JP2014166874A - 注出キャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】抜栓時の破断に要する力を小さくするとともに、開封時までは容器内を確実に密閉することができる弱化部を具えた注出キャップを提供すること。
【解決手段】注出キャップとして、容器本体に装着されるキャップ基体Aと、上蓋Bとからなる注出キャップにおいて、キャップ基体に設けられた注出筒6の内方に、容器本体内を封鎖する隔壁7が連設され、隔壁には、注出口となる開口予定部を形成する密栓部17が、切断溝18により形成された破断可能な薄肉の弱化部19により画成され、密栓部の上面には、支柱21を介してプルリング22が連設されており、切断溝は、下方から刻設された下溝26に加えて、上方から刻設された上溝25が少なくとも支柱21に最も近い部位を中央付近とする所定範囲に形成され、上溝の内周側の隅の角度αと下溝の外周側の隅の角度βが、ともに鋭角であることを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、容器の口部に装着して内容液を注出する注出口を形成する注出キャップに関し、とくに、容器内部を密閉する隔壁に開口予定部を画成する薄肉の弱化部を形成し、開口予定部に立設したプルリングを引き上げることによって弱化部を切断し、注出口を開設する注出キャップに関する。
従来、内容液を収納した容器本体に装着されるキャップ基体と上蓋とからなるキャップにおいて、キャップ基体に設けられた注出筒の内方に容器本体内を封鎖する隔壁を連設し、隔壁には、切断溝を刻設して注出口となる開口予定部を画成する薄肉の弱化部を形成し、容器を使用するときに、開口予定部に立設したプルリングを引っ張り上げ、隔壁に注出口を開設するようにしたキャップは従来より知られている。
このようにプルリングを引っ張って弱化部を切断する抜栓式キャップは、使用時まで密封を保つためには、弱化部は簡単には破断しないだけの一定の肉厚が必要であるが、他方で、弱化部を破断する引っ張り力を小さくして開栓操作を容易にすることが求められる。
そのために、隔壁の開口予定部の形状や材質などを工夫することによって、弱化部が形成された破断線の破断に要する力を小さくすることが従来提案されている。(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−167308号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の注出キャップのように、易破断性合成樹脂を使用するといっても、キャップ全体の強度との兼ね合いもあり、また、薄肉の破断線の肉厚は、少なくとも0.1〜0.2mm程度が必要であるため、特許文献1記載の注出キャップでも、最も大きな力を必要とする最初の破断時はもちろん、その後の切り取り時まで大きな抜栓操作力が必要であり、さらなる改善が求められていた。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、抜栓時の破断に要する力を小さくして開封操作を容易にするとともに、開封時までは容器内を確実に密閉することができる弱化部を具えた注出キャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、注出キャップとして、容器本体に装着されるキャップ基体と、上蓋とからなる注出キャップにおいて、キャップ基体に設けられた注出筒の内方に、容器本体内を封鎖する隔壁が連設され、隔壁には、注出口となる開口予定部を形成する密栓部が、切断溝により形成された破断可能な薄肉の弱化部により画成され、密栓部の上面には、支柱を介してプルリングが連設されており、切断溝は、下方から刻設された下溝に加えて、上方から刻設された上溝が少なくとも支柱に最も近い部位を中央付近とする所定範囲に形成され、上溝の内周側の隅の角度と下溝の外周側の隅の角度が、ともに鋭角であることを特徴とする構成を採用する。
注出キャップの具体的実施形態として、上溝の内周側の隅の角度が30°から70°の範囲であり、下溝の外周側の隅の角度が50°から90°未満の範囲であることを特徴とする構成、また、下溝の外側周縁に沿って補強リブが下方に向けて凸設された厚肉部が形成され、密栓部の上面の支柱の下端縁および支柱の反対側端部付近の上溝の内側周縁に、他の密栓部上面より僅かに高く凸設された補強突部が形成されていることを特徴とする構成を採用する。
