JP2014186226A - 表示装置及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光学ファインダの内部に配置された撮影情報表示パネル表示される撮影情報を照明ムラなく視認可能とする。
【解決手段】撮像装置が備える光学ファインダの内部に、被写体光学像を結像させる焦点検出板115と、複数の撮影情報を表示する撮影情報表示パネル116とを配置し、PN液晶パネル照明部118からの照明光を撮影情報表示パネル116の側面から導光部117を通して照明する。表示制御部110は、撮影情報表示パネル116での導光部117からの距離に応じた照明光の強度と撮影情報表示パネル116において複数の撮影情報を表示する領域での光の拡散度とを掛け合わせた値が、これらの領域で同じとなるように表示濃度を変更する。
【選択図】図6

Description

本発明は、表示装置及び撮像装置に関し、特に撮像装置の光学ファインダ内の撮影情報表示部の照明時の表示技術に関する。
一眼レフカメラ等の撮像装置として、光学ファインダの光路中に高分子分散型液晶を用いた撮影情報表示パネルを配置したものが知られている。このような撮像装置では、撮影情報表示パネル内のパターンのON/OFFによって、撮影レンズの焦点調節を行う領域を示す焦点検出領域やクロップ撮影モード時の撮影領域、方眼等の各種の撮影情報を撮影者に視認させている。
撮影情報表示パネルは、例えば、高分子分散型液晶に対して所定のパターンで電圧印加を行うことで、被写界光を透過する透過部と被写界光を拡散する拡散部とを高分子分散型液晶に形成し、透過部と拡散部にコントラストを生じさせる。これにより、撮影者は、撮影情報表示パネル内にパターンに応じて表示される各種の撮影情報を視認することができる。
しかし、被写界が低輝度の場合、透過部と拡散部とのコントラストが小さくなるため、撮影情報表示パネル内の撮影情報が見え難くなるという問題がある。この問題に対して、LED等の発光素子からの出射光により拡散部を照明することで拡散部が光って見えるようにすることで、撮影情報表示の視認を可能にする技術が知られている。
撮影情報表示パネルのLED等の発光素子による照明方式としては、撮影情報表示パネルの両側から照明する方式や、コストダウンや小型化のために片側から照明する方式がある。ここで、特に片側から照明を行う方式では、均質な媒質の中では照明光の強度は発光素子からの距離の2乗に反比例するため、発光素子と撮影情報表示パネル内の表示位置との距離による照明ムラが生じやすいという問題がある。
そこで、一眼レフカメラのファインダ光路中に配置した高分子分散型液晶を照明するためのLEDの対向面に反射部材を設けることにより、LEDの照明光(LEDからの出射光)を効率的に利用して照明ムラを軽減する技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開2001−51335号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術では、LEDの照明光の強度がLEDの対向面に設けた反射部材の反射面に到達するまでの照明光の減衰について検討されていない。そのため、LEDの照明光と撮影情報表示パネル内の拡散部との距離によっては、たとえ反射部材を設けていても、照明ムラの発生を効果的に抑えられない場合が考えられる。
本発明は、光学ファインダ内に配置された撮影情報表示パネルに対して照明を行ったときに、撮影情報表示パネル表示される撮影情報を照明ムラなく視認することができる技術を提供することを目的とする。
本発明に係る表示装置は、被写体光学像を結像させる焦点検出板と、前記焦点検出板の近傍に配置され、複数の撮影情報を表示する撮影情報表示パネルと、前記撮影情報表示パネルをその側面から照明する照明手段とを、撮像装置の光学ファインダ内に備える表示装置であって、前記撮影情報表示パネルにおける表示濃度を調整する調整手段を有し、前記調整手段は、前記照明手段の点灯時に、前記撮影情報表示パネルでの前記照明手段からの距離に応じた照明光の強度と前記撮影情報表示パネルの前記複数の撮影情報を表示する領域での光の拡散度とを掛け合わせた値が前記複数の撮影情報を表示する領域で同じとなるように前記撮影情報の表示濃度を変更することを特徴とする。
