と、前記キャリア上に前記レンズを固定する第3工程と、を有することを特徴とする光受信器の製造方法である。
本発明によれば、スキュー調整素子における光損失を低減しつつ、光受信器を小型化することができる。
実施例1及び比較例に係る光受信器の全体ブロック図である。 実施例1及び比較例に係る光受信器の実装形態を示す図である。 第1比較例に係る光受信器の詳細な構成を示す図である。 第2比較例に係る光受信器の詳細な構成を示す図である。 比較例に係る光受信器のシミュレーション結果を示すグラフである。 実施例1に係る光受信器の詳細な構成を示す図である。 実施例1に係る光受信器のシミュレーション結果を示すグラフである。 実施例1に係る光受信器の製造方法を示すフローチャートである。 実施例2に係る光受信器の詳細な構成を示す図である。 実施例1に係る光受信器の製造方法を示すフローチャートである。 実施例2の変形例に係る光受信器の詳細な構成を示す図である。 実施例3に係る光受信器の詳細な構成を示す図である。 実施例3に係る光受信器の製造方法を示すフローチャートである。
最初に、実施例1〜3及び比較例に共通の光受信器の全体構成について説明し、次に比較例に係る光受信器について説明を行った後、実施例1〜3に係る光受信器についての説明を行う。
図1は、実施例1及び比較例に係る光受信器の全体ブロック図である。光受信器100は、コヒーレント光通信に用いられる光受信器である。光受信器100は、光信号を処理する光信号処理部10と、光信号処理部10の後段に接続され、電気信号を処理する電気信号処理部40を備える。
光信号処理部10は、分離素子12(PBS:Polarization
Beam Splitter)、ビームスプリッタ14(BS:Beam Splitter)、光ハイブリッド16、受光素子18、増幅器20、及び偏光回転素子22を含む。光信号処理部10は、この他にスキュー調整素子、レンズ、ミラー等(それぞれ図2に図示)を含むが、図1ではその記載を省略している。電気信号処理部40は、アナログ−デジタル変換回路42(ADC:Analog
Digital Converter)と、デジタル信号処理回路44(DSP:Digital Signal Processor)とを含む。
分離素子12は、シングルモードの光ファイバ(SMF:Single Mode Fiber)で導入される信号光(SIGNAL)を、互いに直行するX偏光とY偏光に分離する。X偏光の光はX側光ハイブリッド16xに入射され、Y側の光は、偏光回転素子22により偏光面が90°回転されてX偏光となった後、Y側光ハイブリッド16yに入射される。X偏光としては例えばTM光、Y偏光としては例えばTE光を用いることができるが、X偏光をTE光、Y偏光をTM光としてもよい。
ビームスプリッタ14は、外部の局部発振光源器13から偏波保持ファイバ(PMF:Polarization Maintaining Fiber)で導入される局部発振光(LO光)を、X側とY側に分離する。局部発振光(LO光)は、予めX偏光に設定されており、X側光ハイブリッド16x及びY側光ハイブリッド16yに入射される。
光ハイブリッド(16x、16y)は、それぞれ入射された信号光及び局部発振光を、内部の光回路において分光・合成・遅延し、干渉光を4つのポートから出力する。光ハイブリッド16は、例えば石英系平面光波回路(PLC:Planar Lightwave Circuit)により構成することができる。X偏光の信号光(SIGNAL)は、光ハイブリッド16xにて局部発振光(LO)と合成された後に、それぞれ同相成分I(In‐Phase)及び直交位相成分Q(Quadrature)の正成分(p)及び負成分(n)に分離され、4つの光信号(X−Ip、X−In、X−Qp、X−Qn)として出力される。同様に、Y偏光の信号光も、光ハイブリッド16yにて局部発振光(LO光)と合成された後に、それぞれ同相成分(I)及び直交位相成分(Q)の正成分(p)及び負成分(n)に分離され、4つの光信号(Y−Ip、Y−In、Y−Qp、Y−Qn)として出力される。
