JP2014125216A - 貼合せ製品の一体化物 - Google Patents

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康之 大原
Masaru Nakayama
勝 中山
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Abstract

【課題】重畳に伴って貼合せ製品にかかる圧力を低減することができる貼合せ製品の一体化物を提供する。
【解決手段】貼合せ製品の一体化物11は、帯状の基材12と、貼付層15を介して基材12と一体化された貼合せ製品13と、貼合せ製品13と同等またはそれ以上の厚さを有して基材12に積層された保護部14と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば画像形成装置においてトナー漏れを抑制するシール材として使用される貼合せ製品を帯状の基材と一体化させた貼合せ製品の一体化物に関する。
従来、上記のような貼合せ製品の一例であるシール材は、貼付層を介して帯状の基材である離型紙と一体化された上で、その離型紙と一緒に巻取芯に巻き取られた状態で出荷されることがある(例えば、特許文献1)。
特開2001−242757号公報
ところで、シール材が一体化された帯状の離型紙を巻き取る場合には、巻取芯の回転に伴って離型紙が内径側から巻き締められ、径方向に重なる離型紙と離型紙とに挟まれたシール材がつぶれてしまうという課題がある。なお、こうした課題は、離型紙と一体化されたシール材に限らず、貼合せ製品が基材と一体化された状態で重ねられる貼合せ製品の一体化物においては、概ね共通したものとなっている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、重畳に伴って貼合せ製品にかかる圧力を低減することができる貼合せ製品の一体化物を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する貼合せ製品の一体化物は、帯状の基材と、貼付層を介して前記基材と一体化された貼合せ製品と、前記貼合せ製品と同等またはそれ以上の厚さを有して前記基材に積層された保護部と、を備えることを要旨とする。
上記構成によれば、基材に積層された保護部によって、重なった基材と基材との間に隙間が形成されるので、重畳に伴って貼合せ製品にかかる圧力を低減することができる。
上記構成の貼合せ製品の一体化物において、前記基材は、該基材の長手方向に沿って円筒状に巻き重ねられた場合に凹面形状になる第1面とその裏面となる第2面とを有し、前記貼合せ製品及び前記保護部は、前記基材の前記第1面側に貼付されていることが好ましい。
上記構成によれば、貼合せ製品及び保護部は円筒状に巻き重ねられた場合に凹面形状になる基材の第1面側に貼付されているので、基材の湾曲に起因する剥離を抑制することができる。また、円筒状に巻き重ねた場合に、貼合せ製品及び保護部が基材よりも内径側に配置されるので、外力による貼合せ製品及び保護部の剥離を抑制することができる。
上記構成の貼合せ製品の一体化物において、前記基材には、該基材の短手方向に沿って並ぶ複数の前記貼合せ製品からなる製品列が形成され、かつ、前記基材には、前記基材の長手方向に沿って前記製品列が複数列配置され、前記基材の前記短手方向における両端側であって、前記製品列を挟む位置には、帯状をなす一対の前記保護部が配置されていることが好ましい。
上記構成によれば、帯状の保護部によって、複数の製品列を保護することができる。また、基材の両端側に配置された保護部によって、重畳された基材と基材との間への塵埃等の進入が規制されるので、貼合せ製品への塵埃等の付着が抑制される。
上記構成の貼合せ製品の一体化物において、前記貼合せ製品は、起毛された複数の糸を備える繊維層と、該繊維層を支持する弾性変形可能な支持層と、を有し、前記保護部は前記支持層よりも弾性率が高いことが好ましい。
上記構成によれば、保護部は貼合せ製品の支持層よりも弾性率が高いので、重畳された基材に挟圧された場合に変形しにくい。したがって、貼合せ製品の繊維層及び支持層の変形を保護部によって抑制することができる。
上記構成の貼合せ製品の一体化物において、前記貼合せ製品を形成するためのシート材が前記基材に貼付された状態で、前記基材を残して前記シート材を裁断するキスカット加工によって前記貼合せ製品及び前記保護部が形成されることが好ましい。
上記構成によれば、保護部は貼合せ製品と同様にキスカット加工によって基材上に形成されるので、保護部を形成するために別の材料を用意する必要がない。
上記貼合せ製品の一体化物によれば、重畳に伴って貼合せ製品にかかる圧力を低減することができる。