本発明に係る表示装置では、光学ファインダの内部に配置された撮影情報表示パネルの照明を撮影情報表示パネルの側面から照明手段により行う。その際に、撮影情報表示パネルでの照明手段からの距離に応じた照明光の強度と撮影情報表示パネルの複数の撮影情報を表示する領域での光の拡散度とを掛け合わせた値が複数の撮影情報を表示する領域で同じとなるように表示濃度を変更する。これにより撮影情報を表示する領域での拡散光の強さが同じとなるため、撮影者は、表示装置を見たときに、撮影情報を同じ明るさで照明ムラなく視認することができる。
本発明の実施形態に係る撮像装置(一眼レフカメラ)の概略構造を示す図である。 図1の撮像装置の概略構成を示すブロック図である。 図1の撮像装置において撮影者が接眼レンズを通して視認することができる画像の例を示す図である。 図1の撮像装置が備えるPN液晶パネルと焦点検出板の構成を示す図である。 図4のPN液晶パネルの電極間に印加する電圧と入射光に対するPN液晶の拡散度との関係を示す図である。 図1の撮像装置が備えるPN液晶パネル照明部によるPN液晶パネルの照明方法を模式的に示す図である。 図6に示すPN液晶パネル照明部からの照明光が導光部を介してPN液晶パネルに照射されたときの、導光部における照明光の射出口から焦点検出領域までの距離と焦点検出領域における照明光の強度との関係を示す図である。 図6に示す導光部における照明光の射出口から焦点検出領域までの距離とPN液晶パネルの拡散度との関係を示す図である。 図6に示す導光部における照明光の射出口から焦点検出領域までの距離と電極パターンに対する印加電圧値を示す図である。 図1の撮像装置による撮影動作の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置(一眼レフカメラ)の概略構造を示す図である。
図1の撮像装置は、CPU101、撮影レンズ105、レンズ駆動部106、撮像素子(以下「撮像センサ」と記す)107、主ミラー111、サブミラー112、フォーカルプレーンシャッタ113、外部表示部114及び焦点検出板115を備える。また、撮像装置は、PN液晶パネル116、導光部117、PN液晶パネル照明部118、焦点検出制御部119、視野枠120、撮影パラメータ表示部121、ペンタプリズム122、測光レンズ123、測光センサ124及び接眼レンズ125を備える。
中央演算処理装置であるCPU101は、EEPROM101a又はROM102(図2参照)に格納された所定のプログラムをRAM103(図2参照)に展開し実行することにより、撮像装置の全体的な制御を行う。撮影レンズ105は、被写体からの反射光束(被写界光)を撮像センサ107の結像面に被写体光学像として結像させる。なお、図1では、撮影レンズ105として便宜的に1枚のレンズを示しているが、撮影レンズ105は、実際には、フォーカスレンズやズームレンズ等を含む複数のレンズで構成されており、撮影レンズ105の焦点位置を調整することにより、被写体に対する合焦動作を行う。レンズ駆動部106は、CPU101からの指令に従い、撮影レンズ105を光軸方向で駆動することにより、合焦動作やズーム動作を行う。
撮像センサ107は、CCDセンサ或いはCMOSセンサ等の光電変換素子であり、結蔵した光学像を電気信号(アナログ信号)に変換する。撮像センサ107は、例えば、約1000万画素(3888×2592)の有効画素数を有する。また、撮像センサ107からのアナログ信号の出力形態、出力されたアナログ信号の処理については、図2を参照して後述する。
主ミラー111は、撮影レンズ105を通る被写界光を焦点検出板115に導く。焦点検出板115は、撮影レンズ105の結像位置(撮像センサ107と共役の位置)に配置されており、撮影レンズ105を通過した被写界光は焦点検出板115に1次結像される。撮影者は、焦点検出板115に結像した光学像をペンタプリズム122と接眼レンズ125を通して視認することができる。このように、撮像装置は、所謂、TTL方式の光学ファインダを備える構造となっている。
外部表示部114は、例えば、TFTカラー液晶パネル等であり、ライブビュー画像の他に、撮影された画像や撮像装置の各種設定を行うためのメニュー画面等の表示に用いられる。光学ファインダ内において焦点検出板115の近傍に配置されたPN液晶パネル116は、PN液晶(高分子分散型液晶)パネルからなる撮影情報表示パネルである。本実施形態では、PN液晶パネル116は、撮影レンズ105の焦点検出領域126(図3参照)を撮影者に知らしめるものである。
PN液晶パネル照明部118は、PN液晶パネル116に対して照明を行う光源である。例えば、被写界が低輝度の場合に、PN液晶パネル照明部118からの照明光が、導光部117を介してPN液晶パネル116を照明する。なお、PN液晶パネル116とPN液晶パネル照明部118については、後に詳細に説明する。
