JP2014162029A - 孔版印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】版胴から用紙を剥離させるべく送風機構を用いても、適切な状態でニップ部へと用紙を送り込むことのできる孔版印刷装置を提供すること。
【解決手段】外周に孔版原紙(18)が装着されて回転駆動される版胴(13a)と、版胴に押し当てられてニップ部13gを形成する押当位置と、版胴から離間する退避位置と、の間で変位可能とされたプレスローラ13fと、版胴の回転に合わせてニップ部13gへ向けて用紙Pを送り出す送出機構(14e、14f、31、32)と、版胴の回転方向における下流側からニップ部13gに空気を吹き当てる送風機構(19)と、送出機構により送り出された用紙Pをニップ部13gへと案内すべく近接して並列された下側可動案内板33および上側可動案内板34と、を備える孔版印刷装置10である。下側可動案内板33と上側可動案内板34とは、プレスローラ13fの変位に伴い変位することを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、用紙を版胴に押し当てて印刷画像を形成する孔版印刷装置に関する。
従来、孔版印刷装置では、版胴に押し当てて印刷画像を形成した用紙を、その版胴から剥離させるために送風機構としてのエアーナイフを設けるものが考えられている(例えば、特許文献1参照)。このエアーナイフは、版胴において用紙が押し当てられる箇所(以下では、ニップ部ともいう)に向けて空気を吹き当てることにより、版胴から用紙を剥離させる。
しかしながら、上記した従来の構成では、印刷画像を形成すべくニップ部へと送り出される用紙の先端箇所にも、エアーナイフから吹き付けられる空気が当てってしまう。すると、その送り出される用紙では、先端箇所が波打ったり版胴に対して浮き上がったりすることにより、適切な状態でニップ部へと到達できなくなる虞がある。孔版印刷装置では、このように用紙が適切な状態でニップ部へと到達できなくなると、用紙における印刷画像が形成される位置(以下では、画像位置ともいう)を所定の位置とすることが困難となってしまう。このことは、多部数の印刷を行う際には各用紙間での画像位置のばらつきを生じさせてしまい、特に複数回ニップ部を通すことにより多色印刷を行う際には色ずれを生じさせてしまう。
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、版胴から用紙を剥離させるべく送風機構を用いても、適切な状態でニップ部へと用紙を送り込むことのできる孔版印刷装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の孔版印刷装置は、外周に孔版原紙が装着されて回転駆動される版胴と、前記版胴に押し当てられてニップ部を形成する押当位置と、前記版胴から離間する退避位置と、の間で変位可能とされたプレスローラと、前記版胴の回転に合わせて前記ニップ部へ向けて用紙を送り出す送出機構と、前記版胴の回転方向における下流側から前記ニップ部に空気を吹き当てる送風機構と、前記送出機構により送り出された前記用紙を前記ニップ部へと案内すべく近接して並列された下側可動案内板および上側可動案内板と、を備え、前記下側可動案内板と前記上側可動案内板とは、前記プレスローラの変位に伴い変位することを特徴とする。
本発明に係る孔版印刷装置では、版胴から用紙を剥離させるべく送風機構を用いても、適切な状態でニップ部へと用紙を送り込むことができる。
本発明の孔版印刷装置の一実施例としての孔版印刷装置10の構成を示す説明図である。 プレスローラ13fの周辺箇所を部分的に示す説明図であり、一対の支持アーム部35が押当位置とされてプレスローラ13fが印刷ドラム13aの外周面(マスタ18)に押し付けられた様子を示す。 エアーナイフ19の作用を説明するための説明図であり、(a)はプレスローラ13fが持ち上げられてニップ部13gが形成され、当該ニップ部13gにエアーナイフ19が空気を吹き当てる様子を示し、(b)は用紙Pが自らのコシにより先端部が印刷ドラム13aの外周面(マスタ18)から剥がれた様子を示し、(c)はエアーナイフ19から吹き当てられる空気に用紙Pが印刷ドラム13aの外周面(マスタ18)から連続的に剥離されていく様子を示す。 プレスローラ13f、各上側レジストローラ14e、上側固定案内板32および上側可動案内板34が設けられている様子を上方(印刷ドラム13a側)から見た説明図である。 下側可動案内板33の構成を説明するための説明図である。 下側可動案内板33および上側可動案内板34が一対の支持アーム部35に取り付けられる構成を説明するための説明図であり、当該両支持アーム部35の周辺を用紙排出方向Cdにおける下流側から見た様子を示す。 下側可動案内板33が一対の支持アーム部35に取り付けられる構成を説明するための説明図である。 上側可動案内板34の構成を説明するための説明図である。 下側可動案内板33と上側可動案内板34とが一対のスペーサ部材39を介して固定される構成を説明するための説明図である。 プレスローラ13fの周辺箇所を部分的に示す図2と同様の説明図であり、一対の支持アーム部35が退避位置とされてプレスローラ13fが軌跡Tよりも半径方向外側へと退避された様子を示す。 プレスローラ13fの周辺箇所を部分的に示す図2と同様の説明図であり、一対の支持アーム部35が退避位置から押当位置へと移行する途中の様子を示す。 技術の課題の説明のための孔版印刷装置50におけるプレスローラ13fの周辺箇所を部分的に示す図2と同様の説明図である。
以下に、本発明に係る孔版印刷装置の実施例について図面を参照しつつ説明する。
本発明に係る孔版印刷装置の一実施例としての孔版印刷装置10の概略的な構成を、図1から図11を用いて説明する。なお、図2、図10および図11では、理解容易のために、排紙部15の搬送ユニット15aを省略して示している。また、図3(a)では、ニップ部13gが形成される様子を理解容易とするために、用紙Pを省略して示している。さらに、図6では、理解容易のためにプレスローラ13fおよび各上側レジストローラ14eを省略して示している。
孔版印刷装置10は、図1に示すように、その外形形状を規定する本体キャビネット10aに、原稿読取部11と製版部12と印刷部13と給紙部14と排紙部15と排版部16と、が設けられて構成されている。原稿読取部11には、分離ローラ11aと、前原稿搬送ローラ対11b、11cと、後原稿搬送ローラ対11d、11eと、が回転可能とされて設けられている。その原稿読取部11では、分離ローラ11aと、前原稿搬送ローラ対11b、11cと、後原稿搬送ローラ対11d、11eと、を駆動手段で適宜回転駆動させることにより、原稿受け台11fにセットされた原稿17をコンタクトガラス11g上に搬送する。その原稿受け台11fは、本体キャビネット10aの上部に設けられている。原稿読取部11は、蛍光灯11hとミラー11iとレンズ11jと画像センサ11kとを有する。その蛍光灯11hは、コンタクトガラス11gの下方に設けられ、ミラー11iは、蛍光灯11hに照らされたコンタクトガラス11g上の原稿17からの反射光を受ける位置に設けられている。また、レンズ11jは、ミラー11iからの反射光の光路に設けられ、画像センサ11kは、そのレンズ11jにより集光された反射光を受光する位置に設けられている。その画像センサ11kは、CCD(電荷結合素子)イメージセンサやCMOSイメージセンサ等の固体撮像素子で構成され、受光した反射光を光電変換して電気信号として出力する。
原稿読取部11には、本体キャビネット10a内にA/D変換基板が設けられており、そのA/D変換基板が画像センサ11kから出力された電気信号をデジタルの画像信号に変換する。この原稿読取部11では、コンタクトガラス11g上に搬送された原稿17を蛍光灯11hで照らし、その反射光をミラー11iおよびレンズ11jを経て画像センサ11kで受光してデジタルの画像信号を生成し、その画像信号に適宜画像処理を施して記憶部に格納する。これが、原稿読取部11における画像読み取り工程となる。その原稿読取部11では、画像を読み取った原稿17を本体キャビネット10aの上部に設けられた原稿トレイ11n上に排出する。また、原稿読取部11では、分離ローラ11aの上方に分離ブレード11mが設けられており、原稿受け台11fにセットされた原稿17が複数である場合には、分離ブレード11mによりその一番下の一枚(原稿17)のみを搬送して画像読み取り工程を行う。
製版部12は、原稿読取部11による画像読み取り工程と平行して、未製版のマスタ18すなわち穿孔パターン部が形成されていないマスタ18に対して穿孔パターン部を形成して製版する。この製版部12では、記憶部に格納された画像信号、すなわち原稿読取部11で生成した画像信号に基づいてマスタ18に穿孔パターン部を形成する。そのマスタ18は、例えば、熱可塑性樹脂フィルムと、それを支持する多数の孔が設けられた支持体と、を貼り合わせた所謂ラミネート構造とされている。マスタ18は、芯管18aの回りに巻き付けられることでマスタロール18bを形成して設けられている。
