JP2015232665A - 撮影装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光学ファインダに電子ビューファインダを重畳表示させ、光学ファインダが明るい状況でも、消費電力を上げることなく、電子ビューファインダの視認性を向上させることが可能な撮影装置を提供する。【解決手段】光学ファインダと、被写体像を撮像する撮像手段106と、撮像手段106の結像面と等価の結像面に置かれた焦点検出板120と、焦点検出板120の結像面の輝度、色等を検出するための測光センサ130と、光学ファインダを構成する接眼レンズ121の光路に配置された光路変更部材123によって曲げられた光路上に配置され、撮像手段106にて得られた撮像画像を表示する電子ビューファインダと、撮像レンズ105からの入射光量を調整可能な手段105b、140と、光学ファインダに電子ビューファインダの情報を重畳表示させる際に撮像レンズ105からの入射光量を調整する構成とした。【選択図】図2
Description
本発明は、撮影装置のファインダに関するものであり、特に、光学ファインダと電子ビューファインダの2つのファインダ機能を有し、光学ファインダと電子ビューファインダの一方、あるいは、両方を同時に撮影者が視認可能である一眼レフカメラに関するものである。
近年では、一眼レフカメラタイプのカメラにおいても、撮像素子の連続的な撮影画像を外部表示部(ディスプレイ)に表示する、いわゆるライブビュー表示による静止画撮影、さらには動画撮影が可能となっている。その際、一眼レフカメラの光学ファインダに被写体光を導く主ミラーが撮影光路外に退避してしまうために、カメラの撮影者は光学ファインダ像を視認できなくなり、代わりにカメラ背面に配置された外部表示部で被写界像を見ることになる。
しかしながら、光学ファインダと外部表示部でカメラを覗く姿勢が変わるのは煩わしい上、外部表示部を見ながらの一眼レフカメラの撮影は、カメラを保持する腕の脇をしめることが難しく、手振れを起し易い不安定な姿勢となる。とりわけ、三脚を使用しない手持ちでの望遠レンズ撮影は、非実用的なものであった。
この問題に対し、従来より、光学ファインダと電子ビューファインダの切り替えを可能とするカメラの提案がなされている。光学ファインダと電子ビューファインダとが同じ光路において切り替えが可能となれば、電子ビューファインダを使用するライブビュー表示撮影、さらには動画撮影においてもカメラのファインダを覗く撮影者の姿勢は、通常の光学ファインダを用いた状態と変わらないため、カメラを理想的な構えで保持し、撮影を行うことが可能となる。また、光学ファインダに電子ビューファインダ表示を重畳表示させることで、撮影情報、撮影画像などを光学ファインダ内で確認することが可能である。
光学ファインダと電子ビューファインダの両方を、カメラの撮影者が観察可能とする構成として最も現実的な手段は、光学ファインダの一部材であるペンタプリズムの射出面と接眼レンズとの間にハーフミラー(ハーフプリズム)を配置し、光学ファインダの光路途中から電子ビューファインダの表示光路を導入するものが考えられる。また、ハーフミラー面の反射だけではなく、2つの光路を合成するプリズムに全反射面を設定すると、ファインダ光学系の光量、つまりは撮影被写体像の明るさが低下しないという利点がある。
特許文献1においては、表示装置(電子ビューファインダのディスプレイとも解釈できる)の表示情報を2つの光路を合成する光学部材(プリズム)内部で反射させ光学ファインダの光路内に導き、被写体像と同一視野で観察可能なファインダ光学系が開示されている。
特許文献2では、電子ビューファインダの表示に関して、撮影範囲中の表示画面に、撮像部の合焦情報またはコントラスト情報に基づき、合焦対象物が含まれた領域の拡大表示部分を子画面にて表示する表示方法が開示されている。
しかしながら、上述の特許文献に開示された従来技術では、光学ファインダに電子ビューファインダの撮像情報、特に撮影画像を重畳表示する際に、電子ビューファインダの輝度が不十分で、見えづらいシーンが発生する懸念がある。例えば、日中の屋外では、レンズからの入射光により光学ファインダ内は明るくなるため、電子ビューファインダの表示は、見えづらくなってしまう。また、電子ビューファインダの視認性を良くするために輝度を高くすると、消費電力が大きくなってしまう懸念がある。