視野枠120は、PN液晶パネル116とペンタプリズム122との間に配置されており、被写界光の周辺部を遮光することによって撮像センサ107により撮像可能な領域を撮影者に視認させる。撮影パラメータ表示部121は、導光プリズム(不図示)、ペンタプリズム122及び接眼レンズ125を介して、撮影レンズ105の絞り値やフォーカルプレーンシャッタ113のシャッタ速度等の各種の撮影パラメータを表示し、撮影者に知らしめる。
測光センサ124は、例えば、シリコンフォトダイオードからなり、測光レンズ123によって焦点検出板115に結像した被写体光学像を測光センサ124のチップ部上に2次結像させる。これにより、被写界の輝度分布を検出することができる。ここで、測光センサ124のチップ部は、横5×縦3の15領域からなる測光領域に分割されており、各領域に対応した被写界輝度の検出を可能としている。
主ミラー111は半透過ミラーであり、主ミラー111を透過した一部の被写界光はサブミラー112を通じて焦点検出制御部119に導かれる。焦点検出制御部119は、焦点検出用の一対のラインCCDセンサを有し、ラインCCDセンサの出力の位相差(デフォーカス量)を算出する。また、焦点検出制御部119は、ラインCCDセンサの蓄積時間とAGC(オートゲインコントロール)の制御を行う。焦点検出制御部119により、周知の位相差検出方式の焦点検出動作が行われ、被写体に対して、自動的に撮影レンズ105を焦点位置に駆動する、所謂、AF(オートフォーカシング)動作が行われる。
なお、一般的に、複数領域での焦点検出動作が可能であり、本実施形態では、後述するように、撮像範囲の中央及び上下左右に13点の焦点検出領域126(図3参照)が配置されているものとする。CPU101は、13点の焦点検出領域126から選択された1又は複数或いは全ての焦点検出領域に従って、測光センサ124により検出された輝度値に対して重み付け演算を行い、露出制御値を算出する。そして、CPU101は、算出した露出制御値に基づいてフォーカルプレーンシャッタ113のシャッタ速度と撮影レンズ105の絞り値を最適に設定する。
図2は、図1の撮像装置の概略構成を示すブロック図である。図2に示す構成要素のうち、図1と重複するものについては、同じ符号を付して、ここでの説明を省略する。
CPU101には、ROM102、RAM103、データ格納部104、レンズ駆動部106、撮像センサ制御部108及び画像処理部109が接続されている。また、CPU101には、表示制御部110、フォーカルプレーンシャッタ113、焦点検出制御部119、測光センサ124、レリーズSW140及びDC/DCコンバータ142が接続されている。
CPU101は、不揮発性メモリであるEEPROM101aを含む。ROM102には、撮像装置の動作制御を行うための制御プログラムが記憶されている。CPU101は、ROM102に格納された制御プログラムに基づいて各種制御を行う。これらの制御は、画像処理部109から出力された撮影画像信号を読み込み、RAM103へ転送する処理、RAM103から表示制御部110へ画像データを転送する処理、画像データをJPEG圧縮したファイル形式でデータ格納部104へ格納する処理を含む。また、CPU101は、撮像センサ制御部108や画像処理部109、表示制御部110等に対して、撮影データ取り込み画素数の変更やデジタル画像処理内容の変更を指示する。
RAM103は、画像展開エリア103a、ワークエリア103b、VRAM103c、一時退避エリア103dを有する。画像展開エリア103aは、画像処理部109から送られてきた撮影画像(YUVデジタル信号)やデータ格納部104から読み出されたJPEG圧縮画像データを一時的に格納する。また、画像展開エリア103aは、画像圧縮処理、解凍処理のための画像専用ワークエリアとして使用される。ワークエリア103bは、各種プログラムを展開、実行するために用いられる。VRAM103cは、外部表示部114へ表示する表示データを格納する。一時退避エリア103dは、各種データを一時退避させるためのエリアである。データ格納部104は、CPU101によりJPEG圧縮された撮影画像データやアプリケーションより参照される各種付属データ等を、ファイル形式で格納するフラッシュメモリである。
