JP2014168501A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】漏れ防止用の溝を設ける必要がなく、よって製造効率が良く、しかも漏れを有効に抑制することが可能な吸収性物品を提供する。
【解決手段】表面シートおよび裏面シートならびに両シート間に配置された吸収体を備え、これら両シートおよび吸収体より幅寸法の小さな高吸収性ポリマーシートを裏面シートおよび吸収体間であって吸収性物品の幅方向中央部に配置する。高吸収性ポリマーシートが尿等の水分を吸収して膨潤した際、吸収体および表面シートが高吸収性ポリマーシートによって押圧され厚み方向に***することにより装着者の肌側に密着するとともに、高吸収性ポリマーシートの側方であって裏面シートおよび吸収体間に吸収性物品の長手方向に延びる空間が形成されることにより空間を伝って尿等の水分を拡散する。
【選択図】図1

Description

本発明は、使い捨ておむつ、または生理用ナプキン等として用いられる吸収性物品に関する。
使い捨ておむつ、または生理用ナプキン等として用いられる吸収性物品は、その構成要素の一つである液透過性の表面シートを装着者の肌と当接するように装着するのが一般であるところ、装着時に表面シートと肌との間に隙間が生じたり、あるいは装着後の体動によって同様に隙間が生じたりすることがあり、このようにして隙間が生じるとこれを原因として、漏れ(横漏れ)が発生することがある。
このような漏れに対する策として従来、表面における左右両側において側縁から内方に向けて一対の疎水性領域を形成し、この疎水性領域に、吸収性物品の長手方向に沿って連続したまたは非連続の溝(防漏溝)を設けた吸収性物品が特許文献1に掲載されている。
特開平9−168563号公報
上記従来の吸収性物品は、その構成要素であるシートに漏れ防止用の溝を設けたものであって、吸収性物品に体圧が掛かって頂部シートと底部シートとの間の空間が潰れても溝が空間として残るため、この溝に尿等の水分が流入し、よって尿等の水分が装着者の肌側方向へ逆流するのを防止するようにしたものである。
しかしながら上記従来技術の場合は、頂部シートと底部シートの少なくとも一方に溝を設けるため、その加工工程が必要とされ、よって製造効率があまり良くなく、製造コストが高いと云う問題がある。また上記したように装着時に表面シートと肌との間に隙間が生じた場合には、溝が設けられていても漏れが発生する場合がある。
本発明は以上の点に鑑みて、漏れ防止用の溝を設ける必要がなく、よって製造効率が良く、しかも漏れを有効に抑制することが可能な吸収性物品を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1による吸収性物品は、装着時に装着者の肌と当接する表面シートと、前記表面シートにおける前記装着者の肌と当接する側とは反対側に配置された裏面シートと、前記表面シートおよび前記裏面シート間に配置された吸収体とを備え、前記表面シート、前記裏面シートおよび前記吸収体より幅寸法の小さな高吸収性ポリマーシートを前記裏面シートおよび前記吸収体間であって当該吸収性物品の幅方向中央部に配置し、前記高吸収性ポリマーシートが尿等の水分を吸収して膨潤した際に、前記吸収体および前記表面シートが前記高吸収性ポリマーシートによって押圧され厚み方向に***することにより装着者の肌側に密着するとともに、前記高吸収性ポリマーシートの側方であって前記裏面シートおよび前記吸収体間に当該吸収性物品の長手方向に延びる空間が形成されることにより前記空間を伝って尿等の水分を拡散することを特徴とする。
また、本発明の請求項2による吸収性物品は、上記した請求項1記載の吸収性物品において、前記高吸収性ポリマーシートは、粒状の高吸収性ポリマーまたは前記粒状の高吸収性ポリマーと親水性繊維との混合体を液透過性シートによって保持したものであることを特徴とする。
また、本発明の請求項3による吸収性物品は、上記した請求項2記載の吸収性物品において、前記高吸収性ポリマーは、その尿または人工尿を吸収する前後における膨潤倍率が30〜60倍のポリマーであることを特徴とする。
また、本発明の請求項4による吸収性物品は、上記した請求項1ないし3のいずれか1項に記載の吸収性物品において、前記高吸収性ポリマーシートは、その幅寸法が前記吸収体の最も狭い箇所の幅寸法に対し20〜50%に形成されていることを特徴とする。
