JP5068731B2 - 表面疵検査装置、表面疵検査方法及びプログラム - Google Patents

表面疵検査装置、表面疵検査方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、例えば金属板等の帯状体の表面の疵検査装置、表面疵検査方法及びプログラムに関し、特に、帯状体の表面の各種の疵の検査を、撮影画像を用いて行う疵検査に好適な技術に関するものである。
例えば金属板等の一つである鋼板等の帯状体の製造工程において、製品の品質を損なうおそれのある疵は、製造段階で早期に発見し、当該製造工程または上工程の製造条件を変更するなどして後続の製品について疵の発生を未然に防ぐ必要がある。そのために、例えば、製造ライン中で鋼板を移動させながら疵の検査を行っている。疵の検査方法として、電磁的や光学的手法など数々の検査方法が開発されており、なかでも光学的検査方法は、鋼板に非接触で表面の疵が検出可能であり、疵画像が高速で容易に得られるために広く用いられている。
当該光学的検査方法は、通板する鋼板等の表面の被検査部を照明して、CCDカメラのような撮像装置により連続的に撮影して得られる画像信号に基づいて、鋼板等の表面の疵を検出している。一般的にこのような光学的な表面疵検査方法においては、明視野撮像を行うために鋼板への照明の入射角度と反射角度の角度差が無いまたは少ない範囲(例えば0°〜5°程度)で撮像する正反射光学系と、暗視野撮像を行うために鋼板への照明の入射角度と反射角度の角度差が大きい範囲(例えば20°〜70°)で撮像する散乱反射光学系(以下では、夫々「正反射光学系」又は「乱反射光学系」と記す)の2系統の光学系を用いることが多い。正反射光学系は、表面の比較的大きな凹凸状の疵検出で有効であること、及び、散乱反射光学系は、鋼板表面の有色異物や汚れ欠陥の検出で有効であることが知られている。
しかしながら近年では、鋼板等の製品の出荷時の品質検査や、疵の早期発見により迅速な疵発生防止対策を実施する等の観点から、鋼板等の表面の正常部である地合と比べて、色調や凹凸等の僅かな違いの疵をも検出することがますます重要になっている。
正反射光学系と乱反射光学系の2系統の光学系を有する表面検査方法では、撮像装置は固定、つまり撮像装置の受光角度が上記2系統の光学系を満たす受光角度範囲の中で一意に固定されている。従って、この表面疵検査方法は、固定した受光角度での撮像では色調や凹凸等の僅かな違いの疵の検出が難しい場合が多い。例えば、押疵等の微小凹凸疵や、鋼板表面に薄く付着する汚れでは、疵表面で起こるわずかな乱反射の違い、反射率の角度依存性、または、地合の表面性状等により、ある特定の受光角度でしか輝度変化を得ることできず、その受光角度が撮像装置の受光角度と精度良く一致しないと、その微小疵の検出が困難になる場合が生じていた。
そこで、撮像装置の受光角度を変化させて鋼板等の表面疵検査を行う装置として、特許文献1に開示された技術のように、2次元CCDカメラの受光部を、2次元CCD素子の画素列の走査方向が鋼板の幅方向に実質的に一致するように、平らな形状の鋼板に対向配置し、相前後する2以上の時刻において当該画素列を走査して得た、鋼板の幅方向に長い特定部分の2枚以上の画像を合成して、異なる受光角度の検査画像を作成する装置が知られている。
特開2005−274325号公報 特開2006−292593号公報 "CCD/CMOSイメージ・センサの基礎と応用"、米本和也、CQ出版社、2003
しかしながら、上記の従来技術では、以下のような解決すべき課題が生じる場合がある。
特許文献1に開示されている技術では、鋼板の幅方向に長い特定部分が搬送によって製造ライン上を移動することにともなって、当該特定部分からの散乱光について、経時的に2次元CCDカメラである撮像装置の受光角度が変化することを利用している。鋼板の特定部分を含む画像が、2次元CCDカメラで撮像している製造ライン上の撮像領域中でオーバーラップするように、2次元CCDカメラを利用して複数の受光角度夫々で複数枚の画像を撮影し、その複数枚の画像を画像合成する。したがって、異なる2枚以上の、予め設定した所定の複数の受光角度の鋼板画像を得るために、必ず当該特定部分は、撮影領域中で所定の受光角度の位置で2回以上撮影される必要がある。言い換えれば、必ず2回以上の撮影回数で、特定部分を含む2次元画像を撮像することが必要となる。このため、効率的な画像撮影が難しく、疵を検出するための合成画像の生成に時間がかかることが多い。
また、変化量の多い受光角度を得るために、画素数の大きな2次元CCDを用いる場合には、より一層2次元CCDカメラを高フレームレート化する必要があり、高速搬送するラインへの適用が困難である。さらに、鋼板の特定部位を撮影領域中で少なくとも2回以上の複数回撮影したフレーム単位の2次元の画像データから、後工程の画像処理装置で上記の画像を合成する処理をする際には、必要の無い受光角度の部分の画像データを含めて後工程の画像処理装置に伝送し、当該所定の受光角度で撮像された特定部分の画像データ(1画素列分)のみをフレーム単位の画像データから抽出しなければならない。そのために、フレーム単位の2次元の画像データの処理では、無駄にデータ伝送時間および画像合成処理時間を要する。したがって、特許文献1に開示された技術では、鋼板の通板時にリアルタイムの疵検出が難しく、加えて、高速の画像処理をするための装置コストが増大することが懸念される。
さらに、一般に受光角度が異なると表面で反射する光量も大きく異なり、正反射光学系に比べて乱反射光学系の反射光量は一般に非常に小さくなる。しかし、特許文献1に開示された技術で得られる複数の受光角度夫々で撮影した複数枚の画像は、CCDカメラで同一の時刻に撮影された画像から合成される。よって、その露光時間は夫々受光角度で必然的に同じになり、正反射光学系として合成された画像は非常に明るくなる、一方、乱反射光学系として合成された画像は非常に暗くなる。したがって、往々にして夫々白飛びや黒潰れのために有意な輝度情報が失われ、疵部の検出・認識精度が低下する場合が多い。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、搬送される帯状帯の表面疵を、より精度良く確実に、リアルタイムで検出することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、長手方向に搬送される帯状体の表面の幅方向全域に帯状光を照射し、該帯状光が照射される領域である帯状光照射領域からの該帯状光の反射光を撮像し、該帯状体の表面の疵を検査する表面疵検査装置であって、