受光素子18は、光ハイブリッド(16x、16y)から出力された干渉光を光電変換し、アナログの電気信号とする。受光素子18は、例えばフォトダイオード(PD:Photodiode)を含む。増幅器20は、受光素子18から出力された対となる電気信号の正成分と負成分を合成し、増幅する。増幅器20は、例えばトランスインピーダンスアンプ(TIA:Transimpedance
Amplifier)を含む。増幅された電気信号は、光信号処理部10の電気出力端子から出力され、電気信号処理部40へと入力される。
アナログ−デジタル変換回路42は、光信号処理部10から出力されたアナログの電気信号を、アナログ−デジタル変換によりデジタル信号へと変換する。デジタル信号処理回路44は、変換されたデジタル信号に対し、信号の復調をはじめとする各種の信号処理を行う。以上の処理により、デジタル式のコヒーレント通信を行うことができる。
図2は、実施例1及び比較例に係る光受信器の具体的な実装形態を示す図である。図2では、光信号処理部10の内部構造のみを示し、電気信号処理部40については表示を省略している。また、図1と共通する構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図2に示すように、光信号処理部10の筐体24に設けられたコネクタ25には、信号光(SIGNAL)を導入するためのシングルモード光ファイバ26と、局部発振光(LO光)を導入するための偏波保持光ファイバ28が接続されている。また、筐体24内には、図1で説明した構成の他に、ミラー32、レンズ34、及びスキュー調整素子30、が配置されている。
ミラー32xおよび32yは、分離素子12及びビームスプリッタ14の後段にそれぞれ配置され、光の進行方向を90°変更して光ハイブリッド16の方向へ誘導する。レンズ34は、光ハイブリッド16の前段に配置され、ミラー32x、32y及びスキュー調整素子30x、30yを経た光を集光し、光ハイブリッド16x、16y内へ導入する。スキュー調整素子30x、30yは、筐体24内に配置されており、スキュー調整素子30xは分離素子12とレンズ34の間、スキュー調整素子30yはビームスプリッタ14とレンズ34の間にそれぞれ配置されている。
ここで、分離素子12で分離された信号光のうち、X偏光はそのまま直進してX側の光ハイブリッド16xに導入されるのに対し、Y偏光は一旦ミラー32yで反射されてからY側の光ハイブリッド16へと導入される。このため、Y偏光は分離素子12とミラー32yとの間の距離M1の分だけ、伝送距離が長くなり、X偏光に比べて位相遅延が生じる。
また、ビームスプリッタ14で分離された局部発振光(LO光)においても、Y側の光はそのまま直進してY側の光ハイブリッド16yに導入されるのに対し、X側の光は一旦ミラー32xで反射されてからX側の光ハイブリッド16xへと導入される。このため、X側の光はビームスプリッタ14とミラー32xとの間の距離M2の分だけ、伝送距離が長くなり、Y側の光に比べて位相遅延が生じる。
例えば、上記のM1及びM2の距離を5mmとした場合、遅延時間は17p秒となる。これは、OIF(Optical Internetworking Forum)の仕様で定められたチャネルスキュー時間である10p秒を大幅に上回る値であり、設計上無視することができない。また、上記のチャネルスキューは全ての光学系と電気系における遅延時間を合計したものであるから、X偏光とY偏光との間の遅延時間は本来5p秒以下であることが好ましく、2p秒以下であることが更に好ましい。
そこで、図2に示すように、分離素子12とレンズ34との間にスキュー調整素子30xを配置する。スキュー調整素子30xは、分離素子12と光ハイブリッド16(16x、16y)との間の2つの光軸の光路長差を調整するための素子である。スキュー調整素子30xの光軸方向の長さをL、屈折率をNとすると、スキュー調整素子30xを通る際の光路長は、空気換算で(1−N)×Lだけ増加する。これにより、M1の光路長差における位相遅延を補償し、X偏光とY偏光との間の遅延時間を5p秒以下または2p秒以下に調整することが可能となる。
また、局部発振光(LO光)においても、ビームスプリッタ14とレンズ34との間にスキュー調整素子30yを配置することで、信号光(SIGNAL)の場合と同様にX側とY側の光路長差を調整し、遅延時間を5p秒以下または2p秒以下とすることができる。
