JP2014148349A - 紙容器 - Google Patents

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JP2014148349A JP2013019507A JP2013019507A JP2014148349A JP 2014148349 A JP2014148349 A JP 2014148349A JP 2013019507 A JP2013019507 A JP 2013019507A JP 2013019507 A JP2013019507 A JP 2013019507A JP 2014148349 A JP2014148349 A JP 2014148349A
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行宏 中村
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Abstract

【課題】フラットトップ型の紙容器ではあるが、ミシン目や半切りなどの脆弱な部分を作らず、しかも、手で容易に上面部全体を開封可能な紙容器を作ること。また、通常のフラットトップ用の製造ラインをそのまま活用できること。
【解決手段】フラットトップ型の紙容器において、該紙容器のトップシール部のシール形状を山形に形成し、山形に形成された前記トップシール片の上端近傍に未融着部を有することを特徴とする紙容器。また、上記未融着部の幅を10ミリメートル以上とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、主として、お酒、ジュース、乳酸飲料などの食品や、シャンプー、ボディソープ、住宅洗剤などの非食品などの液体や、グラニュー糖、塩、トナー、などの粒体や粉体などを収納し、紙を基材に用いた紙容器に関する。
従来、紙容器に使用する積層シートは、紙を基材とし、内側面および外側面をヒートシール性に優れたポリオレフィン系樹脂とする構成で、これに、内容物の成分によっては、ガスバリヤ性を付与する層を加えられていた。例えば、ジュースや酒類では、〔容器外側〕ポリエチレン/紙/ポリエチレン/無機酸化物蒸着層/ポリエチレンテレフタレート(以下、PETと略す)フィルム/ポリエチレン〔容器内側〕構成のような積層シート5からなる。このような構成は、保香性が必要なものや、酸化し易い内容物を充填する容器として広く使用されている。
通常、このような積層シート5を抜き加工した後、ゲーブルトップ型、いわゆる三角形状の上面を有する四角柱に成形した容器が一般的である。しかし、この容器に充填し、搬送する場合、上下に積むことが難しく、空間もできるので、容積も大きくなってしまい、別に大きなトレーが必要になり、その回収等も必要になるなど、流通に対する二次的な問題も発生し、大きなネックになっていた。
これらの対策として、上面を平らにしたフラットトップ型の紙容器が提案されている。フラットトップであれば、トレーを別に用意する必要もなく、単にラップ巻きでも充分に積載用の梱包として可能であるので、トレーの回収などの問題も発生せず、しかも、四角柱形状の為、積載に余分な空間もできず、非常に効率的である。
しかしながら、このフラットトップ型の紙容器の場合、使い切る時に、容器上面部を全開して内容物を取り出そうとすると、ゲーベルトップ型のように、簡単には開封できない問題があった。この容器上面部を開封することは、内容物を完全に使い切るのに必要なことであるだけではなく、紙資源の有効活用する場合の廃棄適性の向上に、重要である。
すなわち、ゲーベルトップ型の場合、折り畳んだトップ部を開封するには、融着しているトップの2つの紙片を左右に開くことで、容器の開口するきっかけがつかめ、その部分の融着力が低下し、上記2つの紙片を開口中心に向かって押し付けるようにすると、融着した半分が剥離し、開口できる仕組みになっている。
しかし、フラットトップの場合、内面同士を完全に融着してしまうので、開封するのは非常に難しかった。その為、上面に注出口栓を設けるか、一部分に基材の紙に孔を開けて、薄肉のフィルムのみの部分を作って、そこからストローを差し込むなどの方法か、容器の端部を鋏で切断するなどの方法で、内容物の注出が採用されていた。
しかし、最終的に、内容物を完全に排出し、廃棄し易くするには、上面部全体を開封する行為が必要である。この全開が、鋏などの道具を使用せずに行うのが、フラットトップの場合、非常に難しかった。
以上に対し、文献1では、頂部が密封シールされた形成された上部の両端に形成される三角形状の耳部上端縁に切れ目が2カ所設けられ、かつ、この切れ目からシール部に延びる外側から紙層の中間まで達する半切れ状の開封開始部、およびこの開封開始部の下端同士を結ぶ開口予定部を形成することで対応している。そして、その開封開始部がミシン目状、又は、連続する半切れとするなどと提案している。
