JP2014133836A - インクジェット記録装置用インク、及び画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】水と、樹脂及びカーボンブラックを含有する顔料分散体と、を含むインクジェット記録装置用インクに、下記一般式(I)で表される化合物からなる界面活性剤を配合し、樹脂の質量平均分子量と、カーボンブラックのDBP吸油量と、顔料分散体中の、カーボンブラックの含有量に対する樹脂の含有量と、質量乾燥率40質量%でのインクの粘度である蒸発乾燥粘度V40とを、それぞれ所定の範囲内とする。
【選択図】なし
Description
水と、顔料分散体と、下記一般式(I)で表される化合物からなる界面活性剤とを含有し、
前記顔料分散体が、樹脂とカーボンブラックとを含み、
前記樹脂の質量平均分子量が、10,000以上40,000以下であり、
前記カーボンブラックのDBP吸油量が、40g/100g以上80g/100g以下であり、
前記顔料分散体中の前記樹脂の含有量が、前記カーボンブラックの質量に対して0.3質量%以上0.6質量%以下であり、
質量乾燥率40質量%でのインクの粘度である蒸発乾燥粘度V40が、50mPa・s以下である、インクジェット記録装置用インクに関する。
R1は、CAH2A+1であり、
R2はCBH2B+1であり、
A及びBは、1以上の整数であり、
A+Bは、6以上10以下の整数であり、
−E−O−は、−CH2CH2−O−であり、
−P−O−は、−CH2CH(CH3)−O−であり、
n及びmは、正の数であり、
n+mは、5以上11以下であり、
n>mであり、
(−E−O−)、及び(−P−O−)からなる繰返し配列は、ランダムであってもブロックであってもよい。)
第一の態様のインクジェット記録装置用インクを用いて、インクジェット記録装置を用いて画像を形成する、画像形成方法に関する。
本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置用インク(以下、単にインクともいう)は、水と、樹脂とカーボンブラックとを含有する顔料分散体と、式(I)で表される化合物からなる界面活性剤とを含む。そして、樹脂の質量平均分子量と、カーボンブラックのDBP吸油量と、顔料分散体中の、カーボンブラックの含有量に対する樹脂の含有量と、質量乾燥率40質量%でのインクの粘度である蒸発乾燥粘度V40とが、それぞれ所定の範囲内である。表面寿命が10msのときのインクの動的表面張力は50mN/m以上であるのが好ましい。
本発明のインクジェット記録装置用インクは、質量乾燥率40質量%でのインクの粘度である蒸発乾燥粘度V40が50mPa・s以下である。インクの蒸発乾燥粘度V40がこのような範囲であることで、インクの乾燥に起因する著しいインクの粘度の変化が起こりにくい。このため、蒸発乾燥粘度V40がこのような範囲内の値であるインクを用いると、長期間にわたりインクジェットヘッドからインクを吐出する場合であっても、インクを良好に吐出することができる。V40が低すぎる場合、所望する画像濃度の画像を形成しにくい。
(質量乾燥率の測定)
インク約30gを、上部に開口を有する円柱状の容器に入れる。次いで、インクの入った容器を、内温が約60℃に設定された恒温槽に入れ、任意に設定される時間毎に容器内のインクの質量W2を測定する。W2を測定する毎に、下式に従ってインクの質量乾燥率を求める。
質量乾燥率(%)=((W1−W2)/W1)×100(粘度増加量の測定)
本発明のインクジェット記録装置用インクは、表面寿命が10msのときの動的表面張力が34mN/m以上50mN/m以下であるのが好ましく、43mN/m以上55mN/m以下であるのがより好ましい。
インクの動的表面張力の測定方法は、特に限定されず、従来用いられている動的表面張力計を用いた方法で測定できる。動的表面張力計としては、バブルプレッシャー動的表面張力計(BP100(KRUSS社製))のような測定装置が挙げられる。
インクジェット記録装置用インクは、水性インクであり、水を必須に含む。インクに含まれる水は、従来から、水性インクの製造に使用されている水から、所望の純度の水を適宜選択して使用できる。本発明のインクジェット記録装置用インクにについて、水の含有量は、後述する、他の成分の使用量に応じて適宜変更される。インクについて、典型的な水の含有量としては、インクの全質量に対して20質量%以上70質量%以下が好ましく、25質量%以上60質量%以下がより好ましい。