続いて、スキュー調整素子30(30x、30y)の詳細な構成について説明する。
(比較例)
図3は、第1比較例に係る光受信器の詳細な構成を示す図であり、図3(a)はスキュー調整素子の断面模式図、図3(b)は上面模式図をそれぞれ示す。図3(a)に示すように、スキュー調整素子30は、キャリア50上に搭載されている。スキュー調整素子30とキャリア50との間には接着剤52が充填され、スキュー調整素子30は接着剤52によりキャリア50に固定されている。また、図3(a)及び図3(b)に示すように、接着剤52はキャリア50の表面のうち、スキュー調整素子30と対向する面において、当該対向領域の全面に渡って形成されている。換言すれば、スキュー調整素子30及びキャリア50における互いに対向する面同士の間には、全ての領域に接着剤52が充填されている。なお、第1比較例では、スキュー調整素子30としてガラスを用い、接着剤52として樹脂を用いている。
図4は、第2比較例に係る光受信器の詳細な構成を示す図であり、図4(a)は断面模式図、図4(b)は上面模式図である。スキュー調整素子30及びキャリア50の基本的な構成は、図3に示したものと同様であるため詳細な説明を省略する。第2比較例では、スキュー調整素子30としてシリコン(Si)を用いている。シリコンはガラスに比べて屈折率が大きいため、同じ光路長差を補正する場合でも、スキュー調整素子30の光軸方向の長さLを小さくすることができる。
例えば、補正すべき光路長差を前掲の5.5mmとした場合、スキュー調整素子長L1(図3)は屈折率2.07のガラスで5.1mm、屈折率1.50のガラスで11mmとなる。これに対し、屈折率3.48のシリコンxを用いた場合、スキュー調整素子長L2(図4)は2.2mmとなる。このように、スキュー調整素子30に屈折率の大きい材料を用いることにより、スキュー調整素子30を小型化することができるため、光受信器100のサイズも小型化することができる。なお、スキュー調整素子30の材料にガラスを用いた場合には、屈折率は2程度が上限であるが、材料にシリコンを用いた場合には、上記のように3以上の屈折率を実現することが可能である。
ここで、温度の変化等によりキャリア50が変形すると、その上に搭載されたスキュー調整素子30が変形して光軸がずれ、光ファイバ(26、28)から光ハイブリッド16に至るまでの光結合率が変化し、光結合損失が生じてしまう場合がある。具体的には、キャリア50の熱膨張係数が、一般にスキュー調整素子30の熱膨張係数よりも大きいため、スキュー調整素子30が反り返ってしまう。そこで、上記の光損失についてシミュレーションを行った結果、後述の図5に示す知見が得られた。なお、シミュレーションは、以下の条件の下で行った。なお、キャリア50の熱膨張係数が、スキュー調整素子30の熱膨張係数よりも大きい例を示したが、キャリア50の熱膨張係数が、スキュー調整素子30の熱膨張係数と小さい例でも良い。本比較例では、キャリア50とスキュー調整素子30の熱膨張係数が異なることで、スキュー調整素子30が反り返ってしまう。
キャリア50の寸法は、光軸方向の長さ19mm、幅9.8mm、高さ1.25mmとした。また、キャリア50の材料には鉄ニッケルコバルト合金(FeNiCo)を用い、ヤング率は159[GPa]、ポアソン比は0.3、熱膨張係数は6.0×10−6[1/K]とした。
第1比較例におけるスキュー調整素子30の寸法は、光軸方向の長さ5.1mm、幅1mm、高さ1mmとした。また、スキュー調整素子30の材料には屈折率n=2.07のガラスを用い、ヤング率は75.3[GPa]、ポアソン比は0.247、熱膨張係数は7.9×10−6[1/K]とした。
第2比較例におけるスキュー調整素子30の寸法は、光軸方向の長さ2.2mm、幅1mm、高さ1mmとした。また、スキュー調整素子30の材料には屈折率n=3.48のシリコン(Si)を用い、ヤング率は170[GPa]、ポアソン比は0.3、熱膨張係数は2.4×10−6[1/K]とした。
以上の条件の下で、スキュー調整素子30が内蔵される筐体24の温度を25℃から85℃まで変化させ、スキュー調整素子30の変形後の光線ズレ量及び光結合損失を計算した。なお、接着剤52は厚み50μmのエポキシ系樹脂とした。