上記帯状光の上記帯状体に対する垂直方向入射角度が、上記帯状光照射領域のすべての点において、予め設定した所定の値で等しくなるように帯状光を照射する照明装置と、
上記帯状光照射領域を挟んで上記照明装置と対向配置され、該帯状光照射領域の内の、上記帯状体の移動方向における位置が相異なる複数の部分領域からの反射光を、夫々相異なる複数の垂直方向反射角度において、該垂直方向反射角度毎の露光時間で撮像して、複数の列単位画像を出力する、列単位露光可能かつ部分読み出し可能な2次元撮像装置と、
上記帯状体の移動に同期して上記2次元撮像装置に撮像させて、該撮像により得られた上記複数の列単位画像のうち少なくとも二つ以上の列単位画像を予め設定しておいた列数だけ夫々配列することにより、該少なくとも二つ以上の列単位画像の夫々が対応する垂直方向反射角度夫々から上記帯状光照射領域を撮像したフレーム画像を構成する制御装置と、
上記フレーム画像を画像処理して、上記帯状体の表面の疵を検出する疵画像処理装置と、
を備えることを特徴とする表面疵検査装置が提供される。
また、上記2次元撮像装置は、複数のCMOS撮像素子からなる2次元の画素配列を有する2次元CMOSカメラを備え、上記制御装置の指示により任意の画素列を任意の露光時間で露光し、該画素列の上記列単位画像を該画素配列から出力するものであり、
上記制御装置は、予め設定した上記複数の垂直方向反射角度夫々に対応する上記複数の部分領域を、上記垂直方向反射角度毎の露光時間で撮像するために、上記2次元CMOSカメラの複数の画素列、および該画素列にて撮像するときの露光時間を上記2次元撮像装置に指示してもよい。
また、上記制御装置は、上記二つ以上の列単位画像夫々から構成した各フレーム画像の夫々について、予め定められた処理法により該フレーム画像から複数の画素を抽出し、該複数の画素の輝度値に基づいて、上記複数の垂直方向反射角度夫々に対応する露光時間を決定してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、長手方向に搬送される帯状体の表面の幅方向全域に帯状光を照射し、該帯状光が照射される領域である帯状光照射領域からの該帯状光の反射光を撮像し、該帯状体の表面の疵を検査する表面疵検査方法であって、
照明装置が、上記帯状光の上記帯状体に対する垂直方向入射角度が、該帯状光照射領域のすべての点において、予め設定した所定の値で等しくなるように帯状光を照射するステップと、
上記帯状光照射領域を挟んで上記照明装置と対向配置され、列単位露光可能かつ部分読み出し可能な2次元撮像装置が、該帯状光照射領域の内の、上記帯状体の移動方向における位置が相異なる複数の部分領域からの反射光を、夫々異なる複数の垂直方向反射角度において、該垂直方向反射角度毎の露光時間で撮像して、複数の列単位画像を出力するステップと、
制御装置が、上記帯状体の移動に同期して上記2次元撮像装置に撮像させて、該撮像により得られた上記複数の列単位画像のうち少なくとも二つ以上の列単位画像を予め設定しておいた列数だけ夫々配列することにより、該少なくとも二つ以上の列単位画像の夫々が対応する垂直方向反射角度夫々から上記帯状光照射領域を撮像したフレーム画像を構成するステップと、
疵画像処理装置が、上記フレーム画像を画像処理して、上記帯状体の表面の疵を検出するステップと、
を有することを特徴とする表面疵検査方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、長手方向に搬送される帯状体の表面の幅方向全域に帯状光を照射し、該帯状光が照射される領域である帯状光照射領域からの該帯状光の反射光を撮像し、該帯状体の表面の疵を検査するために、
上記帯状光の上記帯状体に対する垂直方向入射角度が、上記帯状光照射領域のすべての点において、予め設定した所定の値で等しくなるように帯状光を照射する照明装置と、
上記帯状光照射領域を挟んで上記照明装置と対向配置され、該帯状光照射領域の内の、上記帯状体の移動方向における位置が相異なる複数の部分領域からの反射光を、夫々相異なる複数の垂直方向反射角度において、該垂直方向反射角度毎の露光時間で撮像して、複数の列単位画像を出力する、列単位露光可能かつ部分読み出し可能な2次元撮像装置と、
を有する表面疵検査装置を制御するコンピュータに、
上記帯状体の移動に同期して上記2次元撮像装置に撮像させて、該撮像により得られた上記複数の列単位画像のうち少なくとも二つ以上の列単位画像を予め設定しておいた列数だけ夫々配列することにより、該少なくとも二つ以上の列単位画像の夫々が対応する垂直方向反射角度夫々から上記帯状光照射領域を撮像したフレーム画像を構成する機能と、
上記フレーム画像を画像処理して、上記帯状体の表面の疵を検出する機能と、
を実現させるためのプログラムが提供される。
以上説明したように本発明によれば、搬送される帯状帯の表面疵を、より精度良く確実に、リアルタイムで検出することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<関連技術>
本発明の実施の形態について説明する前に、本発明の関連技術について説明する。
関連技術に係る表面疵検査装置は、鋼板の表面の2次元照射領域に対して面状光を入射する照明装置と、その照明装置に対向配置された部分読み出し可能な2次元CMOSカメラとにより、照射領域からの反射光の中の所定の2つ以上の異なる受光角度で特定される反射光のみの画像信号を、鋼板の搬送速度に同期させて部分読み出しした画素列から得て、鋼板の長手方向に合成・配列する。その結果、関連技術に係る表面疵検査装置は、同時に2つ以上の受光角度の検査画像をリアルタイムに作成する。
この関連技術に係る表面疵検査装置は、部分読み出し可能な複数のCMOS撮像素子からなる2次元の画像配列を有する2次元CMOSカメラからなる撮像装置を備えていて、鋼板の幅方向に亘る面状光照射領域に照射された面状光照射領域内から、同時刻に複数の受光角度で検査画像を得ることができる。そのため、発生する疵に併せて任意に複数の受光角度を選択することで、所定の受光角度でしか輝度変化を得ることができないような疵のリアルタイム検出に対応している。
しかしながら、この関連技術に係る表面疵検査装置も、やはり、CMOS撮像素子への露光は同一時刻かつ同一時間であるため、正反射光学系の画像と乱反射光学系の画像との輝度の差が大きくなり、白飛びや黒潰れのために有意な輝度情報が失われ、疵部の検出・認識精度が低下する恐れがあった。