インクジェット記録装置用インクは、樹脂と、顔料としてカーボンブラックとを含む顔料分散体を含む。樹脂の質量平均分子量は、10,000以上40,000以下である。カーボンブラックのDBP吸油量は、40g/100g以上80g/100g以下である。以下、樹脂と、カーボンブラックと、顔料分散体の製造方法とについて順に説明する。
顔料分散体が含んでいてもよい樹脂としては、スチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−メタクリル酸−メタクリル酸アルキルエステル−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−マレイン酸ハーフエステル共重合体、ビニルナフタレン−アクリル酸共重合体、及びビニルナフタレン−マレイン酸共重合体が挙げられる。これらの樹脂の中では、調製が容易で、顔料の分散効果に優れることから、スチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−メタクリル酸−メタクリル酸アルキルエステル−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−マレイン酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、及びスチレン−メタクリル酸アルキルエステル共重合体のような、スチレンに由来する単位と、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル、又はメタクリル酸エステルに由来する単位とを含むスチレン−アクリル系樹脂が好ましい。
顔料分散体は、着色剤として、顔料であるカーボンブラックを含む。カーボンブラックとしては、DBP吸油量が、40g/100g以上80g/100g以下であるものが用いられる。このような範囲内のDBP吸油量を有するカーボンブラックを含む顔料分散体を用いて調製されたインクを用いる場合、長期間にわたりインクジェットヘッドからインクを良好に吐出でき、且つ、所望する濃度の画像を形成できる。
カーボンブラックと樹脂とを含む顔料分散体を製造する好適な方法としては、ナノグレンミル(浅田鉄工株式会社製)、MSCミル(三井鉱山株式会社製)、ダイノミル(株式会社シンマルエンタープライゼス製)のようなメディア型湿式分散機を用いて、水のような適切な液体の媒体中で、顔料と樹脂とを混練して顔料分散体とする方法が挙げられる。メディア型湿式分散機を用いる処理では、小粒径のビーズを用いる。ビーズの粒径は特に限定されず、典型的には粒径0.5mm以上1.0mm以下が好ましい。ビーズの材質は特に限定されず、ジルコニアのような硬質の材料が好ましい。
インクジェット記録装置用インクは、下記一般式(I)で表される化合物からなる界面活性剤を含む。界面活性剤として、下記一般式(I)で表される化合物を、複数組み合わせて用いることもできる。
R1は、CAH2A+1であり、
R2はCBH2B+1であり、
A及びBは、1以上の整数であり、
A+Bは、6以上10以下の整数であり、
−E−O−は、−CH2CH2−O−であり、
−P−O−は、−CH2CH(CH3)−O−であり、
n及びmは、正の数であり、
n+mは、5以上11以下であり、
n>mであり、
(−E−O−)、及び(−P−O−)からなる繰返し配列は、ランダムであってもブロックであってもよい。)
本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置用インクは、被記録媒体へのインクの浸透性を高める成分である、浸透剤を含んでいてもよい。浸透剤の具体例としては、1,2−へキシレングリコール、1,2−オクタンジオール、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールのようなジオール類や、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルのようなグリコールエーテル類が挙げられる。浸透剤は2種以上を組み合わせて用いることができる。インクが浸透剤を含有する場合、浸透剤の含有量は、浸透剤の種類に応じて適宜調整される。典型的な浸透剤の含有量としては、インクの全質量に対して0.5質量%以上20質量%以下が好ましい。
溶解安定剤は、インクに含まれる成分を相溶化してインクの溶解状態を安定化させる成分である。溶解安定剤の具体例としては、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、及びγ−ブチロラクトンが挙げられる。これらの溶解安定剤は2種以上を組み合わせて用いることができる。インクが溶解安定剤を含有する場合、溶解安定剤の含有量は、インクの全質量に対して1質量%以上20質量%以下が好ましく、3質量%以上15質量%以下がより好ましい。