そこで、本発明の目的は、光学ファインダに電子ビューファインダを重畳表示させる際に、光学ファインダが明るい状況でも、消費電力を上げることなく、電子ビューファインダの視認性を向上させることが可能な撮影装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る撮影装置の構成は、
撮影レンズ(105)によって結像された被写体像を観察するための光学ファインダと、
前記撮影レンズ(105)によって結像された被写体像を撮像する撮像手段(106)と、
前記撮像手段(106)の結像面と等価の結像面に置かれた焦点検出板(120)と、
前記焦点検出板(120)の結像面の輝度、色等を検出するための測光センサ(130)と、
前記光学ファインダを構成する接眼レンズ(121)の光路に配置された光路変更部材(123)によって曲げられた光路上に配置され、且つ前記撮像手段(106)にて得られた撮像画像を表示する電子ビューファインダと、
前記撮像レンズ(105)からの入射光量を調整可能な手段(105b、140)と、
を備えた撮影装置であって、
前記光学ファインダに前記電子ビューファインダの情報を重畳表示させる際に撮像レンズ(105)からの入射光量を調整することを特徴とする。
撮影レンズ(105)によって結像された被写体像を観察するための光学ファインダと、
前記撮影レンズ(105)によって結像された被写体像を撮像する撮像手段(106)と、
前記撮像手段(106)の結像面と等価の結像面に置かれた焦点検出板(120)と、
前記焦点検出板(120)の結像面の輝度、色等を検出するための測光センサ(130)と、
前記光学ファインダを構成する接眼レンズ(121)の光路に配置された光路変更部材(123)によって曲げられた光路上に配置され、且つ前記撮像手段(106)にて得られた撮像画像を表示する電子ビューファインダと、
前記撮像レンズ(105)からの入射光量を調整可能な手段(105b、140)と、
を備えた撮影装置であって、
前記光学ファインダに前記電子ビューファインダの情報を重畳表示させる際に撮像レンズ(105)からの入射光量を調整することを特徴とする。
本発明によれば、光学ファインダに電子ビューファインダを重畳表示させる際に光学ファインダが明るい状況でも、消費電力を上げることなく、電子ビューファインダの視認性を向上させることが可能な撮影装置を提供することができる。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
以下、本発明の第1の実施形態を図1から図4に基づいて詳細に説明する。なお、図1〜図4において同一の要素部品には同じ番号がふってある。図2は、本発明を適用した撮影装置としてのデジタル一眼レフカメラの概略構成を示す図である。
図2において、101はCPU(中央演算処理装置)であり、本カメラの動作は、このCPU101により制御される。105は撮影レンズであり、被写体光を撮像素子(撮像手段)であるCCD106上に結像させている。なお、図2に書かれた撮影レンズ105は、便宜的に1枚のレンズ105aと開口絞り105bで表現しているが、実際には複数のレンズから成り立っている。
120は、撮影レンズ105のCCD106結像面と等価の結像面(一次結像面)に置かれた焦点検出板(以降、ピント板と称する)であり、被写体像は主ミラー123で反射され、ピント板120上に一次結像する。撮影者は、この被写体像をペンタプリズム128、さらには接眼レンズ群121を通じて見ることができる、いわゆるTTL方式の光学ファインダ構成となっている。一方、主ミラー123は、半透過ミラーとなっており、主ミラー123を透過した一部の光束は、サブミラー122を通じて焦点検出手段である焦点検出ユニット119に導かれ、周知の位相差検出方式の焦点検出動作を行う。焦点検出手段は、撮影画面の複数の領域について焦点検出が可能となっている。
ファインダ光学系内のうちピント板120の近傍には、高分子分散型液晶パネルにより構成されるファインダ内表示パネル(表示素子:以下、PN液晶パネルという)140が配置されている。該PN液晶パネル140は、焦点検出動作で合焦状態が得られた焦点検出領域などを表示することが可能である。PN液晶パネル140の動作原理を簡単に説明するが、PN液晶は、電圧を印加しないと液晶内部の材料の屈折率が様々に異なるためにここに入射した光を散乱し、外観上は非透過(不透明)の状態となる。PN液晶に電圧を印加すると、液晶内部の材料の屈折率が一様となり、外観上、透過(透明)の状態となる。つまり、合焦状態の焦点検出領域表示部に対して通電を遮断することで、該該焦点検出領域表示部のみが不透明(黒)となる。このようにして、ファインダ内に、非透過部により焦点検出領域などを表示させることが可能となっている。
