JP2014135028A - 検査画像生成装置、検査画像生成方法および検査画像生成プログラム - Google Patents

検査画像生成装置、検査画像生成方法および検査画像生成プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】3種類以上の基板要素を有する基板を容易に検査できる検査画像データを生成する技術の提供。
【解決手段】検査画像生成装置は、基板を撮影した入力画像を示す画像データであって、各画素に入力値が対応付けられた入力画像データを取得し、基板が有するN種類(Nは3以上の整数)の基板要素のそれぞれについて、当該基板要素に対応する入力値である基準入力値を取得し、入力画像データの各画素の入力値を変換関数によって出力値に変換することにより、各画素に出力値が対応付けられた検査画像データを生成し、M番目(MはN未満の自然数)に小さい基準入力値と(M+1)番目に小さい基準入力値とによって区分された入力値の区間である入力区間ごとに変換関数の傾きを設定するとともに、第1の入力区間の幅が第2の入力区間の幅よりも小さい場合に、第2の入力区間における変換関数の傾きよりも第1の入力区間における変換関数の傾きを大きく設定する。
【選択図】図5

Description

本発明は、基板を撮影した画像に基づいて基板の検査に適した検査画像データを生成する検査画像生成装置、検査画像生成方法および検査画像生成プログラムに関する。
従来、基板上のリードを撮影した輝度値の画像を取得し、輝度値の画像に基づいてリードの形状を検査する手法が知られている(特許文献1、参照。)。特許文献1において、撮影した画像の輝度値の全階調範囲(0〜255)のうちリードを撮影した画素の輝度値が取り得る高輝度の階調範囲(128〜255)のみに注目してリードを検査している。具体的には、低輝度の階調範囲(0〜127)に属するすべての輝度値を一様に0と見なすとともに、高輝度の階調範囲に属する輝度値を、全階調範囲の階調値に変換した画像データを生成する。 また、特許文献2のように検査対象の基板要素ごとに照明の条件を変えて検査画像を撮影することにより、複数の基板要素について検査を行う技術が知られている(特許文献2、参照。)。
特許第2944914号公報 特開2010−14530号公報
しかしながら、特許文献1の場合、リードの形状を検査することはできるが、他の基板要素の形状を検査することができないという問題があった。すなわち、特許文献1の場合、リードに対応する高輝度の階調範囲が全階調範囲に割り当てられてしまうため、リード以外の基板要素に対応する輝度値の情報が失われてしまうという問題があった。例えば、特許文献1において、低輝度の階調範囲にリード以外の基板要素に対応する輝度値が属する場合、リード以外の基板要素が撮影された画素を含めて低輝度の階調範囲の画素の輝度値が一様に0となってしまい、リード以外の基板要素の形状を検査することできなくなってしまう。一方、特許文献2においては、複数の基板要素について検査を行うことが可能であるが、基板要素のそれぞれについて検査画像を撮影しなければならず、検査の所要時間が長くなるという問題があった。
本発明は、前記の問題を解決せんとするもので、3種類以上の基板要素を有する基板を容易に検査できる検査画像データを生成する技術を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明において、入力画像取得手段は、基板を撮影した入力画像を示す画像データであって、各画素に入力値が対応付けられた入力画像データを取得する。基準入力値取得手段は、基板が有するN種類(Nは3以上の整数)の基板要素のそれぞれについて、当該基板要素に対応する入力値である基準入力値を取得する。検査画像生成手段は、入力画像データの各画素の入力値を変換関数によって出力値に変換することにより、各画素に出力値が対応付けられた検査画像データを生成する。変換関数設定手段は、M番目(MはN未満の自然数)に小さい基準入力値と(M+1)番目に小さい基準入力値とによって区分された入力値の区間である入力区間ごとに変換関数の傾きを設定する。変換関数設定手段は、第1の入力区間の幅が第2の入力区間の幅よりも小さい場合に、第2の入力区間における変換関数の傾きよりも第1の入力区間における変換関数の傾きを大きく設定する。
ここで、M番目に小さい基準入力値と(M+1)番目に小さい基準入力値とによって区分された入力区間には、M番目に小さい基準入力値に対応する基板要素を撮影した画素の入力値の分布と、(M+1)番目に小さい基準入力値に対応する基板要素を撮影した画素の入力値の分布とが混在する。従って、入力区間の幅が小さいほど、2種類の基板要素を撮影した画素の入力値の分布が接近することとなる。そのため、入力区間の幅が小さいほど、2種類の基板要素を撮影した画素を入力値に基づいて判別することが困難となる。
このような状況において、変換関数設定手段は、入力区間ごとに変換関数の傾きを設定する。具体的に、変換関数設定手段は、第1の入力区間の幅が第2の入力区間の幅よりも小さい場合に、第2の入力区間における変換関数の傾きよりも第1の入力区間における変換関数の傾きを大きく設定する。これにより、第1の入力区間の幅が小さくても、第1の入力区間に属する入力値を変換関数によって変換した出力値が分布する幅を大きくすることができる。すなわち、第1の入力区間の幅が小さくても、当該入力区間にて入力値が混在していた2種類の基板要素に対応する出力値のコントラストを検査画像にて大きくすることができる。従って、もともと幅の大きい第2の入力区間にて入力値の分布が接近していなかった2種類の基板要素を撮影した画素のみならず、幅の小さい第1の入力区間にて入力値の分布が接近していた2種類の基板要素を撮影した画素についても、出力値に基づいて容易に判別することが可能な検査画像データを生成できる。また、第1の入力区間と第2の入力区間とでそれぞれ2種類の基板要素を撮影した画素を判別できるため、少なくとも3種類以上の基板要素を有する基板を単一の検査画像データに基づいて容易に検査できる。すなわち、判別する基板要素の組み合わせごとに撮影条件等を変更して、複数回、入力画像データを撮影しなくても済む。
入力画像取得手段は、基板を撮影した入力画像を示す画像データであって、各画素に入力値が対応付けられた入力画像データを取得すればよく、入力画像データは基板の反射像を示してもよいし、透過像を示してもよい。また、入力画像データは、電磁波(放射線、マイクロ波、光等)の像を示してもよいし、音波の像を示してもよい。基板は、3種類以上の基板要素を有する基板であればよく、入力画像データが基板の反射像を示す場合、反射率が異なる3種類以上の基板要素を有していればよい。同様に、入力画像データが基板の透過像を示す場合、透過率が異なる3種類以上の基板要素を有していればよい。基板要素とは、撮影した場合に他の基板要素と異なる入力値が得られる基板上の領域である。基準入力値とは、基板要素に対応する入力値であり、ある基板要素が撮影された画素に対応付けられる典型的な入力値を意味する。例えば、ある基板要素が撮影された画素の入力値の分布における最頻値や平均値や中央値等を基準入力値として取得してもよい。入力画像取得手段は、入力画像データの各画素の入力値を統計処理することにより、最頻値等を基準入力値として取得してもよい。また、各基板要素を撮影した場合の典型的な入力値は各基板要素を撮影することにより得ることができるため、入力画像取得手段は、予め各基板要素を撮影することにより得られた基準入力値を取得してもよい。
検査画像生成手段は、入力画像データの各画素の入力値を変換関数によって出力値に変換することにより検査画像データを生成すればよく、必ずしも入力値を変換関数によって変換する計算を画素ごとに行わなくてもよい。例えば、検査画像生成手段は、変換関数によって変換した場合の入力値と出力値との対応関係を規定した変換テーブルを作成し、当該変換テーブルを参照することにより入力値を出力値に変換してもよい。検査画像生成手段は、検査画像データに基づいて基板の良否判定を行う検査装置に当該検査画像データを出力してもよい。また、検査画像データが示す検査画像を表示装置に出力してもよい。
これにより、検査画像データに基づいて表示装置に表示された画像を視認することにより目視検査を行うことができる。
変換関数設定手段は、第1の入力区間の幅が第2の入力区間の幅よりも小さい場合に、第2の入力区間における変換関数の傾きよりも第1の入力区間における変換関数の傾きが大きくなるように変換関数を設定すればよく、各入力区間において傾きが一定であってもよいし、傾きが変動してもよい。すなわち、変換関数は、入力区間ごとに設定された線形関数によって構成されてもよいし、入力区間ごとに設定された非線形関数によって構成されてもよい。変換関数が非線形関数で構成される場合、各入力区間内において傾きが変動することとなるが、例えば第2の入力区間における変換関数の傾きの平均値よりも第1の入力区間における変換関数の傾き(微分値)の平均値が大きくなるように変換関数を設定すればばよい。なお、第1の入力区間と第2の入力区間とは、少なくとも2個以上形成される入力区間のうち互いに異なる入力区間であればよく、第1の入力区間と第2の入力区間とにおける入力値の大小関係は特に限定されない。