第1実施形態における貼合せ製品の一体化物の斜視図。 第1実施形態における貼合せ製品の一体化物の断面図。 画像形成装置の断面図。 貼合せ製品の使用状態を示す斜視図。 第1実施形態における貼合せ製品の一体化物の作用を説明する断面図。 第2実施形態における貼合せ製品の一体化物の構成を説明する断面図。
以下、対象物に摺接しつつ粉粒体の漏出を抑制するシール材として貼合せ製品を具体化し、このシール材を基材と一体化した貼合せ製品の一体化物の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、貼合せ製品の一体化物11は、帯状の基材12と、基材12と一体化された複数の貼合せ製品13と、基材12に積層された帯状をなす一対の保護部14とを備えている。
貼合せ製品の一体化物11は、巻取芯17への巻き取りにより、円筒状に巻き重ねられた状態で出荷や運搬などの取り扱いが行われる。巻取芯17は、回転軸Axを中心に回転可能な円筒状の芯筒18と、芯筒18の軸方向における両端側に固定された一対の円板状のガイド板19とを有している。
基材12は、その長手方向Yに沿って円筒状に巻き重ねられた場合に凹面形状になる第1面12aとその裏面となる第2面12bとを有している。貼合せ製品13と保護部14は、それぞれ貼付層15,16を介して基材12の第1面12a側に貼付されている。
基材12の第1面12a側には、その短手方向Xに沿って並ぶ複数(本実施形態では5つ)の貼合せ製品13からなる製品列13Lが形成され、かつ、その長手方向Yに沿って製品列13Lが複数列配置されている。そして、一対の保護部14は、短手方向Xにおける両端側であって、製品列13Lを挟む位置に配置されている。
基材12は、例えばポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂製のフィルムまたは紙などから形成される離型紙である。基材12の第1面12a側にはシリコーンが含浸されている。これに対して、貼合せ製品13の貼付層15は、シリコーンに対して弱い粘着力しか発揮しないアクリル系の粘着剤を含んでいる。したがって、貼合せ製品13は基材12から剥離されても貼付層15の粘着力を失わず、貼付層15を介して他の対象物に対して貼付が可能である。
貼付層15,16は、湾曲した状態でも粘着力を保持できるように、弾性変形可能な材料により形成する。貼付層15,16は、例えば感圧接着剤の塗布や、伸縮可能な芯材の両面に感圧接着剤が塗布された両面粘着テープの貼付によって形成される。
図2に示すように、貼合せ製品13は、貼付層15と、貼付層15に積層された弾性変形可能な支持層20と、接着膜21を介して支持層20に支持された繊維層22とを有している。繊維層22は、接着膜21と、接着膜21に接着された基布23と、基布23上に起毛された複数のパイル糸24とを有している。
保護部14は、貼付層16と、貼合せ製品13の支持層20よりも弾性率が高い保護層25とを有している。また、保護部14は、貼合せ製品13と同等以上の厚さを有している。
支持層20は、繊維層22が対象物に摺接する際の摺動抵抗を低くするために、弾性限界が大きい材料によって形成されるのが好ましい。支持層20としては、例えばポリウレタン、ポリスチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂からなる低反発の発泡体等を用いることができる。
接着膜21は、接着剤が硬化した後でも柔軟性を有する接着剤によって形成するのが好ましい。接着膜21は、例えば支持層20の表面にアクリル系の感圧接着剤を塗布したり、伸縮性がある芯材の両面に感圧接着剤が塗布された両面粘着テープを貼付したりすることで形成される。
基布23は、互いに交差する方向に延びるタテ糸及びヨコ糸を織り上げて得られる織布または地糸を編み上げて得られる編布によって形成される。また、こうした織布または編布等を形成する糸には、フィラメント糸や紡績糸など、耐久性及び柔軟性の高い糸が用いられる。加えて、こうした糸は、超高分子量ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド等、動摩擦係数が低く、耐摩耗性と適度な耐熱性を有し、接着剤で接着可能な繊維によって形成するのが好ましい。
パイル糸24は、基布23が織布であれば同織布にパイル織りし、基布23が編布であれば同編布にパイル編みすることによって、基布23上に起毛される。パイル糸24は耐久性及び柔軟性が高く、耐摩耗性に優れるとともに、摺動性の良い複数本の繊維を撚糸加工することにより形成される。このような繊維としては、超高分子量ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、フッ素樹脂等よりなる合成繊維等が挙げられる。なかでも、フッ素樹脂よりなる合成繊維は摩擦係数が低く、パイル糸24の材質として最も好ましい。