図5は、比較例に係る光受信器のシミュレーション結果を示すグラフである。図5(a)は、第2比較例において信号光側のスキュー調整素子30が存在する経路(以下、「LL」とする)における光線ズレ量を示すグラフであり、横軸は光の進行方向(Z方向)の座標[mm]を、縦軸は光軸に対し垂直方向(Y方向)の光線ズレ量[mm]をそれぞれ示している。図5(a)中に網掛け部分で示す領域は、スキュー調整素子30が存在する領域である。また、図5(b)は、第2比較例において局部発振光(LO光)側のスキュー調整素子30が存在しない経路(以下、「LR」とする)における光線ズレ量を示すグラフであり、横軸は光の進行方向(Z方向)の座標[mm]を、縦軸は光軸に対し垂直方向(Y方向)の光線ズレ量[mm]をそれぞれ示している。
図5(a)及び図5(b)を比較すると、スキュー調整素子30が存在しない経路(LR)では、光線ズレ量は光進行方向(Z方向)に対し単調増加している。これに対し、スキュー調整素子30が存在する経路(LL)では、スキュー調整素子30の入り口まではLRと同様の光線ズレ量となるものの、スキュー調整素子30の出口において、光線ズレ量の傾きが正から負へと急激に変化している。これは、スキュー調整素子30の出口における光の射出角度が、下方向(キャリア50側)に変化したためである。
図5(c)は、上記2つの経路(LL、LR)に加え、信号光側のスキュー調整素子30が存在しない経路(以下、「RL」とする)と、局部発振光側のスキュー調整素子30が存在する経路(以下、「RL」とする)における、それぞれの光結合損失[dB]を示すグラフである。図5(c)に示すように、スキュー調整素子30にガラスを用いた場合(第1比較例)、光結合損失はどの経路においても−0.01dB程度であり、大きな差はない。これに対し、スキュー調整素子30にシリコンを用いた場合(第2比較例)、スキュー調整素子30が存在しない経路(LR,RL)の光結合損失はガラスの場合と同様であるが、シリコンのスキュー調整素子30が存在する経路(LL、RR)の光損失は、−0.34dBと非常に大きくなっている。
なお、上記の経路は、図2の各光学素子と以下のように対応する。
・LL:分離素子12からスキュー調整素子30xを経てX側の光ハイブリッド16xに入射される経路
・LR:ビームスプリッタ14からミラー32xを経てX側の光ハイブリッド16xに入射される経路
・RL:分離素子12からミラー32yを経てY側の光ハイブリッド16yに入射される経路
・RR:ビームスプリッタ14からスキュー調整素子30yを経てY側の光ハイブリッド16yに入射される経路
図5(d)は、上記のシミュレーション結果をまとめた表であり、加えて左欄には光結合損失から計算した光減衰率[%]を示している。スキュー調整素子30にシリコンを用いた場合(第2比較例)、光減衰率はスキュー調整素子30が存在しない経路(LR,RL)においては−0.3%と小さいが、スキュー調整素子30が存在する経路(LL、RR)においては−7.5%と大きい値となっている。
図6は、実施例1に係る光受信器の詳細な構成を示す図であり、図6(a)はスキュー調整素子の断面模式図、図6(b)は上面模式図をそれぞれ示す。図6(a)に示すように、スキュー調整素子30は、キャリア50上に搭載されている。スキュー調整素子30とキャリア50との間には接着剤52が充填され、スキュー調整素子30は接着剤52によりキャリア50に固定されている。
実施例1では、スキュー調整素子30にシリコン(Si)を用いる。接着剤52には、例えばエポキシ系樹脂を用いることができる。キャリア50には、例えば比較例と同じ鉄ニッケルコバルト合金(FeNiCo)を用いることができる。また、キャリア50の材料には、銅タングステン(CuW)のうちCu組成が10%〜20%のものを用いることができる。この場合、キャリア50の熱膨張係数は、Cu組成が10%のとき6.5×10−6、15%のとき7.3×10−6、20%のとき8.3×10−6となる。なお、キャリア50にはスキュー調整素子30より熱膨張係数が大きい材料であれば、上記以外の材料を用いてもよい。また、本実施例では、キャリア50にはスキュー調整素子30より熱膨張係数が大きい材料を示したが、キャリア50にはスキュー調整素子30より熱膨張係数が小さい材料を用いても良い。キャリア50とスキュー調整素子30の熱膨張係数が異なることで、スキュー調整素子30が反り返ってしまうような課題が発生する。