表示制御部110は、CPU101からの指示に従って、外部表示部114における画像表示制御を行う。具体的には、表示制御部110は、画像処理部109から転送されたYUVデジタル画像データやデータ格納部104から読み出された画像ファイルに対してJPEGの解凍を行ったYUVデジタル画像データを受け取り、RGBデジタル信号へ変換し、外部表示部114へ出力する。また、表示制御部110は、後述の通り、PN液晶パネル116の各電極間の印加電圧の制御を行う。更に、表示制御部110は、PN液晶パネル照明部118の動作制御と撮影パラメータ表示部121の表示制御を行う。
撮像センサ107は、CPU101による解像度の変換指示に従って、水平方向と垂直方向とにおいて画素データを間引いて出力することができるようになっている。撮像センサ制御部108は、撮像センサ107に転送クロック信号やシャッタ信号を供給するためのタイミングジェネレータ、センサ出力信号のノイズ除去、ゲイン処理を行うための回路を有する。また、撮像センサ制御部108は、撮像センサ107から出力されるアナログ信号を10ビットデジタル信号に変換するためのA/D変換回路と、CPU101からの解像度変換指示に従って画素間引き処理を行うための回路等を含む。
画像処理部109は、撮像センサ制御部108から出力された10ビットデジタル信号に対して、ガンマ変換や色空間変換、ホワイトバランス、AE、フラッシュ補正等の画像処理を行い、YUV(4:2:2)フォーマットの8ビットデジタル信号を出力する。
レリーズSW140は、撮影者の操作により、CPU101に対して撮影動作を指示する。レリーズSW140は、不図示であるが、半押し状態で測光や測距が開始される第1スイッチと、全押し状態で撮影動作が開始される第2スイッチとで構成される。撮影者がレリーズSW140を押下すると、主ミラー111が撮影レンズ105の光路外に退避する。また、撮影レンズ105によって集光された被写界光は、フォーカルプレーンシャッタ133によってその光量制御が行われ、撮像センサ107に被写体光学像として結像する。撮像センサ107は被写体光学像を光電変換し、得られた電気信号が処理されて画像データが生成され、生成された画像データは撮影済み画像としてデータ格納部104に記憶されると共に、外部表示部114に撮影画像が表示される。
電池141は、撮像装置へ電源(電力)を供給する。電池141は、例えば、一次電池、二次電池又はACアダプタ等である。DC/DCコンバータ142は、電池141からの電源供給を受けて、昇圧やレギュレーションを行うことにより複数の電源を作り出し、CPU101を初めとする各種電気回路や駆動部に必要な電圧の電源を供給する。
次に、PN液晶パネル116とPN液晶パネル照明部118について詳細に説明する。図3は、撮影者が接眼レンズ125を通して視認することができる画像の例を示す図である。また、図4は、PN液晶パネル116と焦点検出板115の構成を示す図である。図4(a)は、PN液晶パネル116と焦点検出板115との位置関係を示しており、図4(b)は、PN液晶パネル116の一部分解斜視図である。
図3に示すように、撮影者は、接眼レンズ125を通して、焦点検出板115に結像した被写体像に、13点の焦点検出領域126を重畳して視認することができる。また、撮影者は、撮影パラメータ表示部121に表示されたシャッタ速度、絞り値等を確信することができる。
図4に示すように、PN液晶パネル116は、概略、PN液晶層116cを上下2枚の板ガラス116a,116bにより挟持した3層構造を有する。2枚の板ガラス116a,116bのPN液晶層116cに対向する面にはITO(透明電極)による電極パターンが形成されている。本実施形態では、焦点検出板115側の板ガラス116bのPN液晶層116c側の表面には、図3に示す焦点検出領域126に対応する13点の矩形形状を有する電極パターンL1〜L13が形成されており、その他の領域には電極パターンL0がパターニングされている。他方の板ガラス116a(不図示のペンタプリズム122側の板ガラス)におけるPN液晶層116c側の表面の全面に、COM電極(全面電極)がパターニングされている。
PN液晶パネル116は、COM電極と電極パターンL0〜L13との間の電圧印加制御によって透過状態と拡散状態とを切り替えることが可能となっている。PN液晶パネル116は、COM電極と電極パターンL0〜L13との間が電圧無印加状態にあるとき、PN液晶層116cを構成する高分子と液晶との屈折率が異なるために被写界光が散乱するため、撮影者は被写体像を視認できなくなる。一方、COM電極と電極パターンL0〜L13との間が電圧印加状態では、PN液晶層116を構成する高分子と液晶との屈折率が一致して、被写界光が透過可能となるため、撮影者は被写体像を視認可能となる。