更にまた、本発明の請求項5による吸収性物品は、上記した請求項1ないし4のいずれか1項に記載の吸収性物品において、前記高吸収性ポリマーシートより幅寸法の大きなキャリアシートが前記裏面シートおよび前記高吸収性ポリマーシート間に配置されることにより、前記空間が前記高吸収性ポリマーシートの側方にて前記キャリアシートおよび前記吸収体間に形成されることを特徴とする。
上記構成を備える本発明の吸収性物品においては、表面シート、裏面シートおよび吸収体とともに高吸収性ポリマーシートが備えられ、この高吸収性ポリマーシートが、表面シート、裏面シートおよび吸収体より幅寸法を小さく設定されるとともに裏面シートおよび吸収体間であって吸収性物品の幅方向中央部に配置されている。高吸収性ポリマーシートは尿等の水分(***物)を吸収して膨潤したときにその厚み寸法を大きく増大させる特性を備えている。したがって吸収性物品の装着時、高吸収性ポリマーシートが尿等の水分を吸収して膨潤すると、吸収性物品の幅方向中央部において高吸収性ポリマーシートが吸収体および表面シートを押圧し、押圧された吸収体および表面シートが厚み方向に***して装着者の肌に密着するため、表面シートと肌との間に隙間が生じていてもこの隙間を閉塞することが可能とされる。また併せて吸収性物品の装着時、高吸収性ポリマーシートが尿等の水分を吸収して膨潤すると、高吸収性ポリマーシートの側方であって裏面シートおよび吸収体間に吸収性物品の長手方向に延びる空間が形成され、この空間を伝って尿等の水分を拡散するため、吸収性物品がその平面上広い範囲で尿等の水分を効率良く吸収することが可能とされる。上記空間は、裏面シートおよび吸収体間に高吸収性ポリマーシートが介在するため、この高吸収性ポリマーシートの厚み分に相当する隙間状の空間として裏面シートおよび吸収体間に形成される。
高吸収性ポリマーシートとしては、粒状の高吸収性ポリマーを液透過性シートによって保持したものが好適であり、これによれば尿等の水分が液透過性シートを透過して高吸収性ポリマーシートの内部へ浸入したときに高吸収性ポリマーが尿等の水分を吸収して膨潤するため、高吸収性ポリマーシートがシートとしての厚み寸法を大きく増大させることが可能とされる。粒状の高吸収性ポリマーは親水性繊維との混合体であっても良い。
尚、高吸収性ポリマーは、その尿等の水分を吸収する前後における膨潤倍率が小さ過ぎると吸収体および表面シートが十分に***しないため、装着者との間の隙間を閉塞することができない。また膨潤倍率が大き過ぎると吸収体および表面シートが***し過ぎるため、装着者に違和感を与えてしまうことがある。そのため高吸収性ポリマーの尿または人工尿を吸収した際の膨潤倍率はこれを30〜60倍の範囲に設定するのが好ましい。膨潤倍率が30倍を下回ると吸収体および表面シートが十分に***しないため、装着者との間の隙間を閉塞することができず、漏れが起こりやすくなる。膨潤倍率が60倍を上回ると吸収体および表面シートが***し過ぎるため、装着の違和感が強くなり、装着者が不快に感じることが多くなる。
また、高吸収性ポリマーシートは、上記したように表面シート、裏面シートおよび吸収体より幅寸法を小さく設定されるとともに吸収性物品の幅方向中央部に配置されるものであるところ、その幅寸法はこれを吸収体の最も狭い箇所の幅寸法に対し20〜50%の範囲に形成するのが好ましい。これは幅が狭過ぎると吸収量が少なく、よって性能(水分吸収性)を十分に発揮することができず、幅が広過ぎると、吸収する尿等の水分が分散されてしまって厚みが十分に拡大せず、よって性能(膨潤および押圧による肌と表面シートの密着性)を十分に発揮することができないからである。
また、本発明の吸収性物品は、上記したように表面シート、裏面シートおよび吸収体ならびに高吸収性ポリマーシートよりなる4層の積層構造とされるが、このほか第5層以降の積層体を追加する構造であっても良く、例えば、高吸収性ポリマーシートおよび吸収体を担持するキャリアシートを裏面シートおよび高吸収性ポリマーシート間に配置したり、吸収した尿等の水分の逆流を抑制する表面下シートを表面シートおよび吸収体間に配置したりすることが考えられ、前者の、キャリアシートを裏面シートおよび高吸収性ポリマーシート間に配置する場合には、上記した空間が高吸収性ポリマーシートの側方にてキャリアシートおよび吸収体間に形成されることになる。