保護層25は、巻き取りに伴う湾曲に追従して変形する弾性限界の大きさを備えつつ、支持層20よりも硬く、弾性率(特に、圧縮弾性率)が高くなるように形成するのが好ましい。そのため、例えば支持層20及び保護部14を発砲体から形成する場合には、支持層20は発泡倍率を高くして柔らかくする一方、保護層25は発泡倍率を低くして硬くする。保護層25としては、例えばポリウレタン、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、各種熱可塑性エラストマーなどの合成樹脂からなる高反発の発泡体、あるいは各種発泡ゴム等を用いることができる。
次に、以上のように構成された貼合せ製品の一体化物11の作用について、貼合せ製品13が画像形成装置内に貼付された状態で使用される場合を例として説明する。
図3に示すように、画像形成装置30は、支軸31と、支軸31により図3に矢印で示す時計方向に回転可能に支持された感光ドラム32を有している。また、感光ドラム32の周囲には、その上方位置から回転方向に向かって順番に、帯電部33と、露光部34と、現像部35と、転写部36と、クリーニング部37と、イレーサ38とが配置されている。
現像部35は、トナーを収容したケース40と、ケース40内に収容された現像ローラー41とを有している。また、クリーニング部37は、ハウジング42と、ハウジング42の天面に支持板43を介して揺動可能に支持されたクリーニングブレード44とを有している。
帯電部33は、回転する感光ドラム32の表面を帯電させ、その後、露光部34が感光ドラム32の表面に静電潜像が形成する。続いて、現像ローラー41が図3に矢印で示す反時計方向に回転してトナーを供給すると、帯電した感光ドラム32の静電潜像上にトナーが付着する。
そして、転写部36において感光ドラム32から記録用紙45にトナーが転写されることで、記録用紙45に画像が形成される。続いて、感光ドラム32の表面に残留するトナーがクリーニングブレード44によって掻き取られ、ハウジング42内へ回収される。さらに、イレーサ38が感光ドラム32に残留する電荷を消去する。
図4に示すように、ハウジング42は感光ドラム32と対向する位置に開口が形成された四角箱状をなしている。また、クリーニングブレード44は矩形板状をなして、基端側が支持板43に支持される一方で、先端側となる下端側の端縁で感光ドラム32に摺接する。
クリーニングブレード44の下端側の端縁と、ハウジング42の開口底縁との間には、トナー回収通路47が形成されている。そして、クリーニングブレード44が感光ドラム32から掻き取ったトナーは、トナー回収通路47を通じてハウジング42内に回収される。
クリーニングブレード44の側端とハウジング42の開口側縁との間には隙間が形成されている。ハウジング42は、この隙間とトナー回収通路47とが交差する位置であって、クリーニングブレード44の下端側の2つの角と対応する位置に、一対の保持板48を有している。また、この保持板48と感光ドラム32との間には隙間が形成されている。そしてこの隙間を塞ぐように、貼合せ製品13が保持板48上に貼付される。
貼合せ製品13は、感光ドラム32に付着したトナーをパイル糸24で掻き取ることで、感光ドラム32のクリーニングを行う。なお、貼合せ製品13が掻き取ったトナーは、パイル糸24を形成する繊維に付着するなどして捕集される。また、ハウジング42内に収容されたトナーは、パイル糸24及び支持層20によってハウジング42外への漏出が抑制される。すなわち、貼合せ製品13は感光ドラム32表面のクリーニングを行いながら、トナーの漏出を抑制するために、ハウジング42と感光ドラム32との間に形成された隙間をシールする。
この他にも、図3に示す現像部35のケース40はクリーニング部37のハウジング42と同様の形状を有しているので、このケース40と感光ドラム32との間に形成される間隙を塞ぐように貼合せ製品13を貼付してもよい。
図5に示すように、貼合せ製品13は基材12と一体化され、さらに巻取芯17に巻き取られた状態で出荷される。そして、貼合せ製品13は出荷先で基材12から剥がされて、貼付層15を介して図4に示すように保持板48に貼付される。
ここで、図5に示すように貼合せ製品の一体化物11を巻取芯17に巻き取る際には、巻取芯17の回転に伴って基材12が内径側から巻き締められて、径方向に重なる基材12と基材12とに挟まれた貼合せ製品13の繊維層22や支持層20がつぶれてしまう虞がある。
その点、本実施形態の基材12には、貼合せ製品13と同等以上の厚さを有する保護部14が積層されている。そのため、径方向に重畳する基材12と基材12との間に挟まった保護部14が基材12の径方向における近接を抑制して、貼合せ製品13の収容空間SPとなる隙間を形成する。
したがって、巻き取りに伴って基材12が巻き締められた場合にも、貼合せ製品13のつぶれなど、不要な変形が抑制される。そのため、貼合せ製品13は隙間を塞ぐのに十分な厚さを保持して、感光ドラム32に確実に摺接したり、トナーの漏出を抑制したりすることが可能になる。
