JP2014126476A - 位置検知装置 - Google Patents

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貴史 野口
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Abstract

【課題】本発明は、支点を中心に揺動する磁石の位置を、高精度に検知すると共に、簡便に検知する位置検知装置を提供することを目的とする。
【解決手段】基板16の表面16aで交差するX座標軸とY座標軸に規定される位置を検知する位置検知装置1であって、支点10を中心に揺動する磁石11と、表面16aに形成される2組の磁気センサ12とを有し、表面16a上側に磁石11が設けられ、2組の磁気センサ12が、固定磁性層と、自由磁性層と、非磁性層とからなり、磁石11から生じる磁束が2組の磁気センサ12の自由磁性層の磁化を飽和するように設けられ、2組の磁気センサ12の一方が、磁石11のX座標軸上の位置を検知し、2組の磁気センサ12の他方が、磁石11のY座標軸上の位置を検知することを特徴とする位置検知装置1。
【選択図】図1

Description

本発明は、移動する磁石と、磁石から生じる磁束を検知する磁気センサを用いて、磁石の位置を検知する装置に係わり、特に、支点を中心に揺動する磁石の角度位置を検知する位置検知装置に関する。
図13は、特許文献1に開示されるジョイスティック型位置検知装置の概略図である。図14は、図13に図示するジョイスティック型位置検知装置の回転位置検出部の平面略図である。特許文献1に開示されるジョイスティック型位置検知装置100について、以下、図13および図14を用いて説明する。
ジョイスティック型位置検知装置100は、操作レバー(操作軸)131を備え、操作レバー131が、支点(傾動中心)110を中心にして傾動可能に設けられている。操作レバー131の先端部に磁石(マグネット)111が取り付けられ、磁石111に対向するように、4つのホール素子112が水平に配置された基板116上に固定されている。操作レバー131は、その軸線が基板116に直交する中立位置を中心にして、傾動可能に固定されている。
4つのホール素子112は、操作レバー131が中立位置にある際に、操作レバー131の軸線まわりに等間隔になるように固定されている。4つのホール素子112a、112b、112c、112dのうち1対のホール素子112a、112cは、Y−Y軸方向に並んで配置され、残余の1対のホール素子112b、112dは、X−X軸方向に並んで配置されている。
操作レバー131を中立位置から傾動させると、4つのホール素子112からの出力が、ホール素子112と磁石111との相対位置、すなわち操作レバー131の傾動角度に応じて変化する。この出力を検出信号処理回路で処理することにより、特許文献1に開示されるジョイスティック型位置検知装置100は、操作レバー131の中立位置からの傾動角度を検知している。
特開2007−323859号公報
特許文献1に開示されるジョイスティック型位置検知装置100においては、図13および図14に示すように、磁石111と4つのホール素子112との相対位置に応じて変化するホール素子112の出力を処理することで、操作レバー131の中立位置からの傾動角度を検知している。
ところが、ホール素子112の出力は、磁石111からホール素子112への方向と共に、磁石111とホール素子112との距離に依存する。そして、操作レバー131が中立位置から傾動される際には、磁石111とホール素子112との距離が変化する。そのため、ホール素子112の出力は、磁石111とホール素子112との距離に影響されて、傾動角度に対して線形性が得られないと共に、ばらつきが大きかった。その結果、ホール素子112の出力から得られる傾動角度の誤差が大きいという課題があった。
また、特許文献1に開示されるジョイスティック型位置検知装置100においては、2つのホール素子112の差動出力と、残余の2つの出力、すなわち3つの出力を処理して、操作レバー131の中立位置からの傾動角度を検知している。そのため、線形性の悪い3つの出力を処理するために、検出信号処理回路が複雑となると共に、部品点数も多いという課題があった。
本発明の目的は、このような課題を顧みてなされたものであり、支点を中心に揺動する磁石の位置を、高精度に検知すると共に、簡便に検知する位置検知装置を提供することである。
本発明の位置検知装置は、基板の表面に略平行で互いに交差する第1座標軸と第2座標軸とに規定される位置を検知する位置検知装置であって、前記位置検知装置は、支点を中心に揺動する磁石と、前記基板の表面に形成される2組の磁気センサと、を有し、前記基板の表面と間隔を隔てると共に前記基板の表面上側に前記磁石が設けられ、前記2組の磁気センサが、磁化が固定された固定磁性層と、外部磁界により磁化が変化する自由磁性層と、前記固定磁性層と前記自由磁性層との間に位置し前記固定磁性層および前記自由磁性層に接触する非磁性層とからなり、前記磁石から生じる磁束が前記2組の磁気センサの前記自由磁性層の磁化を飽和するような範囲に設けられていると共に、前記2組の磁気センサの一方が、前記磁石の前記第1座標軸上の位置を検知し、前記2組の磁気センサの他方が、前記磁石の前記第2座標軸上の位置を検知することを特徴とする。