本願発明の注出キャップは、注出口となる開口予定部を形成する密栓部を画成する弱化部が、少なくとも支柱に最も接近する部位で、隔壁の上方から刻設された上溝と下方から刻設された下溝とからなる切断溝によって形成されており、上溝の内周側の隅の角度と下溝の外周側の隅の角度が、ともに鋭角とされているから、プルリングにより密栓部が引き上げられたとき、当該隅部に大きな応力集中が生じて、小さな力で弱化部を破断することができた。
さらに、上溝の内周側の隅の角度を30°から70°の範囲、下溝の外周側の隅の角度を50°から90°未満の範囲とすれば、破断力を小さくする上でより好ましい。
また、下溝の外側周縁に沿って補強リブが下方に向けて凸設されて厚肉部が形成された実施形態では、プルリングを引っ張った際に、下溝外周縁が補強リブによって補強されて変形が抑制されるので、弱化部の薄肉部が容易に変形して下溝の外周側の隅部により大きな応力集中を発生させ、さらに小さな力で弱化部を破断させることができる。
加えて、密栓部の上面の支柱の下端縁および支柱の反対側端部付近の上溝の内側周縁に、他の密栓部上面より僅かに高く凸設された補強突部が形成されている実施形態では、密栓部の当該端部付近における上溝内周縁が補強突部により補強されて変形が抑制されるので、破断するために最も力を必要とする破断初期と最終切り離し時において、弱化部の薄肉部が容易に変形して大きな応力集中を発生させるため、より簡単に破断を開始し、密栓部を切り離すことができる。
本発明の注出キャップの実施例1における閉蓋状態を示す断面側面図である 本発明の注出キャップの実施例1における開蓋状態を示す図であり、(a)は上面図、(b)は断面側面図である 本発明の注出キャップの実施例1における開蓋状態を示す下面図である 本発明の注出キャップの実施例1における要部拡大図であり、(a)は抜栓前、(b)は抜栓開始時の状態を示す図である 本発明の注出キャップの実施例2における閉蓋状態を示す図であり、(a)は断面側面図、(b)は図(a)の要部拡大図である 従来技術の注出キャップの要部拡大図である
次に、本発明の注出キャップについて、実施例を示した図面を参照して説明する。
図1〜3において、Aはキャップ基体、BはヒンジCを介して連設された上蓋、Dは容器本体である。
キャップ基体Aは、所定位置にヒンジCを設けた外筒1と、外筒1の上部内周側に連設し、上蓋Bを係合する係止突条2を有する係合リング3と、係合リング3の内周側に上部を連設する内筒4と、内筒4の内周側にリング状底壁5を介して立設された注出筒6と、注出筒6の内縁に連設された隔壁7とを具備している。
係合リング3は、上部に係止突条2を外周方向に突設し、上端は平坦面に形成されている。
注出筒6の内周面には、打栓時にキャップ内の空気を逃がすエアー抜き凹部8が配設されている。
キャップ基体Aは、外筒1の内周が容器本体Dの口部外周と係合するとともに、内筒4の外周が容器本体Dの口部内周と係合し、容器本体Dの口部を挟持するようにして容器に装着されている。
外筒1の内周面には、容器本体Dの口部の外周に係合する膨出環10が形成されている。
外筒1のヒンジC近傍には、外周面に平面視で略V字状の外周切り込み部11と、該外周切り込み部11に対応する内周面の膨出環10に内周切り込み部12とが縦方向に刻設されている。
外筒1の外周切り込み部11と内周切り込み部12との間は、縦方向に破断可能な縦方向引き裂きラインとなる縦薄肉部13となっている。
外筒1の外周切り込み部11のヒンジC側には、薄肉部を隔てて円周方向に延びるスリット溝15が上方から凹設されている。
スリット溝15は、所定円周角の円弧範囲にわたって設けられ、スリット溝15の底面の内周側は、外筒1と係合リング3を連結する破断可能な周方向引き裂きラインとなる薄肉連結部16となっている。
隔壁7には、容器本体D内の内容物を注出するための注出口を形成する密栓部17が、切断溝18によって破断可能に薄肉に形成された弱化部19を介して形成されている。
密栓部17のヒンジC側の上面には、支柱21を介してプルリング22が連設されており、プルリング22のヒンジCの反対側の下部には、指先への接圧をやわらかくするための緩衝片23が形成されている。
図4(a)に示すように、弱化部19の切断溝18は、隔壁7の上面に形成された上溝25と、隔壁7の下面に形成された下溝26とからなっており、上溝25の上底面27と下溝26の下底面28とにより薄肉部30が形成されている。
本実施例では、上溝25は下溝26と同様に全周にわたって形成されているが、上溝25は必ずしも全周でなく部分的に形成されていてもよく、最初に破断を開始する支柱21に最も近い部位を中央付近とする所定範囲に形成されていてもよい。