また、変換関数設定手段は、入力区間ごとに傾きが設定された線形関数が基準入力値にて接続する関数を変換関数として設定してもよい。線形関数で変換関数が構成されるため、少ない処理負荷で変換関数を設定できるとともに、少ない処理負荷で入力値を出力値へと変換できる。ここで、ある入力区間に対応する線形関数の傾きをαとし、当該入力区間の幅をWとすると、当該入力区間に属する入力値を変換関数で変換した出力値が取り得る区間の幅(出力区間幅K)はα×Wで表すことができる。従って、目標とする出力区間幅Kを設定すれば、変換関数の傾きαはK/Wによって求めることができる。そこで、変換関数設定手段は、出力区間幅Kが所定の閾値以上となるように変換関数の傾きαを設定してもよい。これにより、2種類の基板要素を撮影した画素の出力値の分布が存在する出力区間幅Kを閾値上とすることができ、2種類の基板要素を撮影した画素を出力値に基づいて容易に判別することできる。また、変換関数設定手段は、すべての入力区間に対応する出力区間幅Kが一定となるように変換関数を設定してもよい。これにより、2種類の基板要素のいずれの組についても、当該2種類の基板要素を撮影した画素を出力値に基づいて容易に判別することできる。なお、変換関数の傾きα=K/Wは、入力区間の幅Wに反比例するため、出力区間幅Kを一定とした場合、幅Wが小さい入力区間ほど変換関数の傾きαが大きくなる。
基板がN種類の基板要素を有する場合、N個の基準入力値が存在し、N個の基準入力値で区分された(N−1)個の入力区間が形成されることとなる。従って、出力区間幅Kが出力値の全階調範囲においてできるだけ大きく確保されるように、出力区間幅Kは出力値の全階調範囲の幅を入力区間の数で等分した幅であってもよい。これにより、2種類の基板要素のいずれの組についても、当該2種類の基板要素を撮影した画素を出力値に基づいて容易に判別することできる。
ここで、基準入力値取得手段は、N種類の基板要素のそれぞれについて、当該基板要素に対応する基準入力値の指定を入力部にて受け付けてもよい。すなわち、基準入力値取得手段は、入力値を統計処理することにより分布の最頻値等を基準入力値として取得してもよいが、基準入力値の指定を使用者から受け付けてもよい。この場合、基準入力値の指針となる画像を使用者に向けて表示するのが望ましい。具体的に、基準入力値取得手段は、入力画像データの各画素の度数を入力値ごとに示す度数分布を表示部に表示させてもよい。これにより、使用者は、各基板要素に対応する画素の分布を視認し、当該分布のうち典型的な入力値を基準入力値として指定することができる。
また、変換関数設定手段は、基準入力値の指定を入力部にて受け付けるごとに、当該基準入力値に応じた変換関数を設定してもよい。そして、基準入力値取得手段は、入力画像データの各画素の入力値を変換関数によって出力値に変換することにより、各画素に出力値が対応付けられた確認画像データを生成し、確認画像データに基づいて確認画像を表示部に表示させてもよい。これにより、基板要素間でコントラストが大きくなったか否かを確認画像において確認でき、適正な基準入力値に基づいて変換関数が適正に設定されたか否かを使用者が判断できる。
さらに、基準入力値取得手段は、入力画像内または確認画像内における領域の指定を入力部にて受け付け、領域内の各画素に対応する入力値を度数分布にて表示させてもよい。これにより、使用者は、入力画像内または確認画像内において各基板要素が撮影された画素として典型的な画素が存在する領域を指定し、当該指定した領域内の各画素に対応する入力値を認識できる。すなわち、各基板要素が撮影された画素として典型的な画素の入力値が認識できるため、使用者は容易に基準入力値を指定できる。例えば、各基板要素の物理的な中央領域は、各基板要素が撮影された典型的な画素であるということができる。
さらに、入力値と出力値とは輝度を表してもよい。すなわち、入力画像データと検査画像データとは各画素に輝度値が対応付けられたモノクロ画像を示してもよい。これにより、入力画像データと検査画像データのデータ量を抑制するとともに、処理の効率化を図ることができる。また、入力画像データをモノクロカメラによって撮影でき、低コスト化を実現できる。この場合において、基準入力値取得手段は、確認画像として、当該確認画像データの各画素の出力値を有彩色に変換した画像を表示部に表示させてもよい。すなわち、輝度の画像をそのまま表示させるのではなく、確認画像データの各画素の出力値を有彩色に変換した上で確認画像を表示させることにより、基板要素間で輝度のコントラストが大きくなったか否かを、色彩の差によって認識できる。なお、色彩の差により輝度のコントラストをできるだけ認識しやすくするために、基準入力値取得手段は、出力値に応じて色相と彩度とを双方とも変化させてもよい。また、輝度の連続性が表現できるように、出力値の連続的な変化に対応して、色相と彩度との少なくとも一方が連続的に変化するようにしてもよい。
さらに、基準入力値取得手段は、入力値に対応する有彩色を特定し、度数分布において、入力値ごとの画素数を表す部分に当該入力値に対応する有彩色を付すようにしてもよい。これにより、確認画像が示す有彩色と度数分布との関係を容易に認識することができ、適正な基準入力値を指定しているか否かを度数分布と確認画像とを対比して判断できる。
本実施形態にかかる検査画像生成装置を含む基板検査装置を示す概略ブロック図である。 (2A)は入力画像データを示す図、(2B)は入力値ごとの度数分布を示すグラフである。 検査画像生成装置のソフトウェア構成を示すブロック図である。 指定画像を示す図である。 (5A)は変換関数を示すグラフ、(5B)は入力値と出力値の度数分布を比較するグラフである。 マスタ登録処理のフローチャートである。 製品検査処理を示すフローチャートである。 他の実施形態にかかる変換関数を示すグラフである。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)基板検査装置の構成:
(2)マスタ登録処理:
(3)製品検査処理:
(4)他の実施形態:
(1)基板検査装置の構成:
図1は、本実施形態にかかる検査画像生成装置を含む基板検査装置の概略構成を示している。同図において、基板検査装置1は、撮像部10と、制御部20と、表示装置30と、入力装置40と、を備えている。
撮像部10は、カメラ11と、照明装置12と、基板50(図示しない)を平面移動させるX−Yステージ13と、を備えている。撮像部10は、制御部20により制御される。
X−Yステージ13は、図示しないガイドレールを備え、当該ガイドレールにて基板50が位置決めされた状態で保持される。X−Yステージ13は、ガイドレールに固定された状態の基板50を、当該基板50に平行な方向(水平方向)に移動させる。
照明装置12は、基板50に照明光を照射する。本実施形態において、照明装置12は基板50に可視光(例えば白色光)を照射する。
カメラ11は、その光軸が基板50に垂直な方向に対して平行になるように配設されている。カメラ11はモノクロカメラであり、基板50上の各位置に対応する画素のそれぞれに、入力値が対応付けられた入力画像を示す入力画像データ25dを生成する。カメラ11は、基板50に対して照明装置12が照射した照明光の反射像を撮影する。すなわち、入力画像データ25dの各画素に対応付けられた入力値は、照明光が基板50にて反射した反射光の強度、すなわち輝度を表す。入力値は階調範囲(0〜Imax)において分布し、入力値が大きいほど画素に対応する基板50の部位が明るいこと意味する。
本実施形態において、カメラ11は、基板検査装置1に固定されている。従って、本実施形態では、X−Yステージ13を水平方向に平面移動させることにより基板50とカメラ11との相対位置を変更するようにしている。これにより、カメラ11は、基板50上に存在する検査対象の複数の部位を撮影した入力画像データ25dを生成できる。
制御部20は、図1に示すように、カメラ制御部21と、ステージ制御部23と、CPU24と、メモリ25と、出力インタフェース(I/F)部26と、入力インタフェース(I/F)部27と、を備えている。CPU24は、メモリ25に記録された各種プログラムを実行可能であり、本実施形態においては、メモリ25に検査画像生成プログラム25aと検査プログラム25bとが記録されている。
検査画像生成プログラム25aは、基板50をカメラ11にて撮影した入力画像データ25dに基づいて、基板50上の検査箇所の検査に使用する検査画像データとしてのマスタ画像データ25fと製品画像データ25gとを生成する機能をCPU24に実行させるためのプログラムである。
基板データ25cは、基板50上に予め設定された検査箇所の位置を示す情報である。基板データ25cは、検査箇所ごとに、当該検査箇所に実装された電子部品の種類と実装方向と、当該検査箇所における撮影条件(カメラ11、照明装置12の条件)と、当該検査箇所に存在する基板要素の種類数Nとを示す情報である。基板要素とは、検査箇所に電子部品を実装することにより当該検査箇所に形成される可視光の反射率が異なる領域を意味する。ステージ制御部23は、基板データ25cに基づいて検査箇所の位置を取得し、当該検査箇所に実装された電子部品がカメラ11の視野内の位置に移動するようにX−Yステージ13を移動させる。そして、電子部品がカメラ11の視野内の位置に移動した状態で、カメラ11は電子部品を含む検査箇所を撮影した入力画像データ25dを撮影する。