2組の磁気センサが形成される基板の表面上側で、支点を中心に磁石が揺動する際、磁石から生じる磁束によって、各自由磁性層は、形状磁気異方性により膜厚方向と直交する方向に磁化され易い。そして、2組の磁気センサが基板の表面に形成されているため、各自由磁性層は、基板の表面に平行な方向に磁化され易い。よって、磁石から生じる磁束によって、各自由磁性層は、磁石から各自由磁性層に向く方向を基板の表面に射影した方向に磁化され易い。
磁石から生じる磁束が2組の磁気センサの自由磁性層の磁化を飽和するように磁石が設けられているので、磁石から生じる磁束によって各自由磁性層が磁化された際、その磁化は飽和している。そのため、各自由磁性層の磁化は、磁石から各自由磁性層に向く方向を基板の表面に射影した方向のみに依存する。
2組の磁気センサの電気抵抗は、各固定磁性層の磁化と各自由磁性層の磁化との内積に依存して変化する。そのため、2組の磁気センサの電気抵抗は、磁石から各自由磁性層に向く方向を基板の表面に射影した方向のみに依存して変化する。
そのため、磁石から各自由磁性層に向く方向を基板の表面に射影した方向のみに依存して変化する2組の磁気センサの電気抵抗を用いて、2組の磁気センサの一方が、磁石に対して第1座標軸上の位置を検知し、2組の磁気センサの他方が、磁石に対して第2座標軸上の位置を検知することができる。よって、支点を中心に揺動する磁石の位置を、磁石と磁気センサとの距離に影響されることなく検知できるので、高精度に磁石の位置を検知することができる。
2組の磁気センサの一方が、磁石に対して第1座標軸上の位置を検知し、2組の磁気センサの他方が、磁石に対して第2座標軸上の位置を検知する。このように、磁石に対して第1座標軸上の位置および第2座標軸上の位置そのものを検知するので、磁石の位置を簡便に検知することが可能である。
よって、本発明によれば、支点を中心に揺動する磁石の位置を、高精度に検知すると共に、簡便に検知する位置検知装置を提供することができる。
前記第1座標軸と前記第2座標軸とが互いに直交し、前記2組の磁気センサの一方および前記2組の磁気センサの他方が、それぞれ少なくとも1対の磁気センサからなり、前記2組の磁気センサの一方を構成する前記少なくとも1対の磁気センサが、互いに前記第2座標軸に平行な方向に間隔を設けて、平面視で前記磁石の反対側に配置されており、前記2組の磁気センサの他方を構成する前記少なくとも1対の磁気センサが、互いに前記第1座標軸に平行な方向に間隔を設けて、平面視で前記磁石の反対側に配置されていることが好ましい。
2組の磁気センサの一方において、少なくとも1対の磁気センサが、互いに第2座標軸に平行な方向に間隔を設けて、平面視で磁石の反対側に配置されている。このような態様であれば、2組の磁気センサの一方の電気抵抗は、磁石の第2座標軸上の位置に対して依存性が小さく、磁石の第1座標軸上の位置に依存して変化する。そのため、2組の磁気センサの一方は、磁石の第1座標軸上の位置を検知することができる。
2組の磁気センサの他方において、少なくとも1対の磁気センサが、互いに第1座標軸に平行な方向に間隔を設けて、平面視で磁石の反対側に配置されている。このような態様であれば、2組の磁気センサの他方の電気抵抗は、磁石の第1座標軸上の位置に対して依存性が小さく、磁石の第2座標軸上の位置に依存して変化する。そのため、2組の磁気センサの他方は、磁石の第2座標軸上の位置を検知することができる。
前記2組の磁気センサの一方および前記2組の磁気センサの他方において、各対の磁気センサが、互いに反平行に磁化された前記固定磁性層を有し、平面視で前記磁石の反対側に配置されると共に、互いに反平行に磁化された前記固定磁性層を有する前記磁気センサが電気的に直列接続され、電気的に直列接続された前記磁気センサの間から中点電位が出力されることが好ましい。
このような態様であれば、2組の磁気センサの一方は、磁石の第1座標軸上の位置によって変化する出力を得ることができる。そして、2組の磁気センサの他方は、磁石の第2座標軸上の位置よって変化する出力を得ることができる。
前記磁石の角座標を、前記第1座標軸上の位置と前記第2座標軸上の位置を用いて算出することが好ましい。このような態様であれば、支点を中心に揺動する磁石の位置を、3次元座標で表わせる。