CMOS撮像素子は、非特許文献1にあるように、その回路構成の特性から、光電変換した信号を出力した画素列から次の光電変換が開始される。よって、光電変換の開始および終了が全ての画素で同期しているCCD撮像素子とは異なり、CMOS撮像素子では光電変換が画素列を単位として非同期で行われる。CMOS撮像素子のこの特性は、高速に移動したり回転したりする物体などを撮影した際に像が歪む欠点とされ、光学系に機械的なシャッターを組み込んだり、別途回路を追加するなどして、CCD撮像素子と同じような光電変換の同期性を確保できるようにする取り組みがなされてきた。
本発明者は、有意な輝度情報が喪失するという前記の関連技術における改善点等について鋭意研究を行った結果、本発明に想到した。この本発明の一実施の形態に係る表面疵検出装置は、例えばCMOS撮像素子の持つ光電変換の非同期性を逆に積極的に活用し、光電変換の期間を画素列単位で個別に制御する。その結果、この表面疵検出装置は、複数台の撮像手段を使用することなく、ぞれぞれの受光角度に適した露光時間を使って複数の受光角度で帯状体の表面を検査することができ、発生する疵に併せて複数の受光角度が選択できることから、所定の受光角度でしか輝度変化を得ることができないような疵のリアルタイム検出が可能となるとともに、受光角度夫々の輝度情報を失うことなく画像化することで、疵検査装置の疵検出・認識精度を向上することができ、さらには、装置の小型化、廉価化が可能であるため、疵検査の導入が容易である。以下、図面を参照して、この本発明の実施の形態を詳細に説明する。
<一実施形態>
図1は本発明の実施の形態の一例を示すもので、被検査体の帯状体は、複数の鋼板が、各鋼板の長手方向の後端と先端とが溶接点で溶接により連結されたものである。また、図1は、その鋼板が長手方向に移動しながら加工される鋼板製造ライン(以下では「鋼板ライン」と記す)に配設された表面疵検査装置の概略構成図である。なお、ここではこのように帯状体として鋼板を例示し、かつ、表面疵検査装置が鋼板ラインに配置された場合を例示するが、本発明の帯状体及び適用先は、特に限定されるものではない。本発明の実施の形態は、帯状体からの反射光を利用して表面疵を検出するため、反射光を反射しうる面を有するような帯状体であれば、様々な帯状体の表面疵を検出することができることは、言うまでもない。
図1に示すように、本実施形態に係る表面疵検査装置は、鋼板1の表面の撮像領域(「帯状光照射領域」とも記す)LAを照明する照明装置10と、当該撮像領域を撮像して画像データを出力する2次元撮像装置20と、当該2次元撮像装置20を制御すると共に画像データを処理してフレーム画像を構成する制御装置30と、当該フレーム画像を画像処理して鋼板1の表面の疵を検出する疵画像処理装置31と、検出した疵情報を画面上に表示するオペレータ疵表示装置32とを備える。この表面疵検査装置が適用される鋼板ラインは、鋼板1の裏面にロール2を密着・回転させて、鋼板1を長手方向に搬送する。この鋼板ラインには、その鋼板1の移動を検知するために、設定されたロール2の回転角度ごとにパルス信号を出力するロータリーエンコーダ等のセンサ(以下では「PLG40」と記す)を備えている。本実施形態に係る表面疵検査装置は、PLG40からのパルス信号を受けて鋼板1の移動を検出し、その移動に応じた動作が可能である。なお、鋼板1の移動を検出する方法は、PLG40からのパルス信号に限定されるものではなく、鋼板1の移動を制御する制御装置等からの信号に基づく方法や、鋼板1の移動を検出する移動検出装置による検出結果に基づく方法など、様々な方法が使用可能である。また、この表面疵検査装置は、鋼板1がロール2に密着している間の部分を測定しており、パスライン変動による誤差を少なく検査が可能である。
(照明装置10)
照明装置10は、例えば蛍光灯、白熱灯又はハロゲンランプ等を有する光源11と、光ファイバー束12と、光源から出射された光を光ファイバー内へ導く入力端13と、光ファイバー内から光を出射する出力端14とからなっている。光ファイバー束12では多数の光ファイバーが帯状に整列されていて、入力端13は光源11が近接しており、鋼板1の幅方向に平行に設置された出力端14で帯状光L1が出射される。なお、この帯状光L1は、平行光であることが望ましい。また、照明装置10は、後述する制御装置30により例えばON/OFFや照度などが制御されて、帯状光を照射してもよいが、独立して動作することも可能である。
図2は、鋼板ライン上の鋼板面を上方から見た平面図で、照明装置10、帯状光照射面LA、及び2次元撮像装置20の平面配置を示す。図3は、鋼板ラインを側面から見た側面図で、照明装置10、帯状光照射領域LA、及び2次元撮像装置20の側面の配置状況を示している。
図3に示すように、帯状光L1は、出力端14に備えられた図示しないロッドレンズあるいはシリンドリカルレンズでもって、鋼板1の鋼板面の垂直方向とのなす角度α(垂直方向入射角度)が帯状光照射領域LAのすべての点で等しくなるように調整され、その垂直方向入射角度αが例えば45〜70°程度の所定の角度で帯状光照射領域LAに照射される。帯状光L1は、均一照度であり、帯状光照射領域LAの全幅にわたり、かつ、鋼板1の移動方向の照射幅が2次元撮像装置20の撮像範囲を満たすように、照射される。例えば、照明装置10は、180Wのハロゲンランプ1台を光源とした、ファイバー束の出力端の照明装置を使用してもよく、垂直方向入射角度αが45度で、鋼板表面を照射するように設定し、鋼板1上の帯状光照射領域LAは幅方向1700mm、長さ方向70mmに設定されてもよい。光ファイバー束12の出力端14から、帯状光L1の鋼板面上の帯状光照射領域LAまでの距離は鋼板ラインの装置構成で決められるが、本実施の形態では200〜400mm程度である。なお、照明装置10は、上記した以外の例えば市販のLEDレーザ光照明装置等のその他の帯状光源を用いてもよい。この場合、各発光ダイオードを帯状に整列する場合、光ファイバー等の他の構成の少なくとも一部を省略することができる。
(2次元撮像装置20)
また、鋼板上の帯状光照射領域LAを撮像する2次元撮像装置20の光軸は、鋼板1の鋼板面の垂直方向とのなす角度β(垂直方向反射角度)が例えば45度で、垂直方向入射角度αと等しくなるように、2次元撮像装置20は設置されることが望ましい(図3を参照のこと)。しかし、2次元撮像装置20の撮像面内に正反射光が含まれる位置であれば、特に限定されるものではない。