図2Aは、電子部品としてのチップコンデンサCが実装された検査箇所を撮影した入力画像データ25dを示す。チップコンデンサCは、黒色の本体部C1と、銀色の2個の端子部C2とを有している。本体部C1はコンデンサ素子を内蔵し、端子部C2は金属で形成されている。基板50上において、端子部C2と半田Sとが接合することにより、端子部C2と半田Sとが一体の金属部分として接合部Pを形成している。ソルダーレジストDは、絶縁性を有する樹脂によって形成されており、ソルダーレジストDの可視光に対する反射率はチップコンデンサCの本体部C1の可視光に対する反射率よりも大きい。金属で形成される接合部Pの可視光に対する反射率は、ソルダーレジストDおよびチップコンデンサCの本体部C1の可視光に対する反射率よりも大きい。
図2Aに示すように入力画像データ25dは、接合部Pと、チップコンデンサCの本体部C1と、ソルダーレジストDとを撮影した画像を示す。すなわち、入力画像データ25dを構成する画素は、接合部Pからの反射光の強度を示す入力値が対応付けられた画素と、チップコンデンサCの本体部C1からの反射光の強度を示す入力値が対応付けられた画素と、ソルダーレジストDからの反射光の強度を示す入力値が対応付けられた画素とに分類される。接合部PとチップコンデンサCの本体部C1とソルダーレジストDとは、基板50の基板要素を意味する。従って、図2Aの場合、基板要素の種類数Nとして3が基板データ25cに記録されている。
図2Bは、入力画像データ25dを構成する各画素の度数を入力値Iごとに示す度数分布を示すグラフである。図2Bにおいて、横軸は入力値Iを示し、縦軸は度数(画素数)を示す。度数分布には、接合部Pを撮影した画素の分布G3と、ソルダーレジストDを撮影した画素の分布G2と、チップコンデンサCの本体部C1を撮影した画素の分布G1とが含まれる。最も反射率が大きい接合部Pを撮影した画素の分布G3は、ソルダーレジストDおよびチップコンデンサCの本体部C1を撮影した画素の分布G1,G2よりも入力値Iが大きい。反対に、最も反射率が小さいチップコンデンサCの本体部C1を撮影した画素の分布G1は、ソルダーレジストDおよび接合部Pを撮影した画素の分布G2,G3よりも入力値Iが小さい。以上のように、入力値Iの度数分布において、基板要素ごとに分布G1,G2,G3が表れることとなる。
出力I/F部26は、CPU24の指令に基づいて表示部としての表示装置30に映像信号を出力する回路である。表示装置30は、映像を表示するディスプレイである。入力I/F部27は、入力装置40に対して行われた使用者の操作に応じた操作信号を生成し、当該操作信号をCPU24に出力する回路である。入力装置40は、マウスやキーボード等によって構成される。
確認画像データ25eとマスタ画像データ25fと製品画像データ25gとは、いずれも入力画像データ25dを変換関数によって変換した画像データである。このうち確認画像データ25eは暫定的な変換関数によって変換された画像データである。一方、マスタ画像データ25fと製品画像データ25gとは確定的な変換関数によって変換された画像データであり、実際の検査に用いる検査画像データである。マスタ画像データ25fは、正常であることが判明している基板50上の検査箇所(マスタ検査箇所)を撮影することにより得られた入力画像データ25dを確定的な変換関数によって変換した画像データである。製品画像データ25gは、正常であることが不明な基板50上の検査箇所(製品検査箇所)を撮影することにより得られた入力画像データ25dを確定的な変換関数によって変換した画像データである。なお、変換前の入力画像データ25dの各画素の輝度値を入力値と表記するのに対して、変換後の各画像データ25e〜25gの各画素の輝度値を出力値と表記する。出力値は階調範囲(0〜Omax)において分布し、出力値が大きいほど画素に対応する基板50の部位が明るいこと意味する。本実施形態において、入力値と出力値とはともに8ビット階調で表現され、Imax=Omax=255であることとする。変換関数の詳細については後述する。
検査プログラム25bは、検査画像データとしてのマスタ画像データ25fと製品画像データ25gとに基づいて基板50を検査する機能をCPU24に実行させるためのプログラムである。検査プログラム25bの機能によりCPU24は、マスタ検査箇所の画像を示すマスタ画像データ25fと製品検査箇所の画像を示す製品画像データ25gとが類似する場合に、当該製品検査箇所においてチップコンデンサC等の電子部品が正常に実装されていると判定する。例えば、チップコンデンサCが実装されていない場合や、半田Sの形状が異常である場合や、チップコンデンサCの実装位置や実装方向がずれている場合に、マスタ画像データ25fと製品画像データ25gとが類似しない。
検査プログラム25bの機能によりCPU24は、マスタ画像データ25fと製品画像データ25gとのそれぞれにおいて、出力値に基づいて基板要素ごとに画素を判別し、基板要素ごとの画素の分布形状(例えばエッジ形状)が所定基準以上類似している場合に、マスタ画像データ25fと製品画像データ25gとが類似していると判定する。図2Aの場合、接合部Pを撮影した画素と、チップコンデンサCの本体部C1を撮影した画素と、ソルダーレジストDを撮影した画素とが判別されることとなる。例えば、検査プログラム25bの機能によりCPU24は、マスタ画像データ25fと製品画像データ25gとのそれぞれにおいて各画素の出力値を閾値判定することにより、基板要素ごとに画素を判別する。
検査画像生成プログラム25aは、入力画像取得部25a1と基準入力値取得部25a2と検査画像生成部25a3と変換関数設定部25a4とを含む。ここで、各モジュール25a1〜25a4の詳細を説明する前に、各モジュール25a1〜25a4の役割を概略的に説明する。
図3は、各モジュール25a1〜25a4間におけるデータやパラメータの授受を説明するブロック図である。入力画像取得部25a1の機能によりCPU24は、マスタ検査箇所を撮影した入力画像データ25dと、製品検査箇所を撮影した入力画像データ25dとを取得する。基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、基準入力値ISを取得する。このとき、基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、マスタ検査箇所を撮影した入力画像データ25dに基づいて生成した指定画像Aを表示装置30に表示させ、使用者が基準入力値ISの暫定値を指定する操作を受け付ける。すると、変換関数設定部25a4の機能によりCPU24は、基準入力値ISの暫定値に基づいて暫定的な変換関数Fを設定する。
そして、検査画像生成部25a3の機能によりCPU24は、暫定的な変換関数Fによってマスタ検査箇所を撮影した入力画像データ25dを変換することにより、確認画像データ25eを生成する。さらに、基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、基準入力値ISの暫定値が適切であったか否かを使用者が判断できるように、確認画像データ25eが示す確認画像を指定画像Aにて表示させる。基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、確認画像データ25eを示す指定画像Aを更新するとともに、当該指定画像Aにて基準入力値ISを確定するための操作を受け付ける。これにより、基準入力値ISの暫定値が適切であったと判断した段階(確認画像が適切と判断した段階)で、使用者は、基準入力値ISを確定することができる。基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、基準入力値ISを確定するための操作を受け付けた場合に、現在指定されている基準入力値ISを基準入力値ISの確定値として取得する。
基準入力値ISの確定値を取得すると、変換関数設定部25a4の機能によりCPU24は、基準入力値ISの確定値に基づいて確定的な変換関数Fを設定する。そして、検査画像生成部25a3の機能によりCPU24は、確定的な変換関数Fによってマスタ検査箇所を撮影した入力画像データ25dを変換することにより、マスタ画像データ25fを生成する。さらに、検査画像生成部25a3の機能によりCPU24は、確定的な変換関数Fによって製品検査箇所を撮影した入力画像データ25dを変換することにより、製品画像データ25gを生成する。以上のようにしてマスタ画像データ25fと製品画像データ25gとが得られると、検査プログラム25bの機能によりCPU24は、マスタ画像データ25fと製品画像データ25gとを比較することにより、製品検査箇所においてチップコンデンサC等の電子部品が正常に実装されているか否かを判定する。
以下、各モジュール25a1〜25a4の詳細な構成を説明する。
入力画像取得部25a1は、入力画像データ25dを取得する機能をCPU24に実行させるためのモジュールである。すなわち、入力画像取得部25a1の機能によりCPU24は、カメラ制御部21を介して、カメラ11に撮影を実行させるとともに、カメラ11から入力画像データ25dを取得する。
基準入力値取得部25a2は、検査箇所が有するN種類(N=3)の基板要素のそれぞれについて、当該基板要素に対応する入力値Iである基準入力値ISを取得する機能をCPU24に実行させるモジュールである。上述したように、本実施形態の検査箇所が有する基板要素は、接合部PとチップコンデンサCの本体部C1とソルダーレジストDであり、基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、これらのそれぞれについて典型的な入力値Iである基準入力値ISを取得する。
