JP2014150753A - 馬鈴薯収集作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】掘り出されて畝毎に筋状に散乱している馬鈴薯を拾い集め仕分けてコンテナに収納する馬鈴薯収集作業を、重量物を持ち上げ、移動させるなどの力仕事をすることなしに容易にかつ能率的に行えるようにすること。
【解決手段】門型枠体と左右のクローラによる自走式作業機に、左右のクロ−ラの直ぐ前方に地面すれすれの高さ位置の回転椅子を備え、左右両クローラ間にコンテナ支持アームを備え、前下がりの傾斜コンベアを備えており、上記コンテナ支持アームにコンテナを着脱自在に保持させた状態で、上記椅子に座った作業者が散乱する馬鈴薯を拾い集めてこれを上記コンテナと傾斜コンベアに仕分けて投入することにより、圃場一面に筋状に散乱している馬鈴薯の収集と仕分け作業を簡単容易に継続できること。
【選択図】図1

Description

この発明は、掘り出された馬鈴薯(じゃがいも)の収集作業機に関するものである。なお、「さつまいも」は馬鈴薯とその栽培形態や収穫作業形態が類似しているので、この馬鈴薯の収集作業機は「さつまいも」の収集作業機としても利用できる。
馬鈴薯は、図8(a)に模式的に示すように畝毎に一列に植えられている。そして、収穫する場合は先ずその茎jが先に抜き取られて薯が土の中に残され、その後、馬鈴薯収穫機で収穫されるか、又は掘り出し作業機で掘り出されてから収集される。
馬鈴薯の大規模栽培の場合は、馬鈴薯収穫機で収穫されるので掘り出しと収集とが同時に行われるが、小規模栽培の場合には人手により収穫される場合が多いので、掘り出した後、別途収集作業が行われている。
従来の馬鈴薯収穫機は大規模栽培用であって、掘り出しと収集と選別を一貫して行う乗用作業機であり、大型ものや小型のものがある。
大型の馬鈴薯等の収穫機(特開平8−149913号公報(特許文献1)、特開平6−209626号公報(特許文献2))は複数の作業者が搭乗するものであり、他方、小型のもの(特開平7−8059号公報(特許文献3))は一人の作業者が搭乗するものである。
〔従来例〕
上記特開平7−8059号公報(特許文献3)に記載された収穫機は、図7に示されているように、左右のクローラ83がエンジンEで駆動されて自走するものであり、作業者Mが収穫機のステップ84に立って操縦しながら選別作業を行うものである。この収穫機は中央に前下がりに傾斜した傾斜搬送部85があり、その上端に選別搬送部86がある。
そして、傾斜搬送部(引き上げコンベア)85の先端に掘取り刃87がある。また、収穫機の後部左右にコンテナ載置台88があって、これにコンテナ(小型収納箱)90が多数載せられている。
先端に左右のホイール91,91がありこれによって畝を追従する。そして、その上下調節機構92でホイール91,91による支持高さを加減して掘取り刃87を上下に調節するようになっている。
上記収穫機の収穫作業時には、前進しながら掘取り刃87で馬鈴薯を掘り出して掬い上げ、傾斜搬送部85で引き上げつつ後方に搬送して選別搬送部(コンベア)86に送り込む。そして、選別搬送部86上で作業者Mにより選別され仕分けられて、コンテナ90に収納される。
操縦装置89は右側のコンテナ載置台の前方にある。そして、ステップ84に立った作業者Mが右手で操縦装置89を操作することができる。
この従来例は小型の薯類収穫機であるが、収穫した薯を多数のコンテナ90に収納するものであり、薯を収納した多数のコンテナ90をコンテナ載置台88に載せて運びつつ収穫作業を続け、収穫作業中にコンテナ90が一杯になると収穫作業を一時中断して、これを抱えて地面に降ろし空のコンテナに入れ替えている。
上記収穫機による収穫作業に対して、人手による収穫作業の場合は、掘り出し作業機等で掘り出された馬鈴薯は、圃場の畝毎に筋状に散乱した状態で放置される(図8(b))。その後、放置された馬鈴薯を拾い集め、選別作業所へ運びそこで選別してコンテナに収納するので、薯に付着した土が乾燥して離れ易くなり、薯の表面が傷つき難いという利点がある。
なお、この発明は、掘り出されて畝毎に筋状に散乱した薯を人手により収集して選別し、コンテナに収納するための作業機に関するものであるが、このような作業機について記載された特許文献は見当たらない。
〔従来技術の問題点〕
上記従来の馬鈴薯収穫機による収穫作業の場合は、当該収穫機の堀取り刃で掘り出されて掬い上げられ、傾斜搬送部85で土が篩い落とされながら引き上げられ、選別搬送部86上で作業者によって選別されてコンテナに収納される。このような馬鈴薯収穫機による収穫作業は大規模栽培には適しているが、小規模栽培には収穫機は大型であり、複雑な構造を有し高価であるため適していない。さらに、馬鈴薯収穫機による収穫作業の場合は、掘り出されて直ぐに選別されコンテナに収納されるので、土が馬鈴薯に付着して乾燥しないままでコンテナに収納されるという問題があり、また薯の表面が傷つき易いという問題もある。
一方、人手による収穫作業の場合は、掘り出し作業機等で掘り出されて畝毎に筋状に散乱している馬鈴薯g(図8(b))を拾い集めてコンテナに入れ、これを選別作業所で選別する必要がある。
この時、散乱している馬鈴薯を拾い集めてコンテナに収納する収集作業は中腰での作業であり、しかも、馬鈴薯が入っているコンテナを引きずって移動しながらの作業であるから、高齢者でなくても大変な重労働である。この場合、一畝毎拾い集めるのは非常に能率が悪いので、実際には複数畝(例えば2乃至3畝)を左右に蛇行しながら拾い集めることになる。
そして、収集された馬鈴薯を選別する作業は多くの手間を要し、また、コンテナへの出し入れを繰り返すことになるので、馬鈴薯が傷つけられる可能性がそれだけ高くなる。
以上のような事情から、小規模の馬鈴薯栽培における収穫時の馬鈴薯の収集作業と選別作業を容易に、且つ、能率的に行うことができる収集作業機(馬鈴薯収穫作業機)の実現が強く望まれている。そして、この馬鈴薯収集作業機は、小型であって3〜4畝分を一度に拾い集めて収集できるものでなければならない。
そこで、この発明の課題は、掘り出されて畝に筋状に散乱している馬鈴薯の収集作業を、重いコンテナを持ち運ぶことなく、比較的軽い負担で楽に行えるとともに、品質の選別を同時に行うことができる小型で簡便な馬鈴薯収集作業機を実現することである。
この発明の馬鈴薯収集作業機の基本は、門型枠体と左右のクローラを備えた自走式の作業機に、その左右のクロ−ラの直ぐ前方に地面すれすれの低い回転椅子を備え、左右両クローラの間にコンテナ支持アームを備え、さらに前下がりの傾斜コンベアを備えており、上記コンテナ支持アームにコンテナを着脱自在に保持させた状態で、上記回転椅子に座った作業者が掘り出されて散乱している馬鈴薯を拾い集め、これを仕分けて上記コンテナと傾斜コンベアに投入することにより、散乱している馬鈴薯の収集と仕分けを簡単容易に継続できる構成になっていることである。
そして、上記課題を解決するための具体的な手段は次の(A)を前提として(a)〜(g)によるものである。
(A)掘り出されて筋状に散乱している馬鈴薯を人手で拾い集めつつ2乃至3つの区分に選別することができる自走式の馬鈴薯収穫作業機であって、
(a)門型枠体の左右脚部の下端に走行部があり同枠体の上部に荷台があり、
(b)上記門型枠体の左右方向中央部に前下がりの傾斜コンベアがあり、当該傾斜コンベアの後部が上記枠体の中棚上にあり、