製版部12には、プラテンローラ12aと送りローラ対12b、12cとが、駆動モータによって回転可能とされて設けられている。その製版部12では、プラテンローラ12aと送りローラ対12b、12cとが適宜回転駆動することにより、マスタロール18bから無穿孔のマスタ18を引き出す。製版部12には、プラテンローラ12aにサーマルヘッド12dが押し当てられて設けられており、引き出したマスタ18をサーマルヘッド12dに押し当てる。そのサーマルヘッド12dは、主走査方向に微小の発熱素子が設けられて構成されている。サーマルヘッド12dは、上述した記憶部に格納された画像信号に応じて各発熱素子を選択的に発熱させることで、プラテンローラ12aとの間に押し当てたマスタ18の熱可塑性樹脂フィルムを選択的な位置で適宜溶融により穿つ。これにより、サーマルヘッド12dは、画像情報に応じた穿孔パターン部をマスタ18に形成する。このため、製版部12では、無穿孔のマスタ18をプラテンローラ12aとサーマルヘッド12dとの間に通すことで、記憶部に格納された画像信号すなわち原稿読取部11で生成した画像信号に基づく穿孔パターン部をマスタ18に形成して製版する。これが製版部12における製版工程となる。すなわち、製版部12では、この製版工程により、孔版原紙としてのマスタ18を形成する。製版部12には、給版ローラ対12e、12fが駆動モータによって回転可能とされて設けられており、製版したマスタ18を印刷部13(その後述する印刷ドラム13a)に供給する。また、製版部12には、プラテンローラ12aと送りローラ対12b、12cとの間にカッター12gが設けられており、後述する給版工程においてカッター12gでマスタ18を切断することにより、製版したマスタ18を一定の長さ寸法とする。
印刷部13は、製版部12から供給された製版したマスタ18を外周面に巻き付ける印刷ドラム13aを有する。その印刷ドラム13aは、円筒形状を呈し、外周面に印刷用のインキの通過を許す多数の開孔が形成(所謂多孔性構造)された版胴が設けられて構成されている。このため、印刷ドラム13aは、外周に孔版原紙である製版済みのマスタ18が装着される版胴として機能する。この印刷ドラム13aは、駆動装置により自身の中心軸線を回転中心として回転することが可能とされている。この印刷ドラム13aの内部には、インキローラ13bとドクターローラ13cとが設けられている。そのインキローラ13bは、印刷ドラム13aの内周面に接触して回転する。ドクターローラ13cは、そのインキローラ13bと僅かな間隔をおいて配置されており、当該インキローラ13bとの間にインキ溜り13dを形成する。この印刷ドラム13aの内周側では、インキ供給ディストリビュータからインキ溜り13dにインキが供給され、インキローラ13bが印刷ドラム13aの回転方向と同一方向にその回転速度と同期して回転される。このため、印刷ドラム13aでは、その内周面に接触して回転するインキローラ13bによりインキが内周側に供給され、そのインキが各開孔から外周面に滲み出す。
この印刷部13には、印刷ドラム13aの外周面の一部にマスタクランパ13eが設けられている。このマスタクランパ13eは、印刷ドラム13aの外周面に対して開閉自在とされており、一定のタイミングで製版部12から印刷部13(その印刷ドラム13a)に供給される製版したマスタ18の先端をクランプ(保持)する。印刷ドラム13aでは、矢印A1方向に回転駆動することにより、マスタクランパ13eで先端がクランプ(保持)された製版したマスタ18が外周面に徐々に巻き付けられる。そのマスタ18が印刷ドラム13aの外周面に完全に巻き付けられて装着された段階で、製版部12による給版工程が終了する。その印刷ドラム13aでは、後述するプレスローラ13fとの協働により、各開孔から滲み出したインキによりマスタ18が外周面に密着されるとともに、そのマスタ18の穿孔パターン部からインキが滲み出す。この印刷ドラム13aには、給紙部14から用紙Pが送られる。
その給紙部14は、印刷ドラム13aの右方に設けられた給紙台14a上に積載された用紙Pを印刷ドラム13aに向かって適宜供給(所謂給紙)する。給紙部14では、給紙コロ14bと分離ローラ対14c、14dとが回転可能に設けられており、給紙台14aに積載されている用紙Pのうちの一番上の一枚(用紙P)を上下で対を為す上側レジストローラ14eと下側レジストローラ14fとの間に向けて搬送する(矢印A2参照)。以下では、この用紙Pが搬送される方向を用紙搬送方向A2という。その上側レジストローラ14eは、回転自在とされて、下側レジストローラ14fに押し付けられて設けられている。その下側レジストローラ14fは、後述する制御部21(図2等参照)の制御下で回転駆動可能とされている。このため、下側レジストローラ14fが回転駆動されると、そこに押し付けられた上側レジストローラ14eも共に回転(所謂従動回転)される。
この上側レジストローラ14eは、本実施例では、図4に示すように、用紙Pと平行な面に沿う方向であって用紙搬送方向A2と直交する搬送直交方向A3に複数(図4の例では4つ)個並列されて設けられている。各上側レジストローラ14eは、互いの軸線が一致されて搬送直交方向A3に伸びる単一の上側回転軸14gに設けられており、その上側回転軸14gを回転中心として回転可能とされている。下側レジストローラ14fは、図7に示すように、各上側レジストローラ14eに対応されて、搬送直交方向A3に伸びる単一の下側回転軸14hに互いの軸線が一致されて複数(4つ)個並列設けられている。そして、各下側レジストローラ14fは、後述する制御部21(図2等参照)の制御下で下側回転軸14hが回転駆動されることにより、その下側回転軸14hを回転中心として一斉に回転駆動される。この各下側レジストローラ14fは、印刷ドラム13aの回転と同期した所定のタイミングで回転駆動される。これにより、各下側レジストローラ14fと各上側レジストローラ14eとは、搬送された用紙Pを印刷ドラム13aとプレスローラ13fとの間(後述するニップ部13g)へと送り出す(図1等参照)。
そのプレスローラ13fは、図1に示すように、印刷部13において印刷ドラム13aの下方で印刷ドラム13aと対向配置され、自身の中心軸線(後述する回転軸13h)を回転中心として回転することが可能とされている。プレスローラ13fは、後述する押当変位機構37により、印刷ドラム13a(その外周面)に押し付けること(図2参照)と、その印刷ドラム13a(外周面)から離れること(図10参照)と、が可能とされて支持されている。そのプレスローラ13fは、通常は印刷ドラム13aから離れた位置に置かれていて、印刷ドラム13aとの間に用紙Pが到達すると後述する押当変位機構37により持ち上げられて印刷ドラム13aの外周面に押し付けられる。このため、印刷ドラム13aとプレスローラ13fとの間に供給された用紙Pは、印刷ドラム13aの外周面に装着されたマスタ18に押し付けられ、そのマスタ18の穿孔パターン部から滲み出したインキが移転される。このため、用紙Pには、マスタ18の穿孔パターン部が形作る画像に対応するインキ画像が印刷(印刷画像が形成)される。その印刷ドラム13aとプレスローラ13fとで挟まれることにより、用紙Pが印刷ドラム13aの外周面(そこに装着されたマスタ18)に押し付けられる箇所をニップ部13gとする。これにより、印刷部13における印刷工程が終了する。このため、印刷部13は、用紙Pに印刷画像を形成する画像形成機構として機能する。その印刷画像が形成された用紙Pは、排紙部15へと送られる。
その排紙部15は、エアーナイフ19と搬送ユニット15aとを有する。そのエアーナイフ19は、インキにより印刷ドラム13a(マスタ18)に貼り付いた用紙Pを印刷ドラム13aの回転に伴って引き剥がすものである。エアーナイフ19は、印刷ドラム13aの回転方向における下流側(印刷画像が形成された用紙Pが送られてくる側)で、印刷ドラム13a(その外周面)に接近した位置で固定されて設けられている。このエアーナイフ19は、図2に示すように、ファン19aとダクト19bとを有する。ファン19aは、駆動されることで風力を発生する風力発生手段であり、後述する制御部21によって駆動制御される。ダクト19bは、ファン19aで発生された風力により、印刷ドラム13aの外周面(そこに装着されたマスタ18)に沿ってニップ部13gへと向かう空気の流れを形成する(図3(a)参照)。
その制御部21は、記憶部21aやマイクロコンピュータを有して構成されている。制御部21は、本実施例では、孔版印刷装置10(その本体キャビネット10a(図1参照))に設けられている。このため、制御部21は、本実施例では、原稿読取部11と製版部12と印刷部13と給紙部14と排紙部15と排版部16とにおける駆動処理を、記憶部21aに格納したプログラムにより統括的に行う。そして、本実施例の制御部21は、上記した駆動処理を実行する際、エアーナイフ19の駆動処理と、後述する押当変位機構37の駆動処理と、を行う。このため、エアーナイフ19(そのファン19a)は、制御部21の制御下において、適宜駆動されてニップ部13gへの空気の流れを形成する、すなわちニップ部13gに空気を吹き当てる。そして、制御部21は、上述した印刷工程を実行している間、エアーナイフ19によるニップ部13gへの空気の吹き当てを連続して実行させる。
そのエアーナイフ19の駆動すなわちニップ部13gへの空気の吹き当ては、印刷ドラム13aの回転と同時に開始される。その印刷ドラム13aでは、上述したように、プレスローラ13fが後述する押当変位機構37により持ち上げられることで、当該プレスローラ13fとの間にニップ部13gが形成される(図3(a)参照)。そのニップ部13gでは、図3(a)に示すように、エアーナイフ19により、印刷ドラム13aの外周面(マスタ18)に沿って流れてきた空気が吹き当てられる。ニップ部13gでは、図3(b)に示すように、上述したように給紙部14(その後述する下側可動案内板33と上側可動案内板34との間)から送り出された用紙Pが案内され、その用紙Pに印刷画像を形成する。その後、用紙Pは、ニップ部13gすなわち印刷ドラム13aとプレスローラ13fとの間から排出される。その用紙Pは、自らのコシ(紙の剛性)によって先端部(移動する際の前側の端部)が印刷ドラム13aの外周面(マスタ18)から剥がれる。すると、その剥がれた先端部と印刷ドラム13aの外周面(マスタ18)との隙間に、エアーナイフ19からの空気が吹き当てられる。そして、用紙Pは、図3(c)に示すように、エアーナイフ19から吹き当てられる空気により、印刷ドラム13aの回転に伴って当該印刷ドラム13aの外周面(マスタ18)から連続的に剥離されていく。このため、エアーナイフ19は、用紙Pを印刷ドラム13a(版胴(そこに装着された孔版原紙(マスタ18))から剥離すべく、印刷ドラム13a(版胴)の回転方向における下流側からニップ部13gに空気を吹き当てる送風機構として機能する。その剥離された用紙Pは、排紙部15の搬送ユニット15aにより搬送される。