以下、基準入力値ISを取得するための構成について詳細に説明する。基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、基板要素のそれぞれについて、当該基板要素に対応する基準入力値ISの指定を入力部(入力装置40,入力I/F部27)にて受け付ける。すなわち、基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、入力装置40に対する操作に対応する操作信号を取得し、当該操作信号に基づいて基準入力値ISを取得する。具体的に、基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、入力画像データの各画素の度数を入力値Iごとに示す度数分布(図2B、参照)を表示装置30に表示させる。
図4は、表示装置30が表示する指定画像Aを示す図である。指定画像Aは、マスタ検査箇所を撮影した入力画像データ25dを用いて、基準入力値ISの指定を受け付けるための画像である。指定画像Aは、マスタ検査箇所を撮影した入力画像データ25dの各画素の度数を入力値Iごとに示す度数分布を示すグラフ部A1を含む。基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、マスタ検査箇所を撮影した入力画像データ25dを構成する画素の度数を入力値Iごとに計数し、当該計数した度数に応じた高さを縦軸方向に有する棒Bが、入力値Iの順に横軸方向に配列した棒グラフを示すグラフ部A1を生成する。グラフ部A1に示される度数分布は、図2Bの度数分布を棒グラフで表現したものである。
指定画像Aは、スライダーバーA2a,A2b,A2cを含む。スライダーバーA2a,A2b,A2cは、グラフ部A1の横軸を下方に平行移動した線分であり、当該線分上の各位置にグラフ部A1の横軸と同様に入力値Iが対応付けられている。基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、検査箇所の基板要素の種類数N(N=3)と等しい個数のスライダーバーA2a,A2b,A2cを生成する。なお、検査箇所の基板要素の種類数Nは、基板データ25cから取得できる。なお、基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、図2Bに示す度数分布を解析することにより、当該度数分布における分布数(ピーク数等)を基板要素の種類数Nとして取得してもよい。
基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、スライダーバーA2a,A2b,A2cの線分上に設けられたスライダーA2a1,A2b1,A2c1の位置を指定するための操作を受け付け、当該操作に応じてスライダーA2a1,A2b1,A2c1を移動させる。スライダーA2a1,A2b1,A2c1の位置を指定するための操作とは、スライダーA2a1,A2b1,A2c1をドラッグ・アンド・ドロップする操作である。以下、基準入力値ISを対応する基板要素ごとに区別するために、基準入力値ISの値が小さい順に付与された基板要素の番号を示す下付文字を基準入力値IS等の符号に付す場合がある。基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、スライダーバーA2a,A2b,A2cの線分上におけるスライダーA2a1,A2b1,A2c1のそれぞれに対応する入力値Iを基準入力値IS1,IS2,IS3として取得する。
スライダーバーA2a,A2b,A2cのうち最も上方に位置するスライダーバーA2aは、最も入力値Iが小さい画素の分布G1について基準入力値IS1を指定するために設けられている。最も入力値Iが小さい画素の分布G1とは、反射率が最も小さいチップコンデンサCの本体部C1を撮影した画素の分布G1である。スライダーバーA2a,A2b,A2cのうち上方から2番目に位置するスライダーバーA2bは、2番目に入力値Iが小さい画素の分布G2について基準入力値IS2を指定するために設けられている。2番目に入力値Iが小さい画素の分布G2とは、反射率が2番目に小さいソルダーレジストDを撮影した画素の分布G2である。スライダーバーA2a,A2b,A2cのうち最も下方に位置するスライダーバーA2cは、最も入力値Iが大きい画素の分布G3について基準入力値IS3を指定するために設けられている。最も入力値Iが大きい画素の分布G3とは、反射率が最も大きい接合部Pを撮影した画素の分布G3である。使用者は、グラフ部A1を視認しながら、どの入力値Iが各分布G1,G2,G3における典型的な入力値Iであるかを容易に認識し、当該典型的な入力値Iを基準入力値ISとして指定できる。
例えば、使用者は、グラフ部A1において分布G1,G2,G3のピークを見つけ、当該ピークが表れている入力値Iを基準入力値ISとして指定できる。また、分布G1,G2,G3の形状がいびつな形状となっている場合でも、使用者は、当該分布G1,G2,G3の形状に基づいて当該分布G1,G2,G3における典型的な入力値Iを推定できる。例えば、単一の分布G1,G2,G3に複数のピークが表れる場合に、複数のピークの平均値を基準入力値ISとして指定すべきか、あるいは、複数のピークのうち最も度数が大きいものを基準入力値ISとして指定すべきか等を、分布G1,G2,G3の形状に基づいて臨機応変に判断できる。
なお、指定画像Aには確定ボタンA3が設けられており、基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、確定ボタンA3が押下する操作を受け付けた場合に、当該操作を受け付けた時点における各スライダーA2a1,A2b1,A2c1の位置に対応する基準入力値IS1,IS2,IS3の確定値を取得する。また、基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、確定ボタンA3が押下する操作を受け付けていない場合に、スライダーA2a1,A2b1,A2c1のいずれかが移動するごとに各スライダーA2a1,A2b1,A2c1の位置に対応する基準入力値IS1,IS2,IS3の暫定値を取得する。なお、本実施形態では、3種類(N=3)の基板要素を有する基板50を検査する例を図示するが、任意のN種類の基板要素を有する基板50を検査する場合、N個の基準入力値IS1〜ISNが取得されることとなる。基準入力値IS1は基準入力値IS1〜ISNのうちの最小値であり、基準入力値ISNは基準入力値IS1〜ISNのうちの最大値である。
検査画像生成部25a3は、入力画像データ25dの各画素の入力値Iを変換関数Fによって出力値に変換することにより、各画素に出力値が対応付けられた検査画像データを生成する機能をCPU24に実行させるモジュールである。この変換関数Fは変換関数設定部25a4の機能によって設定される。暫定的な変換関数Fは基準入力値ISの暫定値に基づいて設定されるのに対して、確定的な変換関数は基準入力値ISの確定値に基づいて設定される。検査画像生成部25a3の機能によりCPU24は、暫定的な変換関数Fによって入力画像データ25dの各画素の入力値Iを出力値に変換することにより、確認画像データ25eを生成する。また、検査画像生成部25a3の機能によりCPU24は、確定的な変換関数Fによって入力画像データ25dの各画素の入力値Iを出力値に変換することにより、マスタ画像データ25fと製品画像データ25gとを生成する。上述したように、検査プログラム25bの機能によりCPU24は、マスタ画像データ25fと製品画像データ25gとが類似する場合に、製品検査箇所においてチップコンデンサC等の電子部品が正常に実装されていると判定する。
図5Aは、変換関数Fを説明するグラフである。図5Aにおいて、横軸は入力値Iを示し、縦軸は出力値Oを示す。図5Aに示すように、折れ線状の変換関数Fによって入力値Iと出力値Oとの対応関係が一意に特定でき、各画素の入力値Iを変換関数Fに入力することにより、当該入力値Iを出力値Oに変換できる。ここで、M番目(MはN未満の自然数)に小さい基準入力値ISMと(M+1)番目に小さい基準入力値ISM+1とによって区分された入力値Iの区間を入力区間RMとする。N個の基板要素を有する基板50を撮影した場合、(N−1個)の入力区間RMが形成されることとなる。
変換関数設定部25a4の機能によりCPU24は、基準入力値ISに基づいて入力区間RMごとに変換関数Fの傾きを設定する。なお、変換関数設定部25a4の機能によりCPU24は、基準入力値ISが暫定値であるか確定値であるかに拘わらず、同様の手法により変換関数Fを設定する。変換関数設定部25a4の機能によりCPU24は、下記の(1)式によって変換対象の入力値Iが属する入力区間RM(ISM≦I<ISM+1)ごとに変換関数Fの傾きαMを設定する。
Figure 2014135028
前記の(1)式において、WMは入力区間RMの幅(ISM+1−ISM)を示し、Kは出力区間幅を示す。出力区間幅Kは、ある入力区間RMに属する入力値Iを変換関数Fで変換した出力値Oが取り得る出力値Oの区間の幅を意味する。本実施形態において、変換関数設定部25a4の機能によりCPU24は、出力値Oの全階調範囲(0〜Omax)の幅(Omax)を全入力区間RMの個数(N−1)で等分した値を出力区間幅Kとして設定する。前記の(1)式に示すように、変換関数Fの傾きαMは、出力区間幅Kを、変換対象の入力値Iが属する入力区間RMの幅WMで除算した値となる。従って、変換対象の入力値Iが属する区間の幅WMが大きいほど変換関数Fの傾きαMが小さくなる。そのため、図2B,図4,図5Aの例において、第1の入力区間としての入力区間R1の幅W1(=IS2−IS1)が第2の入力区間としての入力区間R2の幅W2(=IS3−IS2)よりも小さく、第2の入力区間としての入力区間R2における変換関数Fの傾きα2よりも第1の入力区間としての入力区間R1における変換関数Fの傾きα1が大きくなっている。