(c)上記枠体の下棚から前方にコンテナ支持アームが突設されており、当該支持アームの先端部にフックがあり、
(d)上記コンテナ支持アームが昇降させて上記フックに支持されたコンテナを上下することができ、
(e)上記左右の両走行部の前方に回転椅子があり、当該回転椅子を支持する左右の椅子支持アームが上記枠体の左右脚部から前方に突設されており、
(f) 当該椅子支持アームによる椅子の支持高さを調節することができ、
(g)上記コンテナ支持アームに装着されたコンテナが、上記回転椅子よりも後方でかつ上記傾斜コンベアの先端よりも下方にあること。
椅子支持アームに支持されている回転椅子を地上数センチの高さまで下げることによって、これに着座した作業者が足を投げ出した姿勢で馬鈴薯を拾い集めることができる。そしてまた椅子を左右に回転させることによって左右両外側に散乱している馬鈴薯を容易に拾い集めることができる。
そして、上記コンテナ支持アーム(単に「支持アーム」ということもある)を上げ下げすることによって、当該支持アームに支持されているコンテナを地面から少し引き上げ、また接地させることができる。コンテナ支持アームに支持されたコンテナは左右両クローラの間にあって上記回転椅子よりも後方にあるので、左右の作業者がそれぞれその左右両外側にある2筋の馬鈴薯を拾い集めて上記コンテナに収納することができる。
上記のように回転椅子の外側及び内側の馬鈴薯を着座したままで拾い集めることが出来るので、左右の作業者によって4筋の馬鈴薯を楽な姿勢で容易に拾い集めることができ、またコンテナ及び傾斜コンベア先端部分が少し後方に有るので、拾い集めた馬鈴薯をこれらに容易に投入することができる。
拾い上げた馬鈴薯を仕分け、A級(規格良)をコンテナ支持アームに支持されたコンテナ(以下これを「コンテナA」という)に投入し、B級(規格不良)を上記傾斜コンベアに投入する。これによって、傾斜コンベアに投入されたB級は上記中棚上のコンテナ(以下これを「コンテナB」という)まで引き上げられてこれに収納される。
なお、実際の作業においては拾い集めるときにA級、B級の選別がなされ、さらに、コンテナに投入するときにもまた仕分けるれれるので、極めて効率的に拾い集めと選別とがなされる。
以上のように馬鈴薯収集作業機をゆっくりと前進させながら、左右の回転椅子に着座した2人の作業者によって散乱した4筋の馬鈴薯を拾い集め、同時にA級、B級に仕分けてそれぞれコンテナA、コンテナBに収納することができる。
上記中棚上の上記コンテナBについてはこれを中棚上で滑らして横に押しやることで容易に空のものと交換できる。なお、通常はA級がほとんどでB級は少ないのでコンテナBを入れ替える頻度は低い。
他方、コンテナAを入れ替える頻度は高いが、これについては接地させた状態で支持アームから外して他のコンテナと容易に入れ替えることが出来る。そして、支持アームから外されたコンテナAはそのまま放置され、放置されたコンテナAを門型枠体Fで跨いで通過するので、そのまま収集作業を続行することができる。
したがって、重いコンテナAを作業者が持ち上げて移動させる必要はない。
なお、中央の傾斜コンベアの左右に屑用のコンテナを複数配置することもでき、そのようにすることで同時に屑をコンテナに収納することもできる。
以上の馬鈴薯収集作業機は自走するだけの作業機であるから全体が小型であって、その機構は単純で簡便である。
〔実施態様〕
走行駆動機構は従来の馬鈴薯収穫機の走行駆動機構と同じであり、この走行駆動機構は例えは特許文献3の従来技術などで周知であり、図5では省略されているが機械的伝動機構、油圧的伝動機構の何れでもよい。
機械的な走行駆動機構はベルト伝動、歯車伝動、操向クラッチによって単純な伝動機構として構成される。しかし、枠体Fが門形であるので左右のクローラの駆動輪に動力を分配するための駆動機構が幾分複雑になり、また、傾斜コンベアの昇降駆動機構やコンテナ支持アームの昇降駆動機構が機械的または手動で操作されるので、油圧的に駆動される場合に比してその駆動機構が複雑になることが避けられない。
また、コンテナ支持アームは上記コンテナAを地上数センチ持ち上げ、さらに十数センチ持ち上げるだけであるから、手動で持ち上げるようにすることもできる。この場合は、コンテナ支持アームをラッチ装置で所定位置に固定し、手動でラッチ装置を外して手動で昇降させるようにしてもよい。
また、コンテナ支持アームの先端部にあって、コンテナを吊り下げる支持手段は、上記コンテナAに加えられる後方への衝撃力に対する緩衝作用を有する方が好ましい。なぜなら、作業中に地面の凸凹等のためにコンテナAの底面が地面に接触して衝撃を受ける可能性があるからである。なお、方向転換等の自由走行時にはコンテナw1を支持アーム10で少し押し上げれば、当該コンテナの底面が地面に接地して衝撃を受ける可能性や危険性はない。
走行輪についてはゴムクローラが好ましい。
左右の走行輪の駆動手段としては別々の油圧モータによるのが好ましいが、一つの油圧モータで差動クラッチを介して左右の駆動輪を駆動するようにしてもよい。
椅子支持アームを昇降機構によって昇降させるようにすれば、着座したままで椅子の高さを調節することができる。
また、馬鈴薯収集作業機の自由走行速度と作業走行速度とは異なるので、自由走行及び作業走行がそれぞれ変速できるものでなければならない。
走行駆動機構が油圧モータによる場合はモータ自体が無段変速できるので、
特に変速機を設ける必要はなくまた使い勝手もよい。
また、左右の支持アームによる上記コンテナAの支持手段は当該コンテナAの取っ手にフックを引っかけて吊り下げるものであるから、コンテナAの支持が安定し、また、コンテナAを接地させてから上記フックを取り外すことができるのでその取り外しが簡単容易である。
支持アームを下げてコンテナAを地面に降ろした状態でフックを係脱させることができ、この場合は、フックを支持アームに対して可動にし、支持アームを上下方向に可動にし、フックだけを動かすことによってコンテに係脱させるようにすることもできる。
他方、支持アームに対してフックを一体にしアームを左右方向に可動にして、左右に動かしてコンテナにフックを係脱させるようにすることも可能である。フックが水平であると外すのに抵抗が大きいので、外れやすいようにフックの先端を少し下げて傾斜させるとよい。
図1は、本発明による馬鈴薯収集作業機の全体の斜視図である。 図2は、本発明による馬鈴薯収集作業機の全体の平面図である。 図3は、本発明による馬鈴薯収集作業機における傾斜コンベアの支持機構の側面図である。 図4は、本発明による馬鈴薯収集作業機における回転椅子の支持機構の側面図である。 図5は、本発明による馬鈴薯収集作業機におけるコンテナ支持機構の一例を示す斜視図である。 図5−1は図5の部分拡大図であり、(a)はA部の拡大平面図、(b)はB部の拡大平面図、(c)はC部の拡大側面図である。 図6は、同じくコンテナ支持機構の他の例を示す概略説明図であり、(a)はその平面図、(b)はその側面図である。 図7は、従来例による馬鈴薯等の収穫機における全体の側面図である。 図8(a)は、馬鈴薯の植え付け状態を示す模式図であり、図8(b)は、馬鈴薯が掘り出されて畝に筋状に散乱している様子を示す模式図である。
この発明の実施形態は、掘り出し作業機等で掘り出されて畝に散乱している馬鈴薯を収集すると共に、品質によってA級(秀品)、B級(規格外の大玉や児玉など)、屑(傷物や腐食したもの)の3種類に選別する形態のものである。
