JP2014178205A - 画像検査装置及び画像検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】反射型LED等の発光素子を複数配列し、広範囲に平行光を照射する光沢用照明装置を使って、斜め方向から照明光を被計測対象物に照射し、その正反射光を撮像素子で受光することで、被計測対象物の光沢分布を検査する画像検査装置において、照明ムラの発生を許容しつつ、検査精度の向上を図る。
【解決手段】光沢用照明装置の照明光量を変化させて、被計測対象物の光沢分布を複数回撮影する。そして、それぞれの照明光量により撮影された複数の2次元光沢分布画像から有効部分を切り出して合成し、この合成した2次元光沢分布画像を検査する。
【選択図】図5

Description

本発明は、被計測対象物の光沢分布を検査する画像検査装置及び画像検査方法に関する。
電子写真方式の画像形成装置による印刷物等、画像の形成された被計測対象物に照明光を照射し、その反射光に基づく画像を撮像素子で読み取ることで、被計測対象物の濃度分布や光沢分布を検査する画像検査装置は、既に知られている(例えば、特許文献1、特許文献2等)。この場合、光沢分布の検査は、照明光を一定の角度で被計測対象物に入射させ、該被計測対象物で同一角度で反射させた反射光(正反射光)を撮像素子で受光する撮像系を構築して行うのが一般的である。
このような画像検査装置では、被計測対象物の光沢分布の検査に通常の拡散照明装置を使用すると、正反射光を生む入射光以外にも、様々な角度の光が被計測対象物に照射されるため、正反射光のみを撮像素子に受光させることは困難である。このため、被計測対象物の光沢分布の検査には、平行光照明装置を使用して平行光を被計測対象物に照射する必要がある。
従来、検査対象の表面に平行光を照射させる平行光照明装置としては、例えば、複数の発光ダイオードを配列し、これら複数の発光ダイオードの光軸をスリットに合わせて、このスリットから入射する光をフレネルレンズを通して平行光に変換する構成の照明装置が知られている(特許文献3)。しかし、この照明装置では、複数の発光ダイオードからの光は、スリットによる回折及びフレネルレンズによる回折により大幅に減少してしまい、被計測対象物の光沢分布の検査のように、被計測対象物へ広範囲に、所定の強度で平行光を照射する照明装置には適さない。
一方、昨今、平行光照明装置として反射型の発光ダイオードが注目されている。反射型の発光ダイオードは、従来の砲弾型の発光ダイオードとは異なり、発光ダイオード単体で平行光を照射できる。この反射型の発光ダイオードを敷きつめることによって、被計測対象物へ広範囲に平行光を照射することが可能になる。
特許文献4では、反射型の発光ダイオードを複数個、アレイ状に整列して配置して、平行光を一定の角度で被計測対象物へ広範囲に照射し、その正反射光を撮像素子で受光することで、被計測対象物の光沢分布を検査するようにした画像検査装置を開示している。
反射型の発光ダイオードを複数個、アレイ状に配列して配置した場合、発光ダイオードと発光ダイオードの間からは光が照射されず、また、各発光ダイオードから照射される光は平行光であるため、照明ムラが大きくなる問題がある。照明ムラをなくすには、各発光ダイオードを隙間なく配置する必要があるが、これは実際には不可能である。そこで、特許文献4では、被計測対象物上の平行光が照射されない部分は不感領域として、該領域を光沢検査から除外しているが、検査精度が低下する問題がある。
本発明は、照明ムラの発生を許容しつつ、被計測対象物の光沢分布を高精度に検査可能な画像検査装置及び画像検査方法を提供することにある。
本発明は、複数の発光素子が配列され、線状の平行光を出射する平行光照明手段を使用し、前記平行光照明手段からの前記平行光を斜め方向から被計測対象物に照射し、該被計測対象物にて正反射した反射光を撮像素子で受光して、前記被計測対象物の光沢分布画像を撮影し、前記光沢分布画像を検査する画像検査装置において、前記平行光照明手段の照明光量を変化させる光量変更手段と、前記平行光照明手段のそれぞれの照明光量により前記撮像素子で撮影された複数の光沢分布画像から、それぞれ有効部分を切り出して合成して、1つの合成光沢分布画像を生成し、該合成光沢分布画像を検査する画像処理・検査手段とを有することを主要な特徴とする