変換関数設定部25a4の機能によりCPU24は、前記の(1)式の傾きαMを有する線形関数が基準入力値ISにて接続する関数を変換関数Fとして設定する。具体的には、変換関数設定部25a4の機能によりCPU24は、下記の(2)式によって変換関数Fを設定する。
Figure 2014135028
前記の(2)式が示すように、変換関数Fは、入力区間RMの最小値ISMに対する変換対象の入力値Iの変化量(I−ISM)に、入力区間RMにおける傾きαMを乗算した第1項を含む。また、変換関数Fは、変換対象の入力値Iが属する入力区間RMよりも入力値Iが小さい入力区間R1〜RM-1の数(M−1)に、出力区間幅Kを乗算した第2項を含む。変換関数Fの第2項は、変換対象の入力値Iが属する入力区間RMよりも入力値Iが小さい入力区間R1〜RM-1における出力値Oの変化量の累積値を意味する。
ここで、基準入力値ISMを変換関数Fによって変換した出力値Oは、出力値Oの階調範囲において一定の出力区間幅Kごとに均等に分布する。以下、その理由について説明する。変換関数Fに、基準入力値ISMを代入すると、変換関数Fの第1項が0となるとともに、変換関数Fの第2項がK×(M−1)となり、結果として出力値OはK×(M−1)となる。すなわち、基準入力値ISMを変換関数Fによって変換した出力値Oは、出力区間幅Kの整数倍となり、出力値Oの階調範囲において一定の出力区間幅Kごとに均等に分布することとなる。
また、変換関数Fは、基準入力値ISMにて線形関数が接続する連続的な関数である。以下、その理由について説明する。まず、入力区間RM-1に属する入力値Iが次の入力区間RMの最小値ISMに限りなく近づく場合を考える。この場合、入力区間RM-1における最小値ISM-1に対する変換対象の入力値Iの変化量が(ISM−ISM-1)=WM-1となり、変換関数Fの第1項がKとなる。また、変換関数Fの第2項がK×(M−2)となり、結果として出力値OはK×(M−1)となる。次に、入力値Iが入力区間RMの最小値ISMとなる場合を考える。この場合、変換関数Fの第1項が0となるとともに、変換関数Fの第2項がK×(M−1)となり、結果として出力値OはK×(M−1)となる。以上のように、入力区間RM-1に属する入力値Iが入力区間RMの最小値ISMに限りなく近づく場合と、入力値Iが入力区間RMの最小値ISMとなる場合とで、出力値O=K×(M−1)は互いに一致し、変換関数Fは基準入力値ISMにて線形関数が接続する連続的な関数となる。
なお、変換関数設定部25a4の機能によりCPU24は、入力値Iが最小の基準入力値IS1未満の場合、出力値Oを0とする。また、変換関数設定部25a4の機能によりCPU24は、入力値Iが最大の基準入力値ISN以上の場合、出力値Oを当該出力値Oの階調範囲の上限値Omaxとする。従って、最小の基準入力値IS1未満、および、最大の基準入力値ISN以上の入力値Iについては階調情報を破棄し、最小の基準入力値IS1以上、かつ、最大の基準入力値ISN未満の入力値Iについて出力値Oの全階調範囲が割り当てられることとなる。
変換関数設定部25a4の機能によりCPU24は、基準入力値ISMの確定値に基づいて確定的な変換関数Fを設定する。そして、検査画像生成部25a3の機能によりCPU24は、確定的な変換関数によってマスタ検査箇所を撮影した入力画像データ25dを変換することにより、マスタ画像データ25fを生成する。同様に、検査画像生成部25a3の機能によりCPU24は、確定的な変換関数によって製品検査箇所を撮影した入力画像データ25dを変換することにより、製品画像データ25gを生成する。
入力区間RMに属する入力値Iの分布には、M番目に小さい基準入力値ISMに対応する基板要素を撮影した画素の入力値Iの分布GMと、(M+1)番目に小さい基準入力値ISM+1に対応する基板要素を撮影した画素の入力値Iの分布GM+1とが混在する。図2B,図4,図5Aの例において、入力区間R1に属する入力値Iには、最も小さい基準入力値IS1に対応する基板要素であるチップコンデンサCの本体部C1を撮影した画素の入力値Iの分布G1と、2番目に小さい基準入力値IS2に対応する基板要素であるソルダーレジストDを撮影した画素の入力値Iの分布G2とが混在する。また、入力区間R2に属する入力値Iには、2番目に小さい基準入力値IS2に対応する基板要素であるソルダーレジストDを撮影した画素の入力値Iの分布G2と、最も大きい基準入力値IS3に対応する基板要素である接合部Pを撮影した画素の入力値Iの分布G3とが混在する。従って、入力区間RMの幅が小さいほど、2種類の基板要素を撮影した画素の入力値Iの分布GM,GM+1が接近することとなる。そのため、入力区間RMの幅が小さいほど、2種類の基板要素を撮影した画素を入力値Iに基づいて判別することが困難となる。
このような状況において、変換関数設定部25a4の機能によりCPU24は、第1の入力区間R1の幅が第2の入力区間R2の幅よりも小さい場合に、第2の入力区間R2における変換関数Fの傾きα2よりも第1の入力区間R1における変換関数Fの傾きα1を大きく設定する。これにより、図5Bに示すように、第1の入力区間R1に属する入力値Iを変換関数Fによって変換した出力値Oが分布する範囲を広くすることができ、第1の入力区間R1の幅が小さくても、当該第1の入力区間R1に属する入力値Iを変換関数Fによって変換した出力値Oの分布G1,G2が接近することを防止できる。従って、もともと幅の大きい第2の入力区間R2にて入力値Iの分布G2,G3が接近していなかった2種類の基板要素であるソルダーレジストDと接合部Pとを撮影した画素のみならず、幅の小さい第1の入力区間R1にて入力値Iの分布G1,G2が接近していた2種類の基板要素であるチップコンデンサCの本体部C1とソルダーレジストDとを撮影した画素についても、出力値Oに基づいて容易に判別することが可能なマスタ画像データ25fと製品画像データ25gとを生成できる。また、第1の入力区間R1と第2の入力区間R2とでそれぞれ2種類の基板要素を撮影した画素を判別できるため、3種類の基板要素を有する基板50を一対のマスタ画像データ25fと製品画像データ25gに基づいて容易に検査できる。すなわち、判別する基板要素の組み合わせごとに撮影条件を変更して、複数回、入力画像データ25dを撮影しなくても済む。
また、上述したように、最小の基準入力値IS1未満、および、最大の基準入力値ISN以上の入力値Iについては階調情報を破棄し、最小の基準入力値IS1以上、かつ、最大の基準入力値ISN未満の入力値Iについて出力値Oの全階調範囲を割り当てている。すなわち、2種類の基板要素を撮影した画素の判別が必要となる入力値Iの範囲(基準入力値IS1以上、かつ、基準入力値ISN未満の範囲)を、出力値Oの全階調範囲を割り当てている。これにより、1個の入力区間RMに対して割り当てられる出力値Oの範囲の幅である出力区間幅Kを大きく確保できる。また、1個の入力区間RMに対して割り当てられる出力区間幅Kは、入力区間RMに拘わらず一定である。従って、いずれの基板要素の組み合わせについても、同様の精度で、当該組み合わせを構成する2種類の基板要素を撮影した画素を判別できる。
以上においては、基準入力値ISの確定値に基づいて設定された確定的な変換関数Fによってマスタ画像データ25fと製品画像データ25gを得ることにより、製品検査箇所においてチップコンデンサC等の電子部品が正常に実装されているか否かを精度よく検査できることを説明した。ここで、検査の精度を向上させるためには、基準入力値ISが適切に指定されていることが必要となる。そのため、基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、基準入力値ISの確定値を適切に指定できるように、以下のように構成されている。
まず、基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、基準入力値ISの暫定値を取得すると、基準入力値ISの暫定値に基づいて暫定的な変換関数Fを設定する。そして、CPU24は、暫定的な変換関数Fによってマスタ検査箇所を撮影した入力画像データ25dを変換することにより、確認画像データ25eを生成する。基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、指定画像Aにおいて、確認画像データ25eが示す画像を確認画像A4として表示させる。確認画像データ25eは、各画素に輝度値としての出力値Oが対応付けられているため、確認画像A4はモノクロの画像となる。なお、基準入力値ISの暫定値が受け付けられていない指定画像Aの初期表示状態(スライダーA2a1,A2b1,A2c1が未操作の状態)において、マスタ検査箇所を撮影した入力画像データ25dが示す画像をそのまま確認画像A4として表示させる。