〔全体構造について〕
この発明の実施例による馬鈴薯収集作業機の全体の構造は、図1に示すとおりであって、幅約1.4m、長さ約1.2m、高さ約2.0mの小型で簡便な作業機である。
この作業機の枠体Fは、上棚1、中棚2、下棚3と前後左右の脚4,4…から成る門型であり、これらの脚4,4…の下端部は機体に固定され、この機体の左右両側にはクローラC,Cが設けられている。この左右のクローラC,Cはそれぞれ別々の油圧モータ(図示略)で駆動されるが、一つの油圧モータによりクラッチを介して左右のクローラC,Cが駆動されるように構成してもよい。
そして、上記門型の枠体(門型フレーム)Fの後方下部には、図2に示されるように、パワーユニット台F1が設けられ、当該パワーユニット台F1にはエンジンE、油圧ポンプP、電磁弁V等が設置されており、これらの機器はコントローラ6のスイッチ6aや操作レバー6bによって制御される。
上記左右のクローラC,Cの直ぐ前方には、図1及び図4に示されるように、作業者の座る回転椅子5,5がそれぞれ設けられている。この回転椅子5,5は椅子支持部5aの旋回軸5pによって旋回自在に構成されており、作業者が座って足を地面に付けたまま左右に旋回可能で自由にその向きを変えることができる。
上記回転椅子5,5の椅子支持部5a,5aは、平行リンクから成る椅子支持機構5f,5fにより門型フレームFの前方左右の脚4,4に昇降自在に支持されており、油圧シリンダ5cの伸縮により昇降させることができる。
また、前方左側の脚4にはコントローラ6が取り付けられており、このコントローラ6には多数のスイッチ6aや操作レバー6bがあり、これらによってエンジンの始動・停止や出力の加減、左右のクローラC,Cの駆動・停止、及び走行速度の加減や操向操作が行われる。
コンテナw1(上記コンテナA)を支持するコンテナ支持機構9における左右のコンテナ支持アーム10,10は、図1、図5及び図5−1に示されるように、下棚3に設けられたブラケット31にピン32によって上下方向に回動可能に支持されると共に、その下方に設けた油圧シリンダ11を伸縮させることにより回動されるように成っている。
上記コンテナ支持アーム10,10を油圧シリンダ11の収縮により下方へ回動させてコンテナw1を接地さる状態で、コンテナw1がコンテナ支持アーム10,10に着脱される。上記コンテナw1は、油圧シリンダ11の伸張によりコンテナ支持アーム10,10を上方へ回動させることにより、地面から数センチ持ち上げられた状態で、掘り出されて散乱している馬鈴薯の収集作業が行われる。
傾斜コンベア7は、図3に示されるように、中棚2の先端のブラケット2aと水平ピン2bとによって回動可能に枢支されており、さらに、この傾斜コンベア7は油圧シリンダ8の伸縮により回動することができ、その先端部を昇降させることができる。
上記傾斜コンベア7は、収集作業時にはその先端部がコンテナw1の上面とほぼ同じ高さに設定され、自由走行時などには必要に応じて適宜回動され、その先端部が押し上げられる。
上記コンテナw1がコンテナ支持アーム10,10から外されると、そのコンテナw1は地面に着地してその上面は数センチ低くなるので、馬鈴薯収集作業機が前進するとき傾斜コンベア7の先端部がコンテナw1に干渉することはない。
コンテナw1は、その底面が地面から5〜6cm程度持ち上げられているから、このコンテナw1の高さが30cmであれば、このときの傾斜コンベア7の先端部は地面から約40cmの高さにあることになり、また、コンテナw1の高さが40cmであれば、このときの傾斜コンベア7の先端部は約50cmの高さにあることになる。
上記コンテナ支持アーム10,10の先端には、図5及び図5−1(b)に示されるように、それぞれフック12が取り付けられている。この実施例では、このフック12をコンテナ支持アーム10の軸方向にスライドさせてこのコンテナ支持アーム10に係脱させると共に、回動させてコンテナw1の取っ手wgに係脱させるように構成されている。そのための具体的な構造の一例を図5−1(b)に示している。この実施例ではフック12が平板状のものであり、そのスリーブ(中空円筒部)12sがコンテナ支持アーム10に遊嵌されている。そして、上記スリーブ12sにレバー12cが突設されており、上記フック12のスリーブ12sは付勢バネ12bによって前方に付勢されていて、その前端側面がコンテナ支持アーム10の先端に設けたフランジ12dに当接している。
そして、上記スリーブ12sの前端側面に切り欠き12aが形成されており、当該切り欠き12aにコンテナ支持アーム10に固定したピン10aが係合して当該フック12が水平位置を保持した状態でコンテナ支持アーム10に結合される。このような状態では、フック12がコンテナw1の取っ手wgに係合して(引っかかって)コンテナw1を持ち上げることができる。レバー12cを持って付勢バネ12bに抗してフック12を後方に押してスライドさせると、切り欠き12aからピン10aが外れるので、その後、レバー12cを上方へ回動すれば、フック12が下方に回動してコンテナw1の取っ手wgから外されて、コンテナw1をコンテナ支持アーム10から離脱することができる。
コンテナw1が地面に降ろされ、フック12が取っ手wgから外れると、馬鈴薯収集作業機はその門型フレームFでコンテナw1を跨いだ状態で前進する。そして、空のコンテナw1を左右のコンテナ支持アーム10,10間に挿入してから左右のフック12,12を反対方向に90度回動させると、フック12が付勢バネ12bで前方に押されてスライドして切り欠き12aがピン10aに係合する。これにより空のコンテナw1が左右のコンテナ支持アーム10,10に装着された状態になる。その後、油圧シリンダ11を伸張させて左右の支持アーム10,10を上方へ回動させることにより、コンテナw1を数センチ持ち上げた状態で前進しながら収集作業を続行する。
この馬鈴薯収集作業機の作業時の前進速度は遅いので、作業機を停止させることなしにコンテナw1の交換作業を行うことができる。その結果、作業機が通った後には馬鈴薯が一杯収納されたコンテナw1が点在することになる。
なお、下棚3は単なる棚であるからどのように利用してもよいが、この下棚3の上に屑用のコンテナkをおけば、当該コンテナkは回転椅子5から遠く離れてはいないので、屑の馬鈴薯を容易に投入することができる。
また、左右のコンテナ支持アーム10,10は、図5に示されるように、それぞれ油圧シリンダ11で支えられていて、その伸縮動作によって上下方向に回動される。そして、油圧シリンダ11は、図5−1(c)に示されるように、コンテナ支持アーム10に形成された縦方向の長穴10hと連結ピン10pによりコンテナ支持アーム10に連結されているので、コンテナ支持アーム10は長穴10hの範囲内で上方へ自由に回動することができる。また、フック12は、図5−1(b)に示されるように、付勢バネ12bによって前方へ付勢されているので、切り欠き12aの範囲内で後方へ自由に移動することができる。
このように、コンテナ支持アーム10が長穴10hの範囲内で上方へ自由に回動でき、また、フック12が切り欠き12aの範囲内で後方へ自由に移動できるので、コンテナw1が地面の凸部に接触して大きな衝撃が加わっても、その衝撃がそのままコンテナ支持アーム10,10に伝わることはない。