実施例1に係る光受信器では、スキュー調整素子30及びキャリア50が互いに対向する面内において、スキュー調整素子30の光軸方向の端部に、接着剤52が充填されない空隙54が形成されている。これにより、スキュー調整素子30とキャリア50の接着面積が小さくるため、キャリア50との熱膨張係数差が大きいシリコンを用いた場合にも、温度変化時におけるスキュー調整素子30の反り量を低減することができる。その結果、光線ズレ量の変化を抑制し、光結合損失を低減すると共に、装置の小型化を図ることが可能となる。
図7は、実施例1に係る光受信器のシミュレーション結果を示すグラフである。図7(a)は、接着剤52として樹脂を用いた場合の、樹脂の厚みと光損失の関係を示すグラフであり、横軸は樹脂の厚みを、左側の縦軸は光軸の角度ズレ[θ]を、右側の縦軸は結合損失[dB]を、それぞれ示している。図7(a)では、樹脂のオフセット量[mm](光軸方向において、樹脂が形成されていない領域(空隙54)の長さ)を0として計算している。図7(b)は、樹脂のオフセット量と光損失の関係を示すグラフであり、縦軸は図7(a)と同じであるが、横軸は樹脂のオフセット量[mm]を示している。図7(b)では、樹脂の厚みを50μmとして計算している。
図7(a)に示すように、樹脂の厚みが大きくなればなるほど、結合損失及び角度ズレは0に近づく(小さくなる)が、その分コストの増加や装置の大型化を招いてしまう。反対に、樹脂の厚みが小さくなればなるほど、結合損失及び角度ズレは大きくなり、ある点を堺に変化の傾きも急になる。従って、樹脂の厚みは、結合損失の傾きが一定の値以下となるようにすることが好ましく、例えば50μmとすることが好ましい。
また、図7(b)に示すように、オフセット量が大きくなればなるほど、結合損失及び角度ズレは0に近づく(小さくなる)。本実施例では、光軸方向の長さ2.2mmのスキュー調整素子30において、樹脂の厚みを50μm、オフセットを0.5mmとした場合に、光結合損失をほぼ0とすることができた。
スキュー調整素子30の反り返りは、光軸方向に生じるため、空隙54はスキュー調整素子30の光軸方向に沿って形成されていることが好ましい。また、空隙54は、図6(a)のように接着剤52の両側に形成されていてもよいし、片側だけに形成されていてもよい。
また、空隙54が大きくなりすぎると、接着剤の固定強度が低下するため、空隙54の大きさは、十分な固定強度を確保できる最大の大きさであることが好ましい。具体的には、接着剤52が、スキュー調整素子30の光軸方向の長さのうち、75%以上95%以下の領域に形成されていることが好ましい。
なお、実施例1におけるスキュー調整素子30x、30y以外の光学素子(分離素子12、ビームスプリッタ14、光ハイブリッド16x、16y、ミラー32x、32y、レンズ34)については、材料としてシリコンではなくガラスを用いているため、上記ような空隙54を設ける必要がない。上記の光学素子は、スキュー調整素子30と同一のキャリア50上に形成してもよいし、別のキャリア上に形成してもよい。同一のキャリア50上に形成する場合には、同一の接着剤52を用いることで、製造工程を効率化することができる。
図8は、実施例1に係る光受信器の製造方法を示すフローチャートである。最初に、キャリア50上に、接着剤52を介してスキュー調整素子30を搭載する(ステップS10)。このとき、キャリア50とスキュー調整素子30との間に、接着剤52が充填されていない空隙54が形成されるようにする。また、スキュー調整素子30の実装工程と並行して、他の光学素子のうち分離素子12、ビームスプリッタ14、光ハイブリッド16x、16y、及びミラー32x、32yを、キャリア50上に実装する。
次に、キャリア50上に、レンズ34を実装する(ステップS12)。このとき、ダミーの光ファイバより光を入射しながら、受光素子18における光強度の変化を観察し、受光量が最大となるようにレンズの位置及び角度を調整する。次に、シーム溶接等により筐体24を機密封止する(ステップS14)。その後、筐体24のコネクタ25に光ファイバ(26、28)を接続する(ステップS16)。以上の工程により、実施例1に係る光受信器が完成する。