本発明は、以下の効果を奏する。
すなわち本発明においては以上説明したように、吸収性物品の装着時、高吸収性ポリマーシートが水分を吸収して膨潤したときに吸収性物品の幅方向中央部において高吸収性ポリマーシートが吸収体および表面シートを押圧し、押圧された吸収体および表面シートが厚み方向に***して装着者の肌に密着するため、表面シートと肌との間に隙間が生じていてもこの隙間を閉塞することが可能とされる。したがって隙間の閉塞に伴って横漏れの漏れ口が閉じられるため、漏れの発生を抑制することができる。また吸収性物品の装着時、高吸収性ポリマーシートが尿等の水分を吸収して膨潤したときに高吸収性ポリマーシートの側方であって裏面シートおよび吸収体間に吸収性物品の長手方向に延びる空間が形成され、この空間を伝って尿等の水分を拡散するため、吸収性物品がその平面上広い範囲で尿等の水分を効率良く吸収することが可能とされる。したがって水分吸収量の増大に伴って漏れ口へ向けての流量が減少するため、これによっても漏れの発生を抑制することができる。
また、本発明は、上記したように構成部品の膨潤・押圧・***により密着性を高めるとともに構成部品間に形成される隙間状の空間を利用して水分吸収性を高めるようにしたものであって、上記従来技術のように構成部品であるシートにあらかじめ漏れ防止用の溝を設けるものではない。したがって溝の加工工程を省略し、製造効率を向上させることができる。
したがって以上により、本発明所期の目的どおり、漏れ防止用の溝を設ける必要がなく、よって製造効率が良く、しかも漏れを有効に抑制することができる吸収性物品を提供することができる。
また、高吸収性ポリマーの尿または人工尿を吸収する前後における膨潤倍率を30〜60倍に設定することにより吸収体および表面シートを適度に***させることができ、高吸収性ポリマーシートの幅寸法を吸収体の最も狭い箇所の幅寸法に対し20〜50%に形成することにより水分吸収性を確保することと膨潤および押圧による肌と表面シートの密着性を高めることを両立させることができる。また、キャリアシートを追加する場合にはこのキャリアシートによって高吸収性ポリマーシートおよび吸収体延いては吸収性物品全体をしっかりと保持・担持することができる。また、キャリアシートを使用することで、尿等の水分の拡散性を補助し、高吸収性ポリマーシートを単体で使用した場合よりもさらに吸収性が向上する。
本発明の第1実施の形態に係る吸収性物品の構造説明図 (A)は同吸収性物品に備えられる高吸収性ポリマーシートの構造説明図、(B)は同高吸収性ポリマーシートの他の例を示す構造説明図 (A)および(B)とも、同高吸収性ポリマーシートの幅寸法の説明図 同吸収性物品が尿等の水分を吸収して膨潤した状態を示す全体説明図 同吸収性物品が尿等の水分を吸収して膨潤した状態を示す部分説明図 本発明の第2実施の形態に係る吸収性物品の構造説明図 本発明の第3実施の形態に係る吸収性物品の構造説明図 本発明の第4実施の形態に係る吸収性物品の構造説明図
つぎに本発明の実施の形態を図面にしたがって説明する。
第1実施の形態・・・・
図1は、本発明の第1実施の形態に係る吸収性物品1をその長手方向と直交する方向に裁断した概略断面を示し、また各構成部品をその厚み方向(図では上下方向)に分解した状態の概略断面を示している。
当該実施の形態に係る吸収性物品1においては、装着時に装着者の肌(図示せず)と当接する表面シート11と、表面シート11における装着者の肌と当接する側(図では上側、以下、内側とも称する)とは反対側(図では下側、以下、外側とも称する)に配置された裏面シート12と、表面シート11および裏面シート12間に配置された吸収体13とが備えられ、これら表面シート11、裏面シート12および吸収体13より幅寸法wの小さな高吸収性ポリマーシート14が裏面シート12および吸収体13間であって当該吸収性物品1の幅方向中央部に配置されている。また表面シート11の内側の面に、漏れ防止用の立体ギャザー18が幅方向に一対、拝み合わせの状態で配置されている。