しかしながら、このような開封開始部や開口予定部は、著しく強度の低下を招き、搬送す
る場合の積載時に上からの荷重を受けた場合や、搬送時の上下の振動、落下衝撃など、きょうどが不足していると、開封開始部や開口予定部から液漏れや、破損の問題が発生するなどの問題があった。
また、内容物の保存適性を向上する為に、積層シートにポリアミド系樹脂層などを含んでいると、切断しにくいなどの問題に対し、手だけで開封するのは、非常に困難な作業であった。
文献2では、左右の折返し板と前後の上面板との上部の内面どうしを熱融着して、それぞれ三角形状に形成した左右の折返し板を折返して、左右の側面板の上部に接着した容器で、左右の折返し板に上辺の端縁の切欠きと、上辺の半切れ状の切れ目線と、この上辺の半切れ状の切れ目線の下端どうしを結んだ半切れ状の切れ目線とをそれぞれ連続して設けている。
この方法も、文献1と同じように、端縁の切欠きと、上辺の半切れ状の切れ目線が著しく強度の低下を招き、搬送する場合の積載時に上からの荷重を受けた場合や、搬送時の上下の振動、落下衝撃など、きょうどが不足していると、端縁の切欠きと、上辺の半切れ状の切れ目線から液漏れや、破損の問題が発生するなどの問題があった。
また、積層シートによっては、切断する行為が非常に困難になる点も、文献1と同様であった。
特許第3747500号公報 特開平8−143026号公報
そこで、フラットトップ型の紙容器ではあるが、ミシン目や半切りなどの脆弱な部分を作らず、しかも、手で容易に上面部全体を開封可能な紙容器を作ること。また、通常のフラットトップ用の製造ラインをそのまま活用できることも、本発明の課題である。
フラットトップ型の紙容器において、該紙容器のトップシール部のシール形状を山形に形成し、山形に形成された前記トップシール片の上端近傍に未融着部を有することを特徴とする紙容器である。
前記未融着部の幅を10ミリメートル以上とすることを特徴とする紙容器である。
前記トップシール片の最内層がイージーピールシーラント層であることを特徴とする紙容器である。
前記トップシール片から上部に張りだした張り出し部が設けられていることを特徴とする紙容器である。
本発明の液体用紙容器は、ミシン目や半切りなどの脆弱な部分がないフラットトップ型の紙容器なので、積載や搬送における振動、荷重にも耐え、かつ、積載数量が稼げる。また、はさみなどの道具を使用せず、未シール部を引っ張ることで容易に開封できる。
さらに、フラットトップ型であるので、特殊なトレーが必要でないので、ラップを巻いた、簡易的な包装形態で積載した状態でも、流通が可能である。
しかも、特殊な工程が必要でないので、従来の紙容器の生産設備で対応できるなどの効果
が得られる。
本発明の紙容器の外観図である。 本発明の紙容器の一例を作成するときのブランクで、紙容器の展開図になる。 本発明の紙容器の一例を作成する途中で、上面をシールした状態のシール近傍の断面図である。 本発明の紙容器の上面近傍の断面図である。 本発明の紙容器の内容物を排出後、分解・廃棄する為に、上面のシール部を上面から起こした状態の外観図である。 本発明の紙容器の内容物を排出後、分解・廃棄する為に、上面のシール部を剥離・開封する為に、未融着部を広げた状態の外観図である。 本発明の紙容器の内容物を排出後、分解・廃棄する為に、上面のシール部を上面から起こした状態の上面近傍の断面図である。 本発明の紙容器の内容物を排出後、分解・廃棄する為に、上面のシール部を剥離・開封する為に、未融着部を広げた状態の上面近傍の断面図である。 本発明の紙容器の内容物を排出後、分解・廃棄する為に、上面の未融着部を広げ、シール部を剥離・開封し始めた状態の上面近傍の断面図である。 本発明の紙容器の内容物を排出後、分解・廃棄する為に、上面の未融着部を広げ、シール部を剥離・開封し終えた状態の容器全体の断面図である。 本発明の紙容器の上面に設けた未シール部分の形状を示す図である。 本発明の紙容器の上面をシールするシール形状の例を示す図である。 比較例の紙容器の上面をシールするシール形状を示す図である。
以下、本発明の紙容器の実施の形態例について、図を用いて詳細に説明する。
実施形態例に使用される紙容器本体は、図1に示すような、直方体形状の容器で、積層シートを使用し、胴部は側面接着部41、頂部と底部は、上部の上側面接着部42、底側の側面接着部43のそれぞれで貼り合わせさらに4方の頂部と底部同士をそれぞれ合わせて融着する事で、直方体形状の容器本体3を持つ紙容器になっている。