実施例1に係る光受信器の製造工程では、キャリア50上にスキュー調整素子30を搭載する工程(ステップS10)において、接着剤52の量を調節するなどして、キャリア50との間に空隙54を形成する。これにより、空隙54の位置・大きさ等を任意に変更することができる。
実施例2は、キャリアまたはスキュー調整素子に、接着剤の充填量を調整するための凹部を設けた例である。
図9は、実施例2に係る光受信器の詳細な構成を示す図である。実施例1(図6)と共通する部分には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。実施例2では、キャリア50の表面(スキュー調整素子30側)に、スキュー調整素子30との接着面より低い第1凹部56が形成されている。第1凹部56は、スキュー調整素子30の光軸80に対し交差する方向(例えば、垂直方向)に延在し、接着剤52の余剰分を収容可能な構成となっている。また、第1凹部56は、光軸80の方向において、接着剤52の前後(接着剤52が充填されない端部)に形成されている。
図10は、実施例2に係る光受信器の製造方法を示すフローチャートである。実施例1(図8)と共通する部分には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。最初に、スキュー調整素子30の光軸80に対し交差する方向に延在する第1凹部56がスキュー調整素子30側の面に形成されたキャリア50を準備する(ステップS8)。次に、実施例1と同様にスキュー調整素子30及びその他の光学素子の実装を行う(ステップS10)。その後レンズ34の実装を行う(ステップS12)。
キャリア50とスキュー調整素子30との間における空隙54の大きさ(オフセット量)は、キャリア50上に塗布する接着剤52の量で調整することができる。しかし、接着剤として半液体状の樹脂を用いた場合には、オフセット量の制御性が悪化してしまうという問題がある。そこで、実施例2のようにキャリア50上に第1凹部56を形成し、接着剤52を第1凹部56で挟まれた領域に塗布することで、余剰分の接着剤52は第1凹部56に流れこむため、所望の領域に接着剤52を塗布することができ、オフセット量の制御性を向上させることができる。
なお、第1凹部56は、スキュー調整素子30の片側のみに形成してもよいし、図9のように両側に形成してもよい。第1凹部56をスキュー調整素子30の両側に形成した場合、接着剤52の付着する位置は2つの第1凹部56の間に限定されるため、オフセット量の制御性を更に向上させることができる。
図11は、実施例2の変形例に係る光受信器の詳細な構成を示す図である。実施例2(図10)と共通する部分には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。本変形例では、キャリア50ではなく、スキュー調整素子30における接着剤52が付着する面の両側(接着剤52が充填されない端部)に、第2凹部58が形成されている。第2凹部58は、接着剤52が付着する面よりも、キャリア50側から見て一段高い場所に位置しているため、接着剤52が第2凹部58まで届かず、第2凹部58とキャリア30との間に空隙54が形成される。これにより、接着剤52を塗布する際の制御性が悪化した場合でも、所望のオフセット量を有する空隙54を形成することが可能となる。
以上のように、キャリア50側ではなくスキュー調整素子30側に第2凹部58を形成した場合でも、実施例2と同じく、オフセット量の制御性を向上させることができる。
実施例3は、スキュー調整素子30の反対側の面に、変形を抑制するための板状体を設けた例である。
図12は、実施例2の変形例に係る光受信器の詳細な構成を示す図である。実施例1(図6)と共通する部分には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。実施例3では、キャリア50とスキュー調整素子30との間に空隙54が形成されておらず、接着剤52はスキュー調整素子30との接着面の全面に充填されている。スキュー調整素子30におけるキャリア50側と反対側の面には、接着剤62を介して板状体60が搭載されている。