本実施例のようなヒンジキャップであれば、支柱21に最も近い部位は通常はヒンジC側であり、少なくとも支柱21のヒンジC側を囲む範囲程度に上溝25が形成されていればよい。
上溝25の内周側の隅Pにおける上底面27と内周側面31とのなす角度αと、下溝26の外周側の隅Qにおける下底面28と外周側面32とのなす角度βとは、ともに鋭角に形成されている。
さらに、角度αと角度βの範囲は、それぞれ30°≦α≦70°、50°≦β<90°とすることがより好ましい。
隔壁7下面の下溝26の外周縁には、補強リブ35が下方に向けて凸設された厚肉部が形成されている。
また、密栓部17のヒンジCと反対側の端部付近および支柱21の下端縁付近には、上溝25の内周縁に他の密栓部17上面より僅かに高く凸設されたそれぞれ補強突部36a、36bが形成されている。
上蓋Bは、頂壁40と、頂壁40外縁に垂設される側周壁41と、頂壁40の裏面に垂設され、閉蓋時に外周がキャップ基体Aの注出筒6の内周と密嵌する密封筒42が設けられている。
頂壁40の裏面には、密封筒42よりも内周側に下面から環状溝が設けられ、内圧吸収薄肉部43が形成されている。
側周壁41には、内周下部に、閉蓋時にキャップ基体Aの係止突条2と係合して閉蓋状態を維持する環状係合部44が設けられ、外周の所定位置にヒンジCが連設されている。
側周壁41のヒンジCの反対側の外周には、下端部に、つまみ45が突設され、つまみ45の上方には、所定範囲に肉抜き凹部46が凹設されている。
なお、肉抜き凹部46は、つまみ45の少なくとも上方近傍位置に設けられていることが望ましい。また、肉抜き凹部45を設けずに、つまみ45の上方近傍位置の側周壁41の肉厚を薄肉形状にするだけでもよい。
環状係合部44は、係止突条2が嵌合する側周嵌合部47および打栓時に係合リング3の上端平面部に当接する係合天面48とからなり、係合天面48には、打栓時にキャップ内の空気を逃がすためのエアー抜き溝49が周方向複数個所に設けられている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本発明の注出キャップは、内容液を容器本体D内に充填した後、閉蓋状態で上方から打栓され、容器本体Dに装着する。
打栓時に上蓋Bの上方から押圧力が加えられると、キャップ基体Aに対して上蓋Bが僅かに変形して下降することにより、上蓋Bの密封筒42の外周下端がキャップ基体Aの注出筒6に凹設したエアー抜き凹部8に対応する位置に下降し、密封筒42の外周下端と注出筒6とのシールがやぶれ、エアー抜き凹部8を介して、内部の空気が外方に排出される。
また、打栓により上蓋Bの側周壁41が下降して係止突条2と側周嵌合部47との間に隙間が生じるとともに、係合天面48は係合リング3の上端平面部に押圧されるが、係合天面48にはエアー抜き溝49が設けられているので、キャップ内に密封されていた空気はキャップ外に排出される。
打栓後、上蓋Bの上方からの押圧力が外れると、上蓋Bがすぐに元の形状に復元し、密封筒42外周下端部と注出筒6内周とが係合して密封されるとともに、側周嵌合部47と係止突状2とが係合して密封されることにより、キャップ内の空気が僅かに負圧になる。
キャップ内の空気が僅かに負圧になることにより、打栓後、滅菌または洗浄のためにキャップの上方から温水シャワーを掛けた際に、キャップ内の空気が暖められて内圧が高められたとしても、負圧の分だけ余裕ができ、キャップ内の空気の膨張により上蓋Bが開蓋してしまうことを防止することができる。
また、上蓋Bには、頂壁40に環状の内圧吸収薄肉部43が設けられているので、キャップの密封筒42より内方の空気の内圧がさらに高まったとしても、内圧吸収薄肉部43によって頂壁40の中央部が膨らむように変形して内圧の上昇を抑制するので、上蓋Bの不用意な開蓋を確実に防止することができる。
上蓋Bを開蓋する際は、上蓋Bのつまみ45を持ち上げると、まず側周壁41の肉抜き凹部46が変形し、肉抜き凹部46付近の側周壁41の下部が外側に向けられるので、その部分から環状係合部44と係止突条2との係合が外されていき、簡単に開蓋することができる。
内容液を使用する際には、まず、プルリング22に指を掛けて上方に引っ張り上げ、弱化部19を切断することにより、密栓部17を除去して、隔壁7に注出口を開設する。
このとき、図4(b)に示すように、プルリング22とともに密栓部17が引き上げられ、薄肉部30が変形することにより、切断溝18の内周側または外周側の隅に応力が集中して破断していく。