上面は平らな形状となっており、上面には口栓取り付け孔2を開け、口栓取り付け孔部分に注出口栓1を突設した紙容器である。もちろん、このような注出口栓1を設けない紙容器であってもかまわない。積層シートの上面部の左右部分は、折り畳まれて、側面に融着されている。
図2は、図1の紙容器を製造するために造られるブランクの形状で、この形状に積層シート5を抜いて成形し、紙容器が製造される。
このブランクは、内側に融着する側面折り返し融着部410、上面折り返し融着部420、底面折り返し融着部430は、外側に折り曲げられ、それぞれの融着部内層は、各々、裏側面部311、裏上面部321、裏底面部331の内層との熱融着樹脂層同士が融着するタイプであるが、この部分の最内層より外側の層をスカイブ処理した、スカイブ・ヘミングタイプのブランクにしても、かまわない。
ブランクである図2の口栓取り付け孔2に注出口栓1を融着し、実線で示した山折線6と、破線で示した谷折線7を、それぞれ折って、底面と上面を融着すれば、容器が出来上がる。
この紙容器は、右上面部322、左上面部324部分は、それぞれ、右側面部312側、左側面部314側に折り曲げられ、融着される。
図3は、紙を基材とし、内面融着層51および外面融着層53をヒートシール性に優れた熱可塑性樹脂とする積層シート5使用し、製造時、上面部分を融着した状態の断面図で
、裏上面部321と表上面部323がほぼ中央で合わされ、トップシールされる。この時、同時に右上面部322と左上面部324は、各々半分に折り込まれ、各々の内面同士がシールされる。
しかし、これらのシールは、容器本体寄りのトップシール部8は融着されるが、その先に、未シール部9を設ける。
図4は、図3で上面部分のトップシール部分を含む合わせの部分を、注出口栓1反対側に倒し、外層同士を容易に剥離可能な程度に弱く融着した状態で、このような状態で内容物の充填後は上面のシール部分は処理する。
図5は、図3のトップシール部8、未シール部9の状態を斜視図で示した。トップシール部8は、山形に形成されている。すなわち、裏上面部321、表上面部323の合わせ部分ではトップシール部8はシール幅が長く、右上面部322、左上面部324の合わせ部分ではトップシール部8はシール幅が狭くなっており、それらが、中央から両端に向けて傾斜して、徐々にシール幅が狭くなるようにしている。
図6は、内容物を使用し、最後に紙容器上面部全体を開封するため、上面部のトップシール部8を起こした状態で、裏上面部321の外層同士の融着はごく弱い、部分的なものにとどめてある。
図7は、紙容器上面部の未シール部9を手で開き、裏上面部321側と表上面部323側を別々に手に持った開封の初期状態を示した。未シール部9を押し下げるように開きながら、左右の手でしっかりと未シール部9をつかむ。
図8は、図7の状態の紙容器を斜視図で表したもので、右上面部322は右側面部312から剥がされ、左上面部324は左側面部314から剥がされ、トップシール部8の下端は一直線になっている。トップシール部8の一番高い部分近傍を手で持ち、引き剥がすのが好ましい。
図9は、紙容器上面部の未シール部9を、手で左右に引っ張って、剥離し始めた状態を示している。未シール部9を下側に下げながら、左右に引っ張って開封していく。
図10は、ほぼ紙容器上面部が全開状態になった状態を示している。裏上面部321と表上面部323の間のトップシール部8が剥離したところで、容器内面になっている裏上面部321と表上面部323を大きく開くようにして、前後の右上面部322や左上面部324同士の内面トップシール部8を剥離する。
図11は、上面部のシール部8と未シール部9を表した図で、図11−1はオーソドックスな図2のブランクで作成したシールの例である。上面部のトップシール部8の形状は、山形になっており、トップシール部8の頂点81から徐々に両端に向かって高さが低くする。
さらに、トップシール部8の頂点81から先の未シール部9の未シール幅91は、少なくとも手で充分の力で掴めるように、10ミリメートル以上の幅にしている。
図11−2はトップシール部8の頂点81から先の未シール部9部分だけ幅を広く設定し、剥離しやすくした例である。このように、単にトップシール部8と未シール部9の合わせた幅を一定にする必要はない。
図11−3は、未シール部9の形状を裏上面部321側と表上面部323とで、左右対称にしないで、合わせ面をずらした例である。このことによって、部分的にそれぞれの上面部が単体になった所を設けることになり、それぞれを掴むきっかけを作りやすく、かつ、掴むところが飛び出しているので、しっかりと掴みやすくしている例である。もちろん、
積層シート5の構成によっては、未シール部9の幅が狭くなくても、シートの腰や滑りによって、それぞれを掴んだり、剥がしたりし難いが、このような対応で、その作業性は向上する。