130は、縦横200×300画素のCCDからなる測光センサであり、測光レンズ129によってピント板120に結像した被写体像を複数の領域に分けた各々の輝度、色を検出することが可能となっている。また、測光センサ130の出力を用いてCPU101は顔認識、および色認識から被写体が人物か否かの判定を行うことができる。また、この測光センサ130も撮像手段と言うことができる。
撮影者がレリーズSW114(不図示)を押すと、主ミラー123は撮影レンズ105の光路外に退避する。一方、撮影レンズ105によって集光された被写体光はフォーカルプレーンシャッタ133にてその光量制御がなされ、CCD(撮像素子)106によって被写体像として光電変換処理表示された後、撮影済み画像として記録メディアに記録されるとともに、TFT方式ディスプレイの外部表示部113に撮影画像の表示がなされる。これが通常の静止画撮影であるが、本カメラはそれ以外にライブビュー撮影、動画撮影も可能となっている。
光学ファインダ(OVF)を備えた一般的な一眼レフカメラでは、前述のように撮影時に主ミラー123が撮影レンズ105の光路外に退避すると光学ファインダは真っ暗になり、被写体を見ることができなくなる。これに対して、本実施例の撮影装置では、光学ファインダ光路の途中に電子ビューファインダ(EVF)を配置しているので、主ミラー123が撮影光路外に退避しても被写体像の確認が可能となっている。つまり、光学ファインダを覗くのと同じファインダ光学系の中で被写体観察を行うことができ、ライブビュー撮影を可能にしている。また、後述する重畳表示モードであれば、光学ファインダ(OVF)に電子ビューファインダ(EVF)表示を重畳表示させることも可能である。
ライブビュー撮影とは、主ミラー123を撮影光路から退避させ、シャッタ133を開放状態で、CCD106が連続的に撮像を行い、その画像をカメラ背面部にある外部表示部113、あるいは電子ビューファインダの小型TFT方式ディスプレイである内部表示部(表示装置)124のいずれか、あるいは両方において連続して画像表示を行い、この表示を観察しながら撮影者は任意のタイミングで静止画撮影を行うものである。
さらには、ライブビュー撮影状態から任意のタイミングで動画フォーマットへの変換、記録を行うのが動画撮影である。
次に、電子ビューファインダに関する光学構成について、以下の説明を行う。図2において、126、127は、それぞれ表示プリズム1、表示プリズム2である。表示プリズム1と表示プリズム2は、その間に薄い空気層を伴った状態で保持がなされている。表示プリズム1の一方の面126bはペンタプリズム128に接合されており、接合面126bはハーフミラーになっている。内部表示部124に表示された画像は、表示プリズム1の表示プリズム2に対抗する面126aにて全反射し、ペンタプリズム128へ接合されているハーフミラー面126bにてその一部の光が反射し、撮影者の眼に入射する。
ライブビュー撮影時、あるいは動画撮影時は、光路変更手段としての主ミラー123が撮影光路外に退避しているため、撮影レンズ105からの被写体光は撮影者の眼に到達しないため、内部表示部124に表示された被写体像のみを撮影者は観察することができる。また、被写体からの光は、ハーフミラー面126bにてその光量の一部が減衰するが、その多くの光は透過し、表示用の全反射面126aでも全反射は起きずに、そのまま撮影者の眼に到達する。
さらに、重畳表示モード時には、光路変更手段としての主ミラー123は撮影光路内に位置しており、撮影レンズ105からの被写体光と、内部表示部124に表示された情報が重畳されて、撮影者の眼に到達することになる。
ここで、ハーフミラー面126bは、光学ファインダの光量減を実用上最小限としたいので、透過率が80%前後、内部表示部124の光は20%反射(80%減衰)前後になるように設定し、電子ビューファインダの光量減衰分は、内部表示部124であるTFTバックライト輝度を明るくすることで、光学ファインダと電子ビューファインダの光量バランスをとっている。