その搬送ユニット15aは、図1に示すように、吸着排紙入口ローラ15bと吸着排紙出口ローラ15cとに掛け渡された搬送ベルト15dと、この搬送ベルト15dの下方に配置された吸着用ファン15eと、を有する。この搬送ユニット15aは、印刷ドラム13a(マスタ18)から引き剥がされた用紙Pを、吸着用ファン15eの吸引により搬送ベルト15d上に押し付けつつその搬送ベルト15dを移動させることにより、後述する排紙収容装置22へと排出すべく搬送する(矢印Cd参照)。以下では、この用紙Pが搬送されて排出される方向を用紙排出方向Cdという。この搬送ユニット15aは、用紙Pの排出(搬送)速度の調節が可能とされており、印刷ドラム13aの回転速度すなわち印刷速度に合わせることができる。
搬送ユニット15aでは、搬送ベルト15dによる用紙Pの排出(搬送)経路上に腰付け部材15fが設けられている。その腰付け部材15fは、搬送している用紙Pを用紙排出方向Cdで見て湾曲した状態とすべくU字形に変形させることにより、用紙Pにおける見かけ上の腰の強さを高める。腰付け部材15fでは、用紙Pにおける湾曲の度合いを、用紙Pの種類に応じて適宜変更することが可能とされている。
この搬送ユニット15aは、エアーナイフ19により印刷ドラム13a(マスタ18)から引き剥がされた用紙Pを、腰付け部材15fでU字形に変形させて用紙排出方向Cdで排紙収容装置22(その排紙台22a)上に排出する。その排紙収容装置22は、後述するように、排紙部15(その搬送ユニット15a)から排出された印刷画像が形成された用紙P、すなわち印刷を終了した用紙Pを順次積載して収納する。このことから、排紙部15は、印刷画像が形成された用紙Pを、用紙排出方向Cdに排出する用紙排出機構として機能する。
排版部16は、剥離ローラ対16a、16bと剥離コロ対16c、16dと搬送ベルト対16e、16fと排版ボックス16gと圧縮板16hと、を有する。その搬送ベルト対16e、16fは、それぞれ剥離ローラ対16a、16bと剥離コロ対16c、16dとに掛け渡されて設けられている。排版ボックス16gは、搬送ベルト対16e、16fの端部に設けられている。圧縮板16hは、その排版ボックス16gの上方で上下方向に移動可能に設けられている。その搬送ベルト対16e、16fは、印刷ドラム13a(その外周面)に巻き付けられた使用済みのマスタ18を、印刷ドラム13aにおける矢印A1とは反対方向への回転に伴って当該印刷ドラム13aから剥離させて排版ボックス16gへと排出する。その排版ボックス16gでは、圧縮板16hが下方へと移動されることにより、排出された使用済みのマスタ18が圧縮処理される。
この孔版印刷装置10では、本体キャビネット10aの原稿受け台11fにセットされた原稿17に対して原稿読取部11で画像読み取り工程を行い、それに基づき製版部12で製版工程を行う。このとき、孔版印刷装置10では、印刷ドラム13aに巻き付けられた使用済みのマスタ18を排版部16に排出し(排版工程)、原稿読取部11からの画像信号に基づくマスタ18を製版部12で製版し(製版工程)、その製版済みのマスタ18を印刷ドラム13aに巻き付ける(給版工程)。また、孔版印刷装置10では、印刷時において、印刷ドラム13aに巻き付けられたマスタ18と同期をとって給紙部14から用紙Pが送り出され(給紙工程)、その用紙Pがプレスローラ13fにより印刷ドラム13aのマスタ18に押し付けられる。これにより、印刷ドラム13aの内部のインキがマスタ18を介して用紙Pに至り、その用紙Pに画像(印刷画像)が形成される(印刷工程)。そのうちの最初の印刷は、印刷ドラム13a(その外周面)から滲み出たインキの粘着力より、当該印刷ドラム13a(外周面)に製版済みのマスタ18を密着させる所謂版付け印刷となる。この給紙工程および印刷工程により印刷画像が形成された用紙Pは、排紙部15のエアーナイフ19により印刷ドラム13a(マスタ18)から引き剥がされて、排紙部15の搬送ユニット15aにより排紙収容装置22(その排紙台22a)上に排出される(排紙工程)。その排出された用紙Pは、排紙収容装置22(その排紙台22a)上に順次積載されて収納される。孔版印刷装置10では、制御部21の制御下において、原稿読取部11と製版部12と印刷部13と給紙部14と排紙部15と排版部16とが適宜駆動されることにより、上述した一連の動作が実行される。
その排紙収容装置22は、排紙台22a上に、排紙エンドフェンス22bと1対の排紙サイドフェンス22c(図1では一方のみを図示している)とが設けられて構成されている。排紙収容装置22(その排紙台22a)は、排紙部15(その搬送ユニット15a)から用紙Pが排出される用紙排出方向Cdに対応して、本体キャビネット10a(排紙部15)に対する位置関係が決定されている。その排紙台22aは、排紙部15(その搬送ユニット15a)から排出された用紙Pを積載して収納する箇所を構成するものであり、全体に平坦な板状を呈する。排紙台22aは、本体キャビネット10aに設けられた取付軸を介して、当該本体キャビネット10aに回転自在に取り付けられている。
排紙エンドフェンス22bは、用紙排出方向Cdで見た排紙部15(その搬送ユニット15a)側すなわち用紙排出方向Cdにおける上流側、とは反対側の端部(用紙排出方向Cdにおける下流側)に設けられている。この排紙エンドフェンス22bは、全体に平坦な板状を呈し、排紙台22aから起立して設けられている。排紙エンドフェンス22bは、排紙台22a上で用紙排出方向Cdへの移動が可能とされている。この排紙エンドフェンス22bは、用紙排出方向Cdに直交して設けられており、排紙部15(その搬送ユニット15a)から排出されることで用紙排出方向Cdへと移動する用紙Pの先端(用紙排出方向Cdに移動する際の前側の端面)が当たることが可能とされている。また、排紙エンドフェンス22bは、排紙台22aから起立する基部に設けられた回転軸線を回転中心として内側へと大きく傾けることにより、内側へと倒して排紙台22a上に折り畳むことが可能とされている。
排紙サイドフェンス22cは、排紙台22aにおける用紙排出方向Cdと直交する方向で見た両端部で対を為して設けられている。各排紙サイドフェンス22cは、全体に平坦な板状を呈し、排紙台22aから起立して設けられている。この各排紙サイドフェンス22cは、排紙台22a上で用紙排出方向Cdと直交する方向への移動が可能とされている。また、各排紙サイドフェンス22cは、排紙台22aから起立する基部に設けられた回転軸線を回転中心として内側へと大きく傾けることにより、内側へと倒して排紙台22a上に折り畳むことができる。この各排紙サイドフェンス22cは、本実施例では、ラックアンドピニオン機構によって連結されており、何れか一方を移動させると他方も連動(一方を外側へ移動させると他方も外側に移動)するように構成されている。なお、両排紙サイドフェンス22cは、互いに連動することのない構成としてもよい。
この排紙エンドフェンス22bおよび両排紙サイドフェンス22cは、排紙部15(その搬送ユニット15a)から排出される用紙Pすなわち印刷済みの用紙Pの大きさ寸法に応じて、排紙台22aにおける位置が適宜設定される。排紙収容装置22では、排紙部15(その搬送ユニット15a(図1参照))から排出される用紙Pを、排紙台22aにおいて、上述したように位置が調整された排紙エンドフェンス22bと両排紙サイドフェンス22cとで囲まれた領域に積載させて収納する。詳細には、排紙部15(その搬送ユニット15a)から排出される用紙Pは、排紙エンドフェンス22bにその先端が当たるとともに、両端部が排紙サイドフェンス22cに当たり、排紙エンドフェンス22bおよび排紙サイドフェンス22cに沿って(案内されて)落下する。すると、用紙Pは、両端部を各排紙サイドフェンス22cに当てつつ、排紙台22a上に積載される。これにより、排紙収容装置22では、排出される用紙Pを積載させて収納する。
次に、本願発明の本実施例における給紙部14の特徴的な構成について説明する。その給紙部14は、上述したように、各下側レジストローラ14fを印刷ドラム13aの回転と同期して回転駆動することにより、その各下側レジストローラ14fと各上側レジストローラ14eとで用紙Pをニップ部13g(印刷ドラム13aとプレスローラ13fとの間)へ向けて用紙搬送方向A2に送り出す。本実施例の給紙部14では、ニップ部13gへと用紙Pをより適切に送り出すために、図2等に示すように、下側固定案内板31と上側固定案内板32と下側可動案内板33と上側可動案内板34とを有する。