この馬鈴薯収集作業機は、収集作業時には2.7m/分の非常にゆっくりした速度で走行する。このとき、回転椅子5に座った作業者がその外側と内側の2筋の薯を拾い集めて、A級品を下棚3に支持されているコンテナw1に投入し、B級品を傾斜コンベア7に投入する。この傾斜コンベア7に投入されたB級品は、当該コンベアで引き上げられて中棚2に置かれたコンテナw2(上記コンテナB)に収納される。また、屑などの当該品は、下棚3に置かれたコンテナkに投入される。
門型フレームFの上棚1は荷台であり、B級品を入れるコンテナw2等が載せられている。
この実施例では、傾斜コンベア7の油圧シリンダ8による回動昇降操作、コンテナw1のコンテナ支持アーム10による昇降操作は、コントローラ6の操作レバー6bを操作することで簡単かつ容易に行うことができる。また、コンテナw1のフック12によるコンテナ支持アーム10への係脱は、作業者が無荷重状態で容易に行うことができる。
〔コンテナ支持機構の他の実施例〕
馬鈴薯が満杯になったコンテナw1は約20kgの重さになるが、コンテナw1がコンテナ支持機構の支持アームによって支持されている時の高さは、その底面が地面から数センチメートル離れているだけであるから、コンテナw1をその高さから地面に落下させても衝撃は小さいので、必ずしもコンテナ支持アームを油圧シリンダ等により昇降可能にする必要はない。そこで、コンテナ支持機構の支持アームを昇降しないようにした他の実施例について、以下に説明する。
上記他の実施例によるコンテナ支持機構100は、図6に示されるように、下棚3に対して、フック103を有する左右のコンテナ支持アーム101,101を水平面内で左右外側方向へ少し回動可能に枢支したものである。即ち、下棚3の左右の支持ブラケット107,107に対して、左右のコンテナ支持アーム101,101の後端に固定された上部支持基板102,102を縦ピン104,104により枢支すると共に、この左右の支持アーム101,101を引っ張りバネ105により内側方向へ回動するよう付勢している。そして、上部支持基板102,102の後方側端面を下棚3の前方側端面に当接させることによって、左右のコンテナ支持アーム101,101がコンテナw1を支持する前方に向いた位置(図6に示されている位置)に保持されるように成っている。
重量約20kgのコンテナw1を左右のコンテナ支持アーム101,101に支持させた状態で、各支持アーム101,101の先端を左右外側方向へ少し回動させて、それぞれのフック103,103をコンテナw1の取っ手wgから外してコンテナw1を地面まで数センチメートル落下させる。
この場合、片方のコンテナ支持アーム101に約10kg(20kg/2)の重さが掛かった状態で、フック103をコンテナw1の取っ手wgから引き抜くことになるので、この引き抜きには摩擦抵抗がある。しかし、左右のコンテナ支持アーム101,101は、フック103の取り付け位置よりも前方へさらに長く伸びていて、その先端にそれぞれノブ106,106設けられているので、これを把持して左右外側方向に回動すれば容易にフック103,103はコンテナw1の取っ手wgから引き抜くことができる。
このコンテナ支持機構100における左右のコンテナ支持アーム101,101はそれぞれ上部支持基板102,102を有しており、この上部支持基板102,102の後方側端面の内側部分が下棚3の前方側端面に当接して、コンテナ支持アーム101,101を図6に示されている位置に保持(規制)しているが、上部支持基板102,102の後方側端面の外側部分が円弧状に切除されているので、これによりコンテナ支持アーム101,101は左右外側方向に回動することができる。
満杯になったコンテナw1を外して少し前進した後、左右のコンテナ支持アーム101,101を左右外側方向に少し回動させた状態でそれらの間に空のコンテナw1を配置して、当該コンテナ支持アーム101,101を内側方向に回動し元の位置に戻せば、それぞれのフック103,103がコンテナw1の両側の取っ手wgに係合するので、空のコンテナw1をコンテナ支持アーム101,101で支持することができる。
また、回転椅子5の地面からの高さについては、これを無段階に調節することができ、また、作業者が座ったままで高さ調節ができれば便利で使い勝手がよいが、所期の目的からすれば必ずしもその必要はない。また、椅子支持機構5fが、必ずしも油圧シリンダ5cで支持されて昇降可能にする必要もないから、油圧シリンダ5cを伸縮ロッドに変え、多数の孔とピンによって長さを多段階(例えば3段階)に調節できる構造にすることもできる。
さらに、傾斜コンベア7の支持高さについては、所期の目的からすればこれを無段階に調節可能にする必要はないし、馬鈴薯の収集作業中に高さを調節する必要もないから、傾斜コンベア7が必ずしも油圧シリンダ8で支持されている必要はない。したがって、油圧シリンダ8を伸縮ロッドに変更し、多数の孔とピンによって長さを多段階(例えば3段階)に調節できる構造にすることもできる。
〔走行駆動機構について〕
また、クローラの駆動機構については、これを油圧ポンプや油圧モータを用いない機械的駆動機構にすることもできる。この機械的駆動機構を用いる場合は、変速機(例えば、無断変速のベルト伝動装置等)、及びクラッチ(例えば、テンションクラッチ等)が必要になり、また、このための特別の操作機構も必要になるが、この機械的駆動機構は油圧駆動機構に比して廉価に製造できる(油圧ポンプや油圧モータ、操作バルブ等は比較的高価である)という利点がある。
特開平8−149913号公報 特開平6−209626号公報 特開平7−8059号公報
1:上棚
2:中棚
2a:ブラケット
2b:水平ピン
3:下棚
4:脚
5:回転椅子
5c:油圧シリンダ
5f:椅子支持機構
5p:旋回軸
6:コントローラ
6a:スイッチ
6b:操作レバー
7:傾斜コンベア
8:油圧シリンダ
9:コンテナ支持機構
10:コンテナ支持アーム
10a:ピン
10h:長穴
10p:連結ピン
11:油圧シリンダ
12:フック
12a:切り欠き
12b:付勢バネ
12c:レバー
12d:フランジ
12s:スリーブ
31:ブラケット
32:ピン
C:クローラ
E:エンジン
F:枠体(門型フレーム)
k:コンテナ
P:油圧ポンプ
V:電磁弁
w1,w2:コンテナ
wg:コンテナの取っ手
100:コンテナ支持機構
101:コンテナ支持アーム
101a:補強アーム
102:上部支持基板
102a:下部支持基板
103:フック
104:縦ピン
105:引っ張りバネ
106:ノブ
107:支持ブラケット
この発明は、掘り出された馬鈴薯(じゃがいも)の収集作業機に関するものである。なお、「さつまいも」は馬鈴薯とその栽培形態や収穫作業形態が類似しているので、この馬鈴薯の収集作業機は「さつまいも」の収集作業機としても利用できる。
馬鈴薯は、図8(a)に模式的に示すように畝毎に一列に植えられている。そして、収穫する場合は先ずその茎jが先に抜き取られて薯が土の中に残され、その後、馬鈴薯収穫機で収穫されるか、又は掘り出し作業機で掘り出されてから収集される。
馬鈴薯の大規模栽培の場合は、馬鈴薯収穫機で収穫されるので掘り出しと収集とが同時に行われるが、小規模栽培の場合には人手により収穫される場合が多いので、掘り出した後、別途収集作業が行われている。