よって、PN液晶パネル116は、本実施形態では、13点の焦点検出領域126を表示可能である。図3は、COM電極と焦点検出領域126に対応する電極パターンL1〜L13との間に電圧が印加されていない電圧無印加状態にあり、その他の領域(電極パターンL0が形成されている領域)は電圧印加状態にあることを示している。
次に、PN液晶パネル116における電極パターンL0〜L13/COM電極間(以下、適宜、単に「PN液晶パネル116の電極間」という)に印加する電圧とPN液晶パネル116に導光された被写界光の透過/拡散との関係について更に詳細に説明する。
図5は、PN液晶パネル116の電極間に印加する電圧と入射光に対するPN液晶の拡散度との関係を示す図である。図5に示すように、PN液晶パネル116の電極間の印加電圧が大きくなると、PN液晶パネル116の拡散度(%)は小さくなる、つまり、入射光の透過率が大きくなる。
なお、先に図3を参照して電圧印加状態と電圧無印加状態でのPN液晶パネル116の表示状態について説明した。しかし、これに限定されず、図5に示されるように、印加電圧値の制御によって、透過状態と拡散状態に加えて半透過状態にPN液晶パネル116を制御することも可能である。
続いて、図6乃至図8を参照して、PN液晶パネル照明部118によるPN液晶パネル116の照明制御について説明する。図6は、PN液晶パネル照明部118によるPN液晶パネル116の照明方法を模式的に示す図である。PN液晶パネル照明部118は、PN液晶パネル116の近傍に配置されており、PN液晶パネル照明部118からの照明光は、プリズム等の導光部117によってPN液晶パネル116を側面から照明する。
図6では、図3と同様に、PN液晶パネル116では、焦点検出領域126に対応して形成された電極パターンL1〜L13の領域(パターン枠)で拡散状態となっており、その他の領域(電極パターンL0の領域)では透過状態となっている。ここで、PN液晶パネル照明部118からの出射光は、導光部117を介してPN液晶パネル116において透過状態にある領域は透過し、拡散状態にある領域では拡散される。よって、撮影者は、PN液晶パネル照明部118からの出射光のうち、拡散状態の領域において拡散された光を視認することとなるため、図6においては、13点の焦点検出領域126を示すパターン枠が光って見えることとなる。
ここで、図6に示す焦点検出領域126における照明光の強度について検討する。図7は、PN液晶パネル照明部118からの照明光が導光部117を介してPN液晶パネル116に照射されたときの、導光部117における照明光の射出口から焦点検出領域126までの距離と、焦点検出領域126における照明光の強度との関係を示す図である。図7において、横軸に示す距離D1〜D5は、図6に示す距離D1〜D5と対応している。
図7では、導光部117における照明光の射出口に最も近い焦点検出領域126(電極パターンL1、距離D1)における照明光の強度を、便宜上、100%としている。PN液晶パネル照明部118からの照明光の強度は距離の2乗に反比例して減衰するため、距離D1からD5に向かうにしたがって照明光の強度は減衰していく。そのため、電極パターンL1〜L13の印加電圧値を全て同じにしてしまうと、撮影者は、距離D1にある電極パターンL1のパターン枠で拡散光を最も強く観察する。一方、撮影者は、距離D5にある電極パターンL13のパターン枠では、拡散光を照明光の減衰によって、最も弱く拡散光を観察することとなる。
図5を参照して説明した通り、PN液晶パネル116の表示は電極パターンL1〜L13とCOM電極間の印加電圧値によって制御可能である。そのため、本実施形態では、撮影者の目に届く拡散光の強度、つまり、撮影者が視認する焦点検出領域126を示すパターン枠の表示濃度を、PN液晶パネル116の電極パターンL1〜L13への印加電圧制御によって調整する。
図8は、導光部117における照明光の射出口から焦点検出領域126までの距離(D1〜D5)とPN液晶パネル116の拡散度との関係を示す図である。また、図9は、導光部117における照明光の射出口から焦点検出領域126までの距離(D1〜D5)と電極パターンL1〜L13に対する印加電圧値を示す図(テーブル)である。図9に示す印加電圧値は、図5に示す印加電圧値V1〜V5と対応している。
図8に示すように、PN液晶パネル116において、導光部117における照明光の射出口から距離D1に配置された電極パターンL1での拡散度を小さくし、その一方で、距離D5に配置された電極パターンL13での拡散度を大きくする。具体的には、図7を参照して説明した照明光の減衰特性に対応させて、PN液晶パネル116の拡散度を距離の2乗に比例して大きくなるように制御する。