その下側固定案内板31と上側固定案内板32とは、互いに等しい大きさ寸法の板状を呈し、上下方向で近接して対向しつつ並列して設けられている。下側固定案内板31と上側固定案内板32とは、本体キャビネット10a(図1参照)に固定されている。その上側固定案内板32と下側固定案内板31とは、給紙コロ14bと分離ローラ対14c、14dとにより搬送される用紙Pを、各上側レジストローラ14eと各下側レジストローラ14fとの間に向かわせる案内部材として設けられている。この上側固定案内板32と下側固定案内板31とは、互いの間に用紙Pを通すことで、当該用紙Pを各上側レジストローラ14eと各下側レジストローラ14fとの間に向かわせて、用紙Pの用紙搬送方向A2への搬送を可能とする。下側固定案内板31と上側固定案内板32とは、本実施例では間隔が2mmとされている。
その下側固定案内板31は、各下側レジストローラ14fを支持する下側回転軸14hの上方において、その各下側レジストローラ14fを用紙搬送方向A2で跨いで設けられている(図7等参照)。上側固定案内板32は、各上側レジストローラ14eを支持する上側回転軸14gの下方において、その各上側レジストローラ14eを用紙搬送方向A2で跨いで設けられている(図4等参照)。下側固定案内板31は、配置された位置および各上側レジストローラ14eに変えて各下側レジストローラ14fを跨いで設けられていることを除くと、上側固定案内板32と等しい構成で上下関係を逆転させたものである。このため、以下では、上側固定案内板32の構成について説明し、下側固定案内板31の構成の説明は省略する。
その上側固定案内板32には、図4に示すように、搬送直交方向A3に複数のローラ用窓部32aが並列されて設けられている。この各ローラ用窓部32aは、上側レジストローラ14eの少なくとも一部を上側固定案内板32の下方すなわち下側固定案内板31側へと突出させることを可能とするものである(図2等参照)。各ローラ用窓部32aは、本実施例では、4つの上側レジストローラ14eに対応して4つ並列して設けられており、それぞれが対応する上側レジストローラ14eの一部を上側固定案内板32の下方へと突出させる。これにより、各上側レジストローラ14eは、上側固定案内板32の上方に設けられた上側回転軸14gを回転中心として回転可能であるとともに、一部をその上側固定案内板32の下方へと突出させている。同様に、各下側レジストローラ14fは、下側固定案内板31の下方に設けられた上側回転軸14gを回転中心として回転可能であるとともに、ローラ用窓部31a(図7等参照)から一部をその下側固定案内板31の上方へと突出させている(図2等参照)。そして、各上側レジストローラ14eと各下側レジストローラ14fとは、図2等に示すように、上側固定案内板32と下側固定案内板31との間で互いに接している。
これにより、給紙コロ14bと分離ローラ対14c、14dと(図1参照)により搬送される用紙Pは、上側固定案内板32と下側固定案内板31とで各上側レジストローラ14eと各下側レジストローラ14fとの間へと案内される。ここで、下側固定案内板31と上側固定案内板32との間隔を2mmとしたのは、孔版印刷装置10に用いられる用紙の最も厚いものを0.5mmとし、かつ下側固定案内板31と上側固定案内板32との平面度精度を0.5mmとして、残りは当該用紙の搬送を円滑なものとするための余裕分である。なお、下側固定案内板31と上側固定案内板32とは、最も厚い用紙を円滑に導くものであれば、その互いの間隔は適宜設定すればよく、上記した設定に限定されるものではない。当該間隔は、例えば、上述したように最も厚い用紙の厚さが0.5mmで、下側固定案内板31と上側固定案内板32との平面度精度が0.5mmである場合、余裕分を合わせて1.5〜2mmに設定するのが好適である。このため、用紙Pは、給紙コロ14bと分離ローラ対14c、14dとにより搬送されて、上側固定案内板32と下側固定案内板31とで案内されることにより、円滑にかつ適切な状態で各上側レジストローラ14eと各下側レジストローラ14fとの間に送られる。その各上側レジストローラ14eと各下側レジストローラ14fとは、印刷ドラム13aの回転と同期させて、用紙Pをニップ部13g(印刷ドラム13aとプレスローラ13fとの間)へ向けて用紙搬送方向A2に送り出す。このことから、各上側レジストローラ14eと各下側レジストローラ14fと上側固定案内板32と下側固定案内板31とは、版胴(印刷ドラム13a)の回転に合わせてニップ部13gに向けて用紙Pを送り出す送出機構として機能する。
その用紙Pをニップ部13gへと適切に案内するために下側可動案内板33と上側可動案内板34とが設けられている。これに伴い、上側固定案内板32には、用紙搬送方向A2における下流側の端部32bに、図4に示すように、3つの突辺部32cが設けられている。その各突辺部32cは、端部32bから用紙搬送方向A2に突出して、換言すると上側固定案内板32を部分的に延長させて形成されている。このため、上側固定案内板32の端部32bでは、突出する3つの突辺部32cと、その間および両縁部で相対的に突辺部32cから凹む4つの凹部32dと、が交互に並んでいる。これにより、上側固定案内板32の端部32bは、3つの突辺部32cと4つの凹部32dとにより凹凸状(所謂櫛歯状)とされている。この上側固定案内板32と近接して並列される下側固定案内板31は、上側固定案内板32と同様に、下流側の端部31bが3つの突辺部31cと4つの凹部31dとにより凹凸状(所謂櫛歯状)とされている(図7参照)。
下側可動案内板33は、下側固定案内板31の用紙搬送方向A2における下流側に設けられる(図2等参照)。この下側可動案内板33は、図5に示すように、全体に平坦な板状を呈し、用紙搬送方向A2における上流側の端部33aに、4つの突辺部33bが設けられている。その各突辺部33bは、端部33aから用紙搬送方向A2に突出して、換言すると下側可動案内板33を部分的に延長させて形成されている。このため、下側可動案内板33の端部33aでは、突出する4つの突辺部33bと、その間および両縁部で相対的に突辺部33bから凹む5つの凹部33cと、が交互に並んでいる。これにより、下側可動案内板33の端部33aは、4つの突辺部33bと5つの凹部33cとにより凹凸状(所謂櫛歯状)とされている。
その4つの突辺部33bは、図7に示すように、上下方向で見ると、下側固定案内板31の4つの凹部31dへと遊びを持って嵌ることが可能とされている。また、5つの凹部33cのうちの各突辺部33bに挟まれた真ん中の3つの凹部33cは、上下方向で見ると、下側固定案内板31の3つの突辺部31cへと遊びを持って嵌ることが可能とされている。このため、下側可動案内板33は、図2および図7に示すように、端部33aを下側固定案内板31の端部31bに突き合わせて互いの凹部と凸部とを嵌り込ませつつ、その下側固定案内板31と用紙搬送方向A2で並べて配置することができる。換言すると、下側可動案内板33は、互いの凹部と凸部とを搬送直交方向A3で重ねた状態として、用紙搬送方向A2で並べて配置することができる。そして、下側可動案内板33は、図10に示すように、端部33aからの突辺部33bの突出量と下側固定案内板31の端部31bからの突辺部31cの突出量とを加えた間隔よりも小さな距離であれば、下側固定案内板31に対する距離を広げても互いの凹部と凸部とを部分的に搬送直交方向A3で重ねた状態を維持することができる。これにより、下側可動案内板33と下側固定案内板31とは、互いの間隔を変化させても、それぞれが形成する用紙Pの案内面を用紙搬送方向A2で連続させることができる(図2および図10参照)。
この下側可動案内板33には、用紙搬送方向A2における下流側であって搬送直交方向A3に位置する両縁部にネジ穴33dが設けられている。この両ネジ穴33dは、下側可動案内板33を上下方向(厚さ方向)に穿って形成されている。両ネジ穴33dは、後述するように、スペーサ部材39および上側可動案内板34を、下側可動案内板33に取り付けるために設けられている(図9参照)。その両ネジ穴33dは、後述するネジ部材41(図9等参照)の噛み合わせによる固定が可能とされている。
また、下側可動案内板33には、搬送直交方向A3に位置する両縁部に取付辺部33eが設けられている。この各取付辺部33eは、下側可動案内板33の縁部が部分的に外方へ突出された箇所が下方へと折り曲げられて構成されている。両取付辺部33eは、下側可動案内板33を後述する一対の支持アーム部35に取り付けるために設けられている(図6および図7等参照)。この両取付辺部33eには、取付穴33fが設けられている。
その取付辺部33eが取り付けられる支持アーム部35は、プレスローラ13fを回転可能に支持するものであり、図6および図7に示すように、プレスローラ13fを搬送直交方向A3で見た両端位置で対を為して設けられている。その各支持アーム部35は、長尺な板状を呈し、ネジ穴35aと第1支持穴35bと第2支持穴35cとが設けられている。そのネジ穴35aは、後述するネジ部材38(図7等参照)の噛み合わせによる固定が可能とされている。第1支持穴35bは、支持アーム部35を搬送直交方向A3に貫通して設けられており、プレスローラ13fに設けられた回転軸13hを回転自在に支持することが可能とされている。このため、一対の支持アーム部35は、第1支持穴35bおよび回転軸13hを介して、プレスローラ13fを回転自在に支持することが可能とされている。なお、プレスローラ13fに対して回転軸13hが回転自在に通される構成であってもよい。