以上により、使用者は確認画像A4を視認できる。従って、使用者は、適切な基準入力値ISの暫定値に基づいて変換関数Fが設定されているか否かを判断できる。上述したように、適切な基準入力値ISの暫定値に基づいて変換関数Fが設定されていれば、チップコンデンサCの本体部C1を撮影した画素の入力値Iの分布G1と、ソルダーレジストDを撮影した画素の入力値Iの分布G2と、接合部Pを撮影した画素の入力値Iの分布G3とが接近しないように変換された確認画像データ25eが得られているはずである。従って、確認画像A4において、チップコンデンサCの本体部C1を撮影した画素と、ソルダーレジストDを撮影した画素と、接合部Pを撮影した画素とが、互いのコントラストの大きくなる輝度で表示されていることをもって、適切な基準入力値ISが指定できていると判断できる。なお、確認画像A4は良品であることが判明しているマスタ検査箇所の画像であるため、使用者は、各基板要素を撮影した画素が存在している領域を確認画像A4において認識できる。
さらに、基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、指定画像Aにおいて表示モードを指定するためのラジオボタンA5を表示させる。ラジオボタンA5においてモノクロとカラーのいずれか一方にチェックを入れることが可能となっており、基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、ラジオボタンA5にチェックを入れる操作を受け付ける。指定画像Aの初期表示状態では、ラジオボタンA5のモノクロにチェックが入れられている。ラジオボタンA5のモノクロにチェックが入れられている場合、基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、モノクロの確認画像A4を表示する。また、ラジオボタンA5のモノクロにチェックが入れられている場合、基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、指定画像Aのグラフ部A1を構成する各棒Bを単一色で表示する。
一方、ラジオボタンA5のカラーにチェックが入れられている場合、基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、確認画像A4として、確認画像データ25eを構成する各画素の出力値Oを有彩色に変換した画像を表示する。すなわち、基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、確認画像データ25eを構成する各画素の出力値Oを有彩色に変換し、当該各画素が有彩色を示す確認画像A4を表示する。例えば、CPU24は、出力値Oが0からOmaxに変化するのに応じて、確認画像A4の各画素の色が一定の彩度を維持し、色相角が180度変化するように(例えば、緑→黄色→赤へと徐々に変化するように)、出力値Oを有彩色に変換する。なお、出力値Oと有彩色との対応関係を規定した色変換テーブルは、メモリ25に記録されている。以上により、確認画像A4において、チップコンデンサCの本体部C1を撮影した画素と、ソルダーレジストDを撮影した画素と、接合部Pを撮影した画素とが、互いのコントラストの大きくなる色相で表示されていることをもって、適切な基準入力値ISが指定できていると判断できる。すなわち、擬似的な色相のコントラストによって、輝度のコントラストを把握できるため、適切な基準入力値ISが指定できているか否かを明確に判断できる。
さらに、ラジオボタンA5のカラーにチェックが入れられている場合、基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、入力値Iに対応する有彩色を特定し、度数分布を示すグラフ部A1において、入力値Iごとの画素数を表す棒Bに当該入力値Iに対応する有彩色を付す。基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、グラフ部A1の棒Bに対応する入力値Iを暫定的な変換関数Fによって出力値Oに変換し、さらに当該出力値Oを色変換テーブルによって変換することにより、グラフ部A1の棒Bごとに有彩色を特定する。以上により、確認画像A4が示す有彩色とグラフ部A1が示す度数分布との関係を容易に認識することができ、適正な基準入力値ISを指定しているか否かを度数分布と確認画像A4とを対比して判断できる。
さらに、基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、確認画像A4における領域の指定を入力装置40にて受け付け、領域内の各画素に対応する入力値Iをグラフ部A1が示す度数分布にて表示させてもよい。具体的には、基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、確認画像A4上で行われたドラッグ・アンド・ドロップのドラッグ点とドロップ点とを対角線方向の頂点として有する矩形状の領域A6を取得し、当該領域A6内の画素に対応する出力値Oの平均値を取得する。そして、基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、指定された領域A6内の画素に対応する出力値Oの平均値を変換関数Fによって逆変換することにより、領域A6内の画素の出力値Oの平均値に対応する入力値Iを特定する。さらに、基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、領域A6内の画素の出力値Oの平均値に対応する入力値Iの度数(画素数)を示す棒BにマーカA7を対応付けて表示する。これにより、使用者は、確認画像A4内において各基板要素が撮影された画素として典型的な画素が存在する領域A6を指定し、当該指定した領域A6内の各画素に対応する入力値Iを認識できる。すなわち、使用者は、横方向においてスライダーA2a1,A2b1,A2c1の位置をマーカA7の位置に一致させることにより、各基板要素が撮影された画素として典型的な画素の入力値Iを容易に基準入力値ISとして指定できる。例えば、チップコンデンサCの本体部C1の幾何学的な中央位置を領域A6として指定することにより、他の基板要素における散乱光等の影響度が小さく、チップコンデンサCの本体部C1が撮影された画素として典型的な画素に対応する入力値Iを認識できる。
(2)マスタ登録処理:
図6は、マスタ登録処理のフローチャートである。まず、入力画像取得部25a1の機能によりCPU24は、正常にチップコンデンサC等の電子部品が実装されていることが判明しているマスタ検査箇所を撮影することにより、入力画像データ25dを取得する(ステップS100)。次に、基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、指定画像Aを表示装置30に表示させる(ステップS105:図4)。なお、初期表示状態において、ラジオボタンA5のモノクロにチェックが入れられており、入力値Iをそのまま出力値Oとする暫定的な変換関数Fが初期の変換関数Fとして設定されていることとする。従って、初期表示状態において、マスタ検査箇所を撮影した入力画像データ25dと確認画像データ25eとは同一の画像データとなる。すなわち、初期表示状態において、各画素が入力画像データ25dの入力値Iを示すモノクロの画像が確認画像A4として表示される。
次に、基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、指定画像Aにおいて操作が受け付けられたか否かを判定する(ステップS110)。そして、指定画像Aにおいて操作が受け付けられない場合には(ステップS110:N)、引き続き、指定画像Aにおいて操作が受け付けられる。ラジオボタンA5のチェックを変更する操作が受け付けられた場合(ステップS110:T1)、基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、ラジオボタンA5のカラーがチェックされているか否かを判定する(ステップS115)。
ラジオボタンA5のカラーがチェックされていると判定した場合(ステップS115:Y)、基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、カラーフラグをONにする(ステップS120)。カラーフラグをONにすると、基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、確認画像A4とグラフ部A1とをモノクロからカラーへと切り替える(ステップS125)。すなわち、CPU24は、確認画像データ25eの各画素の出力値Oを有彩色に変換し、各画素が有彩色を示す画像を確認画像A4として表示する。また、CPU24は、度数分布を示すグラフ部A1において、入力値Iごとの画素数を表す棒Bに当該入力値Iに対応する有彩色を付す。入力値Iに対応する有彩色とは、当該入力値Iを暫定的な変換関数Fで変換した出力値Oに対応する有彩色である。
一方、ラジオボタンA5のカラーがチェックされていると判定しなかった場合(ステップS115:N)、基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、カラーフラグをOFFにする(ステップS130)。カラーフラグをOFFにすると、基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、確認画像A4とグラフ部A1とをカラーからモノクロへと切り替える(ステップS135)。すなわち、CPU24は、確認画像データ25eの各画素の出力値Oが意味する輝度を示す画像を確認画像A4として表示する。また、CPU24は、度数分布を示すグラフ部A1において、入力値Iごとの画素数を表すすべての棒Bに単一色を付す。
