JP2014149354A - キャリブレーション方法及び走査型内視鏡システム - Google Patents

キャリブレーション方法及び走査型内視鏡システム Download PDF

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Abstract

【課題】走査光の渦巻状の走査軌跡の間隔が目標値よりも広がることによる画素抜けの発生を防止する。
【解決手段】制御手段が走査パラメータに基づいてアクチュエータを駆動して渦巻状の光走査を行うステップと、走査軌跡検出手段が渦巻状の光走査の軌跡を検出するステップと、制御手段が、走査軌跡検出手段によって検出された渦巻状の光走査の軌跡が目標軌跡と略一致するように、走査パラメータを調整する調整ステップと、を含み、調整ステップは、アクチュエータの駆動量を変化させて、渦巻状の光走査の軌跡の間隔を略一定に調整する軌跡間隔調整ステップを含む、走査型内視鏡システムのキャリブレーション方法が提供される。
【選択図】図14

Description

本発明は、光走査型内視鏡から出射する走査光の走査軌跡を補正する自動キャリブレーション方法及び該自動キャリブレーション方法を行う走査型内視鏡システムに関する。
光ファイバによって導光される光を観察部位に対して渦巻状に走査させ、観察部位からの反射光を受光して画像化する走査型内視鏡システムが知られている(特許文献1)。このような走査型内視鏡システムでは、シングルモード型の光ファイバを内視鏡内部に備えており、その基端部は、二軸アクチュエータによって片持ち梁状に保持される。二軸アクチュエータは、振動の振幅を変調および増幅させながら、ファイバ先端部を固有振動数に従って2次元的に振動(共振)させて、光ファイバの先端部を渦巻状に駆動させる。その結果、光ファイバによって光源から導光された照明光が観察部位を渦巻状に走査(スキャン)され、当該観察部位からの戻り光に基づいて、その照射領域(走査領域)の画像が取得される。
このような走査型内視鏡システムにおいては、走査領域(観察部位)からの反射光又は蛍光を所定周期のタイミング(以下、「サンプリング点」という。)で受光し、各サンプリング点での輝度情報をモニタの表示座標系(内視鏡画像の画素位置)に割り当てて、二次元の内視鏡画像を表示している。従って、歪みの無い再現性の高い内視鏡画像を生成するためには、各サンプリング点の走査位置をモニタの表示座標系に正確に合わせる必要がある。そこで、この種の走査型内視鏡システムは、実際の走査パターン(走査軌跡)をモニタしながら、理想的な走査パターンが得られるように較正(キャリブレーション)が行われている。
特表2010−515947号公報
特許文献1に記載されているような従来の走査型内視鏡システムのキャリブレーション方法では、走査パターンの全体的な大きさ(具体的には、最外周の直径)や形状は調整されるが、渦巻状の走査軌跡の間隔は調整されない。そのため、走査軌跡の間隔が想定した範囲よりも広くなり、その結果として、走査型内視鏡システムを用いて撮像した内視鏡画像に画素抜けが発生する場合があった。図15は、走査型内視鏡システムを使用して撮像した内視鏡画像に発生する周方向に延びる画素抜けの例を模式的に示した図である。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、走査型内視鏡システムを用いた内視鏡画像の撮像における画素抜けの発生を防止することである。
本発明の一実施形態によれば、光源から出射された光を導光する光ファイバと、光ファイバの先端部を片持ち支持すると共に光ファイバを互いに直交する2つの半径方向であるX軸方向及びY軸方向に振動させるアクチュエータと、光ファイバの先端から出射する光が渦巻状の軌跡を描いて走査されるように所定の走査パラメータに基づいてアクチュエータのX軸方向及びY軸方向の駆動を制御する制御手段と、光ファイバの先端から出射した走査光の走査軌跡を検出する走査軌跡検出手段と、を有し、周期的に渦巻状の光走査を行う光走査装置を備えた走査型内視鏡システムのキャリブレーション方法であって、制御手段が、走査パラメータに基づいてアクチュエータを駆動して渦巻状の光走査を行うステップと、走査軌跡検出手段が、渦巻状の光走査の軌跡を検出するステップと、制御手段が、走査軌跡検出手段によって検出された渦巻状の光走査の軌跡が目標軌跡と略一致するように、走査パラメータを調整する調整ステップと、を含み、調整ステップは、アクチュエータの駆動量を変化させて、渦巻状の光走査の軌跡の間隔を略一定に調整する軌跡間隔調整ステップを含む走査型内視鏡システムのキャリブレーション方法が提供される。
この構成によれば、渦巻状の走査軌跡の間隔が目標値よりも広がることにより、この光走査装置の走査光を照明に用いて撮像した画像に発生する画素抜けが防止される。
また、上記のキャリブレーション方法において、軌跡間隔調整ステップは、検出された渦巻状の光走査の軌跡から目標軌跡の間隔を決定するステップを含む構成としてもよい。
光ファイバ型の光走査装置では、光走査の軌跡の大きさや間隔の好適値には個体差がある。また、光走査の軌跡の間隔は、軌跡の大きさ(最外周の直径)や形状にも依存する。そのため、目標軌跡の間隔は、軌跡の大きさや形状が好適に調整された状態で取得された光走査の軌跡に基づいて決定することにより、より適切な設定が可能になる。
また、上記のキャリブレーション方法において、目標軌跡の間隔を決定するステップは、検出された渦巻状の光走査の軌跡から最外周の軌跡の平均振幅rを計算するステップと、最外周の軌跡の平均振幅rを渦巻状の目標軌跡の巻き数Nで割った値r/Nを目標軌跡の間隔ΔRとして決定するステップと、を含む構成としてもよい。
また、上記のキャリブレーション方法において、軌跡間隔調整ステップは、検出された渦巻状の光走査の軌跡から第n周と第n+1周の軌跡の間隔である隣接軌跡間隔Δrを計算するステップと、隣接軌跡間隔が目標軌跡の間隔と略一致するように、第n+1周の光走査が行われるときのアクチュエータの駆動量Vn+1を調整する第1駆動量調整ステップと、を含む構成としてもよい。
また、上記のキャリブレーション方法において、隣接軌跡間隔を計算するステップは、検出された渦巻状の光走査の軌跡から第n周及び第n+1周の軌跡の平均振幅r及びrn+1を計算するステップと、第n周の軌跡の平均振幅rと第n+1周の軌跡の平均振幅rn+1との差分rn+1−rを隣接軌跡間隔Δrとするステップと、を含む構成としてもよい。
また、上記のキャリブレーション方法の第1駆動量調整ステップにおいて、目標軌跡の間隔に対する隣接軌跡間隔の誤差が第1許容差を超えた場合にのみ、第n+1周の光走査が行われるときのアクチュエータの駆動量Vn+1が調整される構成としてもよい。