保湿剤は、インクからの液体成分の揮発を抑制してインクの粘性を安定化させる成分である。保湿剤の具体例は、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールのようなポリアルキレングリコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、トリプロピレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオールのようなアルキレングリコール類;グリセリンである。これらの、保湿剤の中では、水のような液体成分の揮発の抑制効果に優れることからグリセリンがより好ましい。保湿剤は2種以上を組み合わせて用いることができる。インクが保湿剤を含有する場合、保湿剤の含有量は、インクの全質量に対して2質量%以上30質量%以下が好ましく、10質量%以上25質量%以下がより好ましい。
インクの製造方法は、水、顔料分散体、及び式(I)で表される化合物からなる界面活性剤に対して、必要に応じて浸透剤、溶解安定剤、及び保湿剤を加えた後に、これらのインク成分を均一に混合することができれば特に限定されない。インクジェット記録装置用インクの製造方法の具体例としては、インクの各成分を、混合機を用いて均一に混合した後、孔径10μm以下のフィルターを用いて異物や粗大粒子を除去する方法が挙げられる。なお、インクジェット記録装置用インクを製造する際には、水、顔料分散体、保湿剤、浸透剤、及び式(I)で表される化合物からなる界面活性剤に対して、必要に応じて溶解安定剤のような有機溶媒の他の液体成分や、酸化防止剤、粘度調整剤、pH調整剤、防腐防カビ剤のような、従来、インクジェット記録装置用インクに加えられている種々の添加剤を加えることができる。また、第一実施形態のインクには、本発明の目的を阻害しない範囲で、式(I)以外の構造の界面活性を加えてもよい。
第2実施形態は、第1実施形態に係るインクジェット記録装置用インクで、インクジェット記録装置を用いて画像を形成する、画像形成方法に関する。第2実施形態に係る画像形成方法で用いるインクジェット記録装置の記録方式は、特に限定されず、記録ヘッドが被記録媒体上を走査しながら記録を行うシリアル型であっても、装置本体に固定された記録ヘッドを用いて記録を行うラインヘッド型であってもよい。第2実施形態に係る画像形成方法で用いるインクジェット記録装置としては、画像形成の高速性の点からラインヘッド型の記録ヘッドを備える記録装置が好ましく、被記録媒体を搬送する方向に対して垂直方向に設置された長尺のラインヘッドを備える記録装置がより好ましい。
〔スチレン−アクリル樹脂a〜fの製造〕
ポリスチレンの分子末端の一方に(メタ)アクリロイル基が結合したオリゴマー(AS−6、東亜合成株式会社製、数平均分子量(Mn)6000)と、所定量の、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、及びアクリル酸ブチルとを、メチルエチルケトン中で重合開始剤(2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル))の存在下に重合を行った。
カラム:TSKgel、Super Multipore HZ−H(東ソー株式会社製、4.6mmID×15cm)
カラム本数:3本
溶離液:テトラヒドロフラン
流速:0.35ml/分
サンプル注入量:10μl
測定温度:40℃
検出器:IR検出器
検量線は、標準試料(TSK standard,polystyrene、東ソー株式会社製)から、F−40、F−20、F−4、F−1、A−5000、A−2500、A−1000、及びn−プロピルベンゼンの8種を選択して作成した。
カーボンブラックa:Printex 140U
カーボンブラックb:Printex 35
カーボンブラックc:Printex 85
カーボンブラックd:Printex 95
カーボンブラックe:Printex 300
カーボンブラックf:Printex G
〔顔料分散体の製造〕