本実施例では、弱化部19には、隔壁7の上方から刻設された上溝25と下方から刻設された下溝26とからなる切断溝18が形成され、上溝25の内周側の隅Pの角度αと下溝26の外周側の隅Qの角度βが、ともに鋭角とされているから、プルリング22により密栓部17が引き上げられたとき、薄肉部30が大きく変形するのに伴って当該隅P、Qも大きく変形してPa,Qaとなり、Pa,Qaには引っ張り力の大きな応力集中が生じ、小さな力で破断するようになる。
さらに、上溝25の内周側の隅Pの角度αと、下溝26の外周側の隅Qの角度βの範囲をそれぞれ、30°≦α≦70°、50°≦β<90°とすれば、隅P、Qにおける変形と応力集中を一層大きくし、破断力を小さくする上でより好ましい。
また、本実施例では、隔壁7の下溝26の外側周縁に沿って、補強リブ35が下方に向けて凸設された厚肉部が形成されているので、プルリング22とともに密栓部17が引き上げられた際、薄肉部30は容易に変形するが補強リブ35を設けた厚肉部は変形が抑制されるため、隅P,Qにはさらに大きな応力集中が発生する。
さらに本実施例では、密栓部17の上面の支柱21の下端縁および支柱21の反対側端部付近の上溝25の内側周縁に、他の密栓部17上面より僅かに高く凸設された補強突部36が形成されているので、もっとも引き上げ操作力が必要な抜栓の初期と最後で、上溝25に隣接する密栓部17が補強突部36により変形が抑制されるため、隅P,Qにおける応力集中を高め、より開封強度を低減させることができる。
次に、本実施例と従来技術における弱化部の切断溝に発生する応力を比較した実験結果を示す。
本実施例の実験例1として、角度αが62.5°、角度βが82.5°として、薄肉部30の肉厚tを0.15mmとしたものを用い、肉厚tを0.20mmとしたものを実験例2,肉厚tを0.22mmとしたものを実験例3として、それぞれ隅Qに発生する応力を測定した。
従来例としては、図6に示すように、切断溝50が隔壁の下部にのみ設けられ、上溝がないものを使用し、切断溝50の外周側の隅Sの下底面51と外周側面52とのなす角度δは本実施例の実験例1の角度βと同じ82.5°、薄肉部55の肉厚tは0.15mmとした。
測定方法としては、密栓部の支柱付近が1mmだけ上方に引き上げられたときの、本実施例の隅Qと従来技術の隅Sに発生する応力を測定した。
Figure 2014166874
表1から解るとおり、本実施例では、薄肉部30の肉厚tが従来例と同じ0.15mmとした実験例1で、従来例の148MPaに対して171MPaと約16%も大きな応力が発生しており、肉厚tを0.20mmとした実験例2、0.22mmとした実験例3のように薄肉部30を厚くしても、それぞれ158MPa、153MPaと肉厚0.15mmの従来例より大きかった。
このように、本実施例では、薄肉部が同じ厚さの従来例より小さな力で抜栓することができ、また、従来例と同じ抜栓力に設定した場合でも、薄肉部の厚さを厚くして不用意な破断などが生じない安定した弱化部とすることができるという顕著な効果を奏する。
次に、本実施例における下溝の角度βを異ならせたときに発生する応力について測定した。
薄肉部30の肉厚tが0.15mmである実験例1において、角度βを70°としたものを実験例1a、角度βを60°としたものを実験例1bとして、下溝の隅Qに発生する応力を測定した。
肉厚tの0.15mmは変えていないので、下溝26の角度βを変えることにより上溝25の角度αも変わってくることとなり、実験例1aの角度αは50°、実験例1bでは40°である。
測定方法は、表1における前記実験と同様である。
Figure 2014166874
表2からわかるとおり、角度βが82.5°の実験例1と比較して、角度βが70°の実験例1a、60°の実験例1bの方が、約33〜36%も高い応力が発生しており、とくに角度70°の実験例1aがもっとも応力が高かった。
このことから、本実施例の下溝26の隅Qの角度βは、50°≦β<90°とすれば従来技術と比較して十分に弱化部19の破断を容易にすることができるが、さらに60°≦β≦75°の範囲とすれば、一層応力集中を高めてプルリングを引っ張る力を小さくすることができるものと考えられる。
本実施例の注出キャップは、容器を使用後、キャップを容器本体Dから分別廃棄することができる。
まず、注出キャップを開蓋して上蓋Bを把持し外方に引っ張ると、キャップ基体Aの外筒1のヒンジCとの連設部位が引っ張られて変形し、縦方向引き裂きラインを形成する縦薄肉部13が引き裂かれるとともに、周方向引き裂きラインを形成するスリット溝15の薄肉連結部16が引き裂かれ、外筒1のスリット溝15の外側および下側が切り離されていく。
