JP2014161269A - 背負式刈払機 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業効率の低下を抑制できる背負式刈払機を提供すること。
【解決手段】原動機3を、出力軸31を背負枠の起立部と反対側に向けた状態で、背負枠にその向きを変えられないように固定する。出力軸31の動力を、方向変換機5により、出力軸31の軸線の軸線と偏向した方向に突出する伝動軸8に伝える。方向変換機5を、伝動軸8が出力軸31の軸線を中心に回動可能なように、原動機3に接続する。これにより、作業者がフレキシブルシャフト6を介し主杆7を取回して作業を行うときに、原動機3をその向きが変えられないように背負枠2に固定した状態とし、左右に振られることを防止する。このとき、方向変換機5により伝動軸8を出力軸31の軸線を中心に回動させることにより、原動機3を背負枠2に固定した状態で、フレキシブルシャフト6を作業者の体の左右いずれからも取回すことができるようにする。
【選択図】図3

Description

本発明は、作業者が背負いながら草刈等の作業に供する背負式刈払機に関する。
従来、作業者が背負いながら草刈、枝打ち又は剪定等の作業に供する背負式刈払機が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の背負式動力刈払機では、背負枠の一部である水平に延在する架台部の上方に、直列に連結された板ばね及び防振ゴムを介して、支持板が取り付けられている。原動機であるエンジンの下部の中央部には、エンジンを回動可能に支持する支持軸が上下方向に沿って設けられている。この支持軸を軸受を介して上述の支持板に取り付けることにより、エンジンが背負枠に対して支持軸回りに回動可能となっている。刈刃が取り付けられた主杆とエンジンとは、フレキシブルシャフトにより連結されている。
特開2006−275078号公報
特許文献1の背負式動力刈払機においては、主杆を取回す際に、主杆の取回しに伴って重量物であるエンジンがフレキシブルシャフトに引っ張られて左右に振られ、背負枠上であばれるため、作業がし難くなり、作業効率が低下するおそれがある。
本発明は、作業効率の低下を抑制できる背負式刈払機を提供することを目的とする。
本発明の背負式刈払機(1)は、作業者が背負いながら作業に供する背負式刈払機(1)であって、作業者が背負った状態で作業者の背中に沿う起立部(25)を有する背負枠(2)と、背負枠(2)に設けられた原動機(3)と、刈刃(71)が取り付けられた主杆(7)と、主杆(7)と原動機(3)とを連結するフレキシブルシャフト(6)と、を備え、原動機(3)は、出力軸(31)を起立部(25)と反対側に向けた状態で背負枠(2)にその向きを変えられないように固定され、原動機(3)には、出力軸(31)の軸線と偏向した方向に突出し、出力軸(31)から動力が伝達され、フレキシブルシャフト(6)に接続される伝動軸(8)を有し、当該伝動軸(8)を出力軸(31)の軸線を中心に回動可能に支持する方向変換機(5)が装備されている。
この背負式刈払機(1)では、作業者がフレキシブルシャフト(6)を介し主杆(7)を取回して作業を行うときに、背負枠(2)上の原動機(3)は主杆(7)からの力を受ける。このとき、原動機(3)はその向きを変えられないように背負枠(2)に固定された状態であるため、この力によって左右に振られることが防止される。したがって、原動機(3)が作業者の背中であばれることがなく、作業効率の低下を抑制できる。一方、フレキシブルシャフト(6)を取回すとき、方向変換機(5)は、フレキシブルシャフト(6)に引張られ、伝動軸(8)を出力軸(31)の軸線を中心に回動させることにより、原動機(3)が背負枠(2)に固定されているにもかかわらず、フレキシブルシャフト(6)を作業者の体の左右いずれからも取回すことができ、作業性を向上できる。