顔料分散体の調製に用いる材料の質量の合計に対して、表3に記載の種類のカーボンブラック15質量%、製造例1で得たスチレン−アクリル樹脂c6.0質量%、及び1,2−オクタンジオール0.2質量%と、残余の水(イオン交換水)とを、ダイノミル(マルチラボ,ベッセル容量0.6L(株式会社シンマルエンタープライゼス製))に仕込んだ。次いで、スチレン−アクリル樹脂の中和に必要な量の水酸化カリウムをダイノミルに加えた。その後、ベッセル容量に対して70%となるように、粒径0.5mmのジルコニアビーズをメディアとしてダイノミルに充填して、水冷しながら、10℃、周速8m/sの条件で顔料とスチレン−アクリル樹脂とを混練し顔料分散体を得た。スチレン−アクリル樹脂cは中和等量の105%のNaOH水溶液で中和した。Naの質量は樹脂の質量として計算し、NaOH水溶液に含まれる水や中和反応で生じた水の質量はイオン交換水の質量として計算した。得られた顔料分散体を、イオン交換水を用いて300倍に希釈して、動的光散乱式粒径分布測定装置(ゼータサイザー ナノ(シスメックス株式会社製))を用いて顔料の体積平均粒径D50を測定し、顔料の体積平均粒径が70nm以上130nm以下の範囲となっていることを確認した。なお、調製された顔料分散体の組成は、後述するCである。
(組成1)
顔料分散体:40質量%
トリエチレングリコールモノブチルエーテル:4.5質量%
2−ピロリドン(溶解安定剤):5.0質量%
界面活性剤10:0.2質量%
1,2−オクタンジオール:0.6質量%
グリセリン:15質量%
1,3−プロパンジオール:15質量%
イオン交換水:残余の量
下記方法に従い、得られた実施例1〜4、及び比較例1、2のインクについて、質量乾燥率40質量%でのインクの粘度である蒸発乾燥粘度(V40)と、動的表面張力とを測定した。実施例1〜4、及び比較例1、2のインクの蒸発乾燥粘度(V40)と、動的表面張力との測定結果を表3に記す。
(質量乾燥率の測定)
インク30gを、上部に開口を有する円柱状の容器に入れた。次いで、インクの入った容器を内温60℃に設定された恒温槽に入れ、任意に設定される時間毎に容器内のインクの質量W2を測定した。W2を測定する毎に、下式に従ってインクの質量乾燥率を求めた。
質量乾燥率(%)=((W1−W2)/W1)×100(粘度増加量の測定)
バブルプレッシャー動的表面張力計(BP−100(三洋貿易株式会社製))を用いて、表面寿命10msec以上1000msec以下までのインクの表面張力値を測定し、表面寿命10msecの表面張力値を、インクの動的表面張力とした。
下記方法に従い、実施例1〜4、及び比較例1、2のインクの形成画像の画像濃度、及び連続吐出の評価を行った。実施例1〜4、及び比較例1、2のインクの形成画像の画像濃度、及び連続吐出の評価結果を表3に記す。
画像濃度の評価は、評価機として画像形成装置(ラインヘッド搭載インクジェット記録装置、京セラドキュメントソリューションズ製試験機)を用いて、25℃、50%RH環境下で行った。被記録媒体として普通紙(A4、PPC用紙、C2(富士ゼロックス株式会社製))を用い、記録ヘッドから、被記録媒体へ吐出するインクの量が11pL(1画素当たり)となるように10cm×10cmのベタ画像を形成した。形成画像の濃度を、ポータブル反射濃度計RD−19(グレタグマクベス社製)を用いて測定し、ベタ画像内の10箇所の画像濃度の平均値を画像濃度とした。画像濃度を、以下の基準に従って判定した。
○:画像濃度が1.10以上。
×:画像濃度が1.10未満。
連続吐出の評価は、画像濃度の評価と同じ画像形成装置と被記録媒体とを用いて、25℃、50%RH環境下で行った。インクを記録ヘッドに充填して、記録ヘッドについてパージとワイプとをセットで3度行った。なお、パージ量については記録ヘッド当たり1回につき2ccである。その後、被記録媒体に、記録ヘッドのノズル1個から吐出される1画素当たりのインクの量を11pLとなるようにして、被記録媒体の進行方向に垂直なライン画像(1ドット幅×被記録媒体の幅の長さ)を、1ドット幅の間隔で、60分連続で形成した。連続吐出を、以下の基準に従って判定した。
○:インクの不吐出や、インクの着弾位置のずれ(ラインから10μm以上のずれ)が確認されなかった。
×:インクの不吐出、又はインクの着弾位置のずれ(ラインから10μm以上のずれ)が確認された。
〔顔料分散体の製造〕
顔料としてカーボンブラックcを用い、樹脂として下記表4に記載の種類のスチレン−アクリル樹脂を用いて顔料分散体を調製することの他は、実施例1と同様にして顔料分散体を得た。
得られた顔料分散体を用いて、実施例1と同様にして、実施例5〜8、及び比較例3、4のインクを調製した。
〔顔料分散体の製造〕
顔料としてカーボンブラックaを用い、カーボンブラックに対する樹脂の使用量を、下記表5に記載の顔料分散体組成A〜Fとなるようにする他は、実施例1と同様にして顔料分散体を製造した。