本発明によれば、平行光照明装置の照明光量を変化して撮影して得られた複数の光沢分布画像からそれぞれ有効部分を切り出して合成することで、照明ムラが軽減されるため、被計測対象物の光沢分布を高精度に検査することが可能になる。
実施形態に係る画像検査装置の撮像系の側面図である 実施形態に係る画像検査装置の撮像系の正面図である。 光沢用照明装置の構成例と照度分布を示す図である。 実施形態に係る画像検査装置の制御系の概略図である。 光沢用照明装置の実施例1の全体的処理フローチャートである。 実施例1の処理の過程を説明する図である。 光沢用照明装置の実施例2の全体的処理フローチャートである。 実施例2の処理の過程を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像検査装置の撮像系の側面図、図2は正面図である。図1及び図2において、本画像検査装置の撮像系は、平行光照明手段としての光沢用照明装置11と、曲面ミラー12と、濃度用照明装置13と、結像レンズ14、撮像素子15とを有する。90は、表面に画像が形成された被計測対象物としての紙等の画像担持媒体であり、90aは撮像素子15にて光沢分布および濃度分布が読み取られる該画像担持媒体90上の1ラインの読取り領域である。画像担持媒体90は、給紙装置30によって矢印90bで示すY方向(副走査方向)に移動する。
光沢用照明装置(平行光照明手段)11は、複数の発光素子111を有し、各発光素子111は、曲面ミラー12に互いに略平行な照明光を照射する機能を有する。
図3は、光沢用照明装置11の構成例と照度分布を示した図である。図3(a)は光沢用照明装置11の一構成例の正面図、図3(b)は図3(a)のA方向から見た図、図3(c)は図3(a)のB方向から見た図である(右端図)。図3(d)は光沢用照明装置11の照度分布である。
光沢用照明装置11は、コンタクトガラス110と、複数の発光素子111とを有する。発光素子111のリード素子111a側には、基盤が配置されているが、図3では省略してある。各発光素子111は、各々の上面(発光側の面)をコンタクトガラス110の下面に密着させて1列状に配列されている。各発光素子111は、例えば反射型の発光ダイオード(反射型LED)であり、互いに略平行や照明光を出射する構成となっている。各発光素子111から出射された光は、コンタクトガラス110を透過して、線状の平行光として曲面ミラー12に照射される。
光沢用照明装置11の各発光素子111は、照明ムラを低減するために隙間なく整列して配置することが好ましいが、各発光素子111を基板に実装する都合上、隣接する発光素子111間に多少の隙間ができる。したがって、光沢用照明装置11の照明光の照度分布(平行光強度)は図3(d)のようになる。
曲面ミラー12は、光沢用照明装置11の長手方向(X方向)に所定の曲率の凹状の曲面を有する。この曲面ミラー12は、光沢用照明装置11の各発光素子111が発する略平行な照明光を反射(光路変換)し、被計測対象物の画像担持媒体90に照射された際の正反射光が結像レンズ14の瞳に対して入射する照明光を生成する機能を有する。すなわち、曲面ミラー12の凹状の曲面は、光沢用照明装置11の各発光素子111が発する照明光に対応する正反射光が結像レンズ14の瞳に対して入射する曲率とされている。
光沢用照明装置11の各発光素子111から出射された略平行な照明光は、所定の曲率の凹状の曲面を有する曲面ミラー12に入射し、該曲面ミラー12で反射されて、それぞれ異なる方向に進行する照明光となる。曲面ミラー12で反射された照明光は、画像担持媒体90の読取り領域90aの全域に入射角度θ1で入射する。この照明光は、同じく画像担持媒体90の読取り領域90aの全域で出射角度θ2(θ1=θ2)で正反射し、正反射光となる。正反射光は、曲面ミラー12により、それぞれ結像レンズ14の瞳に入射するように指向されている。
一方、濃度用照明装置13は、画像担持媒体90の読取領域90aに所定の角度で入射する照明光を照射する機能を有する。所定の角度は、入射角度θ1と異なる角度であれば任意で構わないが、例えば90degとすることができる。濃度用照明装置13としては、例えばキセノンランプやLEDアレイ等の拡散照明装置を用いることができる。なお、光沢用照明装置11と濃度用照明装置13が同時に光を出射することはなく、撮像素子15の駆動に合わせて交互に光を出射したり、何れか一方が随時光を出射したりするように構成されている。