上記第1実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)基材12に積層された保護部14によって、重なった基材12と基材12との間に隙間が形成されるので、重畳に伴って貼合せ製品13にかかる圧力を低減することができる。
(2)貼合せ製品13及び保護部14は円筒状に巻き重ねられた場合に凹面形状になる基材12の第1面12a側に貼付されているので、基材12の湾曲に起因する剥離を抑制することができる。また、円筒状に巻き重ねた場合に、貼合せ製品13及び保護部14が基材12よりも内径側に配置されるので、外力による貼合せ製品13及び保護部14の剥離を抑制することができる。
(3)帯状の保護部14によって、複数の製品列13Lを保護することができる。また、基材12の両端側に配置された保護部14によって、重畳された基材12と基材12との間への塵埃等の進入が規制されるので、貼合せ製品13への塵埃等の付着が抑制される。
(4)保護部14が備える保護層25は貼合せ製品13の支持層20よりも弾性率が高いので、重畳された基材12に挟圧された場合に変形しにくい。したがって、貼合せ製品13の繊維層22及び支持層20の変形を保護部14によって抑制することができる。なお、保護層25は圧力が加わってもつぶれにくい硬さ(圧縮強さ)を備えるが、保護部14の長手方向Yに沿って延びる帯状をなしているので、巻取芯17への巻き取りに伴って湾曲した場合にも、基材12から剥離しにくい。
(5)保護部14は貼合せ製品13と一緒に基材12と一体化されるが、貼合せ製品13が使用のために基材12から剥がされた後にはその用途を終える。そのため、保護層25を構成するために、貼合せ製品13の支持層20等と異なる最適な素材を自由に選択することができる。
(6)保護部14は基材12に貼付されているので、例えば貼合せ製品の一体化物11を巻き取ることなく平面上に複数枚重ね置いた場合や、貼合せ製品の一体化物11の上に別の物が載置された場合などにも、貼合せ製品13の圧縮変形を抑制することができる。
(7)保護部14はシリコーンが含浸された基材12の第1面12a側に貼付層16を介して貼付けられているので、シリコーンに対する粘着力が弱い粘着剤を貼付層16に用いることで、貼合せ製品13を剥離した後の基材12から保護部14を容易に取り外すことができる。そのため、基材12から取り外した保護部14を新たな貼合せ製品13と一緒に基材12に貼付することで、1つの保護部14を繰り返し使用することができる。
(第2実施形態)
次に、貼合せ製品の一体化物の第2実施形態について、上記第1実施形態と異なる点を中心に、図6を参照して説明する。
図6に示すように、本実施形態では、貼合せ製品13を形成するためのシート材49が基材12に貼付された状態で、基材12を残してシート材49を裁断するキスカット加工によって貼合せ製品13及び保護部50が形成される点が、上記第1実施形態と異なっている。
まず、貼合せ製品13及び保護部50を形成するキスカット加工について説明する。
キスカット加工では、基材12の第1面12a側に貼付されたシート材49を、型枠51を用いて裁断する。シート材49は、第1実施形態の貼合せ製品13と同様に、貼付層15と、貼付層15に積層された支持層20と、支持層20に支持された繊維層22とを有している。
型枠51は、木材等よりなる基台53と、基台53に取り付けられた複数(本実施形態では5つ)の切断刃54と、一対の補助刃55とを備えている。切断刃54は、貼合せ製品13の周縁形状に対応した枠状に形成されて、製品列13Lを構成する貼合せ製品13の数と同数が基台53に並ぶように配置されている。対をなす補助刃55は、複数(本実施形態では5つ)の切断刃54を挟むように、基台53の両端側に配置されている。
型枠51は、図6に二点鎖線で示すように繊維層22側から接近して、切断刃54及び補助刃55によってシート材49を裁断する。このとき、型枠51の押圧力を調整することで、基材12を裁断しないように残しつつ、シート材49の繊維層22から貼付層15までを裁断する。
これにより、基材12上には、短手方向Xに並ぶ複数の貼合せ製品13からなる製品列13Lと、貼合せ製品13と同等の厚さを有する保護部50とが、余剰部56と隣接した状態で形成される。そして、基材12から余剰部56を剥がして除去すると、第1実施形態と同様に基材12に貼付された貼合せ製品13と、貼合せ製品13と同様の貼付層15、支持層20及び繊維層22を備えて基材12に積層された保護部50とができる。
以上説明した第2実施形態によれば、上記(1)〜(3),(6)の効果に加えて、次のような効果を得ることができる。
(8)保護部14は貼合せ製品13と同様にキスカット加工によって基材12上に形成されるので、保護部14を形成するために別の材料を用意する必要がない。また、型枠51を用いた裁断によって、保護部14と貼合せ製品13と同時に基材12上に形成することができるので、製造工程の複雑化を抑制することができる。