従来の馬鈴薯収穫機は大規模栽培用であって、掘り出しと収集と選別を一貫して行う乗用作業機であり、大型のものや小型のものがある。
大型の馬鈴薯等の収穫機(特開平8−149913号公報(特許文献1)、特開平6−209626号公報(特許文献2))は複数の作業者が搭乗するものであり、他方、小型のもの(特開平7−8059号公報(特許文献3))は一人の作業者が搭乗するものである。
〔従来例〕
上記特開平7−8059号公報(特許文献3)に記載された収穫機は、図7に示されているように、左右のクローラ83がエンジンEで駆動されて自走するものであり、作業者Mが収穫機のステップ84に立って操縦しながら選別作業を行うものである。この収穫機は中央に前下がりに傾斜した傾斜搬送部85があり、その上端に選別搬送部86がある。
そして、傾斜搬送部(引き上げコンベア)85の先端に掘取り刃87がある。また、収穫機の後部左右にコンテナ載置台88があって、これにコンテナ(小型収納箱)90が多数載せられている。
先端に左右のホイール91,91がありこれによって畝を追従する。そして、その上下調節機構92でホイール91,91による支持高さを加減して掘取り刃87を上下に調節するようになっている。
上記収穫機の収穫作業時には、前進しながら掘取り刃87で馬鈴薯を掘り出して掬い上げ、傾斜搬送部85で引き上げつつ後方に搬送して選別搬送部(コンベア)86に送り込む。そして、選別搬送部86上で作業者Mにより選別され仕分けられて、コンテナ90に収納される。
操縦装置89は右側のコンテナ載置台の前方にある。そして、ステップ84に立った作業者Mが右手で操縦装置89を操作することができる。
この従来例は小型の薯類収穫機であるが、収穫した薯を多数のコンテナ90に収納するものであり、薯を収納した多数のコンテナ90をコンテナ載置台88に載せて運びつつ収穫作業を続け、収穫作業中にコンテナ90が一杯になると収穫作業を一時中断して、これを抱えて地面に降ろし空のコンテナに入れ替えている。
上記収穫機による収穫作業に対して、人手による収穫作業の場合は、掘り出し作業機等で掘り出された馬鈴薯は、圃場の畝毎に筋状に散乱した状態で放置される(図8(b))。その後、放置された馬鈴薯を拾い集め、選別作業所へ運びそこで選別してコンテナに収納するので、薯に付着した土が乾燥して離れ易くなり、薯の表面が傷つき難いという利点がある。
なお、この発明は、掘り出されて畝毎に筋状に散乱した薯を人手により収集して選別し、コンテナに収納するための作業機に関するものであるが、このような作業機について記載された特許文献は見当たらない。
〔従来技術の問題点〕
上記従来の馬鈴薯収穫機による収穫作業の場合は、当該収穫機の堀取り刃で掘り出されて掬い上げられ、傾斜搬送部85で土が篩い落とされながら引き上げられ、選別搬送部86上で作業者によって選別されてコンテナに収納される。このような馬鈴薯収穫機による収穫作業は大規模栽培には適しているが、小規模栽培には収穫機は大型であり、複雑な構造を有し高価であるため適していない。さらに、馬鈴薯収穫機による収穫作業の場合は、掘り出されて直ぐに選別されコンテナに収納されるので、土が馬鈴薯に付着して乾燥しないままでコンテナに収納されるという問題があり、また薯の表面が傷つき易いという問題もある。
一方、人手による収穫作業の場合は、掘り出し作業機等で掘り出されて畝毎に筋状に散乱している馬鈴薯g(図8(b))を拾い集めてコンテナに入れ、これを選別作業所で選別する必要がある。
この時、散乱している馬鈴薯を拾い集めてコンテナに収納する収集作業は中腰での作業であり、しかも、馬鈴薯が入っているコンテナを引きずって移動しながらの作業であるから、高齢者でなくても大変な重労働である。この場合、一畝毎拾い集めるのは非常に能率が悪いので、実際には複数畝(例えば2乃至3畝)を左右に蛇行しながら拾い集めることになる。
そして、収集された馬鈴薯を選別する作業は多くの手間を要し、また、コンテナへの出し入れを繰り返すことになるので、馬鈴薯が傷つけられる可能性がそれだけ高くなる。
以上のような事情から、小規模の馬鈴薯栽培における収穫時の馬鈴薯の収集作業と選別作業を容易に、且つ、能率的に行うことができる収集作業機(馬鈴薯収穫作業機)の実現が強く望まれている。そして、この馬鈴薯収集作業機は、小型であって3〜4畝分を一度に拾い集めて収集できるものでなければならない。
そこで、この発明の課題は、掘り出されて畝に筋状に散乱している馬鈴薯の収集作業を、重いコンテナを持ち運ぶことなく、比較的軽い負担で楽に行えるとともに、品質の選別を同時に行うことができる小型で簡便な馬鈴薯収集作業機を実現することである。
この発明の馬鈴薯収集作業機の基本は、門型枠体と左右のクローラを備えた自走式の作業機に、その左右のクロ−ラの直ぐ前方に地面すれすれの低い回転椅子を備え、左右両クローラの間にコンテナ支持アームを備え、さらに前下がりの傾斜コンベアを備えており、上記コンテナ支持アームにコンテナを着脱自在に保持させた状態で、上記回転椅子に座った作業者が掘り出されて散乱している馬鈴薯を拾い集め、これを仕分けて上記コンテナと傾斜コンベアに投入することにより、散乱している馬鈴薯の収集と仕分けを簡単容易に継続できる構成になっていることである。
そして、上記課題を解決するための具体的な手段は次の(A)を前提として(a)〜(g)によるものである。
(A)掘り出されて筋状に散乱している馬鈴薯を人手で拾い集めつつ2乃至3つの区分に選別することができる自走式の馬鈴薯収集作業機であって、
(a)門型枠体の左右脚部の下端に走行部があり同枠体の上部に荷台があり、
(b)上記門型枠体の左右方向中央部に前下がりの傾斜コンベアがあり、当該傾斜コンベアの後部が上記枠体の中棚上にあり、
(c)上記枠体の下棚から前方にコンテナ支持アームが突設されており、当該支持アームにフックがあり、
(d)上記コンテナ支持アームを昇降させて上記フックに支持されたコンテナを上下することができ、
(e)上記左右の両走行部の前方に回転椅子があり、当該回転椅子を支持する左右の椅子支持機構が上記枠体の左右脚部から前方に突設されており、
(f)当該椅子支持機構による椅子の支持高さを調節することができ、
(g)上記コンテナ支持アームに装着されたコンテナが、上記回転椅子よりも後方でかつ上記傾斜コンベアの先端よりも下方にあること。
椅子支持機構に支持されている回転椅子を地上数センチの高さまで下げることによって、これに着座した作業者は足を地面につけたまま投げ出した姿勢で馬鈴薯を拾い集めることができる。そしてまた椅子を左右に回転させることによって左右両外側に散乱している馬鈴薯を容易に拾い集めることができる。
そして、上記コンテナ支持アーム(単に「支持アーム」ということもある)を上げ下げすることによって、当該支持アームに支持されているコンテナを地面から少し引き上げ、また接地させることができる。コンテナ支持アームに支持されたコンテナは左右両クローラの間にあって上記回転椅子よりも後方にあるので、左右の作業者がそれぞれその左右両外側にある2筋の馬鈴薯を拾い集めて上記コンテナに収納することができる。
上記のように回転椅子の外側及び内側の馬鈴薯を着座したままで拾い集めることが出来るので、左右の作業者によって4筋の馬鈴薯を楽な姿勢で容易に拾い集めることができ、またコンテナ及び傾斜コンベア先端部分が少し後方に有るので、拾い集めた馬鈴薯をこれらに容易に投入することができる。