以上のように、未シール部9の形状は、トップシール部8の頂点81の上側で一定以上の幅を必要としているが、使用される積層シート5の性質によって、開封しにくい場合でも、形状を変化させることで、その作業性が改善できる。
図12は、紙容器上面部のトップシール部8形状について示している。
図12−1は、頂点81がある形状で、最も好ましい形状である。しかし、紙容器上面部をシールするシールバーの形状を角にしても、そのシールを安定的にする為に、シールバーに高さを変化させ、凹凸を付け、内面同士が挟まれた空気を押し出すなどの加工をすると、必ずしも、尖った頂点81にはしにくい。
そこで、図12−2のように、わずかな幅の平面を付けた頂点や、図12−3のような円弧を有する頂点であってもよい。
本発明は以上のようなものであるが、容器を形作る積層シート5の構成は、最外面と最内面に熱可塑性樹脂を用い、中間層として、紙を使用していれば、紙に蒸着したバリア性の高いフィルムを積層下中間層であっても良く、材質は特に限定されない。
たとえば、外側から、ポリエチレン/紙/ポリエチレン、
ポリエチレン/紙/ポリエチレン/無機酸化物蒸着ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン、
ポリエチレン/紙/ポリエチレン/アルミ蒸着ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン、
ポリエチレン/紙/ポリエチレン/アルミ箔/ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン、
ポリエチレン/紙/ポリエチレン/エチレン酢酸ビニル共重合体鹸化物/ポリエチレン、ポリエチレン/紙/ポリエチレン/接着樹脂/ポリアミド/接着樹脂/ポリエチレン
などの構成が考えられる。
表側の熱可塑性樹脂には、高圧法低密度ポリエチレンの他、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重合体などが使用できる。
また、基材の紙は、容器容量によって厚みを調整し、紙容器容量が大きいほど厚くする。通常、紙の厚みである坪量は、80g/mから500g/mの範囲で使用可能である。特に、基材の紙厚みを、坪量80g/mから200g/mにすると、通常のヒートシール条件でシールが可能なので、この範囲が好ましい。
紙と最内層の熱可塑性樹脂の間には、バリア層を設けても良い。バリア層としては、アルミ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、酸化アルミ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、酸化珪素蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルムなどを使用し、そのポリエチレンテレフタレートフィルムの厚みは6μmから25μmなどが使用できる。
さらにバリア層として、蒸着ではないが、ポリエチレンテレフタレートフィルムにアルミ箔をドライラミネーションしたフィルムであっても良いし、ポリエチレンテレフタレートフィルムの代わりに延伸ポリアミドフィルムであってもかまわない。
バリア層と基材の紙とは、通常、エクストルーダーラミネート機でバリア層と紙との間に溶融樹脂を押し出しながら、溶融樹脂を接着剤代わりに積層することで、融着させる。この溶融樹脂としては、高圧法低密度ポリエチレンの他、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−アク
リル酸共重合体、エチレンーメチルアクリレート共重合体、アイオノマー樹脂などが使用できる。このラミネーションに使用される溶融樹脂は、紙の表面性や腰の強さにもよるが、3μmから60μmの厚みで使用する。
バリア層と最内層の熱可塑性樹脂の間には、ドライラミネーション用接着剤を使用して接着してもよい。ドライラミネーションする時に使用される接着剤の塗布量としては、1g/mから5g/mにするとよい。また、バリア層と最内層の熱可塑性樹脂の間にも、エクストルーダーラミネート機で溶融樹脂を押し出しながら積層することで、融着させてもよい。この溶融樹脂としても、高圧法低密度ポリエチレンの他、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレンーメチルアクリレート共重合体、アイオノマー樹脂などが使用できる。このラミネーションに使用される溶融樹脂は、蒸着面の表面性にもよるが、10μmから40μmの厚みで使用する。