第2支持穴35cは、支持アーム部35を搬送直交方向A3に貫通して設けられており、支点軸36を回転可能に受け入れることが可能とされている。その支点軸36は、搬送直交方向A3に伸びて設けられており、本体キャビネット10a(図1参照)に固定されている。このため、一対の支持アーム部35は、本体キャビネット10a内において、支点軸36を回転中心として回転することが可能とされている。その一対の支持アーム部35では、支点軸36を回転中心とする回転可能な範囲が、押当変位機構37により規制されている。その押当変位機構37は、支点軸36を回転中心として一対の支持アーム部35を回転させることにより、当該両支持アーム部35を後述する押当位置(図2参照)と退避位置(図10参照)との間で移行させる。換言すると、押当変位機構37は、一対の支持アーム部35を、押当位置(図2参照)と退避位置(図10参照)との間で変位させる。この押当変位機構37は、本実施例では、制御部21により駆動制御される駆動部と、その駆動部からの動力を両支持アーム部35の押当位置(図2参照)と退避位置(図10参照)との間での移動力に変換するカム機構と、により構成されている。このため、押当変位機構37は、制御部21の制御下において、両支持アーム部35を、押当位置(図2参照)と退避位置(図10参照)との間で変位させる。
この押当位置(図2参照)と退避位置(図10参照)とについて説明する。一対の支持アーム部35は、支点軸36を回転中心として回転することにより、回転自在に支持するプレスローラ13fを印刷ドラム13aの外周面(マスタ18)に押し付けることが可能とされている(図2参照)。このような状態とする一対の支持アーム部35の位置を押当位置とする。
その印刷ドラム13aでは、外周面の一部に、マスタ18をクランプ(保持)するマスタクランパ13eが設けられている。このため、印刷ドラム13aの外周面では、当該印刷ドラム13aが回転駆動することにより、相対的にその回転方向にマスタクランパ13eが移動する。このマスタクランパ13eは、印刷ドラム13aの外周面に設けられて、そこに巻き付けられるマスタ18をクランプ(保持)するものであることから、印刷ドラム13aの外周面に対して半径方向の外側へと突出されている。このため、印刷ドラム13aの外周面では、当該印刷ドラム13aが回転駆動に伴って、1周毎に突出するマスタクランパ13eが廻ってくる(図2、図10および図11参照)。このマスタクランパ13eが通る軌跡(T)は、印刷ドラム13aの外周面よりも半径方向外側に形成されることとなる。図2、図10および図11では、この軌跡のうち最も半径方向外側に位置する箇所を二点鎖線で示し、符号Tを付している。
このため、プレスローラ13fは、マスタクランパ13eとの干渉を避けるために、印刷ドラム13aが1回転される度に軌跡Tよりも半径方向外側へと退避する必要がある(図10参照)。このため、一対の支持アーム部35は、支点軸36を回転中心として回転することにより、回転自在に支持するプレスローラ13fを、軌跡Tよりも半径方向外側へと印刷ドラム13aの外周面(マスタ18)から離間させることが可能とされている(図10参照)。このような状態とする一対の支持アーム部35の位置を退避位置とする。このため、押当変位機構37は、制御部21の制御下において、印刷ドラム13aが1回転される度に、両支持アーム部35を押当位置(図2参照)と退避位置(図10参照)との間で変位させる。
この両支持アーム部35には、図7に示すように、下側可動案内板33が取り付けられる。その下側可動案内板33では、各取付辺部33eの取付穴33fにネジ部材38が通されて、その各ネジ部材38が対応する支持アーム部35のネジ穴35aに噛み合わせにより固定されることで、当該支持アーム部35に取り付けられる。このため、下側可動案内板33は、一対の支持アーム部35が押当位置(図2参照)と退避位置(図10参照)との間で変位されると、その変位に伴って一体的に移動する。この下側可動案内板33の上方に上側可動案内板34が設けられる(図2等参照)。
その上側可動案内板34は、上側固定案内板32の用紙搬送方向A2における下流側に設けられる(図2等参照)。この上側可動案内板34は、図8に示すように、板状を呈し、搬送直交方向A3で見ると上方に反るように湾曲されている。上側可動案内板34には、用紙搬送方向A2における上流側の端部34aに、4つの突辺部34bが設けられている。その各突辺部34bは、端部34aから用紙搬送方向A2(厳密には湾曲に沿う方向)に突出して、換言すると上側可動案内板34を部分的に延長させて形成されている。このため、上側可動案内板34の端部34aでは、突出する4つの突辺部34bと、その間および両縁部で相対的に突辺部34bから凹む5つの凹部34cと、が交互に並んでいる。これにより、上側可動案内板34の端部34aは、4つの突辺部34bと5つの凹部34cとにより凹凸状(所謂櫛歯状)とされている。
その4つの突辺部34bは、図4に示すように、上下方向で見ると、上側固定案内板32の4つの凹部32dへと遊びを持って嵌ることが可能とされている。また、5つの凹部34cのうちの各突辺部34bに挟まれた真ん中の3つの凹部34cは、上下方向で見ると、上側固定案内板32の3つの突辺部32cへと遊びを持って嵌ることが可能とされている。このため、上側可動案内板34は、図2および図4に示すように、端部34aを上側固定案内板32の端部32bに突き合わせて互いの凹部と凸部とを嵌り込ませつつ、その上側固定案内板32と用紙搬送方向A2で並べて配置することができる。換言すると、上側可動案内板34は、互いの凹部と凸部とを搬送直交方向A3で重ねた状態として、用紙搬送方向A2で並べて配置することができる。そして、上側可動案内板34は、図10に示すように、端部34aからの突辺部34bの突出量と上側固定案内板32の端部32bからの突辺部32cの突出量とを加えた間隔よりも小さな距離であれば、上側固定案内板32に対する距離を広げても互いの凹部と凸部とを部分的に搬送直交方向A3で重ねた状態を維持することができる。これにより、上側可動案内板34と上側固定案内板32とは、互いの間隔を変化させても、それぞれが形成する用紙Pの案内面を用紙搬送方向A2で連続させることができる(図2および図10参照)。
この上側可動案内板34には、用紙搬送方向A2における下流側であって搬送直交方向A3に位置する両縁部に取付穴34dが設けられている。この両取付穴34dは、上側可動案内板34を上下方向(厚さ方向)に貫通して形成されている。上側可動案内板34は、図9に示すように、スペーサ部材39を介して下側可動案内板33に取り付けられる。そのスペーサ部材39は、用紙搬送方向A2における下流側の先端部(ニップ部13g側の端部)での上側可動案内板34と下側可動案内板33との間隔を規定するものである。スペーサ部材39は、本実施例では、薄板状を呈し、後述するネジ部材41を通すことを許す取付穴39a(図9参照)が設けられている。
下側可動案内板33の上には、図6および図9に示すように、用紙搬送方向A2における下流側であって搬送直交方向A3に位置する両縁部にスペーサ部材39が配置され、その両スペーサ部材39の上に上側可動案内板34が配置される。そして、上側可動案内板34の上方から、その両取付穴34dおよび各スペーサ部材39の取付穴39a(図9参照)を経て、下側可動案内板33の両ネジ穴33dのそれぞれにネジ部材41が噛み合わせにより固定される。これにより、上側可動案内板34は、用紙搬送方向A2における下流側の両縁部に設けられた両スペーサ部材39を介して、下側可動案内板33の上方に取り付けられる。なお、この一対のスペーサ部材39(ネジ部材41)は、下側可動案内板33と上側可動案内板34との間において、孔版印刷装置10に用いられる用紙のうち最も大きなものよりも搬送直交方向A3における外側に位置するものとされている。このため、両スペーサ部材39(ネジ部材41)は、下側可動案内板33と上側可動案内板34とにより案内される用紙Pと干渉することが防止されている。これに伴い、両ネジ部材41は、印刷ドラム13aの外周面(マスタ18)よりも搬送直交方向A3における外側に位置するものとされている(図4および図6参照)。このことから、両ネジ部材41は、図10では後述する軌跡Tの内方に位置して示されているが、印刷ドラム13aの外周面(マスタ18)やマスタクランパ13eと干渉することはない。
このため、下側可動案内板33と上側可動案内板34とは、近接して並列され、用紙搬送方向A2における下流側が両スペーサ部材39の厚さ寸法により間隔が規定される。また、下側可動案内板33が平坦な板状であるのに対して、上側可動案内板34が上方に反るように湾曲する板状であることから、下側可動案内板33と上側可動案内板34とは、用紙搬送方向A2における上流側へと向かうに連れて間隔が漸次的に広がっている。その下側可動案内板33と上側可動案内板34との間隔は、本実施例では、下流側(その端部)を各スペーサ部材39の厚さ寸法である2mmとし、上流側(その端部)を5〜8mm(この例では7mm)としている。これは、孔版印刷装置10に用いられる用紙の最も厚いものを0.5mmとし、後述するように当該用紙に生じ得る波打ち分を1.0mmと設定し、かつ下側可動案内板33と上側可動案内板34との平面度精度を0.5mmとしていることによる。このため、下側可動案内板33と上側可動案内板34とは、用紙搬送方向A2に送り出される用紙Pを円滑に導くことができる。なお、この下側可動案内板33と上側可動案内板34との下流側での間隔は、孔版印刷装置10に用いられる用紙やその波打ち分、および下側可動案内板33と上側可動案内板34との平面度精度に応じて適宜設定すればよい。しかしながら、下側可動案内板33と上側可動案内板34との下流側での間隔は、後述するようにエアーナイフ19により吹き当てられる空気の影響を効果的に抑制する観点から、2mm以下とすることが望ましい。