表面シート(トップシートとも称する)11は、液透過性のシートよりなり、シートは例えば、不織布よりなる。このような不織布を構成する繊維としては、セルロース、レーヨン、コットンなどの親水性繊維のほか、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミドなどの疎水性繊維の表面を界面活性剤で親水処理したものが使用される。
裏面シート(バックシートとも称する)12は、液不透過性のシートよりなり、シートは例えば、ポリエチレン等の薄い樹脂フィルムよりなる。裏面シート12は、漏れ防止のため液不透過性であるものの、装着時にムレが生じないように或る程度の通気性を備えることが望ましい。
吸収体13は、その名のとおり液吸収性の素材よりなり、素材は例えば、パルプよりなるもの、パルプを主材として高分子吸収ポリマーを併用したものよりなる。パルプはクッション性に優れる材料である。
高吸収性ポリマーシート14は、図2(A)に示すように、粒状の高吸収性ポリマー(SAP(Super Absorbent Polymer))15を液透過性シート17によって保持したものであって、すなわち粒状の高吸収性ポリマー15が多数、複数(例えば2〜3枚、図では2枚)の液透過性シート17の間に挟持(包持)されることにより形成されている。また高吸収性ポリマーシート14は、図2(B)に示すように、粒状の高吸収性ポリマー15と親水性繊維16との混合体を液透過性シート17によって保持したものであっても良く、すなわち粒状の高吸収性ポリマー15が多数、親水性繊維16と混合されて混合体とされ、この混合体が複数(例えば2〜3枚、図では2枚)の液透過性シート17の間に挟持(包持)されることにより形成されたものであっても良い。親水性繊維16にはパルプ繊維等の親水性繊維のほかに、高分子材料を原料とする親水性化学繊維も含まれる。
液透過性シート17は例えば、ティッシュ、吸収紙、親水性不織布、パルプシートなどよりなり、液透過性を備えるものであれば使用可能である。
高吸収性ポリマー15は例えば、ポリアクリル酸系、セルロース系、でんぷん系、アクリロニトリル系などの樹脂よりなり、尿等の水分を吸収すると膨潤して体積を増大させる特性を備えている。
この高吸収性ポリマー15は、その尿または人工尿を吸収する前後における膨潤倍率(尿または人工尿を吸収していない状態を基準とする尿または人工尿を吸収した際の膨潤倍率)を30〜60倍の範囲に設定するのが好ましい。これは上記したように膨潤倍率が30倍を下回ると吸収体13および表面シート11が十分に***しないため、装着者との間の隙間を閉塞することができずに漏れが起こりやすくなり、60倍を上回ると吸収体13および表面シート11が***し過ぎるため、装着の違和感が強くなって装着者が不快に感じることが多くなるからである。
尚、膨潤倍率は例えば、以下のようにして測定する。
(1)0.9%塩化ナトリウム溶液を人工尿とする。
(2)200mlメスシリンダーに高吸収性ポリマー(SAP)を4.00g投入し、高さを測定する。
(3)人工尿200mlを上記の高吸収性ポリマー(SAP)の入ったメスシリンダーに投入し、軽くかき混ぜる。
(4)30分間静置して、高吸収性ポリマー(SAP)が吸水してゲル化した部分の高さを測定する。
また、高吸収性ポリマーシート14は、そのポリマー含有量を70〜150g/m2の範囲に設定するのが好ましい。これはポリマー含有量が70g/m2を下回ると性能(水分吸収性)を十分に発揮することができず、150g/m2を上回るとコスト高になるからである。
また、高吸収性ポリマーシート14は、当該吸収性物品1の幅方向中央部に配置されるが、図3(A)に示すように、その幅寸法wを吸収体13の幅寸法wの20〜50%の範囲に設定するのが好ましく、図3(B)に示すように吸収体13に幅寸法の広狭がある場合には、その幅寸法wを吸収体13の最も狭い箇所の幅寸法wに対し20〜50%に設定することが好ましい。これは上記したように幅wが20%を下回ると吸収量が少なく、よって性能(水分吸収性)を十分に発揮することができず、50%を上回ると、吸収する尿等の水分が分散されてしまって厚みが十分に拡大せず、よって性能(膨潤および押圧による密着性の向上)を十分に発揮することができないからである。