前記支点が、前記磁石の上面と間隔を設けて、前記磁石の上面側に位置することが好ましい。あるいは前記支点が、前記磁石の内部に位置することが好ましい。このような態様であれば、磁石は、磁石の下面を、2組の磁気センサに向けた状態で、支点を中心に揺動する。そのため、2組の磁気センサの電気抵抗は、磁石の下面から放射状に広がる、あるいは磁石の下面に放射状に集束する磁束によって変化することができる。
前記磁石が、円柱体であり、前記円柱体の中心軸に平行な方向に着磁されていることが好ましい。このような態様であれば、2組の磁気センサに向けられた磁石の面において、磁石から生じる磁束は、その面中心から等方的かつ放射状に広がるか、あるいはその面中心に等方的かつ放射状に集束する。よって、2組の磁気センサの電気抵抗によって、高精度に磁石の位置を検知することができる。
前記支点を中心に前記磁石が揺動するとき、前記磁石の下面の面中心が、平面視において、前記2組の磁気センサの設置領域面内に位置することが好ましい。このような態様であれば、磁石の位置を検知することが可能である。
前記支点を中心に前記磁石が揺動するとき、前記磁石の下面と前記基板の表面とが平行になり得ることが好ましい。磁石の下面と基板の上面とが平行になる状態を中心にして、磁石の位置はより精度良く検知される。よって、このような態様であれば、より広い範囲において、磁石の位置を高精度に検知することができる。
よって、本発明によれば、支点を中心に揺動する磁石の位置を、高精度に検知すると共に、簡便に検知する位置検知装置を提供することができる。
第1の実施形態の位置検知装置の斜視略図である。 第1の実施形態の位置検知装置の平面略図である。 第2図に示すX−X線に沿って切断して矢印方向から視る断面略図である。 磁気センサの平面略図である。 磁気センサの断面略図である。 磁気センサの特性図である。 X座標検知部とY座標検知部のフルブリッジ回路図である。 X座標検知部の動作説明図である。 X座標検知部およびY座標検知部の出力のシミュレーション結果である。 第1の実施形態の位置検知装置を、ジョイスティック型位置検知装置に用いた説明図である。 第1の変形例のX座標検知部とY座標検知部のハーフブリッジ回路図である。 第2の実施形態の位置検知装置の斜視略図である。 特許文献1に開示されるジョイスティック型位置検知装置の概略図である。 図13に図示するジョイスティック型位置検知装置の回転位置検出部の平面略図である。
以下、本発明の実施形態の位置検知装置について図面を用いて詳細に説明する。なお、各図面の寸法は適宜変更して示している。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態の位置検知装置の斜視略図である。図2は、第1の実施形態の位置検知装置の平面略図である。図3は、第2図に示すX−X線に沿って切断して矢印方向から視る断面略図である。
位置検知装置1は、図1〜図3に示すように、磁石11、磁気センサ12a〜12h、基板16、および支点10を有して構成されている。以下、図1〜図3を用いて、位置検知装置1について説明する。
基板16の表面16aに8つの磁気センサ12a〜12hが固定され、表面16aと間隔を隔てると共に表面16a上側(Z2方向)に磁石11が設けられている。磁石11は、円柱体の形態を有し、円柱体の上下に上面11aと下面11bを備える。上面11aと下面11bは、互いに平行であり、磁石11は、均一な厚さ寸法を有している。
磁石11は、上面11aおよび下面11bに直交する方向に着磁されており、たとえば上面11aがS極に着磁され、下面11bがN極に着磁されている。そのため、磁石11から生じる磁束は、下面11bの面中心11cを通る中心軸11dに対して回転対称であり、下面11bの面中心11cから放射状に周囲に広がり、周囲から上面11aの面中心に収束する。
その際、上面11aおよび下面11bの平面形状が円形であるので、磁石11から生じる磁束は、磁石11を中心にして等方的に広がる。そのため、磁石11の周囲の各位置の磁束は、下面11bの面中心11cを中心にして、下面11bに平行に描いた円の各位置における法線方向に向き易い。
本実施形態によれば、磁石11が円柱体の形態を有するとしたが、これに限定されるものではない。平面形状が、楕円、矩形、あるいは多角形などの柱状体であることも可能である。着磁方向は逆も可能であり、上面11aをN極に着磁し、下面11bをS極に着磁することも可能である。
磁石11の揺動中心である支点10が、磁石11の上面11aと間隔を設けて、上面11a側に、すなわち上面11aに対して磁石11の下面11bとは反対側に位置している。そして、磁石11は、磁石11と支点10の間の間隔を一定のままに、支点10を中心にして揺動可動に設けられている。
本実施形態においては、磁石11の大きさは、上面11aと下面11bの半径が1.0〜2.0mm程度であり、上面11aと下面11bの間隔が0.5〜1.5mm程度である。下面11bと表面16aが平行な際において、下面11bと表面16aとの距離は、0.5〜2.0mm程度である。支点10と面中心11cの距離は、3.0mm程度以上である。