ここで、本発明の背負式刈払機(1)は、フレキシブルシャフト(6)が方向変換機(5)に対してフレキシブルシャフト(6)の軸線を中心に回動可能に連結される構成、及び、主杆(7)がフレキシブルシャフト(6)に対して主杆(7)の軸線を中心に回動可能に連結される構成の少なくとも一方の構成を有していてもよい。この場合、作業者が主杆(7)を取回す際に、フレキシブルシャフト(6)の変形が好適に抑制される。したがって、フレキシブルシャフト(6)にかかる負担を好適に低減できる。
また、原動機(3)は、起立部(25)に面する側にリコイルスタータ(R)を有するエンジン(3)であり、起立部(25)の後面の右部又は左部には、作業者が操作するリコイルスタータ(R)のノブ(N)を支持するノブ支持部(22c)が取り付けられていてもよい。この場合、作業者は、背負式刈払機(1)を背負った状態でエンジン(3)を始動させることが可能となる。したがって、作業効率を向上できる。
本発明によれば、作業効率の低下を抑制できる背負式刈払機を提供することが可能となる。
本発明の実施形態に係る背負式刈払機の斜視図である。 図1の背負式刈払機の要部を示す側面図である。 図2中の方向変換機を示す断面図である。 図2中の背負枠及び燃料タンクを示す分解斜視図である。
以下、本発明に係る背負式刈払機の好適な実施形態について添付図面を参照しながら説明する。以下の説明において、上下及び前後の語は、背負式刈払機を背負った作業者を基準とした方向であり、左右の語は、背負式刈払機を背負った作業者を作業者の前方から見た場合を基準とした方向である。
図1は、本発明の実施形態に係る背負式刈払機の斜視図、図2は、図1の背負式刈払機の要部を示す側面図、図3は、図2中の方向変換機を示す断面図、図4は、図2中の背負枠及び燃料タンクを示す分解斜視図である。
図1及び2に示されるように、背負式刈払機1は、エンジン(原動機)3等が取り付けられた背負枠2を作業者が背負いながら草刈、枝打ち又は剪定等の作業に供する装置である。背負式刈払機1は、背負枠2及びエンジン3に加えて、燃料タンク4、方向変換機5、フレキシブルシャフト6及び主杆7を備えている。なお、図2においては、フレキシブルシャフト6及び主杆7は取り外されている。
図2及び4に示されるように、背負枠2は、側面視において略コ字状を呈している。背負枠2は、下枠部21及び上枠部22を有している。下枠部21は、側面視において略L字状を呈しており、水平方向に延在する下枠水平部21aと、上下方向に延在する一対の下枠起立部21b,21bと、を含んでいる。下枠水平部21aは、平面視において、略U字状を呈している。下枠起立部21bは、下枠水平部21aのU字の開放端部のそれぞれから上方に向かって起立し延在している。下枠起立部21bには、ボルトを通すために前後方向に貫通する貫通孔21cが上下方向に沿って複数設けられている。下枠部21は、例えば、金属等のパイプ状の部材を曲げることにより一体に形成されている。
下枠水平部21aには、台座21dが一体に設けられている。台座21dの上部には、ブラケット23が取り付けられている。ブラケット23は、防振ゴムEを介して、台座21dに複数箇所で締結されている。ブラケット23は、例えば、樹脂成形等により形成されている。
上枠部22は、側面視において、上下逆さの略L字状を呈している。上枠部22は、上下方向に起立し延在する上枠起立部22aと、水平方向に対して斜め上方に延在する上枠斜め部22bとを含んでいる。上枠起立部22aは、略板状を呈している。上枠起立部22aの後面の左部には、リコイルスタータRのノブN(詳しくは後述)を支持するノブ支持部22cが取り付けられている。上枠起立部22aには、上述の貫通孔21cに通されるボルトを締結するための複数のねじ孔(不図示)が設けられている。上枠斜め部22bは、平面視において略コ字状を呈しており、コ字の開放端部のそれぞれが上枠起立部22aの上端部に連結されている。上枠部22は、例えば、樹脂成形等より一体に形成されている。