上記表面シート11、裏面シート12、吸収体13および高吸収性ポリマーシート14よりなる各構成部品は、図1に示した状態で重ねられ積層され、互いに対向し接触する部分で接合される。接合は例えばホットメルト系の接着剤を用いて全面接着されることが多い。
上記構成を備える吸収性物品1においては、表面シート11、裏面シート12および吸収体13とともに高吸収性ポリマーシート14が備えられ、この高吸収性ポリマーシート14が、表面シート11、裏面シート12および吸収体13より幅寸法wを小さく設定されるとともに裏面シート12および吸収体13間であって吸収性物品1の幅方向中央部に配置され、この高吸収性ポリマーシート14は尿等の水分を吸収して膨潤したときにその厚み寸法を大きく増大させる特性を備えている。したがって吸収性物品1の装着時、図4に示すように高吸収性ポリマーシート14が尿等の水分を吸収して膨潤すると、吸収性物品1の幅方向中央部において高吸収性ポリマーシート14が吸収体13および表面シート11を内側方向(図では上方)へ向けて押圧し、押圧された吸収体13および表面シート11が同方向へ向けて一部凸状に***し、これにより装着者の肌に密着する。したがって表面シート11と肌との間に隙間が生じていてもこの隙間を閉塞し、閉塞に伴って横漏れの漏れ口が閉じられるため、漏れの発生を有効に抑制することができる。また吸収性物品1の装着時、高吸収性ポリマーシート14が尿等の水分を吸収して膨潤すると、図5に示すように高吸収性ポリマーシート14の側方であって裏面シート12および吸収体13間に吸収性物品1の長手方向に延びる隙間状の空間19が形成され、この隙間状の空間19を伝って尿等の水分が長手方向に拡散する。したがって吸収性物品1がその平面上広い範囲で尿等の水分を効率良く吸収し、吸収量の増大に伴って漏れ口へ向けての流量が減少するため、これによっても漏れの発生を有効に抑制することができる。紙おむつなどの吸収性物品1は、その平面上全面で吸収する状態が最も吸収力を発揮できるため、長手方向に素早く拡散するほど尿等の水分の漏れが減少する。また尿等の水分の拡散が早くなるため、吸収速度が速くなり、尿等の水分の漏れを防止することも可能となる。
また、上記構成を備える吸収性物品1は、上記したように構成部品の膨潤・押圧・***により密着性を高めるとともに構成部品間に形成される隙間状の空間19を利用して水分吸収性を高めるようにしたものであって、上記従来技術のように構成部品であるシートにあらかじめ漏れ防止用の溝を設けるものではない。したがって溝を加工する工程を省略し、その分製造効率を向上させることができる。
したがって以上により、漏れ防止用の溝を設ける必要がなく、よって製造効率が良く、しかも漏れを有効に抑制することができる吸収性物品1を提供することができる。
尚、上記構成において、隙間状の空間19は、高吸収性ポリマーシート14の幅方向両側にそれぞれ形成される。また隙間状の空間19は、高吸収性ポリマーシート14の長手方向全長に亙って形成される。但し、吸収体13および高吸収性ポリマーシート14より表面シート11および裏面シート12のほうが長手方向に大きく形成されているので、空間19の長手方向端部は、表面シート11および裏面シート12の接合部によって閉塞されている。したがって尿等の水分が空間19の長手方向端部まで流れることがあっても外部へ漏れることはない(通常は、流れる途中で吸収体13や高吸収性ポリマーシート14に吸収されるので、尿等の水分が空間19の長手方向端部まで流れることはなく、よって外部へ漏れることはない)。
また、上記構成の吸収性物品1は、表面シート11、裏面シート12、吸収体13および高吸収性ポリマーシート14よりなる4層の積層構造とされているが、このほか第5層以降の積層体を追加することも考えられるので、以下にその例を説明する。
第2実施の形態・・・・
図6に示す例では、第5層の積層体として、キャリアシート20が裏面シート12および高吸収性ポリマーシート14間に追加されている。キャリアシート20はその名のとおり高吸収性ポリマーシート14および吸収体13を担持する機能を発揮するものであって、このようなキャリアシート20を追加することにより高吸収性ポリマーシート14および吸収体13延いては吸収性物品1全体をしっかりと保持・担持することができる。キャリアシート20は例えば、ティッシュ、吸収紙、親水性不織布、パルプシートなどよりなり、液透過性を備えるものであれば使用可能である。尚、キャリアシート20はその機能上、その幅寸法を高吸収性ポリマーシート14より大きく設定されるので、このようにキャリアシート20を追加する場合には、上記隙間状の空間19が高吸収性ポリマーシート14の側方にてキャリアシート20および吸収体13間に形成されることになる。