得られた組成A〜Fの顔料分散体を用いる他は、実施例1のインクと同様にして、比較例5〜10のインクを得た。
〔顔料分散体の製造〕
顔料としてカーボンブラックbを用い、実施例1と同様にして、下記表7に記載の組成の顔料分散体を得た。
得られた組成A〜Fの顔料分散体を用いる他は、実施例1のインクと同様にして、実施例9〜12、及び比較例11、12のインクを得た。
〔顔料分散体の製造〕
顔料としてカーボンブラックeを用い、実施例1と同様にして、下記表8に記載の組成の顔料分散体を得た。
得られた組成A〜Fの顔料分散体を用いる他は、実施例1と同様にして、実施例13〜15、及び比較例13〜15のインクを得た。
〔顔料分散体の製造〕
顔料としてカーボンブラックfを用い、実施例1と同様にして、下記表9に記載の組成の顔料分散体を得た。
得られた組成A〜Fの顔料分散体を用いる他は、実施例1のインクと同様にして、比較例16〜21のインクを調製した。
〔顔料分散体の製造〕
顔料としてカーボンブラックeを用い、実施例1と同様にして、下記表10に記載の組成の顔料分散体組成を得た。
界面活性剤として、下記式(10)で表される化合物である界面活性剤10に変えて下記式(14)で表される化合物である界面活性剤14を用いる他は、得られた組成A〜Fの顔料分散体を用い、実施例1と同様にして、実施例16〜18、及び比較例22〜24のインクを得た。
実施例19〜25、及び比較例25〜37では、下記式(1)〜(15)で表される化合物である界面活性剤1〜15と、界面活性剤16(サーフィノール 440、界面活性剤、日信化学工業株式会社製)、及び下記式(17)〜(20)で表される化合物である界面活性剤17〜20をそれぞれ用いてインクを調製した。
界面活性剤として、下記表11〜15に記載の種類の界面活性剤を用いる他は、実施例2のインクと同様にして、実施例19〜25、及び比較例25〜37のインクを調製した。
〔インクの調製〕
界面活性剤として界面活性剤7を用いることと、界面活性剤の使用量を下記表16に記載の量とすることの他は、実施例2のインクと同様にして、実施例26〜28のインクを調製した。また、界面活性剤として界面活性剤10を用い、界面活性剤の使用料を下記表17に記載の量とすることの他は、実施例2のインクと同様にして、実施例29〜33のインクを調製した。
3 給紙ローラー
4 従動ローラー
5 搬送ベルト
6 ベルト駆動ローラー
7 ベルトローラー
8 排出部
8a 排出ローラー
8b 従動ローラー
10 排紙トレイ
11K ラインヘッド
12a〜12p、12a’〜12p’ ノズル
20 制御部
30 検出手段
100 インクジェット記録装置
D1〜D4 ドット列(行方向)
L1〜L16 ドット列(搬送方向)
N1、N2 ノズル列
P 記録用紙
Claims (5)
- 水と、顔料分散体と、下記一般式(I)で表される化合物からなる界面活性剤とを含有し、
前記顔料分散体は、樹脂とカーボンブラックとを含み、
前記樹脂の質量平均分子量が、10,000以上40,000以下であり、
前記カーボンブラックのDBP吸油量が、40g/100g以上80g/100g以下であり、
前記顔料分散体中の前記樹脂の含有量が、前記カーボンブラックの質量に対して、0.3質量%以上0.6質量%以下であり、
質量乾燥率40質量%でのインクの粘度である蒸発乾燥粘度V40が、50mPa・s以下である、インクジェット記録装置用インク。
R1は、CAH2A+1であり、
R2はCBH2B+1であり、
A及びBは、1以上の整数であり、
A+Bは、6以上10以下の整数であり、
−E−O−は、−CH2CH2−O−であり、
−P−O−は、−CH2CH(CH3)−O−であり、
n及びmは、正の数であり、
n+mは、5以上11以下であり、
n>mであり、
(−E−O−)、及び(−P−O−)からなる繰返し配列は、ランダムであってもブロックであってもよい。) - 前記界面活性剤の含有量が、インクの全質量に対して0.05質量%以上0.5質量%以下である、請求項1に記載のインクジェット記録装置用インク。
- 請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置用インクを用いて、インクジェット記録装置を用いて画像を形成する、画像形成方法。
- 画像を形成する際に、被記録媒体を加熱しない、請求項3に記載の画像形成方法。
- 前記インクジェット記録装置の記録方式がラインヘッド型の記録方式である、請求項3又は4に記載の画像形成方法。
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