また、上記のキャリブレーション方法において、第1駆動量調整ステップは、目標軌跡の第n+1周の振幅である目標軌跡振幅Rn+1を取得するステップと、検出された渦巻状の光走査の軌跡の第n+1周の振幅である検出軌跡振幅rn+1を取得するステップと、次の計算式により、第n+1周の光走査が行われるときのアクチュエータの駆動量Vn+1をVn+1’に調整するステップと、を含む構成としてもよい。
Figure 2014149354
また、上記のキャリブレーション方法において、渦巻状の軌跡の所定周回ごとに、目標軌跡に対する検出された渦巻状の光走査の軌跡の振幅の誤差が第2許容差内であるか否かを判定する振幅誤差判定ステップを含む構成としてもよい。
また、上記のキャリブレーション方法において、 振幅誤差判定ステップにおいて振幅の誤差が第2許容差を超えた場合にのみ、振幅誤差判定ステップを前回行った周回後の各周回について、検出された渦巻状の光走査の軌跡の振幅が目標軌跡の振幅と略一致するように、各周回の光走査が行われるときのアクチュエータの駆動量を調整する第2駆動量調整ステップを含む構成としてもよい。
この構成によれば、各周回における第1許容差内の隣接軌跡間隔の誤差が累積して、光走査の軌跡の間隔は各周回で好適であっても、各周回における第1許容差内の隣接軌跡間隔の誤差の累積により、外周側で目標軌跡から大きく外れて、画素抜けが発生することが防止される。
また、上記のキャリブレーション方法において、第2駆動量調整ステップは、目標軌跡の第n周の振幅である目標軌跡振幅Rを取得するステップと、検出された渦巻状の光走査の軌跡の第n周の振幅である検出軌跡振幅rを取得するステップと、次の計算式により、第n周の光走査が行われるときのアクチュエータの駆動量VをV’に調整するステップと、を含む構成としてもよい。
Figure 2014149354
また、本発明の一実施形態によれば、光源から出射された光を導光する光ファイバと、光ファイバの先端部を片持ち支持すると共に光ファイバを互いに直交する2つの半径方向であるX軸方向及びY軸方向に振動させるアクチュエータと、光ファイバの先端から出射する光が渦巻状の軌跡を描いて走査されるように所定の走査パラメータに基づいてアクチュエータのX軸方向及びY軸方向の駆動を制御する制御手段と、光ファイバの先端から出射した走査光の走査軌跡を検出する走査軌跡検出手段と、を有し、周期的に渦巻状の光走査を行う光走査装置を備えた走査型内視鏡システムであって、制御手段が、走査パラメータに基づいてアクチュエータを駆動して渦巻状の光走査を行う手段と、走査軌跡検出手段によって検出された渦巻状の光走査の軌跡が目標軌跡と略一致するように走査パラメータを調整する処理を実行する調整手段と、を備え、調整手段は、アクチュエータの駆動量を変化させて、渦巻状の光走査の軌跡の間隔を略一定に調整する軌跡間隔調整手段を含む、ことを特徴とする走査型内視鏡システムが提供される。
本発明の実施形態に係るキャリブレーション方法及び走査型内視鏡システムによれば、走査光を照明に用いて撮像した画像に発生する画素抜けが防止される。
本発明の実施形態の走査型共焦点内視鏡システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態の走査型共焦点内視鏡システムが有する共焦点光学ユニットの構成を概略的に示す図である。 XY近似面上における光ファイバの先端の回転軌跡を示す図である。 XY近似面上における光ファイバの先端のX(又はY)方向の変位量(振幅)と、サンプリング期間及び制動期間との関係を示す図である。 サンプリング点とラスタ座標との対応関係を説明する図である。 本発明の実施形態のキャリブレーション装置の模式図である。 本発明の実施形態の走査型共焦点内視鏡システムで実行されるキャリブレーションプログラムのフローチャートである。 PSDの受光面上における初期スポット形成位置を示す図である。 キャリブレーションプログラムによってXY調整が行われたときの様子を示す図である。 PSDの受光面をZ方向に移動させたときの移動量と、PSDの出力電流との関係を示す図である。 二軸アクチュエータに所定の交流電圧X及びYを印加したときの励起光の走査軌跡を示す図である。 キャリブレーションによって理想的な走査軌跡となるように調整された励起光の走査軌跡を示す図である。 走査パラメータを調整する処理の手順を示すフローチャートである。 渦巻状の走査軌跡の周回間の間隔を調整する処理の手順を示すフローチャートである。 走査型共焦点内視鏡システムを用いて撮像した内視鏡画像に発生する画素抜けの一例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態の走査型共焦点内視鏡システムについて説明する。
本実施形態の走査型共焦点内視鏡システムは、共焦点顕微鏡の原理を応用して設計されたシステムであり、高倍率かつ高解像度の被写体を観察するのに好適に構成されている。図1は、本発明の実施形態の走査型共焦点内視鏡システム1の構成を示すブロック図である。図1に示されるように、走査型共焦点内視鏡システム1は、システム本体100、共焦点内視鏡200、モニタ300、キャリブレーション装置400を有している。走査型共焦点内視鏡システム1を用いた共焦点観察は、可撓性を有する管状の共焦点内視鏡200の先端面を被写体に当て付けた状態で行う。
システム本体100は、光源102、光分波合波器(光カプラ)104、ダンパ106、CPU108、CPUメモリ110、光ファイバ112、受光器114、映像信号処理回路116、画像メモリ118、映像信号出力回路120を有している。共焦点内視鏡200は、光ファイバ202、共焦点光学ユニット204、サブCPU206、サブメモリ208、走査ドライバ210を有している。なお、以下の説明において、共焦点内視鏡200の長手方向における、対物光学系204Dが配置される一端を先端といい、システム本体100に接続される他端を基端という。
光源102は、CPU108の駆動制御に従い、患者の体腔内に投与された薬剤を励起させる励起光を出射する。励起光は、光分波合波器104に入射する。光分波合波器104のポートの一つには、光コネクタ152が結合している。光分波合波器104の不要ポートには、光源102から出射された励起光を無反射終端するダンパ106が結合している。前者のポートに入射した励起光は、光コネクタ152を通過して共焦点内視鏡200内に配置された光学系に入射する。
光ファイバ202の一端(以下「基端」という。)は、光コネクタ152を通じて光分波合波器104と光学的に結合している。光ファイバ202の他端(以下「先端」という。)は、共焦点内視鏡200の先端部に組み込まれた共焦点光学ユニット204内に収められている。光分波合波器104を出射した励起光は、光コネクタ152を通過して光ファイバ202の基端に入射後、光ファイバ202を伝送して光ファイバ202の先端から出射される。