最内層の熱可塑性樹脂には、高圧法低密度ポリエチレンの他、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重合体などが使用できる。さらに、最内層の一部、又は全部の層に、イージーピールシーラント層を使用して、開封性を向上させることも可能である。このイージーピールシーラント層は、高圧法低密度ポリエチレン、または、直鎖状低密度ポリエチレンに、ポリブテン−1、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリスチレンなどの異種材料を混合させた樹脂層で、低温で融着しやすく、かつ、開封させることも容易な樹脂層である。そして、このイージーピールシーラント層を、高圧法低密度ポリエチレンなどの熱可塑性樹脂でバリア層側に積層したり、最内面側に積層したり、表裏から積層したりして使用できる。
もちろん、バリア層がない状態でも、使用することは可能である。
また、印刷は表面側熱可塑性樹脂の外側、または表面側熱可塑性樹脂の内側に行う。
注出口栓1の材質は、容器本体に使用されているシーラント層との融着性が良好で、耐ストレスクラッキング性も高く、内容物からの影響を受けにくい材料で、かつ、剛性が適度にあり、キャッピングしやすい事が必要である。
さらに、注出口栓1にプルリングが形成される場合は、引っ張り強度も高い必要があり、かつ、環状薄肉脆弱線では一定の引張り強度で破断する多様な特質を持っている必要がある。特に、ヒンジキャップのようなキャップと一体型の注出口栓にする場合は、溶融時の流動性(MIF)も高い必要がある。
そこで、注出口栓1に使用可能な材料は、高圧法の低密度ポリエチレンの他、線状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度と高密度ポリエチレンの混合樹脂、アイオノマー樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体を上記に添加、混合した樹脂などである。その中でも、直鎖状の低密度ポリエチレンが好ましい。実際に使用する場合は、各種樹脂を用いて成形した後、紙容器本体に融着し、充填予定の内容物を使用して、環境ストレスクラッキング試験を実施し、判断する。
以下に、本発明の具体的な実施例について説明する。
<実施例1>、
積層シート5として、積層シート5として、外側の第1層より低密度ポリエチレン20μm、第2層に紙250g/m、第3層に低密度ポリエチレン20μm、第4層にポリエチレンテレフタレート12μm、第5層に低密度ポリエチレン30μm、最内層の第6層に低密度ポリエチレン70%とポリブテン−1が30%混合されたシーラント層30μm
のシートを作成し、
一辺が60ミリメートルの正方形をした底面を持ち、容量500ミリリットルとした紙容器で、図7で示すブランク形状に抜いて成形し、フラットトップ型の紙容器を得た。
シール部形状は図12−1の形状で、未シール部を10ミリメートルとした。
<実施例2>、
積層シート5として、積層シート5として、外側の第1層より低密度ポリエチレン20μm、第2層に紙250g/m、第3層に低密度ポリエチレン20μm、第4層にポリエチレンテレフタレート12μm、第5層に低密度ポリエチレン50μmのシートを作成し、
一辺が60ミリメートルの正方形をした底面を持ち、容量500ミリリットルとした紙容器で、図7で示すブランク形状に抜いて成形し、フラットトップ型の紙容器を得た。
シール部形状は図12−2の形状で、未シール部を10ミリメートルとした。
<実施例3>、
積層シート5として、積層シート5として、外側の第1層より低密度ポリエチレン20μm、第2層に紙250g/m、第3層に低密度ポリエチレン20μm、第4層にポリエチレンテレフタレート12μm、第5層に低密度ポリエチレン30μm、最内層の第6層に低密度ポリエチレン70%とポリブテン−1が30%混合されたシーラント層30μmのシートを作成し、
一辺が60ミリメートルの正方形をした底面を持ち、容量500ミリリットルとした紙容器で、図7で示すブランク形状に抜いて成形し、フラットトップ型の紙容器を得た。
シール部形状は図12−3の形状で、未シール部を10ミリメートルとした。
<比較例1>
積層シート5として、積層シート5として、外側の第1層より低密度ポリエチレン20μm、第2層に紙250g/m、第3層に低密度ポリエチレン20μm、第4層にポリエチレンテレフタレート12μm、第5層に低密度ポリエチレン50μmのシートを作成し、
一辺が60ミリメートルの正方形をした底面を持ち、容量500ミリリットルとした紙容器で、図7で示すブランク形状に抜いて成形し、フラットトップ型の紙容器を得た。
シール部形状は図13−1の形状で、未シール部をなくした。