台座21d及び下枠部21の下枠水平部21aは、作業者が背負枠2を背負った状態において水平方向に延在し、エンジン3等が配置される架台部24として機能する。下枠部21の下枠起立部21b及び上枠部22の上枠起立部22aは、作業者が背負枠2を背負った状態において作業者の背中に沿って上下方向に延在する起立部25として機能する。なお、上枠部22の前側には、背当て26が取り付けられている。また、上枠部22には、作業者が背負枠2を背負うための背負バンド9が取り付けられている(図1参照)。
エンジン3は、上述の構成の背負枠2に固定されている。具体的には、エンジン3は、その出力軸31を背負枠2の起立部25と反対側(後側)に向けた状態で(図3参照)、背負枠2のブラケット23にその向きを変えられないように例えばボルト締結等により固定されている。図1及び2に示されるように、エンジン3は、リコイルロープに取り付けられたノブNを引っ張ることにより、エンジン3内のクランクシャフト(不図示)にトルクを与えてエンジン3を始動させるリコイルスタータRを有している。リコイルスタータRは、エンジン3において起立部25に面する側(前側)に設けられている。図3に示されるように、出力軸31は、エンジン3に固定されたクラッチケース32に対して、軸受B1を介して回転可能に取り付けられている。出力軸31の前側(図示右側)の端部は、エンジン3のクランクシャフトから遠心クラッチを介し動力を受けるクラッチドラム33に連結されている。
図4に示されるように、燃料タンク4は、左側中空部41、右側中空部42、連結中空部43及び平板部44を有している。左側中空部41及び右側中空部42のそれぞれは、中空状を呈している。左側中空部41と右側中空部42とは、左右方向において、エンジン3の下部を挟んで互いに対向している(図1参照)。
左側中空部41及び右側中空部42のそれぞれは、側面視において、L字状を呈している。左側中空部41及び右側中空部42のそれぞれにおいて、L字をなす一方の直線部は、起立部25に沿っており、L字をなす他方の直線部は、一方の直線部の下端部から後方に突出している。エンジン3の側部の外形は、左側中空部41のL字により形成された側面視における凹部、及び、右側中空部42のL字により形成された側面視における凹部のそれぞれにならった形状とされている。
連結中空部43は、前後方向においてエンジン3と下枠起立部21bとの間に配置されている。連結中空部43は、中空状を呈している。連結中空部43は、左右方向に沿って延在しており、左側中空部41と右側中空部42とを連通している。左側中空部41、右側中空部42及び連結中空部43により形成された空間内に、エンジン3に供給される燃料が貯留される。左側中空部41、右側中空部42及び連結中空部43は、平面視においてコ字状を呈しており、連結中空部43の後端部は、左側中空部41及び右側中空部42の後端部よりも前側に凹む凹部を形成している。エンジン3の前部の外形は、左側中空部41、右側中空部42及び連結中空部43により形成された上述の凹部にならった形状とされている。連結中空部43の上面は、左側中空部41の上面及び右側中空部42の上面よりも下側に配置されている。なお、左側中空部41には、燃料を注入するための注入口が設けられている。
平板部44は、連結中空部43の上面の前部に連結されている。平板部44は、起立部25(具体的には、下枠起立部21b)に沿った平板状を呈している。平板部44は、左側中空部41と右側中空部42とを連結している。平板部44には、上述の貫通孔21cに通されるボルトを通すための複数の貫通孔44cが設けられている。連結中空部43及び平板部44は、側面視においてL字状を呈している。エンジン3の前部の外形は、連結中空部43及び平板部44のL字により形成された側面視における凹部にならった形状とされている。燃料タンク4は、例えば、樹脂成形等により一体に形成されている。平板部44と、下枠部21の下枠起立部21bと、上枠部22の上枠起立部22aとは、上述のボルトが貫通孔44c及び貫通孔22cに通されることにより複数箇所で共締めされ一体化されている。