このように、本実施形態によれば、磁石11が、基板16の表面16aおよび8つの磁気センサ12a〜12hに接触しないように設けられている。そのため、8つの磁気センサ12a〜12hに磨耗が生じることはなく、また、基板16の表面16aに応力が作用することもないので、本実施形態の位置検知装置1は、耐久性に優れる。
基板16の表面16aには、図面中にX−Xで表示されるX座標軸(第1座標軸)と図面中にY−Yで表示されるY座標軸(第2座標軸)が設けられている。X座標軸とY座標軸は、互いに直交するように設けられている。
8つの磁気センサ12a〜12hは、平面視で、X座標軸とY座標軸の原点Oが8つの磁気センサ12a〜12hの中心になるように配置される。8つの磁気センサ12a〜12hは、Y座標軸に平行な方向に間隔を設けて配置されるX座標検知部1a(図示しない)と、X座標軸に平行な方向に間隔を設けて配置されるY座標検知部1b(図示しない)の2組に分けられる。X座標検知部1aは、Y2方向側に磁気センサ12a、12cと、Y1方向側に磁気センサ12b、12dが、原点Oから等しい距離に配置されて構成されている。Y座標検知部1bは、X1方向側に磁気センサ12e、12gと、X2方向側に磁気センサ12f、12hが、原点Oから等しい距離に配置されて構成されている。
本実施形態によれば、磁気センサ12aと磁気センサ12c、および磁気センサ12bと磁気センサ12dが、図2に示すように、Y座標軸に平行な方向に並べて配置されているが、これに限定されるものではない。磁気センサ12aと磁気センサ12c、および磁気センサ12bと磁気センサ12dが、X座標軸に平行な方向に並べて配置することも可能である。
本実施形態によれば、磁気センサ12eと磁気センサ12g、および磁気センサ12fと磁気センサ12hが、図2に示すように、X座標軸に平行な方向に並べて配置されているが、これに限定されるものではない。磁気センサ12eと磁気センサ12g、および磁気センサ12fと磁気センサ12hが、Y座標軸に平行な方向に並べて配置することも可能である。
図4は、磁気センサの平面略図である。8つ磁気センサ12a〜12hは、図4に示すように、複数の素子部21が互いに平行に形成され、個々の素子部21の前後端部は、接続電極28、29によって2つずつ接続され、さらに、図示上下両端部に位置する素子部21には引き出し電極31、32が接続されている。よって、8つ磁気センサ12a〜12hにおいては、各素子部21が、直列に接続され、ミアンダ型パターンに構成されている。
図5は、磁気センサの断面略図である。8つ磁気センサ12a〜12hにおいては、図5に示すように、個々の素子部21が、ウェハ基板22の上に、反強磁性層23、固定磁性層24、非磁性導電層25、および自由磁性層26の順に積層されており、自由磁性層26の表面が保護層27で覆われている。このように、8つの磁気センサ12a〜12hは、巨大磁気抵抗効果(Giant Magneto Resistive effect)素子を有して構成されている。
反強磁性層23は、Ir−Mn合金(イリジウム−マンガン合金)などの反強磁性材料で形成されている。固定磁性層24はCo−Fe合金(コバルト−鉄合金)などの軟磁性材料で形成されている。非磁性導電層25はCu(銅)などである。自由磁性層26は、Ni−Fe合金(ニッケル−鉄合金)などの軟磁性材料で形成されている。保護層27は、Ta(タンタル)の層である。自由磁性層26の厚さは、2〜4nm程度であり、素子部21の平面寸法は、短尺方向の寸法が50〜300μm程度であり、長尺方向の寸法が50〜300μm程度である。
素子部21では、反強磁性層23と固定磁性層24との交換結合により、固定磁性層24の磁化の方向が固定されている。個々の素子部21では、図4に示すように、固定磁性層24(図5に図示)の磁化が固定された方向である固定磁化方向34は、素子部21の長尺方向と直交している。
磁石11が支点10を中心に揺動する際に、図1や図3に示すように、8つの磁気センサ12a〜12hは、磁石11から生じる磁界内に配置されている。そして、磁石11が所定の角度位置内で揺動する際に、磁石11から生じる磁束が、8つの磁気センサ12a〜12hの自由磁性層26の磁化を飽和するように、磁石11の残留磁束密度は充分に大きく設定されている。
そのため、本実施形態においては、磁石11は、ネオジム磁石や、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石、フェライト磁石、プラスチック磁石などの大きい残留磁束密度を有するものが好適である。そして、残留磁束密度が、100〜1500mTを有するものが選ばれている。
本実施形態では、磁気センサ12は、巨大磁気抵抗効果素子を有して構成されているとしたが、これに限定されるものではない。磁気センサ12a〜12hは、トンネル効果(TMR[Tunnel Magneto Resistive effect])素子を有して構成されることも可能である。