この制御を実行するために、先ず、図8に基づいて距離D1〜D5に対応するPN液晶パネル116の拡散度を決定し、決定した拡散度を得るための印加電圧値V1〜V5を図5に基づいて決定する。これにより、電極パターンL1〜13と印加電圧値V1〜V5と関係を示す図9のテーブルが得られる。図9に示したテーブルを制御プログラムのデータとしてEEPROM101a(又はROM102)に予め保存しておき、CPU101が、PN液晶パネル照明部118の点灯時にこの制御プログラムを実行することにより、PN液晶パネル116の拡散度を制御する。
撮影者の目に届く拡散光の強さは、図7のPN液晶パネル照明部118からの照明光の強度と図8のPN液晶パネル116の拡散度とを掛け合わせたものとなる。よって、撮影者は、距離D1〜D5にある電極パターンL1〜L13に対応する全ての焦点検出領域126を示すパターン枠を照明ムラのない同一の明るさで観察することが可能になる。こうして、撮影者は、PN液晶パネル照明部118による照明時(点灯時)にPN液晶パネル116内の表示をムラなく観察することができるようになる。
次に、撮像装置の動作について、図10を参照して説明する。図10は、撮像装置による撮影動作の流れを示すフローチャートである。図10のフローチャートに示す各種の処理は、CPU101がROM102に記憶された所定のプログラムをRAM103に展開、実行して、撮像装置を構成する各部の動作を制御することにより実現される。
ステップS201において、CPU101は、電源スイッチ(不図示)がオンされたことを検知して、撮像装置を撮影動作が可能な状態とする。続くステップS202において、CPU101は、表示制御部110によりPN液晶パネル116に電圧を印加させる。これによりPN液晶パネル116は拡散状態から透過状態へと切り替わり、撮影者は焦点検出板115に結像された被写体像を視認することができるようになる。なお、ステップS202におけるPN液晶パネル116の表示制御は、13点の焦点検出領域126の中から事前に選択していた任意の焦点検出領域のみを拡散状態にして表示する等、焦点検出モードに応じて変更することができる。
続くステップS203において、CPU101は、測光センサ124からの出力に基づき、被写界が低輝度か否かを判定する。例えば、測光センサ124からの出力が所定の閾値よりも小さい場合に、被写界は低輝度であると判定される。CPU101は、被写界が低輝度でない場合(S203でNO)、処理をステップS206へ進め、被写界が低輝度である場合(S203でYES)、処理をステップS204,S205へ進める。
ステップS204において、CPU101は、PN液晶パネル照明部118を点灯させる。同時に、ステップS205において、CPU101は、PN液晶パネル116の焦点検出領域126の電極パターンL1〜L13に対する印加電圧値をEEPROM101a(又はROM102)に保存された制御電圧情報(図9のテーブル)に基づいて制御する。こうして、ステップS204,S205により、PN液晶パネル116において焦点検出領域126を示すためのパターン枠における拡散度が決定される。これにより、撮影者は、PN液晶パネル照明部118によるPN液晶パネル116の照明を行ったときでも、PN液晶パネル116内の表示をムラなく観察することができる。
ステップS206において、CPU101は、レリーズSW140の第1スイッチ(SW1)がオンされたか否かを判定する。CPU101は、第1スイッチがオンになるまで待機し(S206でNO)、第1スイッチがオンになると(S206でYES)、処理をステップS207へ進める。
ステップS207において、CPU101は、露出制御値を演算する。露出制御値は、測光センサ124の横5×縦3の15の測光領域での測光値に基づき、撮影レンズ105の明るさを示すF値(実効F値)の補正等が行われた後、所定のアルゴリズムに則って決定される。続いて、ステップS208において、CPU101は、焦点検出制御部119からの出力信号に基づき、被写体に対する撮影レンズ105の合焦動作(焦点位置合わせ)を行う。
次に、CPU101は、ステップS209において、レリーズSW140の第2スイッチ(SW2)がオンされたか否かを判定する。CPU101は、第2スイッチがオンになっていない場合(S209でNO)、処理をステップS206へ戻し、第2スイッチがオンになると(S209でYES)、処理をステップS210へ進める。