結像レンズ14及び撮像素子15は、光沢用照明装置11からの照明光の正反射光を受光可能な位置に配置されている。又、結像レンズ14及び撮像素子15は、濃度用照明装置13から画像担持媒体90の読取領域90aに出射された照明光の拡散反射光の一部を受光可能な位置に配置されている。
結像レンズ14は、例えば複数枚のレンズから構成され、光沢用照明装置11から画像担持媒体90に照射された照明光の正反射光又は濃度用照明装置13からの照明光の拡散反射光を撮像素子15に結像する機能を有する。
撮像素子15は、複数の画素(セル)から構成され、結像レンズ14を介して入射する正反射光又は拡散反射光の光量を取得する機能を有する。撮像素子15としては、例えばMOS、CMOS、CCD、CIS等を用いることができる。本実施形態では、撮像素子15として、1次元で読み取るタイプの撮像素子(ラインセンサ)を用いる。カラー画像を対象とする場合には、RGBの各色に感度を有する3ラインタイプ等の撮像素子を用いればよい。
撮像素子15は、後述する画像処理装置に接続されている。画像処理装置は、撮像素子15で読み取られた画像を入力して、被計測対象物である画像担持媒体90の光沢分布および濃度分布を検査する。
画像検査装置における光沢分布及び濃度分布の検査は、一般に以下のように行われる。
初めに、光沢用照明装置11を点灯して(濃度用照明装置13は消灯)、画像担持媒体90の1ラインの読取領域90aに光沢用照明装置11からの照明光(線状の平行光)を照射し、撮像素子15でその正反射光の光量を受光し、読取領域90aの1ラインの画像(光沢画像)を読み取る。画像処理装置は、撮像素子15で読み取られた画像をメモリに記憶する。
次に、濃度用照明装置13を点灯して(光沢用照明装置11は消灯)、同じ1ラインの読取領域90aに照明光を照射し、撮像素子15で該読取領域90aからの拡散反射光の光量を受光し、読取領域90aの1ラインの画像(濃度画像)を読み取る。画像処理装置は、撮像素子15で読み取られた画像をメモリに記憶する。
次に、給紙装置30は、画像担持媒体90を矢印方向90b(副走査方向)に所定の距離だけ搬送する。そして、画像担持媒体90の次の1ラインについて、上記と同様の動作を行う。
以下、画像担持媒体90の各ラインについて同様の動作を繰り返すことにより、画像処理装置のメモリには、画像担持媒体90の全域の2次元光沢分布画像と2次元濃度分布画像が記憶される。
なお、画像担持媒体90を連続的に搬送し、順次、光沢用照明装置11と濃度用照明装置13を交互に点灯するようにしても、画像担持媒体90の2次元光沢分布画像と2次元濃度分布画像を取得することができる。
画像処理装置は、メモリに記憶された2次元光沢分布画像と2次元濃度分布画像に基づいて、被計測対象物である画像担持媒体90の全域にわたり、光沢分布と濃度分布の状態を検査する。
ところで、光沢用照明装置11の照明光は、図3(d)に示したように、隣接する発光素子の間で光量が少なくなる照明ムラが生じる。この照明ムラ部分で、光沢の検査精度が極端に低下する。
そこで、本実施形態では、光沢用照明装置11の照明光量を変化させて、被計測対象物である画像担持媒体90の光沢分布(2次元光沢分布)を撮影し、それぞれの照明光量による複数の光沢分布画像(2次元光沢分布画像)を取得する。画像処理装置は、これら複数の光沢分布画像(2次元光沢分布画像)について、互いに光沢分布が反映されている有効部分のみを切り出して合成して、1つの光沢分布画像(2次元光沢分布画像)とする。そして、画像処理装置は、この合成光沢分布画像(合成2次元光沢分布画像)を用いて、画像担持媒体90の光沢分布を検査する。これにより、光沢用照明装置11の照明光の照明ムラを許容しつつ、光沢分布の検査精度を向上させることが可能になる。
図4は、本実施形態に係る画像検査装置の制御系の概略構成を示す図である。コントローラ10は本画像検査装置の各部の動作を制御する。光沢用照明装置11及び濃度用照明装置13は、通常、コントローラ10の制御下で、点灯及び消灯を交互に繰り返す。また、光沢用照明装置11は、コントローラ10の制御下で、各発光素子から出射される平行光の光量(照明光量)を変化させる。すなわち、コントローラ10は、平行光照明手段としての光沢用照明装置11の照明光量を変化させる光量変更手段として機能する。給紙装置30は、コントローラ10の制御下で、画像担持媒体90を副走査方向に間欠的あるいは連続的に搬送する。撮像素子15は、コントローラ10の制御下で、光沢用照明装置11と濃度用照明装置13の点灯に合わせて、画像担持媒体90の光沢分布と濃度分布を撮影する。光沢分布は、光沢用照明装置11の照明光量の変化に合わせて、複数回撮影する。