磁石11の角度位置は、図1に示す角座標(Θ、Φ)によって表わすことができる。支点10は、X座標軸とY座標軸の原点Oの真上、すなわち8つの磁気センサ12a〜12hの中心の真上に設けられている。この原点Oを通り、X座標軸およびY座標軸に直交する座標軸をZ座標軸とする。磁石11が、支点10を中心にして揺動する際に、磁石11の下面11bの面中心11cから、基板16の表面16aにZ座標軸に平行な垂線を下ろす。この垂線と表面16aとの交点16bに、原点Oより線分を引き、正側のX座標軸からこの線分までの角度をΘとする。そして、支点10より負側のZ座標軸から、支点10から面中心11cに引いた線分までの角度をΦとする。支点10と面中心11cの間隔の長さをα(図3に図示)とする。よって、磁石11の下面11bの面中心11cを、磁石11の位置と定義すると、磁石11の角度位置を(α、Θ、Φ)で表わすことができる。
磁石11は、αを一定にして、支点10を中心にして揺動するので、磁石11の位置は、支点10を中心とした半径αの球面上を移動する。そのため、磁石11が半径αの球面上であって基板16側にある際には、磁石11の角度位置は、αの値と角座標(Θ、Φ)により一義的に決めることができる。なお、角座標(Θ、Φ)は、基板16上の交点16bのXY座標(x、y)と1対1に対応している。
本実施形態においては、磁石11は、その角度位置を表面16a側の半球面上にあるように、すなわちΦ<90°の範囲で揺動するように設けられている。そのため、角座標(Θ、Φ)は、基板16上のXY座標(x、y)と1対1に対応しており、式(1)と式(2)により互いに変換することが可能である。
x=α×sinΦ×cosΘ (1)
y=α×sinΦ×sinΘ (2)
8つの磁気センサ12a〜12hの各自由磁性層26は、磁石11の下面11bの面中心11cから放射状に広がる磁界内にある。そのため、磁石11から生じる磁束は、各自由磁性層26の位置では、面中心11cから各自由磁性層26に向く方向に向いている。そして、各自由磁性層26が薄膜であるので、各自由磁性層26の形状磁気異方性により、各自由磁性層26は、膜厚方向に直交する方向、すなわち各自由磁性層の上面26bおよび各自由磁性層の下面26cに平行な方向に磁化される。そのため、各自由磁性層26は、基板16の表面16aに平行な方向に磁化される。その結果、各自由磁性層の磁化方向26aは、磁石11の面中心11cから各自由磁性層26に向く方向を、基板16の表面16aに投影した方向に向く。
そして、本実施形態においては、磁石11から生じる磁束が、8つの磁気センサ12a〜12hの各自由磁性層26の磁化を飽和するので、各自由磁性層26の磁化は、磁石11の下面11bの面中心11cから各自由磁性層26に向く方向を、基板16の表面16aに投影した方向のみに依存する。
図6は、磁気センサの特性図である。自由磁性層の磁化方向26aが、磁石11によって、図4の図示下方(固定磁化方向34と平行な(−)方向)へ向けられ、自由磁性層の磁化方向26aと固定磁化方向34が一致するとき、図6に示すように、素子部21の電気抵抗(R)は最小値(Rmin)である。そして、自由磁性層の磁化方向26aが、図4の図示上方(固定磁化方向34と反平行な(+)方向)に向けられるに従い、すなわち自由磁性層の磁化方向26aと固定磁化方向34の間の角度(Ψ)が大きくなるに従い、図6に示すように、素子部21の電気抵抗(R)は大きくなる。そして、自由磁性層の磁化方向26aが、固定磁化方向34と反平行になったとき、図6に示すように、素子部21の電気抵抗(R)は最大値(Rmax)になる。この電気抵抗(R)は、式(3)によって表わすことができる。
R=Rmin+(Rmax−Rmin)×(1−cosΨ)/2 (3)
素子部21の電気抵抗(R)は、すなわち各磁気センサ12a〜12hの電気抵抗(R)は、式(3)式および図6に示すように、自由磁性層の磁化方向26aと固定磁化方向34の間の角度(Ψ)のみに依存する。自由磁性層の磁化方向26aは、交点16bから各磁気センサ12に向く方向であるから、基板16上の交点16bのXY座標(x、y)は、各磁気センサ12の電気抵抗(R)から求めることができる。
支点10を中心に磁石11が揺動する際には、図1に示すように、磁石11と各磁気センサとの距離が変化する。磁石11においては、平面位置が変位すると共に、高さ位置も変位する。ところが、本実施形態によれば、図4に示すように、自由磁性層の磁化方向26aと固定磁化方向34の間の角度(Ψ)のみに依存する素子部21の電気抵抗によって、磁石11(図1に図示)の位置を検知することが可能である。よって、本実施形態によれば、磁石11と各磁気センサとの距離に影響されることなく磁石11の位置を検知できるので、高精度に磁石の位置を検知することができる。