図2(a)は、共焦点光学ユニット204の構成を概略的に示す図である。以下、共焦点光学ユニット204を説明する便宜上、共焦点光学ユニット204の長手方向をZ方向と定義し、Z方向に直交しかつ互いに直交する二方向をX方向、Y方向と定義する。共焦点光学ユニット204は、片持ち梁状に支持された光ファイバの先端部を振動させて、光ファイバの先端から出射する光を所定の面上で走査する光ファイバ型の光走査装置を備えている。
図2(a)に示されるように、共焦点光学ユニット204は、各種構成部品を収容する金属製の外筒204Aを有している。外筒204Aは、外筒204Aの内壁面形状に対応する外壁面形状を持つ内筒204Bを同軸(Z方向)にスライド自在に保持している。光ファイバ202の先端(以下、符号「202a」を付す。)は、外筒204A、内筒204Bの各基端面に形成された開口を通じて内筒204Bに収容支持されており、走査型共焦点内視鏡システム1の二次的な点光源として機能する。点光源である先端202aの位置は、CPU108による制御に従って周期的に変化する。なお、図2(a)中、中心軸AXは、後述する対物光学系204Dの光軸であり、Z方向に配置された光ファイバ202が振動していない状態のとき、中心軸AXは、光ファイバ202の光軸(中心軸)と一致する。
サブメモリ208は、共焦点内視鏡200の識別情報や各種プロパティ等のプローブ情報を格納している。サブCPU206は、システム起動時にサブメモリ208からプローブ情報を読み出して、システム本体100と共焦点内視鏡200とを電気的に接続する電気コネクタ154を介してCPU108に送信する。CPU108は、送信されたプローブ情報をCPUメモリ110に格納する。CPU108は、格納したプローブ情報を必要時に読み出して共焦点内視鏡200の制御に必要な信号を生成して、サブCPU206に送信する。サブCPU206は、CPU108から送信された制御信号に従って走査ドライバ210に必要な設定値を指定する。
走査ドライバ210は、指定された設定値に応じたドライブ信号を生成して、先端202a付近の光ファイバ202の外周面に接着固定された二軸アクチュエータ204Cを駆動制御する。図2(b)は、二軸アクチュエータ204Cの構成を概略的に示す図である。図2(b)に示されるように、二軸アクチュエータ204Cは、走査ドライバ210と接続された一対のX軸用電極(図中「X」、「X’」)及びY軸用電極(図中「Y」、「Y’」)を圧電体上に形成した圧電アクチュエータである。
走査ドライバ210は、交流電圧Xを二軸アクチュエータ204CのX軸用電極間に印加して圧電体をX方向に振動させると共に、交流電圧Xと同一周波数であって位相が直交する交流電圧YをY軸用電極間に印加して圧電体をY方向に振動させる。交流電圧X、Yはそれぞれ、振幅が時間に比例して線形に増加して、時間(X)、(Y)をかけて実効値(X)、(Y)に達する電圧として定義される。光ファイバ202の先端202aは、二軸アクチュエータ204CによるX方向、Y方向への運動エネルギーが合成されることにより、X−Y平面に近似する面(以下、「XY近似面」と記す。)上において中心軸AXを中心に渦巻状のパターンを描くように回転する。先端202aの回転軌跡は、印加電圧に比例して大きくなり、実効値(X)、(Y)の交流電圧が印加された時点で最も大きい径を有する円の軌跡を描く。なお、本実施形態においては、先端202aの回転軌跡が理想的な走査軌跡となるように、後述するキャリブレーションによって、交流電圧X及びYの振幅、位相、周波数が調整されるようになっている。図3は、キャリブレーションによって調整された、XY近似面上の先端202aの回転軌跡を示す図である。
図4は、XY近似面上における光ファイバ202の先端202aのX(又はY)方向の変位量(振幅)と、共焦点内視鏡200の各動作タイミングとの関係を説明する図である。励起光は連続光(又はパルス光)であり、二軸アクチュエータ204Cへの交流電圧の印加開始直後から印加停止までの期間(以下、説明の便宜上、この期間を「サンプリング期間」と記す。)中、光ファイバ202の先端202aから出射される。上述したように、二軸アクチュエータ204Cへ交流電圧が印加されると、光ファイバ202の先端202aは、中心軸AXを中心に渦巻状のパターンを描くように回転する。そのため、サンプリング期間中、光ファイバ202の先端202aから出射した励起光は、中心軸AXを中心とした所定の円形の走査領域を渦巻状に走査する。サンプリング期間が経過して二軸アクチュエータ204Cへの交流電圧の印加が停止すると、光ファイバ202の振動が減衰する。XY近似面上における先端202aの円運動は、光ファイバ202の振動の減衰に伴って収束し、光ファイバ202の振動は、所定時間後に略ゼロとなる(すなわち、先端202aは、中心軸AX上でほぼ停止する)。以下、説明の便宜上、サンプリング期間が終了してから先端202aが中心軸AX上にほぼ停止するまでの期間を「ブレーキング期間」と記す。ブレーキング期間の経過後、さらに所定時間の経過を待って、次のサンプリング期間が開始される。以下、説明の便宜上、ブレーキング期間が終了してから次のサンプリング期間の開始までの期間を「セトリング期間」と記す。セトリング期間は、光ファイバ202の先端202aを中心軸AX上に完全に停止させるための待機時間であり、セトリング時間を設けることにより、先端202aを精確に走査させることが可能となる。また、一フレームに対応する期間(走査期間)は、一つのサンプリング期間と一つのブレーキング期間と一つのセトリング期間から構成されており、セトリング期間を調整することによって、走査期間の周期をフレームレートF(fps:frames per second)と整合すように調整することができる。つまり、セトリング期間は、光ファイバ202の先端202aが完全に停止するまでの時間とフレームレートFとの関係から適宜設定することができるようになっている。なお、ブレーキング期間を短縮するため、ブレーキング期間の初期段階に二軸アクチュエータ204Cに逆相電圧を印加して制動トルクを積極的に加えてもよい。
光ファイバ202の先端202aの前方には、対物光学系204Dが設置されている。対物光学系204Dは、複数枚の光学レンズで構成されており、図示省略されたレンズ枠を介して外筒204Aに保持されている。レンズ枠は、外筒204Aの内部において、内筒204Bと相対的に固定され支持されている。そのため、レンズ枠に保持された光学レンズ群は、外筒204Aの内部を内筒204Bと一体となってZ方向にスライドする。なお、外筒204Aの最先端(すなわち、対物光学系204Dの前方)には、図示省略されたカバーガラスが保持されている。
内筒204Bの基端面と外筒204Aの内壁面との間には、圧縮コイルばね204E及び形状記憶合金204Fが取り付けられている。圧縮コイルばね204Eは、自然長からZ方向に初期的に圧縮狭持されている。形状記憶合金204Fは、Z方向に長尺な棒形状を持ち、常温下で外力が加わると変形して、一定温度以上に加熱されると形状記憶効果で所定の形状に復元する性質を有している。形状記憶合金204Fは、形状記憶効果による復元力が圧縮コイルばね204Eの復元力より大きくなるように設計されている。走査ドライバ210は、サブCPU206が指定した設定値に応じたドライブ信号を生成して、形状記憶合金204Fを通電し加熱して伸縮量を制御する。形状記憶合金204Fは、伸縮量に応じて内筒204Bを光ファイバ202ごとZ方向に進退させる。