この下側可動案内板33と上側可動案内板34とは、両スペーサ部材39を介して互いに固定されているとともに、その下側可動案内板33が上述したように支持アーム部35に取り付けられていることから、支持アーム部35に固定されて設けられている。その支持アーム部35は、上述したように、支点軸36を回転中心とする回転により、押当位置(図2参照)と退避位置(図10参照)との間で変位可能とされている。下側可動案内板33と上側可動案内板34とは、押当位置と退避位置との間での変位する支持アーム部35と、本体キャビネット10a(図1参照)に固定された下側固定案内板31および上側固定案内板32と、に対して以下の条件を満たすように位置が設定されている。
先ず、下側可動案内板33は、図2および図10に示すように、互いの凹部と凸部とを嵌り込ませつつ下側固定案内板31と用紙搬送方向A2で並べて配置される。その下側可動案内板33は、用紙搬送方向A2における下流側の先端部が、プレスローラ13f(そこと印刷ドラム13aとの間に形成されるニップ部13g)に近接されている。下側可動案内板33は、支持アーム部35の変位に関わらず、下側固定案内板31との間で互いの凹部と凸部との少なくとも一部を搬送直交方向A3で重ねた状態を維持するものとされている。この下側可動案内板33は、本実施例では、支持アーム部35が押当位置とされると、下側固定案内板31との間で互いの凹部と凸部とを嵌り込ませる(図2参照)。また、下側可動案内板33は、支持アーム部35が退避位置とされると、下側固定案内板31との間で互いの凹部と凸部とを部分的に搬送直交方向A3で重ねた状態とする(図10参照)。これにより、下側可動案内板33は、支持アーム部35の変位に関わらず、自らが形成する用紙Pの案内面と、下側固定案内板31が形成する用紙Pの案内面と、を用紙搬送方向A2で連続させることができる。そして、下側可動案内板33は、端部33a(用紙搬送方向A2における上流側の端部)が、上記した条件を満たしつつ下側固定案内板31の端部31b(用紙搬送方向A2における下流側の端部)よりも下方に位置するものとされている。これにより、下側可動案内板33は、支持アーム部35の変位に関わらず、下側固定案内板31との間で互いに連続させた案内面において、用紙搬送方向A2へと送り出される用紙Pに引っ掛かること、すなわち用紙Pの用紙搬送方向A2への送り出しを阻害することが防止されている。加えて、下側可動案内板33は、支持アーム部35が退避位置とされると、その支持アーム部35と共にマスタクランパ13eの軌跡Tよりも半径方向外側へと退避するものとされている(図10参照)。
上側可動案内板34は、互いの凹部と凸部とを嵌り込ませつつ上側固定案内板32と用紙搬送方向A2で並べて配置される。その上側可動案内板34は、用紙搬送方向A2における下流側の先端部が、プレスローラ13f(そこと印刷ドラム13aとの間に形成されるニップ部13g)に近接されている。上側可動案内板34は、支持アーム部35の変位に関わらず、上側固定案内板32との間で互いの凹部と凸部との少なくとも一部を搬送直交方向A3で重ねた状態を維持するものとされている。この上側可動案内板34は、本実施例では、支持アーム部35が押当位置とされると、上側固定案内板32との間で互いの凹部と凸部とを嵌り込ませる(図2参照)。このとき、上側可動案内板34は、用紙搬送方向A2における下流側の先端部が印刷ドラム13aと干渉することなくニップ部13gに近接される。また、上側可動案内板34は、支持アーム部35が退避位置とされると、上側固定案内板32との間で互いの凹部と凸部とを部分的に搬送直交方向A3で重ねた状態とする(図10参照)。これにより、上側可動案内板34は、支持アーム部35の変位に関わらず、自らが形成する用紙Pの案内面と、上側固定案内板32が形成する用紙Pの案内面と、を用紙搬送方向A2で連続させることができる。そして、上側可動案内板34は、端部34a(用紙搬送方向A2における上流側の端部)が、上記した条件を満たしつつ上側固定案内板32の端部32b(用紙搬送方向A2における下流側の端部)よりも上方に位置するものとされている。これにより、上側可動案内板34は、支持アーム部35の変位に関わらず、上側固定案内板32との間で互いに連続させた案内面において、用紙搬送方向A2へと送り出される用紙Pに引っ掛かること、すなわち用紙Pの用紙搬送方向A2への送り出しを阻害することが防止されている。加えて、上側可動案内板34は、支持アーム部35が退避位置とされると、その支持アーム部35と共にマスタクランパ13eの軌跡Tよりも半径方向外側へと退避するものとされている(図10参照)。
このことから、下側可動案内板33と上側可動案内板34とは、プレスローラ13fの押当位置と退避位置との間での変位に伴い、用紙搬送方向A2における下流側の先端部すなわちニップ部13g側の端部が変位される。そして、下側可動案内板33と上側可動案内板34とは、図2に示すように、支持アーム部35が押当位置とされて、プレスローラ13fが印刷ドラム13aに押し付けられると、用紙搬送方向A2における下流側の先端部(ニップ部13g側の端部)をニップ部13gに近接させる。その下側可動案内板33と上側可動案内板34との間には、下側固定案内板31と上側固定案内板32とにより案内されつつ各上側レジストローラ14eと各下側レジストローラ14fとにより搬送された用紙Pが円滑に導かれる。そして、下側可動案内板33と上側可動案内板34とは、間に導かれた用紙Pをニップ部13gに近接させた先端部まで確実に案内することができるので、当該ニップ部13gへと適切に送り出すことができる。
また、下側可動案内板33と上側可動案内板34とは、図10に示すように、支持アーム部35が退避位置とされて、プレスローラ13fが軌跡Tよりも半径方向外側へと印刷ドラム13aから離間されると、軌跡Tよりも半径方向外側へと退避する。このため、下側可動案内板33と上側可動案内板34とは、プレスローラ13fとともに、1周毎に廻ってくるマスタクランパ13eとの干渉を避けることができる。その後、支持アーム部35は、制御部21の制御下で押当変位機構37が駆動されることにより、図11に示すように、プレスローラ13fを印刷ドラム13aに押し付けるべく、退避位置から押当位置に向けて変位される。そして、下側可動案内板33と上側可動案内板34とでは、下側固定案内板31および上側固定案内板32と上述した位置関係とされているので、退避位置から押当位置への移行途中であっても、下側固定案内板31と上側固定案内板32とにより案内された用紙Pを内方へと円滑に導くことができる。このことから、下側可動案内板33と上側可動案内板34とは、プレスローラ13fが印刷ドラム13aに押し付けられてニップ部13gが形成されると、直ちに当該ニップ部13gへと用紙Pを適切に送り出すことができる。
次に、用紙Pを印刷ドラム13a(版胴(そこに装着された孔版原紙(マスタ18))から剥離すべく、印刷ドラム13a(版胴)の回転方向における下流側からニップ部13gに空気を吹き当てる送風機構(図示の例ではエアーナイフ19)が設けられた孔版印刷装置における技術の課題について、図12に示す孔版印刷装置50を用いて説明する。その孔版印刷装置50は、上述した孔版印刷装置10から下側可動案内板33および上側可動案内板34(これらを取り付けるための構成を含む)を除いたものである。これは、この技術の課題は、下側可動案内板33と上側可動案内板34とを設けないものとすると、上述した孔版印刷装置10でも同様の課題が生じることによる。このため、孔版印刷装置50では、孔版印刷装置10と等しい箇所には等しい符号を付して示し、その詳細な説明は省略する。なお、図12では、理解容易のために、用紙Pの先端部に生じている振動(波打ち)を強調して示しているが、実際の態様と必ずしも一致するものではない。
孔版印刷装置50では、エアーナイフ19が、印刷ドラム13aの外周面(マスタ18)に沿って空気を流して、ニップ部13gに空気を吹き当てる。このエアーナイフ19によるニップ部13gへの空気の吹き当ては、上述したように、印刷工程を実行している間は連続して行われる。このため、支持アーム部35が押当位置とされているとき、すなわちプレスローラ13fが印刷ドラム13aに押し付けられているときは、エアーナイフ19からの空気は、ニップ部13gに吹き当てられる。ところが、支持アーム部35が退避位置へ向けて変位される、すなわちプレスローラ13fが印刷ドラム13aから離間されると、エアーナイフ19からの空気は、プレスローラ13fと印刷ドラム13aとの間を経て、下側固定案内板31および上側固定案内板32における用紙搬送方向A2における下流側の端部(端部31bおよび端部32b)に吹き当てられる(矢印A10参照)。そして、そのプレスローラ13fは、支持アーム部35の退避位置から押当位置への移行途中においても、印刷ドラム13aとの間に隙間を形成してしまう。
このため、下側固定案内板31および上側固定案内板32の下流側の端部(端部31bおよび端部32b)には、支持アーム部35(プレスローラ13f)の退避位置から押当位置への移行途中にも、エアーナイフ19からの空気が到達する。その下側固定案内板31と上側固定案内板32とは、1周毎に廻ってくるマスタクランパ13eとの干渉を避ける観点から、下流側の端部(端部31b、端部32b)をニップ部13gへと接近させて配置することには限界がある。このため、用紙Pでは、下側固定案内板31と上側固定案内板32とにより案内されて、上記した移行途中に下流側の端部(端部31bおよび端部32b)から送り出されると、エアーナイフ19からの空気が吹き当たってしまう(矢印A10参照)。すると、用紙Pの先端部では、吹き当てによる振動(波打ち)が生じてしまうとともに、ニップ部13gへ向かうべく接近される印刷ドラム13aの外周面(マスタ18)から離間させる(浮く)力が作用してしまう虞がある。