板状体60は、スキュー調整素子30より熱膨張係数の大きい材料で構成され、例えばキャリア50と同じ鉄ニッケルコバルト合金(FeNiCo)を用いることができる。また、その寸法は、例えば光軸方向の長さを2.2mm、幅1mm(スキュー調整素子30と同一)とし、高さは例えば0.5mmとすることができる。
実施例3に係る光受信器によれば、スキュー調整素子30におけるキャリア50と反対側に、熱膨張係数の大きい板状体60が設けられている。これにより、キャリア50とスキュー調整素子30の熱膨張係数差により生じる歪みと、板状体60とスキュー調整素子30との熱膨張係数差により生じる歪みとを相殺し、スキュー調整素子30の反り量を低減することができる。その結果、実施例1〜2と同様に、光線ズレ量の変化を抑制し、光結合損失を低減すると共に、装置の小型化を図ることが可能となる。
図13は、実施例3に係る光受信器の製造方法を示すフローチャートである。実施例1(図8)と共通する部分には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。最初に、実施例1と同様にスキュー調整素子30及びその他の光学素子を実装する(ステップS10)。次に、スキュー調整素子30上に、板状体60を搭載する(ステップS11)。このとき、板状体60の搭載に用いる接着剤(第2接着剤62)は、キャリア50とスキュー調整素子30との間に充填された接着剤(第1接着剤52)と同じものを使用してもよいし、異なるものを使用してもよい。また、板状体60の熱膨張係数は、キャリア50と同じかそれに近い値であることが好ましい。
板状体60を搭載したら、続いてレンズ34の実装を行う(ステップS12)。以上の工程により、実施例3に係る光受信器が完成する。
なお、実施例3に係る光受信器は、実施例1〜2のように空隙54及び凹部(56、58)を備えていない構成としたが、実施1〜2のように空隙及び凹部を備える構成とすることも可能である。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 光信号処理部
12 分離素子
13 局部発振光源器
14 ビームスプリッタ
16 光ハイブリッド
18 受光素子
20 増幅器
22 偏光回転素子
24 筐体
25 コネクタ
26 シングルモード光ファイバ
28 偏波保持光ファイバ
30 スキュー調整素子
32 ミラー
34 レンズ
40 電気信号処理部
42 ADC
44 DSP
50 キャリア
52 接着剤(第1接着剤)
54 空隙
56 第1凹部
58 第2凹部
60 板状体
62 接着剤(第2接着剤)
80 光軸
100 光受信器

Claims (14)

  1. 信号光を2つの光軸に分離する分離素子と、
    前記分離された2つの光軸それぞれと結合される光ハイブリッドと、
    前記光軸上に配置され、前記分離素子と前記光ハイブリッドの間の前記2つの光軸の光路長差を調整するためのスキュー調整素子と、
    キャリアと、
    前記スキュー調整素子と前記キャリアとの間に充填された接着剤と、
    前記スキュー調整素子と前記キャリアが対向する面内において、前記スキュー調整素子の光軸方向の端部に位置し、前記接着剤が充填されない空隙と、
    を備えることを特徴とするコヒーレント光通信用の光受信器。
  2. 前記スキュー調整素子は、前記キャリアと熱膨張係数が異なることを特徴とする請求項1に記載の光受信器。
  3. 前記スキュー調整素子は、シリコンからなることを特徴とする請求項1または2に記載の光受信器。
  4. 前記接着剤は、前記キャリアにおける前記スキュー調整素子の光軸方向の長さのうち、75%以上95%以下の領域に充填されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光受信器。
  5. 前記キャリアにおける前記スキュー調整素子と対向する表面には、前記スキュー調整素子の前記端部に対応する位置に前記スキュー調整素子と接着される面よりも低い第1凹部が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の光受信器。