ステップS210において、CPU101は、不図示のシャッタ制御部や絞り駆動部、撮像センサ制御部108等にそれぞれ制御信号を送信して、公知の撮影動作を行う。具体的には、モータ制御部(不図示)を介してモータ(不図示)に通電が行われて主ミラー111がアップされ、撮影レンズ105の絞りが絞り込まれる。続いて、フォーカルプレーンシャッタ113の先幕が開放されて、撮像センサ107に対する被写界光の照射による電荷蓄積が開始される。そして、所定の露光時間の経過後にフォーカルプレーンシャッタ113の後幕が閉じられることで、撮像センサ107への被写界光の照射が終了し、電荷蓄積が終了する。次に、ミラーダウン、シャッタチャージが行われて、一連のシャッタレリーズシーケンスの動作(撮影動作)は終了となる。
こうして撮像センサ107に蓄積された電荷は、アナログ信号として読み出され、画像処理部109にてデジタルデータに変換され、このデジタルデータは画像データとして一時的にRAM103の画像展開エリア103aに格納される。その後、画像展開エリア103aに格納された画像データは、外部表示部114に表示するために縦横に間引き処理された全体画像データに変換され、VRAM103cに再格納される。この全体画像データが外部表示部114に表示されることで、撮影者は撮影された画像の全体像を確認することができる。一方、画像展開エリア103aに格納された画像データは、JPEG圧縮処理された後、データ格納部104に記憶される。
ステップS210の撮影動作が終了すると、続いての撮影に備えて、処理はステップS203へ戻され、電源スイッチがオフされるまで、ステップS203〜210の処理が繰り返される。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限
定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
101 CPU
110 表示制御部
115 焦点検出板
116 PN液晶パネル
116c PN液晶層
117 導光部
118 PN液晶パネル照明部
126 焦点検出領域

Claims (6)

  1. 被写体光学像を結像させる焦点検出板と、前記焦点検出板の近傍に配置され、複数の撮影情報を表示する撮影情報表示パネルと、前記撮影情報表示パネルをその側面から照明する照明手段とを、撮像装置の光学ファインダ内に備える表示装置であって、
    前記撮影情報表示パネルにおける表示濃度を調整する調整手段を有し、
    前記調整手段は、前記照明手段の点灯時に、前記撮影情報表示パネルでの前記照明手段からの距離に応じた照明光の強度と前記撮影情報表示パネルの前記複数の撮影情報を表示する領域での光の拡散度とを掛け合わせた値が前記複数の撮影情報を表示する領域で同じとなるように前記撮影情報の表示濃度を変更することを特徴とする表示装置。
  2. 前記撮影情報表示パネルは、高分子分散型液晶に電圧を印加して前記高分子分散型液晶の拡散度を変えることにより前記撮影情報を表示することを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 前記撮影情報表示パネルは、前記高分子分散型液晶を2枚の板ガラスで挟持し、前記2枚の板ガラスの一方の前記高分子分散型液晶に対向する面に前記撮影情報を表示するための所定の電極パターンが形成され、前記2枚の板ガラスの他方において前記高分子分散型液晶に対向する面に全面電極が形成された構造を有することを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記照明手段は、光源と、前記光源から出射する照明光を前記撮影情報表示パネルの側面から前記撮影情報表示パネルに対して照明する導光手段とを有し、
    前記調整手段は、前記光源の点灯時に、前記導光手段における照明光の射出口からの距離に応じて前記撮影情報表示パネルにおける前記撮影情報の表示濃度を変更することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の表示装置。
  5. 被写界輝度を検出する測光手段と、
    前記測光手段が検出した被写界輝度が所定の閾値よりも小さいときに前記照明手段を点灯させる制御手段と、を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の表示装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の表示装置を備えることを特徴とする撮像装置。
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