画像処理装置40は、例えばパソコンであり、CPUや、ROM、RAM、HDDなどのメモリ、さらにはマウス、キーボード、表示部を備えている。該画像処理装置40はコントローラ10の制御下で、撮像素子15で撮影された画像担持媒体90の光沢分布と濃度分布の画像を順次取り込み、メモリに記憶する。そして、画像担持媒体90の2次元光沢分布画像と2次元濃度分布画像がメモリに揃うと、画像処理装置40は、これら画像に基づいて、画像担持媒体90の光沢分布や濃度分布を検査し、検査結果を表示部に表示する。ここで、2次元光沢分布画像は、光沢用照明装置11の照明光量の変化の回数に対応して複数得られる。画像処理装置40は、これら複数の2次元光沢分布画像を合成し、この合成した2次元光沢分布画像を用いて画像担持媒体90の光沢分布を検査する。すなわち、画像処理装置40は、平行光照明手段である光沢用照明装置11の照明光量の変化の回数に対応して、撮像素子15で繰り返し撮影された複数の光沢分布画像を合成して1つの合成光沢分布画像を生成し、該合成光沢分布画像を検査する画像処理・検査手段として機能する。
以下、本実施形態に係る画像検査装置による光沢分布検査の仕方について、具体的実施例により詳述する。なお、以下の実施例では、光沢用照明装置11の照明光量は簡単に通常の照明光量とその2倍の照明光量の2段階に変化させるとするが、一般に光沢用照明装置11の照明光量の変化は、通常の照明光量、その0.5倍、1.5倍、2倍、その他、いくらでもよい。
図5に、実施例1の全体的な処理フローチャートを示す。
最初に、光沢用照明装置11を通常の照明光量として、被計測対象物である画像担持媒体90の1回目の2次元光沢分布の撮影を行う(ステップ1001)。具体的には、給紙装置30により画像担持媒体90を矢印90bのY方向(副走査方向)に間欠的あるいは連続的に搬送し、これに合わせて光沢用照明装置11を通常の照明光量で点灯して、撮像素子15で画像担持媒体90の光沢分布画像を順次読み取る。この時、実際には、光沢用照明装置11と濃度用照明装置13とを交互に点灯し、撮像素子15では、画像担持媒体90の光沢分布画像と濃度分布画像を交互に読み取ることになるが、ここでは、濃度分布画像については省略する。なお、通常の照明光量は、あらかじめユーザによって指定された値あるいは被計測対象物によって固定された値などとする。
画像処理装置40は、撮像素子15で読み取られた画像担持媒体90の光沢分布画像を順次取り込み、メモリに記憶する(ステップ1002)。この結果、メモリには、まず、光沢用照明装置11の通常の照明光量で撮影された、画像担持媒体90の2次元光沢分布画像が記憶される。
次に、光沢用照明装置11の照明光量を通常の2倍にして、画像担持媒体90の2回目の2次元光沢分布の撮影を行う(ステップ1003)。具体的には、1回目の場合と同様に、再び画像担持媒体90を副走査方向に間欠的あるいは連続的に搬送し、これに合わせて光沢用照明装置11を点灯して(通常の2倍の照明光量で点灯)、撮像素子15で画像担持媒体90の光沢分布画像を順次読み取る。なお、この2回目の撮影では、濃度用照明装置13は消灯のままとして、濃度分布画像の撮影は実施しない。
画像処理装置40は、撮像素子15で読み取られた画像担持媒体90の光沢分布画像を順次取り込み、メモリに記憶する(ステップ1004)。この結果、メモリには、光沢用照明装置11を通常の照明光量として撮影した1回目の2次元光沢分布画像と、光沢用照明装置11を通常の2倍の照明光量として撮影した2回目の2次元光沢分布画像とが記憶される。
画像処理装置40は、この1回目と2回目の2次元光沢分布画像について、それぞれ光沢分布が反映されている有効な部分として、1回目の2次元光沢分布画像からは明るい部分を切り出し、2回目の2次元光沢分布画像からは暗い部分を切り出し、該切り出した画像の位置合わせを行って合成する(ステップ1005)。切り出した画像に重なる部分がある場合は、平均化(互いに画素値を平均)や重み付けをして重ね合わせる。この1回目と2回目の2次元光沢分布画像から互いに有効な部分を切り出して合成した画像を合成2次元光沢分布画像と称す。画像処理装置40は、この合成2次元光沢分布画像により、被計測対象物である画像担持媒体90の光沢分布の状態を検査する(ステップ1006)。