第3実施の形態・・・・
図7に示す例では、第5層の積層体として、表面下シート(トップ下シートとも称する)21が表面シート11および吸収体13間に追加されている。表面下シート21は、吸収した尿等の水分の逆流を抑制する機能を発揮するものであって、このような表面下シート21を追加することにより、吸収した尿等の水分が吸収性物品1の内部から外部へ逆流して漏れるのを抑制することができる。表面下シート21は例えば、多数の小孔を備える孔開きフィルムよりなる。孔開きフィルムは単層または二層の構造体からなり、尿等の水分を表面シート11側から吸収体13側に良好に移行させるために小さな孔が多数形成された孔開きの構造を備えており、その材質としては、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレンなどの樹脂類が好適に用いられる。
第4実施の形態・・・・
図8に示す例では、第5層および第6層の積層体として、上記図6のキャリアシート20と、上記図7の表面下シート21が双方ともに追加されている。したがって吸収性物品1は全6層に亙る積層構造とされている。
つぎに、本発明による吸収性物品の性能を確認するため供試体を作成し、下記の方法で比較試験を行ったので、その内容および結果を説明する。
供試体は、以下のとおりに作成した。
実施例1・・・・
液透過性の表面シート、表面下シート、吸収体、キャリアシートおよび液不透過性の裏面シートよりなるパッドを作成し、液透過性シート間に高吸収性ポリマーが挟持されて形成された高吸収性ポリマーシート(ポリマー量120g/m2、ポリマー膨潤倍率50倍)を吸収体およびキャリアシート間であってパッドの幅方向中央部に幅6cmで配置した。表面下シートには、パルプ100%クレープ紙12g/m2を使用した。
実施例2・・・・
液透過性の表面シート、表面下シート、吸収体、キャリアシートおよび液不透過性の裏面シートよりなるパッドを作成し、液透過性シート間に高吸収性ポリマーが挟持されて形成された高吸収性ポリマーシート(ポリマー量120g/m2、ポリマー膨潤倍率50倍)を吸収体およびキャリアシート間であってパッドの幅方向中央部に幅6cmで配置した。表面下シートには、孔開きフィルム23g/m2を使用した。
実施例3・・・・
液透過性の表面シート、表面下シート、2層に亙る吸収体、キャリアシートおよび液不透過性の裏面シートよりなるパッドを作成し、液透過性シート間に高吸収性ポリマーが挟持されて形成された高吸収性ポリマーシート(ポリマー量120g/m2、ポリマー膨潤倍率50倍)を2層に亙る吸収体間であってパッドの幅方向中央部に幅6cmで配置した。表面下シートには、パルプ100%クレープ紙12g/m2を使用した。
実施例4・・・・
液透過性の表面シート、表面下シート、吸収体、キャリアシートおよび液不透過性の裏面シートよりなるパッドを作成し、液透過性シート間に高吸収性ポリマーが挟持されて形成された高吸収性ポリマーシート(ポリマー量120g/m2、ポリマー膨潤倍率35倍)を吸収体およびキャリアシート間であってパッドの幅方向中央部に幅6cmで配置した。表面下シートには、パルプ100%クレープ紙12g/m2を使用した。
比較例・・・・
液透過性の表面シート、表面下シート、吸収体、キャリアシートおよび液不透過性の裏面シートのみよりなるパッドを作成した。表面下シートには、パルプ100%クレープ紙12g/m2を使用した。
試験方法・・・・
上記実施例および比較例に係る各供試体をマネキンに装着し、側臥位の***で、アウターに吸収体の無いパンツを用いて排尿試験を行った。すなわち生理食塩水(0.9%)を定量ポンプで10cc/秒の添加速度で添加し、アウターから横漏れするまでの時間を測定した。
試験結果・・・・
Figure 2014168501