(変更例)
なお、上記各実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・1つの基材12に貼付する貼合せ製品13及び保護部14の数や配置は任意に変更することができる。例えば、1つの基材12に対して長手方向Yに沿って延びる帯状をなす1つの貼合せ製品13を一体化してもよいし、長手方向Yに複数の保護部14が並ぶようにしてもよい。
・保護部14は、貼合せ製品13の圧縮変形を抑制する場合に限らず、例えば表面に傷がつきやすい貼合せ製品や表面塗装等が剥がれやすい貼合せ製品を保護するためなどにも用いることができる。
・基材12の第1面12a側に貼付層を形成し、この貼付層の上に貼合せ製品13及び保護部14を配置してもよい。この構成によれば、貼付層15を備えない貼合せ製品13であっても、基材12に容易に一体化することができる。
・保護部14は基材12に対して剥離不能に接着されていてもよい。
・貼合せ製品13の構成は任意に変更することができる。例えば、貼合せ製品13が繊維層22または支持層20を備えない構成としてもよい。
・基材12の第1面12a側に貼合せ製品13を貼付する一方、基材12の第2面12b側に保護部14を積層してもよい。あるいは、基材12の第2面12b側に貼合せ製品13及び保護部14を配置してもよいし、基材12の両面側に貼合せ製品13及び保護部14を配置してもよい。
・貼合せ製品13及び保護部50は、シート材49を貼付した別の剥離紙と一緒に切り抜くダイカット加工によって形成した後、剥離紙から剥がして基材12に貼付してもよい。
・貼合せ製品13の使用箇所は、図3及び図4に記載した画像形成装置に限らない。例えば、感光ドラム上に形成したトナー像を中間転写ベルトに一次転写し、さらに中間転写ベルト上のトナー像を記録用紙に二次転写する画像形成装置に貼合せ製品13を使用することもできる。この場合には、中間転写ベルトに付着したトナーを掻き取るクリーニングブレードと、クリーニングブレードによって掻き取られたトナーを回収するハウジングとの隙間に貼合せ製品13を配置することで、トナーの漏出を抑制できる。
・貼合せ製品13によりシールする粉粒体はトナーに限らず、紙粉や塵埃等の漏出を浴せいうるために貼合せ製品13を使用することもできる。
・上記第1実施形態において、貼合せ製品13を第2実施形態で説明したキスカット加工で基材12上に形成した後に、保護部14を基材12に貼付してもよい。あるいは、予め保護部14が貼付された基材12に対して、上述したキスカット加工またはダイカット加工によって貼合せ製品13を一体化してもよい。
11…貼合せ製品の一体化物、12…基材、12a…第1面、12b…第2面、13…貼合せ製品、13L…製品列、14,50…保護部、15…貼付層、20…支持層、22…繊維層、49…シート材、X…短手方向、Y…長手方向。

Claims (5)

  1. 帯状の基材と、
    貼付層を介して前記基材と一体化された貼合せ製品と、
    前記貼合せ製品と同等またはそれ以上の厚さを有して前記基材に積層された保護部と、
    を備える貼合せ製品の一体化物。
  2. 前記基材は、該基材の長手方向に沿って円筒状に巻き重ねられた場合に凹面形状になる第1面とその裏面となる第2面とを有し、
    前記貼合せ製品及び前記保護部は、前記基材の前記第1面側に貼付されていることを特徴とする請求項1に記載の貼合せ製品の一体化物。
  3. 前記基材には、該基材の短手方向に沿って並ぶ複数の前記貼合せ製品からなる製品列が形成され、かつ、前記基材には、前記基材の長手方向に沿って前記製品列が複数列配置され、
    前記基材の前記短手方向における両端側であって、前記製品列を挟む位置には、帯状をなす一対の前記保護部が配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の貼合せ製品の一体化物。
  4. 前記貼合せ製品は、起毛された複数の糸を備える繊維層と、該繊維層を支持する弾性変形可能な支持層と、を有し、
    前記保護部は前記支持層よりも弾性率が高いことを特徴とする請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の貼合せ製品の一体化物。
  5. 前記貼合せ製品を形成するためのシート材が前記基材に貼付された状態で、前記基材を残して前記シート材を裁断するキスカット加工によって前記貼合せ製品及び前記保護部が形成されることを特徴とする請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の貼合せ製品の一体化物。
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