光学ファインダは、撮影レンズ105によってピント板120に投影された被写体像を接眼レンズ群121で拡大して見るものである。一方、電子ビューファインダの場合、接眼レンズ群121は光学ファインダと共用しており、該接眼レンズ群121からピント板までの光路長よりも短い光路長位置に配置された内部表示部124の視度をピント板120と一致させるためにEVFレンズ125が配置されている。
以上の構成により、本カメラの撮影者は、通常の静止画撮影時には通常の光学ファインダにて被写体の観察を行うが、ライブビュー撮影、あるいは動画撮影時においても、光学ファインダを覗いていた同じ姿勢のままに、内部表示部124による表示、いわゆる電子ビューファインダを用いた被写体観察が可能となっている。また、重畳表示モード時には、光学ファインダと、電子ビューファインダの表示を重畳表示させることも可能となっている。
また、CCD106にて連続的に撮像されている画像を内部表示部124に表示するか、外部表示部113に表示をするかは、カメラが自動的に選択を行うようになっている。撮影者がカメラのファインダを覗いているか否かを検知するセンサ(不図示)が接眼レンズ121の近傍に設けられており、その出力に応じて、撮影者がカメラのファインダを覗いていれば撮影画像は内部表示部124に表示がなされ、撮影者がカメラのファインダを覗いていない場合には、外部表示部113に画像表示がなされる。
また、光路変更手段としての主ミラー123が撮影光路内に位置している場合、つまり、静止画撮影状態で光学式ファインダが有効になっている場合でも、内部表示部124に焦点検出領域や、電池残量、ISO感度値などの情報をキャラクタ、あるいは数字で表示すれば、撮影被写体の光学像に重畳させてスーパーインポーズ表示を行うことが可能である。
図3は、本発明の実施例1によるデジタル一眼レフカメラの概略構成を示す電気ブロック図である。図3において、101は前述のCPU(中央演算処理装置)であり、その内部には不揮発性メモリであるEEPROM101aが構成されている。また、CPU101には、制御プログラムを記憶しているROM(リードオンリーメモリ)102、RAM(ランダムアクセスメモリ)103、データ格納手段104、画像処理部108、表示制御部111、レリーズSW114、電源を供給するためのDC/DCコンバータ117がそれぞれ接続され、画像処理部108にはCCD制御部107、さらにCCD106が接続されている。CCD106は、有効画素数約1000万画素(3888×2592画素)を有している。
カメラの外装背面部、ファインダ内にそれぞれ設けられた外部表示部113、内部表示部124は、CCD106にて撮像された画像を縦横各々間引き処理された画像を表示することのできるTFTカラー液晶である。表示制御部111は、CCD106にて撮像された静止画像、動画像の外部表示部113、内部表示部124への表示の駆動を行っている。モータ制御部125は、CPU101の指示を受けてミラー駆動を始め、カメラ内部の複数のモータを制御している。また、DC/DCコンバータ117には電池116から電源が供給されている。
CPU101は、ROM102内の制御プログラムに基づいて各種制御を行う。これらの制御の中には、画像処理部108から出力された撮影画像信号を読み込み、RAM103へ転送を行う処理、同様に、RAM103より表示制御部111へデータを転送する処理、また、画像データをJPEG圧縮し、ファイル形式でデータ格納手段104へ格納する処理がある。動画データの場合も同様な処理を経て、MOV形式のファイルに圧縮され、データ格納手段104へ格納される。
さらに、CPU101は、CCD106、CCD制御部107、画像処理部108、LCD制御部111などに対してデータ取り込み画素数やデジタル画像処理の変更指示を行う。
119は、前述の焦点検出用の一対のラインCCDセンサを含んだ焦点検出制御部であり、ラインセンサから得た電圧をA/D変換し、CPUに送る。また、CPU101の指示のもとに、焦点検出制御部119はラインセンサの蓄積時間とAGC(オートゲインコントロール)の制御も行う。
また、レリーズSW114の操作に伴う撮影動作の指示、各素子への電源の供給をコントロールするための制御信号をDC/DCコンバータ117に対して出力する等の様々な処理もCPU101の制御の基に行われている。
RAM103は、画像展開エリア103a、ワークエリア103b、VRAM103c、一時退避エリア103dを備えている。画像展開エリア103aは、画像処理部108より送られてきた撮影画像(YUVデジタル信号)やデータ格納手段104から読み出されたJPEG圧縮画像データを一時的に格納するためのテンポラリバッファとして、または画像圧縮処理、解凍処理のための画像専用ワークエリアとして使用される。