拾い上げた馬鈴薯を仕分け、A級(規格良)をコンテナ支持アームに支持されたコンテナ(以下これを「コンテナA」という)に投入し、B級(規格不良)を上記傾斜コンベアに投入する。これによって、傾斜コンベアに投入されたB級は上記中棚上のコンテナ(以下これを「コンテナB」という)まで引き上げられてこれに収納される。
このように、実際の作業においては拾い集めるときにA級、B級の選別がなされ、それぞれのコンテナに投入されて仕分けられるので、極めて効率的に拾い集めと選別とがなされる。
以上のように馬鈴薯収集作業機をゆっくりと前進させながら、左右の回転椅子に着座した2人の作業者によって散乱した4筋の馬鈴薯を拾い集め、同時にA級、B級に仕分けてそれぞれコンテナA、コンテナBに収納することができる。
上記中棚上の上記コンテナBについては、これを中棚上で滑らして横に押しやることで容易に空のものと交換できる。なお、通常はA級がほとんどでB級は少ないのでコンテナBを入れ替える頻度は低い。
他方、コンテナAを入れ替える頻度は高いが、これについてはコンテナ支持アームを降下させてコンテナAを接地させた状態で支持アームから外して他のコンテナと容易に入れ替えることが出来る。そして、支持アームから外されたコンテナAはそのまま放置されるが、この馬鈴薯収集作業機は放置されたコンテナAを門型枠体Fで跨いで通過するので、そのまま収集作業を続行することができる。
したがって、重いコンテナAを作業者が持ち上げて移動させる必要はない。
なお、中央の傾斜コンベアの左右に屑用のコンテナを複数配置することもでき、そのようにすることで同時に屑をコンテナに収納することもできる。
以上の馬鈴薯収集作業機は自走するだけの作業機であるから全体が小型であって、その機構は単純で簡便である。
〔実施態様〕
走行駆動機構は従来の馬鈴薯収穫機の走行駆動機構と同じであり、この走行駆動機構は例えは特許文献3の従来技術などで周知であり、図7では省略されているが機械的伝動機構、油圧的伝動機構の何れでもよい。
機械的な走行駆動機構はベルト伝動、歯車伝動、操向クラッチによって単純な伝動機構として構成される。しかし、枠体Fが門型であるので左右のクローラの駆動輪に動力を分配するための駆動機構が幾分複雑になり、また、傾斜コンベアの昇降駆動機構やコンテナ支持アームの昇降駆動機構が機械的または手動で操作されるので、油圧的に駆動される場合に比してその駆動機構が複雑になることが避けられない。
また、コンテナ支持アームは上記コンテナAを地上数センチ持ち上げ、さらに十数センチ持ち上げるだけであるから、手動で持ち上げるようにすることもできる。この場合は、コンテナ支持アームをラッチ装置で所定位置に固定し、手動でラッチ装置を外して手動で昇降させるようにしてもよい。
また、コンテナ支持アームの先端部にあって、コンテナを吊り下げる支持手段は、上記コンテナAに加えられる後方への衝撃力に対する緩衝作用を有する方が好ましい。なぜなら、作業中に地面の凸凹等のためにコンテナAの底面が地面に接触して衝撃を受ける可能性があるからである。なお、方向転換等の自由走行時にはコンテナAを支持アームで少し押し上げれば、当該コンテナの底面が地面に接地して衝撃を受ける可能性や危険性はない。
走行輪についてはゴムクローラが好ましい。
左右の走行輪の駆動手段としては別々の油圧モータによるのが好ましいが、一つの油圧モータで差動クラッチを介して左右の駆動輪を駆動するようにしてもよい。
椅子支持機構を昇降機構によって昇降させるようにすれば、着座したままで椅子の高さを調節することができる。
また、馬鈴薯収集作業機の自由走行速度と作業走行速度とは異なるので、自由走行及び作業走行がそれぞれ変速できるものでなければならない。
走行駆動機構が油圧モータによる場合は油圧モータ自体が無段変速できるので、特に変速機を設ける必要はなくまた使い勝手もよい。
また、左右の支持アームによる上記コンテナAの支持手段は当該コンテナAの取っ手にフックを引っかけて吊り下げるものであるから、コンテナAの支持が安定し、また、コンテナAを接地させてから上記フックを取り外すことができるのでその取り外しが簡単容易である。
支持アームを下げてコンテナAを地面に降ろした状態でフックを係脱させることができ、この場合は、フックを支持アームに対して可動にし、支持アームを上下方向に可動にし、フックだけを動かすことによってコンテに係脱させるようにすることもできる。
他方、支持アームに対してフックを一体にし支持アームを左右方向に可動にして、それを左右に動かしてコンテナにフックを係脱させるようにすることも可能である。フックが水平であると外すのに抵抗が大きいので、外れやすいようにフックの先端を少し下げて傾斜させるとよい。
図1は、本発明による馬鈴薯収集作業機の全体の斜視図である。 図2は、本発明による馬鈴薯収集作業機の全体の平面図である。 図3は、本発明による馬鈴薯収集作業機における傾斜コンベアの支持機構の側面図である。 図4は、本発明による馬鈴薯収集作業機における回転椅子の支持機構の側面図である。 図5は、本発明による馬鈴薯収集作業機におけるコンテナ支持機構の一例を示す斜視図である。 図5−1は図5の部分拡大図であり、(a)はA部の拡大平面図、(b)はB部の拡大平面図、(c)はC部の拡大側面図である。 図6は、同じくコンテナ支持機構の他の例を示す概略説明図であり、(a)はその平面図、(b)はその側面図、(c)は上部の支持ブラケットの上側部材を除いた要部拡大平面図である。 図7は、従来例による馬鈴薯等の収穫機における全体の側面図である。 図8(a)は、馬鈴薯の植え付け状態を示す模式図であり、図8(b)は、馬鈴薯が掘り出されて畝に筋状に散乱している様子を示す模式図である。
この発明の実施形態は、掘り出し作業機等で掘り出されて畝に散乱している馬鈴薯を収集すると共に、品質によってA級(秀品)、B級(規格外の大玉や児玉など)、屑(傷物や腐食したもの)の3種類に選別する形態のものである。
〔全体構造について〕
この発明の実施例による馬鈴薯収集作業機の全体の構造は、図1に示すとおりであって、幅約1.4m、長さ約1.2m、高さ約2.0mの小型で簡便な作業機である。
この作業機の枠体Fは、上棚1、中棚2、下棚3と前後左右の脚4,4…から成る門型であり、これらの脚4,4…の下端部は機体に固定され、この機体の左右両側にはクローラC,Cが設けられている。この左右のクローラC,Cはそれぞれ別々の油圧モータ(図示略)で駆動されるが、一つの油圧モータによりクラッチを介して左右のクローラC,Cが駆動されるように構成してもよい。
そして、上記門型の枠体(門型フレーム)Fの後方下部には、図2に示されるように、パワーユニット台F1が設けられ、当該パワーユニット台F1にはエンジンE、油圧ポンプP、電磁弁V等が設置されており、これらの機器はコントローラ6のスイッチ6aや操作レバー6bによって制御される。
上記左右のクローラC,Cの直ぐ前方には、図1、図2及び図4に示されるように、作業者の座る回転椅子5,5がそれぞれ設けられている。この回転椅子5,5は椅子支持部5aの旋回軸5pによって旋回自在に構成されており、作業者が座って足を地面に付けたまま左右に旋回可能で自由にその向きを変えることができる。
上記回転椅子5,5の椅子支持部5a,5aは、平行リンクから成る椅子支持機構5f,5fにより門型フレームFの前方左右の脚4,4に昇降自在に支持されており、油圧シリンダ5cの伸縮により昇降させることができる。