確認画像A4において領域A6を指定する操作が受け付けられた場合(ステップS110:T2)、基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、グラフ部A1の棒BにマーカA7を対応付けて表示する(ステップS140)。すなわち、CPU24は、指定された領域A6内の画素に対応する出力値Oの平均値を暫定的な変換関数Fによって逆変換した入力値Iを特定し、当該入力値Iに対応する棒BにマーカA7を対応付けて表示する。
スライダーA2a1,A2b1,A2c1のいずれかを移動させる操作が受け付けられた場合(ステップS110:T3)、基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、スライダーA2a1,A2b1,A2c1の位置に対応する基準入力値ISの暫定値を取得する(ステップS145)。そして、変換関数設定部25a4の機能によりCPU24は、基準入力値ISの暫定値に基づいて、暫定的な変換関数Fを更新設定する(ステップS150)。すなわち、CPU24は、前記の(2)式によって、暫定的な変換関数Fを更新設定する。次に、検査画像生成部25a3の機能によりCPU24は、暫定的な変換関数Fによってマスタ検査箇所を撮影した入力画像データ25dを変換することにより確認画像データ25eを更新する(ステップS155)。
そして、基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、カラーフラグがONであるか否かを判定する(ステップS160)。カラーフラグがONであると判定した場合(ステップS160:Y)、基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、確認画像データ25eの各画素の出力値Oを有彩色に変換する(ステップS165)。そして、基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、確認画像A4を更新表示する(ステップS170)。一方、カラーフラグがONであると判定しなかった場合(ステップS160:N)、基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、確認画像データ25eの各画素の出力値Oを有彩色に変換することなく、確認画像データ25eの各画素の出力値Oが意味する輝度を示す画像で確認画像A4を更新表示する(ステップS170)。
確定ボタンA3を押下する操作が受け付けられた場合(ステップS110:T4)、基準入力値取得部25a2の機能によりCPU24は、基準入力値ISの暫定値を、基準入力値ISの確定値として取得する(ステップS175)。そして、変換関数設定部25a4の機能によりCPU24は、基準入力値ISの確定値に基づいて、確定的な変換関数Fを設定する(ステップS180)。確定的な変換関数Fを設定すると、検査画像生成部25a3の機能によりCPU24は、確定的な変換関数Fによってマスタ検査箇所を撮影した入力画像データ25dを変換することによりマスタ画像データ25fを生成する(ステップS185)。以上の処理により、確定的な変換関数Fとマスタ画像データ25fとをメモリ25に登録できる。マスタ画像データ25fには、マスタ検査箇所に実装されている電子部品の種類と実装方向とが対応付けられる。また、確定的な変換関数Fには、マスタ検査箇所に実装されている電子部品の種類が対応付けられる。
(3)製品検査処理:
図7は、製品検査処理のフローチャートである。まず、入力画像取得部25a1の機能によりCPU24は、チップコンデンサC等の電子部品が正常に実装されているか否かが不明な製品検査箇所を撮影することにより得られた入力画像データ25dを取得する(ステップS200)。次に、検査画像生成部25a3の機能によりCPU24は、確定的な変換関数Fによって製品検査箇所を撮影した入力画像データ25dを変換することにより製品画像データ25gを生成する(ステップS210)。検査画像生成部25a3の機能によりCPU24は、製品検査箇所を撮影した入力画像データ25dを変換する確定的な変換関数Fとして、製品検査箇所と同一の電子部品(チップコンデンサC)が実装されたマスタ検査箇所を撮影した入力画像データ25dに基づいて設定された確定的な変換関数Fを取得する。
次に、検査プログラム25bの機能によりCPU24は、マスタ画像データ25fと製品画像データ25gとを比較する(ステップS220)。検査プログラム25bの機能によりCPU24は、製品画像データ25gと比較するマスタ画像データ25fとして、製品検査箇所と同一の電子部品(チップコンデンサC)が実装されたマスタ検査箇所を撮影することにより得られたマスタ画像データ25fを取得する。検査プログラム25bの機能によりCPU24は、マスタ画像データ25fと製品画像データ25gとのそれぞれにおいて接合部Pを撮影した画素と、チップコンデンサCの本体部C1を撮影した画素と、ソルダーレジストDを撮影した画素とを判別し、これらの画素の分布形状を比較する。
次に、検査プログラム25bの機能によりCPU24は、マスタ画像データ25fと製品画像データ25gとが類似しているか否かを判定する(ステップS230)。すなわち、CPU24は、接合部Pを撮影した画素と、チップコンデンサCの本体部C1を撮影した画素と、ソルダーレジストDを撮影した画素との分布形状がマスタ画像データ25fと製品画像データ25gとで所定基準以上類似しているか否かを判定する。マスタ画像データ25fと製品画像データ25gとが類似していると判定した場合(ステップS230:Y)、検査プログラム25bの機能によりCPU24は、製品検査箇所においてチップコンデンサCが正常に実装されていると判定する(ステップS240)。一方、マスタ画像データ25fと製品画像データ25gとが所定基準以上類似していると判定しなかった場合(ステップS230:N)、検査プログラム25bの機能によりCPU24は、製品検査箇所においてチップコンデンサCが正常に実装されていないと判定する(ステップS250)。
(4)他の実施形態:
図8は、他の実施形態にかかる変換関数Fを示す。図8の変換関数Fは、4種類(N=4)種類の基板要素を有する検査箇所を撮影した場合に設定される変換関数Fである。変換関数Fにおいて、4個の基準入力値IS1〜IS4が設定されており、3個の入力区間R1〜R3が形成されている。変換関数設定部25a4の機能によりCPU24は、各入力区間R1〜R3に対応する出力区間幅Kを、出力値Oの全階調範囲の幅を3(=N−1)等分した幅に設定している。各入力区間R1〜R3における変換関数Fの傾きα1〜α3は、前記実施形態と同様に前記の(1)式によって設定されている。図8に示すように、検査箇所を構成する基板要素が4種類以上となった場合でも、変換関数設定部25a4の機能によりCPU24は、3個以上の入力区間R1〜R3ごとに変換関数Fの傾きを設定すればよい。これにより、4種類以上の基板要素が検査箇所において正常に存在しているか否かを単一の検査画像に基づいて判定できる。なお、図8において、第1の入力区間としての入力区間R1の幅W1(=IS2−IS1)が第2の入力区間としての入力区間R2の幅W2(=IS3−IS2)よりも小さく、第2の入力区間としての入力区間R2における変換関数Fの傾きα2よりも第1の入力区間としての入力区間R1における変換関数Fの傾きα1が大きくなっている。また、図8において、第1の入力区間としての入力区間R3の幅W3(=IS4−IS3)が第2の入力区間としての入力区間R2の幅W2(=IS3−IS2)よりも小さく、第2の入力区間としての入力区間R2における変換関数Fの傾きα2よりも第1の入力区間としての入力区間R3における変換関数Fの傾きα3が大きくなっている。さらに、図8において、第1の入力区間としての入力区間R3の幅W3(=IS4−IS3)が第2の入力区間としての入力区間R1の幅W1(=IS2−IS1)よりも小さく、第2の入力区間としての入力区間R1における変換関数Fの傾きα1よりも第1の入力区間としての入力区間R3における変換関数Fの傾きα3が大きくなっている。なお、変換関数設定部25a4の機能によりCPU24は、入力区間Rごとに非線形関数を設定し、当該非線形関数を基準入力値ISにて接続することにより変換関数Fを設定してもよい。この場合、各入力区間R内において変換関数Fの傾きが変動することとなるが、変換関数設定部25a4の機能によりCPU24は、例えば幅Wが小さい入力区間Rほど変換関数Fの傾き(微分値)の平均値が大きくなるように変換関数Fを設定すればよい。
なお、前記実施形態では、電子部品としてチップコンデンサCが正常に実装されているか否かを検査するための構成を例示したが、検査対象の電子部品はチップコンデンサCに限らない。すなわち、可視光に対する反射率が異なる複数の基板要素が形成される電子部品が実装された検査箇所であれば、変換関数Fを設定できる。さらに、チップコンデンサC等の電子部品に極性マーク等のマークが印刷されている場合において、CPU24は、基板要素としてのマークの位置等を検査するための製品画像データ25gを生成してもよい。さらに、カメラ11はモノクロカメラでなくてもよく、カラー画像(RGB画像、色差信号の画像等)を生成してもよい。そして、入力画像取得部25a1の機能によりCPU24は、カラー画像データを構成するRGBチャネルのうち最も輝度に対する寄与度が大きいGチャネルの階調値を入力値として有する入力画像データ25dを取得してもよい。また、入力画像取得部25a1の機能によりCPU24は、RGBチャネルの各階調値を輝度に変換することにより、入力画像データ25dを取得してもよい。さらに、照明装置12の代わりに放射線発生装置を備え、放射線が基板50を透過した透過像をカメラ11が撮影してもよい。この場合、放射線の透過率が異なる複数の基板要素が形成される電子部品が実装された検査箇所であれば、変換関数Fを設定できる。