図7は、X座標検知部とY座標検知部のフルブリッジ回路図である。X座標検知部1aは、図1、図2に示すように、Y2方向側に磁気センサ12a、12cと、Y1方向側に磁気センサ12b、12dが、原点Oからほぼ等しい距離に配置されて構成されている。磁気センサ12a、12bの固定磁化方向34は、X座標軸に平行で正側(X2方向)に向いている。磁気センサ12c、12dの固定磁化方向34は、X座標軸に平行で負側(X1方向)に向いている。そして、X座標検知部1aは、このような磁気センサ12a、12b、12c、12dによって、図7(a)に示すように、フルブリッジ回路に構成されている。
このフルブリッジ回路では、図7(a)に示すように、入力端子(Vdd)とグランド端子(GND)の間に、磁気センサ12aと磁気センサ12d、および磁気センサ12cと磁気センサ12bが電気的に直列接続されている。そして、磁気センサ12aと磁気センサ12dの間の中点電位(V)と、磁気センサ12cと磁気センサ12bの間の中点電位(V)との差分(V−V)が、差動増幅器13により増幅されて出力される。
図8は、X座標検知部の動作説明図である。フルブリッジ回路からの出力について、図8を用いて説明する。磁石11が、図1に示すように、支点10を中心に揺動する際、磁石11が、図8(a)に示すように、X軸に平行な方向に、(1)→(2)→(3)と動くと、磁気センサ12aの自由磁性層の磁化方向は、固定磁化方向34aから(1)→(2)→(3)と逆方向に離れ、磁気センサ12dの自由磁性層の磁化方向は、固定磁化方向34dの方向に(1)→(2)→(3)と近づく。そのため、磁気センサ12aの電気抵抗は大きくなり、磁気センサ12dの電気抵抗は小さくなる。そして、磁気センサ12aと磁気センサ12dは、図7(a)に示すように、電気的に接続されているので、その中点電位(V)は小さくなる。磁気センサ12cと磁気センサ12bは、磁気センサ12aと磁気センサ12dとは固定磁化方向が逆向きであるので、中点電位(V)は大きくなる。そのため、磁石11が、図8(a)に示すように、図面右方向(X1→X2)に動くと、X座標検知部においては、その中点電位の差分(V−V)が小さくなって、差動増幅器13より出力される。
磁石11が、図8(b)に示すように、Y軸に平行な方向に、(1)→(2)→(3)と動くと、磁気センサ12aの自由磁性層の磁化方向は、固定磁化方向34aに(1)→(2)→(3)と近づき、磁気センサ12bの自由磁性層の磁化方向も、固定磁化方向34dの方向に(1)→(2)→(3)と近づく。そのため、磁気センサ12aと磁気センサ12dの電気抵抗は、同様に小さくなる。そして、磁気センサ12aと磁気センサ12dは、図7(a)に示すように、電気的に接続されているので、磁気センサ12aの電気抵抗が小さくなることによる中点電位(V)の増加分と、磁気センサ12dの電気抵抗が小さくなることによる中点電位(V)の減少分とは相殺される。磁気センサ12cと磁気センサ12bも、磁気センサ12aと磁気センサ12dは固定磁化方向が逆向きであるだけなので、同様である。また、磁石11が、図8(b)において、Y軸に平行な方向に(3)→(2)→(1)と動く際も、同様に電気抵抗は相殺される。そのため、磁石11が、図8(a)の上下方向(Y1−Y2)に動く際は、X座標検知部においては、中点電位の差分(V−V)はほぼ一定のままに、差動増幅器13より出力される。
Y座標検知部は、X座標検知部を反時計まわりに90°回転するように配置されている。そのため、Y座標検知部は、X座標検知部とは反時計まわりに90°回転するように、磁石11の動きに感応する。
以上より、磁石11が、図1に示すように、支点10を中心に揺動する際、X座標検知部1aの出力である中点電位の差分(V−V)は、磁石11がY座標軸に平行に動くときはほぼ一定のままに、磁石11がX座標軸に平行に動くときにX座標軸上の位置に応じて変化する。また、Y座標検知部1bの出力である中点電位の差分(V−V)は、磁石11がX座標軸に平行に動くときはほぼ一定のままに、磁石11がY座標軸に平行に動くときにY座標軸上の位置に応じて変化する。
このように、本実施形態の位置検知装置1によれば、それぞれ独立に、X座標検知部1aが磁石11のX座標軸上の位置を検知し、Y座標検知部1bが磁石11のY座標軸上の位置を検知する。
このように、本実施形態の位置検知装置1によれば、演算式などを用いた処理を行う必要はなく、出力から磁石11のX座標軸上の位置およびY座標軸上の位置を直接的に得ることができる。よって、本実施形態によれば、支点を中心に揺動する磁石の位置を、簡便に検知する位置検知装置を提供することができる。
また、本実施形態の位置検知装置1によれば、X座標検知部1aおよびY座標検知部1bの出力から磁石11のX座標およびY座標を直接的に得ることができるので、出力どうしの比較や、出力と閾値を比較するなどの処理を行う必要がない。よって、本実施形態によれば、部品点数を減らすことができる。