同時に、容器本体Dの口部外周に係合している外筒1の内周および膨出環10との係合が外され、容器本体Dの口部からキャップ基体Aを簡単に外すことができる。
上記実施例では、上溝25が全周に設けられているが、支柱21に最も近い部位を中央付近とする所定範囲のみに形成されているものであっても、最も力を必要とする破断開始時における引っ張り力を小さくすることができ、開封操作を容易にすることができる。
また、上記実施例では、キャップ基体Aと上蓋BとをヒンジCを介して連設したヒンジキャップとしているが、キャップ基体Aに上蓋Bを開閉自在に装着できればヒンジはなくてもよく、上蓋とキャップ基体にそれぞれ螺合するねじ部を設けたねじ嵌合によるものなど、上蓋とキャップ基体の装着方法の構成は、上記実施例の形態に限定されない。
次に、隔壁7の構成を変更した第2実施例について説明する。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、相違点を中心に説明する
図5に示すように、本実施例では、隔壁7、密栓部17が平面形状をなしている。
本実施例の弱化部19も、実施例1と同様に、上溝25と下溝26からなり、上溝25の上底面27と下溝26の下底面28とにより薄肉部30が形成されている。
上溝25の内周側の隅Pにおける上底面27と内周側面31とのなす角度αと、下溝26の外周側の隅Qにおける下底面28と外周側面32とのなす角度βとは、ともに鋭角に形成されているので、薄肉部30は外周方向に立ち上がった傾斜面を形成している。
本実施例でも、30°≦α≦70°、50°≦β<90°の範囲とすることがより好ましいことは実施例1と同様である。
また、隔壁7下面の下溝26の外周縁には、補強リブ35が下方に向けて凸設された厚肉部が形成されている。
本実施例の作用効果は、実施例1で前述したと同様であり、小さな力で抜栓することができるとともに、同一の抜栓力で設定した場合でも、薄肉部30の厚さを厚くすることができ不用意な破断などが生じない安定した弱化部とすることができるという顕著な効果を奏する。
本発明の注出キャップは、安定した密封状態を維持することができるとともに、抜栓時の力を小さくして開封操作を容易にしたので、子供やお年寄りなど力の弱い消費者も安心して使用できる注出容器のキャップとして、広く利用可能である。
A キャップ基体
B 上蓋
C ヒンジ
D 容器本体
P、Q、S 切断溝の隅
1 外筒
2 係止突条
3 係合リング
4 内筒
5 リング状底壁
6,56 注出筒
7 隔壁
8 エアー抜き凹部
10 膨出環
11 外周切り込み部
12 内周切り込み部
13 縦薄肉部
15 スリット溝
16 薄肉連結部
17,57 密栓部
18,50 切断溝
19 弱化部
21,61 支柱
22 プルリング
23 緩衝片
25 上溝
26 下溝
27 上底面
28,51 下底面
30,55 薄肉部
31 内周側面
32,52 外周側面
35 補強リブ
36(a,b)補強突部
40 頂壁
41 側周壁
42 密封筒
43 内圧吸収薄肉部
44 環状係合部
45 つまみ
46 肉抜き凹部
47 側周嵌合部
48 係合天面
49 エアー抜き溝

Claims (3)

  1. 容器本体に装着されるキャップ基体と、上蓋とからなる注出キャップにおいて、
    キャップ基体に設けられた注出筒の内方に、容器本体内を封鎖する隔壁が連設され、
    隔壁には、注出口となる開口予定部を形成する密栓部が、切断溝により形成された破断可能な薄肉の弱化部により画成され、
    密栓部の上面には、支柱を介してプルリングが連設されており、
    切断溝は、下方から刻設された下溝に加えて、上方から刻設された上溝が少なくとも支柱に最も近い部位を中央付近とする所定範囲に形成され、上溝の内周側の隅の角度と下溝の外周側の隅の角度が、ともに鋭角であることを特徴とする注出キャップ。
  2. 上溝の内周側の隅の角度が30°から70°の範囲であり、下溝の外周側の隅の角度が50°から90°未満の範囲であることを特徴とする請求項1記載の注出キャップ。
  3. 下溝の外側周縁に沿って補強リブが下方に向けて凸設された厚肉部が形成され、
    密栓部の上面の支柱の下端縁および支柱の反対側端部付近の上溝の内側周縁に、他の密栓部上面より僅かに高く凸設された補強突部が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の注出キャップ。
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