光ファイバ202の先端202aを出射した励起光は、対物光学系204Dを透過して被写体の表面又は表層でスポットを形成する。スポット形成位置は、点光源である先端202aの進退に応じてZ方向に変位する。すなわち、共焦点光学ユニット204は、二軸アクチュエータ204Cによる先端202aのXY近似面上の周期的な円運動とZ方向の進退を併せることで、被写体を三次元走査する。
光ファイバ202の先端202aは、対物光学系204Dの前側焦点位置に配置されているため、共焦点ピンホールとして機能する。先端202aには、励起光により励起された被写体の散乱成分(蛍光)のうち先端202aと光学的に共役な集光点からの蛍光のみが入射する。蛍光は、光ファイバ202を伝送後、光コネクタ152を通過して光分波合波器104に入射する。光分波合波器104は、入射した蛍光を光源102から出射される励起光と分離して光ファイバ112に導く。蛍光は、光ファイバ112を伝送して受光器114で検出される。受光器114は、微弱な光を低ノイズで検出するため、例えば光電子増倍管等の高感度光検出器としてもよい。
受光器114によって検出された検出信号は、映像信号処理回路116に入力される。映像信号処理回路116は、CPU108の制御下で動作して、検出信号を一定のレートでサンプルホールド及びAD変換してデジタル検出信号を得る。ここで、サンプリング期間中の光ファイバ202の先端202aの位置(軌跡)が決まると、当該位置に対応する観察領域(走査領域)中のスポット形成位置、当該スポット形成位置からの戻り光(蛍光)を検出してデジタル検出信号を得る信号取得タイミング(すなわち、サンプリング点)がほぼ一義的に決まる。後述するように、本実施形態においては、予め、キャリブレーション装置400を用いて先端202aの走査軌跡を測定している。そして、測定した走査軌跡が理想的な走査パターン(すなわち、理想的な渦巻状の走査パターン)となるように二軸アクチュエータ204Cへの印加電圧の振幅、位相、周波数等を調整し、サンプリング点と、当該サンプリング点が対応する画像上の位置(モニタ300に表示される内視鏡画像の画素位置)とを決定している。サンプリング点と内視鏡画像の画素位置(画素アドレス)との対応関係は、リマップテーブルとしてCPUメモリ110に格納される。例えば、内視鏡画像を水平方向(X方向)15ピクセル、垂直方向(Y方向)15ピクセルの画素で構成した場合、順次サンプリングされた励起光の位置(サンプリング点)と内視鏡画像の画素位置(ラスタ座標)との関係は図5のようになり、CPU108は、この関係に基づいて各サンプリング点に対応する内視鏡画像の画素位置(ラスタ座標)を求めてリマップテーブルを作成する。なお、図5においては、図面の見易さを考慮し、走査領域の中心部分と周辺部分の一部のサンプリング点を示しているが、実際には渦巻状の走査軌跡に沿って多数のサンプリング点が存在する。
映像信号処理回路116は、リマップテーブルを参照して、各サンプリング点で得られる各デジタル検出信号を対応する画素アドレスのデータとして割り当てる。以下、説明の便宜上、上記の割り当て作業をリマッピングと記す。映像信号処理回路116は、リマッピング結果に従って、各点像の空間的配列によって構成される画像の信号を画像メモリ118にフレーム単位でバッファリングする。バッファリングされた信号は、所定のタイミングで画像メモリ118から映像信号出力回路120に掃き出されて、NTSC(National Television System Committee)やPAL(Phase Alternating Line)等の所定の規格に準拠した映像信号に変換されてモニタ300に出力される。モニタ300の表示画面には、高倍率かつ高解像度の被写体の三次元共焦点画像(本明細書においては、単に「内視鏡画像」ともいう。)が表示される。
上述したように、被写体の画像はリマッピング作業によって構築されるため、歪みのない内視鏡画像を得るためには、先端202aを理想的な渦巻状の走査パターンとなるように回転させる必要がある。しかし、通常、走査型共焦点内視鏡システム1を構成する各部品の特性は所定の範囲でばらつくため、製品毎に固有の特性(以下、「製品固有特性」と記す。)を有し、単に組み立てただけでは図3に示したような理想的な走査軌跡は得られない。そこで、本実施形態の走査型共焦点内視鏡システム1では、このような製品固有特性をキャンセルするために、後述するキャリブレーションを行っている。
図6は、本実施形態のキャリブレーション時に用いられるキャリブレーション装置400の模式図である。キャリブレーションでは、光ファイバ202の先端202aの回転軌跡を検出し、この回転軌跡が理想的な回転軌跡となるように(すなわち、共焦点光学ユニット204から出射される励起光の走査軌跡が基準の走査軌跡となるように)、二軸アクチュエータ204Cに印加する交流電圧X及びYの振幅、位相、周波数を調整し、新たなリマップテーブルを作成する。以下、本明細書においては、キャリブレーションで調整される各パラメータ、主として交流電圧X及びYの振幅、位相、周波数、を「調整パラメータ」と総称する。なお、キャリブレーション装置400は、システム本体100と別個独立した構成として説明するが、システム本体100に組み込まれた一部の構成としてもよい。
図6に示されるように、キャリブレーション装置400は、ユニット支持具420、ケース402、XYZステージ408、ステージ駆動モータ410、キャリブレーション回路412等を有している。
ユニット支持具420は、キャリブレーション装置400の本体部(不図示)に固定された略円筒状の部材であり、その内径は、共焦点光学ユニット204の外径よりも僅かに大きく構成されている。キャリブレーション時、焦点光学ユニット204は、ユニット支持具420の内部に差し込まれ、X、Y、Zの各方向について位置決め固定される。
ケース402には、PSD404、PSD基板405、リレーレンズユニット406が取り付けられている。PSD404は、PSD基板405上に搭載され、受光面がXY平面上に位置(言い換えるとZ方向と直交)するようにケース402の基端面側に配置されている。PSD404は、共焦点光学ユニット204から出射される励起光を受光し、その位置(すなわち、受光面上における励起光の位置)を検出する(詳細は後述)。リレーレンズユニット406は、光軸がZ方向に向くように、ケース402の先端側(共焦点光学ユニット204側)に配置されている。リレーレンズユニット406は、内部に複数のレンズを備えた、いわゆる拡大光学系であり、その光軸及び後側焦点F2がPSD404の受光面の中心に位置するように配置されている。また、リレーレンズユニット406の前側焦点F1は、後述するキャリブレーションによって、共焦点光学ユニット204の対物光学系204Dの焦点(すなわち、励起光の集光位置)と略一致するように調整される。すなわち、リレーレンズユニット406は、共焦点光学ユニット204から出射される励起光の集光位置における投影像(すなわち、励起光の走査領域(最大振れ幅))を拡大するように機能する。なお、ケース402内は、外光が入らないように遮光されており、PSD404は、共焦点光学ユニット204からの励起光を高いSN比で検出する。PSD404の検出電流は、PSD基板405を介してキャリブレーション回路412に出力される。