位置検知装置においては、一般的に、磁石と磁気センサが近づくと出力の線形性が悪くなり検知精度が劣化する。本実施形態によれば、磁石11のX座標軸上の位置と、磁石11のY座標軸上の位置とが、それぞれ独立に検知される。そのため、X座標軸あるいはY座標軸の一方において、磁石と磁気センサが近づいていても、X座標軸あるいはY座標軸の他方において、磁石と磁気センサが近くなければ、X座標軸あるいはY座標軸の他方の位置は高精度に検知することができる。よって、本実施形態によれば、より広い範囲において、磁石の位置を高精度に検知することが可能である。
図9は、X座標検知部およびY座標検知部の出力のシミュレーション結果である。このシミュレーションは、磁気センサ12a、12b、12c、12dのXY座標を、それぞれ(0、1)、(0、−1)、(0、1)、(0、−1)とし、磁石11が、−0.4<X座標<0.4、および−0.4<Y座標<0.4内で揺動するとして、シミュレーションしたものである。
磁気センサ12a、12dと磁気センサ12b、12cとが、中心からY軸方向に隔てられる間隔を1として、磁石11が磁気センサ12a、12b、12c、12dの中心より、−0.4<X座標およびY座標<0.4内に位置する際には、本実施形態のX座標検知部の出力、すなわち中点電位の差分(V−V)は、図9(a)に示すように、磁石のY座標軸上の位置対してほぼ一定であり、磁石のX座標軸上の位置に応じて変化することが確認できる。
図9(b)は、Y座標検知部の出力のシミュレーション結果である。磁石11が磁気センサ12e、12h、12g、12fの中心より、−0.4<X座標およびY座標<0.4内に位置する際には、Y座標検知部の出力も、X座標検知部と同様に、図9(b)に示すように、磁石のY座標軸上の位置に対してほぼ一定であり、磁石のX座標軸上の位置に応じて変化することが確認できる。
本実施形態においては、磁石11、すなわち面中心11cが、図1、図3に示すように、X座標軸およびY座標軸の原点Oを中心にした範囲で、支点10を中心に揺動させられる。そして、磁石11が、原点Oの真上にある際に、磁石11の下面11bと表面16aは平行である。
図10は、第1の実施形態の位置検知装置を、ジョイスティック型位置検知装置に用いた説明図である。ジョイスティック型位置検知装置50は、機械やゲーム機などの入力装置として、棒状の操作レバー51を前後左右などに倒して用いられる。そして、操作レバー51の傾斜される方向や傾斜角度に応じて、機械やゲーム機などが操作される。そのため、ジョイスティック型位置検知装置50においては、操作レバー51の傾斜される方向や傾斜角度を検知する必要がある。よって、図10に示すように、本実施形態の位置検知装置をジョイスティック型位置検知装置50に組み込むことで、操作レバー51の傾斜される方向や傾斜角度を検知することが可能である。
本実施形態によるジョイスティック型位置検知装置50においては、操作レバー51が、図10に示すように、支点10を中心にして揺動可動に設けられている。操作レバー51の先端部に磁石11が取り付けられており、操作レバー51が前後左右などに倒される際に、磁石11は、平面視で8つの磁気センサ12a〜12hの設置領域面内を動くように設けられている。このようにして、本実施形態によれば、8つの磁気センサ12a〜12hによって、磁石11の角座標(Θ、Φ)を検知することで、操作レバー51の傾斜される方向や傾斜角度が検知される。
<第1の変形例>
図11は、第1の変形例のX座標検知部とY座標検知部のハーフブリッジ回路図である。第1の実施形態におけるX座標検知部1aおよびY座標検知部1bは、図7に示すように、フルブリッジ回路を有して構成したが、これに限定されるものではない。X座標検知部1aは、図11(a)に示すように、磁気センサ12aと磁気センサ12dを電気的に直列接続して、磁気センサ12aと磁気センサ12dの間の中点電位(V)を出力するハーフブリッジ回路とすることも可能である。また、Y座標検知部1bは、図10(b)に示すように、磁気センサ12eと磁気センサ12hを電気的に直列接続して、磁気センサ12eと磁気センサ12hの間の中点電位(V)を出力するハーフブリッジ回路とすることも可能である。
<第2の実施形態>
図12は、第2の実施形態の位置検知装置の斜視略図である。第2の実施形態の位置検知装置60は、図12に示すように、磁石11、8つの磁気センサ12、基板16、および支点10を有して構成されている。
磁石11は、円柱体の形態を有し、円柱体の上下に上面11aと下面11bを備える。本実施形態は、磁石11の揺動中心である支点10が、磁石11の内部にある場合であり、例えば、磁石11の中心、すなわち平面視で上面11aの中心であって、上面11aと下面11bと等距離の位置にある場合である。