2次元撮像装置20は、帯状光照射領域LAを挟んで照明装置10に対向する位置に配置され、一台のみで配置されてもよいが、通常は、鋼板1の幅方向に複数台が並列に配設されていてもよい。2次元撮像装置20の台数は、鋼板1の検査幅、および撮像素子の横方向(鋼板1の幅方向)の画素数に基づいて、どの程度小さな疵を検出するかという必要とする分解能に応じて決定する。通常は鋼板ラインを通板する鋼板1は複数種類あり、夫々の幅が1m〜3m程度であるので、これに合わせて撮像装置も通常3,4台並列に並べることが望ましい。なお、2次元撮像装置20から帯状光L1の鋼板面上の帯状光照射領域LAまでの距離は、鋼板1の検査幅、撮像装置20の視野角、必要分解能等、及び設置場所近辺の他の装置配置等により決定され、通常は例えば300〜1200mm程度である。例えば、鋼板の幅が1500mmで、2次元撮像装置20が横2352画素、縦200画素を有する撮像素子からなるカメラを使用する場合、分解能が板幅方向で画素サイズ0.35mm、ライン方向で画素サイズ0.35mmの画像を得るには、カメラ1台の幅方向視野は820mmとなるように光学条件を設定すると、カメラ2台で、カメラ幅方向視野サイズは、1640mmになり、板幅全域の画像をえることができる。
2次元撮像装置20は、図4に模式的に示すように複数のCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconducter)撮像素子22が受光部21上に2次元配列(行と列)された、2次元の画素配列からなる2次元CMOSカメラで構成され、その光軸は鋼板1の幅方向が撮像素子の走査方向(横方向)と平行になり、かつ、鋼板1の移動方向が撮像素子の走査方向と垂直(縦方向)になるように向けられている。この2次元撮像装置20は、1回の撮像動作中に、異なる複数の画素の列(以下では「画素列」と記す)を任意に選択し、さらに当該画素列における露光時間を任意に設定して、露光完了後に当該画素列の画像信号(以下では「列単位画像」と記す)を部分読み出しする部分読み出し手段23を備えている。
従って、この2次元撮像装置20は、CMOS撮像素子22のp列目の画素列から得られるp列単位画像と、CMOS撮像素子22のq列目の画素列から得られるq列単位画像を、夫々任意の露光時間で撮影することが可能で、またそれらは同じ撮像動作中に得ることができる(ここでp、qはCMOS撮像素子22の異なる任意の2つの列番を表す)。なお、ここではCMOS撮像素子22が使用される場合の例を説明しているが、各画素列毎に露光時間を設定可能な非同期性を有する撮像素子であれば様々な撮像素子を使用することが可能である。また、上記露光時間は、各画素列に対応した垂直方向反射角度毎に設定されることが望ましい。
本発明の実施の形態では、照明装置10の出力端14から垂直方向入射角度α傾いて照射された帯状光L1が帯状光照射領域LAで反射され、2次元撮像装置20の受光部21上に結像して、帯状光照射領域LAが撮像される。このとき、2次元撮像装置20により、帯状光照射領域LAの内の、帯状体1の移動方向における位置が異なる複数の部分領域が、それぞれ異なる複数の垂直方向反射角度で撮像される。より具体的には、図2、図3に示すように、帯状光照射領域LA上の鋼板1の幅方向に長い部分領域Lpから、常に一定の垂直方向反射角度βpの反射光が、2次元撮像装置20の受光部21のCMOS撮像素子22のp列目で受光される。同様に、帯状光照射領域LA上の部分領域Lqから、常に一定の垂直方向反射角度βqの反射光が、2次元撮像装置20の受光面21のCMOS撮像素子22のq列目で受光されることになる。帯状光照射領域LA上の部分領域Lp、Lq夫々とCMOS撮像素子22上のp列、q列夫々との対応関係は、予め帯状光照射領域LAに対して当該光学系を使用して、CMOS撮像素子22により撮像画像を得て校正しておく。
ところで、帯状光照射領域LAは、2次元撮像装置20の受光部21に結像しているため、帯状光L1が垂直方向入射角度αで入射している部分領域Lpから、常に一定の垂直方向反射角度βpで1走査線分の画像が入射していることになる。従って、CMOS撮像素子22の画素列を任意に選択すれば、帯状光照射領域LAの範囲内で、常に一義に垂直方向反射角度を選択することが可能である。尚、ここでは部分領域Lp、Lqを撮像する場合を説明しているが、この部分領域の個数は、複数であればよく、3以上であってもよい。
(制御装置30)
制御装置30は、2次元撮像装置20等を制御する。より具体的には、制御装置30は、2次元撮像装置20で撮像する1枚の画像上の鋼板ライン方向(通板方向)の画素サイズが、1回の撮像動作の時間中に移動する鋼板の長さに等しくなるように、ライン速度に対応してPLG40から出力されるパルス信号に同期して、2次元撮像装置20が1回撮像するための撮像駆動信号を出力する。また、制御装置30は、後で詳細を記載するような処理で、画像信号を読み出すCMOS撮像素子22の複数の画素列を選択し、同時に前記画素列夫々の露光時間(垂直方向反射角度毎の露光時間)を設定する。そして、制御装置20は、2次元撮像装置20から1回の撮像動作中に得られる夫々の列単位画像を順次鋼板長手方向に合成してフレーム画像を作成し、順次疵画像処理装置31に出力する。
図5は、鋼板1の疵検査をする際にCMOS撮像素子22上の2つの画素列(p列目、q列目)が選択された場合の処理の一例を説明する説明図である。つまり、この図5の例では、1回の撮像でp列目の画素列とq列目の画素列とから2の列単位画像が得られるが、この1回の撮像に対する列単位画像の個数は複数であれば特に限定されるものではない。より具体的に説明する。図5(a)には、2次元撮像装置20のp列目の画素列とq列目の画素列により撮像された列単位画像(p列単位画像又はq列単位画像)、夫々の鋼板1上の撮像位置である部分領域(Lp又はLq)、及び、鋼板1の搬送方向を上方向へ、時間軸を右方向にして、各撮像時刻t、t+i、t+2i(ここでiは撮像に要する時間)における鋼板1の移動の様子を模式的に示す。CMOS撮像素子の横方向の画素数をWとすると、p列目およびq列目の画素列の幅はいずれもW画素となる。本発明の実施形態では、制御装置30から出力される撮像駆動信号は、2次元撮像装置20が1回の撮影時間中に移動する鋼板の長さと、撮像する画像上の鋼板ライン方向の画素サイズと等しくなるように同期しているので、制御装置30は、順次撮像動作で得られた、予め設定しておいたH個の夫々の列単位画像(p列単位画像同士又はq列単位画像同士)を図5(b)に示すように、各撮像時刻毎に順次並べて配列・合成するだけで、p列単位画像を鋼板長手方向に合成したフレーム画像Ipと、q列単位画像を鋼板長手方向に合成したフレーム画像Iqとを作成することができる。また、フレーム画像IpおよびIqは、上記のようにそれぞれ画素数Wの画素列をH個だけ配列・合成しているので、IpおよびIqの鋼板幅方向の画素数(以降、フレーム画像の高さと呼ぶ)および長手方向の画素数(以降、フレーム画像の幅と呼ぶ)は、それぞれWおよびHとなる。
