JP2014135194A - 防水コネクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】相手部材60に設けられた取付孔61に嵌合して取り付けられる防水コネクタCであって、取付孔61に嵌合する楕円形の嵌合部11を有するハウジング10と、嵌合部11の外周面において周方向に沿って凹設された装着溝20と、装着溝20に嵌着される楕円形をなす環状のシールリング50とが備えられる。装着溝20における短辺部20Sの側壁21には、シールリング50の短辺部50Sの側縁53を溝底に向けて押さえる押さえ部25が形成されている。
【選択図】図8
Description
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、シールリングの周方向への移動を防ぐところにある。
なお、長円形については、楕円の長辺部が直線で、短辺部が半円形をなしているものとして、楕円形の一種に含めるものとする。
しかしながら本発明では、シールリングの短辺部といった摘まれた位置若しくはその近傍において、その側縁が押さえ部で押されて内面が装着溝の溝底に押し付けられているから、その間の摩擦抵抗によってシールリングが周方向に移動することが防がれる。仮に、押さえ部がシールリングの長辺部側を押さえた構造であると、シールリングの摘まれた位置が少なからず移動して押さえられた箇所との間で変形した状態に留め置かれる可能性があるが、短辺部が押さえられていることにより、シールリングの摘まれた部分が移動することが確実に防止され、シールリングは正規形状で装着溝に嵌着された形態に維持される。
シールリングの短辺部の両側縁が、押さえ部の下面側に押し潰された形態で挿入されることで回り止めされる。
押さえ部は、装着溝を成形するべく、ハウジングの嵌合部における短軸方向に沿って開閉する成形型によって併せて形成することができる。成形金型を簡易なものに留め置くことができる。
本発明の一実施形態を図1ないし図10に基づいて説明する。
本実施形態の防水コネクタCは、図6に示すように、車両に搭載された機器のケース60に取り付け固定されるようになっている。この防水コネクタCは、ケース60に貫通して形成された取付孔61に嵌合する嵌合部11を有するハウジング10と、ハウジング10の内部で保持されてケース60の内部側に突出する図示3本の雄端子30と、ハウジング10のうち取付孔61からケース60の外側に突出した部分を覆うようにしてケース60にボルト止めされるシールドシェル40等を備えて構成されている。
嵌合部11は、ケース60の取付孔61内に整合して嵌合されるように、外形が横長の楕円形に形成されている。嵌合部11の外周面には、シールリング50を緊密に嵌着する装着溝20が、所定深さを有して全周に亘って凹設されている。
シールリング50は、上記のように楕円形に形成されているため、装着溝20に嵌着する際には、装着溝20に対する装着姿勢(回動姿勢)が一定となるようにする必要がある。
シールリング50が嵌着されたハウジング10の嵌合部11がケース60の取付孔61に嵌合されると、図6に示すように、外周リップ51が取付孔61の内周面に全周に亘って密着し、内周リップ52が装着溝20の溝底に全周に亘って密着することにより、取付孔61の内周面と嵌合部11の外周面との間からケース60の内部に浸水することを防ぐように機能する。
この一対の押さえ部25は、図10に詳細に示すように、装着溝20の短辺部20Sの両側壁21における開口端側の位置から、互いに向き合うように突出して形成されている。
シールリング50を装着溝20に装着する際には、各突片55を対応する凹部22に嵌めつつシールリング50を装着溝20に嵌着すると、シールリング50は正規の装着姿勢(回動姿勢)に位置決めされて装着溝20に装着される。それとともに、図10に示すように、シールリング50の短辺部50Sの両側縁53が、対応する押さえ部25の下面側に圧入される。これにより、シールリング50の両短辺部50Sの長さ方向の中央部において、その両側縁53が押さえ部25で押さえられ、それに伴いシールリング50の内周リップ52が装着溝20の溝底に弾縮しつつ押し付けられた状態となる。
そのため、ハウジング10の嵌合部11が取付孔61に嵌合された際に、シールリング50は全周に亘って、ケース60の取付孔61の内周面と、装着溝20の溝底との間で一定に弾縮され、確実にシールを取ることができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)一対の押さえ部は、装着溝の短辺部において長さ方向にずれた配置で形成されていてもよい。シールリングの側縁を押さえ部の下面に圧入する作業がしやすくなる。
(2)押さえ部は、装着溝の短辺部の一方の側壁にのみ形成されていてもよい。
(3)押さえ部は、装着溝の両短辺部のうち一方のみに形成されていてもよい。
(4)シールリングと装着溝の長辺部に設けられた突部と凹部とからなる回り止め(位置決め)の箇所は、上記実施形態に例示した各2箇所ずつに限らず、何箇所であってもよい。また本発明は、シールリングと装着溝の長辺部において回り止め箇所が設定していないものについても、同様に適用することができる。
10…ハウジング
11…嵌合部
20…装着溝
20S…短辺部
21…側壁
22…凹部
25…押さえ部
50…シールリング
50S…短辺部
53…側縁
55…突部
60…ケース(相手部材)
61…取付孔
Claims (2)
- 相手部材に設けられた取付孔に嵌合して取り付けられる防水コネクタであって、
前記取付孔に嵌合する楕円形の嵌合部を有するハウジングと、
前記嵌合部の外周面において周方向に沿って凹設された装着溝と、
前記装着溝に嵌着される楕円形をなす環状のシールリングとが備えられ、
前記装着溝における短辺部の側壁には、前記シールリングの短辺部の側縁を溝底に向けて押さえる押さえ部が形成されていることを特徴とする防水コネクタ。 - 前記押さえ部は、前記装着溝の前記短辺部における長さ方向の中央部において、両側の側壁の開口端側の位置から互いに向き合った形態で一対が形成されており、前記シールリングの前記短辺部の両側縁が、それぞれ対応する前記押さえ部の下面側に圧入されていることを特徴とする請求項1記載の防水コネクタ。
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