図6は、実施例1の具体的な処理の流れを説明する図である。
図6(a)は、通常の照明光量での1回目の撮影、通常の照明光量の2倍の光量での2回目の撮影を示している。図6(b)は1回目と2回目の撮影画像(2次元光沢分布画像)である。図6(b)を見るに、1回目の撮影画像では、暗い部分と明るい部分がハッキリわかるほど照明ムラが表れている。一方、2回目の撮影画像では、照明ムラは少なくなっているが、白い部分が限界を超えてしまっている(白抜きが発生)。
図6(c)は、これら1回目と2回目の撮影画像(2次元光沢分布画像)から有効部分の切り出しを説明する図である。図6(c)中、点線で示す部分が切り出す画像である。すなわち、通常の照明光量での1回目の撮影画像からは、明るい部分を切り出す。また、通常の照明光量の2倍の光量での2回目の撮影画像からは、白く飛ばされていない暗い部分を切り出す。この操作により、照明光量が大きく違わない、それぞれ光沢分布が反映されている有効な部分を切り出すことができる。なお、切り出す閾値は、あらかじめ照度分布に基づいて決めておくようにする。
図6(d)は合成画像(合成2次元光沢分布画像)であり、図6(c)のように切り出した画像について、互いに位置合わせを行って合成する。切り出し画像に重なる部分がある場合は、例えば、互いに画素値を平均して重ね合わせたり(平均化)、照度分布の割合に従って画素値に重みをかけて重ね合わせる。
図6(d)のように、2回の撮影では、多少照度ムラが残る場合が出てくるが、1回の撮影よりも(例えば、図6(b)の左側の撮影画像)、照明ムラの差が小さくなる。すなわち、照明ムラが軽減される。
なお、撮影回数を多くすることで、より滑らかな画像を合成することができる。2回以上の撮影をする場合には、例えば、通常の照明光量、その0.5倍の光量、1.5倍の光量、・・・のように、照明光量を段階的に調整する。照明光量を細かく調整することにより、より細かく切り出し画像を生成でき、より滑らかな画像を合成することができる。
実施例1では、光沢用照明装置11の照明光量の通常の照明光量とその2倍の光量に変化する毎に、被計測対象物である画像担持媒体90を繰り返し搬送して、それぞれの照明光量の光沢分布画像(2次元光沢分布画像)を2回に分けて撮影して取得していた。実施例2では、光沢用照明装置11の照明光量を通常の照明光量とその2倍の照明光量に交互に線順次に変化させて、被計測対象物である担持媒体90の1回の搬送で、それぞれの照明光量の光沢分布画像(2次元光沢分布画像)を取得するようにする。
図7に、実施例2の全体的な処理フローチャート、図8に具体的な処理の様子を示す。
光沢用照明装置11の照明光量を、通常の照明光量とその2倍の照明光量とに交互に線順次に変化させて、被計測対象部である画像担持媒体90の2次元光沢分布の撮影を行う(ステップ2001)。具体的には、給紙装置30により画像担持媒体90を矢印90bのY方向(副走査方向)に間欠的あるいは連続的に搬送し、これに合わせて光沢用照明装置11を通常の照明光量とその2倍の照明光量とに交互に変化させて、通常の照明光量時の光沢分布画像と2倍の照明光量時の光沢分布画像とを、順次、撮像素子15で読み取る。
図8(a)は、光沢用照明装置11の照明光量の時間的変化を示し、光量Aが通常の照明光量、光量Bが通常の照明光量の2倍の照明光量を表している。図8(b)は、撮像素子15の撮影タイミングを示す。すなわち、撮像素子15は、光沢用照明装置11の通常の照明光量(光量A)とその2倍の照明光量(光量B)の点灯タイミングで、順次、画像担持媒体90の光沢分布画像を読み取る。この間、画像担持媒体90は、副走査方向に間欠的あるいは連続的に搬送し続けている。したがって、画像担持媒体90の1回の搬送でもって、光沢用照明装置11の通常の照明光量とその2倍の照明光量による画像担持媒体90の2次元分布画像を取得することができる。
画像処理装置40は、撮像素子15で読み取られた画像担持媒体90の光沢分布画像を順次取り込み、メモリに記憶する(ステップ2002)。この結果、メモリには、光沢用照明装置11の通常の照明光量(光量A)とその2倍の照明光量(光量B)による、画像担持媒体90の2次元光沢分布画像が混在した状態で記憶される。
図8(c)は、画像処理装置40のメモリ内の撮影画像(光沢分布画像)の様子を示している。便宜上、図8(c)では、白い領域が通常の照明光量(光量A)による撮影画像を表し、灰色の領域が2倍の照明光量(光量B)による撮影画像を表している。すなわち、メモリには、通常の照明光量とその2倍の照明光量による2次元光沢分布画像が、1ライン毎に交互に分割して記憶される。