ケース402は、ステージ駆動モータ410によってX、Y、Zの各方向に移動可能なXYZステージ408上に固定されている。ステージ駆動モータ410は、例えば、ステッピングモータであり、後述するキャリブレーション時、キャリブレーション回路412からの信号を受信し、XYZステージ408を所定の方向に移動させる。なお、本実施形態においては、XYZステージ408の移動分解能(すなわち、ステージ駆動モータ410の1ステップに対するXYZステージ408の移動量)は、約10μmに設定されている。
キャリブレーション回路412は、CPU108と双方向に通信可能な回路である。キャリブレーション回路412は、キャリブレーション時、CPU108の制御の下、ステージ駆動モータ410を介してXYZステージ408を移動させる。また、キャリブレーション回路412は、PSD基板405から出力されるPSD404の検出電流を電圧に変換し、検出電圧としてCPU108に出力する。
図7は、キャリブレーション中に実行されるキャリブレーションプログラムのフローチャートである。キャリブレーションプログラムは、ユーザ(術者)が焦点光学ユニット204をユニット支持具420に差し込み、システム本体100のユーザインターフェース(不図示)から所定の指示を入力したことを契機に、CPU108によって実行されるサブルーチンである。なお、説明の便宜上、本明細書中の説明並びに図面において、キャリブレーションの各処理ステップは「S」と省略して記す。
図7に示すように、キャリブレーションプログラムが開始されると、CPU108は、S1を実行する。S1では、焦点光学ユニット204に対してケース402の位置が調整される。この処理においては、CPU108は、励起光が連続的に照射されるように光源102を制御し、かつ、二軸アクチュエータ204Cへの電圧印加を停止するように操作ドライバ210を制御する。この結果、光ファイバ202から出射される励起光は、中心軸AXに沿って進み、リレーレンズユニット406を通って、PSD404の受光面上に結像する(図6)。本明細書においては、二軸アクチュエータ204Cへの電圧印加がないときの励起光の初期的なスポット形成位置を、以下「初期スポット形成位置」と称する。
図8は、PSD404の受光面上における初期スポット形成位置Pを示す図である。上述したように、走査型共焦点内視鏡システム1は、製品固有特性を有するため、初期スポット形成位置は必ずしもPSD404の中心と一致せず、X及びY方向にずれて検出される。また、共焦点光学ユニット204の対物光学系204Dの焦点も部品によって多少のばらつきがあるため、リレーレンズユニット406の前側焦点F1と共焦点光学ユニット204の対物光学系204Dの焦点(すなわち、励起光の集光点)とは必ずしも一致しない。そこで、S1では、初期スポット形成位置がPSD404の受光面の中心と略一致するように、ケース402をX、Yの各方向に移動させ(XY調整)、また、リレーレンズユニット406の前側焦点F1と共焦点光学ユニット204の対物光学系204Dの焦点とが略一致するように、ケース402をZの各方向に移動させている(Z調整)。
(XY調整)
PSD404は、一対のX方向の電極X1及びX2と、一対のY方向の電極Y1及びY2を備えており、PSD404の受光面上のスポット形成位置は、各電極から出力される電流を検出することによって求められる。具体的には、初期スポット形成位置PのPSD404の受光面上の位置Xp、Ypは、以下の式(数式3及び数式4)によって求められる。
Figure 2014149354
Figure 2014149354
ここで、IX1は、電極X1から出力される電流であり、IX2は、電極X2から出力される電流であり、IY1は、電極Y1から出力される電流であり、IY2は、電極Y2から出力される電流である。また、Lは、PSD404の受光面の中心から各電極までの距離である。
S1では、CPU108は、キャリブレーション回路412から入力されるPSD404の検出電圧より電極X1から出力される電流IX1、電極X2から出力される電流IX2、電極Y1から出力される電流IY1、電極Y2から出力される電流IY2をそれぞれ求め、上記数式3及び数式4に基づいて初期スポット形成位置PのPSD404の受光面上の位置Xp、Ypを求めている。そして、CPU108は、Xp及びYpが最小となるように(すなわち、初期スポット形成位置がPSD404の受光面の中心と略一致するように)、ステージ駆動モータ410を駆動し、XYZステージ408をX方向及びY方向に移動させる。しかし、上述したように、本実施形態のXYZステージ408は移動分解能を有し、また実際にはステージ駆動モータ410のバックラッシュ等も存在し、さらにこれらの誤差要因がリレーレンズユニット406によって拡大されるため、励起光のスポットをPSD404の受光面の中心に正確に一致させることは困難である。そこで、本実施形態においては、PSD404上における励起光の走査領域(直径5mm)よりも十分に大きな受光面(10mm×10mm)を有するPSD404を使用している。
図9は、S1によってXY調整が行われたときの様子を示す図である。なお、説明の便宜上、図9においては、初期スポット形成位置Pが、PSD404の受光面の中心Oに移動した状態を示している。初期スポット形成位置Pが、PSD404の受光面の中心Oに移動すると、励起光の走査領域Tは、受光面の中心Oを中心とする直径5mmの領域となる。そして、PSD404の受光面は、励起光の走査領域Tに比較して十分に大きく、走査領域Tを囲む斜線部の領域(幅約2.5mmに相当する領域)は、XY方向調整時の調整代αとして機能するようになっている。すなわち、ステージ駆動モータ410のバックラッシュ等が発生したとしても、走査領域TはPSD404の受光面内に必ず収まるように構成されている。
(Z調整)