すると、用紙Pは、適切な状態でニップ部13gに到達できなくなる虞がある。孔版印刷装置50(孔版印刷装置10)では、用紙Pが適切な状態でニップ部13gに到達できないと、用紙Pにおける印刷画像が形成される位置(画像位置)を所定の位置とすることが困難となってしまう。このことは、印刷工程において、多部数の印刷を行う際には次々と用紙Pがニップ部13gへと送り出されるものであることから、排出された各用紙Pの間で印刷画像が形成される位置にばらつきが生じてしまう虞がある。このようなばらつきは、孔版印刷装置50(孔版印刷装置10)をニップ部13gへと複数回送り出すことで多色印刷を行う構成とした場合には、色ずれを生じさせてしまう。
これに対し、本実施例の孔版印刷装置10では、下側固定案内板31と上側固定案内板32との用紙搬送方向A2における下流側に、下側可動案内板33と上側可動案内板34とを連続させている。このため、孔版印刷装置10では、下側可動案内板33と上側可動案内板34とにより、ニップ部13gを形成する印刷ドラム13aの外周面(マスタ18)の極めて近い位置まで用紙Pを案内することができる。これにより、孔版印刷装置10では、下側固定案内板31および上側固定案内板32の下流側の端部(端部31b、端部32b)にエアーナイフ19からの空気が吹き当たったとしても、下側可動案内板33と上側可動案内板34とで用紙Pの先端部が浮いたり波打ったりすることを防止することができる。よって、孔版印刷装置10では、空気を吹き当てることにより版胴から用紙を剥離させる送風機構が設けられていても、用紙Pを適切な状態でニップ部13gへと送り出すことができる。
また、孔版印刷装置10では、下側可動案内板33と上側可動案内板34とを、プレスローラ13fと共に軌跡Tよりも半径方向外側へと印刷ドラム13aから離間させることができる。このため、孔版印刷装置10では、軌跡Tよりも半径方向内側でニップ部13gに極めて近い位置まで用紙Pを案内することを可能としつつ、1周毎に廻ってくるマスタクランパ13eとの干渉を確実に避けることができる。換言すると、下側可動案内板33と上側可動案内板34とは、プレスローラ13fと共に軌跡Tよりも半径方向外側へと印刷ドラム13aから離間させることが可能であるので、ニップ部13gの極めて近い位置まで用紙Pを案内することを可能とすることができる。
さらに、孔版印刷装置10では、下側可動案内板33と上側可動案内板34とをプレスローラ13fと共に変位させるものである。このため、孔版印刷装置10では、下側可動案内板33および上側可動案内板34の用紙搬送方向A2における下流側の先端部(ニップ部13g側の端部)を常にプレスローラ13fの近傍に位置させることができる。これにより、孔版印刷装置10では、プレスローラ13fが印刷ドラム13aの外周面(マスタ18)に押し付けられるまでは、下側可動案内板33と上側可動案内板34との用紙搬送方向A2における下流側の先端部(ニップ部13g側の端部)を、印刷ドラム13aの外周面(マスタ18)から離間させることができる。ここで、孔版印刷装置10では、エアーナイフ19からの空気が、印刷ドラム13aの外周面(マスタ18)に沿って流れて、ニップ部13gに吹き当てられる。このことから、孔版印刷装置10では、下側可動案内板33と上側可動案内板34との間に存在する用紙Pに対するエアーナイフ19により吹き当てられる空気の影響を極めて小さいものとすることができ、用紙Pの先端部が波打つことをより効果的に防止することができる。
孔版印刷装置10では、プレスローラ13f(一対の支持アーム部35)を押当位置と退避位置とで変位させるための押当変位機構37からの駆動力により、下側可動案内板33および上側可動案内板34を変位させることができる。このため、孔版印刷装置10では、簡易な構成で下側可動案内板33および上側可動案内板34をプレスローラ13fと共に変位させることができるとともに、それらを一体的な動作とすることができる。
孔版印刷装置10では、下側可動案内板33および上側可動案内板34を、プレスローラ13fを押当位置と退避位置とで変位させるべく支持する支持アーム部35に固定している。このため、孔版印刷装置10では、支持アーム部35の変位に係わらず、プレスローラ13fに対する下側可動案内板33および上側可動案内板34の位置関係を所定の状態とすることができる。これにより、孔版印刷装置10では、プレスローラ13fが印刷ドラム13aの外周面(マスタ18)に押し付けられることにより形成されるニップ部13gの極めて近い位置まで用紙Pを案内することができる。また、孔版印刷装置10では、簡易な構成で下側可動案内板33および上側可動案内板34をプレスローラ13fと共に変位させることができるとともに、それらを一体的な動作とすることができる。
孔版印刷装置10では、下側可動案内板33と上側可動案内板34との用紙搬送方向A2における上流側に、各上側レジストローラ14eと各下側レジストローラ14fとにより搬送される用紙Pを案内する下側固定案内板31と上側固定案内板32とを連続させている。このため、孔版印刷装置10では、各上側レジストローラ14eと各下側レジストローラ14fとにより印刷ドラム13aの回転と同期した所定のタイミングで送り出す用紙Pを、安定した状態でニップ部13gへと送り出すことができる。
孔版印刷装置10では、下側可動案内板33と上側可動案内板34との用紙搬送方向A2における下流側の間隔を2mm以下(上記した実施例では2mm)としている。このため、孔版印刷装置10では、下側可動案内板33と上側可動案内板34との間に存在する用紙Pに対するエアーナイフ19により吹き当てられる空気の影響を極めて小さいものとすることができる。これにより、孔版印刷装置10では、用紙Pの先端部が波打つことをより効果的に防止することができる。
孔版印刷装置10では、下側可動案内板33と上側可動案内板34との用紙搬送方向A2における上流側の間隔を、下流側の間隔よりも広いもの(上記した実施例では5〜8mmの範囲内であって7mm)としている。このため、孔版印刷装置10では、下側固定案内板31と上側固定案内板32とにより案内された用紙Pを、下側可動案内板33と上側可動案内板34との間へと確実に送り出すことができる。
孔版印刷装置10では、用紙搬送方向A2における下流側の先端部(ニップ部13g側の端部)において、下側可動案内板33と上側可動案内板34との間に両スペーサ部材39を介在させることで、下側可動案内板33と上側可動案内板34との間隔を規定している。このため、孔版印刷装置10では、簡易な構成でより精度良く下側可動案内板33と上側可動案内板34との下流側の先端部(ニップ部13g側の端部)の間隔を設定することができる。
孔版印刷装置10では、下側可動案内板33を平坦な板状とし、かつ上側可動案内板34を上方に反るように湾曲する板状とすることにより、下側可動案内板33と上側可動案内板34との用紙搬送方向A2における上流側の間隔を下流側の間隔よりも広いものとしている。このため、孔版印刷装置10では、簡易な構成で下側可動案内板33と上側可動案内板34との間隔を設定することができる。
孔版印刷装置10では、下側可動案内板33の端部33aと下側固定案内板31の端部31bとに、互いに嵌り込ませることを可能とする凹部と凸部とを設けている。このため、孔版印刷装置10では、下側可動案内板33の端部33aと下側固定案内板31の端部31bと突き合わせて互いの凹部と凸部とを嵌り込ませつつ、下側可動案内板33と下側固定案内板31とを用紙搬送方向A2で並べて配置することが可能とされている。これにより、孔版印刷装置10では、下側可動案内板33の下側固定案内板31に対する距離を広げても互いの凹部と凸部とを部分的に搬送直交方向A3で重ねた状態を維持することができる。よって、孔版印刷装置10では、下側可動案内板33と下側固定案内板31との間隔を変化させても、それぞれが形成する用紙Pの案内面を用紙搬送方向A2で連続させることができる。
孔版印刷装置10では、上側可動案内板34の端部34aと上側固定案内板32の端部32bとに、互いに嵌り込ませることを可能とする凹部と凸部とを設けている。このため、孔版印刷装置10では、上側可動案内板34の端部34aと上側固定案内板32の端部32bと突き合わせて互いの凹部と凸部とを嵌り込ませつつ、上側可動案内板34と上側固定案内板32とを用紙搬送方向A2で並べて配置することが可能とされている。これにより、孔版印刷装置10では、上側可動案内板34の上側固定案内板32に対する距離を広げても互いの凹部と凸部とを部分的に搬送直交方向A3で重ねた状態を維持することができる。よって、孔版印刷装置10では、上側可動案内板34と上側固定案内板32との間隔を変化させても、それぞれが形成する用紙Pの案内面を用紙搬送方向A2で連続させることができる。
孔版印刷装置10では、下側可動案内板33および下側固定案内板31と、上側可動案内板34および上側固定案内板32と、がそれぞれの間隔を変化させても互いの案内面を用紙搬送方向A2で連続させることができる。このため、孔版印刷装置10では、本体キャビネット10aに固定された下側固定案内板31と上側固定案内板32とに対して、下側可動案内板33と上側可動案内板34とを変位させても、互いの案内面が分断されることを防止することができる。これにより、孔版印刷装置10では、下側可動案内板33と上側可動案内板34とを、マスタクランパ13eとの干渉を避けるべく軌跡Tよりも半径方向外側へと印刷ドラム13aから離間させる構成としても、用紙Pを適切に案内することができる。