ワークエリア103bは各種プログラムのためのワークエリアである。VRAM103cは表示部113へ表示する表示データを格納するVRAMとして使用される。また、一時退避エリア103dは各種データを一時退避させるためのエリアである。
データ格納手段104は、CPU101によりJPEG圧縮された撮影画像データ、あるいはMOV形式動画像データをファイル形式で格納しておくためのフラッシュメモリである。CCD106は、CPU101からの解像度変換指示に従って、水平方向および垂直方向の間引き画素データの出力が可能である。
CCD制御部107は、CCD106に転送クロック信号やシャッタ信号を供給するためのタイミングジェネレータ、CCD出力信号のノイズ除去、ゲイン処理を行うための回路、さらに、アナログ信号を10ビットデジタル信号に変換するためのA/D変換回路を有しており、さらには外部表示部113、内部表示部124にライブビュー表示、および動画撮影を行うために、CPU101からの解像度変換指示に従って、画素間引き処理を行うための回路等を含んでいる。
また、画像処理部108は、CCD制御部107より出力された10ビットデジタル信号をガンマ変換、色空間変換、また、ホワイトバランス、AE、フラッシュ補正等の画像処理を行い、YUV(4:2:2)フォーマットの8ビットデジタル信号出力を行うものである。これら撮影レンズ105、CCD106、CCD制御部107、画像処理部108から撮像手段が構成されている。
表示制御部111は、画像処理部108から転送されたYUVデジタル画像データ、あるいはデータ格納手段104の画像ファイルに対してJPEGの解凍を行ったYUVデジタル画像データを受け取り、RGBデジタル信号へ変換した後、外部表示部113、あるいは内部表示部124へ出力する処理を行う。
レリーズSW114は、撮影動作の開始を指示するためのものである。このレリーズSW114は不図示のカメラ操作部材であるレリーズボタンの押下圧によって2段階のスイッチポジションを有しており、1段目のポジション(SW1 ON)の検出で、焦点検出動作、ホワイトバランス、測光等のカメラ設定のロック動作が行われ、2段目のポジション(SW2 ON)の検出で、被写体画像信号の取り込み動作が行われる。
測光制御部132は、CPU101の指示に従って、CCDからなる測光センサ130を駆動制御し、被写体輝度信号を取り込み、CPU101にデータを送る。
基本的な測光動作としては、測光センサ130の受光面の画素において発生した輝度信号はCPU101にて各々A/D変換が行われ、各々8ビットのデジタル信号となる。これに撮影レンズの明るさを示すFno.(実効Fno.)の値の補正、センサ出力信号のバラツキ補正(レベル・ゲインの調整)、さらには撮影レンズ105から送られてくる情報等から測光補正が行われ、最終的に被写界輝度信号値を得ることができる。
これらの情報に基づいてカメラの最適露出演算が行われ、カメラのシャッタスピード、撮影レンズの絞りを最適に制御することで最適な露光を得ることができる。また、前述の通り、測光センサ130は露出制御のみならず、測光センサ130が出力する多数の被写界輝度信号、色信号に基づいて、CPU101の演算処理によって被写体検出、ひいては撮影シーン判別が可能である。また、116はリチャージャブルの2次電池あるいは乾電池であり、DC/DCコンバータ117は、電池116からの電源供給を受け、昇圧、レギュレーションを行うことにより複数の電源を作り出し、CPU101を初めとする各素子に必要な電圧の電源を供給している。
このDC/DCコンバータ117は、CPU101からの制御信号により、各々の電圧供給の開始、停止を制御できるようになっている。
次に、重畳表示モードにおけるカメラの撮影動作について、図1のフローチャートと図4のファインダ視野図を用いて詳細な説明を行う。
図1のフローチャートはカメラの撮影動作を説明したものである。ステップS200にてカメラの撮影動作が開始されると、ステップS201にてCPU101は重畳表示モードに設定されているか否かの検出を行う。ステップ201にてカメラが重畳表示モードに設定されていなければ、ステップS230にて通常の撮影モードでの動作を行う。通常の撮影モードの動作は、レリーズSW114のON(SW1 ON、SW2 ON)から始まり、静止画撮影、記録というデジタル一眼レフカメラとして一般的なシーケンスとなっており、本発明と直接の関係はないので省略する。