なお、同じ撮像動作中に得ることができる列単位画像の選択可能な画素列は、上記では2つの異なる垂直方向反射角度βpおよびβqに対応した2つのp列目の画像列とq列目の画像列を用いる場合について説明したが、上述のように、異なる複数の垂直方向反射角度βに対応する画素列は、2つに制限されるものではなく、受光部21の有する画像列数まで選択が可能である。
(動作及び露光時間等の更新について)
上述の通り、この制御装置30は、複数のp列目の画素列とq列目の画素列夫々に対する露光時間を設定する。ここでこの露光時間決定過程について、図6〜図9を参照して、フレーム画像の合成処理と共に詳しく説明する。
図6〜図9は、図5に示したフレーム画像の合成処理、および合成したフレーム画像から垂直方向反射角度それぞれに適した露光時間を決定する処理を説明する説明図である。以下では、1つの垂直反射角度に対応するフレーム画像から、その垂直反射角度に対応する露光時間を更新する処理を説明する。しかし、本実施形態のように、垂直反射角度を複数用いる場合、つまり、複数の列単位画像を撮像する場合も同様であり、それぞれの垂直反射角度に対応するフレーム画像から、その露光時間を計算すればよい。
露光時間には、後述するように、予め設定された初期値が設定されている。そして、その初期値で撮像及び作成したフレーム画像を使って、図6に示す処理フローに従った露光時間の更新が行われる。
まず、照明装置10が、帯状光L1の帯状光照射領域LAへの照射を開始し(帯状光を照射するステップの一例)、2次元撮像装置20が、当該帯状光照射領域LAを複数の画素列で撮像し(複数の列単位画像を出力するステップの一例)、その後、ステップ51以降の処理が開始される。
ステップ51、52および53では、図5に示したように、制御装置30が、垂直方向反射角度それぞれに対応する列単位画像を2次元撮像装置20から取得し、フレーム画像を作成する(フレーム画像を構成するステップの一例)。そして、フレーム画像が完成するまで、上記の列単位画像取得、及び、フレーム画像合成が繰り返される(ステップ53参照。)。つまり、ステップ51および52により、その垂直方向反射角度の高さ1の列単位画像が得られるので、これをH回繰り返すことでフレーム画像が1つ得られる。
次にステップ54において、制御装置30は、予め定められて処理法でフレーム画像から画素を抽出する。具体的な抽出の方法の一例として、図7の処理フローに示すように鋼板左右エッジを検出し、そのエッジ内の画素を抽出することで、鋼板部分の画素のみを抽出する方法がある。このステップ54で行われる抽出方法の例について説明すると以下の通りである。
図7に示すように、ステップ61では、制御装置30は、フレーム画像の各画素の輝度値をそれぞれ高さ方向(つまり列単位画像の積層方向又は鋼板1の通板方向)に加算し、その幅方向x(1≦x≦W)の分布(縦プロジェクションと呼ぶ)P(x)を計算する(図8参照。)。つまり、フレーム画像の高さ方向位置y、幅方向位置xにおける画素の輝度値をI(x,y)とすると、縦プロジェクションP(x)を以下のように計算する。
P(x)=I(x,1)+I(x,2)+…I(x、H)、1≦x≦W
次に、ステップ62では、制御装置30は、計算した縦プロジェクションP(x)を、x=1から軸xの正の方向、およびx=Wから軸xの負の方向からそれぞれ走査し、予め指定した値(閾値)を超えた幅方向の位置をそれぞれ左エッジ位置XL,右エッジ位置XRと決定する(図9参照。)。そして、制御装置30は、決定した左右のエッジ位置より、フレーム画像XL≦X≦XRの領域を鋼板部分と見なし、ステップ63において、その鋼板部分の画素をフレーム画像から抽出する。
再び図6を参照して、露光時間の更新処理の説明に戻る。
制御装置30は、ステップ54において抽出した画素に対して、ステップ55において、その輝度値の平均値Vmを計算する。制御装置30は、さらにステップ56において、予め設定しておいた輝度範囲に計算した平均値Vmが収まるように露光時間を修正する。設定した輝度範囲の最大値をVmax、Vmin、露光時間の変更割合をΔE(>0)、現在の露光時間をE、更新後の露光時間をE’とすると、
Vm>Vmaxのとき、E’= E(1−ΔE)
Vm<Vminのとき、E’= E(1+ΔE)
上記以外のとき、 E’= E
のように更新後の露光時間E’を決定する。ここで、輝度範囲(Vmin,Vmax)はフレームの各画素の輝度値の取りうる範囲から、後述する疵画像処理装置31での処理に適した輝度範囲に設定する。例えば、画素が8ビットで表される場合、輝度値のとりうる範囲は0から255であるので、Vmin=80程度、Vmax=220程度に設定することが望ましいがこの数値はあくまで一例である。
そして、ステップ56で露光時間が更新された後、制御装置30は、ステップ57で撮像が終了しているか、つまり、所望のフレーム画像が全て撮像されたか否かを確認し、更にフレーム画像を撮像すべき場合には、ステップ51以降の処理を繰り返すことにより、更新後の露光時間で撮像を行う。
なお、疵検査中に露光時間が変更されると、同一の垂直方向反射角度に対する複数のフレーム画像間で、輝度変化が生じることとなり、後段の疵画像処理装置31における疵検出や、作業者がそのフレーム画像を参照した場合などにおいて、疵を判別することが難しくなることがある。そこで、このような疵の検出が難しくなる事態が生じることがないように、露光時間の変更割合ΔEは、疵画像処理装置31での疵検出感度に対して十分小さく、例えばΔE=0.05程度に設定されることが望ましい。
また、上記図6に示した露光時間変更処理では、1のフレーム画像を作成するための各画素列に対する露光時間を、そのフレーム画像よりも前に撮像したフレーム画像の輝度の平均値を用いて変更したが、この変更は、1のフレーム画像を形成する画素列を取得する途中で行われてもよい。ただし、この場合、例えば、同一の画素列に対する列単位画像が所定数以上取得された段階で、輝度値の平均値Vmを計算し、上記の処理が行われることが望ましい。例えば、疵画像が列単位画像に含まれる場合、その輝度値の平均値Vmには、疵からの異常な輝度が含まれることになるため、上記のようにフレーム画像ではなく複数の列単位画像から平均値Vmを計算する場合、所定数以上の列単位画像に対して輝度値の平均値Vmを計算することが望ましい。ただし、この場合、疵検査中に露光時間が変更されると1のフレーム画像には露光時間変更前の領域と変更後の領域の境界が映り、この境界部分に大きな輝度変化が生じた場合に、この境界を疵として誤検出することが考えられる。従って、この場合も、露光時間の変更割合ΔEは、疵画像処理装置31での疵検出感度に対して十分小さく、例えばΔE=0.05程度に設定されることが望ましい。