本実施形態は、第1の実施形態と、支点10の位置が異なること以外は、基本的に同じである。本実施形態においても、支点10を中心にして磁石11が揺動する際に、磁石11の下面11bの中心点が、8つの磁気センサに対して変位する。そのため、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、基板16上の磁石11のXY座標(x、y)、および角座標(Θ、Φ)を、高精度に検知すると共に、簡便に検知することができる。
そして、本実施形態の位置検知装置60は、第1の実施形態と同様に、ジョイスティック型位置検知装置に組み込んで、操作レバーの傾斜される方向や傾斜角度を検知することが可能である。
1 位置検知装置
1a X座標検知部
1b Y座標検知部
10 支点
11 磁石
11a 上面
11b 下面
11c 面中心
11d 中心軸
12 磁気センサ
13 差動増幅器
16 基板
16a 表面
16b 交点
21 素子部
22 ウェハ基板
23 反強磁性層
24 固定磁性層
25 非磁性導電層
26 自由磁性層
26a 自由磁性層の磁化方向
26b 自由磁性層の上面
26c 自由磁性層の下面
27 保護層
28、29 接続電極
31、32 引き出し電極
34 固定磁化方向
50 ジョイスティック型スイッチ
51 操作レバー

Claims (9)

  1. 基板の表面に略平行で互いに交差する第1座標軸と第2座標軸とに規定される位置を検知する位置検知装置であって、前記位置検知装置は、
    支点を中心に揺動する磁石と、
    前記基板の表面に形成される2組の磁気センサと、
    を有し、
    前記基板の表面と間隔を隔てると共に前記基板の表面上側に前記磁石が設けられ、
    前記2組の磁気センサが、磁化が固定された固定磁性層と、外部磁界により磁化が変化する自由磁性層と、前記固定磁性層と前記自由磁性層との間に位置し前記固定磁性層および前記自由磁性層に接触する非磁性層とからなり、
    前記磁石から生じる磁束が前記2組の磁気センサの前記自由磁性層の磁化を飽和するような範囲に設けられていると共に、前記2組の磁気センサの一方が、前記磁石の前記第1座標軸上の位置を検知し、前記2組の磁気センサの他方が、前記磁石の前記第2座標軸上の位置を検知することを特徴とする位置検知装置。
  2. 前記第1座標軸と前記第2座標軸とが互いに直交し、前記2組の磁気センサの一方および前記2組の磁気センサの他方が、それぞれ少なくとも1対の磁気センサからなり、前記2組の磁気センサの一方を構成する前記少なくとも1対の磁気センサが、互いに前記第2座標軸に平行な方向に間隔を設けて、平面視で前記磁石の反対側に配置されており、前記2組の磁気センサの他方を構成する前記少なくとも1対の磁気センサが、互いに前記第1座標軸に平行な方向に間隔を設けて、平面視で前記磁石の反対側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の位置検知装置。
  3. 前記2組の磁気センサの一方および前記2組の磁気センサの他方において、各対の磁気センサが、互いに反平行に磁化された前記固定磁性層を有し、平面視で前記磁石の反対側に配置されると共に、互いに反平行に磁化された前記固定磁性層を有する前記磁気センサが電気的に直列接続され、電気的に直列接続された前記磁気センサの間から中点電位が出力されることを特徴とする請求項2に記載の位置検知装置。
  4. 前記磁石の角座標を、前記第1座標軸上の位置と前記第2座標軸上の位置を用いて算出することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の位置検知装置。
  5. 前記支点が、前記磁石の上面と間隔を設けて、前記磁石の上面側に位置することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の位置検知装置。
  6. 前記支点が、前記磁石の内部に位置することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の位置検知装置。
  7. 前記磁石が、円柱体であり、前記円柱体の中心軸に平行な方向に着磁されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の位置検知装置。
  8. 前記支点を中心に前記磁石が揺動するとき、前記磁石の下面の面中心が、平面視において、前記2組の磁気センサの設置領域面内に位置することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の位置検知装置。
  9. 前記支点を中心に前記磁石が揺動するとき、前記磁石の下面と前記基板の表面とが平行になり得ることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の位置検知装置。
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