一方、ステップS201にてカメラが重畳表示モードに設定されている場合に関して、説明する。ステップS202にて、レリーズSW114のSW1がONされると、前述したように、ステップS203の焦点検出動作、ホワイトバランス、測光等のカメラ設定のロック動作が行われる。
続いて、ステップS204において、レリーズSW114のSW2がONされると、ステップS205にて、撮影動作が行われる。ステップS205による撮影後に、重畳表示モードがONの場合、焦点検出、測光動作をもとにステップS206で撮影範囲内の合焦領域、測光情報の分析が行われる。ステップS207で測光情報の分析により、撮影範囲内にnBv以下のエリアがk以上あると、ステップS208にて低輝度範囲を設定する。その後、ステップS209で撮影画像をEVF表示する。撮影レンズ105からの入射光の影響が少ない状態で重畳表示させることが可能である。EVFの撮影画像表示は、一定時間もしくは、レリーズSW114などが再度ONされると、EVF非表示となり終了する(ステップS210)。
一方、ステップS207で撮影範囲内にnBv以下のエリアがk以上ない場合は、ステップS220でnBv以下のエリアがk以上あるように撮影レンズ105の開口絞り105bの絞り値を決定する。続いて、ステップS221にて、レンズの開口絞り駆動を実行した後にステップS208にてEVF表示範囲を設定して、ステップS209で撮影画像をEVF表示する。レンズ絞りおよびEVFの撮影画像表示は、一定時間もしくは、レリーズSW114などが再度ONされると、レンズ絞り開放、EVF非表示となり終了する(ステップS210)。ステップS207における低輝度領域を判別する際のn、kの変数であるが、本実施例では、カメラに自動設定されているが、撮影者の視認性の好みなどで、任意に設定することも可能である。
本発明の実施例1における重畳表示モードのファインダ視野図を図4に示す。図4(a)は、ステップS206における撮影時のファインダ視野図、図4(b)は、ステップS221のレレンズ絞りが実行された状態でのステップS209における撮影画像のEVF重畳表示がなされているファインダ視野図である。
図4(a)に示すように、日中の屋外というような状況であると、撮影レンズ105からの入射光量が多いため、このままEVF表示を重畳させると、視認性が低下する。そこで合焦領域、測光情報の分析(S206)から、EVF表示させるために十分な低輝度範囲がない場合(S207)には、低輝度範囲を確保するためのレンズ絞り値を決定して(S220)、レンズ絞り駆動を実行して(S221)、撮影レンズ105からの入射光を制限する。図4(b)にレンズ絞り駆動が実行されている状態でEVF表示が重畳されているファインダ視野図を示す。300は、撮影画像のEVF表示であり、310は主被写体を指している。このように、レンズ絞り駆動によりファインダ視野内を低輝度にした状態で、主被写体310の領域以外に撮影画像のEVF表示300を重畳させることで、EVF表示の視認性が向上する。また、EVF表示による撮影画像確認時も、主ミラーが撮影光路外に退避していないので、光学ファインダ像も視認することが可能である。
本発明のように、EVFの撮影画像表示を光学ファインダに重畳させることで、撮影画像の確認時に光学ファインダ像は消失していないので、次回撮影の予備動作や、構図の確認などをファインダを覗いたまま行うことが可能となっている。
以下、図5、図6を参照して、本発明の第2の実施例にについて説明する。ただし、本発明の第2の実施例による撮影装置の構成は、第1の実施例と共通であるため、詳細な説明を省略する。本発明の第2の実施例による図5のフローチャートと図6のファインダ視野図を用いて詳細な説明を行う。
図5において、ステップS320、S321以外は、第1の実施例と同様であるため、詳細な説明を省略する。ステップS207で撮影範囲内にnBv以下のエリアがk以上ない場合は、ステップS320でnBv以下のエリアがk以上になるようにPN液晶パネル140の非透過領域を設定して、ステップS321で該当領域を非透過にする。続いて、ステップS208にてEVF表示範囲を設定して、ステップS209で撮影画像をEVF表示する。PN液晶パネル140の非透過表示およびEVFの撮影画像表示は、一定時間もしくは、レリーズSW114などが再度ONされると、PN液晶パネル140の透過表示、EVF非表示となり終了する(ステップS210)。