また、上述のように、列単位画像を撮像する複数の画素列(例えばq列目とq列目)は制御装置30により設定され、かつ、図6の処理による露光時間の更新が行われる前には、露光時間として予め所定の初期値が設定されていることが望ましい。この画素列の選択及び露光時間の初期値について説明すれば以下の通りである。
つまり、制御装置30は、予め鋼板1の品種や表面性状に対応させて、どのような垂直方向反射角度(CMOS撮像素子22の読み出す画素列で一義に決定される)で鋼板を撮像すれば精度良く疵検出ができるかを、予め実験等によって検討して、鋼板1の品種等ごとに垂直方向反射角度または画素列の番号として内蔵するデータベース(図示しない)に登録することが望ましい。また、露光時間についても、制御装置30は、同様に予め鋼板1の品種や表面性状に対応させて、どのような露光時間で鋼板を撮像すれば露光時間を頻繁に変更せずに済むかを、予め実験等によって検討して、当該品種や表面性状の露光時間の初期値として上記データベースに登録することが望ましい。そして、実際に鋼板ラインで検査するときに、制御装置30は、被検査材の鋼板の品種や表面性状に適した垂直方向反射角度および露光時間の初期値を、当該データベースを基に決定して、CMOS撮像素子22の読み出し画素列設定信号および当該画素列の露光時間設定信号を2次元撮像装置20に出力して撮像を制御することが望ましい。
(疵画像処理装置31)
疵画像処理装置31は、制御装置30で複数の列単位画像から作成したフレーム画像が入力されて、当該フレーム画像に対して、例えば、シェーディング補正等の画質改善・ラベリング処理・幾何学的特徴量抽出等のような画像解析などの画像処理、及び疵判定処理を行って有害疵を検出する(疵を検出するステップの一例)。例えば、本出願人が出願した特許文献2に開示されているように、疵画像処理装置31は、例え、閾値を用いて輝度値を2値化して閾値以上の領域などを疵候補画像として抽出したり、フレーム画像の輝度分布をパターンフィッティングして疵候補画像を抽出するなどのように、得られたフレーム画像から疵候補画像を抽出する。そして、疵画像処理装置31は、抽出された疵候補画像の中から特定形状の模様を含む画像を抽出し、抽出した画像に所定の画像処理(例えばパターンフィッテングや特徴量抽出及び判定など)を行って有害疵を検出することにより、有害疵を検出するために行う画像処理対象を絞り込んでもよい。このような処理を行うことにより、疵画像処理装置31は、高速且つ高精度で疵検出が可能であり、鋼板表面部分のみの画像処理を効率よく行うことができ、ロール2上を移動している鋼板がいわゆるウォークと呼ばれる蛇行をおこしても鋼板エッジを起点に有害疵の発生位置を正確に算出することができる。
(オペレータ疵表示装置32)
オペレータ疵表示装置32は、例えばコンピュータディスプレーなどの表示装置で構成され、例えば、疵画像処理装置31から送られてくる検出した疵の疵画像および疵画像から抽出された特徴量を含む信号を重畳し、疵の画像および特徴量を表示する。ここで、例えば特徴量としては、疵の種類、鋼板上の発生位置、大きさ、有害度などのデータを含んでもよい。
<本実施形態による効果の例等>
以上説明したように、本発明の実施形態の表面疵検査装置によれば、2次元撮像装置20の受光部21の画素列を選択し、当該画素列の露光時間を任意に設定することによって、撮像装置の数を増やすことなく、2次元撮像装置20の受光部21の画素列を全て露光する通常の撮像時間に比べて同時刻と見なせるくらい短い撮像時間において、複数の受光角度それぞれに適した露光時間を使って夫々撮像した疵画像を複数得ることができ、正反射光学系や乱反射光学系を容易に構築することができる。
この際、この表面疵検査装置は、発生する疵に併せて複数の受光角度を選択することも可能である。つまり、例えば、表面疵検査装置は、帯状体の正常部である地合からの散乱・反射光が少なく、帯状体の表面の微小な疵によるわずかな乱反射の違いや反射率の角度依存性に適した受光角度を選択することができる。そして、表面疵検査装置は、上記の通り、その受光角度の夫々に適した露光時間を設定し、その露光時間で効率よく撮像して、高速かつ高精度に画像処理して疵検出することができる。
従って、この表面疵検査装置は、所定の受光角度でしか輝度変化を得ることができないような疵のリアルタイム検出を、これまでよりも高精度で実現でき、さらには、安価でかつ容易に鋼板上に発生する様々な疵に対応した検査ができる。また、この表面疵検査装置は、簡便で装置を小型化でき、廉価化が可能であるため、装置の導入が容易である。
より具体的に効果等を例示すると、本発明の実施の形態では、2次元撮像装置20は、1回の撮像動作中に、制御装置30によって選択される所定の異なる複数の画素列を、同じく制御装置30によって各画素列毎に設定された時間を用いて露光した後、当該画素列の画像信号を読み出す手段を備えている。よって、この表面疵検査装置によれば、CMOS撮像素子22のp列目とCMOS撮像素子22のq列目を予め制御装置30で選択しておけば、1回の撮像動作によって、夫々任意の露光時間で撮影された垂直方向反射角度βpのp列単位画像と垂直方向反射角度βqのq列単位画像を同時に得ることができる。
さらに、前述したように、2次元撮像装置20は、制御装置30から出力される、鋼板1の移動に対応するパルス信号PLGに同期した撮像駆動信号によって、撮像動作を繰り返す。よって、本実施形態に係る表面疵検査装置は、容易に、垂直方向反射角度βpで撮像したフレーム画像(図5、Ip)と、垂直方向反射角度βqで撮像したフレーム画像(図5、Iq)とを連続して鋼板長手方向全域について得ることが可能である。したがって、この表面疵検査装置は、鋼板1の地合表面に適した任意の乱反射光学系を構築することが可能となり、疵表面で起こるわずかな乱反射の違いや反射率の角度依存性により、所定の受光角度でしか輝度変化を得ることできなかった疵に対して、最適な受光角度(即ち、垂直方向反射角度)で撮像することができる。
さらに、この表面疵検査装置は、垂直方向反射角度夫々に適した露光時間を設定できるので、夫々の垂直方向反射角度での輝度範囲(ダイナミックレンジ)に応じたフレーム画像を得ることができ、同一露光時間による撮影で問題となった白飛びや黒潰れによる有意な輝度情報の喪失を低減することができ、疵部の検出や認識の精度を向上することができる。