図10は、PSD404の受光面をZ方向に移動させたときの移動量zと、X方向の電流の総和(IX1+IX2)及びY方向の電流の総和(IY1+IY2)との関係を示すグラフである。ここで、Z=0は、リレーレンズユニット406の前側焦点F1と共焦点光学ユニット204の対物光学系204Dの焦点とが一致する時の位置である。図9に示すように、リレーレンズユニット406の前側焦点F1と共焦点光学ユニット204の対物光学系204Dの焦点とが一致すると、PSD404の受光面において励起光が最も絞られ、X方向の電流の総和(IX1+IX2)及びY方向の電流の総和(IY1+IY2)が極値をとる。そこで、S1では、X方向の電流の総和(IX1+IX2)及びY方向の電流の総和(IY1+IY2)を、励起光のビーム径を表す指標として用い、Z調整をおこなっている。具体的には、CPU108は、キャリブレーション回路412から出力されるPSD404の検出電圧より電極X1から出力される電流IX1、電極X2から出力される電流IX2、電極Y1から出力される電流IY1、電極Y2から出力される電流IY2をそれぞれ求め、X方向の電流の総和(IX1+IX2)及びY方向の電流の総和(IY1+IY2)を求める。そして、CPU108は、X方向の電流の総和(IX1+IX2)及びY方向の電流の総和(IY1+IY2)が共に極値をとるように(すなわち、リレーレンズユニット406の前側焦点F1と共焦点光学ユニット204の対物光学系204Dの焦点とが略一致するように)、ステージ駆動モータ410を駆動し、XYZステージ408をZ方向に沿って移動させる。
このように、S1では、ケース402をX、Yの各方向に移動させるXY調整、およびケース402をZ方向に移動させるZ調整が行われ、初期スポット形成位置がPSD404の受光面の中心と略一致し、かつ、リレーレンズユニット406の前側焦点F1と共焦点光学ユニット204の対物光学系204Dの焦点とが略一致するよう調整される。なお、上記では、説明の便宜上、XY調整、Z調整の順で説明したが、Z調整、XY調整の順に行うことも可能である。Z調整をXY調整よりも先に行うと、励起光のスポットを絞った状態でXY調整を行うことができるため、対物光学系204Dやリレーレンズユニット406の収差、対物光学系204Dの傾き、共焦点光学ユニット204の取り付け誤差等の影響を受け難く、XY調整を高精度に行うことが可能となる。次いで、処理は、S2に進む(図7)。
S2では、CPU108は、二軸アクチュエータ204Cに一律に決められた(すなわち、デフォルトの)交流電圧X及びYを印加して光ファイバ202の先端202aを回転させ、PSD404の受光面上を渦巻状に走査する励起光の走査軌跡を検出する。図11は、二軸アクチュエータ204Cにデフォルトの交流電圧X及びYを印加したときの励起光の走査軌跡を示す図である。上述したように、走査型共焦点内視鏡システム1は製品固有特性を有するため、デフォルトの交流電圧X及びYを印加した状態では、図3に示したような理想的な走査軌跡とはならず、例えば、楕円状に歪んだ走査軌跡となる。次いで、処理は、S3に進む。
S3では、CPU108は、S2で検出された励起光の走査軌跡を評価し、規定の公差内の走査軌跡であるか否か(すなわち、許容できる走査軌跡であるか否か)を判断する。規定の公差は、許容できる画像の歪み量等から予め定められており、CPU108は、S2で検出された励起光の走査軌跡から、走査領域の大きさ、形状(真円度)、走査速度等について評価する。S3において、公差内であると判断された場合(S3:YES)、処理は、S5に進み、公差内にないと判断された場合(S3:NO)、処理は、S4に進む。
S4では、CPU108は、二軸アクチュエータ204Cに印加する交流電圧X及びYの調整パラメータ(走査パラメータ)を変更する。具体的には、CPU108は、S3における励起光の走査軌跡の評価結果に基づいて、交流電圧X及びYの周波数を共焦点光学ユニット204の共振周波数(具体的には、片持ち支持された光ファイバの先端部の共振周波数)と一致するように調整して、共焦点光学ユニット204の駆動効率を上げる。また、走査軌跡の大きさに問題がある場合には交流電圧X及びYの周波数を調整して、走査軌跡を拡大又は縮小する。また、走査軌跡の形状に問題がある場合には交流電圧X及びYの位相を調整して、走査軌跡の形状を変更する。CPU108は、S3において公差内であると判断されるまでS2からS4までの処理を繰り返し実行する。その結果、S2で検出された励起光の走査軌跡は、図12に示すような理想的な走査軌跡となるように調整される。走査パラメータを調整する処理S4の詳細については後述する。
S5では、CPU108は、S4によって調整された走査軌跡について、各サンプリング点と内視鏡画像の画素位置(画素アドレス)との対応関係を求めて新たなリマップテーブルを作成する。そして、作成したリマップテーブルをS4によって調整された調整パラメータ(すなわち、交流電圧X及びYの振幅、位相、周波数)と共にCPUメモリ110に格納し、本キャリブレーションプログラムを終了する。なお、S5において、CPUメモリ110に格納されたリマップテーブル及び調整パラメータは、新たなキャリブレーションが行われるまで、繰り返し使用される。
次に、走査パラメータを調整する処理S4の詳細について説明する。図13は、処理S4の手順の概略を示すフローチャートである。走査パラメータを調整する処理S4は、交流電圧X及びYの周波数f(すなわち、二軸アクチュエータ204Cの駆動周波数f)を調整する処理S10、交流電圧Xと交流電圧Yの位相差を調整する処理S20、交流電圧Xと交流電圧Yの振幅を調整する処理S30、S40、走査軌跡を取得して、その形状及び大きさについて合否を判定する処理S60及びセトリング期間を調整する処理S70を含んでいる。S10、S20、S30及びS40により励起光の走査軌跡の形状及び大きさが調整された後、S60により走査軌跡が適正に調整されているか否かが判定され、S60の判定に合格した後、S70が行われる。
交流電圧X、Yの振幅を調整する処理には、渦巻状の走査軌跡の全体的な(具体的には最外周部の)大きさ及び形状を調整する処理S30と、渦巻状の走査軌跡の周回間の間隔を調整する処理S40が含まれる。処理S40は、駆動電圧(交流電圧Xと交流電圧Yとの合成電圧)の大きさを必要に応じて渦巻きの1周毎に調整することにより、渦巻状の走査軌跡の間隔を略均一にし、画素抜けを防止するものである。なお、処理S30において走査軌跡の最外周の振幅が適切な値に調整されているため、走査軌跡の渦巻きの間隔が略均一になれば、画素抜けが生じないようになっている。
図14は、処理S40の手順を説明するフローチャートである。S40では、まず二軸アクチュエータ204Cが現在設定されている走査パラメータにより駆動されて、PSD404により励起光の1周期分の走査軌跡が取得される(S41)。次に、渦巻状の走査軌跡の最外周(第N周)の1周分の振幅の値が抽出され、その平均値rが計算される(S42)。さらに、平均値rから走査軌跡の1周あたりの振幅変化量の目標値ΔRが計算される。振幅変化量の目標値ΔRは、次の計算式により計算される(S43)。
Figure 2014149354
次に、カウンタnの値が初期値0に設定される(S44)。処理S40では渦巻状の走査軌跡の最内周から順に1周ずつ駆動電圧が調整されるが、カウンタnは現在の調整対象(第n+1周)を示すパラメータである。