孔版印刷装置10では、下側可動案内板33の端部33aを、下側固定案内板31の端部31bよりも下方に位置させるものとしている。このため、孔版印刷装置10では、支持アーム部35の変位に関わらず、下側可動案内板33と下側固定案内板31との間で互いに連続させた案内面において、用紙搬送方向A2へと送り出される用紙Pに引っ掛かること、すなわち用紙Pの用紙搬送方向A2への送り出しを阻害することを防止することができる。
孔版印刷装置10では、上側可動案内板34の端部34aを、上側固定案内板32の端部32bよりも上方に位置させるものとしている。このため、孔版印刷装置10では、支持アーム部35の変位に関わらず、上側可動案内板34と上側固定案内板32との間で互いに連続させた案内面において、用紙搬送方向A2へと送り出される用紙Pに引っ掛かること、すなわち用紙Pの用紙搬送方向A2への送り出しを阻害することを防止することができる。
孔版印刷装置10では、上側可動案内板34を上方に反るように湾曲する板状としていることから、エアーナイフ19からの空気を上側可動案内板34(その上面)で印刷ドラム13aの外周面(マスタ18)側へと逃がすことができる。このため、孔版印刷装置10では、下側可動案内板33と上側可動案内板34との間に存在する用紙Pに対するエアーナイフ19により吹き当てられる空気の影響を極めて小さいものとすることができ、用紙Pの先端部が波打つことをより効果的に防止することができる。
孔版印刷装置10では、上側可動案内板34を上方に反るように湾曲する板状としていることから、軌跡Tよりも半径方向外側へと印刷ドラム13aから離間させた際、その軌跡Tに沿う状態とすることができる。このため、孔版印刷装置10では、上側可動案内板34の変位量を抑制しつつ、当該上側可動案内板34を軌跡Tよりも半径方向外側に存在させることができる。
孔版印刷装置10では、適切な状態でニップ部13gへと用紙Pを送り出すことができるので、排出された各用紙Pの間で印刷画像が形成される位置(画像位置)にばらつきが生じることを防止することができる。このため、孔版印刷装置10では、ニップ部13gへと複数回送り出すことで多色印刷を行う構成とした場合に、色ずれが生じることを防止することができる。
したがって、本発明に係る本実施例の孔版印刷装置10では、版胴としての印刷ドラム13aから用紙Pを剥離させるべく送風機構(上記した実施例ではエアーナイフ19)を用いても、適切な状態でニップ部13gへと用紙Pを送り込むことができる。
なお、上記した実施例では、本発明に係る孔版印刷装置の一例としての孔版印刷装置10について説明したが、外周に孔版原紙が装着されて回転駆動される版胴と、前記版胴に押し当てられてニップ部を形成する押当位置と、前記版胴から離間する退避位置と、の間で変位可能とされたプレスローラと、前記版胴の回転に合わせて前記ニップ部へ向けて用紙を送り出す送出機構と、前記版胴の回転方向における下流側から前記ニップ部に空気を吹き当てる送風機構と、前記送出機構により送り出された前記用紙を前記ニップ部へと案内すべく近接して並列された下側可動案内板および上側可動案内板と、を備え、前記下側可動案内板と前記上側可動案内板とは、前記プレスローラの変位に伴い変位する孔版印刷装置であればよく、上記した実施例に限定されるものではない。
また、上記した実施例では、下側可動案内板33と上側可動案内板34とを、支点軸36を回転中心とする回転可能とされてプレスローラ13fを支持する支持アーム部35に取り付けていた。しかしながら、プレスローラ13fの変位に伴い下側可動案内板33および上側可動案内板34を変位させるもの、より好適には、下側可動案内板33および上側可動案内板34の用紙搬送方向A2における下流側の先端部(ニップ部13g側の端部))であればよく、上記した実施例に限定されるものではない。
さらに、上記した実施例では、下側可動案内板33と上側可動案内板34との間に一対のスペーサ部材39を設けて、2つのネジ部材41で固定することにより、下側可動案内板33と上側可動案内板34との間隔を規定していた。しかしながら、上記した観点から下側可動案内板33と上側可動案内板34との間隔を規定することができるものであれば、その取り付け方法は他の構成であってもよく、上記した実施例に限定されるものではない。
上記した実施例では、印刷画像を形成される記録媒体を用紙Pとして示しているが、この用紙Pは、一般的な用紙以外にも、例えばコート紙等の特殊紙や、OHPシート等を含むものである。このため、用紙搬送方向をシート搬送方向と、用紙をシートと、上記した用語を上位概念用語で言い替えることができる。
以上、本発明の孔版印刷装置を実施例に基づき説明してきたが、具体的な構成については実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
10 (孔版印刷装置の一例としての)孔版印刷装置
13a (版胴の一例としての)印刷ドラム
13f プレスローラ
13g ニップ部
14 給紙部
14e (一対のレジストローラの一例としての)上側レジストローラ
14f (一対のレジストローラの一例としての)下側レジストローラ
18 (孔版原紙の一例としての)マスタ
19 (送風機構の一例としての)エアーナイフ
31 下側固定案内板
31c (一例としての凹凸部を形成する)突辺部
31d (一例としての凹凸部を形成する)凹部
32 上側固定案内板
32c (一例としての凹凸部を形成する)突辺部
32d (一例としての凹凸部を形成する)凹部
33 下側可動案内板
33b (一例としての凹凸部を形成する)突辺部
33c (一例としての凹凸部を形成する)凹部
34 上側可動案内板
34b (一例としての凹凸部を形成する)突辺部
34c (一例としての凹凸部を形成する)凹部
35 支持アーム部
36 支点軸
37 押当変位機構
39 スペーサ部材
A2 用紙搬送方向
P 用紙
特開2011−110910号公報

Claims (8)

  1. 外周に孔版原紙が装着されて回転駆動される版胴と、
    前記版胴に押し当てられてニップ部を形成する押当位置と、前記版胴から離間する退避位置と、の間で変位可能とされたプレスローラと、
    前記版胴の回転に合わせて前記ニップ部へ向けて用紙を送り出す送出機構と、
    前記版胴の回転方向における下流側から前記ニップ部に空気を吹き当てる送風機構と、
    前記送出機構により送り出された前記用紙を前記ニップ部へと案内すべく近接して並列された下側可動案内板および上側可動案内板と、を備え、
    前記下側可動案内板と前記上側可動案内板とは、前記プレスローラの変位に伴い変位することを特徴とする孔版印刷装置。
  2. 請求項1に記載の孔版印刷装置であって、
    さらに、前記押当位置と前記退避位置との間で前記プレスローラを変位させる押当変位機構を備えることを特徴とする孔版印刷装置。
  3. 前記送出機構は、前記用紙を送り出すべく回転駆動される一対のレジストローラと、前記レジストローラの間へと前記用紙を案内すべく近接して並列された下側固定案内板および上側固定案内板と、を有し、
    前記下側可動案内板と前記上側可動案内板とは、前記プレスローラの変位に伴い前記ニップ部側の端部が変位し、
    前記下側可動案内板は、前記ニップ部側の端部の変位に関わらず、前記レジストローラにより前記用紙が送り出される用紙搬送方向で下側固定案内板と並べて配置され、
    前記上側可動案内板は、前記ニップ部側の端部の変位に関わらず、前記レジストローラにより前記用紙搬送方向で上側固定案内板と並べて配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の孔版印刷装置。
  4. 前記下側可動案内板と前記下側固定案内板とは、互いの凹部と凸部とを嵌り込ませることにより前記用紙搬送方向で並べて配置されて、前記ニップ部側の端部の変位に関わらず互いの凹部と凸部との少なくとも一部を前記用紙搬送方向で重ねた状態を維持し、
    前記上側可動案内板と上側固定案内板とは、互いの凹部と凸部とを嵌り込ませることにより前記用紙搬送方向で並べて配置されて、前記ニップ部側の端部の変位に関わらず互いの凹部と凸部との少なくとも一部を前記用紙搬送方向で重ねた状態を維持することを特徴とする請求項3に記載の孔版印刷装置。
  5. 前記下側可動案内板と前記上側可動案内板とは、前記ニップ部側の端部の間隔が2mm以下とされていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の孔版印刷装置。
  6. 前記下側可動案内板と前記上側可動案内板とは、スペーサ部材を介在させることにより、互いの間隔が規定されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の孔版印刷装置。
  7. 前記プレスローラは、支点軸を回転中心として回転可能とされた支持アームに支持されることで、前記押当位置と前記退避位置との間で変位可能とされ、
    前記下側可動案内板と前記上側可動案内板とは、前記支持アームに取り付けられていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の孔版印刷装置。
  8. 前記送出機構は、積載された中から順次1枚ずつに分離して前記用紙を搬送する給紙部に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の孔版印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020131569A (ja) * 2019-02-20 2020-08-31 デュプロ精工株式会社 孔版印刷装置

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