図1に示されるように、フレキシブルシャフト6は、可撓性を有しており、その一方の端部が方向変換機5に接続されている(詳しくは後述)。主杆7は、その一方の端部がフレキシブルシャフト6の他方の端部に接続されている。主杆7の他方の端部には、刈刃71が取り付けられている。フレキシブルシャフト6及び主杆7の内部には、エンジン3からの動力を刈刃71に伝えるための軸(不図示)が設けられている。方向変換機5の内部には、出力軸31からの動力を、フレキシブルシャフト6及び主杆7の内部の軸に伝えるための伝動軸8(図3参照)が設けられている。伝動軸8は、出力軸31の軸線に直交する方向に突出している。
なお、主杆7の長手方向の中央部付近には、作業者が握るためのグリップ72が設けられており、主杆7の刈刃71寄りの部分には、刈られた草等が作業者側へ飛散するのを抑制するカバー73が取り付けられている。
次に、方向変換機5について、詳細に説明する。
図3に示されるように、方向変換機5は、出力軸31からの動力を伝動軸8に伝える。具体的には、方向変換機5は、伝動軸8に加えて、ギアG1及びG2、ギアケース51、並びに、軸受B2〜B5を有している。
ギアG1及びG2のそれぞれは、かさ歯車である。ギアG1は、出力軸31において軸線方向の略中央部に固定されている。ギアG2は、伝動軸8において出力軸31側の端部に取り付けられ、ギアG1と噛み合っている。ギアG2と伝動軸8とは、ここでは一体に形成されている。
軸受B2は、軸受B1とギアG1との間において出力軸31にその内輪が取り付けられている。軸受B3は、出力軸31の後側端部にその内輪が取り付けられている。軸受B4は、ギアG2に隣接して伝動軸8にその内輪が取り付けられている。軸受B5は、軸受B4に隣接して伝動軸8にその内輪が取り付けられている。
ギアケース51は、側面視において略L字状(図3では上下逆さの略L字状)を呈している。ギアケース51は、出力軸31においてクラッチケース32よりも後側に突出した軸部分、伝動軸8、ギアG1及びG2、並びに、軸受B2〜B5を収容している。ギアケース51は、クラッチケース32の後部の一部を覆うように配置されている。ギアケース51の内周面には、軸受B2〜B5が内挿されている。ギアケース51は、軸受B2及びB3を介して出力軸31に支持されている。伝動軸8は、軸受B4及びB5を介してギアケース51に支持されている。出力軸31において軸受B2よりも前側の部分には、出力軸31とギアケース51との間にオイルシールS1が取り付けられている。軸受B5よりもフレキシブルシャフト6側の部分には、伝動軸8とギアケース51との間にオイルシールS2が取り付けられている。
ギアケース51は、軸受B2及び軸受B3を介して出力軸31に支持されていることから、エンジン3に対して出力軸31の軸線を中心に回動可能に接続されている。ギアケース51が回動すると、ギアケース51の内部に配置された伝動軸8も、エンジン3に対して出力軸31の軸線を中心に回動する。
ギアケース51の内周面には、オイルシールS2よりもフレキシブルシャフト6側の部分に、円筒状のスリーブ52が内挿されている。スリーブ52は、ギアケース52におけるフレキシブルシャフト6側の端部まで延在している。ギアケース51及びスリーブ52におけるフレキシブルシャフト6側の端部付近では、軸状の着脱レバーピン53が、ギアケース51及びスリーブ52の円筒状の壁部の接線方向に沿ってこれらを貫通した状態で設置されている。着脱レバーピン53は、その軸線方向を中心に回動可能にギアケース51及びスリーブ52に支持されている。着脱レバーピン53には、その軸線回りの所定の位置においてスリーブ52の内周面側へ突出しないための切欠き53aが設けられている。