次に、カウンタkの値が初期値0に設定される(S45)。後述するように、本実施形態では、走査軌跡の渦巻きの間隔が1周毎に目標値と略一致するように調整されるが、それだけでは累積誤差による画素抜けを防止することができない。そこで、本実施形態では、走査軌跡の一定の周回数K(例えば50周)毎に走査軌跡の振幅の平均値rがその目標値Rと略一致しているか否かが確認される(後述の判定S50)。カウンタkは、走査軌跡の振幅を確認する周回数間隔の設定に使用される。
次に、第n周と第n+1周の各1周分の振幅の値が抽出され(S46)、それらの平均振幅r、rn+1より、第n周から第n+1周までの振幅変化量Δrが計算される(S47)。振幅変化量Δrは、次の計算式により計算される。
Figure 2014149354
次に、振幅変化量Δrがその目標値ΔRと略一致しているか否かが判定される(S48)。具体的には、振幅変化量Δrを目標値ΔRで割った値Δr/ΔR(規格化された振幅変化量)が所定の範囲(例えば、1±0.1)内であるか否か、すなわち、振幅変化量Δrが目標値ΔR±10%の範囲内にあるか否かが判定される。Δr/ΔRが所定の範囲から外れていれば(S48:NG)、振幅変化量Δrは目標値ΔRと一致していないと判定され、次の計算式により第n+1周の駆動電圧が変更される(S52)。すなわち振幅変化量Δrが目標値ΔRよりもX%大きければ(小さければ)、第n+1周の交流電圧X、YがそれぞれX%下げられる(上げられる)。
Figure 2014149354
但し、
V : 変更前の第n+1周の駆動電圧
V’: 変更後の第n+1周の駆動電圧
n+1: 第n+1周の振幅の目標値
n+1: 第n+1周の振幅の検出値
S52が完了すると、処理はS41に戻り、走査パラメータを調整する処理S4が最初からやり直される。
また、Δr/ΔRが所定の範囲内にあれば(S48:OK)、振幅変化量Δrが目標値ΔRと略一致するため、第n+1周の駆動電圧は変更されずに、処理はS49に進む。
S49では、カウンタkの値が設定値Kに達したか否かが判定される。カウンタkが設定値Kに達していなければ(S49:NO)、カウンタk及びカウンタnをインクリメントして(S53)、処理はS46に戻り、次の周回の振幅変化量が調整される。カウンタkが設定値Kに達していれば(S49:YES)、処理はS50に進む。
S50では、走査軌跡の第n周の振幅の平均値rがその目標値Rと略一致しているか否かが判定される。具体的には、走査軌跡の第n周の振幅の平均値rを目標値Rで割った値r/R(規格化された振幅)が所定の範囲(例えば、1±0.1)内であるか否か、すなわち、振幅rが目標値R±10%の範囲内にあるか否かが判定される。
/Rが所定の範囲から外れていれば(S50:NG)、振幅rは目標値Rと一致していないと判定され、直近に振幅変化量Δrの判定が行われたK周分(具体的には、第n−k+1周から第n+1周迄)について、言い換えれば、前回の判定S50が行われた周回後の各周回について、それぞれ以下の式5により第n周の駆動電圧が変更される(S54)。
Figure 2014149354
S54が完了すると、処理はS41に戻り、走査パラメータを調整する処理S4が最初からやり直される。
/Rが所定の範囲内にあり、走査軌跡の第n周の振幅の平均値rがその目標値Rと略一致していれば(S50:OK)、駆動電圧は変更されずに、処理はS51に進む。S51では、カウンタnが設定値N(例えば500周)に達したか否かが判定される。カウンタnが設定値Nに達していなければ(S51:NO)、カウンタnをインクリメントして(S55)、処理はS45に戻り、カウンタkがリセットされた後、次の周回の振幅変化量が調整される。また、カウンタnが設定値Nに達していれば(S51:YES)、処理S4は終了する。
カウンタkの値は適宜設定することができ、カウンタkの値によって走査軌跡の振幅を判定する頻度を変えることができる。カウンタkの設定値を大きくすると、走査軌跡の振幅の判定S48が行われる頻度が減るため、CPU108の負荷を減らすことができるが、走査軌跡の振幅の精度は低くなる。また、カウンタkの設定値を小さくすると、走査軌跡の振幅の判定S48が頻繁に行われるため、走査軌跡の振幅の精度は高くなるものの、CPU108の負荷が増大する。
以上に説明した処理S40により、共焦点光学ユニット204(光走査装置)による走査光の渦巻状の軌跡の間隔が適切な範囲に調整される。その結果、共焦点光学ユニット204を用いて撮像した際に、図15に示すような周方向に延びる画素抜けが防止される。
以上が本発明の実施形態の説明であるが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、技術的思想の範囲内において様々な変形が可能である。例えば、上記の実施形態では、PSDによって検出された光走査の軌跡の間隔(振幅変化量)をその目標値と比較し、この比較結果に基づいてアクチュエータの駆動量(駆動電圧)の調整を行う構成が採用されているが、光走査の軌跡をその目標値と比較して、軌跡の比較結果に基づいてアクチュエータの駆動量の調整を行う構成としてもよい。
また、本実施形態においては、CPU108がキャリブレーションプログラムを実行するものとして説明したが、この構成に限定されるものではなく、キャリブレーション回路412でキャリブレーションプログラムを実行する構成としてもよい。この場合、キャリブレーション回路412は、CPU108との通信によって、二軸アクチュエータ204Cの制御や調整パラメータの変更等を行うように構成される。
また、本実施形態の共焦点光学ユニット204は、共焦点内視鏡200の先端部に組み込まれた構成としたが、共焦点光学ユニット204は、例えば、内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿通されて使用される共焦点プローブに組み込まれてもよい。
また、キャリブレーション装置400に搭載される位置検出素子はPSDに限らない。PSD404は、CCD(Charge Coupled Device)やアレイ型PMT(Photomultiplier Tube)等の位置及び光量が検出可能な他の素子に置き換えてもよい。
1 走査型共焦点内視鏡システム
100 システム本体
102 光源
104 光分波合波器
106 ダンパ
108 CPU
110 CPUメモリ
112 光ファイバ
114 受光器
116 映像信号処理回路
118 画像メモリ
120 映像信号出力回路
200 共焦点プローブ
202 光ファイバ
204 共焦点光学ユニット
206 サブCPU
208 サブメモリ
210 走査ドライバ
400 キャリブレーション装置
402 ケース
404 PSD
405 PSD基板
406 リレーレンズユニット
408 XYZステージ
410 ステージ駆動モータ
412 キャリブレーション回路