また、前方左側の脚4にはコントローラ6が取り付けられており、このコントローラ6には多数のスイッチ6aや操作レバー6bがあり、これらによってエンジンの始動・停止や出力の加減、左右のクローラC,Cの駆動・停止、及び走行速度の加減や操向操作が行われる。
コンテナw1(上記コンテナA)を支持するコンテナ支持機構9における左右のコンテナ支持アーム10,10は、図1、図5及び図5−1に示されるように、下棚3に設けられたブラケット31にピン32によって上下方向に回動可能に支持されると共に、その下方に設けた油圧シリンダ11を伸縮させることにより回動されるように成っている。
上記コンテナ支持アーム10,10を油圧シリンダ11の収縮により下方へ回動させてコンテナw1を接地させる状態で、コンテナw1がコンテナ支持アーム10,10に着脱される。上記コンテナw1は、油圧シリンダ11の伸張によりコンテナ支持アーム10,10を上方へ回動させることにより、地面から数センチ持ち上げられた状態で、掘り出されて散乱している馬鈴薯の収集作業が行われる。
傾斜コンベア7は、図3に示されるように、中棚2の先端のブラケット2aと水平ピン2bとによって回動可能に枢支されており、さらに、この傾斜コンベア7は油圧シリンダ8の伸縮により回動することができ、その先端部を昇降させることができる。
上記傾斜コンベア7は、収集作業時にはその先端部がコンテナw1の上面とほぼ同じ高さに設定され、自由走行時などには必要に応じて適宜回動され、その先端部が押し上げられる。
上記コンテナw1がコンテナ支持アーム10,10から外されると、そのコンテナw1は地面に着地してその上面は数センチ低くなるので、馬鈴薯収集作業機が前進するとき傾斜コンベア7の先端部がコンテナw1に干渉することはない。
コンテナw1は、その底面が地面から5〜6cm程度持ち上げられているから、このコンテナw1の高さが30cmであれば、このときの傾斜コンベア7の先端部は地面から約40cmの高さにあることになり、また、コンテナw1の高さが40cmであれば、このときの傾斜コンベア7の先端部は約50cmの高さにあることになる。
上記コンテナ支持アーム10,10の先端には、図5及び図5−1(b)に示されるように、それぞれフック12が取り付けられている。この実施例では、このフック12をコンテナ支持アーム10の軸方向にスライドさせてこのコンテナ支持アーム10に固定したピン10aに係脱させると共に、回動させてコンテナw1の取っ手wgに係脱させるように構成されている。そのための具体的な構造の一例を図5−1(b)に示している。この実施例ではフック12が平板状のものであり、そのスリーブ(中空円筒部)12sがコンテナ支持アーム10に遊嵌されている。そして、上記スリーブ12sにレバー12cが突設されており、上記フック12のスリーブ12sは付勢バネ12bによって前方に付勢されていて、その前端側面がコンテナ支持アーム10の先端に設けたフランジ12dに当接している。
そして、上記スリーブ12sの前端側面に切り欠き12aが形成されており、当該切り欠き12aにコンテナ支持アーム10に固定したピン10aが係合して当該フック12が水平位置を保持した状態でコンテナ支持アーム10に結合される。このような状態では、フック12がコンテナw1の取っ手wgに係合して(引っかかって)コンテナw1を持ち上げることができる。レバー12cを持って付勢バネ12bに抗してフック12を後方に押してスライドさせると、切り欠き12aからピン10aが外れるので、その後、レバー12cを上方へ回動すれば、フック12が下方に回動してコンテナw1の取っ手wgから外されて、コンテナw1をコンテナ支持アーム10から離脱することができる。
油圧シリンダ11を収縮させ左右のコンテナ支持アーム10,10を下方へ回動させてコンテナw1が地面に降ろされ、フック12が取っ手wgから外されると、馬鈴薯収集作業機はその門型フレームFでコンテナw1を跨いだ状態で前進する。そして、空のコンテナw1を左右のコンテナ支持アーム10,10間に挿入してから左右のフック12,12を反対方向(レバー12cを下方)に90度回動させると、フック12が付勢バネ12bで前方に押されてスライドして切り欠き12aがピン10aに係合する。これにより空のコンテナw1が左右のコンテナ支持アーム10,10に装着された状態になる。その後、油圧シリンダ11を伸張させて左右の支持アーム10,10を上方へ回動させることにより、コンテナw1を数センチ持ち上げた状態で前進しながら収集作業を続行する。
この馬鈴薯収集作業機の作業時の前進速度は遅いので、作業機を停止させることなしにコンテナw1の交換作業を行うことができる。その結果、作業機が通った後には馬鈴薯が一杯収納されたコンテナw1が点在することになる。
なお、下棚3は単なる棚であるからどのように利用してもよいが、この下棚3の上に屑用のコンテナkを置けば(図1)、当該コンテナkは回転椅子5から遠く離れてはいないので、屑の馬鈴薯を容易に投入することができる。
また、左右のコンテナ支持アーム10,10は、図5に示されるように、それぞれ油圧シリンダ11で支えられていて、その伸縮動作によって上下方向に回動される。そして、油圧シリンダ11は、図5−1(c)に示されるように、コンテナ支持アーム10に形成された縦方向の長穴10hと連結ピン10pによりコンテナ支持アーム10に連結されているので、コンテナ支持アーム10は長穴10hの範囲内で上方へ自由に回動することができる。また、フック12は、図5−1(b)に示されるように、付勢バネ12bによって前方へ付勢されているので、切り欠き12aの範囲内で後方へ自由に移動することができる。
このように、コンテナ支持アーム10が長穴10hの範囲内で上方へ自由に回動でき、また、フック12が切り欠き12aの範囲内で後方へ自由に移動できるので、コンテナw1が地面の凸部に接触して大きな衝撃が加わっても、その衝撃がそのままコンテナ支持アーム10,10に伝わることはない。
この馬鈴薯収集作業機は、収集作業時には2.7m/分の非常にゆっくりした速度で走行する。このとき、回転椅子5に座った作業者がその外側と内側の2筋の薯を拾い集めて、A級品を下棚3に支持されているコンテナw1に投入し、B級品を傾斜コンベア7に投入する。この傾斜コンベア7に投入されたB級品は、当該コンベアで引き上げられて中棚2に置かれたコンテナw2(上記コンテナB)に収納される。また、屑などの当該品は、下棚3に置かれたコンテナkに投入される。
門型フレームFの上棚1は荷台であり、B級品を入れるコンテナw2等が載せられている。
この実施例では、傾斜コンベア7の油圧シリンダ8による回動昇降操作、コンテナw1のコンテナ支持アーム10による昇降操作は、コントローラ6の操作レバー6bを操作することで簡単かつ容易に行うことができる。また、コンテナw1のフック12によるコンテナ支持アーム10への係脱は、作業者が無荷重状態で容易に行うことができる。
〔コンテナ支持機構の他の実施例〕
馬鈴薯が満杯になったコンテナw1は約20kgの重さになるが、コンテナw1がコンテナ支持機構の支持アームによって支持されている時の高さは、その底面が地面から数センチメートル離れているだけであるから、コンテナw1をその高さから地面に落下させても衝撃は小さいので、必ずしもコンテナ支持アームを油圧シリンダ等により昇降可能にする必要はない。そこで、コンテナ支持機構の支持アームを昇降しないようにした他の実施例について、以下に説明する。