着脱レバーピン53においてギアケース51の外側の部分には、着脱レバー54が取り付けられている。着脱レバー54とギアケース51との間には、ねじりばね(不図示)が介されている。これにより、着脱レバー54及び着脱レバーピン53はねじり方向に付勢され、付勢により停止した状態では、着脱レバーピン53はスリーブ52の内側へ突出する。
スリーブ52には、フレキシブルシャフト6の一方の端部(方向変換機5側の端部)が挿入される。フレキシブルシャフト6の一方の端部付近には、その円周方向に沿って、断面円弧状の溝61が設けられている。フレキシブルシャフト6をスリーブ52内に挿入する際、着脱レバー54を動かして切欠き53aの面をスリーブ52の内側へ向け、着脱レバーピン53がスリーブ52の内側へ突出しない状態で挿入を行い、溝61が着脱レバーピン53と対応する位置に配置された状態で着脱レバー54を解放し、溝61に着脱レバーピン53を係止させる。このような構成により、フレキシブルシャフト6は、方向変換機5に対してフレキシブルシャフト6の軸線方向を中心に回動可能に取り付けられる。
主杆7(図1参照)の一方の端部(フレキシブルシャフト6側の端部)付近には、上述の着脱レバーピン53及び着脱レバー54を含む着脱機構と同様な着脱機構が設けられている(不図示)。また、フレキシブルシャフト6の他方の端部付近には、その円周方向に沿って、上述の溝61と同様な溝が設けられている(不図示)。これにより、主杆7は、フレキシブルシャフト6に対して主杆7の軸線方向を中心に回動可能である。
このような背負式刈払機1においては、作業者が、背負枠2を背負いながら、グリップ72を握って主杆7を操作する。
特に、本実施形態の背負式刈払機1では、エンジン3は、出力軸31を起立部(25)と反対側(後側)に向けた状態で、背負枠2にその向きを変えられないように固定されている。出力軸31の動力は、方向変換機5により、出力軸31の軸線に直交する方向に突出する伝動軸8に伝えられる。方向変換機5は、伝動軸8が出力軸31の軸線を中心に回動可能なように、エンジン3に接続されている。このため、作業者がフレキシブルシャフト6を介し主杆7を取回して作業を行うときに、背負枠2上のエンジン3は主杆7からの力を受ける。このとき、エンジン3はその向きを変えられないように背負枠2に固定された状態であるため、この力によって左右に振られることが防止される。したがって、エンジン3が作業者の背中であばれることがなく、作業効率の低下を抑制できる。一方、フレキシブルシャフト6を取回すとき、方向変換機5は、フレキシブルシャフト6に引張られ、伝動軸8を出力軸31の軸線を中心に回動させることにより、原動機3が背負枠2に固定されているにもかかわらず、フレキシブルシャフト6を作業者の体の左右いずれからも取回すことができ、作業性を向上できる。
また、背負式刈払機1では、フレキシブルシャフト6が方向変換機5に対してフレキシブルシャフト6の軸線を中心に回動可能に連結されており、さらに、主杆7がフレキシブルシャフト6に対して主杆7の軸線を中心に回動可能に連結されている。このため、作業者が主杆7を取回す際に、フレキシブルシャフト6のねじれ等の変形が好適に抑制される。したがって、フレキシブルシャフト6にかかる負担を好適に低減できる。
また、エンジン3は、起立部25に面する側にリコイルスタータRを有するエンジンであり、起立部25の後面の左部には、作業者が操作するリコイルスタータRのノブNを支持するノブ支持部22cが取り付けられている。このため、作業者は、背負式刈払機1を背負った状態でエンジン3を始動させることが可能となる。したがって、作業効率を向上できる。さらに、リコイルスタータRが起立部25に面する側に設けられているので、リコイルロープの長さを短くすることができる。加えて、ノブ支持部22cが起立部25の後面の左部に取り付けられている分、手を挿入するためのスペースが不要となり、エンジン3を背負枠2に対して作業者の背中側(前側)に近づけることができる。したがって、背負式刈払機1の重心がより作業者側に位置することになり、作業性を向上できる。