  6. 前記第1凹部は、前記スキュー調整素子の光軸方向における、前記接着剤の片側または両側に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の光受信器。
  7. 前記スキュー調整素子における前記キャリアと対向する表面には、前記スキュー調整素子の前記端部に前記キャリアと接着される面よりも高い第2凹部が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の光受信器。
  8. 前記第2凹部は、前記スキュー調整素子の光軸方向における、前記接着剤の片側または両側に設けられていることを特徴とする請求項7に記載の光受信器。
  9. 前記分離素子は、前記スキュー調整素子と熱膨張係数が異なり、前記キャリア上に前記接着剤を介して全面に接着されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の光受信器。
  10. 前記分離された2つの光軸のうち、一方の光軸に配置されてなる反射部を備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項記載の光受信器。
  11. 信号光を縦偏光と横偏光に分離する分離素子と、
    前記分離素子の後段に設けられ、前記縦偏光及び前記横偏光を分光及び結合する光ハイブリッドと、
    前記分離素子及び前記光ハイブリッドの間に設けられ、前記縦偏光及び前記横偏光の光路長の差による位相遅延を調整するスキュー調整素子と、
    前記スキュー調整素子を搭載し、前記スキュー調整素子より熱膨張係数が異なるキャリアと、を備え、
    前記スキュー調整素子は、前記キャリア上に第1接着剤を介して搭載され、
    前記スキュー調整素子における前記キャリアと対向する表面と反対側の表面には、第2接着剤を介して、前記スキュー調整素子と熱膨張係数が異なる板状体が搭載されていることを特徴とする光受信器。
  12. 前記スキュー調整素子は、前記キャリア上に第1接着剤を介して全面に接着されてなることを特徴とする請求項11に記載の光受信器。
  13. 信号光を縦偏光と横偏光に分離する分離素子と、
    前記分離素子の後段に設けられ、前記縦偏光及び前記横偏光を分光及び結合する光ハイブリッドと、
    前記分離素子及び前記光ハイブリッドの間に設けられ、前記縦偏光及び前記横偏光の光路長の差による位相遅延を調整するスキュー調整素子と、
    前記スキュー調整素子を搭載するキャリアと、
    前記光ハイブリッドの前段までの光路上に設けられたレンズと、を備えるコヒーレント光通信用の光受信器の製造方法において、
    前記キャリア上に、接着剤を介して前記スキュー調整素子を固定する第1工程と、
    前記キャリア上に前記レンズを固定する第2工程と、を有し、
    前記第1工程は、前記スキュー調整素子及び前記キャリアにおける互いに対向する面同士の間に、前記スキュー調整素子の光軸方向に沿って、前記接着剤が充填されていない空隙が形成されるようにすることを特徴とする光受信器の製造方法。
  14. 信号光を縦偏光と横偏光に分離する分離素子と、
    前記分離素子の後段に設けられ、前記縦偏光及び前記横偏光を分光及び結合する光ハイブリッドと、
    前記分離素子及び前記光ハイブリッドの間に設けられ、前記縦偏光及び前記横偏光の光路長の差による位相遅延を調整するスキュー調整素子と、
    前記スキュー調整素子を搭載し、前記スキュー調整素子と熱膨張係数が異なるキャリアと、
    前記光ハイブリッドの前段までの光路上に設けられたレンズと、を備えるコヒーレント光通信用の光受信器の製造方法において、
    前記キャリア上に、第1接着剤を介して前記スキュー調整素子を固定する第1工程と、
    前記スキュー調整素子における前記キャリアと対向する表面と反対側の表面に、第2接着剤を介して、前記スキュー調整素子と熱膨張係数が異なる板状体を搭載する第2工程と、
    前記キャリア上に前記レンズを固定する第3工程と、を有することを特徴とする光受信器の製造方法。
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