図6(a)は、ステップ321におけるファインダ視野図である。図6(a)に示すように、日中の屋外などでEVF表示させるために低輝度領域が確保できない場合には、主被写体410外の領域420(斜線部)をPN液晶パネル140により非透過にすることで低輝度領域を確保することができる。
図6(b)は、ステップS208におけるファインダ視野図である。ステップS321でPN液晶パネル140を非透過にした領域にEVF表示を重畳させることで、視認性のよい撮影画像を確認することが可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
101 CPU、105 撮影レンズ、105b 撮影レンズ開口絞り、
106 CCD、120 ピント板(焦点検出板)、121 接眼レンズ、
123 主ミラー、124 内部表示部、128 ペンタプリズム、
130 測光センサ、140 表示素子(PN液晶パネル)
106 CCD、120 ピント板(焦点検出板)、121 接眼レンズ、
123 主ミラー、124 内部表示部、128 ペンタプリズム、
130 測光センサ、140 表示素子(PN液晶パネル)
Claims (4)
- 撮影レンズ(105)によって結像された被写体像を観察するための光学ファインダと、
前記撮影レンズ(105)によって結像された被写体像を撮像する撮像手段(106)と、
前記撮像手段(106)の結像面と等価の結像面に置かれた焦点検出板(120)と、
前記焦点検出板(120)の結像面の輝度、色を検出するための測光センサ(130)と、
前記光学ファインダを構成する接眼レンズ(121)の光路に配置された光路変更部材(123)によって曲げられた光路上に配置され、且つ前記撮像手段(106)にて得られた撮像画像を表示する電子ビューファインダと、
前記撮像レンズ(105)からの入射光量を調整可能な手段(105b、140)と、
を備えた撮影装置であって、
前記光学ファインダに前記電子ビューファインダの情報を重畳表示させる際に撮像レンズ(105)からの入射光量を調整することを特徴とする撮影装置。 - 前記測光センサ(130)の検出情報をもとに撮像レンズ(105)からの入射光量を調整することを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
- 前記撮像レンズ(105)からの入射光量を調整可能な手段は、前記撮影レンズ(105)の開口絞り(105b)であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の撮影装置。
- 前記撮像レンズ(105)からの入射光量を調整可能な手段は、前記光学ファインダ内に配置された表示素子(140)であって、前記表示素子(140)は、撮像レンズ(105)からの光を透過させる透過領域と、光を透過させない非透過領域を有していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の撮影装置。
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JP2014120075A JP2015232665A (ja) | 2014-06-11 | 2014-06-11 | 撮影装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2022163080A1 (ja) * | 2021-01-28 | 2022-08-04 | 富士フイルム株式会社 | 観察装置 |
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2014
- 2014-06-11 JP JP2014120075A patent/JP2015232665A/ja active Pending
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WO2022163080A1 (ja) * | 2021-01-28 | 2022-08-04 | 富士フイルム株式会社 | 観察装置 |
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