画像処理装置40は、メモリに1ライン毎に交互に分割して記憶されている、通常の照明光量と2倍の照明光量による2次元光沢分布画像をそれぞれ分離する(ステップ2003)。図8(d)は、これを示している。すなわち、メモリ内の光量Aと光量Bのラインを別々に読み出して合成する。
次に、画像処理装置40は、分離された通常の照明光量(光量A)による2次元光沢分布画像と通常の照明光量の2倍の照明光量(光量B)による2次元光沢分布画像について、通常の照明光量による画像からは明るい部分を切り出し、通常の照明光量の2倍の照明光量による画像からは暗い部分を切り出し、該切り出した画像の位置合わせを行って合成する(ステップ2004)。この場合の処理は、実施例1と同様である。そして、画像処理装置40は、この合成した2次元光沢分布画像(合成2次元光沢分布画像)により、被計測対象物である画像担持媒体90の光沢分布の状態を検査する(ステップ2005)。
なお、実施例2においても、光沢用照明装置11の照明光量を3段階以上に変化させることが可能である。この場合には、それぞれの照明の点灯時間を変更することで対応できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。本発明は、特許請求の範囲の記載を逸脱することなく、種々の変形や置換が可能である。例えば、画像担持媒体を搬送する替りに、撮像系を搬送することでもよい。
10 コントローラ
11 光沢用照明装置
111 発光素子
12 曲面ミラー
13 濃度用照明装置
14 結像レンズ
15 撮像素子
30 給紙装置
40 画像処理装置
90 画像担持媒体
特開2005−277678号公報 特開2006−284550号公報 特許第4117789号公報 特開2011−242379号公報

Claims (4)

  1. 複数の発光素子が配列され、線状の平行光を出射する平行光照明手段を使用し、前記平行光照明手段からの前記平行光を斜め方向から被計測対象物に照射し、該被計測対象物にて正反射した反射光を撮像素子で受光して、前記被計測対象物の光沢分布画像を撮影し、前記光沢分布画像を検査する画像検査装置であって、
    前記平行光照明手段の照明光量を変化させる光量変更手段と、
    前記平行光照明手段のそれぞれの照明光量により前記撮像素子で撮影された複数の光沢分布画像から、それぞれ有効部分を切り出して合成して、1つの合成光沢分布画像を生成し、該合成光沢分布画像を検査する画像処理・検査手段と、
    を有することを特徴とする画像検査装置。
  2. 前記光量変更手段は、前記平行光照明手段の照明光量を少なくとも通常の照明光量と該通常の照明光量より大の照明光量に変化し、
    前記画像処理・検査手段は、前記通常の照明光量による光沢分布画像については明るい部分を切り出し、前記通常の照明光量より大の照明光量による光沢分布画像については暗い部分を切り出して、1つの合成光沢分布画像を生成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像検査装置。
  3. 前記光量変更手段は、前記平行光照明手段の照明光量を線順次に変化させ、
    前記画像処理・検査手段は、前記照明光量を線順次に変化させて撮影された光沢分布画像から、それぞれの照明光量による光沢分布画像を分離する手段を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像検査装置。
  4. 複数の発光素子が配列され、線状の平行光を出射する平行光照明手段を使用し、前記平行光照明手段からの前記平行光を斜め方向から被計測対象物に照射し、該被計測対象物にて正反射した反射光を撮像素子で受光して、前記被計測対象物の光沢分布画像を撮影し、前記光沢分布画像を検査する画像検査方法であって、
    前記平行光照明手段を照明光量を変化させて、前記撮像素子で前記被計測対象物の光沢分布画像を撮影し、
    前記撮像素子で撮影されたそれぞれの照明光量による複数の光沢分布画像から、それぞれ有効部分を切り出して合成して、1つの合成光沢分布画像を生成し、該合成光沢分布画像を検査する、
    ことを特徴とする画像検査方法。
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