検査画像生成部25a3の機能によりCPU24は、予めすべての入力値Iを変換関数Fによって出力値Oに変換し、当該入力値Iと出力値Oとの対応関係を規定した変換テーブルを作成しておいてもよい。そして、検査画像生成部25a3の機能によりCPU24は、入力画像データ25dを構成する各画素の入力値Iに対応する出力値Oを変換テーブルを参照することにより、入力値Iを出力値Oに変換してもよい。
さらに、検査画像生成部25a3の機能によりCPU24は、製品画像データ25gを表示装置30に表示させてもよい。これにより、使用者は、表示装置30に表示された画像に基づいて製品検査箇所が正常であるか否かを判定できる。また、検査プログラム25bの機能によりCPU24は、必ずしもマスタ画像データ25fと製品画像データ25gとを比較することにより製品検査箇所の検査を行わなくてもよく、マスタ画像データ25fを使用することなく、製品画像データ25gが所定の良品条件を満足するか否かを判定してもよい。
前記の実施形態のように、幅Wが小さい入力区間Rほど変換関数Fの傾きαが大きくなるように変換関数Fを設定する構成において、変換関数設定部25a4の機能によりCPU24は、必ずしも変換関数Fの傾きαを幅Wに反比例する値に設定しなくてもよい。すなわち、CPU24は、変換関数Fの傾きαを幅Wの単調減少関数によって設定すればよく、前記の(1)式に基づいて変換関数Fの傾きαを設定しなくてもよい。さらに、CPU24は、幅Wが小さい入力区間Rほど変換関数Fの傾きαが大きくなるように変換関数Fを設定しなくてもよい。例えば、CPU24は、幅Wが閾値未満の入力区間R(第1の入力区間)については変換関数Fの傾きαを1よりも大きい値に設定し、幅Wが閾値以上の入力区間R(第2の入力区間)については変換関数Fの傾きαを1に設定してもよい。図5Aにおいて、入力区間R1の幅W1が閾値未満であり、入力区間R2の幅W2が閾値以上である場合、入力区間R1については変換関数Fの傾きα1を1よりも大きい値に設定し、入力区間R2については変換関数Fの傾きα2を1に設定してもよい。ここで、変換関数Fの傾きα2が1に設定される入力区間R2については、変換後の出力値Oが取る区間の幅が入力区間R2の幅W2のまま維持される。従って、出力値Oの全階調範囲から傾きα2を1に設定する入力区間R2の幅W2を除いた階調範囲(Omax−W2)の全体が入力区間R1に割り当てられるように、入力区間R1について変換関数Fの傾きα1(例えば、α1=(Omax−W2)/W1)を設定すればよい。さらに、CPU24は、幅Wが最も大きい入力区間R(第2の入力区間)については1よりも小さい変換関数Fの傾きαを設定し、幅Wが最も小さい入力区間R(第1の入力区間)については1よりも大きい変換関数Fの傾きαを設定し、それ以外の入力区間Rについては変換関数Fの傾きαを1に設定してもよい。
1…基板検査装置、10…撮像部、11…カメラ、12…照明装置、13…X−Yステージ、20…制御部、21…カメラ制御部、23…ステージ制御部、24…CPU、25…メモリ、25a…検査画像生成プログラム、25a1…入力画像取得部、25a2…基準入力値取得部、25a3…検査画像生成部、25a4…変換関数設定部、25b…検査プログラム、25c…基板データ、25d…入力画像データ、25e…確認画像データ、25f…マスタ画像データ、25g…製品画像データ、26…出力I/F部、27…入力I/F部、30…表示装置、40…入力装置、50…基板、A…指定画像、C…チップコンデンサ、C1…本体部、C2…端子部、D…ソルダーレジスト、F…変換関数、G…分布、IS…基準入力値、K…出力区間幅、N…種類数、O…出力値、P…接合部、R…入力区間、S…半田。

Claims (9)

  1. 基板を撮影した入力画像を示す画像データであって、各画素に入力値が対応付けられた入力画像データを取得する入力画像取得手段と、
    前記基板が有するN種類(Nは3以上の整数)の基板要素のそれぞれについて、当該基板要素に対応する前記入力値である基準入力値を取得する基準入力値取得手段と、
    前記入力画像データの各画素の前記入力値を変換関数によって出力値に変換することにより、各画素に前記出力値が対応付けられた検査画像データを生成する検査画像生成手段と、
    M番目(MはN未満の自然数)に小さい前記基準入力値と(M+1)番目に小さい前記基準入力値とによって区分された前記入力値の区間である入力区間ごとに前記変換関数の傾きを設定するとともに、
    第1の前記入力区間の幅が第2の前記入力区間の幅よりも小さい場合に、第2の前記入力区間における前記変換関数の傾きよりも第1の前記入力区間における前記変換関数の傾きを大きく設定する変換関数設定手段と、
    を備える検査画像生成装置。
  2. 前記変換関数設定手段は、前記入力区間ごとに傾きが設定された線形関数が前記基準入力値にて接続する関数を前記変換関数として設定する、
    請求項1に記載の検査画像生成装置。
  3. 前記基準入力値取得手段は、
    前記入力画像データの各画素の度数を前記入力値ごとに示す度数分布を表示部に表示させ、
    N種類の基板要素のそれぞれについて、当該基板要素に対応する前記基準入力値の指定を入力部にて受け付ける、
    請求項1または請求項2のいずれかに記載の検査画像生成装置。
  4. 前記変換関数設定手段は、
    前記基準入力値の指定を前記入力部にて受け付けるごとに、当該基準入力値に応じた前記変換関数を設定し、
    前記基準入力値取得手段は、
    前記入力画像データの各画素の前記入力値を前記変換関数によって前記出力値に変換することにより、各画素に前記出力値が対応付けられた確認画像データを生成し、
    前記確認画像データに基づいて確認画像を前記表示部に表示させる、
    請求項3に記載の検査画像生成装置。
  5. 前記基準入力値取得手段は、
    前記入力画像内または前記確認画像内における領域の指定を前記入力部にて受け付け、
    前記領域内の各画素に対応する前記入力値を前記度数分布にて表示させる、
    請求項3または請求項4のいずれかに記載の検査画像生成装置。
  6. 前記入力値と前記出力値とは輝度を表し、
    前記基準入力値取得手段は、
    前記確認画像として、当該確認画像データの各画素の出力値を有彩色に変換した画像を前記表示部に表示させる、
    請求項4に記載の検査画像生成装置。
  7. 前記基準入力値取得手段は、
    前記入力値に対応する前記有彩色を特定し、
    前記度数分布において、前記入力値ごとの画素数を表す部分に当該入力値に対応する前記有彩色を付す、
    請求項5に記載の検査画像生成装置。
  8. 基板を撮影した入力画像を示す画像データであって、各画素に入力値が対応付けられた入力画像データを取得する入力画像取得工程と、
    前記基板が有するN種類(Nは3以上の整数)の基板要素のそれぞれについて、当該基板要素に対応する前記入力値である基準入力値を取得する基準入力値取得工程と、
    前記入力画像データの各画素の前記入力値を変換関数によって出力値に変換することにより、各画素に前記出力値が対応付けられた検査画像データを生成する検査画像生成工程と、
    M番目(MはN未満の自然数)に小さい前記基準入力値と(M+1)番目に小さい前記基準入力値とによって区分された前記入力値の区間である入力区間ごとに前記変換関数の傾きを設定するとともに、
    第1の前記入力区間の幅が第2の前記入力区間の幅よりも小さい場合に、第2の前記入力区間における前記変換関数の傾きよりも第1の前記入力区間における前記変換関数の傾きを大きく設定する変換関数設定工程と、
    を含む検査画像生成方法。
  9. 基板を撮影した入力画像を示す画像データであって、各画素に入力値が対応付けられた入力画像データを取得する入力画像取得機能と、
    前記基板が有するN種類(Nは3以上の整数)の基板要素のそれぞれについて、当該基板要素に対応する前記入力値である基準入力値を取得する基準入力値取得機能と、
    前記入力画像データの各画素の前記入力値を変換関数によって出力値に変換することにより、各画素に前記出力値が対応付けられた検査画像データを生成する検査画像生成機能と、
    M番目(MはN未満の自然数)に小さい前記基準入力値と(M+1)番目に小さい前記基準入力値とによって区分された前記入力値の区間である入力区間ごとに前記変換関数の傾きを設定するとともに、
    第1の前記入力区間の幅が第2の前記入力区間の幅よりも小さい場合に、第2の前記入力区間における前記変換関数の傾きよりも第1の前記入力区間における前記変換関数の傾きを大きく設定する変換関数設定機能と、
    をコンピュータに実行させる検査画像生成プログラム。
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