<比較例2>
積層シート5として、積層シート5として、外側の第1層より低密度ポリエチレン20μm、第2層に紙250g/m、第3層に低密度ポリエチレン20μm、第4層にポリエチレンテレフタレート12μm、第5層に低密度ポリエチレン30μm、最内層の第6層に低密度ポリエチレン70%とポリブテン−1が30%混合されたシーラント層30μmのシートを作成し、
一辺が60ミリメートルの正方形をした底面を持ち、容量500ミリリットルとした紙容器で、図7で示すブランク形状に抜いて成形し、フラットトップ型の紙容器を得た。
シール部形状は図13−2で、シール部の形状を四角形状で、未シール部を10ミリメートルとした。
<比較例3>
積層シート5として、積層シート5として、外側の第1層より低密度ポリエチレン20μm、第2層に紙250g/m、第3層に低密度ポリエチレン20μm、第4層にポリエチレンテレフタレート12μm、第5層に低密度ポリエチレン30μm、最内層の第6層に低密度ポリエチレン70%とポリブテン−1が30%混合されたシーラント層30μmのシートを作成し、
一辺が60ミリメートルの正方形をした底面を持ち、容量500ミリリットルとした紙容器で、図7で示すブランク形状に抜いて成形し、フラットトップ型の紙容器を得た。
シール部形状は図12−1の形状で、未シール部を9ミリメートルとした。
<評価結果>
開封性評価は、一般家庭の主婦10名を評価者として採用し、トップシール部分の開封を行わせ、30秒間で、道具なしで開封できるか試験した。
液漏れ評価は、100個の紙容器を上下中央で切断し、トップシール側の容器を逆さにして、染料で着色した浸透液を100ミリリットルずつ入れ、真っ白なティッシュを敷いた上に間隔を充分とって置き、48時間、常温で放置した。
48時間放置後、浸透液を捨て、ティッシュへの漏れ、紙容器の外側の紙断面への浸透がなかったか、着色した色の浸透状態を確認した。
その実施例、比較例の評価結果は、下記表のようになった。
本発明の紙容器は、以上の様なもので、鋏などの道具を用いずに、容易に内容物を排出後、フラットトップのトップを手で全開することができるので、完全に使い切ることができる。
そして、紙資源の有効活用する場合にも、フラットトップ部分が簡単に全開できるので、内側を洗浄して再利用する適性が向上する。
また、フラットトップ型なので、梱包、積載、輸送コストが低減できるなど、メリットが充分に生かされる。
しかも、従来から使用された成形ラインを使用できるフラットトップ型の紙容器が製造できるなど、本発明のメリットは大きい。
1・・・・・・・・・注出口栓
2・・・・・・・・・口栓取り付け孔
3・・・・・・・・・容器本体
311・・・・・・・裏側面部
312・・・・・・・右側面部
313・・・・・・・表側面部
314・・・・・・・左側面部
321・・・・・・・裏上面部
322・・・・・・・右上面部
323・・・・・・・表上面部
324・・・・・・・左上面部
331・・・・・・・裏底面部
332・・・・・・・右底面部
333・・・・・・・表底面部
334・・・・・・・左底面部
41・・・・・・・・側面接着部(胴部)
410・・・・・・・側面折り返し融着部
42・・・・・・・・上側面接着部
420・・・・・・・天面折り返し融着部
43・・・・・・・・底側面接着部
430・・・・・・・底面折り返し融着部
5・・・・・・・・・積層シート
51・・・・・・・・内面融着層
52・・・・・・・・基材層
53・・・・・・・・外面融着層
6・・・・・・・・・山折線
7・・・・・・・・・谷折線
8・・・・・・・・・トップシール部
81・・・・・・・・頂点(シール部)
9・・・・・・・・・未シール部
91・・・・・・・・未シール幅

Claims (4)

  1. フラットトップ型の紙容器において、該紙容器のトップシール部のシール形状を山形に形成し、山形に形成された前記トップシール片の上端近傍に未融着部を有することを特徴とする紙容器。
  2. 前記未融着部の幅を10ミリメートル以上とすることを特徴とする請求項1に記載の紙容器。
  3. 前記トップシール片の最内層がイージーピールシーラント層であることを特徴とする請求項1または2に記載の紙容器。
  4. 前記トップシール片から上部に張りだした張り出し部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の紙容器。
JP2013019507A 2013-02-04 2013-02-04 紙容器 Pending JP2014148349A (ja)

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