上記他の実施例によるコンテナ支持機構100は、図6に示されるように、下棚3に対して、フック103を有する左右のコンテナ支持アーム101,101を水平面内で左右外側方向へ少し回動可能に枢支したものである。即ち、下棚3の左右の支持ブラケット107,107に対して、左右のコンテナ支持アーム101,101の後端に固定された上部支持基板102,102を縦ピン104,104により枢支すると共に、この左右の支持アーム101,101を引っ張りバネ105により内側方向へ回動するよう付勢している。そして、上部支持基板102,102は、図6(a),(c)に示されるように、方形の後方外側角部を円弧状に切除したものであり、その後方側端面102sを下棚3の前方側端面3sに当接させることによって、左右のコンテナ支持アーム101,101がコンテナw1を支持する前方に向いた位置(図6に示されている位置)に保持されるように成っている。
重量約20kgのコンテナw1を左右のコンテナ支持アーム101,101に支持させた状態で、各支持アーム101,101の先端を左右外側方向へ少し回動させて、それぞれのフック103,103をコンテナw1の取っ手wgから外してコンテナw1を地面まで数センチメートル落下させる。
この場合、片方のコンテナ支持アーム101に約10kg(20kg/2)の重さが掛かった状態で、フック103をコンテナw1の取っ手wgから引き抜くことになるので、この引き抜きには摩擦抵抗がある。しかし、左右のコンテナ支持アーム101,101は、フック103の取り付け位置よりも前方へさらに長く伸びていて、その先端にそれぞれノブ106,106設けられているので、これを把持して左右外側方向に回動すれば容易にフック103,103はコンテナw1の取っ手wgから引き抜くことができる。
このコンテナ支持機構100における左右のコンテナ支持アーム101,101はそれぞれ上部支持基板102,102を有しており、この上部支持基板102,102の後方側端面102sの回転軸より内側部分が下棚3の前方側端面3sに当接して、コンテナ支持アーム101,101を図6に示されている位置に保持(規制)しているが、上部支持基板102,102の後方側端面102sの回転軸より外側部分が円弧状に切除されているので、これによりコンテナ支持アーム101,101は左右外側方向に回動することができる。
左右のコンテナ支持アーム101,101を引っ張りバネ105に抗して外側方向に回動させ、満杯になったコンテナw1を外して地面に落下させ少し前進した後、さらに左右のコンテナ支持アーム101,101を左右外側方向に少し回動させた状態でそれらの間に空のコンテナw1を配置して、当該コンテナ支持アーム101,101を引っ張りバネ105の助勢を受けながら内側方向に回動し元の位置に戻せば、それぞれのフック103,103がコンテナw1の両側の取っ手wgに係合するので、空のコンテナw1をコンテナ支持アーム101,101で支持することができる。
また、回転椅子5の地面からの高さについては、これを無段階に調節することができ、また、作業者が座ったままで高さ調節ができれば便利で使い勝手がよいが、所期の目的からすれば必ずしもその必要はない。また、椅子支持機構5fが、必ずしも油圧シリンダ5cで支持されて昇降可能にする必要もないから、油圧シリンダ5cを伸縮ロッドに変え、多数の孔とピンによって長さを多段階(例えば3段階)に調節できる構造にすることもできる。
さらに、傾斜コンベア7の支持高さについては、所期の目的からすればこれを無段階に調節可能にする必要はないし、馬鈴薯の収集作業中に高さを調節する必要もないから、傾斜コンベア7が必ずしも油圧シリンダ8で支持されている必要はない。したがって、油圧シリンダ8を伸縮ロッドに変更し、多数の孔とピンによって長さを多段階(例えば3段階)に調節できる構造にすることもできる。
〔走行駆動機構について〕
また、クローラの駆動機構については、これを油圧ポンプや油圧モータを用いない機械的駆動機構にすることもできる。この機械的駆動機構を用いる場合は、変速機(例えば、無断変速のベルト伝動装置等)、及びクラッチ(例えば、テンションクラッチ等)が必要になり、また、このための特別の操作機構も必要になるが、この機械的駆動機構は油圧駆動機構に比して廉価に製造できる(油圧ポンプや油圧モータ、操作バルブ等は比較的高価である)という利点がある。
特開平8−149913号公報 特開平6−209626号公報 特開平7−8059号公報
1:上棚
2:中棚
2a:ブラケット
2b:水平ピン
3:下棚
3s:下棚の前方側端面
4:脚
5:回転椅子
5a:椅子支持部
5c:油圧シリンダ
5f:椅子支持機構
5p:旋回軸
6:コントローラ
6a:スイッチ
6b:操作レバー
7:傾斜コンベア
8:油圧シリンダ
9:コンテナ支持機構
10:コンテナ支持アーム
10a:ピン
10h:長穴
10p:連結ピン
11:油圧シリンダ
12:フック
12a:切り欠き
12b:付勢バネ
12c:レバー
12d:フランジ
12s:スリーブ
31:ブラケット
32:ピン
C:クローラ
E:エンジン
F:枠体(門型フレーム)
k:コンテナ
P:油圧ポンプ
V:電磁弁
w1,w2:コンテナ
wg:コンテナの取っ手
100:コンテナ支持機構
101:コンテナ支持アーム
101a:補強アーム
102:上部支持基板
102a:下部支持基板
102s:上部支持基板の後方側端面
103:フック
104:縦ピン
105:引っ張りバネ
106:ノブ
107:支持ブラケット

Claims (4)

  1. 門型枠体と左右のクローラを備えた自走式の馬鈴薯収集作業機であって、その左右のクロ−ラの直ぐ前方に地面すれすれの低い回転椅子を備え、左右両クローラの間にコンテナ支持アームを備え、さらに前下がりの傾斜コンベアを備えており、上記コンテナ支持アームにコンテナを着脱自在に保持させた状態で、上記椅子に座った作業者が掘り出されて散乱している馬鈴薯を拾い集め、これを仕分けて上記コンテナと傾斜コンベアに投入することにより、散乱している馬鈴薯の収集と仕分けを簡単容易に行える馬鈴薯収集作業機。
  2. 掘り出されて散乱している馬鈴薯を人手で拾い集めつつ2乃至3つの区分に選別することができる自走式の馬鈴薯収穫作業機であって、
    門型枠体の左右脚部の下端に走行部があり同枠体の上部に荷台があり、
    上記門型枠体の左右方向中央部に前下がりの傾斜コンベアがあり、当該傾斜コンベアの後部が上記枠体の中棚上にあり、
    上記枠体の下棚から前方にコンテナ支持アームが突設されており、当該支持アームの先端部にフックがあり、
    上記左右の走行部の前方に回転椅子があり、当該回転椅子を支持する左右の椅子支持アームが上記枠体の左右脚部から前方に突設されており、
    上記コンテナ支持アームに装着されたコンテナが、上記回転椅子よりも後方でかつ上記傾斜コンベアの先端よりも下方にあることを特徴とする馬鈴薯収集作業機。
  3. 上記コンテナ支持アームを昇降させて上記フックに支持されたコンテナを上げ下げすることができることを特徴とする請求項2の馬鈴薯収集作業機。
  4. 上記椅子支持アームによる椅子の支持高さを調節することだできることを特徴とする請求項2の馬鈴薯収集作業機。
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