また、図3に示すように、2次元撮像装置20の光軸が、垂直方向入射角度αとほぼ等しい垂直方向反射角度β(垂直方向入射角度との差が0°〜5°)で反射する反射光を受光する2次元撮像装置20の受光面21のCMOS撮像素子22のr列目で受光するように、画素列を制御装置30で選択すれば、正反射光学系を構築することができ、凹凸性状疵が検出しやすくなる。ここで、正反射光学系を構築するために、CMOS撮像素子22のr列目を選択するのに、反射光の強度を測定し、一番強度の高い画素列を選択しても良い。なお、鋼板地合が鏡面のような場合は、正反射光学系から±1〜2°程度ずらした条件(トワイライトゾーン)を満たす画素列を選択して撮像すると、地合からの強烈な反射光が低減されて、微小凹凸性状疵の顕在化が図れるという結果が得られる。図5(b)には一例として、正反射凹凸疵(疵H)と、有色疵である異物付着(疵G)を撮影したときに得られた画像を示した。図5(b)でIpが正反射光学系で得られたフレーム画像であり(すなわち、p=rとなる例である)、Iqが乱反射光学系で得られたフレーム画像である。正反射光学系で得られた画像から、微小凹凸性状疵を、乱反射光学系から得られた画像から異物付着等の有色疵を確実に検出することができる。
そして、この表面疵検査装置は、上述の通り、2次元撮像装置20の受光部21の複数の画素列から、1又は2以上の画素列を選択し、その選択した画素列それぞれから列単位画像を取得する。そして、表面疵検査装置は、その各画素列から取得した列単位画像を、各画素列毎に重畳して、各画素列(つまり垂直方向反射角度)に対応したフレーム画像を形成する。従って、例えば、上記特許文献1に記載の技術のように、全ての画素列を含むフレーム画像を複数枚形成し、その複数枚のフレーム画像から、各受光角度に対する検査画像を形成する場合に比べて、本実施形態に係る表面疵検査装置は、全ての画素列を露光する必要はなく、選択した画素列を露光するだけで済むので、リアルタイム性を大幅に向上させることができる。このような表面疵検査装置は、更に、列単位画像を得る画素列を選択することにより、各画素列に対して適した露光時間を別々に設定することをも可能としている。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
(画素抽出処理の変更例)
例えば、上記実施形態では、ステップ54における複数の画素を抽出する際に、制御装置30が、図7に示すように、エッジを縦プロジェクションから求める場合について説明した。しかしながら、この処理方法は、この例に限定されるものではなく、エッジ内の領域、つまり、検査対象である鋼板1が撮像された領域の複数の画素を、フレーム画像から抽出できる方法であれば、様々な方法が使用可能である。例えば、制御装置30は、フレーム画像の各画素列(つまり列単位画像)毎に、閾値を用いて操作して、左右エッジ位置を検出し、その左右エッジ位置間の画素を抽出すること可能である。この場合、制御装置30は、例えば鋼板1にうねりが生じていたり、幅が一定でない場合など、列単位画像毎にエッジ位置を検出することが可能となり、鋼板1を表した画素をより正確に抽出することが可能となる。なお、ここで説明したエッジ検出方法は、あくまで一例であり、画素抽出処理時には様々なエッジ検出方法を使用可能であることは言うまでもない。
(露光時間調整の変更例)
また、上記実施形態では、図6に示すステップ55で計算した平均値Vmを用いて、制御装置30が、ステップ56においてその平均値Vmが、予め設定された輝度範囲Vmax〜Vmin内に収まるように、露光時間を変更割合ΔEだけ変更した。しかしながら、この露光時間調整方法は、この例に限定されるものではなく、その後撮像されるフレーム画像の輝度値が白飛びや黒潰れなどとならない値となるような露光時間調整であれば様々な方法を使用可能である。
例えば、制御装置30は、平均値Vmが所定の目標値Vtに近づくように、露光時間を調整することも可能である。より具体的にはこの場合、露光時間の変更割合をΔE(>0)、現在の露光時間をE、更新後の露光時間をE’とすると、
Vt>Vmのとき、E’= E(1−ΔE)
Vt<Vmのとき、E’= E(1+ΔE)
上記以外のとき、 E’= E
のように更新後の露光時間E’を決定することも可能である。この場合も露光時間E’は、平均値VmがVtに近い値の範囲内で調整されることとなり、適切な露光時間調整が可能である。
また、他の露光時間調整の変更例としては、輝度値と露光時間との間に存在する相関関係(例えば線形関係)を利用した方法も使用可能である。より具体的には、輝度値と露光時間との間に線形関係が存在する場合、露光時間をn倍にすれば、輝度値もn倍となることが予想される。そこで、制御装置30は、平均値Vmの目標値をVtとし、露光時間の倍率をnとし、現在の露光時間をE、更新後の露光時間をE’とすると、倍率nは、
n=Vt/Vm
で求められ、更に、変更後の露光時間E’は、
E’=n×E
のように決定することも可能である。この際、例えば、1のフレーム画像形成中に露光時間を変更する場合には、急激に明るさが変化して過検出となることを防ぐため、この変更倍率nを、リミッタ値nlにより、倍率n’へと
n’=min(n,nl)
により変更して、変更後の露光時間E’を、
E’=n’×E
のように決定することが望ましい。
なお、図6に示す上記実施形態の場合や、ここで説明した露光時間調整例では、フレーム画像からエッジ部をのぞく領域を抽出し、その領域に対する輝度値の平均値を使用した。しかしながら、制御装置30は、輝度値の平均値ではなく、中央値などを使用することももちろん可能である。
(プログラム等)
また、例えば、制御装置30及び疵画像処理装置31等は、図1に示すように個別の専用装置で構成されてもよいが、ソフトウエアにより上記所定の機能をコンピュータに実現させても良い。上記機能をソフトウエア等により行う場合、汎用又は専用のコンピュータにプログラムを実行させることにより、制御装置30及び疵画像処理装置31等の機能を実現することができる。つまり、制御装置30及び疵画像処理装置31等は、所定の機能を実現させる夫々作業者が上記の疵検出のための設定値を入力するためのキーボードやマウス等の入力装置と、オペレータ疵表示装置32に対する入力/出力インターフェイスと、画像メモリを含む内部メモリと、DVD−RAMやHDD等の外部記録装置と、コンピュータ・ディスプレーなどを具備するコンピュータで構成することも出来る。また、制御装置30及び疵画像処理装置31は、夫々別個のコンピュータで構成してもよく、また、設置場所や製作費を低減するために一台で構成しても良い。さらに、鋼板等の製造ラインを統括するプロセス=コンピュータとLAN又は専用のケーブル等で接続するI/Oボードを備えて、被検査材の鋼板の種類の情報を当該プロセスコンピュータから得るようにしてもよく、又、疵検出結果を当該プロセスコンピュータに出力するようにしても良い。制御装置30及び疵画像処理装置31で行う上記の制御や各データ処理(情報処理)は、このようにコンピュータ等で構成した装置で、予め作成した疵画像測定プログラム及び疵画像処理プログラムをHDD及び内部メモリにロードして実行させることも可能である。