Claims (11)

  1. 光源から出射された光を導光する光ファイバと、前記光ファイバの先端部を片持ち支持すると共に該光ファイバを互いに直交する2つの半径方向であるX軸方向及びY軸方向に振動させるアクチュエータと、前記光ファイバの先端から出射する光が渦巻状の軌跡を描いて走査されるように所定の走査パラメータに基づいて前記アクチュエータの前記X軸方向及び前記Y軸方向の駆動を制御する制御手段と、前記光ファイバの先端から出射した走査光の走査軌跡を検出する走査軌跡検出手段と、を有し、周期的に渦巻状の光走査を行う光走査装置を備えた走査型内視鏡システムのキャリブレーション方法であって、
    前記制御手段が、前記走査パラメータに基づいて前記アクチュエータを駆動して前記渦巻状の光走査を行うステップと、
    前記走査軌跡検出手段が、前記渦巻状の光走査の軌跡を検出するステップと、
    前記制御手段が、前記走査軌跡検出手段によって検出された前記渦巻状の光走査の軌跡が目標軌跡と略一致するように、前記走査パラメータを調整する調整ステップと、
    を含み、
    前記調整ステップは、前記アクチュエータの駆動量を変化させて、前記渦巻状の光走査の軌跡の間隔を略一定に調整する軌跡間隔調整ステップを含む、
    ことを特徴とする走査型内視鏡システムのキャリブレーション方法。
  2. 前記軌跡間隔調整ステップは、前記検出された渦巻状の光走査の軌跡から前記目標軌跡の間隔を決定するステップを含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の走査型内視鏡システムのキャリブレーション方法。
  3. 前記目標軌跡の間隔を決定するステップは、
    前記検出された渦巻状の光走査の軌跡から最外周の軌跡の平均振幅rを計算するステップと、
    前記最外周の軌跡の平均振幅rを渦巻状の前記目標軌跡の巻き数Nで割った値r/Nを前記目標軌跡の間隔ΔRとして決定するステップと、を含む、
    ことを特徴とする請求項2に記載の走査型内視鏡システムのキャリブレーション方法。
  4. 前記軌跡間隔調整ステップは、
    前記検出された渦巻状の光走査の軌跡から第n周と第n+1周の軌跡の間隔である隣接軌跡間隔Δrを計算するステップと、
    前記隣接軌跡間隔が前記目標軌跡の間隔と略一致するように、第n+1周の光走査が行われるときの前記アクチュエータの駆動量Vn+1を調整する第1駆動量調整ステップと、を含む、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の走査型内視鏡システムのキャリブレーション方法。
  5. 前記隣接軌跡間隔を計算するステップは、
    前記検出された渦巻状の光走査の軌跡から第n周及び第n+1周の軌跡の平均振幅r及びrn+1を計算するステップと、
    前記第n周の軌跡の平均振幅rと前記第n+1周の軌跡の平均振幅rn+1との差分rn+1−rを前記隣接軌跡間隔Δrとするステップと、を含む、
    ことを特徴とする請求項4に記載の走査型内視鏡システムのキャリブレーション方法。
  6. 前記第1駆動量調整ステップにおいて、前記目標軌跡の間隔に対する前記隣接軌跡間隔の誤差が第1の許容差を超えた場合にのみ、第n+1周の光走査が行われるときの前記アクチュエータの駆動量Vn+1が調整される、
    ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の走査型内視鏡システムのキャリブレーション方法。
  7. 前記第1駆動量調整ステップは、
    前記目標軌跡の第n+1周の振幅である目標軌跡振幅Rn+1を取得するステップと、
    前記検出された渦巻状の光走査の軌跡の第n+1周の振幅である検出軌跡振幅rn+1を取得するステップと、
    次の計算式により、第n+1周の光走査が行われるときの前記アクチュエータの駆動量Vn+1をVn+1’に調整するステップと、を含む
    Figure 2014149354
    ことを特徴とする請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の走査型内視鏡システムのキャリブレーション方法。
  8. 前記渦巻状の軌跡の所定周回ごとに、前記目標軌跡に対する前記検出された渦巻状の光走査の軌跡の振幅の誤差が第2の許容差内であるか否かを判定する振幅誤差判定ステップを含む、
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の走査型内視鏡システムのキャリブレーション方法。
  9. 前記振幅誤差判定ステップにおいて前記振幅の誤差が第2の許容差を超えた場合にのみ、前記振幅誤差判定ステップを前回行った周回後の各周回について、前記検出された渦巻状の光走査の軌跡の振幅が前記目標軌跡の振幅と略一致するように、前記各周回の光走査が行われるときの前記アクチュエータの駆動量を調整する第2駆動量調整ステップを含む、ことを特徴とする請求項8に記載の走査型内視鏡システムのキャリブレーション方法。
  10. 前記第2駆動量調整ステップは、
    前記目標軌跡の第n周の振幅である目標軌跡振幅Rを取得するステップと、
    前記検出された渦巻状の光走査の軌跡の第n周の振幅である検出軌跡振幅rを取得するステップと、
    次の計算式により、第n周の光走査が行われるときの前記アクチュエータの駆動量VをV’に調整するステップと、を含む
    Figure 2014149354
    ことを特徴とする請求項9に記載の走査型内視鏡システムのキャリブレーション方法。
  11. 光源から出射された光を導光する光ファイバと、前記光ファイバの先端部を片持ち支持すると共に該光ファイバを互いに直交する2つの半径方向であるX軸方向及びY軸方向に振動させるアクチュエータと、前記光ファイバの先端から出射する光が渦巻状の軌跡を描いて走査されるように所定の走査パラメータに基づいて前記アクチュエータの前記X軸方向及び前記Y軸方向の駆動を制御する制御手段と、前記光ファイバの先端から出射した走査光の走査軌跡を検出する走査軌跡検出手段と、を有し、周期的に渦巻状の光走査を行う光走査装置を備えた走査型内視鏡システムであって、
    前記制御手段が、
    前記走査パラメータに基づいて前記アクチュエータを駆動して前記渦巻状の光走査を行う手段と、
    前記走査軌跡検出手段によって検出された前記渦巻状の光走査の軌跡が目標軌跡と略一致するように、前記走査パラメータを調整する処理を実行する調整手段と、
    を備え、
    前記調整手段は、前記アクチュエータの駆動量を変化させて、前記渦巻状の光走査の軌跡の間隔を略一定に調整する軌跡間隔調整手段を含む、
    ことを特徴とする走査型内視鏡システム。
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