上記試験結果に示されるように、高吸収性ポリマーシートを配置した実施例1〜実施例4はいずれも比較例と比較して漏れ出すまでの時間が長く、よって優れた横漏れ防止効果が発揮されることを確認することができた。これは、吸収した尿により膨潤した高吸収性ポリマーが、尿道口と肌の間を埋め、以後の尿吸収において密着を維持するとともに、高吸収性ポリマーシートの側方に形成される隙間状の空間を伝って尿が広く拡散することで、尿の横漏れを防止できたものと考えられる。
また、表面下シートに孔開きフィルム23g/m2を使用した実施例2は、パルプ100%クレープ紙12g/m2を使用した実施例1、実施例3および実施例4と比較しても漏れ出すまでの時間が長く、よって優れた横漏れ防止効果が発揮されることを確認することができた。これは孔開きフィルムを使用した場合、排尿後の表面シート側への逆戻りが少なく、パッド長手方向への拡散性が良いためと考えられる。
以上のように、高吸収性ポリマーシートを配置すること、および表面下シートに孔開きフィルムを用いることにより、密着性および拡散性が向上し、横漏れ防止効果を高めることができる。
また、漏れ防止効果を一層高めるため、以下の構造を採用することにしても良い。
(1)高吸収性ポリマーシートが尿等の水分を吸収して膨潤したときに、その内側に配置された吸収体および表面シートを装着者の肌側方向へ押し付けやすくするため、これら吸収体および/または表面シートに襞(ひだ)や意図的な皺(しわ)を設ける等して、幅方向のゆとり寸法を設定する。
(2)高吸収性ポリマーシートの膨潤量を増大するため、当該シートを平面上一部(例えば当該シートにおける幅方向中央部もしくは幅方向両端部)または全部で複数枚重ね合わせる。
本発明の吸収性物品は、特に、大人用の使い捨ておむつとして用いられるのに適しているが、その用途を限定するものではない。
1 吸収性物品
11 表面シート
12 裏面シート
13 吸収体
14 高吸収性ポリマーシート
15 高吸収性ポリマー
16 親水性繊維
17 液透過性シート
18 立体ギャザー
19 空間
20 キャリアシート
21 表面下シート

Claims (5)

  1. 装着時に装着者の肌と当接する表面シートと、前記表面シートにおける前記装着者の肌と当接する側とは反対側に配置された裏面シートと、前記表面シートおよび前記裏面シート間に配置された吸収体とを備え、
    前記表面シート、前記裏面シートおよび前記吸収体より幅寸法の小さな高吸収性ポリマーシートを前記裏面シートおよび前記吸収体間であって当該吸収性物品の幅方向中央部に配置し、
    前記高吸収性ポリマーシートが尿等の水分を吸収して膨潤した際に、前記吸収体および前記表面シートが前記高吸収性ポリマーシートによって押圧され厚み方向に***することにより装着者の肌側に密着するとともに、前記高吸収性ポリマーシートの側方であって前記裏面シートおよび前記吸収体間に当該吸収性物品の長手方向に延びる空間が形成されることにより前記空間を伝って尿等の水分を拡散することを特徴とする吸収性物品。
  2. 請求項1記載の吸収性物品において、
    前記高吸収性ポリマーシートは、粒状の高吸収性ポリマーまたは前記粒状の高吸収性ポリマーと親水性繊維との混合体を液透過性シートによって保持したものであることを特徴とする吸収性物品。
  3. 請求項2記載の吸収性物品において、
    前記高吸収性ポリマーは、その尿または人工尿を吸収する前後における膨潤倍率が30〜60倍のポリマーであることを特徴とする吸収性物品。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の吸収性物品において、
    前記高吸収性ポリマーシートは、その幅寸法が前記吸収体の最も狭い箇所の幅寸法に対し20〜50%に形成されていることを特徴とする吸収性物品。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の吸収性物品において、
    前記高吸収性ポリマーシートより幅寸法の大きなキャリアシートが前記裏面シートおよび前記高吸収性ポリマーシート間に配置されることにより、前記空間が前記高吸収性ポリマーシートの側方にて前記キャリアシートおよび前記吸収体間に形成されることを特徴とする吸収性物品。
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