また、エンジン3が背負枠2に固定されているため、エンジン3を背負枠2に対して回動可能に取り付ける場合に比して、エンジン3を背負枠2に対して作業者の背中側に近づけることができる。したがって、作業性をさらに向上できる。
また、エンジン3は、防振ゴムEを介して架台部24に固定されている。このため、作業者が作業中に感じるエンジンの振動を低減できる。したがって、快適性を向上することができる。
また、エンジン3は、ブラケット23及び防振ゴムEを介して架台部24に固定されている。このため、支持軸、軸受、板ばね及び防振ゴム等を用いてエンジン3を背負枠2に対して回動可能に取り付ける従来技術に比して、構成が簡単になり、部品点数及び組み立て工数を低減できる。
また、着脱レバーピン53及び着脱レバー54を含む着脱機構により、フレキシブルシャフト6を方向変換機5に対して容易に着脱できる。加えて、着脱レバーピン53及び着脱レバー54を含む着脱機構と同様な着脱機構により、主杆7をフレキシブルシャフト6に対して容易に着脱できる。
以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、フレキシブルシャフト6が方向変換機5に対してフレキシブルシャフト6の軸線を中心に回動可能に連結されており、さらに、主杆7がフレキシブルシャフト6に対して主杆7の軸線を中心に回動可能に連結されているが、いずれか一方のみが回動可能であってもよい。また、軸受等を用いた回動可能機構を採用することにより、よりスムーズに回動できるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、ノブ支持部22cは、起立部25の後面の左部に設けられているが、右部に設けられていてもよい。また、上記実施形態では、原動機は、エンジン3であるが、例えば、電動モータ等であってもよい。また、伝動軸8が突出する方向は、出力軸31の軸線に直交する方向に限られず、出力軸31の軸線と偏向した方向であればよい。
1…背負式刈払機、2…背負枠、3…エンジン(原動機)、5…方向変換機、6…フレキシブルシャフト、7…主杆、8…伝動軸、22c…ノブ支持部、25…起立部、31…出力軸。

Claims (3)

  1. 作業者が背負いながら作業に供する背負式刈払機(1)であって、
    前記作業者が背負った状態で前記作業者の背中に沿う起立部(25)を有する背負枠(2)と、
    前記背負枠(2)に設けられた原動機(3)と、
    刈刃(71)が取り付けられた主杆(7)と、
    前記主杆(7)と前記原動機(3)とを連結するフレキシブルシャフト(6)と、を備え、
    前記原動機(3)は、出力軸(31)を前記起立部(25)と反対側に向けた状態で前記背負枠(2)にその向きを変えられないように固定され、
    前記原動機(3)には、前記出力軸(31)の軸線と偏向した方向に突出し、前記出力軸(31)から動力が伝達され、前記フレキシブルシャフト(6)に接続される伝動軸(8)を有し、当該伝動軸(8)を前記出力軸(31)の軸線を中心に回動可能に支持する方向変換機(5)が装備されている、背負式刈払機(1)。
  2. 前記フレキシブルシャフト(6)が前記方向変換機(5)に対して前記フレキシブルシャフト(6)の軸線を中心に回動可能に連結される構成、及び、前記主杆(7)が前記フレキシブルシャフト(6)に対して前記主杆(7)の軸線を中心に回動可能に連結される構成の少なくとも一方の構成を有している、請求項1記載の背負式刈払機(1)。
  3. 前記原動機(3)は、前記起立部(25)に面する側にリコイルスタータ(R)を有するエンジン(3)であり、
    前記起立部(25)の後面の右部又は左部には、前記作業者が操作する前記リコイルスタータ(R)のノブ(N)を支持するノブ支持部(22c)が取り付けられている、請求項1又は2に記載の背負式刈払機(1)。
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