本発明の一実施の形態の表面疵検査装置の概略を示す図である。 図1に示す実施の形態の表面疵検査装置の上方から見た照明装置と2次元撮像装置の配置を示す平面図である。 図1に示す実施の形態の表面疵検査装置の側面配置図である。 2次元撮像装置の受光部のCMOS撮像素子を模式的に示す図である。 2つの列単位画像からフレーム画像を導出する手法の概略の説明図である。 導出したフレーム画像を使って露光時間を更新する手法の概略の説明図である。 導出したフレーム画像を使って露光時間を更新する手法の概略の説明図である。 導出したフレーム画像を使って露光時間を更新する手法の概略の説明図である。 導出したフレーム画像を使って露光時間を更新する手法の概略の説明図である。
符号の説明
1 鋼板
2 ロール
10 照明装置
11 光源
12 光ファイバー束
13 光ファイバー束入力端
14 光はフィバー束出力端
20 2次元撮像装置
21 受光部
22 CMOS撮像素子
23 部分読み出し手段
30 制御装置
31 疵画像処理装置
32 オペレータ疵表示装置
40 PLG
L1 帯状光
LA 帯状光照射領域
Lp、Lq 帯状光照射領域内の撮像位置(部分領域)

Claims (5)

  1. 長手方向に搬送される帯状体の表面の幅方向全域に帯状光を照射し、該帯状光が照射される領域である帯状光照射領域からの該帯状光の反射光を撮像し、該帯状体の表面の疵を検査する表面疵検査装置であって、
    前記帯状光の前記帯状体に対する垂直方向入射角度が、前記帯状光照射領域のすべての点において、予め設定した所定の値で等しくなるように帯状光を照射する照明装置と、
    前記帯状光照射領域を挟んで前記照明装置と対向配置され、該帯状光照射領域の内の、前記帯状体の移動方向における位置が相異なる複数の部分領域からの反射光を、夫々相異なる複数の垂直方向反射角度において、該垂直方向反射角度毎の露光時間で撮像して、複数の列単位画像を出力する、列単位露光可能かつ部分読み出し可能な2次元撮像装置と、
    前記帯状体の移動に同期して前記2次元撮像装置に撮像させて、該撮像により得られた前記複数の列単位画像のうち少なくとも二つ以上の列単位画像を予め設定しておいた列数だけ夫々配列することにより、該少なくとも二つ以上の列単位画像の夫々が対応する垂直方向反射角度夫々から前記帯状光照射領域を撮像したフレーム画像を構成する制御装置と、
    前記フレーム画像を画像処理して、前記帯状体の表面の疵を検出する疵画像処理装置と、
    を備えることを特徴とする表面疵検査装置。
  2. 前記2次元撮像装置は、複数のCMOS撮像素子からなる2次元の画素配列を有する2次元CMOSカメラを備え、前記制御装置の指示により任意の画素列を任意の露光時間で露光し、該画素列の前記列単位画像を該画素配列から出力するものであり、
    前記制御装置は、予め設定した前記複数の垂直方向反射角度夫々に対応する前記複数の部分領域を、前記垂直方向反射角度毎の露光時間で撮像するために、前記2次元CMOSカメラの複数の画素列、および該画素列にて撮像するときの露光時間を前記2次元撮像装置に指示する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の表面疵検査装置。
  3. 前記制御装置は、前記二つ以上の列単位画像夫々から構成した各フレーム画像の夫々について、予め定められた処理法により該フレーム画像から複数の画素を抽出し、該複数の画素の輝度値に基づいて、前記複数の垂直方向反射角度夫々に対応する露光時間を決定する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の表面疵検査装置。
  4. 長手方向に搬送される帯状体の表面の幅方向全域に帯状光を照射し、該帯状光が照射される領域である帯状光照射領域からの該帯状光の反射光を撮像し、該帯状体の表面の疵を検査する表面疵検査方法であって、
    照明装置が、前記帯状光の前記帯状体に対する垂直方向入射角度が、該帯状光照射領域のすべての点において、予め設定した所定の値で等しくなるように帯状光を照射するステップと、
    前記帯状光照射領域を挟んで前記照明装置と対向配置され、列単位露光可能かつ部分読み出し可能な2次元撮像装置が、該帯状光照射領域の内の、前記帯状体の移動方向における位置が相異なる複数の部分領域からの反射光を、夫々異なる複数の垂直方向反射角度において、該垂直方向反射角度毎の露光時間で撮像して、複数の列単位画像を出力するステップと、
    制御装置が、前記帯状体の移動に同期して前記2次元撮像装置に撮像させて、該撮像により得られた前記複数の列単位画像のうち少なくとも二つ以上の列単位画像を予め設定しておいた列数だけ夫々配列することにより、該少なくとも二つ以上の列単位画像の夫々が対応する垂直方向反射角度夫々から前記帯状光照射領域を撮像したフレーム画像を構成するステップと、
    疵画像処理装置が、前記フレーム画像を画像処理して、前記帯状体の表面の疵を検出するステップと、
    を有することを特徴とする表面疵検査方法。
  5. 長手方向に搬送される帯状体の表面の幅方向全域に帯状光を照射し、該帯状光が照射される領域である帯状光照射領域からの該帯状光の反射光を撮像し、該帯状体の表面の疵を検査するために、
    前記帯状光の前記帯状体に対する垂直方向入射角度が、前記帯状光照射領域のすべての点において、予め設定した所定の値で等しくなるように帯状光を照射する照明装置と、
    前記帯状光照射領域を挟んで前記照明装置と対向配置され、該帯状光照射領域の内の、前記帯状体の移動方向における位置が相異なる複数の部分領域からの反射光を、夫々相異なる複数の垂直方向反射角度において、該垂直方向反射角度毎の露光時間で撮像して、複数の列単位画像を出力する、列単位露光可能かつ部分読み出し可能な2次元撮像装置と、
    を有する表面疵検査装置を制御するコンピュータに、
    前記帯状体の移動に同期して前記2次元撮像装置に撮像させて、該撮像により得られた前記複数の列単位画像のうち少なくとも二つ以上の列単位画像を予め設定しておいた列数だけ夫々配列することにより、該少なくとも二つ以上の列単位画像の夫々が対応する垂直方向反射角度夫々から前記帯状光照射領域を撮像したフレーム画像を構成する機能と、
    前記フレーム画像を画像処理して、前記帯状体の表面の疵を検出する機能と、
    を実現させるためのプログラム。
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